JP2008170651A - プラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動回路の複雑化を抑えながら、初期化期間において形成された壁電荷および放電空間内の励起粒子、荷電粒子の減少に起因する書込み不良を低減し、高い画像品質を実現できるプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】本プラズマディスプレイ装置の駆動方法では、書込み期間において、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し再初期化パルスPset2を印加する。再初期化パルスPset2は、スキャン電極Scn(n/2)への走査パルスPscnの印加の後であって、スキャン電極Scn(n/2+1)への走査パルスPscn2の印加の前に、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し一斉に印加され、初期化パルスPsetにおける下り傾斜部分の最終電圧Vi4から始まり、当該部分と同じ傾きを有する波形に設定されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置に関し、特にサブフィールド法を用いた駆動における初期化動作に関する。
プラズマディスプレイパネルとして代表的な交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下では、単に「PDP」と記載する。)は、前面パネルと背面パネルとが互いに間隔をあけて対向配置され、外周部で封止された構成を有する。そして、前面パネルと背面パネルとの間の空間には、キセノン(Xe)およびネオン(Ne)を含む放電ガスが充填されている。
前面パネルでは、前面基板の一方の主面にスキャン電極とサスティン電極とからなる表示電極対が複数並設されている。前面基板における表示電極対が形成された主面には、誘電体層および保護層が順に被覆形成されている。
一方、背面パネルでは、背面基板における上記前面パネルに対し対向する側の主面に複数のデータ電極が形成され、このデータ電極が形成された主面が、誘電体層により被覆されている。そして、背面パネルには、誘電体層の表面上にストライプ状または井桁状の隔壁が立設され、隔壁と誘電体層とで構成される凹部の内壁面上に蛍光体層が形成されている。なお、前面パネルと背面パネルとは、互いの表示電極対とデータ電極とが立体交差する状態に配置され、各立体交差部分が放電セルとして構成されている。
プラズマディスプレイ装置は、上記PDPの各電極に対し電極駆動回路が接続され、各電極駆動回路には画像信号処理回路およびタイミング信号発生回路などが接続された構成を有する。ここで、代表的なプラズマディスプレイ装置の駆動では、所謂、サブフィールド法を用いられる。サブフィールド法を用いた駆動方法について、図12を用い説明する。
図12に示すように、サブフィールド法を用いたプラズマディスプレイ装置の駆動方法では、入力画像信号における1フィールドを複数のサブフィールド(SF(1)〜SF(X))に分解し、各サブフィールドにおける維持放電の発生回数を積分することにより、1フィールドの階調表現を実行する。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間から構成されており、このうち初期化期間では、緩やかに電圧が変化する傾斜波形部分を備えた初期化パルスPsetをスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に印加し、全放電セルにおいて初期化放電を発生させる。これにより、前サブフィールドの影響の除去や放電特性のバラツキを吸収するために、パネル全体の放電セルで一斉に初期化放電を発生させ、全ての放電セルにおける保護層表面上に所定の壁電荷形成を行う。なお、図12に示すように、初期化期間においては、その後半でサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に電圧Veを印加し、また、データ電極Dat(1)〜Dat(m)は接地電位としておく。
次に、書込み期間では、選択されたスキャン電極Scn(k)とデータ電極Dat(l)とにそれぞれ走査パルスPscnと書込みパルスPdatを印加し、スキャン電極Scn(k)とデータ電極Dat(l)との交差部分に書込み放電を発生させる。この書込み放電の発生をもって、選択された放電セルにおける前面パネルの保護層表面に新たな壁電荷を形成する。なお、書込み期間では、パネルの上方に位置するスキャン電極Scnからライン順にパネル下方に向かって走査パルスPscnを印加するとともに、点灯させるべきデータ電極Datに対し選択的に書込みパルスPdatを印加することによって書込み放電を発生させ、表示すべきデータを各放電セルの壁電荷として書き込む。
続く維持期間では、全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)とサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に対し、交互に変化する維持パルスPsusを印加して、先の書込み期間で書込み放電を発生させた放電セルにおけるスキャン電極Scn(k)とサスティン電極Sus(l)との間で維持放電を生じさせる。即ち、書込み期間において書込み放電の発生をもって壁電荷の形成がなされた放電セルでは、この壁電荷による電位差に対し維持期間に印加される維持パルスPsusによるスキャン電極Scn(k)とサスティン電極Sus(l)の電位差とが足し合わされた値が放電開始電圧以上となり、これにより、当該放電セルで維持パルスPsusの半周期毎に維持放電が発生することになる。維持期間において維持放電が発生した放電セルにおいては、放電空間内で紫外線が発生し、当該紫外線が蛍光体層を励起することで可視光に変換されて前面パネル側から出射されることになる。
なお、書込み期間において書込みがなされなかった放電セルでは、書込み期間において壁電荷の電界成分が存在しないので、維持期間に維持放電が発生することはない。
ところで、サブフィールド法を用いたプラズマディスプレイ装置の駆動方法では、初期化期間で形成された壁電荷が書込み期間における実際の書込み動作がなされるまでの間に減少し、書込み不良を生じるという問題を生じることがある。即ち、初期化動作の終了後における壁電荷は、放電空間内に残留する励起ガスや、初期化放電によって活性になっている保護層から放出される電子による中和などの要因によって、時間の経過とともに減少する。また、放電空間内に存在する荷電粒子や励起粒子は、初期化動作の後における時間の経過とともに減少し、書込み放電が生じ難くなる。特に、走査パルスPscnの印加順において、後になるパネルの下方のスキャン電極において、特に書込み動作が正常に実行できないという問題を生じやすい。
このような問題を解決しようと、種々の提案がなされている。例えば、書込み期間中にスキャン電極に印加される走査パルスの電圧を、走査パルスの印加順序に応じてスキャン電極毎に変化させ、また、書込み期間におけるサスティン電極の電位を変化させるなどの方法が提案されている(特許文献1、2)。
特開2002−132205号公報 特開2002−140032号公報
しかしながら、上記特許文献1、2で提案されている技術では、確実な書込み動作を補償するのに、書込み期間にスキャン電極毎に走査パルスの電圧値を設定する必要があり、各々に対応する電源回路を準備しなければならない。このため、高精細化の要望によりスキャン電極の配設本数が多くなるほど、走査パルスの印加に係る電源数を増設する個とが必要となり、実際にこれらの技術を採用することはできない。なお、上記特許文献1、2の技術に代り、書込み期間におけるデータ電極に対し印加する書込みパルスの電圧を印加順に順次高くするという方法を採用することも考えられるが、この場合であっても電源数の増加という問題を生じる。
