JP2008173342A - 雀球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル払い出し用の出口部から異物を侵入させることによる不正操作・不正作動を効果的に防止し得る雀球遊技機を提供する。
【解決手段】前枠(11)の下方に形成される受け皿部(51)へメダル出口部(52)を介してメダルを払い出す雀球遊技機(10)であって、メダル払出装置(38)から放出されたメダルを通過させるメダル出口通路(732)を屈曲させその出口開口を下向きに形成する。かかる構造により、メダル出口部から侵入させた不正具を巧みに操ってメダル払出装置を不正作動させる行為を極めて困難にする。
【選択図】図6

Description

本発明は雀球遊技機に関し、詳細には針金やピアノ線等の不正具の内部への侵入、または不正具を侵入させることにより遊技機を誤作動させる等の不正行為を防止する対策が講じられた雀球遊技機に関する。
従来、遊技盤面に打ち出された遊技球が何れかの入球口へ落入することで得られる図柄の組合せに基づいて麻雀の上がり役を成立させる雀球遊技機が知られている。一般的な雀球遊技機は、麻雀牌の図柄が付された複数の入球口を有する遊技盤と、ゲームに必要な遊技メダルを投入するためのメダル投入部と、レバー操作に連動して遊技球を遊技盤の盤面へ打ち出す球発射装置と、手牌の図柄等を表示するための表示装置と、捨牌の操作をするための捨牌ボタン等が配置されたコンパネ部と、上がり役に応じて所定枚数の遊技メダルを払い出すメダル払出装置と、ゲームの全体的な進行を制御する制御装置等とを備えている。
すなわち、雀球遊技機は、遊技者が所定枚数の遊技メダルをメダル投入部より投入しゲーム開始の指示を行うと、制御装置が最初の手牌として例えば14個の麻雀牌を抽選決定(自動配牌)し、表示装置にそれらの図柄(麻雀牌)を表示させる。そして、捨牌ボタンが押圧操作されると、制御装置は対応する麻雀牌を手牌から切り捨てる処理を行う。これにより、遊技者は、表示された図柄を見ながら不要と判断した麻雀牌を捨てる捨牌操作を行う。また、遊技者は、球発射装置を操作し、1個の遊技球を遊技盤面に打ち出すことで自摸操作を行う。すなわち、遊技盤面に打ち出された遊技球が何れかの入球口に落入することにより、その入球口に対応する図柄の麻雀牌が手牌に加えられる。遊技者は、かかる捨牌と自摸の操作をゲーム開始時に与えられる例えば11個の遊技球を使って繰り返し行い、全ての遊技球を使い切る前に予め設定された何れかの麻雀役(上がり役)を完成させることにより、その上がり役に応じた枚数の遊技メダルを獲得することができる。
かかる従来の雀球遊技機は、制御装置やメダル払出装置等を箱状の筐体に格納し、前面の遊技盤や遊技操作部を構成する前枠がこの筐体に対して開閉可能に支持されるとともに、当該前枠が筐体の開口部を閉塞して常時施錠されている。更に、前枠は、遊技盤本体を備え付けた中枠部材と、遊技盤の盤面に対向するように開閉可能に軸支されるガラス枠部材の2つの扉部材とから構成されている(例えば特許文献1参照)。
ところで、パチンコ、スロットマシン、雀球遊技機等を主力とする遊技機業界においては、遊技機内部へ針金やピアノ線等の不正具を侵入させて行う不正行為(いわゆるゴト行為)が以前から問題となっている。
例えば、一般にパチンコにあっては、本体枠の裏側に設けられる球払出装置から前側の受け皿(上皿)へ遊技球(賞球)を払い出すように構成され、ピアノ線等を受け皿の球出口部から挿入して球払出装置が不正操作されるという問題があった。このような不正に対処し、例えば特許文献2には、球払出装置から放出される遊技球を下方へ導出する払出球受口を形成し、受け皿の球受樋と前記払出球受口との間を所定間隔だけ確保することで、球出口部からの侵入経路を複雑にする遊技機が開示されている。
特開2005−080845号公報 特開2003−530003号公報
