JP2008174012A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の操縦性および安定性を向上させることができるようにする。
【解決手段】 操舵部11に入力された操舵角に応じて操舵輪の舵角を変更する舵角変更機構13と、操舵力と車速とに応じた補助駆動力で舵角変更機構13を駆動する操舵力調整機構14と、操舵角速度および車速に基づいて車両のロール角速度を算出するロール角速度算出手段48と、ロール角速度算出手段によって算出されたロール角速度の増大に伴って操舵力調整機構による補助駆動力を減じる補正を行なう補正手段49とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のロール角速度に着目した操舵制御装置に関するものである。
従来より、ドライバによるステアリングホイールの操作を補助するパワーステアリング装置が知られている。このパワーステアリング装置に関する技術は、種々のものが存在しているが、その一例として、以下の特許文献1の技術が挙げられる。
この特許文献1においては、車両のロール角速度をレートジャイロにより実際に検出し、検出された実ロール角速度がしきい値よりも大きい場合に電動パワーステアリングによるアシストトルクを減少させる技術が開示されている。
特開2006−103507号公報
しかしながら、この特許文献1に開示される技術においては、しきい値の設定が非常に困難であるという課題がある。
例えば、このしきい値が低過ぎると、路面の微小な凹凸や傾きにより車両がわずかにロールした場合であっても、電動パワーステアリングによるアシストトルクが低減されてしまう。この場合、ステアリングホイールが頻繁に重くなったり軽くなったりするため、ドライバに違和感を覚えさせてしまうのである。
他方、このしきい値が高過ぎると、車両の挙動が大きく変化する場合(例えば、車両がスピンする直前など)においても、電動パワーステアリングによるアシストトルクが低減されず、急激なステアリング操作を招き車両の挙動が不安定になる。
このように、従来の技術では、実ロール角速度のしきい値を適切に設定するために多大な労力と時間とを要するにもかかわらず、それでもなお、アシストトルク制御の精度を向上させることが難しいという課題が生じている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の操縦性および安定性を向上させることができる、車両の操舵制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両の操舵制御装置(請求項1)は、 操舵輪を有する車両の操舵制御装置であって、該車両のドライバにより操作され該操舵輪に接続された操舵部と、該操舵部に入力された操舵角に応じて該操舵輪の舵角を変更する舵角変更機構と、該操舵部に入力された操舵力を検出する操舵力検出手段と、該操舵部に入力された操舵角の角速度を検出する操舵角速度検出手段と、該車両の車速を検出する車速検出手段と、該操舵力検出手段により検出された該操舵力と該車速検出手段により検出された車速とに応じた補助駆動力で該舵角変更機構を駆動する操舵力調整機構と、該操舵角速度検出手段により検出された操舵角速度および該車速検出手段により検出された該車速に基づいて該車両のロール角の角速度を算出するロール角速度算出手段と、該ロール角速度算出手段によって算出された該ロール角速度の増大に伴って該操舵力調整機構による該補助駆動力を減じる補正を行なう補正手段とを備えることを特徴としている。
本発明の車両の操舵制御装置によれば、算出することによって得られた車両のロール角速度の増大に伴って、操舵力調整機構による補助駆動力を減じる補正を行なうことで、車両の操縦性および安定性を向上させることが出来る。(請求項1)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的なブロック図,図2は基本アシスト電流の算出に用いられるマップを示す模式図,図3は操舵制御の内容を示す模式的なフローチャート,図4は車両のサスペンション機構におけるダンパが適切に作動している場合のロール角の変化を示す模式的なグラフ、図5は車両のサスペンション機構におけるダンパが適切に作動していない場合のロール角の変化を示す模式的なグラフである。
図1に示すように、車両10には前輪12,12が設けられ、その舵角θFTを変更できる車輪(操舵輪)として用いられている。
