JP2008185499A - 血流量の推定システム及び方法、並びに薬剤血流濃度の推定装置 - Google Patents

血流量の推定システム及び方法、並びに薬剤血流濃度の推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非採血により、被験者の所定部位の血流量を推定する。
【解決手段】被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測した、肺ダイナミック画像111を記憶する記憶部11と、肺ダイナミック画像111に基づいて、計測時間経過後の測定基準時刻における薬剤血中濃度Caを推定するCa推定部20と、測定時刻よりも後の撮影時間帯に、被験者の所定部位を撮影したSPECT画像117を記憶する記憶部11と、撮影時間帯に撮影されたSPECT画像117をに変換するSPECT変換部33と、Ca推定部20により推定された薬剤血中濃度Caと、測定基準時刻相当のSPECT画像とに基づいて、所定部位の血流量CBFを推定するCBF算出部35と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与した被験者からの放射能分布を計測して、被験者からの採血を行わずに所定部位の血流量を推定する技術に関する。
ヒトの組織血流を推定するための手法として、マイクロスフェア法が知られている。マイクロスフェア法では、RI(Radio Isotope)を含む薬剤(例えば、臨床用脳血流製剤)を被験者に投与し、この被験者からの放射能の分布及び測定基準時刻までの薬物動脈血中量を測定することによって、所定部位(例えば、脳)の血流量を推定する(例えば、非特許文献1)。
「SPECT機能画像 −定量化の基礎と臨床−」86−93ページ、1998年4月6日第1刷発行、編集者:西村恒彦、発行所:株式会社メジカルビュー社、発売所:株式会社グロービュー社
マイクロスフェア法によって血流量を推定するには、測定基準時刻までの薬剤血中濃度Caを知る必要があり、従来は動脈持続採血法によって薬剤投与後の被験者から動脈血を採取していた。
しかしながら、この動脈採血は、被験者にとって非常に大きな負担となっているので、非採血による血流量測定手法の開発が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、非採血により、被験者の所定部位の血流量を推定するための技術を提供することである。
本発明の別の目的は、マイクロスフェア法によって血流量を推定するために、採血を行わずに薬剤血中濃度Caを推定することである。
本発明の一実施態様に従う血流量の推定システムは、被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測した、前記被験者からのRI情報を記憶する記憶手段と、前記RI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定する薬剤血中濃度推定手段と、前記測定時刻よりも後の撮影時間帯に、前記被験者の所定部位を撮影した3次元画像を記憶する記憶手段と、前記撮影時間帯に撮影された前記3次元画像を、前記測定基準時刻相当の3次元画像に変換する変換手段と、前記薬剤血中濃度推定手段により推定された前記薬剤血中濃度と、前記変換手段により変換された前記測定基準時刻相当の3次元画像とに基づいて、前記所定部位の血流量を推定する血流量推定手段と、を備える。
好適な実施形態では、前記薬剤血中濃度推定手段は、前記RI情報に基づいて前記被験者の薬剤体内循環量を推定し、予め定められている関数を用いて、前記推定された薬剤体内循環量を前記薬剤血中濃度へ変換するようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記薬剤血中濃度推定手段は、前記薬剤を投与してから前記計測基準時刻までの間に、前記被験者から持続採血法により採血した所定量の血液から観測される放射線量を推定するようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記RI情報は、前記被験者の肺から放出される放射線量の時間変化を示す情報であり、前記薬剤血中濃度推定手段は、前記肺から放出される放射線量の時間変化情報に基づいて、前記薬剤を投与してから前記測定基準時刻までの間に肺から流出した薬剤量を推定し、前記肺から流出した薬剤量を予め定められている関数を用いて前記薬剤血中濃度へ変換することを特徴とするようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記RI情報は、異なる時刻に撮影された前記被験者の肺の複数のプラナ画像であり、前記薬剤血中濃度推定手段は、各プラナ画像における肺領域の画素の合計画素値の時間変化を算出し、当該合計画素値の時間変化に基づいて肺から流出した薬剤量を推定し、前記肺から流出した薬剤量を、実測値に基づいて予め定められている関数を用いて前記薬剤血中濃度へ変換するようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記所定部位を撮影した3次元画像は、脳のSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)画像であり、前記血流量推定手段は、前記被験者の脳血流量を推定するようにしてもよい。
