JP2008175383A - センサ付き転動装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサの取付位置に制約がなく耐久性がありかつ転動装置における温度異常や振動や破損の検知性を向上できるセンサ付き転動装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】この温度センサ付き軸受20は、外輪22と内輪21との間に複数の転動体24が配設され、温度センサ10を備え、温度センサは、耐熱性樹脂からなるフィルム状の基板と、基板に形成された膜状の温度センサ部と、温度センサ部を覆うように設けられた耐熱性樹脂からなるフィルム状のカバーと、温度センサ部の一部がカバーの表面に露出する配線取付部と、を有し、基板またはカバーが軸受部分27に接するように取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】この温度センサ付き軸受20は、外輪22と内輪21との間に複数の転動体24が配設され、温度センサ10を備え、温度センサは、耐熱性樹脂からなるフィルム状の基板と、基板に形成された膜状の温度センサ部と、温度センサ部を覆うように設けられた耐熱性樹脂からなるフィルム状のカバーと、温度センサ部の一部がカバーの表面に露出する配線取付部と、を有し、基板またはカバーが軸受部分27に接するように取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、転がり軸受、または、ボールねじ、リニアガイド、直動ベアリング等の直動装置等のセンサ付き転動装置及びその製造方法に関する。
従来、回転部品を支持する一般的な軸受装置は、一度組み込まれると定期的な検査がないため、温度異常に起因する不具合が発生したときに始めて内部を検査することが多かった。また、鉄道車両や風車等に用いられる軸受の場合は、一定期間使用した後に、軸受装置やその他の部分について分解し検査が行われる。したがって、温度異常に起因する不具合を事前に予測することが難しかった。上記温度異常の検知ため、下記特許文献1ではチップ型の積層サーミスタを用いた温度センサを軸受に付与している。
特開2002−130263号公報
しかしながら、上述したように、従来の方法であると温度異常に起因する不具合が生じるまで異常を検知することが難しく、また、特許文献1のように、積層サーミスタを温度センサに用いると、複雑な形状に加工することが困難であり、取付位置が限定され、また、サーミスタ本体はセラミックからなるため強い衝撃に対して割れが発生するおそれがあり、更には、製造工程が多くなり、コストがかかり一般用の軸受まで応用することが難しかった。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、センサの取付位置に制約がなく耐久性がありかつ転動装置における温度異常や振動や破損の検知性を向上できるセンサ付き転動装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるセンサ付き転動装置は、センサを備える転動装置であって、前記センサは、耐熱性樹脂からなるフィルム状の基板と、前記基板に形成された膜状のセンサ部と、前記センサ部を覆うように設けられた耐熱性樹脂からなるフィルム状のカバーと、前記センサ部の一部が前記カバーの表面に露出する配線取付部と、を有し、前記転動装置の一部に接するように取り付けられたことを特徴とする。
このセンサ付き転動装置によれば、センサは、フィルム状の基板に形成した膜状のセンサ部とフィルム状のカバーの表面に露出する配線取付部とから構成され、従来のチップ型積層サーミスタよりも薄く可撓性があり、かつ、小型に構成可能であるので、センサの取付位置に制約がなくなる。従って、センサを転動装置のいかなる部分にも組み込み可能であるため、温度や振動や破損(変形)等の検知のレスポンスがよく、温度や振動や破損(変形)等の検知性が向上したセンサ付き転動装置を実現できる。また、膜状のセンサ部をカバーで覆うので、センサの劣化のおそれが少なく、また、センサ全体が可撓性のある構造なので、割れのおそれもない。このため、耐久性のあるセンサ付き転動装置を実現できる。
上記センサ付き転動装置において前記センサは温度センサまたはひずみゲージであることで、温度センサとして温度異常を検知でき、ひずみゲージとして振動や破損を検知できる。
また、前記センサは温度センサ及びひずみゲージの両方の機能を有するように構成できる。例えば、同一センサからの出力変動において、比較的短い周期のセンサ出力変動を振動として検出し、それ以上の長い周期のセンサ出力変動を温度変動として検出できる。
なお、センサをひずみゲージとして用いる場合、前記センサを少なくとも2つ設け、一方をひずみゲージとし、他方を前記ひずみゲージの温度補償に用いることで、環境温度変動の影響を抑えた検知が可能となる。
また、前記センサ部は箔状の金属からなることが好ましい。これにより、箔状の金属の抵抗値変化を検出することで温度や振動等を検出することができる。
また、前記基板及び前記カバーはポリイミド樹脂からなることが好ましく、耐熱性を充分に得ることができる。
また、前記転動装置は、転がり軸受、または、ボールねじ、リニアガイド、直動ベアリングなどの直動装置であることが好ましい。
本発明によるセンサ付き軸受は、上述のセンサ付き転動装置が外輪と内輪との間に転動体が配設された転がり軸受であり、前記センサが軸受部分に接するように取り付けられたことを特徴とする。これにより、転がり軸受の温度異常、軸受の剥離、摩耗、潤滑剤劣化等に伴う異常振動の検出が可能となる。
