JP2008170570A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高表示品位かつ低消費電力の表示装置を提供する。
【解決手段】ソース出力回路24に、ソース配線Sjを基準電圧配線LNに接続するか否かを切り替えるアナログスイッチ回路26を設ける。ゲート配線Giの選択期間である1ライン時間の間に、ゲート出力回路12はゲート配線Giの電圧を所定の規則に従って変化させ、アナログスイッチ回路26は画像データDjに応じたタイミングでオン状態からオフ状態に変化する。ソース配線Sjの電圧は、スイッチオン状態では電圧V0に一致し、スイッチオフ後はゲート配線Giの電圧の変化に伴って変化し、1ライン時間の終端では画像データDjに応じたレベルになる。このように単一の電圧V0を用いて、画像データDjに応じた電圧をソース配線Sjに与えて階調表示を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど、階調表示を行う表示装置に関し、特に、モバイル用ディスプレイ(携帯機器向けの表示装置)などに好適に適用される。
近年、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)やCG(Continuous Grain)シリコンTFTなどの多結晶シリコンTFTを用いた液晶表示装置が普及している。特に、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などに用いられるモバイル液晶ディスプレイでは、多結晶シリコンTFTを用いてゲートドライバ回路やソースドライバ回路を液晶パネルと一体に形成することにより、低コスト化が図られている。
図15は、多結晶シリコンTFTを用いた従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図15に示す液晶表示装置は、画素アレイ80、ゲートドライバ回路81およびソースドライバ回路82を1枚のTFT基板(図示せず)上に形成したものである。画素アレイ80は、(m×n)個の画素回路Aijを含んでいる。ゲートドライバ回路81は制御信号C1に基づきゲート配線G1〜Gnを駆動し、ソースドライバ回路82は制御信号C2と画像データDXに基づきソース配線S1〜Smを駆動する。
ソースドライバ回路82は、mビットのシフトレジスタ83、(m×s)ビットのレジスタ84、(m×s)ビットのラッチ85、および、m個のD/A変換回路86を含んでいる。シフトレジスタ83は、制御信号C2に基づき、タイミングパルスを生成する。レジスタ84は、生成されたタイミングパルスに従い、sビットの画像データDXを順に記憶する。レジスタ84に記憶された(m×s)ビットの画像データは、ラッチ85に転送され、D/A変換回路86でアナログ電圧信号に変換される。これにより、画像データDXに応じた電圧をソース配線S1〜Sm経由で画素回路Aijに与えることができる。
従来の液晶表示装置に含まれるD/A変換回路には、いくつかの種類がある。特許文献1には、容量分割方式、抵抗分割方式、および、PWM(Pulse Width Modulation)方式のD/A変換回路が記載されている(図16〜図18を参照)。容量分割方式のD/A変換回路(図16)では、一方の端子に電圧V0が印加された入力側スイッチSW1がオン状態になると、コンデンサC1〜C8に電荷が蓄積される。その後、出力側スイッチSW2がオン状態になると、コンデンサC1〜C8に蓄積された電荷はコンデンサC9に移動する。コンデンサC1〜C8は画像データの各ビットd1〜d8の重み(2w :wは0以上7以下の整数)に対応した容量を有し、出力側スイッチSW2は画像データの各ビットd1〜d8に応じてオン状態またはオフ状態となる。
抵抗分割方式のD/A変換回路(図17)では、抵抗R1〜R8を直列に接続してなる分圧回路の両端に電圧VH、VLが与えられ、抵抗R1〜R8の接続点にはそれぞれスイッチSW3が設けられる。スイッチSW3は、画像データのデコード結果(デコーダ91の出力)に応じてオン状態またはオフ状態となる。
PWM方式のD/A変換回路(図18)では、PWM回路93はラッチ92に記憶された画像データに応じた幅のパルスを生成し、スイッチSW4はパルスが出力されている間はオン状態となる。スイッチSW4の一方の端子には、ランプ波電源94からランプ波電圧が与えられる。図16〜図18に示すD/A変換回路によれば、出力端子Voutに接続されたソース配線Sjに対して、画像データに応じた電圧を与えることができる。