ところで、上述した従来の遊技機では、受け皿へ遊技球を排出する球出口部が前方に向けて開口して形成されているため、出口部からの異物の侵入がされ易いという問題があった。また、特許文献2に記載の遊技機にあっては、受け皿の球出口部から内部に通じる球受樋と、その上方にある払出球受口との間に構造上の隙間が生じるため、この隙間を介して内蔵機器等が不正作動させるおそれが残されていた。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、遊技媒体の払い出し用の出口部からの侵入による内蔵機器等への不正操作または不正作動等の行為を効果的に防止し得る雀球遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、開口を有する箱状の筐体(30)と、該筐体の開口に対して開閉可能に支持され前面に複数の入球口が配設された遊技盤を有する第1扉部材(70)と、該第1扉部材の一側端において開閉可能に軸支され前記遊技盤の盤面に対向して遊技領域をなすガラス枠部及び遊技操作部を有してなる第2扉部材(60)と、前記第1扉部材に形成される遊技媒体の出口部(52)の裏面側開口に対しその放出口(38a)が対向する位置に前記筐体内に設置される遊技媒体払出装置(38)と、を備えている雀球遊技機であって、前記出口部は、前記裏面側開口に対し屈曲する通路(732)と、当該通路を介して前記裏面側開口とは面方向が異なる出口開口と、を有して形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の雀球遊技機によれば、不正行為者が遊技媒体の出口部(例えばメダル出口部52)から針金等の不正具や手を入れたとしても、例えばメダル払出装置(38)である遊技媒体払出装置へ至る通路(例えばメダル出口通路732)が屈曲しているため、不正具を操ったり手で遊技媒体払出装置を不正に誤作動させることは極めて困難となる。遊技媒体の出口部内にかかる屈曲した通路を形成する構造は、とりわけ当該出口部と遊技媒体払出装置との間隔が比較的近い雀球遊技機における遊技媒体払出装置への不正アクセス対策に好適である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の雀球遊技機であって、前記遊技媒体払出装置(38)の前記放出口(38a)から放出される遊技媒体を前記裏面側開口へ通過させる孔を有し、前記第1扉部材(70)を閉塞したとき当該第1扉部材の裏面部と前記遊技媒体払出装置の前面部との間において前記裏面側開口を囲み弾性圧縮された状態で介装される弾性部材(733)を、更に備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の雀球遊技機によれば、例えば中枠部材(70)である第1扉部材の裏面部と、例えばメダル払出装置(38)である遊技媒体払出装置の前面部との間に弾性部材(733)を介装したため、出口部(52)からの侵入経路が密閉される。また、仮に第1扉部材がバール等でこじ開けられたとしても、弾性圧縮された状態の弾性部材がその隙間を吸収するように伸張する。これにより、出口部の密閉状態が維持され、ここからの不正な侵入を確実に阻む。
上述したように、請求項1に記載の雀球遊技機によれば、遊技媒体の出口部から針金等や手が挿入されたとしても、遊技媒体払出装置へ至る通路が屈曲しているため、遊技媒体払出装置を不正に誤作動させることは極めて困難となる。したがって、遊技媒体の出口部を介した不正行為を効果的に防止することができる。
また、請求項2に記載の雀球遊技機によれば、遊技媒体の出口部からの侵入経路が密閉され、この出口部からの侵入を確実に阻んで不正行為を効果的に防止することができる。
以下、本発明に係る雀球遊技機の好適な実施形態を説明する。ここで、図1は本発明の1つの実施形態による雀球遊技機10の正面図、図2はその側面図である。
始めに、雀球遊技機10の外観構造を図1と図2を参照して説明する。雀球遊技機10は、主に合成木板材により形成される略箱状の筐体30に対し、蝶番軸支部12を介して前枠11が回動開閉可能に軸支されている。
