JP2008176074A - 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Yutaka Chiaki
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Abstract

【課題】本発明は、誤差拡散処理に伴い映像信号の空間的輝度値の変化に応じて発生する粒状ノイズ及び階段状パターンを軽減可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数のサブフィールドの各々の点灯又は非点灯を規定した点灯パターンテーブルに従って、複数のサブフィールドの点灯を制御することにより、表示パネルに多階調表示する画像表示装置は、表示画像中のある部分領域に対応する範囲内において画像信号の値の変化量を検出する検出部と、画像信号を誤差拡散処理することにより誤差拡散後の画像信号を生成する誤差拡散部と、検出部が検出した変化量に応じて複数の点灯パターンテーブルから選択した一つの点灯パターンテーブルに従って、誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成するサブフィールド変換・切替え部を含むことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示装置およびその駆動方法に関し、特に、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)を駆動するのに適した画像表示装置およびその駆動方法に関する。
近年、表示装置の大型化に伴って薄型の表示装置が要求され、各種類の薄型の表示装置が提供されている。例えば、ディジタル信号のままで表示するマトリックスパネル、すなわち、PDP等のガス放電パネルや、DMD(Digital Micromirror Device)、EL表示素子、蛍光表示管、液晶表示素子等のマトリックスパネル等が提供されている。このような薄型の表示装置のうち、ガス放電パネルは、大画面化が容易であること、自発光タイプで表示品質が良いこと、並びに、応答速度が速いこと等の理由から大画面で直視型のHDTV(高品位テレビ)用表示デバイスとして実用化に至っている。
プラズマディスプレイ装置は、各フィールド(フレーム)内にアドレスパルスと複数の維持放電パルス(サステインパルス)とで構成される重み付けされた複数のサブフィールド(SF:発光ブロック)を設け、各サブフィールドを点灯または不点灯とすることにより多階調制御して画像表示を行う。具体的には、時間長(維持放電数)を異ならせることにより複数の異なる重みを持たせたサブフィールドを、1フィールド期間の時間軸上に並べる。表示輝度に応じて幾つかのサブフィールドを点灯させると、人間の視知覚特性における積分効果によって点灯状態にあるサブフィールドの明るさが積分されて、点灯サブフィールドの重みの和に応じた明るさが知覚される。
このような複数のサブフィールドの点灯/不点灯を制御して多階調表示を行う画像表示装置においては、人間の視知覚の時間的な積分効果を利用しているので、視点が移動した場合には異なる複数の画素の値が積分されることになり、表示画像とは異なる明るさが知覚される場合がある。特に表示画像中で物体が移動している場合にその物体の動きを目で追うと、視点位置が移動していき、表示パネルの複数の異なる画素上を視点が横切っていくことになる。このとき、1フィールド中の前半分の期間においては第1の画素の位置に視点があり、後半分の期間においては第1の画素とは異なる第2の画素の位置に視点があるとすると、前半分の期間の複数のサブフィールドについては第1の画素のサブフィールドが積分され、後半分の期間の複数のサブフィールドについては第2の画素のサブフィールドが積分されて、その積分結果が視点位置の明るさとして知覚される。この場合、知覚される明るさは、第1の画素の表示輝度とも異なるし、第2の画素の表示輝度とも異なるものとなってしまう。実際の表示画面においては、このような現象により実際には存在しない輪郭が現れる場合があり、動画疑似輪郭と呼ばれる。
動画疑似輪郭を避けるために、サブフィールドの重み付け、実際に表示する階調(サブフィールドの点灯パターン)、サブフィールドの時間軸上での並び順等を工夫している。例えば、複数のサブフィールドのうちの何れを点灯するのかを定義した点灯パターン(点灯するサブフィールドの組み合わせ)として、可能な全ての組み合わせを画像表示用に使用するのではなく、動画疑似輪郭が発生しにくい特定の組み合わせのみを実際の画像表示用に使用することが行われる。このように構成した場合には、実際の画像表示用に使用する複数の点灯パターンを定義した点灯パターンテーブルにおいて、各点灯パターンが示す表示階調が、連続した階調ではなくとびとびの不連続な階調となる。しかし不連続な階調で画像をそのまま表示したのでは、階調変化部分の表示輝度が不連続になり好ましくない。これを避けるために、着目画素の画素値のうちで、実際の表示に使用する点灯パターンでは表示できない分(本来の画素値と表示可能な画素値との差)について、空間的に拡散して周囲の画素に割り振る処理が行われる。これを誤差拡散処理という。
