JP2008187558A - 通信制御装置、及び通信制御システム - Google Patents

通信制御装置、及び通信制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置、及び通信制御システムを提供する。
【解決手段】通信制御部21は、携帯機10に設定された第1及び第2チャンネルと同等の受信周波数に設定された第1及び第2チャンネルを有している。そして、通信制御部21は、第1チャンネルのみにより、携帯機10から送信される施解錠操作信号の一チャンネルあたりの送信時間よりも短く設定された間隔毎に間欠的に受信待機状態とする。その一方、通信制御部21は、該第1チャンネルにおいて電波を受信したものの、その電波を施解錠操作信号として認識できない場合には、次回の受信待機時において、第1チャンネルと第2チャンネルとによって受信待機状態とする受信チャンネル制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信機能を有する携帯機との無線通信に基づいて、例えば車両のドア錠の施解錠制御を行うドア錠施解錠装置などとして適用される通信制御装置、及びそれら携帯機と通信制御装置とからなる通信制御システムに関するものである。
従来、セキュリティ機器を無線通信によって遠隔操作する通信制御システムとして、例えば特許文献1に記載される車両用通信制御システムが提案されている。
この車両用通信制御システムでは、車両ユーザによって所持される携帯機と、車両に搭載された通信制御装置との間で無線による相互通信を行わせることにより、車両のドア錠を自動的に施解錠させたり、エンジンの始動を許可したりするようになっている。
詳しくは、通信制御装置は、車両周辺の所定領域や車両室内の所定領域にリクエスト信号を送信するようになっている。また、携帯機は、対応する通信制御装置から送信されたリクエスト信号を受信すると、自身に予め設定された識別コード(IDコード)を含むIDコード信号を自動的に返信するようになっている。そして、通信制御装置は、IDコード信号を受信すると、該IDコード信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードとの比較(照合)を行い、該IDコード同士が一致したことを条件として、ドア錠を自動的に解錠させる等の制御を行うようになっている。
また、携帯機にはユーザによって操作可能な操作部が設けられ、その操作部が操作されると、携帯機は施解錠操作信号を無線送信する。そして、通信制御装置は、その施解錠操作信号を受信すると、該施解錠操作信号に基づいてドア錠の施解錠を行う。すなわち、携帯機から通信制御装置に対する単方向通信によっても通信制御装置の遠隔操作が可能となっている。
特開2004−107906号公報
ところで、例えば携帯機から送信されるIDコード信号や施解錠操作信号にノイズ等の外乱が混入した場合には、それら信号に含まれるデータが変質してしまい、通信制御装置は、本来のデータを認識することができない。特に、周期的に発生するノイズがIDコード信号や施解錠操作信号の送信周期と同期した場合などには、従来の通信制御システムでは連続的に通信不良が生じてしまうおそれがある。このため、該従来の通信制御システムでは、ノイズ耐性の点において改善の余地が残されている。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置、及び通信制御システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、予め設定された操作が行われた際にその旨を示す操作信号を、それぞれ異なる周波数に設定され且つ優先順位が設定された複数の送信チャンネルで送信可能に構成されるとともに、該操作信号を、一つの送信チャンネルにつき複数回送信し、且つ前記優先順位が高く設定された送信チャンネルから順に全ての送信チャンネルで送信する携帯機との間で無線通信を行い、受信した該操作信号に基づく制御を行う通信制御装置であって、前記携帯機に設定された各送信チャンネルと同等に設定された受信チャンネルを有し、それら受信チャンネルのうちの最も優先順位が高く設定された受信チャンネルのみにより、前記各送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短く設定された間隔毎に間欠的に受信待機状態とし、該受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合には、次回の受信待機時において、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とする受信チャンネル制御を行う通信制御手段を備えることを要旨とする。
上記構成によると、操作信号は優先順位が高い順に携帯機から送信されるため、通信制御装置は、優先順位の低いチャンネルで送信された操作信号を受信する前に、優先順位の高いチャンネルで送信された操作信号に相当する電波を受信することとなる。すなわち、通信制御装置は、優先順位の高いチャンネルで送信された操作信号に相当する電波を受信しないまま優先順位の低いチャンネルで送信された操作信号を受信することはない。そして、通信制御装置は、最も優先順位が高く設定された受信チャンネルのみによって受信待機状態となり、その受信チャンネルによって電波を受信できない状況にあっては、該受信チャンネルのみによる受信待機状態となる。これに対し、該受信チャンネルによって電波を受信したものの、その電波を操作信号として認識できない場合には、次の優先順位に設定された受信チャンネルによっても受信待機状態となる。このため、優先順位の高い受信チャンネルによって受信可能な電波にノイズ等の外乱が混入している状況下にあっても、通信制御装置は、次の優先順位に設定された受信チャンネルによって携帯機からの操作信号を受信することができ、携帯機との通信を確実に行うことが可能となる。しかも、通常は最も優先順位の高い受信チャンネルでのみ受信待機状態となるため、受信待機に必要な電力消費量も低く維持することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信制御装置において、前記通信制御手段は、受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合における、前回の受信待機状態から非受信待機状態とした時点からの経過時間が、前記送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短い時間であると判断した際には、次回の受信待機時に、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とすることを要旨とする。
上記構成によると、通常、受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合、前回の受信待機状態から非受信待機状態とした時点からの経過時間が、前記送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短い時間である場合、すぐに次段の優先順位に設定された受信チャンネルに切り換わったとしても、携帯機からの操作信号は次段の優先順位の送信チャンネルに切り換わっていない。このため、こうした場合に受信チャンネルが切り換わっても操作信号を受信できない傾向にあることから、次回の受信待機時に次段の優先順位の受信チャンネルに切り換わるようにすることにより、無駄な受信待機状態となることが抑制される。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の通信制御装置において、前記通信制御手段は、対応する携帯機からの操作信号を認識できない状態にあっては、予め設定された単一の周期で間欠的に受信待機状態とすることを要旨とする。
