JP2008187594A - ディジタルテレビ放送信号中継装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両等の移動体に搭載される中継装置において、当該中継装置から送信された無線信号と放送局から直接送信された無線信号との間の干渉によって、放送受信装置の受信品質が劣化することを回避することを目的とする。
【解決手段】ディジタルテレビ放送信号を含む信号を受信する受信部と、受信部が受信した受信信号に含まれる信号のうち、ディジタルテレビ放送信号が占有する周波数帯域とは異なる周波数帯域を占有する信号の強度を測定する測定部と、受信信号を送信するか否かを、測定部が測定した強度に基づいて判定する判定部と、受信信号を送信する旨を判定部が判定したときは受信信号を送信し、受信信号を送信しない旨を判定部が判定したときは受信信号を送信しない送信部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】ディジタルテレビ放送信号を含む信号を受信する受信部と、受信部が受信した受信信号に含まれる信号のうち、ディジタルテレビ放送信号が占有する周波数帯域とは異なる周波数帯域を占有する信号の強度を測定する測定部と、受信信号を送信するか否かを、測定部が測定した強度に基づいて判定する判定部と、受信信号を送信する旨を判定部が判定したときは受信信号を送信し、受信信号を送信しない旨を判定部が判定したときは受信信号を送信しない送信部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、移動体に搭載され、その移動体が備える搭乗者室の外側に到来したディジタルテレビ放送信号を当該搭乗者室の内側に中継送信するディジタルテレビ放送信号中継装置に関する。
トンネルに無線信号を放射するための誘導線アンテナを設け、車両に中継装置を搭載した放送システムが知られている。車両に搭載された中継装置は、誘導線アンテナから放射された無線信号を車両の外側から車両の内側に中継送信する。これによって、車両がトンネル内を走行している場合であっても、車両内の放送受信装置は良好に無線信号を受信することができる。
この放送システムにおいては、車両がトンネルの外側に出ると、中継装置はトンネルの外側に設けられている放送局から送信された無線信号を中継送信する。しかし、中継装置から送信された無線信号は、車両の内側に放射される他、その一部が車両の外側に漏洩し放射される場合がある。これによって、トンネルの外側かつ車両の外側に存在する放送受信装置では、放送局から直接送信された無線信号に車両の外側に漏洩して放射された無線信号が干渉し、受信品質が劣化するという問題が生じる。同様に、車両の内側に存在する放送受信装置では、放送局から直接送信され車両の内側に入り込んだ無線信号に中継装置によって中継送信された無線信号が干渉し、受信品質が劣化するという問題が生じる。
本発明は、このような課題に対してなされたものである。すなわち、車両等の移動体に搭載される中継装置において、当該中継装置から送信された無線信号と放送局から直接送信された無線信号との間の干渉によって、放送受信装置の受信品質が劣化することを回避することを目的とする。
本発明は、移動体に搭載され、当該移動体が備える搭乗者室の外側に到来したディジタルテレビ放送信号を当該搭乗者室の内側に中継送信するディジタルテレビ放送信号中継装置であって、ディジタルテレビ放送信号を含む信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した受信信号に含まれる信号のうち、前記ディジタルテレビ放送信号が占有する周波数帯域とは異なる周波数帯域を占有する信号の強度を測定する測定部と、前記受信信号を送信するか否かを、前記測定部が測定した強度に基づいて判定する判定部と、前記受信信号を送信する旨を前記判定部が判定したときは前記受信信号を送信し、前記受信信号を送信しない旨を前記判定部が判定したときは前記受信信号を送信しない送信部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中継装置によって送信された無線信号と放送局から直接送信された無線信号との間の干渉を回避し、放送受信装置の受信品質の劣化を回避することができる。
図1に本発明の実施形態に係るディジタルテレビ放送システムの構成を示す。ディジタルテレビ放送システムは、ディジタル放送局10、固定中継装置12、漏洩ケーブル14、鉄道車両16、車内中継装置18、ディジタル放送受信装置20Aおよび20Bを備えて構成される。ディジタルテレビ放送システムは、アナログ放送局44およびアナログ放送受信装置46を備えるアナログ放送システムと共存する。アナログ放送システムには、アナログテレビ放送システム、ラジオ放送システム等がある。また、ラジオ放送システムには、いわゆるAM放送システム、FM放送システム、短波放送システム等がある。