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、駆動回路の複雑化を抑えながら、初期化期間において形成された壁電荷および放電空間内の励起粒子、荷電粒子の減少に起因する書込み不良を低減し、高い画像品質を実現できるプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、各々が第1方向に延伸された複数のスキャン電極と複数のサスティン電極とが、第1方向に交差する第2方向に向けて交互に並設され、スキャン電極およびサスティン電極の双方に対し、放電空間を挟んで立体交差する状態に複数のデータ電極が並設され、立体交差する各々の箇所に放電セルが構成されてなるPDPに対し、それぞれ輝度重み付けされた複数のサブフィールドの組み合わせからなる1TVフィールドに、前記放電セルの壁電荷状態の初期化を図る初期化期間と、当該初期化期間に続き、維持放電を生じさせる放電セルの選択を図る書込み期間とを割り当ててなる方式を用い表示駆動を実行させるプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、次の方法を採用する。
本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法では、初期化期間において、複数のスキャン電極に対し、1.0[V/μsec.]以上10.0[V/μsec.]以下の範囲内の電圧変化率で電圧が上昇または降下する第1の傾斜波形部分を含む初期化パルスを印加し、書込み期間において、複数のスキャン電極の各々に対し、時間順に走査パルスが印加されるとともに、複数のスキャン電極の内、期間における2番目以降に走査パルスが印加される少なくとも1本のスキャン電極に対し、走査パルスの印加に先行して、第2の傾斜波形部分を有する再初期化パルスを印加する。そして、本発明に係る駆動方法では、再初期化パルスにおける第2の傾斜波形部分を、初期化パルスにおける第1の傾斜波形部分と実質的に同じ電圧変化率を有し、且つ、その開始電圧が第1の傾斜波形部分における終了電圧と実質的に同じである形態としている。
また、本発明は、各々が第1方向に延伸された複数のスキャン電極と複数のサスティン電極とが、第1方向に交差する第2方向に向けて交互に並設され、スキャン電極およびサスティン電極の双方に対し、放電空間を挟んで立体交差する状態に複数のデータ電極が並設され、立体交差する各々の箇所に放電セルが構成されてなるPDPと、それぞれ輝度重み付けされた複数のサブフィールドの組み合わせからなる1TVフィールドに、放電セルの壁電荷状態の初期化を図る初期化期間と、当該初期化期間に続き、維持放電を生じさせる放電セルの選択を図る書込み期間とを割り当ててなる方式を用いPDPを表示駆動を実行させる表示駆動部とを備えるプラズマディスプレイ装置であって、表示駆動部が上記本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法を用い表示駆動を実行する。
本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置では、書込み期間において、走査パルスの印加順が2番目以降となる少なくとも1本のスキャン電極に対し、走査パルスに先行して、再初期化パルスを印加することとしている。なお、再初期化パルスにおける電圧変化率は、少なくとも初期化パルスにおける第1の傾斜波形部分が採り得る範囲(1.0[V/μsec.]以上10.0[V/μsec.]以下の範囲)であればよい。
上記により、再初期化パルスが印加されたスキャン電極では、仮に初期化パルスの印加を受けた後、時間が経過することで壁電荷の減少や放電空間内の励起粒子および荷電粒子の現象が生じた場合でも、再初期化パルスの印加により壁電荷状態等が回復し、確実な書込みが実行可能となる。
従って、本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置は、初期化期間において形成された壁電荷および放電空間内の励起粒子、荷電粒子の減少に起因する書込み不良を低減し、高い画像品質を実現可能である。
なお、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法では、書込み期間にスキャン電極に対し印加する走査パルスの電圧値は、パルスの印加順に変化させるものではなく、また、当該期間にデータ電極に対し印加する書込みパルスの電圧値も、パルスの印加順に変化させるものではないので、駆動回路の複雑化を招くことがない。
(本発明の構成および作用・効果およびバリエーション)
本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置では、書込み期間において、走査パルスの印加順で2番目以降となる少なくとも1本のスキャン電極に対し、走査パルスに先行して、再初期化パルスを印加する。これにより、本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置では、少なくとも再初期化パルスの印加を受けたスキャン電極において、初期化期間において形成された壁電荷および放電空間内の励起粒子、荷電粒子の減少に起因する書込み不良を低減し、高い画像品質が実現される。このような特徴を有する本発明は、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置では、書込み期間における再初期化パルスを、当該パルスの印加対象となるスキャン電極への走査パルスの印加に対し、当該走査パルスのパルス幅の2倍以上の時間間隔をあけて先行し印加する、という構成を採用することができる。
また、上記本発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法およびプラズマディスプレイ装置では、複数のスキャン電極を書込み期間における走査パルスの印加の時間順に、複数のグループに分けて考えるとき、書込み期間における再初期化パルスを、走査パルスの印加の時間順における先頭となるグループを除くグループ(走査パルスの印加順で2番目以降となるグループ)に対し、当該グループに属する複数のスキャン電極に対し一斉に印加する、という構成を採用することができる。なお、書込み期間における走査パルスの印加は、スキャン電極の並設方向の一方から他方に向けて実行されることが多いが、この場合には、スキャン電極のグループ分けを、スキャン電極の並設方向である第2方向に行なうことができる。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、一例をもって説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、あくまでも一例とするものであり、本発明は、これらに限定されるものではない。
(実施の形態1)
1.プラズマディスプレイ装置1の全体構成
本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1の全体構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、プラズマディスプレイ装置1は、後述するパネル部10と、当該パネル部10に対し接続された表示駆動部とから構成されている。表示駆動部は、画像信号処理回路51と、データ(Dat)電極駆動回路52と、スキャン(Scn)電極駆動回路(1)53と、スキャン(Scn)電極駆動回路(2)54と、サスティン(Sus)電極駆動回路55と、タイミング発生回路56とから構成されている。なお、プラズマディスプレイ装置1には、この他に各回路に必要な電力を供給する電源回路が備えられている(図示を省略)。
1−1.画像信号処理回路51
画像信号処理回路51は、装置に入力された画像信号Sig.をサブフィールド毎の発光/非発光を示す画像データに変換する。
1−2.Dat電極駆動回路52
Dat電極駆動回路52は、サブフィールド毎の画像データを各データ電極Datに対応する信号に変換し、各データ電極Datを駆動する。
1−3.タイミング発生回路56
タイミング発生回路56は、水平同期信号Hと垂直同期信号Vとを基にして各回路ブロックの動作を制御する各種タイミング信号を生成し、生成したタイミング信号をそれぞれの回路ブロックへと出力する。