前枠11の前面は、開口部13aを塞ぐように嵌着された透明板(ペアガラス)を介して遊技盤面20を臨ませるガラス枠部13と、手牌や捨牌等の図柄や雀球遊技に必要なその他の情報を表示する第1の液晶表示装置14及び各種操作スイッチを配置するコンパネ部15とが、上下に連結して形成されている。
なお、前枠11は、筐体30に対して開閉可能な第1扉部材としての中枠部材70と、中枠部材70の前方において回動開閉可能に支持され、ガラス枠部13及びコンパネ部15を一体化した第2扉部材としてのガラス枠部材60との2つの扉部材を備えて構成されている。通常、中枠部材70は、筐体30を閉塞する状態で施錠されるとともに、ガラス枠部材60も中枠部材70側に閉塞して施錠されている。前枠11の右端部には、これら中枠部材70及びガラス枠部材60を所定の鍵を挿入して解錠操作するための鍵穴18が設けられている。
ガラス枠部13には、開口部13aを囲むように立体的に装飾デザインされた演出用ランプ16a、16bが形成されている。ガラス枠部13を通して目視される遊技盤面20の略中央部には、第2の液晶表示装置21がその周囲を装飾する飾り部22とともに配設されている。この第2の液晶表示装置21は、例えば遊技者が捨牌操作をするときに手牌のうちから捨てるべき不要な牌の図柄を事前に表示したり、自摸操作をするときには自摸すべき牌の図柄を表示することで、初心者でも雀球遊技を楽しんでもらえるようにする遊技アシスト・ナビゲーションの表示装置として主に用いられる。
遊技盤面20の最上部には、7セグのLED(発光ダイオード)や複数のLED素子がマトリクス状に配置されたドットランプ装置23が配置されている。ドットランプ装置23は、雀球遊技機10の各種状態を予め定められているLEDの点灯パターンによって表示する。
液晶表示装置21の上方には、2つの入球口25a、25bと、特別入球口(以下「アタッカー」という)24が配置されている。なお、左の入球口25aは麻雀牌(以下「牌」という)の例えば「一索」が対応付けられ、右の入球口25bは「九索」が対応付けられている。
アタッカー24の右方には、通過口(以下「ゲート」という)26が配置され、また飾り部22の左右に風車27が配置されている。更に、遊技盤面20の最下方部には、複数の入球口を有する入球口列28が配設されている。
この入球口列28には、例えば25個の入球口が形成されており、図示はしていないが向かって左端から「東」、「南」、「一萬」〜「九萬」の順で各牌の図柄が対応付けられ、中央に「白」、「發」、「中」及び右端にかけて「一筒」〜「九筒」、「西」、「北」の図柄がそれぞれ順に対応付けられている。雀球遊技においては、何れかの入球口に遊技球が落入すると、当該入球口に対応付けられた図柄の牌が自摸されたものとして処理が進行する。
遊技盤面20を略半円状に画している左側内壁の一部(外レール)と、それとほぼ並行して設けられる帯状のレール部材(内レール)29aとにより球発射通路29が形成されている。なお、図示はしていないが、遊技盤面20には所定のゲージ設定に対応した多数本の釘が打設されている。すなわち、球発射装置740により打ち出された遊技球は、球発射通路29を介して遊技盤面20の遊技領域へ導かれ、複数のゲージ(釘)に衝突しその落下する方向を偶発的に変えながら何れかの入球口に落入するようになっている。
前枠11の略中段に形成されるコンパネ部15は、前面視略上弦状の形態を有してガラス枠部13よりも前方へ突出しており、前方に下って傾斜する略平坦な上部面15aと、上部面15aの前端縁から丸みを帯びて後方に下って傾斜する下部面15bとを備えている。上部面15aの略中央には、矩形横長の表示面を有する上述した第1の液晶表示装置14が配置されている。
また、上部面15aの左方部には、ゲームを行うのに必要な遊技メダル(以下「メダル」という)を投入するためのスリットが形成されたメダル投入部40と、内部に詰まらせたメダルを強制的に排除させるためのメダル返却ボタン41が設けられている。また、メダル投入部40に隣接して、押圧式のボタンスイッチからなるBET(ゲーム開始)ボタン43が配設されている。
