JP2008187039A - 電磁波遮断用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】バイアス角度を大きくすることなくモアレ干渉縞の発生を抑えることができると共に安価に製造することが可能な電磁波遮断用フィルタを提供する。
【解決手段】表示装置の前面に設置され、当該表示装置からの電磁波を遮断する格子状の繊維メッシュ12であって、格子を形成する経糸12Aと鉛直方向Vとが成す角度θが予め定めた所定範囲内の角度であると共に、前記経糸12Aの前記鉛直方向Vと直交する水平方向における周期が、前記表示装置の画素の前記水平方向の幅の1/5〜1/3の範囲内であり、かつ前記画素の前記水平方向の幅と略同一であることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電磁波遮断用フィルタに係り、より詳しくは、プラズマディスプレイテレビ等の表示装置の前面に設けられ、ディスプレイからの電磁波を遮蔽する電磁波遮断用フィルタに関する。
従来、プラズマディスプレイ等の表示装置から放射される電磁波を遮蔽するための様々な電磁波遮断用フィルタが提案されている(例えば特許文献1参照)。電磁波遮断用フィルタとしては、銅箔をエッチングすることにより格子状のフィルタとしたエッチングメッシュ、有機繊維を銅メッキして織り込んだ繊維メッシュ等がある。
エッチングメッシュは高価な部材である銅の大半がエッチングにより失われるという問題があるが、これに対して、繊維メッシュで用いられる銅は失われる部分が少なく、比較的安価に製造することができる。
しかしながら、繊維メッシュは、繊維の径がエッチングメッシュの線幅よりも太くなるため、ディスプレイの画素の周期と繊維メッシュの糸の周期とに基づく干渉によるモアレ縞が発生しやすい、という問題があった。
この問題を解決するため、メッシュの経糸の方向とディスプレイの縦方向(鉛直方向)とが成す角度(バイアス角度)が大きくなるようにしたフィルタが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)
特開2001−22283号公報 特開平11−338383号公報 特開平11−340680号公報 特開2000−66614号公報
しかしながら、繊維メッシュは、製造工程において経糸と横糸とを織り込んだメッシュ状のものから必要な大きさに裁断することにより作製するため、バイアス角度を大きくすると裁断によって失われる部分が大きくなり、コストが増加する、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、バイアス角度を大きくすることなくモアレ干渉縞の発生を抑えることができると共に安価に製造することが可能な電磁波遮断用フィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、表示装置の前面に設置され、当該表示装置からの電磁波を遮断する格子状の電磁波遮断用フィルタであって、格子を形成する経糸と予め定めた第1の方向とが成す角度が予め定めた所定範囲内の角度であると共に、前記経糸の前記第1の方向と直交する第2の方向における周期が、前記表示装置の画素の前記第2の方向の幅の1/5〜1/3の範囲内であり、かつ前記画素を構成する各色の画素の前記第2の方向の幅と略同一であることを特徴とする。
この発明によれば、電磁波遮断用フィルタは、以下の条件を満足するように構成されている。
(1)格子を形成する経糸と予め定めた第1の方向とが成す角度が予め定めた所定範囲内の角度である。なお、第1の方向は、例えば表示装置の縦方向(鉛直方向)とすることができる。また、所定範囲は、例えば請求項2に記載したように、0度以上で且つ15度以下とすることが好ましい。これにより、電磁波遮断用フィルタを1枚のフィルタから裁断することにより製造する際に、失われる部分を少なくすることができ、安価に電磁波遮断用フィルタを製造することが可能となる。
(2)前記経糸の前記第1の方向と直交する第2の方向における周期が、前記表示装置の画素の前記第2の方向の幅の1/5〜1/3の範囲内である。なお、第2の方向は、例えば表示装置の横方向(水平方向)とすることができる。
(3)前記経糸の前記第1の方向と直交する第2の方向における周期が、前記画素を構成する各色の画素の前記第2の方向の幅と略同一である。
上記のように電磁波遮断用フィルタを構成することにより、モアレ干渉縞の発生を抑えることができると共に安価に製造することが可能となる。
なお、請求項3に記載したように、前記経糸と直交する横糸の前記第1の方向における周期をTmy、前記画素の前記第1の方向における周期をTpvとした場合に、
(n+0.15)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.45)/Tpv 若しくは、