なお、パネル部10の構成の他、Scn電極駆動回路(1)53、Scn電極駆動回路(2)54およびSus電極駆動回路55の各構成については後述する。
2.パネル部10の構成
パネル部10の構成について、図2を用い説明する。
図2に示すように、パネル部10は、前面パネル20と背面パネル30とが、その間に放電空間40をあけて対向配置されてなる構成を有する。前面パネル20は、ガラス製の前面基板21をベースとし、この前面基板21における一方の主面(図2におけるZ軸方向下側に位置する主面)にスキャン電極Scnとサスティン電極Susとが交互に、且つ、互いに並行に配設されている。スキャン電極Scnとサスティン電極Susとは、表示電極対22を構成する。
表示電極対22が形成された前面基板21の一方の主面(図2におけるZ軸方向下側に位置する主面)は、誘電体層23により被覆され、さらにその上が保護層24で被覆されている。
背面パネル30は、ガラス製の背面基板31をベースとし、この背面基板31の一方の主面(図2におけるZ軸方向上側に位置する主面)に複数のデータ電極Datが配設されている。背面基板31におけるデータ電極Datが配設された側の主面(図2におけるZ軸方向上側に位置する主面)は、誘電体層33で被覆されており、誘電体層33の表面上には、X−Y方向に井桁状である隔壁35が形成されている。そして、背面パネル30では、誘電体層33の表面および隔壁35の内側壁面に対し、蛍光体層36が形成されている。蛍光体層36は、井桁状の隔壁35により仕切られている凹部毎に、赤色(R)蛍光体層36R、緑色(G)蛍光体層36G、青色(B)蛍光体層36Bに区別し形成されている。
パネル部10における前面パネル20と背面パネル30とは、表示電極対22とデータ電極Datとが放電空間40を挟んで立体交差する方向で配置され、外周部で封止されている。放電空間40には、キセノン(Xe)およびネオン(Ne)を含む放電ガスが、例えば、450[Torr](450×0.1333≒60.0[kPa])の圧力で封入されている。パネル部10においては、井桁状の隔壁35と誘電体層33とで構成される各凹部であって、表示電極対22とデータ電極Datとが立体交差する各々の箇所が放電セルに相当する。
なお、本実施の形態では、放電空間40に封入される放電ガスにおいて、全圧に対するXeの分圧の比率が10[%]以上、あるいは20[%]以上の、所謂、高Xeガスを採用することもできる。
また、背面パネル30では、井桁状の隔壁35を有する構成を採用したが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、例えば、ストライプ状の隔壁を適用することもできる。
3.パネル部10における電極Scn、Sus、Datの配設形態と電極駆動回路52〜55の接続形態
パネル部10における電極Scn、Sus、Datの配設形態と電極駆動回路52〜55の接続形態について、図3を用い説明する。
図3に示すように、パネル部10には、各々が紙面の横方向に向けて延びるn[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)とn[本]のサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)とが、紙面の縦方向に交互に配設され、また、各々が紙面の縦方向に延びるm[本]のデータ電極Dat(1)〜Dat(m)が配設されている。上述のように、隣り合うスキャン電極Scnとサスティン電極Susとで構成される表示電極対22(図2を参照。)とのデータ電極Datとの各立体交差部分のそれぞれが、パネル部10における放電セルに相当する。
上記のように、パネル部10における各電極Scn、Sus、Datには、各電極駆動回路52〜55が接続されているのであるが、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1が最も特徴とするのは、n[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)を配列方向に(紙面の)上下半分に分け、紙面上半分のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)にScn電極駆動回路(1)53が接続され、紙面下半分のスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)にスキャン電極駆動回路(2)54が接続されている、というところにある。即ち、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1では、その駆動に際して、Scn電極駆動回路(1)53がスキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)への電圧パルスの印加を司り、Scn電極駆動回路(2)54がスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)への電圧パルスの印加を司る。
4.電極駆動回路53〜55
次に、プラズマディスプレイ装置1における表示駆動部が有するScn電極駆動回路(1)53、Scn電極駆動回路(2)54およびSus電極駆動回路55の各構成について、図4〜図6を用い説明する。
4−1.Scn電極駆動回路(1)53
図4に示すように、Scn電極駆動回路(1)53は、維持パルスを発生するための維持パルス発生回路100と、初期化期間において初期化パルスを発生するための初期化パルス発生回路部130と、書込み期間において走査パルスを発生するための走査パルス発生回路部140とから構成されており、入力されるタイミング信号に基づいて各スキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)に対し電圧パルスを印加する。
4−1−1.維持パルス発生回路部100
図4に示すように、維持パルス発生回路部100は、クランプ部110と電力回収部120とから構成されている。クランプ部110は、電圧Vsの電源に接続されたスイッチング素子Q111と、一端が接地されたスイッチング素子Q112とを有している。電力回収部120は、電力回収用のコンデンサC121、スイッチング素子Q121、Q122、逆流防止用のダイオードD121、D122、および共振用のインダクタL121を有している。
4−1−2.初期化パルス発生回路部130
初期化パルス発生回路部130は、2つのミラー積分回路MI131、MI134と、分離回路を構成するスイッチング素子Q132、Q133を有する。ミラー積分回路MI131は、スイッチング素子Q131とコンデンサC131と抵抗R131とからなり、電圧Vi2の電源に接続されている。ミラー積分回路MI134は、スイッチング素子Q134とコンデンサC134と抵抗R134とからなり、電圧Vi4の電源に接続されている。
4−1−3.走査パルス発生回路部140
走査パルス発生回路部140は、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)のそれぞれとの接続部分にスイッチ部OUT〜OUTn/2が設けられ、当該スイッチ部OUT〜OUTn/2における低電圧側を電圧Vaにクランプする際に用いるスイッチング素子Q141も設けられている。スイッチ部OUT〜OUTn/2のそれぞれは、電圧Vcの電源が接続されたスイッチング素子QH〜QHn/2と、スイッチング素子Q141を介し電圧Vaの電源が接続されたスイッチング素子QL〜QLn/2とを有し構成されている。
4−2.Scn電極駆動回路(2)54
図5に示すように、Scn電極駆動回路(2)54は、図3の紙面下半分のスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に接続されており、概略的には上記Scn電極駆動回路(1)53と類似の構成を有する。相違点は、初期化パルス発生回路部150と走査&再初期化パルス発生回路部160にある。
