JP2008185847A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】後処理装置の接続された画像形成装置の非効率化を防ぐと共に、後処理装置の処理効率に対する画像形成装置の処理効率の最適化を容易に行う。
【解決手段】用紙に対して画像形成を実行するプリントエンジンを第1の処理効率で駆動する第1の駆動回路122aと、第1の駆動回路122aの処理効率よりも低い第2の処理効率で駆動する第2の駆動回路122bとを備え、通常動作時、第1の駆動回路122aによりプリントエンジンを駆動し、後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が第1の処理効率よりも低い場合、第2の駆動回路122bに切り換えてプリントエンジンを駆動するようにした。
【選択図】図6
【解決手段】用紙に対して画像形成を実行するプリントエンジンを第1の処理効率で駆動する第1の駆動回路122aと、第1の駆動回路122aの処理効率よりも低い第2の処理効率で駆動する第2の駆動回路122bとを備え、通常動作時、第1の駆動回路122aによりプリントエンジンを駆動し、後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が第1の処理効率よりも低い場合、第2の駆動回路122bに切り換えてプリントエンジンを駆動するようにした。
【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置及びその制御方法に関し、特に画像形成対象に対して画像形成を実行した後の後処理装置を接続する画像形成装置の処理速度制御に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ、書類の電子化に用いるスキャナ等の画像形成装置は欠かせない機器となっている。このような画像形成装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。また、プリンタや複写機として画像形成を実行した後、パンチ、ステープル及び折り曲げ等の後処理を実行する後処理装置を接続し、利便性を高めることが行われている。
画像形成装置に後処理装置を接続して運用する場合、画像形成装置側の用紙処理効率(生産性)と後処理装置側の用紙処理効率とを調整する必要がある。この調整方法の1つとして、連続して画像形成装置から後処理装置に用紙を搬送する際、先行の用紙が定着部から後処理装置に搬送されるまでの間隔と、後続の用紙が定着部から後処理装置に搬送されるまでの間隔との差を求め、求められた差及び後処理装置において求められる用紙搬送間隔に基づいて後続用紙の搬送開始タイミングを補正することにより、画像形成装置と後処理装置との処理効率を調整する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−89218公報
画像形成装置に後処理装置を接続して運用する場合、画像形成装置側の用紙処理効率(生産性)と後処理装置側の用紙処理効率とを調整する必要がある。この調整方法の1つとして、連続して画像形成装置から後処理装置に用紙を搬送する際、先行の用紙が定着部から後処理装置に搬送されるまでの間隔と、後続の用紙が定着部から後処理装置に搬送されるまでの間隔との差を求め、求められた差及び後処理装置において求められる用紙搬送間隔に基づいて後続用紙の搬送開始タイミングを補正することにより、画像形成装置と後処理装置との処理効率を調整する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の方法を適用する場合、画像形成装置内部における用紙搬送路のどの部分を用紙が搬送されているかを検知する検知センサが必要となることに加え、用紙を搬送する度にそのタイミングを補正する必要があるため、装置規模の増大及び装置制御の複雑化を招き、好ましくない。また、用紙の搬送間隔は、ppm(page per minute)として夫々の装置毎に設定されることが一般的であり、1枚の用紙を搬送する度に搬送開始タイミングを調整するという態様は汎用性を欠く。他方、後処理装置の機種に応じて画像形成装置側の処理効率を決定することも行われているが、後処理装置において必要とされる用紙搬送間隔は、後処理装置が実行する後処理の内容によって異なるため、装置の機種に応じて画像形成装置の処理効率を一律に制限する場合、不要に処理効率が制限されてしまうことも起こり得る。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、後処理装置の接続された画像形成装置の非効率化を防ぐと共に、後処理装置の処理効率に対する画像形成装置の処理効率の最適化を容易に行うことを目的とする。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、後処理装置の接続された画像形成装置の非効率化を防ぐと共に、後処理装置の処理効率に対する画像形成装置の処理効率の最適化を容易に行うことを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像形成を実行した用紙に後処理を施す後処理装置を接続可能な画像形成装置であって、用紙に対して画像形成を実行する画像形成手段と、前記画像形成手段を第1の処理効率で駆動する第1の駆動手段と、前記画像形成手段を前記第1の処理効率よりも低い第2の処理効率で駆動する第2の駆動手段と、を備え、通常動作時、前記第1の駆動手段により前記画像形成手段を駆動し、前記後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が前記第1の処理効率よりも低い場合、前記第2の駆動手段に切り換えて前記画像形成手段を駆動することを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に連続して用紙を搬送する場合の用紙間隔は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも短いことを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に用紙を搬送する搬送速度は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも速いことを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3何れか一項に記載の画像形成装置において、前記第2の処理効率よりも低い第3の処理効率で前記画像形成手段を駆動する第3の駆動手段を備え、前記後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が前記第1の処理効率及び第2の処理効率よりも低く、前記第3の処理効率よりも高い場合、前記第3の駆動手段が前記画像形成手段を駆動することを特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4何れか一項に記載の画像形成装置において、情報を表示する表示部を備え、前記後処理装置に実行させる後処理に対応して前記画像形成手段を駆動する駆動手段を切り換えた場合、前記表示部に表示することを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に連続して用紙を搬送する場合の用紙間隔は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも短いことを