JP2008186375A - 物体測定システム - Google Patents
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Abstract
測定のためにコストや手間をかけず、移動物の形状及び速度等を測定する。
【解決手段】
地面と平行な面を照射する第1のレーザ測距装置および測定領域内を斜めに照射する第2のレーザ測距装置から測拒データを得て、それら測拒データを基に物体の3次元形状を測定する。物体の移動に伴い、第2のレーザ測拒装置から得られたデータを用いて物体の形状を計算し、第1のレーザ測距装置から得られたデータを用いて物体の位置および速度を計算する。また時間経過に伴う物体の形状に関するデータを用いて物体の表面形状を計算する。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、取得した物体の情報を利用して、指定された物体の3次元形状の表示を行うことにある。
処理装置は、測拒データから個別の物体を検出して、物体ごとに固有の識別情報を付与し、物体ごとの位置データ及び形状データを求める第1の処理手段と、測拒データから物体の形状データを求め、物体の3次元情報を算出する第2の処理手段と、を有し、
記憶手段は、第1の処理手段によって処理された物体の識別情報に対応して、物体を測定した時刻及び位置データを記憶する第1記憶部と、第2の処理手段によって処理された物体の3次元情報を、物体の識別情報に対応して記憶する第2記憶部と、を有することを特徴とする物体測定システムとして構成される。
また、好ましくは、前記第2記憶部に記憶される物体の3次元情報をアクセスすることができるアドレスを、物体の識別情報に対応して、前記第1記憶部に記憶し、物体の識別情報を指定することで、物体の3次元情報を取得できる。
図1は、一実施例による移動物測定システムの構成を示す。
このシステムは、測定領域Xとしてスーパーや遊園地の出入り口等の特定の領域を決めて、測定対象の移動物として歩行者を対象とする。測定領域X内を移動した歩行者の形状、大きさ、速度等を測定し、その情報を例えば市場調査用として利用するために、DBに保存するシステムである。これにより、歩行者が何人連れであるか、子供か大人か、荷物を持っているか、カートを牽いているか等の情報を取得することが可能となる。
レーザ測距装置1はその前方180°の範囲を扇状に0.5°刻みで角度を変えながら物体までの距離を連続的に測定し、移動物までの距離データとその角度番号を含む情報をPC3へ送信する。距離データは、式(1)のように、180°の範囲を0.5°で刻んだ角度と、その角度の前方までの距離をセンチ単位で並べたデータの組として構成される。
また、(B)のように、レーザ測距装置12からのレーザ光が歩行者に照射する高さは、レーザ測距装置12と歩行者との間の距離に応じて変化する。歩行者がレーザ測距装置12から遠方にいる時は、歩行者の低い位置にレーザ光が当たり、歩行者がレーザ測距装置12に近づくにつれて歩行者の高い位置にレーザ光が当たる。
図8は、3次元座標管理DB800の構成を示す。
3次元座標管理DB800は、物体(歩行者)の3次元形状を把握するために、測定された3次元座標データを物体ごとに管理する。測定領域に入場して来た歩行者を識別するために、歩行者ごとに物体IDが付与され、その物体IDごとにその物体のポイントおよびポイントに対応した3次元座標を記憶する。ポイントNoとは、1つの点ごとに付与された通し番号である。
例えば、801は物体ID:00001の3次元座標を記憶し、802,803は、それぞれ物体ID:00002、00003の3次元座標を記憶するが如きである。
物体DI管理DB900は、それぞれの歩行者の移動時刻と、形状データとの対応を管理するためのDBであり、物体IDに対応して、測定領域Xへの進入時刻、退出時刻、及び当該物体の3次元座標データのアドレスを記憶する。このアドレスによって3次元座標管理DB800から物体IDに対応した3次元座標データを読み出すことができる。
物体位置DB100は、歩行者の移動を管理するものであり、物体IDに対応して重心座標g1を記憶する。同じ歩行者と認識をしている場合には、その度に重心座標g1が更新され、一方、新たな歩行者と認識をした場合には、その歩行者に対して新たな物体IDが付与され、重心座標g1が記憶される。
このシステムにおける全体の処理について述べると、図14に示すように、まず、測定場所の背景データを取得し(S1401)、その後、測定場所に入場して来る移動物の表面形状データ(3次元形状データ)を取得する(S1402)。移動物の表面形状データが蓄積されると、その後、移動物の表示処理を行う(S1403)。なお、表面形状データの取得処理については、図4を参照し、また表示処理については図15を参照してそれぞれ後述する。
なお、取得された背景データは、式(1)に示した距離データと同様に、背景までの角度と距離を順に並べた形式でDB32に記憶される。
以下の処理は、PC3のCPU31でプログラムを実行することで行われる。
