JP2008182674A - コンテンツ提供装置および画像出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来は、放送とネットワークの融合が十分ではなかったし、放送の高品質という特長とネットワークの多様なサービスという特長を活かしきれていなかった。
【解決手段】本発明によるコンテンツ提供装置は、アクセス先を指定するアクセス先指定手段と、前記アクセス先指定手段によって指定されたアクセス先からネットワークを介して制御情報を取得する制御情報取得手段と、不特定多数を対象とした映像コンテンツを前記アクセス先とは異なる経路により取得する映像コンテンツ取得手段と、前記制御情報を用いて前記映像コンテンツを表示する映像コンテンツ表示手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によるコンテンツ提供装置は、アクセス先を指定するアクセス先指定手段と、前記アクセス先指定手段によって指定されたアクセス先からネットワークを介して制御情報を取得する制御情報取得手段と、不特定多数を対象とした映像コンテンツを前記アクセス先とは異なる経路により取得する映像コンテンツ取得手段と、前記制御情報を用いて前記映像コンテンツを表示する映像コンテンツ表示手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明はユーザにコンテンツを提供する装置に関する。さらに詳しくは、特定の相手方との間でのネットワークを介した通信により取得されるコンテンツと不特定多数に対して同報送信されるコンテンツまたは記録媒体から再生されるコンテンツとを組み合わせてユーザに提供する装置に関する。
近年のインターネットの発展により、TVとネットワークとの連係というものが今後必要となってくると考えられる。例えば特許文献1のように、放送に情報を含めてネットワークとの連係を図るものが存在する。
一方、インターネットの世界では動画配信ページがすでに稼動している。これらはネットワーク上にのみ構築されているものではあるが、ユーザにとってはTVのチャンネルを選択するのと同じ感覚で利用できる。
特開平10−117332号公報
特許文献1のような放送データに情報を持たる方法では、放送局側が用意したネットワークコンテンツとしか連係できない。これではせっかくのネットワークの特長である「多様なサービスが提供できる」という利点を活かせていない。
また、ネットワークで動画配信する場合には、どうしても動画の品質が放送より劣ってしまうし、著作権の問題によりコピーされやすいなどの問題があった。
本発明は、ネットワークコンテンツから放送のコンテンツやパッケージメディアのコンテンツを利用できるようにするものである。そして、放送のコンテンツはネットワークから配信されるのではなく従来の放送受信の枠組みをそのまま利用することでネットワーク特有の著作権管理処理を必要なくさせるものである。
本発明を用いれば、正当な放送受信ユーザにはネットワーク上での動画配信と同様の操作性、多様なサービスを得ながら、かつ、従来よりも圧倒的に高画質な放送素材を得ることができる。また、ネットワーク側では配信をしないため、著作権の問題やデータ量の増大という問題が発生しない。
放送局側でも、放送受信に関しては従来の枠組みと同じであるので今までのシステムを変更なく利用でき、さらにネットワークを通じた新たなサービスを自由に構築できる。
録画再生装置に簡単な仕組みを搭載しておき、複雑なサービスはネットワークサーバ側で提供するため、将来の拡張性も非常に簡単である。
以下に図を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による映像視聴システムの全体構成を示すブロック図である。図1の映像視聴システムは、主として、放送されるコンテンツや、DVDなどのパッケージメディアを視聴するためのものである。ここでは放送とDVDを見ることができるシステムとしているが、どちらか一方だけを視聴するシステムであってもよい。
図1は、第1の実施形態による映像視聴システムの全体構成を示すブロック図である。図1の映像視聴システムは、主として、放送されるコンテンツや、DVDなどのパッケージメディアを視聴するためのものである。ここでは放送とDVDを見ることができるシステムとしているが、どちらか一方だけを視聴するシステムであってもよい。
より詳細に説明する前に、このシステムが目指すものを概観しておく。本発明は、インターネットに代表される多彩なサービス形態の上で放送やDVDなどの高品質な映像/音声コンテンツを利用するシステムを提供するものである。本システムによれば、外部サーバよりネットワークを通じて得た情報と、放送やDVD等とを合成してユーザに提供することができ、それによって従来の放送では得られなかった多彩なアプリケーションと、従来のネットワークでは得られなかった高品質な映像を得られるのである。この単純ではあるが効果的な結合を活かすために、本システムでは、デコーダや全体の制御はネットワークと密接に連携できるようになっている。
図1の映像視聴システムは、コンテンツの供給元としての外部サーバ101,放送局102,DVD117と接続されている。
説明の都合上、外部サーバ101は1つしか図示していないが、典型的にはインターネットなどで双方向通信可能なものであり、それこそ世界中に数え切れないほどのサーバが存在している。
放送局102は、地上波,衛星,ケーブルテレビなどで映像を放送しているところであり、地域により差は存在するがこれも多数存在する。これらは不特定多数に対し同一の内容を送るものであり、インタラクティブ性には欠けるが高品質である。
DVD117は、光ディスクメディアに代表されるものであり、不特定多数を対象として販売されるものである。非常に高品質であり、放送とは違いインタラクティブ性が高いという特徴がある。しかしコンテンツ入手には手間がかかる。
本実施形態の外部サーバ101も映像データを配信可能であるが、ネットワークを通じて配信するため品質が落ちる。しかし、双方向通信のためきわめて高いインタラクティブ性を持ち、特定個人ユーザを対象とした配信もできるという特徴がある。
映像視聴システムは、ネットワークインタフェース103を通じて外部サーバ101と双方向通信が可能になっている。また、選局のためのチューナ104を通じて放送局102から映像ストリーム121を受け取る。
ネットワークインタフェース103,チューナ104,メディアインタフェース118,デコーダ114は制御IF106からの制御信号109により動作の制御を受ける。また、ネットワークインタフェース103は、外部サーバ101から機器の制御情報119を受け取ることができ、制御IF106はこの制御情報119に基づいて得られた制御情報109によりチューナ104,メディアIF118,デコーダ114の制御を行うこともできる。
デコーダ114は、チューナ104やメディアIF118から映像データ121,122を受け取ってデコードする。なお、放送やDVDが暗号化されている場合には、その復号のための情報をネットワークIF103経由で外部サーバ101から取得し、制御IF106経由でデコーダ114に供給することも可能であり、後でその機能の意義について説明する。
