JP2008178913A - 金属溶湯供給装置及び供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧鋳造において、鋳造後に残留した金属溶湯が鋳造製品に混入されるのを抑え、鋳造製品の品質低下の防止を図る。
【解決手段】金型に金属溶湯を供給する金属溶湯供給装置。金型の下側に配置されていて金属溶湯を貯留する低鋳加圧室と、低鋳加圧室を上下方向に貫通して延びて、上端側開口が前記金型に接続されるストークと、第一の開閉手段を介して前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する給湯手段と、低鋳加圧室内を加圧する加圧手段と、低鋳加圧室の最も低い側に配備されている排出口と、排出口を介して低鋳加圧室内に存在している金属溶湯を排出する流路に配備されている第二の開閉手段とを備え、低鋳加圧室の底面が、低鋳加圧室の前記排出口が配備されている箇所に向かって下り傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、低圧鋳造において金型に金属溶湯を加圧供給する供給装置及び供給方法に関し、特に、金型での鋳造が完了し、金型を開いたときの金属溶湯の排出に適した金属溶湯供給装置及び供給方法に関する。
アルミニウムやアルミニウム合金等の低圧鋳造製品は、製造が容易でかつ成型性に優れていることから、例えば、自動車用のシリンダヘッド、ホイール等の製造に広く用いられている。
この低圧鋳造は、溶融炉又は保持炉から供給された金属溶湯を金型に圧送し、金型のキャビティ内で金属溶湯を冷却成型するものである。
図5は、従来の低圧鋳造において使用されている金属溶湯の供給を行う鋳造装置の概略を説明するものである。
図5中、矢印のように低鋳加圧室に供給された金属溶湯は、エアー又は不活性ガスが送り込まれて低鋳加圧室内が加圧されることによりストークの下端側開口から上端側開口に向けて押し上げられ、金型に供給される。
このような低圧鋳造装置に関しては、金型への溶湯量を調整制御し、金型内の減圧と低鋳加圧室内の加圧とを行う鋳造装置が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の鋳造装置は、溶湯の補給口を遮断弁により制御して鋳造に必要な溶湯を送湯し、キャビティ内への溶湯供給を吸引と加圧の双方により行うこととしたので、迅速かつ効率の良い金属溶湯の供給を可能にするとしている。
特開2001−321914号公報
特許文献1に記載の鋳造装置によれば低圧鋳造を効率良く行うことができるとされているが、鋳型から鋳造製品を取り出す際に、残留した溶湯が空気に触れて酸化皮膜を形成する場合がある。また残留した溶湯に塵埃等が混入する場合も発生する。
すなわち1回の鋳造に必要な量の金属溶湯をその都度金型に給湯する装置であっても、図5図示の鋳造装置と同様に、低鋳加圧室内の金属溶湯を加圧してストークから金型に送湯供給するため、鋳造の毎にストークに金属溶湯が残留してしまう。そして酸化皮膜や塵埃を含んだ残留金属溶湯が、新たに送湯されてくる金属溶湯に混入してしまうと鋳造製品の品質低下を招いたり、品質にばらつきを生じるおそれがある。
本発明は、低圧鋳造において、金型での鋳造が完了し、金型を開いたときの金属溶湯の排出を確実に行い、鋳造後に残留した金属溶湯が次回の鋳造製品に混入されるのを抑え、鋳造製品の品質低下防止に資することのできる金属溶湯供給装置及び供給方法を提案することを目的にしている。
前記目的を達成するため、この発明が提案する請求項1に係る金属溶湯供給装置は、
金型に金属溶湯を供給する金属溶湯供給装置であって、
前記金型の下側に配置されていて金属溶湯を貯留する低鋳加圧室と、
前記低鋳加圧室を上下方向に貫通して延びて上端側開口が前記金型に接続されるストークと、
前記低鋳加圧室と戻り湯移送管で接続されている戻り湯室とを備え、
前記戻り湯移送管の前記低鋳加圧室に臨む開口の径が前記ストークの下端側開口より大径であって、前記ストークの下端側開口が前記戻り湯移送管の前記低鋳加圧室に臨む開口の中に延びて進入している
ことを特徴とするものである。
また、請求項2に係る金属溶湯供給装置は、請求項1記載の金属溶湯供給装置において、
第一の開閉手段を介して前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する給湯手段と、
前記低鋳加圧室内の圧力を調整する第一の圧力調整手段と、
第二の開閉手段を介して前記戻り湯室から金属溶湯を排出する排出手段と、
前記戻り湯室内の圧力を調整する第二の圧力調整手段とを
更に備えていることを特徴とするものである。
請求項3に係る金属溶湯供給方法は、
請求項2記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を第一の圧力調整手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
前記金型による鋳造後、前記金型を開き、前記低鋳加圧室における金属溶湯と、戻り湯室における金属溶湯とのヘッド差を利用して前記ストーク内の金属溶湯を前記戻り湯移送管を介して前記戻り湯室に排出する第3の工程と
を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に係る金属溶湯供給方法は、
請求項2記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を第一の圧力調整手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
前記金型による鋳造後、前記戻り湯室の圧力を前記低鋳加圧室の圧力より低くすると共に、前記金型を開き、前記ストーク内の金属溶湯を前記戻り湯移送管を介して前記戻り湯室に排出する第4の工程と
を備えていることを特徴とするものである。
請求項5に係る金属溶湯供給方法は、
戻り湯室の金属溶湯をフィルターを介して清浄化し、前記給湯手段により前記低鋳加圧室に給湯する金属溶湯として当該清浄化した後の金属溶湯を循環使用する、あるいは、前記給湯手段により前記低鋳加圧室に給湯する金属溶湯に当該清浄化した後の金属溶湯を混合して循環使用することを特徴とする請求項3又は4記載の金属溶湯供給方法である。