また、この車両10には、ドライバにより操作されるステアリングホイール(操舵部)11と、このステアリングホイール11と機械的に接続され、ステアリングホイール11の操舵角δSW(すなわち、目標舵角)に応じて車両10の前輪12,12の舵角θFTを変更する操舵機構(舵角変更機構)13と、ステアリングホイール11に入力される操舵トルク(操舵力)TSWおよび車速Vに応じたアシストトルク(補助駆動力)Tを発生させ、このアシストトルクTを操舵機構13に入力する電動パワーステアリング機構(操舵力調整機構)14とが設けられている。
また、この車両10には、操舵トルクセンサ(操舵力検出手段)21および車速センサ(車速検出手段)22が備えられている。
このうち、操舵トルクセンサ21は、ドライバからステアリングホイール11に入力されたトルクである操舵トルクTSWを検出するものである。
また、車速センサ22は、車両10の車速Vを検出するものである。
また、この電動パワーステアリング機構14には電動モータ15が備えられ、この電動モータ15は、モータ駆動ユニット16を介してEPS ECU31の制御を受けて駆動するようになっている。
また、このEPS(Electrical control Power Steering) ECU31は、いずれも図示しないインターフェース,メモリ,CPUなどが備えられた電子制御ユニットであって、モータ角速度検出部23,操舵角速度検出部(操舵角速度検出手段)24,基本制御ユニット32および付加制御ユニット33を有して構成されている。
このうち、モータ角速度検出部23は、電動パワーステアリング機構14に備えられた電動モータ15に流れるモータ電流を検出し、この検出値の変化率に基づいて、電動モータ15の角速度ωを算出するものである。
また、操舵角速度検出部(操舵角速度検出手段)24は、モータ角速度検出部23により算出された電動モータ15の角速度ωに基づいてステアリングホイール11の操舵角δSWの角速度δSW′(即ち、操舵角δSWの微分値)を算出するものである。
そして、基本制御ユニット32には、基本アシスト電流設定部41と、慣性補償部42と、ダンピング補償部43と、摩擦補償部44とが設けられている。なお、これらの基本アシスト電流設定部41,慣性補償部42,ダンピング補償部43および摩擦補償部44は、それぞれ、メモリ内に格納されたソフトウェアによって実現されている。
基本アシスト電流設定部41は、操舵トルクセンサ21によって検出された操舵トルクTSWと、車速センサ22によって検出された車速Vとに応じて、基本アシストトルクTbaseを設定し、その後、この基本アシストトルクTbaseに対応した電流である基本アシスト電流Ibaseに変換するものである。なお、この基本アシストトルクTbaseは、電動パワーステアリング機構14の電動モータ15により生じるアシストトルクTの基本となるものである。
また、基本アシスト電流Ibaseは、この基本アシスト電流設定部41が図2に示すマップ46を参照することによって設定されるようになっている。なお、この図2に示すように、操舵トルクTSWおよび基本アシスト電流Ibaseの正負(+,−)はステアリングホイール11を基準として、正は左方向(反時計回り方向)、負は右方向(時計回り方向)を示す。
このマップ46において、基本アシスト電流Ibaseの絶対値は、操舵トルクTSWが第1閾値(±TSW1)の絶対値よりも小さい場合にはゼロであり、他方、操舵トルクTSWが第1閾値(±TSW1)の絶対値以上になると、第2閾値(±TSW2)に達するまでの区間においては、操舵トルクTSWの絶対値の増加に比例して増加するように設定されている。そして、この基本アシスト電流Ibaseの絶対値の増加割合(図2に示す特性線±L,±L,±Lの傾き)は、車速Vが大きいほど小さくなるように設定されている。また、操舵トルクTSWが第2閾値の絶対値以上の区間において、基本アシスト電流Ibaseの絶対値は一定となるように設定されている。
慣性補償部42は、電動モータ15の回転子(図示略)による慣性力を補償するものである。より具体的には、モータ角加速度ω′と車速Vとに基づいて慣性補償トルクTintに対応した電流である慣性補償電流Iintを算出し、この慣性補償電流Iintを基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して加えることで、基本アシスト電流Ibaseを補正するようになっている。なお、モータ角加速度ω′は、モータ角速度算出部23によって算出された電動モータ15の角速度ωを、モータ角加速度算出部45が微分することによって得られるようになっている。
ダンピング補償部43は、電動モータ15に対するダンピング補償をするものである。より具体的には、車速Vおよび電動モータ15の角速度ωに基づいて、ダンピング補償トルクTdmpに対応した電流であるダンピング補償電流Idmpを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して算出したダンピング補償電流Idmpを加えることで、基本アシスト電流Ibaseを補正するようになっている。