4−2−1.初期化パルス発生回路部150
図5に示すように、Scn電極駆動回路(2)54における初期化パルス発生回路部150は、 2つのミラー積分回路MI131、MI134と、分離回路を構成するスイッチング素子Q132、Q133を有する点で、上記初期化パルス発生回路部130と共通であるが、これに加えて、ミラー積分回路MI134と並列な関係をもってスイッチング素子Q155が設けられている点が相違する。
4−2−2.走査&再初期化パルス発生回路部160
走査&再初期化パルス発生回路部160は、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)のそれぞれに対し接続されるスイッチ部OUTn/2+1〜OUTを備える点で、上記走査パルス発生回路部140と共通であるが、電圧Vaの電源とスイッチング素子Q141の代りに、電圧Vi5の電源とミラー積分回路MI161およびスイッチング素子Q161が設けられている点が相違する。
ミラー積分回路MI161とスイッチング素子Q161とは、電圧Vi5の電源に対して並列の関係をもって構成されており、ミラー積分回路MI161は、スイッチング素子Q162とコンデンサC162と抵抗R162とから構成されている。この電圧Vi5の電源とミラー積分回路MI162との組み合わせによって再初期化パルスが生成できる。
4−3.Sus電極駆動回路55
図6に示すように、Sus電極駆動回路55は、維持期間においてサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に対し印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路部200と、書込み期間において電圧Veを発生させる電圧印加回路部250と、維持パルス発生回路部200とサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)との間に挿設されたスイッチング素子Q241とから構成されている。
維持パルス発生回路部200は、上記Scn電極駆動回路(1)53における維持パルス発生回路部100と同様に、クランプ部210と電力回収部220とから構成されている。クランプ部210は、電圧Vsの電源に接続されたスイッチング素子Q211と、一端が接地されたスイッチング素子Q212とを有している。
電力回収部220は、電力回収用のコンデンサC221、スイッチング素子Q221、Q222、逆流防止用のダイオードD221、D222、および共振用のインダクタL221を有している。
電圧印加回路部250は、一端が電圧Veの電圧Veの電源に接続されたスイッチング素子Q251を有している。
5.プラズマディスプレイ装置1の駆動方法
プラズマディスプレイ装置1の駆動方法について、図7を用い説明する。
図7に示すように、上記構成を有するプラズマディスプレイ装置1は、1TVフィールドを複数のサブフィールドに分割し(SF(1)〜SF(X))、サブフィールド毎に放電セルの発光/非発光の制御を行うことにより階調制御する、所謂、サブフィールド法を用い表示駆動がなされる。
5−1.初期化期間
初期化期間では、全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対し、緩やかな傾斜(例えば、1.0[V/μsec.]〜10.0[V/μsec.]の電圧変化率)で電圧が上昇する上り傾斜波形部分(電圧Vi1から電圧Vi2に至る部分)と、緩やかな傾斜( 例えば、1.0[V/μsec.]〜10.0[V/μsec.]の電圧変化率)で電圧が下降する下り傾斜波形部分(電圧Vi3から電圧Vi4に至る部分)とを有する初期化パルスPsetを印加する。また、当該期間では、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)への印加電圧が電圧Vi2に到達するタイミングt3において、サスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に対し、一斉に電圧Veを印加する。
なお、初期化期間においては、データ電極Dat(1)〜Dat(m)を接地電位としておく。
初期化期間では、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)およびサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)への上記波形の電圧印加により、全ての放電セルにおいて初期化放電を発生させ、続く書込み期間における書込み放電放電に必要となる壁電荷を各電極Scn、Sus、Dat上に形成する。なお、図示を省略しているが、プラズマディスプレイ装置1の駆動においては、全ての放電セルの初期化を実行する初期化期間(図7に示す初期化期間)の他に、直前のサブフィールドにおける維持期間で維持放電を発生させた放電セルに対してのみ初期化放電を発生させる、所謂、選択初期化期間を採用することもできる。
5−2.書込み期間
図7に示すように、各サブフィールドにおける書込み期間は、初期化期間に続き設定され、パネル部10における配列方向の一方(図3における紙面上方)から半分にあたるスキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)に対し、順次、走査パルスPscnが印加され、且つ、当該サブフィールドで維持放電を発生させようとする放電セルに対応するデータ電極Dat(j)に対し、書込みパルスPdatを印加する。これらのパルスPscn、Pdatの印加を受けた放電セルにおいては、書込み放電が発生する。書込み期間では、スキャン電極Scn(n/2)への走査パルスPscnの印加に続き、パネル部10の残り半分のスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し、ライン毎に順次、電圧Va2の走査パルスPscn2を印加する。
また、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対しては、スキャン電極Scn(n/2)に走査パルスPscnが印加された後であって、スキャン電極Scn(n/2+1)に走査パルスPscn2が印加される前に、一斉に再初期化パルスPset2が印加される。再初期化パルスPset2は、初期化パルスPsetにおける下り傾斜波形部分(電圧Vi3から電圧Vi4に至る部分)と実質的に同じ電圧変化率の下り傾斜波形部分(電圧Vi4から電圧Vi5に至る部分)を有する。即ち、図5に示すScn電極駆動回路(2)54の回路構成において、初期化パルス発生回路部150におけるミラー積分回路MI134と走査&再初期化パルス発生回路部160におけるミラー積分回路MI162との互いの時定数が実質的に同一となるように構成されている。
さらに、再初期化パルスPset2における下り傾斜波形部分の開始電圧は電圧Vi4であって、初期化パルスPsetにおける下り傾斜波形部分の終了電圧Vi4と同一となっている。
なお、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し印加される走査パルスPscn2の電圧Va2は、再初期化パルスPset2における下り傾斜波形部分の終了電圧Vi5と同じである。
スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)への走査パルスPscn2の印加に対応し、当該サブフィールドで維持放電を発生させようとする放電セルに対応するデータ電極Dat(j)に対し、書込みパルスPdatは印加される。
ここで、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対する再初期化パルスPset2と走査パルスPscn2との時間的な関係は、再初期化パルスPset2の印加開始タイミングt9が、走査パルスPscn2の印加開始タイミングt12に対し、当該走査パルスPscnのパルス幅(t13−t12)の2倍以上の時間間隔をあけて設定されてる。また、各パルスの電圧値Vi4、Vi5、Va、Va2、Vdは、例えば、以下のように設定されている。
