JP2008170590A - 正帯電性トナー及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一成分現像方式において、カードリッジ方式を使用することなく、トナーが補給される画像形成装置であっても、補給カブリがなく、高温高湿下でも帯電維持性に優れ安定した画像を得られる正帯電性トナー及び画像形成装置を目的とする。
【解決手段】本発明の正帯電性トナーは、下記化学式
(CHO)3−n Si(CHNHCHCHNH
(ただし、nは1〜3の整数であり、Rは水素または炭素数1〜3個のアルキル基である。)で表されるアミノシランと、メチルハイドロジェンポリシロキサンにより表面処理されたシリカがトナー粒子に付着していることを特徴とする。また、本発明の画像形成装置はロータリー現像方式を備えた画像形成装置であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

補給カブリが生じにくく、高温高湿下でも安定した画像を得ることができる正帯電性トナー及び画像形成装置に関する。
電子写真法に使用される現像方式として、絶縁性微粉末、すなわち絶縁性トナーと磁性キャリアにより帯電させ、感光体上に形成した静電潜像を現像する二成分現像方式、磁性トナーのみからなる一成分現像剤で現像する磁性一成分現像方式、および非磁性のトナーからなる非磁性一成分現像剤を現像ローラ上に薄層で形成させ、感光体と接触または非接触で現像する、いわゆる非磁性一成分現像方式が知られている。
この中で、キャリアを使用しない非磁性一成分方式が、現像装置の小型化やコスト削減の面で優れている。この方式はキャリアを使用しないため、層厚規制などの限られた方法により帯電させる必要があり、二成分現像方式に比較し帯電させにくい。したがって、非磁性一成分現像用トナーに十分な帯電量を付与する必要がある。
そのような帯電量を得るために、トナーに付着させる無機微粒子として、シリカが使用されてきた。シリカは帯電性が良く、安価で、また流動性も良い。しかしながら、正帯電性のトナーを必要とする場合、シリカは負帯電性のため、正帯電性のアミノシランで表面処理したシリカが使用される。しかし、アミノシランのアミノ基は親水性のため、高温高湿環境での帯電維持性が悪い。そのため疎水性の表面処理剤としてシリコーンオイルを併用している(例えば、特許文献1、2)。
特開2003−280250号公報 特開2004−217515号公報
しかしながら、従来技術においては、トナーを補給する構成をもつ画像形成装置では、トナーは長期間の使用により劣化し、帯電性が低下したトナーに新しい帯電性の高いトナーが補給されると、帯電性の違いから未帯電のトナーが発生する。それにより、層厚規制において帯電させるときに、帯電性にばらつきが生じ、補給カブリ(画像カブリ)が発生しやすくなる。特にロータリー現像方式の画像形成装置では現像装置が回転する為、現像装置内のトナーは回転によって攪拌され、補給されたトナーが急に現像される場合があり、補給カブリがより顕著になる。したがって、トナーを補給する構成をもつ画像形成装置に使用するトナーにはより一層の帯電性が必要とされる。
また、アミノシランの中でも帯電性に優れたN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが知られているが、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランは通常のシリコーンオイルで表面処理をしようとした場合に、シリコーンオイルとの相溶性が悪く高温高湿環境での帯電維持性に問題が生じる。
このため、従来の多くの非磁性一成分方式では、現像装置内のトナーを使い切る方式で、トナー補給が発生しない、いわゆるカートリッジ方式のものが多い。しかし、カートリッジ方式ではトナー量に限りがあり、印字できる枚数が少ない。
本発明の正帯電性トナー及び画像形成装置は、一成分現像方式において、カードリッジ方式を使用することなく、トナーが補給される画像形成装置であっても、補給カブリがなく、高温高湿下でも帯電維持性に優れ安定した画像を得ることを目的とする。
本発明の正帯電性トナーは、下記化学式
(CHO)3−n Si(CHNHCHCHNH
(ただし、nは1〜3の整数であり、Rは水素または炭素数1〜3個のアルキル基である。)で表されるアミノシランと、メチルハイドロジェンポリシロキサンにより表面処理されたシリカがトナー粒子に付着していることを特徴とする。
トナー粒子の円形度が0.96以上であることが好ましい。
本発明の画像形成装置は前記正帯電性トナーが補給されることが好ましい。
本発明の画像形成装置はロータリー現像方式を備えた画像形成装置であることが好ましい。
本発明の正帯電性トナーによると、補給カブリがなく、高温高湿下でも安定した画像を得ることができる。
本発明の正帯電性トナーは、少なくとも結着樹脂および着色剤からなるトナー粒子を有し、そのトナー粒子の表面に、無機微粒子であるシリカを付着させてなることを特徴としている。
