JP2008179390A - 片開きボトル - Google Patents

片開きボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2008179390A
JP2008179390A JP2007013765A JP2007013765A JP2008179390A JP 2008179390 A JP2008179390 A JP 2008179390A JP 2007013765 A JP2007013765 A JP 2007013765A JP 2007013765 A JP2007013765 A JP 2007013765A JP 2008179390 A JP2008179390 A JP 2008179390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
drinking mouth
drinking
mouth
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007013765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5125113B2 (ja
Inventor
Shozo Ohashi
省三 大橋
Shinji Fukumoto
真次 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP2007013765A priority Critical patent/JP5125113B2/ja
Publication of JP2008179390A publication Critical patent/JP2008179390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5125113B2 publication Critical patent/JP5125113B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

【課題】少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすく直飲みしやすい構造にても耐外力性を高められる片開きボトルを提供すること。
【解決手段】金属製の真空二重容器1、その口部1aに装着されて天板部5cから直飲み用の飲み口14が立ち上がった栓体5、天板部5c片側のヒンジ連結部10を中心に飲み口14に対する開閉動作をする片開き蓋7を備え、飲み口14の少なくとも上端部が天板部5cの反ヒンジ連結部10側に片寄って位置させて飲みやすくするのに、天板部5cの少なくとも飲み口14の立ち上がり基部とヒンジ連結部10との間を超音波溶着、接着、無理嵌めの少なくともいずれかによって別部材56を一体にした二重壁部30とすることで、上記の課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル本体の上端部片側を中心に開閉する片開き蓋を備えた片開きボトルに関し、詳しくは、金属製の真空二重容器と、この真空二重容器の口部に直飲み用の飲み口が天板部から立ち上がった栓を装着したボトル本体と、ボトル本体の天板部片側のヒンジ連結部を中心に飲み口に対する開閉動作をする片開き蓋とを備えた片開きボトルに関する。
このような片開きボトルは既に知られており(例えば、特許文献1参照。)、図9に示すように金属製の真空二重容器101を片手持ちして片開き蓋107を開くとそのまま栓本体102の飲み口102aから直飲みできるように形成されており、不用意な蓋開きを防止するために片開き蓋107をロック機構103により閉じ位置にロックし、片手持ちしている手の指でロックを解除して片開き蓋107が付勢によって自動的に開くようにされている。また、直飲みのために、栓本体102の飲み口102aはその少なくとも上端部が、栓本体102を覆う栓カバー105の天板部においてヒンジ連結部109から離れる側に片寄って位置している。この片寄りは飲み口102aの栓カバー105の天板部からの立ち上がり位置の片寄りや反ヒンジ連結部109側への傾斜によって与えられる。また、片開きボトルは、片手持ちして直飲みする簡易に使用されるもので、一般にスリムで嵩低いものとされ、片開き蓋107は飲み口の上端部を閉じる閉じ部107aを頂部とした立体形状とされる。
特開2006−160278号公報
ところで、飲み口102aの栓カバー105の天板部における立ち上がりと片寄りに起因した片開き蓋107の立体形状は、閉じ部107aがなす頂部に図9に矢印で示すようなヒンジ連結部109側斜め下方に向く外力Fを受けやすい原因になる。特に、落下時などの衝撃力は大きく、これが頂部に集中して働くと片開き蓋107にはヒンジ連結部109側への強い押し付け力が作用するし、飲み口102aには強い押し込み力が作用する。
しかし、特許文献1に記載のような構成であると、片開き蓋107をヒンジ連結部109に押し付ける作用力Fは、栓カバー105単独の天板部で、それも何の支持もない中央部側で受けることになり、片開き蓋107の働く外力を受ける壁107bが必要になる。また、飲み口102aが図に見られるようにボトル中心位置から偏心した位置に設けられた場合、壁107bは飲み口102aを避けるために、図に見られるように飲み口102aの偏心側には設けられないので飲み口102aの全周を囲う形状にはできずその分だけ支持力が弱くなる。また、飲み口102aをボトル中心位置に近付けて壁107bを全周に設け強度を確保すると、飲み口102aの位置がボトルの直飲み側となるロック機構103側から遠ざかるため飲み難くなる。しかし、外力を受ける壁107bが無ければ飲み口102aは片開き蓋107の外力を受ける部分を全くバックアップできないので、栓本体102、栓カバー105共に耐外力性は低い。
また、特許文献1に記載の片開きボトルの栓は、真空二重容器101の口部内に装着する栓本体102と、真空二重容器101の肩部に装着した肩部材108に装着する栓カバー105との二重構造がなすデッドスペースが大きく、保冷時ではその内側に結露水が溜まってカビの発生などを見ることがあるので、お手入れの必要がある。