・電圧Vi4=−150[V]
・電圧Vi5=−170[V]
・電圧Va=−150[V]
・電圧Va2=−170[V]
・電圧Vd=70[V]
5−3.維持期間
図7に示すように、維持期間においては、全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)および全てのサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に対し、電圧Vsの維持パルスPsusを印加する。なお、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対し印加する維持パルスPsusと、サスティン電極Sus(1)〜Sus(n)に対し印加する維持パルスPsusとは、互いに半周期ズレを有する。この維持パルスPsusの印加回数は、該当のサブフィールドにおける輝度重みに応じて設定されており、書込み期間で書き込み放電が生じた放電セルで維持放電が発生することになる。そして、維持放電の発生により、放電空間40中に充填された放電ガスのXeから紫外線が放射され、各放電セルにおける蛍光体層36がこれを可視光変換し、生成された可視光が前面パネル20と通しパネル外へと出射される。
なお、維持パルスPsusの電圧値Vsは、例えば、以下のように設定されている。
・電圧Vs=150[V]
6.電極駆動回路53〜55の動作
次に、上記駆動方法を実現するための各電極駆動回路53〜55の動作について、図7と図8とを併用して説明する。図7と図8とにおいては、各々に記載のタイミングt0〜t14は対応している。なお、以下の説明では、従来のプラズマディスプレイ装置の駆動方法と同じ維持期間、さらには、データ電極駆動回路52の駆動については、その説明を省略する。
また、本実施の形態では、以下の関係を満足するものとする。
・電圧Vi1=電圧Vi3=電圧Vs
・電圧Vi4=電圧Va
・電圧Vi5=電圧Va2
6−1.タイミングt0
図8に示すように、タイミングt0(初期化期間の開始タイミング)では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q112、Q132、Q133を”ON”にし、また、Scn電極駆動回路(1)53のスイッチング素子QL〜QLn/2を”ON”にし、Scn電極駆動回路(2)54のスイッチング素子QLn/2+1〜QLを”ON”にする。また、タイミングt0では、Sus電極駆動回路55におけるスイッチング素子Q212、Q241を”ON”にする。
図7に示すように、上記スイッチング動作により、タイミングt0においては、Scn電極駆動回路(1)53、Scn電極駆動回路(2)54およびSus電極駆動回路55における上記スイッチング動作により、全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)および全てのサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)が接地電位となる。
6−2.タイミングt1
図8に示すように、タイミングt1では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q112を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q111を”ON”にする。これにより、図7に示すように、全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対し、電圧Vi1(=電圧Vs)が印加される。
6−3.タイミングt2
図8に示すように、タイミングt2では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q111、Q132を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q131を”ON”にする。このスイッチング動作により、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路54の各々における初期化パルス発生回路部130、150のミラー積分回路MI131が”ON”になる。
これにより、図7に示すように、タイミングt2で電圧Vi1であったスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)への印加電圧が、タイミングt3に向けて、電圧Vi2へと緩やかに上昇して行く(上り傾斜波形部分)。
6−4.タイミングt3
図8に示すように、タイミングt3では、Sus電極駆動回路55のスイッチング素子Q212、Q241を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q251を”ON”にする。なお、図7に示すように、タイミングt3では、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対する印加電圧が電圧Vi2になる。
このようなスイッチング動作により、図7に示すように、サスティン電極Sus(1)〜Sus(n)へ電圧Veが印加される。
6−5.タイミングt4
図8に示すように、タイミングt4では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q131を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q111、Q132を”ON”にする。これにより、図7に示すように、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)への印加電圧は、電圧Vi3(=電圧Vs)となる。
6−6.タイミングt5
図8に示すように、タイミングt5では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q111、Q132、Q133を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q134を”ON”にする。このスイッチング動作により、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路54の各々における初期化パルス発生回路部130、150のミラー積分回路MI134が”ON”になる。各ミラー積分回路MI134は、電圧Vi4の電源に接続されており、電圧Vi3から電圧Vi4に向けて緩やかに下降する傾斜波形を、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対し印加する。
なお、電圧Vi3から電圧Vi4に至る下り傾斜波形部分の電圧変化率(図7における該当部分の傾き)については、上述の通り、例えば、1.0[V/μsec.]〜10.0[V/μsec.]の範囲内である。
6−7.タイミングt6
図8に示すように、タイミングt6(書込み期間の開始タイミング)では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q134を”OFF”にするとともに、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子QL〜QLn/2と、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子QLn/2+1〜QLとを”OFF”にする。そして、タイミングt6では、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子QH〜QHn/2と、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子QHn/2+1〜QHとを”ON”にする。
上記スイッチング動作により、図7に示すように、タイミングt6において、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)が電圧Vcにクランプされる。
6−8.タイミングt7