上記センサ付き軸受において前記センサは、固定側の軌道輪の転走面に形成した凹部に取り付けられることが好ましい。また、前記センサは、固定側の軌道輪の転走面近傍に取り付けられることが好ましい。
また、固定側の軌道輪に取り付けられたシールを備え、前記シールに前記温度センサが取り付けられるようにしてもよい。この場合、前記シールが芯金部と弾性部とを備え、前記芯金部に前記温度センサが取り付けられてもよい。
また、前記配線取付部に電気接続された配線を通して外部に導出する配線導出部を固定側の軌道輪に備えることが好ましい。この配線導出部としては、例えば、固定側の軌道輪の内面から側面に形成した貫通孔、固定側の軌道輪に形成した貫通孔、固定側の軌道輪外面に形成した溝、固定側の軌道輪内面に形成した溝、シールに形成した貫通孔、シールに形成した溝等であってよい。
本発明によるもう1つのセンサ付き転動装置は、多数の転動体が循環路を通して転動しながら直動部材を案内する転動装置であって、前記循環路の近傍にひずみゲージを取り付けたことを特徴とする。
このセンサ付き転動装置によれば、多数の転動体が転動する循環路の近傍で微小変形が生じたとき、その微小変形を検知し、破損を事前に検知し破損を免れることができる。なお、ひずみゲージの取り付け位置は、転動体が繰り返し衝突する部分で変形が生じ易いので、かかる衝突部分が好ましい。
本発明によるセンサ付きボールねじは、螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有し、前記両ねじ溝により形成される螺旋状のボール転動路に転動自在に装填された複数のボールを介して前記ねじ軸に螺合されるナットと、前記ボールを前記ボール転動路の終点から始点へ送って前記ボールを循環させるボール戻し路と、前記ボール転動路と前記ボール戻し路との間の前記ボールの移動を案内するボール案内部材と、を備えるボールねじであって、前記ボール案内部材にひずみゲージを取り付けたことを特徴とする。
このセンサ付きボールねじによれば、ボールねじにおける異常振動や破損(変形)等の検出が可能となり、ボール案内部材においてボールの循環によりボールが繰り返して衝突することでボール案内部材が微小変形したとき、その微小変形を検知し、破損を事前に検知し破損を免れることができる。
また、前記ボール案内部材を前記ナットに固定する固定部材を更に備える場合、前記ボール案内部材及び前記固定部材の両方またはいずれか一方にセンサを取り付けることができる。
なお、上記センサ付きボールねじにおいてセンサは、ボール案内部材や固定部材の外面(ボール転動面の反対側)に貼り付けたり、または、凹凸がないように凹状にした部分に埋め込むようにしてもよい。
本発明によるセンサ付き転動装置の製造方法は、上述のセンサ付き転動装置を製造する方法であって、耐熱性樹脂からなるフィルムに多数の膜状のセンサ部を半導体製造プロセスにより形成し、前記フィルムを耐熱性樹脂からなる別のフィルムで覆い、前記別のフィルムにおいて前記各センサ部の一部に対応する部分を半導体製造プロセスにより除去することで前記センサ部の一部が前記カバーの表面に露出する配線取付部を形成し、前記フィルム及び前記別のフィルムを前記センサ部毎にカットし、前記センサを得てから、前記転動装置の一部に取り付けることを特徴とする。
このセンサ付き転動装置の製造方法によれば、フィルム上の多数のセンサ部と、その上を覆う別のフィルムに露出する配線取付部と、を半導体製造プロセスによりそれぞれ形成してから、フィルム及び別のフィルムをセンサ部毎にカットしてセンサを多数得ることができるので、従来のチップ型積層サーミスタよりも薄く可撓性があり、かつ、小型のセンサを容易に量産できる。このため、センサ付き転動装置の製造コストを低減でき、センサ付き転動装置を安価に提供できる。
なお、上記センサ付き転動装置の製造方法において、前記配線取付部を形成してから、前記配線取付部に電気配線を取り付け、その後、上記カットを行うことが好ましい。また、別のフィルムは接着性であることが好ましい。
本発明によるもう1つのセンサ付き転動装置の製造方法は、上述のセンサ付き転動装置を製造する方法であって、前記転動装置の一部に前記フィルム状の基板を直接形成し、前記基板に膜状のセンサ部を形成することを特徴とする。
このセンサ付き転動装置の製造方法によれば、転動装置の一部にフィルム状基板を直接形成することで、接着剤で貼り付ける場合と比べて、接着剤層がないので、温度やひずみの検出感度が向上する。また、接着剤層がないので、センサが剥がれ難く、センサの信頼性が向上し、更なる小型化が可能となる。
本発明のセンサ付き転動装置によれば、センサの取付位置に制約がなく耐久性がありかつ転動装置における温度異常や振動や破損の検知性を向上できる。
また、本発明のセンサ付き転動装置の製造方法によれば、小型のセンサを容易に量産できるため、センサ付き転動装置の製造コストを低減でき、センサ付き転動装置を安価に提供できる。また、転動装置の一部にフィルム状基板を直接形成することで、接着剤層がないので、温度やひずみの検出感度が向上し、また、センサが剥がれ難く、センサの信頼性が向上し、更なる小型化が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態の温度センサ付き軸受の要部を示す要部断面図である。
図1に示すように、温度センサ付き軸受20は、外周面に転走面21aを有する内輪21と、内周面に転走面22aを有する外輪22と、外輪22と内輪21との間に配置された転動体である複数の玉24と、複数の玉24を均等位置に保持するための保持器23と、軸受温度を検知するための温度センサ10と、を備える。
