JP2008187867A - 回転子およびこの回転子を備えた回転電機 - Google Patents

回転子およびこの回転子を備えた回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008187867A
JP2008187867A JP2007021414A JP2007021414A JP2008187867A JP 2008187867 A JP2008187867 A JP 2008187867A JP 2007021414 A JP2007021414 A JP 2007021414A JP 2007021414 A JP2007021414 A JP 2007021414A JP 2008187867 A JP2008187867 A JP 2008187867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salient pole
rotor core
opening
rotor
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007021414A
Other languages
English (en)
Inventor
Kokubo Fu
国望 付
Shigenori Yoneda
繁則 米田
Masahiko Osada
正彦 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007021414A priority Critical patent/JP2008187867A/ja
Publication of JP2008187867A publication Critical patent/JP2008187867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】磁気通路を確保して、磁気抵抗の上昇を伴わないで、ロータコアの軽量化が図られた回転子および回転電機を提供する。
【解決手段】ロータコア20は、ロータコアと、ロータコアの周面に形成され、径方向外方に向けて突出する突極部132A、132Bと、突極部132A,132Bに対して径方向内方に位置し、ロータコアの径方向外方に向けて先細とされた先細開口部134A、134Bを有する開口部133A,133Bとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転子およびこの回転子を備えた回転電機に関し、特に、回転子のロータコアに開口部を形成して、ロータコアの重量軽減が図られた回転子および回転電機に関する。
従来から回転子および回転子を備えた回転電機において、性能低下を伴うことなく回転子の軽量化が図られている。
たとえば、特開平11−262226号公報に記載された双突極型リラクタンスモータは、突極底部径寸法を、回転軸の径寸法に必要最小限の磁気通路幅寸法を加えた寸法とすることで、ロータコアの軽量化が図られている。
また、特開2002−136073号公報に記載されたスイッチトリラクタンスモータにおいては、ロータコアに円弧状スリットが形成されている。
特開平11−262226号公報 特開2002−136073号公報 特開2000−350390号公報
しかし、特開平11−262226号公報に提案された双突極型リラクタンスモータにおいては、磁気通路が狭くなり、磁気抵抗が大きくなるという問題がある。
また、特開2002−136073号公報に記載されたスイッチトリラクタンスモータにおいては、円弧状スリットは、シャフト磁束が流れないようにするためのものであり、ロータコアの軽量化を十分に図ることができないものである。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気通路を確保して、磁気抵抗の上昇を伴わないで、ロータコアの軽量化が図られた回転子および回転電機を提供することである。
本発明に係る回転子は、ロータコアと、ロータコアの周面に形成され、径方向外方に向けて突出する突極部と、ロータコアのうち突極部に対して径方向内方に位置し、ロータコアの径方向外方に向けて先細とされた先細開口部を有する開口部とを備える。好ましくは、上記先細開口部の先端部は、突極部の幅方向の中央部に位置する。
好ましくは、上記突極部は、第1突極部と、第1突極部に対してロータコアの周方向に隣り合う第2突極部とを含む。そして、上記開口部は、第1突極部に対して径方向内方に位置する第1開口部と、第2突極部に対して径方向内方に位置する第2開口部とを含む。さらに、上記ロータコアのうち、第1開口部と第2開口部との間に位置する部分は、第1突極部と第2突極部との一方から他方に流れる磁束が流通可能な磁束通路とされ、上記磁束通路の幅は、第1および第2突極部の周方向の幅の半分以上とする。