デコーダ114は、入力ストリーム121,122をデコードした結果として、主映像データ113,音声データ131,副映像データ115,副映像エリア情報116を出力する。
副映像エリア情報116というのは、主映像の一部に別の画像を重ねて表示することが想定されているエリアを示す情報である。
DVDが代表的な例として挙げられるが、DVDなどでは各国の言語に対応した複数の字幕がそれぞれの言語毎に多重化されていることが多い。これらの字幕データは副映像として主映像と分離可能になっている。通常、これらの副映像は、ユーザ操作により表示のON/OFFが選択可能であり、表示ONが選択されたときには主映像の特定位置に重ねて表示されることになっている。
この副映像エリア情報116は、主映像コンテンツの視聴に際してあまり影響のないエリアを指定しているものと考えることができる。したがって、主映像に重ねて何らかの情報を表示するには最も適切な領域の候補と考えられる。
なお、この副映像エリア情報116は、後述するように別の画像を合成するときに使うことも想定しており、たとえばレターボックス表示などで画面上下に黒枠表示がなされていることを動画/音声合成部105が検出し、その黒枠部分を副映像表示エリアとして利用することも可能である。
動画/音声合成部105は、デコーダ114からの映像や音声情報とネットワークIF103からの制御情報119とに従って映像や音声情報を合成して出力する。
より具体的には、制御情報119によってデコーダ114からの主映像113を表示するエリアや、背景画像を表示するエリアを決定し、また副映像エリアに表示するデータを決定する。副映像エリアには、通常はデコーダ114からの副映像115を合成するわけであるが、ネットワークIF103から指定された画像を合成することもできる。なおこれらの背景画像は静止画である必要はなく動画でもよい。音声に関しても、デコーダ114から得られる音声とネットワークIF103から得られる音声とを適当な割合で合成できる。たとえば、デコーダ114からの音声を使わずに、外部サーバ101から得られた音声データのみを出力するようなこともできる。これは例えば、野球中継の放送の解説を使わず、外部サーバ101独自の解説に切り替えるなどの用途に使うことができる。
これらの制御を外部サーバ101が主体となって行えることが本発明の大きな特徴である。
またデコーダ114は、ネットワークIF103に対してストリーム再生情報(デコード状態を示す情報)120を出力する。より具体的には、ストリーム再生情報120は、DVDの場合であればどのチャプターを再生しているかなどの情報や、放送の場合には放送ストリーム中のメタデータなどである。
これらのメタデータはサーバ101に送ってもよいし、またサーバ101から処理用プログラムをダウンロードして、機器で対応してもよい。
サーバ101側にデータを送る場合には著作権やセキュリティの問題が生じる場合があるので、送出可能なデータかどうかの判断を行ってから送出する処理を行うようにするのが望ましい。
また、サーバ101からプログラムをダウンロードする場合には、セキュリティ面の対策が必要であり、そのプログラムが実行できることに制限を加えるようなことも必要であろうと思われる。機能に対して制限を加える具体的手法については本発明の必須要素ではないので特に説明しないが、一般的にコンピュータの世界で使われているセキュリティ関連技術を使えば実現できる。
図2はデコーダ114の内部構成例である。このデコーダ114は、一般的なDVD等のストリームをデコードするものである。近年のデジタル放送もおおむねビデオとオーディオが多重化された形式を扱っており、また特にDVDでは字幕データのような副映像も多重化されている。
さて、入力されたストリーム121,122はストリーム分離部211によって映像部分,音声部分,副映像部分に分解される。映像部分はVideoデコード部212でデコードされて主映像データ113として出力される。音声部分はAudioデコード部214でデコードされて音声データ131として出力される。副映像部分は副映像デコード部213でデコードされて副映像データ115および副映像エリア情報116として出力される。
副映像データ115は、後段の動画/音声合成部105において副映像エリア情報116に従って主映像データ113と合成され、この合成映像が映像/音声出力装置107により画面表示される。このように、副映像エリア情報116で指定される領域には通常はデコーダ114からの副映像データ115が合成表示される。これに対して本実施形態のシステムでは、副映像データ115に代えて他の画像、たとえばネットワークIF103を介して外部サーバ101から取得した画像を合成表示できる点を特徴としている。以下、具体的に説明する。
デコーダ114に入力されるストリーム121,122には、図3に示すようなフォーマットの副映像が多重化されている。図3に示す副映像は、ヘッダ301と、ピクセルデータ302と、制御コマンド303とで構成されている。この副映像がストリーム分離部211で入力ストリーム121,122から分離されて副映像デコード部213に供給される。副映像デコード部213は、この副映像をデコードし、ピクセルデータ302を副映像データ115として出力し、制御コマンド303を副映像エリア情報116として出力する。後段の動画/音声合成部105では、副映像データ115に代えて他の画像、たとえばネットワークIF103を介して外部サーバ101から取得した画像を副映像エリア情報116の表示座標情報を利用して主映像データ113と合成する。この合成映像が映像/音声出力装置107により画面表示される。なお、デコーダ114と動画/音声合成部105とにより本発明の画像出力装置が構成される。デコーダ114と動画/音声合成部105は同一のLSIチップ上に形成されてもよいし、別々のLSIチップ上に形成されてもよい。
また、図2に示すデコーダ114の制御部201は、後で説明するように、ストリームのどの部分を再生しているかを示す情報やストリーム中のタイミングを制御するための情報などのストリーム再生情報(デコード状態を示す情報)120を取り出す役目も果たしている。たとえば、DVDの場合はチャプターの区切り等の情報を取り出し、放送の場合は適当なタイミング情報を放送局側でストリームに乗せて指示する場合における当該タイミング情報を取り出す等である。
また、本システムにおいては、暗号化されているストリームデータを復号化するためのライセンス情報をネットワークを通じて入手可能となっている。その場合、制御部201は、ストリーム分離部211にライセンス情報215を送ることになる。また、ストリームの一部のみを暗号化しておき、特定のサーバにアクセスした場合のみその情報を利用できるような形態も実現できる。
DVDが対象となる場合には、特殊再生の対応も必要であるが、それも制御部201で処理される。
次に、本実施形態のシステムの動作内容、個々の機能の利用例についてさらに説明していく。
