JP2008171611A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト間のピッチがより狭くなっても電気接点を対応するコンタクトに容易に位置決めすることができるとともに、小型基板等の配線板をスロット内にスムーズに挿入することができる電気コネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング110に配設された、小型基板10の端部に形成された切欠き13に嵌入して小型基板10の受容位置を規制するための位置決め突起が、切欠き13の幅をWとしたとき、厚さWaがWa<Wを満足する下部202と、厚さWcがW<Wcを満足する上部204と、下部202と上部204とをつなぎ、その厚さWbがWa〜Wcの範囲にあり、かつ下部202から上部204に向けて厚さが連続的に厚くなるとともに、小型基板10を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなる中間部203と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、端部に電気接点が形成された配線板を受容する電気コネクタに関し、特に、メモリモジュール等の配線板を情報機器に電気的に接続するのに好適な電気コネクタに関するものである。
電子部品が実装されたプリント配線板などの基板端部に接触用の導体パターン(電気接点)を設けておき、この導体パターンを含む基板端部を電気コネクタに直接挿入することによって電気的接続を行うことが行われている。このようなプリント配線板用の電気コネクタは、エッジソケットコネクタと呼ばれる。以下では、エッジソケットコネクタを単にソケットということにする。このソケットは、例えば、半導体メモリ素子が実装されたメモリモジュールをパーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)のマザーボードに接続するのに用いられる。この種のソケットとしては、プリント配線板を挿入しやすくするため、零挿入力(ZIF)型ソケットとして構成されるのが通常である。
図14は、特許文献1に提案されたソケット300を示す斜視図である。このソケット300は、メモリモジュール等の小型基板10をPCのマザーボードに接続するのに好適である。また、このソケット300は、小型基板10の電気接点の配列が狭ピッチになっても、ソケット300のコンタクトと小型基板10の電気接点との間で位置ずれを生じさせないことを目的として提案されたものである。
ソケット300は、図14に示すように、各小型基板10の電気接点12が設けられた一端をそれぞれ受容する2つのスロット310aを有する絶縁ハウジング310と、各小型基板10に形成された複数の電気接点12と弾性的に接触する複数のコンタクト320を備える。絶縁ハウジング310の両側には、弾性を有する保持アーム340が対向配置されている。保持アーム340の先端には、小型基板10を保持するための内向きの爪340aが形成されている。小型基板10は、その側面に凹部10bが形成されている。小型基板10は、一端がスロット310aに受容された状態で、凹部10bが保持アーム340の爪340aと係合して、固定保持される。
絶縁ハウジング310の各スロット310aには、その幅方向について非対称な位置に位置決め突起310b(図16参照)が形成されている。このように位置決め突起310bが非対称な位置に設けられることによって、小型基板10のソケット300への誤挿入が防止される。この位置決め突起310bは、絶縁ハウジング310と一体に成形されている。また、位置決め突起310bの先端には、弾性部材330が配置されている。
図15は、弾性部材330の詳細を示す斜視図である。弾性部材330は、位置決め突起310bに差し込まれる基部331と、基部331から間隔が対称に拡がりながら弾性的に連なる一対のアーム332と、各アーム332の先端に形成されて小型基板10の前記一端に開口する切欠き13と係合する曲面状のガイド部333とによって構成される。
ガイド部333は、絶縁ハウジング310の位置決め突起310bの先端を包むように湾曲形状にされているので、小型基板10の切欠き13内にスムーズに挿入され、テーパ状に開いたアーム332のばね力によって切欠き13の内側壁に弾性的に圧接して小型基板10をスロット310aの所定位置に案内する。これによって、電気接点12のそれぞれが対応するコンタクト320に接続されるように小型基板10の受容位置が規制される。
