JP2008185194A - 車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造、クラッチ液圧系統、アイドリング制御装置およびクラッチアクチュエータ - Google Patents

車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造、クラッチ液圧系統、アイドリング制御装置およびクラッチアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】自動制御式マニュアルトランスミッションにおいて、クラッチ液圧系統の圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動に起因する搭乗者の不快感を解消または軽減できる手段を提供すること。
【解決手段】マニュアルトランスミッション4と、クラッチ3と、クラッチ3の作動を制御するクラッチアクチュエータ10と、クラッチアクチュエータから液圧を伝達されてクラッチ3を動作させるシリンダ11と、クラッチアクチュエータ10およびシリンダ11を接続するクラッチ液圧配管12とを備える車両1において、クラッチアクチュエータ、シリンダおよびクラッチ液圧配管からなるクラッチ液圧系統の全部または一部を覆う遮熱板13を備え、クラッチ液圧系統を、周囲の熱源の熱から遮るクラッチ液圧系統の遮熱構造を前記課題の解決手段とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された自動制御式マニュアルトランスミッションに関し、特に、クラッチアクチェエータとクラッチとを接続する液圧配管の圧力に関連した技術である。
従来のマニュアルトランスミッションに、油圧式クラッチアクチュエータを付加し、車両に電子スロットル、各種センサ、専用のシフトレバー、専用の制御装置等を追加した自動制御式マニュアルトランスミッション(以下、AMT(Automated Manual Transmission)と呼ぶ)が開発されている。
例えば、このようなAMTの例として、特許文献1には、コンピュータにより操作可能なクラッチにおいて、アクセル開度に応じたエンジン回転速度を算出し、このエンジン回転速度が、トランスミッション入力軸の回転速度を下回る場合に、クラッチを切断することで、惰性運転時におけるクラッチ切断によるショックを低減する技術が開示されている。
AMTによると、クラッチ操作が自動化され、自動変速モード選択時には、自動変速機と同様に、アクセル開度、車速等の走行条件に応じた最適なギヤ段を選択することができ、手動変速モード選択時には、シフトレバー操作による変速信号によりシフト作動を行うこともできる。
また、AMTは、従来のマニュアルトランスミッション車以上の低燃費と、イージドライブとを両立させた自動変速モードと、マニュアルトランスミッション車ならではの軽快かつダイレクト感のあるスポーティ走行が可能であって、さらに運転者の意図した運転操作を可能とする手動モードとを、適宜切替えて使用できる。
ここで、図9は、AMTを搭載した車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。図9に示した車両1は、エンジン2と、クラッチ3が収容されるクラッチケース3cと、トランスミッション4と、図示しないエキゾーストマニホールドの熱を遮断するエキマニカバー5と、インテークマニホールド6と、冷却液の熱を放出するラジエータ7と、ラジエータ7を介して車両前方の空気を吸入するラジエータファン8とを備えている。クラッチケース3cの車両前方の側面には、クラッチケース3cに内設された図示しないクラッチカバーを動作させるレリーズフォークの端部が突出している。
さらに、車両1は、クラッチ3の接続および切断を制御するクラッチアクチュエータ10と、クラッチアクチュエータ10からの液圧により動作し、レリーズフォーク15を押圧するスレーブシリンダ11と、内部にクラッチ液が封入され、クラッチアクチュエータ10とスレーブシリンダ11とを接続する液圧配管12とを備えて構成される。
なお、以下の説明において、クラッチアクチュエータ10、スレーブシリンダ11および液圧配管12をまとめてクラッチ液圧系統と称する。
次に、図10は、図9に示した車両1のクラッチ液圧系統の詳細構成を示す図面である。
前記のように、図10に示した車両1のクラッチ液圧系統は、クラッチアクチュエータ10と、スレーブシリンダ11と、液圧配管12とから主に構成される。
クラッチアクチュエータ10は、ピストン21の移動によりスレーブシリンダ11を動作させる液圧を発生するクラッチマスタシリンダ20と、クラッチアクチュエータ制御部22からの制御信号に基づいて、ウォーム23およびウォームホイール24からなるウォームギヤを介してプッシュロッド25を往復運動させるDCモータ26とを備えている。
また、プッシュロッド25とピストン21とは、ボールジョイント27を介して接続され、クラッチマスタシリンダ20には、クラッチ液を補充するリザーブタンク28が接続されている。
クラッチアクチュエータ制御部22は、DCモータ26を動作させる制御信号を送信し、この制御信号によりDCモータ26は、ウォームギヤおよびプッシュロッド25を介して、クラッチマスタシリンダ20のピストン21を動作させる。これによりクラッチマスタシリンダ20内のクラッチ液が流動して液圧配管12を介して、スレーブシリンダ11に圧力を伝達する。このとき、スレーブシリンダ11が、レリーズフォーク15に押圧力を印加することでクラッチ3は切断され、レリーズフォーク15に押圧力を印加しない場合には、クラッチ3は接続される。
ところで、このようなAMTを搭載した車両1において、車両1の停止時などでは、トランスミッション4のギヤ位置はニュートラルとなり、エンジン2は所定のアイドリング回転を維持することになる。
図10に示したように、クラッチ液圧配管系統の液圧配管12は、クラッチアクチュエータ10とスレーブシリンダ11とを接続するものであり、エンジンルーム内に露出して配置される。このため、長時間、アイドリング状態が継続すると、エキゾーストマニホールドや、ラジエータ7等からの廃熱により、液圧配管12内のクラッチ液が加熱され、温度上昇に伴ってクラッチ液は膨張する。これにより、クラッチ液圧系統の液圧が上昇するおそれがある。
このようなクラッチ液の液圧の上昇を防止するために、クラッチアクチュエータ制御部22は、アイドリング時に所定時間(例えば、180秒)ごとに、クラッチマスタシリンダ20のピストン21を作動させて、リザーブタンク28からのクラッチ液の圧力(大気圧)に開放して、クラッチ液圧系統のクラッチ液の膨張による圧力を逃がす圧抜き動作を実施している。
特開平7−71493号公報(請求項1)
ところで、クラッチアクチュエータ10が、前記のような圧抜き動作を実行する際、車両1の始動時等でトランスミッション4内のトランスミッションオイルの温度が低温である場合、トランスミッションオイルの粘度が高く、トランスミッション4の抵抗が大きくなり、圧抜き動作におけるクラッチ接続時に、エンジン回転速度が大きく変動し、それによる音、振動等が車両1の搭乗者に不快感を与えることがある。