図8に示すように、タイミングt7では、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子QHを”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q141、QLを”ON”にする。タイミングt7では、上記スイッチング動作により、1ライン目にあたるスキャン電極Scn(1)に対し、電圧Vaが印加される。なお、図示を省略しているが、タイミングt7においては、スキャン電極Scn(1)に対応し、当該サブフィールドで維持放電を発生させようとする放電セルに対応するデータ電極Dat(j)に対し、書込みパルスPdatを印加する。
6−9.タイミングt8
図8に示すように、タイミングt8では、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子QLを”OFF”にするとともに、スイッチング素子QHを”ON”にする。当該スイッチング動作により、タイミングt8において1ライン目のスキャン電極Scn(1)への走査パルスPscnの印加が終了し、スキャン電極Scn(1)と選択されたデータ電極Dat(j)との間での書込み放電が発生し、壁電荷の形成がなされる。
この後、同様にしてスキャン電極Scn(2)〜Scn(n/2)への走査パルスPscnの印加が、ライン毎になされる。
6−10.タイミングt9
図8に示すように、タイミングt9では、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子Q141を”OFF”にする。また、タイミングt9では、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子QHn/2+1〜QHを”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q155、QLn/2+1〜QLを”ON”にする。これにより、図7に示すように、Scn電極駆動回路(2)54が駆動を実行するスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し一斉に電圧Vi4を印加する。
6−11.タイミングt10
図8に示すように、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子Q155を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q162を”ON”にする。これにより、Scn電極駆動回路(2)54における走査&再初期化パルス発生回路部160のミラー積分回路MI162が”ON”になり、電圧Vi4から電圧Vi5に向けて緩やかに下降する傾斜波形を、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し印加できる。ここで、電圧Vi4から電圧Vi5に至る傾斜波形部分の電圧変化率は、初期化パルスPsetにおける電圧Vi3から電圧Vi4に至る下り傾斜波形部分と実質的に同じである。
6−12.タイミングt11
図8に示すように、タイミングt11では、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子Q162、QLn/2+1〜QLを”OFF”にするとともに、スイッチング素子QHn/2+1〜QHを”ON”にする。これにより、図7に示すように、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)への再初期化パルスPset2の印加が終了し、電圧Vcにクランプされる。
6−13.タイミングt12
図8に示すように、タイミングt12では、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子QHn/2+1を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q161、QLn/2+1を”ON”にする。これにより、図7に示すように、Scn電極(n/2+1)に対し、電圧Va2(=電圧Vi5)が印加される。なお、図示を省略しているが、タイミングt12においても、上記タイミングt7と同様に、スキャン電極Scn(n/2+1)に対応し、当該サブフィールドで維持放電を発生させようとする放電セルに対応するデータ電極Dat(j)に対し、電圧Vdを印加する。
6−14.タイミングt13
図8に示すように、タイミングt13では、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子QLn/2+1を”OFF”にするとともに、スイッチング素子QHn/2+1を”ON”にする。これにより、図7に示すように、スキャン電極Scn(n/2+1)が、電圧Vcにクランプされる。
この後、同様にしてスキャン電極Scn(n/2+2)〜Scn(n)への走査パルスPscn2の印加が、ライン毎になされる。
6−15.タイミングt14
図8に示すように、タイミングt14では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54の各々におけるスイッチング素子Q121、Q131、Q133を”ON”にするとともに、Scn電極駆動回路(1)53におけるスイッチング素子QH〜QHn/2を”OFF”にし、スイッチング素子QL〜QLn/2を”ON”にする。また、タイミングt14では、Scn電極駆動回路(2)54におけるスイッチング素子Q161、QHn/2+1〜QHを”OFF”にするとともに、スイッチング素子QLn/2+1〜QLを”ON”にする。さらに、タイミングt14では、Sus電極駆動回路55におけるスイッチング素子Q251を”OFF”にするとともに、スイッチング素子Q222、Q241を”ON”にする。
以降の維持期間では、Scn電極駆動回路(1)53およびScn電極駆動回路(2)54とSus電極駆動回路55とを駆動して、互いに半周期ずれた状態でスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)とサスティン電極Sus(1)〜Sus(n)とに対し維持パルスPsusを印加する。
以上の一連の動作をもって、画像信号Sig.に基づき選択的に書込みがなされた放電セルにおいて、維持放電が発生し、蛍光体層36で変換された可視光が前面パネル20を通し、出射される。
7.プラズマディスプレイ装置1の採用する駆動方法による優位性
図7に示すように、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1では、書込み期間における走査パルスPscn、Pscn2の印加順にn[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)を、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)のグループと、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)のグループとに分け、書込み期間の後半で走査パルスPscn2の印加を受けるスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に対し、走査パルスPscn2の印加に先行して、再初期化パルスPset2を印加することを特徴としている。
このため、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1の駆動方法では、初期化期間における初期化終了からの時間経過が、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n/2)に比べて長くなるスキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)においても、書込みが確実なされる。即ち、初期化終了からの経過時間が長くなればなるほど、残留励起ガスや保護層24から放出される2次電子の中和作用によると考えられる壁電荷の減少という現象が生じるのに対し、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1の駆動方法では、スキャン電極Scn(n/2+1)〜Scn(n)に再初期化パルスPset2を印加することで壁電荷が再形成される。これより、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1では、その駆動において、書込み不良の低減がなされ、高品質な画像表示が可能となる。
