JP2008185096A - 回転及び動力伝達切換装置 - Google Patents

回転及び動力伝達切換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造がコンパクトで、簡単な操作で回転及び動力伝達の切換が可能な回転及び動力伝達切換装置を提供する。
【解決手段】第1プーリ3は第1角形スプライン穴5aを有し、第2プーリ13は第2角形スプライン穴15aを有し、共通の回転軸1に沿って軸方向に移動可能でかつ共通の回転軸1と共に回転するスライドハブ21が玉軸受4,14間に配置されており、スライドハブ21はその外径側に第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aと係合可能な第3角形スプライン軸21aを有し、スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段が玉軸受4,14間に配置されており、移動手段はスライドハブ21の一方の側面側に設けられた圧縮空気が供給される流体圧力室26とスライドハブ21の他方の側面側に設けられた圧縮コイルばね22とから構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、共通の回転軸とこの共通の回転軸の外周にそれぞれ軸受によって回転自在に支持された第1回転体及び第2回転体を有し、第1回転体と第2回転体のいずれか一方と共通の回転軸との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置に関するものである。
従来、この種の回転及び動力伝達切換装置として、次のようなものが提案されている。すなわち、共通の駆動軸とこの共通の駆動軸の外周にそれぞれ玉軸受によって回転自在に支持された第1溝付ドラム及び第2溝付ドラムを有し、第1溝付ドラムと第2溝付ドラムのいずれか一方に共通の駆動軸の回転及び動力を択一的に伝達するクラッチ装置であって、第1溝付ドラムと第2溝付ドラムはその外径側にそれぞれ軸方向に移動可能でかつ第1溝付ドラムまたは第2溝付ドラムと共に回転する被動クラッチ板を備え、各被動クラッチ板はその対向面側にそれぞれ噛み合い爪が形成され、第1溝付ドラムと第2溝付ドラムとの間に配置され共通の駆動軸にキーによって軸方向に移動不能に取り付けられた駆動クラッチ板を備え、駆動クラッチ板はその両側面に各被動クラッチ板の噛み合い爪と係合可能な噛み合い爪が形成され、各被動クラッチ板を軸方向に移動させる移動手段が各被動クラッチ板に対応してそれぞれ備えられ、各移動手段は各被動クラッチ板の外周に形成された環状溝部に係合するスライドレバーとこのスライドレバーをスライドさせるための空気圧シリンダとから構成されている、クラッチ装置が提案されている(特許文献1、図5,7,8参照)。
特開2001−311435号公報
ところで、前記特開2001−311435号公報に開示されたクラッチ装置は、各被動クラッチ板を軸方向に移動させる移動手段が各被動クラッチ板に対応してそれぞれ備えられ、各移動手段は各被動クラッチ板の外周に形成された環状溝部に係合するスライドレバーとこのスライドレバーをスライドさせるための空気圧シリンダとから構成されているので、クラッチ装置全体の構造がコンパクトでない、という問題点がある。また、第1溝付ドラムと第2溝付ドラムのいずれか一方に共通の駆動軸の回転及び動力を択一的に伝達するためには、各被動クラッチ板に対応する各空気圧シリンダを操作して、各被動クラッチ板をそれぞれ軸方向に移動させる必要があり、クラッチ装置の切換操作が煩雑である、という問題点がある。
そこで、本発明は、構造がコンパクトで、簡単な操作で回転及び動力伝達の切換が可能な回転及び動力伝達切換装置を提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、前記課題を解決するために、共通の回転軸と該共通の回転軸の外周にそれぞれ軸受によって回転自在に支持された第1回転体及び第2回転体を有し、該第1回転体と第2回転体のいずれか一方と前記共通の回転軸との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置において、前記第1回転体は第1トルク伝達部を有し、前記第2回転体は第2トルク伝達部を有し、前記共通の回転軸に沿って軸方向に移動可能でかつ前記共通の回転軸と共に回転するスライドハブが前記軸受間に配置されており、該スライドハブはその外径側に前記第1トルク伝達部及び第2トルク伝達部と係合可能な第3トルク伝達部を有し、前記スライドハブを軸方向に移動させる移動手段が前記軸受間に配置されているものである。
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を有する。
(1)共通の回転軸と該共通の回転軸の外周にそれぞれ軸受によって回転自在に支持された第1回転体及び第2回転体を有し、該第1回転体と第2回転体のいずれか一方と前記共通の回転軸との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置において、前記第1回転体は第1トルク伝達部を有し、前記第2回転体は第2トルク伝達部を有し、前記共通の回転軸に沿って軸方向に移動可能でかつ前記共通の回転軸と共に回転するスライドハブが前記軸受間に配置されており、該スライドハブはその外径側に前記第1トルク伝達部及び第2トルク伝達部と係合可能な第3トルク伝達部を有し、前記スライドハブを軸方向に移動させる移動手段が前記軸受間に配置されている。したがって、前記第1トルク伝達部、前記第2トルク伝達部、前記第3トルク伝達部及び前記移動手段が、すべて前記第1回転体及び前記第2回転体と前記共通の回転軸との間に内蔵されているので、構造がコンパクトであるとともに、前記移動手段で前記スライドハブを軸方向に移動させるという簡単な操作で回転及び動力伝達の切換が可能である。
