JP2008176761A - 操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置。 - Google Patents
操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電気的に動作するスイッチを不要にしながら、操作感のある動作を可能にする操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置を提供する。
【解決手段】所定の位置に操作スイッチを配置されたスクリーン部と、操作スイッチがスクリーン部の表面から操作されたことをスクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部とを有することを特徴とする操作入力装置とする。これにより、電気的な配線と必要としない設計自由度の大きなスクリーン部が可能となり、また、異なる操作スイッチが配置されたスクリーン部に交換するのも容易となる。
【選択図】図4
【解決手段】所定の位置に操作スイッチを配置されたスクリーン部と、操作スイッチがスクリーン部の表面から操作されたことをスクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部とを有することを特徴とする操作入力装置とする。これにより、電気的な配線と必要としない設計自由度の大きなスクリーン部が可能となり、また、異なる操作スイッチが配置されたスクリーン部に交換するのも容易となる。
【選択図】図4
Description
本発明は、操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置に関し、特に、電気的に動作する操作スイッチを不要にして操作感のある操作スイッチを備えた操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置に関する。
従来の操作入力装置として、例えば、操作者が手操作を行なう指示板と、前記指示板上の操作者の手を撮影するビデオカメラと、ビデオカメラの撮影画像に基づいて操作者の手の指示板上の座標を検出する検出部とを備えたものがある(特許文献1)。
特開平2−132510号公報
しかし、特許文献1の操作入力装置によると、操作者が指示板上で手を移動させて所定の位置に手を置くだけで電気機器に所定の動作を行なわせるため、操作者はスイッチを操作した操作感を得ることができない。
従って、本発明の目的は、電気的に動作するスイッチを不要にしながら、操作感のある動作を可能にする操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するために、所定の位置に操作スイッチを配置されたスクリーン部と、前記操作スイッチが前記スクリーン部の表面から操作されたことを前記スクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部と、を有することを特徴とする操作入力装置を提供する。
[2]前記操作スイッチは、凹部、凸部、押しボタン、または回転エンコーダであることを特徴とする上記[1]に記載の操作入力装置であってもよい。
[3]また、前記検出部は、前記スクリーン部に赤外光源を投影して赤外光画像により光学的に検出することを特徴とする上記[1]または[2]に記載の操作入力装置であってもよい。
[4]また、前記スクリーン部は、前記スクリーン部と異なる操作スイッチを有するスクリーン部と交換可能であることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の操作入力装置であってもよい。
[5]本発明は、上記目的を達成するために、所定の位置に操作スイッチを配置されたスクリーン部と、前記操作スイッチが前記スクリーン部の表面から操作されたことを前記スクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部と、前記検出部の前記検出信号に基づいて前記操作スイッチに対応した電機機器を制御する制御部と、を有することを特徴とする電気機器制御装置を提供する。
本発明によると、電気的に動作するスイッチを不要にしながら、操作感のある動作を可能にする操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置を提供することができる。
[本発明の第1の実施の形態]
図1は、車両1の前部座席の前方に車幅方向に配置されたインストルメントパネル2、インストルメントパネル2の中央部付近に配置されるセンタークラスタ3、スクリーン部4等の全体配置状態を示す図である。
図1は、車両1の前部座席の前方に車幅方向に配置されたインストルメントパネル2、インストルメントパネル2の中央部付近に配置されるセンタークラスタ3、スクリーン部4等の全体配置状態を示す図である。
インストルメントパネル2は、樹脂等を材質として成形され、計器類(メータ類)のモニタや助手席のエアバッグなどが設けられており、中央部付近には操作者が車両1の各種車載機器を操作するためのセンタークラスタ3が配置されている。