請求項6に係る金属溶湯供給装置は、
金型に金属溶湯を供給する金属溶湯供給装置であって、
前記金型の下側に配置されていて金属溶湯を貯留する低鋳加圧室と、
前記低鋳加圧室を上下方向に貫通して延びて、上端側開口が前記金型に接続されるストークと、
第一の開閉手段を介して前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する給湯手段と、
前記低鋳加圧室内を加圧する加圧手段と、
前記低鋳加圧室の最も低い側に配備されている排出口と、
当該排出口を介して前記低鋳加圧室内に存在している金属溶湯を排出する流路に配備されている第二の開閉手段とを備え、
前記低鋳加圧室の底面が、前記低鋳加圧室の前記排出口が配備されている箇所に向かって下り傾斜している
ことを特徴とするものである。
請求項7に係る金属溶湯供給装置は、
前記流路を構成し、一方の開口部が前記排出口となっている排出管が戻り湯室に連通しており、
前記第二の開閉手段は当該排出管を開閉するものである
ことを特徴とする請求項6記載の金属溶湯供給装置である。
請求項8に係る金属溶湯供給装置は、
前記流路を構成し、一方の開口部が前記排出口となっている排出管が戻り湯室に連通しており、
第二の開閉手段は、当該戻り湯室から下流に延びる前記流路を開閉するものであって、当該戻り湯室から下流に延びる前記流路及び第二の開閉手段を含んだ排出手段が配備されていると共に、
前記戻り湯室内の圧力を調整する第二の圧力調整手段が
更に配備されていることを特徴とする請求項6記載の金属溶湯供給装置である。
請求項9に係る金属溶湯供給方法は、
請求項7記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を加圧手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
前記金型による鋳造後、前記金型を開き、前記低鋳加圧室における金属溶湯と、戻り湯室における金属溶湯とのヘッド差を利用して前記ストーク内の金属溶湯を前記排出管を介して前記戻り湯室に排出する第3の工程と
を備えていることを特徴とするものである。
請求項10に係る金属溶湯供給方法は、
請求項8記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を加圧手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
前記金型による鋳造後、前記戻り湯室の圧力を前記低鋳加圧室の圧力より低くすると共に、前記金型を開き、前記ストーク内の金属溶湯を前記排出管を介して前記戻り湯室に排出する第4の工程と
を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、低圧鋳造において、鋳型での鋳造が完了し、鋳型を開いたときの金属溶湯の排出を確実に行い、鋳造後に残留した金属溶湯が次回の鋳造製品に混入されるのを抑え、鋳造製品の品質低下を防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例について説明する。
図1は本発明に係る金属溶湯供給装置の実施例を示す概略平面図、図2は図1の一部を省略したA−A断面図、図3は図1の一部を省略したB−B断面図である。また、図4は、図1〜図3図示の実施例の他の構成における図2に対応する一部を省略した断面図である。
図2、図4に示すように、この実施例の金属溶湯供給装置51は、金型25に金属溶湯を供給するものである。
金型25の下側に金属溶湯を貯留する低鋳加圧室52が配置されている。
低鋳加圧室52は、例えば、図4図示のように、底部12と壁部13からなる容器の上側がダイプレート15で密閉されているものにすることができる。
低鋳加圧室52の底部12と壁部13は、高温の金属溶湯を貯留するため、その表面は耐熱性を有するセラミック材料等により形成することができる。また、底部12と壁部13の内部に加熱ヒータが埋め込まれている形態にすることもできる。
低鋳加圧室52内には、図4図示のように、低鋳加圧室52を上下方向に貫通して延びるストーク58が配備されている。
ストーク58は、上下両端が開口している中空の管体であり、上端側開口はダイプレート15の上に載置されている金型25に接続され、金型25のキャビティ内に連通している。
金属溶湯供給装置51は、第一の開閉手段83を介して低鋳加圧室52に金属溶湯を給湯する給湯手段を備えている。
図4図示の例では、この給湯手段は、低鋳加圧室52に臨む供給口を有する供給管80と、供給管80を昇降装置81により開閉する第一の制御バルブ82とで構成されている。
この給湯手段によって、保持(沈静)室(図1、図3)から、金属溶湯が低鋳加圧室52内に給湯される。
金属溶湯供給装置51は、図2にP1で示し、図4に符号62で示している第一の圧力調整手段を備えている。第一の圧力調整手段62により低鋳加圧室52内の圧力を調整する。
図4図示の例では、第一の圧力調整手段62は、低鋳加圧室52内にエアーあるいは不活性ガスの給排を行う供給管72と、供給管72の途中に設けられている電磁バルブ28とを備えていてエアーあるいは不活性ガスの給排を行う圧力調整装置71によって構成されている。これによって、低鋳加圧室52内を加圧(低鋳加圧室52内へのエアーあるいは不活性ガスの供給)及び、減圧(低鋳加圧室52からのエアーあるいは不活性ガスの排気)できるようになっている。なお、不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスを用いることができる。
金属溶湯供給装置51は、低鋳加圧室52と戻り湯移送管57で接続されている戻り湯室53を備えている。図4図示の実施形態では、戻り湯室53は、低鋳加圧室52と仕切壁65で仕切られて連設されている。
低鋳加圧室52と隣接する戻り湯室53とは、図示の例では、ダイプレート15から垂下されてなる断面L字型の仕切壁65と、底部12に載置されていてその端部が上に向いた断面湾曲状の台部66とで形成される略U字型の戻り湯移送管57で仕切られている。
金属溶湯供給装置51には、戻り湯室53から第二の開閉手段84を介して金属溶湯を排出する排出手段が配備されている。