本発明の正帯電性トナーに使用する無機微粒子は流動性が良く安価なシリカを使用する。トナー粒子に対しシリカを0.1〜5.0質量%付着させることが好ましい。シリカが0.1質量%未満では十分なトナーの流動性が得られないため現像ローラ上のトナー量が不足して均一なトナー層が形成されず、十分な画像濃度が得られない。一方、5.0質量%を超えると、定着性が悪化したり、補給カブリが生じやすくなる。
さらに、個々のシリカは、平均一次粒子径が8〜80nmの微粒子であることが好ましく、12〜40nmがより好ましい。8nm未満では、技術的に製造が困難であるためコスト高となり実用上問題があるとともに、トナー粒子表面に埋没する傾向があり流動性向上の効果が少ない。一方、80nmを超えると流動性が悪くなる傾向がある。
また、本発明において、トナーは正帯電性である。トナー粒子に付着されるシリカが負帯電性のため、正帯電性のアミノシランで表面処理を行う必要がある。本発明においては、アミノ基を複数有する下記化学式
(CHO)n−3 Si(CHNHCHCHNH
(ただし、nは1〜3の整数であり、Rは水素か炭素数1〜3個のアルキル基である。)で表されるアミノシランを使用する。上記のものであれば、アミノ基を複数含むため帯電性に優れており、また、補給カブリも生じにくい。特に、上記化学式において、n=3である(CHO) Si(CHNHCHCHNH(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)は帯電性が最も優れており、最も好適に使用される。
しかしながら、上記化学式で示したアミノシランは親水性が高いため、吸湿性が高く、高温高湿下では画像カブリが発生してしまう。そのため、疎水性の高いシリコーンオイルを併用する必要がある。しかし、通常使用されるジメチルポリシロキサンなどのシリコーンオイルは、上記化学式で示したアミノシランとの相溶性が悪い。そのため、それらのシリコーンオイルでは均一にシリカ表面を処理することができない。
そこで、本発明では上記化学式で示したアミノシランとの相溶性の問題を解決するために、シリコーンオイルとしてメチルハイドロジェンポリシロキサンを使用する。メチルハイドロジェンポリシロキサンは上記化学式で示したアミノシランとの相溶性が良い。さらに、メチルハイドロジェンポリシロキサンはシリカ表面と化学反応し、シリカ表面と化学的に結合することができる。よって、シリコーンオイルがメチルハイドロジェンポリシロキサンであれば、シリカ表面を均一に表面処理することができる。
シリカの表面処理方法は公知の方法で行えばよい。例えば、シリカに上記アミノシランとシリコーンオイルを混合し攪拌すれば良い。
シリカをトナー粒子に付着させる方法としては、タービン型攪拌機、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の一般的な攪拌機を用いる方法がある。また、トナー粒子表面上の無機微粒子は、トナー粒子に対してまぶしと呼ばれる弱い付着状態で形成されていてもよいし、無機微粒子および磁性粒子がトナー粒子にその一部が埋没された付着状態で形成され、固定化されていてもよい。
トナー粒子は少なくとも結着樹脂および着色剤からなり、また、帯電制御剤、離型剤などを含んでも良い。
結着樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、シアネート樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
着色剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等の黒色顔料;黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料;赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGK等の橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔料;マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔料;紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等の青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等の緑色顔料;亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等の白色顔料;バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等の体質顔料等が挙げられる。
着色剤の量は、結着樹脂100質量部に対し、通常2〜15質量部であり、4〜10質量部が好ましい。
離型剤としては、ワックス類、低分子量オレフィン系樹脂が挙げられる。ワックス類としては、例えば、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸の高級アルコールエステル、アルキレンビス脂肪酸アミド化合物、天然ワックス等が挙げられる。低分子量オレフィン系樹脂としては、数平均分子量が1000〜10000、好ましくは2000〜6000の範囲にあるポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体等が挙げられ、低分子量ポリプロピレンが好ましい。
