JP2008178177A - 同期整流型dc−dcコンバータ。 - Google Patents

同期整流型dc−dcコンバータ。 Download PDF

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Abstract

【課題】コンバータ動作停止時に生じる自励発振の問題およびアンダーシュートの問題を解消して、電力変換効率が高く且つ低コストに構成できる同期整流型DC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】トランスT1に補助巻線N3を備え、主スイッチ素子Q1のオフ時に補助巻線N3の起電圧を転流スイッチ素子(第2のスイッチ素子)Q3のゲート・ソース間に対する駆動電圧として印加する補助巻線電圧印加回路31を設け、主スイッチ素子Q1のオン時に補助巻線N3に発生する電圧を、抵抗R1,R2,コンデンサC3からなる時定数回路30のコンデンサC3に対して時定数回路の充電電圧とは逆極性の電圧を印加する逆充電回路32を設ける。時定数回路30は転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間に対する駆動電圧を受けてQ3のオンタイミングから制御スイッチ素子(第3のスイッチ素子)Q5がオンするまでの時間を定める。
【選択図】図5

Description

この発明は、トランスの1次巻線に主スイッチ素子を接続し、トランスの2次巻線に整流スイッチ素子と転流スイッチ素子とを備えてなる同期整流型DC−DCコンバータに関するものである。
従来の同期整流型DC−DCコンバータの回路例を図1に、その各部の電圧波形を図2にそれぞれ示す。
従来の一般的な同期整流型DC−DCコンバータは、トランスT1の1次巻線N1に主スイッチ素子Q1を直列に接続し、この直列回路に入力端子(+Vin・−Vin)から入力される電圧を印加するように構成し、入力端子(+Vin・−Vin)の間にノイズフィルタとしてのコンデンサC1を接続している。トランスT1の2次巻線N2に、主スイッチ素子Q1のオン・オフに同期してオン・オフする整流スイッチ素子Q2およびQ1のオン・オフに同期してオフ・オンする転流スイッチ素子Q3、チョークコイルL1および平滑コンデンサC2を含む同期整流回路を接続している。また、この例ではトランスT1の2次巻線N2の一端と転流スイッチ素子Q3のゲートとの間にダイオードD2を接続し、Q3のゲート−ソース間に制御スイッチ素子Q4を接続している。同期整流器駆動回路23は主スイッチ素子Q1のオン・オフに同期して整流スイッチ素子Q2および制御スイッチ素子Q4を駆動する。
また、パルス信号発生回路21はパルストランスT2の1次巻線を介して主スイッチ素子Q1のゲートに対して駆動パルスを与える。パルス信号再生回路22はパルストランスT2の2次巻線に発生する信号から、Q1のゲートに与えられるパルス信号を再生して同期整流器駆動回路23へ与える。なお、パルストランスT2の1次巻線にはリセットダイオードD1を接続していて、パルストランスT2の2次巻線に、Q1のオンの立ち上がりタイミングにのみパルスが発生するように構成している。
パルス信号発生回路21は、出力端子(+Vout・−Vout)間に接続した抵抗R3,R4からなる分圧回路の出力電圧を検出して、出力電圧が所定値を保つように主スイッチ素子Q1のゲートに与えるパルス信号のオンデューティ比を制御する。
図2の(a)に示すように、パルス信号発生回路21から出力されるパルス信号により、Q1のゲート電圧をTon期間に所定の正電圧とし、Toff期間を0Vとする制御を繰り返す。Tonの開始時に同期整流器駆動回路23はQ4のゲート・ソース間に図2の(c)に示すパルス信号を出力するので、Q4はオンしてQ3のゲート・ソース間の充電電荷を放電し、Q3をオフする。
T1のタイミングでQ1のゲート電圧が0となってQ1がオフすると、トランスの2次巻線N2に発生する逆方向の電圧によってダイオードD2が順方向となり、Q3のゲートに巻線電圧が印加される。これによりQ3はオンする。
以上の動作を繰り返すことによって出力端子(+Vout・−Vout)には所定の直流電圧が出力される。
