JP2008175409A - 空気調和システムの運転制御方法及び空気調和システム - Google Patents

空気調和システムの運転制御方法及び空気調和システム Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギ消費効率を向上させることができる空気調和システムの運転制御方法等を得る。
【解決手段】複数の負荷側ユニット200における負荷側熱交換器201において冷媒との間で熱交換を行う空気に対して設定された目標の温度と、実際の空気の温度との温度差を算出する工程と、各負荷側ユニット200における温度差に基づいて、各負荷側熱交換器201の冷媒流出側における暖房運転時の目標過冷却度又は冷房運転時の目標過熱度をそれぞれ決定し、さらに、負荷側熱交換器201における暖房運転時の目標凝縮温度又は冷房運転時の目標蒸発温度を決定して熱源側ユニット100に設けられた装置を制御する工程とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルを利用した空気調和システムに関するものである。特に複数の負荷側ユニットにおける各負荷と能力とのバランスを図り、エネルギ消費効率の向上を図るためのものである。
例えば、冷暖房運転を行うことができる空気調和システムの性能を表すために、COP(Coefficient of Performance :エネルギ消費効率)だけでなく、APF(Annual Performance Factor:通年エネルギ消費効率)が省エネルギにおける基準として用いられるようになっている。
例えば、APFの場合には、年間を通したシステムの運転状況を加味した効率が評価されるため、例えば、春季、秋季等のように比較的気候が穏やかな時期の暖房又は冷房(いわゆる中間暖房、中間冷房)運転の効率も考慮した空気調和システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−79650号公報
エネルギ消費効率を向上させるには、消費電力に対する暖房能力又は冷房能力(負荷ユニット側に供給する時間当たりの熱量。以下、これらを能力という)を高くする必要がある。例えば店舗、ビル等に設けられる空気調和システムの場合には、通常、複数の負荷側ユニット(室内機)と1又は複数の熱源側ユニット(室外機)とが配管接続されて冷媒回路が構成される。このような空気調和システムでは、室温の目標として利用者が設定する温度(設定温度)、実際の室温(空気の温度)等の環境が異なることにより、各負荷側ユニットにおける空調負荷(その負荷側ユニットにおいて必要とする熱量。以下、負荷という)の大きさが異なることがある。
このような場合に、負荷の大小に関わらず、同じような暖房又は冷房運転制御を行うと、負荷が小さい負荷側ユニットでは必要な熱量がすぐに熱交換され、運転の開始又は一時停止(以下、発停という)が頻繁に行われるため、消費電力が高まってしまう。ここで、中間暖房又は中間冷房時の運転は負荷が小さい傾向にあるため、通年におけるエネルギ消費効率を向上させるためには、特に中間暖房又は中間冷房時の運転における性能を改善する必要がある。
また、熱源側ユニットにおいても、エネルギ消費効率を向上させるためには、できる限り圧縮機の圧縮比を抑えることが必要であり、そのためにはすべての負荷側ユニットの負荷に合った能力を判断し、必要以上の能力供給を抑える必要がある。
そこで、本発明は上記のような問題を解決し、エネルギ消費効率を向上させることができる空気調和システムの運転制御方法等を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和システムの運転制御方法は、複数の負荷側ユニットにおける負荷側熱交換器において冷媒との間で熱交換を行う空気に対して設定された目標の温度と、実際の空気の温度との温度差を算出する工程と、各負荷側ユニットにおける温度差に基づいて、各負荷側熱交換器の冷媒流出側における暖房運転時の目標過冷却度又は冷房運転時の目標過熱度をそれぞれ決定し、さらに、負荷側熱交換器における暖房運転時の目標凝縮温度又は冷房運転時の目標蒸発温度を決定して熱源側ユニットに設けられた装置を制御する工程とを有するものである。
本発明によれば、設定された温度と実際の温度との媒体の温度差に基づいて、負荷側熱交換器の冷媒流出側における目標過冷却度又は目標過熱度を決定するようにしたので、温度差に基づく負荷の大きさに対して、負荷側熱交換器において交換する熱量を変化させ、例えば負荷が小さいときの交換熱量を抑えることで運転の発停回数を減らすことができる。これにより、負荷が小さいことが多い中間暖房時又は中間冷房時の運転でも発停回数を減らすことで消費電力を抑え、エネルギ消費効率を向上させて省エネルギ化を図ることができる。また、目標凝縮温度又は目標蒸発温度を決定することで、例えば、圧縮機の運転周波数を最適に制御でき、エネルギ消費効率を向上させる熱源側ユニットの制御を行うことができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和システムを表す図である。図1の空気調和システムは、熱源側ユニット(室外機)100と複数の負荷側ユニット(室内機)200a,200b(特に区別する必要がない場合は、負荷側ユニット200として説明する。以下、他の装置(手段)においても同じ)とを備え、これらが冷媒配管で連結されている。ここで、冷媒配管のうち、気体の冷媒(ガス冷媒)が流れる配管をガス配管300とし、液体の冷媒(液冷媒。気液二相冷媒の場合もある)が流れる配管を液配管400とする。