そこで、本発明は、少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすく直飲みしやすい構造にても耐外力性を高められる片開きボトルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の片開きボトルは、金属製の真空二重容器と、この真空二重容器の口部に装着されて天板部から直飲み用の飲み口が立ち上がった栓体と、天板部片側のヒンジ連結部を中心に飲み口に対する開閉動作をする片開き蓋とを備え、飲み口の少なくとも上端部が天板部の前記ヒンジ連結部から離れる反ヒンジ連結部側に片寄って位置した片開きボトルであって、天板部の少なくとも飲み口の立ち上がり基部とヒンジ連結部との間を別部材を一体とした二重壁部としたことを特徴とする。
上記構成によれば、直飲み用の飲み口が天板部から立上り、天板部片側のヒンジ連結部を中心に飲み口を開閉する片開き蓋を持っただけの一重構造の栓体を金属製の真空二重容器の口部に装着した、少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすいボトル形態の採用のもと、飲み口の少なくとも上端部が天板部の前記ヒンジ連結部から離れる側に片寄って位置する飲みやすい構造としたことによって、片開き蓋における飲み口の上端部を閉じる閉じ部およびその内側の飲み口にヒンジ連結部側斜め下方に向く外力を受けやすくなるにしても、そのような外力を飲み口を介して受ける側となる栓体における天板部の少なくとも飲み口の立ち上がり基部とヒンジ連結部との間が二重壁部として補強され栓体の真空二重容器の口部への装着部でのバックアップを伴い耐外力性が高まる。同時に飲み口により片開き蓋の前記外力が働く部分に対するバックアップ力も向上する。しかも、二重壁部は栓体と別部材とが一体化した密閉構造でなされるので、真空二重容器の断熱性を利用した保冷時などに真空二重容器内に面する壁の外面に結露が生じるにしても外部に漏れ出ることはない。
ここに、二重壁部は、中空である構成によれば、
少しの隙間で、従って、微小なデッドスペースで二重壁部の外壁側を内壁側から断熱し、外壁側の外面に結露水が生じるようなことを防止しやすい。
また、二重壁部は、飲み口のヒンジ連結部側にあって、飲み口の反ヒンジ連結部側の二重壁でない下面より下方に突出している構成によれば、
飲み口の傾斜が小さいか無い状態で飲み口の上端に飲みやすい片寄りを与えた上で、二重壁部が栓体の飲み口のヒンジ連結部側に広く得られる構造により結露防止などのための断熱効果を広域に確保して、このヒンジ連結部側の二重壁部が飲み口の反ヒンジ連結部側の二重壁でない下面より下方に突出して双方間にできる段差によって、ボトル本体を飲み口の片寄り側に傾けて直飲みする際に飲み口側に片寄る内容液を飲み口により流れ込みやすく案内する。
飲み口は、天板部から反ヒンジ連結部側に傾斜して立ち上がり、二重壁部は、天板部の飲み口の立ち上がり基部まわり全周に設けた構成によれば、
飲み口の反ヒンジ連結部側に傾斜した立ち上がりによって、飲み口の立ち上がり基部を天板部の中央側に位置させながら飲み口の上端部を反ヒンジ連結部側に十分に片寄った飲みやすい形態を満足して、しかも、飲み口の立ち上がり基部が天板部の中央部側に位置させられた分だけ、天板部の二重壁構造部を飲み口の立ち上がり基部まわり全周に設けて結露防止および耐外力性向上を図れる。
片開き蓋は、飲み口の上端部を閉じる閉じ部を頂部とした立体形状である構成によれば、
高い耐外力性の基に、飲み口の天板からの吐出量および上端部の反ヒンジ連結部側への片寄りを十分とした飲みやすい形態に併せ、片開き蓋を飲み口の上端部を閉じる閉じ部を頂部としたかさ張らない立体形状とすることができる。
本発明の片開きボトルによれば、一重構造の栓体を真空二重容器に装着した少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすいボトル本体の採用のもと、飲み口の上端部が天板部の反ヒンジ連結部側に片寄って位置する飲みやすい構造にて、片開き蓋における飲み口の上端部を閉じる閉じ部およびその内側の飲み口に働きやすい外力を少なくとも飲み口の立ち上がり基部とヒンジ連結部との間に設けられる補強部としての特にかさ張ったり構造が複雑化したりしない二重壁部で受けて真空二重容器への装着部でのバックアップを伴い耐外力性を高められるし、飲み口による片開き蓋の外力が働く部分に対するバックアップ力も高めるので栓体および片開き蓋共に耐久性が向上する。しかも、二重壁部は一体化した密閉構造でなされ、保冷時など真空二重容器内に面する壁の外面に結露が生じるにしても外部に漏れ出ることはないし、天板部外面への結露が防止できるので、お手入れが不要になる。同時に、栓体を通じた上部への温熱、冷熱の逃げを防止することで、保温効果、保冷効果が高まる。
以下、本発明の片開きボトルを図示の実施の形態により詳細に説明する。
本実施の形態の片開きボトルは図1に示すように、ステンレス製の内壁及び外壁の間に真空断熱空間2を有する真空二重容器1と、この真空二重容器1の口部1aの外壁に形成された雄ねじ3に螺合する雌ねじを有し、シールパッキン9を介して真空二重容器1に装着された合成樹脂製の栓体5と、この栓体5の片側、具体的には背面側に回動軸6によるヒンジ連結部10にて回動自在に連結され、栓体5に設けられた飲み口14を回動軸6を中心に開閉する合成樹脂製の片開き蓋7と、この栓体5の反ヒンジ連結部10側、具体的には正面側に設けられ、片開き蓋7を閉じ位置にロック及びロック解除するように形成されたロック機構8とを備えている。
上記真空二重容器1は、片手持ちできる程度にスリム化した胴部1bを有し、この胴部1bの上部は、口部1aに装着された栓体5の下端に隣接して胴部1bよりもやや小径の首部1cに形成されている。真空二重容器1の胴部1bや首部1cを片手持ちして、片手持ちしている手の指によるロック機構8の操作や、これに伴う片開き蓋7の開き操作や、片開き蓋7の開放後に飲み口14による直飲み動作を行い易い形状になっている。