第二の開閉手段84は、図4図示の例では、排出管67と、排出管67を昇降装置86により開閉する第二の制御バルブ85とで構成されている。
また、図4図示の実施形態では、戻り湯室53のダイプレート15に、ダイプレート15を上下方向に貫通して排出筒59が略垂直に取付けられている。両端を開口とする中空の管体である排出筒59の下端開口は戻り湯室53の底面に対向し、上端開口はダイプレート15の上に載置されている密閉室からなる排出室60に連通されている。
そして戻り湯室53のダイプレート15からはセラミック管で覆われたヒータ64aが垂下されて金属溶湯に浸漬されるようになっている。
排出室60は、酸化物除去室55aと、ダイプレート15を貫通して設けられている排出管67とを介して連通しており、この排出管67の途中に、排出管67を昇降装置86により開閉する第二の制御バルブ85が設置されている。
なお、図2図示の実施形態のように、排出室60を設けずに、戻り湯室53と酸化物除去室55aとを、排出管および第二の開閉手段84を介して連通することもできる。
酸化物除去室55aは、金属溶湯の清浄を図るためのフィルタ68を介して清流室55bと連通しており、図4図示の実施形態では、金属溶湯の温度維持のためのヒータ64bが清流室55bに配備されている。
金属溶湯供給装置51は、図2にP2で示し、図4に符号63で示している第二の圧力調整手段を備えている。第二の圧力調整手段63により戻り湯室53内の圧力を調整する。
図4図示の例では、第二の圧力調整手段63は、戻り湯室53内にエアーあるいは不活性ガスの給排を行う供給管76と、供給管76の途中に設けられている電磁バルブ77とを備えていてエアーあるいは不活性ガスの給排を行う圧力調整装置75によって構成されている。これによって、戻り湯室53内を加圧(戻り湯室53内へのエアーあるいは不活性ガスの供給)及び、減圧(戻り湯室53からのエアーあるいは不活性ガスの排気)できるようになっている。なお、不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスを用いることができる。
金属溶湯供給装置51において、戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の径がストーク58の下端側開口より大径になっている。そして、ストーク58の下端側開口は、図2、図4図示のように、戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の中に延びて進入している。
なお、図示の実施形態では、ストーク58は略垂直に配備されており、ストーク58の下端開口は、断面略U字型の戻り湯移送管57の入口に略垂直に挿入されているが、戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の径がストーク58の下端側開口より大径になっていて、ストーク58の下端側開口が戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の中に延びて進入しているものであれば良いので、ストーク58の下端側が水平方向に曲がり、これが、水平方向から低鋳加圧室52に臨んでいる戻り湯移送管57の開口の中に延びて挿入されている形態にすることもできる。
このように構成されてなる金属溶湯供給装置51の動作について図1〜図4を参照して説明する。
第一の開閉手段83を開にして給湯手段により低鋳加圧室52に金属溶湯を給湯する。すなわち、第一の制御バルブ82を開にして供給管80を介して低鋳加圧室52に金属溶湯を給湯する。この金属溶湯は、酸化物などが除去された金属溶湯が収容されている保持(沈静)室(図1、図)から供給される「きれいな湯」である。
この際、戻り湯室53内に第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介してエアーあるいは不活性ガスを供給する必要はない。また、第二の制御バルブ85を開にして排出管67は開にしておいてよい。
低鋳加圧室52への給湯量は、低鋳加圧室52内を加圧してストーク58から金型25のキャビティに金属溶湯を供給することができる量に設定されている。必要以上に給湯すると排出する残留金属溶湯が無用に増大するからである。
例えば、金属溶湯は低鋳加圧室52と、戻り湯移送管57の図4の液面レベルL1まで給湯される。
なお図4中、戻り湯室53にも液面レベルL1まで金属溶湯が満たされているが、これは金型への金属溶湯の供給を繰り返したことにより残留金属溶湯が排出されて貯留されたときの状態であり、当初は戻り湯室53には金属溶湯は排出されていない。
低鋳加圧室52に液面レベルL1まで金属溶湯が給湯され、ストーク58もその一端が金属溶湯に浸漬している状態で給湯を停止する。
次に、第一の開閉手段83及び第二の開閉手段84を閉にすると共に、低鋳加圧室52内を第一の圧力調整手段62により加圧し、金属溶湯をストーク58を介して金型25に加圧送入する。
すなわち、第一の制御バルブ82を閉にして供給管80を閉じ、第二の制御バルブ85を閉にして排出管67を閉じ、電磁バルブ73を開き、ポンプ装置71、供給管72を介して低鋳加圧室52内へエアーあるいは不活性ガスを供給する。
これによって、ストーク58内を金属溶湯が上昇し、金型25のキャビティに金属溶湯が供給される。
このとき低鋳加圧室52は、例えば、液面レベルL2の状態になる。
なお、この際、電磁バルブ77を開き、ポンプ装置75、供給管76を介して、戻り湯室53内を、低鋳加圧室52内と同程度の圧力(例えば、同じ圧力)に加圧することが望ましい。戻り湯移送管57を介して低鋳加圧室52から戻り湯室53の方に金属溶湯が移動することを防止し、ストーク58内に効率よく金属溶湯を上昇させるためである。
金属溶湯が金型25のキャビティに供給された後は、第一の圧力調製手段62及び第二の圧力調整手段63によるエアーあるいは不活性ガスの給気は停止され、金型25の冷却を待つ。
こうして金型25による鋳造が完了したならば、金型25を開いて鋳造製品を取り出すと共に、低鋳加圧室52における金属溶湯と、戻り湯室53における金属溶湯とのヘッド差を利用してストーク58内の金属溶湯を戻り湯移送管57を介して戻り湯室53に排出する。