熱源側ユニット100は、本実施の形態においては、圧縮機101、油分離器102、四方弁103、熱源側熱交換機104、毛細管105、アキュムレータ(気液分離器)106、バイパス配管107、可変速度熱源側ファン108、熱源側絞り装置(膨張弁)109、冷媒間熱交換器110及びバイパス絞り装置111の各装置(手段)で構成する。
圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮し、運転周波数に基づいて任意の圧力を加えて送り出す(吐出する)。本実施の形態の圧縮機101は、例えば運転周波数を任意に変化させることにより容量(単位時間あたりの冷媒を送り出す量)を変化させることができる、インバータ回路を備えた容量可変のインバータ圧縮機とする。油分離器102は、冷媒と共に圧縮機101から吐出された潤滑油を分離させるものである。分離された潤滑油は、毛細管105により流量が制御されて圧縮機101に戻される。
四方弁103は、熱源側制御装置131からの指示に基づいて冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える。そして、熱源側熱交換器104は、冷媒と空気(室外の空気)との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、熱源側絞り装置109を介して流入した低圧の冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時においては凝縮器として機能し、四方弁103側から流入した圧縮機101において圧縮された冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させる。熱源側熱交換器104には、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うため、運転周波数を変化させ、速度を変化させることができる可変速度熱源側ファン108が設けられている。
冷媒間熱交換器110及びバイパス絞り装置(膨張弁)111は、例えば、冷房運転時において、熱源側熱交換器104から流れ出た液体(高温高圧)の冷媒とバイパス絞り装置111により流量調整された低温低圧の冷媒との間で熱交換を行って、負荷側ユニット200に供給する冷媒を過冷却するための装置である。バイパス絞り装置111を介して流れる液体は、バイパス配管107を介してアキュムレータ106に戻される。アキュムレータ106は例えば液体の余剰冷媒を溜めておく装置である。
また、熱源側ユニット100には、圧縮機101の吐出側の配管に設けられ、圧縮機101の冷媒吐出による高い圧力を検知するための高圧センサ121及び圧縮機101の吸入側の配管に設けられ、圧縮機101の冷媒吸入による低い圧力を検知するための低圧センサ122が少なくとも検知手段として設けられている。これらの検知手段から送信される信号に基づいて、例えば熱源側制御装置131はそれぞれの圧力を判断し、その圧力から例えば高圧側の飽和温度を凝縮温度とし、低圧側の飽和温度を蒸発温度として判断することができる。
熱源側制御装置131は、本実施の形態では、例えばマイクロコンピュータ等からなる熱源側処理手段132と熱源側通信手段133とを有している。熱源側処理手段132は、システム内の各種検知手段(センサ)の検知に係るデータに基づいてシステム全体の制御を行う。特に本実施の形態においては、各負荷側ユニット200における負荷に対して、暖房運転時においては過冷却度の目標(以下、目標過冷却度という)を決定し、冷房運転時においては過熱度の目標(以下、目標過熱度という)を決定する負荷側処理部(図示せず)を有している。また、負荷に基づいて圧縮機101、熱源側熱交換器104(可変速度熱源側ファン108)における運転周波数等、熱源側ユニット100の各装置を制御するための、目標とする蒸発温度又は凝縮温度を決定する熱源側処理部(図示せず)を有している。
熱源側通信手段133は、後述する各負荷側ユニット200の負荷側通信手段223と通信線500を介して接続され、負荷側処理手段222との間でデータを含む信号の通信を行うためのインタフェースとなる。以下、熱源側処理手段132が行う処理及び熱源側通信手段133が行う通信線500を介した各負荷側制御装置221との通信について、熱源側制御装置131が行うものとして説明する。ここで、熱源側制御装置131と各負荷側制御装置221は通信線500を介して信号通信を行っているが、無線通信で行うようにしてもよい。