好ましくは、上記先細開口部は、ロータコアの中心を中心とする仮想円上に位置する第1基部と、該第1基部に対して仮想円の周方向に離れた第2基部と、仮想円よりも、ロータコアの径方向外方に位置する先端部とを有する。
そして、上記仮想円の直径D2は、突極部の周方向の幅をhtとし、突極部間に位置するロータコアの直径をD3とすると、D2≦D3−htとする。
好ましくは、上記先細開口部は、第1基部と先端部との間に位置する第1辺部と、第2基部と先端部との間に位置する第2辺部とを有し、第1辺部および第2辺部は、円弧状とする。
好ましくは、上記開口部は、仮想円よりも径方向内方に向けて延びる内側開口部を含み、上記内側開口部は、ロータコアの径方向内方に向けて先細とする。
好ましくは、上記内側開口部は、ロータコアの中心を中心とする内側仮想円に沿って延びる底辺部と、底辺部の一端部と第1基部との間に位置する第3辺部と、底辺部の他方の端部と第2基部との間に位置する第4辺部とを含む。そして、上記第3辺部および第4辺部は、ロータコアの径方向に沿って延びる。本発明に係る回転電機は、上記回転子を備える。
本発明に係る回転子および回転電機によれば、性能の低下を招くことなくロータコアの軽量化を図ることができる。
本発明に係る回転電機および回転子について、図1から図8を用いて説明する。なお、同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図1は、ハイブリット自動車に搭載されるモータを模式的に示した模式図である。図中のモータを搭載するハイブリッド自動車は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池(バッテリ)とを動力源とする。
図1を参照して、モータ(回転電機)100は、ロータ(回転子)10と、ロータ10の外周上に配設されたステータ50とを備える。ロータ10は、中心軸101に沿って延びるシャフト58に設けられている。シャフト58は、ロータ10とともに中心軸101を中心に回転する。
ロータ10は、ロータコア20を含む。ロータコア20は、中心軸101に沿って円筒状に延びる形状を有する。ロータコア20は、中心軸101の軸方向に積層された複数の電磁鋼板21を含む。
ステータ50は、ステータコア55と、ステータコア55に巻回されたコイル51とを含む。ステータコア55は、中心軸101の軸方向に積層された複数の電磁鋼板52を含む。なお、ロータコア20およびステータコア55は、電磁鋼板に限定されず、たとえば圧粉磁心等の磁性材料から形成されても良い。
コイル51は、3相ケーブル60によって制御装置70に電気的に接続されている。3相ケーブル60は、U相ケーブル61、V相ケーブル62およびW相ケーブル63からなる。コイル51は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなり、これらの3つのコイルの端子に、それぞれ、U相ケーブル61、V相ケーブル62およびW相ケーブル63が接続されている。
制御装置70には、ハイブリッド自動車に搭載されたECU(Electrical Control Unit)80から、モータ100が出力すべきトルク指令値が送られる。制御装置70は、そ
のトルク指令値によって指定されたトルクを出力するためのモータ制御電流を生成し、そのモータ制御電流を、3相ケーブル60を介してコイル51に供給する。
図2は、図1のII−II線上に沿ったステータの端面図である。図中には、モータの巻線構造が模式的に表わされている。
図1および図2を参照して、ステータコア55は、中心軸101に沿って円筒状に延びる形状を有する。ステータコア55は、中心軸101を中心としてその周方向に配列された複数のティース1を内周面に含む。本実施の形態では、ステータコア55は、48個のティース1を有する。
コイル51は、U相コイルを構成するコイル510〜517、V相コイルを構成するコイル520〜527およびW相コイルを構成するコイル530〜537からなる。コイル510〜517,520〜527,530〜537の各々は、周方向に連続する複数のティース1に巻回されている。コイル510〜517は、最外周に配置されている。コイル520〜527は、コイル510〜517の内側であって、それぞれ、コイル510〜517に対して周方向に一定の位相だけずれた位置に配置されている。コイル530〜537は、コイル520〜527の内側であって、それぞれ、コイル520〜527に対して周方向に一定の位相だけずれた位置に配置されている。
コイル510〜513は、直列に接続されており、その一方端が端子U1であり、他方端が中性点UN1である。コイル514〜517は、直列に接続されており、その一方端が端子U2であり、他方端が中性点UN2である。
コイル520〜523は、直列に接続されており、その一方端が端子V1であり、他方端が中性点VN1である。コイル524〜527は、直列に接続されており、その一方端が端子V2であり、他方端が中性点VN2である。