このような同期整流型DC−DCコンバータにおいては、DC−DCコンバータ回路自体が動作を停止している時(駆動していない時)、転流スイッチ素子Q3はゲート・ソース間の寄生容量に電荷が溜まったままとなっていてQ3はオン状態を保つ。すなわちコンバータ自体が動作していない時、制御スイッチ素子Q4はオフ状態であるので、図2においてt4以降に示すように、Q2がオフ状態、Q3がオンの状態で止まってしまう。このような状態で出力端子に別のDC−DCコンバータの出力が加わった場合(複数のDC−DCコンバータを並列接続して1つの負荷に電力を供給するような構成である場合)、整流スイッチ素子Q2と転流スイッチ素子Q3とが交互にオン・オフを繰り返す自励発振現象が生じる。また、チョークコイルL1と平滑コンデンサC2とで構成される出力フィルタが低インピーダンスでショートされ続けるので、図2の(d)においてDで示すように出力電圧が低下した後、チョークコイルL1と平滑コンデンサC2との共振によって、負電圧が発生するアンダーシュート現象が生じるといった問題があった。
そこで、例えば特許文献1ではダイオードD2に対して並列に抵抗を接続して、転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間の電荷を引き抜くように構成されている。
特許3373194号公報
ところが特許文献1に示されているような、転流スイッチ素子のゲート・ソース間の寄生容量に充電されている電荷を抵抗によって引き抜く構成では、DC−DCコンバータの電力容量が大きくなると、転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間容量に充電される電荷も大きくなり、短時間でその電荷を放電させるためには放電用抵抗の値を小さくする必要がある。しかしその結果、放電用抵抗での電力消費が大きくなり、DC−DCコンバータの電力変換効率が低下するという問題および電力容量の大きな抵抗を用いなければならずコストが嵩むという問題が生じる。さらに上記放電用抵抗を設けると、常に放電が生じるので、コンバータの入力電圧範囲が広い場合に転流スイッチ素子Q3のゲート電圧が一定電圧とはならず、効率が低下する。
そこで、この発明の目的は、前述のコンバータ動作停止時の問題を解消して、電力変換効率が高く且つ低コストに構成できる同期整流型DC−DCコンバータを提供することにある。
この発明の同期整流型DC−DCコンバータは次のように構成する。
(1)トランス(T1)と、該トランス(T1)の1次巻線に直列に接続した主スイッチ素子(Q1)と、前記トランス(T1)の2次巻線に対して直列に接続されたチョークコイル(L1)と、出力部に対して並列接続された平滑コンデンサ(C2)と、前記トランス(T1)の2次巻線に対して直列に接続され、前記主スイッチ素子(Q1)のオン・オフに同期してオン・オフするFETからなる第1のスイッチ素子(Q2)と、前記出力部に対して並列接続され、前記主スイッチ素子のオン・オフに同期してオフ・オンすることで、前記チョークコイル(L1)の励磁エネルギの放出経路を形成するFETからなる第2のイッチ素子(Q3)と、前記主スイッチ素子(Q1)のスイッチング制御を行うパルス信号発生回路(21)と、を備えた同期整流型DC−DCコンバータにおいて、
前記第2のスイッチ素子(Q3)のゲート端子とソース端子との間の導通をオン・オフする第3のスイッチ素子(Q5)と、前記第2のスイッチ素子(Q3)のゲート端子とソース端子との間に時定数回路(30)を設け、前記第3のスイッチ素子(Q5)の制御端子に前記時定数回路を接続したことを特徴としている。
(2)前記第3のスイッチ素子(Q5)はバイポーラトランジスタとする。
(3)前記時定数回路(30)は第1の抵抗(R1)と第2の抵抗(R2)と第1のコンデンサ(C3)との直列回路から構成する。
(4)前記トランス(T1)は2次側に補助巻線(N3)を備え、この補助巻線(N3)の一端は前記主スイッチ素子(Q1)のオンタイミングでオンするスイッチ素子(Q4)を介して前記第2のスイッチ素子(Q3)のソース端子に接続され、他端は前記第2のスイッチ素子(Q3)のゲート端子に高周波的に接続され、且つ前記第2の抵抗(R2)と前記第1のコンデンサ(C3)との接続点に逆流防止ダイオード(D3)を介して接続されたものとする。
