JP2008178456A - 身体アクセスポート - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく簡単な構造であり、複雑な金型を必要とせず効率的にかつ廉価に製造することを可能とし、それに加えて、組立てが容易であり、メンテナンスを不要とし、更には留置スペースの狭い部位においても、生体組織等との接触を考慮する必要がない身体アクセスポートを提供する。
【解決手段】身体アクセスポート1は、カテーテル3とカテーテル3を体内に固定するバルーン4を有している。バルーン4は、膨らんだ状態で成形され、体内挿入時に一時的に縮小できる経皮的に挿入可能なものであり、体内挿入後に自動的に膨らんで復元可能な形状保持型のバルーン本体41とバルーン本体41に一体に成形された中空状のバルーン先端部44とからなる。バルーン先端部44には、注入液を注出する注出口48が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、身体アクセスポートに係わり、特に、胃、食道、盲腸、又は膀胱等に直接アクセス可能な身体アクセスポートに関する。
従来から、身体アクセスポートの代表的な一例としては、例えば栄養補給のために用いられる胃瘻カテーテル(PEGカテーテル)や食道瘻カテーテルなどがある。これらの身体アクセスポートは、身体に装着した後、身体から抜け落ちないようにするため、体内側と体外側に固定する手段をそれぞれ有している。
その体内側の固定手段としては、例えばバルーン型のタイプがある。このバルーン型の一例としては、例えば組立て時においてバルーン内に予め空気あるいは水などの流体を封入することで、バルーンの膨張形態を保持したものが用いられるか、あるいはバルーンを身体の内部へ挿入した後、流体を外部に通じた通路から供給することによりバルーンを膨張させ、バルーンの膨張後に通路を封止することで、バルーンの膨張形態を保持したものが用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、バルーン型の他の一例としては、例えば加圧状態から除圧することで自動的に収縮し、カテーテルの周りに加圧膨張前のスクロール形状に折り畳むことができる形状記憶性のバルーンがある(例えば、特許文献3参照)。
また、バルーン型の更に他の一例としては、例えば体内への挿脱時のみ一時的に押し潰して膨らみをなくし、自然に元の膨らんだ状態へ戻ることができる形状保持型のバルーンがある(例えば、特許文献4参照)。
この特許文献4に記載された従来の身体アクセスポートは、カテーテル先端部及びカテーテル基部からなる2本のカテーテルと、バルーンと、カテーテルの内腔から流出する注入液を体内へ注出する長尺キャップ状のスリット形成部とからなる4つの構成部材により構成されている。この従来の身体アクセスポートは、2本のカテーテルを直列に連結し、その連結部分を包囲した状態で、バルーンをカテーテル先端部及びカテーテル基部のそれぞれの外側面に接着剤を介して固定している。カテーテル先端部には、スリット形成部がバルーンと直列に外嵌固定されている。なお、この特許文献4は、本出願人が先に提案したものである。
一方、体外側の固定手段の一例としては、例えばチューブ型とボタン型の2種類のタイプが知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開平11−192310号公報 特表2002−542840号公報 特開2003−62080号公報 特開2005−13710号公報 特開2001−346887号公報
ところで、上記特許文献1〜3に記載された従来の身体アクセスポートは、伸縮性に優れた薄い材料からなる抜け防止手段としてのバルーン内に流体を供給することにより膨張させる構成となっている。しかしながら、エアー洩れや液洩れ等により、バルーンが縮んでしまうことがないように、エアーや液体の補充などのメンテナンスを行う必要がある。また、バルーン内にエアー等を供給するための流出口や通路をカテーテルに沿って設ける必要がある。その通路には、バルーンの膨らみを保持するためにストッパー(ピンや逆止弁)が必要となり、身体アクセスポートの構造が複雑化してしまうという様々な問題点があった。
また、上記特許文献3に記載された従来のバルーンは、スクロール形状に折り畳んだ形態に形成される。そのため、バルーンの成形にあたっては、複雑な成形金型を必要とし、製造コストが高騰するという問題点があった。
一方、上記特許文献4に記載された従来の身体アクセスポートは、バルーンを自然に膨張・収縮可能に構成しているため、流体の補充等のメンテナンスを行う必要はない。しかしながら、この従来の身体アクセスポートは、2本のカテーテルと、カテーテル連結部分を包囲して設けられるバルーンと、カテーテル先端部の外側面にバルーンと直列に設けられる長尺キャップ状のスリット形成部とからなる4つの構成部材を有している。そのため、組立部品点数が多くなり、組立作業に長時間を要していた。
また、この従来の身体アクセスポートは、生体組織等と接触し難くするために身体アクセスポートの先端部を可能な限り短く設計することが肝要となる。しかしながら、この従来の身体アクセスポートは、カテーテル先端部の外側面にバルーンと直列にスリット形成部を設けている。このため、身体アクセスポートの先端部は、バルーンの長さにスリット形成部の長さを加えた寸法となり、身体アクセスポートの先端方向長さが必然的に長くなってしまうこととなる。それに伴い、留置スペースの狭い部位においては、スリット形成部の先端部が生体組織等と接触しないように処理を行う必要がある。
本発明は、上記従来の課題を解消すべくなされたものであり、部品点数が少なく簡単な構造であり、複雑な金型を必要とせず効率的にかつ廉価に製造することを可能とし、それに加えて、組立てが容易であり、メンテナンスを不要とし、更には留置スペースの狭い部位においても、生体組織等との接触を考慮する必要がない身体アクセスポートを提供することを目的としている。
本発明は、注入液の流入口、前記注入液の通路及び前記注入液の流出口を有するカテーテルと、前記カテーテルの前記流出口を有する先端部に設けられ、体内挿入時に一時的に縮小できる経皮的に挿入可能なものであって、体内挿入後、自動的に膨らんで復元可能な形状保持能力を有し、前記流出口から流出する前記注入液を体内へ注出する注出口を形成したバルーンとを有することを特徴とする身体アクセスポートにある。