また、コンパネ部15の上部面15aにおいて液晶表示装置14の下端に近接する位置には、それぞれ同一仕様の押圧スイッチからなる捨牌ボタン42が例えば14個配列されている。各捨牌ボタン42は、液晶表示装置14に表示される13個の手牌と自摸した1個の牌にそれぞれ対応しており、遊技者は何れかの捨牌ボタン42を任意に選択して押圧することで、対応する牌を切り捨てる捨牌操作を行うことができる。
また、上部面15aの右方部には、リーチボタン44と、左右のシフトボタン45a、45bと、選択決定ボタン46等が何れも押圧式のキースイッチとして配設されている。更に、コンパネ部15の下部面15bには、演出用ランプ17a、17bがそれぞれ左右両端部に設けられている。
前枠11の最下部には、一体皿パネル19が形成されている。この一体皿パネル19には、メダルの受け皿部51と、この受け皿部51へメダルを排出する下向きの出口開口を有するメダル出口部52と、スピーカが内側に配置される放音口53a、53bとがそれぞれ所定位置に形成されている。また、一体皿パネル19の右端部には、遊技球を遊技盤面20へ発射する回動操作をするための球発射レバー81が設けられている。
かかる雀球遊技機10におけるゲームの進行・制御は、筐体30に内蔵される後述の主制御基板が所定のプログラムに従って演算処理を実行することで、一般には次のようにして行なわれる。
まず、遊技者がメダル投入部40に所定枚数(例えば3枚)のメダルを投入し、BETボタン43を押圧操作すると、主制御基板がゲーム開始時の手牌(配牌)として14個の牌の図柄を乱数発生手段を用いた内部抽選により決定する。そして、この14個の自動配牌した牌の図柄が液晶表示装置14に表示されるとともに、その配牌した図柄のコードデータがメモリに記憶される。
主制御基板は、この配牌(手牌)のコードデータを参照し、何れの麻雀役(上がり役)をも完成することができない不要な牌や、ゲーム開始時に遊技者が選択した難易度(大役狙いか小役狙いか)の基準に応じて捨てるべき牌を選定し、それらの図柄を液晶表示装置21に案内表示(ナビ)する。遊技者は、表示された図柄を参考にして、自ら不要と判断した1個の牌を対応する捨牌ボタン42を押圧して捨牌操作する。このとき、主制御基板は、捨牌操作に応じて手牌のコードデータを更新するとともに、この13個になった手牌の図柄を液晶表示装置14に表示させる。そして、主制御基板は、1個の遊技球を球発射装置740に供給して球発射(打ち出し)の準備を整える。
同時に、主制御基板は、13個の手牌から成立の可能性のある上がり役を算出し、設定された難易度に基づいて目標とする上がり役を選定する。そして、その上がり役を構成する手牌にない牌を自摸すべき牌として選定し、その図柄を液晶表示装置21に案内表示させる。
次いで遊技者は、球発射レバー81を操作して1個の遊技球を遊技盤面20へ打ち出すことで、何れかの入球口25a、25b、28へ遊技球を落入させる自摸操作を行う。そして、主制御基板は、遊技球の落入を検知した入球口に対応する牌を自摸した牌(自摸牌)として手牌に加える。すなわち、自摸操作前の手牌のコードデータに自摸した牌のコードデータを加えて更新するとともに、その自摸した牌の図柄を液晶表示装置14に表示させる。
このとき、主制御基板は、この自摸操作により14個になった手牌の図柄の組合せが予め設定された上がり(和了)役を完成しているか否かを判定する処理を行なう。手牌が何れの上がり役をも完成していない場合には、主制御基板は、上述した処理と同様に捨てるべき牌を選定し、その図柄を液晶表示装置21に案内表示する。そして、遊技者は、再び手牌から不要な牌を捨てる捨牌操作を行なう。
遊技者は、1回のゲームに与えられる例えば11個の遊技球を使ってこのような捨牌と自摸操作を繰り返し行い、全ての遊技球を使い切る前に14個の手牌により何れかの上がり役の組合せを完成させると、その上がり役ごとに予め設定されている枚数のメダルがメダル出口部52から受け皿部51へ払い出される。