栓体5は、真空二重容器1の口部1aを覆う概略円筒部5bと、飲み口14を形成した天板部5cとを持つ一重構造をなした基本構造をなし、円筒部5bの正面側にロック機構8を収容する膨出部が形成されている。この膨出部の最も突出した部分に、後述するロック部材11及びロック解除部材12の周りを取り囲む保護部材51が一体形成されている。栓体5の天面には筒状の飲み口14が栓体5の天板部5cから立上り上方へ突出するように形成されている。飲み口14は直飲みしやすくするため、前記天板部5cからの立ち上がりに加え、少なくとも上端部が天板部5cのヒンジ連結部10から離れる反ヒンジ連結部10側、従って正面側に片寄って位置するようにしてある。これによって飲み口14は天板部5cからの立ち上がり量が多いほど、また、上端部が反ヒンジ連結部10側、つまり正面側に片寄っているほど、栓体5や開放された片開き蓋7に邪魔されずに直飲みしやすくなる。これに対応して片開き蓋7は図示例のようにヒンジ連結部10が天板部5cの背面側に位置して飲み口14から遠ざけるほど飲み口14による直飲みを邪魔し難くなる。
片開き蓋7は、下端が開口し飲み口14を閉じる閉じ部7aが頂部となる立体形状、概ねドーム形状をなし、下端が栓体5の側面の上端に嵌合して全体にかさ張らず取り扱いやすい形態となっている。片開き蓋7の閉じ部7aの内側面には、片開き蓋7が閉じたときに飲み口14の上端面に密着するシールパッキン16が設けられている。この片開き蓋7を栓体5に取り付ける回動軸6まわりには、捻りバネ131が設けられて、片開き蓋7を開き方向に付勢している。また、片開き蓋7が閉じられたときに、飲み口14に密着するシールパッキン16の復元力によっても片開き蓋7が開き方向に初期付勢され、捻りバネ131との協働により、真空二重容器1を片手持ちしながら親指でロック機構8を解除すると片開き蓋7が自動的に開き、そのまま真空二重容器1を傾けて栓体5の飲み口14から直飲みできるようになっている。
特に、飲み口14の状端部はヒンジ連結部10側、つまり背面側に向け下向きに傾斜するようにしてあり、これによって飲み口14の状端部は反ヒンジ連結部10の側、つまり正面側に向け尖った形態を有することとなり、反ヒンジ連結部10側、正面側からの直飲みに際する人の口への受け入れ性、馴染み性がよくなるので直飲みしやすいものとなる。これに併せ、片開き蓋7の飲み口14を閉じる閉じ部7aも飲み口14の上端部に合わせて傾斜させることで、シールパッキン16は全周同じ厚みの扁平なものとして飲み口14の上端部に圧接させてシール性よく閉じることができる。しかし、これに限られることはなく、シールパッキン16に図1に仮想線で示すようなプラグ部16aを形成して飲み口14の内周にも圧接するようにすれば、飲み口14をその内外2箇所にてシールすることができシール性が向上する。これによって、横転や落下などで片開き蓋7に外力が及んで飲み口14との間で相対移動するようなことがあってもシールが甘くなって内容液が漏れ出すようなことを確実に回避できる。
ところで、上記飲み口14および片開き蓋7の関係および形態は、既述したように、片開き蓋7における閉じ部7aがなす頂部に図1に矢印で示すようなヒンジ連結部10側斜め下方に向く外力Fを受けやすい原因になり、落下時などの衝撃力は大きく、これが頂部に集中して働くと片開き蓋7にはヒンジ連結部10側への強い押し付け力が作用するし、飲み口14には強い押し込み力が作用する。本実施の形態のように一重構造のかさ張らないシンプルな形態の栓体5における天板部5cの反ヒンジ連結部10側外周部近くまで飲み口14の上端部を片開き蓋7の頂部となる閉じ部7aを伴い大きく片寄らせ、かつ飲み口14の天板部5cからの立ち上がりを真空二重容器1の開口径の1/2強、胴部径の1/4弱と大きくして飲みやすくした構成では、片開き蓋7の閉じ部や飲み口14は前記外力Fを特に受けやすくなる。
これに対応するため、本実施の形態では、天板部5cの少なくとも飲み口14の立ち上がり基部とヒンジ連結部10との間を超音波溶着、接着、無理嵌めの少なくともいずれかによって別部材56を一体とした二重壁部30としてある。これによって、上記のように直飲み用の飲み口14が天板部5cから立上り、天板部5c片側のヒンジ連結部10を中心に飲み口14を開閉する片開き蓋7を持っただけの基本的に一重構造の栓体5を金属製の真空二重容器1の口部1aに装着した、少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすいボトル形態の採用のもと、飲み口14の少なくとも上端部が天板部5cの前記ヒンジ連結部10から離れる反ヒンジ連結部10側に大きく片寄り、かつ高く立上って位置する飲みやすい構造としたことによって、片開き蓋7における飲み口14の上端部を閉じる閉じ部7aおよびその内側の飲み口14にヒンジ連結部10側斜め下方に向く外力Fを受けやすくなるにしても、そのような外力を飲み口14を介して受ける側となる栓体5における天板部5cの少なくとも飲み口14の立ち上がり基部とヒンジ連結部10との間が二重壁部30として補強され栓体5の円筒部5bによる真空二重容器1の口部1aへの装着部でのバックアップを伴い耐外力性が高まる。同時に飲み口14により片開き蓋7の前記外力が働く閉じ部7aである頂部に対するバックアップ力も向上する。しかも、二重壁部30は栓体5、具体的には天板部5cと別部材56との超音波溶着、接着、無理嵌めの少なくともいずれかにより一体化した密閉構造でなされるので、真空二重容器1の断熱性を利用した保冷時などに真空二重容器1内に面する壁の外面に結露が生じるにしても外部に漏れ出ることはない。ここに、二重壁部30は、中空であれば、図示するような薄い空気層をなす少しの隙間Sで、従って、微小なデッドスペースを持つ簡単な二重壁構造の外壁30a側を内壁30b側から断熱し、外壁30a側の外面に結露水が生じるようなことを防止しやすい。
