JP2005018925A - 録画再生装置及び録画再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴者が希望するハイライトシーンのみでダイジェストを構成し、無駄な再生を解消する。
【解決手段】放送番組録画再生装置2は、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段(11)と、録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段(7)と、キーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画された番組映像から抽出する抽出手段と、抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】放送番組録画再生装置2は、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段(11)と、録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段(7)と、キーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画された番組映像から抽出する抽出手段と、抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ放送される番組を録画再生する録画再生装置及び方法に関し、特に、地上波デジタル放送番組の録画再生に用いられるテレビ放送番組録画再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、磁気テープや磁気ディスクまたは光ディスクなどの記録媒体にテレビ放送番組を録画し、好きな時間に再生する様々なタイプの録画再生装置(ビデオテープレコーダ、光ディスクレコーダ、ハードディスクレコーダ)が用いられてきた。他方、テレビ放送技術の進歩はめざましく、我が国においてもすでにBSデジタルやCSデジタルあるいはCATVなどの多チャンネル媒体が広く普及し、さらには、地上波デジタル放送の試験運用も間近に迫っている。
【0003】
テレビ放送の多チャンネル化それ自体は、視聴者にとって歓迎すべきことであるが、しばしば、見たい番組が同じ時間帯に重なってしまうことがあり、録画再生装置の出番がますます多くなる。
【0004】
さて、このようにして録画されたテレビ放送番組(以下、録画コンテンツと称することにする。)は、視聴者の好きな時間に再生して楽しむことになるが、当然ながら、多チャンネル化の傾向は、録画コンテンツの数を一層増加させることになるから、結局、全ての録画コンテンツを再生するには、相当長い時間を費やさなければならなくなる。
【0005】
もちろん、録画再生装置には、早送り機能や録画コンテンツごとの頭出し機能などが備えられているため、これらの機能を駆使することにより、一応の再生時間短縮を図ることができるものの、リモコン操作を繰り返さなければならないので、手間がかかって面倒である。
【0006】
そこで、テレビ放送番組の特定部分だけをダイジェストとして録画できるようにした装置が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0007】
この装置では、「たとえば、相撲中継の場合、しきり中は静かであるが、立ち会い後は場内の歓声が大きくなり、勝負がつく直前ほど音声レベルが大きくなる」点に着目し、音声レベルが所定のしきい値よりも大きくなるシーンを選択的に録画している。これにより、テレビ放送番組の全てを録画コンテンツとして記録せずに、その一部(音声レベルが所定のしきい値よりも大きくなるシーン)で構成されたダイジェストを記録し、前記再生の際の不都合を解消している。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−284704号公報(〔0002〕−〔0025〕、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公知技術は、特定のシーンを抽出しているが、このシーンは単に音声レベルが大きいシーンであって、必ずしも視聴者が希望するハイライトシーンではない。たとえば、しばしば、コマーシャルになったとたんに音量が大きくなることを経験するが、このような場合は、もっぱらコマーシャルのみ、または、コマーシャルを多く含むダイジェストが構成されかねない。言うまでもなく、かかるダイジェストはコマーシャルの提供者にとって有益であっても、視聴者にとっては不要な情報を多く含むから、結局、無駄な時間を視聴に費やさなければならなくなるという問題点を依然として解消できない。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、デジタル放送で録画されたコンテンツを再生する際、視聴者が希望するハイライトシーンのみでダイジェストを構成でき、無駄な再生を解消できる録画再生装置、及び録画再生方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、映像データを含むセグメントとこの映像データに関連する文字情報を含むセグメントとを含み、前記映像データと前記文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段と、この録画手段により録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段と、このキーワードテーブル生成手段によって生成されたキーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、このキーワード提示手段により提示された各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画手段によって録画された番組映像から抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
本発明では、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像が録画され、この録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルが生成される。そして、このキーワードテーブルに含まれる各キーワードが選択可能にユーザに提示されると共に、この提示された各キーワードから特定のキーワードが選択されると、この選択されたキーワードに対応する映像シーンが前記録画された番組映像から抽出され、表示装置へ出力される。
このため、表示装置にはキーワードに一致した映像シーンのみが出力されることとなり、言い換えれば、キーワードに一致しない映像シーンは表示装置へ出力されないので、ユーザが希望した映像シーンだけのダイジェストを再生して、無駄な視聴時間を無くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、地上波デジタル放送への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0013】
図1は、実施の形態における録画再生装置の概念的なブロック図である。この図において、送信アンテナ1からは、当該地域をサービスエリアとする各事業者ごとの地上波デジタル放送信号C1 〜Cn が送信されている。C1 〜Cn の各々の占有周波数帯域は約5.75MHzであり、いずれもUHF帯の重複しない帯域(チャンネル)が各事業者ごとに割り当てられている。なお、地上波デジタル放送のチャンネル数はUHF13チャンネルから62チャンネルまでの50チャンネルである。したがって、上記のC1 はUHF13チャンネルに相当し、上記のC2 はUHF14チャンネルに相当し、・・・・、上記のCn はUHF62チャンネルに相当する。
【0014】
ここで、我が国における地上波デジタル放送は、ISDB−T(Integration Services Digital Broadcasting Terrestrial)方式である。ISDB−T方式の最大の特徴は、一つの放送チャンネルを多重構造としたことにある。すなわち、1事業者に割り当てられる約5.75MHzの周波数帯域内に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位(帯域幅約429KHz)を13個多重化したことにある。
【0015】
事業者は、セグメントを組み合わせて、ハイビジョン放送や標準放送または簡易動画放送などの映像を配信しながら、これに平行して現在配信中の映像に関連した文字情報等を、BML(Broadcast Markup Language)形式のマークアップ言語で記述されたデータで配信する。このような配信方法は、サイマルキャスト(SIMULCAST:SimultaneousとBroadcastの合成語)、または、サイマル放送といい、地上波デジタル放送の特徴の一つである。
【0016】