軸受20は、内輪回転の場合のシールの付いた転がり軸受であり、両側にシール30,33を備える。シール30は、外周に鈎部を有するリング状の芯金31と、その外側に合成ゴムを一体に加硫成形してなる弾性体32と、から構成され、その機能上から、芯金31の鈎部以外とその外側の弾性体32とからなる円環状の主部34と、芯金31の鈎部とその外側の弾性体とからなり外輪22内周面の止め溝25に係止される加締部35と、芯金31の内周側の弾性体からなり内輪5の外周面の受け溝26に接触されるリップ部36と、に分けられる。
シール30は、リップ部36を内輪21の外周面の受け溝26に接触させた状態で、加締部35を弾性変形させながら外輪22の内周面の止め溝25に押し込むことによって、軸受20の外輪22と内輪21との間に配設される。シール33もシール30と同じ構造であり、同様に外輪22と内輪21との間に配設される。このようなシール30,33の一般的な材料は、芯金としてはSPCCやSECCなどの鋼板が使用され、リップ等を形成する弾性体としてはニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムが使用される。なお、シール30,33は、図1のような接触ゴムシールに限らず、非接触ゴムシール、非接触鋼板などであってもよい。
固定側の外輪22には、転走面22aに温度センサ10のための凹部27を設け、外輪22の内周面の凹部27から外輪22の側面へと貫通する貫通孔Pを配線導出部として設けている。
温度センサ10は、固定側の外輪22の転走面22aに設けた凹部27に取り付けられるとともに、温度センサ10から延びる一対の電気配線11が貫通孔Pを通して外輪22の側面から外部へと導出される。なお、温度センサ10は凹部27に嵌め込みや耐熱性接着剤で取り付けることができる。
上述の温度センサ10について図2,図3を参照して説明する。図2は、温度センサのフィルム基板の上に形成した温度センサ部を示す平面図(a)及びフィルム基板の上に設けたフィルムカバーを示す平面図(b)である。図3は、図2(b)の配線取付部に電気配線を電気接続した温度センサを図2(b)のIII-III線に沿って切断してみた図である。
図2(a)、(b)、図3のように、温度センサ10は、耐熱性及び可撓性を有するポリイミド樹脂(PI)からなるフィルム基板12と、フィルム基板12上に形成された白金等からなる膜状の温度センサ部13と、温度センサ部13が形成されたフィルム基板12を覆うように配置された同種のポリイミド樹脂からなるフィルムカバー14と、を備え、全体として平面が矩形状で厚さが薄くかつ可撓性のある構成となっている。
膜状の温度センサ部13は、図2(a)のように、全体の幅aでかつ幅bの帯状部から構成され、幅bの帯状部は全体の帯状長さを長く確保するために複数箇所で折り返されている。膜状の温度センサ部13の図の左右端下側に位置する幅bの帯状部の両端に、一対の配線取付部15,15が幅bよりも広幅に設けられている。
フィルム基板12を覆うフィルムカバー14には、図2(a)の一対の配線取付部15,15に対応する位置に、図3のように孔16が形成されることで、図2(b)のように一対の配線取付部15,15がフィルムカバー14の表面に露出している。一対の配線取付部15,15に、一対の電気配線11が電気接続される。
なお、一対の電気配線11は温度測定装置に接続され、温度変化により変化する温度センサ部13の抵抗値に基づいて温度測定が行われる。
上述のように、温度センサ10は、フィルム基板12に形成した膜状の温度センサ部13とフィルムカバー14の表面に露出する配線取付部15とから構成されるため、従来のチップ型積層サーミスタよりも薄く可撓性があり、かつ、小型であるので、温度センサ10の取付位置に制約がなくなる。従って、温度センサ10を軸受のいかなる部分にも組み込み可能であり、図1の温度センサ付き軸受20では、軸受内部の外輪22の転走面22aに形成した凹部27に組み込むことで、温度検知のレスポンスが良好となり、温度異常の検知性を向上できる。
また、膜状の温度センサ部13をフィルムカバー14で覆うので、温度センサ10の劣化のおそれが少なく、また、温度センサ10全体が可撓性のある構造なので、割れのおそれもない。このため、耐久性のある温度センサ付き軸受を実現できる。
次に、図1の温度センサの配置位置を変えた温度センサ付き軸受二例について図4,図5を参照して説明する。図4は図1の温度センサの配置位置を変えた温度センサ付き軸受の要部を示す要部断面図である。図5は図1の温度センサの配置位置を更に変えた温度センサ付き軸受の要部を示す要部断面図である。
図4,図5に示す温度センサ付き軸受20A,20Bは図1の温度センサ付き軸受20と基本構成が同一であるので、同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、温度センサ付き軸受20Aは、温度センサ10を固定側の外輪22の内周面22bであって転走面22aの近傍に取り付けたものである。外輪22の内周面22bから外輪22の側面へと貫通する貫通孔Sを配線導出部として設けている。
温度センサ10は、外輪22の転走面22aの近傍に取り付けられるとともに、温度センサ10から延びる一対の電気配線11が貫通孔Sを通して外輪22の側面から外部へと導出される。
図4の温度センサ付き軸受20Aによれば、図1の温度センサ付き軸受20と同様の作用効果を奏し、温度検知のレスポンスが良好となり、温度異常の検知性を向上でき、また、耐久性のある温度センサ付き軸受を実現できる。
図5に示す温度センサ付き軸受20Bは、温度センサ10をシール33の芯金31の内面31aに取り付けたものである。シール33には、芯金31と弾性体32を貫通する貫通孔Tを配線導出部として設けている。