(2)回転及び動力伝達切換装置が1つのユニットとして構成されるため、保守が容易である。
本発明の回転及び動力伝達切換装置の最良の形態としては、次のように構成されている。すなわち、共通の回転軸1と共通の回転軸1の外周にそれぞれ玉軸受4,14によって回転自在に支持された第1プーリ3及び第2プーリ13を有し、第1プーリ3と第2プーリ13のいずれか一方と共通の回転軸1との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置において、第1プーリ3は第1角形スプライン穴5aを有し、第2プーリ13は第2角形スプライン穴15aを有し、共通の回転軸1に沿って軸方向に移動可能でかつ共通の回転軸1と共に回転するスライドハブ21が玉軸受4,14間に配置されており、スライドハブ21はその外径側に第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aと係合可能な第3角形スプライン軸21aを有し、スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段が玉軸受4,14間に配置されており、移動手段はスライドハブ21の一方の側面側に設けられた圧縮空気が供給される流体圧力室26とスライドハブ21の他方の側面側に設けられた圧縮コイルばね22とから構成されている。その実施例を以下に説明する。
本発明の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置を図1〜図6を参照して以下に説明する。図1は本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第1プーリが連結された状態を示す断面図である。図2は図1に示す回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第2プーリが連結された状態を示す断面図である。図3は図1,2、6に示す第1角形スプライン穴、第2角形スプライン穴、第3角形スプライン軸の各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。図4は図3に示す各歯の形状とは異なる各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。図5は図3,4に示す各歯の形状とはさらに異なる各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。図6は本発明の他の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第1プーリが連結された状態を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置は、図1、図2に示すように、概略、共通の回転軸1と、第1プーリ(第1回転体)3と、第2プーリ(第2回転体)13と、玉軸受4,14と、第1トルク伝達環状部材5と、第2トルク伝達環状部材15と、滑動形キー2と、スライドハブ21と、流体圧力室26と、圧縮コイルばね(付勢部材)22と、を備えている。
共通の回転軸1の一端部に後述する流体圧力室26に連通する軸方向流路1aと半径方向流路1bが設けられており、また、後述するスライドロッド27を嵌合するスライドロッド嵌合孔1cと六角穴付きボルトガイド溝1dが設けられている。
第1プーリ3は、共通の回転軸1の一端部外周に一組の玉軸受4,4によって回転自在に支持されている。また、第1プーリ3の内径側に第1トルク伝達環状部材5が六角穴付きボルト6により一体的に取り付けられている。そして、第1トルク伝達環状部材5はその内径側に第1トルク伝達部としての第1角形スプライン穴5aが形成されている。また、第1プーリ3の側面(後述する第2プーリ13と対向する側の側面)にオイルシール支持用断面L字状環状リング10がボルト11により第1トルク伝達環状部材5に取り付けられている。
第1プーリ3より外径の大きい第2プーリ13は、第1プーリ3に対向する位置に配置され、共通の回転軸1の外周に一組の玉軸受14,14によって回転自在に支持されている。また、第2プーリ13の内径側で第1トルク伝達環状部材5に対向する位置に第2トルク伝達環状部材15が六角穴付きボルト16により一体的に取り付けられている。そして、第2トルク伝達環状部材15はその内径側に第2トルク伝達部としての第2角形スプライン穴15aが形成されている。また、第2プーリ13の内径側とオイルシール支持用断面L字状環状リング10の外周面との間にオイルシール19が装着されている。
スライドハブ21は、第1プーリ3及び第2プーリ13の内径側でかつ一組の玉軸受4,4と一組の玉軸受14,14との間に配置されている。そして、スライドハブ21はその外径側に第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aと係合可能な第3トルク伝達部としての第3角形スプライン軸21aが形成されている。また、スライドハブ21は、共通の回転軸1に滑動形キー2を介して軸方向に移動可能に取り付けられている。滑動形キー2は滑りキーまたはフェザーキーとも呼ばれるもので、共通の回転軸1のキー溝内に図示しない取付ねじにより固定されている。そして、滑動形キー2の上半分はスライドハブ21のキー溝21b内に嵌め込まれている。したがって、スライドハブ21は共通の回転軸1及び滑動形キー2に沿って軸方向に移動可能でかつ共通の回転軸1と共に回転する。