コイル530〜533は、直列に接続されており、その一方端が端子W1であり、他方端が中性点WN1である。コイル534〜537は、直列に接続されており、その一方端が端子W2であり、他方端が中性点WN2である。
中性点UN1,UN2,VN1,VN2,WN1,WN2は、1点に共通接続されている。端子U1,U2は、3相ケーブル60のU相ケーブル61に接続され、端子V1,V2は、V相ケーブル62に接続され、端子W1,W2は、W相ケーブル63に接続されている。
図3は、図1中のIII−III線上に沿ったモータの断面図である。この図3に示すように、ロータコア20は、筒状とされたヨーク部139と、周面から径方向外方に向けて突出する複数の突極部132とを備えている。ロータコア20の中央部には、シャフト58が嵌合される貫通孔20aが形成されている。
このロータコア20の周面には、径方向外方に向けて突出する突極部132が等間隔に複数形成されている。この突極部132の端面は、ステータコア55の内周面に最も近接している。そして、突極部132は、ステータコア55に設けられた図2に示すコイル51に生じる磁力によって、中心軸101を中心としてロータコア20の周方向に引っ張られる。
また、ロータコア20のうち、各突極部132に対して径方向内方に位置する部分には、それぞれ開口部133が形成されている。
図4は、開口部133およびこの開口部133の周囲の構成を詳細に示す断面図である。この図4において、突極部132Aに対して径方向内方に位置する部分には、開口部133Aが形成されている。また、突極部132Aに対して周方向に隣り合う突極部132Bに対して径方向内方に位置する部分には、開口部133Bが形成されている。
開口部133Aは、中心軸101を中心として直径D2の仮想円上に延びる基準線P1から径方向外方に向けて先細とされた先細開口部134Aを備えている。この先細開口部134Aのうち、最も径方向外方に位置する先端部137Aは、突極部132Aの幅方向の中央部に位置している。
また、同様に、開口部133Bも、基準線P1から径方向外方に向けて先細とされた先細開口部134Bを備えている。そして、この先細開口部134Bのうち、最も径方向外方に位置する先端部137Bも、突極部132Bの幅方向の中央部に位置している。
このため、開口部133Aと開口部133Bと間に位置するロータコア20には、突極部132Aと突極部132Bとを連設すると共に、突極部132Aと突極部132Bとの少なくとも一方から他方に流れる磁束が流通する磁気通路140が形成されている。
このように、開口部133A、133Bは先細開口部134A,134Bを有しているので、磁束の流れを阻害することを抑制しつつも、開口部133A,133Bを形成することで、ロータコア20の軽量化を図ることができる。すなわち、モータ100の能力の低減を図ることなく、モータ100の軽量化を図ることができる。
ここで、開口部133Aの先細開口部134Aは、上記先端部137Aと、基準線P1上に位置する基部138Aと、基準線P1上に位置し基部138Aに対して周方向にずれた位置に位置する基部139Aとによって規定されている。
また、同様に開口部133Bの先細開口部134Bは、上記先端部137Bと、基準線P1上に位置する基部138Bと、基準線P1上に位置し基部138Bに対して周方向にずれた位置に位置する基部139Bとによって規定されている。なお、先細開口部134Aの基部138Aと先細開口部134Bの基部139Bとが最も近接している。
そして、ロータコア20の外周面のうち、突極部132Aと突極部132Bとの間に位置する部分は、円弧部136とされている。この円弧部136は、突極部132Aと突極部132Bとの間の中央部で最も径方向内方に向けて凹むように形成されている。
ここで、図5を用いて、基準線P1について説明する。図5は、縦軸にモータトルクと、ラジアル幅(磁気通路140の幅)D10(=(D3−D2)/2)との関係を示すグラフである。なお、D3は、図3において、円弧部136Aの頂点部と、円弧部136Aに対して中心軸101を中心として対向する円弧部136Eの頂点部との距離である。
ここで、図5において、ラジアル幅D10がティース幅htの半分以上となると、最大モータトルクが略一定となり、その一方で、ラジアル幅D10がティース幅htの半分以下となると、最大モータトルクが減少していくことが分かる。
これは、磁気通路140の幅が、ティース幅htの半分より小さくなると、突極部132Aと突極部132Bとの間を流れる磁束が、磁気通路140を通るときの磁気抵抗が大きくなることを意味する。そこで、本実施の形態においては、ラジアル幅D10をティース幅htの半分(ht/2)以上とすることで、モータトルクの低下を抑制している。
そして、D10=(D3−D2)/2≧ht/2の関係を満たすようにロータコア20を形成する。換言すれば、基準線P1の直径D2は、D2≦D3−htとなるようにする。これにより、磁気通路140の磁気抵抗が大きくなることを抑制している。
