JP2008172747A - 電子機器 - Google Patents

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Masahito Koseki
雅人 小関
Kiichi Igarashi
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Abstract

【課題】テレビジョン受像機や録画再生装置等の電子機器が複数存在する場合に,それらを処理の実行を制限するモードへ移行させるために必要な操作を簡略化できること。
【解決手段】機能制限モード(チャイルドロックモード,Vチップ制限モード或いはペアレンタル制限モード)への移行条件及びその解除条件の成立当否を検知し(S102,S103,S107,S108),その検知結果に従って前記機能制限モードへの移行とその解除とを切り替え(S104,S109),さらに前記検知結果に応じて,HDMIインターフェースのCECラインを通じて他の電子機器に対して前記機能制限モードへの移行を指示するコマンドの送信(S106)や,その解除を指示するコマンドの送信(S111)を実行し,システム全体を一括して前記機能制限モードへ移行させたり,それを解除させたりする。
【選択図】図3

Description

本発明は,1又は複数の外部の電子機器と通信を行う通信手段を備えた電子機器に関し,特に,複数の電子機器が存在する場合に,操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限する機能制限モードへの移行やその解除のための操作を簡略化できる電子機器に関するものである。
家庭で利用される電子機器は,幼児などによる誤操作を防止するため,所定の操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限する(処理を実行しないことを含む)機能を備えるものが多く,その機能は一般にチャイルドロック機能と呼ばれている。
例えば,特許文献1には,チャイルドロックスイッチをロックするロックモードへ移行した後に誤って電源が切られた場合でも,状況に応じて電源スイッチの入操作を可能とするチャイルドロック装置が示されている。
前記チャイルドロック機能を備えた電子機器は,通常,その操作部に対する所定の操作が検知されるごとに,操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限するモードへの移行とその解除とを切り替える。ここで,前記所定の操作とは,例えば,前記電子機器の操作部に設けられた専用キー(チャイルドロックキー)に対する押下操作や,他の機能と兼用される操作キーに対する特殊操作(長押し操作など)などである。
一方,テレビジョン受像機や録画再生装置(例えば,DVDプレイヤー)などのAV機器(電子機器の一例)は,映像処理や音声処理などに関する各種の調整パラメータの設定機能や録画予約機能など,ユーザの操作入力を通じた情報設定機能を備えるものが多い。このような情報設定機能を備えるAV機器は,幼児などにより誤操作がなされると,適切に設定された調整パラメータの消失や録画予約の情報,或いは録画情報(映像データや音声データ)の消失にもつながりその影響が大きい。さらに,テレビジョン受像機などのAV機器は,幼児向け放送番組や幼児向けビデオ(DVD)の鑑賞のためにも用いられることから,幼児が利用することが多い。このため,AV機器においても,前記チャイルドロック機能のように,操作に対応する処理の実行を制限する機能が設けられることが望ましい。
一方,一般家庭では,1つの部屋の中に複数の電子機器が設置されることが多い。例えば,リビングルームなどにテレビジョン受像機と録画再生装置とが設置されることはごく一般的である。
また,複数の電子機器相互間,例えば,テレビジョン受像機と録画再生装置やセットトップボックス(STB)との間で信号伝送を行う手段の1つとして,特許文献2に示されるように,HDMI規格に準拠した信号伝送手段(以下,HDMIインターフェースという)がある。このHDMIインターフェースは,外観上1本にまとめられたケーブルによってデジタルの映像信号及び音声信号を同時に伝送でき,シンプルな配線と劣化のない信号伝送とを実現できる。ここで,HDMIインターフェースは,符号化されていない(非圧縮の)映像信号及び音声信号を伝送(ベースバンド方式で伝送)するため,機器間における信号の符号化方式の違いに影響されず,拡張性及び永続性(将来,新たな符号化方式を採用する機器とも接続できる可能性)に優れている。
また,HDMI規格は,さらにその中でCEC(Consumer Electronics Control)規格が規定されており,HDMIインターフェースは,そのCEC規格に準拠した信号伝送ライン(以下,CECラインという)を内包した信号伝送手段として構成される。このCECラインを内包するHDMIインターフェースは,映像信号及び音声信号の伝送に加え,CECラインを通じてその他の情報(制御情報など)を伝送することが可能である。なお,HDMIインターフェースは,映像信号及び音声信号については一方向にのみ伝送可能であるが,CECラインを通じた情報伝送は双方向で可能である。
特開2000−82352号公報 特開2004−208290号公報
ところで,複数の電子機器が配置されている部屋に,幼児など電子機器に対する操作を制限したいユーザが存在する場合に,それら複数の電子機器全てについて,操作に対応する処理の実行を制限するモード(以下,機能制限モードという)へ移行させることが望ましい。なお,前記チャイルドロックモードは,前記機能制限モードの典型例である。
しかしながら,前記特許文献1に示されるように,従来の電子機器は,それ自体に設けられたスイッチ(チャイルドロックスイッチ等)の操作に応じて前記機能制限モードへの移行処理を実行する。このため,複数の電子機器を前記機能制限モードへ移行させたい場合,ユーザは,複数の電子機器それぞれについて前記機能制限モードへの移行操作を行う必要があり,その操作が非常に煩雑であるという問題点があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,テレビジョン受像機や録画再生装置等の電子機器が複数存在する場合に,それらを処理の実行を制限するモードへ移行させるために必要な操作を簡略化できる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,1又は複数の外部の電子機器と通信を行う通信手段を備え,さらに,次の(1)〜(4)に示す構成要素を備えた電子機器である。
(1)所定の操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限する(同処理を実行しないことを含む)機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立当否を検知する条件検知手段。
(2)前記条件検知手段の検知結果に従って前記機能制限モードへの移行とその解除とを切り替える機能制限制御手段。
(3)前記条件検知手段により前記機能制限モードへの移行条件の成立が検知された場合に,前記通信手段を通じて前記外部の電子機器に対して前記機能制限モードへの移行を指示するコマンドを送信する制限コマンド送信手段。
(4)前記条件検知手段により前記機能制限モードの解除条件の成立が検知された場合に,前記通信手段を通じて前記外部の電子機器に対して前記機能制限モードの解除を指示するコマンドを送信する解除コマンド送信手段。
なお,前記外部の電子機器は,前記コマンドに応じて前記機能制限モードへの移行やその解除を行うものである。また,前記チャイルドロックモードは,前記機能制限モードの典型例である。
以上の構成要素を備えた電子機器は,自らが前記機能制限モードへ移行又はその解除を行う際に,前記通信手段を通じて他の電子機器(前記外部の電子機器)に対しても前記機能制限モードへの移行を指示し,その指示に応じて前記外部の電子機器も,前記機能制限モードへ移行又はその解除を行う。
これにより,ユーザは,複数の電子機器が通信可能に接続されたシステム全体のうち,いずれかの電子機器に対して前記機能制限モードへの移行又はその解除のための操作を行えば,前記システム全体が一括して前記機能制限モードの状態やその解除状態となる。