(5)前記トランス(T1)は2次側に補助巻線(N3)を備え、前記補助巻線(N3)の起電圧を整流平滑して補助電源用直流電圧を得る補助電源用整流平滑回路(34)を設け、前記補助巻線(N3)の一端は前記第2のスイッチ素子(Q3)のソース端子に接続され、他端は前記補助電源用整流平滑回路(34)の前段において、前記第2の抵抗(R2)と前記第1のコンデンサ(C3)との接続点に逆流防止ダイオード(D3)を介して接続されたものとする。
この発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)オンによって転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間の充電電荷を放電する制御スイッチ素子Q5が転流スイッチ素子Q3のゲートとソースに両端が接続された経路中に設けられて、時定数回路30が転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間に対する駆動電圧を受けて転流スイッチ素子Q3のオンタイミングから一定時間経過後に制御スイッチ素子Q5をオンするので、コンバータの動作が停止した後、上記時定数回路30および制御スイッチ素子Q5の作用により転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間の充電電荷(以下、ゲート電荷という。)が強制放電されて転流スイッチ素子Q3をオフ状態に保つので、従来の自励発振動作の問題や出力端子に現れるアンダーシュートの問題が解消できる。
(2)前記第3のスイッチ素子Q5を仮にFETとすると、FETの帰還容量によりFETのゲート電圧が変動し、誤動作によってオンする現象が生じるが、バイポーラトランジスタとすることによって、その問題が避けられる。
(3)前記時定数回路30は第1の抵抗R1と第2の抵抗R2と第1のコンデンサC3との直列回路から構成したことにより、コンバータを停止した場合に、前記時定数回路30の時定数を、主スイッチ素子Q1のオンと同時にオン動作を行うスイッチ素子Q4のオフ期間よりも若干長めに設定することができ、前記コンバータ動作が停止した場合でも、速やかに第2のスイッチ素子Q3をオフさせることができる。
(4)前記トランスT1は2次側に補助巻線N3を備え、この補助巻線N3の一端は前記主スイッチ素子Q1のオンタイミングでオンするスイッチ素子Q4を介して前記第2のスイッチ素子Q3のソース端子に接続され、他端は前記第2のスイッチ素子Q3のゲート端子に高周波的に(すなわち直接またはパルス信号を伝搬するコンデンサC4等を介して)接続され、且つ前記第2の抵抗R2と前記第1のコンデンサC3との接続点に逆流防止ダイオードD3を介して接続されたものとすることによって、主スイッチ素子Q1のオン時に補助巻線N3に発生する電圧を時定数回路30のコンデンサC3に対して逆極性の電圧を印加する。この電圧はDC−DCコンバータの入力電圧にほぼ比例した補助巻線の起電圧であるので、時定数回路はこの逆極性に充電された電圧から充電を開始することになり、DC−DCコンバータに対する入力電圧の変動があっても第2のスイッチ素子Q3のターンオフタイミングをほぼ一定に保つことができる。
(5)前記トランスT1は2次側に補助巻線N3を備え、前記補助巻線N3の起電圧を整流平滑して補助電源用直流電圧を得る補助電源用整流平滑回路34を設け、前記補助巻線N3の一端は前記第2のスイッチ素子Q3のソース端子に接続され、他端は前記補助電源用整流平滑回路34の前段において、前記第2の抵抗R2と前記第1のコンデンサC3との接続点に逆流防止ダイオードD3を介して接続されたものとすることによって、上述の場合と同様に、時定数回路30のコンデンサC3に対して逆極性の電圧が充電され、DC−DCコンバータに対する入力電圧の変動があっても転流スイッチ素子Q3のターンオフタイミングをほぼ一定に保つことかできる。
《第1の実施形態》
図3は第1の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。また図4はその各部の電圧波形図である。