さらに、基部138Aと基部139Bとは、基準線P2上に位置している。ここで、基準線P2は、円弧部136との距離がht/2となる位置を延在している。
ここで、先細開口部134Aの基部138Aと、先細開口部134Bの基部139Bとは、上記基準線P2と、上記基準線P1との交点に位置している。そして、先端部137も、基準線P2上に位置している。そして、先細開口部134Aのうち、先端部137Aと基部138Aとを連設する辺部141Aは、基準線P2に沿って湾曲している。
また、先細開口部134Bの基部139Bと先端部137Bも基準線P2上に位置しており、先端部137Bと基部139Bとを連設する辺部142Bも、基準線P2に沿って湾曲している。
このように先細開口部134A、134Bを形成することで、磁気通路140の磁気抵抗の上昇を抑制しつつも、先細開口部134A、134Bの開口面積を大きく確保することができ、ロータコア20の軽量化を図ることができる。なお、図3に示すように、磁気通路140は、ロータコア20のうち、各突極部132間に位置する部分に形成されている。
ここで、図4において、突極部132Bが突極部132Aに対してロータコア20の回転方向前方側に位置しているとする。そして、突極部132Aの先端部に対して僅かにロータコア20の回転方向前方側に位置するステータ50のコイル51の磁性がN極とされているとする。この場合、突極部132Bの先端部に対してロータコア20の回転方向前方側に位置するコイル51の磁性は、S極とされている。なお、突極部132Aに対して回転方向と反対方向に隣り合う突極部132Hの先端部と対向するコイル51の磁極も、S極となる。
このような場合、磁束は、突極部132Aの先端部から、突極部132Aと突極部132Bとの間に位置する磁気通路140を通って突極部132Bに達すると共に、突極部132Aと突極部132Hとの間に位置する磁気通路に通って突極部132Hに達する。
このように、突極部132Aの先端部から入り込んだ磁束は、2つの磁気通路140を通ることとなるが、各磁気通路140の経路幅の合計は、突極部132Aの幅以上となっている。このため、各突極部132A〜132H間で磁束が、磁気通路140を介して流通しても、磁気抵抗の上昇が抑えられており、良好に磁束が流通することができる。
さらに、図4において、先端部137A,137Bは、各突極部132A,132Bの幅方向の中央部に位置しているため、突極部132Aから入り込んだ磁束は、略均等に、突極部132Bと突極部132Hとに分流する。
なお、本実施の形態においては、各先細開口部134A,134Bの頂点部137A、137Bは、基準線P2上に位置しているが、これに限られず、この基準線P2に対して径方向内方側に位置してもよく、先細開口部134Aの辺部141Aおよび先細開口部134Bの辺部142Bも、基準線P2に対して径方向内方に位置するようにしてもよい。さらに、この場合においては、辺部141A、142Bは、上記のような円弧状とせずに直線状としてもよい。
図4において、開口部133Aは、基準線P1より径方向外方に位置する先細開口部134Aと、基準線P1よりも、径方向内方に位置する内側開口部135Aとを備えている。なお、開口部133Bも同様に、基準線P1より径方向外方に位置する先細開口部134Bと、基準線P1よりも、径方向内方に位置する内側開口部135Bとを備えている。
内側開口部135A、135Bは、基準線P1より径方向内方に向けて先細となるように形成されている。
内側開口部135Aは、最も径方向内方に位置する底辺143Aと、この底辺143Aの端部と基部138Aとを連設する辺部151Aと、底辺143Aの他端部と基部139Aとを連設する辺部150Aとを備えている。
また、内側開口部135Bも、同様に最も径方向内方に位置する143Bと、この底辺143Bの端部と基部138Bとを連設する辺部151Bと、底辺143Bの他端部と基部139Bとを連設する辺部150Bとを備えている。
そして、底辺143Aおよび底辺143Bは、中心軸101を中心として、直径D1の仮想円上に延びる基準線P3上に位置している。
図6を用いて、上記基準線P3について説明する。図6は、基準線P1の直径D2を固定した状態で、基準線P3の直径D1を変動させて、開口部133の径方向の長さを変更してロータコア20を回転させたときに、ロータコア20内に生じる最大主応力σmaxを示したグラフである。なお、このロータコア20の破損応力をσb、安全率をSf、許容応力をσs(=σb/Sf)とする。
ここで、図6において、ロータコア20内に生じる最大主応力σmaxと、直径D1との関係は、σmax=K1・(D1)+K2D1+K3(K1、K2、K3は、ロータコア20の特徴係数:K1,K2,K3は、ロータコア20の外形、内径、突極部の数などによって算出される。)となる。