これを防止するために、エンジン2の動作を制御するECU(Engine Control Unit)において、通常のアイドリング制御と比べて、フィードバック制御におけるゲインを大きく設定することが考えられるが、この場合、トランスミッションの抵抗による急激なエンジン回転速度の変動に対して応答性は良くなる一方、アイドリング時のエンジン回転速度が所定回転速度に収束しにくい、いわゆるハンチングが発生するおそれが生じる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、AMTにおいて、クラッチ液圧系統の圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動に起因する搭乗者の不快感を解消または軽減できる手段を提供することにある。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項1に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造は、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とを備える車両において、前記クラッチアクチュエータ、前記シリンダおよび前記クラッチ液圧配管からなるクラッチ液圧系統の全部または一部を覆う遮熱板を備え、前記クラッチ液圧系統を、周囲の熱源の熱から遮ることを特徴としている。
請求項1に係る発明によると、クラッチ液の熱膨張が抑制されるため、圧抜き動作の実行間隔を従来よりも長く設定することができ、単位時間当たりの圧抜き動作の回数を抑制することができる。
また、本発明の請求項2に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造は、請求項1に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造、前記遮熱板は、前記クラッチ液圧配管を支持する支持部を備えることを特徴としている。
請求項2に係る発明によると、請求項1の効果と併せて、クラッチ液圧配管の振動を抑制することができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項3に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造は、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダおよび前記クラッチアクチュエータを接続するクラッチ液圧配管が、断熱材により周囲を断熱されていることを特徴としている。
請求項3に係る発明によると、クラッチ液の熱膨張が抑制されるため、圧抜き動作の実行間隔を従来よりも長く設定することができ、単位時間当たりの圧抜き動作の回数を抑制することができる。
また、本発明の請求項4に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造は、請求項3に係る車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造において、前記断熱材が、前記クラッチ液圧配管の周囲の温度分布に応じた厚さを有することを特徴としている。
請求項4に係る発明によると、より効果的にクラッチ液の熱膨張を抑制することができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項5に係るクラッチ液圧系統は、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、前記クラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とからなるクラッチ液圧系統であって、前記車両がアイドリング中に、前記クラッチ液圧系統の液圧を所定値以下に調整する圧力調整手段を有することを特徴としている。
請求項5に係る発明によると、圧力調整手段が、クラッチ液圧系統の圧力上昇を抑えるため、クラッチを切断・接続する圧抜き動作をなくすことができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項6に係るクラッチ液圧系統は、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの動作を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、前記クラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とからなるクラッチ液圧系統であって、前記クラッチ液圧系統の液圧を計測する液圧計測手段と、前記クラッチ液圧系統の液圧を所定圧力未満に調整する圧力調整手段と、前記車両がアイドリング中で、前記液圧計測手段から受信した液圧が前記所定圧力以上となった場合に、前記圧力調整手段を動作させる制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項6に係る発明によると、圧力調整手段が、クラッチ液圧系統の圧力上昇を抑えるため、クラッチを切断・接続する圧抜き動作をなくすことができるとともに、圧力上昇時にのみ圧力調整手段が動作するため、圧力調整手段の耐久性が向上する。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項7に係るアイドリング制御装置は、エンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御し、アイドリング時に、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行するとともに、この圧抜き動作を行うことを示す圧抜き信号を出力するクラッチアクチュエータとを備える車両において、アイドリング時におけるエンジン回転速度をフィードバック制御するアイドリング制御装置であって、記憶手段には、アイドリング時の基準エンジン回転速度から実際のエンジン回転速度を減算した値を差回転速度と定義したとき、前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行しないときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第1の対応情報を記憶するとともに、前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行するときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第2の対応情報を記憶し、前記アイドリング制御装置は、前記エンジンの回転速度を受信して、前記基準エンジン回転速度から受信したエンジン回転速度を減算した差回転速度を算出し、前記圧抜き信号を取得してから所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御し、それ以外のアイドリング時は、算出した差回転速度と前記第1の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御することを特徴としている。
請求項7に係る発明によると、エンジン回転速度の変動が大きな圧抜き動作時用の対応情報と、通常時の対応情報とを切り換えてフィードバック制御に適用し、圧抜き動作時のエンジン回転速度の急激な変動に対応することができる。
また、本発明の請求項8に係るアイドリング制御装置は、請求項7に係るアイドリング制御装置において、前記アイドリング制御装置には、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段が接続され、前記アイドリング制御装置は、前記圧抜き信号を取得してから所定時間内で、前記油温計測手段から受信した温度が所定値以下の場合は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御し、それ以外のアイドリング時は、算出した差回転速度と前記第1の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御することを特徴としている。