また、摩擦補償部44は、電動モータ15を含む電動パワーステアリング機構14におけるギア等の磨耗損失分を補償するものである。より具体的には、車速Vおよび電動モータ15の角速度ωに基づいて、摩擦補償トルクTfrcに対応した電流である摩擦補償電流Ifrcを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して算出した摩擦補償電流Ifrcを加えることで、基本アシスト電流Ibaseを補正するようになっている。
付加制御ユニット33には、横加速度変化率推定部(横加速度変化率推定手段)47,ロール角速度算出部(ロール角速度算出手段)48および補正部(補正手段)49が備えられている。なお、これらの横加速度変化率推定部47,ロール角速度算出部48および補正部49は、いずれも図示しないメモリ内に格納されたソフトウェアとして実現されている。
これらのうち、横加速度変化率推定部47は、車速センサ22によって得られた車速Vと、操舵角速度検出部24によって検出された操舵角速度δSW′とに基づいて、式(1)〜(4)により車両10の横加速度Gの変化率G′を算出するものである。
Figure 2008174012
なお、ωは固有振動数、ωζはダンピング係数、nはステアリングギア比、Aはスタビリティファクタ、Vは車速、lはホイールベース、Iはヨー慣性、Krは後輪コーナリングパワーをそれぞれ示す。
また、ロール角速度算出部48は、横加速度変化率推定部47によって算出された車両10の横加速度変化率G′に基づいて、車両10のロール角φの角速度φ′を算出するものである。
より具体的に、このロール角速度算出部48は、横加速度変化率G′を以下の式(5)に適用することにより角速度φ′を求めるようになっている。
Figure 2008174012
なお、ωは車両重量、hは車両重心点とロール軸との間の距離、Kφfは前後懸架装置のロール剛性をそれぞれ示す。
また、補正部49は、ロール角速度算出部48によって推定されたロール角速度φ′の増大に応じて増大する負のトルクTaに対応する電流である反力補正電流Iφ′を算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して、この反力補正電流Iφ′を加えることで、基本アシスト電流Ibaseを補正するものである。
なお、ここで反力補正電流Iφ′の正負(+,−)はステアリングホイール11の回転方向を示している。つまり、この反力補正電流Iφ′が正(+)である場合には、基本アシスト電流Ibaseに対してステアリングホイール11を左方向(反時計回り方向)に回転させるような補正を行ない、他方、この反力補正電流Iφ′が負(−)である場合には、基本アシスト電流Ibaseに対してステアリングホイール11を右方向(時計回り方向)に回転させるような補正を行なうようになっている。
モータ駆動ユニット16は、EPS ECU31から発せられた目標アシスト電流Iを受け、この目標アシスト電流Iに従って、図示しない電源から電動モータ15へ供給される電力を制御することで、電動モータ15へ供給される出力を制御するものであり、電気回路によって実現されている。
本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図3のフローチャートに示すように、まず、基本制御ユニット32内の基本アシスト電流設定部41が、操舵トルクセンサ21によって検出された操舵トルクTSWを読み込むとともに、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込む。そして、これらの操舵トルクTSWと車速Vとをマップ46に適用することで、基本アシストトルクTbaseを設定する(ステップS11)。
また、モータ角加速度算出部45が、モータ角速度算出部23によって算出された電動モータ15の角速度ωを微分することでモータ角加速度ω′を得る。また、慣性補償部42が、モータ角加速度算出部45により得られたモータ角加速度ω′を読み込むとともに、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込み、モータ角加速度ω′と車速Vとに基づいて、慣性補償電流Iintを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して算出した慣性補償電流Iintを加える制御である慣性補償制御を実行することで、基本アシスト電流Ibaseを補正する(ステップS12)。