この同期整流型DC−DCコンバータは、トランスT1の1次巻線N1に主スイッチ素子Q1を直列に接続し、この直列回路に入力端子(+Vin・−Vin)から入力される電圧を印加するように構成し、入力端子(+Vin・−Vin)の間にノイズフィルタとしてのコンデンサC1を接続している。トランスT1の2次巻線N2に、主スイッチ素子Q1のオン・オフに同期してオン・オフする整流スイッチ素子(この発明に係る「第1のスイッチ素子」)Q2、およびQ1のオン・オフに同期してオフ・オンする転流スイッチ素子(この発明に係る「第2のスイッチ素子」)Q3、チョークコイルL1および平滑コンデンサC2を含む同期整流回路を接続している。また、トランスT1の2次巻線N2の一端と転流スイッチ素子Q3のゲートとの間にダイオードD2を接続し、Q3のゲート−ソース間に制御スイッチ素子Q4を接続している。同期整流器駆動回路23は主スイッチ素子Q1のオン・オフに同期して整流スイッチ素子Q2および制御スイッチ素子Q4を駆動する。
また、パルス信号発生回路21はパルストランスT2の1次巻線を介して主スイッチ素子Q1のゲートに対して駆動パルスを与える。パルス信号再生回路22はパルストランスT2の2次巻線に発生する信号から、Q1のゲートに与えられるパルス信号を再生して同期整流器駆動回路23へ与える。なお、パルストランスT2の1次巻線にはリセットダイオードD1を接続していて、パルストランスT2の2次巻線に、Q1のオンの立ち上がりタイミングにのみパルスが発生するように構成している。
パルス信号発生回路21は、出力端子(+Vout・−Vout)間に接続した抵抗R3,R4からなる分圧回路の出力電圧を検出して、出力電圧が所定値を保つように主スイッチ素子Q1のゲートに与えるパルス信号のオンデューティ比を制御する。
図1に示した従来例の同期整流型DC−DCコンバータと異なり、転流スイッチ素子Q3のゲート・ソースに対して並列に制御スイッチ素子(この発明に係る「第3のスイッチ素子」)Q5を接続し、ダイオードD2を介して供給される転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間に対する駆動電圧を受けて、転流スイッチ素子Q3のオンタイミングから制御スイッチ素子Q5がオンするまでの時間を定める時定数回路30を備えている。この時定数回路30は、第1の抵抗R1、第2の抵抗R2、および第1のコンデンサC3からなり、抵抗R1,R2からなる回路に対して並列にダイオードD3を設けている。その他の構成は図1に示したものと同様である。
図3に示した同期整流型DC−DCコンバータの動作は次のとおりである。
図4の(a)に示すように、パルス信号発生回路21から出力されるパルス信号により、Q1のゲート電圧をTon期間に所定の正電圧とし、Toff期間に0Vとする制御を繰り返す。Tonの開始時に同期整流器駆動回路23はQ4のゲート・ソース間に図4の(d)に示すパルス信号を出力するので、Q4はオンしてQ3のゲート・ソース間の充電電荷を放電し、Q3をオフする。
T1のタイミングでQ1のゲート電圧が0となってQ1がオフすると、トランスの2次巻線N2に発生する逆方向の電圧によってダイオードD2が順方向となり、Q3のゲートに巻線電圧が印加される。これによりQ3はオンする。
以上の動作を繰り返すことによって出力端子(+Vout・−Vout)には所定の直流電圧が出力される。
転流スイッチ素子Q3のゲート・ソース間電圧(以下、単にゲート電圧という。)の印加に伴って、時定数回路30には抵抗R1→R2→コンデンサC3の経路で充電電流が流れ、コンデンサC3の充電電圧が上昇する(t1〜t2)
このコンデンサC3の充電電圧が上昇することによってQ5のベース・エミッタ間電圧が上昇するが、図4の(c)に示すように、Q5のベース・エミッタオン閾値(以下、単にオン閾値という。)を超えるまでにタイミングt2でQ4がオンしてQ3のゲート電荷が放電されるのでQ5がオンに至ることはない。
同期整流器駆動回路23からの信号によりt2で制御スイッチ素子Q4のゲート電圧が立ち上がると、C3→D3→Q4の経路でコンデンサC3の電荷が速やかに放電される。これにより次回のQ3オン時(t3)からの時定数回路としての充電が正しく行われる。
