JP2008189074A - 車両用シート及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の左右方向で電子機器及び車両用シートが隣り合って配置されている構成において、車両の側面に衝撃が加わった場合に、車両用シートを介して電子機器に過度の負荷がかかってしまうことがある。
【解決手段】 車両の室内において、車両の左右方向で電子機器(20)と隣り合って配置される車両用シート(11,12)であって、車両の左右方向に延び、一端面が電子機器と対向するフレーム部材(11c,12c)を有し、フレーム部材は、フレーム部材の他端側からの外力を受けて、フレーム部材の変形を許容する変形部(11c2)を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の室内において、車両の左右方向で電子機器と隣り合って配置される車両用シートと、この車両用シートを備えた車両に関するものである。
従来、電動機を駆動源として用いた電気自動車や、駆動源としての電動機及び他の駆動源とを組み合わせた、いわゆるバイブリッド電気自動車が実用化されている。この車両においては、電動機にエネルギである電気を供給するための電池(例えば、ニッケル−水素電池等の二次電池)が搭載されている。
ここで、二次電池を収納した電池パックは、シートの下方に配置されたり、シートの間(例えば、運転席と助手席の間)に配置されたりしている(例えば、特許文献1−4参照)。
特開2004−237790号公報(図2等) 特開2005−297861号公報(図3等) 特開2003−45392号公報 特開2006−216504号公報(図1,2等)
しかしながら、シートの間に電池パックを配置した構成では、以下に説明する不具合が生じることがある。
シートには、この形状を維持するために、骨組みとしての複数のフレーム部材が設けられている。このフレーム部材のなかには、座面を形成するシート部分(シートクッション)内に配置され、シート(車両)の左右方向に延びるフレーム部材がある。
ここで、上述したシートを搭載した車両が側面から衝撃を受けた場合には、車両のサイドドアが変形するとともに、サイドドアを介してシートに外力が加わることがある。この場合には、シートの左右方向に延びるフレーム部材がシートの一部とともに、電池パック側に変形することがある。
このように、シートの一部が変形すると、シートを介して電池パックに過度の負荷がかかってしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、電子機器及びシートが車両の左右方向で隣り合って配置されている構成において、シートが外力を受けた際に、シートを介して電子機器に過度の負荷がかかるのを抑制することのできる車両用シート及び、この車両用シートを備えた車両を提供することにある。
本願第1の発明は、車両の室内において、車両の左右方向で電子機器と隣り合って配置される車両用シートであって、車両の左右方向に延び、一端面が電子機器と対向するフレーム部材を有し、フレーム部材は、フレーム部材の他端側からの外力を受けて、フレーム部材の変形を許容する変形部を有することを特徴とする。
ここで、変形部に、車両の左右方向とは異なる方向に屈曲する部分を含めることができる。また、フレーム部材のうち、変形部の幅を、この変形部外の領域の幅よりも狭くすることができる。さらに、変形部を、車両の左右方向に対して湾曲させることができる。
本願第2の発明は、車両の室内において、車両の左右方向で電子機器と隣り合って配置される車両用シートであって、車両の左右方向に延び、一端面が電子機器と対向するフレーム部材を有し、フレーム部材は、連結部を介して互いに連結された第1及び第2の構成部材を有しており、連結部は、フレーム部材がこの他端側から外力を受けることに応じて、車両の左右方向における第1及び第2の構成部材の相対的な移動を許容することを特徴とする。
上述したフレーム部材は、座面を形成するシートユニット内において、車両用シートの前方側に配置することができる。また、上述したフレーム部材は、他のフレーム部材によって固定しておくことができる。
本発明の車両は、上述した車両用シートと、この車両用シートに対して、車両本体の側面側とは反対側に配置された電子機器とを有することを特徴とする。ここで、電子機器としては、電源装置がある。
