JP2008185796A - 液晶パネルおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の液晶パネルは、液晶セルと、該液晶セルの一方の側に配置された第1の偏光子と、該液晶セルと該第1の偏光子との間に該第1の偏光子側から順に配置された、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re1が80〜300nmである第1の光学補償層、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re2が80〜200nmである第2の光学補償層、および、屈折率楕円体がnx=ny>nzの関係を示す第3の光学補償層と、該液晶セルの他方の側に配置された第2の偏光子と、該液晶セルと該第2の偏光子との間に該第2の偏光子側から順に配置された、屈折率楕円体がnz>nx=nyの関係を示す第4の光学補償層、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re5が80〜200nmである第5の光学補償層、および、屈折率楕円体がnx=ny>nzの関係を示す第6の光学補償層とを備える。
【選択図】図1
Description
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
面内位相差(Re)は、23℃、特に明記しなければ波長590nmにおける層(フィルム)の面内位相差値をいう。Reは、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、Re=(nx−ny)×dによって求められる。なお、本明細書において、Re(550)と示したときは、波長550nmにおける層(フィルム)の面内位相差をいう。また、本明細書に記載される用語や記号に付される添え字の「1」は第1の光学補償層を表し、添え字の「2」は第2の光学補償層を表し、添え字の「3」は第3の光学補償層を表す。例えば、第1の光学補償層の面内位相差をRe1と示す。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
厚み方向の位相差(Rth)は、23℃、特に明記しなければ波長590nmにおける層(フィルム)の厚み方向の位相差値をいう。Rthは、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、Rth=(nx−nz)×dによって求められる。なお、本明細書において、Rth(550)と示したときは、波長550nmにおける層(フィルム)の厚み方向の位相差をいう。また、本明細書においては、例えば、第1の光学補償層の厚み方向の位相差をRth1と示す。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)λ/2板
λ/2板とは、光ビームの偏光面を回転させる役目をする電子光学的な複屈折板であり、互いに直角な方向に振動する直線偏光間に1/2波長の光路差を生じさせる機能を有するものをいう。すなわち、常光線成分と異常光線成分との間の位相が2分の1サイクルずれるように作用するものをいう。
(6)λ/4板
λ/4板とは、光ビームの偏光面を回転させる役目をする電子光学的な複屈折板であり、互いに直角な方向に振動する直線偏光間に1/4波長の光路差を生じさせる機能を有するものをいう。すなわち、常光線成分と異常光線成分との間の位相が4分の1サイクルずれるように作用し、円偏光を平面偏光に(または、平面偏光を円偏光に)変換するものをいう。
図1は、本発明の好ましい実施形態による液晶パネルの概略断面図である。液晶パネル100は、液晶セル20と、該液晶セル20の一方の側(図示例では視認側)に配置された第1の偏光子11と、該液晶セルと該第1の偏光子11との間に該第1の偏光子11側から順に配置された、第1の光学補償層12、第2の光学補償層13、および、第3の光学補償層14と、該液晶セル20の他方の側(図示例ではバックライト側)に配置された第2の偏光子11’と、該液晶セルと該第2の偏光子11’との間に該第2の偏光子11’側から順に配置された、第4の光学補償層15、第5の光学補償層16、および、第6の光学補償層17とを備える。図示しないが、必要に応じて、第1の偏光子11と第1の光学補償層12との間に第1の保護層が設けられ、第1の偏光子11の第1の光学補償層12の反対側に第2の保護層が設けられる。また、必要に応じて、第2の偏光子11’と第4の光学補償層15との間に第3の保護層が設けられ、第2の偏光子11’の第4の光学補償層15の反対側に第4の保護層が設けられる。なお、便宜上、第1の偏光子11と第1の光学補償層12と第2の光学補償層13と第3の光学補償層14とをまとめて、第1の積層光学フィルム10と称し、第2の偏光子11’と第4の光学補償層15と第5の光学補償層16と第6の光学補償層17とをまとめて、第2の積層光学フィルム30と称することがある。