スライドハブ21の外周面と第1プーリ3の内径側との間には、スライドハブ21の軸方向の移動をガイドする滑り軸受7とこの滑り軸受7に隣接してオイルシール8が設けられている。また、同様に、スライドハブ21の外周面と第2プーリ13の内径側との間にも、スライドハブ21の軸方向の移動をガイドする滑り軸受17が設けられている。
スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段が玉軸受4,14間に配置されている。すなわち、移動手段は圧縮空気が供給される流体圧力室26と圧縮コイルばね22(付勢部材)とから構成されており、流体圧力室26はスライドハブ21の一方の側面側(図1,2において左側)と第1プーリ3との間に設けられ、圧縮コイルばね22はスライドハブ21の他方の側面側(図1,2において右側)と第2プーリ13との間に設けられている。
流体圧力室26を構成するスライドハブ21の内径側及び第1プーリ3の内径側には、流体圧力室26を挟んでそれぞれOリング25とシールリング9が装着されている。また、圧縮コイルばね22の玉軸受14側の端部は圧縮コイルばね支持部材23によって支持されている。そして、圧縮コイルばね支持部材23の外周と第2プーリ13の内径側の間には滑り軸受18が設けられ、さらに、圧縮コイルばね支持部材23と玉軸受14の間にはスラスト軸受24が設けられている。
また、スライドハブ21を軸方向に移動させて、第3角形スプライン軸21aを第1角形スプライン穴5aまたは第2角形スプライン穴15aに係合させる際に、その相互の係合をスムーズにするために、第3角形スプライン軸21aの歯の両端部と、第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aの歯の係合側の端部を先細状に形成している。
各歯の端部を先細状に形成する具体的な例として、図3と図4と図5に示すようなものがある。図3(A)は第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aの各歯の係合側の端部を歯先側から見て山状にした例を示し、図3(B)は第3角形スプライン軸21aの歯の両端部を歯先側から見て山状にした例を示している。図4(A)は第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aの各歯の係合側の端部を歯先側から見て円弧形にした例を示し、図4(B)は第3角形スプライン軸21aの歯の両端部を歯先側から見て円弧形にした例を示している。図5(A)は第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aの各歯の係合側の端部を歯先側から見て錐状にした例を示し、図5(B)は第3角形スプライン軸21aの歯の両端部を歯先側から見て錐状にした例を示している。また、図3(A),(B)、図4(A),(B)及び図5(A),(B)はいずれも、同一形状の先細形状どうしのものを組み合わせる例を示しているが、別の先細形状のものの組み合わせ(例えば、山状と円弧状の組み合わせ等)であってもよい。このように、第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aの各歯の係合側の端部と、第3角形スプライン軸21aの歯の両端部を先細状に形成することにより、第3角形スプライン軸21aを第1角形スプライン穴5aまたは第2角形スプライン穴15aにスムーズに係合させることができる。
スライドハブ21には、スライドロッド27が取り付けられている。このスライドロッド27は、スライドハブ21の位置、すなわち、第3角形スプライン軸21aが第1角形スプライン穴5aと係合した位置(図1に示す位置)にあるか、第2角形スプライン穴15aと係合した位置(図2に示す位置)にあるか、を外部から識別できるようにするために取り付けられるものである。スライドロッド27は共通の回転軸1の一端部に設けられたスライドロッド嵌合孔1cに挿入された状態で六角穴付きボルト28によりスライドハブ21に取り付けられている。
上記のように構成されている回転及び動力伝達切換装置においては、流体圧力室26に圧縮空気が供給されていない状態では、図1に示すように、スライドハブ21は圧縮コイルばね22の付勢力により流体圧力室26側(図1において左方向)に移動し、第3角形スプライン軸21aが第1角形スプライン穴5aと係合している。この状態では、スライドロッド27はスライドハブ21と共に図1において左方向に移動するから、図1に示すように、その先端部は共通の回転軸1の軸端より突出している。また、流体圧力室26に圧縮空気が供給された状態では、図2に示すように、スライドハブ21は流体圧力室26内の空気圧により圧縮コイルばね22の付勢力に抗して玉軸受14側(図2において右方向)に移動し、第3角形スプライン軸21aが第2角形スプライン穴15aと係合している。この状態では、スライドロッド27はスライドハブ21と共に図2において右方向に移動するから、図2に示すように、その先端部は共通の回転軸1の軸端より突出していない。
本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置の作用について以下に説明する。
