JP2008183999A - 自動車のバックドア - Google Patents

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Abstract

【課題】バックドアの上縁部に設けられた内部空間部を、車体側から供給される空調エアの通路として有効利用して、車室後部の温度調節ないしはバックウィンド内面の曇り除去を行うことのできる自動車のバックドアを提供する。
【解決手段】車体後部に開口したテールゲート部を開閉する自動車のバックドア1であって、窓用開口部10がそれぞれ開口されたインナパネル12及びアウタパネル11が、少なくとも該窓用開口部10上縁側に車幅方向に延びる内部空間部13を有するように接合されているとともに、前記窓用開口部10を覆うバックウィンド9を備え、前記インナパネル12には、車体側から空調エアを内部空間部13に導入するエア導入口20と、バックウィンド9の上縁近傍で内部空間部13に導入された空調エアを車室内に向けて噴出する吹出口25とが開口されている
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のバックドアに関する。
近年、車室内の拡大等に伴い、車室後部にも空調エアが供給されるようになっている。例えば、特許文献1では、車室の後部側壁内に空調ユニットを配置して、該空調ユニットで生成された空調エアを、後部側壁内に形成されたダクトを通過させて、後部座席上方に形成された吹出し口から車室後部に吹き出すようにしている。
また、近年では、バックウィンドに空気を吹き付けて、バックウィンドの曇りを除去することが行われている。例えば、特許文献2では、後部窓ガラスの下方に形成されたバックドアアウタとバックドアインナとの間の空間に、空気ポンプと、空気ポンプに接続された空気吹出ノズルとを収容するとともに、前記空間の上側に形成されたバックドアインナの開口部に空気吹出ノズルの空気吹出口を取り付けて、下方から後部窓ガラスに空気を吹き付けるようにしている。
特開平11−301245号公報 特開2002−264781号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2では、上述した空調エアや空気を発生させるために、空調ユニットや空気ポンプが必要となる。
また、特許文献2では、バックウィンドの下方からバックウィンドへ空気が吹き付けられるために、バックウィンドの下部内面は曇りを除去できるものの、該下部内面は後部座席にさえぎられて運転席から見えない。したがって、バックウィンドの下部内面よりも運転席から見える上部内面の曇りを除去することが好ましい。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
バックドアの上縁部に設けられた内部空間部を、車体側から供給される空調エアの通路として有効利用して、車室後部の温度調節ないしはバックウィンド内面の曇り除去を行うことのできる自動車のバックドアを提供することにある。
請求項1の発明は、車体後部に開口したテールゲート部を開閉する自動車のバックドアであって、窓用開口部がそれぞれ開口されたインナパネル及びアウタパネルが、少なくとも該窓用開口部上縁側に車幅方向に延びる内部空間部を有するように接合されているとともに、前記窓用開口部を覆うバックウィンドを備え、前記インナパネルには、車体側から空調エアを前記内部空間部に導入するエア導入口と、前記バックウィンドの上縁近傍で前記内部空間部に導入された空調エアを車室内に向けて噴出する吹出口とが開口されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを前記バックウィンドの少なくとも上部内面に向けて噴出するデミスタ吹出口であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを車室前方へ向けて噴出するベント吹出口であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを前記バックウィンドの内面に向けて噴出するデミスタ吹出口と、該デミスタ吹出口の車両前方側に隣接し、前記内部空間部に導入された空調エアを車室前方に向けて吹き出すベント吹出口とで構成され、前記内部空間部には、空調エアの流通を、前記デミスタ吹出口と、前記ベント吹出口とに選択的に切換える弁切換装置が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空調エアは、車体側からエア導入口を経て内部空間部に導入され、バックウィンドの上縁近傍で吹出口から車室内に噴出される。これにより、前記内部空間部が車体側から供給される空調エアの通路として有効利用されて、車室後部の温度制御ないしはバックウィンド内面の曇りを除去することができる。