上記構成によると、ノイズ受信時においても受信待機状態となる周期が変更されないため、好適な通信応答性を確保することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信制御装置において、前記通信制御手段は、対応する携帯機からの操作信号に基づく制御を行った場合には、前記携帯機が1回操作された際に送信される操作信号の総送信時間と同等の周期で次回の受信待機状態とすることを要旨とする。
上記構成によると、通信制御装置は、1回の操作によって送信される携帯機からの各操作信号を複数回受信してしまうことがない。1回の操作によって送信される各操作信号は全て同じ内容を示すものであるため、通信制御装置は、それら操作信号を複数回受信しても、同一の制御を複数回行うこととなる。このため、こうした複数回の受信を防止することにより、通信制御装置が操作信号を無為に受信してしまうことを抑止することができ、無駄に電力を消費してしまうのを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信制御装置において、前記通信制御手段は、全ての受信チャンネルで対応する携帯機からの操作信号を認識できない場合には、次回の受信待機時において、最優先の受信チャンネルのみによって受信待機状態とすることを要旨とする。
上記構成によると、通信制御手段は、全ての受信チャンネルで対応する携帯機からの操作信号を認識できない場合には、次回の受信待機時において、最優先の受信チャンネルのみによって受信待機状態とする。通常、全ての受信チャンネルで操作信号を通信制御手段が認識できない状況としては、携帯機から操作信号が送信されていない状況と、全ての受信チャンネルでノイズ等の外乱が存在する状況とが想定されることから、こうした状況下において通信制御手段が全ての受信チャンネルで受信待機状態となっても操作信号を認識できない。よって、こうした状況下において最優先の受信チャンネルのみによって受信待機状態とすることにより、通信制御装置の電力消費量の増大を抑止することができる。
請求項6に記載の発明では、予め設定された操作が行われた際にその旨を示す操作信号を無線送信する携帯機と、その携帯機との間で無線通信を行い、受信した該操作信号に基づく制御を行う通信制御装置とを備える通信制御システムであって、前記携帯機は、それぞれ異なる周波数に設定され且つ優先順位が設定された複数の送信チャンネルで前記操作信号を送信可能に構成されるとともに、該操作信号を、一つの送信チャンネルにつき複数回送信し、且つ前記優先順位が高く設定された送信チャンネルから順に全ての送信チャンネルで送信する送信制御手段を備え、前記通信制御装置は、前記携帯機に設定された各送信チャンネルと同等に設定された受信チャンネルを有し、それら受信チャンネルのうちの最も優先順位が高く設定された受信チャンネルのみにより、前記各送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短く設定された間隔毎に間欠的に受信待機状態とし、該受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合には、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とする受信チャンネル制御を行う通信制御手段を備えることを要旨とする。
上記構成によると、請求項1と同等の作用を奏する。
以上詳述したように、本発明によれば、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置、及び通信制御システムを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を車両用通信制御システムとして具体化した第1実施形態を図1〜図7に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、車両用通信制御システム1は、車両2の所有者(ユーザ)によって所持される携帯機10と、該車両2に配設される通信制御装置20とを備えている。
<携帯機10の構成>
携帯機10は無線通信機能を有し、通信制御装置20と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機10は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された制御部11と、その制御部11に電気的に接続された送信部12と、該携帯機10の意匠面に設けられてユーザによって操作可能な操作手段としての操作部13とを備えている。
送信部12は、制御部11から入力される操作信号(施解錠操作信号)を所定周波数の電波に変調して外部に送信する。また、この送信部12は、該操作信号を複数種の周波数の電波に変調可能となっており、制御部11から入力される周波数制御信号に基づいて送信周波数を変更可能となっている。
詳しくは、送信部12は、例えば図2(a)に示すように、複数(ここでは二つ)の送信回路(第1送信回路31及び第2送信回路32)と、それら送信回路31,32と制御部11との間に設けられた第1切換スイッチ33と、該送信回路31,32と送信アンテナ12aとの間に設けられた第2切換スイッチ34とを備えている。第1送信回路31は、制御部11から入力される操作信号を第1周波数faに変調して送信アンテナ12aを介して外部に送信する。一方、第2送信回路32は、制御部11から入力される操作信号を前記第1周波数faとは異なる第2周波数fbに変調して送信アンテナ12aを介して外部に送信する。また、この例において各切換スイッチ33,34は単極双投型のスイッチによって構成され、制御部11からの周波数制御信号(切換制御信号)に基づいて接点の接続状態を切り換えるようになっている。そして、これら切換スイッチ33,34の接続状態の切り換えにより、「制御部11−第1送信回路31−送信アンテナ12a」となる接続状態と、「制御部11−第2送信回路32−送信アンテナ12a」となる接続状態とのうちの一方が選択される。
なお、送信部12は、こうした構成に限定されるものではなく、例えば図2(b)や図2(c)に示すような構成となっていてもよい。
すなわち、図2(b)に示すように、送信部12は、一つの発振回路41と、それぞれ異なる周波数の複数(ここでは二つ)の振動子(第1振動子42(周波数fa)及び第2振動子43(周波数fb))と、該発振回路41と各振動子42,43との間に設けられた切換スイッチ44とを備えた構成をなしていてもよい。この場合、制御部11から出力される周波数制御信号(切換制御信号)に基づいて切換スイッチ44の接続状態が切り換わり、「発振回路41−第1振動子42」となる接続状態と、「発振回路41−第2振動子43」となる接続状態とが選択的に切り換わる。そして、発振回路41は、選択された振動子42,43の周波数fa,fbに基づいて制御部11からの操作信号を変調し、その変調信号を送信アンテナ12aから外部に送信する。
また、図2(c)に示すように、送信部12は、一つの送信回路51と、その送信回路51の送信周波数を変更するPLL回路52とを備えた構成をなしていてもよい。この場合、制御部11から出力される周波数制御信号に基づいてPLL回路52から送信回路51に対する出力周波数が決定され、送信回路51は、その出力周波数に基づいて制御部11からの操作信号を変調して送信アンテナ12aから外部に送信する。
操作部13は、例えば押しボタンスイッチによって構成され、解錠操作を行うための解錠操作スイッチと、施錠操作を行うための施錠操作スイッチとによって構成されている。そして、該操作部13が操作されると、その旨を示す施解錠操作信号(施錠操作信号、解錠操作信号)が制御部11に入力される。
制御部11は不揮発性のメモリ11Mを備え、そのメモリ11Mには予め設定された固有のIDコードと、施錠コード及び解錠コードとが記録されている。そして、制御部11は、操作部13から操作信号が入力されると、対応する操作信号(施解錠操作信号)の出力制御を行う。なお、図3に示すように、施解錠操作信号は、ヘッダに付与されたスタートビットと、IDコードと、施解錠の旨を示す操作コードとからなるデータフレームによって構成されている。