ところで、一般に液晶表示装置では、ゲート配線Giとソース配線Sjの間に(直接およびTFTを介して間接的に)浮遊容量が存在する。このため、図16〜図18に示すD/A変換回路だけでは、ソース配線Sjの電圧を所定時間内に所望のレベルに到達させることができない。特に図16に示す容量分割方式のD/A変換回路では、コンデンサC1〜C8に蓄積できる電荷の量が少ないので、いくら時間をかけてもソース配線Sjの電圧を所望のレベルに到達させることができない。そこで、従来の液晶表示装置では、図19に示すように、D/A変換回路95の出力端子Voutとソース配線Sjの間に、D/A変換回路95の出力を増幅する(倍率1でインピーダンス変換する)アナログバッファ回路96(オペアンプ回路とも呼ばれる)が設けられる。このアナログバッファ回路については、例えば特許文献2に開示されている。
特開2004−199082号公報 特開2003−338760号公報
しかしながら、従来の液晶表示装置には、以下のような問題がある。液晶表示装置に複数のアナログバッファ回路を設けた場合、アナログバッファ回路を構成する多結晶シリコンTFTの特性にばらつきがあるために、アナログバッファ回路のオフセット電圧やゲインがばらつく。このため、D/A変換回路の出力電圧が同じでもアナログバッファ回路の出力電圧がばらつき、表示品位が低下する。
一方、アナログバッファ回路を設けなければ、D/A変換回路の面積や消費電力が増大する。例えば容量分割方式のD/A変換回路(図16)を用いる場合、ソース配線Sjを駆動するためには、コンデンサC1〜C9の容量をソース配線Sjの浮遊容量に比べて大きくする必要があるが、そうするとD/A変換回路の面積が増大する。また、抵抗分割方式のD/A変換回路(図17)を用いる場合、ソース配線Sjを駆動するためには、抵抗R1〜R8の抵抗値を小さくしてソース配線Sjに流れる電流の量を増やす必要があるが、そうすると抵抗R1〜R8に流れる電流も増えて消費電力が増大する。
PWM方式のD/A変換回路(図18)を用いる場合、1枚の液晶パネルにアナログバッファ回路を1個だけ設ければよいので、上述したばらつきの問題は生じない。しかし、ランプ波電源94が駆動するソース配線Sjの本数は画像データによって変化するので、アナログバッファ回路は、すべてのソース配線を駆動するときも、ソース配線を1本だけ駆動するときも、同様のランプ波を供給できる必要がある。入力電圧と出力電圧を一致させるためにアナログバッファ回路には常にフィードバックをかける必要があるが、上記の能力を有するアナログバッファ回路にフィードバックをかけるために電源間に電流を流すと、消費電力が増大する。
このように従来の液晶表示装置では、アナログバッファ回路を設けると表示品位が低下し、アナログバッファ回路を設けなければD/A変換回路の面積や消費電力が増大する。このため、狭額縁化と低消費電力化が要求されるモバイル液晶ディスプレイを好適に構成することができない。
それ故に、本発明は、高表示品位かつ低消費電力で、特にモバイル用ディスプレイに適した表示装置を提供することを目的とする。特に、アナログバッファ回路を用いずにソース配線を駆動することにより、TFT特性ばらつきの影響を受けずに階調表示を行う表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、階調表示を行う表示装置であって、
複数の走査信号線と、
複数のデータ信号線と、
前記走査信号線と前記データ信号線の交点に対応して配置された複数の画素回路と、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路と、
前記データ信号線を駆動するデータ信号線駆動回路とを備え、
前記データ信号線駆動回路は、前記データ信号線を個別に基準電圧配線に接続するか否かを切り替える複数のスイッチ回路を含み、
前記走査信号線の選択期間内で、前記データ信号線と容量結合する複数の制御配線の電圧が所定の規則に従って変化すると共に、前記スイッチ回路は画像データに応じたタイミングでオン状態からオフ状態に変化することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記制御配線が前記走査信号線であることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で1つずつ異なるタイミングで変化することを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で複数個同じタイミングで変化することがあることを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、