請求項2の発明によれば、内部空間部に導入された空調エアは、デミスタ吹出口からバックウィンドの少なくとも上部内面に向けて噴出される。これにより、運転席から見えるバックウィンドの少なくとも上部内面に付いた曇りが確実に除去されるため、運転者の後部視界が遮られることがなく安全運転ができる。
請求項3の発明によれば、内部空間部に導入された空調エアは、ベント吹出口から車室前方へ向けて噴出される。これにより、車室後部の温度がより効果的に調節される。
請求項4の発明によれば、前記弁切換装置が設けられていることにより、エア導入口を共用して前記内部空間部における空調エアの流通を、前記デミスタ吹出口と、前記ベント吹出口とに選択的に切換えることが可能になり利便性が向上する。すなわち、エア導入口をデミスタ吹出口及びベント吹出口それぞれに対応して設ける必要がなく、エア導入口の開口数が低減でき、これによりバックドアの構造の簡素化及び剛性向上を図ることができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るバックドア1を備えた自動車2の側面図で、この図では、バックドア1が左右一対のダンパステー3により開作動している状態を示す。
第1の実施形態にかかるバックドア1は、バックドア本体4の上端部の車幅方向両端内寄り部分が左右一対のヒンジ部材5(図2参照)を介して自動車2の車体後部に枢支され、バックドア本体4がヒンジ部材5を支点に上下方向に回動することにより、車体後部に開口したテールゲート部6を開閉可能に構成されている。
ダンパステー3は、内部にガスが封入されたチューブ7と、該チューブ7に伸縮自在に挿入されガス圧により常時突出する方向に付勢されたロッド8とからなり、このダンパステー3のチューブ7は、テールゲート部6の外側で揺動自在に枢着されている。
図2は、第1の実施形態におけるバックドア1の正面図であり、図3は、図2に示すA−A線で切断した断面図である。なお、便宜のため、図2に示す後述のアウタパネル11は、便宜のため、その一部が切除されて示されている。
バックドア本体4は、窓用開口部10がそれぞれ形成された樹脂製のアウタパネル11とインナパネル12とから構成されている。アウタパネル11とインナパネル12とは、窓用開口部10の上縁側に車幅方向に延びる内部空間部13を有するように、周縁部同士が接合されている。アウタパネル11には、アウタパネル11の上縁部を車両後側へ膨出させてなるリアスポイラー14が形成され、リアスポイラー14は、車幅方向両端近傍に亘って延びている。
詳しくは、リアスポイラー14の上側部15が、車両後側へ向かって下方へゆるやかに傾斜して延びた後、下側部16が屈曲部17で屈曲して車両前方へ向かって下方に延び、さらに下縁部18が折返部19から車両後側へ向かって大きく傾斜している。なお、21はハイマウントストップランプ(図示せず)が取り付けられるランプ取付部である。
アウタパネル11における窓用開口部10の周縁部外側、つまり前記下縁部18外側には、窓用開口部10を覆うようにバックウィンド9が接着されており、このバックウィンド9の上縁近傍に、リアスポイラー14の前記下側部16が被さるように傾斜している。
インナパネル12には、車幅方向における略中央位置にエア導入口20が形成されており、このエア導入口20には、後述の車体側空調エア通路54と連通する伸縮可能な蛇腹状の連結管49が接続されている。
また、インナパネル12の窓用開口部10の上縁側には、一対のデミスタ吹出口22,23が車幅方向に離間して形成されており、該デミスタ吹出口22,23の開口方向の延長線上にバックウィンド9の上部内面が位置している。
また、インナパネル12におけるデミスタ吹出口22,23の上方には、車室前方に向けて開口する一対のベント吹出口24,25が、車幅方向に離間して形成されている。
デミスタ吹出口22,23及びベント吹出口24,25は、インナパネル12に形成された複数の開口部230及び250によってそれぞれ形成されており、各開口部230,250は、隣接する開口と所定の間隔をあけて配置されている。
また、デミスタ吹出口23とベント吹出口25とは、エア導入口20の車両右側に配置されており、ベント吹出口25は、図3に示すように、デミスタ吹出口23の車両前方側に隣接している。デミスタ吹出口22とベント吹出口24とは、エア導入口20の車両左側に配置されており、ベント吹出口24は、デミスタ吹出口22の車両前方側に隣接している。
また、インナパネル12には、第1,第2,第3の板状通路壁部27,28,29が一体に立設されている。