本発明の好適な一例としては、バルーンが、復元可能な形状保持能力を有する形状保持型のバルーン本体と、バルーン本体側に開口する中空状のバルーン先端部とにより一体に形成され、バルーンの注出口が、バルーン先端部に形成されていることが好ましい。カテーテルの流出口は、バルーン先端部の開口端部に配され、開口端部が、カテーテルの流出口側の開口周辺部と当接して係合する環状の係合段部を有していることが好ましい。バルーンの注出口は、スリット形状に形成されていることが好ましいが、本発明は、これに限定されるものではなく、バルーンの注出口を孔形状に形成してもよい。この場合は、バルーン内には、注入液がカテーテル側へ逆流するのを防止する逆流防止手段を設けることが肝要である。その注出口を構成する壁部は、注出口を有しない他の壁部よりも薄い厚さ寸法に設定されていることが好適である。
本発明の好適な他の一例としては、バルーンが、先端部側の壁部と、その先端部側の壁部とは反対側の基部側の壁部とを有し、先端部側の壁部が、カテーテルに対して20〜50度の角度で直線状に広がる傾斜面形状を有し、基部側の壁部が、カテーテルに対して先端部側の壁部の角度よりも大きい角度をもって湾曲する曲面形状を有していることが好ましい。基部側の壁部は更に、曲面形状の周端縁部にカテーテルの軸心に対して垂直な平面形状を有し、曲面形状及び平面形状からなる2つの外周面を有していることが好適である。
本発明の好適な更に他の一例としては、バルーンが、先端部側の壁部及び基部側の壁部間に最大外周寸法部分を有し、最大外周寸法部分の内角が、75〜110度であることが好適である。バルーンとしては、先端部側の壁部が基部側の壁部よりも長い寸法に設定されていることが好ましい。
本発明の好適な更に他の一例としては、バルーンが、体内への挿入時にカテーテルの長さ方向に伸長可能に成形されていることが好ましい。そのバルーンとしては、体内への挿入時にカテーテルの長さ方向に伸ばしたときに最大外周寸法部分の1箇所又は2箇所以上がカテーテルの長さ方向に沿って内側に折れ込むように成形されていることが好ましい。
本発明の好適な更に他の一例としては、カテーテルの通路が、バルーンへのエアー通路となっていることが好適である。カテーテルの通路又はバルーン先端部の中空部が、中心軸線に対して偏芯して形成されていることが望ましい。
本発明の好適な更に他の一例としては、身体アクセスポートが更に、カテーテルの流入口を有する基部に設けられ、体外部の固定手段となるカテーテル基を有し、カテーテル基は、流入口に連通する注入口を有するブッシュ部と、注入口を密封する栓とを有するとともに、体表面に接する側であってブッシュ部の周りに凹部を有していることが好適である。その栓としては、カテーテル基に一体に形成されていることが好ましい。本発明の身体アクセスポートとしては、特に限定されるものではないが、盲腸アクセスポートとして適した所定の長さ及び直径を有し、バルーンを経皮的に盲腸内に挿入されるために適した長さ及び直径をもって形成することができる。
本発明によると、自動的に膨張・収縮可能なバルーンに、カテーテルの流出口から流出する注入液を体内へ注出する注出口を備えた構成を採用することで、1本のカテーテルをバルーンに設けることが可能となり、カテーテルの先端部をバルーンから外部へ延在する構成を排除することができるようになる。その結果、身体アクセスポートの先端をバルーンから先端側に向けて滑らかな外郭形態をもって形成することができるとともに、身体アクセスポートの先端を可能な限り短い寸法に設定することが可能となる。身体アクセスポートの先端を短くすることができるため、留置スペースの狭い部位であっても、身体アクセスポートの先端部が生体組織等と接触しにくくなり、身体アクセスポートを留置する範囲を拡大することが可能となる。
本発明によれば、自然状態において膨らんだ状態の形状保持型のバルーンが、体内への挿脱時のみ一時的に収縮し、体内挿入後、自然に元の状態へ復帰する構成となっているので、バルーンのメンテナンスが不要となり、バルーンの膨らみを保持するためのストッパーやバルーン内にエアー等を供給するための流出口や通路を特別に設ける必要がない。身体アクセスポートの構造を簡略化することができるとともに、複雑な金型を必要とせず効率的にかつ廉価に製造することができるようになる。
また本発明にあっては、上記特許文献4に記載された従来の身体アクセスポートのように、バルーン本体から先端側に突出したカテーテル先端部に、注入液の注出口を有する格別な部材を設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができるようになる。それと相まって、組立てが簡単であり、製造コストを低減することができるとともに、部品管理を容易に行うことができるようになる。
更に本発明にあっては、盲腸ポート手術に適した盲腸専用の身体アクセスポートとして効果的に使用することができる。用具調達の手間及び労力等を軽減することができるとともに、費用の低減、手術する医師の労力の軽減、患者のQOL向上などが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る第1の実施の形態である身体アクセスポートを概略的に示す部分断面側面図、図2は、図1のバルーン本体を概略的に示す部分断面拡大図、図3(a)は、図1のバルーン先端部を概略的に示す部分拡大図であり、図3(b)は、図3(a)のIII−III線矢視断面図である。
(身体アクセスポートの構成)
図1において、符号1は、身体アクセスポートの全体構成を示している。この身体アクセスポート1の基本構成は、図1に示すように、栄養液や浣腸液等の注入液の注入口22を有するボタン型タイプのカテーテル基2と、注入液の通路31及び注入液の流出口32を有するカテーテル3と、カテーテル3を体内に固定する抜け防止手段である形状保持型のバルーン4との3部材を備えている。身体アクセスポート1の材料としては、例えばシリコン樹脂材を用いることができる。カテーテル3の硬度としては、例えばゴム硬度(デュロメータA)70が好適であり、バルーン4の硬度としては、例えばゴム硬度(デュロメータA)30が好適である。身体アクセスポート1の材料は、シリコン樹脂材に限定されるものではなく、例えば全ての構成部品を柔軟性に富み、生体適合性が高い各種の材料、例えばポリエチレン、ポリアミド、フッ素樹脂等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。
(カテーテルの構成)