請求項8に係る発明によると、圧抜き信号と併せてトランスミッションオイルの温度に応じて圧抜き動作時用の対応情報と、通常時の対応情報とを切り換えるため、マニュアルトランスミッションの抵抗が小さい場合には、圧抜き動作時であっても、通常時の対応情報を適用してフィードバック制御するため、エンジン回転速度のハンチングを抑制することができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項9に係るアイドリング制御装置は、エンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの接続および切断を制御し、アイドリング時に、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行するとともに、この圧抜き動作を行うことを示す圧抜き信号を出力するクラッチアクチュエータとを備える車両(1)において、アイドリング時におけるエンジン回転速度をフィードバック制御するアイドリング制御装置であって、記憶手段には、アイドリング時の基準エンジン回転速度から実際のエンジン回転速度を減算した値を差回転速度と定義したとき、前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行しないときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第1の対応情報を記憶するとともに、前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行するときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第2の対応情報を記憶し、前記アイドリング制御装置は、前記エンジンの回転速度を受信して、前記基準エンジン回転速度から受信したエンジン回転速度を減算した差回転速度を算出し、前記圧抜き信号を取得してから第1所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいて、エンジン回転速度をフィードバック制御し、前記第1所定時間経過後、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報のうち、補正空気量の対応のみを用いてエンジン回転速度をフィードバック制御し、それ以外のアイドリング時は、前記第1の対応情報を用いてエンジン回転速度をフィードバック制御することを特徴としている。
請求項9に係る発明によると、エンジン回転速度の変動が大きな圧抜き動作時用の対応情報と、通常時の対応情報とを切り換えて使用し、圧抜き動作時のエンジン回転速度の急激な変動に対応できるとともに、圧抜き動作の初期には、吸入空気量および応答性の高い点火時期を用いてフィードバック制御し、その後、安定性の高い吸入空気量を用いてフィードバック制御するため、圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動に対してより効果的に追従することができる。
また、本発明の請求項10に係るアイドリング制御装置は、請求項7ないし請求項9のいずれか1項に係るアイドリング制御装置において、前記第2の対応情報の補正空気量および/または進角量の絶対値は、前記第1の対応情報の同一の差回転速に対する補正空気量および/または進角量の絶対値よりも大きいことを特徴としている。
請求項10に係る発明によると、圧抜き動作時にはフィードバック制御のゲインを上げることで、急激なエンジン回転速度の変動に追従することができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項11に係るクラッチアクチュエータは、請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載のクラッチアクチュエータであって、前記圧抜き信号を、圧抜き動作の所定時間前に出力することを特徴としている。
請求項11に係る発明によると、圧抜き動作の所定時間前に応答情報を切り換えることが可能となり、圧抜き動作によるエンジン回転速度変動に対する初期応答性を向上することができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項12に係るクラッチアクチュエータは、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段と、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とを備える車両におけるクラッチアクチュエータであって、前記車両がアイドリング中に、前記油温計測手段から受信した油温が所定値以上の場合は、第1所定時間ごとに、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、前記クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行し、前記油温が所定値未満の場合は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間ごとに、前記圧抜き動作を実行することを特徴としている。
請求項12に係る発明によると、トランスミッションオイルの温度が低く、マニュアルトランスミッションの抵抗が大きい場合には、圧抜き動作の回数を減らして、エンジン回転速度の変動による振動の発生を抑えることができる。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項13に係るクラッチアクチュエータは、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段と、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管と、前記クラッチ液圧配管の液圧を計測する液圧計測手段と、前記クラッチ液圧配管の液圧を所定圧力以下に調整する圧力調整手段とを備える車両におけるクラッチアクチュエータであって、前記車両がアイドリング中に、前記油温計測手段から受信した温度が所定温度以下であり、前記液圧計測手段から受信した液圧が所定定圧力以上となった場合には、前記圧力調整手段を動作させ、それ以外の場合には、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、前記クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行することを特徴としている。
請求項13に係る発明によると、トランスミッションオイルの温度が低く、マニュアルトランスミッションの抵抗が大きい場合は、圧力調整手段を用いて圧抜きを行うため、圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動による振動の発生をなくすことができる。
本発明によると、自動制御式マニュアルトランスミッションにおける圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動に起因する搭乗者の不快感を解消または軽減することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態(第1実施形態〜第4実施形態)を説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るAMTを搭載した車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。本実施形態の車両1のエンジンルーム内の構成のうち、図9に示した車両1のエンジンルーム内と同様の構成については、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、クラッチアクチュエータ10、特許請求の範囲のシリンダに相当するスレーブシリンダ11、および液圧配管12からなるクラッチ液圧系統を覆う遮熱板13を備えている。この遮熱板13により、ラジエータファン8や、エキマニカバー5等の廃熱が、クラッチ液圧系統のクラッチ液に伝達(輻射・対流)されることを抑制している。