また,前記条件検知手段の例としては,以下のような例が考えられる。
例えば,前記条件検知手段が,所定の操作部に対する予め定められた機能制限操作及び機能制限解除操作がなされたことの検知により,前記機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立を検知する第1条件検知手段を備える例が考えられる。
これにより,当該電子機器に対する操作のみによって,当該電子機器と前記通信手段により通信可能な前記外部の通信機器とが,一括して前記機能制限モードの状態とその解除状態とに切り替わる。例えば,当該電子機器がテレビジョン受像機であり,前記外部の電子機器が録画再生装置やセットトップボックス等である場合,ユーザは,前記テレビジョン受像機以外の機器に対する操作を意識しなくてよい。
また,前記条件検知手段が,前記外部の電子機器から前記通信手段を通じて入力される情報に基づいて前記機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立を検知する第2条件検知手段を備える例も考えられる。
これにより,前記外部の電子機器において前記機能制限モードへの移行又はその解除を行うべき事象が生じた場合に,当該電子機器がその旨の情報を受信し,当該電子機器が主導してシステム全体を前記機能制限モードは移行させたりそれを解除させたりする制御を行うことができる。ここで,前記機能制限モードへの移行を行うべき事象としては,例えば,前記外部の電子機器がDVDプレイヤー等の映像再生装置である場合に,DVD等の情報記録媒体に,再生中又はこれから再生する映像データが幼児向けの映像データである旨の情報が記録されていること等である。
なお,本発明に係る電子機器は,例えば,前記外部の電子機器から所定の信号伝送手段を通じて入力される映像信号に基づいて映像を表示する映像表示手段を具備するもの,即ち,映像表示装置であることが考えられる。
一方,本発明に係る電子機器が映像再生装置である場合も考えられる。
即ち,本発明に係る電子機器が,所定の情報記録媒体に記録された映像データに基づく映像信号を所定の信号伝送手段を通じて映像表示手段を備えた前記外部の電子機器に出力する映像再生手段を具備する場合である。 この場合,前記条件検知手段が,前記映像再生手段が再生中又はこれから再生する前記映像データと対応付けられて前記情報記録媒体に記録されている情報に予め設定されたロック対象情報(例えば,前記映像データが幼児向けのデータである旨の情報等)が含まれている場合に前記ロック条件の成立を検知する第3条件検知手段を具備することが考えられる。
また,前記通信手段としては,昨今,電子機器相互間を接続するための汎用的な通信手段として普及しつつあるHDMI規格におけるCEC規格に準拠したCEC信号伝送手段が考えられる。
前記CEC信号伝送手段は,これを備えた電子機器がその多くの部品に通電がなされていない状態(いわゆる待機状態)である場合にも通信可能な状態を維持している。このため,前記外部の電子機器が前記待機状態であっても,前記機能制限モードへの移行及びその解除を一括して行う制御を有効な状態に維持できる。
また,本発明に係る電子機器における前記機能制限モードであるときの制限機能の具体例としては,特定の操作部(電源キーや録画キーなど)に対する操作に応じた処理の実行を制限するいわゆるチャイルドロック機能の他,所定の操作に応じて出力対象(映像出力や音声出力を行う対象)として特定(選択)されたコンテンツ(放送番組やWebページなど)が,事前に設定された制限条件を満たすものである場合にそのコンテンツの出力を制限するいわゆるVチップ機能やペアレンタルコントロール機能なども考えられる。
例えば,本発明に係る電子機器が,以下の(5)〜(8)に示す各構成要素をさらに備えることにより,複数の機器についていわゆるVチップ機能を一括設定できる電子機器(放送信号受信装置)を実現できる。
(5)入力された放送信号について前記操作部に対する操作に応じて放送チャンネルを選局する選局手段。
(6)前記選局手段により選局された放送チャンネルで放送中の放送番組である選択放送番組の内容を出力する番組内容出力手段。
(7)放送番組の出力制限の条件に関する出力制限条件情報を記憶する出力制限条件情報記憶手段。
(8)前記機能制限モードであるときに,前記放送信号に含まれる前記選択放送番組に関する情報と前記出力制限条件情報とに基づいて前記選択放送番組を前記番組内容出力手段により出力することを制限する番組内容出力制限手段。
また,本発明に係る電子機器が,以下の(9)〜(12)に示す各構成要素をさらに備えることにより,複数の機器についていわゆるペアレンタルコントロール機能を一括設定できる電子機器を実現できる。
(9)前記操作部に対する操作に応じて外部装置から所定の通信媒体を通じてコンテンツを取得するコンテンツ取得手段。
(10)前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段。
(11)コンテンツの出力制限の条件に関する出力制限条件情報を記憶する出力制限条件情報記憶手段。
(12)前記機能制限モードであるときに,前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツに含まれる情報と前記出力制限条件情報とに基づいて該コンテンツを前記コンテンツ出力手段により出力することを制限するコンテンツ出力制限手段。
本発明に係る電子機器は,自らが前記機能制限モードへ移行又はその解除を行う際に,通信手段を通じて通信可能な外部の電子機器に対しても,前記機能制限モードへ移行又はその解除がなされるよう制御する。即ち,ユーザは,複数の電子機器が通信可能に接続されたシステム全体のうち,いずれかの電子機器に対して前記機能制限モードへの移行又はその解除のための操作を行うだけで,前記システム全体を一括して前記機能制限モードの状態やその解除状態に切り替えることができる。その結果,複数の電子機器が存在する場合に,それらを前記機能制限モードへ移行させたりそれを解除したりするために必要な操作が簡略化され,電子機器の操作性が向上する。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施形態に係る電子機器の一例であるテレビジョン受像機X及び録画再生装置Yを含むAVシステムZの概略構成を表すブロック図,図2はテレビジョン受像機Xが備えるリモコンのキー配置の一例を表す図,図3はAVシステムZにおけるチャイルドロック処理の手順を表すフローチャートである。
まず,図1に示すブロック図を用いて,本発明の実施形態に係る電子機器の一例であるテレビジョン受像機X及び録画再生装置を含むAVシステムZの構成について説明する。
前記AVシステムZは,映像表示部5を備えるテレビジョン受像機Xと録画機能及び再生機能を備える複数(図1では2台)の録画再生装置Yとが,HDMI規格に準拠した信号伝送手段であるHDMIインターフェースWによって通信可能に構成されたシステムである。ここで,HDMIインターフェースWは,映像信号及び音声信号(いずれもデジタル信号)を伝送するTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン41と,HDMI規格のオプション規格であるCEC規格に準拠したCECライン42を含んでいる。なお,TMDSライン41は,複数本の信号ラインにより構成され,TMDSライン41及びCECライン42は,見かけ上1本のHDMIケーブル40として構成されている。
前記テレビジョン受像機X及び前記録画再生装置Yは,その操作部に対する操作が検知された場合に,その操作に応じた処理を実行しない(処理の実行を制限することの一例)状態であるチャイルドロックモード(前記機能制限モードの一例)へ移行したり,その状態を解除したりするチャイルドロック機能を備えている。
そして,前記AVシステムZの特徴は,前記テレビジョン受像機X又は前記録画再生装置Yのいずれかに対して前記チャイルドロックモードへの移行又はその解除のための操作が行われた場合に,前記HDMIインターフェースW(通信手段の一例)を通じて情報伝送を行うことにより,前記AVシステム全体が一括して前記チャイルドロックモードへの移行やその解除が行われる点である。その詳細については後述する。