前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で1回変化することを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明において、
前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で複数回変化することがあることを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明において、
前記基準電圧配線の電圧は、所定の時間ごとに変化することを特徴とする。
上記第1の発明によれば、走査信号線の選択期間内で、データ信号線と容量結合する制御配線の電圧が変化し、スイッチ回路が画像データに応じたタイミングでオフ状態に変化する。これにより、単一の電圧を用いて、画像データに応じた電圧をデータ信号線に与えて階調表示を行うことができる。また、データ信号線の電圧は、走査信号線とデータ信号線の間の結合容量、および、走査信号線の電圧の変化量によって定まるので、駆動回路を構成するトランジスタの特性にばらつきがあっても、ばらつきのないアナログ電圧信号を生成し、高品位の表示を行うことができる。また、抵抗分割回路やアナログバッファ回路などを用いずにD/A変換を行うことにより、電源間を流れる電流を減らし、消費電力を削減することができる。また、アナログバッファ回路を用いていないので、アナログバッファ回路を構成するTFTの特性にばらつきがある場合でも、データ信号線を問題なく駆動することができる。さらに、データ信号線駆動回路には基準電圧配線とスイッチ回路を設ければよいので、回路面積を縮小し、表示装置を高歩留まりかつ低コストで製造することができる。なお、上記制御配線には、走査信号線、あるいは、走査信号線以外の信号線を用いることができる。
上記第2の発明によれば、データ信号線と容量結合する制御配線として、表示装置に予め設けられた配線を用いることにより、回路規模を増やさずに、高表示品位かつ低消費電力の表示装置を得ることができる。
上記第3の発明によれば、走査信号線の選択期間内で制御配線の電圧を1つずつ異なるタイミングで変化させることにより、データ信号線の電圧を多くのレベルに変化させることができる。これにより、データ信号線の電圧を時間の経過と共に、例えば線形に変化させることができる。
上記第4の発明によれば、走査信号線の選択期間内で制御配線の電圧を複数個同じタイミングで変化させることにより、データ信号線の電圧を大きく変化させることができる。また、データ信号線の電圧の変化量を切り替えることも可能となる。これにより、データ信号線の電圧を、例えばγ特性などに従って変化させることができる。
上記第5の発明によれば、走査信号線の選択期間内で制御配線の電圧を1回変化させることにより、データ信号線の電圧制御を容易に行うことができる。また、制御配線の電圧を変化させる回数を減らすことにより、表示装置の消費電力を抑えることもできる。
上記第6の発明によれば、走査信号線の選択期間内で制御配線の電圧を複数回変化させることにより、データ信号線の電圧を多くのレベルに変化させることができる。特に、2のべき乗本の制御配線の電圧を一括して変化させることにより、制御配線の電圧を制御する回路の構成を簡素化することができる。
上記第7の発明によれば、液晶表示装置などで行われる交流駆動によって、画像データに基づく階調表示を行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示す液晶表示装置1は、画素アレイ4、タイミング制御回路5、ゲートドライバ回路10、および、ソースドライバ回路20を備えている。画素アレイ4は、n本のゲート配線G1〜Gn、m本のソース配線S1〜Sm、および、(m×n)個の画素回路Aijを含んでいる。液晶表示装置1に含まれる回路は、例えば、すべてCGシリコンTFTプロセスで形成される。
液晶表示装置1は、入力されたsビットの画像データDXに基づき、t階調の階調表示を行う。以下、n、mおよびsは2以上の整数、tは2s 以下の整数、iは1以上n以下の整数、jは1以上m以下の整数であるとする。なお、ゲート配線G1〜Gnは走査信号線、ソース配線S1〜Smはデータ信号線、ゲートドライバ回路10は走査信号線駆動回路、ソースドライバ回路20はデータ信号線駆動回路に相当し、画素回路Aijは画素に対応する。
