JP2008188362A - 収納家具 - Google Patents

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Akihiko Matsuda
昭彦 松田
Atsushi Kusaka
篤 日下
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Abstract

【課題】側板と天板との連結作業性に優れ、且つがたつきの無い良好な連結状態が実現可能な収納家具を提供する。
【解決手段】側板2、天板3にそれぞれ横断面中空状の側板補強部22、天板補強部32を設け、側板補強部22が、天板補強部32に嵌合可能な一対の第1突起部224aを備えたものであり、これら一対の第1突起部224aを天板補強部32に嵌合させた状態で、相互に対向する側板補強部22の係止部224fと天板補強部32のストッパ部324aとを互いに相寄る方向に締め付けることにより、側板2と天板3とを相互に引き寄せた状態で固定した。
【選択図】図10

Description

本発明は、収納家具、特に側板と天板との連結、及び側板と底板との連結に関するものである。
従来より、収納家具本体の周壁を構成する側板と天板との連結、又は側板と底板との連結は、各板材の端部同士をねじ止めすることによって行われている。しかしながら、板材同士の端部を単にねじ止めするのみでは十分な強度を得ることができないため、各板材に、組み付けた状態において収納家具本体の内面を周回し得る中空の補強部をそれぞれ設け、補強部に嵌合可能な一対の嵌合部を備えた連結部材を介して側板と天板又は底板とを連結する態様が考えられている(例えば特許文献1参照)。より具体的には、補強部とは別体の連結部材を用意し、当該連結部材の各嵌合部を側板の補強部と、天板又は底板の補強部とにそれぞれ嵌合し、ねじ締めすることによって側板と天板又は底板とを連結するようにしている。
特開2002−78537号公報
しかしながら、連結部材が板材とは全く別個のものであるため、部品点数が不要に増えるという問題がある上に、連結部材に設けた一対の嵌合部をそれぞれ個別に各補強部に嵌合しなければならず、連結作業性に劣るという問題も発生する。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、側板と天板又は底板との連結作業性に優れ、且つがたつきのない良好な連結状態が実現可能な収納家具を提供することにある。
すなわち、本発明の収納家具は、高さ方向に沿って延伸する横断面中空状の第1補強部を有する一対の側板と、前記側板の上端部間を連結する天板と、前記側板の下端部間を連結する底板とを備え、前記天板及び底板が、前記側板間を連結した状態において前記第1補強部と連続し得る第2補強部を備えたものであり、前記第1補強部又は前記第2補強部の何れか一方の補強部が、他方の補強部の開口巾寸法と略同一の離間寸法で対向する一対の突起部を備えたものであり、これら一対の突起部を他方の補強部に嵌合させた状態で、相互に対向する前記第1補強部の第1対向面部と前記第2補強部の第2対向面部とを互いに相寄る方向に締め付けることにより、前記側板と前記天板とを相互に引き寄せ、引き合った状態で固定するとともに、前記側板と前記底板とを相互に引き寄せ、引き合った状態で固定していることを特徴とする。
このようなものであれば、補強部(第1補強部、第2補強部)同士を連結するため、連結強度が向上するのはもちろんのこと、一方の補強部に設けた一対の突起部を他方の補強部に嵌合させることによって補強部(第1補強部、第2補強部)同士の相対移動を規制することができ、この嵌合状態で対向面部(第1対向面部、第2対向面部)同士を締め付ける緊締力を利用して側板と天板、又は側板と底板とを相互に引き寄せることにより、側板と天板との組付精度、及び側板と底板との組付精度を向上させることができ、がたつきの無い良好な連結状態を実現できるとともに、筐体全体の連結強度が大きくなる。しかも、従来の態様、すなわち各補強部に連結部材の嵌合部をそれぞれ嵌合してねじ締めする態様と比較して、作業工数を減らすことができ、組立作業全体の作業効率性を有効に高めることができる。なお、補強部の「開口巾寸法」とは、補強部の開口寸法のうち、側板等の板材の巾方向に沿った寸法、換言すれば収納家具の前後方向に沿った寸法を意味する。