[テレビジョン受像機X]
前記テレビジョン受像機Xは,図1に示すように,チューナ1,2つのHDMI受信部2xa,2ya,CECインターフェース2xb,映像切替回路3,映像処理回路4,映像表示部5,制御回路6,リモコンインターフェース(I/F)回路7,リモコン8,サブMPU9,音声切替回路10,音声処理回路11,アンプ12,スピーカ13,通電切替回路14及びロック通知部15等を具備して構成されている。
前記チューナ1は,地上波放送信号やBS衛星放送信号等の放送信号から,前記制御回路6により指示される放送チャンネルの信号を抽出(選局)するとともに,その抽出信号の検波によって映像信号及び音声信号を取り出し,その映像信号及び音声信号の各々を映像切替回路3及び音声切替回路10各々へ伝送するものである。
また,前記HDMI受信部2xa,2ya(図中,HDMI−RXと表記)は,HDMI規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このHDMI受信部2xa,2yaは,TMDSライン41を通じて,外部装置(ここでは,録画再生装置Y)からベースバンド方式で映像信号及び音声信号を入力し,それらを映像切替回路3及び音声切替回路10各々へ伝送する。
前記CECインターフェース2xb(CEC信号伝送手段に相当)は,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このCECインターフェース2xbは,CECライン42を通じて,外部装置(ここでは,録画再生装置Y)との間で情報の送受信を行う。CECインターフェース2xbの受信情報の直接の伝送先及び送信情報の直接の供給元は,サブMPU9である。
図1に示す例では,テレビジョン受像機Xは,2台の録画再生装置Z(外部装置)それぞれに対応する2つのHDMI受信部2xa,2yaを備えている。また,CECインターフェース2xbは,2台の録画再生装置Zに対して1つだけ設けられている。
前記映像切替回路3は,チューナ1及びHDMI受信部2xa,2yaからの映像信号を入力し,それらの映像信号のうちの任意の1つの映像信号を制御回路6からの指示に従って選択して出力するものである。
前記映像処理回路4は,映像切替回路3から出力された映像信号に対して各種信号処理を行うものである。例えば,映像処理回路4は,映像切替回路3からの映像信号に,制御回路6から指定された情報の映像をスーパーインポーズする(重ね合わせる)OSD機能を備えている。
前記映像表示部5は,液晶パネル及び液晶ドライバを備えた液晶表示部などにより構成され,映像処理回路4から出力される映像信号に基づく映像を表示するものである。なお,前記映像表示部5が,外部の電子機器である前記録画再生装置Yから前記TMDSライン41を通じて入力される映像信号に基づいて映像を表示する前記映像表示手段の一例である。
前記音声切替回路10は,チューナ1からの音声信号及びHDMI受信部2xa,2yaからの音声信号が入力され,それらの音声信号のうちの任意の1つの音声信号を,制御回路6からの指示に従って音声処理回路11に出力するものである。
前記音声処理回路11は,音声切替回路10から出力された信号に対し,イコライズ処理やD/A変換処理等を行うものである。
前記アンプ12は,音声処理回路11による処理後の音声信号を,制御回路6からの指示に従って増幅或いは減衰させる処理(ボリューム調節処理)を行い,スピーカ13に出力するものである。
ここで,前記チューナ1a〜1c,前記映像切替回路3,前記映像処理回路4,前記映像表示部5,前記音声切替回路10,前記音声処理回路11及び前記アンプ12は,映像及び音声を出力する処理を行う機器であり,以下,これらを総称して出力機器という。
また,前記ロック通知部15は,当該テレビジョン受像機Xが,前記チャイルドロックモードの状態である場合に,その旨をユーザに通知するものであり,LEDランプ及びそのLEDランプの駆動回路を備えている。
前記通電切替回路14は,不図示の電源回路が商用電源に接続された状態において,前記サブMPU9からの制御指令に従って,本テレビジョン受像機Xの通電状態を「稼動状態」から「待機状態」へ,又は前記「待機状態」から前記「稼動状態」へ切り替える回路である。
ここで,前記待機状態とは,前記HDMIインターフェースWを構成する機器,前記リモコンインターフェース回路7及び前記サブMPU9に対する電力供給は行われているが,前記制御回路8及び前記出力機器に対する電力供給が行われていない状態である。
一方,前記稼動状態とは,前記リモコンインターフェース回路7,前記通電切替回路14,前記制御回路8及び前記出力機器に対する電力供給が行われている状態である。
前記制御回路6は,演算手段であるMPU6a,そのMPU6aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM6b(EPROM),MPU6aが実行する処理において読み書きされる各種情報を記憶するEEPROM6c等を備え,当該テレビジョン受像機X全体を制御するものである。この制御回路6は,MPU6aがROM6bに記憶されたプログラムを実行することによって各種の処理を実行する。
前記サブMPU9は,制御回路6と,リモコンインターフェース回路7及びCECインターフェース2xbとの間で情報伝送を中継する処理を実行するマイクロコンピュータである。さらに,前記サブMPU9は,前記リモコンインターフェース回路7を通じて得られる情報(前記リモコン8に対する操作の情報)に基づいて,当該テレビジョン受像機Xを前記チャイルドロックモードとその解除モードとのいずれかに切り替える処理(チャイルドロック処理)も実行する。その詳細は後述する。なお,このサブMPU9は,不図示のROMに予め記憶されたプログラムを実行することによって各種の処理を実行する。
前記リモコン8は,当該テレビジョン受像機Xの動作の制御用の無線信号(例えば,赤外線信号)を出力するリモート操作器であり,図2に示す総キー(操作入力部)や無線信号出力回路等を備えている。
図2に前記リモコン8のキー配置の一例を示す。
前記リモコン8は,図2に示すように,電源キー8a,数字キー8b,音量キー8c,順次選局キー8d,ロックキー8e等の複数の操作キーを有している。
前記電源キー8aは,当該テレビジョン受像機Xを前記待機状態と前記稼動状態とのいずれの状態にするかを切り替えるための操作キーである。
前記数字キー8bは,複数の放送チャンネルの番号に対応した複数の操作キー(「1」〜「12」の数字キー)であり,前記映像表示部5に表示させる番組映像の放送チャンネルを切り替えるための操作キーである。
前記音量キー8cは,音量の大小を調節するための操作キーである。
前記順次選局キー8dは,放送チャンネルを1チャンネルずつ順次切り替えるための操作キーである。
前記ロックキー8eは,前記テレビジョン受像機Xの状態を前記チャイルドロックモードの状態にするか,その解除状態にするかを切り替えるための操作キーである。
前記リモコン8は,これらの操作キーが操作された場合に,その操作に応じた無線信号を出力する。
一方,リモコンインターフェース回路7は,リモコン8から伝送される無線信号(赤外線信号等)を受信し,これを電気信号に変換することにより,リモコン8から伝送される各種情報を取得するとともに,その取得情報をサブMPU9に伝送するものである。
[録画再生装置Y]
前記録画再生装置Yは,図1に示すように,チューナ21,録画・再生回路22,HDD23a(ハードディスクドライブ),DVDドライブ23b,HDMI送信部25a,CECインターフェース25b,制御回路24,リモコンインターフェース回路26,リモコン27,サブMPU28,通電切替回路29及びロック通知部30等を具備して構成されている。
ここで,チューナ21,リモコンインターフェース回路26,リモコン27,サブMPU28,通電切替回路29及びロック通知部30は,それぞれテレビジョン受像機Xにおけるチューナ1,リモコンインターフェース回路7,リモコン8,サブMPU9,通電切替回路14及びロック通知部15と同様のものである。