そして、制御部11は、送信部12を介して施解錠操作信号の送信を行う際に、6個のデータフレーム(第1〜第6データフレーム)を連続的に送信させる。その際に制御部11は、送信部12に対して周波数切換信号を出力することにより、周波数チャンネル(送信チャンネル)を第1チャンネルまたは第2チャンネルに切り換え、両チャンネルで施解錠操作信号を送信させる。より詳しくは、第1チャンネルは第1周波数faに設定され、第2チャンネルは第2周波数fbに設定され、第1チャンネルは第2チャンネルよりも優先順位が高く設定されている。そして、制御部11は、優先順位が高い第1チャンネルによって第1〜第3データフレームを送信させ、第4〜第6データフレームを第2チャンネルで送信させる。すなわち、制御部11は、優先順位が高い順に全てのチャンネルで施解錠操作信号(データフレーム)を送信させるとともに、一つのチャンネルで複数のデータフレームを送信させる。
<通信制御装置20の構成>
一方、図1に示すように、通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された通信制御手段としての通信制御部21と、その通信制御部21に電気的に接続された受信部22とを備えている。
受信部22は、携帯機10から送信される施解錠操作信号を受信可能となっている。そして、受信部22は、それら信号をパルス信号に復調して通信制御部21に出力する。
具体的には、受信部22は、スーパーへテロダイン受信機によって構成されている。より具体的には、例えば図4(a)に示すように、受信部22は、受信アンテナ22aから通信制御部21に順に接続された、高周波フィルタ61、高周波増幅器62、イメージキャンセルミキサ63、中間波フィルタ64、中間波増幅器65及び復調回路66と、イメージキャンセルミキサ63に接続された切換スイッチ67と、その切換スイッチ67に接続された第1局部発振器68a及び第2局部発振器68bとを備えている。この例において切換スイッチ67は単極双投型のスイッチによって構成され、通信制御部21からの周波数制御信号(切換制御信号)に基づいて接点の接続状態を切り換えるようになっている。そして、この切換スイッチ67の接続状態の切り換えにより、「イメージキャンセルミキサ63−第1局部発振器68a」となる接続状態と、「イメージキャンセルミキサ63−第2局部発振器68b」となる接続状態とのうちの一方が選択される。また、第1局部発振器68aと第2局部発振器68bとは、それぞれ異なる発振周波数に設定されている。
このため、切換スイッチ67によってイメージキャンセルミキサ63と第1局部発振器68aとが接続された状態と、該イメージキャンセルミキサ63と第2局部発振器68bとが接続された状態とでは、2種類の異なる周波数の電波を受信(検波)可能となる。すなわち、受信部22は、イメージキャンセルミキサ63と第1局部発振器68aとが接続された状態においては第1周波数faの電波を検波可能となり、イメージキャンセルミキサ63と第2局部発振器68bとが接続された状態においては第2周波数fbの電波を検波可能となる。
具体的には、例えば第1局部発振器68aの局部発振周波数が312.605MHz、第2局部発振器68bの局部発振周波数が313.515MHz、中間周波数が455kHzにそれぞれ設定されている場合、第1局部発振器68aが選択された状態においては「第1周波数fa=312.150MHz」の電波を検波可能となる。これに対し、第2局部発振器68bが選択された状態においては、「第2周波数fb=313.060MHz」の電波を検波可能となる。すなわち、受信部22は、通信制御部21によって切換スイッチ67の接続状態が切換制御されることにより、2種類の周波数の電波を検波可能となる。なお、受信部22を構成する各部61〜66はそれぞれ周知の構成をなしており、その機能も周知であることから、ここでの詳細な説明を割愛する。
ところで、受信部22は、こうした構成に限定されるものではなく、例えば図4(b)に示すような構成となっていてもよい。
すなわち、図4(b)に示すように、受信部22は、高周波フィルタ61、高周波増幅器62、イメージキャンセルミキサ63、二つの中間波フィルタ(第1中間波フィルタ64a及び第2中間波フィルタ64b)、中間波増幅器65及び復調回路66と、イメージキャンセルミキサ63に接続された一つの局部発振器68と、該イメージキャンセルミキサ63と各中間波フィルタ64a,64bとの間に接続され、通信制御部21からの周波数制御信号(切換制御信号)に基づいて接点の接続状態を切り換える切換スイッチ69とを備えた構成となっていてもよい。そして、この切換スイッチ67の接続常置aの切り換えにより、「イメージキャンセルミキサ63−第1中間波フィルタ64a」となる接続状態と、「イメージキャンセルミキサ63−第2中間波フィルタ64b」となる接続状態とのうちの一方が選択される。このため、各中間波フィルタ64a,64bの通過周波数を異なる周波数に設定することにより、受信部22は、切換スイッチ69の接続状態に応じて、2種類の異なる周波数の電波を検波可能となる。なお、この例において中間波増幅器65は広帯域対応となっている。
具体的には、例えば局部発振器68の局部発振周波数が315.515MHz、第1中間波フィルタ64aの通過周波数が1365kHz、第2中間波フィルタ64bの通過周波数が455kHzにそれぞれ設定されている場合、第1中間波フィルタ64aが選択された状態においては「第1周波数fa=312.150MHz」、第2中間波フィルタ64bが選択された状態においては「第2周波数fb=313.060MHz」の電波を検波可能となる。
さらに、受信部22は、図2(c)に示した前記携帯機10の送信部12のように、PLL回路を用いた構成となっていてもよく、こうしたPLL回路によって局部発振周波数を可変とすることにより、2種類の異なる周波数の電波を検波可能となっていてもよい。
通信制御部21は不揮発性のメモリ21Mを備え、そのメモリ21Mには、対応する携帯機10に設定されたIDコードと同等のIDコードが記録されている。また、通信制御部21には、ドアロック装置23が電気的に接続されている。なお、ドアロック装置23は、アクチュエータを用いてドア錠を自動的に施解錠する装置であり、通信制御部21から解錠信号が入力されるとドア錠を解錠し、施錠信号が入力されるとドア錠を施錠するとともに、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を通信制御部21に出力する。このため、通信制御部21は、ドアロック装置23から入力される施解錠状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態を認識可能となる。また、通信制御部21は減算カウント機能を有し、処理条件に応じてカウント値Cを設定・減算する。
<通信制御部21による受信制御>
こうした通信制御部21は、携帯機10からの施解錠操作信号を受信するための受信制御を行う。そこで、通信制御部21によって行われる受信制御を図5に示すフローチャートに従って説明する。
図5に示すように、通信制御部21は、まずステップS1において、第1チャンネルで受信待機状態とするべく受信部22に対して周波数制御信号を出力し、受信部22によって第1周波数faの電波を受信可能な状態にする。なお、初期状態において通信制御部21のカウント値Cは「0」に設定されている。そして、通信制御部21は、ステップS2において、その第1周波数faの電波を受信したか否かを判断する。
その結果、通信制御部21は、該電波を受信した場合には、ステップS3において該電波に対応するIDコードが含まれるか否かを判断し、対応する携帯機10から送信された施解錠操作信号であるか否かを判断する。
その結果、通信制御部21は、該電波が対応する施解錠操作信号であると判断した場合、ステップS4において該施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づいて施錠信号または解錠信号をドアロック装置23に出力し、ドア錠を施解錠させてここでの処理を一旦終了する。