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に用紙を搬送する搬送速度は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも速いことを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3何れか一項に記載の画像形成装置において、前記第2の処理効率よりも低い第3の処理効率で前記画像形成手段を駆動する第3の駆動手段を備え、前記後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が前記第1の処理効率及び第2の処理効率よりも低く、前記第3の処理効率よりも高い場合、前記第3の駆動手段が前記画像形成手段を駆動することを特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4何れか一項に記載の画像形成装置において、情報を表示する表示部を備え、前記後処理装置に実行させる後処理に対応して前記画像形成手段を駆動する駆動手段を切り換えた場合、前記表示部に表示することを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5何れか一項に記載の画像形成装置において、前記複数の駆動手段は、夫々の駆動手段に対応する複数系統の駆動回路を備え、前記複数の駆動手段の切り換えは、前記複数系統の駆動回路を切り換えることにより実行することを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5何れか一項に記載の画像形成装置において、前記複数の駆動手段を構成する複数の制御プログラムを備え、前記複数の駆動手段の切り換えは、前記駆動手段を構成する制御プログラムを切り換えることにより実行することを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7何れか一項に記載の画像形成装置において、前記後処理装置に実行させる後処理を制御する後処理制御部を備え、前記後処理制御部は、前記後処理装置が実行可能な後処理の内容及び前記後処理において対応可能な処理効率に係る情報を有することを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、画像形成を実行した用紙に後処理を施す後処理装置を接続可能な画像形成装置の制御方法であって、通常動作時、第1の処理効率で画像形成手段を駆動し、後処理の指定された画像形成を実行する場合、前記指定された後処理において対応可能な処理効率を確認し、前記確認した処理効率が前記第1の処理効率よりも低い場合、前記第1の処理効率よりも低い第2の処理効率に切り換えて前記画像形成手段を駆動することを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5何れか一項に記載の画像形成装置において、前記複数の駆動手段を構成する複数の制御プログラムを備え、前記複数の駆動手段の切り換えは、前記駆動手段を構成する制御プログラムを切り換えることにより実行することを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7何れか一項に記載の画像形成装置において、前記後処理装置に実行させる後処理を制御する後処理制御部を備え、前記後処理制御部は、前記後処理装置が実行可能な後処理の内容及び前記後処理において対応可能な処理効率に係る情報を有することを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、画像形成を実行した用紙に後処理を施す後処理装置を接続可能な画像形成装置の制御方法であって、通常動作時、第1の処理効率で画像形成手段を駆動し、後処理の指定された画像形成を実行する場合、前記指定された後処理において対応可能な処理効率を確認し、前記確認した処理効率が前記第1の処理効率よりも低い場合、前記第1の処理効率よりも低い第2の処理効率に切り換えて前記画像形成手段を駆動することを特徴とする。
本発明によれば、後処理装置の接続された画像形成装置の非効率化を防ぐと共に、後処理装置の処理効率に対する画像形成装置の処理効率の最適化を容易に行うことが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施例1)
本実施例は、画像形成(印刷)を行った用紙に対するパンチ、ステープル及び折り曲げ等の後処理を実行する後処理装置が接続された画像形成装置であって、後処理装置において対応可能な用紙の搬送速度若しくは間隔に応じて画像形成装置側の用紙の搬送速度若しくは間隔を変更するものである。
初めに画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置1の全体を示す断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、プリントエンジン100、給紙テーブル200、画像読み取りユニット300及びADF(Auto Document Feeder:原稿自動搬送装置)400を有する。プリンタ100には、中央に、中間転写ユニットがあり、中間転写ユニットは無端ベルトである中間転写ベルト10を有する。
中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14〜16に掛け廻されており、時計廻りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17設けられている。第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10のベルト面に対向して作像装置20が設けられている。
作像装置20は、中間転写ベルト10の移動方向に沿って、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の作像ユニット18を備える。作像ユニット18は、各色の感光ドラム40や図示しないトナーボトル、帯電ユニット、現像ユニット及び感光体クリーニングユニットを有する。感光体クリーニングユニットは、感光ドラム40から剥離されたトナーを一時的に溜めておく感光体廃トナーボトルを有する。作像装置20の上方には、各色感光体ユニットの各感光体ドラムに画像形成のためのレーザ光を照射する書き込みユニット21が設けられている。
(実施例1)
本実施例は、画像形成(印刷)を行った用紙に対するパンチ、ステープル及び折り曲げ等の後処理を実行する後処理装置が接続された画像形成装置であって、後処理装置において対応可能な用紙の搬送速度若しくは間隔に応じて画像形成装置側の用紙の搬送速度若しくは間隔を変更するものである。
初めに画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置1の全体を示す断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、プリントエンジン100、給紙テーブル200、画像読み取りユニット300及びADF(Auto Document Feeder:原稿自動搬送装置)400を有する。プリンタ100には、中央に、中間転写ユニットがあり、中間転写ユニットは無端ベルトである中間転写ベルト10を有する。