なお、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1では、n[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)を走査パルスPscn、Pscn2の印加順に、2つのグループに分けることとしたが、3つ以上のグループに分け、走査パルスの印加順において2番目以降となるグループに対し、再初期化パルスPset2を印加することとしてもよい。
また、本実施の形態における具体的な数値などについては、一例として適用するものであり、これに限定されるものではない。
(実施の形態2)
1.プラズマディスプレイ装置の構成
本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の全体構成は、スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対するScn電極駆動回路63の接続形態、およびその構成以外については、上記実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置1と同様である。このため、以下では、上記実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置1との差異部分についてのみ、図9を用い説明するものとし、その他の構成部分についてはその説明を省略する。
図9に示すように、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置では、パネル部10におけるn[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)がScn電極駆動回路63に接続されている。この点が、上記実施の形態1との主な差異である。
2.Scn電極駆動回路63
本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置において、構成という観点から最も特徴となるScn電極駆動回路63の構成について、図10を用い説明する。
図10に示すように、本実施の形態に係るScn電極駆動回路63は、上記プラズマディスプレイ装置1におけるScn電極駆動回路(2)54と類似の構成を有する。即ち、Scn電極駆動回路63は、維持パルス発生回路100と初期化パルス発生回路部150と走査&再初期化パルス発生回路部170とから構成されている。
Scn電極駆動回路63における上記Scn電極駆動回路(2)54との差異点は、走査&再初期化パルス発生回路部170において、パネル部10における全てのスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対応したn[個]のスイッチ部OUT〜OUTを備える点である。Scn電極駆動回路63におけるその他の回路構成については、上記Scn電極駆動回路(2)54と同様である。
3.プラズマディスプレイ装置の駆動方法
上記構成を備える本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法について、図11を用い説明する。
図11に示すように、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置においても、所謂、サブフィールド法を用い表示駆動を行うものであり、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し(SF(1)〜SF(X))、サブフィールド毎に放電セルの発光/非発光の制御を行うことにより階調制御する。本実施の形態に係る駆動方法は、書込み期間におけるパルス印加に関する部分以外、上記実施の形態1に係る駆動方法と同様の方法を採用する。
図11に示すように、本実施の形態に係る駆動方法の書込み期間では、各スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)に対する走査パルスPscn3の印加直前に、再初期化パルスPset3を順次印加する。具体的には、書込み期間の最初に、走査パルスPscn3の印加順の先頭に当る(1ライン目の)スキャン電極Scn(1)に対し、再初期化パルスPset3を印加する。
再初期化パルスPset3は、上記実施の形態1に係る再初期化パルスPset2と同様に、初期化パルスPsetにおける下り傾斜波形部分(電圧Vi3から電圧Vi4に至る部分)と実質的に同じ電圧変化率の下り傾斜波形部分(電圧Vi4から電圧Vi5に至る部分)を有する。即ち、本実施の形態でも、図10に示すScn電極駆動回路63の回路構成において、初期化パルス発生回路部150におけるミラー積分回路MI134と走査&再初期化パルス発生回路部170におけるミラー積分回路MI162との互いの時定数が実質的に同一となるように構成されている。
また、再初期化パルスPset3における下り傾斜波形部分の開始電圧は、初期化パルスPsetにおける下り傾斜波形部分の終了電圧と同一の電圧Vi4であり、終了電圧は、走査パルスPscn3と同じ電圧Vi5である。
図11に示すように、スキャン電極Scn(1)への再初期化パルスPset3の印加に続き、走査パルスPscn3を印加する。ここで、スキャン電極Scn(1)に対する走査パルスPscn3の印加開始タイミングは、当該電極Scn(1)への再初期化パルスPset3の印加開始のタイミングから、走査パルスPscn3のパルス幅の2倍の時間経過したタイミングである。スキャン電極Scn(1)に対する走査パルスPscn3の印加にタイミングを同期して、当該サブフィールドで維持放電を生じさせるのに選択されたデータ電極Dat(j)に対し、書込みパルスPdatが印加される。ここで、再初期化パルスPset3の印加タイミングにおいては、データ電極Dat(j)に対し書込みパルスPdatは印加されない。
次に、2ライン目のスキャン電極Scn(2)に対し、上記1ライン目のスキャン電極Scn(1)と同様に、再初期化パルスPset3と走査パルスPscn3とを順に印加する。ここで、2ライン目のスキャン電極Scn(2)への再初期化パルスPset3の印加開始タイミングは、1ライン目のスキャン電極Scn(1)への再初期化パルスPset3の終了タイミングとなっており、また、2ライン目のスキャン電極Scn(2)への再初期化パルスPset3の印加終了タイミングは、1ライン目のスキャン電極Scn(1)への走査パルスPscn3の印加開始タイミングと同じとなっている。
さらに、2ライン目のスキャン電極Scn(2)への走査パルスPscn3の印加開始タイミングは、1ライン目のスキャン電極Scn(1)への走査パルスPscn3の印加終了と同じとなっている。
以上と同様の再初期化および走査をnライン目のスキャン電極Scn(n)まで実行し、書込み期間が終了する。
本実施の形態においても、再初期化パルスPset3における下り傾斜波形部分の電圧変化率は、例えば、1.0[V/μsec.]〜10.0[V/μsec.]である。そして、本実施の形態に係る駆動方法で採用する一例としての電圧値は、次の通りである。
・電圧Vi4=−150[V]
・電圧Vi5=−170[V]
・電圧Va3=−170[V]
・電圧Vd=70[V]
4.本実施の形態に係る駆動方法が有する優位性