このとき、戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の径がストーク58の下端側開口より大径になっていて、ストーク58の下端側開口が戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口の中に延びて進入しているので、低鋳加圧室52内に残存している金属溶湯が、戻り湯移送管57の低鋳加圧室52に臨む開口内側と、ストーク58の下端外周壁との間の隙間を介して戻り湯移送管57に侵入し、戻り湯室53方向に流動するよりも、ストーク58内に残存している金属溶湯が戻り湯移送管57に侵入し、戻り湯室53方向に流動する速度の方が早くなる。
これによって、金型25を開いた際にストーク58に残っていた金属溶湯、特に、ストーク58の上部に残っていた塵埃などを含んでいる金属溶湯(「よごれた湯」)は、すべて、ストーク58から戻り湯移送管57内に移動して、戻り湯移送管57に流れ込み、ストーク58から排出される。
なお、この際、戻り湯室53の圧力を低鋳加圧室52の圧力より低くすることによって、より積極的にストーク58内の金属溶湯を戻り湯移送管57を介して戻り湯室53に排出することもできる。
すなわち、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室52内の圧力より低くすると共に、金型25を開いて、ストーク58内の金属溶湯を、戻り湯移送管57を介して戻り湯室53の側に吸引するものである。
この場合は、例えば、第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介して戻り湯室53内からエアーあるいは不活性ガスを排出し、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室52内の圧力より低くする。
なお、ここでは、金型25を開いて鋳造製品を取り出す際、ストーク58の上側は大気圧状態になるので、電磁バルブ73を開き、供給管72を介しての低鋳加圧室52内へエアーあるいは不活性ガスの給排が行われないようにしてよい。
この意味で、第二の圧力調整手段63によって戻り湯室53内は、大気圧より低い圧力にすることが望ましい。
金型25を開いた際、ストーク58に残っていた金属溶湯、特に、ストーク58の上部に残っていた金属溶湯は塵埃などを含んでいるおそれがあるが、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室52内の圧力より低くすると共に、金型25を開いて、ストーク58内の金属溶湯を戻り湯移送管57を介して戻り湯室53に吸引することにより、このような塵埃などを含んでいるおそれのある金属溶湯(「よごれた湯」)は、すべて、ストーク58から戻り湯移送管57内に移動し、ストーク58から排出される。
この結果、戻り湯移送管57の液面レベルは下がり、例えば、L3の位置に達する。
前述したように、ストーク58の下端は、ストーク58より大径の戻り湯移送管57の開口内に挿入されているので、ストーク58に存在していた残留金属溶湯は低鋳加圧室52に流れ込むことなく、戻り湯移送管57に流れ込むことになる。
この結果、戻り湯移送管57の液面レベルは下がり、例えば、L3の位置に達する。
このとき低鋳加圧室52内の液面レベルは、金型で使用した分が差し引かれるので、例えば、L1とL2の間になる。
前述したように、ストーク58の下端側開口が、低鋳加圧室52と戻り湯室53とを連通する戻り湯移送管57の低鋳加圧室52側の開口の中に延びて進入しており、戻り湯移送管57は図示のように断面略U字型であって、ストーク58の下端開口が戻り湯移送管57の入口に略垂直に挿入されていることにより、塵埃などを含んでいるおそれのある金属溶湯は、すべて、ストーク58から排出される。そこで、再度、第一の開閉手段83を開にして給湯手段によって低鋳加圧室52にきれいな金属溶湯を給湯すれば、この新たに供給されてきたきれいな金属溶湯に、塵埃などを含んだ残留金属溶湯が混入するおそれを防止し、次回の金型25による鋳造に前回の鋳造の後に際に残った塵埃などを含んだ残留金属溶湯が使用されることはなくなる。
なお、前述したようにストーク58内の金属溶湯を戻り湯移送管57を介して戻り湯室53側に吸引することをより確実に行うため、第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介して戻り湯室53内からエアーあるいは不活性ガスを排出し、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室52内の圧力より低くする際、第二の制御バルブ85を開にして排出管67は開にしておく方が望ましい。
戻り湯室53からは、第二の制御バルブ85が開いていて、戻り湯室53内が低鋳加圧室52内と同程度に加圧されている際に、排出筒59、排出室60、排出管67を介して金属溶湯が酸化物除去室55aに排出される。
酸化物除去室55aはセラミック製のフィルタ68を介して清流室55bに連通しており、金属溶湯は酸化物除去室55aから清流室55bに流入する際に、フィルタ68によって不純物等が除去される。
こうしてフィルタ68を通過して酸化物などが除去されたきれいな金属溶湯は、清流室55bから保持(沈静)室(図2)に流入し、別途、新たに、取鍋から配湯室、清流室を介して供給される清浄な金属溶湯と混合されて、循環・再利用される。
なお、図示の実施形態では、取鍋から配湯室、清流室を介して保持(沈静)室(図2)に金属溶湯を貯留し、これを前記給湯手段により低鋳加圧室52に給湯する際に、前述したように、フィルタ68を介して清浄化され、清流室55bに移動してきていた金属溶湯を混合して循環使用している。
これに替えて、フィルタ68を通過して酸化物などが除去された金属溶湯のみを前記給湯手段により低鋳加圧室52に給湯する金属溶湯として循環使用することもできる。
なお、前記において、エアーあるいは不活性ガスの給排については、排気ポンプ、コンプレッサ−及び電磁バルブなどを用い、遠隔電子制御およびシーケンス制御ができるようにすることが好ましい。
図6に示す本実施例の金属溶湯供給装置11は、金型25に金属溶湯を供給するものである。