温度センサ10は、シール33の芯金31の内面31aに取り付けられるとともに、温度センサ10から延びる一対の電気配線11がシール33の貫通孔Sを通してシール33の主部34へと導出される。
図5の温度センサ付き軸受20Bによれば、図1の温度センサ付き軸受20と同様の作用効果を奏し、温度検知のレスポンスが良好となり、温度異常の検知性を向上でき、また、耐久性のある温度センサ付き軸受を実現できる。
次に、図1,図4の配線導出部の位置を変えた変形例について図6を参照して説明する。図6は、図1,図4の配線導出部の位置を変えた変形例を説明するための要部断面図である。
図6に示す配線導出部としての貫通孔Rは、図1の外輪22の転走面22aに形成された凹部27から図の上方に延びて外輪22の外周面22cへと貫通するものである。図1のように凹部27に温度センサ10を取り付けた場合、一対の電気配線11を貫通孔Rを通して外輪22の外周面22cへと導出できる。
また、図6のように、貫通孔Rに連結するように配線導出部として溝Qを外輪22の外周面22cに外輪22の側面まで延びるように形成してもよい。貫通孔Rから導出された電気配線11を溝Qを通して外輪22の側面へと導出できる。
また、図6の配線導出部としての貫通孔Uは、図1の外輪22の転走面22aの近傍の内周面22bから図の上方に延びて外輪22の外周面22cへと貫通するものである。図4のように外輪22の転走面22aの近傍の内周面22bに温度センサ10を取り付けた場合、一対の電気配線11を貫通孔Uを通して外輪22の外周面22cへと導出できる。
以上のように、図1〜図5の温度センサ付き軸受20,20A,20Bによれば、温度センサ10が薄く小型で可撓性を有し、温度センサ10の取り付け位置が限定されないので、軸受のいかなる部分にも組み込むことが可能であり、所望の軸受内部位置に取り付けることができる。このため、温度検知のレスポンスが速く、軸受において温度異常に起因する不具合が生じることを事前に予測できる予測可能性が向上する。
また、温度センサは、割れが生じなく劣化が少なくて耐久性に優れるため、温度センサ自体の寿命が長くなり、更に、半導体製造工程を利用することにより一括形成でき容易に量産可能であり、小形で量産性に優れて製造コストを低減できるため、温度センサ付き軸受を低コストで提供可能となる。
なお、上述の温度センサ付き軸受は、各種用途の転がり軸受に適用可能であるが、特に、自動車の電装部品、エンジン補機であるオルタネータや中間プーリ、カーエアコン用電磁クラッチ、水ポンプ、ハプユニット、ガスヒートポンプ用電磁クラッチ、コンプレッサ、リニアガイド装置、ボールねじ等に適用して好ましい。
次に、本発明を実施例1により更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
図2,図3と同様の温度センサを次の半導体製造工程と同様の工程により製造した。図7を参照して説明する。図7は、本実施例において図2,図3の温度センサを製造するための工程(a)乃至(i)を説明するための概略図である。
図7(a)のように、フィルムPI(東レ・デュポン(株)製カプトン)からなるフィルム基板12上に厚さ約2μmのフォトレジスト(東京応化(株)製OFPR800LB)41をスピンコートにより塗布し、90℃で2分間プレべーク処理を行った。
図7(b)のように、その後、図2(a)のような温度センサ部13のパターニングを行ったマスク42を用いて方向sから露光(ユニオン光学(株)製EMA-400)した。
次に、図7(c)のように、現像液(東京応化(株)製MND3)を用いて現像し、最後に超純水で60秒間リンスした。これにより、フォトレジスト41にマスク42のパターンに対応したパターンを形成した。
図7(d)のように、その後、スパッタリング法にて厚さ約250nmの白金膜43を形成してから、図7(e)のように、アセトンによりリフトオフ法を用いてフィルム基板12上の残留フォトレジストを除去した。図7(e)の白金膜43が図2(a)の温度センサ部13を構成する。
次に、図7(f)のように、接着剤フィルム(デュポン(株)製パイララックス)を用いて同種のPIフィルム14でフィルム基板12に接着してカバーし、このフィルムカバー14にフォトレジスト44をスピンコートし、プレべークした。
次に、図7(g)のように、図3の孔16に対応したパターニングを行ったマスク45を用いて方向nから露光した。次に、図7(h)のように、現像し、リンスを行うことにより、フォトレジスト44にマスク45のパターンに対応したパターンを形成した。
次に、図7(i)のように、PIフィルム14をエッチング剤(東レエンジニアリング(株)製TPE3000)を用いてエッチングし、その後、アセトンにて残留フォトレジストを除去した。これにより、フィルムカバー14に図3の孔16を形成し、図2(b)のように、温度センサ部13の配線取付部15がフィルムカバー14に露出する。
その後、図3のように、配線取付部15に電気配線11を取り付けてから、個別の温度センサにカットした。
例えば、図8のように、比較的広めのPIフィルムFに、上述の図7(a)〜(i)のような半導体製造工程を経て多数の温度センサ10を形成してから、縦横の切断線m,nに沿ってカットすることで、多数の温度センサ10を簡単に量産することができ、製造コストを低減できる。
上述のようにして製造された温度センサ10は、図2(a)の温度センサ部13の全体幅a:200μm、帯状部の幅b:30μm、図2(a)の温度センサ10の幅X:250μm、長さY:250μm、図3の厚さZ:75μmの寸法であったが、この寸法は一例であり、必要に応じて変えることができる。