図1に示すように、ゲート配線G1〜Gnは互いに平行に配置され、ソース配線S1〜Smはゲート配線G1〜Gnと直交するように互いに平行に配置される。画素回路Aijは、ゲート配線Giとソース配線Sjの交点に対応して配置される。画素回路Aijは、アクティブ素子であるTFT:Q0と、電気光学素子である液晶素子LCとを含んでいる。TFT:Q0のゲート端子はゲート配線Giに接続され、ソース端子はソース配線Sjに接続され、ドレイン端子は画素電極6に接続される。画素電極6は液晶素子LCの一方の端子となり、共通電極COMは液晶素子LCの他方の端子となる。
ゲートドライバ回路10は、nビットのシフトレジスタ11、および、n個のゲート出力回路12を含み、ゲート配線G1〜Gnを駆動する。シフトレジスタ11は、先頭に入力されたスタートパルスYIをクロックYCKに同期して順次転送し、タイミングパルスGS1〜GSnを出力する。i番目のゲート出力回路12は、タイミングパルスGSiに応じて、ゲート配線Giの電圧を制御する(詳細は後述)。
ソースドライバ回路20は、mビットのシフトレジスタ21、(m×s)ビットのレジスタ22、(m×s)ビットのラッチ23、および、m個のソース出力回路24を含み、ソース配線S1〜Smを駆動する。シフトレジスタ21は、先頭に入力されたスタートパルスSPをクロックCLKに同期して順次転送し、タイミングパルスSSP1〜SSPmを出力する。レジスタ22は、タイミングパルスSSPjが出力されたときに、sビットの画像データDXをソース配線Sjに対応したj番目の位置に保持する。画像データDXがm回供給された後に、ラッチパルスLPが供給される。ラッチ23は、ラッチパルスLPに従い、レジスタ22に保持された(m×s)ビットの画像データを取り込む。j番目のソース出力回路24は、ラッチ23のj番目の位置に保持されたsビットの画像データ(以下、画像データDjという)に応じて、ソース配線Sjに電圧V0を印加するか否かを切り替える(詳細は後述)。
液晶表示装置1では、1フレーム時間はn個のライン時間に分割され、1ライン時間はさらにt個以上の時間(以下、サブライン時間という)に分割される。タイミング制御回路5には、1ライン時間の先頭を示すスタート信号STと、1サブライン時間の周期で変化するクロックXCKとが与えられる。タイミング制御回路5は、サブライン時間の個数を数え、カウント値Kを出力する。カウント値Kは、1ライン時間の先頭で0となり、その後はサブライン時間ごとに1ずつ増加する。カウント値Kは、ゲート出力回路12やソース出力回路24などに供給される。
図2は、ゲート出力回路12の詳細を示す図である。図2において、AND回路13は、シフトレジスタ11から出力されたタイミングパルスGSiと、液晶表示装置1の外部から与えられた出力イネーブル信号OEとの論理積X1を求める。比較回路14は、タイミング制御回路5から出力されたカウント値Kとゲート配線Giの番号iとを比較し、K<iのときには1を、K≧iのときには0を比較結果X0として出力する。排他的論理和回路15は、比較結果X0と、液晶表示装置1の外部から与えられた極性制御信号HCとの排他的論理和X2を求める。
ゲート出力回路12には、TFT:Q0をオン状態にする2種類の選択電圧GHa、GHbと、TFT:Q0をオフ状態にする2種類の非選択電圧GLa、GLbとが与えられる。これら4種類の電圧の間では、GHa>GHb>GLa>GLbが成り立つ。4個のアナログスイッチ回路17の一方の端子にはこれら4種類の電圧が与えられ、他方の端子はいずれもゲート配線Giに接続される。
デコーダ16は、2ビットの信号(X1,X2)をデコードし、アナログスイッチ回路17に対する制御信号を出力する。(X1,X2)=(1,1)のときには、一方の端子に選択電圧GHaが与えられたアナログスイッチ回路17がオン状態となり、ゲート配線Giには選択電圧GHaが印加される。同様に、(X1,X2)=(1,0)のときには選択電圧GHbが、(X1,X2)=(0,1)のときには非選択電圧GLaが、(X1,X2)=(0,0)のときには非選択電圧GLbが、ゲート配線Giに印加される。
図3は、ソース出力回路24の詳細を示す図である。図3において、比較回路25は、タイミング制御回路5から出力されたカウント値Kとラッチ23から出力された画像データDjとを比較し、K≦Djのときには1(ハイ電圧)を、K>Djのときには0(ロー電圧)を比較結果Y0として出力する。
ソース出力回路24には、基準電圧配線LNを用いて単一の電圧V0が供給される。比較結果Y0が1のとき、アナログスイッチ回路26はオン状態になり、ソース配線Sjは基準電圧配線LNに接続される。このとき、ソース配線Sjには電圧V0が印加される。一方、比較結果Y0が0のとき、アナログスイッチ回路26はオフ状態になり、ソース配線Sjは基準電圧配線LNから切り離される。このようにアナログスイッチ回路26は、ソース配線Sjを個別に基準電圧配線LNに接続するか否かを切り替える。