ソケット300によれば、絶縁ハウジング310に一体に形成された位置決め突起310bの先端に別体の弾性部材330を配置したことにより、そのガイド部333が弾性的に拡がって小型基板10の切欠き13の幅の内側壁に常に圧接するので、ガイド部333の幅と小型基板10の切欠き13の幅とを常に一致させることができる。このため、小型基板10の切欠き13の幅やソケット300の位置決め突起310bの寸法のばらつきに起因する小型基板10の受容位置のずれを防止することができる。
しかしながら、図16に示すように、弾性部材330の一対のアーム332は位置決め突起310bの中心に対して必ずしも左右対称に拡がらない。そのために、小型化および高密度化の要請に応じてソケット300の各コンタクト320間のピッチがさらに小さくなると、挿入された小型基板10の各電気接点12の中心とソケット300の対応するコンタクト320の中心とを常に一致させることが困難になる。したがって、各電気接点12がコンタクト320と確実に接続されるように小型基板10の受容位置を規制することが困難であるという問題が依然として存在する。
特許文献2はこの問題を解消しうるソケットを開示している。
図17は、特許文献2に開示されたソケット400を示す斜視図である。ソケット400は、小型基板10の電気接点12が設けられた一端を受容するスロット410aを有する絶縁ハウジング410と、小型基板10に形成された複数の電気接点12と弾性的に接触する複数のコンタクト420を備える。
絶縁ハウジング410のスロット410aには、その幅方向について非対称な位置に位置決め突起411が形成されている。この位置決め突起411は、絶縁ハウジング410と一体に成形されている。位置決め突起411は、下方に向けて幅が対称に広がる傾斜部412がその側面に形成されている。この傾斜部412は、図18に示すように、位置決め突起411の両側面に形成されている。また、この傾斜部412は、位置決め突起411の、小型基板10を挿入する向きの奥に形成されている。
図18には、ソケット400に小型基板10を挿入した状態を示している。
図18(A)に示すように、小型基板10の電気接点12が形成された一端をソケット400のスロット410aに斜め上方から挿入する。ここで、小型基板10の切欠き13の幅をWとする。また、絶縁ハウジング410の位置決め突起411の傾斜部412が形成されていない部分の幅をW1、傾斜部412の下端の幅をW2とすると、W、W1及びW2は、W1<W<W2の関係を有している。そうすると、小型基板10をスロット410aに挿入すると、図18(B)に示すように、小型基板10の切欠き13の内側面が、傾斜部412の傾斜面のいずれかの部分に接触する。これにより、小型基板10の切欠き13の幅Wが位置決め突起411の幅W1よりも相当程度大きく作製されたとしても、幅W2未満であれば小型基板10をソケット400のスロット410aの所定位置に位置決めすることができる。その後、小型基板10の他端を、小型基板10と図示しない親基板とが平行になるまで、コンタクト420の弾性に抗しながら押し下げる。この状態を、図18(A)、(B)に示す。なお、上方に向けてテーパ状に拡がる傾斜部412も特許文献2に開示されている。
ところが、特許文献2のソケット400は、傾斜部412の前端面412aが小型基板10に対向している。また、傾斜部412は、位置決め突起411の奥に形成されている。したがって、小型基板10をスロット410aに挿入する際に、挿入角度又は幅方向の挿入位置が不適切であると、小型基板10をスロット410aの奥に差し込んでいくと、小型基板10の前端が傾斜部412の前端面412aに衝突するおそれがある。この場合、小型基板10を後退させてから、小型基板10角度、位置を改めて定める必要がある。つまり、特許文献2のソケット400は、小型基板10のスロット410aへのスムーズな挿入を確保できない。
特開2002−164118号公報(図1〜図3) 台湾実用新案登録第M267702号公報(第2図〜第7図)
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、コンタクト間のピッチがより狭くなっても、小型基板の電気接点と対応するコンタクトとが確実に接続されるように位置決めすることができるとともに、小型基板等の配線板をスロット内にスムーズに挿入することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電気接点が配置された端部を有する配線板の前記端部を受容する絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配設された、配線板の端部に形成された切欠きに嵌入して配線板の受容位置を規制するための位置決め突起と、絶縁ハウジングに保持された、配線板の電気接点と弾性的に接触する複数のコンタクトと、を備える電気コネクタに関するものである。以上を基本的な構成要素とする本発明の電気コネクタは、位置決め突起の形態に特徴がある。