一方、負荷側ユニット200は、負荷側熱交換器201(201a、201b)、負荷側絞り装置(膨張弁)202(202a、202b)、負荷側ファン203(203a、203b)で構成される。負荷側熱交換器201は冷媒と空気との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては凝縮器として機能し、ガス配管300から流入した冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化(又は気液二相化)させ、液配管400側に流出させる。一方、冷房運転時においては蒸発器として機能し、負荷側絞り装置202により低圧状態にされた冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、ガス配管300側に流出させる。また、負荷側ユニット200には、熱交換を行う空気の流れを調整するための、例えば一定速度の負荷側ファン203が設けられている。この負荷側ファン203の速度は、例えば利用者の設定により決定される。負荷側絞り装置202は、開度を変化させることで、負荷側熱交換器201内における冷媒の圧力を調整するために設ける。本実施の形態では、特に圧力変化により負荷側熱交換器201内における冷媒の状態を変化させて熱交換の効率を変化させる。
また、負荷側ユニット200には、負荷側熱交換器201に流入又は流出するガス冷媒の温度を検知するガス温度センサ211(211a、211b)と液冷媒(気液二相冷媒の場合もある)の温度を検知する液温度センサ212(212a、212b)を設ける。ガス温度センサ211の検知に係る温度から液温度センサ212の検知に係る温度を引くことにより、暖房運転時における過冷却度及び冷房運転時における過熱度を算出することができる。また、空気温度センサ213(213a、213b)は、例えば、負荷側ファン203によって負荷側ユニット200内に吸い込まれた実際の空気の温度(冷媒との熱交換を行う空気の温度。以下、吸い込み空気温度という)を検知する。
負荷側制御装置221は、熱源側制御装置131と同様に、例えばマイクロコンピュータ等で構成される負荷側処理手段222(222a、222b)と負荷側通信手段223(223a、223b)とを有している。また、負荷側コントローラ224(224a、224b)も有している。負荷側処理手段222は、例えば、各検知手段からの信号に基づいて温度等を判断し、負荷側ユニット200を構成する各手段の制御を行う。特に本実施の形態においては、後述するように、利用者が設定した例えば室内の目標とする温度(設定温度)と吸い込み空気温度との差を算出し、そのデータを含む信号を負荷側通信手段223に送信させる。また、熱源側制御装置131が決定した目標過冷却度又は目標過熱度に基づいく負荷側絞り装置202の開度制御を行う。負荷側コントローラ224は、設定温度、負荷側ファン203の速度に基づく風量等、利用者が入力した設定を信号として負荷側処理手段222に送信する。特に本実施の形態の処理においては、利用者が入力した設定温度がデータとして用いられる。以下、負荷側処理手段222が行う処理及び負荷側通信手段223が行う通信線500を介した熱源側制御装置131との通信等については、負荷側制御装置221が行うものとして説明する。
例えば、熱源側ユニット100は、システム内の複数の負荷側ユニット100に対して能力の供給を行うが、基本的には能力不足の負荷ユニット100が生じないようにするため、負荷が大きな負荷側ユニット100に合わせて供給を行う。ここで、負荷側ユニット100において、例えば負荷が大きい場合には冷媒と空気とが交換する熱量を大きくして目標とする温度に近づければよいが、負荷が小さい場合に、負荷の大きさに関係なく同じような制御を行うと、目標とする温度(設定温度)にすぐに到達してしまって一時停止状態となるため、発停が頻繁に生じることになり、消費電力低減を妨げる原因となる。以上のことは、負荷が小さい傾向にある、中間暖房、中間冷房の時期に生じることが多くなると考えられ、特にAPFの向上の障害となる。
そこで、本実施の形態では、空気調和システムにおいて、各負荷側ユニット200の負荷側制御装置221が、例えば負荷側コントローラ224により設定された、到達させたい目標の空気(熱交換を行う媒体)の温度(設定温度)と、空気温度センサ213の検知に基づく吸い込み空気温度との温度差を算出して熱源側制御装置131に送信する。熱源側制御装置131は、各負荷側ユニット200からの温度差(これが各負荷側ユニット200における負荷の大きさを表すことになる)のデータに基づいて、負荷側熱交換器201から流出する冷媒の目標過冷却度(暖房運転時)又は目標過熱度(冷房運転時)を各負荷側ユニット200に対して決定し、そのデータを含む信号を送信する。