特に、前記各突起部が、先端部に所定角度傾斜させた第1傾斜部を備えたものであり、前記他方の補強部が、前記第1傾斜部に対応する第2傾斜部を備えたものであり、前記対向面部同士を締め付けることによって第1傾斜部と第2傾斜部とを相互に圧接した状態で相対移動させながら前記突起部を他方の補強部側に引き込むようにしていれば、第1傾斜部と第2傾斜部とがくさび作用を発揮し、これにより第1補強部と第2補強部とが押圧結合し、側板と天板との組付精度、及び側板と底板との組付精度及び連結強度をさらに向上させることができる。
部品点数の削減という観点からは、前記第2対向面部が前記第2傾斜部として機能するものである態様が好ましい。
前記第2対向面部が前記第2補強部内に収容されたものであり、当該第2補強部に窓部を設け、この窓部から前記第2対向面部にアクセス可能にしていれば、第2対向面部を第2補強部内に収容することによって第2対向面部の露出を抑えつつ、窓部から第2対向面部にアクセスすることができるため、この窓部を利用して締付作業を行うことが可能である。
この場合、前記窓部から前記第2対向面部にアクセスしたねじを前記第1対向面部に締め付けた状態において前記ねじの頭部が前記第2補強部内に位置付けられるようにしていれば、ねじの頭部が収納家具の収納空間に収納した物品と不意に干渉することを確実に防止することができ、収納家具としての機能低下を招来しない。
好適な実施態様としては、前記各突起部が、前記他方の補強部の開口厚み寸法と略同一寸法を有するものである態様が挙げられる。ここで、補強部の「開口厚み寸法」とは、補強部の開口寸法のうち、側板等の板材の厚み方向に沿った寸法を意味する。
また、前記一対の突起部と前記第1対向面部とを一体又は一体的に設けていれば、構造の簡素化及び部品点数の簡素化に資する。
以上説明したように本発明によれば、側板と天板又は底板との連結作業を容易に行うことができるとともに、がたつきのない良好な連結状態を実現できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る収納家具1は、図1に示すように、左右一対の側板2と、側板2の上端部間を接続する天板3と、側板2の下端部間を接続する底板4と、側板2の後端部間を接続する背板5とを備えたものであり、これら側板2、天板3、底板4及び背板5を相互に連結することによって内部に収納空間を形成し得るものである。なお、この収納家具1は、収納空間を開閉し得る図示しない扉体を備えたものである。
本実施形態に係る収納家具1は、図1〜図4に示すように、側板2、天板3及び底板4に、相互に組み付けた状態において周回し得る中空パイプ状の側板補強部22、天板補強部32、底板補強部42をそれぞれ設け、これら補強部(側板補強部22、天板補強部32、底板補強部42)同士を連結することによって側板2と天板3との連結、及び側板2と底板4との連結を行うようにしている。
側板2は、図5(同図(a)、(b)、(c)はそれぞれ側板2の内側面図、(a)のx方向矢視図、(a)のy方向矢視図である)に側板本体21と、側板本体21の前端部近傍部位に高さ方向に沿って設けられ且つ内方に突出した側板補強部22を備えたものである。
側板本体21は、収納家具1の外側面を構成する面板部211と、面板部211の前端部に設けた前折り返し部212と、面板部211の後端部に設けた後折り返し部213と、面板部211の上端部に設けた上折り返し部214と、面板部211の下端部に設けた下折り返し部215とを一体に備えたものである。
側板補強部22は、図5、図6(図6(a)、(b)はそれぞれ図5(a)のA領域拡大図、図5のC領域拡大図である)、及び図7(同図は図6(b)のx−x線断面を模式的に示す図である)に示すように、前折り返し部212の後方に位置付けられ、且つ面板部211よりも内方に突出し得るものであり、面板部211に対向する補強対向面部221と、この補強対向面部221の前端部から面板部211に向かって延伸する前面部222と、補強対向面部221の後端部から面板部211に向かって延伸する後面部223とを備えたパイプ状のものである。この側板補強部22は、上端部近傍に、前後方向に所定距離離間し且つ内方に向かって突出させた一対の第1突起部224aを備え、下端部近傍に、前後方向に所定距離離間し且つ内方に向かって突出させた一対の第2突起部225aを備えたものである。
本実施形態では、第1突起部224aを、側板補強部22の上端部に一体的に取付可能な第1取付部224に設けている。