カテーテル3は、図1に示すように、可撓性を有する1本の細長い円管部材からなり、カテーテル3の先端部側を覆うようにバルーン4が液密に設けられている。カテーテル3の流出口32は、バルーン4が膨張状態にあるときバルーン4内に全面接触していることが好ましい。なお、カテーテル3の通路31は、中心軸線に対して偏芯して形成されていてもよい。
(バルーンの構成)
図2及び図3のそれぞれは、形状保持型バルーンの一部を概略的に示している。バルーン4は、身体アクセスポート1を体内へ挿入後に抜脱するのを防止するための固定手段として構成されている。このバルーン4には、可撓性を有する材料、例えばシリコン樹脂材などが使用され、従来と同様の製造技術を用いて製造することができる。
このバルーン4の典型的な構造は、図2及び図3に示すように、バルーン本体41と短尺中空ロッド状のバルーン先端部44とからなる。そのバルーン本体41は、カテーテル3の挿入口を有する円筒部42及び外方に山型状に膨出した膨出筒部43からなっている。バルーン先端部44は、バルーン本体41の膨出筒部43を挟んで円筒部42とは反対側に一体に形成されている。
従来のバルーンとしては、肉厚が0.5mm前後であるバルーン本体が通常の自然状態にあるときに萎んだ状態にあり、バルーン本体内に流体を供給して膨張させるものが一般的である。これに対し、この実施の形態のバルーン4は、膨らんだ状態で形成され、体内挿入時において一時的に押し潰して縮径できる経皮的に挿入可能なものであり、体内挿入後においては、バルーン4の弾性復帰力により自動的に膨らんだ状態に復元可能な構成になっている。
この実施の形態のバルーン4としては、従来のバルーンよりも壁部の厚さ寸法を厚肉に設定し、膨らんだ状態で成形することができる。バルーン4としては、例えば1.0mm前後の厚さ寸法T1に設定したバルーンを用いることができる。しかしながら、バルーン4の外郭形態、大きさ、厚さや硬さ等は、身体アクセスポート1の使用目的によって変更することができるものであり、適宜に調節することができる。バルーン4としては、例えば形状記憶樹脂材を使用することができる。形状記憶樹脂材からなるバルーン4は、身体へ円滑に挿入できるので好ましい。
(バルーン本体の構成)
バルーン4の膨出筒部43は、図2に示すように、先端部側の壁部43aと、その壁部43aとは反対側の基部側の壁部43bとからなり、これらの壁部43a,43b間に最大外周寸法部分を有している。先端部側壁部43aは、例えばカテーテル3に対して傾斜角θ1をもって基部側に向けて直線状に広がる傾斜面形状を有している。一方の基部側の壁部43bは、カテーテル3に対して先端部側壁部43aの傾斜角θ1よりも大きい傾斜角θ2をもって湾曲した曲面形状を有している。バルーン本体41が膨らんだ状態において、先端部側壁部43aの長さL21は、基部側壁部43bの長さL22よりも長い寸法に設定されている。
(バルーン先端部の構成)
バルーン4のバルーン先端部44は、図3(a)及び(b)に示すように、バルーン4の膨出筒部43側の面に開口する中空状に形成された円筒胴部45、その円筒胴部45の一端から先端に向けて縮径する中実のテーパ部46、及びそのテーパ部46の先端に形成された略半球状の中実の頭部47からなっている。円筒胴部45は、カテーテル3の径よりも大径に形成されており、テーパ部46から頭部47に向けて段階的又は連続的に次第に縮径する縮径傾斜面を有している。このバルーン先端部44の外郭形態、大きさ、厚さや硬さ等にあっても、身体アクセスポート1の使用目的によって変更することができる。バルーン先端部44としては、例えば段差部分を有することなく、円筒胴部45から頭部47に向けて段階的又は連続的に次第に縮径する縮径傾斜面を有していることが好適である。この構成を採用することで、体内への挿入を円滑にかつ容易に行うことができる。
バルーン先端部44の円筒胴部45の内部には、図3(b)に示すように、円形の中空空間(中空部)45aが形成されている。この中空空間45aの入口は、中空空間45aの円形開口よりも小径の円形開口45bを有している。その小径の円形開口45bの開口端部は、カテーテル3の流出口32の開口周辺部と当接して係合する円環状の係合段部45cを有している。その係合段部45cは、バルーン本体41の膨出筒部43の内周面と一致している。係合段部45cには、カテーテル3の流出口32が液密に配されている。
バルーン先端部44の円筒胴部45は、図3(a)及び(b)に示すように、注入液の注出口となるスリット48を有している。その注出口に逆流防止手段としての機能を持たせるのには、スリット形状であることが好適である。このスリット48は、円筒胴部45の中空空間45aと対応する位置に上下方向に貫通して形成されている。スリット48は、図3(b)に示すように、スリットを構成する壁部の肉厚寸法が、スリット48部分以外の他の壁部に比べて薄く設定されており、バルーン先端部44の中空空間45aが、中心軸線に対して偏芯して形成されている。
バルーン先端部44のスリット48としては、カテーテル3の軸線と平行に切れ目を設けることが機能や耐久性等の観点から好ましい。注入液の注出時においては、注入液の注出口における内圧>スリット48を開ける圧(例えば、エアー圧)>外圧(例えば、盲腸内圧)の圧力関係を満足している。注入液の注出時においては、注入液の注出口における内圧がスリット48を開ける圧よりも十分高くなり、注入液をスリット48から体内へ向けて円滑に且つ容易に注出させることができる。一方、通常時においては、スリット48を外側から開ける圧>外圧>内圧の圧力関係を満足している。通常時においては、スリット48は、外圧に耐えることができるように構成されているので、体液を逆流させない弁体として機能させることができる。
バルーン先端部44のスリット48の形状、長さや配置位置等にあっても、図示例に限定されるものではない。スリットの形状としては、例えば直線形や波形等の任意の形状とすることができる。スリット長としては、例えば図示例のスリット長よりも短い長さ寸法に設定することが可能であり、スリット48の配置位置としては、例えばバルーン先端部44の頭部47寄りに設けることが好ましい。スリット48を注出口とすることにより、単純な構造でありながら、浣腸液などの逆流を確実に防止することができる。なお、図示例によれば、注入液の注出口をスリット形状に形成しているが、これに限定されるものではないことは勿論である。