なお,前記録画再生装置Yにおける前記待機状態とは,前記HDMIインターフェースWを構成する機器(前記HDMI送信部25a及びCECインターフェース25b),前記リモコンインターフェース回路26及び前記サブMPU28に対する電力供給は行われているが,前記チューナ21,前記録画・再生回路22,前記HDD23a,前記DVDドライブ23b及び前記制御回路24に対する電力供給が行われていない状態である。
前記録画・再生回路22は,放送番組の録画処理及び録画番組の再生処理を実行するものである。即ち,録画・再生回路22は,チューナ21により抽出された番組の放送信号(映像信号及び音声信号)を圧縮符号化してHDD23a或いはDVDドライブ23bにセットされたDVD(光ディスク)に記録する録画処理を実行する。さらに,録画・再生回路22は,HDD23a又はDVDドライブ23bにセットされたDVDに録画(記録)された放送番組のデータを復号化しながらHDMI送信部25aを通じて外部出力する再生処理を実行する。
なお,前記録画・再生回路22が,情報記録媒体(DVD又はハードディスク)に記録された映像データに基づく映像信号を,信号伝送手段である前記HDMI送信部25aを通じて,映像表示部5を備えた前記テレビジョン受像機X(前記外部の電子機器の一例)に出力する前記映像再生手段の一例である。
前記HDMI送信部25a(図中,HDMI−TXと表記)は,HDMI規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このHDMI送信部25aは,TMDSライン41を通じて,外部装置(ここでは,テレビジョン受像機X)に対し,ベースバンド方式で映像信号及び音声信号を出力する。
前記CECインターフェース25bは,テレビジョン受像機XにおけるCECインターフェース2xbと同様に,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送インターフェースである(CEC信号伝送手段に相当)。このCECインターフェース25bは,CECライン42を通じて,外部装置(ここでは,テレビジョン受像機X)との間で情報の送受信を行う。CECインターフェース25bの受信情報の直接の伝送先及び送信情報の直接の供給元は,サブMPU28である。
前記制御回路24は,演算手段であるMPU24a,そのMPU24aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM24b(EPROM),MPU24aが実行する処理において読み書きされる各種情報を記憶するEEPROM24c等を備え,当該録画再生装置Y全体を制御するものである。この制御回路24は,MPU24aがROM24bに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。
ところで,前記テレビジョン受像機Xにおける前記サブMPU9及び前記録画再生装置Yにおける前記サブMPU28は,それぞれの前記リモコン8,27の操作キーに対する操作があったことが検知された場合に,その時点で自装置が前記チャイルドロックモードの状態であるか否かに応じて,検知した操作に応じた処理の実行を行うか否かを制限する機能を備えている。以下,前記チャイルドロックモードの状態であること及びその解除状態であることを,それぞれチャイルドロックON状態及びチャイルドロックOFF状態という。なお,前記サブMPU9,28は,前記リモコンインターフェース回路7,26を通じて入力される情報に基づいて,前記リモコン8,27においてどのような操作が行われたかを検知する。
また,前記サブMPU9,28は,その主メモリにON値又はOFF値のいずれかを表す情報であるモードフラグ情報を記憶しており,そのモードフラグ情報がON値であるかOFF値であるかにより,前記チャイルドロックON状態であるか前記チャイルドロックOFF状態であるかを判別する。
以下,前記チャイルドロックON状態及び同OFF状態である場合において,前記サブMPU9,28が前記ロックキー8e以外の操作キーの操作を検知したときの処理について説明する。なお,便宜上,図2に示す前記リモコン8の各操作キー及びその符号と,前記録画再生装置Yのリモコン27が備える操作キー及びその符号とは同じものとして記載する。
<電源キーの操作に対する処理>
前記サブMPU9,28は,前記チャイルドロックOFF状態である場合,前記リモコン8,27の前記電源キー8aの操作を検知するごとに電源のON/OFF切り替え処理,即ち,前記通電切替回路14,29を制御することによって前記稼動状態から前記待機状態へ,又は前記待機状態から前記稼動状態への切り替え処理を行う。
一方,前記サブMPU9,28は,前記チャイルドロックON状態である場合は,前記リモコン8,27の前記電源キー8aの操作を検知しても,それに応じた処理を行わない(無視する)。これにより,通電状態が不用意に切り替えられることが防止される。
<電源キー及びロックキー以外の操作に対する処理>
また,前記サブMPU9,28は,前記電源キー8a及び前記ロックキー8e以外の操作キーの操作を検知した場合,そのとき前記稼動状態であって,かつ,前記チャイルドロックOFF状態であるときは,検知した操作キーの情報を前記制御回路6,24に引き渡す。
これにより,前記制御回路6,24は,前記サブMPU9,28から引き渡された情報に応じた処理を実行する。
例えば,前記稼動状態であるテレビジョン受像機Xにおいて,前記制御回路6は,前記サブMPU9から前記数字キー8bの情報が引き渡された場合,その数字に対応する放送チャンネルを選局する処理を実行する。このことは,前記録画再生装置Yにおいても同様である。
これに対し,前記サブMPU9,28は,前記電源キー8a及び前記ロックキー8e以外の操作キーの操作を検知した場合,そのとき前記稼動状態であっても,前記チャイルドロックON状態であるときは,検知した操作キーに対応する処理は実行しない(操作は無視する)。
また,前記サブMPU9,28は,前記電源キー8a及び前記ロックキー8e以外の操作キーの操作を検知した場合,そのとき前記待機状態であるときは,前記チャイルドロックの状態に関わらず,検知した操作に応じた処理を行わない(操作は無視する)。
以上が,前記チャイルドロックON状態及び同OFF状態それぞれにおける,操作キーに対する操作がなされたときの処理の概要である。
以下,前記チャイルドロックON状態と前記チャイルドロックOFF状態とを切り替える前記チャイルドロック処理について説明する。
次に,図3に示すフローチャートを参照しつつ,AVシステムZにおける前記チャイルドロック処理の手順について説明する。なお,以下に示すS101,S102,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。
前記チャイルドロック処理は,前記テレビジョン受像機Xと前記録画再生装置Yとが,HDMIインターフェースWを通じて情報の授受を行いつつ実行する処理である。以下,先にテレビジョン受像機X側の処理について説明し,続けて録画再生装置Y側の処理について説明する。
まず,前記チャイルドロック処理におけるテレビジョン受像機X側の処理について説明する。
[ステップS101]
テレビジョン受像機Xにおいて,まず,前記サブMPU9は,その時点における当該テレビジョン受像機Xが,チャイルドロックモードである状態(ON状態)であるかその解除状態(OFF状態)であるかを判別する(S101)。ここで,前記サブMPU9は,その主メモリに記憶されたモードフラグ情報がON値であるかOFF値であるかによって前記ON状態であるか前記OFF状態であるかを判別する。なお,前記モードフラグ情報の初期値は,チャイルドロックモードの解除状態に対応するOFF値である。
[ステップS102,S103]
そして,前記サブMPU9は,チャイルドロックモードの前記OFF状態である(前記ON状態ではない)と判別した場合,チャイルドロックモードへの移行条件である次の2つの条件(第1ロック条件及び第2ロック条件)のいずれかが成立したか否かを検知する処理を実行し,その条件のいずれかの成立が検知されるまでその処理を繰り返す(S102,S103:前記条件検知手段の一例)。