図4のタイミングt4以降に示すように、DC−DCコンバータの動作が停止(パルス信号発生回路21のパルス信号の発生が停止)すると、時定数回路30のコンデンサC3の充電電圧が上昇し、制御スイッチ素子Q5のオン閾値を超えた時(タイミングt5で)、制御スイッチ素子Q5がオンして転流スイッチ素子Q3のゲート電荷が放電され始め、Q3のゲート電圧がQ3のゲートオフ閾値を下回った時(タイミングt6で)Q3はターンオフする。
すなわち、時定数回路30の時定数は制御スイッチ素子Q4のオフ期間より若干長めに設定しておく。このことにより、通常動作時にはQ4のターンオンでQ3がターンオフし、本来Q4がターンオンすべき時間が来てターンオンしなかった場合(=コンバータ停止状態)に、Q5のターンオンによってQ3が強制的にターンオフされる。
このようにしてコンバータが停止すれば、時定数回路30の充電開始タイミングであるt3から時定数回路30の時定数および制御スイッチ素子Q5のオン閾値により定まる一定時間T1が経過した時、転流スイッチ素子Q3が強制的にオフされるので、コンバータの動作停止後もQ3がオン状態を継続するという状態がなくなり、従来の自励発振の問題および出力端子にアンダーシュートが生じる問題が回避できる。
《第2の実施形態》
図5は第2の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。また図6はその各部の電圧波形図である。
第1の実施形態と異なり、トランスT1に補助巻線(3次巻線)N3を備えていて、さらに補助巻線電圧印加回路31、逆充電回路32を設けている。
補助巻線N3の一端は主スイッチ素子Q1のオンタイミングでオンするスイッチ素子Q4を介して転流スイッチ素子Q3のソース端子に接続し、他端は転流スイッチ素子Q3のゲート端子に対して高周波的に(パルス信号を伝搬するコンデンサC4を介して)接続している。
補助巻線電圧印加回路31は、主スイッチ素子Q1のオフ時に補助巻線N3に生じる起電圧を、コンデンサC4を介して転流スイッチ素子Q3のゲートへ印加する。逆充電回路32は、主スイッチ素子Q1のオン時に補助巻線N3に生じる起電圧によって、ダイオードD3を介して時定数回路30内のコンデンサC3に対して時定数回路の充電電圧とは逆極性の電圧を充電する。すなわちN3→Q4→C3→D3→N3の経路で逆充電する。
したがって図6の(c)に示すように、タイミングt0で制御スイッチ素子Q5のベース・エミッタ間電圧が所定のマイナス電位に充電され、t1で転流スイッチ素子Q3のゲート電圧が印加されることに伴って時定数回路30が時定数回路動作を行い、Q5のベース・エミッタ間電圧が次第に上昇する。
コンバータが停止すればQ1がオンされることなくQ3がオン状態を保つので、Q5のベース・エミッタ間電圧がプラス方向にまで充電され、その電圧がQ5のオン閾値に対した時(タイミングt4で)Q5がオンしてQ3のゲート電荷が強制放電される。これによりQ3のゲート電荷が速やかに放電され、Q3のゲート電圧がQ3ゲートオフ閾値を下回った時(タイミングt5で)Q3はターンオフする。
ここで、第1の実施形態として図3に示した回路構成と、第2の実施形態として図5に示した回路構成とで作用効果の違いを、図7を基に説明する。
図7において(A1),(A2),(B1),(B2)はそれぞれQ3のゲート電圧の立ち上がりタイミングt3からQ5がオンするタイミングt5でのQ3ゲート電圧およびQ5のベース・エミッタ間電圧の波形を示している。(A1)はDC−DCコンバータの入力電圧が低い時の状態、(B1),(B2)は入力電圧が高い時の状態である。図3に示した同期整流型DC−DCコンバータは、そのパルス信号発生回路21が、抵抗R3,R4による出力電圧検出回路からのフィードバックに応じて出力電圧が一定となるように主スイッチ素子Q1をPWM制御するので、入力端子(+Vin・−Vin)への入力電圧が低いほどQ1のオンデューティ比が高くなり、転流スイッチ素子Q3のオン期間T1が短くなる。すなわち、図7の(A1),(B1)を比較すれば分かるように、コンバータへの入力電圧が高い時のQ3のゲート電圧がハイレベルである期間T1bは、コンバータへの入力電圧が低い時のQ3のゲート電圧がハイレベルである期間T1aより長くなる。