ところで、形状保持型のバルーン4の肉厚や大きさ等によっては、バルーン4の膨張圧よりもスリット48から注出する圧力の方が高くなってしまうことがあり、圧力をかけてもバルーン4が膨らむだけであり、注入液がスリット48から注出しない状態となる場合がある。薄い膨出筒部43(半径R)に内圧Pがかかっている場合は、その膨出筒部43の接線方向に働く引き裂き力Fは、F=R×Pで求められる。同じ圧力Pをかけた場合は、半径Rが大きくなる程、引き裂き力Fは大きくなる。そこで、上述したようにバルーン先端部44の径をカテーテル3の径よりも大きくし、更に注入液の逆流防止を十分に機能させる範囲でスリット48が形成される部分の肉厚を薄くすることで、スリット48から流出させるための圧力を低く設定することができる。このバルーン4は、抜け止め機能と挿入容易性とを維持する範囲で、できる限り小径であり、肉厚にすることで、バルーン4の膨らむ圧力をスリット48から注出する圧力よりも高く設定することが肝要である。これらの構成により、バルーン4の膨らむ圧力よりも低い圧力をもってスリット48から体内へ注入液を注出することが可能となる。
上記のように構成された形状保持型のバルーン4では、先端部側の壁部43aが基部側に向けて直線状に広がる滑らかな傾斜面形状を有しているので、体内への挿入の際には、バルーン4を萎めて伸ばしたときに平坦状になりやすくなる。そのため、バルーン4の出っ張り部分がなくなるので、人体に円滑に挿入できるという利点がある。一方、基部側の壁部43bは、湾曲した曲面形状を有しているため、例えば胃壁、盲腸壁等の体内に装着したとき、直線状に比べて抜けにくくなるという利点がある。
この形状保持型のバルーン4を採用することで、設計の自由度を高めることができるようになり、1本のカテーテル3をバルーン本体41に内嵌固定することができるとともに、身体アクセスポート1の先端を短い寸法に設定することができる。身体アクセスポート1の先端を短くすることにより、留置スペースの狭い部位であっても、バルーン先端部44が生体組織等と接触しにくくなり、身体アクセスポート1の信頼性を高めることが可能となる。
(カテーテル基の構成)
カテーテル基2は、図1に示すように、円盤体の中心部に切頭円錐筒状のブッシュ部21が一体に突設されるとともに、その外側面部には、円環状の凹部23が形成されている。ブッシュ部21には、栄養液、浣腸液等の注入液の注入口22が形成されるとともに、円盤体の外周部から一体に延設された可撓性の帯状部材の先端部寄りには、注入口22を閉鎖する略円柱状の栓24が突設されている。
カテーテル基2のブッシュ部21は、図1に示すように、カテーテル3の基部側に液密に外嵌固定されている。カテーテル基2は、体内の抜け防止手段であるバルーン4とともに人体の腹壁、臓器壁等を挟んで身体アクセスポート1を瘻孔に保持する体外部に位置される固定手段とされている。図示例では、カテーテル基2は、カテーテル基部側に接着剤により固定されているが、これに限定されるものではなく、例えばカテーテル基2とカテーテル3とを一体に形成することができる。カテーテル基2は、体外部の固定手段として機能すれば、各種の形態に成形することができる。特に、カテーテル基2の人体接触部は、刺激の少ない柔軟性に富み、表面に凹凸がない平坦な形状であることが好ましい。カテーテル基2の材料としては、例えばシリコン樹脂材を用いることが好適である。
カテーテル基2の注入口22は、図1に示すように、注入液が汎用の医療用シリンジやコネクタ等を使用して注入できるようにするためにルアーテーパー形状となっている。この注入口22は、図示例に限定されるものではなく、例えば輸液ラインへの誤接続防止の観点から、ルアーテーパー形状以外の形状であってもよい。この場合は、この注入口22は、身体アクセスポート専用のアダプターを接続することができる形状となる。カテーテル基2の栓24は、カテーテル基2と別体に形成されていてもよいが、カテーテル基2と一体化した構成が、紛失などの心配がない点で好ましい。また、人体に長く留置されることを考慮して、カテーテル基2の注入口22を栓24で閉じたとき邪魔にならないように、カテーテル基2を平坦な形状に形成することが好ましい。カテーテル基2としては、例えば簡便性及び引っ張り防止などの観点から、ボタン型タイプを使用することが好適である。
この実施の形態に係る身体アクセスポート1によれば、体内挿着後においてはバルーン4内にエアーや液体を補充する必要がなくなり、バルーン4の膨らみを保持するためのストッパーやバルーン4内にエアー等を供給するための流出口や通路を格別に設ける必要がない。このため、構造を簡素化することができるようになり、製造コストを抑えることができる身体アクセスポート1が得られる。また、身体アクセスポート1の構造が簡略化しているにもかかわらず、体内から不用意に抜け出ることもなくなり、更にはメンテナンスを不要とすることができる。
(身体アクセスポートの使用例)
以下に、上記第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの一使用例について、図1、図2、図4〜図6を参照しながら説明する。
図4は、図1の身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が開いた状態を示す操作前の身体アクセスポートの側面図、図5は、図4の身体アクセスポートの斜視図であり、図6は、図1の身体アクセスポートを盲腸壁に装着した状態を模式的に示す説明図である。
上記のごとく構成された第1の実施の形態に係る身体アクセスポート1は、例えば胃、食道、盲腸、又は膀胱等に効果的に使用することができる。この使用例では、盲腸ポート専用の身体アクセスポート1(以下、「盲腸アクセスポート1」という。)として使用した場合を説明する。
この盲腸アクセスポート1のカテーテル3の全長としては、図1に示すように、30〜150mm程度であることが好適である。カテーテル3の身体固定部の長さL1としては、図6に示す腹壁H4、筋層H3、盲腸壁H1の厚さの合計と略等しくなるように設計されることが望ましく、例えば25〜120mm程度に設計される。カテーテル3の外径D2としては、盲腸から挿入・装着する場合は、10〜20Fr.(約3.3〜6.6mm)程度であることが好ましい。
バルーン本体41の最大外周寸法部分の径D3としては、図1に示すように、10〜20mm程度が好ましく、12〜18mm程度が特に好ましい。バルーン本体41の円筒部42の長さL4としては、5mm程度が好適である。バルーン本体41の膨出筒部43の長さL2としては、7〜15mm程度が好適である。好ましくは、10mm程度が好適である。バルーン4の先端部側壁部43aの長さL21及び基部側壁部43bの長さL22は、上述したように、L21>L22の寸法関係(図2)となっていることが好適である。バルーン先端部44の長さL3としては、12mm程度が好ましい。