負荷側ユニット200では、目標過冷却度又は目標過熱度に基づいて、負荷側絞り装置202の開度を制御し、負荷側熱交換器201の内部を流れる冷媒の状態を変化させ、供給された熱量に対して交換する熱量を変化させる。例えば、負荷側熱交換器201が凝縮器となる場合、負荷側熱交換器201内では、冷媒は熱交換するにしたがってガス冷媒から気液二相状態の冷媒となり、さらに液冷媒となる。ここで、過冷却度を小さく制御した場合、熱交換器全体に占める気液二相冷媒域の割合が増加し、液単相域の割合が減少する。一方、一般的な伝熱特性として液単相における伝熱と気液二相状態における伝熱とでは、気液二相状態の伝熱の方が高くなる。したがって、負荷が大きい場合には、過冷却度を小さくすることで二相冷媒域を増やし、負荷側熱交換器201にける空気と冷媒との間の熱交換を効率よく行うことができるようにする。このように負荷の大きさにより負荷側熱交換器201の内部における二相冷媒域を過冷却度を制御することで増減させ、より細かく熱交換に関する調整を行って、設定温度への到達時間等を制御することで、暖房運転又は冷房運転における負荷側ユニット200の発停回数を減らし、消費電力を抑えるようにする。
さらに、熱源側制御装置131は、負荷側熱交換器201における暖房運転時の目標とする凝縮温度又は冷房運転時の目標とする蒸発温度を決定し、その決定に合わせて特に圧縮機101の運転周波数を制御し、すべての負荷側熱交換器201が、負荷に対して必要な熱交換が行えるだけの能力供給を行わせる。ここで、例えば、ある負荷側ユニット200の負荷が大きければ、その負荷に合わせた能力を供給する必要があるが、すべての負荷側ユニット200の負荷が小さければ能力を抑えた運転を行うことができる。そこで、例えばすべての負荷側ユニット200の負荷が小さい場合には、例えば運転周波数を低くし、圧縮比を変化させて低くして圧縮機101を運転させるようにし、これにより、圧縮機101に余分な圧縮仕事をさせないようにし、圧縮機消費電力を低減して損失を少なくし、エネルギ消費効率を高める。
次に、暖房運転時における空気調和システムの動作について説明する。まず、暖房運転時の主となる冷媒回路における基本的な冷媒循環について説明する。圧縮機101により加圧されて吐出した高温、高圧ガス(気体)の冷媒は、四方弁103からガス配管300を通って、各負荷側ユニット200に流入する。そして、各負荷側ユニット200においては、負荷側絞り装置202の開度調整により圧力調整され、負荷側熱交換器201内を通過することにより凝縮し、中間圧力の液体又は気液二相状態の冷媒となって負荷側ユニット200を流出する。液配管400を通って熱源側ユニット100に流入した冷媒は、熱源側絞り装置109の開度調整により圧力調整され、熱源側熱交換器104内を通過することで蒸発し、ガスの冷媒となって四方弁103、アキュムレータ106を介して圧縮機101に吸入され、加圧され吐出することで循環する。
図2は暖房運転時における負荷側制御手段221と熱源側制御装置131の間の信号の流れを説明するための図である。暖房運転を停止していない負荷側ユニット200の負荷側制御装置221は、定期的(例えば1〜2分毎)に、設定温度と吸い込み空気温度との温度差を算出する(これを温度差ΔTHとする。暖房運転時においては、基本的に設定温度より低い吸い込み空気温度を設定温度に近づけていくため、設定温度の数値から吸い込み空気温度の数値を引くものとする)。そして、温度差ΔTHのデータを含む信号を熱源側制御装置131に送信する。ここでは、各負荷側制御装置221が定期的に信号を送信するようにしているが、熱源側制御装置131が、例えば定期的にシステム内の各負荷側ユニット200の負荷側制御手段221に対して信号の送信を要求するようにしてもよい。
熱源側制御装置131は、各負荷側制御手段221からの信号に含まれる温度差ΔTHのデータに基づいて、各負荷側ユニット200における目標過冷却度を決定し、各負荷側制御手段221に対して目標過冷却度のデータを含む信号を送信する。
図3は負荷側ユニット200毎の目標過冷却度を決定する処理を説明するためのフローチャートを表す図である。次に暖房運転時において、システム内の各負荷側ユニット200の負荷側熱交換器201が負荷に応じた熱交換を行うため、熱源側制御装置131が行う、目標過冷却度を決定する処理について説明する。
まず、設定温度と吸い込み空気温度との温度差について、本実施の形態においては、ΔT1、ΔT2及びΔT3の3つの値をあらかじめ設定しておく。ここで、ΔT1>ΔT2>ΔT3とし、ΔT3が最も0に近い(正負は問わない。場合によってはΔT3=0として設定してもよい)ものとする。これにより温度差(=負荷)を4段階に分ける。一方、各段階により目標とする過冷却度(目標過冷却度)を設定する。本実施の形態では、SC1<SC2<SC3の順に目標過冷却度が大きくなるようにする。ここで、目標過冷却度にするために行うための制御をレベル設定し、目標過冷却度をSC1にするために行う制御レベルを能力制御レベルLC1とする。同様に、目標過冷却度をSC2にするためのレベルを能力制御レベルLC2、SC3にするためのレベルを能力制御レベルLC3とする。ここで、本実施の形態では温度差(負荷)とそれに基づく目標過冷却度等を4段階で設定しているが、設定数はこれに限定するものではない。ここでは、特定しないが、負荷、温度差、目標過冷却度及び後述する目標とする凝縮温度(以下、目標凝縮温度という)の具体的な関係については測定、演算等により求めるようにする。