(n+0.55)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.85)/Tpv
(nは1〜7の何れかの整数)
を満たすように前記横糸の周期Tmyが設定されることが好ましい。これにより、よりモアレ干渉縞を低減することができる。
また、請求項4に記載したように、前記横糸の周期Tmyは、前記横糸の径の5倍より大きいことが好ましい。これにより、開口率を確保して明度を十分に確保することができる。
また、請求項5に記載したように、前記経糸及び前記横糸は、繊維で構成された構成とすることができる。これにより、電磁波遮断用フィルタを安価に製造することができる。
以上説明したように、本発明によれば、バイアス角度を大きくすることなくモアレ干渉縞の発生を抑えることができると共に安価に製造することが可能になる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、電磁波遮断用フィルタとして繊維メッシュを用いた場合について説明する。
まず、ディスプレイの画素の周期と繊維メッシュの糸の周期とに基づく干渉によるモアレ縞の発生メカニズムについて説明する。なお、本実施形態では、一例として、R(赤)、G(緑)、B(青)の発光体が縦横に繰り返し配置されたプラズマディスプレイのパネルと、その前面に配置する電磁波遮断用フィルタとしての繊維メッシュの干渉によるモアレ縞の発生メカニズムについて説明する。
モアレ縞の発生メカニズムについては、空間周波数上において以下のように説明することができる。
例えば実空間上において、図1に示すように水平方向HにTph、当該水平方向と直交する鉛直方向VにTpvの間隔で周期的に配置された画素10は、空間周波数上では、図2に示すように(lFph、mFpv)の座標に離散的な値を有する。ここで、Fph=1/Tph、Fpv=1/Tpv、l、m:0,±1,±2,・・・である。なお、画素10は、R,G,B3色の画素10R、画素10G、画素10Bを含んで構成されている。
そして、各座標の値は、画素10が電極線等により分割されていない場合は、水平方向Hの周期に関する強度al(l=・・・−2,−1,0,1,2・・・)と、鉛直方向Vの周期に関する強度bm(m=・・・−2,−1,0,1,2・・・)との積により表わすことができる。ここで、al、bmは次式で表わされる。
al=τph/Tph (l=0) ・・・(1)
al=sin(lπ×(τph/Tph))/lπ (l≠0) ・・・(2)
bm=τpv/Tpv (m=0) ・・・(3)
bm=sin(mπ×(τpv/Tpv))/mπ (m≠0) ・・・(4)
なお、τphは図1に示すように各色の画素の水平方向Hの幅、τpvは図1に示すように各色の画素の鉛直方向Vの長さである。
強度al、bmの絶対値は、l≠0、m≠0の場合、分母にl、mが含まれるため、l、mの絶対値が小さい場合に大きい値となり、l、mの絶対値が大きい場合に小さい値となる。
図3には、一例として画素10の水平方向Hの周期Tphが0.8mm、鉛直方向Vの周期Tpvが0.42mm、各色の画素の水平方向Hの幅τphが0.22mm、鉛直方向Vの長さτpvが0.32mmのディスプレイパネルにおける、座標(lFph、mFpv)のal×bmの絶対値を円の大きさで表わしたものを示した。同図において、‘×’マークが各座標を表わし、その‘×’マークを囲む円又は半円の大きさがal×bmの絶対値の大きさを示している。
また、実空間上において、図4に示すように、繊維メッシュ12の経糸12Aの水平方向Hの周期をTmx、横糸12Bの鉛直方向Vの周期をTmyとすると、周期Tmx、Tmyの間隔で配置されたメッシュ(開口部)14は、空間周波数上においては、バイアス角度が0度の場合には図5に示すように(iFmx、jFmy)の座標に離散的な値を有する。ここで、Fmx=1/Tmx、Fmy=1/Tmy、i、j:0,±1,±2,・・・である。なお、経糸12Aは、パネルに対して概ね縦方向に延びる糸であり、横糸12Bはパネルに対して概ね横方向に延びる糸である。
そして、各座標の値は、水平方向Hの周期に関する強度ci(i=・・・−2,−1,0,1,2・・・)と、鉛直方向Vの周期に関する強度dj(j=・・・−2,−1,0,1,2・・・)との積により表わすことができる。ここで、ci、djは次式で表わされる。
ci=τmx/Tmx (i=0) ・・・(5)
ci=sin(iπ×(τmx/Tmx))/iπ (i≠0) ・・・(6)
dj=τmy/Tmy (j=0) ・・・(7)
dj=sin(jπ×(τmy/Tmy))/jπ (j≠0) ・・・(8)