前記第1ロック条件は,前記リモコン8の操作部の1つである前記ロックキー8eに対する長押し操作(前記予め定められた機能制限操作の一例)がなされたという条件である。ここで長押し操作とは,予め定められた時間(例えば2〜5秒程度)継続して操作キーを押下し続ける操作のことである。前記サブMPU9は,前記リモコンインターフェース回路7を通じて,前記ロックキー8eに対応する信号が一定時間以上継続して入力されるか否かにより,前記ロックキー8eの長押し操作の有無を検知する。なお,この第1ロック条件を検知する前記サブMPU9が,前記第1条件検知手段の一例である。
前記第2ロック条件は,前記録画再生装置Y(前記外部の電子機器の一例)から前記CECライン42及び前記CECインターフェース2xb(前記通信手段及び前記CEC伝送手段の一例)を通じてチャイルドロックモードへの移行を指示するコマンド(以下,チャイルドロックモードON指令コマンドという)が入力さたという条件である。なお,この第2ロック条件を検知する前記サブMPU9が,前記第2条件検知手段の一例である。
[ステップS104〜S106]
そして,前記サブMPU9は,前記チャイルドロックモードへの移行条件のいずれかの成立を検知すると,その主メモリに記憶されている前記モードフラグ情報の値を,チャイルドロックモードのON状態を表すON値に設定(更新)する(S104)。その結果,当該テレビジョン受像機Xは,前記チャイルドロックモードON状態となり,これ以後,前記サブMPU9は,前述したように,前記ロックキー8e以外の操作キーに対する操作を検知しても,それに対応する処理を実行しない(無視する)。
さらに,前記サブMPU9は,前記ロック通知部15を制御することにより,前記チャイルドロックモードON状態であることを通知するLEDランプを点灯させる(S105)。
さらに,前記サブMPU9は,前記CECラインを通じて,このCECラインにより接続されている全ての外部の電子機器(この実施形態では,2台の前記録画再生装置Y)に対し,前記チャイルドロックモードへの移行を指示するコマンドであるチャイルドロックモードON指令コマンドを送信する(S106)。
このように,前記サブMPU9は,ステップS102又はS103において前記チャイルドロックモードへの移行条件の成立を検知した場合に,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送手段であるCECライン42を通じて外部の電子機器(録画再生装置Y)に対して前記チャイルドロックモードON指令コマンド送信する(S106,制限コマンド送信手段の一例)。そのコマンドを受信した前記録画再生装置Yは,後述するように,前記チャイルドロックモードへ移行する(S208)。その結果,AVシステムZを構成する各機器が,一括して前記チャイルドロックモードに移行した状態となる。
[ステップS107,S108]
一方,前記サブMPU9は,ステップS101において前記チャイルドロックモードON状態であると判別した場合,或いは前記ステップS106の処理を実行した後に,チャイルドロックモードの解除条件である次の2つの条件(第1解除条件及び第2解除条件)のいずれかが成立したか否かを検知する処理を実行し,その条件のいずれかの成立が検知されるまでその処理を繰り返す(S107,S108:前記条件検知手段の一例)。
前記第1解除条件は,前記リモコン8の操作部の1つである前記ロックキー8eに対する長押し操作(前記予め定められた機能制限解除操作の一例)がなされたという条件である。その検知処理は,ステップS102の処理と同じである。なお,この第1解除条件を検知する前記サブMPU9が,前記第1条件検知手段の一例である。
また,前記第2解除条件は,前記録画再生装置Y(前記外部の電子機器の一例)から前記CECライン42及び前記CECインターフェース2xb(前記通信手段及び前記CEC伝送手段の一例)を通じてチャイルドロックモードの解除を指示するコマンド(以下,チャイルドロックモードOFF指令コマンドという)が入力さたという条件である。なお,この第2解除条件を検知する前記サブMPU9が,前記第2条件検知手段の一例である。
[ステップS109〜S111]
そして,前記サブMPU9は,前記チャイルドロックモードの解除条件のいずれかの成立を検知すると,その主メモリに記憶されている前記モードフラグ情報の値を,チャイルドロックモードのOFF状態を表すOFF値に設定(更新)する(S109)。その結果,当該テレビジョン受像機Xは,前記チャイルドロックモードOFF状態となり,これ以後,前記サブMPU9は,前述したように,前記ロックキー8e以外の操作キーに対する操作を検知した場合,検知した操作に対応する処理を実行する状態となる。
さらに,前記サブMPU9は,前記ロック通知部15を制御することにより,前記チャイルドロックモードON状態であることを通知するLEDランプを消灯させる(S110)。
さらに,前記サブMPU9は,前記CECラインを通じて,このCECラインにより接続されている全ての外部の電子機器(この実施形態では,2台の前記録画再生装置Y)に対し,前記チャイルドロックモードの解除を指示するコマンドであるチャイルドロックモードOFF指令コマンドを送信する(S111)。
以上に示したように,前記サブMPU9は,前記チャイルドロックモードへの移行条件の検知(S102,S103)及びその解除条件の検知(S107,S108)の結果に従って,前記チャイルドロックモード(機能制限モードの一例)への移行(S104)とその解除(S109)とを切り替える(前記機能制限制御手段の一例)。
また,前記サブMPU9は,ステップS107又はS108において前記チャイルドロックモードの解除条件の成立を検知した場合に,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送手段であるCECライン42を通じて外部の電子機器(録画再生装置Y)に対して前記チャイルドロックモードOFF指令コマンド送信する(S111,解除コマンド送信手段の一例)。そのコマンドを受信した前記録画再生装置Yは,後述するように,前記チャイルドロックモードの解除処理(S212)を実行する。その結果,AVシステムZを構成する各機器が,一括して前記チャイルドロックモードの解除状態となる。
次に,前記チャイルドロック処理における録画再生装置Y側の処理について説明する。
[ステップS201]
録画再生装置Yにおいて,まず,前記サブMPU28は,その時点における当該録画再生装置Yが,チャイルドロックモードである状態(ON状態)であるかその解除状態(OFF状態)であるかを判別する(S201)。ここで,前記サブMPU28は,前記ステップS101と同様に,その主メモリに記憶された前記モードフラグ情報がON値であるかOFF値であるかによって前記ON状態であるか前記OFF状態であるかを判別する。前記モードフラグ情報の初期値はOFF値である。
[ステップS202〜S204]
そして,前記サブMPU28が,前記チャイルドロックモードOFF状態であると判別した場合,そのサブMPU28が,チャイルドロックモードへの移行条件である前述した2つの条件(前記第1ロック条件及び前記第2ロック条件)の成立を検知する処理を実行する(S202,S203)。さらに,前記制御回路24が,もう1つの前記移行条件である第3ロック条件の成立を検知する処理を実行する(S204)。これら3つのロック条件それぞれの成立を検知する処理は,その条件のいずれかの成立が検知されるまで繰り返される(S202〜S204:前記条件検知手段の一例)。但し,前記制御回路24による前記第3ロック条件の成立を検知する処理は,当該録画再生装置Yが前記稼動状態である場合にのみ実行される。
前記第1ロック条件及び前記第2ロック条件は,前述したように,それぞれ前記リモコン27における前記ロックキー8eに対する長押し操作がなされたという条件,及び前記テレビジョン受像機Xから前記CECライン42及び前記CECインターフェース25b(前記通信手段及び前記CEC伝送手段の一例)を通じて前記チャイルドロックモードON指令コマンドが入力さたという条件である。