バルーン本体41の先端部側壁部43aの傾斜角θ1は、図2に示すように、例えばカテーテル3に対して20度〜50度であることが好ましく、より好ましくは25度〜45度であり、更に好ましくは30〜40度の傾斜角が好適である。一方の基部側壁部43bの傾斜角θ2としては、例えばカテーテル3に対して40度〜80度であることが好ましく、より好ましくは45〜80度であり、55〜80度であることが更に望ましい。この使用例にあっては、基部側壁部43bの傾斜角θ2としては、例えば71度に設定される。バルーン本体41の膨張状態において先端部側壁部43a及び基部側壁部43bがなす内角θ3としては、75度〜110度の範囲内に設定することが好適であり、80度〜110度であることがより好ましく、85度〜105度であることが更に望ましい。
カテーテル基2は、図4〜図6に示すように円盤形状をなしており、カテーテル基2の直径D1としては、図1に示すように、例えば15〜30mm程度が好ましく、20〜25mm程度が特に好ましい。
この盲腸アクセスポート1は、図6に示すように、バルーン4を盲腸内部に長期間留置し、盲腸内及び体表面を人体の腹壁H4、筋層H3、盲腸壁H1を挟むように固定しておき、カテーテル基2の注入口22からバルーン先端部44のスリット48を介して浣腸液を直接腸内に注入し、排便させるための器具である。この盲腸アクセスポート1のカテーテル3は、バルーン先端部44と腸管内壁との接触を避けるために可能な限り短めに設計される。図示例によれば、体内挿入時においてカテーテル3の先端がバルーン本体41の係合段部45cから一時的に離れ、バルーン本体41を縮径させることができる。開腹手術、内視鏡手術あるいは結腸内視鏡によるアクセスによって、盲腸アクセスポート1を内反した結腸に装着したのち、半永久的に浣腸液の注入口として使用することができる。
人体に装着後の盲腸アクセスポート1の使用態様としては、例えば浣腸液を注入している時に、その浣腸液がバルーン先端部44の開口端部の係合段部45cとカテーテル3の流出口32との間の境界部分からバルーン本体41内に入り込み、バルーン本体41内のエアーが浣腸液と置き換わることが考えられるが、浣腸液を注入後、エアーをわずかに供給すると、浣腸液がエアーと置き換わり、浣腸液が留置されたままの状態にならないようにすることもできる。体内に装着された盲腸アクセスポート1の交換などを行う必要がある場合は、例えば盲腸に装着した盲腸アクセスポート1を切断して体内に残るバルーン本体41を盲腸内に落とし込み、その後、自然あるいは強制的に便とともに排出することができる。なお、図7に示すスタイレット5を用いて、バルーン4を伸ばし、盲腸内から体外へ引っ張り出すこともできる。
上記第1の実施の形態に係る身体アクセスポート1は、スタイレットを用いなくても体内に挿入できるが、身体アクセスポート1を体内に円滑に挿入するために図7に示すスタイレット5を用いるのがよい。そのバルーン4の一例としては、例えばスタイレット5をカテーテル3内に挿入することで、カテーテル3の先端がバルーン本体41の係合段部45cから一時的に離れ、バルーン本体41の膨出筒部43をカテーテル長手方向に伸長させ、あるいは縮径して変形させることができるとともに、体内挿入後において、エアーがカテーテル3の流出口32を介してバルーン本体41内に入り、バルーン本体41が所定時間で元の外郭形態に戻るものであって、体内から容易に抜けない硬さを有するものであってもよい。
図7は、バルーンがカテーテル長手方向に伸ばされた状態を概略的に示す身体アクセスポートの断面図である。
同図において、符号5は、バルーン本体41を伸ばし、引っ張り出すためのスタイレットを模式的に示している。このスタイレット5は、図7に示すように、ステンレスや樹脂材からなるロッド51の端部に把持部52を有する構成になっている。スタイレット5としては、アクセスポート1内に挿入し、アクセスポート1のカテーテル3の基部側を手で把持して押し込み、バルーン本体41を伸長させることでバルーン本体41の膨らみを少なくし、カテーテル3を真直ぐな状態で人体に開けた瘻に円滑に挿入することができるものであれば、各種の形状を用いることができる。
図8は、図7のVII−VII線の矢視端面図であり、身体アクセスポート1のバルーン4を伸ばした状態を模式的に示している。図8(a)は、バルーン本体41が折れ込みなく伸びた状態を、図8(b)は、バルーン本体41の最大外周寸法部分の1箇所がカテーテル長さ方向に沿って内側に折れ込んだ状態を、図8(c)は、バルーン本体41の最大外周寸法部分の2箇所がカテーテル長さ方向に沿って内側に折れ込んだ状態をそれぞれ例示している。図示例のごとく、バルーン本体41を伸ばしたときに最大外周寸法部分の1箇所又は2箇所以上がカテーテル長手方向に沿って内側に折れ込むようにバルーン本体41を成形することにより、バルーン本体41をより小径に収縮させることができるようになり、体内に円滑に挿入できる点で好ましい。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明に係る第2の実施の形態である身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が閉じた状態を示す身体アクセスポートの側面図であり、図10は、図9の身体アクセスポートのバルーンを概略的に示す部分断面拡大図である。これらの図において、バルーン壁の厚さ寸法、バルーンの大きさ、バルーンの外郭形態が上記第1の実施の形態と異なっている。なお、これらの図において上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
以下の表1に、第1及び第2の実施の形態に係る身体アクセスポートの寸法をまとめて表す。
Figure 2008178456
上記表1から明らかなように、カテーテルの全長、身体固定部の長さL1、バルーン先端部の長さL3、バルーン円筒部の長さL4は、上記第1の実施の形態である身体アクセスポート1と変わるところはない。
(カテーテルの構成)
この第2の実施の形態にあっては、カテーテル3の外径D2は、図9に示すように、例えば10〜12Fr.(約3.3〜4mm)程度であることが好ましい。