上述のようにして製造された温度センサ10を図1の軸受20と同様の位置A(凹部27)に接着で取り付けた。同様に温度センサ10を図1の破線で示すように軸受20の外輪22の外周面22cの位置A’に接着で取り付け、位置A,A’の温度をそれぞれ測定した。
測定条件は以下の通りである。
軸受:日本精工(株)製の6203(呼び番号)単列深溝玉軸受
回転数:10,000rpm
回転時間:1時間
軸受:日本精工(株)製の6203(呼び番号)単列深溝玉軸受
回転数:10,000rpm
回転時間:1時間
上記のように測定した時間による温度(抵抗値)変化を図9に示す。図9から分かるように、図1の軸受の外輪22の転走面22aに組み込んだ位置Aの温度センサの方が、従来の軸受の外面の位置A’で測定した場合に比べて非常にレスポンスが速く正確な温度を迅速に得ることができる。
〈第2の実施の形態〉
図10は第2の実施の形態のひずみゲージ付きボールねじの要部を示す要部断面図である。
図10に示すように、ひずみゲージ付きボールねじ40は、螺旋状のねじ溝41aを外周面に有するねじ軸47と、ねじ軸47のねじ溝41aに対向する螺旋状のねじ溝42aを内周面に有しねじ軸47に螺合される円筒状のナット42と、ねじ軸47のねじ溝41aとナット48のねじ溝42aとで形成される螺旋状のボール転動路57に転動自在に装填された複数のボール49と、を備える。ボール49を介してねじ軸47に螺合されているナット48とねじ軸47とを相対回転運動させると、ボール49の転動を介してねじ軸47とナット48とが軸方向に相対移動する。なお、ねじ溝41a,42aの断面形状は、円弧状でもよいしゴシックアーク状でもよい。
また、ナット48には、軸方向に延びる孔からなるボール戻し路46が形成されており、ボール戻し路46の両端がボール転動路57の始点及び終点の近傍にそれぞれ配されることで、ボール転動路57とボール戻し路46とによりボール49の循環路が形成される。
ボール49は、ボール転動路57内を移動しつつねじ軸47の回りを複数回回ってボール転動路57の終点に至ると、ボール戻し路46の一方の端部からボール戻し路46内に移動し、ボール戻し路46の中を通ってボール戻し路46の他方の端部からボール転動路57の始点に戻される。このように、循環路においてボール転動路57内を転動するボール49がボール戻し路46により無限に循環するので、ねじ軸47とナット48とは継続的に相対移動することができる。
ボール転動路57の終点においては、ボール転動路57からボール戻し路46へボール49が移動し、ボール転動路57の始点においては、ボール戻し路46からボール転動路57へボール49が移動するが、このボール49の移動を円滑に行うために、ボール転動路57の終点及び始点(ボール戻し路46へと続く)には上記のようなボール49の移動を案内するボール案内部材50,50がそれぞれ配されている。
図10のように、ボール案内部材50は、ボール転動路57とボール戻し路46とが連続するとともにボール49の移動方向が変化する転動面50aに位置する。このため、ボール49は転動面50aでボール案内部材10に繰り返し衝突する。そこで、転動面50aの反対側のボール案内部材50の外面(軸方向の端面)にセンサ51を貼り付けることで、ボール案内部材10の微小な変形を検知するようにしている。
また、ボールねじ40の使用時にひずみが殆ど発生しないナット48の図10の右側の端面48aに温度補償のためにダミーのセンサ59が貼り付けられている。
センサ51の平面図を図11(a)に、側面図を図11(b)に示す。センサ51は、図11(a)、(b)のように、耐熱性及び可撓性を有するポリイミド樹脂(PI)からなるフィルム基板52と、フィルム基板52上に形成された白金等の金属からなる膜状のひずみゲージ部53と、ひずみゲージ部53が形成されたフィルム基板52を覆うように配置された同種のポリイミド樹脂からなるフィルムカバー54と、を備え、全体として平面が矩形状で厚さが薄くかつ可撓性のある構成となっている。フィルムカバー54は図11(b)のように接着層56を含み、接着層56でフィルム基板52に接着されている。
センサ51の膜状のひずみゲージ部53は、図11(a)のように、全体の幅aでかつ幅bの帯状部から構成され、幅bの帯状部は全体の帯状長さを長く確保するために複数箇所で折り返されている。膜状のひずみゲージ部53の図の左右端下側に位置する幅bの帯状部の両端に、一対の配線取付部55,55が幅bよりも広幅に設けられている。
また、センサ51は、図2の温度センサ10とほぼ同様の構成であり、フィルムカバー54には、配線取付部15,15に対応する位置に、図3と同様の孔16が形成されることで、配線取付部55,55がフィルムカバー54の表面に露出し、配線取付部15,15に、一対の電気配線が電気接続される。
なお、センサ59は、センサ51と同様に構成され、センサ51と同じ抵抗値を有するひずみゲージである。
ボール案内部材50が外力等によりひずむと、センサ51のひずみゲージ部53が抵抗変化するが、この抵抗変化を検知することでひずみを検出できる。また、センサ51を図12のようにブリッジ回路に組み込むことでひずみ測定の精度が向上し、センサ59により温度補償をすることで測定精度が更に向上する。
図12に上述のセンサ51,59を用いたひずみ検出用のブリッジ回路を示す。図12のように、センサ51,59,及びセンサ51,59と同じ抵抗値を有する抵抗60,61によりブリッジ回路を構成し、外部電源62から電圧を加え、ボール案内部材50がひずむことによるセンサ51のひずみゲージ部53の抵抗変化を外部検出器63で検出する。この場合、センサ51,59が環境温度の変動によりその抵抗値が変化しても、センサ51,59の温度変動による抵抗値変動分が打ち消しあい、温度変動を補償することができる。