図示のテレビ放送番組録画再生装置(以下、単に「録画再生装置」という。)2は、このようなサイマル放送、特に映像情報(音声を含む。以下同様とする。)と文字情報とをサイマルキャストする放送に適用するものである。
【0017】
録画再生装置2は、概念的に以下の各ブロックを含んで構成される。すなわち、録画再生装置2は、まず、受信アンテナ3で受信されたUHF信号のなかから特定チャンネルの地上波デジタル放送信号を取り出して映像情報と文字情報とを分離する受信部4を備える。受信部4は外付けタイプであってもよい。“特定チャンネル”とは、ユーザによって録画予約された録画チャンネルのことをいう。たとえば、地上波デジタル放送のEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)システムを利用することにより、ユーザによってある放送時間帯にある地上波デジタル放送信号Ci の録画予約が行われていたとすると、この場合、上記の特定チャンネルは「Ci 」となる。ただし、現在時刻がその予約時間帯に入っていなければならない。
【0018】
次に、録画再生装置2は、映像情報を再生する映像情報再生部5と文字情報を再生するための文字情報再生部6とを備える。“再生”とは、ISDB−T方式で定められた復調処理と復号処理とを行って映像情報や文字情報を元のベースバンド情報に戻す操作のことをいう。同方式の復調処理はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)であり、また、復号処理はMPEG(Moving Picture Experts Group)−2である。なお、簡易動画像の復調処理については、現在のところ、H.264(ITU−T勧告アルゴリズムの一つ。MPEG−4の一部(Part10)として承認される見通し。)が有力視されている。
【0019】
次に、録画再生装置2は、文字情報再生部6によって再生された文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成部7を備える。キーワードテーブルとは、任意の映像情報と一緒にサイマル放送されたBML形式のファイルに含まれる文字情報等のテキストから文字列(キーワード)を切り出し、それらのキーワードをリストアップした情報ファイルのことをいう。地上波デジタル放送においては、視聴者サービスの一環として放送番組のシーンごとにその内容を文字列で記述してサイマル放送することが行われるとされている。かかるシーン内容を記述した文字情報はいわゆる「メタデータ」と呼ばれるものである。メタデータ(Metadata)とは、「実際に利用されるデータ(本実施の形態ではテレビ放送番組の各シーン)の、ある特徴(同各シーンの内容)をコンパクトに記述したもの」と解されており、メタデータはテキスト等の文字列として認識可能なコードから構成されている。文字情報再生部6は、このメタデータから放送番組ごとのキーワードテーブルを再生する。
【0020】
次に、録画再生装置2は、大容量の記憶装置8を備える。この記憶装置8はランダムアクセス可能な媒体で構成されており、典型的には、1台の大容量ハードディスク装置で構成され、または、複数台の大容量ハードディスク装置をつなげて構成されている。記憶装置8の全てまたは一部を外付けとしてもよい。この記憶装置8には、映像情報再生部5で再生された映像情報が番組単位に格納される。図示の録画番組ファイル9a〜9cは一例として示す三つの放送番組のファイルである。また、この記憶装置8には、各々の放送番組ごとのキーワードテーブルも格納される。図示のキーワードテーブル10a〜10cは一例として示す三つの放送番組ごとのテーブルであり、たとえば、一のキーワードテーブル10aは録画番組ファイル9aに対応するもの、二のキーワードテーブル10bは録画番組ファイル9bに対応するもの、三のキーワードテーブル10cは録画番組ファイル9cに対応するものである。
【0021】
次に、録画再生装置2は、録画予約部(録画手段)11を備える。この録画予約部11は、公知のビデオテープレコーダ等と同じ機能を有するものである。すなわち、ユーザによって操作される操作パネル(やリモコン)11aと、その操作パネル11aから入力された録画予約情報(録画チャンネルや録画開始時刻及び録画終了時刻などの情報)を記憶する記憶部11bと、逐次に録画予約情報をチェックして現在時刻が録画開始時刻になったときに、その録画予約チャンネルへの切り換え信号を受信部4に出力すると共に、映像情報再生部5や文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7などを制御し、当該録画予約番組の録画を実行して、記憶装置8にその録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)とそのキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)を格納する。
【0022】
したがって、以上の構成を有する録画再生装置2は、録画予約部11が、ユーザによって指定された録画予約情報を参照して、現在時刻が録画開始時刻になったときに、その録画予約チャンネルへの切り換え信号を受信部4に出力すると共に、映像情報再生部5や文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7などを制御して当該録画予約番組の録画を実行し、記憶装置8にその録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)とそのキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)とを格納するので、従来公知の様々なタイプの録画再生装置(ビデオテープレコーダ、光ディスクレコーダ、ハードディスクレコーダ)と同様の録画機能、すなわち、所望の地上波デジタル放送番組の録画を行うことができるほか、本実施の形態の録画再生装置2の特有の機能として、録画対象放送番組のメタデータから同番組のキーワードテーブルを生成し、このキーワードテーブルを録画対象放送番組の録画ファイルと関連づけて記憶装置8に格納することができる。
【0023】
録画再生装置2は、以上の各部に加えて、録画ファイルを再生するための再生部12を備える。上記のキーワードテーブルは、この再生部12において利用される。
図2は、再生部12の概念的なブロック図である。この図において、再生部12は、ユーザによって任意のキーワードが入力されるキーワード入力部12aと、入力されたキーワードと記憶装置8から取り出された再生対象録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)と対をなすキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)とを照合して、再生対象録画番組ファイル9aの特定シーンを抽出するための制御信号を発生するキーワード照合部12bと、キーワード照合部12bからの制御信号に従って再生対象録画番組ファイル9aの特定シーンを抽出して表示装置16に出力する映像シーン抽出部(抽出手段)12cとを備える。
【0024】
ここで、“特定シーン”とは、ユーザによって入力されたキーワードに一致する文字列を含むメタデータを有するシーンのことである。たとえば、あるシーンのメタデータに「・・・・B選手のシュート・・・・」などといった記述があった場合で、且つ、ユーザによって入力されたキーワードが「B選手」であった場合は、当該シーンが“特定シーン”となる。言い換えれば、メタデータに「B選手」を含まないシーンは“特定シーン”から除外される。
【0025】
したがって、このような構成の再生部12を有する録画再生装置2は、ユーザによって任意に入力されるキーワードに一致したシーンのみを抽出して再生できるから、たとえば、録画されたサーカー番組を再生する際にひいき選手のシュートシーンだけを見たい場合には、その選手名と“シュート”というキーワードを入力すればよい。これにより、特定シーンのみのダイジェストを効率よく生成して視聴することができ、冒頭で説明した従来技術の問題点・・・・すなわち、音声レベルの大きいシーンだけでダイジェストを構成するため、意図したシーンのみのダイジェストとすることができず、無駄な時間を視聴に費やさなければならない・・・・を解決することができる。
【0026】
図3は、メタデータの例、キーワードテーブルスキーマの例、キーワードテーブルインスタンスの例及びダイジェスト生成のためのタイムテーブルを示す図である。
この図において、まず、メタデータ17には、番組放送日(図示の例では“3月14日金曜日”)、チャンネルと放送局名(図示の例では“4CH Aテレビ局”)、放送時間帯(図示の例では“19:00〜21:00”)、番組タイトル名(図示の例では“欧州サッカー決勝中継”)、シーンキーワード(図示の例では“チームA、スルーパス”)などの情報が文字列で記載されている。
キーワードテーブルスキーマ18は、キーワード一致のシーン累計時間やキーワード数などの情報を定義する。