また、ダンピング補償部43が、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込むとともに、モータ角速度算出部23によって算出された電動モータ15の角速度ωを読み込む。そして、これらの車速Vおよび電動モータ15の角速度ωに基づいて、ダンピング補償電流Idmpを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して算出したダンピング補償電流Idmpを加える制御であるダンピング補償制御を実行することで、基本アシスト電流Ibaseを補正する(ステップS13)。
また、摩擦補償部44が、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込むとともに、モータ角速度算出部23によって算出された電動モータ15の角速度ωを読み込む。そして、読み込んだ車速Vおよび電動モータ15の角速度ωに基づいて、摩擦補償電流Ifrcを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して算出した摩擦補償電流Ifrcを加える制御である摩擦補償制御を実行することで、基本アシスト電流Ibaseをさらに補正する(ステップS14)。
そして、付加制御ユニット33の横加速度変化率推定部47が、車速センサ22によって得られた車速Vと、操舵角速度検出部24によって検出された操舵角速度δSW′とに基づいて、車両10の横加速度Gの変化率G′を推定する(ステップS15)。
その後、ロール角速度算出部48が、横加速度Gの変化率G′を上述の式(1)〜(5)に適用することで、横加速度変化率推定部47によって算出された車両10の横加速度変化率G′に基づいて、車両10のロール角速度φ′を算出する(ステップS16)。
その後、補正部49が、ロール角速度算出部48によって推定された車両10の横加速度変化率G′の増大に応じて増大する負のトルクTaに対応する電流である反力補正電流Iφ′を算出する。さらに、この補正部49は、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流Ibaseに対して、この反力補正電流Iφ′を加えることで、基本アシスト電流Ibaseを補正する(ステップS16)。
そして、EPS ECU31は、上述のステップS12,S13,S14,S17において補正された基本アシスト電流Ibaseを最終的なアシストトルクTを示す電流である目標アシスト電流I示す指令としてモータ駆動ユニット16に向けて出力する。そして、モータ駆動ユニット16が、この目標アシスト電流Iを示す指令に従って、電動モータ15へ供給される出力を制御し、電動モータ15から操舵機構13に入力されるアシストトルクTを調整する(ステップS18)。
ここで、本実施形態に係る車両10のシミュレーション実験の結果の一例を図4および図5のグラフに示す。この実験は、高速(ここでは100km/h)で走行している車両10において、ドライバが一定の操舵トルクTSWでステアリングホイール11を周期的に回転させる操作(いわゆる、周期的な切返し操作)を行ない、且つ、その周期を0.2Hzから2Hzへ徐々に変化させたものである。なお、この場合の操舵トルクTSWの絶対値2.0Nmとしている。
そして、図4においては、車両10に装備された図示しないサスペンション機構のダンパが正常に作動した場合における車両10のロール角Φを示し、他方、図5においては、ダンパが正常に作動しない場合(より具体的にはダンパを取り外した場合)における車両10のロール角Φを示すものである。
つまり、図4において鎖線により示すように、本発明の制御を実行しなかった場合には、共振が発生していることがわかる(図4中符号A参照)。
これに対して、図4中実線で示すように、本実施形態に係る本発明の制御を実行した場合には、共振を生じさせず、車両10の挙動を安定させることが出来ていることがわかる。
他方、図5において鎖線で示すように、ダンパが正常に作動せず、且つ、本発明の制御を実行しない場合には、共振が発生してしまう(図5中符号A参照)。
これに対して、図5中実線で示すように、本実施形態に係る本願発明の操舵制御を実行した場合には、やはり共振を生じさせず、車両10の挙動を常に安定させることが出来ていることがわかる。
これらの実験結果について、図1に示す本実施形態に係る構成を参照しながら、もう少し具体的に説明すると、車両10のロール角速度φ′の増大に応じて、付加制御ユニット33が基本アシスト電流Ibaseの絶対値を適度に減ずる補正を行なうため、ステアリングホイール11を回転させるためドライバに求められる操舵トルクはより大きくなる。つまり、車両10のドライバにとっては、ロール角速度φ′の増大に伴ってステアリングホイール11がより重く感じられることとなり、ステアリングホイール11を急激に操作することが妨げられ、これにより、車両10の挙動が不安定になることを回避することが出来るのである。