本発明によれば、車両用シートに外力が加わっても、フレーム部材が変形することによって外力を吸収することができ、車両用シートを介して電子機器に過度の負荷がかかるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である車両について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図1は、車両の室内に搭載されるシート及び電子機器の配置関係を示す概略図であり、図2は、シートを側面から見たときの断面図である。
図1において、車室内の前側のスペースには、助手席としてのシート11と、運転席としてのシート12が配置されている。シート12の前方には、ステアリングホイール(不図示)が配置されている。また、シート11,12の間のスペースには、電池パック20が配置されている。
シート11,12、電池パック20は、車室内のフロアパネル30(図2参照)上に配置されている。シート11,12は、2つのシート支持部材40を介して、フロアパネル30上に配置されている。図2では、一方のシート支持部材40を示している。
各シート11,12は、車両のサイドドア側に配置されたシート支持部材40と、電池パック20側に配置されたシート支持部材40とによって支持されている。ここで、シート支持部材40に、シート11,12を車両の前後方向にスライドさせる機構を設けることもできる。
なお、車室内のうち、シート11,12の後方には、後部シート(不図示)が配置されている。ここで、車室とは、車両のうち乗員が乗車する空間をいう。
シート11は、シートクッション(シートユニット)11a及びシートバック11bを有している。シートクッション11aは、座面を有し、乗員の臀部及び股を支持する部分である。また、シートバック11bは、乗員の背中を支持する部分である。
シートバック11bは、シートクッション11aに対して回動可能に取り付けられており、シートクッション11aに対する傾き角度を調整できるようになっている。
シートクッション11a内には、シート11(車両)の左右方向に延び、シート11の構造体(骨組み)となる前側フレーム部材11c及び後側フレーム部材11dが配置されている。前側フレーム部材11c及び後側フレーム部材11dは、図2に示すように、中空構造を有しており、円筒状に形成されている。
なお、フレーム部材11c,11dは、円筒状に形成する必要はなく、中空構造を有していれば、他の形状であってもよい。例えば、フレーム部材の断面(長手方向と直交する面)を、中空の矩形状とすることもできる。
前側フレーム部材11cは、シートクッション11aにおける前側の領域内に配置されている。後側フレーム部材11dは、シートクッション11aのうち、シートバック11bとの連結部分の近傍に配置されている。前側フレーム部材11c及び後側フレーム部材11dは、2つの連結フレーム部材(他のフレーム部材)11eを介して、互いに連結されている。この連結フレーム部材11eは、シート11(車両)の前後方向に延びている。
なお、連結フレーム部材11eの数は、適宜設定することができる。また、不図示ではあるが、シートバック11b内にも、シートバック11bの形態を維持したり、この強度を確保したりするためのフレーム部材が配置されている。
上述したように、シートクッション11a内に、4つのフレーム部材11c,11d,11eを配置することにより、シートクッション11aの形態を維持したり、この強度を確保したりすることができる。ここで、シート11の骨組みとなる、上述したフレーム部材は、金属等で形成されている。
ここで、シートクッション11aやシートバック11bにおいて、上述したフレーム部材の周囲には、シートパッド(例えば、発泡ゴム)が配置される。また、シートパッドの外周面には、シートカバーが配置される。
一方、運転席としてのシート12は、上述したシート11と同様の構成となっている。すなわち、シート12は、シートクッション12a及びシートバック12bを有している。また、シートクッション12a内には、前側フレーム部材12c、後側フレーム部材12d及び2つの連結フレーム部材12eが配置されている。なお、シートバック12b内にも、シートバック12bの形態を維持したり、この強度を確保したりするためのフレーム部材が配置されている。
電池パック20は、ケース20aと、ケース20a内に収納された電池モジュール20b及び機器類20cとを有する。電池モジュール20bは、複数の単電池が電気的に直列に接続されたものである。単電池としては、繰り返して充放電が可能なニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池を用いることができる。