図4は、動画/音声合成部105が生成する画像のエリアの一例を示す図である。この例では、画面を9個のエリアA〜Iに分割し、その中央のエリアEにTV画面やDVD再生画面を表示する。そして、他のエリアには外部サーバ101から送られてきたデータを表示する。また、ポップアップエリアJが設けられている。これは9つのエリアA〜I上のどの位置にも設けることができる。図4に示すポップアップエリアJの位置はあくまでも一例であり、その位置は、ネットワーク経由ではなく、放送やDVDの主コンテンツ映像に依存して決定される。
また、複数のエリア(たとえばA,B,Cの3つのエリア)を1つのエリアとしてまとめて表現することもできる。図4に示した画面分割例(A〜I)は、一番わかりやすい例として挙げたものである。これ以外のレイアウト表現でも発明の本質は変化しない。
なお、TV映像やDVD映像の埋め込み位置についてであるが、本発明ではTV映像やDVD映像が主役であり最も目立つ部分であるため、TV映像やDVD映像の埋め込み位置が頻繁に変化することは適切ではない。
インターネットのホームページの画面表示などでは、通常、表示データのダウンロード中にも仮のレイアウト配置がなされ、表示データのダウンロードが進むにつれて表示画面のレイアウトが動的に変更されるようなものも多いが、本発明ではむしろTV映像埋め込み位置については位置が確定するまでは変化させないことがより望ましい。たとえばサーバを変更したりした場合においても、TV埋め込み画像が確定するまでは、TV映像の埋め込み表示位置を変更しないようにしておくべきである。
また、TV映像埋め込み位置は、スクロールなどの手段によっても位置が変わらないほうがよい。スクロールはTV映像埋め込み位置以外の部分に、しかもスクロール可能なエリアは一区画のみと制限を設けたほうが使いやすくなる。
レイアウトを変更する際にアニメーション効果を設けたり、画面位置の変更頻度に関して制限を加えたりするなどの機器に応じた設定をするなどの工夫を行うこともできるし、効果自体をサーバが指定してもよい。
次に、外部サーバ101から送られてくる制御情報119についてさらに詳しく説明する。制御情報119のフォーマット例を図5に示す。
外部サーバ101から送られてくる制御情報119は、データID501と、表示エリアおよびサイズを指定する情報502と、タイミング指定情報503と、指定エリアの表示情報504と、動作制御情報505とで構成されている。
指定情報502は、図4に例示した表示エリアのうちのどのエリアに該当するかを示す情報およびそのエリアのサイズを示す情報である。
表示情報504は、そのエリアに表示すべき画像データや文字データが基本となっている。なお、画像は静止画でも動画でもよい。表示情報504には、ホームページでよく見られるような操作ボタンや選択ボタンなどのGUI部品のデータも含まれており、また、そのボタンを押したときの動作データも動作制御情報505として送られてくる。
タイミング指定情報503には、それぞれのエリアにおいて、データ更新のタイミングやデータが有効になるタイミングを示す情報が含まれており、時刻や、再生中のシーン、メタデータ、ユーザの操作などを使って各エリアの内容を変更することができる。より具体的にいえば、放送を見ている場合には特定の時刻のみに有効な背景データや、CMの期間だけ有効なデータ、DVDの場合には、特定のシーンを見ているときにのみ有効なデータ、リモコンでチャンネルを変更している間だけ有効なデータなどが作成できる。また、サーバに新たにデータを取得するタイミングの情報も与えることができる。
また、動作制御情報505には、リモコンでできる動作に該当するような制御情報を含めることが可能である。たとえばチャンネル制御、ボリューム制御、DVD再生のポーズ、特定の時刻へのジャンプなどである。
なお、外部からのデータでリモコンの制御をするのはセキュリティ上の問題があるため、信頼できるサーバかどうかの認証機能や、ユーザに許可を求めたりする機能、あるいはサーバからのリモコン操作の置き換えを明示的に禁止する機能などがあることが望ましい。
また、これらGUIとは別に、GUIを経由せずに特定のチャンネルに変えるなどの動作のみを含むようなデータを動作制御情報505に含めることもできる。
以下、これらの機構を使えばどのような魅力的なアプリケーションを作成できるのかの例をしめす。以下に示すのは、機器の機能ではなく、特定の外部サーバ101が提供するものである。このように世界各国にたくさん存在する外部サーバ101が独自のアプリケーションを提供できることが本発明の特徴である。
図6は、本実施形態のシステムにおいてネットワークを介して外部サーバ101から特定情報を得たときの表示画面のイメージである。より具体的には、ボクシング中継などの採点が存在する放送を想定している。このような採点がある中継の場合、ユーザの一部は、自分でも採点をしてみて、他の人がどのような採点をしてみたかをリアルタイムで知りたいと思うかもしれない。従来は、放送局がそのような機能を提供しない限り、なかなか難しかった。本実施形態のシステムがある場合、ユーザ自身が、図6で示すような画面表示を行うアプリケーションを作成して外部サーバ101におけば、簡単にこの機能が実現できることになる。
本実施形態の映像視聴システムによりこの外部サーバ101にアクセスした場合、図7(a)〜(f)に示すような制御情報119が外部サーバ101から送られてくる。これらの制御情報のフォーマットは図5に示したものと同じである。これらの制御情報119に従って図6に示すような表示画面が得られる。なお、図6の表示画面は、図4と同様に、9個のエリア(A〜I)に分割設定されているものとする。
図7(a)に示す制御情報(データID:700)は、表示エリアA,D,Gに関する制御情報である。表示エリア・サイズ指定情報502では、3つの表示エリアA,D,Gが指定されている。このように複数の表示エリアが指定されている場合、それら複数の表示エリアは1つの表示エリアとして扱われる。また、表示エリア・サイズ指定情報502では、表示サイズを0(ゼロ)にするように指定されている。したがって表示エリアA,D,Gは画面に表示されない。
図7(b)に示す制御情報(データID:701)は、表示エリアB,Cに関する制御情報である。表示エリア・サイズ指定情報502では、2つの表示エリアB,Cが指定されている。したがって表示エリアB,Cは1つの表示エリアとして扱われる。また、表示エリア・サイズ指定情報502では、画面の横幅をフルに使用するように指定されている。これにより表示エリアB,Cは、図6の表示エリア601として画面表示されることになる。また、タイミング指定情報503では、1分毎にサーバにアクセスしてデータを更新するように指定されている。外部サーバ101はリアルタイムでいろいろな人の採点結果を集計してテキストや画像により採点状況表示用データを作成しており、この採点状況表示用データが制御情報の表示情報504として外部サーバ101から送信され、図6の画面のエリア601に表示される。タイミング指定情報503により、表示エリア601に表示される採点状況表示用データは1分毎に更新されることになる。なお、ここではデータ更新の時間間隔として1分を例示したが、これ以外にも任意の時間を設定可能であることはいうまでもない。