これに対し、通信制御部21は、ステップS3において受信した電波が対応する施解錠操作信号ではないと判断した場合、すなわち施解錠操作信号以外の電波を受信したと判断した場合、ステップS5においてカウント値Cが「0」であるか否かを判断する。そして、通信制御部21は、該カウント値Cが「0」であると判断した場合には、ステップS6においてカウント値Cを「2」に設定してここでの処理を一旦終了する。
ところで、通信制御部21は、ステップS2において第1周波数faの電波を受信していないと判断した場合には、ステップS7の処理へ移行する。そして、ステップS7において通信制御部21は、自身のカウント値Cが「0」以外、すなわち「1」または「2」であるかであるか否かを判断する。その結果、通信制御部21は、該カウント値Cが「0」であると判断した場合にはここでの処理を一旦終了し、該カウント値Cが「0」以外であると判断した場合にはステップS8において現在のカウント値Cから「1」を減算してステップS9の処理へ移行する。また、前記ステップS5においてカウント値Cが「0」ではないと判断した場合においても、通信制御部21はステップS9の処理へ移行する。
そして、通信制御部21は、ステップS9においては、第2チャンネルで受信待機状態とするべく受信部22に対して周波数制御信号を出力し、受信部22によって第2周波数fbの電波を受信可能な状態にする。すなわち、通信制御部21は、カウント値Cが「0」以外の状態において第1チャンネルによって電波を受信できない場合や電波を受信できたもののその電波が携帯機10からの施解錠操作信号ではない場合に、第2チャンネルでの受信待機状態とする制御を行う。そして、通信制御部21は、ステップS10において、対応する携帯機10から送信される施解錠操作信号を第2周波数fbによって受信できたか否かを判断する。その結果、通信制御部21は、該施解錠操作信号を受信できた場合には前記ステップS4の処理へ移行し、該施解錠操作信号を受信できない場合にはここでの処理を一旦終了する。
なお、通信制御部21は、携帯機10との通信状況に応じて設定された周期でこうした受信制御を行う。具体的には、図6(a)に示すように、ドアロック装置23の施解錠制御を行った場合、通信制御部21は、施解錠操作信号の総送信時間と同等の周期で受信待機状態となる第1間欠時間T1毎に受信制御を行うようになっている。また、図6(b)に示すように、携帯機10からの施解錠操作信号を認識できない場合、通信制御部21は、施解錠操作信号のデータフレーム1つ分の送信時間よりも長く、且つ2つ分よりは短い時間となる周期(受信待機周期)Tで受信制御を行うようになっている。このため、通信制御部21は、受信制御を一度行った後は、第2間欠時間T2が経過する毎に受信制御を行うようになっている。ちなみに、本実施形態において通信制御部21は、施解錠操作信号を認識できない状態における受信待機周期Tが一定となるように設定されている。このため、受信待機時間が変動すると、その変動に応じて第2間欠時間T2が変化する。
さらに、例えば図6(b)に示すように、通信制御部21は、受信待機状態において電波を受信できない場合にあっては、無線信号を認識可能な時間T3だけ受信待機状態となり、受信待機状態において電波を受信した場合には、データフレーム1つ分の送信時間と同等の時間(サーチ時間)T4の間、受信待機状態となる。但し、同図にポイントP13で示すように、サーチ時間T4が経過するまでの間(時間T4a)に施解錠操作信号のスタートビットを認識した場合には、その時点からデータフレームの読み込みを開始する。
<通信制御装置20の動作>
次に、このように構成された通信制御装置20の動作を、図6及び図7に示すタイムチャートに従って説明する。なお、ここでは、代表的な4つの受信状況として、「[a]外乱無し時における最良受信タイミング」、「[b]外乱無し時における最悪受信タイミング」、「[c]短時間外乱(第1チャンネル)有り時における最良受信タイミング」、「[d]長時間外乱(第1チャンネル)有り時における最悪受信タイミング」を挙げて説明する。
[a]外乱無し時における最良受信タイミング
この場合、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図6(a)にポイントP1で示すように、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1データフレームのスタートビットの送信と同タイミングで、通信制御装置20の受信待機状態を開始した場合、該通信制御装置20は、その受信待機時において施解錠操作信号の第1データフレームのスタートビットを認識する。このため、通信制御装置20は、該第1データフレームの送信時間(時間T4)の間、第1データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。
その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP2で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。そして、こうした施解錠制御を行った後にあっては、通信制御装置20は、ポイントP3で示すように、前記第1間欠時間T1が経過した後に、再び第1チャンネルで受信待機状態となる。
したがって、通信制御装置20は、第1チャンネルによる受信待機状態において携帯機10との通信が成立すると、第2チャンネルによる受信待機状態にはならない。
[b]外乱無し時における最悪受信タイミング
この場合も、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図6(b)にポイントP11で示すように、非受信待機状態になったのと同時のタイミングで、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1データフレームのスタートビットの送信が開始された場合、該通信制御装置20は、ポイントP12で示すように第2間欠時間T2が経過した時点で第1チャンネルによる受信待機状態となる。この時点において通信制御装置20は、施解錠操作信号を受信するものの、該施解錠操作信号のスタートビットを認識できないため、最大で時間T4に設定されたスタートビットのサーチを行う。そしてこの場合、通信制御装置20は、ポイントP13で示すようにサーチ時間T4aが経過した時点で施解錠操作信号の第3データフレームのスタートビットを認識するため、この時点から第3データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。
その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP14で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。なお、図示を省略するものの、こうした施解錠制御を行った後にあっては、通信制御装置20は、前記第1間欠時間T1が経過した後に、再び第1チャンネルで受信待機状態となる。
[c]短時間外乱(第1チャンネル)有り時における最良受信タイミング
この場合も、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図7(a)にポイントP21で示すように、非受信待機状態になったのと同時のタイミングで、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1データフレームのスタートビットの送信が開始された場合、該通信制御装置20は、ポイントP23で示すように第2間欠時間T2が経過した時点で第1チャンネルによる受信待機状態となる。この時点において通信制御装置20は、施解錠操作信号を受信するものの、該施解錠操作信号のスタートビットを認識できないため、最大で時間T4に設定されたスタートビットのサーチを行う。