離型剤を添加する場合、その添加量は、結着樹脂100質量部に対し、1〜10質量部が好ましく、3〜8質量部がより好ましい。
本発明の正帯電性トナーは、正帯電性であるが、下記帯電制御剤を適宜使用することで帯電性を調整可能である。正帯電性トナーには、正帯電性の帯電制御剤として、例えばニグロシンおよび脂肪酸金属塩等による変性物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等の第四級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサイド、ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレートを単独あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。この中でも特にニグロシン系化合物、第四級アンモニウム塩が好ましく用いられる。好ましい添加量は0.1〜10質量%である。
本発明において、トナー粒子の平均円形度は0.96以上が好ましい。トナー粒子の円形度は、トナーの製造条件によって調整できる。トナー粒子の平均円形度を0.96以上とすることにより、現像剤の流動性が高くなり、転写効率が高く、画質に優れた画像を得ることができる。それと同時に層厚規制工程での帯電性も良くなり、補給カブリが生じにくくなる。
本発明における円形度は、粒子の2次元投影像と同じ面積をもつ円の周囲長を、2次元投影像の周囲長で除することにより求められる値であり、フロー式粒子像分析装置により測定される値である。フロー式粒子像分析装置は、例えば、シスメックス(株)製の型式「FPIA−2100」などを用いることができる。
具体的には以下の方法で測定を行う。まず、測定容器中にトナー粒子20mgを入れ、これに分散媒としてシース液を10ml加えて撹拌し、超音波分散機で60W、3分間分散処理を行って分散液を得る。
測定には、前記分散液を、トナー粒子の濃度が3000〜10000個/μLとなるように調整したものを用い、シスメックス社製フロー式粒子像分析装置「FPIA−2100」により、粒子の2次元投影像と同じ円周をもつ円の径(円相当径)が1μm以上である粒子1000〜10000個について、円形度を測定する。こうして得られる個々の粒子の円形度の平均値を求め平均円形度とする。
本発明の正帯電性トナーは、一般の溶融混練・粉砕法または重合法等で製造することができる。例えば、溶融混練・粉砕法であれば次のような手順で製造する。結着樹脂、着色剤などの必要な原料を、スーパーミキサー等のミキサーで混合し、二軸押し出し機等で溶融混練後、ジェットミル等の粉砕機で粉砕する。その後、風力分級機等の分級機で分級し、さらに、無機微粒子、磁性粒子およびシリコーンオイル等の外添剤を、タービン型攪拌機、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の一般的な攪拌機を用いた機械的手法により、トナー粒子表面に付着または固着させて得ることができる。
本発明の画像形成装置は前記正帯電性トナーが補給されることが好ましく、ロータリー型現像装置外部から前記正帯電性トナーが補給されるロータリー現像方式の画像形成装置であることが好ましい。
図1は前記正帯電性トナーが好適に利用される本発明の一実施形態例であるロータリー現像方式のカラー画像形成装置の概略図である。本発明の画像形成装置1は、像担持体(感光体ドラム)11、レーザスキャニングユニット12、帯電部材13、及びロータリー型現像装置14(以下単に現像装置とも記す)を有している。
現像装置14は、現像容器15、トナー供給ローラ16、及び現像ローラ17を有している。現像装置14には駆動部(図示せず)がクラッチを介して接続されて回転駆動されて、現像ローラ17を順次感光体ドラム11に対向した現像位置とさせて、感光体ドラム11上の静電潜像を現像して、感光体ドラム11上にトナー像を形成する。
感光体ドラム11の周囲にはクリーニング用摺擦部材18及びクリーニング装置19が配置され、感光体ドラム11に当接して中間転写ベルト20が配置され、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11と1次転写ローラ21が対向している。この中間転写ベルト20は駆動ローラ22及び従動ローラ23に張架され、中間転写ベルト20は実線矢印で示す方向に回転駆動される。また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ローラ22と対向して2次転写ローラ24が配設されている。
感光体ドラム11上のトナー像は一次転写ローラ21によって中間転写ベルト20上に転写される(1次転写)。給紙カセット25から給紙経路26を介して記録用紙(以下単に用紙と呼ぶ)が、駆動ローラ22と2次転写ローラ24とのニップ部である2次転写位置に搬送され、2次転写位置で中間転写ベルト20上のトナー像が用紙に転写される(2次転写)。その後、用紙は定着装置27に搬送されて、ここで用紙上のトナー像が定着され、用紙は排紙経路28を通って排紙トレイ29に排紙される。