また,前記第3ロック条件は,前記録画・再生回路22が,幼児向けの録画データ(ビデオ)を再生中又はこれから再生しようとしているという条件である。即ち,前記第3ロック条件は,前記録画・再生回路22(前記映像再生手段の一例)が再生中(又はこれから再生する)の前記録画データ(映像データを含む)と対応付けられて,前記ハードディスクドライブ23a又は前記DVDドライブ23bにセットされたDVD(前記情報記録媒体の一例)に記録されている情報(以下,録画関連情報という)に,幼児向けのデータである旨の情報(予め設定されたロック対象情報の一例)が含まれているという条件である。ここで,前記録画関連情報は,例えば,前記録画データと対応付けられて記憶された番組タイトルの情報や,DVDのタイトル情報である。なお,この第3ロック条件を検知する前記制御回路24が,前記第3条件検知手段の一例である。
より具体的には,前記制御回路24は,ステップS204において,まず,前記リモコン27により所定のビデオ再生開始操作がなされたか否かを検知する。前記ビデオ再生開始操作は,前記ハードディスクドライブ23aに録画された録画データ(映像データ及び音声データを含む),又は前記DVDドライブ23bにセットされたDVDに録画された録画データを再生する処理の開始操作である。
ここで,前記制御回路24は,前記ビデオ再生開始操作がなされたことを検知すると,前記ハードディスクドライブ23a又は前記DVDドライブ23bにセットされたDVDに,再生対象である録画データに関連づけられた前記録画関連情報を読み出し,例えば,その録画関連情報に「幼児」という文字列情報が含まれているか否かを判別することにより,前記第3ロック条件の成立を検知する。
なお,前記制御回路24は,前記ビデオ再生開始操作がなされたことを検知すると,前記録画・再生回路22を制御することにより,前記サブMPU28から引き渡された操作情報に対応した録画データの再生処理(ビデオ再生処理)を開始させる。
[ステップS205〜S207]
そして,ステップS202〜S204において,前記チャイルドロックモードへの移行条件のいずれかの成立が検知されると,前記サブMPU28は,その主メモリに記憶されている前記モードフラグ情報の値を,チャイルドロックモードのON状態を表すON値に設定(更新)する(S205)。その結果,当該録画再生装置Yは,前記チャイルドロックモードON状態となり,これ以後,前記サブMPU28は,前述したように,前記ロックキー8e以外の操作キーに対する操作を検知しても,それに対応する処理を実行しない(無視する)。
さらに,前記サブMPU28は,前記ロック通知部30を制御することにより,前記チャイルドロックモードON状態であることを通知するLEDランプを点灯させる(S206)。
さらに,前記サブMPU28は,前記CECラインを通じて,このCECラインにより接続されている前記テレビジョン受像機Xに対し,前記チャイルドロックモードへの移行を指示するコマンドであるチャイルドロックモードON指令コマンドを送信する(S207)。
このように,前記サブMPU28は,ステップS202〜S204において前記チャイルドロックモードへの移行条件の成立が検知された場合に,前記CECライン42を通じて外部の電子機器に対して前記チャイルドロックモードON指令コマンド送信する(S207,制限コマンド送信手段の一例)。また,そのコマンドを受信した前記テレビジョン受像機Xは,前述したように,前記チャイルドロックモードへの移行処理(S104)と,その他の録画再生装置Yへの前記チャイルドロックモードON指令コマンドの送信処理(S106)とを実行する。その結果,AVシステムZを構成する各機器が,一括して前記チャイルドロックモードに移行した状態となる。
[ステップS208〜S210]
一方,前記サブMPU28が,ステップS201において前記チャイルドロックモードON状態であると判別した場合,或いは前記ステップS207の処理を実行した後,前記サブMPU28及び前記制御回路24が,チャイルドロックモードの解除条件である3つの条件のいずれかが成立したか否かを検知する処理を実行する(S208〜210)。
即ち,前記サブMPU28が,前述した2つの解除条件(前記第1解除条件及び前記第2解除条件)のいずれかが成立したか否かを検知する処理を実行し(S208,S209),前記制御回路24が,もう1つの解除条件である第3解除条件の成立を検知する処理を実行する(S210)。これら3つの解除条件それぞれの成立を検知する処理は,その条件のいずれかの成立が検知されるまで繰り返される(S208〜S210:前記条件検知手段の一例)。但し,前記制御回路24による前記第3解除条件の成立を検知する処理は,当該録画再生装置Yが前記稼動状態である場合にのみ実行される。
前記第1解除条件及び前記第2解除条件は,前述したように,それぞれ前記リモコン27における前記ロックキー8eに対する長押し操作がなされたという条件,及び前記テレビジョン受像機Xから前記CECライン42及び前記CECインターフェース25b(前記通信手段及び前記CEC伝送手段の一例)を通じて前記チャイルドロックモードOFF指令コマンドが入力さたという条件である。
また,前記第3解除条件は,ステップS204において幼児向けの録画データ(ビデオ)の再生開始が検知された場合に,その幼児向けの録画データの再生処理が終了した,あるいはその終了から予め定められた時間が経過したという条件である。なお,この第3解除条件を検知する前記制御回路24が,前記第3条件検知手段の一例である。
[ステップS211〜S213]
そして,ステップS208〜S210において,前記チャイルドロックモードの解除条件のいずれかの成立が検知されると,前記サブMPU28は,その主メモリに記憶されている前記モードフラグ情報の値を,前記チャイルドロックモードOFF状態を表すOFF値に設定(更新)する(S211)。その結果,当該録画再生装置Yは,前記チャイルドロックモードOFF状態となり,これ以後,前記サブMPU28は,前述したように,前記ロックキー8e以外の操作キーに対する操作を検知した場合,検知した操作に対応する処理を実行する状態となる。
さらに,前記サブMPU28は,前記ロック通知部30を制御することにより,前記チャイルドロックモードON状態であることを通知するLEDランプを消灯させる(S212)。
さらに,前記サブMPU28は,前記CECラインを通じて,このCECラインにより接続されている前記テレビジョン受像機Xに対し,前記チャイルドロックモードOFF指令コマンドを送信する(S213)。
このように,前記サブMPU28は,ステップS208〜S210において前記チャイルドロックモードの解除条件の成立が検知された場合に,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送手段であるCECライン42を通じて外部の電子機器(テレビジョン受像機X)に対して前記チャイルドロックモードOFF指令コマンドを送信する(S213,解除コマンド送信手段の一例)。そのコマンドを受信した前記テレビジョン受像機Xは,前述したように,前記チャイルドロックモードの解除処理(S109)と,その他の録画再生装置Yへの前記チャイルドロックモードOFF指令コマンドの送信処理(S111)とを実行する。その結果,AVシステムZを構成する各機器が,一括して前記チャイルドロックモードの解除状態となる。
以上に示したように,前記サブMPU28は,前記チャイルドロックモードへの移行条件の検知(S202〜S204)及びその解除条件の検知(S208〜S210)の結果に従って,前記チャイルドロックモード(機能制限モードの一例)への移行(S205)とその解除(S211)とを切り替える(前記機能制限制御手段の一例)。
また,前記テレビジョン受像機X及び前記録画再生装置Yは,自らが前記チャイルドロックモード(前記機能制限モードの一例)へ移行(S104,S205)又はその解除(S109,S211)を行う際に,CECライン42を通じて他の機器に対しても前記チャイルドロックモードへの移行を指示し(S106,S111,S207,S213),その指示を受けた機器も,前記チャイルドロックモードへの移行又はその解除を行う。
これにより,ユーザは,前記AVシステムZ全体のうち,前記テレビジョン受像機X又は前記録画再生装置Yのいずれかに対して前記チャイルドロックモードへの移行又はその解除のための操作を行えば,システム全体が一括して前記チャイルドロックモードの状態やその解除状態となる。その結果,複数の電子機器(AV機器)を前記チャイルドロックモードへ移行させたりそれを解除したりするために必要な操作が簡略化され,AVシステムZ全体の操作性が向上する。