図2は、インストルメントパネル2のセンタークラスタ3に配置される操作スイッチ10およびスクリーン部4の背後に設置されているカメラ51等の配置関係を示す図である。
操作入力装置5は、スクリ−ン部4、スクリーン部4の裏面から光学的に検出するためのカメラ51、操作位置検出部、および、操作状態検出部を有して構成されている。
スクリーン部4は、車両1の前部座席の正面に設けられ計器類や操作系類が設けられたインストルメントパネル2の中央付近に配置されたセンタークラスタ3に装着されている。スクリーン部4の所定の位置には操作スイッチ10が配置されている。尚、スクリーン部4は、前記スクリーン部4と異なる操作スイッチを有するスクリーン部としてインストルメントパネル2に交換可能に着脱できる構成としてもよい。
カメラ51は、インストルメントパネル2の内部に、通常は搭乗者から見えない位置に配置され、画像を可視光または赤外光で撮影可能なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等が使用され、スクリーン部4の背面側の全域を撮影可能である。
カメラ51により赤外光で撮影する場合には、赤外光源52をスクリーン部4に投影し、その反射光を撮影することが好ましい。
操作スイッチ10は、主に、ON/OFFスイッチとして使用する凹部で構成される凹部11、押しボタン12、回転エンコーダ13等で構成されているが、これに限らず、スライドスイッチ、レバー等の他の操作スイッチあるいは操作手段であってもよい。また、押しボタン12、回転エンコーダ13等では、操作に伴い節度(クリック)感が得られる構成となっているのが好ましい。
図3(a)〜(c)は、凹部11の断面図である。図2では、凹部11が凹部形状で示されており、図3(a)のように凹部側から操作者が指で拡散板110に触れる構成となっているが、凹部11が表裏反対に配置された場合には、上記と逆に、図3(b)のように凸部側から操作者が指で拡散板110に触れる構成となる。拡散板110は、操作者の指が接近した状態で、カメラ51の撮影画像が輝度変化を検出できるように、半透明となっている。尚、凹部11に拡散板110を設けることなく、図3(c)に示すように、スクリーン部4に形成される凹部11と一体的に拡散部11aを形成した構成であってもよい。
図4は、押しボタン12の断面図である。ボタン120は、バネ121を介してスクリーン部4に取り付けられており、カメラ51の側には拡散板122が取り付けられている。ボタン120の拡散板122側の端部には赤外線反射部123が設けられている。赤外線反射部123は、赤外線を反射する塗料を塗布したもの、または、赤外線を反射する反射板等の部材を装着したものである。ボタンユ20は、操作者が押すことにより、赤外線反射部123が拡散板122に接近してカメヲ51の撮影画像が輝度変化を検出できるように構成されている。尚、拡散板122は、別部材として設けることなく、スクリーン部4に一体的に形成された構成であってもよい。
図5(a)は、回転エンコーダ13の断面図、(b)は右側から見た側面図である。回転ツマミ130は、スクリーン部4に回転可能に取り付けられており、カメラ51の側には拡散板132が取り付けられている。回転ツマミ130のカメラ51側の端部には赤外線反射部133が設けられている。赤外線反射部133は、赤外線を反射する塗料を塗布したもの、または、赤外線を反射する反射板等の部材を装着したものである。赤外線反射部133と拡散板132とは所定の距離が設定されており、拡散板132を通して赤外線反射部133の位置が高輝度の部分として検出でき、回転ツマミ130の回転動作に応じて回転角度が検出できるように構成されている。
図6は、操作位置検出部および操作状態検出部の構成を含む全体の機能ブロック図である。
操作スイッチ10がスクリーン部4の表面から操作されたことをスクリーン部4の裏面から光学的に検出して検出信号を出力および処理する検出部は、操作位置検出部および操作状態検出部で構成される。操作位置検出部および操作状態検出部は、全体の制御を行なうCPU200、カメラ51の撮影画像に基づいて操作スイッチ10の動作位置を検出するための位置検出プログラム211、操作スイッチ10の動作状態を判定する判定プログラム212、および操作スイッチ10のスクリーン部4上での位置あるいは赤外線反射部123、133の位置等に関する操作要素データ213が記憶されているROM210、操作位置検出または操作処理時の作業領域となるRAM220とを有して構成される。
上記の操作位置検出部および操作状態検出部は、インターフェース230を介してカメラ51および赤外光源52に接続されていると共に、CPU200からの命令により車載機器を制御するための車載機器制御部240に接続されている。
尚、操作位置検出部は、主に、上記示したCPU200、位置検出プログラム211、RAM220から構成され、また、操作状態検出部は、主に、CPU200、判定プログラム212、操作要素データ213、RAM220から構成される。
ROM210に記憶された位置検出プログラム211は、カメラ51の撮影画像に基づいて、操作される操作スイッチ10の位置、または赤外線反射部123、133の位置に基づいて操作位置を検出するプログラムである。位置検出プログラム211は、必要に応じて操作要素データ213を参照することができる。