ディジタル放送局10は、テレビ放送番組等の情報を含むディジタル信号を生成し、そのディジタル信号によってOFDM変調等の変調が施されたディジタル放送信号WDを無線送信する。トンネル22の外側かつ鉄道車両16の外側に存在するディジタル放送受信装置20Bは、ディジタル放送信号WDを受信し、それに含まれるテレビ放送番組等の情報を再生する。無線送信されたディジタル放送信号WDは、トンネル22の内側には到達しない。
アナログ放送局44は、放送の対象とする情報を含むアナログ信号を生成し、そのアナログ信号によって変調が施されたアナログ放送信号WAを無線送信する。アナログ放送受信装置46は、アナログ放送信号WAを受信し、それに含まれる情報を再生する。無線送信されたアナログ放送信号WAは、トンネル22の内側には到達しない。
本実施形態に係るディジタルテレビ放送システムでは、互いに異なる放送周波数帯域が割り当てられた複数のディジタル放送局10が設けられていてもよい。また、共存するアナログ放送システムでは、ディジタル放送局10に割り当てられた放送周波数帯域とは異なる放送周波数帯域が割り当てられ、互いに異なる放送周波数帯域が割り当てられた複数のアナログ放送局44が設けられていてもよい。
図2(a)に固定中継装置12の構成を示す。固定中継装置12は、受信アンテナ24、受信部26、フィルタ28、送信部30、送信アンテナ接続端子32を備えて構成される。受信アンテナ24はトンネル22の外側に設けられる。受信部26、フィルタ28および送信部30は、トンネル22の内側に設けられてもよいし、トンネル22の外側に設けられてもよい。送信アンテナ接続端子32はトンネル22の内側または開口に設けられる。
受信部26は、受信アンテナ24を介してディジタル放送信号WDおよびアナログ放送信号WAを受信し、増幅してフィルタ28に出力する。
フィルタ28は、受信部26から出力された信号に含まれるディジタル放送信号WD以外の信号を減衰させて送信部30に出力する。なお、受信部26が、互いに異なるディジタル放送局から送信された複数のディジタル放送信号を受信する場合には、受信部26は、複数のディジタル放送信号およびそれ以外の信号を増幅してフィルタ28に出力する。フィルタ28は、受信部26から出力された信号に含まれるディジタル放送信号以外の信号を減衰させて送信部30に出力する。
送信部30は、フィルタ28が出力した信号を増幅して送信アンテナ接続端子32に中継放送信号WS1として出力する。
なお、受信部26、フィルタ28、および送信部30は、中間周波数帯に変換された信号に対する処理を施すものとしてもよい。この場合、中間周波数帯の信号に対する処理を実行する構成部の前段および後段には、それぞれ、無線周波数帯の信号を中間周波数帯の信号に変換する手段、および中間周波数帯の信号を無線周波数帯の信号に変換する手段を設ける。
漏洩ケーブル14は、固定中継装置12の送信アンテナ接続端子32に接続され、その延伸方向がトンネル22の延伸方向と一致するようトンネル22の内側に設置される。漏洩ケーブル14は中継放送信号WS1をトンネル22の延伸方向に伝送しつつ、中継放送信号WS1をトンネル22内に無線送信する。なお、漏洩ケーブル14に代えてダイポールアンテナ、ホーンアンテナ等の局所的に配置されるアンテナを、トンネルの長さに応じた数だけその延伸方向に配列したものを適用してもよい。
このような構成によって、固定中継装置12は、受信したディジタル放送信号WDおよびアナログ放送信号WAのうちディジタル放送信号WDを抽出し、トンネル22の内側に中継放送信号WS1として中継送信する。
これによって、トンネル22の外側ではディジタル放送信号WDおよびアナログ放送信号WAのいずれもが伝播する一方、トンネル22の内側にはディジタル放送信号WDを含む中継放送信号WS1が伝播する環境が成立する。
図2(b)に車内中継装置18の構成を示す。車内中継装置18は鉄道車両16に搭載され、受信アンテナ34、受信部36、他システム信号測定部38、送信部40、および送信アンテナ42を備えて構成される。受信アンテナ34は鉄道車両16の外側に設けられる。受信部36、他システム信号測定部38および送信部40は、鉄道車両16の内側に設けられてもよいし、鉄道車両16の外側に設けられてもよい。送信アンテナ42は鉄道車両16の内側に設けられる。
受信部36は、受信アンテナ34を介して無線信号を受信し、増幅して他システム信号測定部38および送信部40に出力する。
他システム信号測定部38は、識別符号記憶部38−1、強度測定部38−2、および判定部38−3を備えて構成される。識別符号記憶部38−1は、アナログ放送局44に割り当てられた放送周波数帯域を識別する周波数識別符号を記憶する。識別符号記憶部38−1に周波数識別符号を記憶させる処理は、所定の入力装置(図示せず)によって行うことができる。記憶させる周波数識別符号は、鉄道車両16が走行する地域を放送圏とするアナログ放送局に対応するものとすればよい。