上記のように不連続な点灯パターンテーブルを用い誤差拡散処理を行う方式では、入力映像信号の空間的な輝度値の変化に対して、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調間の輝度差が大き過ぎる場合、顕著な粒状ノイズが発生してしまうという問題がある。例えば、画像上のある広い部分領域の端から端までの間で、第1の階調から第2の階調まで入力映像信号が変化するとする。このとき、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調に、第1の階調と第2の階調とは存在するがその間の階調値が存在しないとすると、画像上の上記部分領域の広い範囲全体に渡って、誤差拡散処理による画素値振り分けが行われることになる。誤差拡散処理による画素値振り分けは必然的に粒状パターンを生成するが、その粒状パターンが広い領域に渡り生成されると、視覚的に顕著なノイズとして知覚されてしまう。
また、逆に入力映像信号の空間的輝度値の変化に対して、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調間の輝度差が小さ過ぎる場合、エッジ状のパターンが発生してしまうという問題がある。例えば、画像上のある部分領域の端から端までの間で、第1の階調から第2の階調まで入力映像信号が変化するとする。このとき、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調に、第1の階調と第2の階調とが存在し更にその間にも多数の階調値が存在したとすると、誤差拡散処理で周囲に割り振る誤差が小さいために、誤差拡散処理の効果が現れずに不連続な表示階調の変化点が空間的に直線上に並んでしまう傾向がある。このように空間的に直線上に並んだ不連続な表示階調の変化点は、階段状の明るさの変化として知覚されてしまう。
特開平10−031455
以上を鑑みて、本発明は、誤差拡散処理に伴い入力映像信号の空間的輝度値の変化に応じて発生する粒状ノイズ及び階段状パターンを軽減可能な画像表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
1フィールドを重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、各入力画像信号レベル毎に該複数のサブフィールドの各々の点灯又は非点灯を規定した点灯パターンテーブルに従って、該複数のサブフィールドの点灯を制御することにより、表示パネルに多階調表示する画像表示装置は、表示画像中のある部分領域に対応する範囲内において画像信号の値の変化量を検出する検出部と、該画像信号を誤差拡散処理することにより誤差拡散後の画像信号を生成する誤差拡散部と、該検出部が検出した該変化量に応じて複数の点灯パターンテーブルから選択した一つの点灯パターンテーブルに従って、該誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて該複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成するサブフィールド変換・切替え部を含み、該点灯データにより表示パネルに画像を多階調表示することを特徴とする。
本発明の少なくとも一つの実施例によれば、画像特徴検出回路が検出した画像部分領域内での画像信号値の変化量に応じて、その部分領域中の着目画素に対して使用する点灯パターンテーブルを選択する。従って、画像信号値の変化量に応じて、実階調間の輝度差が適切な点灯パターンテーブルを選択することが可能となり、粒状ノイズ及び階段状パターンを軽減して高画質な画像表示を実現することができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明による画像表示装置の第1の実施例を示すブロック図である。図1の画像表示装置は、ディジタルの映像信号入力端子11、多階調化処理回路12、フィールドメモリ13、駆動制御回路14、表示パネル15、垂直同期信号VS、水平同期信号HS、クロック信号CLK等を受け取る同期信号入力端子16、及びタイミング生成回路17を含む。
表示パネル15は、例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示パネルであり、各種ドライバ(例えば、三電極交流駆動型PDPにおけるXドライバ、Yドライバおよびアドレスドライバ)等を含む。多階調化処理回路12は、ディジタル映像信号入力端子11から入力された映像信号のPDP表示に必要な信号処理を行い、処理後の信号をフィールドメモリ13に出力する。この多階調化処理回路12が出力する処理後の信号は、所望の点灯パターンテーブルに従って、誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて生成された複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データである。