一方、遊技者が上記所与の個数の遊技球を使い切っても何れの上がり役をも完成させることができなかった場合には、主制御基板は当該ゲームを終了(流局)させる処理を行なう。
また、遊技者が完成させた上がり役がゲーム開始時に乱数発生手段を用いた内部抽選により決定された特定の上がり役(例えば「大三元」など)と同一である場合には、次回以降の所定ゲーム数について通常のゲームよりも遊技者に有利な特別遊技役(ボーナスゲーム役)の利益を付与する。
なお、一般に雀球遊技機10には、特別遊技役としてビックゲーム役とチャンスゲーム役の2種類の役が備えられている。ビックゲーム役とは、予め内部抽選された特定の上がり役(例えば「国士無双」や「大三元」など)で上がると、当該ゲームを含む以降の所定回数のゲームについて、遊技者に有利な条件を与える役をいう。
すなわち、ビックゲーム役が作動したゲームにおいては、遊技盤面20のゲート26が有効となり、打ち出された遊技球がこのゲート26を通過すると、アタッカー24の扉が開口する。そして、このアタッカー24に遊技球が落入すると、遊技者はシフトボタン45a、45bや選択決定ボタン46等を操作して、自摸牌として所望する牌を任意に選択できる。そして、遊技者は、このビックゲーム役が作動したゲームで上がり役を完成させると、通常よりも多くの得点数(メダル枚数)を獲得することができる。
次に、チャンスゲーム役とは、予め内部抽選された特定の上がり役(例えば「平和」、「一盃口」など)で上がると、当該ゲームで獲得される得点数を通常のゲームよりも多く加算するか、または次の1回のゲームのみ上述のビッグゲーム役を有効にする役をいう。
なお、雀球遊技機10には、かかる特別遊技役の他にも予め設定された上がり役の条件でゲームが終了したときに得点数を通常よりも増加させる得点増加手段が備えられている。例えば、この得点増加手段は、上がり役を完成した手牌に内部抽選されたドラ牌が含まれていると、そのドラ牌1個について所定の枚数のメダルを更に加算する。
次に、かかる雀球遊技機10において、本発明に関連する不正対策が施された筐体構造について更に詳細に説明する。
上述したように雀球遊技機10は、略箱状の筐体30と、筐体30に対して開閉可能な前枠11とを備えている。更に、前枠11は、2つの扉部材であるガラス枠部材60と中枠部材70とから構成されている。ここで、図3は、前枠11を取り外した状態での筐体30の正面図であり、主に筐体30の内部構造を表している。
図3を参照し、筐体30の背板31a内側上部には、電源装置32と、外部端子基板33とが取り付けられている。電源装置32は、外部から供給される電力を雀球遊技機10の各機器の所定作動電圧に変換し、それぞれに必要な容量の電力を配電するための装置である。外部端子基板33は、雀球遊技機10の例えばアウト(投入メダル)数、セーフ(獲得メダル)数、特別遊技役(ビッグ、チャンス等)の作動回数等の情報を示す信号を外部の例えばホールコンピュータへ出力するためのインターフェース回路基板である。
筐体30内の略中央部には、一般に「主制御基板」と称される制御回路基板を透明なプラスチックケースに格納した主制御装置34が、背板31aに固定された左右の取付ブラケット35a、35bを介して離脱不能に取り付けられている。この主制御基板は、CPUと、ROM・RAM等の半導体メモリ等を搭載するマイコンベースの制御回路基板であり、ROMに記憶された所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を実行することで、雀球遊技機10のゲーム進行及び各機器の駆動など、全体の動作を統括して制御している。
主制御装置34の下方には、中継基板36が透明なケース内に収容されて設けられている。中継基板36は、例えば電源装置32からメダル払出装置38への電力供給用のハーネス、及び主制御装置34とメダル払出装置38間の制御信号用のハーネスをそれぞれコネクタを介して電気的に接続している。