まず、物体IDを‘0’にする(S0)。物体IDは、検知された物体が同一であることを識別するための情報であり、測定領域に新たな歩行者が入って来たと認識される度に新たな物体IDが付与される。
次に、PC3はレーザ測距装置11、12それぞれの距離データを受信可能になるまで待機し(S1)、受信可能になると2つの距離データを受信する(S2)。受信された距離データはそれぞれ背景データと比較して、歩行者などの移動物にレーザ光が当たったデータのみを算出する(S3)。
すなわち、図5に示すように、レーザ測距装置1が検知する距離データ(A)には、測定領域における壁53や柱等の背景データ51と歩行者のデータ52が混在する。PC3のCPU31は、受信した距離データから背景データ51を差分計算すると、背景データ51が削除されて歩行者のデータのみが残った移動物データCn(図3)を求める。測定領域内に歩行者が居る場合には移動物データCnのデータは1つ以上残り、測定領域内に歩行者が居ない場合には距離データと背景データが等しくなり背景差分は残らないことになる。
(RA、 PA、 YA)から共通座標系Wにおける3次元座標(x、 y、 z)に変換する(S4)。以下にその変換式(式2)を示す。
この時、形状データの有無より歩行者が存在しているかを判定する(S5)。判定の結果、形状データが存在しない場合には(S5:No)、CPU31は再び次の距離データが送られてくるのを待つ。
全てのクラスタの重心座標を求めた後、各クラスタの重心に関して物体位置DB100を検索することで、それぞれがある一定距離以下(例えば15cm以下)である重心座標g1のクラスタに対して、物体位置DB900を検索して関連する物体IDを得る(S8)。
形状データについても同様に、ステップS7で求めた重心座標g1を開始点としたクラスタリングを行い、位置データにより検出された歩行者の、レーザ測距装置1より測定された物体の表面形状を求める(S12)。
一方、ステップS9において同一人物と判定されるクラスタが見つからなかった場合には(S9:No)には、新たな歩行者が入って来たと判断して、その歩行者に対して新たな物体ID(最新の物体IDに‘1’を加えて)を作成し(S91)、上記ステップS7で求めた重心座標g1を、物体位置DB100に新たに追加して登録する(S92)。このとき、図9の物体ID管理DB900には、新規の物体IDと進入時刻の欄に現在時刻が登録される(S93)。
図6に示すように水平に照射したレーザ測距装置11から得られたレーザデータに移動物が存在する場合(すなわち、図5の(C)背景差分において差分データがある場合)、データの背景差分を得た後のレーザポイントをクラスタリングし(S6)、クラスタに含まれるポイントの重心座標を求める。ここで、時刻t1のクラスタの重心座標をg1とし、その座標を時刻t1における歩行者の位置とする。
このように、ローカル座標系Lに投影した歩行者の表面形状データを、3次元座標管理DB800に物体IDごとに逐次記憶する。
移動物の測定が終了した後、PC11の入力装置34を操作して表示装置33に物体形状表示の初期画面を表示する(S1501)。この画面は、図16に示すように(図16は検索結果を示す画面であるが)、「検索区間」の入力欄1601を備える。操作者はこの入力欄1601に、検索すべき時刻の範囲を入力して検索ボタンを押す。
ここで、検索区間において何の物体も測定領域に進入しておらず、物体IDがヒットしない場合は、再度、初期画面に戻り「検索区間」の入力と検索ボタンの押下を待機することになる(S1506)。
CPU31は、3次元座標データを読み込むと、そのデータを基に3次元の散布図を作成して、物体(人)の形状を示す画面を表示する(S1509)。図17に、その表示例を示す。
図18は物体形状の表示例を示す。画面には、表示している物体の物体ID、測定領域への進入時刻、退出時刻といった物体の情報表示1801、及び3次元の物体の表示1802が含まれる。また、画面上には、物体の表示を中止し初期画面に戻り検索をやり直す「再検索ボタン」1803、システムを終了させる「終了ボタン」1804が用意されている。
図12は、図1におけるレーザ測距装置12を地面に設置し、測定面を斜め上方に向けて測定を行う構成である。このように設置することで、レーザ測距装置12を高所に設置する必要が無くなり、設置作業やメンテナンスが容易となる。
また、図13のように、更にレーザ測距装置13を別の位置に配置して、3台以上のレーザ測距装置13を用いて測距することで、多くの物体の3次元情報及び位置情報を得ることができる。レーザ測距装置13を追加することにより、歩行者がレーザ測距装置12に対して正面へ移動する場合、歩行者の前面だけでなく、レーザ測距装置13によって歩行者の後面の形状も得ることができる。
例えば、上記の例は、人の3次元形状を取得するものであるが、他の例によれば、測定対象の移動物として人物に限定されず、車両や動物といった任意の物体に対する測距が可能である。また、測定領域に複数の物体が存在する場合でも、同時に個々の物体の3次元形状を測距することが可能である。