まず、第1プーリ3の回転及び動力を共通の回転軸1に伝達するには、外部の圧縮空気の切換バルブ等を操作して、流体圧力室26に圧縮空気が供給されない状態にする。この状態では、図1に示すように、スライドハブ21は圧縮コイルばね22の付勢力により流体圧力室26側(図1において左方向)に移動し、第3角形スプライン軸21aが第1角形スプライン穴5aと係合している。この状態で第1プーリ3にベルトにより回転及び動力が与えられると、第1プーリ3の回転及び動力は第1トルク伝達環状部材5とスライドハブ21との係合、及び滑動形キー2を介して共通の回転軸1に回転及び動力が伝達される。この時、第2プーリ13は第2角形スプライン穴15aが第3角形スプライン軸21aと係合していないので空転する。なお、この状態は、スライドロッド27の先端部が共通の回転軸1の軸端より突出していることで外部から認識できる。
また、第2プーリ13の回転及び動力を共通の回転軸1に伝達するには、外部の圧縮空気の切換バルブ等を操作して、流体圧力室26に圧縮空気を供給する。この状態では、図2に示すように、スライドハブ21は流体圧力室26内の空気圧により圧縮コイルばね22の付勢力に抗して玉軸受14側(図2において右方向)に移動し、第3角形スプライン軸21aが第2角形スプライン穴15aと係合している。この状態で第2プーリ13にベルトにより回転及び動力が与えられると、第2プーリ13の回転及び動力は第2トルク伝達環状部材15とスライドハブ21との係合、及び滑動形キー2を介して共通の回転軸1に回転及び動力が伝達される。この時、第1プーリ3は第1角形スプライン穴5aが第3角形スプライン軸21aと係合していないので空転する。なお、この状態は、スライドロッド27の先端部が共通の回転軸1の軸端より突出していないことで外部から認識できる。
本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置によれば、次のような効果を有する。
(1)共通の回転軸1と共通の回転軸1の外周にそれぞれ玉軸受4,14によって回転自在に支持された第1プーリ3及び第2プーリ13を有し、第1プーリ3と第2プーリ13のいずれか一方と共通の回転軸1との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置において、第1プーリ3は第1角形スプライン穴5aを有し、第2プーリ13は第2角形スプライン穴15aを有し、共通の回転軸1に沿って軸方向に移動可能でかつ共通の回転軸1と共に回転するスライドハブ21が玉軸受4,14間に配置されており、スライドハブ21はその外径側に第1角形スプライン穴5a及び第2角形スプライン穴15aと係合可能な第3角形スプライン軸21aを有し、スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段が玉軸受4,14間に配置されており、移動手段はスライドハブ21の一方の側面側に設けられた圧縮空気が供給される流体圧力室26とスライドハブ21の他方の側面側に設けられた圧縮コイルばね22とから構成されている。したがって、第1角形スプライン穴5a、第2角形スプライン穴15a、第3角形スプライン軸21a及び移動手段(流体圧力室26と圧縮コイルばね22)が、すべて第1プーリ3及び第2プーリ13と共通の回転軸1との間に内蔵されているので、構造がコンパクトであるとともに、流体圧力室26への圧縮空気の供給あるいは供給停止によりスライドハブ21を軸方向に移動させるという簡単な操作で回転及び動力伝達の切換が可能である。
(2)流体圧力室26に供給する流体として(圧縮)空気を使用しているので、エネルギーの無駄がなく、環境にやさしい。
(3)回転及び動力伝達切換装置が1つのユニットとして構成されるため、保守が容易である。
次に、本発明の他の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置について図6を参照して説明する。図1,2に示す本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置は、オイルシール19を支持するために、オイルシール支持用断面L字状環状リング10をボルト11により第1トルク伝達環状部材5に着脱可能に取り付ける構造であるのに対して、本発明の他の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置は、オイルシール支持用環状つば部3aを第1プーリ3の側面側に一体的に突出させたものである。すなわち、上記のように、両者(一実施例と他の実施例)はオイルシール支持用断面L字状環状リング10を使用するか、あるいはオイルシール支持用環状つば部3aを設けるかの点で相違するのみである。そして、両者(一実施例と他の実施例)はその他の構成および作用・効果は同じであるので、図6に示す本発明の他の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置には、図1,2に示す本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置に付した符号と同一の符号を付して、その他の構成および作用・効果の説明は省略する。
なお、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては、スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段の構成要素として、圧縮コイルばね22を使用しているが、圧縮コイルばね22に代えて、他の形式のばねを使用してもよい。