フィールドメモリ13は、多階調化回路3から供給される1フィールド分のデータを記憶する。駆動制御回路14は、フィールドメモリ13に1フィールド分のデータが記憶された次のフィールド期間において、1フィールド分の格納データを各サブフィールド毎に纏めて順次読み出す。駆動制御回路14は、読み出したデータに応じた駆動信号を生成して、表示パネル15に供給する。
タイミング生成回路17は、同期信号入力端子16から入力された垂直同期信号VS、水平同期信号HS、クロック信号CLKに応じて、多階調化処理回路12、フィールドメモリ13、駆動制御回路14、及び表示パネル15を制御するために必要なタイミング信号を生成する。
図2は、図1の多階調化処理回路12の第1の実施例の構成を示すブロック図である。図2に示す多階調化処理回路12は、ディジタルの映像信号入力端子200、画像特徴検出回路201、ゲイン制御回路202、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205、非線形ゲイン回路206乃至208、誤差拡散回路209乃至211、パス切換回路212、非線形ゲインパラメータ格納回路221乃至223、及びSF変換回路231乃至233を含む。ディジタルの映像信号入力端子200には、入力映像信号VINが入力される。
本発明の実施例における画像表示装置においては、画像特徴検出回路201により、表示画像中のある部分領域に対応する範囲内において入力映像信号VINの値の変化量を検出する。また誤差拡散回路209乃至211により、入力映像信号VINを誤差拡散処理して誤差拡散後の画像信号を生成する。そして、SF変換回路231乃至233及びパス切換回路212により、画像特徴検出回路201が検出した変化量に応じて複数の点灯パターンテーブルから選択した一つの点灯パターンテーブルに従って、誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成する。ここで図2に示す構成では、複数の点灯パターンテーブルが一対一にSF変換回路231乃至233に割り当てられており、SF変換回路231乃至233により複数の点灯パターンテーブルにそれぞれ対応する複数の点灯データを生成し、パス切換回路212により複数の点灯データの一つを選択している。以下に、このような画像表示装置の構成及び動作について詳細に説明する。
図2において、ディジタルの映像信号入力端子200に入力された入力映像信号VINは、画像特徴検出回路201及びゲイン制御回路202に供給される。ゲイン制御回路202は、入力映像信号VINの階調を変換することにより、SF変換回路231乃至233に定義された実階調数(実際に表示する階調数)に一致させる。例えば入力映像信号VINが10ビットで1024階調からなり、SF変換回路231乃至233の実階調数が256の場合、ゲイン制御回路202は256/1024のゲインを入力映像信号VINに掛ける。ゲイン制御回路202の出力が10ビットの場合、上位8ビットは整数、下位2ビットは小数として扱われる。
ゲイン制御回路202から出力された信号は、非線形ゲイン回路206乃至208のそれぞれに供給される。非線形ゲイン回路206、誤差拡散制御回路209、及びSF変換回路231はパスAを構成し、非線形ゲイン回路207、誤差拡散制御回路210、及びSF変換回路232はパスBを構成し、非線形ゲイン回路208、誤差拡散制御回路211、及びSF変換回路232はパスCを構成する。この例ではパスの数が3つであるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、4つ以上のパスが存在してもよい。
非線形ゲイン回路206乃至208は、信号の入出力関係を表す非線形ゲイン特性に従い、入力信号のゲインを変換して出力信号として出力する。図3は、非線形ゲイン特性を説明するための図である。図4乃至図9は、非線形ゲイン特性の例を示す図である。
図3に示すように非線形ゲイン特性は、1つ又は複数の傾きの異なる直線の組み合わせで構成される。非線形ゲイン特性を表現する値として、各直線の接続点の座標を表す座標データ(x0,y0)、…(xn,yn)が、非線形ゲインパラメータとして用いられる。非線形ゲインパラメータ格納回路221乃至223は、それぞれのパス毎に異なる非線形ゲインパラメータを保持している。
例えば、非線形ゲインパラメータ格納回路221には、非線形ゲインパラメータpn1として図4に示すような64個の接続点座標が格納されている。図5は、図4に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係(非線形ゲイン特性)を示す図である。
また非線形ゲインパラメータ格納回路222には、非線形ゲインパラメータpn2として図6に示すような45個の接続点座標が格納されている。図7は、図6に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係(非線形ゲイン特性)を示す図である。