中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14〜16に掛け廻されており、時計廻りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17設けられている。第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10のベルト面に対向して作像装置20が設けられている。
作像装置20は、中間転写ベルト10の移動方向に沿って、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の作像ユニット18を備える。作像ユニット18は、各色の感光ドラム40や図示しないトナーボトル、帯電ユニット、現像ユニット及び感光体クリーニングユニットを有する。感光体クリーニングユニットは、感光ドラム40から剥離されたトナーを一時的に溜めておく感光体廃トナーボトルを有する。作像装置20の上方には、各色感光体ユニットの各感光体ドラムに画像形成のためのレーザ光を照射する書き込みユニット21が設けられている。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22が設けられている。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡し、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押当てるように配置されている。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上の画像を用紙上に転写する。2次転写ユニット22の横には、用紙上の転写画像を定着する定着ユニット25が設けられており、トナー像が転写された用紙がそこに送り込まれる。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加熱、加圧ローラ27を押し当てたものである。2次転写ユニット22および定着ユニット25の下方にはシート反転ユニット28が設けられている。シート反転ユニット28は、表面に画像を形成した直後の用紙の裏面にも画像を記録するために、表裏を反転して送り出す。
画像形成装置1の操作部(図1において不図示)において、スタートスイッチが押されると、ADF400の原稿給紙台30上に原稿があるときは、それをコンタクトガラス32上に搬送する。ADF400に原稿が無いときにはコンタクトガラス32上の手置きの原稿を読むために、画像読み取りユニット300のスキャナを駆動し、第1キャリッジ33および第2キャリッジ34を、読み取り走査駆動する。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を発射すると共に原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサであるCCD(Charge Coupled Devices)36に結像する。CCD36で得た画像信号に基づいてK、Y、M、C各色記録データが生成される。
画像形成装置1の操作部(図1において不図示)において、スタートスイッチが押されると、ADF400の原稿給紙台30上に原稿があるときは、それをコンタクトガラス32上に搬送する。ADF400に原稿が無いときにはコンタクトガラス32上の手置きの原稿を読むために、画像読み取りユニット300のスキャナを駆動し、第1キャリッジ33および第2キャリッジ34を、読み取り走査駆動する。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を発射すると共に原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサであるCCD(Charge Coupled Devices)36に結像する。CCD36で得た画像信号に基づいてK、Y、M、C各色記録データが生成される。
また、スタートスイッチが押されたときに、中間転写ベルト10の回動駆動が開始されると共に、作像装置20に含まれる各ユニットの作像準備が開始される。そして各色作像の作像シーケンスが開始されると、各色用の感光体ドラムに各色記録データに基づいて変調された露光レーザが投射され、各色作像プロセスにより各色トナー像が中間転写ベルト10上に一枚の画像として、重ね転写される。中間転写ベルト10に形成されたトナー画像の先端が2次転写ユニット22と重なる時と同時に、画像形成用の用紙の先端が2次転写ユニット22に進入するように、タイミングを合わせて用紙が2次転写ユニット22に送り込まれる。これにより中間転写ベルト10上のトナー像が用紙に転写する。トナー像が移った用紙は定着ユニット25に送り込まれ、そこでトナー像が用紙に定着される。ここでは中間転写ベルト及び2次転写ベルトの2つの転写ベルトを有する機構を説明したが、転写機構が一つのベルトで行う事ができる転写機構もある。
画像形成用の用紙は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動し、給紙ユニット43に多段に備えられた給紙トレイ44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚だけ分離して、搬送コロユニット46に入れ、搬送ローラ47で搬送してプリンタ100内の搬送コロユニット48に導き、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てて止めてから、前述のタイミングで2次転写ユニット22に送り出される。手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいる場合は、プリンタ100が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込み、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
定着ユニット25で定着処理を受けて排出される用紙は、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排紙トレイ57上にスタックされ若しくは排出ローラ56から後処理装置(図1において不図示)に搬入される。他の態様として、切換爪55でシート反転ユニット28に案内され、そこで表裏反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面に画像形成された後に排出ローラ56に搬送される。一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去され、中間転写ベルト10は再度の画像形成に備える。レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、用紙の紙粉除去のためにバイアス電圧を印加することも可能である。その際は、例えば導電性ゴムローラを用いバイアスを印加する。この導電性ゴムローラは、直径18mmで、表面を1mm厚みの導電性NBRゴムにより実現可能である。電気抵抗はゴム材の体積抵抗で109Ωcm程度である。
画像形成用の用紙は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動し、給紙ユニット43に多段に備えられた給紙トレイ44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚だけ分離して、搬送コロユニット46に入れ、搬送ローラ47で搬送してプリンタ100内の搬送コロユニット48に導き、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てて止めてから、前述のタイミングで2次転写ユニット22に送り出される。手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいる場合は、プリンタ100が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込み、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