キーワードテーブルインスタンス19は、キーワードテーブルスキーマ18のインスタンスであり、たとえば、キーワード抽出された実際のシーンナンバー(No.)やその映像標準時刻、映像シーン時間、音声標準時刻、音声シーン時間及びシーンキーワード1〜Nなどの実情報を保持する。
【0027】
図中最下段のダイジェストタイムテーブル20は、キーワードテーブルインスタンス19に従って生成された実際のダイジェストタイムテーブルを示す。この例では、シーンナンバー「1」の情報として、映像標準時刻(“00:03:00”)、映像シーン時間(“00:00:05”)、音声標準時刻(“00:03:00”)、音声シーン時間(“00:00:02”)及びシーンキーワード1(“チームA”)、シーンキーワード2(“A選手”)、シーンキーワード3(“スルーパス”)などの実情報が格納され、また、シーンナンバー「2」の情報として、映像標準時刻(“00:05:00”)、映像シーン時間(“00:00:05”)、音声標準時刻(“00:05:05”)、音声シーン時間(“00:00:02”)及びシーンキーワード1(“チームA”)、シーンキーワード2(“B選手”)、シーンキーワード3(“スルーパス”)などの実情報が格納されている。
【0028】
図2の再生部12のシーン抽出部12cは、このダイジェストタイムテーブル20に従って録画番組ファイルから特定のシーン(シーンナンバー「1」や「2」・・・・)を抽出し、表示装置16に出力して表示する。この例の場合、ダイジェストタイムテーブル20に格納された共通キーワードは“チームA”と“スルーパス”であるから、図2の再生部12のキーワード入力部12aに入力されたキーワードは、“チームA”または“スルーパス”である。したがって、この場合は、“チームA”または“スルーパス”を含むシーンのみでダイジェストを構成することができ、言い換えれば、それらのキーワードを含まない全てのシーンをカットして表示できるから、無駄なシーンを見る必要がなく、大量の録画データの再生効率を大幅に改善することができる。
【0029】
次に、本実施の形態の録画再生装置2の動作を、フローチャートに従って説明する。
図4は、録画動作のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、録画予約待機中の録画再生装置2は、定期的に、録画予約部11の記憶部11bに格納されている録画予約情報を参照し(ステップS11)、録画開始時刻が現在時刻に一致する録画予約があるか否かを判定する(ステップS12)。そして、該当する録画予約が存在しなければステップS11に復帰し、一方、該当する録画予約が存在していれば受信部4を制御して録画予約の受信チャンネルを設定(ステップS13)すると共に、映像情報再生部5、文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7を制御して録画を実行(ステップS14)した後、録画完了を判定(ステップS15)すると、再びステップS11に復帰する。ここで、録画の実行とは、記憶装置8に、その録画番組ファイル(図1の符号9a〜9c参照)と、その録画番組ファイルに対応するキーワードテーブル(図1の符号10a〜10c参照)とを格納することをいう。
【0030】
したがって、このフローチャートによれば、ユーザによって予約された放送番組の各々について、それらの録画番組ファイルと、同番組に対応したキーワードテーブルとを記憶装置8に格納することができる。
【0031】
図5は、再生動作のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、ユーザによって再生開始を指示された録画再生装置2は、まず、再生モードの選択をユーザに促す(ステップS21)。
第一の再生モードは録画番組単位の再生モードである。このモードを選択すると、記憶装置8に格納されている録画番組ファイルのうち、ユーザによって指定されたファイルを再生(ステップS22)した後、再生完了を判定(ステップS23)するとフローチャートを終了する。このような第一の再生モードは、従来公知のビデオテープレコーダ等の録画再生装置も有しており、本件発明上、特段の目新しい点はない。
【0032】
一方、ユーザが第二の再生モードを選択すると、本実施の形態に特有の「ハイライトシーン抽出再生処理」を実行する。すなわち、この第二の再生モードでは、記憶装置8に格納されている録画番組ファイルのうち、ユーザによって指定されたファイルの特定シーンだけを抽出してダイジェストを生成し、そのダイジェストを再生(ステップS24)した後、再生完了を判定(ステップS25)するとフローチャートを終了するという処理を実行する。この第二の再生モードは、キーワードテーブルを参照しながらダイジェストを生成するという、従来公知の録画再生装置にない特徴を有しており、本件発明上、欠くことのできないモードである。
【0033】
図6は、「ハイライトシーン抽出再生処理」の動作フローチャートを示す図である。このフローチャートにおいては、まず、ユーザによって指定された抽出シーン情報(キーワード)があるか否かを判定する(ステップS31)。キーワードが指定されていない場合は、ユーザに対してキーワードの入力を促し(ステップS32)、入力の有無を判定(ステップS33)して、それでも未入力であればユーザに対して再生中止か否かを問い合わせる(ステップS34)。再生中止の場合は、フローチャートを抜けて、図5のフローチャートに戻るが、再生中止でなければ再びステップS32に復帰する。
【0034】
ステップS31またはステップS33の判定結果が“YES”のとき、すなわち、ユーザによって指定された抽出シーン情報(キーワード)が存在しているとき、または、新たに指定されたときは、次に、該当する録画番組ファイル(再生対象の録画番組ファイル)に対応するキーワードテーブルを記憶装置8から読み出してキーワード検索を行い(ステップS35)、キーワード一致のシーンを抽出し、その抽出シーンを表示装置16に出力して再生(ステップS36)した後、再生完了を判定(ステップS37)すると、フローチャートを抜けて、図5のフローチャートに復帰する。
【0035】
図7は、再生処理のタイムチャートを示す図である。この図において、図面の横方向は時間軸を表している。また、上から順に示す図形はそれぞれ映像データ、音声データ、時間テーブル、文字情報データ、時間カウンタを表している。各データ中のクロスハッチング付き矩形はそれぞれ放送番組のシーンを模式的に表している。ここで、前記の第一の再生モード(録画番組単位の再生処理:図5のステップS22)を実行した場合は、図示の映像データと音声データの全てのシーンが時間軸に沿って再生されるが、前記の第二の再生モード(ハイライトシーン抽出再生処理:図5のステップS24)を実行した場合は、特定のシーンのみしか再生されない。
【0036】
いま、ユーザによって指定されたキーワードを便宜的に「“B選手”」とし、その文字列を含むシーンを波線イ、ロで囲んで示すことにすると、この場合は、当該波線で囲まれたシーンだけが選択的に再生される。つまり、第二の再生モードでは、前記の第一の再生モードと違ってユーザ指定のキーワードを含むシーンだけが選択的に再生されるため、ユーザが希望しない不必要なシーンの再生を排除して、無駄な視聴時間を費さないというメリットが得られる。
【0037】
次に、キーワード入力用インターフェースについて、いくつかの好ましい例を説明する。
図8は、キーワード入力用インターフェースの第一の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aの任意位置(たとえば、下端部)に、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)21を表示する。この操作パネル21には、たとえば、二つのキーワード選択ボックス21a、21bが配置されており、それぞれには、キーワードテーブルから取り出された文字列が選択可能な状態でリスト表示される。たとえば、左側のキーワード選択ボックス21aにはチーム名(“チームA”、“チームB”及び“選択なし”)がリスト表示され、また、右側のキーワード選択ボックス21bにはハイライトシーンを示す用語(“フリーキック”、“スルーパス”、“コーナーキック”、“シュート”、“センタリング”)がリスト表示されている。ユーザは、これらのキーワード選択ボックス21a、21bから所望のキーワードを選択すればよい。いちいちキーワードを文字列で入力する手間を省くことができる。なお、この図において、ハッチング付の正三角形図形及び逆正三角形図形は、キーワード選択ボックス21a、21bの各々に付属するキーワード選択用コマンドコントロールオブジェクトである。
【0038】
また、この操作パネル21には、前シーンへのジャンプボタン21cや後シーンへのジャンプボタン21d及び現在のシーンカウンタ21eなども設けられており、カウンター21eを見ながら前後のシーンへのジャンプを容易に行うことができるようにしてある。
【0039】