更に非線形ゲインパラメータ格納回路223には、非線形ゲインパラメータpn3として図8に示すような33個の接続点座標が格納されている。図9は、図8に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係(非線形ゲイン特性)を示す図である。
後述するように、SF変換回路231乃至233はそれぞれ異なる点灯パターンテーブルにより点灯データを生成するが、これらの点灯パターンテーブルはそれぞれ固有のゲイン特性を有している。このように複数のパスA乃至C毎に異なる点灯パターンテーブルのゲイン特性を相殺してパス間で同一のゲイン特性を実現するために、非線形ゲイン回路206乃至208によりゲイン特性を予め補償している。
図10は、図2における誤差拡散回路の構成の一例を示すブロック図である。図10において、参照符号30は表示ビットと拡散ビットを分離する表示/誤差分離回路、31は1画素(1D)遅延回路、32は1ライン−1画素(1L−1D)遅延回路、33は1ライン(1L)遅延回路、そして、34は1ライン+1画素(1L+1D)遅延回路を示している。さらに、参照符号35は係数K1倍の乗算回路、36は係数K2倍の乗算回路、37は係数K3倍の乗算回路、38は係数K4倍の乗算回路、39および391は加算回路、390は加算回路39からの桁上げデータを表示/誤差分離回路30から出力される表示ビットに加算回路391で加算するためのビット位置を合わせる桁あわせ回路を示している。そして、表示の階調に合わせて、表示/誤差分離回路30の分離するビットと桁あわせ回路390のビットとを加算回路391で加算を行う。
非線形ゲイン回路206乃至208は、SF変換回路231乃至233のそれぞれの点灯パターンテーブルに定義された実際に表示できる階調数(実階調数)に応じて、入力画像データのうち表示できないビットを空間的に拡散させる。即ち、表示/誤差分離回路30が入力画像データの着目画素を表示ビットDSPと拡散ビットERRとに分離して、拡散ビットERRに応じた値を周辺画素に分散的に加算する際に、実階調数に対応する数の表示ビットを入力画像データから分離する。ここでSF変換回路231乃至233のそれぞれの点灯パターンテーブルの実階調数が異なる場合には、それに応じて表示ビットDSPと拡散ビットERRとの分離が行われる。
図2に戻り、画像特徴検出回路201は、入力映像信号VINの画像上の着目領域内での信号値の変化量を検出して、この変化量を示す信号を非線形ゲイン切り替え信号出力回路205に供給する。ここで変化量とは、例えば、画像上の着目領域内での信号値の最大値と最小値との差である。
画像特徴検出回路201では、画像を1画素ずつ順次走査していき、着目画素の周囲横N画素×縦M画素のウィンドウに対して、ウィンドウ内の最大画素値と最小画素値とを求める。画像特徴検出回路201は、この最大画素値と最小画素値との差分を、着目画素に関する部分領域の変化量として出力する。
図11は、画像特徴検出回路201による変化量検出処理について説明するための図である。画像信号上の着目画素400に対して、横3画素×縦3画素のウィンドウ410が変化量検出対象領域となる。この場合、ウィンドウ410内の最大画素値は89であり、最小画素値は1である。従って、画像特徴検出回路201が出力する信号の示す変化量は88となる。また画像信号上の着目画素401に対して、横3画素×縦3画素のウィンドウ411が変化量検出対象領域となる。この場合、ウィンドウ411内の最大画素値は44であり、最小画素値は0である。従って、画像特徴検出回路201が出力する信号の示す変化量は44となる。
図2に戻り、非線形ゲイン切り換え信号出力回路205は、上記変化量を示す信号を画像特徴検出回路201から受け取り、この信号が示す変化量に応じた切替え信号をパス切換回路212に供給する。例えば、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205は、受け取った信号が示す変化量と所定の閾値とを比較し、その比較結果に応じて切替え信号を生成してよい。
図12は、変化量と切替え信号との関係を説明するための図である。変化量aが0以上で且つスレッショルドT1以下であるならば、切換え信号として符号C1を出力する。また変化量aがスレッショルドT1より大きく且つスレッショルドT2以下であるならば、切換え信号として符号C2を出力する。更に、変化量aがスレッショルドT1より大きいならば、切換え信号として符号C3を出力する。
図2に戻り、パス切換回路212は、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205から切替え信号を受け取り、切替え信号に応じてパスA乃至Cから一つのパスを選択する。その選択されたパスの点灯データは、多階調化処理回路12の出力としてフィールドメモリ13(図1参照)に供給される。
図13は、パス選択の一例について説明するための図である。図13に示すように、切替え信号が符号C1であるならばパスAを選択し、符号C2であるならばパスBを選択し、符号C3であるならばパスCを選択する。