定着ユニット25で定着処理を受けて排出される用紙は、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排紙トレイ57上にスタックされ若しくは排出ローラ56から後処理装置(図1において不図示)に搬入される。他の態様として、切換爪55でシート反転ユニット28に案内され、そこで表裏反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面に画像形成された後に排出ローラ56に搬送される。一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去され、中間転写ベルト10は再度の画像形成に備える。レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、用紙の紙粉除去のためにバイアス電圧を印加することも可能である。その際は、例えば導電性ゴムローラを用いバイアスを印加する。この導電性ゴムローラは、直径18mmで、表面を1mm厚みの導電性NBRゴムにより実現可能である。電気抵抗はゴム材の体積抵抗で109Ωcm程度である。
次に、図2を参照して、本実施例に係る画像形成装置1及びそれに接続される後処理装置2の制御系について説明する。
図2は、本実施例に係る画像形成装置1及び後処理装置2の制御系に係る全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施例に係る画像形成装置1は、図1において説明したものの他、コントローラ101、ホストI/F102及びディスプレイパネル103を有する。また、本実施例に係る後処理装置2は、後処理装置2全体を制御すると共に画像形成装置1との情報送受信を行うコントローラ201、実際に後処理を実行する後処理エンジン202及び後処理を行った用紙を排出する排紙トレイ203を有する。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ホストI/F104は、画像形成装置1がLAN等の回線を介してホスト装置等の他の機器と通信する際のインターフェースである。ホスト装置が送信した印刷ジョブは、ホストI/F104を介してコントローラ201に入力され、コントローラ201の制御に従って印刷処理が実行される。ディスプレイパネル105は、画像形成装置1の状態を表示する出力インターフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作する際の入力インターフェースでもある。
図2は、本実施例に係る画像形成装置1及び後処理装置2の制御系に係る全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施例に係る画像形成装置1は、図1において説明したものの他、コントローラ101、ホストI/F102及びディスプレイパネル103を有する。また、本実施例に係る後処理装置2は、後処理装置2全体を制御すると共に画像形成装置1との情報送受信を行うコントローラ201、実際に後処理を実行する後処理エンジン202及び後処理を行った用紙を排出する排紙トレイ203を有する。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ホストI/F104は、画像形成装置1がLAN等の回線を介してホスト装置等の他の機器と通信する際のインターフェースである。ホスト装置が送信した印刷ジョブは、ホストI/F104を介してコントローラ201に入力され、コントローラ201の制御に従って印刷処理が実行される。ディスプレイパネル105は、画像形成装置1の状態を表示する出力インターフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作する際の入力インターフェースでもある。
コントローラ101は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)並びに磁気ディスクや光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU(Central Processing Unit)の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ101が構成される。コントローラ101は、夫々の機能別に主制御部111、エンジン制御部112、入力制御部113及び後処理制御部114を有する。
主制御部111は、コントローラ101に含まれる各制御部全体を制御する役割を担い、他の制御部が受信若しくは生成した信号に基づいてコントローラ101の各部に命令を与える。エンジン制御部112は、プリントエンジン100、給紙テーブル200等の画像形成手段及びスキャナユニット300、ADF400等の画像撮像手段を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担い、主制御部111の命令に従って給紙テーブル200に含まれる給紙ローラ42や搬送ローラ47を駆動し、プリントエンジン100に用紙を搬送すると共に、プリントエンジン100を駆動して用紙に対して画像形成を実行する。また、エンジン制御部112は、主制御部111の命令に従ってADF400に含まれる原稿給紙台30及び搬送ローラを駆動し、コンタクトガラス32上に読み取り原稿を搬送すると共に、第1キャリッジ33、第2キャリッジ34を駆動してCCD36により読み取り原稿の光学情報を電気信号に変換する。
主制御部111は、コントローラ101に含まれる各制御部全体を制御する役割を担い、他の制御部が受信若しくは生成した信号に基づいてコントローラ101の各部に命令を与える。エンジン制御部112は、プリントエンジン100、給紙テーブル200等の画像形成手段及びスキャナユニット300、ADF400等の画像撮像手段を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担い、主制御部111の命令に従って給紙テーブル200に含まれる給紙ローラ42や搬送ローラ47を駆動し、プリントエンジン100に用紙を搬送すると共に、プリントエンジン100を駆動して用紙に対して画像形成を実行する。また、エンジン制御部112は、主制御部111の命令に従ってADF400に含まれる原稿給紙台30及び搬送ローラを駆動し、コンタクトガラス32上に読み取り原稿を搬送すると共に、第1キャリッジ33、第2キャリッジ34を駆動してCCD36により読み取り原稿の光学情報を電気信号に変換する。
本実施例に係る画像形成装置1は、略同一構成のハードウェアにおいて、コントローラ101に構成されるエンジン制御部112に複数のバリエーションを設けることにより、ユーザの使用態様に合致した複数の機種の製造(ラインナップ)を実現している。具体的には、エンジン制御部112を構成するファームウェアを複数種類用意し、画像形成装置1の機種に応じて、起動時にロードされるファームウェアを変える態様や、給紙ローラ42や搬送ローラ47等の回転体を駆動するモータ駆動回路等のハードウェアを複数系統実装し、モータに接続する回路を変えることによりモータの駆動速度を変える態様等、ソフト/ハード両方においてエンジン制御部112のバリエーションを変えることが可能である。