図9(a)は、キーワード入力用インターフェースの第二の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)22を表示する。この操作パネル22は、時間バー22aと、時間バー22aの現在位置を示すカレントポジションマーカー22bと、キーワード選択ボックス22c〜22gと、各キーワードが含まれるシーンのサムネイル画像22hを時間軸に沿って並べたサムネイルウィンドウ22iとを有し、任意のサムネイル画像22hを選択すると、そのシーンを即座に表示するようになっている。これによれば、キーワードに一致するシーンの時間軸上の出現位置を直感的に把握することができ、ユーザによる再生操作の効率化を図ることができる。
【0040】
図9(b)は、キーワード入力用インターフェースの第三の例を示す図である。この例も、表示装置16の画面16aに、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)23を表示する。この操作パネル23も、上記の操作パネル22と同様に、時間バー23aと、時間バー23aの現在位置を示すカレントポジションマーカー23bと、キーワード選択ボックス23c〜23gとを有する他、各キーワードが含まれるシーンの時間長図形23hをマトリクス配列したタイムラインウィンドウ23iを有する。第二の例と同様に、任意の時間長図形23hを選択すると、そのシーンを即座に表示するようになっている。これによれば、キーワードに一致するシーンの時間軸上の出現位置を直感的に把握することができ、ユーザによる再生操作の効率化を図ることができることに加え、さらに、各シーンの時間的な長さを直感的に把握することができる。
【0041】
図10(a)は、キーワード入力用インターフェースの第四の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、カレントシーンのカウンター表示ボックス24aと、二つのキーワード選択ボックス24b、24cと、抽出シーンごとのカウンタ表示ボックス24d、24e、24fとを有する操作パネル(キーワード提示手段)24を表示する。ユーザが二つのキーワード選択ボックス24b、24cから所望のキーワードを選択すると、その下のカウンターテーブル24gに、キーワードに対応した抽出シーンのカウンタ24d〜24fが表示されるようになっており、任意のカウンタ(カウンタ24d〜24fのいずれか一つ)を選択することにより、そのシーンに即座にジャンプするようになっている。
【0042】
図10(b)は、キーワード入力用インターフェースの第五の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、キーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aと、カレントシーンのカウンター表示ボックス25bと、複数のキーワード選択ボックス25cと、抽出シーンごとのカウンタ表示ボックス25dとを有する操作パネル(キーワード提示手段)25を表示する。ユーザがキーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aの中から所望のキーワードシーン再生リスト名を選択すると、その下のシーンキーワードジャンプウィンドウ25eに、同キーワードシーン再生リスト名でグループ化されたキーワードリストと、シーンカウンタが表示されるようになっており、任意のカウンタ(カウンタ25dのいずれか一つ)を選択することにより、そのシーンに即座にジャンプするようになっている。なお、キーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aの表示情報を、前述のダイジェストタイムテーブル20(図3(d)参照)のシーンナンバー(No.)としてもよい。この場合、任意のシーンナンバー(No.)を選択すると、当該シーンナンバーに対応した実情報が、前述のダイジェストタイムテーブル20から読み出され、この画面16aに表示される。
【0043】
以上の記載内容より、本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、録画予約部11を用いて従来どおりの録画予約を行い、その予約を実行することができることに加え、その録画予約実行の際に、録画番組のメタデータからキーワードテーブルを生成し、そのキーワードテーブルと録画番組ファイルとを関連づけて記憶装置8に格納することができるうえ、任意の録画番組ファイルを再生する際には、通常の再生モード(録画番組単位の再生モード)の他に、録画番組の特定シーンのみのダイジェストを再生する第二の再生モードを実行することができる。
【0044】
そして、この第二の再生モードでは、ユーザによって指定されたキーワードと、再生対象録画番組ファイルに関連づけられたキーワードテーブルとの照合をとり、キーワード一致のシーン(特定シーン)だけをつなぎ合わせたダイジェストを生成して再生するので、ユーザによって指定されたキーワードを含まないシーン、たとえば、読み飛ばしても構わないシーンやコマーシャルなどは再生しない。したがって、厳選されたシーンだけでダイジェストを構成できるから、無駄な視聴時間を排除できるという格別な効果が得られる。
【0045】
なお、以上の説明では、番組と一緒にサイマルキャストされる文字情報(メタデータ)からキーワードテーブルを生成しているが、これに限定されない。メタデータは、たとえば、インターネット上のサービスサーバから収集してもよい。この場合、必ずしも番組の放送時間との一致性(サイマルキャスト)は問われない。たとえば、図1において、録画再生装置2に設けられた通信部13を介してインターネット14経由で所定のサービスサイト15に適宜にアクセスし、録画予約番組に対応したメタデータを取り込み、そのメタデータから当該録画番組に対応したキーワードテーブルを生成して記録装置8に格納してもよい。この場合のアクセスタイミングは、録画予約の実行と同時、録画予約の実行前、または、録画予約の実行後(ただし、再生前であること。)のいずれであっても構わない。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像が録画され、この録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルが生成される。そして、このキーワードテーブルに含まれる各キーワードが選択可能にユーザに提示されると共に、この提示された各キーワードから特定のキーワードが選択されると、この選択されたキーワードに対応する映像シーンが前記録画された番組映像から抽出され、表示装置へ出力される。
このため、表示装置にはキーワードに一致した映像シーンのみが出力されることとなり、言い換えれば、キーワードに一致しない映像シーンは表示装置へ出力されないので、ユーザが希望した映像シーンだけのダイジェストを再生して、無駄な視聴時間を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるテレビ放送番組録画再生装置の概念的なブロック図である。
【図2】再生部12の概念的なブロック図である。
【図3】メタデータの例、キーワードテーブルスキーマの例、キーワードテーブルインスタンスの例及びダイジェスト生成のためのタイムテーブルを示す図である。
【図4】録画動作のフローチャートを示す図である。
【図5】再生動作のフローチャートを示す図である。
【図6】「ハイライトシーン抽出再生処理」の動作フローチャートを示す図である。
【図7】再生処理のタイムチャートを示す図である。
【図8】キーワード入力用インターフェースの第一の例を示す図である。
【図9】キーワード入力用インターフェースの第二の例と第三の例を示す図である。
【図10】キーワード入力用インターフェースの第四の例と第五の例を示す図である。
【符号の説明】
2 録画再生装置(テレビ放送番組録画再生装置)
7 キーワードテーブル生成部(キーワードテーブル生成手段)
10a〜10c キーワードテーブル
11 録画予約部(録画手段)
11a 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
12c シーン抽出部(抽出手段)
16 表示部(表示装置)
17 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
18 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
19 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
20 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