第1取付部224は、金属素材からなる板状のものであり、面板部211に添接し得るベース部224bと、ベース部224bの前端部及び後端部からそれぞれ内方に向かって突出し且つ側板補強部22内に嵌合可能な嵌合部224cと、嵌合部224cの上端部からさらに上方及び内方に向かって突出する第1突起部224aとを備えたものである。各第1突起部224aは、先端部に、下端部から上端部に向かって漸次突出寸法を大きく設定した第1傾斜部224dを有するものである(図7参照)。なお、本実施形態では、各第1突起部224aの上端部に、側板2の上折り返し部214に添接し得る第1添接部224eを一体に設けている。また、第1取付部224は、ベース部224bの上端部から内方に向かって延伸し且つ第1突起部224a間に位置付けられる係止部224fを備えたものである。係止部224fは、第1突起部224aの第1傾斜部224dと略平行をなす角度で傾斜させた板状をなすものである。この係止部224fにねじ孔224gを形成している。このねじ孔224gの貫通方向を、係止部224fの面方向と略直交する方向に一致させている。本実施形態では、係止部224fに概略切頭円錐状のナット体を一体又は一体的に設けることにより、係止部224fがねじ孔224gを有するものとなるようにしている。また、係止部224fの前端部及び後端部に、互いに離反する方向に突出し、且つ第1突起部224aに形成した凹部224h内に収容される収容突起部224iを設けている(図3及び図6(b)参照)。
本実施形態では、第1突起部224a(嵌合部224c)同士の離間寸法を、後述する天板補強部32の開口巾寸法、より具体的には天板補強部32の前面部322と後面部323との内法寸法に略一致させている(図6(b)参照)。そして、嵌合部224cを側板補強部22内に嵌合し、ベース部224bを側板2の面板部211にスポット溶接等により固着することにより第1取付部224を側板補強部22に一体的に取り付けている。この取付状態において、第1突起部224aが側板補強部22の補強対向面部221よりも内方に突出し、第1添接部224eが上折り返し部214に添接している(図7参照)。
第2突起部225aについての詳細は後述する。
次に、側板補強部22の第1突起部224aが嵌合可能な天板補強部32を有する天板3について説明する。
天板3は、図8(同図(a)、(b)はそれぞれ天板3の底面図、(a)のx方向矢視図である)、及び図9(同図は図8(b)のE領域拡大図である)に示すように、天板本体31と、天板補強部32とを備えたものである。
天板本体31は、収納家具1の上向面を構成する面板部311と、面板部311の前端部に設けた前折り返し部312と、面板部311の後端部に設けた後折り返し部313と、面板部311の両側端部に設けた側方補強部314とを備えたものである。
天板補強部32は、天板本体31の前端部近傍に巾方向に沿って設けられ、且つ面板部311よりも下方に突出し得るものであり、面板部311と対向する補強対向面部321と、この補強対向面部321の前端部から面板部311に向かって延伸する前面部322と、補強対向面部321の後端部から面板部311に向かって延伸する後面部323とを備えたパイプ状のものである。この天板補強部32は、両側端部近傍の内部空間に、天板補強部32と側板補強部22とを組み付けた状態において側板2の第1突起部224aの先端部(第1傾斜部224d)が当接し得るストッパ部324aを備えたものである。ストッパ部324aは、側板2の係止部224fと略平行をなす板状のものである。本実施形態では、ストッパ部324aを、天板補強部32内に一体的に取付可能な取付部324に設けている。
取付部324は、図9及び図10(図10は側板2と天板3との連結状態を図7に対応させて示す図である)に示すように、金属素材からなる板状のものであり、面板部311と添接し得るベース部324bと、ベース部324bの内方端部から下方に向かって延伸する垂下面部324cと、ベース部324bの外方端部から斜め下方に向かって延伸するストッパ部324aと、垂下面部324cの下端部から内方に向かって延伸し且つ天板補強部32の補強対向面部321と添接し得る第1添接部324dと、ストッパ部324aの下端部から外方に向かって延伸し且つ天板補強部32の補強対向面部321と添接し得る第2添接部324eとを備えたものである。ストッパ部324aは所定角度傾斜した形状をなし、このストッパ部324aの傾斜角度を、側板補強部22の第1突起部224aに先端部に形成した第1傾斜部224dの傾斜角度と略一致させている(図10参照)。すなわち、このストッパ部324aが、本願の「第2傾斜部」としての役割を担っている。また、ストッパ部324aに、肉厚方向に貫通し且つねじN1が挿入可能な貫通孔324fを形成している。この貫通孔324fの貫通方向を、ストッパ部324aの面方向と略直交する方向に一致させている。このような取付部324を天板補強部32内に取り付けた状態において、天板3の下方からストッパ部324aにアクセスできるように、天板補強部32の補強対向面部321における両側端部近傍部位に窓部324gを形成している。