この結果、基本的に一重構造の栓体5を真空二重容器1に装着した少ない部品点数でかさ張らず取り扱いやすいボトル形態の採用のもと、飲み口14の上端部が天板部5cの反ヒンジ連結部10側に片寄って位置する飲みやすい構造にて、片開き蓋7における飲み口14の上端部を閉じる閉じ部7aがなす頂部およびその内側の飲み口14に働きやすい外力Fを少なくとも飲み口14の立ち上がり基部とヒンジ連結部10との間に設けられる補強部としての特にかさ張ったり構造が複雑化したりしない簡単な二重壁部30で受けてそれに続く円筒部5bによる真空二重容器1への装着部でのバックアップを伴い耐外力性を高められるし、飲み口14による片開き蓋7の外力が働く頂部に対するバックアップ力も高めるので栓体5および片開き蓋7共に破損し難くなり耐久性が向上する。しかも、二重壁部30は一体化した密閉構造でなされ、保冷時など真空二重容器1内に面する内壁30bの外面に結露が生じるにしても外部に漏れ出ることはないし、天板部5cの外面に結露するのを防止できるので、お手入れが不要になる。また、栓体5を通じた上部への温熱、冷熱の逃げを防止する断熱効果で、保温効果、保冷効果が高まる。しかし、中空の隙間S内に発泡樹脂などの断熱材を挿入することによってさらに保温、保冷効果が高まる。また、隙間Sによる断熱効果を高めるために、真空二重容器1の口部1aのより奥まで入り込んで隙間Sを形成するのが好適である。
本実施の形態の二重壁部30は、図1に示すように天板部5cがなす外壁30aの内側に合成樹脂製の別部材56を内蓋状に当てがって一体化し、別部材56に天板部5cから分離させるような外力が及ばないし、別部材56と天板部5cとの間の割線が外部に出ない意匠効果も発揮している。しかし、これに限られることはなく、別部材56は天板部5cの上面側から当てがって一体化してもよい。一体化は本実施の形態では超音波溶着の手法によっており、このために、天板部5cおよび別部材56の超音波接合面の一方、具体的には図6(b)に示す別部材56の側の超音波接合面に断面山形の微小凸条56bを形成し、これが他方となる天板部5cの側の超音波接合面に圧接して超音波溶着エネルギを集中して受け溶融ないしは軟化を起こし、双方の超音波接合面間に濡れ亘った状態で硬化されることで、天板部5cおよび別部材56の超音波接合面間が隙間や間断部なしに超音波接合されることになる。
さらに具体的には、天板部5cおよび別部材56間を中空の隙間Sとするために、天板部5cの二重壁部30に対応する領域の下面に凹部60を形成する下向きの周壁60aを飲み口14の一部周壁を共用して一体形成し、この凹部60が形成する下向きの開口部内周の段部5aに別部材56を図1、図6(a)に示すように面一状態に嵌め込んで段部5aの下向き面と別部材56の外周上面とが超音波接合面として超音波接合されるようにしてあり、この接合状態で天板部5cと別部材56との間に隙間Sが形成されるようにしている。また、別部材56の上面には段部5aの下向き面より奥側となる凹部60の内周に嵌合する凸条56aが設けられ、超音波溶着時の凸条56bの溶融樹脂ないし軟化樹脂が凹部60内に逃げ込むのを防止し、超音波溶着の安定を図っている。このために、凸条56bは別部材56の上面における外周と凸条56aとの間に設けられている。以上において、別部材56の輪郭、段部5a、凹部60、凸条56a、凸条56bのそれぞれは飲み口14と共に、天板部5cの飲み口14とヒンジ連結部10との間の広い概略三日月形のスペース一杯を利用した相似形をなしている。
また、二重壁部30は図1に実線で示すように、飲み口14のヒンジ連結部10側にあって、飲み口14の反ヒンジ連結部10側の二重壁でない一重壁部40下面より下方に突出するようにしてあると、飲み口14の傾斜が図1に実線で示すように小さいか無い状態で飲み口14の上端に飲みやすい前面側への片寄りを与えた上で、二重壁部30が栓体5の飲み口14のヒンジ連結部10側に広く得られる構造により結露防止などの断熱性を広域に確保して、このヒンジ連結部10側の二重壁部30が飲み口14の反ヒンジ連結部10側の二重壁でない一重壁部40の下面より下方に突出して双方間にできる段差50によって、真空二重容器1を飲み口14の片寄り側、つまり前面側に傾けて直飲みする際に飲み口14側に片寄る内容液を飲み口14へより流れ込みやすく案内する。この結果、内容液の飲み口14への流入をスムーズに行わせることができる。
天板部5cの全体が一重構造であると、本発明者等の実験によれば、既述したように強度的に不安定であるのに加え、一例として、冷水を入れて置いた場合、図8に示すように飲み口14の立ち上がり基部を中心とした環状範囲に大粒の結露水70が発生し、お手入れなしには使用を継続すると外部へ漏れ出したり、直飲み時に触れた手などが濡れてしまい問題となった。これに対し、上記本実施の形態の構成によれば、図7に示すように天板部5cの外面には飲み口14の立ち上がり基部のヒンジ連結部10側の図8に示す結露した環状域よりは十分に小さく、また結露状態も軽減した。
飲み口14は実線の構成に代えて、図1に仮想線で示すように天板部5cから反ヒンジ連結部10側に或る程度以上傾斜して立ち上がり、二重壁部30は、天板部5cの飲み口14の立ち上がり基部まわり全周に設けた構成とするとすれば、飲み口14の反ヒンジ連結部10側に傾斜した立ち上がりによって、飲み口14の立ち上がり基部を天板部5cの中央側に位置させながら飲み口14の上端部を反ヒンジ連結部10側に十分に片寄った飲みやすい形態を満足して、しかも、飲み口14の立ち上がり基部が天板部5cの中央部側に位置させられた分だけ、天板部5cの二重壁部30を飲み口14の立ち上がり基部まわり全周に連続したより広域に設けて結露防止および耐外力性向上を図れる。この場合飲み口14の立ち上がり基部はヒンジ連結部10の側に近づくが飲み口14の状端部は近づかないので片開き蓋7が直飲みの邪魔になることはない。
しかし、本実施の形態では図1、図6(a)に示すように、栓体5の天板部5cの外周部内側の環状域は二重壁部30を形成しない一重壁部40としてある。これにより、天板部5cの二重壁部30と円筒部5bとの間の弾性を確保し、片開き蓋7や飲み口14に働く外力がヒンジ連結部10や天板部5cの二重壁部30に及んだときの衝撃を吸収することで耐久性をさらに高められる。この環状の一重壁部40は図1に示すように真空二重容器1の口部1aの開口端に対向するように形成して前記シールパッキン9を装着するスペースに活用しており、天板部5cと口部1aの開口端との間でシールパッキン9を強圧することになるが、一重壁部40の前記弾性作用を妨げるものではない。また、飲み口14自体を二重壁部としてこの部分をも内外壁間で断熱し、結露の防止や保温、保冷効果をさらに高めることもできるし、環状の二重壁部30の形成は環状の一重壁部40の形成を特に邪魔することはない。