一方、コンバータへの入力電圧が変化しても、Q1のPWM制御により、トランスT1の2次巻線N2の起電圧の平均値はほぼ一定であるので、時定数回路30のコンデンサC3の充電電圧の上昇(すなわちQ5のベース・エミッタ間電圧の上昇)傾向はほぼ一定であり、時定数回路30の充電開始からQ5のオンまでの時間T1はほぼ一定である。そのため転流スイッチ素子Q3がターンオフしてから制御スイッチ素子Q5がオンするまでの時間は、入力電圧が低い時(T1−T1a)と長く、入力電圧が高い時(T1−T1b)と短くなる。すなわち変動する。
これに対して第2の実施形態では、トランスT1の補助巻線N3の起電圧をそのまま逆充電電圧としているので、時定数回路30のコンデンサC3に対する逆極性(マイナス)の電圧はコンバータへの入力電圧にほぼ比例して変化する。
入力電圧が低い時、図7(A2)で示すように逆極性の電圧は−Vaとその絶対値が小さく、入力電圧が高い時、図7(B2)で示すように逆極性の電圧は−Vbとその絶対値が大きい。したがってQ3のゲート電圧が立ち上がって、時定数回路30の充電が開始されてから制御スイッチ素子Q5のベース・エミッタ間電圧が0ボルトに達するタイミングを(図7(A2)ではt3から時間T2aが経過したタイミング、図7(B2)ではt3から時間T2bが経過したタイミング)Q3のたとえばオフタイミングに合わせることができる。そのため、その後、時定数回路の充電がさらに進んでQ5のオン閾値を超えるまでの時間、図7(A2)では(T2−T2a)、図7(B2)では(T2−T2b)をほぼ一定にすることができる。
第1の実施形態の構成では、図7(C1)に示すように、時定数回路30の時定数とQ5のオン閾値との関係で、Q3のオンからQ5のオンまでの時間を定めた場合、時間T1をコンバータに対する入力電圧の低い条件(図7(A1))に合わせると、コンバータへの入力電圧が高い状態で、Q3がt1で立ち上がってからQ3がまだターンオフしないタイミングでQ5が先にオンするような状態が発生し、このQ5のオンによってQ3のゲート電圧が低下し、電力変換効率が低下するという問題が生じる。またコンバータへの入力電圧が高い条件(図7(B1))に合わせると、入力電圧の低い状態でコンバータが停止したときコンバータ出力にアンダーシュートが生じるという問題が生じる。
このようにして第2の実施形態ではDC−DCコンバータの入力電圧が変動してもQ3のオフからQ5のオンまでの時間をほぼ一定に設定することができる。そのため図7の(C1)で示したような問題は回避できる。
《第3の実施形態》
図8は第3の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。また図9はその各部の電圧波形図である。
図5に示した同期整流型DC−DCコンバータと異なり、補助電源用整流平滑回路34および補助電源負荷24を備えている。また図3の例と同様に、転流スイッチ素子Q3のゲートに対する駆動電圧としてトランスT1の2次巻線N2の起電圧をダイオードD2を介して印加するように構成している。さらに図5に示した逆充電回路32とほぼ同様の逆充電回路33を設けている。すなわち、補助巻線の一端は転流スイッチ素子Q3のソース端子に接続し、他端は補助電源用整流平滑回路34の前段において、第2の抵抗R2と第1のコンデンサC3との接続点に逆流防止ダイオードD3を介して接続している。
補助電源用整流平滑回路34は、トランスT1の補助巻線N3の起電圧を整流平滑するコッククロフト・ウォルトン回路である。この例では倍電圧整流して補助電源負荷24に対して補助電源電圧を供給している。補助電源負荷24はたとえば過電流保護回路等、出力端子(+Vout・−Vout)の出力とは別に動作させる回路である。
逆充電回路33は、主スイッチ素子Q1のオン時に補助巻線N3に生じる起電圧によって、ダイオードD3を介して時定数回路30内のコンデンサC3に対して時定数回路の充電電圧とは逆極性の電圧を充電する。すなわちC3→D3→N3→C3の経路で逆充電する。
したがって図9の(c)に示すように、タイミングt0で制御スイッチ素子Q5のベース・エミッタ間電圧が所定のマイナス電位に充電され、t1で転流スイッチ素子Q3のゲート電圧が印加されることに伴って時定数回路30が時定数回路動作を行い、Q5のベース・エミッタ間電圧が次第に上昇する。