次に、このような構成をなす天板3と側板2とを連結する手順及び作用を、図3、図10及び図11(図11は図1のx−x線断面、すなわち天板3の底面側から見た天板3と側板2との連結状態を示す図である)を参照して説明する。
先ず、側板補強部22の第1突起部224aを天板補強部32内に挿入して嵌合させる。本実施形態では、第1突起部224a同士の離間寸法を、天板補強部32の開口巾寸法、より具体的には天板補強部32の前面部322と後面部323との内法寸法と略一致させているため、側板補強部22の各第1突起部224aを天板補強部32内に挿入して嵌合させた状態において、側板2と天板3との前後方向の相対的な位置決めを行うことができる(図11参照)。この嵌合状態において、側板補強部22の係止部224fと天板補強部32のストッパ部324aとが相互に対向する(図10参照)。すなわち、係止部224f、ストッパ部324aが、嵌合状態において相互に対向する本願の「第1対向面部」、「第2対向面部」にそれぞれ相当する。また、嵌合状態において、第1突起部224aの第1傾斜部224dがストッパ部324aに当接又は近接するとともに、ストッパ部324aの貫通孔324fと係止部224fのねじ孔224gとが連通する。次いで、天板補強部32の窓部324gからストッパ部324aの貫通孔324fに挿入したねじN1を係止部224fのねじ孔224gに螺合する。ねじN1を強固に締め上げるとその緊締力によって、係止部224fがストッパ部324aに向かって引き込まれ、第1傾斜部224dと斜面状のストッパ部324aとが互いに圧接しながらこれら第1傾斜部224d及びストッパ部324aがくさび作用を発揮し、各第1突起部224aが略あそびの無い状態で天板補強部32に嵌合する。なお、本実施形態では、前記緊締力により係止部224fがストッパ部324aに接近する方向に引き寄せられるが、その際に、係止部224fに設けた前記収容突起部224iが第1突起部224aを引寄方向に押圧するため、前記緊締力によって第1突起部224aの第1傾斜部224dとストッパ部324aとのくさび作用を確実に発揮し得るようにしている。以上の手順によって天板補強部32と側板補強部22とを相互に連結することにより、天板3と側板2とを相互に引き寄せて、引き合った状態で強固に連結することができる。この連結状態において、ねじN1の頭部N11が天板補強部32内に位置付けられる(図10参照)。
一方、側板2と底板4との連結は、側板補強部22と底板補強部42とを相互に連結することにより行う。そのため、側板補強部22の下端部近傍に底板補強部42に嵌合可能な第2突起部225aを設けている。
本実施形態では、第2突起部225aを、図5及び図12(図12(a)、(b)はそれぞれ図5(a)のB領域拡大図、図5(c)のD領域拡大図である)に示すように、側板補強部22の下端部に一体的に取付可能な第2取付部225に設けている。
第2取付部225は、金属素材からなる板状のものであり、一対の第2突起部225aと、第2突起部225a同士を連結する連結部225bと、各第2突起部225aの基端部位から上方に延伸し且つ側板補強部22内に嵌合可能な一対の嵌合部225cと、各第2突起部225aの基端部及び各嵌合部225cの一端部から連続して延び且つ面板部211に添接し得る一対のベース部225dとを備えたものである。連結部225bには、ねじ孔225eを形成している。本実施形態では、連結部225bにナット体を一体又は一体的に設けることにより、連結部225bがねじ孔225eを有するものとなるようにしている。また、本実施形態では、第2突起部225a(嵌合部224c)同士の離間寸法を、後述する底板補強部42の開口巾寸法、より具体的には後述する底板補強部42の前面部422と後面部423との内法寸法に略一致させている。そして、嵌合部225cを側板補強部22内に嵌合し、ベース部225dを面板部211にスポット溶接等により固着することにより第2取付部225を側板補強部22に一体的に取り付けている。この取付状態において、第2突起部225aが側板補強部22の補強対向面部221よりも内方に突出し、連結部225bが露出した状態となる(図12(b)参照)。なお、本実施形態では、図13(同図は側板2と底板4との連結状態を示す図であり、図12(b)のx−x線断面に相当するものである)に示すように、連結部225bの下向面を第2突起部225aの下向面よりも上方に位置付けるべく、各第1突起部224aの下端部における中間部位に凹部225fを形成し、この凹部225fに連結部225bを位置付けている。