ROM210に記憶された判定プログラム212は、カメラ51の撮影画像に基づいて、操作される操作スイッチ10の位置、または赤外線反射部123、133の位置における輝度変化により操作状態を検出するプログラムである。操作状態は、所定の閾値と比較することにより、凹部11では指の接触による輝度変化でONまたはOFF動作を判定し、押しボタン12では赤外線反射部123による輝度変化でONまたはOFF動作を判定し、また、回転エンコーダ13では、赤外線反射部133の回転位置に応じて所定の動作状態が判定される。
[本発明の第1の実施の形態の動作]
(操作位置検出部による操作位置検出処理)
車両1のエンジンスイッチ(図示略)がACC位置やIGN位置に操作されると、その操作を検出したCPU200は、ROM210の位置検出プログラム211を立ち上げて操作スイッチ10の操作位置検出処理を開始する。このとき、CPU200は、インターフェース230を介してカメラ51が撮影するスクリーン部4の撮影画像を取り込む。スクリーン部4の撮影画像は、数十〜数百msの時間間隔でCPU200に取り込まれる。
(操作位置検出部による操作位置検出処理)
車両1のエンジンスイッチ(図示略)がACC位置やIGN位置に操作されると、その操作を検出したCPU200は、ROM210の位置検出プログラム211を立ち上げて操作スイッチ10の操作位置検出処理を開始する。このとき、CPU200は、インターフェース230を介してカメラ51が撮影するスクリーン部4の撮影画像を取り込む。スクリーン部4の撮影画像は、数十〜数百msの時間間隔でCPU200に取り込まれる。
スクリーン部4の撮影画像により、輝度の変化する位置または輝度の変化する状態変化が検出される。
図7は、操作者がスクリーン部4の凹部11に指先を接触させて操作スイッチ10を操作している状態を、カメラ51の設置されている方向から見た図である。
操作者が凹部11に指先を接触させると、指先の位置に対応した部分から赤外光源52から投光された赤外光が強く反射し、カメラ51で操作スイッチ10の操作された位置および操作状態が撮影される。すなわち、CPU200は、操作者が操作スイッチ10に触れていない通常時における輝度と操作スイッチ10の操作時との輝度との差分を検出し、この差分が所定の閾値を超えた場合に、操作スイッチ10の操作が行なわれたものとしてその位置を特定し、これに対応する操作スイッチ10を特定する。図7の場合は、指先が接触することにより、操作された位置を検出し、操作スイッチ10として凹部11を特定する。
(操作状態検出部による操作状態検出処理)
上記の処理により特定された操作スイッチ10の操作状態を判定し、車載機器の制御を行なう。
上記の処理により特定された操作スイッチ10の操作状態を判定し、車載機器の制御を行なう。
判定プログラム212は、操作が特定された操作スイッチ10の輝度変化が所定の閾値を超えた場合に操作スイッチ10において所定の操作が行なわれたと判定し、これに基づいて車載機器制御部240を介して車載機器を制御する。
図7の場合は、指先が接触することにより、凹部11がON動作されたと判定し、これに対応した車載機器の制御が行なわれる。また、押しボタン12の場合は、ボタン120の赤外線反射部123が拡散板122に接近することでON動作されたと判定し、これに対応した車載機器の制御が行なわれる。また、回転エンコーダ13の場合は、拡散板132を通して赤外線反射部133の位置が高輝度の部分として検出され、回転ツマミ130の回転動作による回転角度に対応した車載機器の制御が行われる。
車載機器の制御は、例えば、図7に示した凹部11がON動作された場合には、車載機器制御部240により、カーナビゲーション装置の電源がオンにされ、回転ツマミ130の回転動作による回転角度に対応して表示倍率が変化する。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第1の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第1の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
(1)インストルメントパネル2に装着されたスクリーン部4の各種の操作スイッチ10により操作者が車載機器の制御を行なうが、どの操作スイッチにおいてどのような操作が行なわれたかは、カメラ51で撮影された画像を基に検出および判断をしているので、各種の操作スイッチ10に電気的な配線を施す必要がない。従って、各種の操作スイッチ10を低コストで製造できると共に、各種の操作スイッチ10を車種により変更しても、操作位置検出部および操作状態検出部で使用する位置検出プログラム211、判定プログラム212、および操作要素データ213の変更を行なうだけで対応可能となる。
(2)カメラで撮影された画像を基にどのような操作が行なわれたかを判断する従来技術はあるが、各種の操作スイッチ10に電気的な配線を必要としないダミーの操作スイッチを操作者に操作させる構成としているので、操作する場合の操作感覚あるいは節度(クリック)感が得られる。