金型25の下側に金属溶湯を貯留する低鋳加圧室16が配置されている。低鋳加圧室16は、底部12と壁部13からなる容器の上側が、図示のように、ダイプレート15で密閉されているものである。
低鋳加圧室16の底部12と壁部13は、高温の金属溶湯を貯留するため、その表面は耐熱性を有するセラミック材料等により形成することができる。また、底部12と壁部13の内部に加熱ヒータが埋め込まれている形態にすることもできる。
底部12と壁部13とからなる容器は、ダイプレート15により密閉されて低鋳加圧室16を構成するものである。
低鋳加圧室16内には、図6図示のように、低鋳加圧室16を上下方向に貫通して延びるストーク18が配備されている。
ストーク18は、上下両端が開口している中空の管体であり、上端側開口はダイプレート15の上に載置されている金型25に接続され、金型25のキャビティ内に連通している。
金属溶湯供給装置11は、第一の開閉手段22を介して低鋳加圧室16に金属溶湯を給湯する給湯手段を備えている。
図6図示の例では、この給湯手段は、低鋳加圧室16に臨む供給口17bを有する供給管17aと、供給管17aを昇降装置22aにより開閉する第一の制御バルブ23aとで構成されている。
この給湯手段によって、不図示の溶融炉又は保持炉、あるいは、保持(沈静)室から金属溶湯が低鋳加圧室16内に給湯される。
また、金属溶湯供給装置11は、低鋳加圧室16内を加圧する加圧手段を備えている。
図6図示の例では、この加圧手段は、低鋳加圧室16内にエアーあるいは不活性ガスの給排を行う、ガスボンベを備えたポンプ装置26と、低鋳加圧室16内へのエアーあるいは不活性ガスの給排を行う供給管27と、供給管27の途中に設けられている電磁バルブ28とを備えている給排装置19によって構成されている。これによって、低鋳加圧室16内を加圧(低鋳加圧室16内へのエアーあるいは不活性ガスの供給)及び、減圧(低鋳加圧室16からのエアーあるいは不活性ガスの排気)できるようになっている。なお、不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスを用いることができる。
低鋳加圧室16の底部12の底面12aの最も低い側には、排出口21が配備されている。図6図示の例では、低鋳加圧室16の底部12の底面12aの最も低い位置に排出口21が配備されている。
更に、金属溶湯供給装置11は、排出口21から第二の開閉手段23を介して低鋳加圧室16内に存在している金属溶湯を排出する排出手段を備えている。
図示の例では、この排出手段は、排出口21を有する排出管20と、排出管20を昇降装置22bにより開閉する第二の制御バルブ23bとで構成されている。
そして、図6図示のように、低鋳加圧室16の底面12aが、低鋳加圧室16の排出口21が配備されている箇所に向かって下り傾斜している。
この底部12の底面12aに形成された傾斜は、残留した金属溶湯を排出口21に導くためのものであり、排出口21の位置する底部近傍を最深部にして、排出口21に集中する傾斜が設けられている。すなわち最深部である排出口21に向かって正面、左右からの傾斜が施されているものである。
このように構成されてなる金属溶湯供給装置11の動作について図6を参照して説明する。
まず、第一の開閉手段22を開にして給湯手段によって低鋳加圧室16に金属溶湯を給湯する。この際、第二の開閉手段23は閉にしておく。
すなわち、第二の制御バルブ23bによって排出管20を閉鎖し、一方、第一の制御バルブ23aによって供給管17aを開にして低鋳加圧室16内に金属溶湯を給湯する。
この金属溶湯は外部に位置する不図示の溶解炉又は保持炉や、保持(沈静)室などから給湯されるものである。低鋳加圧室16には金型25での成型に使用する量と、この金型使用量を加圧送湯するための量との合計量が低鋳加圧室16内に給湯によって貯留される。
このときストーク18の低鋳加圧室16内に垂下されている下端開口が貯留された金属溶湯に浸漬された状態になっている。浸漬する割合は加圧により金型25に金属溶湯を送湯完了したときにも浸漬しているように、予めストーク18の長さ、取付け位置を調整されている。
次に、第一の制御バルブ23a、第二の制御バルブ23bを閉にして、加圧手段により低鋳加圧室16内を加圧し、ストーク18を介して、金型25に金属溶湯を供給する。
すなわち、第一の制御バルブ23aによって供給管17aを閉にすると共に、第二の制御バルブ23bによって排出管20を閉にし、電磁バルブ28を開いて、ポンプ装置26、供給管27を介して、低鋳加圧室16内へエアーあるいは不活性ガスを供給する。
これによって、ストーク18内を金属溶湯が上昇し、金型25のキャビティ内に供給される。
金型25による鋳造が完了した後、加圧手段による低鋳加圧室16内の加圧を中止し、金型25を開くと共に、第二の制御バルブ23bを開にすることにより、ストーク18に残っていた金属溶湯及び、低鋳加圧室16内に残存していた金属溶湯は、低鋳加圧室16の排出口21が配備されている箇所に向かって下り傾斜している低鋳加圧室16の底面12aに沿って排出口21に向かって流れ、低鋳加圧室16外に排出される。
なお、排出口21、排出管20を介した、ストーク18に残っていた金属溶湯及び、低鋳加圧室16内に残存していた金属溶湯の低鋳加圧室16からの排出は、例えば、排出されていく側と、ストーク18内、低鋳加圧室16内の金属溶湯のヘッド差を利用した排出とすることができる。
あるいは、ストーク18内、低鋳加圧室16内と、排出されていく側との間の圧力差を利用して排出することもできる。例えば、ストーク18内、低鋳加圧室16内を大気圧状態に開放する一方、排出されていく側を大気圧よりも低い圧力に減圧して効率よく排出することができる。
外部に流出した残留金属溶湯は、例えば、フィルタにより清浄化され、溶解炉又は保持炉や、保持(沈静)室に循環されて再利用される。
すなわち、電磁バルブ28を閉鎖して、ポンプ装置26、供給管27を介しての、低鋳加圧室16内へのエアーあるいは不活性ガス供給を停止する。そして、金型25を開くと共に、第二の制御バルブ23bによって排出管20を開にし、排出口21、排出管20を介しての、低鋳加圧室16からの金属溶湯の排出を可能にする。