エンジン制御部112のバリエーションによって変化する内容としては、例えば、給紙ローラ42が給紙トレイ44から用紙を引き出す頻度、搬送ローラ47が用紙を搬送する速度、作像ユニット18、中間転写ベルト10、2次転写ベルト24の回転速度及びそれに伴う書き込みユニット21の描画速度等、画像形成装置1の画像処理効率である。即ち、エンジン制御部112のバリエーションにより、主にプリントエンジン100による画像形成の生産性が変化する。この生産性は、一般的には1分あたりの画像形成可能枚数であるppmとして表される。従って、プリントエンジン100から後処理装置2に用紙を搬入する場合、エンジン制御部112のバリエーションにより後処理装置2への用紙搬入間隔が変化する。
入力制御部113は、ホストI/F102を介して入力される印刷ジョブやディスプレイパネル103からユーザによって入力する操作情報を主制御部111に入力すると共に、主制御部の命令に従ってディスプレイパネル103に情報表示を行い若しくはホストI/F102を介してホスト装置に情報を送信する。後処理制御部114は、後処理装置2のコントローラ201と主制御部111との間で情報をやりとりする。後処理制御部114は、主制御部111から印刷ジョブに含まれる後処理ジョブを受信し、後処理装置2のコントローラ201に送信する。また、後処理制御部114は、主制御部111から受信した後処理ジョブを後処理装置2に実行させるにあたり、後処理装置2において必要とされる用紙搬送間隔(以降、γn)を主制御部111に通知する。
エンジン制御部112のバリエーションによって変化する内容としては、例えば、給紙ローラ42が給紙トレイ44から用紙を引き出す頻度、搬送ローラ47が用紙を搬送する速度、作像ユニット18、中間転写ベルト10、2次転写ベルト24の回転速度及びそれに伴う書き込みユニット21の描画速度等、画像形成装置1の画像処理効率である。即ち、エンジン制御部112のバリエーションにより、主にプリントエンジン100による画像形成の生産性が変化する。この生産性は、一般的には1分あたりの画像形成可能枚数であるppmとして表される。従って、プリントエンジン100から後処理装置2に用紙を搬入する場合、エンジン制御部112のバリエーションにより後処理装置2への用紙搬入間隔が変化する。
入力制御部113は、ホストI/F102を介して入力される印刷ジョブやディスプレイパネル103からユーザによって入力する操作情報を主制御部111に入力すると共に、主制御部の命令に従ってディスプレイパネル103に情報表示を行い若しくはホストI/F102を介してホスト装置に情報を送信する。後処理制御部114は、後処理装置2のコントローラ201と主制御部111との間で情報をやりとりする。後処理制御部114は、主制御部111から印刷ジョブに含まれる後処理ジョブを受信し、後処理装置2のコントローラ201に送信する。また、後処理制御部114は、主制御部111から受信した後処理ジョブを後処理装置2に実行させるにあたり、後処理装置2において必要とされる用紙搬送間隔(以降、γn)を主制御部111に通知する。
後処理制御部114から主制御部111への用紙搬送間隔の通知について、更に説明する。後処理装置2の後処理エンジン202は、パンチ(穴あけ)、ステープル(ホチキス止め)、仕分け、シフトソート、回転ソート、製本、折り曲げ等、様々な後処理を実行可能である。後処理エンジン202が上記列挙した後処理を実行するにあたり、夫々の処理によって必要とするγnが異なる。換言すると、後処理装置2若しくは後処理エンジン202が単位時間あたりにプリントエンジン100から受け入れ可能な用紙枚数は、実行する後処理の種類により異なる。従って、画像形成装置1は、後処理装置2に後処理を実行させる場合、後処理装置2において必要とされるγnを考慮して後処理装置2に用紙を搬入する必要があり、必要とされるγnを満たさない間隔で後処理装置2に用紙を搬入すると、紙詰まり等の不具合の原因となる。
コントローラ201は、上記列挙した後処理の種類毎のγnを記憶した情報である後処理用紙搬送間隔テーブルを有する。図3に後処理用紙搬送間隔テーブルに含まれる情報の例を示す。図3に示すように、後処理用紙搬送間隔テーブルには、後処理エンジン202が実行可能な後処理の種類とその後処理において必要とされるγn及びそれらを一意に識別するIDが含まれる。後処理制御部114は、主制御部111から後処理ジョブを受信すると、その後処理に対応したγnをコントローラ201から取得し、主制御部111に送信する。主制御部111は、後処理制御部114から受信したγnに基づき、エンジン制御部112を切り換え、再起動若しくは再構成する。
コントローラ201は、上記列挙した後処理の種類毎のγnを記憶した情報である後処理用紙搬送間隔テーブルを有する。図3に後処理用紙搬送間隔テーブルに含まれる情報の例を示す。図3に示すように、後処理用紙搬送間隔テーブルには、後処理エンジン202が実行可能な後処理の種類とその後処理において必要とされるγn及びそれらを一意に識別するIDが含まれる。後処理制御部114は、主制御部111から後処理ジョブを受信すると、その後処理に対応したγnをコントローラ201から取得し、主制御部111に送信する。主制御部111は、後処理制御部114から受信したγnに基づき、エンジン制御部112を切り換え、再起動若しくは再構成する。
次に、エンジン制御部112のバリエーションについて説明する。図4は、画像形成装置1に含まれるエンジン制御部112のバリエーションの例を示すエンジン制御部テーブルである。図4に示すように、エンジン制御部テーブルには、バリエーションの種類、夫々のバリエーションにおいてメモリにロードされるファームウェア及び夫々のバリエーションにおいて接続が選択される駆動回路並びに夫々のバリエーションにおけるppm(α)、用紙の搬送速度(β)、搬送間隔(γ)が含まれる。エンジン制御部テーブルは主制御部111がアクセス可能なように、画像形成装置1(コントローラ101)内に格納されている。画像形成装置1の通常動作においては、エンジン制御部112は、図4に示される複数のバリエーションのうち、最もppmの高いもの、即ち最も生産性の高いものが選ばれ、動作している。尚、本実施例においては、図4に示すエンジン制御部112のバリエーションにおいて、ppmが高いものから順に、エンジン制御部112a、112b、112cとする。即ち、ppmは、α1>α2>α3であり、用紙搬送速度は、β1>β2>β3であり、用紙搬送間隔はγ1<γ2<γ3である。本実施例に係る画像形成装置1は、その通常動作においては最も処理効率の高いエンジン制御部112aとしてエンジン制御部112を構成する。
次に、本実施例に係る画像形成装置1の通常動作について説明する。画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入力制御部114がホストI/F102に接続されたUSB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)を介して受信した印刷ジョブを主制御部111に入力する。主制御部111は受信した印刷ジョブをエンジン制御部112(エンジン制御部112a)に入力する。ここで、印刷ジョブ中に後処理が指定されている場合、主制御部111は、印刷ジョブから後処理に係る後処理ジョブを取り出し、後処理制御部114に入力する。エンジン制御部112はプリントエンジン100及び給紙テーブル200を制御し、給紙テーブル200から印刷用紙を引き出し、プリントエンジン100に搬送すると共に、印刷ジョブに含まれる画像情報から印刷情報を生成してプリントエンジン100に入力する。