本発明の一実施態様に従う薬剤血流濃度の推定装置は、被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測して得たRI情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたRI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定する薬剤血中濃度推定手段と、を備える。
以下、本発明の一実施形態に係る血流量推定システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る血流量推定システムの構成図である。
血流量推定システムは、血流量推定装置1と、撮影装置2とを含む。そして、血流量推定装置1が、撮影装置2で撮影された画像データを処理して、非採血で脳などの所定部位の血流量を推定する。
撮影装置2は、例えば、ガンマカメラ型のSPECT画像撮影装置である。撮影装置2では、RIを含む薬剤が投与された被験者の2次元画像(プラナ画像)、及び3次元画像(SPECT画像)を撮影することができる。
血流量推定装置1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する血流量推定装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
血流量推定装置1は、撮影装置2で撮影した画像データを記憶する画像データ記憶部11と、所定の関数を記憶する関数記憶部13と、薬剤血中濃度Caを推定するCa推定部20と、マイクロスフェア法に従う処理を行うマイクロスフェア処理部30とを備える。
画像データ記憶部11には、被験者にRIを投与した後、以下に説明する撮影プロトコールに従って撮影することによって得た画像データが記憶される。本実施形態では、例えば、肺ダイナミック画像111と、脳スタティック画像113、115と、SPECT画像117とが画像データ記憶部11に記憶される。
図2は、撮影プロトコール及び対応する画像データを示す。
撮影プロトコールとは、薬剤を投与した時刻を基準とし、この時刻からの経過時間ごとの撮影箇所及び撮影方法を規定するものである。
本実施形態の撮影プロトコールは、まず、RIを含む薬剤投与から所定の計測時間(例えば3分間)の間、被験者の体内における放射能の分布状態を把握するためのRI情報を取得する。すなわち、このプロセスが、例えば図2の(1)及び(2)に相当する。
(1)薬剤投与からの1分間(0分00秒から1分00秒)は、撮影装置2が肺のプラナ画像をダイナミック収集する。このときの各画像の収集時間は1秒である。これにより、60枚の肺ダイナミック画像111が得られる。
(2)薬剤投与から1分00秒から3分00秒までの間も、肺のプラナ画像をダイナミック収集する。このときの各画像の収集時間は10秒である。これにより、12枚の肺ダイナミック画像111が得られる。
次に、所定の測定基準時刻(例えば、薬剤投与から5分後)における、測定対象の所定部位の2次元画像を取得する。すなわち、このプロセスが、例えば図2の(3)に相当する。
(3)薬剤投与から4分30秒から5分30秒までの間は、脳のプラナ画像をスタティック収集する。これにより、脳スタティック画像113が得られる。この脳スタティック画像113は、薬剤投与から5分後のプラナ画像であるから、以降、PL5と呼ぶことがある。
次に、測定対象部位の3次元画像を撮影する。ここで、SPECT収集をして3次元画像を得るためには20分程度の時間を要すること、及び、体内の薬剤の分布が安定している時間帯に撮影することが好ましいので、この撮影は測定基準時刻よりも後に撮影(図2の(5)に相当)が行われる。なお、このSPECT画像の撮影の前後には、このSPECT画像を修正するための2次元画像の撮影(図2の(4)(6)に相当)が行われる。
(4)薬剤投与から12分30秒から13分30秒までの間は、脳のプラナ画像をスタティック収集する。これにより、脳スタティック画像115aが得られる。
(5)薬剤投与から15分00秒から35分00秒までの間は、脳を3次元的にSPECT収集する。撮影装置2は、このSPECT収集したデータに基づいてSPECT画像117を合成する。SPECT画像117は3次元画像であるから、SPECT画像のデータはボクセル値により構成されている。
なお、このSPECT画像117は、薬剤投与後20分を中心とする時間に撮影されたものであるから、SPECT20と呼ぶことがある。
(6)薬剤投与から36分30秒から37分30秒までの間は、脳のプラナ画像をスタティック収集する。これにより、脳スタティック画像(PL20b)115bが得られる。