金型25を開いた際、ストーク18に残っていた金属溶湯、特に、ストーク18の上部に残っていた金属溶湯は塵埃などを含んでいるおそれがあるが、前記のように排出が行われることにより、このような塵埃などを含んでいるおそれのある金属溶湯も、すべて、低鋳加圧室16外に排出される。
そこで、第二の開閉手段23を閉にし、再度、第一の開閉手段22を開にして給湯手段によって低鋳加圧室16に金属溶湯を給湯すれば、この新たに供給されてきた金属溶湯に塵埃などを含んだ残留金属溶湯が混入するおそれを防止し、次回の金型25による鋳造に前回の鋳造の後に際に残った塵埃などを含んだ残留金属溶湯が使用されることはなくなる。
このように、本実施例の金属溶湯供給装置11では、排出管20の排出口21を最深部として、底部12の底面12aを排出口21に向けて下方に傾斜させたので残留金属溶湯の大半を残すことなく排出できる。そのため鋳造後に残留した金属溶湯が鋳造製品に混入されるのを抑え、鋳造製品の品質低下の防止を図ることができる。
図7は、図6を用いて説明した金属溶湯供給装置11における低鋳加圧室16が、排出管20を介して戻り湯室53と接続されている形態の金属溶湯供給装置を説明するものである。
図7図示の実施形態では、図6を用いて説明した金属溶湯供給装置11における低鋳加圧室16が、排出管20を介して戻り湯室53と接続されている。
図7図示の実施形態では、戻り湯室53は、低鋳加圧室16と仕切壁65で仕切られて連設されている。
戻り湯室53には第二の開閉手段84を介して金属溶湯を排出する排出手段が配備されている。
第二の開閉手段84は、図7図示の例では、排出管67と、排出管67を昇降装置86により開閉する第二の制御バルブ85とで構成されている。
また、図7図示の実施形態では、戻り湯室53のダイプレート15に、ダイプレート15を上下方向に貫通して排出筒59が略垂直に取付けられている。両端を開口とする中空の管体である排出筒59の下端開口は戻り湯室53の底面に対向し、上端開口はダイプレート15の上に載置されている密閉室からなる排出室60に連通されている。
そして戻り湯室53のダイプレート15からはセラミック管で覆われたヒータ64aが垂下されて金属溶湯に浸漬されるようになっている。
排出室60は、酸化物除去室55aと、ダイプレート15を貫通して設けられている排出管67とを介して連通しており、この排出管67の途中に、排出管67を昇降装置86により開閉する第二の制御バルブ85が設置されている。
なお、図2図示の実施形態のように、排出室60を設けずに、戻り湯室53と酸化物除去室55aとを、排出管および第二の開閉手段84を介して連通することもできる。
酸化物除去室55aは、金属溶湯の清浄を図るためのフィルタ68を介して清流室55bと連通しており、図7図示の実施形態では、金属溶湯の温度維持のためのヒータ64bが清流室55bに配備されている。
図7図示の形態では、符号63で示している第二の圧力調整手段が配備されている。第二の圧力調整手段63により戻り湯室53内の圧力を調整する。
図7図示の例では、第二の圧力調整手段63は、戻り湯室53内にエアーあるいは不活性ガスの給排を行う供給管76と、供給管76の途中に設けられている電磁バルブ77とを備えていてエアーあるいは不活性ガスの給排を行う圧力調整装置75によって構成されている。これによって、戻り湯室53内を加圧(戻り湯室53内へのエアーあるいは不活性ガスの供給)及び、減圧(戻り湯室53からのエアーあるいは不活性ガスの排気)できるようになっている。なお、不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスを用いることができる。
図7図示の実施形態の動作について説明する。
第一の開閉手段22を開にして給湯手段により低鋳加圧室16に金属溶湯を給湯する。すなわち、第一の制御バルブ23aを開にして供給管17aを介して低鋳加圧室16に金属溶湯を給湯する。この金属溶湯は、酸化物などが除去された金属溶湯が収容されている保持(沈静)室(図1、図)から供給される「きれいな湯」である。
この際、戻り湯室53内に第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介してエアーあるいは不活性ガスを供給する必要はない。また、第二の制御バルブ85を開にして排出管67は開にしておいてよい。
低鋳加圧室16への給湯量は、低鋳加圧室16内を加圧してストーク18から金型25のキャビティに金属溶湯を供給することができる量に設定されている。必要以上に給湯すると排出する残留金属溶湯が無用に増大するからである。
例えば、図7に符号L1で示される液面レベルまで給湯される。
なお、図7中、戻り湯室53にも液面レベルL1まで金属溶湯が満たされているが、これは金型への金属溶湯の供給を繰り返したことにより残留金属溶湯が排出されて貯留されたときの状態であり、当初は戻り湯室53の図7中、仕切り壁66で仕切られている左側部分には金属溶湯は排出されていない。
ここで、戻り湯室53内に配備されていて、戻り湯室53内を低鋳加圧室16側(図7中、右側)とそれ以外の部分(図7中、左側のように、排出筒59が配備されている部分)とに区画する仕切り壁66の上端の高さが、液面レベルL1よりは高く、なおかつ、排出筒59の下端開口の高さより高いことが望ましい。
低鋳加圧室16に液面レベルL1まで金属溶湯が給湯され、ストーク18もその一端が金属溶湯に浸漬している状態で給湯を停止する。
次に、第一の開閉手段22及び第二の開閉手段84を閉にすると共に、低鋳加圧室16内を給排装置19により加圧し、金属溶湯をストーク18を介して金型25に加圧送入する。
すなわち、第一の制御バルブ23aを閉にして供給管17aを閉じ、第二の制御バルブ85を閉にして排出管67を閉じ、電磁バルブ28を開き、ポンプ装置26、供給管27を介して低鋳加圧室16内へエアーあるいは不活性ガスを供給する。
これによって、ストーク18内を金属溶湯が上昇し、金型25のキャビティに金属溶湯が供給される。
なお、この際、電磁バルブ77を開き、ポンプ装置75、供給管76を介して、戻り湯室53内を、低鋳加圧室16内と同程度の圧力(例えば、同じ圧力)に加圧することが望ましい。排出管20を介して低鋳加圧室16から戻り湯室53の方に金属溶湯が移動することを防止し、ストーク18内に効率よく金属溶湯を上昇させるためである。