図3において、まず、送信された温度差ΔTHのデータに基づいて、この温度差ΔTHがΔT1より大きいかどうか(ΔT1<ΔTH)を判断する(ST1)。ΔT1より大きいと判断すると、能力制御レベルLC1(目標過冷却度SC1)と決定する(ST2)。そして、決定した目標過冷却度SC1のデータを含む信号を送信する。この信号を受信した負荷側制御手段221においては、過冷却度が最も小さい目標過冷却度SC1となるように制御を行う。このとき、負荷側熱交換器201の内部における液単相域を減らして二相冷媒域を増やすため、開度が設定のうち最も大きくなるように負荷側絞り装置202を制御する。
ΔT1より大きくない(ΔT1以下である)と判断すると、温度差ΔTHがΔT1以下でΔT2より大きいかどうかを判断する(ST3)。この条件(ΔT2<ΔTH≦ΔT1)満たしているものと判断すると、能力制御レベルLC2(目標過冷却度SC2)と決定する(ST4)。そして、決定した目標過冷却度SC2のデータを含む信号を送信する。
さらに条件(ΔT2<ΔTH≦ΔT1)を満たしていない(ΔT2以下である)と判断すると、温度差がΔT2以下でΔT3より大きいかどうかを判断する(ST5)。この条件(ΔT3<ΔTH≦ΔT2)を満たしたものと判断すると、能力制御レベルLC3(目標過冷却度SC3)と決定する。そして、決定した目標過冷却度SC3のデータを含む信号を送信する。この信号を受信した負荷側制御手段221においては、過冷却度が最も大きい目標過冷却度SC3となるように制御を行う。このとき、負荷側熱交換器201の内部における液単相域を増やして二相冷媒域を減らすため、開度が設定のうち最も小さくなるように負荷側絞り装置202を制御する。
そして、この条件(ΔT3<ΔTH≦ΔT2)を満たしていない(ΔT3以下である)と判断すると、サーモオフ(負荷側ファン223は駆動するが冷媒の流れは停止させる)と決定し(ST7)、負荷側ユニット200における暖房運転を一時停止させる。特に詳細には説明しないが、サーモオンして暖房運転を開始するための温度差ΔTHの条件(少なくともΔT3<ΔTH)は別に定められる。
図4は暖房運転時における目標凝縮温度決定処理を説明するためのフローチャートを表す図である。熱源側制御装置131は、各負荷側ユニット200の目標過冷却度を決定すると目標凝縮温度(負荷側熱交換器201に流入するガス冷媒の温度)Tcmを決定する。本実施の形態においては、能力制御レベルに対応させて、目標凝縮温度Tcmとして決定する値としてTc1、Tc2及びTc3を設定する。ここでTc1>Tc2>Tc3とする。
凝縮温度を高めるために圧縮機101の吐出温度を高くする必要があるが、そのためには運転周波数を高くし、圧縮機101による冷媒への圧力を高くする必要がある。このとき、圧縮機101は高圧縮比での運転を行うことになるが、圧縮比が高いと体積効率が悪くなり、損失が大きくなる。一方、負荷が小さければ負荷側ユニット200の負荷側熱交換器201における交換に必要な熱量が少なくてもよいため、凝縮温度を低くすることができ、圧縮機101に余分な仕事をさせず、エネルギ消費効率を向上させるために圧縮機101を低圧縮比で運転することができる。
熱源側制御装置131は、各負荷側制御手段221が決定した能力制御レベルのデータに基づいて、能力制御レベルLC1のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が少なくとも1台あるかどうかを判断する(ST11)。このような負荷側ユニット200が1台でもあると判断すれば、その負荷に対して十分な能力供給を行えるようにするため、目標凝縮温度TcmをTc1に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tcm=Tc1になるように吐出圧力、温度を制御する(ST12)。ここでは特に詳述しないが、例えば熱源側制御装置131は、すべての負荷側ユニット200がサーモオフ状態であれば、圧縮機101の運転を一時停止させるようにしてもよい。
能力制御レベルLC1のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が1台もなければ、さらに、能力制御レベルLC2のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が少なくとも1台あるかどうかを判断する(ST13)。このような負荷側ユニット200が1台でもあると判断すれば、目標凝縮温度TcmをTc2に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tcm=Tc2になるように吐出圧力、温度を制御する(ST14)。
能力制御レベルLC2のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が1台もなければ、目標凝縮温度Tcm=Tc3に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tc3になるように吐出圧力、温度を制御する(ST15)。