なお、τmxは図5に示すようにメッシュ14の水平方向Hの長さ、τmyは図4に示すようにメッシュ14の鉛直方向Vの長さである。すなわち、図4に示すように経糸12A及び横糸12Bの径をDmとすると、τmx=Tmx−Dm、τmy=Tmy−Dmである。
強度ci、djの絶対値は、ディスプレイパネルの場合と同様に、i≠0、j≠0の場合、分母にl、mが含まれるため、i、jの絶対値が小さい場合に大きい値となり、i、jの絶対値が大きい場合に小さい値となる。
図6には、一例として経糸12Aの水平方向Hの周期Tmxが0.22mm、横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyが0.18mm、経糸12A及び横糸12Bの径Dmが0.03mmでバイアス角度が0度の繊維メッシュにおける、座標(iFmx、jFmy)のci×djの絶対値を円の大きさで表わしたものを示した。同図において、‘◆’マークが各座標を表わし、その‘◆’マークを囲む円又は半円の大きさがci×djの絶対値の大きさを示している。
バイアス角度がθの場合は、空間周波数上の座標が、(iFmx・cosθ−jFmy・sinθ、iFmx・sinθ+jFmy・cosθ)となり、強度は前述したものと同様となる。
モアレ干渉縞の強度は、al・bm・ci・djの絶対値で表わされ、人間の認知レベルは、その強度に、空間周波数上におけるディスプレイパネルの座標(lFph、mFpv)、繊維メッシュの座標(iFmx、jFmy)の2次元平面上における2点間の距離の逆数により求められるモアレ干渉縞の間隔と、2点を結ぶベクトルにより表わされるモアレ干渉縞の傾きにより定まる視覚特性荷重とを掛け合わせたものとなる。
一般的に、ディスプレイの一つ一つの画素の大きさは、人間が識別できる大きさよりも小さいため、(lFph、mFpv)、(iFmx、jFmy)の2点間の距離が、Fph,Fpvよりも大きい場合には、干渉縞の間隔が画素10の周期よりも小さくなるため、人間の目には認識されない。従って、モアレ干渉縞は、上記2点間の距離がFph,Fpv以下の場合に認識されることとなる。
このため、モアレ干渉縞を低減するためには、第1の条件として、al・bm・ci・djの絶対値が第1の所定閾値以下であること、第2の条件として、(l=0,m=0,i=0,j=0)の場合を除いて、空間周波数上における座標(lFph、mFpv)、座標(iFmx、jFmy)の2点間の距離が所定距離以下となる(l,m,i,j)の組合わせが存在する場合に、l,m,i,jそれぞれの絶対値が第2の所定閾値以上であること、の2つの条件が重要となる。
ここで、第1の所定閾値は、al・bm・ci・djの絶対値がこの値以下であれば、モアレ干渉縞が人間の目に視認されないと判断できる値である。また、所定距離は、2点間の距離がこの距離以下の場合にモアレ干渉縞が人間の目に認識されると判断できる距離であり、例えばFph又はFpvと同じ値に設定される。また、第2の所定閾値は、l,m,i,jそれぞれの絶対値がこの値以上であれば、モアレ干渉縞が人間の目に視認されないと判断できる値である。
以下、第1の条件を満たす場合について説明する。まず、強度e(x)の基本式は以下のように表わすことができる。
e(x)=sin(xπτ/T)/xπ ・・・(9)
上記(9)式は、x=nT/τ(n=・・・,−2,−1,0,1,2,・・・)の場合にはe(x)=0となる。
繊維メッシュの経糸12Aの水平方向Hの周期Tmxを、画素10の水平方向Hの幅τphとした場合、バイアス角度が小さい場合には、iFmx・cosθ−jFmy・sinθ≒iFmx=i/τpvであり、繊維メッシュの空間座標上の離散点(iFmx、jFmy)に近いディスプレイパネルの画素の空間座標上の離散点(lFph、mFpv)の強度al・bmのalの絶対値は、i/τpv≒lFphより、l≒i・Tph/τpvであり、小さい値となって前述のe(x)=0となる条件に近くなる。従ってモアレ干渉縞の強度が小さくなり、人間の目に視認されない程度となる。このため、本実施形態では、繊維メッシュの経糸12Aの水平方向Hの周期Tmxを、画素10の水平方向Hの幅τphと同一とする。これにより、モアレを低減することができる。
図1に示すように、R,G,Bの画素が水平方向Hに沿って配置されているプラズマディスプレイ等においては、画素10の水平方向Hの周期Tphは、各色の画素の水平方向Hの幅τphの3倍よりも大きい。また、各色の画素の水平方向Hの幅が、各色の画素間の水平方向Hの幅以下となると、ディスプレイパネル全体における各色の画素が占める面積よりも、各色の画素以外の部分が占める面積の方が大きくなってしまう。このため、画素10の水平方向Hの周期Tphは、各色の画素の水平方向Hの幅τphの5倍よりも小さいのが一般的である。このように、画素10の水平方向Hの周期Tphは、各色の画素の水平方向Hの幅τphの3倍よりも大きく、その5倍よりも小さい範囲にあるのが一般的である。