図2に戻り、SF変換回路231乃至233の各々は点灯パターンテーブルに対応するルックアップテーブル(LUT)で構成され、誤差拡散回路209乃至211から供給される誤差拡散後の画像信号(画像データ)に応じて、各画素毎に点灯データを生成する。点灯データは、現在のフィールド内において複数のサブフィールドの何れを点灯させ何れを不点灯とするかを示すデータである。
SF変換回路231乃至233が点灯データ生成に使用する点灯パターンテーブルはそれぞれ異なるものとなっている。図14は、SF変換回路231が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。図15は、SF変換回路232が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。図16は、SF変換回路233が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。各図中、最上部に示す複数の異なる重みが複数の異なるサブフィールドに対応しており、●印が示されているサブフィールドを点灯させる。例えば図14において、輝度10を表示するためには、重み7のサブフィールドと、重み2のサブフィールドと、重み1のサブフィールドを点灯させる。
図14乃至図16から分かるように、各点灯パターンテーブル毎に実階調数が異なる。図14に示す点灯パターンテーブルは実階調数が最も多く、隣接する階調間の平均間隔が最も狭い。図16に示す点灯パターンテーブルは実階調数が最も少なく、隣接する階調間の平均間隔が最も広い。図15に示す点灯パターンテーブルは実階調数が中間であり、隣接する階調間の平均間隔も中間となっている。
例えば、輝度40階調からの実階調を列挙していくと、図14の点灯パターンテーブルでは40、43、45、46…であり、実階調間の輝度差1〜3程度である。また図15の点灯パターンテーブルでは40、45、49、55、60…であり、実階調間の輝度差は4〜5程度である。また図16の点灯パターンテーブルでは40、49、60、73、85…であり、実階調間の輝度差は9〜13程度と大きくなっている。
本願発明では、画像特徴検出回路201が検出した画像部分領域内での画像信号値の変化量に応じて、その部分領域又は着目画素に対して使用する点灯パターンテーブルを選択する。従って、画像信号値の変化量に応じて、実階調間の輝度差が適切な点灯パターンテーブルを選択することが可能となり、高画質な画像表示を実現することができる。これについて、以下において、例を用いて詳細に説明する。
図17は、入力画像データの画素値の一例を示す図である。この画像データにおいては、上下方向には同一の画素値が並び、左端から右端に向かって画素値が直線的に増加している。
図18は、図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図14の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。これは、入力画像データの空間的輝度値の変化に対して、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調間の輝度差が小さ過ぎる場合である。この場合、誤差拡散処理で周囲に割り振る誤差が小さすぎるために、図18の右側に見られるように、誤差拡散処理の効果が現れずに表示階調57と表示階調60との変化点が空間的に直線上に並んでしまう。このように空間的に直線上に並んだ不連続な表示階調の変化点は、階段状の明るさの変化として知覚されてしまう。
図19は、図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図16の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。これは、入力映像信号の空間的な輝度値の変化に対して、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調間の輝度差が大き過ぎる場合である。この場合、画像上の広い範囲全体に渡って誤差拡散処理による画素値振り分けが行われ、図19に見られるように、広い領域に渡り粒状パターンが生成されることになる。このような粒状パターンは、視覚的に顕著なノイズとして知覚されてしまう。
図20は、図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図15の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。これは、入力映像信号の空間的な輝度値の変化に対して、点灯パターンテーブルに定義された実際の表示階調間の輝度差が適切な場合である。この場合、不連続な表示階調の変化点が直線的に並ぶことなく、また粒状パターンが広範囲にわたって生成されることもなく、良好な画質が得られることが分かる。