上記液晶セル20は、一対の基板21、21’と、基板21、21’間に挟持された表示媒体としての液晶層22とを有する。一方の基板(カラーフィルター基板)21には、カラーフィルターおよびブラックマトリクス(いずれも図示せず)が設けられている。他方の基板(アクティブマトリクス基板)21’には、液晶の電気光学特性を制御するスイッチング素子(代表的にはTFT)(図示せず)と、このスイッチング素子にゲート信号を与える走査線(図示せず)およびソース信号を与える信号線(図示せず)と、画素電極(図示せず)とが設けられている。なお、カラーフィルターは、アクティブマトリクス基板21’側に設けてもよい。上記基板21、21’の間隔(セルギャップ)は、スペーサー(図示せず)によって制御されている。上記基板21、21’の液晶層22と接する側には、例えば、ポリイミドからなる配向膜(図示せず)が設けられている。
上記第1の偏光子11および第2の偏光子11’としては、目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらのなかでも、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素などの二色性物質を吸着させて一軸延伸した偏光子が、偏光二色比が高く特に好ましい。これら偏光子の厚さは特に制限されないが、一般的に、1〜80μm程度である。
上記第1の光学補償層12は、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示す。第1の光学補償層の面内位相差Re1は、80〜300nmである。ここで、「ny=nz」は、nyとnzが厳密に等しい場合のみならず、nyとnzが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Nz係数(Rth1/Re1)が、0.9を超え1.1未満であることをいう。
上記第2の光学補償層13は、nx>ny=nzの屈折率楕円体を有する。ここで、「ny=nz」は、nyとnzが厳密に等しい場合のみならず、nyとnzが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Nz係数(Rth2/Re2)が、0.9を超え1.1未満であることをいう。第2の光学補償層の面内位相差Re2は80〜200nmであり、好ましくは90〜160nm、さらに好ましくは110〜155nm、特に好ましくは130〜150nmである。すなわち、λ/4板として機能し得る。第2の光学補償層は、λ/4板として、例えば、ある特定の波長の直線偏光を円偏光に(または、円偏光を直線偏光に)変換し得る。
上記第3の光学補償層14は、nx=ny>nzの屈折率楕円体を有する。ここで、「nx=ny」は、nxとnyが厳密に等しい場合のみならず、nxとnyが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Re3が10nm未満であることをいう。上記第3の光学補償層の厚み方向の位相差Rth3は、任意の適切な値に設定され得る。好ましくは25〜300nm、さらに好ましくは50〜270nm、特に好ましくは75〜250nmである。
上記第4の光学補償層15は、屈折率楕円体がnz>nx=nyの関係を示す。この場合、厚み方向の位相差Rth4は、好ましくは−50〜−300nm、さらに好ましくは−70〜−250nm、特に好ましくは−90〜−200nm、最も好ましくは−100〜−180nmである。ここで、「nx=ny」は、nxとnyが厳密に等しい場合のみならず、nxとnyが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Re4が10nm未満であることをいう。