しかしながら、同図にポイントP22で示すように、第2間欠時間T2が経過するまでの間に施解錠操作信号にノイズが混入し始め、該ノイズが混入した状態で施解錠操作信号を受信した場合、通信制御装置20は、施解錠操作信号のスタートビットを認識できない場合がある。こうした場合、通信制御装置20は、サーチ時間T4を経過してもスタートビットを認識することができないため、ポイントP24で示すように非受信待機状態となる。
また、通信制御装置20は、第1チャンネルで電波を受信したものの施解錠操作信号を認識することができなかったため、通信制御部21の内部カウント値Cを「2」に設定する。このため、通信制御装置20は、次回の受信待機時には、第1チャンネルと第2チャンネルとで受信待機状態となる。すなわち、ポイントP25で示すように、通信制御装置20は、まず第1チャンネルで受信待機状態となる。この時点においては施解錠操作信号が第2チャンネルで送信され、且つノイズが存在しないため、通信制御装置20は、ポイントP26で示すように、時間T3が経過した時点で第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
すると、通信制御装置20は、第2チャンネルで電波の受信を開始し、スタートビットのサーチを行う。そして、通信制御装置20は、ポイントP27で示すようにサーチ時間T4bが経過した時点で施解錠操作信号の第5データフレームのスタートビットを認識するため、この時点から第5データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。
その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP28で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。なお、図示を省略するものの、こうした施解錠制御を行った後にあっては、通信制御装置20は、前記第1間欠時間T1が経過した後に、再び第1チャンネルで受信待機状態となる。また、このとき通信制御部21のカウント値Cは「1」となるため、第2チャンネルによっても受信待機状態となる。
[d]長時間外乱(第1チャンネル)有り時における最悪受信タイミング
この場合も、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図7(b)にポイントP31で示すように、第1チャンネルのノイズが存在する状況においては、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1データフレームのスタートビットの送信と同タイミングで通信制御装置20の受信待機状態を開始した場合であっても、該通信制御装置20は、第1データフレームのスタートビットを認識できない。このため、通信制御装置20は、ポイントP32で示すように、サーチ時間T4が経過した時点で非受信待機状態となる。このとき、通信制御装置20は、第1チャンネルで電波を受信したものの施解錠操作信号を認識することができなかったため、通信制御部21の内部カウント値Cを「2」に設定する。このため、通信制御装置20は、次回の受信待機時には、第1チャンネルと第2チャンネルとで受信待機状態となる。
そして、通信制御装置20は、ポイントP33で示すように再び第1チャンネルでの受信待機状態になると、前回同様にノイズの影響により施解錠操作信号のスタートビットを認識できない。このため、通信制御装置20は、ポイントP34で示すように第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。しかし、この時点において施解錠操作信号は第1チャンネルで送信されているため、通信制御装置20は第2チャンネルで施解錠操作信号を受信することができず、時間T3が経過した時点で非受信待機状態となる。
その後、通信制御装置20は、ポイントP35で示すように再び第1チャンネルでの受信待機状態になると、施解錠操作信号は既に第2チャンネルで送信されているものの、ノイズの影響により第1チャンネルで電波を受信する。しかし、ポイントP36で示すように、サーチ時間T4cが経過した時点でノイズが存在しなくなると、通信制御装置20は、第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
すると、通信制御装置20は、第2チャンネルで電波の受信を開始し、スタートビットのサーチを行う。そして、通信制御装置20は、ポイントP37で示すようにサーチ時間T4dが経過した時点で施解錠操作信号の第6データフレームのスタートビットを認識するため、この時点から第6データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。
その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP38で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。なお、図示を省略するものの、こうした施解錠制御を行った後にあっては、通信制御装置20は、前記第1間欠時間T1が経過した後に、再び第1チャンネルで受信待機状態となる。また、このとき通信制御部21のカウント値Cは「1」となるため、第2チャンネルによっても受信待機状態となる。
以上詳述したように、通信制御装置20は、第1チャンネル、すなわち第1周波数faに干渉するノイズが存在しない場合には、第1チャンネルのみで受信待機状態となることにより、携帯機10からの施解錠操作信号を確実に受信することができる。また、第1チャンネルに干渉するノイズが存在する場合には、第2チャンネルで受信待機状態となることにより、該施解錠操作信号を確実に受信することができる。
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)施解錠操作信号は優先順位が高いチャンネルから順に携帯機10から送信されるため、通信制御装置20は、優先順位の低い第2チャンネルで送信された施解錠操作信号を受信する前に、優先順位の高い第1チャンネルで送信された施解錠操作信号に相当する電波を必ず受信することとなる。すなわち、通信制御装置20は、第1チャンネルで送信された施解錠操作信号に相当する電波を受信しないまま第2チャンネルで送信された施解錠操作信号を受信することはない。そして、通信制御装置20は、第1チャンネルのみによって受信待機状態となり、その第1チャンネルによって電波を受信できない状況にあっては、次回の受信待機時においても、該第1チャンネルのみによる受信待機状態となる。これに対し、該第1チャンネルによって電波を受信したものの、その電波を操作信号として認識できない場合に、次回の受信待機時において第2チャンネルによっても受信待機状態となる。このため、第1チャンネルによって受信可能な電波にノイズ等の外乱が混入している状況下にあっても、通信制御装置20は、第2チャンネルによって携帯機からの操作信号を受信することができ、携帯機10との通信を確実に行うことができる。よって、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる。しかも、通信制御装置20は、通常は第1チャンネルでのみ受信待機状態となるため、受信待機に必要な通信制御装置20の電力消費量も低く維持することができる。しかも、受信した電波が操作信号として認識されない場合には、その時点からではなく、次回の受信待機時において第2チャンネルによる受信待機状態となるため、電力消費量をより一層低く維持することができる。
(2)通信制御装置20は、対応する携帯機10からの施解錠操作信号を認識できない状態にあっては、予め設定された単一の周期Tで間欠的に受信待機状態となる。このため、ノイズ受信時においても受信待機状態となる周期が変更されないため、携帯機10と通信制御装置20との好適な通信応答性を確保することができる。