本発明の位置決め突起は、厚さWaの部分(a)、厚さWbの部分(b)及び厚さWcの部分(c)を備えている。部分(b)は、部分(a)と部分(c)とをつなぐ。また、部分(b)は、その厚さWbがWa〜Wcの範囲にある。さらに、部分(b)は、部分(a)から部分(c)に向けて厚さが連続的に厚くなるとともに、配線板を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなる。
配線板の切欠きの幅をWとする。位置決め突起の部分(a)の厚さWaは、切欠きの幅Wと、Wa<Wの条件を満たす。また、部分(c)の厚さWcは、切欠きの幅Wと、W<Wcの関係を満たす。
本発明において、位置決め突起は、金属材料で構成することが好ましい。
位置決め突起を金属材料で構成する場合、位置決め突起の厚さ方向の一方の側面を平面とし、前記一方の面に対向する他方の側面を傾斜面とする。そして、この傾斜面の傾斜を調整することにより、部分(a)から部分(c)に向けて厚さが連続的に厚くなり、かつ小型基板を挿入する向きに厚さを連続的に厚くすることが好ましい。
以上説明したように、本発明の電気コネクタは、Wa<Wの条件を満たす厚さを有する部分(a)とW<Wcの関係を満たす厚さを有する部分(c)とを、部分(b)でつなぐ。そして、この部分(b)は、部分(a)から部分(c)に向けて厚さが連続的に厚くなるとともに、配線板を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなる。したがって、配線板の切欠きの幅Wが部分(a)の厚さよりも大きい場合であっても、切欠きを部分(b)に向けて配線板を挿入し、かつ押し込むことにより、電気接点とコンタクトの位置ずれを生じないように配線板の受容位置を規制することができる。部分(b)には、切欠きの幅Wと一致する厚さの部分が存在し、当該部分に案内されて配線板を挿入することができるからである。このことは、配線板を受容位置まで押し込む過程で、配線銀の受容位置の規制を行うことができることを意味する。また、部分(b)は、配線板を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなる。つまり、切欠きに嵌入される部分(b)の先端部は厚さが薄くなっているので、切欠きに対する部分(b)の嵌入が容易である。したがって、嵌入が一度なされると、配線板を奥までスムーズに挿入することができる。
位置決め突起を金属材料で構成することは、配線板がガラス繊維等の高硬度材料を含む場合に有効である。すなわち、配線板の挿抜を繰り返しても、位置決め突起の摩耗、破損が生じにくい。その結果、配線板を繰り返して挿抜しても、電気接点とコンタクトの位置ずれを生じないように配線板の受容位置を規制することができる。
金属材料から構成される位置決め突起は、コストの点からプレス成形により作製することが推奨される。本発明では、位置決め突起の厚さ方向の一方の側面を平面とすることにより、プレス成形時の成形性を向上することができる。平面となる側面の部分は、加圧による圧縮量を低減できるからである。
以下、添付図1〜図13に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は本実施の形態によるソケット100に、電子部品が実装された小型基板10を挿入した状態を示す斜視図である。また、図2は、ソケット100の平面図(図2(A))及び正面図(図2(B))である。図3はソケット100の正面部分拡大図、図4は図3の4a−4a線に沿う部分断面図である。
ソケット100は、ZIF型のソケットであり、合成樹脂等の絶縁材料からなる略四角柱状のハウジング110を備えている。ハウジング110は、小型基板10の一端が挿入されるスロット110aを備えている。なお、小型基板10は、スロット110aに挿入される一端の表面及び裏面に電気接点が所定のピッチで形成されている。また、小型基板10の一端の中心から一側方に変位した位置には、スリット状の切欠き13が形成されている。また、ソケット100は、小型基板10の電気接点とそれぞれ弾性的に接触する複数のコンタクト120、121を備えている。複数のコンタクト120の接触部が、スロット110aの内の上方に配列される。複数のコンタクト121の接触部が、スロット110aの内の下方に配列される。また、複数のコンタクト120、121は、各々タイン部120a、121aを備えている。タイン部120a、121aは、ハウジング110の下面から露出している。このタイン部120a、121aを、親基板20にはんだ付けすることにより、ソケット100を例えばPCに実装することができる。