このように、本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置によれば、ロール角速度算出部48によって算出された車両10のロール角φの角速度φ′の増大に伴って、補正部49が、基本アシスト電流Ibaseを反力補正電流Iφ′により補正することで、電動パワーステアリング機構14の電動モータ15によるアシストトルクTが補正されるので、車両10の操縦性および安定性を向上させることができる。
また、仮に、車両10のサスペンション機構におけるダンパ(図示略)が、経年劣化などの理由により、正常に作動しない場合であっても、車両10の挙動を安定させることが可能となり、ドライバに余計な修正操舵を要求する事態を避けることができる。
また、本発明においては、従来技術のようにレートジャイロにより実際に測定したロール角速度(実ロール角速度)を用いるのではなく、操舵角速度検出部24と車速センサ22との検出結果に基づいて車両10の横加速度変化率G′を推定し、且つ、この横加速度変化率G′を用いてロール角速度φ′を算出するので、従来技術のように多大な労力と時間を費やしてしきい値を設定することを不要とすることができる。また、算出したロール角速度Φ′を用いることで、電動パワーステアリング機構14の電動モータ15によるアシストトルクTを高精度で調整することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、ロール角速度φ′に基づいて、電動パワーステアリング機構14のアシストトルクTを制御する場合を例にとって説明したが、これ以外にも、例えば、ロール角速度φ′に基づいて、可変ギアステアリングシステムのギア比を制御するようにしてもよい。
さらに、ステアリングホイール11と操舵機構13とを電磁的にリンクした機構(いわゆる、ステアバイワイヤ機構)による舵角制御に本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置において、基本アシスト電流の算出に用いられるマップを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置の制御内容を示す模式的なフローチャートである。 本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置による操舵制御の有無により車両ロール角がどのように変化するのかを示す模式的なグラフであって、サスペンション機構のダンパが正常に作動している場合を示す。 本発明の実施形態に係る車両の操舵制御装置による操舵制御の有無により車両ロール角がどのように変化するのかを示す模式的なグラフであって、サスペンション機構のダンパが正常に作動していない場合を示す。
符号の説明
10 車両
11 ステアリングホイール(操舵部)
12 前輪(操舵輪)
13 操舵機構(舵角変更機構)
14 電動パワーステアリング機構(操舵力調整機構)
21 操舵トルクセンサ(操舵力検出手段)
22 車速センサ(車速検出手段)
23 モータ角速度検出部
24 操舵角速度検出部(操舵角速度検出手段)
47 横加速度変化率推定部(横加速度変化率推定手段)
48 ロール角速度算出部(ロール角速度算出手段)
49 補正部(補正手段)
Figure 2008174012

Claims (1)

  1. 操舵輪を有する車両の操舵制御装置であって、
    該車両のドライバにより操作され該操舵輪に接続された操舵部と、
    該操舵部に入力された操舵角に応じて該操舵輪の舵角を変更する舵角変更機構と、
    該操舵部に入力された操舵力を検出する操舵力検出手段と、
    該操舵部に入力された操舵角の角速度を検出する操舵角速度検出手段と、
    該車両の車速を検出する車速検出手段と、
    該操舵力検出手段により検出された該操舵力と該車速検出手段により検出された車速とに応じた補助駆動力で該舵角変更機構を駆動する操舵力調整機構と、
    該操舵角速度検出手段により検出された操舵角速度および該車速検出手段により検出された該車速に基づいて該車両のロール角の角速度を算出するロール角速度算出手段と、
    該ロール角速度算出手段によって算出された該ロール角速度の増大に伴って該操舵力調整機構による該補助駆動力を減じる補正を行なう補正手段とを備える
    ことを特徴とする車両の操舵制御装置。
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