第1の通路壁部27と第2の通路壁部28は、内部空間部13の上下端に亘って延びており、第1の通路壁部27は、デミスタ吹出口22及びベント吹出口24よりも車両左側に配置され、第2の通路壁部28は、デミスタ吹出口23及びベント吹出口25よりも車両右側に配置されている。
第3の通路壁部29は、エア導入口20の下方、且つ左右のデミスタ吹出口及びベント吹出口の間に配置されており、上部30と、左側部31と、右側部32とで連続してコの字状に形成されている。上部30は、エア導入口20の下方近傍で車幅方向に延伸し、左側部31は、上部30の左端部から内部空間部13の下端まで延び、右側部32は、上部30の右端部から内部空間部13の下端まで延びている。
なお、第1,第2,第3の通路壁部27,28,29は、アウタパネル12の内面近傍まで延びている。
以上のように第1,第2,第3の通路壁部27,28,29が設けられた結果、エア導入口20と、左右のデミスタ吹出口及びベント吹出口とを結ぶ二股上のエア通路が構成されている。詳しくは、エア通路26において、該二股の上端部にエア導入口20が位置し、エア通路26における左側通路の下端部にデミスタ吹出口22とベント吹出口24とが位置し、エア通路26における右側通路の下端部にデミスタ吹出口23とベント吹出口25とが位置している。なお、第1,第2,第3の通路壁部27,28,29の車両後方側の先端とアウタパネル11内面との間には、インナパネル12とアウタパネル11との接合を容易にする観点から、隙間40が存在している。図3において、50はテールゲート部6のゲートトリム、52はトップシーリング、54は該トップシーリング52とルーフパネル56との間に形成され、インストルメントパネルに設置された空調エア供給装置(図示せず)から供給される空調エアの車体側空調エア通路である。そうして、前記連結管49の車体側は、管体58により車体側空間エア通路54と連通している。
また、エア通路26において、左側通路及び右側通路の下端部には、弁切換装置60及び61が設けられている。以下、図3に示す右側の弁切換装置61の構成について説明する。なお、左側の弁切換装置60については、右側の弁切換装置61と同様の構成を有するので、その説明を省略する。
弁切換装置61は、軸44と、板状の弁体43と、弁切換用の操作用円板45とを有している。
軸44は、第3の通路壁部29の右側部32から車幅右側に延びて、第2の通路壁部28を貫通し、その右端部が第2の通路壁部28の右側に突出している。また、軸44は、エア通路26の右側通路内で、インナパネル12のデミスタ吹出口23とベント吹出口25の中間部近傍で車幅方向に延びている。
弁体43は、左右端が前記右側通路を構成する第2の通路壁部28及び右側部32に近接し、その下端が軸44に支持されて、軸44を支点に上下方向に回動可能に設けられている。弁体43は、上方(図3において時計回り方向)に回動した場合には、上端がアウタパネル11の折返部19と当接し、下方(図3において反時計回り方向)に回動した場合には、ベント吹出口25を覆うように、つまりベント吹出口25を閉じるように、インナパネル12のベント吹出口25周辺部分に当接する。
操作用円板45は、第2の通路壁部28の右側においてインナパネル12に形成された図示しないスリットに回転可能に差し込まれており、操作用円板45の中央部は、軸44の右端部に接続されている。
また、操作用円板45の下部46は車室内に突出しており、運転者等は、該下部46を車室内から操作用円板45の周方向に押圧して操作用円板45及び軸44を回転させることにより、弁体43を上下に回動させることができる。
前記構成のバックドア本体4において、操作用円板45及び軸44を反時計回り方向に回転することにより、図3に実線で示すように、弁体43はインナパネル12のベント吹出口25周辺部分に当接し、エア通路26の右側通路内で、エア導入口20とベント吹出口25との連通が遮断され、エア導入口20とデミスタ吹出口23とが連通される。よって、この状態では、車体側空調エア通路54に空調エアが導入されると、該通路54、連結管49、及びエア導入口20を通過した空調エアの一部は、エア通路26の右側通路内をデミスタ吹出口23へ流れた後、バックウィンド9の上縁近傍で、デミスタ吹出口23から噴出して、バックウィンド9の内面90の少なくとも上部に吹き付けられる。
一方、操作用円板45及び軸44を時計回り方向に回転することにより、弁体43は、図3に二点鎖線で示すように、アウタパネル14の折返部19と当接し、エア通路26の右側通路内で、エア導入口20とデミスタ吹出口23との連通が遮断され、エア導入口20とベント吹出口25とが連通される。よって、この状態では、前記通路54、連結管49、及びエア通路20を通過した空調エアの一部は、エア通路26の右側通路内をベント吹出口25へ流れた後、バックウィンド9の上縁近傍で、ベント吹出口25から車室前方へ向けて噴出される。