ハウジング110のスロット110aには、小型基板10の切欠き13に対応する位置に、位置決め突起200が配設されている。位置決め突起200は、ステンレス鋼等の金属から構成されている。つまり、位置決め突起200は、ハウジング110とは別部材として作製され、スロット110aの所定位置に配設される。位置決め突起200は、小型基板10が挿入される向きに突出している。この位置決め突起200は、スロット110aに挿入される小型基板10の一端に形成された切欠き13に嵌入して、小型基板10を所定の受容位置に案内する。位置決め突起200は、ハウジング110の幅方向について非対称な位置に配設されているため、小型基板10の誤挿入を防止することができる。また、位置決め突起200は、小型基板10の各電気接点がソケット100の対応するコンタクト120、121に接続されるように、小型基板10の幅方向の受容位置を規制する。
図5は位置決め突起200を示す斜視図であり、図6は位置決め突起200が配設されたハウジング110を示す部分斜視図である。図6はコンタクト120、121の記載を省略している。
位置決め突起200は、小型基板10に形成された切欠き13に嵌入される嵌入部201と、ハウジング110に取り付けられる取り付け部205を有している。位置決め突起200は、金属シートをプレス成形することにより作製することができる。ただし、位置決め突起200の全体を金属材料で構成する必要はなく、少なくともその表面が金属材料で構成されていてもよい。
嵌入部201は、下部202、中間部203及び上部204とから構成される。下部202は厚さが一様である。下部202の厚さをWaとする。また、上部204も厚さが一様である。上部204の厚さをWcとする。中間部203は、下部202と上部204とをつなぐ。したがって、その厚さWbは、Wa〜Wcの範囲にある。また、中間部203は、下部202から上部204に向けて厚さが連続的に厚くなり、かつ小型基板10を挿入する向きにも厚さが連続的に厚くなる。嵌入部201は、上記のように異なる厚さの部分を有しているが、前方から見て左側の側面は段差がなく、全体が平坦である。これに対して、右側の側面は、中間部203に該当する部分に傾斜が形成されており、段差を有している。小型基板10は、その切欠き13の内側面が、平面及び傾斜面に案内されながら、スロット110aの奥まで挿入される。なお、ここでいう前方とは、小型基板10が配置される側をいうものとする。取り付け部205は、概略偏平形状をなしており、ハウジング110との接合用の切欠き206を備えている。この切欠き206は、取り付け部205の下端に開口している。
ここで、小型基板10の切欠き13の幅をWとする。この幅Wには、許容される寸法公差の範囲内でばらつきがある。また、嵌入部201の下部202の厚さWa、中間部203の厚さWb及び上部204の厚さWcも同様に、許容される寸法交差の範囲内でばらつきがある。しかし、下部202の厚さWa及び上部204の厚さWcを、Wa<W<Wcの関係を満足するように作製すれば、切欠き13の幅と一致する厚さの部分を中間部203に存在させることができる。
次に、スロット110aに小型基板10を挿入してからソケット100への小型基板10の装着が完了するまでの手順を図7〜図13に基づいて説明する。
図7は小型基板10をスロット110aへ挿入した初期の状態を示す部分正面図であり、図8は図7の8b−8b線に沿う部分断面図である。ただし、図7において、小型基板10は断面のみが示されている。
小型基板10は、斜め上方からスロット110aに挿入される。この際、作業者は小型基板10の一端に形成された切欠き13をハウジング110に配設された位置決め突起200に位置合わせしてから小型基板10を挿入する。位置決め突起200の嵌入部201の上部204の厚さWcが切欠き13の幅Wよりも大きい。したがって、中間部203のいずれかの位置が切欠き13に嵌入されることになる。ここで、位置決め突起200において、中間部203と上部204との境界を示す線Lは、スロット110aの入口側の傾斜角度が大きく、スロット110aの奥に向かって傾斜角度は小さくなる。したがって、小型基板10を斜め上方からスロット110aに挿入した初期には、小型基板10は前記入口側の大きな傾斜角度を有する中間部203に案内される。さらに小型基板10をスロット110aの奥に向かって押し込んでいくと、小型基板10は小さな傾斜角度の中間部203に案内される。このように、ソケット100は、小型基板10の挿入角度を、挿入の開始からスロット110aの奥に押し込んで行く過程で規制することができる。これにより、作業者は小型基板10の挿入の操作を安定して行うことができる。