なお、センサ51にICタグを取り付け無線で外部にデータを送るようにしてもよく、これにより、外部電源62や外部検出器63への外部配線を省略化でき、配線のための加工が不要となる。
以上のように、本実施の形態のひずみゲージ付きボールねじ40によれば、ボール転動路57とボール戻し路46とが連続する転動面50aの反対側のボール案内部材50の外面に取り付けたセンサ51が微小ひずみゲージとして機能し、ボール案内部材50におけるボール49の衝突の繰り返しによるボール案内部材50のわずかな劣化やそれに基づく微小変形を検知することができ、ボールねじの破損を事前に検知し防止できる。
また、センサ51が薄く小型で可撓性を有し、センサ51の取り付け位置が限定されないので、ボールねじのいかなる部分にも組み込むことが可能であり、所望の位置に取り付けることができ、変形の生じ易い部分に取り付けて変形による破損を精度よく検知できる。また、膜状のひずみゲージ部53をフィルムカバー54で覆うので、センサの劣化のおそれが少なく、また、センサ全体が可撓性のある構造であるから、割れのおそれもなく、このため、耐久性のあるひずみゲージ付きボールねじを実現できる。
次に、上述のセンサ51をボール案内部材50を固定するための固定部材に取り付けた例について図13,図14を参照して説明する。図13は、図10のナット48の端面を図10の軸方向Bからみた図である。図14は図13のA−A線方向に切断してみた断面図である。
図14に示すように、ボール案内部材50は、ボール49をボール転動路57から掬い上げるタング部72と、掬い上げられたボール49の進行方向を転換してボール戻し路46に案内する案内路71と、を有する。
図13,図14のように、ナット48の軸方向両端面にはボール案内部材50の外形形状に合った形状の凹部73,73が設けられ、凹部73の底面にボール戻し路46の端部が開口し、タング部72及び案内路71を凹部73の底面に向けて、ボール案内部材50が凹部73に嵌め込まれている。タング部72は、リード角に沿いかつボール転動路57内に突出するように配され、また、案内路71は、ボール転動路57の終点又は始点とボール戻し路46の端部とを連結するように配されている。
凹部73に嵌め込まれたボール案内部材50の外面上には、固定部材70が配置され、ボール案内部材50は固定部材70とナット48(凹部73の底面)とで挟まれている。凹部73の内面のうち側面(軸方向に平行な面)には、固定部材70の外縁部70aを挿入可能な溝部74が形成されており、溝部74に固定部材70の外縁部70aが差し込まれることで、固定部材70はナット48に固定され、これによりボール案内部材50がナット48に固定される。
図14のように、固定部材70の外面にセンサ51を貼り付け、図12と同様のブリッジ回路を構成することで、固定部材70におけるひずみを精度よく検知し、ボール案内部材50におけるボール49の衝突の繰り返しによるボール案内部材50や固定部材70のわずかな劣化やそれに基づく微小変形を検知することができ、ボールねじの破損を事前に検知し防止できる。
なお、図10,図14において、ボールねじの停止時におけるひずみ初期値との比較により破壊前の変形を精度よく検出することができる。この場合、例えば、別途設けた温度センサで環境温度を検出し、補正した上で比較することが好ましい。
また、図10,図11において、センサ取り付け後の表面に凹凸が生じないようにセンサ取り付け面に凹みを設け、センサを凹み内に埋め込むようにしてもよい。
次に、本発明を実施例2により更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
図11と同様のセンサを次の工程により製造した。まず、フィルムPI(東レ・デュポン(株)製カプトン)からなるフィルム基板上に厚さ約2μmのフォトレジスト(東京応化(株)製OFPR800LB)をスピンコートにより塗布し、90℃で2分間プレべーク処理を行った。その後、図11(a)のようなひずみゲージ部53のパターニングを行ったマスクを用いて露光(ユニオン光学(株)製EMA-400)し、現像液(東京応化(株)製MND3)を用いて現像し、最後に超純水で60秒間リンスした。その後、スパッタリング法にて厚さ約250nmの白金膜を形成してから、アセトンによりリフトオフ法を用いてフィルム基板上の残留フォトレジストを除去した。上記白金膜が図11(a)のひずみゲージ部53を構成する。次に、接着剤フィルム(デュポン(株)製パイララックス)を用いて同種のPIフィルムでフィルム基板に接着しカバーした。
上述のようにして製造されたセンサ51は、図11(a)のひずみゲージ部53の全体幅a:130μm、帯状部の幅b:20μm、図11(b)のセンサ51の厚さZ:75μmの寸法であったが、この寸法は一例であり、必要に応じて変えることができる。
なお、図7(f)〜(h)と同様の工程で、フィルムカバー54に図3と同様の孔16を形成し、配線取付部55に電気配線を取り付けることができる。また、孔の代わりに配線取付部55の近傍においてフィルムカバー54の面を削り、電気配線を取り付けてもよい。
また、本実施例においても、図8と同様に、比較的広めのPIフィルムFを用いてその上に多数のひずみゲージ部53を形成することで、多数のセンサ51を効率的に製造することができる。