強度測定部38−2は、識別符号記憶部38−1から周波数識別符号を取得する。そして、受信部36から出力された信号のうち、周波数識別符号によって特定される周波数帯域を占有する信号の強度を測定し、測定結果を強度測定値として判定部38−3に出力する。
なお、識別符号記憶部38−1に記憶される周波数識別符号、および強度測定部38−2が取得する周波数識別符号は複数あってもよい。この場合、強度測定部38−2は、複数の周波数識別符号によって特定される複数の信号のうち、強度が最大のものの測定結果、または、複数の周波数識別符号によって特定される複数の信号に対する測定結果の平均値を強度測定値として出力する。
判定部38−3は、強度測定値が所定の閾値TH以上であるか否かを判定し、閾値TH以上であるときには、送信部40の動作を停止するための停止指令情報を送信部40に出力する。ここでは、鉄道車両16がトンネル22の外側に存在し、車内中継装置18がアナログ放送信号WAを受信したときに強度測定値が取り得る値の範囲と、鉄道車両16がトンネル22の内側に存在しているときに強度測定値が取り得る値の範囲とに基づいて、閾値THを決定する。すなわち、鉄道車両16がトンネル22の内側に存在しているときには強度測定値が閾値TH未満となり、鉄道車両16がトンネル22の外側に存在しているときには強度測定値が閾値TH以上となるよう、閾値THを決定する。
送信部40は、他システム信号測定部38から停止指令情報が出力されていないときは、受信部36が出力した信号を増幅して送信アンテナ42を介して中継放送信号WS2として送信する。一方、他システム信号測定部38から停止指令情報が出力されているときは、送信部40は信号のアンテナ42への出力を停止する。
このような構成によって、車内中継装置18は、強度測定値を閾値TH以上とする強度を以てアナログ放送信号WAが受信されないときには中継送信を行う状態となり、強度測定値を閾値TH以上とする強度を以てアナログ放送信号WAが受信されたときには中継送信を行わない状態となる。
なお、受信部36、他システム信号測定部38および送信部40は、中間周波数帯に変換された信号に対する処理を施するものとしてもよい点については、受信部26、フィルタ28、および送信部30と同様である。
車内中継装置18のディジタルテレビ放送システムにおける動作について、鉄道車両16がトンネル22内を走行している場合と、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行している場合とに分けて説明する。
鉄道車両16がトンネル22内を走行している場合には、車内中継装置18は中継放送信号WS1を受信する。中継放送信号WS1に含まれるアナログ放送信号WAの強度は微少であるため、強度測定値は閾値TH未満となる。したがって、判定部38−3は停止指令情報を出力せず、送信部40は信号を送信する状態となるため、車内中継装置18は受信した中継放送信号WS1を中継放送信号WS2として中継送信する。
鉄道車両16の内側に存在するディジタル放送受信装置20Aは中継放送信号WS2を受信し、それに含まれるディジタル放送信号WDに基づいてテレビ放送番組等の情報を再生する。このような固定中継装置12および車内中継装置18の中継送信によって、ディジタル放送受信装置20Aは、鉄道車両16がトンネル22内を走行している場合であってもディジタル放送信号WDを取得し、それに含まれる情報を再生することができる。
一方、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行している場合には、車内中継装置18は、ディジタル放送信号WDおよびアナログ放送信号WAを固定中継装置12を介さず直接受信する。アナログ放送信号WAが受信され、その強度測定値が閾値TH以上となった場合には、判定部38−3は停止指令情報を送信部40に出力する。これによって、送信部40は信号を送信しない状態となるため、車内中継装置18は受信した信号を中継送信しない状態となる。
ディジタル放送受信装置20Aは、ディジタル放送局10から無線送信されたディジタル放送信号WDを直接受信し、テレビ放送番組等の情報を再生する。
このように、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行しているときには、車内中継装置18からは中継放送信号WS2が送信されない。これによって、トンネル22の外側かつ鉄道車両16の外側に存在するディジタル放送受信装置20Bは、ディジタル放送局10から直接無線送信されたディジタル放送信号WDを干渉を受けることなく受信することができる。同様に、鉄道車両16の内側に存在するディジタル放送受信装置20Aは、ディジタル放送局10から直接無線送信されたディジタル放送信号WDを干渉を受けることなく受信することができる。