(3)通信制御装置20は、携帯機10からの施解錠操作信号に基づく制御を行った場合には、携帯機10が1回操作された際に送信される施解錠操作信号の総送信時間と同等の周期で次回の受信待機状態となる。このため、通信制御装置20は、1回の操作によって送信される携帯機10からの施解錠操作信号の各データフレームを複数回受信してしまうことがない。携帯機10の1回の操作によって送信される施解錠操作信号の各データフレームは全て同じ内容を示すものであるため、通信制御装置20は、それらデータフレームを複数回受信しても、同一の制御を複数回行うこととなる。このため、こうした複数回の受信を防止することにより、通信制御装置20が施解錠操作信号を無為に受信してしまうことを抑止することができ、無駄に電力を消費してしまうのを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図8〜図11に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
本実施形態において前記第1実施形態と異なる点は、携帯機10から送信される操作信号の構成と、通信制御装置20における該操作信号の受信制御とについてである。
図9〜図11に示すように、携帯機10から送信される操作信号は、第1実施形態と同様に第1チャンネル及び第2チャンネルで送信される。ただし、各チャンネルで送信される操作信号は、第1実施形態とは異なり、まずプリアンブルコードが送信された後に、IDコード及び操作コードからなるデータフレームが送信される。すなわち、第1チャンネルにおいてはプリアンブルコードが送信された後に第1データフレームが送信され、その第1データフレームに続いて第2チャンネルによってプリアンブルコード及び第2データフレームが送信される。なお、図9(a)に示すように、本実施形態において、一チャンネルにおけるプリアンブルコードの送信時間Taは、データフレームの送信時間Tbの約2倍に設定されている。また、通信制御部21の受信待機周期Tは、最悪の受信待機タイミングにおいてもプリアンブルコードを受信可能となる周期、すなわち、前記第2間欠時間T2が、プリアンブルコードの送信時間から該プリアンブルコードの最低受信時間T5を減算した時間よりも短くなるように設定されている。
また、図8に示すように、通信制御装置20の通信制御部21は、ステップS2において第1チャンネルの受信待機状態において無線信号を受信したと判断すると、ステップS11においてその無線信号からプリアンブルコードを認識できたか否かを判断する。
そして、通信制御部21は、プリアンブルコードを認識できない場合には前記ステップS5の処理へ移行し、該プリアンブルコードを認識できた場合には、ステップS12において施解錠操作信号を認識できたか否かを判断する。
その結果、通信制御部21は、施解錠操作信号であると認識した場合には前記ステップS4の処理へ移行し、認識できない場合には前記ステップS9の処理へ移行する。すなわちこの場合、通信制御部21は、カウント値Cの値に拘わらず即座に第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。換言すれば、通信制御部21が無線信号を受信したものの、その無線信号を施解錠操作信号として認識できない場合、前回の受信待機状態から非受信待機状態とした時点からの経過時間が、前記送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間と同等となる。そして、こうした場合、通信制御部21は、カウント値Cの値に拘わらず即座に第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
<通信制御装置20の動作>
次に、こうした第2実施形態の通信制御装置20の動作を、図9〜図11に示すタイムチャートに従って説明する。
[e]外乱無し時における最悪受信タイミング
この場合、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図9(a)にポイントP41で示すように、非受信待機状態になったのと同時のタイミングで、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1チャンネルの送信が開始された場合、該通信制御装置20は、ポイントP42で示すように第2間欠時間T2が経過した時点で第1チャンネルによる受信待機状態となる。この時点において通信制御装置20は、施解錠操作信号のプリアンブルコードの受信(サーチ)を開始し、受信した無線信号が対応するプリアンブルコードであるか否かを判断する。そして、通信制御装置20は、対応するプリアンブルコードを認識した場合には、ポイントP43で示すように、続いて第1データフレームを受信する。その結果、通信制御装置20は、ポイントP44で示すように、IDコード照合が成立すると、施解錠コードに基づいてドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。
[f]外乱無し時における最良受信タイミング
この場合も、図9(b)にポイントP51で示すように、第1チャンネルで受信待機状態となるタイミングと、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1チャンネルの送信タイミングとが同タイミングの場合、通信制御装置20は、即座に受信を開始し、該受信した無線信号のプリアンブルコードのサーチを開始する。そして、通信制御装置20は、プリアンブルコードの最低受信時間T5を経過して該プリアンブルコードの認識を完了した後も継続して該プリアンブルコードを受信し続け、ポイントP52で示す時点で第1データフレームを受信する。その結果、通信制御装置20は、ポイントP53で示すように、IDコード照合が成立すると、施解錠コードに基づいてドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。
[g]短時間外乱(第1チャンネル)有り時における受信タイミング
この場合も、通信制御装置20は、まず第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図10(a)にポイントP61で示すように、非受信待機状態になったのと同時のタイミングで、携帯機10から送信された施解錠操作信号の第1チャンネルの送信が開始された場合、該通信制御装置20は、ポイントP63で示すように第2間欠時間T2が経過した時点で再び第1チャンネルによる受信待機状態となる。この時点において通信制御装置20は、施解錠操作信号を受信するはずであるものの、同図にポイントP62で示すように、第2間欠時間T2が経過するまでの間に第1チャンネルのノイズが混入していると、施解錠操作信号のプリアンブルコードを認識できない場合がある。こうした場合、通信制御装置20は、最大サーチ時間T6(>T5)の間は受信待機状態を維持する。そして、この最大サーチ時間T6の間にプリアンブルコードを認識できない場合には、ポイントP64で示すように非受信待機状態となる。
また、通信制御装置20は、第1チャンネルで電波を受信したものの施解錠操作信号を認識することができなかったため、通信制御部21の内部カウント値Cを「2」に設定する。このため、通信制御装置20は、次回の受信待機時には、第1チャンネルと第2チャンネルとで受信待機状態となる。すなわち、ポイントP65で示すように、通信制御装置20は、まず第1チャンネルで受信待機状態となる。この時点においては施解錠操作信号が第2チャンネルで送信され、且つノイズが存在しないため、通信制御装置20は、ポイントP66で示すように、時間T3が経過した時点で第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