金属溶湯が金型25のキャビティに供給された後は、給排装置19及び第二の圧力調整手段63によるエアーあるいは不活性ガスの給気は停止され、金型25の冷却を待つ。
こうして金型25による鋳造が完了したならば、金型25を開いて鋳造製品を取り出すと共に、低鋳加圧室52における金属溶湯と、戻り湯室53における金属溶湯とのヘッド差を利用してストーク18内の金属溶湯を排出管20を介して戻り湯室53に排出する。
このとき、ストーク18に残っていた金属溶湯及び、低鋳加圧室16内に残存していた金属溶湯は、低鋳加圧室16の排出口21が配備されている箇所に向かって下り傾斜している低鋳加圧室16の底面12aに沿って排出口21に向かって流れ、排出管20を介して低鋳加圧室16から戻り湯室53に排出される。
なお、この際、戻り湯室53の圧力を低鋳加圧室16の圧力より低くすることによって、より積極的にストーク18内の金属溶湯を排出管20を介して戻り湯室53に排出することもできる。
すなわち、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室16内の圧力より低くすると共に、金型25を開いて、ストーク18内の金属溶湯を、排出管20を介して戻り湯室53の側に吸引するものである。
この場合は、例えば、第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介して戻り湯室53内からエアーあるいは不活性ガスを排出し、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室16内の圧力より低くする。
なお、ここでは、金型25を開いて鋳造製品を取り出す際、ストーク18の上側は大気圧状態になるので、電磁バルブ28を開き、供給管27を介しての低鋳加圧室16内へエアーあるいは不活性ガスの給排が行われないようにしてよい。
この意味で、第二の圧力調整手段63によって戻り湯室53内は、大気圧より低い圧力にすることが望ましい。
金型25を開いた際、ストーク18に残っていた金属溶湯、特に、ストーク18の上部に残っていた金属溶湯は、塵埃を含んでいるおそれがあるが、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室16内の圧力より低くすると共に、金型25を開いて、ストーク18内の金属溶湯を排出管20を介して戻り湯室53に吸引することにより、このような塵埃を含んでいるおそれのある金属溶湯(「よごれた湯」)は、すべて、ストーク18から、低鋳加圧室16の排出口21が配備されている箇所に向かって下り傾斜している低鋳加圧室16の底面12aに沿って排出口21に向かって流れ、排出管20を介して低鋳加圧室16から戻り湯室53に移動し、ストーク18から排出される。
そこで、再度、第一の開閉手段22を開にして給湯手段によって低鋳加圧室16にきれいな金属溶湯を給湯すれば、この新たに供給されてきたきれいな金属溶湯に、塵埃などを含んだ残留金属溶湯が混入するおそれを防止し、次回の金型25による鋳造に前回の鋳造の後に際に残った塵埃などを含んだ残留金属溶湯が使用されることはなくなる。
なお、前述したようにストーク18内の金属溶湯を排出管20を介して戻り湯室53側に吸引することをより確実に行うため、第二の圧力調整手段63によってポンプ装置75、供給管76を介して戻り湯室53内からエアーあるいは不活性ガスを排出し、戻り湯室53側の圧力を低鋳加圧室16内の圧力より低くする際、第二の制御バルブ85を開にして排出管67は開にしておく方が望ましい。
戻り湯室53からは、第二の制御バルブ85が開いていて、戻り湯室53内が低鋳加圧室16内と同程度に加圧されている際に、排出筒59、排出室60、排出管67を介して金属溶湯が酸化物除去室55aに排出される。
酸化物除去室55aはセラミック製のフィルタ68を介して清流室55bに連通しており、金属溶湯は酸化物除去室55aから清流室55bに流入する際に、フィルタ68によって不純物等が除去される。
こうしてフィルタ68を通過して酸化物などが除去されたきれいな金属溶湯は、清流室55bから保持(沈静)室に流入し、別途、新たに、取鍋から配湯室、清流室を介して供給される清浄な金属溶湯と混合されて、循環・再利用される。
なお、取鍋から配湯室、清流室を介して保持(沈静)室に金属溶湯を貯留し、これを前記給湯手段により低鋳加圧室52に給湯する際に、前述したように、フィルタ68を介して清浄化され、清流室55bに移動してきていた金属溶湯を混合して循環使用することも、フィルタ68を通過して酸化物などが除去された金属溶湯のみを前記給湯手段により低鋳加圧室52に給湯する金属溶湯として循環使用することもできる。
なお、前記において、エアーあるいは不活性ガスの給排については、排気ポンプ、コンプレッサ−及び電磁バルブなどを用い、遠隔電子制御およびシーケンス制御ができるようにすることが好ましい。
本発明に係る金属溶湯供給装置の実施例を示す概略平面図。 図1の一部を省略したA−A断面図。 図1の一部を省略したB−B断面図。 本発明に係る他の金属溶湯供給装置の実施例を示す図2に対応する一部を省略した断面図。 従来の金属溶湯供給装置の実施例を示す概略断面図。 本発明に係る金属溶湯供給装置の実施例を示す概略断面図。 図6図示の金属溶湯供給装置についての更に他の実施形態を説明する概略断面図。
符号の説明
25 金型
51 金属溶湯供給装置
52 低鋳加圧室
58 ストーク
57 戻り湯移送管
53 戻り湯室
83 第一の開閉手段
62 第一の圧力調整手段
84 第二の開閉手段
63 第二の圧力調整手段
11 金属溶湯供給装置
12 低鋳加圧室の底部
12a 低鋳加圧室の底部の底面
16 低鋳加圧室
18 ストーク
19 給排装置
20 排出管
21 排出口
22 第一の開閉手段
23 第二の開閉手段
23a 第一の制御バルブ
23b 第二の制御バルブ
26 ポンプ装置
27 供給管
28 電磁バルブ

Claims (10)

  1. 金型に金属溶湯を供給する金属溶湯供給装置であって、
    前記金型の下側に配置されていて金属溶湯を貯留する低鋳加圧室と、