プリントエンジン100は、給紙テーブル200から搬送される用紙に対して、エンジン制御部112から入力される印刷情報に従って画像形成を実行する。また、プリントエンジン100は、画像形成の終了した用紙を排紙トレイ57に排出し若しくは後処理が指定されている場合は後処理装置2に搬入する。後処理装置2では、後処理制御部114が主制御部111から受信した後処理ジョブをコントローラ201が受信し、コントローラ201は後処理ジョブに従って後処理エンジン202を駆動する。
プリントエンジン100は、給紙テーブル200から搬送される用紙に対して、エンジン制御部112から入力される印刷情報に従って画像形成を実行する。また、プリントエンジン100は、画像形成の終了した用紙を排紙トレイ57に排出し若しくは後処理が指定されている場合は後処理装置2に搬入する。後処理装置2では、後処理制御部114が主制御部111から受信した後処理ジョブをコントローラ201が受信し、コントローラ201は後処理ジョブに従って後処理エンジン202を駆動する。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル103の操作に応じて入力制御部114が主制御部111に操作信号を送信する。主制御部111は、入力制御部114から受信した操作信号をエンジン制御部112に入力する。エンジン制御部112は、スキャナユニット300及びADF400を制御し、ADF400にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット300に搬送すると共に、スキャナユニット300に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報から画像情報を生成する。エンジン制御部112は、スキャナユニット101が生成した画像情報を受信する。エンジン制御部112は、スキャナユニット300から受信した画像情報に基づいて印刷情報を生成し、その印刷情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様にプリントエンジン100、給紙テーブル200及び後処理装置2を駆動する。
このような本実施形態では、画像形成装置1及び後処理装置2において、印刷ジョブ若しくはユーザ操作による操作情報中に指定されている後処理ジョブの種類に応じて、エンジン制御部112のバリエーションを切り換えることにある。
このような本実施形態では、画像形成装置1及び後処理装置2において、印刷ジョブ若しくはユーザ操作による操作情報中に指定されている後処理ジョブの種類に応じて、エンジン制御部112のバリエーションを切り換えることにある。
以下、図5に示すフローチャートを用いて、本実施例に係る画像形成装置1及び後処理装置2の動作を説明する。画像形成装置1がホストI/F102を介して印刷ジョブを受信し若しくはユーザによるディスプレイパネル103の操作により複写機として動作することにより、印刷ジョブが発生すると(S501)、主制御部111はその印刷ジョブにおいて後処理が指定されているか否か確認する(S502)。後処理が指定されていなければ(S502)、主制御部111はエンジン制御部112にその印刷ジョブを実行させ(S508)処理を終了する。
印刷ジョブにおいて後処理が指定されている場合(S502)、主制御部111はその印刷ジョブから後処理ジョブを抜き出し、後処理制御部114に通知する。後処理制御部114は、主制御部から受信した後処理ジョブをコントローラ201に転送する。コントローラ201は、後処理ジョブの受信に応じて後処理用紙搬送間隔テーブルを参照し、指定された後処理に対応するγnを後処理制御部114に送信する。後処理制御部114は、コントローラ201から受信したγnを主制御部111に通知する。これにより、主制御部111は、指定された後処理ジョブに対応するγnの情報を取得する(S503)。
印刷ジョブにおいて後処理が指定されている場合(S502)、主制御部111はその印刷ジョブから後処理ジョブを抜き出し、後処理制御部114に通知する。後処理制御部114は、主制御部から受信した後処理ジョブをコントローラ201に転送する。コントローラ201は、後処理ジョブの受信に応じて後処理用紙搬送間隔テーブルを参照し、指定された後処理に対応するγnを後処理制御部114に送信する。後処理制御部114は、コントローラ201から受信したγnを主制御部111に通知する。これにより、主制御部111は、指定された後処理ジョブに対応するγnの情報を取得する(S503)。
主制御部111は、γnを取得すると、エンジン制御部テーブルと取得したγnとを比較し、現在構成されているエンジン制御部112(エンジン制御部112a)が最適か否か確認する(S504)。エンジン制御部112が最適か否かの判断については後に詳述する。現在のエンジン制御部112が最適ではないと判断された場合(S504)、制御部111はγnに対する最適なエンジン制御部112となるように、エンジン制御112を切り換える(S505)。これについても後に詳述する。この時、主制御部111は、エンジン制御部112を切り換えたことや切り換え後のエンジン制御部112に係るバリエーションを示す情報、ppm、搬送間隔等の処理効率に関する情報等をディスプレイパネル103に表示すると共に、ホストI/F102を介してホスト装置に送信する。これにより、画像形成装置1の処理効率が切り換わったことをユーザが認識し、処理効率が切り換わったことによるユーザの混乱を避けることができる。
エンジン制御部112の切り換えが完了したら、制御部111はエンジン制御部112に印刷ジョブを入力すると共に後処理制御部114に後処理ジョブを入力し、プリントエンジン100によって印刷ジョブが実行された後(S506)、後処理装置2において後処理ジョブが実行され(S507)、処理を終了する。他方、現在のエンジン制御部112が最適であると判断されれば(S504)、制御部111はエンジン制御部112に印刷ジョブを入力すると共に後処理制御部114に後処理ジョブを入力し、プリントエンジン100によって印刷ジョブが実行された後(S506)、後処理装置2において後処理ジョブが実行され(S507)、処理を終了する。このように、印刷ジョブが発生する度に、指定されている後処理の種類に応じて画像形成装置1の生産性、用紙搬送速度及び用紙搬送間隔を切り換えることで、後処理装置の機種に応じて変化させる場合のように、画像形成装置の生産性が一律で制限されてしまうようなことがない。
エンジン制御部112の切り換えが完了したら、制御部111はエンジン制御部112に印刷ジョブを入力すると共に後処理制御部114に後処理ジョブを入力し、プリントエンジン100によって印刷ジョブが実行された後(S506)、後処理装置2において後処理ジョブが実行され(S507)、処理を終了する。他方、現在のエンジン制御部112が最適であると判断されれば(S504)、制御部111はエンジン制御部112に印刷ジョブを入力すると共に後処理制御部114に後処理ジョブを入力し、プリントエンジン100によって印刷ジョブが実行された後(S506)、後処理装置2において後処理ジョブが実行され(S507)、処理を終了する。このように、印刷ジョブが発生する度に、指定されている後処理の種類に応じて画像形成装置1の生産性、用紙搬送速度及び用紙搬送間隔を切り換えることで、後処理装置の機種に応じて変化させる場合のように、画像形成装置の生産性が一律で制限されてしまうようなことがない。