ここで、脳スタティック画像115a及び115bは、いずれも、薬剤投与後20分に相当するプラナ画像を取得するために用いられる。そこで、以降、脳スタティック画像115aをPL20a、脳スタティック画像115bをPL20bと呼ぶことがある。
再び図1を参照すると、Ca推定部20は、肺ダイナミック画像111に基づいて、薬剤投与から所定時間が経過した測定基準時刻における被験者の薬剤血中濃度Caを推定する。すなわち、本実施形態では、従来は被験者から採血した血液を用いて実測することによって得られた薬剤血中濃度Caを、採血することなく画像データから推定する。なお、動脈持続採血法により実測される薬剤血中濃度Caは、薬剤投与からの経過時間tの関数であるCa(t)を用いると以下の式で表される。
Figure 2008185499
Ca推定部20は、図1に示すように、肺ダイナミック画像111から肺領域のROIを定めるROI決定部21と、肺から流出し、体内を循環している薬剤量(薬剤体内循環量)ΔLを算出するΔL算出部23と、薬剤体内循環量ΔLを薬剤血中濃度Caに変換する変換処理部25とを備える。
ROI決定部21は、例えば以下に示すような手法で、肺ダイナミック画像111における肺のROIを決定する。
図3は、表示装置4に表示される肺のROI入力画面の例を示す。
例えば、ROI決定部21は、同図に示すように、肺ダイナミック画像111のうちの一枚を表示装置4に表示させる。そして、ユーザが入力装置3を用いて肺領域を囲むと、ROI決定部21は、この囲まれた領域を肺のROI51として決定する。
ΔL算出部23は、全肺ダイナミック画像111における肺のROI51内の全画素の画素値(カウント値)に基づいて、薬剤体内循環量ΔLを算出する。例えば、ΔL算出部23は、各肺ダイナミック画像111のそれぞれについて、肺ROI51内の全画素の画素値の総和を算出する。これを、横軸を薬剤投与からの経過時間、縦軸を各ダイナミック画像111における肺ROI51内画素の画素値の総和としてグラフ化したタイムアクティビティカーブを生成する。
図4にタイムアクティビティカーブの例を示す。本実施形態では、薬剤投与から3分間の肺ダイナミック画像111を取得したので、薬剤投与から3分間のタイムアクティビティカーブが得られる。
ΔL算出部23は、図4に示すような、薬剤投与から3分間のタイムアクティビティカーブ(実線)に基づいて、薬剤投与から5分、つまり測定基準時刻までの間に肺から流出した薬剤量を推定する。例えば、ΔL算出部23は、肺ROI内画素値の合計が最大(Lpeak)となる時刻(Tpeak)以降のタイムアクティビティカーブを指数関数で近似し、薬剤投与から3分以降の画素値の総和を予測する。そして、Lpeakと、この近似した指数関数に基づいて算出した5分後の画素値の総和(L5)との差を求めることにより、薬剤体内循環量ΔLを算出する。
次に、改めて図1を参照すると、変換処理部25は、所定の関数を用いて、上のようにして求めた薬剤体内循環量ΔLを薬剤血中濃度Caに変換する。例えば、本実施形態では、変換処理25は、関数記憶部13に記憶されている関数を用いて、薬剤体内循環量ΔLを薬剤血中濃度Caに変換する。ここで、まず関数記憶部13に記憶されている関数について説明する。
関数記憶部13には、事前に予め計測により求められた薬剤血中濃度Caと、薬剤体内循環量ΔLとの関係を示す関数が記憶されている。例えば、本実施形態では、この関数は上記のような薬剤体内循環量ΔLと、動脈持続採血法により被験者から採血した血液の放射線量を実測して得た薬剤血中濃度Caとの関係を示す関数である。
図5は、この関数の説明図である。すなわち、ある被験者について、肺ダイナミック画像111の撮影と同時に、動脈持続採血法による採血を5分間行う。そして、ダイナミック画像111からは上述の要領で薬剤体内循環量ΔLを算出する。一方、採血した血液については、放射線量をカウントして薬剤血中濃度Caを実測する。そして、最小自乗法などの所定の手法を用いて、薬剤体内循環量ΔL及び薬剤血中濃度Caの関係を示す関数を導く。本実施形態では、例えば、ΔL及びCaのそれぞれの対数が1次関数で近似でき、
ln(Ca)=A×ln(ΔL)+B
となる。
なお、薬剤血中濃度Caは、動脈持続採血法により採血した全血を用いて測定した値であってもよいし、採血した血液をオクタノール抽出してから測定した値であってもよい。
再び図1を参照すると、変換処理部25は、ΔL算出部23が算出した薬剤体内循環量ΔLを関数記憶部13に記憶されている関数を適用して、薬剤血中濃度Caに変換する。
これにより、事前に関数を決定しておけば、被験者からの採血を行うことなく画像データに基づいて薬剤血中濃度Caを推定することができる。
マイクロスフェア処理部30は、SPECT画像117(SPECT20)を用いて、測定基準時刻である薬剤投与から5分後のSPECT画像に変換を行って、薬剤投与から5分後の脳内の血流量を推定する。ここで、薬剤投与から5分後のSPECT画像をSPECT5と呼ぶ。