これにより、アイドリング時のクラッチ液の温度上昇が抑えられ、クラッチ液の熱膨張が抑制されるため、クラッチアクチュエータ制御部22(図10参照)の圧抜き動作の実行間隔を、遮熱板13を備えない従来の車両よりも長く設定することが可能となる。つまり、単位時間当たりの圧抜き動作回数を抑制することができる。また、遮熱板13を備えることで、クラッチアクチュエータ制御部22の温度上昇も抑制できる。
なお、本実施の形態では、クラッチ液圧系統全体を覆う遮熱板13を示したが、例えば、スレーブシリンダ11および液圧配管12のみを覆う遮熱板13であっても、クラッチ液の温度上昇を抑えることが可能であり、このように遮熱板13の形状は適宜変更可能である。また、遮熱板13の材質としては、耐熱性があり軽量な金属材料や、樹脂材料等を適用できる。
また、変更例として、遮熱板13を設けることと併せて、エンジンルーム内の空気の流れを調整することで、クラッチ液の温度上昇を抑えることも考えられる。例えば、ラジエータファン8の排風方向を調整することで、クラッチ液圧系統にラジエータファン8からの廃熱が伝達されることを抑えることができる。例えば、図2は、ラジエータファンにルーバを備えた車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。図2示すように、ルーバ16の向きを、排風がクラッチ液圧系統を避ける方向に設定することで、クラッチ液の温度上昇を抑えることができる。また、この構成により、クラッチアクチュエータ制御部22の温度上昇も抑制できる。
さらに、ダクトを用いたり、エンジンルーム下部を覆うアンダーカバーの形状により、車両1の外気をクラッチ液圧系統の周囲に導入する構成としてもよい。
なお、変更例の構成は、遮熱板13を設けることなく、単独で用いた場合であっても、その効果を奏するものである。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態の遮熱板13と同様の効果を得るために、図9に示した車両1のエンジンルーム内の液圧配管12を断熱するものである。
ここで、図3は、本実施形態における断熱された液圧配管12の断面図である。
図3(a)には、液圧配管12の周方向に対して同一の厚さを有する断熱材40により、液圧配管12を断熱した例を示している。図3(a)に示した断熱材40の材質は、エンジンルーム内の環境および液圧配管12の周囲温度に応じて適宜選択されるものであり、従来公知の断熱材料を用いることができる。また、液圧配管12の周方向に対して同一の厚さを有しているため、断熱材40として汎用品を用いることができ、断熱にかかるコストを抑えることができる。また、断熱材は、液圧配管12の部位ごとの周囲温度に合わせて厚さの異なるものを用いることもできる。
次に、図3(b)には、液圧配管12周囲の温度分布に応じて、周方向に厚さの異なる断熱材40により、液圧配管12を断熱した例を示している。例えば、図9に示した構成において、ラジエータファン8からの送風方向は決まっているため、断熱材40のラジエータファン8からの廃熱方向の厚みを厚く形成しておく。これにより、より効率よく液圧配管12を断熱することができる。
次に、図3(c)には、第1実施形態で示した、クラッチ液圧系統を覆う遮熱板13(図1参照)と、本実施形態に係る液圧配管12の断熱材40による被覆を組み合わせたものであり、本実施形態では、液圧配管12を支持する支持部としてのステー41を遮熱板13に設置している。ステー41は、ステー41を介して熱が液圧配管12に伝導することを抑えるため、熱伝達率の低い樹脂材料等により形成されることが好ましい。図3(c)に示した構成によると、より効率よく、クラッチ液の熱膨張を抑制できるとともに、液圧配管12の振動を抑制することができる。また、遮熱板13にステー41を一体に成形すると、部品点数の増加を抑制できるとともに、遮熱板13へのステー41の組付け作業が不要となり作業性も向上する。
なお、ステー41は、液圧配管12の振れを抑制することを目的としているため、液圧配管12を断熱材40により断熱しない場合であっても適用できる。つまり、前記した第1実施形態にも適用できる。また、ステー41は、特許請求の範囲の支持部に相当している。
以上、説明した本実施形態によると、第1実施形態と同様に、アイドリング時のクラッチ液の温度上昇が抑えられ、クラッチアクチュエータ制御部22(図10参照)の圧抜き動作の実行間隔を従来よりも長く設定することが可能となり、単位時間当たりの圧抜き動作回数を抑制することができる。
なお、本実施形態では筒状の断熱材により液圧配管12を断熱する例を示したが、ブロック状の断熱材や、吹き付けタイプの断熱材等も適宜利用可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態におけるAMTを搭載した車両1のエンジンルーム内の構成は、図9に示した車両1のエンジンルーム内と同様である。また、アイドリング時において、クラッチアクチュエータ10は、クラッチ3の接続状態を「接続」に保持しているとする。
ここで、図4は、本実施形態に係るAMTを備える車両1のクラッチ液圧系統の構成を示す図面である。本実施形態のクラッチ液圧系統は、図10に示したクラッチ液圧系統に比べて、スレーブシリンダ11に、リリーフ弁29および電磁弁30を備え、クラッチアクチェータ制御部22にクラッチ液圧センサ31が接続されている点が異なっている。なお、図10に示したクラッチ液圧系統と同様の構成については、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図4に示した本実施形態のクラッチ液圧系統において、リリーフ弁29は、クラッチ液の液圧が予め設定されたクラッキング圧になると、開状態となりクラッチ液をクラッチ液圧系統外に排出することで、クラッチ3を接続・切断することで、リザーバタンク28と連通(大気圧に開放)することなく、クラッチ液の液圧がクラッキング圧以上に上昇することを防止する。また、電磁弁30は、クラッチアクチュエータ制御部22からの制御信号に応じて、クラッチ液の流路を開閉する機能を有し、クラッチアクチュエータ制御部22からの制御信号を受信したとき以外は、常に閉状態にある。
ここで、リリーフ弁29に設定されるクラッキング圧は、スレーブシリンダ11が、レリーズフォーク15を押圧して、クラッチ3を切断する際の液圧(以下、クラッチ作動圧という)を上限として設定される。
また、クラッチ液圧センサ31は、液圧配管系統の任意の位置に本体が設置され、クラッチ液圧系統内のクラッチ液の液圧を計測するセンサである。
なお、本実施形態では、リリーフ弁29および電磁弁30をスレーブシリンダ11に接続する例を示したが、クラッチ液圧系統内であれば、任意の場所に接続することができる。また、リリーフ弁29は、特許請求の範囲の圧力調整手段に相当するが、圧力調整手段は、リリーフ弁29に限定するものではない。
次に、本実施形態のクラッチ液圧系統の作用を説明する。