以上に示した実施形態は,操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限する機能制限モードの一例として,前記ロックキー8e以外の全ての操作キーに対する操作について,その操作に対応する処理を実行しない前記チャイルドロックモードを示した。
しかしながら,例えば,一部の操作キー(例えば,前記数字キー8bや前記選局キー8dのみ等)に対応する処理のみを実行しない機能制限モードを採用することも考えられる。
また,例えば,前記音量キー8cの操作に対応する音量調節処理における音量調節範囲を,予め定められた音量範囲内に制限する等の機能制限モードを採用すること等も考えられる。
また,前述した実施形態においては,前記チャイルドロックモード(機能制限モード)への移行のための操作(機能制限操作)或いはその解除操作(機能制限解除操作)に用いる操作キーとして,それ専用の前記ロックキー8eが前記リモコン8,27に設けられた例を示した。しかしながら,他の機能と兼用される操作キーを,前記機能制限操作や前記機能制限解除操作に用いる操作キーとして採用することも考えられる。この場合,例えばある操作キーの長押し操作や複数の操作キーの同時操作を,前記機能制限操作や前記機能制限解除操作として検知することが考えられる。
また,前記機能制限操作や前記機能制限解除操作に用いる操作キーとして,リモコン8,27に設けられた操作キーの他,電子機器本体に設けられた操作ボタン等を採用することも考えられる。
また,前述した実施形態は,前記機能制限モードが前記チャイルドロックモードである場合の例,即ち,前記機能制限モード(チャイルドロックモード)であるときに,特定の操作部(前記電源キー8aなど)に対する操作に応じた処理の実行を制限する機能を有するテレビジョン受像機Xについて示した。しかしながら,前記機能制限モードであるときの制限機能の具体例は,チャイルドロック機能以外も考えられる。
例えば,所定のVチップ制限モード(前記機能制限モードの一例)であるときに,所定の選局操作に応じてある放送チャンネルが出力対象として選局された場合に,その放送チャンネルで放送中の放送番組が事前に設定された制限条件を満たすものであれば,その放送番組の出力(映像表示や音声出力)を制限するいわゆるVチップ機能を備えた放送信号受信装置(テレビジョン受像機や録画再生装置など)に本発明を適用することも考えられる。
同様に,所定のペアレンタル制限モード(前記機能制限モードの一例)であるときに,サーバからインターネット等のネットワークを通じて所定のコンテンツ(Webページなど)が出力対象としてダウンロード(受信)された場合に,そのコンテンツが事前に設定された制限条件を満たすものであれば,そのコンテンツの出力(映像表示や音声出力)を制限するいわゆるペアレンタルコントロール機能を備えた電子機器に本発明を適用することも考えられる。
以下,自装置が前記Vチップモードもしくは前記ペアレンタル制限モードへの移行又はその解除を行う場合に,他の機器に対しても前記Vチップモードもしくは前記ペアレンタル制限モードへの移行又はその解除を行わせる機能を備えたテレビジョン受像機X1及びテレビジョン受像機X2について説明する。なお,テレビジョン受像機X1及びテレビジョン受像機X2も,図1のブロック図に示した前記テレビジョン受像機Xと同じ構成要素を備えている。
まず,前記Vチップモードへの一括移行及びその一括解除を行う機能を備えたテレビジョン受像機X1について説明する。
図3に示した処理において前記チャイルドロックモードを前記Vチップモードと置き換えた処理が,テレビジョン受像機X1及びその通信相手となる録画再生装置が実行する処理となる。
但し,テレビジョン受像機X2においては,図3におけるステップS102において,前記Vチップモードへ移行する第1の条件(前記第1ロック条件に相当)は,前記リモコン8の操作部の1つであるVチップキー(前記ロックキー8eに相当)に対する操作がなされた後,予め前記EEPROM6cに記憶(登録)されたパスワードが前記リモコン8の前記数字キー8bに対する操作により入力されたという条件である。
このことは,録画再生装置側のステップS202の処理についても同様である。
続いて,前記Vチップモードであるときのテレビジョン受像機X1の動作について説明する。
前記テレビジョン受像機X1においても,前記テレビジョン受像機Xと同様に,前記制御回路6及び前記チューナ1が,入力された放送信号について前記リモコン8に対する選局操作(チャンネル選択操作)に応じて放送チャンネルを選局する(前記選局手段の一例)。
また,前記映像処理回路4及び前記映像表示部5が,前記制御回路6及び前記チューナ1により選局された放送チャンネルで放送中の放送番組(以下,選択放送番組という)の内容(映像)を出力する(前記番組内容出力手段の一例)。同様に,前記音声処理回路11及び前記スピーカ13が,前記選択放送番組の内容(音声)を出力する(前記番組内容出力手段の一例)。
さらに,前記チューナ1は,放送信号に含まれる所定の視聴制限レベル情報を抽出し,その視聴制限レベル情報を前記制御回路6に伝送する機能を備えている。前記視聴制限レベル情報は,各放送チャンネルにおいて放送中の放送番組それぞれの視聴制限のレベルを表す情報であり,例えば,そのレベル値が低いほど低年齢の視聴者に対して制限なく視聴させても問題がないことを表し,レベル値が高いほど大人の視聴者に対してのみ視聴を制限すべきことを表す。
また,前記EEPROM6c(前記出力制限条件情報記憶手段の一例)には,放送番組の出力制限の条件に関する情報であるVチップ設定レベル(前記出力制限条件情報の一例)が予め記憶されている。前記Vチップ設定レベルは,当該テレビジョン受像機X1の管理者(親)により,放送番組の視聴者(子)の年齢等に応じて設定される情報である。具体的には,前記制御回路6が,前記リモコン8により所定のVチップレベル登録キー(不図示)の操作がなされた後,予め前記EEPROM6cに記憶(登録)されたパスワードが前記リモコン8を通じて入力されたことを確認した場合に,前記リモコン8に対する操作に応じて前記Vチップ設定レベルを設定し,そのVチップ設定レベルを前記EEPROM6cに記録(登録)する。
そして,テレビジョン受像機X1における前記制御回路6は,前記Vチップモードであるときに,放送信号に含まれる前記選択放送番組に対応する前記視聴制限レベル情報と前記Vチップ設定レベルとを比較し,それらの大小関係が予め定められた制限条件(例えば,前記視聴制限レベル情報のレベル≧前記Vチップ設定レベル)を満たか否かを判別する。
さらに,前記制御回路6は,前記制限条件を満たすと判別した場合,前記映像処理回路4及び前記音声処理回路11を制御することにより,前記選択放送番組の映像及び音声のそれぞれを前記映像表示部5及び前記スピーカ13により出力するこをと禁止する(前記番組内容出力制限手段の一例)。このとき,前記制御回路6は,前記映像処理回路4を制御することにより,Vチップ機能によって出力制限がなされた旨を前記映像表示部5に表示させる。
次に,前記ペアレンタル制限モードへの一括移行及びその一括解除を行う機能を備えたテレビジョン受像機X2について説明する。
図3に示した処理において前記チャイルドロックモードを前記ペアレンタル制限モードと置き換えた処理が,テレビジョン受像機X2及びその通信相手となる録画再生装置が実行する処理となる。
但し,テレビジョン受像機X2においては,図3におけるステップS102において,前記ペアレンタル制限モードへ移行する第1の条件(前記第1ロック条件に相当)は,前記リモコン8の操作部の1つであるペアレンタル制限キー(前記ロックキー8eに相当)に対する操作がなされた後,予め前記EEPROM6cに記憶(登録)されたパスワードが前記リモコン8の前記数字キー8bに対する操作により入力されたという条件である。
このことは,録画再生装置側のステップS202の処理についても同様である。
続いて,前記ペアレンタル制限モードであるときのテレビジョン受像機X2の動作について説明する。
テレビジョン受像機X2及びその通信相手となる録画再生装置は,図1に示す構成に加え,TCP/IPプロトコルによりインターネット上のサーバとの間で通信を行うネットワーク通信インターフェース(いわゆるNIC)を備えている(不図示)。