なお、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)や燃料電池を用いることもできる。ここで、二次電池、電気二重層キャパシタ及び燃料電池は、特定の電気機器(例えば、車両の走行に用いられるモータ)に対して電力を供給する電源装置として用いられる。
機器類20cは、電池モジュール20bの駆動に用いられる電子機器である。具体的には、機器類20cとして、SMR(システムメインリレー)、サービスプラグ、電池モジュール20bの状態監視を行う電池監視ユニット、ワイヤハーネスがある。なお、機器類20cは、上述した電子機器に限るものではなく、車両に搭載されるものであれば、他の電子機器であってもよい。
機器類20cは、図1に示すように、電池パック20のうち、シート11,12の前側フレーム部材11c,12cに対して車両の左右方向に位置する領域内に配置されている。言い換えれば、前側フレーム部材11c,12cの一端面は、電池パック20の側面と向かい合っている。そして、機器類20cに対して車両の後側に電池モジュール20bが配置されている。
また、電池パック20は、後側フレーム部材11d,12dを結ぶ基準線(仮想線)よりも車両の前側に位置している。なお、電池モジュール20b及び機器類20cの配置は、図1に示す配置に対して逆の配置であってもよい。
次に、シート11,12内に設けられた前側フレーム部材11c,12cの具体的な形状について、図3を用いて説明する。ここで、図3(A)は、前側フレーム部材の外形を示す概略図であり、図3(B)は、外力(衝撃)を受けた際の前側フレーム部材の外形(変形)を示す概略図である。なお、前側フレーム部材11c,12cの形状は、同一であるため、以下の説明では、前側フレーム部材11cについてのみ説明する。
前側フレーム部材11cは、図3(A)に示すように、シート11(車両)の左右方向に直線状に延びる2つの直線部11c1と、2つの直線部11c1の間に位置する変形部11c2とを有している。変形部11c2は、前側フレーム部材11cの略中央に位置しており、直線部11c1が延びる方向とは異なる方向に突出するように屈曲している。
変形部11c2は、図3(A)に示すように、3つの屈曲部分と、屈曲部分の間に位置する直線部分とで構成されている。ここで、変形部11c2の長さ(シート11の左右方向における長さ)L1は、適宜設定することができる。
ここで、本実施例では、変形部11c2の突出方向がシート11の下方となるように、前側フレーム部材11cがシート11内に配置されている。なお、変形部11c2の突出方向が、シート11の上方、前方向又は後方向となるように、前側フレーム部材11cを配置することもできる。
次に、本実施例の車両が側面から衝撃を受けた場合、例えば、車両の側面に衝突(いわゆる側突)された場合について説明する。以下の説明では、図1の矢印Aで示すように、車両の側面のうち、前側フレーム部材11cに対応した位置に衝撃が加わった場合について説明する。
本実施例の車両が、図1の矢印A方向から衝撃を受けた場合には、シート11の側方に位置するサイドドア(不図示)が変形し、この変形力がシート11に作用することになる。ここで、サイドドアの変形力は、前側フレーム部材11cの一端部(サイドドア側の端部)に作用することになる。
上述したように、前側フレーム部材11cは変形部11c2を有しているため、サイドドアを介して衝撃(外力)を受けた前側フレーム部材11cは、変形部11c2において変形(塑性変形)する。ここで、変形部11c2は、上述したように屈曲部分を有しているため、直線部11c1に比べて変形しやすくなっている。
具体的には、図3(B)に示すように、変形部11c2が折り畳まれるように変形する。なお、衝突時の負荷によっては、前側フレーム部材11cのうち、サイドドア側の直線部11c1が初期状態に対して傾くこともある。ここでいう初期状態とは、前側フレーム部材11cに衝撃が加わる前の状態であって、図3(A)に示す状態をいう。
そして、前側フレーム部材11cの変形部11c2が折り畳まれるように変形することにより、前側フレーム部材11cの長さ(シート11の左右方向における長さ)は、初期状態に対して図3(B)に示すL2の分だけ短くなる。このように、前側フレーム部材11cが変形することにより、前側フレーム部材11c(シート11)に加わる衝撃を吸収することができる。