この嵌入の初期において、切欠き13と中間部203との間に隙間が生じることがある。ところが、小型基板10をさらに押し込むことにより、切欠き13の内側面と中間部203の両側面とを接触させることができる。これは、中間部203は、小型基板10を挿入する向きに厚さが厚くなり、かつ切欠き13の幅Wと一致する厚さの部分が存在するからである。したがって、小型基板10をさらにスロット110aの奥に押し込んでいけば、切欠き13の内側面と中間部203の側面とが接触しながら、小型基板10は、中間部203の幅(Wa〜Wcの範囲)と小型基板10の切欠き13の幅Wとが等しくなる位置に沿って案内される。これにより、小型基板10は、スロット110aへの挿入が完了する過程でその幅方向について所定位置に位置決めされる。このことは、小型基板10を挿入する動作以外に余分な動作を行うことなく、小型基板10をその幅方向について所定位置に位置決めできることを意味している。つまり、小型基板10は、横方向の位置ずれが是正されながらスロット110aの奥まで挿入され、小型基板10の電気接点とハウジング110に配設されたコンタクト120、121との接触を確保することができる。上記の位置決め作用は、嵌入の初期において、切欠き13と中間部203との間に隙間が生じない場合でも、同様に生ずることはいうまでもない。
小型基板10がスロット110aの奥まで挿入されると、図9に示されるように、小型基板10の前記一端の上下面に形成された複数の電気接点12は、複数のコンタクト120、121に接触する。小型基板10の前記一端は、上下に配列されている多数のコンタクト120、121に挟持される。
小型基板10を斜め上方からスロット110aの奥まで挿入した後に、小型基板10の他端を押し下げる。この押し下げの過程を、図10及び図11が示している。なお、図10は小型基板10を押し下げる一過程を示す部分正面図であり、図11は図10の10c−10c線に沿う部分断面図である。ただし、図10において、小型基板10は断面のみが示されている。
小型基板10の押し下げは、図11の矢印方向に、コンタクト120、121の弾性に抗しながら行われる。また、小型基板10の押し下げは、親基板20と平行になるまで行われる。小型基板10の一端が弾性を有する多数のコンタクト120、121に挟持されているため、押し下げの過程で小型基板10がその幅方向に位置ずれを起こすことはない。
押し下げが完了し、小型基板10がスロット110aの所定位置に受容された状態を図12及び図13に示している。この状態では、小型基板10の電気接点12とコンタクト120、121とが弾性的に接触している。小型基板10を親基板20に対して平行に維持する手段は限定されない。例えば、小型基板10を親基板20に対してボルト等の締結手段で固定すればよい。他の手段としては、ハウジング110に保持アームを設け、この保持アームに小型基板10の他端を係止する構成とすることもできる。
以上のように、本実施の形態によるソケット100は、位置決め突起200が小型基板10の切欠き13に一旦嵌入されたならば、小型基板10はどこにも干渉することがない。したがって、ソケット100は、小型基板10を後退させて再度押し込むといった動作を行う必要がなく、小型基板10をスロット110a内にスムーズに挿入することができる。しかも、本実施の形態によるソケット100は、小型基板10をスロット110aに挿入する過程で小型基板10の角度、幅方向の位置決めを行うことができる。
また、ソケット100は、位置決め突起200を剛体とみなせる金属部材で構成している。したがって、特許文献1に開示されている弾性部材を用いる構造に比べて、より高い精度で小型基板10の位置決めを行うことができる。このことは、本実施の形態によるソケット100が、コンタクト120、121がより狭ピッチ化された場合であっても、小型基板10の電気接点12とコンタクト120、121との適切な接触を確保できることを意味している。
位置決め突起200は、一方の側面が平面をなしている。これは、以下の理由による。
位置決め突起200は、前述したように、金属材料で構成されている。金属材料から位置決め突起200を一体的に作製する方法はいくつか存在する。その中で、コストを考慮すると、プレス成形が好ましい。プレス成形を行う場合、圧力が作用する2つの面のうちで一方の面を加工により変形させる方が、2つの面をともに加工により変形させるよりも、加工が容易である。そこで、本実施の形態では、位置決め突起200の一方の側面を加工により変形させるが、他方の側面は平面のままとしている。