筐体30の底板31bに設置されている遊技媒体払出装置としてのメダル払出装置38は、複数枚のメダルを貯留し得る概略椀形状のホッパー部381と、ホッパー部381に貯留されているメダルをメダル放出口38aから1枚ずつ付勢して放出するメダル払出機構部382とを備えている。また、メダル払出装置38に隣接して、当該ホッパー部381から溢れたメダルを受容するオーバーフロータンク39が設置されている。
次に、中枠部材70とガラス枠部材60とから構成される前枠11について詳細に説明する。ここで、図4はガラス枠部材60を開放した状態での前枠11の内部構造を表した正面図、図5は中枠部材70の裏面構造を表した背面図である。
まず、図4と図5を参照して中枠部材70の構造を説明する。中枠部材70は、筐体30の開口に整合する矩形状の外郭枠体である硬質プラスチック製の基枠体701に遊技盤ユニット200が背後から取り付けられている。遊技盤ユニット200は、基枠体701の適宜の箇所に設けられた回動ロックレバー705が所定の回動位置に操作されることで、当該基枠体701の内側収容部に固定・保持されている。
図5に示されるように、基枠体701の裏面側には、中枠部材70を筐体30へ閉塞したとき自動的にロックさせる施錠機構710が構成されている。
基枠体701の背後から取り付けられる遊技盤ユニット200には、上述した遊技盤面20が形成された木製の積層合板からなる遊技盤本体201が備え付けられている。すなわち、遊技盤本体201の前面には、絵柄が描かれたセルが貼り付けられ、上述したように入球口列28とともに、アタッカー24、飾り部22、液晶表示装置21、ゲージ等が設けられている。また、遊技盤面20の下方には、球発射装置740から発射される遊技球を遊技盤本体201の球発射通路202へ導く球発射通路部210が形成されている。
遊技盤ユニット200の背面側には、支持板203を介して電動役物基板22a等が遊技盤本体201に設置されている。電動役物基板22aは、アタッカー24や液晶表示装置21等を実装するとともに、これらを駆動・制御するための電子回路基板である。
また、遊技盤本体201の背面側には、サブ制御装置54が設けられている。サブ制御装置54は、マイコンベースの制御回路基板である「サブ制御基板」が透明なプラスチックケースに格納され、上述した主制御装置34の制御下で動作する。すなわち、サブ制御装置54は、主制御装置34から出力される制御信号に従って、演出用ランプ16a、16b、17a、17b等を点灯・点滅させる光による演出や、スピーカ735a、735bを鳴動させる音による演出、及び液晶表示装置14、21を使った遊技ナビゲーション等の動作制御を主に担当している。
中枠部材70の背面側で遊技盤ユニット200の下方には、雀球遊技10において循環再使用される遊技球を貯留するための球貯留部56が設けられている。球貯留部56には、遊技盤面20の入球口に落入し回収された遊技球を球発射装置740へ1個ずつ供給するために、複数個の遊技球を整列して待機させるS字状の球通路が内部に形成されている。
また、球貯留部56に隣接してメダルガイド部材55が設けられている。メダルガイド部材55は、前面のメダル投入部40に投入された正規のメダルをメダル払出装置38のホッパー部381へ案内する。
中枠部材70の背面側下方部には、球発射レバー81の回動操作により遊技盤面20へ1個の遊技球を打ち出す球発射装置740と、遊技補助盤730とが配設されている。遊技補助盤730は、木製の積層合板からなる盤部材731に、前面側の一体皿パネル19に形成された放音口53a、53bに対向するスピーカ735a、735bがそれぞれ固定されている。