本実施形態のクラッチアクチュエータ制御部22は、アイドリング中に、クラッチ液圧センサ31から送信された液圧が、リリーフ弁29のクラッキング圧よりも高く、クラッチ作動圧以下に設定された設定値になると、電磁弁30を開く制御信号を電磁弁30に送信する。この制御信号を受信すると、電磁弁30は開状態となり、リリーフ弁29とスレーブシリンダ11とは連通される。これにより、リリーフ弁29が開放されてスレーブシリンダ11内の液圧は、リリーフ弁29のクラッキング圧以下となる。これにより、クラッチ液圧系統のクラッチ液の液圧が上昇して、クラッチ3が切断されることを防止できる。また、本実施形態の圧抜き動作では、クラッチ3の切断および接続の動作は伴わないため、従来の圧抜き動作時のクラッチ3の切断および接続に伴うエンジン回転速度の変動が生じないという効果が得られる。
なお、本実施形態では、クラッチ液圧センサ31を用いてクラッチ液の液圧を計測したが、例えば、クラッチ液の温度を測定するセンサを用い、クラッチアクチュエータ制御部22において、クラッチ液の温度変化量に基づいて液圧を推定し、圧抜き動作実行の判定に用いることもできる。
次に、本実施形態の第1の変更例を説明する。本実施形態は、図4に示した構成において、電磁弁30およびリリーフ弁29を備えない構成とすることもできる。
この場合、クラッチアクチュエータ制御部22は、アイドリング中に、クラッチ液圧センサ31から送信された液圧が、予め設定された設定値になると、クラッチマスタシリンダ20のピストン21を動作させてクラッチ液圧系統をリザーブタンク28と連通させる従来の圧抜き動作を実行する。
ここで、従来技術では、圧抜き動作は所定時間(例えば、180秒)ごとに行われる。この所定時間は、クラッチ液の液圧を過度に上昇させないために、例えば、クラッチ液の圧力上昇を測定した実験値に安全率をかけて設定されている。このため、実際にはクラッチ液の液圧が上昇していない場合であっても圧抜き動作を実行することになる。本変更例によると、クラッチ液の液圧上昇に応じて圧抜き動作を行うため、従来と比べて圧抜き動作の実行回数を低減することができる。
次に、本実施形態の第2の変更例を説明する。本実施形態は、図4に示した構成において、クラッチ液圧センサ31を備えない構成とすることもできる。
この場合、クラッチアクチュエータ制御部22は、アイドリング中における所定時間ごとに、電磁弁30を開く制御信号を電磁弁30に送信する。この制御信号を受信すると、電磁弁30は開状態となり、リリーフ弁29とスレーブシリンダ11とは連通される。これにより、リリーフ弁29が開放されてスレーブシリンダ11内の液圧は、リリーフ弁29のクラッキング圧以下となる。
本変更例の圧抜き動作では、クラッチ3の切断および接続の動作は伴わないため、従来の圧抜き動作時のクラッチ3の切断および接続に伴うエンジン回転速度の変動が生じないという効果が得られる。また、クラッチ液圧センサ31を備えることなく、圧抜き動作を行うことができる。
また、本変更例では、クラッチアクチュエータ制御部22は、所定時間ごとに電磁弁30を開く制御信号を電磁弁30に送信することとしたが、例えば、クラッチアクチュエータ制御部22またはエンジン2の動作を制御する図示しないECUが、アイドリング中にわたって、電磁弁30を開放する制御信号を送信する構成としてもよい。
次に、本実施形態の第3の変更例を説明する。本変更例では、アイドリング時において、クラッチアクチュエータ10は、クラッチ3の接続状態を「切断」に保持していることを前提として、図4に示した構成において、電磁弁30を備えない構成としたものである。本変更例では、リリーフ弁29のクラッキング圧を、クラッチ3の切断時におけるクラッチ液の液圧よりも高く、かつクラッチ液圧系統の許容液圧以下となるように設定する。これにより、クラッチ3が切断された状態を保持し、かつクラッチ液の液圧はクラッチ液圧系統の許容液圧より小さな値となる。
これにより、従来の圧抜き動作時のクラッチ3の切断および接続に伴うエンジン回転速度の変動が生じないという効果が得られる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態におけるAMTを搭載した車両1のエンジンルーム内の構成は、図9に示した車両1のエンジンルーム内と同様であり、クラッチ液圧系統の構成は、図10に示した構成と同様である。
ここで、図5は、本実施形態に係るAMTを搭載した車両1の制御ブロック図である。本実施形態の車両1の制御ブロックは、エンジン2のアイドリングを制御するECU200に、エンジン2への吸入空気量を制御する電子制御スロットルシステム210と、エンジン2に燃料を噴射するフューエルインジェクタ220と、エンジン2の回転速度を計測するエンジン回転速度センサ230と、エンジン2の点火タイミングを調整する進角装置240と、トランスミッション4内のトランスミッションオイルの温度を測定するトランスミッションオイル温度センサ250とが接続されて構成される。さらに、ECU200にはクラッチアクチュエータ制御部22が接続されている。
なお、本実施形態では、説明の簡略化のためにECU200のアイドリング制御機能についてのみ説明するが、アイドリング制御機能はECU200の機能の一部であり、ECU200は、アイドリング時に限らずエンジン2の動作を制御する。このために、ECU200には、図示しないOセンサや、ノッキングセンサ等がさらに接続されている。
また、図6は、ECU200の構成ブロック図である。ECU200は、電子制御スロットルシステム210、フューエルインジェクタ220、エンジン回転速度センサ230、進角装置240、トランスミッションオイル温度センサ250、クラッチアクチュエータ制御部22等の外部装置との接続インタフェースである入出力インタフェース201と、アイドリング制御のためのプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)204と、アイドリング制御のためのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)202と、アイドリング制御のためのプログラムが展開され、作業領域として利用されるRAM(Random Access Memory)203とを備えるコンピュータである。ECU200のCPU202が、RAM203に展開されたアイドリング制御のためのプログラムを実行することで、アイドリング制御を実行することができる。
次に、ECU200におけるアイドリング制御について説明する。従来、ECU200は、アイドリング制御時に、エンジン2の回転速度が所定のアイドリング回転速度となるように、フィードバック制御により、例えば電子制御スロットルシステム210に制御信号を出力し、エンジン2への吸入空気量等を調整している。この際、エンジン回転速度と吸入空気量との関係を示す所定のフィードバックテーブル(以下、FBテーブルと呼ぶ)を用いて、電子制御スロットルシステム210に出力する制御信号の制御量を決定している。このFBテーブルは、ECU200のROM204に予め格納されたものである。
本実施形態例のECU200では、クラッチ液圧系統において圧抜き動作を実行する際には、通常のアイドリング制御で使用されるFBテーブルよりもゲインを高く設定した専用のFBテーブルを適用することで、圧抜き動作におけるクラッチ接続時に発生するエンジン回転速度の変動に追従できるアイドリング制御を実現する。
ここで、図7は本実施形態で使用するFBテーブルの例を示す図面である。図7(a)には、圧抜き動作時以外の通常アイドリング時のFBテーブル(第1の対応情報)の例を示し、図7(b)には、圧抜き動作時用のFBテーブル(第2の対応情報)の例を示している。本実施形態では、アイドリング時のエンジン2の目標回転速度と、エンジン回転速度センサ230から送信されたエンジン回転速度との差回転速度ΔNeに対して、進角装置240に制御量を出力することで、エンジン2の点火時期を変動させるフィードバック制御と、電子制御スロットルシステム210に制御量を出力することでエンジン2への吸入空気量を変動させるフィードバック制御とを用いるため、通常時用に2種類と圧抜き時用に2種類の合計4つのFBテーブルを用いる。これらのFBテーブルは、ECU200のROM204に格納されている。