図7(c)に示す制御情報(データID:702)は、表示エリアEに関する制御情報である。表示エリア・サイズ指定情報502では、表示エリアEがTV映像として指定されている。また、表示エリア・サイズ指定情報502では、表示サイズとチャンネルとが指定されている。これにより表示エリアEは、図6の表示エリア602として画面表示されることになる。図6の表示エリア602には、表示エリア・サイズ指定情報502で指定されたチャンネルのTV放送映像が表示される。
図7(d)に示す制御情報(データID:703)は、表示エリアFに関する制御情報である。表示エリア・サイズ指定情報502では表示エリアFが指定されており、表示エリアFは図6の表示エリア606として画面表示されることになる。また、タイミング指定情報503では、1分毎にサーバにアクセスしてデータを更新するように指定されている。外部サーバ101は、作成者が試合の状況に即したコメントを受け取るような手段を有しており、そのコメントに基づいてテキストや画像により実況中継表示用データを作成しており、この実況中継表示用データが制御情報の表示情報504として外部サーバ101から送信され、図6の画面のエリア606に表示される。コメント送出機能自体をこの視聴システムに持たせることもできるが、通常のTVなどでは文字入力などが困難であるため、別途パソコンなどでコメントを投稿するためのページを用意しておくものとする。これらのコメントは掲示板などでインターネットでは一般的になっている。また、タイミング指定情報503により、表示エリア606に表示される実況中継表示用データは1分毎に更新されることになる。なお、ここではデータ更新の時間間隔として1分を例示したが、これ以外にも任意の時間を設定可能であることはいうまでもない。
図7(e)に示す制御情報(データID:704)は、表示エリアH,Iに関する制御情報である。表示エリア・サイズ指定情報502では、2つの表示エリアH,Iが指定されている。したがって表示エリアH,Iは1つの表示エリアとして扱われる。また、表示エリア・サイズ指定情報502では、画面の横幅をフルに使用するように指定されている。これにより表示エリアH,Iは、図6の表示エリア603,604,605として画面表示されることになる。また、表示情報504にはGUI情報として、ボタン603,604,605の表示用データと、これら各ボタンが押されたときに実行すべき処理とが含まれている。さらに動作制御情報505には、上記各ボタンが押されたときに実行すべき処理の内容が指定されている。これにより、表示画面には図6に示したように、視聴者に簡単に採点をしてもらうためのボタン603,604,605が表示される。視聴者は、どちらが優位か、あるいは引き分けかをボタン603,604,605を使って選択することができる。視聴者のリモコン操作によりボタンが押されると、押されたボタンに応じた情報がサーバ101に送られる。サーバ101側では、現在どちらが優勢と判断した人が多いかを集計し、その結果をエリア601に表示できるように更新する。上述のように1分毎に機器はサーバ101にエリア601の表示データを取得しにいくのでその時点での最新の採点状況が見られる。
図7(f)に示す制御情報(データID:705)は、表示エリアJに関する制御情報である。図4に示したように、表示エリアJはポップアップエリアである。また、表示情報504には字幕用テキストが含まれており、また、この字幕用テキストをスクロール表示するように指定されている。これにより、図6に示したように、TV放送映像画面602の一部のエリア608に、ネットワークからの字幕情報や各種コメントを表示させることができる。すでに説明したようにデコーダ114で副映像エリアを取得しているので、そのエリアが適当であれば、通常であれば副映像が表示されるエリアにあたかも字幕のように情報を表示したりできる。ユーザがもともとの字幕表示を許可している場合には副映像エリア以外の場所に表示し、字幕を許可していないときにのみ副映像エリアに表示するようにしてもよい。
本実施形態のシステムでは、サーバ101と放送局102は必ずしも関係している必要はない。放送局102は既存のインフラに従って放送しているだけであるが、サーバ101はその放送を素材にして1つのアプリケーションを作ることができるわけである。このため、機器や放送が同一であっても、サーバ101のアプリケーションしだいで多種多様なサービスが提供できることになり、その可能性は計り知れないと考えられる。また、機器の変更をしなくてもサーバ101を変更すればまったく見かけが異なった画面レイアウトやインタフェースが実現できる。例えば、背景画像をやめて全画面表示を行う機能や、電源OFF・ボリューム調整などのネットワークを経由する必要がない処理も、関連するGUIを追加することで容易に対応できる。しかもサーバ101側では主映像の配信を行わないのでネットワーク帯域を狭めることもない。またTV放送を視聴できるのはチューナを持っていて普通にその放送を受信できるユーザであるため著作権が侵害される危険性もない。
以上は放送局102がサーバ101の存在を全く意識しなくても実現できるアプリケーションの例である。本実施形態のシステムによれば、放送局102がサーバ101と提携,協調することでさらに別の特徴を持つアプリケーションを実現できる。
図8はそのような例であり、TV放送のCM部分を差し替える例である。TV放送のデータを変更するわけであるから、放送局102側で対応していないと実現できない機能である。放送局102側では、置き換え可能なデータ(ここではCM)と置き換え不可能なデータ(ここでは主コンテンツ)とを分離できる情報(ここではCM情報データ)をTV放送のストリームに含めて送るようにする。そして、置き換え可能なデータを他のデータに置き換えることを特定のサーバだけに許可するような仕組みを設けておけばよい。
放送局102から送出される放送ストリームには図9に示すようなCM情報データが含まれている。このCM情報データは、シーン情報であることを示すヘッダ901と、シーン情報902とで構成される。シーン情報902は、その放送ストリームのシーン数だけ存在する。各シーン情報902にはシーンの開始時刻および終了時刻が含まれている。さらに、シーンの属性情報として、そのシーンがCMであるか否かを示す権利情報、スポンサー名、出演者等が含まれている。各シーン情報902の権利情報を参照することにより、そのシーンが置き換え可能なデータ(CM)であるか置き換え不可能なデータ(主コンテンツ)であるかを識別できる。また、CM情報データを暗号化しておき、その解読のためのキーを放送局102は契約したサーバにだけ教えておくようにしてもよい。ユーザは、放送局契約済みのサーバにアクセスすることによってCM情報データを復号化でき、CMの時刻にサーバから送られてきたデータを主映像部分に表示することができるようになる。また、特定スポンサーごとに暗号キーをかえておき、この特定スポンサーである場合だけ置き換えることもできる。そのときは、この特定スポンサー独自の暗号化により、特定スポンサーのWebページにアクセスした時だけこの情報が利用できる。