従って、本実施形態では、繊維メッシュの経糸12Aの水平方向Hの周期Tmxを、画素10の水平方向Hの幅Tphの1/5〜1/3の範囲内とする。これにより、モアレ干渉縞を低減することが可能となる。
これに対して、画素10の鉛直方向Vの周期Tpvは、画素10の鉛直方向Vの長さτpvの2倍よりも小さいのが一般的である。このため、繊維メッシュの横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyをτpvに近づけることは困難である。
そこで、本実施形態では、第2の条件を満たすために必要な条件として、以下の条件を満たすように、繊維メッシュの横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyを設定する。
(n+0.15)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.45)/Tpv 若しくは、
(n+0.55)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.85)/Tpv
ここで、nは1〜7の何れかの整数である。
なお、上記の条件は、以下のように書き直すことができる。
(n+0.15)Fpv < Fmy < (n+0.45)Fpv 若しくは、
(n+0.55)Fpv < Fmy < (n+0.85)Fpv
ここで、nは1〜7の何れかの整数である。
上記の条件は、mFpvとjFmyが近い値となり人間の目にモアレ干渉縞が認識されやすくなるのを避けるための条件である。
なお、(n+0.5)Fpv≒Fmyの条件では、(2n+1)Fpv≒2Fmyとなるため、好ましくない。
また、nを1〜7の何れかの整数としたのは、n=0では、メッシュの目が粗くなり充分な電磁波遮断性能が得られず、n>7では、メッシュの開口率が小さくなり十分な明度が得にくく、繊維の量が多くなりコストアップにつながるためである。
また、繊維メッシュの横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyは、当該横糸12Bの径Dmの5倍より大きくすることが好ましい。これは、横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyが、当該横糸12Bの径Dmの5倍以下となると、開口率が小さくなって十分な明度を確保できなくなるためである。
さらに、前述したように繊維メッシュの製造では、図7に示すように経糸12Aと横糸12Bとを織り込んだメッシュ16から繊維メッシュ12を裁断するため、バイアス角度θを大きくすると裁断によって失われる部分が大きくなる。このため、繊維メッシュ12の経糸12Aと鉛直方向Vとの成す角度、すなわちバイアス角度θが0度以上で且つ15度以下の範囲となるように裁断することが好ましい。
上記のように繊維メッシュの経糸12Aの水平方向Hの周期Tmx、横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyを設定し、バイアス角度θを上記のように設定することにより、モアレ干渉縞の発生を抑えることができると共に安価に製造することができる繊維メッシュが得られる。
なお、本実施形態では、電磁波遮断用フィルタとして繊維メッシュを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、エッチングメッシュ等の他のメッシュにも適用可能である。
また、本実施形態では、電磁波遮断用フィルタの対象としてプラズマディスプレイを用いた場合について説明したが、これに限らず。R,G,Bの画素が縦横方向に並置されたようなディスプレイであれば他のディスプレイにも適用可能である。
次に、本発明の実施例について説明する。
図8には、画素10の水平方向Hの周期Tphが0.8mm、画素10の鉛直方向Vの周期Tpvが0.42mm、各色の画素の水平方向Hの幅τphが0.22mm、各色の画素の鉛直方向Vの長さτpvが0.32mmのディスプレイパネルに対して、経糸12A及び横糸12Bの径Dmをともに0.29mmとした繊維メッシュをバイアス角度0度で前面に配置した場合にモアレ干渉縞が生じる範囲についてシミュレーションした結果を示した。
なお、横軸は経糸12Aの水平方向Hの周期Tmx、縦軸は横糸12Bの鉛直方向Vの周期Tmyを表わしており、各々0.15mm〜0.3mmの範囲について示した。
また、シミュレーションでは、al・bm・ci・djの絶対値で表わされるモアレ干渉縞の強度に、ディスプレイパネルの画素の空間座標上の離散点(lFph、mFpv)と繊維メッシュの空間座標上の離散点(iFmx、jFmy)との2点間の距離の逆数により求められるモアレ干渉縞の間隔と、その2点間を結ぶベクトルにより表わされるモアレ干渉縞の傾きにより定まる視覚特性荷重を掛け合わせることによりモアレ干渉縞の人間の認知レベルを求めることにより行った。