TFT:Q3、Q4は、ダイオード接続された状態でソース配線Sjに接続される。TFT:Q3、Q4の残余の端子には、それぞれ、選択電圧GHaと非選択電圧GLbが与えられる。TFT:Q3、Q4は、アナログスイッチ回路26がオフ状態のときに、ソース配線Sjの電圧が異常値となることを防止する保護回路として機能する。
液晶表示装置1は、以下のように動作する。各ライン時間において、ゲートドライバ回路10は、ゲート配線G1〜Gnのうち、1本のゲート配線に選択電圧を印加し、残りのゲート配線に非選択電圧を印加する。このように各ライン時間は、ゲート配線G1〜Gnの選択期間となる。ゲートドライバ回路10は、各ライン時間内でゲート配線G1〜Gnの電圧を所定の規則に従って変化させる。例えば、ゲートドライバ回路10は、各ライン時間内でゲート配線G1〜Gnの電圧を1つずつ異なるタイミングで、それぞれ1回変化させる。
ソースドライバ回路20に含まれるアナログスイッチ回路26は、各ライン時間の先頭ではすべてオン状態となり、すべてのソース配線S1〜Smを基準電圧配線LNに接続する。その後、アナログスイッチ回路26は、各ライン時間において画像データDjに応じたタイミングでオフ状態に変化し、ソース配線Sjを基準電圧配線LNから切り離す。ゲート配線Giとソース配線Sjは容量結合されているので、基準電圧配線LNから切り離された後のソース配線Sjの電圧は、ゲート配線Giの電圧の変化に伴って変化する。
各ライン時間の終端におけるソース配線Sjの電圧は、当該ソース配線Sjが基準電圧配線LNから切り離されたタイミングによって定まり、このタイミングは画像データDjによって定まる。したがって、液晶表示装置1では、各ライン時間の終端において、画像データDjに応じた電圧をソース配線Sjに与えることができる。ソース配線Sjの電圧は、オン状態のTFT:Q0を含む画素回路Aijに書き込まれ、画素回路Aijの輝度を決定する。これにより、画像データDXに基づく階調表示を行うことができる。
以下、液晶表示装置1の一例として、n=4、m=5、s=3、t=5とした液晶表示装置の動作を詳細に説明する。なお、液晶表示装置1では、n、mおよびsは2以上の任意の整数でよく、tは2s 以下の任意の整数でよい。実際には、例えば、n=320、m=640、s=6、t=64などの値が用いられる。
図4は、液晶表示装置1の信号波形図である。図4には極性制御信号HC、ゲート配線G1〜G4、共通電極COMおよびソース配線S1〜S5の電圧の変化、並びに、カウント値Kの変化が記載されている。以下、i番目のゲート配線Giに接続されたゲート出力回路12を「i番目のゲート出力回路」、j番目のソース配線Sjに接続されたソース出力回路24を「j番目のソース出力回路」という。
図4に示すように、1フレーム時間は4つのライン時間に分割され、各ライン時間は6つのサブライン時間(以下、期間T0〜T5という)に分割される。極性制御信号HCは、1ライン時間ごと、および、1フレーム時間ごとに0と1の間で切り替わる。図4に示す1フレーム時間の最初のライン時間では、HC=1である。カウント値Kは、期間T0〜T5において順に0〜5となる。出力イネーブル信号OEは常に1であるとする。
1フレーム時間の最初のライン時間では、シフトレジスタ11からタイミングパルスGS1が出力され、GS1=1、GS2=GS3=GS4=0となる。このため、1番目のゲート出力回路ではX1=1となり、それ以外のゲート出力回路ではX1=0となる。また、このライン時間では、HC=1である。
期間T0ではK=0となるので、すべてのゲート出力回路12でX0=1、X2=0となる。1番目のゲート出力回路ではX1=1であるので、ゲート配線G1には選択電圧GHb(低いほうの選択電圧)が印加される。それ以外のゲート出力回路ではX1=0であるので、ゲート配線G2〜G4には非選択電圧GLb(低いほうの非選択電圧)が印加される。
期間T1ではK=1となるので、1番目のゲート出力回路12ではX0=0、X2=1に変化し、ゲート配線G1の電圧は選択電圧GHa(高いほうの選択電圧)に変化する。期間T2ではK=2となるので、2番目のゲート出力回路12ではX0=0、X2=1に変化し、ゲート配線G2の電圧は非選択電圧GLa(高いほうの非選択電圧)に変化する。同様に、K=3となる期間T3では、ゲート配線G3の電圧が非選択電圧GLaに変化し、K=4となる期間T4では、ゲート配線G4の電圧が非選択電圧GLaに変化する。