そして、図6において、ロータコア20に生じる最大主応力σmaxがσsとなるときの基準線P1の直径をDsとすると、D1は、Ds≦D1<D2により規定される範囲内とする。これにより、ロータコア20が回転した際に、ロータコア20内に生じる最大主応力σmaxが許容応力σsを超えることを抑制することができ、さらに、図4に示す開口部133A、133Bの開口面積を大きくとることができる。これにより、ロータコア20の強度を確保しつつ、ロータコア20の軽量化を図ることができる。
ここで、内側開口部135A、135Bは、基準線P1から径方向内方に向けて先細となるように形成されている。これにより、ロータコア20の剛性を確保しやすく、ロータコア20が回転した際に、ロータコア20の変形などを抑制することができる。
図7は、開口部133が形成されていないロータコア20を回転させたときに生じる応力分布を示した平面図である。この図7において、領域R1が最も応力が小さく、領域R1、R2、R3,R4の順に応力が大きくなり、領域R4が最も応力が大きくなっていることが分かる。
この図7、図3および図4において、各開口部133は、図7に示す領域R3内に位置している。このため、開口部133がロータコア20に形成されることで、ロータコア20の剛性の低下の抑制が図られている。このため、開口部133が形成された本実施の形態に係るロータコア20が高速回転しても、ロータコア20の変形が抑制されている。
そして、この図7に示されるように、ロータコア20のうち、図1に示すシャフト58が挿入される貫通孔の周縁部近傍の応力が集中する一方で、この開口縁部から離れた位置に、開口部133が形成されている。
ここで、各突極部132の付根部に位置する部分は、図7に示す領域R2が位置しており、ロータコア20が回転することで、生じる応力は小さいことが分かる。そこで、図4などに示すように、各先細開口部134を各突出部132の付根部に達するように形成することで、各開口部133の開口面積を広く確保できる一方で、ロータコア20の剛性を確保することができる。
図8は、本実施の形態に係るモータ100のロータコア20の変形例を示す平面図である。この図8に示す例においては、開口部133Aは、略五角形形状とされており、先端部137Aと、基部138A、139A,152A,153Aとから規定されている。基部138Aおよび基部139Aは、基準線P1上に位置しており、先端部137Aは、基準線P1より径方向外方に位置すると共に、突極部132Aの幅方向の中央部に位置している。また、基部152Aおよび基部153Aは、基準線P3上に位置している。
ここで、先端部137Aと、基部138Aとは、辺部141Aによって連設されており、辺部141Aは、この例においては、直線状に形成されている。
そして、この辺部141Aは、基準線P2に対して径方向内方に位置しており、この図8に示す例においては、基準線P2に接するように延びている。
基部138Aと基部152Aとを連設する辺部151Aは、ロータコア20の径方向に向けて延びており、辺部151Aの延長上に中心軸101が位置している。また、同様に、基部139Aと基部153Aとを連設する辺部150Aも、ロータコア20の径方向に向けて延びており、辺部150Aの延長上に中心軸101が位置している。
このように、開口部133Aのうち、ロータコア20の周方向に配列する辺部150A,151Aを、上記のように径方向に沿って延在させることで、ロータコア20が回転したときに生じる遠心力によって、辺部150A,151Aに回転モーメントが生じることを抑制することができる。これにより、開口部133Aを規定するロータコア20の内表面およびその近傍およびその周囲に生じる応力を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、回転子およびこの回転子を備えた回転電機に適用可能であり、特に、回転子のロータコアに開口部を形成して、ロータコアの重量軽減が図られた回転子および回転電機に好適である。
ハイブリット自動車に搭載されるモータを模式的に示した模式図である。 図1のII−II線上に沿ったステータの端面図である。 図1中のIII−III線上に沿ったモータの断面図である。 開口部およびこの開口部の周囲の構成を詳細に示す断面図である。 縦軸にモータトルクと、ラジアル幅(磁気通路の幅)D10(=(D3−D2)/2)との関係を示すグラフである。 基準線P1の直径D2を固定した状態で、基準線P3の直径D1を変動させて、開口部の径方向の長さを変更してロータコアを回転させたときに、ロータコア内に生じる最大主応力σmaxを示したグラフである。 開口部が形成されていないロータコアを回転させたときに生じる応力分布を示した平面図である。 本実施の形態に係るモータのロータコアの変形例を示す平面図である。
符号の説明
10 ロータ、20 ロータコア、21 電磁鋼板、50 ステータ、51 コイル
52 電磁鋼板、55 ステータコア、100 モータ(回転電機)、101 中心軸、132 突極部、133 開口部、134 先細開口部、135 内側開口部、136 円弧部、137 先端部、140 磁気通路、D10 ラジアル幅。