21 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ放送される番組を録画再生する録画再生装置及び方法に関し、特に、地上波デジタル放送番組の録画再生に用いられるテレビ放送番組録画再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、磁気テープや磁気ディスクまたは光ディスクなどの記録媒体にテレビ放送番組を録画し、好きな時間に再生する様々なタイプの録画再生装置(ビデオテープレコーダ、光ディスクレコーダ、ハードディスクレコーダ)が用いられてきた。他方、テレビ放送技術の進歩はめざましく、我が国においてもすでにBSデジタルやCSデジタルあるいはCATVなどの多チャンネル媒体が広く普及し、さらには、地上波デジタル放送の試験運用も間近に迫っている。
【0003】
テレビ放送の多チャンネル化それ自体は、視聴者にとって歓迎すべきことであるが、しばしば、見たい番組が同じ時間帯に重なってしまうことがあり、録画再生装置の出番がますます多くなる。
【0004】
さて、このようにして録画されたテレビ放送番組(以下、録画コンテンツと称することにする。)は、視聴者の好きな時間に再生して楽しむことになるが、当然ながら、多チャンネル化の傾向は、録画コンテンツの数を一層増加させることになるから、結局、全ての録画コンテンツを再生するには、相当長い時間を費やさなければならなくなる。
【0005】
もちろん、録画再生装置には、早送り機能や録画コンテンツごとの頭出し機能などが備えられているため、これらの機能を駆使することにより、一応の再生時間短縮を図ることができるものの、リモコン操作を繰り返さなければならないので、手間がかかって面倒である。
【0006】
そこで、テレビ放送番組の特定部分だけをダイジェストとして録画できるようにした装置が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0007】
この装置では、「たとえば、相撲中継の場合、しきり中は静かであるが、立ち会い後は場内の歓声が大きくなり、勝負がつく直前ほど音声レベルが大きくなる」点に着目し、音声レベルが所定のしきい値よりも大きくなるシーンを選択的に録画している。これにより、テレビ放送番組の全てを録画コンテンツとして記録せずに、その一部(音声レベルが所定のしきい値よりも大きくなるシーン)で構成されたダイジェストを記録し、前記再生の際の不都合を解消している。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−284704号公報(〔0002〕−〔0025〕、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公知技術は、特定のシーンを抽出しているが、このシーンは単に音声レベルが大きいシーンであって、必ずしも視聴者が希望するハイライトシーンではない。たとえば、しばしば、コマーシャルになったとたんに音量が大きくなることを経験するが、このような場合は、もっぱらコマーシャルのみ、または、コマーシャルを多く含むダイジェストが構成されかねない。言うまでもなく、かかるダイジェストはコマーシャルの提供者にとって有益であっても、視聴者にとっては不要な情報を多く含むから、結局、無駄な時間を視聴に費やさなければならなくなるという問題点を依然として解消できない。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、デジタル放送で録画されたコンテンツを再生する際、視聴者が希望するハイライトシーンのみでダイジェストを構成でき、無駄な再生を解消できる録画再生装置、及び録画再生方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、映像データを含むセグメントとこの映像データに関連する文字情報を含むセグメントとを含み、前記映像データと前記文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段と、この録画手段により録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段と、このキーワードテーブル生成手段によって生成されたキーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、このキーワード提示手段により提示された各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画手段によって録画された番組映像から抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
本発明では、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像が録画され、この録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルが生成される。そして、このキーワードテーブルに含まれる各キーワードが選択可能にユーザに提示されると共に、この提示された各キーワードから特定のキーワードが選択されると、この選択されたキーワードに対応する映像シーンが前記録画された番組映像から抽出され、表示装置へ出力される。
このため、表示装置にはキーワードに一致した映像シーンのみが出力されることとなり、言い換えれば、キーワードに一致しない映像シーンは表示装置へ出力されないので、ユーザが希望した映像シーンだけのダイジェストを再生して、無駄な視聴時間を無くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、地上波デジタル放送への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0013】
図1は、実施の形態における録画再生装置の概念的なブロック図である。この図において、送信アンテナ1からは、当該地域をサービスエリアとする各事業者ごとの地上波デジタル放送信号C1 〜Cn が送信されている。C1 〜Cn の各々の占有周波数帯域は約5.75MHzであり、いずれもUHF帯の重複しない帯域(チャンネル)が各事業者ごとに割り当てられている。なお、地上波デジタル放送のチャンネル数はUHF13チャンネルから62チャンネルまでの50チャンネルである。したがって、上記のC1 はUHF13チャンネルに相当し、上記のC2 はUHF14チャンネルに相当し、・・・・、上記のCn はUHF62チャンネルに相当する。
【0014】
ここで、我が国における地上波デジタル放送は、ISDB−T(Integration Services Digital Broadcasting Terrestrial)方式である。ISDB−T方式の最大の特徴は、一つの放送チャンネルを多重構造としたことにある。すなわち、1事業者に割り当てられる約5.75MHzの周波数帯域内に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位(帯域幅約429KHz)を13個多重化したことにある。
【0015】
事業者は、セグメントを組み合わせて、ハイビジョン放送や標準放送または簡易動画放送などの映像を配信しながら、これに平行して現在配信中の映像に関連した文字情報等を、BML(Broadcast Markup Language)形式のマークアップ言語で記述されたデータで配信する。このような配信方法は、サイマルキャスト(SIMULCAST:SimultaneousとBroadcastの合成語)、または、サイマル放送といい、地上波デジタル放送の特徴の一つである。
【0016】
図示のテレビ放送番組録画再生装置(以下、単に「録画再生装置」という。)2は、このようなサイマル放送、特に映像情報(音声を含む。以下同様とする。)と文字情報とをサイマルキャストする放送に適用するものである。
【0017】
録画再生装置2は、概念的に以下の各ブロックを含んで構成される。すなわち、録画再生装置2は、まず、受信アンテナ3で受信されたUHF信号のなかから特定チャンネルの地上波デジタル放送信号を取り出して映像情報と文字情報とを分離する受信部4を備える。受信部4は外付けタイプであってもよい。“特定チャンネル”とは、ユーザによって録画予約された録画チャンネルのことをいう。たとえば、地上波デジタル放送のEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)システムを利用することにより、ユーザによってある放送時間帯にある地上波デジタル放送信号Ci の録画予約が行われていたとすると、この場合、上記の特定チャンネルは「Ci 」となる。ただし、現在時刻がその予約時間帯に入っていなければならない。
【0018】
次に、録画再生装置2は、映像情報を再生する映像情報再生部5と文字情報を再生するための文字情報再生部6とを備える。“再生”とは、ISDB−T方式で定められた復調処理と復号処理とを行って映像情報や文字情報を元のベースバンド情報に戻す操作のことをいう。同方式の復調処理はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)であり、また、復号処理はMPEG(Moving Picture Experts Group)−2である。なお、簡易動画像の復調処理については、現在のところ、H.264(ITU−T勧告アルゴリズムの一つ。MPEG−4の一部(Part10)として承認される見通し。)が有力視されている。