また、位置決め突起200の一方の側面を平面のままとすることが、位置決め突起200自体の加工精度及び位置決め突起200のハウジング110に対する組付け精度を向上することに寄与する。通常、左右対称形状の部材を作製するときには、対称の中心を基準として、各部位の座標が定められる。したがって、この座標に基づいて部材を作製する場合には、当該中心から左右対称の各部位までの寸法を管理する必要がある。このことは、管理される寸法が、左右対称の各々の部位について1つずつ、合計2つあることを意味する。これに対して、一方の側面が平面である場合には、当該平面を基準として座標を定めることができる。このことは、管理される寸法が所定の部位について1つで足りることを意味する。したがって、本実施の形態による位置決め突起200は、高い寸法精度を得ることができる。この寸法精度は、位置決め突起200をハウジング110に組み付ける精度についても同様である。つまり、位置決め突起200の取り付け部205を圧入する溝をハウジング110に形成する場合、その溝幅の寸法を、位置決め突起200の平面に対応する面を基準として設定することができるからである。
以上、ソケット100について説明したが、本発明のソケットはソケット100に限定して解釈されるべきでない。本発明のソケットは、位置決め突起を対称形状とすることを許容する。上述した中間部に相当する部分が対称の位置に形成された位置決め突起であっても、小型基板をスロットに挿入する過程で位置決めを行うという本発明の主要な効果を得ることができる。
本実施の形態のソケットに、小型基板が挿入された状態を示す斜視図である。 本実施の形態のソケットの平面図(図2(A))及び正面図(図2(B))である。 本実施の形態のソケットの正面部分拡大図である。 図3の4a−4a線に沿う部分断面図である。 位置決め突起の斜視図である。 位置決め突起がハウジングに配設された状態を示す部分斜視図である。 小型基板をスロットへ挿入した初期の状態を示す部分正面図である。 図7の8b−8b線に沿う部分断面図である。 小型基板をスロットの奥まで挿入した状態を示す部分断面図である。 小型基板のソケットへの挿入が完了した後に、小型基板を押し下げる過程を示す部分正面図である。 図10の10c−10c線に沿う部分断面図である。 小型基板がスロットに受容された状態を示す部分正面図である。 図11の12d−12d線に沿う部分断面図である。 特許文献1に開示された従来のソケットを示す斜視図である。 特許文献1に開示された従来のソケットに用いられる弾性部材を示す斜視図である。 図15に示す弾性部材が装着された位置決め突起によって、小型基板の受容位置が規制される様子を模式的に示す平面図である。 特許文献2に開示された従来のソケットを示す斜視図である。 特許文献2に開示された従来のソケットに小型基板を挿入している状態を示す断面図(図18(A))及び部分正面図(図18(B))である。 特許文献2に開示された従来のソケットに小型基板の装着が完了した状態を示す断面図(図19(A))及び部分正面図(図19(B))である。
符号の説明
100…ソケット
110…ハウジング、110a…スロット
120,121…コンタクト、120a,121a…タイン部
200…位置決め突起、201…嵌入部、202…下部、203…中間部、204…上部
205…取り付け部
10…小型基板、12…電気接点、13…切欠き、20…親基板

Claims (3)

  1. 複数の電気接点が配置された端部を有する配線板の前記端部を受容する絶縁ハウジングと、
    前記絶縁ハウジングに配設された、前記配線板の前記端部に形成された切欠きに嵌入して前記配線板の受容位置を規制するための位置決め突起と、
    前記絶縁ハウジングに保持された、前記配線板の前記電気接点と弾性的に接触する複数のコンタクトと、を備える電気コネクタにおいて、
    前記位置決め突起は、
    前記切欠きの幅をWとしたとき、
    厚さWaがWa<Wを満足する部分(a)と、
    厚さWcがW<Wcを満足する部分(c)と、
    前記部分(a)と前記部分(c)とをつなぎ、その厚さWbがWa〜Wcの範囲にあり、かつ前記部分(a)から前記部分(c)に向けて厚さが連続的に厚くなるとともに、前記配線板を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなる部分(b)と、を備えることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記位置決め突起は、少なくとも表面が金属材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記位置決め突起は、
    その厚さ方向の一方の側面が平面をなし、
    前記一方の面に対向する他方の側面に傾斜面を形成することにより、前記部分(b)が、前記部分(a)から前記部分(c)に向けて厚さが連続的に厚くなるとともに、前記配線板を挿入する向きに厚さが連続的に厚くなることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
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