マイクロスフェア処理部30は、脳スタティック画像113,115に基づいて脳のROIを定めるROI決定部31と、SPECT20をSPECT5に変換するSPECT変換部33と、測定基準時刻の脳の血流量CBF(Cerebral Blood Flow)を算出するCBF算出部35とを備える。
ROI決定部31は、脳スタティック画像113,115における脳のROIを決定する。
図6は、表示装置4に表示される脳のROI入力画面の例を示す。
例えば、ROI決定部31は、同図に示すように、脳スタティック画像113,115のいずれかを表示装置4に表示させる。そして、ユーザが入力装置3を用いて脳領域を囲むと、ROI決定部31は、この囲まれた領域を脳のROI53として決定する。各スタティック画像ごとにROIを指定してもよいし、同一被験者の画像については、一つのスタティック画像で囲ったROIを他のスタティック画像に適用してもよい。
SPECT変換部33は、式(1)により、薬剤投与後20分を中心とする時間帯に撮影されたSPECT20を、薬剤投与後5分の状態に相当するSPECT5に変換する。例えば、SPECT変換部33は、SPECT20の各ボクセル値に対して、薬剤投与後20分のプラナ画像PL20における脳ROI53内の全画素の平均値と、薬剤投与後5分のプラナ画像PL5における脳ROI53内の全画素の平均値との比を用いて、SPECT20の各ボクセル値を、SPECT5の各ボクセル値に変換する。
Figure 2008185499
ここで、薬剤投与後20分のプラナ画像を直接撮影することができないので、PL20aとPL20bとの平均を、薬剤投与後20分のプラナ画像として扱っている。
CBF算出部35は、Ca推定部20で推定された薬剤投与から5分間の薬剤血中濃度Ca及びSPECT変換部33で算出されたSPECT5のボクセル値を用いて、式(2)により、ボクセルごとにCBFを算出する。
Figure 2008185499
CCF(Cross Calibration Factor):ボクセル値を容積に変換する換算係数
なお、CCFは、被験者ごとの変換処理を行うたびに入力を受け付けるようにしてもよい。
これにより、測定基準時刻である薬剤投与から5分後の脳の血流量を、被験者から採血することなく推定することができる。
次に、上記構成を備えるシステムを用いて、被験者の脳血流を推定するための処理手順について、図7に示すフローチャートに従って説明する。
まず、事前処理として、関数記憶部13に記憶されるべき関数を生成する(S11)。
次に、被験者に薬剤を投与し、図2に示す撮影プロトコールに従って、撮影装置2を用いて撮影を行う(S12)。撮影後、肺ダイナミック画像111,脳スタティック画像113,115、及び所定の合成処理を行って合成されたSEPCT画像117が画像データ記憶部11に格納される(S13)。
これ以降、血流量推定装置1が、画像データ記憶部11に格納された画像データに基づいて脳血流量を推定する。すなわち、ROI決定部21が、肺ダイナミック画像111における肺のROIを決定する(S14)。そして、ΔL算出部23が、肺ダイナミック画像111に基づいて、図4に示すタイムアクティビティカーブの近似式を求め、これから薬剤体内循環量ΔLを算出する(S15)。変換処理部25が、関数記憶部13の関数を用いて、薬剤体内循環量ΔLを薬剤血中濃度Caに変換する(S16)。
次に、ROI決定部31が、脳スタティック画像113,115おける脳のROIを決定する(S17)。ここで決定された脳のROIを用いて、SPECT変換部33は、SPECT20をSPECT5に変換する(S18)。そして、CBF算出部35は、SPECT5を用いて、ボクセル単位に脳の血流量CBFを算出する(S19)。
以上の処理により、被験者ごとの採血を行わずに、撮影装置2で撮影した画像データから脳の血流量を推定することができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、上記実施形態ではSPECTによる画像を利用しているが、PET(Positoron Emission Tomography)による画像を利用することもできる。
本発明の一実施形態に係る血流量推定システムの構成図である。 撮影プロトコール及び対応する画像データを示す。 表示装置4に表示される肺のROI入力画面の例を示す。 タイムアクティビティカーブの例を示す。 ΔL→Ca変換用関数の説明図である。 表示装置4に表示される脳のROI入力画面の例を示す。 被験者の脳血流を推定するための処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 血流量推定装置
2 撮影装置
3 入力装置
4 表示装置
11 画像データ記憶部
13 関数記憶部
20 Ca推定部
21 ROI決定部
23 ΔL算出部
25 変換処理部
30 マイクロスフェア処理部
31 ROI決定部
33 SPECT変換部
35 CBF算出部

Claims (10)

  1. 被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測した、前記被験者からのRI情報を記憶する記憶手段と、