上記第5の光学補償層16は、nx>ny=nzの屈折率楕円体を有する。ここで、「ny=nz」は、nyとnzが厳密に等しい場合のみならず、nyとnzが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Nz係数(Rth5/Re5)が、0.9を超え1.1未満であることをいう。第5の光学補償層の面内位相差Re5は80〜200nmであり、好ましくは90〜160nm、さらに好ましくは110〜155nm、特に好ましくは130〜150nmである。すなわち、λ/4板として機能し得る。第5の光学補償層は、λ/4板として、例えば、ある特定の波長の直線偏光を円偏光に(または、円偏光を直線偏光に)変換し得る。第5の光学補償層は、任意の適切な材料で形成され得る。具体的には、上記第2の光学補償層と同様のものを採用し得る。
上記第6の光学補償層17は、nx=ny>nzの屈折率楕円体を有する。ここで、「nx=ny」は、nxとnyが厳密に等しい場合のみならず、nxとnyが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、Re6が10nm未満であることをいう。上記第6の光学補償層の厚み方向の位相差Rth6は、任意の適切な値に設定され得る。好ましくは25〜300nm、さらに好ましくは50〜270nm、特に好ましくは75〜250nmである。第6の光学補償層は、任意の適切な材料で形成され得る。具体的には、上記第3の光学補償層と同様のものを採用し得る。
上記保護層(第1の保護層、第2の保護層、第3の保護層および第4の保護層)は、偏光板の保護フィルムとして使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
上記液晶パネルは、任意の適切な方法で作製し得る。具体例として、上記液晶セルに上記の構成要素(第1〜第6の光学補償層、第1および第2の偏光子等)を順次積層する方法が挙げられる。別の具体例としては、第1の偏光子と第1の光学補償層と第2の光学補償層と第3の光学補償層とを積層して第1の積層光学フィルムを作製し、第2の偏光子と第4の光学補償層と第5の光学補償層と第6の光学補償層とを積層して第2の積層光学フィルムを作製し、次いで、当該第1積層光学フィルムおよび第2の積層光学フィルムを液晶セルに貼り合せる方法が挙げられる。
王子計測製KOBRA−WPRを用いて自動計測した。測定波長は590nmもしくは550nm、測定温度は23℃であった。
(2)コントラストの測定1
実際に作製して測定した各光学補償層の光学特性パラメーターを用いて、各実施例および比較例の液晶パネルについてコンピューターシミュレーションを行った。シミュレーションには、シンテック社製、液晶表示器用シミュレーター「LCD MASTER」を用いた。
(3)コントラストの測定2
液晶表示装置に白画像および黒画像を表示させ、ELDIM社製 商品名 「EZ Contrast160D」により測定した。
(偏光板の作製)
ポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ素を含む水溶液中で染色した後、ホウ酸を含む水溶液中で速比の異なるロール間にて6倍に一軸延伸して偏光子を得た。この偏光子の両面それぞれに、保護層(第1の保護層および第2の保護層)としてトリアセチルセルロースフィルム(厚み40μm、コニカミノルタ社製、商品名:KC4UYW)を、ポリビニルアルコール系接着剤(厚み0.1μm)を介して貼り付けた。保護層の面内位相差Re(550)は0.9nmであり、厚み方向の位相差Rth(550)は、1.2nmであった。このようにして偏光板を作製した。なお、Re(550)は、23℃における波長550nmの光で測定したときの値を示す。
長尺のノルボルネン系樹脂フィルム(日本ゼオン社製、商品名Zeonor、厚み40μm、光弾性係数3.10×10−12m2/N)を140℃で1.52倍に一軸延伸することによって、長尺のフィルムを作製した。このフィルムの厚みは35μm、面内位相差Re1は140nm、厚み方向の位相差Rth1は140nmであった。得られたフィルムを後述の液晶セルに対応するサイズに打ち抜いて第1の光学補償層とした。
上記第1の光学補償層と同様のフィルムを用いた。
下記化学式(1)に示されるネマチック液晶性化合物90重量部、下記化学式(2)に示されるカイラル剤10重量部、光重合開始剤(イルガキュア907:チバスペシャリティーケミカルズ社製)5重量部、およびメチルエチルケトン300重量部を均一となるように混合し、液晶塗工液を調製した。次に、この液晶塗工液を基板(二軸延伸PETフィルム)上にコーティングし、80℃で3分間熱処理し、次いで紫外線を照射して重合処理し、基板上に第3の光学補償層となるコレステリック配向固化層を形成した。当該コレステリック配向固化層の厚みは3μm、厚み方向の位相差Rth3は120nmであり、面内位相差Re3は実質的にゼロであった。