図11に示すように、本実施の形態に係る駆動方法では、書込み期間における走査パルスPscn3の印加順に、n[本]のスキャン電極Scn(1)〜Scn(n)の各々毎に、走査パルスPscn3の印加に先行して、再初期化パルスPset3を印加することを特徴としている。このため、本実施の形態に係る駆動方法では、各スキャン電極Scn(1)〜Scn(n)への走査パルスPscn3の印加の直前に再初期化パルスPset3を印加することにより、壁電荷が再形成される。よって、本実施の形態に係る駆動方法においても、再初期化動作の実行により、残留励起ガスや保護層24から放出される2次電子による中和作用によると推察される壁電化の減少を補償することができ、特に走査パルスPset3の印加順の後方における書込み不良の低減が可能となる。
従って、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法においても、高い画像品質が確保できる。
なお、本実施の形態では、同一ラインに対する再初期化パルスPset3の印加開始タイミングと走査パルスPscn3の印加開始タイミングとを、上述のように、走査パルスPscn3のパルス幅の2倍としているが、各サブフィールドあるいは各フィールドにおける時間的な観点から、2倍以上に設定することも可能である。このように同一ラインに対する再初期化パルスPset3の印加開始タイミングと走査パルスPscn3の印加開始タイミングとの関係を規定することにより、隣接するライン(スキャン電極(i)とスキャン電極(i+1))間でのクロストークが確実に防止できる。
また、本実施の形態においても、上記数値などについては、一例として適用するものであり、これに限定されるものではない。
本発明は、高い画像品質を有するプラズマディスプレイ装置を実現するのに有用である。
実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置1を示すブロック回路図である。 プラズマディスプレイ装置1のパネル部10の一部を示す斜視図(一部断面図)である。 パネル部10における電極Scn、Sus、Datの配列と、各々に接続される電極駆動回路52〜55を示す模式平面図である。 プラズマディスプレイ装置1におけるScn電極駆動回路(1)53を示す回路図である。 プラズマディスプレイ装置1におけるScn電極駆動回路(2)54を示す回路図である。 プラズマディスプレイ装置1におけるSus電極駆動回路55を示す回路図である。 プラズマディスプレイ装置1の駆動において、電極Scn、Sus、Datの各々に印加される電圧波形を示す波形図である。 プラズマディスプレイ装置1の駆動において、電極駆動回路53〜55の各スイッチング素子Q111〜Q251の開閉動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2に係るパネル部10における電極Scn、Sus、Datの配列と、各々に接続される電極駆動回路52、55、63を示す模式平面図である。 実施の形態2に係るScn電極駆動回路63を示す回路図である。 実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装置の駆動において、電極Scn、Sus、Datの各々に印加される電圧波形を示す波形図である。 従来のプラズマディスプレイ装置の駆動において、電極Scn、Sus、Datの各々に印加される電圧波形を示す波形図である。
符号の説明
1.プラズマディスプレイ装置
10.パネル部
20.前面パネル
21.前面基板
22.表示電極対
23.誘電体層
24.保護層
30.背面パネル
31.背面基板
33.誘電体層
35.隔壁
36.蛍光体層
40.放電空間
51.画像信号処理回路
52.データ(Dat)電極駆動回路
53.スキャン(Scn)電極駆動回路(1)
54.スキャン(Scn)電極駆動回路(2)
55.サスティン(Sus)電極駆動回路
56.タイミング発生回路
63.スキャン(Scn)電極駆動回路
100、200.維持パルス発生部
110、210.クランプ部
120、220.電力回収部
130、150.初期化パルス発生部
140.走査パルス発生部
160、170.走査&再初期化パルス発生部
250.電圧印加部
Scn.スキャン電極
Sus.サスティン電極
Dat.データ電極
Pset.初期化パルス
Pset2、Pset3.再初期化パルス
Pscn、Pscn2、Pscn3.走査パルス
Pdat.書込みパルス
Psus.維持パルス

Claims (5)

  1. 各々が第1方向に延伸された複数のスキャン電極と複数のサスティン電極とが、前記第1方向に交差する第2方向に向けて交互に並設され、前記スキャン電極および前記サスティン電極の双方に対し、放電空間を挟んで立体交差する状態に複数のデータ電極が並設され、前記立体交差する各々の箇所に放電セルが構成されてなるプラズマディスプレイパネルに対し、
    それぞれ輝度重み付けされた複数のサブフィールドの組み合わせからなる1TVフィールドに、前記放電セルの壁電荷状態の初期化を図る初期化期間と、当該初期化期間に続き、維持放電を生じさせる放電セルの選択を図る書込み期間とを割り当ててなる方式を用い表示駆動を実行させるプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
    前記初期化期間では、前記複数のスキャン電極に対し、1.0V/μsec.以上10.0V/μsec.以下の範囲内の電圧変化率で電圧が上昇または降下する第1の傾斜波形部分を含む初期化パルスを印加し、
    前記書込み期間では、前記複数のスキャン電極の各々に対し、時間順に走査パルスが印加されるとともに、前記複数のスキャン電極の内、期間における時間順で2番目以降に走査パルスが印加される少なくとも1本のスキャン電極に対し、走査パルスの印加に先行して第2の傾斜波形部分を有する再初期化パルスを印加するものであって、
    前記再初期化パルスにおける第2の傾斜波形部分は、前記初期化パルスにおける第1の傾斜波形部分と実質的に同じ電圧変化率を有し、且つ、開始電圧が前記第1の傾斜波形部分における終了電圧と実質的に同じである
    プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  2. 前記書込み期間における前記再初期化パルスは、当該スキャン電極への前記走査パルスの印加に対し、当該走査パルスのパルス幅の2倍以上の時間間隔をあけて先行し印加される
    請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  3. 前記複数のスキャン電極を、前記書込み期間における走査パルスの印加の時間順に、複数のグループに分けて考えるとき、
    前記書込み期間における前記再初期化パルスは、前記走査パルスの印加の時間順における2番目以降となるグループに対し、当該グループに属する複数のスキャン電極に対し一斉に印加される
    請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  4. 前記複数のスキャン電極は、前記第2方向において、前記複数のグループに分けられている
    請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  5. 各々が第1方向に延伸された複数のスキャン電極と複数のサスティン電極とが、前記第1方向に交差する第2方向に向けて交互に並設され、前記スキャン電極および前記サスティン電極の双方に対し、放電空間を挟んで立体交差する状態に複数のデータ電極が並設され、前記立体交差する各々の箇所に放電セルが構成されてなるプラズマディスプレイパネルと、
    それぞれ輝度重み付けされた複数のサブフィールドの組み合わせからなる1TVフィールドに、前記放電セルの壁電荷状態の初期化を図る初期化期間と、当該初期化期間に続き、維持放電を生じさせる放電セルの選択を図る書込み期間とを割り当ててなる方式を用い前記プラズマディスプレイパネルを表示駆動を実行させる表示駆動部とを備えるプラズマディスプレイ装置であって、
    前記表示駆動部は、請求項1から4の何れかの表示駆動を実行する
    プラズマディスプレイ装置。
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