底板4は、図14(同図(a)、(b)はそれぞれ底板4の底面図、(a)のx方向矢視図である)に示すように、底板本体41と、底板補強部42とを備えたものである。
底板本体41は、底板4の上向面を構成する面板部411と、面板部411の前端部に設けた前折り返し部412と、面板部411の後端部に設けた後折り返し部413と、面板部の両側端部に設けた側方折り返し部414とを備えたものである。
底板補強部42は、底板本体41の前端部近傍に巾方向に沿って設けられ、且つ面板部411よりも下方に突出し得るものであり、面板部411と対向する補強対向面部421と、この補強対向面部421の前端部から面板部411に向かって延伸する前面部422と、補強対向面部421の後端部から面板部411に向かって延伸する後面部423とを備えたパイプ状のものである。そして、補強対向面部421の両側端部近傍に貫通孔421aを形成している。本実施形態では、底板補強部42の開口厚み寸法、より具体的には、補強対向面部421と面板部411との内法寸法と、各第2突起部225aの高さ寸法とを略同一に設定している。
なお、本実施形態に係る底板4は、側方折り返し部51424よりも内方寄りの部位に側方補強部43を設けている。
次に、このような構成をなす底板4と側板2とを連結する手順及び作用を、図13及び図15(図15は図4のF領域拡大図である)を参照して説明する。
先ず、側板補強部22の第2突起部225aを底板補強部42内に挿入して嵌合させる。本実施形態では、第2突起部225a同士の離間寸法を、底板補強部42の開口巾寸法、より具体的には底板補強部42の前面部422と後面部423との内法寸法と略一致させているため、側板補強部22の各第2突起部225aを底板補強部42内に挿入して嵌合させた状態において、側板2と底板4との前後方向の相対的な位置決めを行うことができる(図15参照)。さらに、各第2突起部225aの高さ寸法を、底板補強部42の開口厚み寸法、より具体的には底板補強部42の補強対向面部421と底板本体41の面板部411との内法寸法と略一致させているため、各第2突起部225aを底板補強部42内に挿入して嵌合させた状態において、側板2と底板4との高さ方向の相対的な位置決めをも行うことができる(図13参照)。この嵌合状態において、側板2の連結部225bと底板補強部42の補強対向面部421とが略平行をなして対向する。すなわち、連結部225b、補強対向面部421が、嵌合状態において相互に対向する本願の「第1対向面部」、「第2対向面部」にそれぞれ相当する。また、嵌合状態において、連結部225bのねじ孔225eと補強対向面部421の貫通孔421aとが連通する。次いで、補強対向面部421の貫通孔421aに挿入したねじN2を連結部225bのねじ孔225eに螺合する。この緊締力により、連結部225bと補強対向面部421とが互いに相寄る方向に引き寄せられ、各第2突起部225aが略あそびの無い状態で天板補強部32に嵌合する。以上の手順によって底板補強部42と側板補強部22とを相互に連結することにより、底板4と側板2とを相互に引き寄せて、引き合った状態で強固に連結することができる。
なお、本実施形態では、上述した天板3と側板2との連結及び、底板4と側板2との連結は、以下の組立手順を経た後に行う。
先ず、背板5と側板2とを相互に組み付ける。この組付作業は、図16(同図は図4のG領域拡大図である)に示すように、背板5と側板2とを、互いに向き合うように配した状態から、側板本体21の後端部近傍部位に設けた第2側板補強部23の後面部231と、背板5の両側端部に設けた側方折り返し部51から連続して前方に延伸する係合突起部52の先端部52aとを当接させ、この当接部位を中心として側板2の面板部211と背板5の面板部53とを離間させる方向に(すなわち側板2を背板5に対して起立させる方向)に回動させ、係合突起部52を第2側板補強部23の後面部231と後面部231に対向する前向面部232との間に嵌合させることによって行うことができる。第2側板補強部23は側板補強部22と略平行をなして延伸するものであり、後面部231を、外方端部を内方端部よりも前面部233側に寄せた傾斜面に設定している。また、係合突起部52の先端部52aを後内方に向かって延伸する傾斜面に設定している。この係合突起部52を第2側板補強部23と前向面部232との間に嵌め込むと、係合突起部52の先端部52aが弾性変形した状態となり、この先端部52aの弾性復元力が後面部231を前方に向かって付勢する付勢力として作用する。その結果、側板2に対して前記回動方向と同一方向へ回動させる付勢力が作用し、側板2の後折り返し部213と背板5の側方折り返し部51とが相互に圧接する状態となる。