図8(a)は通常のTV放送のときの表示画面のイメージ図である。エリア801(図4のエリアEに相当)にTV放送映像が表示されている。CMの時間になると、図8(b)のように、TV放送映像とは異なる情報がエリア801に表示される。図8(b)では、外部サーバ101から送られてきた別の商品の広告をエリア801に表示するとともに、GUIとして購入ボタン802を表示している。他にも、CM時間には他のチャンネルに変更したり、ニュース画面、株価チャートなどを表示したりしてもよい。また、許可されたサーバ101に対して放送のメタデータを送出し、サーバ101側で適切な広告を表示するなどしてもよい。
このようにすると、放送局102は、CM差し替え権利をサーバ101に与えることで収入を得るビジネスモデルを構築することができ、サーバ101は、そのサーバ101のユーザに応じた適切な広告を表示することにより収入を得ることができる。そして広告とリンクした商品の購入ボタンなどを表示することもできるし、CM時間を利用して各種ニュースを載せる等のサービスも考えられる。また、CM時間だけ他のチャンネルの映像を見せることもできる。
以上は主としてTV放送を受信する場合について説明してきた。次にDVD再生との連動動作について説明する。この場合には大まかにいってTV放送映像の代わりにDVD再生映像が表示されると考えてよいが、DVD再生の場合には、TV放送では実現できない特殊再生や、特定シーンへのジャンプ機能が利用できるため、その特徴を活かしたアプリケーションを実現することができる。
図10は、DVD再生のときの表示画面の一例である。大まかにいって、DVD再生のときには、「DVD再生が主体となってサーバが連携する」,「サーバからの情報に従ってDVD再生を行う」の2つの状態がある。いずれにしてもDVDとは独立にユーザがふさわしいサーバを選択するのである。具体的には、さまざまなDVD再生用ホームページがサーバ101上に開設されており、ユーザは好みのホームページを選択してアクセスできるようになっている。再生用ホームページにアクセスすると、ユーザは、再生するDVDコンテンツをホームページ上で指定する。あるいは、DVDに書き込まれているコンテンツ識別情報を自動的に抽出してサーバ101に送る機能をシステムに持たせてもよい。すると、そのDVDコンテンツ再生用ページの制御情報119がサーバ101から送られてくる。この制御情報119に基づいて例えば図10(a),(b)に示すような画面が表示される。
図10(a)は、リモコン108の再生ボタンを押すことにより再生されたDVD映像をユーザが鑑賞しているときの表示画面のイメージ図である。図10(a)のエリア1002にはDVD再生映像(主映像)が表示され、エリア1004には字幕(副映像)が表示されている。また、エリア1001,1003にはサーバ101からの制御情報119に基づいた各種画像が表示されている。このとき、画面右のエリア1003には、現在ユーザが見ているシーンにふさわしい解説記事が、サーバ101から供給されて表示されている。この処理を実現するには、エリア1003に関する制御情報119においてDVDコンテンツのシーンと解説記事データとを対応づけておけばよい。ネットワークインタフェース103は、デコーダ114から受け取った再生時刻情報やチャプター情報等に基づいて、表示画面の各エリア1001,1003にふさわしい画像を生成して表示する。
このようにすることで、DVDの再生を行えば自然とそのシーンに対応する解説記事が表示されるというアプリケーションが実現できることになる。早送りやチャプタージャンプした場合も、現在再生中のシーンの時刻情報等を使えば、適切な画像をサーバ101から選択して表示できる。
なお、完全な連動にはサーバ101が現在再生中のDVDがどれであるかを知っておく必要があるが、これはサーバ101にアクセスしたときにユーザに入力を促してもよいし、DVDディスクに何らかの特定情報が書いてある場合にはその情報を利用してもよい。
また、エリア1004に表示される字幕(副映像)を、上述と同様に、他の画像たとえばネットワークIF103を介して外部サーバ101から取得した画像に置き換えてもよい。また、特殊再生時と通常再生時とでDVD解説,字幕を変更させることもできる。特に早送りのときには解説がダイジェスト版になるようにしてもよい。なお、解説も画面が完全に切り替わるのではなく、再生に応じてスクロールするような効果も考えられる。
図10(b)は、サーバ101がGUIを提供してDVD再生を制御する場合の表示画面のイメージ図である。図10(b)のエリア1002はDVD再生映像(主映像)を表示する領域であり、エリア1004は字幕(副映像)を表示する領域である。また、エリア1001,1005はサーバ101からの制御情報119に基づいた各種画像を表示する領域である。エリア1005はシーン選択画面を表示する領域である。エリア1005には数々の再生制御用GUIボタン1006,1007が表示される。これらのGUIボタン1006,1007の各々にはDVD再生を制御する動作(たとえばボタンを押すことで特定の時刻から再生開始する動作)が割り付けられている。また、ボタンを押せばプレイリストのように再生,ジャンプ,再生の繰り返しを行うような機能を持たせてもよい。このようなボタンは例えばDVDのハイライトシーンだけをつないで再生するようなアプリケーションで使うことができる。
以上のように、本実施形態のシステムによれば、従来のDVDプレーヤのメニューを拡張するような効果を実現することができる。もちろん図10(a)と(b)の機能を1つの表示画面において実現してもよい。
以上、TV放送とDVD再生をそれぞれ説明してきたが、このどちらか一方の機能だけにおいてもその機能だけで利用できる範囲で対応すればよい。
次に、TVチャンネルの選択機能について説明する。
図1で示したように本システムではユーザはリモコン108で操作を行う。このリモコン108のチャンネルボタンに、外部サーバ101の特定情報へのアドレス(URL)が割り当てられている。
図11は、外部サーバ101にチャンネルが連動する場合の動作フローである。
まずステップST1101において、指定されたサーバ101から情報を入手する。この入手の際には、チャンネル選択に役立つ情報(たとえば放送エリアなど)をサーバ101に追加として送ってもよい。サーバ101は以前に説明した多種多様な制御情報データ119を送出してくるが、そこにチャンネル番号の指定データも含まれているものとする。
次にステップST1102において、サーバ101から指定されたチャンネルを選択する。
そして最後にステップST1103において放送動画とサーバ101からのデータを合成して表示する。
ユーザから見れば、サーバ101を経由しているかどうかにかかわらず、リモコン108のボタンを押せば所望の画像が得られるわけである。
なお、サーバ101からの応答が遅い場合には、デフォルトの画面を表示したり、以前に表示していた番組を全画面表示したり、また以前のレイアウトを使っての表示などさまざまな方法で何らかの画面を表示することが望ましい。もしすでにTV放送を見ていたならば、レイアウトが確定するまでは同じ位置にTV画面を表示することが望ましい。