図8において左斜め上方向の斜線によりハッチングされた領域20はモアレが強く現れる範囲を示しており、右斜め上方向の斜線によりハッチングされた領域22はモアレが弱く現れる範囲を示しており、白い領域24はほとんどモアレが現れない範囲である。
なお、縦軸の矢印26で示す範囲は、モアレが弱く現れる周期Tmyの範囲を示しており、前述したモアレが認識されにくくなるTmyの条件を満たす範囲である。
また、図9には、画素10の水平方向Hの周期Tphが0.81mm、画素10の鉛直方向Vの周期Tpvが0.81mm、各色の画素の水平方向Hの幅τphが0.22mm、各色の画素の鉛直方向Vの長さτpvが0.71mmのディスプレイパネルとした以外については図8の場合と同様の条件でシミュレーションした結果を示した。
また、図10には、画素10の水平方向Hの周期Tphが0.9mm、画素10の鉛直方向Vの周期Tpvが0.51mm、各色の画素の水平方向Hの幅τphが0.25mm、各色の画素の鉛直方向Vの長さτpvが0.41mmのディスプレイパネルとした以外については図8の場合と同様の条件でシミュレーションした結果を示した。
また、図11には、画素10の水平方向Hの周期Tphが0.9mm、画素10の鉛直方向Vの周期Tpvが0.675mm、各色の画素の水平方向Hの幅τphが0.25mm、各色の画素の鉛直方向Vの長さτpvが0.575mmのディスプレイパネルとした以外については図8の場合と同様の条件でシミュレーションした結果を示した。
何れの場合においても、縦軸の矢印26で示す範囲、すなわち前述したモアレが認識されにくくなるTmyの条件を満たす範囲が、実際にモアレが弱く現れる領域22又はモアレが現れない領域24を含んでおり、モアレを低減できることが確認できた。
ディスプレイの画素の周期等について説明するための図である。 空間周波数上のおけるディスプレイの各画素の配置について説明するための図である。 空間周波数上のおけるディスプレイの各画素の強度について説明するための図である。 繊維メッシュの経糸や横糸の周期等について説明するための図である。 空間周波数上のおける繊維メッシュの各メッシュの配置について説明するための図である。 空間周波数上のおける繊維メッシュの各メッシュの強度について説明するための図である。 バイアス角度について説明するための図である。 モアレ干渉縞が生じる範囲についてシミュレーションした結果を示す図である。 モアレ干渉縞が生じる範囲についてシミュレーションした結果を示す図である。 モアレ干渉縞が生じる範囲についてシミュレーションした結果を示す図である。 モアレ干渉縞が生じる範囲についてシミュレーションした結果を示す図である。
符号の説明
10 画素
12 繊維メッシュ
12A 経糸
12B 横糸

Claims (5)

  1. 表示装置の前面に設置され、当該表示装置からの電磁波を遮断する格子状の電磁波遮断用フィルタであって、
    格子を形成する経糸と予め定めた第1の方向とが成す角度が予め定めた所定範囲内の角度であると共に、前記経糸の前記第1の方向と直交する第2の方向における周期が、前記表示装置の画素の前記第2の方向の幅の1/5〜1/3の範囲内であり、かつ前記画素を構成する各色の画素の前記第2の方向の幅と略同一であることを特徴とする電磁波遮断用フィルタ。
  2. 前記所定範囲は、0度以上で且つ15度以下であることを特徴とする請求項1記載の電磁波遮断用フィルタ。
  3. 前記経糸と直交する横糸の前記第1の方向における周期をTmy、前記画素の前記第1の方向における周期をTpvとした場合に、
    (n+0.15)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.45)/Tpv 若しくは、
    (n+0.55)/Tpv < 1/Tmy < (n+0.85)/Tpv
    (nは1〜7の何れかの整数)
    を満たすように前記横糸の周期Tmyが設定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁波遮断用フィルタ。
  4. 前記横糸の周期Tmyは、前記横糸の径の5倍より大きいことを特徴とする請求項3記載の電磁波遮断用フィルタ。
  5. 前記経糸及び前記横糸は、繊維で構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電磁波遮断用フィルタ。
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