なお、弁切換装置60も弁切換装置61と同様の構成を有することから、運転者等は、弁切換装置60の操作用円板45を車室内から回転させることで、弁切換装置60の弁体43を上下に回動させて、エア通路26の左側通路内における空調エアの流通を、デミスタ吹出口22とベント吹出口24とに選択的に切換えることができる。
以上、本実施形態によれば、空調エアは、車体側からエア導入口20を経て内部空間部13のエア通路26に導入され、バックウィンド9の上縁近傍でデミスタ吹出口22,23及びベント吹出口24,25のいずれかから車室内に噴出される。これにより、内部空間部13が車体側から供給される空調エアの通路として有効利用されて、空調エアの専用通路を別途設ける必要がない。
また、内部空間部13のエア通路26に導入された空調エアは、デミスタ吹出口22,23からバックウィンド9の少なくとも上部内面に向けて噴出される。これにより、運転席から見えるバックウィンド9の少なくとも上部内面に付いた曇りが確実に除去されるため、運転者の後部視界が遮られることがなく安全運転ができる。
また、内部空間部13に導入された空調エアは、ベント吹出口24,25から車室前方へ向けて噴出される。これにより、車室後部の温度がより効果的に調節される。
また、左右の弁切換装置60,61が設けられていることにより、エア導入口20を共用して内部空間部13における空調エアの流通を、デミスタ吹出口とベント吹出口とに選択的に切換えることが可能になり利便性が向上する。また、エア導入口20は、デミスタ吹出口22,23及びベント吹出口24,25のいずれにも内部空間部13を介して連通しているため、エア導入口20をデミスタ吹出口22,23及びベント吹出口24,25それぞれに対応して設ける必要がなく、すなわちエア導入口20の開口数が低減でき、これによりバックドア9の構造の簡素化及び剛性向上を図ることができる。
また、左右の弁切換装置60,61はそれぞれ独立して空調エアの流通を切換えるものであるから、エア通路26において、一方の側の通路では、ベント吹出口をエア通路26に連通させ、他方の側の通路では、デミスタ吹出口をエア通路26に連通させることが可能である。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態におけるバックドアについて説明する。
なお、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、また第1の実施形態と共通する点については、第1の実施形態と同一の符号を図4及び図5に付してその説明を省略する。
図4は、第2の実施形態におけるバックドア1を示しており、便宜のため、アウタパネル11の一部と後述する第5の壁部76の全てを切除して示している。
第2の実施形態におけるバックドア1では、上述したデミスタ吹出口とベント吹出口と弁切換装置とがそれぞれ1つずつ構成された吹出ユニット70,71がバックドア本体4に取り付けられている。
吹出ユニット70,71は、インナパネル12の窓用開口10近傍部に形成された装着用開口部100,101にそれぞれ装着されており、吹出ユニット70,71は、該装着された状態で、エア通路26における左側通路及び右側通路の各下端部に位置している。
以下、吹出ユニット71が装着用開口部101に装着された状態を示す図5を中心に説明する。なお、吹出ユニット70は、吹出ユニット71と同様の構成を有するので、その詳細な説明を省略する。
吹出ユニット71は、第1の壁部73と、第2の壁部81と、第3の壁部74と、第4の壁部75と、第5の壁部76とで一体に形成されており、各壁部は板状を呈している。
第1の壁部73には、その車幅方向中央側(左側)に、デミスタ吹出口23が形成されている。
第2の壁部81は、第1の壁部73と車幅方向に一体に延びるとともに、その延長長さは該第1の壁部の長さと同一になっている。また、第2の壁部81には、ベント吹出口25が形成されており、ベント吹出口25は、前記第1の壁部73のデミスタ吹出口23と隣接している。
第3の壁部74は、第1,第2の壁部73,81の車幅方向左側端部から立設し、第4の壁部75は、第1,第2の壁部73,81の車幅方向右側端部から立設しており、第3の壁部74と第4の壁部75とは車幅方向に離間して対向している。なお、第3,第4の壁部は、前記各部位において、第1,2の壁部73,81と一体に形成されている。
図5に示す第5の壁部76については、後述する。
弁切換装置61の軸44は、車幅方向に延び、その左側端部が第3の壁部74に回転可能に支持されるとともに、平面視でデミスタ吹出口23とベント吹出口25との間を通過した後、第4の壁部75を貫通して、第4の壁部75の図示右側に突出している。