また、サーバ101からチャンネルの指定がなければ、前の番組を表示する等すればよい。
また、外部サーバ101からネットワークを介して送られてきたデータで表示画面の全てが埋め尽くされるような場合は当然チャンネルの切り替えをする必要はない。
さて、このようなチャンネル切り替え作業をさらに応用すれば、現在最もたくさんのユーザが見ている番組に自動で切り替えたり、特定のジャンルに属する番組を選んだりするためのサーバアプリケーションなども実現できる。逆に、特定のチャンネルへの切り替えを禁止したり,特定時刻の放送視聴を禁止したり等、子供に対する視聴制限を課したりすることも同様のメカニズムによって実現できる。このようなチャンネル選択だけをメインにするサーバにおいては常にTV放送を全画面表示させる使い方も効果的である。
図12は、TV放送のチャンネルと連動してサーバのデータが変化する例である。
まずステップST1201においてサーバ101が指定されると、サーバ101に現在のチャンネル情報が送られる。このとき、放送エリアの情報やEPG情報などを同時に送ってもよい。サーバ101は送られてきた情報に応じて、その番組にふさわしいと思われる制御情報119を準備する。ステップST1202においてサーバ101から制御情報119を取得する。そしてステップST1203において、サーバ101からの制御情報119に基づいてTV放送映像を合成して表示する。
サーバ101側においては、現在ユーザが見ている番組にふさわしいと判断される広告を表示させることもできるし、場合によってはそのチャンネルを受信するのに必要なライセンス情報を提供することを行ってもよい。また、単純な視聴率調査のようなこともできる。ライセンス情報を送る場合には、放送局102とサーバ101が契約を結び、サーバ101が各ユーザと契約することが当然望ましい。つまり、ユーザの認証はサーバ101側の責任であり、放送局102側では個々のユーザと契約しない形態も考えられる。このような形態では、サーバ101が一種の地方放送局のような役割を果たしているとも考えることができる。
さて、さらにいくつかの細かい動作上の注意がある。
以上に説明してきたようにTV映像埋め込みエリア(図4のエリアE)のサイズはネットワーク(サーバ101側)によって指定されている。しかし、そのサイズや位置が頻繁に変わると非常に不便である。特にURLを切り替えたときなどである。したがって、TV映像埋め込みエリアのサイズや位置の変更は、ネットワークデータが完全に確定したときにのみ許可することが望ましい。また、一度変更すると数分間は変更しないほうがよい。また、シーンチェンジのときなどに変更するのもよい。このような付加的な制御を付け加えることもできる。近年のインターネットブラウザでは、データが確定したところから表示を開始し、データが確定していくにつれレイアウトが変更されているが、放送映像やDVD映像の埋め込みに関してそれはあまり適切ではなく、TV映像埋め込みエリアのサイズや位置の変更は、TV映像の変更タイミングとは別に管理すべきである。
以上説明してきたように本実施形態では、機器としては比較的単純な構成であるが、サーバ側からの制御を可能にすることで多彩なアプリケーションが実現できる。もちろん放送局側でアプリケーションを意識してもよいが、特に放送局やDVDなどの既存のコンテンツ配信方法に全く変更を加えることなく多様なアプリケーションを構築できる。特に近年のインターネットの発展を考えると、さまざまなアイデアが低コストで実現できる環境が整っており、本実施例のような機器のサポートがあれば、多様なアプリケーションを低コストで多数提供できる。また、提供者は企業にとどまらず、一般ユーザもサービスを提供できる可能性が広がる。このように本実施形態は、まさにネットワークと放送の融合にふさわしい環境を提供するものであると考える。
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではリアルタイム放送受信を考えたが、これを録画装置と連係させることでさらに便利な使い方を提供することができる。
第1の実施形態ではリアルタイム放送受信を考えたが、これを録画装置と連係させることでさらに便利な使い方を提供することができる。
図13は、第2の実施形態による映像視聴システムの全体構成を示すブロック図である。図13のシステムは、図1のDVD117に代えてHDD1300を備える。その他の構成要素は図1のシステムと同じである。HDD1300は、チューナ104からの放送データの記録(録画)および録画データの再生が可能になっている。なお、別途エンコーダを設けてデコード画像を符号化したものを記録してもよい。
さて、本システムの動作であるが、録画機能と、録画した映像の再生以外は第1の実施形態と同じ動作をするので、以下では録画と再生についてのみ説明する。本システムにおいて外部サーバ101は、特定のTV番組のためのものであり、特定のTV番組の放送時刻などの情報を持っている。外部サーバ101にアクセスすると、その特定番組の放送が行われる前か後かが判断され、判断結果に応じて異なった動作が行われる。その様子を図14に示す。
図14(a)は放送前の表示画面のイメージ図である。図14(a)のエリア1402には、放送前なのでTV放送映像は表示されず、サーバ101からの制御情報119に基づいた代替画面が表示されている。この代替画面は、その番組の放送時間などである。また、エリア1401,1403にはサーバ101からの制御情報119に基づいて番組タイトル名,番組予告情報がそれぞれ表示されている。また、エリア1404にはサーバ101からの制御情報119に基づいて録画予約ボタン1405および視聴予約ボタン1406が表示されている。
ここで特徴的なのは、録画予約ボタン1405が示されていることである。この録画予約ボタン1405を押すことでHDD1300の録画処理部はネットワークインタフェース103の時刻情報を取り込み、指定時刻になったら録画を開始するように動作する。すなわち、予約録画の機能を外部サーバ101が与えるのである。この開始時刻は、外部サーバ101が指定してもよいが、放送局102と連携がとれている場合には、放送時間がずれることを想定して放送ストリームのメタデータで決定してもよい。そして、この録画予約ボタン1405を押すことで録画予約ができる。
また、録画予約ボタン1405が押されると、そのことを示す情報がネットワークインタフェース103を介して外部サーバ101に送られる。これに応答して外部サーバ101は、図15に示すようなデータをネットワークインタフェース103に送信する。このデータには、再生用ホームページのアドレス1501と、番組ID1502と、放送スケジュール1503とが含まれている。
番組IDは、複数の番組を1つのサーバで管理するためにサーバ側で各番組に割り当てる番号である。サーバ運営者は、放送が終わった後、そのIDを割り当てた番組を分析し、ふさわしい再生用ページを作成する。