また、移動物の表示処理はPC3による処理に限らず、他のサーバやPCで行ってもよい。この場合、それらの装置から関連するDB800、900がアクセスできることは勿論である。
また、この表示処理はいつの時点で行ってもよい。例えば、1日のイベントが終了した後、夜間に行ってもよい。
このシステムは少なくとも2台のレーザ測距装置により計測が可能なので、小規模で単純かつ安価にシステムを構築できる。また、レーザの照射角度や設置する位置を変更するだけで物体サイズに対して柔軟に対応可能である。
Claims (8)
- レーザ測拒装置を用いて領域内に移動する物体を測定する物体測定システムであって、測定対象の該領域にレーザ照射し、該領域内に居る物体に関する位置情報に関する測距データを得るレーザ測距装置と、該レーザ測拒装置から得られた該測拒データに関するデータ処理を行う処理装置と、関連する情報を記憶する記憶手段と有し、
該処理装置は、該測拒データから個別の物体を検出して、該物体ごとに固有の識別情報を付与し、物体ごとの位置データ及び形状データを求める第1の処理手段と、
該測拒データから物体の形状データを求め、該物体の3次元情報を算出する第2の処理手段と、を有し、
該記憶手段は、該第1の処理手段によって処理された該物体の識別情報に対応して、該物体を測定した時刻及び位置データを記憶する第1記憶部と、該第2の処理手段によって処理された該物体の3次元情報を、該物体の識別情報に対応して記憶する第2記憶部と、を有することを特徴とする物体測定システム。 - 地面と平行な面にレーザ光を照射する第1のレーザ測距装置と、該領域内を斜めに照射する第2のレーザ測距装置を有し、
前記第1及び第2の処理手段は、該第2のレーザ測拒装置から得られたデータを用いて物体の形状を計算することを特徴とする請求項1の物体測定システム。 - 前記第2記憶部に記憶される物体の3次元情報をアクセスすることができるアドレスを、該物体の識別情報に対応して、前記第1記憶部に記憶し、該物体の識別情報を指定することで、該物体の3次元情報を取得できることを特徴とする請求項1又は2の物体測定システム。
- レーザ測拒装置を用いて領域内に移動する物体を測定して得られる物体の情報の処理方法であって、
レーザ測距装置によって測定対象の該領域にレーザ照射し、該領域内に居る物体に関する位置情報に関する測距データを得るステップと、
該測拒データから個別の物体を検出して、該物体ごとに固有の識別情報を付与し、物体ごとの位置データ及び形状データを求めるための計算機で実行される第1の処理ステップと、
該測拒データから物体の形状データを求め、該物体の3次元情報を算出するための計算機で実行される第2の処理ステップと、
該第1の処理ステップによって処理された該物体の識別情報に対応して、該物体を測定した時刻、位置データ及び第2記憶部に記憶された物体の3次元情報をアクセスするためのアドレスを関連付けて第1記憶部に記憶する第1記憶ステップと、
該第2の処理ステップによって処理された該物体の3次元情報を、該物体の識別情報に対応して第2記憶部に記憶する第2記憶ステップと、を有することを特徴とする物体情報処理方法。 - 更に、入力装置の操作によって該物体の識別情報を指定して、該識別情報に関連する該アドレスによって前記第2記憶部をアクセスして該当する3次元情報を得て、該3次元情報について描画処理して表示装置に表示することを特徴とする請求項5の物体情報処理方法。
- 更に、入力装置の操作によって検索すべき対象の時間帯を指定するステップと、該第1記憶部を検索して指定された時間帯に該当する物体の識別情報を得るステップと、得られた物体の識別情報に関する情報を表示装置に表示するステップと、表示装置に表示された該識別情報のうち、該入力装置の操作によって指定された該物体の識別情報に対応する該アドレスによって前記第2記憶部をアクセスして該当する3次元情報を得るステップと、得られた該3次元情報について描画処理して表示装置に表示するステップと、を有することを特徴とする請求項5又は6の物体情報処理方法。
- レーザ測拒装置を用いて領域内に移動する物体を測定して得られる物体の情報を処理するための計算機上で実行されるプログラムであって、
レーザ測距装置によって測定対象の該領域にレーザ照射して得られた、該領域内に居る物体に関する位置情報に関する測距データから個別の物体を検出して、該物体ごとに固有の識別情報を付与し、物体ごとの位置データ及び形状データを求めるための計算機で実行される第1の処理ステップと、
該測拒データから物体の形状データを求め、該物体の3次元情報を算出するための計算機で実行される第2の処理ステップと、
該第1の処理ステップによって処理された該物体の識別情報に対応して、該物体を測定した時刻、位置データ及び第2記憶部に記憶された物体の3次元情報をアクセスするためのアドレスを関連付けて第1記憶部に記憶するステップと、
該第2の処理ステップによって処理された該物体の3次元情報を、該物体の識別情報に対応して第2記憶部に記憶する第2記憶ステップと、を計算機上で実行することを特徴とするプログラム。
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