また、白金膜等の金属膜は、スパッタリング法に限定されず、例えば、インクジェット法により形成してもよい。かかるインクジェット法による金属膜の形成は、例えば特開2003−209341号公報に記載されている。同様に、実施例1においても白金膜等の金属膜をインクジェット法により形成してもよい。
また、センサ51は、エポキシ系接着剤等で図10,図14のボール案内部材50や固定部材70等の被検出面に貼り付けることができるが、例えば図15のようにして被検出面にPIフィルムを直接形成し、その上に、ひずみゲージ部を形成するようにしてもよい。
すなわち、図15(a)のようにボール案内部材50や固定部材70等の被検出面80をアセトンにより超音波洗浄してから、フォトレジストをスピンコートにより塗布し、プレべーク処理を行い、図15(b)のようにフォトレジスト81を形成する。その後、図11(a)のようなひずみゲージ部53のパターニングを行ったマスクを用いて露光し、現像液を用いて現像し、最後に超純水でリンスすることで、図15(c)のようにフォトレジスト81にマスクのパターンに対応したパターンを形成する。
次に、RFマグネトロンスパック装置を用いアルゴン(Ar)ガス雰囲気中にてスパッタリングを行い、図15(d)のように被検出面80上にPI薄膜82を形成する。その後、リフトオフ法を用いて被検出面80上の残留フォトレジストを除去することで、図15(e)のように、被検出面80上に図11(a)のひずみゲージ部53のパターンに対応したPI薄膜82を形成する。
次に、図15(e)のPI薄膜82の上に、インクジェット式パターニング装置を用いてインクジェットノズルにより例えば銀ぺーストを塗布することで微細なひずみゲージ部53のパターンを形成する。そして、ひずみゲージ部53を焼成しセンサ51を得ることができる。なお、センサ51の実装場所によっては、センサの配線をもパターニングしてもよい。また、図2,図3の温度センサ10を上述と同様にして形成してもよい。
上述のように、被検出面にPIフィルムを直接形成し、その上に、ひずみゲージ部を形成することで、センサの小型化が可能となるとともに、センサの被検出面への密着性が向上できる。このため、接着剤層がないので、温度や歪が伝わり易く、検出感度を向上でき、また、剥がれ難くなり、信頼性が向上する。
なお、スパッタリングをする被検出面80の材質は、金属に限定されず、ポリアセタールやナイロン等の樹脂であってもよく、また、被検出面80は絶縁皮膜処理をした金属面等であってもよい。
以上の図2,図3の温度センサ10と、図11のセンサ51とは、基本形状が同一であり、温度センサ10はひずみゲージとしても機能でき、センサ51は温度センサとしても機能できる。したがって、図1,図4,図5の転がり軸受において、温度のみならず、軸受の剥離、磨耗、潤滑剤劣化等に伴う異常振動の検出にも有効である。例えば、10msec以下等の比較的短い周期の変動により異常振動の検出を行い、それ以上の比較的長い周期の変動で温度の検出を行うことで、温度とひずみを同じセンサでほぼ同時に検出することができる。また、図10,図14においても同様に、ひずみのみならず、温度をも検出することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1では、転がり軸受の内輪を回転側としたが、外輪を回転側としてもよく、この場合は、固定側の内輪に温度センサを同様に取り付け、配線導出部を設けることで同様の作用効果を得ることができる。
また、図1,図4,図5の軸受は単列深溝玉軸受であったが、本発明はこれに限定されず、他の種類の転がり軸受であってもよいことは勿論である。
また、図10では、直動装置としてボールねじを例にして説明したが、本発明は、これに限定されず、直動装置として、リニアガイド、直動ベアリング、ボールスプライン等であってもよく、これらの直動装置におけるボール転動の循環路の近傍等の変形の生じ易い部分にセンサを取り付けることで、そのひずみゲージの機能により、破損前に異常な変形を検知できる。
10 温度センサ
11 電気配線
12 フィルム基板
13 温度センサ部
14 フィルムカバー、フィルム
15 配線取付部
16 孔
20 温度センサ付き軸受
20A,20B 温度センサ付き軸受
21 内輪
21a 転走面
22 外輪
22a 転走面
22b 内周面
22c 外周面
24 玉(転動体)
30,33 シール
31 芯金
31a 内面
32 弾性体
Q 溝(配線導出部)
R,S,T,U 貫通孔(配線導出部)
40 ひずみゲージ付きボールねじ
47 ねじ軸
48 ナット
49 ボール(転動体)
50 ボール案内部材
50a 転動面
51 センサ
52 フィルム基板
53 ひずみゲージ部
54 フィルムカバー
55 配線取付部
70 固定部材
80 被検出面
11 電気配線
12 フィルム基板
13 温度センサ部
14 フィルムカバー、フィルム
15 配線取付部
16 孔
20 温度センサ付き軸受
20A,20B 温度センサ付き軸受
21 内輪
21a 転走面
22 外輪
22a 転走面
22b 内周面
22c 外周面
24 玉(転動体)
30,33 シール
31 芯金
31a 内面
32 弾性体
Q 溝(配線導出部)
R,S,T,U 貫通孔(配線導出部)
40 ひずみゲージ付きボールねじ
47 ねじ軸
48 ナット
49 ボール(転動体)
50 ボール案内部材
50a 転動面
51 センサ
52 フィルム基板
53 ひずみゲージ部
54 フィルムカバー
55 配線取付部
70 固定部材
80 被検出面
Claims (17)
- センサを備える転動装置であって、前記センサは、耐熱性樹脂からなるフィルム状の基板と、前記基板に形成された膜状のセンサ部と、前記センサ部を覆うように設けられた耐熱性樹脂からなるフィルム状のカバーと、前記センサ部の一部が前記カバーの表面に露出する配線取付部と、を有し、前記転動装置の一部に接するように取り付けられたことを特徴とするセンサ付き転動装置。