(バルーンの構成)
この第2の実施の形態である形状保持型のバルーン4にあっても、図9及び図10に示すように、カテーテル3の挿入口を有する円筒部42から外方に向けて山型状に膨出した膨出筒部43を有するバルーン本体41と、その膨出筒部43を挟んで円筒部42とは反対側に一体に形成された短尺ロッド状のバルーン先端部44とからなっている。バルーン本体41の先端部側壁部43aは、カテーテル3に対して傾斜角θ1をもって基部側に向けて直線状に広がる傾斜面形状をなしている。一方の基部側壁部43bは、カテーテル3に対して先端部側壁部43aの傾斜角θ1よりも大きい傾斜角θ2をもって湾曲した曲面形状部と直線状のストレート部43cとが滑らかに連続しており、曲面形状及び平面形状からなる2つの外周面により構成されている。このストレート部43cは、バルーン本体41の膨張状態においてカテーテル3の軸心に対して垂直に起立し、体内接触部側に面する壁面となり、体内から抜け出るのを防止する抜け止め手段として機能させることができるようになっている。
バルーン4の厚さ寸法としては、バルーン4の肉厚T1が1.0〜1.7mmであり、カテーテル3と平行な円筒部42あるいはバルーン先端部44から最大外周寸法部分にわたり次第に厚肉に設定したバルーン本体41を好適に用いることができる。バルーン本体41の膨出筒部43の肉厚T1をカテーテル3と平行な円筒部42の肉厚T2あるいはバルーン先端部44の肉厚T2よりも1.1〜1.7倍とすることが望ましい。
図示例にあっては、カテーテル3と平行な円筒部42あるいはバルーン先端部44の肉厚T2が1.0mmであるとき、バルーン本体41の最大外周寸法部分付近の肉厚T3としては、例えば1.3〜1.6mmが好適であり、特に1.4〜1.5mmであることが更に望ましい。一方、バルーン本体41の最大外周寸法部分付近以外の肉厚T1としては、例えば1.2〜1.4mmが好適であり、特に1.3mmであることが更に望ましい。
このバルーン4は、図9及び図10に示すように、上記第1の実施の形態である形状保持型バルーンと比べて、バルーン壁を厚い寸法に設定するとともに、バルーン本体41の大きさを小径に設定しており、コンパクト化している。図示例によると、バルーン本体41が膨らんだ状態において、バルーン本体41の最大外周寸法部分の径D3としては、8〜18mm程度が好ましく、10〜16mm程度が特に好ましい。更に好ましくは、12〜14mm程度とすることが好適である。バルーン本体41の膨張部分である膨出筒部43の長さL2としては、バルーン本体41の膨張状態において、6〜13mm程度が好適である。好ましくは、7〜10mm程度が好適であり、8mm前後が特に望ましい。バルーン先端部44の長さL3としては、12mm程度が好ましい。バルーン本体41の膨張状態において先端部側壁部43aの長さL21と基部側壁部43bの長さL22とは、L21>L22の寸法関係となっている。
このバルーン4は、図10に示すように、バルーン本体41が膨らんだ状態において先端部側壁部43a及び基部側壁部43bがなす最大外周寸法部分の内角θ3が、約75〜83度となるように形成されている。より好ましくは、最大外周寸法部分の内角θ3は、約77〜80度である。このとき、バルーン本体41の基部側壁部43aとカテーテル3とがなす角度θ2としては、例えば65度〜85度であることが望ましい。このような構成を採用することで、抜け防止機能と挿入容易性を保持しつつ、バルーン先端部44のスリット48からの注入液を円滑に注出させることができるようになる。
(カテーテル基の構成)
図11は、図9の身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が開いた状態を示す操作前の身体アクセスポートの斜視図であり、図12は、カテーテル基の構成例を人体接触部側からみた概略平面図である。
上記第1の実施の形態では、カテーテル基2の円盤体の中心部には、切頭円錐筒状のブッシュ部21が一体に突設されるとともに、そのブッシュ部21の外側面部には、幅狭い円環状の凹部23が形成されている。これに対し、この第2の実施の形態におけるカテーテル基2は、図11及び図12(a)に示すように、カテーテル基2が円盤体の後部から一体に突設された突出片25を有するとともに、切頭円錐筒状のブッシュ部21の外側面部に幅広い円環状の凹部23を有している点で上記第1の実施の形態とは異なっている。
カテーテル基2は、図11及び図12(a)に示すように、楕円盤形状をなしており、カテーテル基2の長軸方向の径としては、22〜38mm程度が好ましく、27〜33mmが特に好ましい。カテーテル基2の短軸方向の径としては、13〜25mm程度が好ましく、15〜23mmが特に望ましい。
(カテーテル基の変形例)
カテーテル基2の他の一例としては、図12(b)に示すように、円環状の凹部23から外方に向けて切欠された一対の切欠き凹部23aを対向して形成することができる。その円環状の凹部23の更に他の一例としては、例えば円環状の凹部23を中心とする同一円周上に形成された複数の環状凹部23,…,23を有する凹凸形状等であってもよい。この構成により、カテーテル3を体内に装着したとき、カテーテル基2が体表面との間で完全に密着されずに隙間が生じることで、通気性を確保することができる。それと相まって、カテーテル基2が体表面に長時間にわたって接触した状態であっても、体表のかぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。カテーテル基2の外郭形態としては、円盤体に代えて、例えば平面視で楕円形状であってもよい。この構成により、体表面に当たる面積を確保することができるとともに、手術時の操作性を向上することが可能となる。
(身体アクセスポートの他の使用例)
以下に、本発明の更に具体的な盲腸アクセスポートの実施の形態について、図10及び図13を参照しながら説明する。図13は、上記第2の実施の形態に係る身体アクセスポートを虫垂に装着した状態を模式的に示している。
盲腸アクセスポート1の使用例としては、図6に示すように盲腸壁H1の太い部分に盲腸アクセスポート1を設けるのが一般的であるが、図13に示すように、虫垂H2から虫垂H2を反転させるように取り付けることで、漏れ防止と抜け防止にもなるので好ましい。図示例によれば、開腹手術、内視鏡手術あるいは結腸内視鏡によるアクセスによって、反転した虫垂H2に装着したのち、半永久的に浣腸液の注入口として使用することができる。なお、図13において、符号H3は筋層を、符号H4は腹壁をそれぞれ示している。