次いで、底板4の後端部に設けた挿入爪44を、上記手順により相互に圧接させた側板2の後折り返し部213と背板5の側方折り返し部51とを跨ぐ位置に挿入することにより、側板2、背板5及び底板4の相対位置を一度に位置決めする。側板2の後折り返し部213と背板5の側方折り返し部51とを跨ぐ位置に挿入した挿入爪44は、側板2の面板部221と側板2の後折り返し部213との間に位置付けられ、これにより、側板2が背板5及び底板4から不意に抜け外れることを防止している。
以上の組立手順を経た後に、前述した天板3と側板2との連結及び、底板4と側板2との連結を行うことにより、前方に開口した筺体を組み立てることができる。
このように本実施形態に係る収納家具1は、側板補強部22に設けた一対の第1突起部224aを天板補強部32に嵌合させた状態で、相互に対向する側板補強部22の係止部224fと天板補強部32のストッパ部324aとを互いに相寄る方向に引き込んで締め付けることにより、側板2と天板3とを相互に引き寄せて、引き合った状態で固定しているため、側板2と天板3との組付精度を向上させることができ、がたつきの無い良好な連結状態を実現できる。しかも、側板補強部22と天板補強部32とを連結するため、連結強度が向上するのはもちろんのこと、天板補強部32の開口巾寸法に略一致する距離で対向する一対の第1突起部224aを天板補強部32に嵌合させることによって側板補強部22と天板補強部32との前後方向への相対移動を規制することができ、側板2と天板3との相対位置を的確に位置決めすることができる。加えて、従来の態様、すなわち各補強部に連結部材の嵌合部をそれぞれ嵌合してねじ締めする態様と比較して、作業工数を減らすことができ、組立作業全体の作業効率性を有効に高めることができる。
一方、側板2と底板4との連結は、側板補強部22に設けられ且つ底板補強部42の開口巾寸法に略一致する距離で対向する一対の第2突起部225aを底板補強部42に嵌合させた状態で、相互に対向する側板補強部22の連結部225bと底板補強部42の補強対向面部421とを互いに相寄る方向に引き込んで締め付けることにより、側板2と底板4とを相互に引き寄せて、引き合った状態で固定するようにしているため、略同様の効果を得ることができる。
そして、このようにして側板2、天板3及び底板4を組み付けてなる筐体は、組立作業性、組立後の安定性及び組付強度に優れたものとなる。
特に、第1突起部224aが、先端部に所定角度傾斜させた第1傾斜部224dを備えたものであり、天板補強部32が、第1傾斜部224dに対応する第2傾斜部(ストッパ部324a)を備えたものであり、側板補強部22の係止部224fと天板補強部32のストッパ部324aとを相互に締め付けることによって第1傾斜部224dと第2傾斜部(ストッパ部324a)とを相互に圧接した状態で相対移動させながら第1突起部224aを天板補強部32側に引き込むようにしているため、第1傾斜部224dと第2傾斜部(ストッパ部324a)とがくさび作用を発揮し、これにより側板補強部22と天板補強部32とが押圧結合し、側板2と天板3との組付精度及び連結強度をさらに向上させることができる。しかも、第2対向面部として機能するストッパ部324a自体を、第2傾斜部としても機能させるようにしているため、部品点数の簡素化及び構造の簡略化を図ることができる。
ストッパ部324aが天板補強部32内に収容されるものであり、天板補強部32に窓部324gを設け、この窓部324gからストッパ部324aにアクセス可能にしているため、ストッパ部324aの露出を抑えつつ、窓部324gからストッパ部324aにアクセスすることができるため、この窓部324gを利用して締付作業を好適に行うことが可能である。
さらに、窓部324gからストッパ部324aにアクセスしたねじN1を係止部224fに締め付けた状態においてねじN1の頭部N11が天板補強部32内に位置付けられるようにしているため、ねじN1の頭部N11が収納家具1の収納空間に収納した物品と不意に干渉することを確実に防止することができ、収納家具1としての機能低下を招来しない。
一方、側板2と底板4との連結において、各第2突起部225aが、底板補強部42の開口厚み寸法と略同一の高さ寸法を有するものであるため、一対の第2突起部225aを底板補強部42に嵌合させることによって側板補強部22と底板補強部42との前後方向への相対移動のみならず、前後方向に直交する方向(換言すれば、収納家具1の高さ方向)への相対移動をも規制することができ、側板2と底板4との相対位置を的確に位置決めすることが可能である。