下記化学式(3)(式中の数字65および35はモノマーユニットのモル%を示し、便宜的にブロックポリマー体で表している:重量平均分子量5000)で示される側鎖型液晶ポリマー20重量部、ネマチック液晶相を示す重合性液晶(BASF社製:商品名PaliocolorLC242)80重量部および光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製:商品名イルガキュア907)5重量部をシクロペンタノン200重量部に溶解して液晶塗工液を調製した。そして、基材フィルム(ノルボルネン系樹脂フィルム:日本ゼオン社製、商品名Zeonor)に当該塗工液をバーコーターにより塗工した後、80℃で4分間加熱乾燥することによって液晶を配向させた。この液晶層に紫外線を照射し、液晶層を硬化させることにより、基材上に第4の光学補償層となる液晶固化層を形成した。この層の面内位相差は実質的にゼロであり、厚み方向の位相差Rth4は−140nmであった。
上記第1の光学補償層と同様のフィルムを用いた。
上記第3の光学補償層と同様のコレステリック配向固化層を用いた。
上記で得られた第2の光学補償層に、第3の光学補償層となるコレステリック配向固化層をイソシアネート系接着剤(厚み5μm)で接着し、上記基板(二軸延伸PETフィルム)を除去して、第2の光学補償層にコレステリック配向固化層が転写された積層体1を得る。
前記積層体1の第2の光学補償層側に、第1の光学補償層および偏光板をこの順で、アクリル系粘着剤(厚み12μm)を介して積層する。このとき、第1の光学補償層の遅相軸が偏光板の偏光子の吸収軸に対して直交するように積層し、第2の光学補償層の遅相軸が偏光板の偏光子の吸収軸に対して時計回りに45°となるように積層する。このようにして積層フィルムAを作製する。
上記で得られた第5の光学補償層に、第4の光学補償層となる液晶固化層をイソシアネート系接着剤(厚み5μm)で接着し、上記基材(ノルボルネン系樹脂フィルム)を除去して、第5の光学補償層に第4の光学補償層が転写された積層体2を得る。この積層体2の第5の光学補償層側に、第6の光学補償層となるコレステリック配向固化層をイソシアネート系接着剤(厚み5μm)で接着し、上記基板(二軸延伸PETフィルム)を除去して、積層体2の第5の光学補償層側にコレステリック配向固化層が転写された積層体3を得る。
前記積層体3の第4の光学補償層側に偏光板をアクリル系粘着剤(厚み12μm)を介して積層する。このとき、第5の光学補償層の遅相軸が偏光板の偏光子の吸収軸に対して時計回りに45°となるように積層する。このようにして積層フィルムBを作製する。
ソニー社製プレイステーションポータブル(VAモード液晶セル搭載)から液晶セルを取り外し、当該液晶セルのバックライト側に上記積層フィルムAを、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して貼り付ける。このとき、第3の光学補償層が液晶セル側になるように貼り付ける。また、液晶セルの視認側には、上記積層フィルムBを、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して貼り付ける。ことのき、第6の光学補償層が液晶セル側になるように貼り付ける。また、積層フィルムAの偏光子の吸収軸と積層フィルムBの偏光子の吸収軸とが互いに実質的に直交するように積層する。具体的には、バックライト側の偏光子の吸収軸を基準(0°)にして、反時計回りに第1の光学補償層の遅相軸が90°、第2の光学補償層の遅相軸が45°、第5の光学補償層の遅相軸が135°、視認側の偏光子の吸収軸が90°となるように積層する。このようにして液晶パネルを作製する。
このような液晶パネルを用いた液晶表示装置のコントラストの視野角依存性についてコンピューターシミュレーションを行った。結果を図3に示す。
積層フィルムAを液晶セルの視認側に積層し、積層フィルムBを液晶セルのバックライト側に積層すること以外は実施例1と同様にして液晶パネルを得る。なお、バックライト側の偏光子の吸収軸を基準(0°)にして、反時計回りに第5の光学補償層の遅相軸が45°、第2の光学補償層の遅相軸が135°、第1の光学補償層の遅相軸が0°、視認側の偏光子の吸収軸が90°となるように積層する。