最後に、本実施の形態の上記ロック機構8につき詳述すると、片開き蓋7の係合溝71に係止して片開き蓋7を閉じ位置にロックするロック部材11と、ロック部材11によるロックを解除するロック解除部材12とを備える。図1はロック解除部材12がロック解除操作位置にある様子を示している。
図2(a)及び(b)は、ロック機構8を抜き出して示した断面図である。図3(a)はロック部材の正面図であり、図3(b)はロック部材の側面図であり、図3(c)はロック部材の背面図であり、図3(d)は図3(b)のA−A線における断面図である。図4(a)はロック解除部材の正面図であり、図4(b)はロック解除部材の側面図であり、図4(c)はロック解除部材の背面図であり、図4(d)は図4(a)のB−B線における断面図である。
ロック機構8のロック部材11は、図3(a)の正面図に示すように、半円状の上部と矩形の下部とが一体に形成されてなる。ロック部材11の上部の裏側面にはロック爪111が形成されており、ロック部材11の下部の厚み方向の中央には、ロック解除部材12を案内する案内部112が形成されている。この案内部112は、表面側の表板部113と裏面側の裏板部114との間に形成され、この表板部113と裏板部114との間には、上部の幅方向中央から下方に延びる被挟部115が設けられている。この被挟部115の両側面には、図3(d)の正断面図に示すように、上側のロック解除ノッチ115aと下側のロックノッチ115bとが設けられている。この案内部112の表面側を画定する表板部113は、厚みが上側に向かって厚くなるように形成されている。これにより、案内部112は、側面視において、表板部113の表面に対して傾斜して形成されている。ロック部材11の表面側の板部113の下端表面には、凹部11bが形成されている。この凹部11bは、ロック解除部材12がロック解除操作位置にあるときに、操作部124と隣り合う位置に形成されている。ロック解除操作位置にあるロック解除部材12の操作部124は、後に詳述するように、ロック部材11の表面から突出する突出量が小さく形成していることから、上記凹部11bを設けることによって指の係り代を大きくして、突出量が小さくても操作部124を容易に操作性きるようにしている。ロック部材11の上部の下側部分には、揺動軸が挿入される貫通穴11cが幅方向に延在して形成されている。
ロック機構8のロック解除部材12は、図4(a)の正面図に示すように、正面視において矩形の下部板121を有し、この下部板121の上側には、互いに向き合う側に屈曲した鉤部122aを先端に有する2つの挟棒122と、この挟棒122の両外側に配置されて裏面側に突出する2つのガイド板123が一体に形成されている。また、下部板121の下端には、表面側に突出する操作部124が設けられている。この操作部124の下端には、裏面側に屈曲した係止部124aが形成されている。このロック解除部材12は、図4(b)の側面図及び図4(d)の断面図に示すように、側面視において縦長の並行四辺形に形成されている。
上記ロック解除部材12は、図2(a)及び(b)に示すように、ロック部材11の案内部112内に上部が収容されて、ロック部材11に摺動自在に取り付けられる。詳しくは、ロック部材11の案内部112内にロック解除部材12の上部が挿入され、このロック解除部材12の挟棒122がロック部材11の案内部112内の被挟部115の両側を挟むと共に、ロック解除部材12のガイド板123の内側面がロック部材11の裏板部114の両側面を挟んだ状態に組み付けられる。上記挟棒122は弾性を有し、2つの挟棒122で被挟部115を挟んだ状態で弾性変形をして、互いの鉤部122aの先端から被挟部115の側面に押圧力を与えるようになっている。この押圧力により、鉤部122aを各ノッチ115a,115b内に押し込んで嵌合させるようになっている。ロック解除部材12は、上部がロック部材11の案内部112内をスライド可能になっており、ロック解除部材12が上側のロック解除操作位置にあるときに、挟棒122の鉤部122aが被挟部115のロック解除ノッチ115aに嵌合する。また、ロック解除部材12が下側のロック位置にあるときに、挟棒122の鉤部122aが被挟部115のロックノッチ115bに嵌合する。これにより、ロック解除部材12が、ロック部材11に対して、ロック解除操作位置とロック位置に夫々保持されるようになっている。また、ロック解除部材12は、ロック部材11の表面に対して傾斜した案内部112に沿ってスライドする。これにより、操作部124が保護部材51の表面から突出する突出量は、下端のロック位置における突出量よりも、上端のロック解除操作位置における突出量の方が小さくなる。さらに、操作部124がロック部材11の表面から突出する突出量もまた、下端のロック位置における突出量よりも、上端のロック解除操作位置における突出量の方が小さくなる。
上記ロック解除部材12及びロック部材11で構成されるロック機構8は、栓体5の膨出部内に収容されている。図5(a)及び(b)は、栓体5の膨出部に設けられたロック機構8を正面側から見た様子を示す正面図である。栓体5の膨出部には、正面視において概ね矩形状の収容室52が栓体5の上端縁に接するように形成されている。収容室52内には、ロック部材11が図3(b)に示す貫通穴11cを貫通する揺動軸で揺動自在に取り付けられている。収容室52の奥側壁には図2に示す圧縮バネ53の一端が固定されており、この圧縮バネ53の先端がロック部材11の裏側面に当接して、ロック爪111が真空二重容器1側に向う方向にロック部材11を圧縮バネ53で付勢している。収容室52内には、収容室52の下側面に段部を形成してなる被係止部54が設けられている。この被係止部54の上端には、正面側に突出する突起54aが設けられている。この被係止部54に、ロック位置にあるロック解除部材12の係止部124aが当接して、ロック解除部材12及びロック部材11の解除動作を規制するようになっている。上記被係止部54の突起54aには、ロック解除部材12の係止部124aが係止することにより、不理解者による無理な押圧操作を受けてもロック解除操作に至らないようになっている。すなわち、ロック位置にあるロック解除部材12の操作部124は、通常の押圧操作ではロック解除部材12の係止部124aが被係止部54に当接することによってロック解除操作はされないが、幼児等の不理解者によって無理に押圧されたり、意図せず他のものによって無理に押圧されたりすると、上方へのロック解除側の力がかかる場合がある。このような場合においても、ロック解除部材12の係止部124aが被係止部54の突起54aに係止するので、ロック解除部材12が意図せずロック解除操作位置に移動することを防止できる。