また、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては回転体としてプーリを使用しているが、請求項1記載の発明は回転体としてプーリ以外にスプロケット、歯車、あるいはその他の回転及び動力を伝達する部材も含まれる。
また、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては第1,2,3トルク伝達部として角形スプラインを使用しているが、請求項1記載の発明は第1,2,3トルク伝達部として角形スプライン以外に、インボリュートスプラインあるいはボールスプライン等の使用も可能であり、さらに、スプライン以外に、平行キー、端面キー、鋼球と溝の噛み合い、あるいは歯(ツース)相互の噛み合い、等のトルク伝達部品も使用可能である。
また、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては流体圧力室26に圧縮空気を供給する場合について説明しているが、請求項1記載の発明は流体圧力室26に供給する圧縮空気に代えて油圧を供給する場合にも適用できるものである。
また、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては、スライドハブ21を軸方向に移動させる移動手段は、スライドハブ21の一方の側面側に設けた流体圧力室26と、スライドハブ21の他方の側面側に設けた圧縮コイルばね22とで構成されているが、請求項1記載の発明の移動手段は圧縮コイルばね22を使用することなく、スライドハブ21を挟んで左右にそれぞれ流体圧力室を設けた構成のものも含まれる。このような構成の移動手段は、左右の流体圧力室のいずれかに圧力流体を交互に供給することによりスライドハブ21を左右方向に移動させることができる。
また、前述した本発明の一実施例及び他の実施例においては第1プーリ(第1回転体)3あるいは第2プーリ(第2回転体)13の回転及び動力を共通の回転軸1へ伝達する場合について説明しているが、請求項1記載の発明は共通の回転軸1の回転及び動力を第1プーリ(第1回転体)3あるいは第2プーリ(第2回転体)13へ伝達する場合にも適用できるものである。
本発明の一実施例に係る回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第1プーリが連結された状態を示す断面図である。 図1に示す回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第2プーリが連結された状態を示す断面図である。 図1,2、6に示す第1角形スプライン穴、第2角形スプライン穴、第3角形スプライン軸の各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。 図3に示す各歯の形状とは異なる各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。 図3,4に示す各歯の形状とはさらに異なる各歯の形状を示す斜視図で、(A)は第1角形スプライン穴及び第2角形スプライン穴の各歯の形状を示す斜視図、(B)は第3角形スプライン軸の歯の形状を示す斜視図である。 本発明の他の実施例に係る回転及び動力伝達切換装置であって、共通の回転軸と第1プーリが連結された状態を示す断面図である。
符号の説明
1 共通の回転軸
1a 軸方向流路
1b 半径方向流路
1c スライドロッド嵌合孔
1d 六角穴付きボルトガイド溝
2 滑動形キー
3 第1プーリ(第1回転体)
3a オイルシール支持用環状つば部
4 玉軸受
5 第1トルク伝達環状部材
5a 第1角形スプライン穴(第1トルク伝達部)
6 六角穴付きボルト
7 滑り軸受
8 オイルシール
9 シールリング
10 オイルシール支持用断面L字状環状リング
11 ボルト
13 第2プーリ(第2回転体)
14 玉軸受
15 第2トルク伝達環状部材
15a 第2角形スプライン穴(第2トルク伝達部)
16 六角穴付きボルト
17 滑り軸受
18 滑り軸受
19 オイルシール
21 スライドハブ
21a 第3角形スプライン軸(第3トルク伝達部)
21b キー溝
22 圧縮コイルばね(付勢部材)
23 圧縮コイルばね支持部材
24 スラスト軸受
25 Oリング
26 流体圧力室
27 スライドロッド
28 六角穴付きボルト

Claims (1)

  1. 共通の回転軸と該共通の回転軸の外周にそれぞれ軸受によって回転自在に支持された第1回転体及び第2回転体を有し、該第1回転体と第2回転体のいずれか一方と前記共通の回転軸との間の回転及び動力伝達を択一的に切り換える回転及び動力伝達切換装置において、
    前記第1回転体は第1トルク伝達部を有し、前記第2回転体は第2トルク伝達部を有し、前記共通の回転軸に沿って軸方向に移動可能でかつ前記共通の回転軸と共に回転するスライドハブが前記軸受間に配置されており、該スライドハブはその外径側に前記第1トルク伝達部及び第2トルク伝達部と係合可能な第3トルク伝達部を有し、前記スライドハブを軸方向に移動させる移動手段が前記軸受間に配置されていることを特徴とする回転及び動力伝達切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012140208A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Toyota Motor Corp 物品搬送装置

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