(3)操作者が実際に各種の操作スイッチ10を操作するので、スイッチ等の位置を見なくてもブラインド操作が可能となる。
(4)配線不要な各種の操作スイッチ10がスクリーン部4に装着され、このスクリーン部4がインストルメントパネル2に装着されている構成となっているので、異なる操作スイッチを有するスクリーン部としてインストルメントパネルに交換可能に着脱できる。これにより、異なる車種に異なる操作スイッチを有するスクリーン部が簡単に装着でき、設計上の自由度の増大、インストルメントパネルの共通化によるコスト低減等の効果を有する。
[本発明の第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態に画像投影部を追加した実施の形態である。以下に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態に画像投影部を追加した実施の形態である。以下に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図8は、インストルメントパネル2のセンタークラスタ3に配置される操作スイッチ10およびスクリーン部40の背後に設置されているプロジェクタ50、カメラ51等の配置関係を示す図である。
操作入力装置5は、スクリ一ン部40、プロジェクタ50、カメラ51、操作位置検出部、および、操作状態検出部を有して構成されている。
スクリーン部40は、車両1の前部座席正面に設けられ計器類や操作系類が設けられたインストルメントパネル2に装着されている。スクリーン部40の所定の位置には操作スイッチ10が配置されている。そして、操作スイッチ10の所定の位置に対応した位置にそれぞれの操作スイッチ10に対応した画像を画像投影部により投影して表示するため、スクリーン部40は半透明の状態で形成されている。尚、スクリーン部40は、少なくとも画像投影部により投影して表示される領域が半透明の状態で形成されていればよい。
画像を投影するため、画像投影部としてプロジェクタ50を使用する。プロジェクタ50は、RGB各々のフィルタを通した光を合成して画像を投影する装置であって、例えば液晶プロジェクタが使用される。プロジェクタ50は、インストルメントパネル2の内部に通常は搭乗者から見えない位置に配置され、例えば、カーナビゲーション装置、空調装置、あるいは音響装置等の車載機器を動作させる際に操作する各種操作スイッチ10に関する画像をスクリーン部40の背面側から半透明のスクリーン部4の裏面に投影する。
操作スイッチ10に関する投影画像は、例えば、図3(a)〜(c)に示した凹部11、押しボタン12、回転エンコーダ13の形状、色彩、模様等を表す画像あるいは形状、色彩、模様等の一部を表すものである。
従って、プロジェクタ50は、操作スイッチ10に関する画像を必要に応じてスクリーン部40の表面に投影する。図3(a)に示した凹部11では、例えば、凹部11の輪郭を明確にする輪郭線や凹部の着色、スイッチ名等の必要な画像を投影することができる。
また、操作スイッチ10は、配線はされないが構造的には電気スイッチ等と同等の構成を有し、例えば、図4に示した押しボタン12では、スイッチ名、ボタン周囲の輪郭照明等の必要な画像を投影することができる。また、図5に示した回転エンコーダ13では、回転角に応じた数値等を投影することができる。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第2の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第2の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
(1)プロジェクタ50により、それぞれの操作スイッチ10に対応した画像をスクリーン部40に投影して表示するため、操作スイッチ10は操作者が操作できる最小限の機構を有していればよく、実際に電気配線して使用される各種スイッチ類等を使用する必要がないのでコストダウンが可能となる。
(2)第1の実施の形態で示した操作者が実際に操作できるボタン、スイッチ等の各種の操作スイッチ10と、プロジェクタ50から投影される画像によりスクリーン部40上に形成されるバーチャルなボタン、スイッチ等を併用することができる。これにより、コストダウン効果が得られると共に、リアルな操作とバーチャルな操作が混在した特殊な効果も得られる。
[本発明の第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る操作入力装置を示す図であり、インストルメントパネル2のセンタークラスタ3に配置される操作スイッチ10およびスクリーン部40の背後に設置されているプロジェクタ50、カメラ51等の配置関係を示している。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る操作入力装置を示す図であり、インストルメントパネル2のセンタークラスタ3に配置される操作スイッチ10およびスクリーン部40の背後に設置されているプロジェクタ50、カメラ51等の配置関係を示している。