図21は、図1の多階調化処理回路12の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図21において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図2に示す多階調化処理回路は、ディジタルの映像信号入力端子200、画像特徴検出回路201、ゲイン制御回路202、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205、パス切換回路212、非線形ゲインパラメータ格納回路221乃至223、SF変換回路231乃至233、非線形ゲインパラメータ選択回路251、非線形ゲイン回路252、及び誤差拡散回路253を含む。
図21の構成は、図2の構成と比較して、非線形ゲイン回路206乃至208及び誤差拡散回路209乃至211の代わりに、非線形ゲインパラメータ選択回路251、非線形ゲイン回路252、及び誤差拡散回路253が設けられている点が異なる。また、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205からの切替え信号が、非線形ゲインパラメータ選択回路251に供給されている。
非線形ゲインパラメータ選択回路251は切替え信号に応じて、非線形ゲインパラメータ格納回路221乃至223のうちの一つを選択し、選択した非線形ゲインパラメータ格納回路の非線形ゲインパラメータを非線形ゲイン回路252に供給する。図22は、非線形ゲインパラメータ選択の一例について説明するための図である。図22に示すように、切替え信号が符号C1であるならば非線形ゲインパラメータpn1を選択し、符号C2であるならば非線形ゲインパラメータpn2を選択し、符号C3であるならば非線形ゲインパラメータpn3を選択する。
図21に戻り、非線形ゲイン回路252は、供給された非線形ゲインパラメータに応じてゲイン特性を調整する。即ち、非線形ゲイン回路252は、非線形ゲイン切り替え信号出力回路205からの切替え信号に応じてパス切換回路212が選択するパスの点灯パターンテーブルのゲイン特性を相殺するために、同一の切替え信号により選択された非線形ゲインパラメータ(選択パスの点灯パターンテーブルに対応する非線形ゲインパラメータ)に基づいて、画像信号のゲイン特性を予め補償する。誤差拡散回路253は、非線形ゲイン回路252からの画像データに対して誤差拡散処理を施し、誤差拡散後の画像データをSF変換回路231乃至233の各々に供給する。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
本発明による画像表示装置の第1の実施例を示すブロック図である。 図1の多階調化処理回路の第1の実施例の構成を示すブロック図である。 非線形ゲイン特性を説明するための図である。 非線形ゲインパラメータの一例を示す図である。 図4に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係を示す図である。 非線形ゲインパラメータの一例を示す図である。 図6に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係を示す図である。 非線形ゲインパラメータの一例を示す図である。 図8に示す非線形ゲインパラメータにより表現される入出力関係を示す図である。 図2における誤差拡散回路の構成の一例を示すブロック図である。 画像特徴検出回路による変化量検出処理について説明するための図である。 変化量と切替え信号との関係を説明するための図である。 パス選択の一例について説明するための図である。 SF変換回路が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。 SF変換回路が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。 SF変換回路が使用する点灯パターンテーブルの例を示す図である。 入力画像データの画素値の一例を示す図である。 図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図14の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。 図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図16の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。 図17の画像データに対して誤差拡散処理した後に図15の点灯パターンテーブルにより点灯データを生成した場合の表示画素値を示す図である。 図1の多階調化処理回路の第2の実施例の構成を示すブロック図である。 非線形ゲインパラメータ選択の一例について説明するための図である。
符号の説明
11 ディジタルの映像信号入力端子
12 多階調化処理回路
13 フィールドメモリ
14 駆動制御回路
15 表示パネル
16 同期信号入力端子
17 タイミング生成回路
200 ディジタルの映像信号入力端子
201 画像特徴検出回路
202 ゲイン制御回路
205 非線形ゲイン切り替え信号出力回路
206〜208 非線形ゲイン回路
209〜211 誤差拡散回路