図2は、現像装置14の詳細を示す断面図であり。前述したように、現像容器15は本発明のトナーが収納されるトナー収納室15aと供給ローラ16及び現像ローラ17が配置されるトナー供給室(ローラ収納室)15bとに分割され、トナー収納室15a及びローラ収納室15bは境界壁15cによって仕切られている。そして、境界壁15cには第1及び第2の開口部15d及び15eが形成され、第1の開口部15dは第2の開口部15eよりも図中上側に位置付けられている。
現像ローラ17は現像位置で図1に示す感光体ドラム11と対面し、図2に示すトナー収納部15a内には本発明のトナーが収納され、トナー収納部15a内のトナーは攪拌部材30によって攪拌されつつ、開口部15eからローラ収納室15bにトナーが供給され、供給ローラ16によってトナーが現像ローラ17に供給される。現像ローラ17上のトナー層は層厚規制部材31によって層厚規制されるとともに摩擦帯電されて、現像ローラ17によって感光体ドラム11上の静電潜像が現像される。
本発明のトナーを現像装置14に補給する際には、現像装置14を回転駆動してトナー補給位置に位置付ける。そして、図1に示すように、補給パイプ32が現像装置14(つまり、図2のトナー収納部15a)に挿入されて、トナーコンテナ33から上記正帯電性トナーがトナー収納部15aに補給される。図2に示すように、現像容器15には連結部34が形成され、この連結部34を介して補給パイプ32がトナー収納部15aに連結される。
本発明の画像形成装置は上記のようにトナーが補給されるような構成を持つであれば良い。また、より好ましくは、ロータリー型現像装置14外部(トナーコンテナ33)から前記正帯電性トナーが補給されるロータリー現像方式の画像形成装置であることが好ましい。従来の画像形成装置においては、トナーは長期間の使用により劣化し、帯電性が低下したトナーに新しい帯電性の高いトナーが補給されると、帯電性の違いから未帯電のトナーが発生する。それにより、層厚規制において帯電させるときに、帯電性にばらつきが生じる。また、上記のように、現像装置が回転する為、現像装置内のトナーは回転によって攪拌され、補給されたトナーが急に現像される場合があり、補給カブリが発生しやすい。しかしながら、本発明のロータリー現像方式の画像形成装置であれば、前記の正帯電性トナーを使用しているので、補給カブリが生じることなく、高温高湿下でも安定した画像を得ることができる。
本発明の正帯電性トナーによると、補給カブリが生じにくく、高温高湿下でも安定した画像を得ることができる。また、トナー粒子の円形度が0.96以上であることで補給カブリがより生じにくくなる。
また、本発明の画像形成装置によると、トナー補給による画像ガブリが生じにくい。さらに、トナーが回転によって攪拌されるロータリー現像方式の画像形成装置であっても、補給カブリが生じにくい。
以下、実施例に基づき本発明を説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
下記の実施例、比較例においてはアミノシランとして、下記の2種類を使用した。
<アミノシランa>
N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン
(CHO) Si(CHNHCHCHNH
<アミノシランb>
3−アミノプロピルトリメトキシシラン
(CHO) Si(CHNH
<トナー処法>
結着樹脂 SE―0040(積水化学工業社製) 100質量部
着色剤 カーボンブラック MA―77 (三菱化学製) 7.0質量部
電荷制御剤 ニグロシン化合物 N―07 (オリエント化学製) 6.0質量部
離型剤 ユーメックス100TS (三洋化成社製) 5.0質量部
<実施例1>
<シリカの作製>
平均一次粒子径12nmの100質量部のシリカ(日本アエロジル社製、商品名:Aerosil 200)をミキサーに入れ、窒素雰囲気下、攪拌しながら、10質量部のアミノシランaとシリコーンオイルとして10質量部のメチルハイドロジェンポリシロキサンを滴下し、150℃で1時間加熱攪拌した後に冷却して本発明に使用するシリカを作製した。
<トナー製造方法>
上記の処方に従い、材料をヘンシェルミキサーで攪拌混合した後、2軸押出し機で溶融混練し、ジェットミル粉砕し、分級機で風力分級を行って、平均粒径8μmのトナー粒子を得た。このとき、トナーの粒子径の測定はコールターカウンター社のマルチサイザー3で測定した。また必要に応じてこのトナー粒子をサーフュージョンシステム(熱風処理機)にて球形化処理を行った。このトナー100質量部に対し、上記作製したシリカを0.8質量部添加し、混合撹拌機中でまぶし処理して最終トナーとする。また、このときのトナー粒子の円形度は0.92であった。トナー粒子の円形度の測定はシスメックス(株)製の型式「FPIA−2100」にて円形度を測定した。
<実施例2〜7>
円形度の異なるトナーを得るために、トナーの製造条件を調整した。実施例2においてはサーフージョンの熱処理温度が実施例1と異なることを除いて実施例1と同様の方法で本発明の正帯電性トナーを製造した。得られたトナー粒子の円形度は0.93であった。