また、遊技補助盤730には、一体皿パネル19に形成されたメダル出口部52に連通するメダル出口通路732が開口形成されている。このメダル出口通路732の裏面側開口を囲むように、比較的硬質な例えば合成ゴムからなる所定厚の弾性部材733が遊技補助盤730の盤部材731に接着されている。この弾性部材733は、中央にメダルを通過させる孔が形成され、図6の断面図に示すように、前枠11を筐体30に完全に閉塞させた状態では、中枠部材70の弾性部材733がメダル払出装置38のメダル放出口38aを除く周囲に弾性的に密着当接する。これにより、中枠部材70の内側とメダル払出装置38との間の隙間が無くなり外部からの侵入経路が閉じられるとともに、弾性部材733に形成される孔を通して放出されたメダルがメダル出口部52から払い出されるようになっている。
本実施形態によるメダル出口部52は、下向きに開口(出口開口)を有してメダル出口通路732が屈曲して形成されている。このため、不正行為者がこの屈曲したメダル出口部52から針金等や手を入れたとしても、内部のメダル払出装置38を巧みに操ってメダルを不正に払い出す等の誤作動させることは極めて困難となる。また、メダル出口部52の裏面側開口部とメダル払出装置38との間に弾性部材733を設けることにより、メダル出口部52からの侵入経路が閉塞され、メダル払出装置38を含む他の内蔵機器への不正アクセスの防止にも効果的である。
次に、図7と図8を参照してガラス枠部材60の構造を説明する。ここで、図7はガラス枠部材60の裏面構造を表した背面図、図8はガラス枠部材60の構成を表した分解斜視図である。
これらの図を参照し、ガラス枠部材60は、硬質プラスチックにより一体成形された基枠体601と、基枠体601に対向するペアガラス610と、捨牌ボタン42等が配設されるコンパネ部15と、コンパネ部15に収容される液晶表示装置14ないしはメダルセレクタ620等を有し、これらが組み付けられてユニット化されている。
基枠体601には、遊技盤面20を臨ませる略半円状の開口部13aと、中枠部材70の鍵穴18を前面に露出させるための逃げ溝601a等が形成されている。
ペアガラス610は、ガラス若しくは硬質プラスチック製の2枚の透明板を所定間隔で対向させて矩形状に形成したものであり、その上辺と左右の両側辺がそれぞれ金属板から成形されコの字状に組み付けられたガラス枠プレート615、616、617に保持されている。また、軸支側のガラス枠プレート617の上下両端部には、中枠部材70に軸支される蝶番部611が設けられている。
ガラス枠部材60の開閉側(軸支側とは反対側)に位置して取り付けられるガラス枠プレート616には、上述の基枠体601の逃げ溝601aに対応する切り欠き616aが形成されている。また、切り欠き616aを囲むように金属製の補強板616bがガラス枠プレート616に固定され、これによりこの部分の剛性を高めている。すなわち、ガラス枠部材60において、鍵穴18を露出させる逃げ溝601a近傍部分の機械的強度を高く設定することで、不正行為者がバール等を使ってこの部分をこじ開けても容易には変形できないようにしている。
左右のガラス枠プレート616、617の下方部に形成される取付部に対し、図示しないネジを介してコンパネ部15の両端部を固定することで、ガラス枠部13とコンパネ部15とが上下に連結して組み付けられる。
コンパネ部15は、裏面側に液晶表示装置14等を収容する空間151と、上面部15aに液晶表示装置14の表示面141を外部に臨ませる開口等を有して硬質プラスチックにより一体的に成形されている。液晶表示装置14の表示面141を外部に臨ませる開口には透明なアクリル板が嵌着されており、これにより透明窓154が形成されている。また、コンパネ部15には、複数の捨牌ボタン42を配列したスイッチユニット42a、及びリーチボタン44やシフトボタン45a、45b等を実装するスイッチユニット44aなどが、それぞれ所定位置に形成された開口に嵌装されている。
また、コンパネ部15の空間151内には、透明窓154の左右両端近傍から垂下するように一対の取付ブラケット153が形成されている。これら取付ブラケット153に形成された取付孔に対し、液晶表示装置14の左右両端部に突出して設けられる取付部材142を挿入し嵌め込むことで、液晶表示装置14がコンパネ部15内の所定位置に取り付けられる。