次に、エンジン制御部112の最適判断について詳細に説明する。
主制御部111は、図5のS503にて取得したγnを図4のエンジン制御テーブルと比較し、γ1、γ2及びγ3とγnとの大小関係を求める。比較の結果、γn≦γ1であれば、この時指定されている後処理の実行において後処理装置2は、エンジン制御部112のバリエーションにおいて最も高い生産であるα1に対応可能である。画像形成装置1においては、通常、エンジン制御部112aが構成されているので、現在のエンジン制御部112は最適であると判断される。比較の結果γ1<γn≦γ2であった場合。この後処理において、後処理装置2は、エンジン制御部112aの生産性α1には対応不可能であり、エンジン制御部112bの生産性α2であれば対応可能である。従って、主制御部111は、エンジン制御部112を、エンジン制御部112bに切り換える。比較の結果γ2<γn≦γ3であった場合。この後処理において、後処理装置2は、エンジン制御部112bの生産性α2には対応不可能であり、エンジン制御部112cの生産性α3であれば対応可能である。従って、主制御部111は、エンジン制御部112を、エンジン制御部112cに切り換える。このように、エンジン制御部112が最適か否かの判断においては、主制御部111は後処理制御部114から取得したγnに基づいてエンジン制御部テーブルを検索し、γnよりも大きいγであって、その中で最も小さいγを探す。
主制御部111は、図5のS503にて取得したγnを図4のエンジン制御テーブルと比較し、γ1、γ2及びγ3とγnとの大小関係を求める。比較の結果、γn≦γ1であれば、この時指定されている後処理の実行において後処理装置2は、エンジン制御部112のバリエーションにおいて最も高い生産であるα1に対応可能である。画像形成装置1においては、通常、エンジン制御部112aが構成されているので、現在のエンジン制御部112は最適であると判断される。比較の結果γ1<γn≦γ2であった場合。この後処理において、後処理装置2は、エンジン制御部112aの生産性α1には対応不可能であり、エンジン制御部112bの生産性α2であれば対応可能である。従って、主制御部111は、エンジン制御部112を、エンジン制御部112bに切り換える。比較の結果γ2<γn≦γ3であった場合。この後処理において、後処理装置2は、エンジン制御部112bの生産性α2には対応不可能であり、エンジン制御部112cの生産性α3であれば対応可能である。従って、主制御部111は、エンジン制御部112を、エンジン制御部112cに切り換える。このように、エンジン制御部112が最適か否かの判断においては、主制御部111は後処理制御部114から取得したγnに基づいてエンジン制御部テーブルを検索し、γnよりも大きいγであって、その中で最も小さいγを探す。
次に、エンジン制御部112の切り換えについて詳細に説明する。
図6は本実施形態に係るエンジン制御部112を模式的に示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係るエンジン制御部112は、ソフトウェア制御部121、駆動回路122及び駆動回路122とプリントエンジン100との接続を切り換える切り換え回路123を有する。ソフトウェア制御部121は、メモリ上にロードされたプログラムが動作することにより構成され、主に印刷ジョブに基づいた印刷情報の生成や、書き込みユニット21の制御等を行う。駆動回路122は、プリントエンジン100や給紙テーブル200に対する電力若しくはパルス供給を行う回路であり、供給電力量若しくはパルスの周波数の異なる第1駆動回路122a、第2駆動回路122b及び第3駆動回路122cを有する。
切り換え回路123は、エンジン制御部112のバリエーションに応じて第1駆動回路122a〜第3駆動回路122cを切り換え、プリントエンジン100や給紙テーブル200への入力を変化させる。切り換え回路123の出力が影響する部位としては、例えば図1に示す中間転写ベルト10、支持ローラ14〜16、作像ユニット18、2次転写ユニット22、ローラ23、2次転写ベルト24、定着ユニット25は、定着ベルト26、加熱、加圧ローラ27、感光ドラム40、給紙ローラ42、分離ローラ45、搬送ローラ47、レジストローラ49、給紙ローラ50及び排出ローラ56等である。尚、切り換え回路123の切り換えはソフトウェア制御部121が送信する切換信号によって成される。
図6は本実施形態に係るエンジン制御部112を模式的に示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係るエンジン制御部112は、ソフトウェア制御部121、駆動回路122及び駆動回路122とプリントエンジン100との接続を切り換える切り換え回路123を有する。ソフトウェア制御部121は、メモリ上にロードされたプログラムが動作することにより構成され、主に印刷ジョブに基づいた印刷情報の生成や、書き込みユニット21の制御等を行う。駆動回路122は、プリントエンジン100や給紙テーブル200に対する電力若しくはパルス供給を行う回路であり、供給電力量若しくはパルスの周波数の異なる第1駆動回路122a、第2駆動回路122b及び第3駆動回路122cを有する。
切り換え回路123は、エンジン制御部112のバリエーションに応じて第1駆動回路122a〜第3駆動回路122cを切り換え、プリントエンジン100や給紙テーブル200への入力を変化させる。切り換え回路123の出力が影響する部位としては、例えば図1に示す中間転写ベルト10、支持ローラ14〜16、作像ユニット18、2次転写ユニット22、ローラ23、2次転写ベルト24、定着ユニット25は、定着ベルト26、加熱、加圧ローラ27、感光ドラム40、給紙ローラ42、分離ローラ45、搬送ローラ47、レジストローラ49、給紙ローラ50及び排出ローラ56等である。尚、切り換え回路123の切り換えはソフトウェア制御部121が送信する切換信号によって成される。
主制御部111がエンジン制御部112を切り換える場合、ソフトウェア制御部121を構成しているファームウェアの動作を停止し、他のバリエーションのエンジン制御部112を構成する他のファームウェアをメモリにロードして動作させることにより、新たなファームウェアに基づいてソフトウェア制御部121を再構成する。この時、必要に応じてエンジン制御部112やコントローラ101並びに画像形成装置1の再起動を行う。ソフトウェア制御部121が切り換わることにより、切り換え回路123に入力される切換信号が変化し、第1駆動回路122a〜第3駆動回路122cのうち、切り換え対象となる駆動回路が選択される。このように、本実施例に係るエンジン制御部112の切り換えにおいては、後処理装置2において必要とされるγnに応じて予め実装されているソフトウェア及びハードウェアを選択し、切り換えることによって画像形成装置1の生産性と後処理装置2の生産性との最適化を行う。従って、目的となるγの計算やプリントエンジン100及び給紙テーブル200の制御を個別に調整する必要がなく、簡易な処理によって実現可能である。
以上説明したように、本実施例に係る画像形成装置においては、指定された後処理の種類に応じて画像形成装置の処理効率を決定することにより、画像形成装置動作の非効率化を防ぐと共に、予め複数の処理効率に対応した駆動手段を備え、それを切り換えて運用することにより、後処理における処理効率に対する画像形成装置の処理効率の最適化を容易に行うことが可能となる。