図7に示した通常時のフィードバックテーブルと、圧抜き動作時用のフィードバックテーブルとを比較してみると、同一の差回転速度ΔNeに対して、圧抜き動作時用のフィードバックテーブルの進角量および補正空気量が大きいことがわかる。つまり、エンジン回転速度が急激に変化する可能性のある圧抜き動作時には、フィードバック制御のゲインを上げることでエンジン回転速度を追従させ、通常時にはフィードバック制御のゲインを下げることで、ハンチングの発生を抑制する。
なお、図7には、差回転速度ΔNeが正の領域における進角量および補正空気量のみを示したが、差回転速度ΔNeが負の領域では、同一の差回転速度ΔNeに対して、圧抜き動作時用のフィードバックテーブルの進角量および補正空気量が小さくなる(遅角量および補正空気量の減少量が大きくなる)。つまり、同一の差回転速度ΔNeに対して、進角量および補正空気量の絶対値は、圧抜き動作時用のフィードバックテーブルの方が大きく設定される。
このことは、進角量および空気量を増加させる空気補正量だけでなく、遅角量および空気量を減少させる空気補正量も制御パラメータとして用いることを示している。
また、本実施形態では、点火時期および吸入空気量をフィードバック制御により調整することとしたが、点火時期のみを用いてフィードバック制御したり、吸入空気量のみを用いてフィードバック制御したり、圧抜き動作時は、点火時期および吸入空気量を用いてフィードバック制御し、通常時は吸入空気量のみを用いてフィードバック制御するなど、様々に組み合わせてフィードバック制御を行うことができる。また、点火時期および吸入空気量以外の制御量(例えば、燃料噴射量)を用いることもできる。
また、本実施形態では、第1の対応情報および第2の対応情報としてFBテーブルを用いる例を示したが、第1の対応情報および第2の対応情報は、マップや関数などを用いることにしてもよい。
次に、本実施形態のECU200が実行するアイドリング制御を、図8に示したフローチャートを参照して説明する。
まず、ECU200は、エンジン2はアイドリング中か否かを判定する(ステップS101)。このアイドリングの判定は、例えば、電子制御スロットルシステム210から、スロットルバルブの開度またはアクセル開度の信号を受信し、これらの値が予め設定された所定値以下となった場合をアイドリング中と判定することができる。
次に、ECU200は、エンジンがアイドリング中であると判定すると(ステップS101で‘Yes’)、次の手順(ステップS102)に進むとともに、クラッチアクチュエータ制御部22に、アイドリング中であることを示すアイドリング信号を送信する。
このアイドリング信号を受信したクラッチアクチュエータ制御部22は、所定時間間隔(例えば、180秒間隔)で、クラッチマスタシリンダ20(図10参照)を動作させ、リザーブタンク28と連通させる圧抜き動作を実行し、この圧抜き動作の際にクラッチアクチュエータ制御部22は、圧抜き動作の実行を示す圧抜き信号をECU200に送信する。
次に、ECU200は、アイドリング時のエンジン2の目標回転速度と、エンジン回転速度センサ230から送信された実際のエンジン回転速度との差ΔNeを計算する(ステップS102)。なお、アイドリング時のエンジン2の目標回転速度は、例えば、エンジンオイルの温度とアイドリング回転速度との関係を示すテーブルをROM204に格納しておき、エンジンオイルの温度を測定する図示しない油温センサから送信された信号に基づいて、CPU202が目標回転速度を算出して出力する。
次に、ECU200は、クラッチアクチュエータ制御部22から、圧抜き信号を受信してから所定時間内か否かを判定する(ステップS103)。ここで、前記のようにクラッチアクチュエータ制御部22は、所定時間ごとに圧抜き動作を実行し、その際、圧抜き信号をECU200に送信する。この圧抜き信号を受信してから所定時間(例えば、2秒間)は、エンジン2の回転速度の変動が大きくなる可能性があるため、この判定を実行する。
ここで、圧抜き信号を受信してから所定時間内ではない場合(ステップS103で‘No’)、通常のアイドリング制御で使用されるFBテーブル(通常FBテーブル)を選択して(ステップS106)、この通常FBテーブルをROM204からRAM203に読み込む。
一方、圧抜き信号を受信してから所定時間内である場合(ステップS103で‘Yes’)、トランスミッションオイル温度センサ250から送信されたトランスミッションオイルの温度が所定値よりも低いか否かを判定する(ステップS104)。ここで、トランスミッションオイルの温度が所定値よりも低くない場合(ステップS104で‘No’)通常FBテーブルを選択する(ステップS106)。これは、トランスミッションオイルの温度が所定値よりも低くない(高い)場合には、トランスミッション4の抵抗が小さいため、通常FBテーブルのゲインを用いてアイドリング制御が可能であるためである。
一方、トランスミッションオイルの温度が所定値よりも低い場合(ステップS104で‘Yes’)、ステップS102で計算したΔNeの絶対値が所定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS105)。ここで、ΔNeの絶対値が所定値よりも大きくない場合(ステップS105で‘No’)、通常FBテーブルを選択する(ステップS106)。これは、たとえ圧抜き信号を受信してから所定時間以内であっても、エンジン回転速度の変動が所定値よりも小さければ、通常FBテーブルのゲインを用いることでアイドリング制御が可能であるためである。
一方、ΔNeの絶対値が所定値よりも大きい場合(ステップS105で‘Yes’)、通常FBテーブルよりもゲインを大きく設定した圧抜き動作時用FBテーブルを選択する(ステップS107)。
そして、ステップS102で計算したΔNeと、ステップS106またはステップS107で選択したFBテーブルに基づいて、電子スロットルシステム210および進角装置240のそれぞれに、制御信号を出力する(ステップS108)。
その後、イグニションスイッチがオフになるまで、ステップS101ないしステップS108の処理を繰り返す。
ここで、本実施形態においてFBテーブルとしては、エンジン2への吸入空気量を調整するために、アイドリング時のエンジン2の目標回転速度とエンジン回転速度との差であるΔNeと、それに対応する補正空気量との関係を示すFBテーブルや、エンジン2の点火時期を調整するために、ΔNeとそれに対応する点火時期の進角量との関係を示すFBテーブル等を単独または複数組み合わせて用いることができる。
ステップS108では、ΔNeと補正空気量との関係を示すFBテーブルを用いる場合、このFBテーブルから求められる補正空気量を増大(減少)させる制御信号が、電子制御スロットルシステム210に出力される。
また、ΔNeと進角量との関係を示すFBテーブルを用いる場合、このFBテーブルから求められる進角量だけ進角させる制御信号が、進角装置240に出力される。
一般に、アイドリング制御において、点火時期を調整する場合、エンジン回転速度に対するレスポンスが良好であるという特徴がある一方、エンジン回転速度の微調整が難しいという特徴がある。逆に、エンジン2への吸入空気量を調整する場合、エンジン回転速度に対するレスポンスは、点火時期を調整する場合と比べ遅れが生じるものの、エンジン回転速度の微調整が容易であるという特徴がある。