すると、通信制御装置20は、第2チャンネルで電波の受信を開始し、プリアンブルコードのサーチを開始する。そして、通信制御装置20は、プリアンブルコードの最低受信時間T5を経過して該プリアンブルコードの認識を完了した後も継続して該プリアンブルコードを受信し続け、ポイントP67で示す時点で第2データフレームを受信する。その結果、通信制御装置20は、ポイントP68で示すように、IDコード照合が成立すると、施解錠コードに基づいてドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。
[h]長時間外乱(第1チャンネル)有り時における受信タイミング
この場合も、通信制御装置20は、まず、第1チャンネルでのみ受信待機状態となる。そして、図10(b)にポイントP71で示すように、第1チャンネルのノイズが存在する状況においては、携帯機10から送信された施解錠操作信号のプリアンブルコードの送信と同タイミングで受信待機状態となった場合であっても、該通信制御装置20は、該プリアンブルコードを認識できない。このため、通信制御装置20は、ポイントP72で示すように、プリアンブルコードの最大サーチ時間T6が経過した時点で非受信待機状態となる。このとき、通信制御装置20は、第1チャンネルで電波を受信したもののプリアンブルコードを認識することができなかったため、通信制御部21の内部カウント値Cを「2」に設定する。このため、通信制御装置20は、次回の受信待機時には、第1チャンネルと第2チャンネルとで受信待機状態となる。
そして、通信制御装置20は、ポイントP73で示すように再び第1チャンネルでの受信待機状態になると、前回同様にノイズの影響によりプリアンブルコードを認識できない。このため、通信制御装置20は、ポイントP74で示すように第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。しかし、この時点において施解錠操作信号は第1チャンネルで送信されているため、通信制御装置20は第2チャンネルで施解錠操作信号を受信することができず、時間T3が経過した時点で非受信待機状態となる。
その後、通信制御装置20は、ポイントP75で示すように再び第1チャンネルでの受信待機状態になると、施解錠操作信号は既に第2チャンネルで送信されているものの、ノイズの影響により第1チャンネルで電波を受信する。しかし、ポイントP76で示すように、最大サーチ時間T6が経過した時点で、通信制御装置20は、第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
すると、通信制御装置20は、第2チャンネルで電波の受信を開始し、プリアンブルコードのサーチを行う。そして、通信制御装置20は、該プリアンブルコードを認識するため、ポイントP77で示す時点から第2データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。
その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP78で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。なお、図示を省略するものの、こうした施解錠制御を行った後にあっては、通信制御装置20は、前記第1間欠時間T1が経過した後に、再び第1チャンネルで受信待機状態となる。また、このとき通信制御部21のカウント値Cは「1」となるため、第2チャンネルによっても受信待機状態となる。
[i]IDコード照合の非成立時における受信制御
ところで、一般にプリアンブルコードは単純なコード構成となっていることから、通信制御装置20は、ノイズを受信した場合であっても、偶発的にそのノイズに基づいてプリアンブルコードを認識してしまう可能性がある。そこで、こうした場合における通信制御装置20の受信制御を、図11を用いて説明する。
同図にポイントP81で示すように、通信制御装置20は、ノイズが混入した施解錠操作信号を受信してプリアンブルコードのサーチを開始した後、偶発的にプリアンブルコードを認識できた場合には、ポイントP82で示す時点から第1データフレームの読み込み及びIDコード照合を行う。このとき施解錠操作信号にはノイズが混入していると、通常、IDコードはプリアンブルコードよりも複雑なコードパターンとなっているため、通信制御装置20は、たとえプリアンブルコードを認識できたとしてもIDコードの照合は成立しないと判断する。こうした場合、通信制御部21は、ポイントP83で示すように、第1データフレームの送信終了とともに第1チャンネルでの受信待機状態から第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。すなわち、通信制御装置20は、第1チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を施解錠操作信号として認識できない場合における、前回の受信待機状態から非受信待機状態とした時点(ポイントP80)からの経過時間(T2+T5+Tb)が、第1チャンネルの総送信時間(Ta+Tb)と同等となった場合、即座に第2チャンネルでの受信待機状態に切り換わる。
このため、通信制御装置20は、第2チャンネルによって施解錠操作信号のプリアンブルコードの受信を開始し、該プリアンブルコードを認識する。すると、通信制御装置20は、ポイントP84で示す時点から第2データフレームの読み込みを行うとともにIDコード照合を行う。その結果、通信制御装置20は、IDコード照合が成立すると、ポイントP85で示すように、施解錠操作信号に含まれる施解錠コードに基づき、ドアロック装置23に施解錠信号を出力してドア錠を施錠または解錠させる。
したがって、本実施形態によっても、前記第1実施形態と同等の作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
(4)通信制御部21は、第1チャンネルで受信した電波に基づいてプリアンブルコードを認識できたもののIDコード照合が成立できなかった場合には、即座に第2チャンネルでの受信待機状態に切り換える。このため、第2チャンネルで送信される携帯機10からの施解錠操作信号を確実に受信・認識することができ、高い通信信頼性を得ることができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記第1実施形態においても所定の条件を満たした場合にあっては、通信制御部21は、第2実施形態と同様に、即座に次段の受信チャンネルでの受信待機状態に切り換わるようになっていてもよい。具体的には、例えば図12に示すように、前記第2間欠時間T2とサーチ時間T4とを加算した時間(T2+T4)が、第1チャンネルの送信時間と同等またはそれ以上の場合には、通信制御部21は、同図にポイントP91で示すように、即座に第2チャンネルでの受信待機に切り換える制御を行うようになっていてもよい。
また、各実施形態共に、条件に拘わらず即座に次段の受信チャンネルでの受信待機状態に切り換わるようになっていてもよい。
・ 前記各実施形態において施解錠操作信号は2種類の送信周波数からなる第1及び第2チャンネルで送信され、通信制御装置20は、それら第1及び第2チャンネルで受信可能となっている。しかし、こうしたチャンネル数は3つ以上で構成されていてもよい。例えば、最も優先順位が高い第1チャンネル、次に優先順位が高い第2チャンネル、そして、最も優先順位が低い第3チャンネルの順に施解錠操作信号が送信され、通信制御装置20はそれら3チャンネルで受信可能となっていてもよい。
・ 前記第1実施形態において通信制御部21は、受信待機状態となる周期Tが一定となるように間欠時間T2(T2a〜T2d)を変化させるようになっている。しかしながら、こうした間欠時間T2を一定とし、受信待機状態となる周期Tを変化させるようになっていてもよい。
・ 一つのチャンネルで送信されるデータフレーム数は3つに限らず、2つ以上の個数であればいくつであってもよい。ただし、データフレーム数の個数を増やした場合には、図5に示したステップS6の処理において、カウント値Cを「3」以上に設定することが望ましい。