弁切換装置61の弁体43は、左右の端部が第3の壁部74及び第4の壁部75に近接し、その下端が軸44に支持されている。なお、図4は、弁体43がベント吹出口25を覆って閉じている状態を示している。
弁切換装置61の操作用円板45は、第4の壁部75の図示右側において、第1の壁部73と第2の壁部81とに跨るように形成された図示しないスリットに回転可能に差し込まれており、その中央部は、第4の壁部75の図示右側に突出した軸44の端部に一体的に取り付けられている。
また、インナパネル12の内部空間部13側には、第4,第5,第6の通路壁部91,92,93が一体に立設されており、これら通路壁部91,92,93は、図2に示す第1,第2,第3の通路壁部27,28,29が装着用開口部100,101の形成範囲で欠落した形状を呈している。
そうして、吹出ユニット71が、装着用開口部101に装着された状態において、第3の壁部74は、その上端が第6の通路壁部93の右側下端と当接して該通路壁部93とともにエア通路26の壁部を構成し、第4の壁部75は、その上端が第5の通路壁部92の下端と当接して該通路壁部92とともにエア通路26の壁部を構成している。
一方、吹出ユニット70が装着用開口部100に装着された状態において、前記第3の壁部74に対応する吹出ユニット70の壁部78の上端は第6の通路壁部93の左側下端と当接して該通路壁部93とともにエア通路26の壁部を構成し、前記第4の壁部75に対応する吹出ユニット70の壁部79は、その上端が第4の通路壁部91の下端と当接して該通路壁部91とともにエア通路26の壁部を構成している。
第1,第2の壁部73,81の周縁部におけるアウタパネル11側には、爪部78が該周縁部全周にわたって形成されており、吹出ユニット71は、爪部78がインナパネル12の車両後側面に係止されるとともに、第1,第2の壁部73,81の周縁部における爪部78と反対側には、インナパネル12の外面と当接するストッパー79が該周縁部全周にわたって形成されており、前記爪部78とストッパー79とにより、吹出ユニット71が装着用開口部101に装着される。なお、前記爪部78は全周に形成することなく、間欠的に形成してもよい。
第1の壁部73は、窓用開口部10の近傍から車両前側へ向かって下方に傾斜して伸びており、第5の壁部76は、第1の壁部73の窓用開口部10側端部82から、アウタパネル11の下縁部18に沿って上方に伸びている。また、第5の壁部76の車幅方向における長さは、第1,第2の壁部73,81の該車幅方向における長さと同一である。また、第5の壁部76における左側端部は、第3の壁部74と一体に接合されるとともに、第4の壁部75の車輌後側端面と一体に接合されている。
また、前記スリットに差し込まれた操作用円板45の下部46は、第1,第2の壁部73,81の各下端から車室内に突出しており、運転者等は、車室内から該下部46を周方向に押圧して操作用円板45及び軸44を回転させることにより、弁体43を上下に回動させることができる。
そうして、操作用円板45を反時計回り方向に回転することにより、軸44が同方向に回転して、図5に実線で示すように、弁体43は第2の壁部81のベント吹出口25周辺部分に当接して、エア通路26の右側通路内で、エア導入口20とベント吹出口25との連通が遮断され、エア導入口20とデミスタ吹出口23とが連通される。よって、この状態で、エア通路26の右側通路内を通過する空調エアは、バックウィンド9の上縁近傍でデミスタ吹出口23から噴出して、バックウィンド9の内面90の少なくとも上部に吹き付けられる。
一方、操作用円板45を時計回り方向に回転することにより、弁体43は、図5に二点鎖線で示すように、第5の壁部76の上端80と当接して、エア通路26の右側通路内で、エア導入口20とデミスタ吹出口23との連通が遮断され、エア導入口20とベント吹出口25とが連通される。よって、この状態では、エア通路26の右側通路内を通過する空調エアは、バックウィンド9の上縁近傍でベント吹出口25から車室前方に向けて噴出される。
また、エア通路26の左側通路に取り付けられる吹出ユニット70も、上述した吹出ユニット71と同様の構成を有することから、運転者等は、吹出ユニット70の操作用円板45を車室内から回転させることで、エア通路26の左側通路内における空調エアの流通を、吹出ユニット70に形成されたデミスタ吹出口22とベント吹出口24とに選択的に切換えることができる。