放送スケジュール1503にはチャンネル番号、開始時刻、終了時刻が含まれている。なお、放送スケジュール1503は1つであっても複数であってもよい。放送スケジュール1503が複数含まれる場合としては、CM部分をカットして録画する場合、放送の途中でチャンネルが変わる場合等が挙げられる。このように本システムでは、CMのタイミングがわかっていれば、その時間以外を記録するようなことも可能である。当然ながら、CMのタイミングについての情報は、放送局102に許可されたサーバ101経由で録画するときの特典とすることも考えられる。放送局102はサーバ101と契約することで、サーバ101は個々のユーザと契約することで課金するようなシステムを考えることができる。
さて、HDD1300は、チューナ104からの放送ストリームデータの記録の際に、図16に示すようなデータを放送ストリームデータに対応づけて記録する。図16の再生用ホームページアドレス1601および番組ID1602は、サーバ101から送られてきた情報(図15の1501,1502)を利用する。
図14(b)は放送終了後の表示画面のイメージ図である。もし録画データが存在すれば図14(b)のような画面表示となる。図14(b)のエリア1412は、再生画像を表示するためのエリアである。また、エリア1411,1413にはサーバ101からの制御情報119に基づいて番組タイトル名,掲示板がそれぞれ表示されている。また、エリア1414にはサーバ101からの制御情報119に基づいてハイライト再生ボタン1415が表示されている。
ここではハイライト再生ボタン1415というものが存在し、このボタン1415を押せば録画した番組のハイライト部分のみが再生される。これはHDD1300の再生処理部の再生時刻を外部サーバ101からのデータにより制御することによって実現できる。さらに具体的に言えば、このボタン1415を押すことにより、その番組のハイライト部分の開始時刻,終了時刻などの時刻情報が外部サーバ101から送られてくる。そしてこの時刻に従ってHDD1300の再生処理部が再生制御することによってハイライト部分のみを再生することができる。このハイライトは、サーバ101が独自の視点で編集したものであり、放送局102とは独立で存在できる。ユーザは、それぞれのサーバ101が提供するサービスの中で最も好みにあうページを選択すればよい。以上のようなアプリケーションは特定番組のファンにとっては好ましいものであるといえる。
ここで、放送終了後は、サーバ101を指定することで再生用のページになったが、別の形態として、サーバ101を使わずにHDD1300の録画映像を再生しようとしたときの動作について以下に説明する。
前述したように、サーバ101を使って録画したデータはサーバ101からのデータ(図16)が同時に記録されている。このデータには、再生するときに使うためのサーバ101の情報が記録されている。図17はその動作のフローチャートである。
ステップST1701でまず録画番組を選択する。この選択には図16の録画ファイル名1603を利用できる。
次にステップST1702において、上記選択した録画番組に図16のデータが対応付けられているかどうかを調べる。もし対応付けられていなければ通常再生としてステップST1707に行く。
対応付けられている場合はステップST1703において、それらのデータを利用して再生用ホームページにアクセスし番組IDを送る。また、記録に追加された情報がもしあればサーバ101に送る。これは、サーバ101側が仮に個別ユーザに対して区別したりする場合に使える。インターネットなどでよく利用されるクッキーと呼ばれるものと同じ用途を想定することもできる。
次にステップST1704において、上記番組IDにふさわしい再生用ページの制御情報119がサーバ101から送られてくる。
次にステップST1705で、入手した制御情報119が正しいかどうかを調査する。これは、時間切れや、何らかの原因で適切でないサーバ101であった場合などを判定するためである。これで正しく判定されなかった場合はステップST1707にいって通常再生を行う。一方、制御情報119が正しく取得できた場合は、ステップST1706で制御情報119に従った再生を行う。
なお、本実施例では記録するのは放送ストリームであったが、再生に使うべきデフォルトの制御情報をサーバ101から取得して同時に記録してもよい。その場合、サーバ101にアクセスできなかった場合は、記録してあるデフォルトのレイアウト情報などを使うこともできる。また、合成後の映像を記録することも可能である。これは、このネットワーク連携機能を持たない機器で視聴する場合に有効である。
以上説明してきたように、受像機やレコーダなどの装置に元々備わっている動画表示機構をネットワーク経由のデータによって制御できるようにすることで、従来考えられなかったようなアプリケーションの広がりが期待できる。本実施例で示したものはほんの一例であり、サーバ側で自由に処理することで、セット,放送局は全く同じでも見かけが全く異なるものができる。
なお、ネットワークから取得するデータは、画像データに限らず、音声データを含むことも可能である。この場合、TVの音声を消してネットワークから取得した音声を流してもよい。この場合、背景画像を用意せずにTV放送映像を全画面表示させておき、解説用の音声などを流すことも可能である。この機能を使えば、方言など通常コンテンツ配信側が用意しないデータを提供するようなアプリケーションが考えられる。
本発明は、ネットワークにつなげることで多様な高品質サービスを実現でき、その基本インフラとしての効果はきわめて大きい。
101 外部サーバ
102 放送局
103 ネットワークインタフェース
104 チューナ
105 動画/音声合成部
106 制御インタフェース
107 映像/音声出力装置
108 リモコン
114 デコーダ
117 DVD
118 メディアインタフェース
1300 HDD
102 放送局
103 ネットワークインタフェース
104 チューナ
105 動画/音声合成部
106 制御インタフェース
107 映像/音声出力装置
108 リモコン
114 デコーダ
117 DVD
118 メディアインタフェース
1300 HDD
Claims (21)
- アクセス先を指定するアクセス先指定手段と、
前記アクセス先指定手段によって指定されたアクセス先からネットワークを介して制御情報を取得する制御情報取得手段と、
不特定多数を対象とした映像コンテンツを前記アクセス先とは異なる経路により取得する映像コンテンツ取得手段と、
前記制御情報を用いて前記映像コンテンツを表示する映像コンテンツ表示手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記映像コンテンツは放送である、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記映像コンテンツは記録媒体に記録されているものである、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記制御情報は、前記映像コンテンツの表示位置を示す情報を含んでおり、
前記映像コンテンツ表示手段は、前記制御情報によって指定された位置に前記映像コンテンツを表示する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項4において、