Claims (8)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアの周面に形成され、径方向外方に向けて突出する突極部と、
    前記ロータコアのうち前記突極部に対して径方向内方に位置し、前記ロータコアの径方向外方に向けて先細とされた先細開口部を有する開口部と、
    を備えた回転子。
  2. 前記先細開口部の先端部は、前記突極部の幅方向の中央部に位置する、請求項1に記載の回転子。
  3. 前記突極部は、第1突極部と、前記第1突極部に対して前記ロータコアの周方向に隣り合う第2突極部とを含み、
    前記開口部は、前記第1突極部に対して径方向内方に位置する第1開口部と、前記第2突極部に対して径方向内方に位置する第2開口部とを含み、
    前記ロータコアのうち、前記第1開口部と前記第2開口部との間に位置する部分は、前記第1突極部と前記第2突極部との一方から他方に流れる磁束が流通可能な磁束通路とされ、
    前記磁束通路の幅は、前記第1および第2突極部の周方向の幅の半分以上とされた、請求項1または請求項2に記載の回転子。
  4. 前記先細開口部は、前記ロータコアの中心を中心とする仮想円上に位置する第1基部と、該第1基部に対して前記仮想円の周方向に離れた第2基部と、前記仮想円よりも、前記ロータコアの径方向外方に位置する先端部とを有し、
    前記仮想円の直径D2は、前記突極部の周方向の幅をhtとし、前記突極部間に位置する前記ロータコアの直径をD3とすると、D2≦D3−htとされた、請求項1または請求項2に記載の回転子。
  5. 前記先細開口部は、前記第1基部と前記先端部との間に位置する第1辺部と、前記第2基部と前記先端部との間に位置する第2辺部とを有し、前記第1辺部および第2辺部は、円弧状とされた、請求項4に記載の回転子。
  6. 前記開口部は、前記仮想円よりも前記径方向内方に向けて延びる内側開口部を含み、
    前記内側開口部は、前記ロータコアの径方向内方に向けて先細とされた、請求項4または請求項5に記載の回転子。
  7. 前記内側開口部は、前記ロータコアの中心を中心とする内側仮想円に沿って延びる底辺部と、前記底辺部の一端部と前記第1基部との間に位置する第3辺部と、前記底辺部の他方の端部と前記第2基部との間に位置する第4辺部とを含み、
    前記第3辺部および前記第4辺部は、前記ロータコアの径方向に沿って延びる、請求項4から請求項6のいずれかに記載の回転子。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の回転子を備えた回転電機。
JP2007021414A 2007-01-31 2007-01-31 回転子およびこの回転子を備えた回転電機 Pending JP2008187867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021414A JP2008187867A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 回転子およびこの回転子を備えた回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021414A JP2008187867A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 回転子およびこの回転子を備えた回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008187867A true JP2008187867A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39730516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007021414A Pending JP2008187867A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 回転子およびこの回転子を備えた回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008187867A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200081A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 高速回転電動機およびそれに用いられる回転子
EP2388889A3 (en) * 2010-05-20 2015-01-28 Nidec SR Drives Limited Stress reduction in electrical machines