以上、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果が発揮されるが、第2の実施形態では、バックドア本体4にバックウィンド9を装着した後に、弁切換装置60,61を備えた吹出ユニット70,71を装着用開口部100,101に車室内側から取り付けることができるため、取付けが容易であるのみならず、弁体43等の交換の際、吹出ユニット70,71をバックドアから取外して交換することができメンテナンス性が向上する。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、内部空間部内で空調エアが通過するエア通路を構成する通路壁部はインナパネルに一体に立設されているが、これらの通路壁部のうち、いずれか又は全てがアウタパネルに一体に立設されてもよい。
また、前記通路壁部は、空調エアを内部空間部内で円滑に流すために設けられることが好ましいが、該通路壁部を設けない場合であっても、空調エアを内部空間部へ導入させることにより、アウタパネルに形成されたデミスタ吹出口からバックウィンドの内面に該空調エアを噴出させて、バックウィンドの内面の曇りを除去することができる。このため、前記通路壁部が必ずしもインナパネル又はアウタパネルに設けられる必要はない。
さらに、弁体を、モータの駆動力により回動させることとしてもよい。この場合には、該モータは、内部空間部内に配置されるとともに、ギヤを介して軸に接続される。また、モータの駆動方向は、車室内に取り付けられたスイッチを運転者等が操作することにより切換えられ、該切換えに応じて、弁体の回動方向が変更される。
本発明の第1の実施形態に係るバックドアを備えた自動車の側面図である。 第1の実施形態におけるバックドアの正面図である。 図2に示すA−A線で切断した断面図である。 第2の実施形態におけるバックドアの正面図である。 図4のB−B線で切断した断面図である。
符号の説明
1 バックドア、
6 テールゲート部、
9 バックウィンド、
10 窓用開口部、
11 アウタパネル、
12 インナパネル、
13 内部空間部、
22,23 デミスタ吹出口、
24,25 ベント吹出口、
20 エア導入口、
70,71 弁切換装置、
90 バックウィンドの内面。

Claims (4)

  1. 車体後部に開口したテールゲート部を開閉する自動車のバックドアであって、
    窓用開口部がそれぞれ開口されたインナパネル及びアウタパネルが、少なくとも該窓用開口部上縁側に車幅方向に延びる内部空間部を有するように接合されているとともに、前記窓用開口部を覆うバックウィンドを備え、
    前記インナパネルには、車体側から空調エアを前記内部空間部に導入するエア導入口と、前記バックウィンドの上縁近傍で前記内部空間部に導入された空調エアを車室内に向けて噴出する吹出口とが開口されていることを特徴とする自動車のバックドア。
  2. 前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを前記バックウィンドの少なくとも上部内面に向けて噴出するデミスタ吹出口であることを特徴とする請求項1に記載の自動車のバックドア。
  3. 前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを車室前方へ向けて噴出するベント吹出口であることを特徴とする請求項1に記載の自動車のバックドア。
  4. 前記インナパネルの吹出口は、前記内部空間部に導入された空調エアを前記バックウィンドの内面に向けて噴出するデミスタ吹出口と、該デミスタ吹出口の車両前方側に隣接し、前記内部空間部に導入された空調エアを車室前方に向けて吹き出すベント吹出口とで構成され、
    前記内部空間部には、空調エアの流通を、前記デミスタ吹出口と、前記ベント吹出口とに選択的に切換える弁切換装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のバックドア。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011240786A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Toyota Motor Corp 車両のアウタパネル構造及びリヤスポイラ構造
JP2012136066A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Honda Access Corp テールゲートスポイラーの取付構造
JP2013006570A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Daikyonishikawa Corp 車両用バックドア

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