【0019】
次に、録画再生装置2は、文字情報再生部6によって再生された文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成部7を備える。キーワードテーブルとは、任意の映像情報と一緒にサイマル放送されたBML形式のファイルに含まれる文字情報等のテキストから文字列(キーワード)を切り出し、それらのキーワードをリストアップした情報ファイルのことをいう。地上波デジタル放送においては、視聴者サービスの一環として放送番組のシーンごとにその内容を文字列で記述してサイマル放送することが行われるとされている。かかるシーン内容を記述した文字情報はいわゆる「メタデータ」と呼ばれるものである。メタデータ(Metadata)とは、「実際に利用されるデータ(本実施の形態ではテレビ放送番組の各シーン)の、ある特徴(同各シーンの内容)をコンパクトに記述したもの」と解されており、メタデータはテキスト等の文字列として認識可能なコードから構成されている。文字情報再生部6は、このメタデータから放送番組ごとのキーワードテーブルを再生する。
【0020】
次に、録画再生装置2は、大容量の記憶装置8を備える。この記憶装置8はランダムアクセス可能な媒体で構成されており、典型的には、1台の大容量ハードディスク装置で構成され、または、複数台の大容量ハードディスク装置をつなげて構成されている。記憶装置8の全てまたは一部を外付けとしてもよい。この記憶装置8には、映像情報再生部5で再生された映像情報が番組単位に格納される。図示の録画番組ファイル9a〜9cは一例として示す三つの放送番組のファイルである。また、この記憶装置8には、各々の放送番組ごとのキーワードテーブルも格納される。図示のキーワードテーブル10a〜10cは一例として示す三つの放送番組ごとのテーブルであり、たとえば、一のキーワードテーブル10aは録画番組ファイル9aに対応するもの、二のキーワードテーブル10bは録画番組ファイル9bに対応するもの、三のキーワードテーブル10cは録画番組ファイル9cに対応するものである。
【0021】
次に、録画再生装置2は、録画予約部(録画手段)11を備える。この録画予約部11は、公知のビデオテープレコーダ等と同じ機能を有するものである。すなわち、ユーザによって操作される操作パネル(やリモコン)11aと、その操作パネル11aから入力された録画予約情報(録画チャンネルや録画開始時刻及び録画終了時刻などの情報)を記憶する記憶部11bと、逐次に録画予約情報をチェックして現在時刻が録画開始時刻になったときに、その録画予約チャンネルへの切り換え信号を受信部4に出力すると共に、映像情報再生部5や文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7などを制御し、当該録画予約番組の録画を実行して、記憶装置8にその録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)とそのキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)を格納する。
【0022】
したがって、以上の構成を有する録画再生装置2は、録画予約部11が、ユーザによって指定された録画予約情報を参照して、現在時刻が録画開始時刻になったときに、その録画予約チャンネルへの切り換え信号を受信部4に出力すると共に、映像情報再生部5や文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7などを制御して当該録画予約番組の録画を実行し、記憶装置8にその録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)とそのキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)とを格納するので、従来公知の様々なタイプの録画再生装置(ビデオテープレコーダ、光ディスクレコーダ、ハードディスクレコーダ)と同様の録画機能、すなわち、所望の地上波デジタル放送番組の録画を行うことができるほか、本実施の形態の録画再生装置2の特有の機能として、録画対象放送番組のメタデータから同番組のキーワードテーブルを生成し、このキーワードテーブルを録画対象放送番組の録画ファイルと関連づけて記憶装置8に格納することができる。
【0023】
録画再生装置2は、以上の各部に加えて、録画ファイルを再生するための再生部12を備える。上記のキーワードテーブルは、この再生部12において利用される。
図2は、再生部12の概念的なブロック図である。この図において、再生部12は、ユーザによって任意のキーワードが入力されるキーワード入力部12aと、入力されたキーワードと記憶装置8から取り出された再生対象録画番組ファイル(たとえば、録画番組ファイル9a)と対をなすキーワードテーブル(たとえば、キーワードテーブル10a)とを照合して、再生対象録画番組ファイル9aの特定シーンを抽出するための制御信号を発生するキーワード照合部12bと、キーワード照合部12bからの制御信号に従って再生対象録画番組ファイル9aの特定シーンを抽出して表示装置16に出力する映像シーン抽出部(抽出手段)12cとを備える。
【0024】
ここで、“特定シーン”とは、ユーザによって入力されたキーワードに一致する文字列を含むメタデータを有するシーンのことである。たとえば、あるシーンのメタデータに「・・・・B選手のシュート・・・・」などといった記述があった場合で、且つ、ユーザによって入力されたキーワードが「B選手」であった場合は、当該シーンが“特定シーン”となる。言い換えれば、メタデータに「B選手」を含まないシーンは“特定シーン”から除外される。
【0025】
したがって、このような構成の再生部12を有する録画再生装置2は、ユーザによって任意に入力されるキーワードに一致したシーンのみを抽出して再生できるから、たとえば、録画されたサーカー番組を再生する際にひいき選手のシュートシーンだけを見たい場合には、その選手名と“シュート”というキーワードを入力すればよい。これにより、特定シーンのみのダイジェストを効率よく生成して視聴することができ、冒頭で説明した従来技術の問題点・・・・すなわち、音声レベルの大きいシーンだけでダイジェストを構成するため、意図したシーンのみのダイジェストとすることができず、無駄な時間を視聴に費やさなければならない・・・・を解決することができる。
【0026】
図3は、メタデータの例、キーワードテーブルスキーマの例、キーワードテーブルインスタンスの例及びダイジェスト生成のためのタイムテーブルを示す図である。
この図において、まず、メタデータ17には、番組放送日(図示の例では“3月14日金曜日”)、チャンネルと放送局名(図示の例では“4CH Aテレビ局”)、放送時間帯(図示の例では“19:00〜21:00”)、番組タイトル名(図示の例では“欧州サッカー決勝中継”)、シーンキーワード(図示の例では“チームA、スルーパス”)などの情報が文字列で記載されている。
キーワードテーブルスキーマ18は、キーワード一致のシーン累計時間やキーワード数などの情報を定義する。
キーワードテーブルインスタンス19は、キーワードテーブルスキーマ18のインスタンスであり、たとえば、キーワード抽出された実際のシーンナンバー(No.)やその映像標準時刻、映像シーン時間、音声標準時刻、音声シーン時間及びシーンキーワード1〜Nなどの実情報を保持する。
【0027】
図中最下段のダイジェストタイムテーブル20は、キーワードテーブルインスタンス19に従って生成された実際のダイジェストタイムテーブルを示す。この例では、シーンナンバー「1」の情報として、映像標準時刻(“00:03:00”)、映像シーン時間(“00:00:05”)、音声標準時刻(“00:03:00”)、音声シーン時間(“00:00:02”)及びシーンキーワード1(“チームA”)、シーンキーワード2(“A選手”)、シーンキーワード3(“スルーパス”)などの実情報が格納され、また、シーンナンバー「2」の情報として、映像標準時刻(“00:05:00”)、映像シーン時間(“00:00:05”)、音声標準時刻(“00:05:05”)、音声シーン時間(“00:00:02”)及びシーンキーワード1(“チームA”)、シーンキーワード2(“B選手”)、シーンキーワード3(“スルーパス”)などの実情報が格納されている。
【0028】
図2の再生部12のシーン抽出部12cは、このダイジェストタイムテーブル20に従って録画番組ファイルから特定のシーン(シーンナンバー「1」や「2」・・・・)を抽出し、表示装置16に出力して表示する。この例の場合、ダイジェストタイムテーブル20に格納された共通キーワードは“チームA”と“スルーパス”であるから、図2の再生部12のキーワード入力部12aに入力されたキーワードは、“チームA”または“スルーパス”である。したがって、この場合は、“チームA”または“スルーパス”を含むシーンのみでダイジェストを構成することができ、言い換えれば、それらのキーワードを含まない全てのシーンをカットして表示できるから、無駄なシーンを見る必要がなく、大量の録画データの再生効率を大幅に改善することができる。