・ 前記各実施形態において通信制御部21は、第1チャンネル及び第2チャンネルの受信待機状態において共にノイズを受信した場合、次回以降の受信待機時には施解錠制御を行うまで両チャンネルで受信待機状態となる。しかしながら、こうした場合にはカウント値Cを「0」にして次回の受信待機時においては第1チャンネルのみによって受信待機状態としてもよい。このようにすると、通信制御装置20は、全ての受信チャンネルで携帯機10からの施解錠操作信号を認識できない場合には、次回の受信待機時において、最優先の受信チャンネル(第1チャンネル)のみによって受信待機状態とする。通常、全ての受信チャンネルで施解錠操作信号を通信制御部21が認識できない状況としては、携帯機10から施解錠操作信号が送信されていない状況と、全ての受信チャンネルでノイズ等の外乱が存在する状況とが想定されることから、こうした状況下において通信制御部21が全ての受信チャンネルで受信待機状態となっても施解錠操作信号を認識できない。よって、こうした状況下において最優先の受信チャンネルのみによって受信待機状態とすることにより、通信制御装置20の電力消費量の増大を抑止することができる。
・ 前記第1実施形態において、受信待機の周期Tは、データフレーム1つ分の送信時間よりも短く設定されていてもよい。このようにすれば、一つのチャンネルあたりのデータフレームの個数を2つにすることができ、携帯機10の電力消費量を低減可能となる。
また、該周期Tを、データフレーム2つ分の送信時間よりも長く設定してもよい。要は、該周期Tは、一つのチャンネルで送信されるデータフレームの送信時間よりも短く設定されていればよい。
・ 前記各実施形態では、通信制御システム1は、車両2のドア錠の施解錠を制御する車両用施解錠制御システムとして具体化されている。しかしながら、こうした通信制御システム1は、必ずしもドア錠の施解錠を制御することに限らず、例えば携帯機10との無線通信に基づいてエンジンの始動許可制御を行うようになっていたり、車両2のセキュリティの設定・解除を行ったりする車両用セキュリティ制御システムとして具体化されてもよい。また、通信制御システム1は、車両2に限らず、住宅等の建物におけるドア錠の施解錠を制御したり、その他のセキュリティの設定・解除を行ったりする建物用セキュリティ制御システムとして具体化されてもよい。さらには、通信制御システム1は、携帯機10との無線通信に基づいて通信制御装置20が何らかの制御を行うようになっていればよく、必ずしもセキュリティ制御を行うようになっていなくてもよい。
本発明の第1実施形態の通信制御システムの概略構成を示すブロック図。 (a)〜(c)は、携帯機の送信手段の構成例をそれぞれ示すブロック図。 同実施形態の携帯機から送信される操作信号を模式的に示す図。 (a),(b)は、通信制御装置の受信手段の構成例をそれぞれ示すブロック図。 同実施形態の通信制御手段によって行われる受信制御を示すフローチャート。 (a),(b)は、同実施形態の通信制御装置の受信態様例を示すタイムチャート。 (a),(b)は、同実施形態の通信制御装置の受信態様例を示すタイムチャート。 第2実施形態の通信制御手段によって行われる受信制御を示すフローチャート。 (a),(b)は、同実施形態の通信制御装置の受信態様例を示すタイムチャート。 (a),(b)は、同実施形態の通信制御装置の受信態様例を示すタイムチャート。 同実施形態の通信制御装置の受信態様例を示すタイムチャート。 第1実施形態の通信制御装置の受信態様変更例を示すタイムチャート。
符号の説明
1…通信制御システム、10…携帯機、11…送信制御手段としての制御部、12…送信部、20…通信制御装置、21…通信制御手段としての通信制御部、22…受信部。

Claims (6)

  1. 予め設定された操作が行われた際にその旨を示す操作信号を、それぞれ異なる周波数に設定され且つ優先順位が設定された複数の送信チャンネルで送信可能に構成されるとともに、該操作信号を、一つの送信チャンネルにつき複数回送信し、またはプリアンブルを付加して送信し、且つ前記優先順位が高く設定された送信チャンネルから順に全ての送信チャンネルで送信する携帯機との間で無線通信を行い、受信した該操作信号に基づく制御を行う通信制御装置であって、
    前記携帯機に設定された各送信チャンネルと同等に設定された受信チャンネルを有し、それら受信チャンネルのうちの最も優先順位が高く設定された受信チャンネルのみにより、前記各送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短く設定された間隔毎に間欠的に受信待機状態とし、該受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合には、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とする受信チャンネル制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記通信制御手段は、受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合における、前回の受信待機状態から非受信待機状態とした時点からの経過時間が、前記送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短い時間であると判断した際には、次回の受信待機時に、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とすることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記通信制御手段は、対応する携帯機からの操作信号を認識できない状態にあっては、予め設定された単一の周期で間欠的に受信待機状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記通信制御手段は、対応する携帯機からの操作信号に基づく制御を行った場合には、前記携帯機が1回操作された際に送信される操作信号の総送信時間と同等の周期で次回の受信待機状態とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  5. 前記通信制御手段は、全ての受信チャンネルで対応する携帯機からの操作信号を認識できない場合には、次回の受信待機時において、最優先の受信チャンネルのみによって受信待機状態とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  6. 予め設定された操作が行われた際にその旨を示す操作信号を無線送信する携帯機と、その携帯機との間で無線通信を行い、受信した該操作信号に基づく制御を行う通信制御装置とを備える通信制御システムであって、
    前記携帯機は、それぞれ異なる周波数に設定され且つ優先順位が設定された複数の送信チャンネルで前記操作信号を送信可能に構成されるとともに、該操作信号を、一つの送信チャンネルにつき複数回送信し、またはプリアンブルを付加して送信し、且つ前記優先順位が高く設定された送信チャンネルから順に全ての送信チャンネルで送信する送信制御手段を備え、
    前記通信制御装置は、前記携帯機に設定された各送信チャンネルと同等に設定された受信チャンネルを有し、それら受信チャンネルのうちの最も優先順位が高く設定された受信チャンネルのみにより、前記各送信チャンネルの一チャンネルあたりの送信時間よりも短く設定された間隔毎に間欠的に受信待機状態とし、該受信チャンネルにおいて無線信号を受信したものの、その無線信号を前記操作信号として認識できない場合には、その時点での受信チャンネルと次の優先順位に設定された受信チャンネルとによって受信待機状態とする受信チャンネル制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とする通信制御システム。
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