加えて、一対の第1突起部224a、又は第2突起部225aを、それぞれ本願の第1対向面部として機能する係止部224f、又は連結部225bに一体又は一体的に設けているため、部品点数の削減及び構造の簡素化に資する。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、前記実施形態では側板と天板との連結構造と、側板と底板との連結構造とが異なる収納家具を例示したが、側板と天板との連結構造と、側板と底板との連結構造とが同一のものである収納家具であっても構わない。
また、天板又は底板の補強部に一対の突起部を設け、これら一対の突起部を側板の補強部に嵌合させる態様を採用してもよい。
一対の突起部を一方の補強部に一体に設けても構わない。
第2傾斜部と第2対向面部とをそれぞれ別体して構成してもよい。
また、一対の突起部と第1対向面部とをそれぞれ別体に構成しても構わない。
さらには、一対の突起部が他方の補強部を外嵌することによって他方の補強部に嵌合し得るものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る収納家具の全体斜視図。 同実施形態に係る収納家具の平面図を模式的に示す図。 同実施形態に係る側板と天板との連結部位を拡大して示す図。 同実施形態に係る収納家具の底面図を模式的に示す図。 同実施形態に係る側板を示す図。 図5の部分拡大図。 図6(b)のx−x線断面を模式的に示す図。 同実施形態に係る天板を示す図。 図8の部分拡大図。 側板2と天板3との連結状態を図7に対応させて示す図。 図1のx−x線断面図。 図5の部分拡大図。 同実施形態に係る側板と底板との連結状態を示す図。 同実施形態に係る底板を示す図。 図4の部分拡大図。 図4の部分拡大図。
符号の説明
1…収納家具
2…側板
22…側板補強部
224a…第1突起部
224d…第1傾斜部
224f…第1対向面部(係止部)
225a…第2突起部
225b…第1対向面部(連結部)
3…天板
32…天板補強部
324a…第2対向面部(ストッパ部)
324g…窓部
4…底板
42…底板補強部
421…第2対向面部(補強対向面部)

Claims (7)

  1. 高さ方向に沿って延伸する横断面中空状の第1補強部を有する一対の側板と、前記側板の上端部間を連結する天板と、前記側板の下端部間を連結する底板とを備え、前記天板及び底板が、前記側板間を連結した状態において前記第1補強部と連続し得る第2補強部を備えた収納家具であり、
    前記第1補強部又は前記第2補強部の何れか一方の補強部が、他方の補強部の開口巾寸法と略同一の離間寸法で対向する一対の突起部を備えたものであり、
    これら一対の突起部を他方の補強部に嵌合させた状態で、相互に対向する前記第1補強部の第1対向面部と前記第2補強部の第2対向面部とを互いに相寄る方向に締め付けることにより、前記側板と前記天板とを相互に引き寄せた状態で固定するとともに、前記側板と前記底板とを相互に引き寄せた状態で固定していることを特徴とする収納家具。
  2. 前記各突起部が、先端部に所定角度傾斜させた第1傾斜部を備えたものであり、
    前記他方の補強部が、前記第1傾斜部に対応する第2傾斜部を備えたものであり、
    前記対向面部同士を締め付けることによって第1傾斜部と第2傾斜部とを相互に圧接した状態で相対移動させながら前記突起部を他方の補強部側に引き込むようにしている請求項1記載の収納家具。
  3. 前記第2対向面部が前記第2傾斜部として機能するものである請求項2記載の収納家具。
  4. 前記第2対向面部が前記第2補強部内に収容されたものであり、当該第2補強部に窓部を設け、この窓部から前記第2対向面部にアクセス可能にしている請求項1、2又は3記載の収納家具。
  5. 前記窓部から前記第2対向面部にアクセスしたねじを前記第1対向面部に締め付けた状態において前記ねじの頭部が前記第2補強部内に位置付けられるようにしている請求項4記載の収納家具。
  6. 前記各突起部が、前記他方の補強部の開口厚み寸法と略同一寸法のものである請求項1記載の収納家具。
  7. 前記一対の突起部と前記第1対向面部とを一体又は一体的に設けている請求項1、2、3、4、5又は6記載の収納家具。
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