さらに,テレビジョン受像機X2における前記制御回路6は,コンテンツの取得及びその出力を行ういわゆるWebブラウザ機能を備えている。即ち,前記制御回路6は,前記リモコン8に対する操作に応じてインターネット上のサーバからインターネットを通じてコンテンツ(Webページなど)を取得し,そのコンテンツを前記EEPROM6c等に一時記憶する機能を備えている(前記コンテンツ取得手段の一例)。さらに,前記制御回路6は,前記映像処理回路4を制御することにより,取得したコンテンツの内容を映像化して前記映像表示部5に表示させる機能,及びそのコンテンツが音楽等の音響出力に関するコンテンツである場合にはそのコンテンツの内容を音響化して前記スピーカ13により出力させる機能も備えている(前記コンテンツ出力手段の一例)。
また,前記EEPROM6c(前記出力制限条件情報記憶手段の一例)には,コンテンツの出力制限の条件に関する情報である出力制限キーワード(前記出力制限条件情報の一例)が予め記憶されている。前記出力制限キーワードは,当該テレビジョン受像機X2の管理者(親)により,放送番組の視聴者(子)の年齢等に応じて設定される情報であり,前記ペアレンタル制限モードにおいて,そのキーワードを含むコンテンツは出力制限の対象となる。具体的には,前記制御回路6が,前記リモコン8により所定の出力制限キーワード登録キー(不図示)の操作がなされた後,予め前記EEPROM6cに記憶(登録)されたパスワードが前記リモコン8を通じて入力されたことを確認した場合に,前記リモコン8に対する操作に応じて前記出力制限キーワードを設定し,その設定情報を前記EEPROM6cに記録(登録)する。
そして,テレビジョン受像機X2における前記制御回路6は,前記ペアレンタル制限モードであるときに,前記リモコン8に対する操作に応じてインターネット上のサーバから取得したコンテンツに,前記出力制限キーワードが含まれるか否かを判別する。さらに,前記制御回路6は,前記出力制限キーワードを含むと判別したコンテンツについては,前記映像処理回路4及び前記音声処理回路11を制御することにより,そのコンテンツの内容を表す映像及び音声それぞれを前記映像表示部5及び前記スピーカ13により出力するこをと禁止する(前記コンテンツ出力制限手段の一例)。このとき,前記制御回路6は,前記映像処理回路4を制御することにより,ペアレンタルコントロール機能によって出力制限がなされた旨を前記映像表示部5に表示させる。
以上に示したテレビジョン受像機X1及びX2も,前述したテレビジョン受像機Xと同様の作用効果を奏する。
本発明は,テレビジョン受像機や録画再生装置等の電子機器に利用可能である。
本発明の実施形態に係る電子機器の一例であるテレビジョン受像機X及び録画再生装置Yを含むAVシステムZの概略構成を表すブロック図。 テレビジョン受像機Xが備えるリモコンのキー配置の一例を表す図。 AVシステムZにおけるチャイルドロック処理の手順を表すフローチャート。
符号の説明
X,X1,X2…テレビジョン受像機
Y…録画再生装置
Z…AVシステム
W…HDMIインターフェース
1,21…チューナ
2xa,2ya…HDMI受信部
2xb,25b…CECインターフェース
3…映像切替回路
4…映像処理回路
5…映像表示部
6,24…制御回路
7,26…リモコンインターフェース回路
8,27…リモコン
9,28…サブMPU
10…音声切替回路
11…音声処理回路
12…アンプ
13…スピーカ
14,29…通電切替回路
15,30…ロック通知部
22…録画・再生回路
23a…HDD
23b…DVDドライブ
25a…HDMI送信部
40…HDMIケーブル
41…TMDSライン
42…CECライン
S101,S102,〜…処理手順(ステップ)

Claims (8)

  1. 1又は複数の外部の電子機器と通信を行う通信手段を備えた電子機器であって,
    所定の操作部に対する操作に応じた処理の実行を制限する機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立当否を検知する条件検知手段と,
    前記条件検知手段の検知結果に従って前記機能制限モードへの移行とその解除とを切り替える機能制限制御手段と,
    前記条件検知手段により前記機能制限モードへの移行条件の成立が検知された場合に,前記通信手段を通じて前記外部の電子機器に対して前記機能制限モードへの移行を指示するコマンドを送信する制限コマンド送信手段と,
    前記条件検知手段により前記機能制限モードの解除条件の成立が検知された場合に,前記通信手段を通じて前記外部の電子機器に対して前記機能制限モードの解除を指示するコマンドを送信する解除コマンド送信手段と,
    を具備してなることを特徴とする電子機器。
  2. 前記条件検知手段が,
    所定の操作部に対する予め定められた機能制限操作及び機能制限解除操作がなされたことの検知により前記機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立を検知する第1条件検知手段を具備してなる請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記条件検知手段が,
    前記外部の電子機器から前記通信手段を通じて入力される情報に基づいて前記機能制限モードへの移行条件及び前記機能制限モードの解除条件の成立を検知する第2条件検知手段を具備してなる請求項1又は2のいずれかに記載の電子機器。
  4. 前記外部の電子機器から所定の信号伝送手段を通じて入力される映像信号に基づいて映像を表示する映像表示手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 所定の情報記録媒体に記録された映像データに基づく映像信号を所定の信号伝送手段を通じて映像表示手段を備えた前記外部の電子機器に出力する映像再生手段を具備し,
    前記条件検知手段が,
    前記映像再生手段が再生中又はこれから再生する前記映像データと対応付けられて前記情報記録媒体に記録されている情報に予め設定されたロック対象情報が含まれている場合に前記ロック条件の成立を検知する第3条件検知手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 入力された放送信号について前記操作部に対する操作に応じて放送チャンネルを選局する選局手段と,
    前記選局手段により選局された放送チャンネルで放送中の放送番組である選択放送番組の内容を出力する番組内容出力手段と,
    放送番組の出力制限の条件に関する出力制限条件情報を記憶する出力制限条件情報記憶手段と,
    前記機能制限モードであるときに,前記放送信号に含まれる前記選択放送番組に関する情報と前記出力制限条件情報とに基づいて前記選択放送番組を前記番組内容出力手段により出力することを制限する番組内容出力制限手段と,
    を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記操作部に対する操作に応じて外部装置から所定の通信媒体を通じてコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と,
    前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段と,
    コンテンツの出力制限の条件に関する出力制限条件情報を記憶する出力制限条件情報記憶手段と,
    前記機能制限モードであるときに,前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツに含まれる情報と前記出力制限条件情報とに基づいて該コンテンツを前記コンテンツ出力手段により出力することを制限するコンテンツ出力制限手段と,
    を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記通信手段が,HDMI規格におけるCEC規格に準拠したCEC信号伝送手段である請求項1〜7のいずれかに記載の電子機器。
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