したがって、圧抜き動作時用として、点火時期および吸入空気量を調整する2種類のFBテーブルを格納しておき、圧抜き信号を取得してからの時間に応じて、2つのFBテーブルを切り換える手順を追加してもよい。この場合、はじめの所定時間は、点火時期および吸入空気量を調整するFBテーブルを用い、それ以降は、吸入空気量を調整するFBテーブルのみを用いてアイドリング制御を実行することで、エンジン回転速度の変動に対して初期は迅速に対応し、それ以降はハンチングの発生を抑えたアイドリング制御を行うことができる。
本実施形態によると、圧抜き動作時にのみ、フィードバック制御のゲインを上げるため、圧抜き動作におけるエンジン回転速度の変動に追従してアイドリング制御を行うことができ、これにより、エンジン回転速度の変動に起因する搭乗者の不快感を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、圧抜き信号を取得してからの時間(ステップS103における処理)、トランスミッションオイルの温度(ステップS104)およびエンジン回転速度の変化量(ステップS105における処理)により、FBテーブルを切り換えることとしたが、これらの3つの判定手順は単独または任意に組み合わせて用いることもできる。例えば、ステップS103およびステップS105の判定のみを用いる場合には、ECU200に接続されたトランスミッションオイル温度センサ250の構成を省略することができる。
また、例えば、ステップS103の判定のみを用いる場合には、クラッチアクチュエータ制御部22は、圧抜き動作の所定時間前(例えば、1秒前)に、圧抜き信号をECU200に送信することにしてもよい。これにより、圧抜き動作の直前に圧抜き動作時用FBテーブルに切り換えることができ、エンジン回転速度の変動に対するレスポンスを向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態におけるAMTを搭載した車両1のエンジンルーム内の構成は、図9に示した車両1のエンジンルーム内と同様であり、クラッチ液圧系統の構成は、図10に示した構成と同様である。また、本実施形態に係るAMTを搭載した車両1の制御ブロック図は、図5に示した構成と同様である。
以下、図5、図9および図10を適宜参照のこと。
本実施形態では、トランスミッションオイル温度センサ250が測定するトランスミッションオイルの温度に応じて圧抜き動作を制限することを目的とする。
そのために、ECU200は、トランスミッションオイル温度センサ250から受信したトランスミッションオイルの温度(信号)を、クラッチアクチュエータ制御部22に送信する。
そして、このトランスミッションオイルの温度を受信したクラッチアクチュエータ制御部22は、トランスミッションオイルの温度が予め設定された所定値よりも高いか否かを判定し、高い場合には通常の時間間隔(例えば、180秒)で圧抜き動作を実行し、低い場合には通常の時間間隔よりも長い時間間隔(例えば、300秒)で圧抜き動作を実行する。
以上のように、トランスミッションオイルの温度が低く(つまり、トランスミッション4の抵抗が大きく)、圧抜き動作時のエンジン回転速度の変動が大きい場合には、圧抜き動作の実行間隔を従来よりも長く設定することで、圧抜き動作に伴う、エンジン2の振動が発生する回数を抑制することができる。
(変更例)
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は第1〜4実施形態に係る構成を任意に組み合わせて実施することもできる。
例えば、第3実施形態と第5実施形態を組み合わせて、アイドリング時に、トランスミッションオイルの温度が所定値以下の場合は、第3実施形態に係るリリーフ弁を用いた圧抜き動作を行い、また、所定値よりも高い場合は、クラッチマスタシリンダ20のピストン21を動作させてクラッチ液圧系統をリザーブタンク28と連通させる従来の圧抜き動作を実行することにしてもよい。
よって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められる。
第1実施形態に係るAMTを搭載した車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。 ラジエータファンにルーバを備えた車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。 第2実施形態に係る断熱された液圧配管の断面図である。 第3実施形態に係るクラッチ液圧系統の構成を示す図面である。 第4実施形態に係るAMTを搭載した車両の制御ブロック図である。 第4実施形態に係るECUの構成ブロックを示す図面である。 第4実施形態に係るフィードバックテーブルの例を示す図面である。 第4実施形態に係るアイドリング制御のフローチャートである。 従来技術に係るAMTを搭載した車両のエンジンルーム内の配置構成を示す図面である。 従来技術に係るクラッチ液圧系統の構成を示す図面である。
符号の説明
1 車両
2 エンジン
3 クラッチ
10 クラッチアクチュエータ
11 スレーブシリンダ
12 液圧配管
13 遮熱板
20 クラッチマスタシリンダ
22 クラッチアクチュエータ制御部
29 リリーフ弁
30 電磁弁
31 クラッチ液圧センサ
40 断熱材
41 ステー
200 ECU
210 電子制御スロットルシステム
230 エンジン回転速度センサ
240 進角装置
250 トランスミッションオイル温度センサ

Claims (13)

  1. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とを備える車両において、
    前記クラッチアクチュエータ、前記シリンダおよび前記クラッチ液圧配管からなるクラッチ液圧系統の全部または一部を覆う遮熱板を備え、前記クラッチ液圧系統を、周囲の熱源の熱から遮ること、
    を特徴とする車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造。
  2. 前記遮熱板は、
    前記クラッチ液圧配管を支持する支持部を備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造。
  3. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、
    前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダおよび前記クラッチアクチュエータを接続するクラッチ液圧配管は、断熱材により周囲を断熱されていること、
    を特徴とする車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造。
  4. 前記断熱材は、前記クラッチ液圧配管の周囲の温度分布に応じた、異なる厚さを有すること、
    を特徴とする請求項3に記載の車両のクラッチ液圧系統の遮熱構造。
  5. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、前記クラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とからなるクラッチ液圧系統であって、
    前記車両がアイドリング中に、前記クラッチ液圧系統の液圧を所定値以下に調整する圧力調整手段を有すること、
    を特徴とするクラッチ液圧系統。
  6. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの動作を制御するクラッチアクチュエータとを備える車両において、前記クラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とからなるクラッチ液圧系統であって、
    前記クラッチ液圧系統の液圧を計測する液圧計測手段と、
    前記クラッチ液圧系統の液圧を所定圧力未満に調整する圧力調整手段と、