コンバータが停止すればQ1がオンされることなくQ3がオン状態を保つので、Q5のベース・エミッタ間電圧がプラス方向にまで充電され、その電圧がQ5のオン閾値に対した時(タイミングt4で)Q5がオンしてQ3のゲート電荷が強制放電される。これによりQ3のゲート電荷が速やかに放電され、Q3のゲート電圧がQ3ゲートオフ閾値を下回った時(タイミングt5で)Q3はターンオフする。
その他の動作については第2の実施形態の場合と同様である。
従来の同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。 同回路の各部の電圧波形図である。 第1の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。 同回路の各部の電圧波形図である。 第2の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。 同回路の各部の電圧波形図である。 第2の実施形態と第1の実施形態に係る同期整流型コンバータの動作比較を示す電圧波形図である。 第3の実施形態に係る同期整流型DC−DCコンバータの回路図である。 同回路の各部の電圧波形図である。
符号の説明
21−パルス信号発生回路
22−パルス信号再生回路
23−同期整流器駆動回路
24−補助電源負荷
Q1−主スイッチ素子
Q2−整流スイッチ素子(第1のスイッチ素子)
Q3−転流スイッチ素子(第2のスイッチ素子)
Q4−制御スイッチ素子
Q5−制御スイッチ素子(第3のスイッチ素子)
L1−チョークコイル
T1−トランス
T2−トランス
N1−1次巻線
N2−2次巻線
N3−補助巻線
R1−第1の抵抗
R2−第2の抵抗
C3−第1のコンデンサ
30−時定数回路
31−補助巻線電圧印加回路
32,33−逆充電回路
34−補助電源用整流平滑回路

Claims (5)

  1. トランスと、該トランスの1次巻線に直列に接続した主スイッチ素子と、前記トランスの2次巻線に対して直列に接続されたチョークコイルと、出力部に対して並列接続された平滑コンデンサと、前記トランスの2次巻線に対して直列に接続され、前記主スイッチ素子のオン・オフに同期してオン・オフするFETからなる第1のスイッチ素子と、前記出力部に対して並列接続され、前記主スイッチ素子のオン・オフに同期してオフ・オンすることで、前記チョークコイルの励磁エネルギの放出経路を形成するFETからなる第2のイッチ素子と、前記主スイッチ素子のスイッチング制御を行うパルス信号発生回路と、を備えた同期整流型DC−DCコンバータにおいて、
    前記第2のスイッチ素子のゲート端子とソース端子との間の導通をオン・オフする第3のスイッチ素子を設け、前記第2のスイッチ素子のゲート端子とソース端子との間に時定数回路を設け、前記第3のスイッチ素子の制御端子に前記時定数回路を接続したことを特徴とする同期整流型DC−DCコンバータ。
  2. 前記第3のスイッチ素子はバイポーラトランジスタである請求項1に記載の同期整流型DC−DCコンバータ。
  3. 前記時定数回路は第1の抵抗と第2の抵抗と第1のコンデンサとの直列回路からなる請求項1に記載の同期整流型DC−DCコンバータ。
  4. 前記トランスは2次側に補助巻線を備え、前記補助巻線の一端は前記主スイッチ素子のオンタイミングでオンするスイッチ素子(Q4)を介して前記第2のスイッチ素子のソース端子に接続され、他端は前記第2のスイッチ素子のゲート端子に対して高周波的に接続され、且つ前記第2の抵抗と前記第1のコンデンサとの接続点に逆流防止ダイオードを介して接続されていることを特徴とする請求項3に記載の同期整流型DC−DCコンバータ。
  5. 前記トランスは2次側に補助巻線を備え、前記補助巻線の起電圧を整流平滑して補助電源用直流電圧を得る補助電源用整流平滑回路を設け、前記補助巻線の一端は前記第2のスイッチ素子のソース端子に接続され、他端は前記補助電源用整流平滑回路の前段において、前記第2の抵抗と前記第1のコンデンサとの接続点に逆流防止ダイオードを介して接続されていることを特徴とする請求項3に記載の同期整流型DC−DCコンバータ。
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