【0029】
次に、本実施の形態の録画再生装置2の動作を、フローチャートに従って説明する。
図4は、録画動作のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、録画予約待機中の録画再生装置2は、定期的に、録画予約部11の記憶部11bに格納されている録画予約情報を参照し(ステップS11)、録画開始時刻が現在時刻に一致する録画予約があるか否かを判定する(ステップS12)。そして、該当する録画予約が存在しなければステップS11に復帰し、一方、該当する録画予約が存在していれば受信部4を制御して録画予約の受信チャンネルを設定(ステップS13)すると共に、映像情報再生部5、文字情報再生部6及びキーワードテーブル生成部7を制御して録画を実行(ステップS14)した後、録画完了を判定(ステップS15)すると、再びステップS11に復帰する。ここで、録画の実行とは、記憶装置8に、その録画番組ファイル(図1の符号9a〜9c参照)と、その録画番組ファイルに対応するキーワードテーブル(図1の符号10a〜10c参照)とを格納することをいう。
【0030】
したがって、このフローチャートによれば、ユーザによって予約された放送番組の各々について、それらの録画番組ファイルと、同番組に対応したキーワードテーブルとを記憶装置8に格納することができる。
【0031】
図5は、再生動作のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、ユーザによって再生開始を指示された録画再生装置2は、まず、再生モードの選択をユーザに促す(ステップS21)。
第一の再生モードは録画番組単位の再生モードである。このモードを選択すると、記憶装置8に格納されている録画番組ファイルのうち、ユーザによって指定されたファイルを再生(ステップS22)した後、再生完了を判定(ステップS23)するとフローチャートを終了する。このような第一の再生モードは、従来公知のビデオテープレコーダ等の録画再生装置も有しており、本件発明上、特段の目新しい点はない。
【0032】
一方、ユーザが第二の再生モードを選択すると、本実施の形態に特有の「ハイライトシーン抽出再生処理」を実行する。すなわち、この第二の再生モードでは、記憶装置8に格納されている録画番組ファイルのうち、ユーザによって指定されたファイルの特定シーンだけを抽出してダイジェストを生成し、そのダイジェストを再生(ステップS24)した後、再生完了を判定(ステップS25)するとフローチャートを終了するという処理を実行する。この第二の再生モードは、キーワードテーブルを参照しながらダイジェストを生成するという、従来公知の録画再生装置にない特徴を有しており、本件発明上、欠くことのできないモードである。
【0033】
図6は、「ハイライトシーン抽出再生処理」の動作フローチャートを示す図である。このフローチャートにおいては、まず、ユーザによって指定された抽出シーン情報(キーワード)があるか否かを判定する(ステップS31)。キーワードが指定されていない場合は、ユーザに対してキーワードの入力を促し(ステップS32)、入力の有無を判定(ステップS33)して、それでも未入力であればユーザに対して再生中止か否かを問い合わせる(ステップS34)。再生中止の場合は、フローチャートを抜けて、図5のフローチャートに戻るが、再生中止でなければ再びステップS32に復帰する。
【0034】
ステップS31またはステップS33の判定結果が“YES”のとき、すなわち、ユーザによって指定された抽出シーン情報(キーワード)が存在しているとき、または、新たに指定されたときは、次に、該当する録画番組ファイル(再生対象の録画番組ファイル)に対応するキーワードテーブルを記憶装置8から読み出してキーワード検索を行い(ステップS35)、キーワード一致のシーンを抽出し、その抽出シーンを表示装置16に出力して再生(ステップS36)した後、再生完了を判定(ステップS37)すると、フローチャートを抜けて、図5のフローチャートに復帰する。
【0035】
図7は、再生処理のタイムチャートを示す図である。この図において、図面の横方向は時間軸を表している。また、上から順に示す図形はそれぞれ映像データ、音声データ、時間テーブル、文字情報データ、時間カウンタを表している。各データ中のクロスハッチング付き矩形はそれぞれ放送番組のシーンを模式的に表している。ここで、前記の第一の再生モード(録画番組単位の再生処理:図5のステップS22)を実行した場合は、図示の映像データと音声データの全てのシーンが時間軸に沿って再生されるが、前記の第二の再生モード(ハイライトシーン抽出再生処理:図5のステップS24)を実行した場合は、特定のシーンのみしか再生されない。
【0036】
いま、ユーザによって指定されたキーワードを便宜的に「“B選手”」とし、その文字列を含むシーンを波線イ、ロで囲んで示すことにすると、この場合は、当該波線で囲まれたシーンだけが選択的に再生される。つまり、第二の再生モードでは、前記の第一の再生モードと違ってユーザ指定のキーワードを含むシーンだけが選択的に再生されるため、ユーザが希望しない不必要なシーンの再生を排除して、無駄な視聴時間を費さないというメリットが得られる。
【0037】
次に、キーワード入力用インターフェースについて、いくつかの好ましい例を説明する。
図8は、キーワード入力用インターフェースの第一の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aの任意位置(たとえば、下端部)に、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)21を表示する。この操作パネル21には、たとえば、二つのキーワード選択ボックス21a、21bが配置されており、それぞれには、キーワードテーブルから取り出された文字列が選択可能な状態でリスト表示される。たとえば、左側のキーワード選択ボックス21aにはチーム名(“チームA”、“チームB”及び“選択なし”)がリスト表示され、また、右側のキーワード選択ボックス21bにはハイライトシーンを示す用語(“フリーキック”、“スルーパス”、“コーナーキック”、“シュート”、“センタリング”)がリスト表示されている。ユーザは、これらのキーワード選択ボックス21a、21bから所望のキーワードを選択すればよい。いちいちキーワードを文字列で入力する手間を省くことができる。なお、この図において、ハッチング付の正三角形図形及び逆正三角形図形は、キーワード選択ボックス21a、21bの各々に付属するキーワード選択用コマンドコントロールオブジェクトである。
【0038】
また、この操作パネル21には、前シーンへのジャンプボタン21cや後シーンへのジャンプボタン21d及び現在のシーンカウンタ21eなども設けられており、カウンター21eを見ながら前後のシーンへのジャンプを容易に行うことができるようにしてある。
【0039】
図9(a)は、キーワード入力用インターフェースの第二の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)22を表示する。この操作パネル22は、時間バー22aと、時間バー22aの現在位置を示すカレントポジションマーカー22bと、キーワード選択ボックス22c〜22gと、各キーワードが含まれるシーンのサムネイル画像22hを時間軸に沿って並べたサムネイルウィンドウ22iとを有し、任意のサムネイル画像22hを選択すると、そのシーンを即座に表示するようになっている。これによれば、キーワードに一致するシーンの時間軸上の出現位置を直感的に把握することができ、ユーザによる再生操作の効率化を図ることができる。
【0040】
図9(b)は、キーワード入力用インターフェースの第三の例を示す図である。この例も、表示装置16の画面16aに、キーワード入力用の操作パネル(キーワード提示手段)23を表示する。この操作パネル23も、上記の操作パネル22と同様に、時間バー23aと、時間バー23aの現在位置を示すカレントポジションマーカー23bと、キーワード選択ボックス23c〜23gとを有する他、各キーワードが含まれるシーンの時間長図形23hをマトリクス配列したタイムラインウィンドウ23iを有する。第二の例と同様に、任意の時間長図形23hを選択すると、そのシーンを即座に表示するようになっている。これによれば、キーワードに一致するシーンの時間軸上の出現位置を直感的に把握することができ、ユーザによる再生操作の効率化を図ることができることに加え、さらに、各シーンの時間的な長さを直感的に把握することができる。
【0041】