ここで、前側フレーム部材11cが変形すると、この変形に伴って連結フレーム部材11eが初期状態に対して傾くことになる。本実施例では、図1に示すように、前側フレーム部材11cのうち、連結フレーム部材11eとの連結部分の間に変形部11c2が位置している。ここで、上述したように前側フレーム部材11cが変形すると、サイドドア側に位置する連結フレーム部材11eが図1に示す位置に対して斜めに傾くことになる。
従来のように、前側フレーム部材11cに変形部11c2を形成しない場合には、この前側フレーム部材に衝撃が加わると、前側フレーム部材がシートの一部とともに電池パック20側に変位することになる。この場合には、変形したシートの一部が電池パック20を押し込むことにより、電池パック20に対して過度の負荷がかかることがある。
特に、電池パック20のうち、機器類20cが配置された領域では、十分な強度を確保し難いため、過度の負荷がかかるのは好ましくない。ここで、機器類20cが配置された領域は、上述したようにワイヤハーネス等が配置されているため、パッチ等により電池パック20内の補強を行うことが困難であり、十分な強度を確保し難くなっている。
一方、本実施例では、上述したように前側フレーム部材11cが変形して衝撃を吸収する構成となっているため、シート11が電池パック20側に大きく変位するのを抑制できる。したがって、電池パック20がシート11によって押し込まれた状態でシート11,12の間に挟まれ、電池パック20に過度の負荷がかかるのを抑制することができる。
しかも、本実施例では、前側フレーム部材11cに変形部11c2を設けるだけの簡単な構成とすることができる。
なお、車両の左右方向において、シート11,12を電池パック20から十分に離して、衝突時に変形したシート11,12が電池パック20に到達しないようにすることも考えられる。しかし、この場合には、車両が大型化したり、車室内のスペースを効率良く利用することができなかったりしてしまう。
ここで、本実施例では、シート11,12で衝撃を吸収する構成となっているため、シート11,12の近傍に電池パック20を配置することができ、車室内のスペースを効率良く利用することができる。
本実施例では、前側フレーム部材11c,12cを、図3(A)に示す形状としたが、これに限るものではない。例えば、図4(A)〜(G)に示す形状にすることもできる。以下、各形状について具体的に説明する。ここで、図4(A)〜(G)に示す前側フレーム部材11cは、上述した実施例と同様に、円筒状に形成されている。
図4(A)に示す構成では、前側フレーム部材11cに、複数(3つ)の変形部11c2を設けている。また、各変形部11c2の両側には、直線部11c1が位置している。直線部11c1及び変形部11c2の形状は、図3(A)に示す形状と同様である。なお、変形部11c2の数は、適宜設定することができる。
図4(A)に示す構成では、前側フレーム部材11cが衝撃を受けた際に、3つの変形部11c2において衝撃を吸収することができる。すなわち、上述した場合(図3(A)に示す構成)と同様に、各変形部11c2が折り畳まれるように変形することになる。
また、図4(A)に示す構成では、図3(A)に示す構成に比べて、変形部11c2を増やした分だけ、衝撃の吸収性能を向上させることができる。これにより、シート11によって電池パック20に過度の負荷が与えられるのを低減することができる。
なお、図4(A)に示す構成では、直線部11c1及び変形部11c2を交互に形成しているが、これに限るものではない。例えば、少なくとも2つの変形部11c2を連続して形成してもよい。
次に、図4(B)に示す構成では、前側フレーム部材11cの略中央に、全領域で曲率を有する変形部11c2を形成している。また、変形部11c2の両側には、直線部11c1が位置している。
ここで、変形部11c2の曲率、前側フレーム部材11cにおける変形部11c2を設ける位置、変形部11c2を設ける数は、適宜設定することができる。また、複数の変形部11c2を設ける場合には、図4(A)に示す構成と同様に、直線部11c1と交互に形成することもできるし、複数の変形部11c2を連続して形成することもできる。
図4(B)に示す構成においても、前側フレーム部材11cが変形部11c2において変形することで、衝撃を吸収することができ、シート11によって電池パック20に過度の負荷が与えられるのを低減することができる。
次に、図4(C)に示す構成では、前側フレーム部材11cの全体に曲率(前側フレーム部材11cの長手方向に対する曲率)を持たせている。ここで、前側フレーム部材11cの曲率は適宜設定することができる。