なお、上記では、判定部38−3が閾値THに基づいて停止指令情報を出力するか否かを判定する構成について説明した。このような構成の他、判定部38−3は、値の異なる所定の2つの閾値TH1およびTH2に基づいて停止指令情報を出力するか否かを判定する、ヒステリシス判定を実行する構成とすることもできる。ここで、閾値TH2は閾値TH1よりも大きいものとする。この場合、判定部38−3は、強度測定値が閾値TH1未満の値から閾値TH1以上の値に変化したときに停止指令情報を出力し、強度測定値が閾値TH2以上の値から閾値TH2未満の値に変化したときに停止指令情報の出力を停止する。これによって、アナログ放送信号WAの値が変動し、強度測定値が閾値TH1から閾値TH2の間で変動した場合であっても、停止指令情報を出力した状態、または停止指令情報の出力を停止した状態を安定化させることができる。
また、上記では、受信部36が出力する信号に含まれるアナログ放送信号に基づいて強度測定部38−2が強度測定値を取得し、判定部38−3に出力する構成について説明した。このようにアナログ放送信号を適用する他、トンネル22の外側に構築されたその他の無線通信システム、無線放送システム等で用いられる無線信号を適用してもよい。その他の無線通信システムとしては、衛星通信システム、衛星放送システム、携帯電話システム、JJY、GPS等がある。この場合、車内中継装置18は、例示したシステムで用いられる無線信号に基づいて強度測定値を取得する構成とする。そして、識別符号記憶部38−1には、強度測定値を取得する対象となる信号の占有周波数帯域を特定する周波数識別符号を記憶させる。強度測定部38−2は、記憶された周波数識別符号によって特定される周波数帯域を占有する信号に基づいて強度測定値を取得する。
このような構成によれば、アナログ放送信号を適用した場合と同様の効果を得ることができる。鉄道車両16がトンネル22内を走行しているときには、車内中継装置18は強度測定値を取得する対象となる信号を受信しないため、強度測定値は閾値TH未満となり、受信した信号を中継送信する状態となる。一方、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行しているときにおいて、車内中継装置18が、強度測定値を取得する対象となる信号を強度測定値が閾値TH以上となる強度を以て受信したときには、受信した信号を中継送信しない状態となる。これによって、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行している場合に、ディジタル放送受信装置20Aおよび20Bは、干渉を受けることなくディジタル放送信号WDを受信することができる。
次に、車内中継装置18の変形例について説明する。この変形例は、ディジタルテレビ放送システムがアナログテレビ放送システムと共存する場合に適用されるものである。図3は、変形例に係る車内中継装置48の構成を示す。車内中継装置48は、車内中継装置18の他システム信号測定部38をアナログ放送信号測定部50に置き換えたものである。図2(b)と同一の構成部については同一の符号を付してその説明を省略する。
アナログ放送信号測定部50は、アナログ放送信号検出部50−1、強度測定部50−2、および判定部50−3を備えて構成される。
アナログ放送信号検出部50−1は、アナログ放送信号と、当該アナログ放送信号が占有する周波数帯域を特定する周波数識別符号とを対応付けた対応情報を予め記憶している。アナログ放送信号検出部50−1は、受信部36が出力する信号に含まれるアナログ放送信号を検出する。そして、検出したアナログ放送信号が占有する周波数帯域を特定する周波数識別符号を対応情報に基づいて取得し、強度測定部50−2に出力する。アナログ放送信号検出部50−1が検出するアナログ放送信号、およびそれに応じて出力する周波数識別符号は複数あってもよい。
アナログ放送信号の検出は、受信部36が出力する信号の周波数成分を解析することで行う。アナログ放送信号検出部50−1は、受信部36が出力する信号から、アナログ放送信号に対して予め定められている周波数帯域幅を有する信号を抽出する。そして、抽出した信号に所定の周波数間隔を以て隔てられた映像搬送波、映像副搬送波、および音声搬送波が含まれているか否かを判定し、これらの搬送波が含まれている場合には、その信号をアナログ放送信号として検出する。現在広く用いられているアナログテレビ放送システムにおけるアナログ放送信号では、映像搬送波と映像副搬送波との間は3.58MHzの周波数間隔を以て隔てられており、映像搬送波と音声搬送波との間は4.5MHzの周波数間隔を以て隔てられている。したがって、アナログ放送信号検出部50−1は、抽出した信号にこのような周波数間隔を以て隔てられた搬送波が含まれるか否かを判定し、アナログ放送信号を検出すればよい。