このような液晶パネルを用いた液晶表示装置のコントラストの視野角依存性についてコンピューターシミュレーションを行った。結果を図4に示す。
(積層フィルムCの作製)
第1の光学補償層の遅相軸と偏光板の偏光子の吸収軸とが平行となるように積層すること以外は積層光学フィルムAと同様にして、積層フィルムCを作製する。
積層フィルムAのかわりに積層フィルムCを用いること以外は実施例1と同様にして液晶パネルを得る。なお、バックライト側の偏光子の吸収軸を基準(0°)にして、反時計回りに第1の光学補償層の遅相軸が0°、第2の光学補償層の遅相軸が45°、第5の光学補償層の遅相軸が135°、視認側の偏光子の吸収軸が90°となるように積層する。
このような液晶パネルを用いた液晶表示装置のコントラストの視野角依存性についてコンピューターシミュレーションを行った。結果を図5に示す。
積層フィルムCを液晶セルの視認側に積層し、積層フィルムBを液晶セルのバックライト側に積層すること以外は実施例3と同様にして液晶パネルを得る。なお、バックライト側の偏光子の吸収軸を基準(0°)にして、反時計回りに第5の光学補償層の遅相軸が45°、第2の光学補償層の遅相軸が135°、第1の光学補償層の遅相軸が90°、視認側の偏光子の吸収軸が90°となるように積層する。
このような液晶パネルを用いた液晶表示装置のコントラストの視野角依存性についてコンピューターシミュレーションを行った。結果を図6に示す。
(積層フィルムDの作製)
上記積層体1の第2の光学補償層側に偏光板をアクリル系粘着剤(厚み12μm)を介して積層する。このとき、第2の光学補償層の遅相軸が偏光板の偏光子の吸収軸に対して時計回りに45°となるように積層する。このようにして積層フィルムDを作製する。
積層フィルムAのかわりに積層フィルムDを用いること、積層フィルムBのかわりに積層フィルムDを用いること以外は実施例1と同様にして液晶パネルを得る。なお、バックライト側の偏光子の吸収軸を基準(0°)にして、反時計回りにバックライト側の第2の光学補償層の遅相軸が45°、視認側の第2の光学補償層の遅相軸が135°、視認側の偏光子の吸収軸が90°となるように積層する。
このような液晶パネルを用いた液晶表示装置のコントラストの視野角依存性についてコンピューターシミュレーションを行った。結果を図7に示す。
11’ 第2の偏光子
12 第1の光学補償層
13 第2の光学補償層
14 第3の光学補償層
15 第4の光学補償層
16 第5の光学補償層
17 第6の光学補償層
20 液晶セル
100 液晶パネル
Claims (6)
- 液晶セルと、
該液晶セルの一方の側に配置された第1の偏光子と、
該液晶セルと該第1の偏光子との間に該第1の偏光子側から順に配置された、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re1が80〜300nmである第1の光学補償層、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re2が80〜200nmである第2の光学補償層、および、屈折率楕円体がnx=ny>nzの関係を示す第3の光学補償層と、
該液晶セルの他方の側に配置された第2の偏光子と、
該液晶セルと該第2の偏光子との間に該第2の偏光子側から順に配置された、屈折率楕円体がnz>nx=nyの関係を示す第4の光学補償層、屈折率楕円体がnx>ny=nzの関係を示し、面内位相差Re5が80〜200nmである第5の光学補償層、および、屈折率楕円体がnx=ny>nzの関係を示す第6の光学補償層とを備える、液晶パネル。 - 前記第1の偏光子が視認側に配置されている、請求項1に記載の液晶パネル。
- 前記第1の偏光子がバックライト側に配置されている、請求項1に記載の液晶パネル。
- 前記第1の偏光子の吸収軸と前記第1の光学補償層の遅相軸とが直交に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の液晶パネル。
- 前記液晶セルがVAモードである、請求項1〜4のいずれかに記載の液晶パネル。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶パネルを含む、液晶表示装置。
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