次に冷房運転時における空気調和システムの動作について説明する。まず、冷房運転時の主となる冷媒回路における基本的な冷媒循環について説明する。圧縮機101により加圧されて吐出した高温、高圧ガス(気体)の冷媒は、四方弁103から熱源側熱交換器104内を通過することで凝縮し、液冷媒となって熱源側ユニット100を流出する。液配管400を通って負荷側ユニット200に流入した冷媒は、各負荷側ユニット200においては、負荷側絞り装置202の開度調整により圧力調整された低温低圧の液冷媒が負荷側熱交換器201内を通過して蒸発して流出する。そして、ガス配管300を通って熱源側ユニット100に流入し、四方弁103、アキュムレータ106を介して圧縮機101に吸入され、前述したように加圧され吐出することで循環する。
図5は冷房運転時における負荷側制御手段221と熱源側制御装置131の間の信号の流れを説明するための図である。暖房運転と同様に、冷房運転を停止していない負荷側制御装置221は、定期的(例えば1〜2分毎)に、吸い込み空気温度と設定温度との温度差を算出する(これを温度差ΔTCとする。冷房運転時においては、基本的に設定温度より高い吸い込み空気温度を設定温度に近づけていくため、吸い込み空気温度の数値から設定温度の数値を引くものとする)。そして、温度差ΔTCのデータを含む信号を熱源側制御装置131に送信する。ここでも、熱源側制御装置131が、例えば定期的にシステム内の各負荷側ユニット200の負荷側制御手段221に対して信号の送信を要求するようにしてもよい。
熱源側制御装置131は、各負荷側制御手段221からの信号に含まれる温度差ΔTCのデータに基づいて、各負荷側ユニット200における目標過熱度を決定し、各負荷側制御手段221に対して目標過熱度のデータを含む信号を送信する。
図6は負荷側ユニット200毎に行う目標過熱度を決定する処理を説明するためのフローチャートを表す図である。次に冷房運転時において、システム内の各負荷側ユニット200の負荷側熱交換器201が負荷に応じた熱交換を行うため、熱源側制御装置131が行う、目標過熱度を決定する処理について説明する。
まず、設定温度と吸い込み空気温度との温度差について、本実施の形態においては、ΔT4、ΔT5及びΔT6の3つの値をあらかじめ設定しておく。ここで、ΔT4>ΔT5>ΔT6とし、ΔT6が最も0に近い(正負は問わない。場合によってはΔT6=0として設定してもよい)ものとする。これにより温度差(=負荷)を4段階に分ける。一方、各段階により目標とする過熱度(目標過熱度)を設定する。本実施の形態では、SH1<SH2<SH3の順に目標過熱度が大きくなるようにする。ここで、目標過熱度にするために行うための制御をレベル設定し、目標過熱度をSH1にするために行う制御レベルを能力制御レベルLH1とする。同様に、目標過熱度をSH2にするためのレベルを能力制御レベルLH2、SH3にするためのレベルを能力制御レベルLH3とする。ここで、前述の暖房運転時と同様に、ここでは負荷とその負荷を調整するための目標過熱度を4段階で設定しているが、設定数はこれに限定するものではない。また、負荷、温度差、目標過熱度及び後述する目標とする蒸発温度(以下、目標蒸発温度という)の具体的な関係については測定、演算等により求めるようにする。
図6において、まず、送信された温度差ΔTCのデータに基づいて、この温度差ΔTCがΔT4より大きいかどうかを判断する(ST21)。ΔT4より大きいと判断すると、能力制御レベルLH1(目標過熱度SH1)と決定する(ST22)。そして、決定した目標過熱度SH1のデータを含む信号を送信する。この信号を受信した負荷側制御手段221においては、過熱度が最も小さい目標過熱度SH1となるように制御を行う。このとき、負荷側熱交換器201の内部における過熱ガス域を減らして二相冷媒域を増やすため、開度が設定のうち最も大きくなるように負荷側絞り装置202を制御する。
ΔT4より大きくない(ΔT4以下である)と判断すると、温度差ΔTCがΔT4以下でΔT5より大きいかどうかを判断する(ST23)。この条件(ΔT5<ΔTC≦ΔT4)満たしたものと判断すると、能力制御レベルLH2(目標過熱度SH2)と決定する(ST24)。そして、決定した目標過熱度SH2のデータを含む信号を送信する。
さらに条件(ΔT5<ΔTC≦ΔT4)を満たしていない(ΔT5以下である)と判断すると、温度差がΔT5以下でΔT6より大きいかどうかを判断する(ST25)。この条件(ΔT6<ΔTC≦ΔT5)を満たしたものと判断すると、能力制御レベルLH3(目標過熱度SH3)と決定する(ST26)。そして、決定した目標過熱度SH3のデータを含む信号を送信する。この信号を受信した負荷側制御手段221においては、過熱度が最も大きい目標過熱度SH3となるように制御を行う。このとき、負荷側熱交換器201の内部における過熱ガス域を増やして二相冷媒域を減らすため、開度が設定のうち最も小さくなるように負荷側絞り装置202を制御する。
そして、条件(ΔT6<ΔTC≦ΔT5)を満たしていない(ΔT6以下である)と判断すると、サーモオフと決定し(ST27)、負荷側ユニット200における冷房運転を一時停止させる。また、サーモオンして冷房運転を開始するための温度差ΔTCの条件(少なくともΔT6<ΔTC)は別に定められる。