- 前記センサは温度センサまたはひずみゲージである請求項1に記載のセンサ付き転動装置。
- 前記センサは温度センサ及びひずみゲージの両方の機能を有する請求項1に記載のセンサ付き転動装置。
- 前記センサ部は箔状の金属からなる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置。
- 前記基板及び前記カバーはポリイミド樹脂からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置。
- 前記転動装置は、転がり軸受、または、ボールねじ、リニアガイド、直動ベアリングなどの直動装置である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置が外輪と内輪との間に転動体が配設された転がり軸受であり、前記センサが軸受部分に接するように取り付けられたことを特徴とするセンサ付き軸受。
- 前記センサは、固定側の軌道輪の転走面に形成した凹部に取り付けられた請求項7に記載のセンサ付き軸受。
- 前記センサは、固定側の軌道輪の転走面の近傍に取り付けられた請求項7または8に記載のセンサ付き軸受。
- 固定側の軌道輪に取り付けられたシールを備え、前記シールに前記センサが取り付けられた請求項7乃至9のいずれか1項に記載のセンサ付き軸受。
- 前記シールが芯金部と弾性部とを備え、前記芯金部に前記センサが取り付けられた請求項10に記載のセンサ付き軸受。
- 前記配線取付部に電気接続された電気配線を通して外部に導出する配線導出部を固定側の軌道輪に備える請求項7乃至11のいずれか1項に記載のセンサ付き軸受。
- 多数の転動体が循環路を通して転動しながら直動部材を案内する転動装置であって、前記循環路の近傍にひずみゲージを取り付けたことを特徴とするセンサ付き転動装置。
- 螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有し、前記両ねじ溝により形成される螺旋状のボール転動路に転動自在に装填された複数のボールを介して前記ねじ軸に螺合されるナットと、前記ボールを前記ボール転動路の終点から始点へ送って前記ボールを循環させるボール戻し路と、前記ボール転動路と前記ボール戻し路との間の前記ボールの移動を案内するボール案内部材と、を備えるボールねじであって、
前記ボール案内部材にひずみゲージを取り付けたことを特徴とするセンサ付きボールねじ。 - 前記ボール案内部材を前記ナットに固定する固定部材を更に備え、
前記ボール案内部材及び前記固定部材の少なくとも一方にセンサを取り付けた請求項14に記載のセンサ付きボールねじ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置を製造する方法であって、
耐熱性樹脂からなるフィルムに多数の膜状のセンサ部を半導体製造プロセスにより形成し、
前記フィルムを耐熱性樹脂からなる別のフィルムで覆い、前記別のフィルムにおいて前記各センサ部の一部に対応する部分を半導体製造プロセスにより除去することで前記センサ部の一部が前記カバーの表面に露出する配線取付部を形成し、
前記フィルム及び前記別のフィルムを前記センサ部毎にカットし、前記センサを得てから、前記転動装置の一部に取り付けることを特徴とするセンサ付き転動装置の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ付き転動装置を製造する方法であって、
前記転動装置の一部に前記フィルム状の基板を直接形成し、前記基板に膜状のセンサ部を形成することを特徴とするセンサ付き転動装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007124646A JP2008175383A (ja) | 2006-12-19 | 2007-05-09 | センサ付き転動装置及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013200032A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-10-03 | Nsk Ltd | ボールねじ装置 |
WO2020213329A1 (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-22 | Thk株式会社 | 予圧検知可能なねじ装置 |
JP2021134884A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | リニア伝動装置 |
-
2007
- 2007-05-09 JP JP2007124646A patent/JP2008175383A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI820322B (zh) * | 2019-04-17 | 2023-11-01 | 日商Thk股份有限公司 | 可檢測預負載之螺桿裝置 |
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JP2021134884A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | リニア伝動装置 |
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