栓体5の収容室52内に取り付けられたロック部材11は、上部が栓体5の上端から突出している。栓体5の上端に嵌合する片開き蓋7には、正面視において概ね半円形の蓋側収容室72が片開き蓋7の下端縁に接して形成されており、この蓋側収容室72内に係合溝71が形成されている。片開き蓋7が閉じると、収容室52の上端に蓋側収容室72が連なり、蓋側収容室72内にロック部材11の上部が嵌合すると共に、蓋側収容室72内の係合溝71にロック部材11のロック爪111が係合するようになっている。
以下、ロック機構による片開き蓋7のロック動作とロック解除動作について説明する。図1は、ロック解除部材12がロック解除操作位置にあって片開き蓋7をロックした状態を示す一方、図2は、ロック解除部材12がロック位置にあって片開き蓋7をロックした状態を示している。
まず、開放状態の片開き蓋7が、回動軸6回りに回動されて閉じ動作をして、片開き蓋7の下端が栓体5の上端に嵌合する。この片開き蓋7の下端が栓体5の上端に嵌合する直前、片開き蓋7の下端にロック部材11のロック爪111の上端が接触する。このとき、ロック部材11に取り付けられたロック解除部材12がロック位置にある場合、ロック解除部材12の下端の係止部124aが栓体5の収容室52内の被係止部54に係止して、ロック部材11の揺動が規制される。この状態で片開き蓋7に閉じ側の力が操作者から与えられることにより、互いに接触したロック部材11と片開き蓋7が弾性変形して片開き蓋7の下端がロック部材11のロック爪111の上端部を乗り越えて、片開き蓋7の係合溝71内にロック部材11のロック爪111が係合する。これにより、片開き蓋7が閉じた状態にロックされる。したがって、ロック解除部材12をバネで付勢すること等によってロック位置に自動復帰するように構成しても、片開き蓋7を閉じたときにロック機構8が損傷するような問題は起きない。
なお、ロック部材11は片開き蓋7よりも剛性が高く形成されていることが耐久性確保のために好ましい。また、閉じ動作の際に片開き蓋7の変形量がロック部材11の変形量よりも大きくなるように、片開き蓋7の係合溝71の周囲から弾性変形しやすい肉厚関係等としておくのが好ましい。
また、片開き蓋7を閉じる際、ロック解除部材12はロック解除操作位置にあることが多く、この場合、片開き蓋7の下端がロック部材11のロック爪111の上端に接触した後、ロック部材11が圧縮バネ53の付勢力に抗して外側に揺動退去して、片開き蓋7が更に回動して閉じ状態になる。
片開き蓋7が閉じたとき、ロック解除部材12をロック位置にすることにより、片開き蓋7の開放が防止される。すなわち、ロック解除部材12の操作部124やロック部材11の凹部11bに操作者が押圧力を与えても、図2(b)に示すように、ロック位置にあるロック解除部材12の係止部124aが栓体5の収容室52内の被係止部54に係止して、ロック部材11の揺動が規制される。この係止部124aが被係止部54に係止するとき、ロック部材11のロック爪111は片開き蓋7の係合溝71に係合したままである。したがって、操作部124が、誤操作や転倒や他のものに接触することによって押圧されても、片開き蓋7のロック状態が解除することが無い。また、操作部124が強く押圧されること等によってロック解除部材12の係止部124aが上側向きの力を受けても、この係止部124aは被係止部54の上端の突起54aに係止するので、係止部124aが被係止部54から脱落することを防止できる。したがって、片開き蓋7のロック状態を安定して保持できる。
ロック状態の片開き蓋7を開くときは、操作部124が操作者によって上方に押し上げられ、ロック解除部材12の挟棒122の鉤部122aが、ロック部材11の被挟部115のロック解除ノッチ115aに係合する。これにより、図5(b)に示すように、操作部124がロック部材11の下端に近接した状態で保持される。続いて、操作部124が操作によって押圧されて、ロック解除部材12及びロック部材11が圧縮バネ53の付勢力に抗して揺動軸回りに揺動する。これにより、ロック部材11のロック爪111と片開き蓋7の係合溝71との係合が解除され、捻りバネ131の付勢力によって片開き蓋7が駆動されて開放する。しかし、この開き力はゴムなどの弾性体によるツッパリ力を利用することもできる。
本実施形態の片開きボトルは、ロック解除部材12をロック位置からロック解除操作位置に移動させる場合、操作者の意図しない片開き蓋7の開放を防止できる。詳しくは、操作部124を操作してロック解除部材12をロック位置からロック解除操作位置に移動させる際、操作部124を上方にスライドさせるので、ロック部材11の揺動軸回りの揺動アーム長が短くなる。従来は、ロック部材の揺動アームが長くなる方向に操作部を操作していたので、スライド操作を行う力によってロック部材が押圧され、片開き蓋が意図せず開放していた。これに対して、本実施形態の片開きボトルは、揺動アーム長が短くなり、かつ、操作部124の突出量が小さくなる方向にロック解除部材12をスライド操作してロック解除を行うので、ロック解除部材12の操作部124に与える力でロック部材11を揺動操作することを防止できる。したがって、単にロック解除部材12によるロック解除のみを行うときに、意図せず片開き蓋7を開放してしまう不都合を防止できる。
このように、ロック解除のためにロック解除部材12を片開き蓋7に近づく方向に駆動することは、従来のロック解除における操作と反対向きの操作であって、直感的な解除操作とは反対向きの操作である。したがって、本実施形態の片開きボトルは、ロック解除には、直感に反して、明確な意図をもってロック解除部材12を片開き蓋7側に駆動操作する必要がある。しかも、ロック解除部材12をロック部材11の揺動アーム長が短くなるように駆動する。したがって、意図せずロック部材11を揺動操作して片開き蓋7を意図せず開放させてしまう不都合を防止できるのである。