実施例3においてはサーフージョンの熱処理温度が実施例1と異なることを除いて実施例1と同様の方法で本発明の正帯電性トナーを製造した。得られたトナー粒子の円形度は0.94であった。
実施例4においてはサーフージョンの熱処理温度が実施例1と異なることを除いて実施例1と同様の方法で本発明の正帯電性トナーを製造した。得られたトナー粒子の円形度は0.95であった。
実施例5においてはサーフージョンの熱処理温度が実施例1と異なることを除いて実施例1と同様の方法で本発明の正帯電性トナーを製造した。得られたトナー粒子の円形度は0.96であった。
実施例6においてはサーフージョンの熱処理温度が実施例1と異なることを除いて実施例1と同様の方法で本発明の正帯電性トナーを製造した。得られたトナー粒子の円形度は0.97であった。
<比較例1〜7>
比較例1においては、シリコーンオイルを使用しなかったことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例2においては、シリコーンオイルとしてオクチルシランを使用したことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例3においては、シリコーンオイルとしてジメチルポリシロキサンを使用したことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例4においては、アミノシランとしてアミノシランbを使用し、シリコーンオイルを使用しなかったことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例5においては、アミノシランとしてアミノシランbを使用し、シリコーンオイルとしてオクチルシランを使用したことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例6においては、アミノシランとしてアミノシランbを使用し、シリコーンオイルとしてジメチルポリシロキサンを使用したことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
比較例7においては、アミノシランとしてアミノシランbを使用したことを除いて、実施例1と同様の方法で正帯電性トナーを製造した。
上記のように得られた正帯電性トナーを下記のように評価し、その結果を表1に示す。
<補給カブリ>
図1、図2に示すようなロータリー現像方式の画像形成装置で、500枚ごとに10gのトナーを補給し、補給後に地肌カブリを確認する。地肌カブリが0.01以上で補給カブリが発生とし、表1において、最初に補給カブリが発生した枚数を発生枚数とする。例えば、3000枚目のトナーの補給の時、補給カブリが発生した場合、発生枚数は3000枚とし、発生枚数が3000枚目以降であれば合格とする。
なお、地肌カブリは白紙印字部の紙の反射濃度と出力前の紙の反射濃度の差で定義し、反射濃度は東京電色社製TC−6DSで測定した。
<高温高湿環境カブリ(環境カブリ)>
温度35℃湿度85%の環境にトナーを24時間放置し、白紙画像を出力し、地肌カブリを確認する。
地肌カブリが0.01以上で環境カブリが生じたとみなし、表1において、×と評価した。
Figure 2008170590
実施例1、比較例1〜3の結果より、シリコーンオイルとしてメチルハイドロジェンポリシロキサン使用したときのみ、環境カブリが生じないことがわかった。
実施例1、比較例4〜7の結果より、アミノシランとしてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン使用したときのみ、補給カブリが生じにくいことがわかった。また、シリコーンオイルとしてオクチルシランは高温多湿条件に適していないことがわかった。
実施例1〜7の結果より、トナー粒子の円形度が上昇するほど補給かぶりが生じにくいことがわかった。さらに、円形度が0.96以上であると、補給かぶりの発生が一定になり、より安定した画像を得られることがわかった。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略図である。 本発明の画像形成装置に使用されるロータリー型現像装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
14 ロータリー型現像装置(現像装置)

Claims (4)

  1. 下記化学式
    (CHO)3−n Si(CHNHCHCHNH
    (ただし、nは1〜3の整数であり、Rは水素または炭素数1〜3個のアルキル基である。)で表されるアミノシランと、メチルハイドロジェンポリシロキサンにより表面処理されたシリカがトナー粒子に付着していることを特徴とする正帯電性トナー。
  2. 前記トナー粒子の円形度が0.96以上であることを特徴とする請求項1に記載の正帯電性トナー。
  3. 請求項1または2に記載の正帯電性トナーが補給されることを特徴とする画像形成装置。
  4. ロータリー現像方式を備えた画像形成装置であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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