前記制御情報は、前記映像コンテンツの周りに表示する画像情報を含み、
前記映像コンテンツ表示手段は、前記映像コンテンツの周りに、前記画像情報を同時に表示する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記映像コンテンツに含まれる所定の情報に基づいて前記映像コンテンツの画面表示領域上の所定のエリアを決定するオーバーレイエリア決定手段をさらに備え、
前記映像コンテンツ表示手段は、
前記制御情報によって指定された場合、前記オーバーレイエリア決定手段によって決定されたエリアに所定の情報を表示する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項6において、
前記オーバーレイエリア決定手段は、副映像が表示される位置を検出するものである、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項2において、
前記制御情報は、放送のチャンネルを指定する情報を含み、
前記映像コンテンツ取得手段は、指定されたチャンネルからの映像を取得する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記制御情報は第1の音声情報を含み、
前記コンテンツ提供装置は、
前記映像コンテンツに含まれる第2の音声と前記第1の音声とを合成して提供する手段をさらに備える、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記制御情報には、特定のイベントが発生したときにどのような制御を行うのかを示す情報が含まれている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項10において、
前記映像コンテンツは放送であり、
前記制御情報には、
番組の開始時刻,終了時刻など放送に関する時間情報に関するイベントが発生したときにどのような制御を行うのかを示す情報が含まれている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項10において、
前記制御情報には、
前記イベントが発生したときに指定されたネットワークアクセスを行うことを指示する情報が含まれている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項10において、
前記映像コンテンツは記録媒体に記憶されたものであり、
前記制御情報には、
ユーザの再生制御動作に対応するイベントと制御動作とが対応づけられている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項5において、
前記映像コンテンツの周りに表示する画像情報はGUIを含み、
前記制御情報には、
前記GUIが選択されたときにどのような制御を行うのかを示す情報が含まれている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項14において、
前記制御情報には、
前記GUIが選択されたときにはネットワークアクセスを行って新たな制御情報を入手することを指示する情報が含まれている、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記制御情報に従って対応する映像コンテンツを記録する映像コンテンツ記録手段をさらに備える、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項16において、
前記映像コンテンツ記録手段は、
前記映像コンテンツの再生時にアクセスすべきアクセス先を示す再生用アクセス先情報を前記映像コンテンツの記録時に前記映像コンテンツと対応づけて記録する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項17において、
前記再生用アクセス先情報は、前記制御情報に含まれているアクセス先情報を利用する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項18において、
前記映像コンテンツ記録手段によって記録された映像コンテンツを再生する際には、前記再生用アクセス先情報が示すアクセス先にアクセスして、再生用制御情報を入手し、
前記入手した再生用制御情報に従って再生を行う、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 請求項1において、
前記映像コンテンツの中には、外部への転送が可能な情報が含まれており、
前記制御情報に従って前記転送可能情報を外部へ送る、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 主映像と副映像とを含む符号化された映像コンテンツから前記主映像と前記副映像とを分離する分離手段と、
前記副映像が前記主映像に重ねて表示される領域を検出する副映像領域検出手段と、
前記副映像とは異なる他の画像を前記副映像領域検出手段で検出された領域に前記主映像に重ねて合成する画像合成手段と、
前記画像合成手段により得られた合成画像を出力する画像出力手段と、
を備えることを特徴とする画像出力装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007296624A JP2008182674A (ja) | 2006-12-27 | 2007-11-15 | コンテンツ提供装置および画像出力装置 |
US11/961,320 US20080163295A1 (en) | 2006-12-27 | 2007-12-20 | Content providing device and image outputting device |
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---|---|---|---|---|
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JP2016001908A (ja) * | 2015-08-11 | 2016-01-07 | ソニー株式会社 | 受信方法、受信装置、供給方法、および供給装置 |
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-
2007
- 2007-11-15 JP JP2007296624A patent/JP2008182674A/ja not_active Withdrawn
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JP2023019532A (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-09 | 株式会社ドワンゴ | 動画配信システム、再生装置、再生方法、プログラム、および記録媒体 |
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