本実施の形態は、第2の実施の形態において、赤外光源52をセンタークラスタ3の外側(室内側)へ移設したものである。以下に、第2の実施の形態と異なる部分について説明する。
操作スイッチ10は、凹部11と、印刷によるボタン14およびエンコーダ15が設けられている。ボタン14およびエンコーダ15は、指の影が形成されやすくなるように、文字またはイラストの印刷等のように平面にできる方法で施し、立体物にしないのが好ましい。但し、赤外光源52の設置位置、台数等を最適に設置することにより、第1および第2の実施の形態に示した形状の操作スイッチ10を用いても、影70を効果的に検出できるなら、図8に示した形状であってもよい。
エンコーダ15は、5段階等にレベル設定が検出できるように、バー状にしている。
スクリーン部40は、赤外光源52による影が生じやすい材料、例えば、半透明のプラスチックを用いて構成されている。
赤外光源52は、運転席および助手席に着席した乗員等の邪魔にならず、且つセンタークラスタ3に当てた指の光影がハッキリと現れる場所に設置する。
[本発明の第3の実施の形態の動作]
次に、第3の実施の形態の動作を説明する。
次に、第3の実施の形態の動作を説明する。
図10は、第3の実施の形態の動作を説明する図であり、(a)は操作者が指をスクリーン部40に接触させた状態を示す図、(b)は(a)により生じた影70をスクリーン部40の裏面から見た図である。
図11は、影70の信号処理を示す図である。
図12は、スクリーン部40の背景画像、指の撮影画像、および写真を処理した画像を示す図である。
まず、操作入力装置5に通電が行われているとき、CPU200は、予めカメラ51により、赤外光源52を点灯した状態のもとで図12(a)に示すスクリーン部40の背景の画像を撮影し、図6に示したインターフェース230を介して取り込み、RAM220に保存する。背景画像の撮影は、操作入力装置5を車両に設置した後、1回行うのみでよいが、操作者の判断により随時実行することができる。
次に、図10(a)に示すように、赤外光源52の赤外光が投光されているスクリーン部40の表面の所定位置に、例えば、操作者が左手60の人指し指を接触させると、図10(b)に示すように、赤外光源52の赤外光によってスクリーン部40に人指し指の影70が生じ、この影70がカメラ51により256ビットのグレースケールで図12(b)に示すように撮影される。
図11(a)に示すように、カメラ51による撮影画像の影70に対して映像信号Scが出力され、この映像信号Scは図6に示したインターフェース230を介して取り込まれ、RAM220に保存される。
CPU200は、図12(a)に示す背景画像のデータおよび図12(b)に示す撮影画像のデータをRAM220から読み出し、「背景画像」−「撮影画像」の処理を行い、図12(c)の差分画像を得る。
次に、CPU200は、上記差分画像に対し、例えば、Sobel(ゾーベル)フィルタ、Prewit(プレヴィット)フィルタ等で一次微分(差分)処理を施し、図12(d)に示すように、エッジが検出された勾配画像を得る。
この処理を波形で示すと、図11(b)に示すようになり、所定レベル以上の映像信号Scの立ち上がりおよび立ち下がりに対する微分信号Sdが生成され、そのピークツーピークに対応した矩形波のエッジ検出信号Seが図11(c)に示すように生成される。このような閾値処理をした画像(勾配2値画像)が図12(e)である。
次に、CPU200は、図12(e)の勾配2値画像の内側領域(=撮影画像の暗い側)を塗り潰す処理を実行し、接触している指が操作スイッチ10に接触している領域を確定する。この処理により、図12(f)に示す画像が得られる。
次に、CPU200は、上記領域確定処理による結果および操作要素データ213に基づいて、凹部11、ボタン14、エンコーダ15のいずれへの指の接触であるかを判定する。この判定結果に基づいて、CPU200は車載機器制御部240を介して制御対象の車載機器を制御する。
[第3の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第3の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第3の実施の形態に係る操作入力装置によれば、次に示す効果が得られる。
(1)スクリーン部40の表側から赤外光源52による赤外光をスクリーン部40の表面近傍の指に照射して影70を生じさせ、この影70をカメラ51で撮影するようにしたため、上記第2の実施の形態のようにスクリーン部40の裏面から撮影した場合に比べ、外乱光の影響を低減できるため、誤検出を防止することができる。
図13は、反射光方式による撮影画像を示す図である。この図は、第2の実施の形態のように、赤外光をスクリーン部40の裏面に照射し、この裏面からカメラ51で撮影した場合である。図13から明らかなように、撮影画像は、スクリーン部40に接触或いは接近した物体に対する反射光をグレースケールで撮影したものになり、スクリーン部40に指が接触した部分の指の画像71が最も明るくなり、掌の部分の画像72がやや暗くなり、腕の部分の画像73が更に暗くなり、その他の部分(背景)が黒になる。このように、指の画像71以外の掌の画像72および腕の画像73の部分も画素値が上昇して白くなる。