図10(a)は、キーワード入力用インターフェースの第四の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、カレントシーンのカウンター表示ボックス24aと、二つのキーワード選択ボックス24b、24cと、抽出シーンごとのカウンタ表示ボックス24d、24e、24fとを有する操作パネル(キーワード提示手段)24を表示する。ユーザが二つのキーワード選択ボックス24b、24cから所望のキーワードを選択すると、その下のカウンターテーブル24gに、キーワードに対応した抽出シーンのカウンタ24d〜24fが表示されるようになっており、任意のカウンタ(カウンタ24d〜24fのいずれか一つ)を選択することにより、そのシーンに即座にジャンプするようになっている。
【0042】
図10(b)は、キーワード入力用インターフェースの第五の例を示す図である。この例では、表示装置16の画面16aに、キーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aと、カレントシーンのカウンター表示ボックス25bと、複数のキーワード選択ボックス25cと、抽出シーンごとのカウンタ表示ボックス25dとを有する操作パネル(キーワード提示手段)25を表示する。ユーザがキーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aの中から所望のキーワードシーン再生リスト名を選択すると、その下のシーンキーワードジャンプウィンドウ25eに、同キーワードシーン再生リスト名でグループ化されたキーワードリストと、シーンカウンタが表示されるようになっており、任意のカウンタ(カウンタ25dのいずれか一つ)を選択することにより、そのシーンに即座にジャンプするようになっている。なお、キーワードシーン再生リスト名表示ボックス25aの表示情報を、前述のダイジェストタイムテーブル20(図3(d)参照)のシーンナンバー(No.)としてもよい。この場合、任意のシーンナンバー(No.)を選択すると、当該シーンナンバーに対応した実情報が、前述のダイジェストタイムテーブル20から読み出され、この画面16aに表示される。
【0043】
以上の記載内容より、本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、録画予約部11を用いて従来どおりの録画予約を行い、その予約を実行することができることに加え、その録画予約実行の際に、録画番組のメタデータからキーワードテーブルを生成し、そのキーワードテーブルと録画番組ファイルとを関連づけて記憶装置8に格納することができるうえ、任意の録画番組ファイルを再生する際には、通常の再生モード(録画番組単位の再生モード)の他に、録画番組の特定シーンのみのダイジェストを再生する第二の再生モードを実行することができる。
【0044】
そして、この第二の再生モードでは、ユーザによって指定されたキーワードと、再生対象録画番組ファイルに関連づけられたキーワードテーブルとの照合をとり、キーワード一致のシーン(特定シーン)だけをつなぎ合わせたダイジェストを生成して再生するので、ユーザによって指定されたキーワードを含まないシーン、たとえば、読み飛ばしても構わないシーンやコマーシャルなどは再生しない。したがって、厳選されたシーンだけでダイジェストを構成できるから、無駄な視聴時間を排除できるという格別な効果が得られる。
【0045】
なお、以上の説明では、番組と一緒にサイマルキャストされる文字情報(メタデータ)からキーワードテーブルを生成しているが、これに限定されない。メタデータは、たとえば、インターネット上のサービスサーバから収集してもよい。この場合、必ずしも番組の放送時間との一致性(サイマルキャスト)は問われない。たとえば、図1において、録画再生装置2に設けられた通信部13を介してインターネット14経由で所定のサービスサイト15に適宜にアクセスし、録画予約番組に対応したメタデータを取り込み、そのメタデータから当該録画番組に対応したキーワードテーブルを生成して記録装置8に格納してもよい。この場合のアクセスタイミングは、録画予約の実行と同時、録画予約の実行前、または、録画予約の実行後(ただし、再生前であること。)のいずれであっても構わない。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像が録画され、この録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルが生成される。そして、このキーワードテーブルに含まれる各キーワードが選択可能にユーザに提示されると共に、この提示された各キーワードから特定のキーワードが選択されると、この選択されたキーワードに対応する映像シーンが前記録画された番組映像から抽出され、表示装置へ出力される。
このため、表示装置にはキーワードに一致した映像シーンのみが出力されることとなり、言い換えれば、キーワードに一致しない映像シーンは表示装置へ出力されないので、ユーザが希望した映像シーンだけのダイジェストを再生して、無駄な視聴時間を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるテレビ放送番組録画再生装置の概念的なブロック図である。
【図2】再生部12の概念的なブロック図である。
【図3】メタデータの例、キーワードテーブルスキーマの例、キーワードテーブルインスタンスの例及びダイジェスト生成のためのタイムテーブルを示す図である。
【図4】録画動作のフローチャートを示す図である。
【図5】再生動作のフローチャートを示す図である。
【図6】「ハイライトシーン抽出再生処理」の動作フローチャートを示す図である。
【図7】再生処理のタイムチャートを示す図である。
【図8】キーワード入力用インターフェースの第一の例を示す図である。
【図9】キーワード入力用インターフェースの第二の例と第三の例を示す図である。
【図10】キーワード入力用インターフェースの第四の例と第五の例を示す図である。
【符号の説明】
2 録画再生装置(テレビ放送番組録画再生装置)
7 キーワードテーブル生成部(キーワードテーブル生成手段)
10a〜10c キーワードテーブル
11 録画予約部(録画手段)
11a 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
12c シーン抽出部(抽出手段)
16 表示部(表示装置)
17 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
18 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
19 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
20 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
21 操作パネル(キーワード提示手段、選択手段)
Claims (2)
- 映像データを含むセグメントとこの映像データに関連する文字情報を含むセグメントとを含み、前記映像データと前記文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段と、
この録画手段により録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段と、
このキーワードテーブル生成手段によって生成されたキーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、
このキーワード提示手段により提示された各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画手段によって録画された番組映像から抽出する抽出手段と、
この抽出手段により抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする録画再生装置。 - 映像データを含むセグメントとこの映像データに関連する文字情報を含むセグメントとを含み、前記映像データと前記文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する工程と、
録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成する工程と、
生成されたキーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示する工程と、
提示された各キーワードから特定のキーワードの選択を検出する工程と、
選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画手段によって録画された番組映像から抽出する工程と、
抽出された映像シーンを表示装置へ出力する工程と
からなることを特徴とする録画再生方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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