212 パス切換回路
221〜223 非線形ゲインパラメータ格納回路
231〜233 SF変換回路

Claims (8)

  1. 1フィールドを重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、各入力画像信号レベル毎に該複数のサブフィールドの各々の点灯又は非点灯を規定した点灯パターンテーブルに従って、該複数のサブフィールドの点灯を制御することにより、表示パネルに多階調表示する画像表示装置であって、
    表示画像中のある部分領域に対応する範囲内において画像信号の値の変化量を検出する検出部と、
    該画像信号を誤差拡散処理することにより誤差拡散後の画像信号を生成する誤差拡散部と、
    該検出部が検出した該変化量に応じて複数の点灯パターンテーブルから選択した一つの点灯パターンテーブルに従って、該誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて該複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成するサブフィールド変換・切替え部
    を含み、該点灯データにより表示パネルに画像を多階調表示することを特徴とする画像表示装置。
  2. 該サブフィールド変換・切替え部は、
    該複数の点灯パターンテーブルに一対一に対応して設けられ、対応する点灯パターンテーブルに従って、該誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて該複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成する複数のサブフィールド変換部と、
    該検出部が検出した該変化量に応じて、該複数のサブフィールド変換部からそれぞれ出力される複数の点灯データのうちで一つの点灯データを選択する切替え部
    を含むことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 該複数の点灯パターンテーブルにそれぞれ対応するゲイン特性を有する複数の非線形ゲイン部を更に含み、該複数の非線形ゲイン部の各々は対応するゲイン特性により該画像信号のゲインを変換することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 複数のゲイン特性から該1つの点灯パターンテーブルに対応する1つのゲイン特性を選択する非線形ゲイン選択部と、
    該非線形ゲイン選択部が選択した1つのゲイン特性により該画像信号のゲインを変換する非線形ゲイン部
    を更に含むことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 該検出部は、該部分領域に対応する範囲内において該画像信号の値の最大値と最小値との差を該変化量として検出するよう構成されることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  6. 該サブフィールド変換・切替え部は、該検出部が検出した該変化量が大きい程、点灯パターンテーブルで表現される表示階調間の輝度差がより大きい点灯パターンテーブルを選択するよう構成されることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  7. 該表示画像中の該部分領域は着目画素を中心とした周辺領域であり、該サブフィールド変換・切替え部が生成する点灯データは該着目画素に対する点灯データであることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  8. 1フィールドを重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、各入力画像信号レベル毎に該複数のサブフィールドの各々の点灯又は非点灯を規定した点灯パターンテーブルに従って、該複数のサブフィールドの点灯を制御することにより、表示パネルに多階調表示する画像表示装置において、
    表示画像中のある部分領域に対応する範囲内において画像信号の値の変化量を検出し、
    該画像信号を誤差拡散処理することにより誤差拡散後の画像信号を生成し、
    該検出された変化量に応じて複数の点灯パターンテーブルから選択した一つの点灯パターンテーブルに従って、該誤差拡散後の画像信号のレベルに応じて該複数のサブフィールドの点灯を制御する点灯データを生成し、
    該点灯データにより表示パネルに画像を多階調表示する
    各段階を含むことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013137506A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Jvc Kenwood Corp 液晶表示装置及びその駆動方法

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