尚、上記の説明においては、後処理用紙搬送間隔テーブルにおいて、夫々の後処理に対応する必要搬送間隔であるγnが指定されている例を説明したが、この他、夫々の後処理において対応可能なppm(αn)や処理可能な搬送速度(βn)が指定されても良い。即ち、主制御部111は、後処理制御部114からαnやβnを取得し、そのαn若しくはβnをキーとしてエンジン制御部テーブルを検索することによってエンジン制御部112のバリエーションから最適なものを選択する。これによっても、上記と同等の効果を得ることができる。
尚、上記の説明においては、後処理用紙搬送間隔テーブルにおいて、夫々の後処理に対応する必要搬送間隔であるγnが指定されている例を説明したが、この他、夫々の後処理において対応可能なppm(αn)や処理可能な搬送速度(βn)が指定されても良い。即ち、主制御部111は、後処理制御部114からαnやβnを取得し、そのαn若しくはβnをキーとしてエンジン制御部テーブルを検索することによってエンジン制御部112のバリエーションから最適なものを選択する。これによっても、上記と同等の効果を得ることができる。
また、上記の説明においては、エンジン制御部112がソフトウェア制御部121のようなソフトウェア部分と駆動回路122及び切り換え回路123のようなハードウェア部分とから構成され、ソフトウェア及びハードウェアの双方を切り換えることによりエンジン制御部112のバリエーションを切り換える例を説明したが、ソフトウェア及びハードウェアのうちどちらか一方を切り換えることによりエンジン制御部112の切り換えを実現しても良い。
また、上記の説明においては、後処理ジョブを含む印刷ジョブが発生した場合、コントローラ101に含まれる後処理制御部114が、後処理装置2に含まれるコントローラ201にγnを問い合わせる例を説明したが、例えば画像形成装置1と後処理装置2とが接続されることにより、コントローラ201が有する後処理用紙搬送間隔テーブルが後処理制御部114にダウンロードされるようにしても良い。これにより、後処理制御部114は、コントローラ201にγnを問い合わせることなく、主制御部111からの後処理ジョブの入力に応じて、独自にγnを回答することが可能となる。また、後処理制御部114がエンジン制御部テーブルをも有し、確認されたγnに対応する最適なバリエーションを主制御部111に回答するようにしても良い。
また、上記の説明においては、後処理ジョブを含む印刷ジョブが発生した場合、コントローラ101に含まれる後処理制御部114が、後処理装置2に含まれるコントローラ201にγnを問い合わせる例を説明したが、例えば画像形成装置1と後処理装置2とが接続されることにより、コントローラ201が有する後処理用紙搬送間隔テーブルが後処理制御部114にダウンロードされるようにしても良い。これにより、後処理制御部114は、コントローラ201にγnを問い合わせることなく、主制御部111からの後処理ジョブの入力に応じて、独自にγnを回答することが可能となる。また、後処理制御部114がエンジン制御部テーブルをも有し、確認されたγnに対応する最適なバリエーションを主制御部111に回答するようにしても良い。
1…画像形成装置、2…後処理装置、100…プリントエンジン、101…コントローラ、102…ホストI/F、103…ディスプレイパネル、111…主制御部、112…エンジン制御部、113…入力制御部、114…後処理制御部、200…給紙テーブル、201…コントローラ、202…後処理エンジン、203…給紙トレイ、300…スキャナユニット、400…ADF
Claims (9)
- 画像形成を実行した用紙に後処理を施す後処理装置を接続可能な画像形成装置であって、
用紙に対して画像形成を実行する画像形成手段と、前記画像形成手段を第1の処理効率で駆動する第1の駆動手段と、前記画像形成手段を前記第1の処理効率よりも低い第2の処理効率で駆動する第2の駆動手段と、を備え、通常動作時、前記第1の駆動手段により前記画像形成手段を駆動し、前記後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が前記第1の処理効率よりも低い場合、前記第2の駆動手段に切り換えて前記画像形成手段を駆動することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に連続して用紙を搬送する場合の用紙間隔は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、前記用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第1の駆動手段が前記用紙収容部から前記画像形成部に用紙を搬送する搬送速度は、前記第2の駆動手段が前記画像形成手段を駆動する場合よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第2の処理効率よりも低い第3の処理効率で前記画像形成手段を駆動する第3の駆動手段を備え、前記後処理装置に実行させる後処理において対応可能な処理効率が前記第1の処理効率及び第2の処理効率よりも低く、前記第3の処理効率よりも高い場合、前記第3の駆動手段が前記画像形成手段を駆動することを特徴とする請求項1乃至3何れか一項に記載の画像形成装置。
- 情報を表示する表示部を備え、前記後処理装置に実行させる後処理に対応して前記画像形成手段を駆動する駆動手段を切り換えた場合、前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至4何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の駆動手段は、夫々の駆動手段に対応する複数系統の駆動回路を備え、前記複数の駆動手段の切り換えは、前記複数系統の駆動回路を切り換えることにより実行することを特徴とする請求項1乃至5何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の駆動手段を構成する複数の制御プログラムを備え、前記複数の駆動手段の切り換えは、前記駆動手段を構成する制御プログラムを切り換えることにより実行することを特徴とする請求項1乃至5何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記後処理装置に実行させる後処理を制御する後処理制御部を備え、前記後処理制御部は、前記後処理装置が実行可能な後処理の内容及び前記後処理において対応可能な処理効率に係る情報を有することを特徴とする請求項1乃至7何れか一項に記載の画像形成装置。
- 画像形成を実行した用紙に後処理を施す後処理装置を接続可能な画像形成装置の制御方法であって、
通常動作時、第1の処理効率で画像形成手段を駆動し、後処理の指定された画像形成を実行する場合、前記指定された後処理において対応可能な処理効率を確認し、前記確認した処理効率が前記第1の処理効率よりも低い場合、前記第1の処理効率よりも低い第2の処理効率に切り換えて前記画像形成手段を駆動することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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2007
- 2007-01-30 JP JP2007020193A patent/JP2008185847A/ja active Pending
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