図4(C)に示す構成では、前側フレーム部材11cが衝撃を受けたときに、衝撃を受けた側の部分が曲率半径の内径側に向かって変形することになる。すなわち、前側フレーム部材11cの全体に曲率を持たせることにより、衝撃を受けた際に、前側フレーム部材11cを変形しやすくしている。この構成では、前側フレーム部材11cの全体において変形を許容するようになっている。
このように前側フレーム部材11cを変形させることにより、車両の衝突時に発生するエネルギをシート11(前側フレーム部材11c)で吸収することができ、シート11によって電池パック20に過度の負荷が与えられるのを抑制することができる。
次に、図4(D)に示す構成では、前側フレーム部材11cの径(幅)を異ならせている。具体的には、前側フレーム部材11cの中央位置での径D1を、端位置での径D2よりも小さくしている。そして、前側フレーム部材11cの径を、中央位置から端位置に向けて、連続的に大きくしている。この構成では、前側フレーム部材11cの中央側の部分が、端部側の部分よりも機械的強度が弱くなっている。
したがって、図4(D)に示す前側フレーム部材11cが、一端側から衝撃を受けた場合には、前側フレーム部材11cの中央側が曲がりやすくなる。このように、外部からの衝撃によって前側フレーム部材11cを曲げやすくすることで、前側フレーム部材11cで衝撃を吸収することができ、シート11によって電池パック20に過度の負荷が与えられるのを抑制することができる。
なお、図4(D)に示す構成では、前側フレーム部材11cの中央部分の径を最も小さくしているが、これに限るものではない。すなわち、最小の径を設ける位置や数は、適宜設定することができる。また、図4(D)に示す構成では、前側フレーム部材11cの径を連続的に変化させているが、径を段階的に変化させてもよい。
次に、図4(E)に示す構成では、前側フレーム部材11cの中央部分を、シート11の左右方向と直交する方向に曲げ形成したものである。すなわち、前側フレーム部材11cは、シート11の左右方向に延びる直線部11c1と、シート11の左右方向と直交する方向に延びる部分を含む変形部11c2とを有している。また、変形部11c2の両端(直線部11c1と接続する部分)は、屈曲している。
図4(E)に示す構成では、前側フレーム部材11cが一端側から衝撃を受けた際に、2つの直線部11c1及び変形部11c2が互いに重なるように変形することにより、衝撃を吸収することになる。
なお、図4(E)に示す構成では、前側フレーム部材11cの略中央に1つの変形部11c2を設けたが、この変形部11c2を他の位置に設けたり、複数設けたりすることができる。複数の変形部11c2を設ける場合には、図4(F)に示すように、複数(両端側)の直線部11c1が同一面内に位置するように形成することができる。
図4(G)に示す構成では、前側フレーム部材11cを2つの構成部材11c3で構成し、これらの構成部材11c3を連結部11c4で連結したものである。各構成部材11c3は、シート11の左右方向に直線状に延びている。
ここで、連結部11c4としては、接着剤を用いたり、溶接によって連結したりすることができる。この構成では、2つの構成部材11c3のうち、衝撃を受けた側の構成部材11c3を、他方の構成部材11c3に対して変形させることができ、衝撃を吸収することができる。
なお、図4(G)に示す構成では、2つの構成部材11c3を用いたが、構成部材11c3の数は適宜設定することができる。
一方、図5に示すように、前側フレーム部材11cを第1及び第2の構成部材11c5,11c6で構成し、これらの構成部材11c5,11c6を相対的にスライドさせることもできる。ここで、図5(A)は、前側フレーム部材11cを一方の側(シート11の前側)から見たときの側面図であり、図5(B)は、図5(A)のX−X断面図である。
図5に示す構成において、第1及び第2の構成部材11c5,11c6は、円筒状に形成されており、ネジ(連結部の一部)11c7によって互いに連結されている。ここで、第1の構成部材11c5は、車両のサイドドア側に位置し、第2の構成部材11c6は、電池パック20側に位置している。
また、第2の構成部材11c6には、ネジ11c7の先端部分が固定されている。また、第1の構成部材11c5には、この構成部材11c5の長手方向(シート11の左右方向)に延びる長穴部(連結部の一部)11c8が形成されている。長穴部11c8の幅は、一端側から他端側に向かって狭くなっている。また、ネジ11c7は、第1の構成部材11c5の長穴部11c8を貫通している。