また、コンパネ部15の裏面側の所定位置には、前面のメダル投入部40から投入されたメダルの正否を判別し振り分けるメダルセレクタ620が取り付けられている。そして、メダルセレクタ620の下方には、当該メダルセレクタ620により不適と判別され振り落とされたメダル(異物)をメダル出口部52側へ案内するための返却路152が形成されている。
上述したように、本実施形態の雀球遊技機10によれば、屈曲したメダル出口通路732を有して出口開口を下向きに形成したメダル出口部52を設けることにより、不正行為者がこの屈曲したメダル出口部52から針金等や手を入れたとしても、内部のメダル払出装置38を巧みに操ってメダルを不正に払い出す等の誤作動させることは極めて困難となる。また、弾性部材733により侵入経路が塞がれているため、メダル払出装置38を含む他の内蔵機器への不正アクセスの防止にも効果的である。このことは、とりわけメダル出口部52とメダル払出装置38との間隔が他の遊技機に比べて比較的近い雀球遊技機10における不正対策において特に好適といえる。
本発明の一実施形態による雀球遊技機の正面図である。 図1に示した雀球遊技機の側面図である。 本発明の一実施形態による雀球遊技機の前枠を取り外した状態での筐体内部構造を表した正面図である。 本発明の一実施形態による雀球遊技機のガラス枠部材を開放した状態での正面図である。 本発明の一実施形態による雀球遊技機の中枠部材の背面図である。 本発明の一実施形態による雀球遊技機のメダル出口部及びメダル払出装置付近の縦断面図である。 本発明の一実施形態による雀球遊技機のガラス枠部材の背面図である。 図7に示したガラス枠部材の分解斜視図である。
符号の説明
10…雀球遊技機
11…前枠 13…ガラス枠部
13a…開口部 14…液晶表示装置
15…コンパネ部 18…鍵穴
19…一体皿パネル 20…遊技盤面
21…液晶表示装置 22…飾り部
24…アタッカー 25a、25b…入球口
26…ゲート 28…入球口列
30…筐体
31a…背板 31b…底板
32…電源装置 34…主制御装置
38…メダル払出装置 38a…メダル放出口
40…メダル投入部 42…捨牌ボタン
43…BETボタン 44…リーチボタン
45a、45b…シフトボタン 46…選択決定ボタン
51…受け皿部 52…メダル出口部
54…サブ制御装置 81…球発射レバー
60…ガラス枠部材 70…中枠部材
151…空間 152…返却路
153…取付ブラケット 154…透明窓
200…遊技盤ユニット 201…遊技盤本体
381…ホッパー部 382…メダル払出機構部
601…基枠体 610…ペアガラス
615〜617…ガラス枠プレート 620…メダルセレクタ
701…基枠体 710…施錠機構
730…遊技補助盤 731…盤部材
732…メダル出口通路 733…弾性部材
735a、735b…スピーカ 740…球発射装置

Claims (2)

  1. 開口を有する箱状の筐体と、該筐体の開口に対して開閉可能に支持され前面に複数の入球口が配設された遊技盤を有する第1扉部材と、該第1扉部材の一側端において開閉可能に軸支され前記遊技盤の盤面に対向して遊技領域をなすガラス枠部及び遊技操作部を有してなる第2扉部材と、前記第1扉部材に形成される遊技媒体の出口部の裏面側開口に対しその放出口が対向する位置に前記筐体内に設置される遊技媒体払出装置と、を備えている雀球遊技機であって、
    前記出口部は、前記裏面側開口に対し屈曲する通路と、当該通路を介して前記裏面側開口とは面方向が異なる出口開口と、を有して形成されていることを特徴とする雀球遊技機。
  2. 請求項1に記載の雀球遊技機であって、前記遊技媒体払出装置の前記放出口から放出される遊技媒体を前記裏面側開口へ通過させる孔を有し、前記第1扉部材を閉塞したとき当該第1扉部材の裏面部と前記遊技媒体払出装置の前面部との間において前記裏面側開口を囲み弾性圧縮された状態で介装される弾性部材を、更に備えていることを特徴とする雀球遊技機。
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