    前記車両がアイドリング中で、前記液圧計測手段から受信した液圧が前記所定圧力以上となった場合に、前記圧力調整手段を動作させる制御手段とを備えること、
    を特徴とするクラッチ液圧系統。
  7. エンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御し、アイドリング時に、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行するとともに、この圧抜き動作を行うことを示す圧抜き信号を出力するクラッチアクチュエータとを備える車両において、アイドリング時におけるエンジン回転速度をフィードバック制御するアイドリング制御装置であって、
    記憶手段には、
    アイドリング時の基準エンジン回転速度から実際のエンジン回転速度を減算した値を差回転速度と定義したとき、
    前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行しないときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第1の対応情報を記憶するとともに、
    前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行するときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第2の対応情報を記憶し、
    前記アイドリング制御装置は、
    前記エンジンの回転速度を受信して、前記基準エンジン回転速度から受信したエンジン回転速度を減算した差回転速度を算出し、
    前記圧抜き信号を取得してから所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御し、
    それ以外のアイドリング時は、算出した差回転速度と前記第1の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御すること、
    を特徴とするアイドリング制御装置。
  8. 前記アイドリング制御装置には、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段が接続され、
    前記アイドリング制御装置は、
    前記圧抜き信号を取得してから所定時間内で、前記油温計測手段から受信した温度が所定値以下の場合は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御し、
    それ以外のアイドリング時は、算出した差回転速度と前記第1の対応情報とに基づいてエンジン回転速度をフィードバック制御すること、
    を特徴とする請求項7に記載のアイドリング制御装置。
  9. エンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの接続および切断を制御し、アイドリング時に、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行するとともに、この圧抜き動作を行うことを示す圧抜き信号を出力するクラッチアクチュエータとを備える車両において、アイドリング時におけるエンジン回転速度をフィードバック制御するアイドリング制御装置であって、
    記憶手段には、
    アイドリング時の基準エンジン回転速度から実際のエンジン回転速度を減算した値を差回転速度と定義したとき、
    前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行しないときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および/または前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第1の対応情報を記憶するとともに、
    前記差回転速度と、前記圧抜き動作を実行するときの、前記エンジンへの基準吸入空気量に対する補正空気量および前記エンジンの点火時期に対する進角量との対応を示す第2の対応情報を記憶し、
    前記アイドリング制御装置は、
    前記エンジンの回転速度を受信して、前記基準エンジン回転速度から受信したエンジン回転速度を減算した差回転速度を算出し、
    前記圧抜き信号を取得してから第1所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報とに基づいて、エンジン回転速度をフィードバック制御し、
    前記第1所定時間経過後、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間内は、算出した差回転速度と前記第2の対応情報のうち、補正空気量の対応のみを用いてエンジン回転速度をフィードバック制御し、
    それ以外のアイドリング時は、前記第1の対応情報を用いてエンジン回転速度をフィードバック制御すること、
    を特徴とするアイドリング制御装置。
  10. 前記第2の対応情報の補正空気量および/または進角量の絶対値は、前記第1の対応情報の同一の差回転速に対する補正空気量および/または進角量の絶対値よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載のアイドリング制御装置。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載のクラッチアクチュエータであって、
    前記圧抜き信号を、圧抜き動作を実行する所定時間前に出力すること、
    を特徴とするクラッチアクチュエータ。
  12. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段と、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管とを備える車両におけるクラッチアクチュエータであって、
    前記車両がアイドリング中に、前記油温計測手段から受信した油温が所定値以上の場合は、第1所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、前記クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行し、
    前記油温が所定値未満の場合は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間ごとに、前記圧抜き動作を実行すること、
    を特徴とするクラッチアクチュエータ。
  13. マニュアルトランスミッションと、クラッチと、前記クラッチの作動を制御するクラッチアクチュエータと、前記マニュアルトランスミッション内のトランスミッションオイルの温度を計測する油温計測手段と、前記クラッチアクチュエータから液圧を伝達されて前記クラッチを動作させるシリンダと、前記クラッチアクチュエータおよび前記シリンダを接続するクラッチ液圧配管と、前記クラッチ液圧配管の液圧を計測する液圧計測手段と、前記クラッチ液圧配管の液圧を所定圧力以下に調整する圧力調整手段とを備える車両におけるクラッチアクチュエータであって、
    前記車両がアイドリング中に、前記油温計測手段から受信した温度が所定温度以下であり、前記液圧計測手段から受信した液圧が所定定圧力以上となった場合には、前記圧力調整手段を動作させ、
    それ以外の場合には、所定時間ごとに前記クラッチを作動させて、前記クラッチ液圧配管の圧抜き動作を実行すること、
    を特徴とするクラッチアクチュエータ。
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