    前記RI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定する薬剤血中濃度推定手段と、
    前記測定時刻よりも後の撮影時間帯に、前記被験者の所定部位を撮影した3次元画像を記憶する記憶手段と、
    前記撮影時間帯に撮影された前記3次元画像を、前記測定基準時刻相当の3次元画像に変換する変換手段と、
    前記薬剤血中濃度推定手段により推定された前記薬剤血中濃度と、前記変換手段により変換された前記測定基準時刻相当の3次元画像とに基づいて、前記所定部位の血流量を推定する血流量推定手段と、を備えた血流量の推定システム。
  2. 前記薬剤血中濃度推定手段は、前記RI情報に基づいて前記被験者の薬剤体内循環量を推定し、予め定められている関数を用いて、前記推定された薬剤体内循環量を前記薬剤血中濃度へ変換することを特徴とする請求項1記載の血流量の推定システム。
  3. 前記薬剤血中濃度推定手段は、前記薬剤を投与してから前記計測基準時刻までの間に、前記被験者から動脈持続採血法により採血した所定量の血液から観測される放射線量を推定することを特徴とする請求項1記載の血流量の推定システム。
  4. 前記RI情報は、前記被験者の肺から放出される放射線量の時間変化を示す情報であり、
    前記薬剤血中濃度推定手段は、前記肺から放出される放射線量の時間変化情報に基づいて、前記薬剤を投与してから前記測定基準時刻までの間に肺から流出した薬剤量を推定し、前記肺から流出した薬剤量を予め定められている関数を用いて前記薬剤血中濃度へ変換することを特徴とする請求項1記載の血流量の推定システム。
  5. 前記RI情報は、異なる時刻に撮影された前記被験者の肺の複数のプラナ画像であり、
    前記薬剤血中濃度推定手段は、各プラナ画像における肺領域の画素の合計画素値の時間変化を算出し、当該合計画素値の時間変化に基づいて肺から流出した薬剤量を推定し、前記肺から流出した薬剤量を、実測値に基づいて予め定められている関数を用いて前記薬剤血中濃度へ変換することを特徴とする請求項1記載の血流量の推定システム。
  6. 前記所定部位を撮影した3次元画像は、脳のSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)画像であり、
    前記血流量推定手段は、前記被験者の脳血流量を推定することを特徴とする請求項1記載の血流量の推定システム。
  7. 被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間、前記被験者からのRI情報を計測するステップと、
    前記計測されたRI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定するステップと、
    前記測定時刻よりも後の撮影時間帯に、前記被験者の所定部位の3次元画像を撮影するステップと、
    前記撮影時間帯に撮影された前記3次元画像を、前記測定基準時刻相当の3次元画像に変換するステップと、
    前記推定された薬剤血中濃度と、前記変換された前記測定基準時刻相当の3次元画像とに基づいて、前記所定部位の血流量を推定するステップと、を備えた血流量の推定方法。
  8. 所定部位の血流量を推定するためのコンピュータプログラムであって、
    被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測して得たRI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定するステップと、
    前記測定時刻よりも後の撮影時間帯に撮影した、前記被験者の所定部位の3次元画像を、前記測定基準時刻相当の3次元画像に変換するステップと、
    前記推定された薬剤血中濃度と、前記変換された前記測定基準時刻相当の3次元画像とに基づいて、前記所定部位の血流量を推定するステップと、をコンピュータに実行させる、薬剤血中濃度推定のためのコンピュータプログラム。
  9. 被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測して得たRI情報を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたRI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定する薬剤血中濃度推定手段と、を備えた薬剤血流濃度の推定装置。
  10. 薬剤血中濃度推定のためのコンピュータプログラムであって、
    被験者にRI(Radio Isotope)を含む薬剤を投与してから所定の計測時間の間計測して得たRI情報を記憶するステップと、
    前記記憶されたRI情報に基づいて、前記薬剤投与から前記計測時間経過後の測定基準時刻までの薬剤血中濃度を推定するステップと、をコンピュータに実行させる、薬剤血中濃度推定のためのコンピュータプログラム。
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