カテーテル3は、図13に示すように虫垂H2から挿着する場合は、虫垂H2の長さも考慮して長めに設計される。カテーテル3の長さに合わせて、虫垂H2の切断により虫垂H2の長さが調節される。カテーテル3の外径D2は、虫垂H2から挿入・留置する場合は、虫垂H2のサイズから10〜12Fr.(約3.3〜4mm)程度であることが好適である。
図13に示すバルーン4は、カテーテル3と平行な円筒部42あるいはバルーン先端部44の肉厚T2を1.0mm、バルーン本体41の最大外周寸法部分T3付近の肉厚を1.5mm、バルーン本体41の最大外周寸法部分付近以外の膨らみ部分の肉厚T1を1.3mm前後に設定している。また、このバルーン4は、バルーン本体41が膨らんだ状態において、先端部側壁部43a及び基部側壁部43bがなす最大外周寸法部分の内角θ3が、77度であり、基部側壁部43bとカテーテル3とがなす角度θ2は、71度である。
(第3の実施の形態)
図14は、第3の実施の形態である身体アクセスポートのバルーンを模式的に示している。図14(a)はバルーンの拡大図であり、図14(b)は、図14(a)のXIV−XIV線矢視断面図である。なお、これらの図において上記各実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
(バルーンの構成)
これらの図において、この第3の実施の形態に係るバルーン4は、バルーン先端部44の中空空間45aがカテーテル3の中心軸線と同一軸線上に形成されている点、注入液の注出口が孔形状に形成されている点、バルーン4内に逆流防止手段が設けられている点で上記各実施の形態とは異なっている。
注入液の注出口に逆流防止手段としての機能を持たせるのには、その注出口はスリット形状であることが好適であるが、注出口であるスリット48に代えて、逆流防止手段として機能しない注出口を用いることができる。この第3の実施の形態にあっては、図14(a)に示すように、バルーン先端部44の円筒胴部45の中空空間45aと対応する位置には、注出口となる円孔48aが上下方向に貫通して形成されている。この注出口としては、円形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状をなす孔であってもよく、菱形、正方形等の矩形状の孔形状であってもよい。
上記各実施の形態では、注入液の注出口となるスリット48を構成する壁部の肉厚寸法が、スリット48部分以外の他の壁部に比べて薄く設定される。これに対して、この第3の実施の形態では、図14(b)に示すように、注入液の注出口を構成する壁部とスリット48部分以外の他の壁部を同一の肉厚寸法に設定することができる。
逆流防止手段として機能しない注出口を用いる場合は、注出口又は身体アクセスポート1内に逆流防止手段を設けることができる。この第3の実施の形態によると、図14(b)に示すように、バルーン先端部44の中空空間45aの入口には、ダックビル形状をなす逆止弁49が設けられている。この逆止弁49は、例えばシリコン樹脂材からなる。逆止弁49としては、図示例に限定されるものではなく、例えば弁のサイズ、形状、素材等を適宜に設定することができる。
図14(b)に示す逆止弁49は、特に限定するものではないが、例えば中空空間45aの入口を構成する円環状の周壁面に接着剤を介して取り付けることができる。その中空空間45a内に逆止弁49を設けるにあたっては、中空空間45aの入口の周壁面に円孔48aを介して接着剤を予め塗布しておき、円孔48aを介して逆止弁49を中空空間45a内に挿入することで、中空空間45aの入口の周壁面に逆止弁49を接着固定することができる。注出口である円孔48aの径が逆止弁49より小さく形成されている場合でも、逆止弁49を折り畳んで中空空間45a内に挿入することができる。
この逆止弁49は、通常時においては、注入液の注出口における内外の差圧が少ないため、注入液を逆流させない弁として機能させることができる。逆止弁49から注出させる圧力は、バルーン4が膨らむ圧力よりも低く設定されている。注入液の注出時においては、逆止弁49を介して注入液を体内へ向けて自由に流すことができるとともに、逆方向の差圧下では逆流を抑制することができる。バルーン4の体内への挿入時は、上述したように、図7に示すスタイレット5によりバルーン4を伸ばして小径に収縮させることで、体内へ容易に且つ円滑に挿入することができる。なお、この第3の実施の形態である身体アクセスポート1の寸法は、上記表1に示す第2の実施の形態に係る身体アクセスポートの各構成部品の寸法と変わるところはない。
以上の説明からも明らかなように、上記各実施の形態では、バルーン先端部44の円筒胴部45内に円形の中空空間45aを有する構成とされ、体外部の固定手段であるカテーテル基の形状がボタン型タイプにより構成されている。しかしながら、本発明にあってはこれに限定されるものではなく、例えばバルーン先端部44のテーパ部46及び頭部47を排除するか、あるいはバルーン先端部44の円筒胴部45を可能な限り短い寸法に形成してもよい。また、バルーン先端部44を排除してバルーン本体41の先端部に注入液の注出口を形成することができ、カテーテル基2の形状をチューブ型タイプにすることができることは勿論であり、本発明の初期の目的を十分に達成することができる。従って、本発明は、上記各実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
本発明に係る第1の実施の形態である身体アクセスポートの一部を切り欠いて概略的に示す部分断面側面図である。 図1の身体アクセスポートにおけるバルーン本体を概略的に示す部分断面拡大図である。 (a)は、図1の身体アクセスポートにおけるバルーン先端部を概略的に示す部分拡大図であり、(b)は、(a)のIII−III線矢視断面図である。 図1の身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が開いた状態を示す操作前の身体アクセスポートの側面図である。 図4の身体アクセスポートの斜視図である。 図1の身体アクセスポートを盲腸壁に装着した状態を模式的に示す説明図である。 バルーンがカテーテル長手方向に伸ばされた状態を概略的に示す身体アクセスポートの断面図である。 (a)は、図7のVII−VII線の矢視端面図であり、(b)は、(a)の変形例を示す端面図、(c)は、(a)の他の変形例を示す端面図である。 本発明に係る第2の実施の形態である身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が閉じた状態を示す身体アクセスポートの側面図である。 図9の身体アクセスポートのバルーンを概略的に示す部分断面拡大図である。 図9の身体アクセスポートのカテーテル基の注入口が開いた状態を示す操作前の身体アクセスポートの斜視図である。 カテーテル基の構成例を人体接触部側からみた概略平面図である。 上記第2の実施の形態に係る身体アクセスポートを虫垂に装着した状態を模式的に示す説明図である。 (a)は、本発明に係る第3の実施の形態である身体アクセスポートのバルーンを概略的に示す拡大図であり、(b)は、(a)のXIV−XIV線矢視断面図である。