しかし、第3の実施の形態に係る操作入力装置によれば、指の接触部分(影70)は指により外乱光の影響を受けず、影のままである。そして、他の部分はより明るくなるため、誤検出は生じにくくなる。
(2)凹部11、ボタン14、エンコーダ15等を印刷等により設けることができるため、操作入力装置5のコストダウンを図ることができる。
(3)その他、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、上記した第1、第2および第3の実施の形態は、車両に搭載されるものとして説明したが、これに限らず、例えば家庭用にも適用可能であり、例えば、エアコン、テレビ等に組み込んで使用することが可能である。
1 車両
2 インストルメントパネル
3 センタークラスタ
4 スクリーン部
5 操作入力装置
10 操作スイッチ
11 凹部
12 押しボタン
13 回転エンコーダ
14 ボタン
15 エンコーダ
40 スクリーン部
50 プロジェクタ
51 カメラ
52 赤外光源
60 手
70 影
71 指の画像
72 掌の画像
73 腕の画像
110 拡散板
120 ボタン
121 バネ
122 拡散板
123 赤外線反射部
130 回転ツマミ
132 拡散板
133 赤外線反射部
200 CPU
210 ROM
211 位置検出プログラム
212 判定プログラム
213 操作要素データ
220 RAM
230 インターフェース
240 車載機器制御部
2 インストルメントパネル
3 センタークラスタ
4 スクリーン部
5 操作入力装置
10 操作スイッチ
11 凹部
12 押しボタン
13 回転エンコーダ
14 ボタン
15 エンコーダ
40 スクリーン部
50 プロジェクタ
51 カメラ
52 赤外光源
60 手
70 影
71 指の画像
72 掌の画像
73 腕の画像
110 拡散板
120 ボタン
121 バネ
122 拡散板
123 赤外線反射部
130 回転ツマミ
132 拡散板
133 赤外線反射部
200 CPU
210 ROM
211 位置検出プログラム
212 判定プログラム
213 操作要素データ
220 RAM
230 インターフェース
240 車載機器制御部
Claims (5)
- 所定の位置に操作スイッチが配置されたスクリーン部と、
前記操作スイッチが前記スクリーン部の表面から操作されたことを前記スクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部と、
を有することを特徴とする操作入力装置。 - 前記操作スイッチは、凹部、凸部、押しボタン、または回転エンコーダであることを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
- 前記検出部は、前記スクリーン部に赤外光源を投影して赤外光画像により光学的に検出することを特徴とする請求項1または2に記載の操作入力装置。
- 前記スクリーン部は、前記スクリーン部と異なる操作スイッチを有するスクリーン部と交換可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の操作入力装置。
- 所定の位置に操作スイッチを配置されたスクリーン部と、
前記操作スイッチが前記スクリーン部の表面から操作されたことを前記スクリーン部の裏面から光学的に検出して検出信号を出力する検出部と、
前記検出部の前記検出信号に基づいて前記操作スイッチに対応した電機機器を制御する制御部と、
を有することを特徴とする電気機器制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007179512A JP2008176761A (ja) | 2006-12-20 | 2007-07-09 | 操作入力装置およびそれを用いた電気機器制御装置。 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006342975 | 2006-12-20 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012108425A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 表示装置 |
JP2015146026A (ja) * | 2015-03-06 | 2015-08-13 | 大日本印刷株式会社 | 表示装置 |
JP2016001374A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 株式会社デンソー | 車両用入力装置 |
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2007
- 2007-07-09 JP JP2007179512A patent/JP2008176761A/ja not_active Withdrawn
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