図5に示す構成において、車両が側面から衝撃を受けた場合には、サイドドア側に位置する第1の構成部材11c5が衝撃を受けることにより矢印A方向にスライドすることになる。
長穴部11c8は、第1の構成部材11c5の移動に伴って、ネジ11c7に沿って移動することになる。これにより、ネジ11c7は、長穴部11c8の一端(図5(A)に示す位置)から他端に位置することになる。ここで、長穴部11c8の幅は、一端側から他端側に向かって狭くなっているため、長穴部11c8はネジ11c7との当接により、変形することになる。
上述したように、第1の構成部材11c5が第2の構成部材11c6に対してスライドすることにより、車両の衝突時における衝撃を吸収することができる。ここで、衝撃を受ける前後において、前側フレーム部材11cは、この形状が変化(変形)することになる。
なお、長穴部11c8の長さは適宜設定することができる。具体的には、車両の衝突時における負荷にもよるが、前側フレーム部材11cを介して電池パック20に過度の負荷が与えられないように、長穴部11c8の長さを設定することができる。
なお、図5に示す構成では、前側フレーム部材11cを2つの構成部材11c5,11c6で構成したが、これらの構成部材の数は適宜設定することができる。また、図5に示す構成では、第1及び第2の構成部材11c5,11c6の連結位置(ネジ11c7の位置)を、前側フレーム部材11cの中央位置としているが、これに限るものではなく、他の位置を連結位置とすることもできる。
一方、上述した前側フレーム部材11cの構成に加えて、以下に説明する構成を設けることもできる。この構成は、シート支持部材40(図2参照)に対して、シート11(シート12も同様)をスライドさせるものである。以下、具体的に説明する。
図6は、シート支持部材のうち、シート(シートクッション)の前側部分との連結構造を示す概略図である。本実施例におけるシート11は、図2に示すように、2つのシート支持部材40によって支持されている。なお、図6では、2つのシート支持部材40を互いに近づけた状態で示しており、実際には、シート支持部材40の間隔は、シート11の幅に対応している。また、シート12を支持するシート支持部材についても同様の構成である。
図6において、シート支持部材41(図2に示す一方のシート支持部材40に相当する)は、車両のサイドドア側に位置し、シート支持部材42(図2に示す他方のシート支持部材40に相当する)は、電池パック20側に位置する。
シート支持部材41は、シート11の底面に設けられた突状の第1の取付部材(不図示)と係合する穴部41aと、穴部41aと連続した面を有し、シート支持部材42側に延びる長穴部41bとを有している。長穴部41bの幅(図6の上下方向の長さ)は、穴部41aの径よりも小さくなっている。
ここで、長穴部41bのうち、対向する側面はテーパ面を有している。言い換えれば、長穴部41bの幅は、穴部41a側が最も広く、先端側に向かって狭くなっている。なお、長穴部41bの幅を略一定としてもよい。
一方、シート支持部材42は、シート11の底面に設けられた突状の第2の取付部材(不図示)と係合する穴部42aを有している。
上述したように、本実施例の車両が側面から衝撃を受けた場合には、前側フレーム部材11cが変形するとともに、シートクッション11aのうちサイドドア側の領域が変形する。このとき、シート11aの変形に伴って、サイドドア側に位置するシート11aの第1の取付部材が第2の取付部材側(穴部42a側)に変位する。
ここで、図6に示す構成では、第1の取付部材と係合する穴部41aに長穴部41bを設けているため、第1の取付部材が長穴部41bに沿って移動する。このとき、第1の取付部材は、長穴部41bを変形させながら、第2の取付部材側(穴部42a側)に移動する。
このように構成することで、第1の取付部材及び長穴部41bの係合部分において、車両が衝突した際の衝撃を吸収することができる。すなわち、図6に示す構成を備えた車両では、前側フレーム部材11cの変形に伴う衝撃吸収と、長穴部41bでの衝撃吸収を行うことができ、車両の衝突時における衝撃を効率良く吸収することができる。これにより、側突時の衝撃がシート11を介して電池パック20に伝達されるのを抑制することができる。
なお、図6では、シート支持部材41,42のうち、前側フレーム部材11cに対応した位置におけるシート11の支持構造について示したが、後側フレーム部材11dに対応した位置におけるシート11の支持構造を、図6と同様の構成とすることができる。