    前記低鋳加圧室を上下方向に貫通して延びて上端側開口が前記金型に接続されるストークと、
    前記低鋳加圧室と戻り湯移送管で接続されている戻り湯室とを備え、
    前記戻り湯移送管の前記低鋳加圧室に臨む開口の径が前記ストークの下端側開口より大径であって、前記ストークの下端側開口が前記戻り湯移送管の前記低鋳加圧室に臨む開口の中に延びて進入している
    ことを特徴とする金属溶湯供給装置。
  2. 第一の開閉手段を介して前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する給湯手段と、
    前記低鋳加圧室内の圧力を調整する第一の圧力調整手段と、
    第二の開閉手段を介して前記戻り湯室から金属溶湯を排出する排出手段と、
    前記戻り湯室内の圧力を調整する第二の圧力調整手段とを
    更に備えていることを特徴とする請求項1記載の金属溶湯供給装置。
  3. 請求項2記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
    第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
    前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を第一の圧力調整手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
    前記金型による鋳造後、前記金型を開き、前記低鋳加圧室における金属溶湯と、戻り湯室における金属溶湯とのヘッド差を利用して前記ストーク内の金属溶湯を前記戻り湯移送管を介して前記戻り湯室に排出する第3の工程と
    を備えていることを特徴とする金属溶湯供給方法。
  4. 請求項2記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
    第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
    前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を第一の圧力調整手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
    前記金型による鋳造後、前記戻り湯室の圧力を前記低鋳加圧室の圧力より低くすると共に、前記金型を開き、前記ストーク内の金属溶湯を前記戻り湯移送管を介して前記戻り湯室に排出する第4の工程と
    を備えていることを特徴とする金属溶湯供給方法。
  5. 戻り湯室の金属溶湯をフィルターを介して清浄化し、前記給湯手段により前記低鋳加圧室に給湯する金属溶湯として当該清浄化した後の金属溶湯を循環使用する、あるいは、前記給湯手段により前記低鋳加圧室に給湯する金属溶湯に当該清浄化した後の金属溶湯を混合して循環使用することを特徴とする請求項3又は4記載の金属溶湯供給方法。
  6. 金型に金属溶湯を供給する金属溶湯供給装置であって、
    前記金型の下側に配置されていて金属溶湯を貯留する低鋳加圧室と、
    前記低鋳加圧室を上下方向に貫通して延びて、上端側開口が前記金型に接続されるストークと、
    第一の開閉手段を介して前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する給湯手段と、
    前記低鋳加圧室内を加圧する加圧手段と、
    前記低鋳加圧室の最も低い側に配備されている排出口と、
    当該排出口を介して前記低鋳加圧室内に存在している金属溶湯を排出する流路に配備されている第二の開閉手段とを備え、
    前記低鋳加圧室の底面が、前記低鋳加圧室の前記排出口が配備されている箇所に向かって下り傾斜している
    ことを特徴とする金属溶湯供給装置。
  7. 前記流路を構成し、一方の開口部が前記排出口となっている排出管が戻り湯室に連通しており、
    前記第二の開閉手段は当該排出管を開閉するものである
    ことを特徴とする請求項6記載の金属溶湯供給装置。
  8. 前記流路を構成し、一方の開口部が前記排出口となっている排出管が戻り湯室に連通しており、
    第二の開閉手段は、当該戻り湯室から下流に延びる前記流路を開閉するものであって、当該戻り湯室から下流に延びる前記流路及び第二の開閉手段を含んだ排出手段が配備されていると共に、
    前記戻り湯室内の圧力を調整する第二の圧力調整手段が
    更に配備されていることを特徴とする請求項6記載の金属溶湯供給装置。
  9. 請求項7記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
    第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
    前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を加圧手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
    前記金型による鋳造後、前記金型を開き、前記低鋳加圧室における金属溶湯と、戻り湯室における金属溶湯とのヘッド差を利用して前記ストーク内の金属溶湯を前記排出管を介して前記戻り湯室に排出する第3の工程と
    を備えていることを特徴とする金属溶湯供給方法。
  10. 請求項8記載の金属溶湯供給装置を用いて前記金型に金属溶湯を供給する方法であって、
    第一の開閉手段を開にして前記給湯手段により前記低鋳加圧室に金属溶湯を給湯する第一の工程と、
    前記第一の開閉手段及び第二の開閉手段を閉にすると共に、前記低鋳加圧室内を加圧手段によって加圧し、金属溶湯を前記ストークを介して前記金型に加圧送入する第2の工程と、
    前記金型による鋳造後、前記戻り湯室の圧力を前記低鋳加圧室の圧力より低くすると共に、前記金型を開き、前記ストーク内の金属溶湯を前記排出管を介して前記戻り湯室に排出する第4の工程と
    を備えていることを特徴とする金属溶湯供給方法。
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