さらに、本実施形態の片開きボトルは、ロック解除部材12がロック解除操作位置にある場合においても、転倒等による意図しない片開き蓋7の開放を防止できる。すなわち、ロック解除部材12がロック解除操作位置にあるとき、図1に示すように、保護部材51の表面から操作部124が外方に突出する量が、ロック解除部材12がロック位置にあるときよりも小さい。したがって、片開きボトルの転倒や、他のものへの接触により、突出した操作部124が押圧されても、ロック部材11と片開き蓋7との係合が解除されることがない。したがって、片開き蓋7の意図しない開放が防止されて、真空二重容器1内の飲料等が漏出する不都合を防止できる。
また、本実施形態の片開きボトルは、片開き蓋7のロック状態を容易に把握することができる。すなわち、ロック解除部材12の操作部124よりも上側部分であって、ロック部材11内に出没する部分の表面を、ロック部材11と異なる色や、例えば蛍光色のような視認性の高い色に着色する。これにより、着色部分がロック時には外部に現れる一方、ロック解除時には現れないようにできる。これにより、着色部分が現れているか否かによって、片開き蓋7がロック状態であるか否かを容易に認識できる。
また、本実施形態では、ロック解除部材12をロック部材11に対して傾斜方向に案内することによって、操作部124の突出量をロック位置におけるよりもロック解除操作位置における方が小さく形成しているが、他の方法によって操作部124の保護部材51の表面からの突出量を調節してもよい。例えば、保護部材51の表面形状を、操作部124のロック解除操作位置に隣接する部分をロック位置に隣接する部分よりも突出させることにより、操作部124の突出量をロック位置におけるよりもロック解除操作位置における方が小さく形成することも可能である。このようなロック機構として、図7及び図8に示すようなものが考えられる。
本発明は飲み口が栓体天板部における片開き蓋の反ヒンジ連結部側に片寄って上端部を有するように立上って設けられて直飲みができる片開きボトルに実用して、飲みやすさ、シンプルさを優先することで損傷外力を受けやすくなることに対応でき、同時に保冷時の結露によるお手入れが不要になる。
本発明の実施形態の片開きボトルを示す断面図である。 図2(a)及び(b)は、ロック機構を抜き出して示した断面図である。 図3(a)はロック部材の正面図であり、図3(b)はロック部材の側面図であり、図3(c)はロック部材の背面図であり、図3(d)は図3(b)のA−A線における断面図である。 図4(a)はロック解除部材の正面図であり、図4(b)はロック解除部材の側面図であり、図4(c)はロック解除部材の背面図であり、図4(d)は図4(a)のB−B線における断面図である。 図5(a)及び(b)は、肩部材の膨出部に設けられたロック機構を正面側から見た様子を示す正面図である。 図6(a)は、肩部材の内部をボトル本体側から見た様子を示す底面図であり、図6(b)は、肩部材に取り付けられる内蓋を示す下面図、側面図、断面図である。 損傷外力対策前の一重構造の栓体における保冷時の結露状態を示す斜視図である。 損傷外力対策後の本実施の形態に係る一重構造の栓体における保冷時の結露状態を示す斜視図である。 従来の片開きボトルを示す断面図である。
符号の説明
1 真空二重容器
1a 口部
5 栓体
5b 円筒部
5c 天板部
7 片開き蓋
7a 閉じ部
8 ロック機構
10 ヒンジ連結部
14 飲み口
30 二重壁部
30a 外壁
30b 内壁
40 一重壁部
50 段差
56 別部材
S 隙間

Claims (5)

  1. 金属製の真空二重容器と、この真空二重容器の口部に装着されて天板部から直飲み用の飲み口が立ち上った栓体と、天板部片側のヒンジ連結部を中心に飲み口に対する開閉動作をする片開き蓋とを備え、飲み口の少なくとも上端部が天板部の前記ヒンジ連結部から離れる反ヒンジ連結部側に片寄って位置した片開きボトルであって、
    天板部の少なくとも飲み口の立ち上がり基部とヒンジ連結部との間を別部材を一体とした二重壁部としたことを特徴とする片開きボトル。
  2. 二重壁部は、中空であることを特徴とする請求項1に記載の片開きボトル。
  3. 二重壁部は、飲み口のヒンジ連結部側にあって、飲み口の反ヒンジ連結部側の二重壁でない下面より下方に突出していることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の片開きボトル。
  4. 飲み口は、天板部から反ヒンジ連結部側に傾斜して立ち上がり、二重壁部は、天板部の飲み口の立ち上がり基部まわり全周に設けたことを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の片開きボトル。
  5. 片開き蓋は、飲み口の上端部を閉じる閉じ部を頂部とした立体形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の片開きボトル。
JP2007013765A 2007-01-24 2007-01-24 片開きボトル Active JP5125113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013765A JP5125113B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 片開きボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013765A JP5125113B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 片開きボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008179390A true JP2008179390A (ja) 2008-08-07