図7は冷房運転時における目標蒸発温度決定処理を説明するためのフローチャートを表す図である。熱源側制御装置131は、システム全体の目標過熱度を決定すると目標蒸発温度(負荷側熱交換器201から流出するガス冷媒の温度)を決定する。まず、本実施の形態においては、能力制御レベルに対応させて、Te1、Te2及びTe3を設定する。ここでTe1>Te2>Te3とする。
蒸発温度を低くするために圧縮機101が冷媒を吸引するときの圧力を低くする必要がある。このとき、圧縮機101は高圧縮比で運転を行うことになるが、圧縮比が高いと体積効率が悪くなり、損失が大きくなる。一方、負荷が小さければ負荷側ユニット200の負荷側熱交換器201において交換に必要な熱量が少なくてもよいため、蒸発温度を高くすることができ、この場合にはエネルギ消費効率を向上させるために圧縮機101を低圧縮比で運転することができる。
熱源側制御装置131は、各負荷側制御手段221が決定した能力制御レベルのデータに基づいて、能力制御レベルLH1のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が少なくとも1台あるかどうかを判断する(ST31)。このような負荷側ユニット200が1台でもあると判断すれば、負荷に対して十分な能力供給を行うため、目標蒸発温度TemをTe1に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tem=Te1になるように吸引圧力、温度を制御する(ST32)。ここでも、例えば熱源側制御装置131は、すべての負荷側ユニット200がサーモオフ状態であれば、圧縮機101の運転を一時停止させるようにしてもよい。
能力制御レベルLH1のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が1台もなければ、さらに、能力制御レベルLH2のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が少なくとも1台あるかどうかを判断する(ST33)。このような負荷側ユニット200が1台でもあると判断すれば、目標蒸発温度TemをTe2に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tem=Te2になるように吸引圧力、温度を制御する(ST34)。
能力制御レベルLH2のレベルで制御を行っている負荷側ユニット200が1台もなければ、目標蒸発温度TemをTe3に決定し、例えば圧縮機101の運転周波数を制御し、Tem=Te3になるように吸引圧力、温度を制御する(ST35)。
以上のように、実施の形態1によれば、設定温度と吸い込み空気温度との温度差(ΔTH、ΔTC)に基づいて目標過冷却度又は目標過熱度を変化させて、負荷側熱交換器201内での二相冷媒域を増減させて負荷側熱交換器201における伝熱効果(熱交換の効率)を変化させることで、例えば負荷のレベルに基づいて冷媒と空気とが交換する熱量を異ならせるようにしたので、より細かな熱量交換制御が可能となり、特に負荷が小さいときの交換熱量を抑えることで運転の発停回数を減らすことができる。そのため、例えば負荷が小さいことが多い中間暖房時又は中間冷房時における運転のような場合でも、発停回数を減らすことで消費電力を抑え、エネルギ消費効率を向上させることができる。
また、熱源側ユニット100においては、負荷側ユニット200からの信号に係る温度差のデータに基づいて、暖房運転時における目標凝縮温度又は冷房運転時における目標蒸発温度を決定し、圧縮機101、可変速度熱源側ファン108の運転周波数を制御する等、熱源側ユニット100内の各装置(手段)を制御するようにしたので、例えば、各負荷側ユニット200における負荷が小さい場合には、圧縮機1を低圧縮比で運転させるようにすることができ、エネルギ消費効率を向上させることができる。
実施の形態2.
上述の実施の形態においては、各負荷側制御装置221が温度差ΔTH又はΔTCの演算を行って熱源側制御装置131に送信するようにしているが、例えば、負荷側制御装置221から設定温度及び吸い込み空気温度のデータを含む信号を送信し、温度差ΔTH又はΔTCの演算は熱源側制御装置131において行うようにしてもよい。また、各負荷側制御装置221が目標過冷却度又は目標過熱度を決定するようにしてもよい。さらに、上述の実施の形態では、目標過冷却度又は目標過熱度を決定して目標凝縮温度又は目標蒸発温度を決定しているが、決定順序を逆にすることもできる。
熱源側ユニット100に設けた熱源側制御装置131において、負荷側ユニット200における目標過冷却度又は目標過熱度(能力制御レベル)決定し、目標凝縮温度又は目標蒸発温度を決定しているが、例えば、各ユニットとは独立した装置において、集中制御するようにしてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、特に示さなかったが、例えば、各負荷ユニット200の性能が異なる場合、設けられる環境(例えば設けられた室内の容積等)が異なる場合もあるため、各負荷ユニット200に合わせた設定を行うようにしてもよい。
実施の形態3.