本実施例の車両では、図1に示すように、助手席11及び運転席12の間に電池パック20を配置した構成について説明したが、これに限るものではない。すなわち、助手席11及び運転席12以外のシート(いわゆる後部シート)において、後部シートの間に電池パック20を配置した構成についても、本発明を適用することができる。
また、本実施例では、前側フレーム部材11c,12c及び後側フレーム部材11d,12dを、図3等に示す形状に形成しているが、これに限るものではない。すなわち、前側フレーム部材11c,12c及び後側フレーム部材11d,12dの一方を、図3等に示す形状に形成することができる。また、2つの前側フレーム部材11c,12c(後側フレーム部材11d,12dも同様)の一方を図3等に示す形状に形成することもできる。
ここで、後側フレーム部材11d,12dを図3等に示す形状に形成すれば、車両の側面から衝撃を受けた際に、後側フレーム部材11d,12dにおいて衝撃を吸収することができる。これにより、後側フレーム部材11d,12dの側方に配置された電池モジュール20bが、シート11,12によって押し込まれて過度の負荷を受けるのを抑制することができる。
本発明の実施例1である車両に搭載されるシート及び電子機器の配置関係を示す概略図である。 実施例1におけるシートを側面から見たときの断面図である。 実施例1における前側フレーム部材の構成を示す概略図(A)と、衝突後の前側フレーム部材の外形を示す概略図(B)である。 実施例1の変形例である前側フレーム部材の構成を示す概略図(A〜G)である。 実施例1の他の変形例である前側フレーム部材の構成を示す側面図(A)及び断面図(B)である。 実施例1において、シート支持部材のうち、シート(シートクッション)の前側部分との連結構造を示す概略図である。
符号の説明
11,12:シート(助手席、運転席)
11a,12a:シートクッション
11c,12c:前側フレーム部材
11c1:直線部
11c2:変形部
20:電池パック
20b:電池モジュール
20c:機器類

Claims (9)

  1. 車両の室内において、前記車両の左右方向で電子機器と隣り合って配置される車両用シートであって、
    前記車両の左右方向に延び、一端面が前記電子機器と対向するフレーム部材を有し、
    前記フレーム部材は、該フレーム部材の他端側からの外力を受けて、該フレーム部材の変形を許容する変形部を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記変形部は、前記車両の左右方向とは異なる方向に屈曲する部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記フレーム部材のうち、前記変形部の幅が、該変形部外の領域の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記変形部は、前記車両の左右方向に対して湾曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  5. 車両の室内において、前記車両の左右方向で電子機器と隣り合って配置される車両用シートであって、
    前記車両の左右方向に延び、一端面が前記電子機器と対向するフレーム部材を有し、
    前記フレーム部材は、連結部を介して互いに連結された第1及び第2の構成部材を有しており、
    前記連結部は、前記フレーム部材がこの他端側から外力を受けることに応じて、前記車両の左右方向における前記第1及び第2の構成部材の相対的な移動を許容することを特徴とする車両用シート。
  6. 前記フレーム部材は、座面を形成するシートユニット内において、該シートの前方側に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の車両用シート。
  7. 前記フレーム部材は、他のフレーム部材によって固定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の車両用シート。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の車両用シートと、
    該車両用シートに対して、車両本体の側面側とは反対側に配置された電子機器とを有することを特徴とする車両。
  9. 前記電子機器が、電源装置を含むことを特徴とする請求項8に記載の車両。
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