JP5125113B2 JP5125113B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=39723606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007013765A Active JP5125113B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 片開きボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5125113B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119440A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Zojirushi Corp 携帯式飲料容器
JP2010126163A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Zojirushi Corp 蓋付き飲料容器
CN103224086A (zh) * 2012-01-27 2013-07-31 膳魔师株式会社 饮料用容器的栓体
CN103287695A (zh) * 2011-11-29 2013-09-11 膳魔师(中国)家庭制品有限公司 饮料用容器的栓体
KR20190042513A (ko) * 2015-06-16 2019-04-24 서어모스 케이.케이. 캡 유닛 및 음료용 용기

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087447A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Tafuko:Kk 液体容器
JP2006160278A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Zojirushi Corp 液体容器のキャップシール構造
JP2008023202A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Thermos Kk 飲料用容器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087447A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Tafuko:Kk 液体容器
JP2006160278A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Zojirushi Corp 液体容器のキャップシール構造
JP2008023202A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Thermos Kk 飲料用容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119440A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Zojirushi Corp 携帯式飲料容器
JP2010126163A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Zojirushi Corp 蓋付き飲料容器
CN103287695A (zh) * 2011-11-29 2013-09-11 膳魔师(中国)家庭制品有限公司 饮料用容器的栓体
CN103224086A (zh) * 2012-01-27 2013-07-31 膳魔师株式会社 饮料用容器的栓体
KR20190042513A (ko) * 2015-06-16 2019-04-24 서어모스 케이.케이. 캡 유닛 및 음료용 용기
KR102191472B1 (ko) 2015-06-16 2020-12-15 서어모스 케이.케이. 캡 유닛 및 음료용 용기

Also Published As

Publication number Publication date
JP5125113B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5125157B2 (ja) 片開きボトル
JP5646009B1 (ja) 飲料容器の栓体
US7635180B2 (en) Ink cartridge
JP5375932B2 (ja) 飲料用容器の栓体
JP5498613B1 (ja) 飲料用容器
JP5125113B2 (ja) 片開きボトル
TWI583602B (zh) Drink container and cap structure
JP2008260544A (ja) 蓋付き容器
US7578584B2 (en) Ink cartridge
JP2017007742A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2008239177A (ja) ボトル栓とこれを用いた片開きボトル
JP5488630B2 (ja) 片開きボトル
JP2012050877A (ja) 片開きボトル
JP4968738B2 (ja) 飲料容器
JP5498601B1 (ja) 飲料用容器の肩部材を有する栓本体取付構造
JP5546660B1 (ja) ポーション容器圧縮装置
JP5552178B1 (ja) ポーション容器圧縮装置
JP5024037B2 (ja) ボトル栓とこれを用いた片開きボトル
JP2008260538A (ja) 直飲みボトル
JP2010235137A (ja) ボトルの吸気構造
JP5387608B2 (ja) 片開きボトル
JP5125089B2 (ja) 片開きボトル
JP2012041094A (ja) 片開きボトル
JP5288011B2 (ja) ボトル栓
JP2017214093A (ja) 蓋付きカップ容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090513

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5125113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350