上述の実施の形態では、負荷側熱交換器201において、直接空気と冷媒との間で熱交換を行って空気調和システムを実現したが、これに限定するものではない。例えば、水等の他の媒体と冷媒との間で熱交換を行って冷媒等を介して間接的に室温調整等を行うこともできる。
上述した実施の形態では、空気調和システムにおいて適用したが、本発明は、冷凍システムをはじめとする冷凍サイクルを用いて冷媒回路を構成する他のシステムにも適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和システムを表す図である。 暖房運転時における目標過冷却度決定処理のフローチャートを表す図である。 暖房運転時における信号の流れを説明するための図である。 暖房運転時における目標凝縮温度決定処理のフローチャートを表す図である。 冷房運転時における目標過熱度決定処理のフローチャートを表す図である。 冷房運転時における信号の流れを説明するための図である。 冷房運転時における目標蒸発温度決定処理のフローチャートを表す図である。
符号の説明
100 熱源側ユニット、101 圧縮機、102 油分離器、103 四方弁、104 熱源側熱交換器、105 毛細管、106 アキュムレータ、107 バイパス配管、108 可変速度熱源側ファン、109 熱源側絞り装置、110 冷媒間熱交換器、111 バイパス絞り装置、121 高圧センサ、122 低圧センサ、131 熱源側制御装置、132 熱源側処理手段、133 熱源側通信手段、200,200a,200b 負荷側ユニット、201,201a,201b 負荷側熱交換器、202,202a,202b 負荷側絞り装置、203,203a,203b 負荷側ファン、211,211a,211b ガス温度センサ、212,212a,212b 液温度センサ、213,213a,213b 空気温度センサ、221,221a,221b 負荷側制御装置、222,222a,222b 負荷側処理手段、223,223a,223b 負荷側通信手段、224,224a,224b 負荷側コントローラ、300 ガス配管、400 液配管、500 通信線。

Claims (7)

  1. 複数の負荷側ユニットにおける負荷側熱交換器において冷媒との間で熱交換を行う空気に対して設定された目標の温度と、実際の空気の温度との温度差を算出する工程と、
    各負荷側ユニットにおける温度差に基づいて、各負荷側熱交換器の冷媒流出側における暖房運転時の目標過冷却度又は冷房運転時の目標過熱度をそれぞれ決定し、さらに、前記負荷側熱交換器における暖房運転時の目標凝縮温度又は冷房運転時の目標蒸発温度を決定して熱源側ユニットに設けられた装置を制御する工程と
    を有することを特徴とする空気調和システムの運転制御方法。
  2. 決定した前記目標過冷却度又は前記目標過熱度に基づいて、前記複数の負荷側ユニットに設けられた各負荷側膨張弁の開度を制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和システムの運転制御方法。
  3. 決定した前記目標凝縮温度又は前記目標蒸発温度に基づいて、熱源側ユニットに設けられた圧縮機及び/又は熱源側ファンの運転周波数を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和システムの運転制御方法。
  4. 圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源側ユニットと、負荷側膨張弁及び負荷側熱交換器を有する複数の負荷側ユニットとを配管接続し、冷媒を循環させて冷暖房運転を行う空気調和システムにおいて、
    各負荷側ユニットの負荷側熱交換器において冷媒との間で熱交換を行う空気に対して設定された目標の温度と、実際の空気の温度との温度差に基づいて、前記負荷側熱交換器の冷媒流出側における暖房運転時の目標過冷却度又は冷房運転時の目標過熱度を決定する処理を行う制御手段をさらに備えることを特徴とする空気調和システム。
  5. 前記目標過冷却度又は前記目標過熱度に基づいて、前記複数の負荷側ユニットの各負荷側膨張弁の開度を制御することを特徴とする請求項4記載の空気調和システム。
  6. 圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源側ユニットと、負荷側膨張弁及び負荷側熱交換器を有する複数の負荷側ユニットとを配管接続し、冷媒を循環させて冷暖房運転を行う空気調和システムにおいて、
    各負荷側熱交換器において冷媒との間で熱交換を行う空気に対して設定された目標の温度と、実際の空気の温度との温度差に基づいて、前記熱源側ユニットを制御するために前記負荷側熱交換器における暖房運転時の目標凝縮温度又は冷房運転時の目標蒸発温度を決定する処理を行う制御手段をさらに備えることを特徴とする空気調和システム。
  7. 前記目標凝縮温度又は前記目標蒸発温度に基づいて、前記圧縮機及び/又は熱源側ファンの運転周波数を制御することを特徴とする請求項6記載の空気調和システム。
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