また、映像搬送波、映像副搬送波、および音声搬送波が含まれているか否かを判定する代わりに、時間波形を解析することによってアナログ放送信号を検出することもできる。この場合、アナログ放送信号検出部50−1は、抽出した信号の占有周波数帯域内での積算値の時間平均値、および抽出した信号の占有周波数帯域内での積算値の瞬時最大値を求める。そして、時間平均値に対する瞬時最大値の比(最大値対平均値比)が所定の閾値未満であるか否かを判定し、当該最大値対平均値比が所定の閾値未満である場合には、その信号をアナログ放送信号として検出する。この検出は、広く用いられているテレビ放送システムにおいて、アナログ放送信号およびディジタル放送信号は同一の周波数帯域幅を有する一方、ディジタル放送信号の最大値対平均値比はアナログ放送信号の最大値対平均値比よりも大きいというディジタル放送信号およびアナログ放送信号に係る一般的な性質によって可能となるものである。
強度測定部50−2は、受信部36が出力する信号のうち、周波数識別符号によって特定される周波数帯域を占有する信号の強度を測定し、測定結果を強度測定値として判定部50−3に出力する。アナログ放送信号検出部50−1から複数の周波数識別符号が出力されたときは、複数の周波数識別符号によって特定される複数の信号のうち、強度が最大のものの測定結果、または、複数の周波数識別符号によって特定される複数の信号に対する測定結果の平均値を強度測定値として出力する。
判定部50−3は、強度測定値が閾値TH以上であるか否かを判定し、閾値TH以上であるときには、送信部40の動作を停止するための停止指令情報を送信部40に出力する。
このような構成によれば、車内中継装置48は、強度測定値を閾値TH以上とする強度を以てアナログ放送信号WAが受信されないときには中継送信を行う状態となり、強度測定値を閾値TH以上とする強度を以てアナログ放送信号WAが受信されたときには中継送信を行わない状態となる。なお、判定部50−3をヒステリシス判定を実行する構成としてもよい点については、判定部38−3と同様である。
車内中継装置48をディジタルテレビ放送システムに適用することによって、鉄道車両16がトンネル22の外側を走行している場合において、ディジタル放送受信装置20Aおよび20Bは、ディジタル放送局10から直接無線送信されたディジタル放送信号WDを干渉を受けることなく受信することができ、車内中継装置18を適用した場合と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の説明では、漏洩ケーブル14が鉄道のトンネル22内に設けられ、車内中継装置18または48が鉄道車両16に搭載されるものとした。これは一つの例であり、自動車、船舶、磁気浮上式鉄道等の移動体が通過するトンネルに漏洩ケーブル等のアンテナを設け、例示した移動体に車内中継装置18または48を搭載する構成とすることも可能である。
また、上記の説明では、ディジタル放送局10から送信された無線信号の到来が妨げられる領域の1つの例としてトンネル22の内側の領域をとりあげた。放送局から送信された無線信号の到来が妨げられる領域としては、トンネルの他、例えば、山岳、建造物等によりディジタル放送局10から送信されたディジタル放送信号WDが減衰する領域が考えられる。このような場合、ディジタル放送局10から送信されたディジタル放送信号WDを受信することができる位置に固定中継装置12の受信アンテナ24を設け、ディジタル放送信号WDの到来が妨げられる領域に、固定中継装置12に接続される漏洩ケーブルを設ける構成とすればよい。
10 ディジタル放送局、12 固定中継装置、14 漏洩ケーブル、16 鉄道車両、18,48 車内中継装置、20A,20B ディジタル放送受信装置、22 トンネル、24,34 受信アンテナ、26,36 受信部、28 フィルタ、30,40 送信部、32 送信アンテナ接続端子、38 他システム信号測定部、38−1 識別符号記憶部、38−2 強度測定部、38−3 判定部、42 送信アンテナ、44 アナログ放送局、46 アナログ放送受信装置、50 アナログ放送信号測定部、50−1 アナログ放送信号検出部、50−2 強度測定部、50−3 判定部、WD ディジタル放送信号、WA アナログ放送信号、WS1,WS2 中継放送信号。
Claims (1)
- 移動体に搭載され、当該移動体が備える搭乗者室の外側に到来したディジタルテレビ放送信号を当該搭乗者室の内側に中継送信するディジタルテレビ放送信号中継装置であって、
ディジタルテレビ放送信号を含む信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した受信信号に含まれる信号のうち、前記ディジタルテレビ放送信号が占有する周波数帯域とは異なる周波数帯域を占有する信号の強度を測定する測定部と、
前記受信信号を送信するか否かを、前記測定部が測定した強度に基づいて判定する判定部と、
前記受信信号を送信する旨を前記判定部が判定したときは前記受信信号を送信し、前記受信信号を送信しない旨を前記判定部が判定したときは前記受信信号を送信しない送信部と、
を備えることを特徴とするディジタルテレビ放送信号中継装置。
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