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03155347A (ja) * 1989-11-10 1991-07-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd リラクタンスモータの回転子
JP2000134886A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Fujitsu General Ltd リラクタンスモータ
JP2006333640A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Asmo Co Ltd 回転電機、及び電機子コア

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03155347A (ja) * 1989-11-10 1991-07-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd リラクタンスモータの回転子
JP2000134886A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Fujitsu General Ltd リラクタンスモータ
JP2006333640A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Asmo Co Ltd 回転電機、及び電機子コア

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200081A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 高速回転電動機およびそれに用いられる回転子
EP2388889A3 (en) * 2010-05-20 2015-01-28 Nidec SR Drives Limited Stress reduction in electrical machines
US9246363B2 (en) 2010-05-20 2016-01-26 Nidec Sr Drives, Ltd Reducing stress in electric-machine rotors by optimizing holes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8487495B2 (en) Rotor for motor
JP4886624B2 (ja) 永久磁石式回転電機、及び永久磁石式回転電機システム
US7948138B2 (en) Rotor
US8618709B2 (en) Rotary electric machine with improved energy efficiency
JP5299679B2 (ja) モータジェネレータ
JP5261836B2 (ja) 回転電機のロータ
JP6211524B2 (ja) 回転電気機械の回転子および回転子を備えた回転電気機械
JP4900132B2 (ja) 回転子及び回転電機
JP5547924B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2008187804A (ja) 回転子およびこの回転子を備えた回転電機
JP5308832B2 (ja) 永久磁石式回転電機
US20110285243A1 (en) Rotary electric machine with improved magnetic resistance
CN110112847B (zh) 直接起动同步磁阻电机转子结构及具有其的电机
US20120098378A1 (en) Motor
JP5567775B2 (ja) ロータおよび回転電機
JP2011050216A (ja) 電動機
EP2696485B1 (en) Electric rotating machine
JP2008312321A (ja) 回転子および回転電機
JP5557713B2 (ja) ロータ
JP6507956B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2008187867A (ja) 回転子およびこの回転子を備えた回転電機
CN114175464A (zh) 电动机
JP4080273B2 (ja) 永久磁石埋め込み型電動機
JP2020156179A (ja) 固定子および電動機
JP2010207021A (ja) 回転子用エンドプレートおよびこれを用いた回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Effective date: 20080930

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120508

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02