符号の説明
1 身体アクセスポート
2 カテーテル基
3 カテーテル
4 バルーン
5 スタイレット
21 ブッシュ部
22 注入口
23 凹部
23a 切欠き凹部
24 栓
25 突出片
31 通路
32 流出口
41 バルーン本体
42 円筒部
43 膨出筒部
43a,43b 壁部
43c ストレート部
44 バルーン先端部
45 円筒胴部
45a 中空空間
45b 円形開口
45c 係合段部
46 テーパ部
47 頭部
48 スリット
48a 円孔
49 逆止弁
51 ロッド
52 把持部
H1 盲腸壁
H2 虫垂
H3 筋層
H4 腹壁

Claims (17)

  1. 注入液の流入口、前記注入液の通路及び前記注入液の流出口を有するカテーテルと、
    前記カテーテルの前記流出口を有する先端部に設けられ、体内挿入時に一時的に縮小できる経皮的に挿入可能なものであって、体内挿入後、自動的に膨らんで復元可能な形状保持能力を有し、前記流出口から流出する前記注入液を体内へ注出する注出口を形成したバルーンと、
    を有することを特徴とする身体アクセスポート。
  2. 前記バルーンは、復元可能な形状保持能力を有する形状保持型のバルーン本体と、前記バルーン本体側に開口する中空状のバルーン先端部とにより一体に形成され、
    前記バルーンの前記注出口は、前記バルーン先端部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の身体アクセスポート。
  3. 前記カテーテルの前記流出口が、前記バルーン先端部の開口端部に配され、
    前記開口端部は、前記カテーテルの前記流出口側の開口周辺部と当接して係合する環状の係合段部を有していることを特徴とする請求項2記載の身体アクセスポート。
  4. 前記バルーンの前記注出口は、スリット形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の身体アクセスポート。
  5. 前記バルーンの前記注出口は、孔形状に形成され、
    前記バルーン内には、前記注入液が前記カテーテル側へ逆流するのを防止する逆流防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の身体アクセスポート。
  6. 前記バルーンの前記注出口を構成する壁部は、前記注出口を有しない他の壁部よりも薄い厚さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項1,2,4又は5のいずれかに記載の身体アクセスポート。
  7. 前記バルーンは、先端部側の壁部と、その先端部側の壁部とは反対側の基部側の壁部とを有し、
    前記先端部側の壁部が、前記カテーテルに対して20〜50度の角度で直線状に広がる傾斜面形状を有し、
    前記基部側の壁部が、前記カテーテルに対して前記先端部側の壁部の角度よりも大きい角度をもって湾曲する曲面形状を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の身体アクセスポート。
  8. 前記基部側の壁部は更に、前記曲面形状の周端縁部に前記カテーテルの軸心に対して垂直な平面形状を有し、前記曲面形状及び前記平面形状からなる2つの外周面を有していることを特徴とする請求項7記載の身体アクセスポート。
  9. 前記バルーンは、前記先端部側の壁部及び前記基部側の壁部間に最大外周寸法部分を有し、
    前記最大外周寸法部分の内角が、75〜110度であることを特徴とする請求項7又は8記載の身体アクセスポート。
  10. 前記バルーンは、前記先端部側の壁部が前記基部側の壁部よりも長い寸法に設定されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の身体アクセスポート。
  11. 前記バルーンは、体内への挿入時に前記カテーテルの長さ方向に伸長可能に成形されていることを特徴とする請求項1,2,7〜10のいずれかに記載の身体アクセスポート。
  12. 前記バルーンは、体内への挿入時に前記カテーテルの長さ方向に伸ばしたときに前記最大外周寸法部分の1箇所又は2箇所以上が前記カテーテルの長さ方向に沿って内側に折れ込むように成形されていることを特徴とする請求項11記載の身体アクセスポート。
  13. 前記カテーテルの前記通路が、前記バルーンへのエアー通路となっていることを特徴とする請求項1記載の身体アクセスポート。
  14. 前記カテーテルの前記通路又は前記バルーン先端部の前記中空部が、中心軸線に対して偏芯して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の身体アクセスポート。
  15. 前記身体アクセスポートは更に、前記カテーテルの前記流入口を有する基部に設けられ、体外部の固定手段となるカテーテル基を有し、
    前記カテーテル基は、前記流入口に連通する注入口を有するブッシュ部と、前記注入口を密封する栓とを有するとともに、体表面に接する側であって前記ブッシュ部の周りに凹部を有していることを特徴とする請求項1記載の身体アクセスポート。
  16. 前記栓は、前記カテーテル基に一体に形成されていることを特徴とする請求項14記載の身体アクセスポート。
  17. 前記身体アクセスポートは、盲腸アクセスポートとして適した所定の長さ及び直径を有し、
    前記バルーンは、経皮的に盲腸内に挿入されるために適した長さ及び直径となっていることを特徴とする請求項1記載の身体アクセスポート。
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