次のライン時間では、シフトレジスタ11からタイミングパルスGS2が出力され、GS2=1、GS1=GS3=GS4=0となる。このため、2番目のゲート出力回路ではX1=1となり、それ以外のゲート出力回路ではX1=0となる。また、このライン時間では、HC=0である。
K=0となる期間T0では、すべてのゲート出力回路12でX0=1、X2=1となる。2番目のゲート出力回路ではX1=1であるので、ゲート配線G2には選択電圧GHaが印加される。それ以外のゲート出力回路ではX1=0であるので、ゲート配線G1、G3、G4には非選択電圧GLaが印加される。
K=1となる期間T1では、1番目のゲート出力回路12でX0=0、X2=0に変化し、ゲート配線G1の電圧は非選択電圧GLbに変化する。K=2となる期間T2では、2番目のゲート出力回路12でX0=0、X2=0に変化し、ゲート配線G2の電圧は選択電圧GHbに変化する。同様に、K=3となる期間T3では、ゲート配線G3の電圧が非選択電圧GLbに変化し、K=4となる期間T4では、ゲート配線G4の電圧が非選択電圧GLbに変化する。
このようにi番目のライン時間では、ゲート配線Giには選択電圧(GHaまたはGHb)が印加され、それ以外のゲート配線には非選択電圧(GLaまたはGLb)が印加される。また、ゲート配線Giの電圧は、HC=1であるライン時間の期間Tiでは高く変化し、HC=0であるライン時間の期間Tiでは低く変化する。
ソース配線S1〜S5の電圧は、以下に示すように、アナログスイッチ回路26がオン状態である間は電圧V0に一致し、アナログスイッチ回路26がオフ状態に変化した後はゲート配線G1〜G4の電圧の変化に伴って変化し、期間T4の終端では画像データD1〜D5に応じたレベルになる。以下、画像データD1〜D5は順に0〜4であるとする。また、ゲート配線Giとソース配線Sjの結合容量をCgsとし、ソース配線Sjの他の浮遊容量を無視するものとする(図5を参照)。
期間T0ではK=0となるので、すべてのソース出力回路24でY0=1となり、アナログスイッチ回路26はオン状態となる。このため、ソース配線S1〜S5には電圧V0が印加される。期間T1ではK=1となるので、1番目のソース出力回路24ではY0=0に変化し、アナログスイッチ回路26はオフ状態となる。これ以降、ソース配線S1は、基準電圧配線LNから切り離され、期間T1の直前まで保持していた電荷を保持する。
同様に、K=2となる期間T2では、2番目のソース出力回路24でY0=0に変化し、ソース配線S2が基準電圧配線LNから切り離される。K=3となる期間T3では、3番目のソース出力回路24でY0=0に変化し、ソース配線S3が基準電圧配線LNから切り離される。K=4となる期間T4では、4番目のソース出力回路24でY0=0に変化し、ソース配線S4が基準電圧配線LNから切り離される。期間T4でも、5番目のソース出力回路ではY0=1のままであり、アナログスイッチ回路26はオン状態のままである。このため、ソース配線S5には引き続き電圧V0が印加される。
期間T4の終端におけるソース配線S1〜S5の電圧をVx1〜Vx5とする。基準電圧配線LNから切り離される直前にソース配線S1〜S4に保持された電荷は、期間T4の終端でも保持されているので、ソース配線S1〜S4に保持された電荷の量について次式(1)〜(4)が成り立つ。
Cgs(V0−GHb)+3Cgs(V0−GLb)
=Cgs(Vx1−GHa)+3Cgs(Vx1−GLa) …(1)
Cgs(V0−GHa)+3Cgs(V0−GLb)
=Cgs(Vx2−GHa)+3Cgs(Vx2−GLa) …(2)
Cgs(V0−GHa)+Cgs(V0−GLa)+2Cgs(V0−GLb)
=Cgs(Vx3−GHa)+3Cgs(Vx3−GLa) …(3)
Cgs(V0−GHa)+2Cgs(V0−GLa)+Cgs(V0−GLb)
=Cgs(Vx4−GHa)+3Cgs(Vx4−GLa) …(4)
上式(1)〜(4)を電圧Vx1〜Vx4について解くと、次式(5)〜(8)が得られる。
Vx1=V0+(GHa−GHb)/4+3(GLa−GLb)/4 …(5)
Vx2=V0+3(GLa−GLb)/4 …(6)
Vx3=V0+2(GLa−GLb)/4 …(7)
Vx4=V0+(GLa−GLb)/4 …(8)
GHa−GHb=GLa−GLb=4×ΔVとおくと、次式(9)〜(12)が導かれる。また、次式(13)も成立する。
Vx1=V0+4ΔV …(9)
Vx2=V0+3ΔV …(10)
Vx3=V0+2ΔV …(11)
Vx4=V0+ΔV …(12)
Vx5=V0 …(13)
このように1ライン時間内に、ゲートドライバ回路10がゲート配線G1〜G4の電圧を1つずつ異なるタイミングでそれぞれ1回変化させると共に、アナログスイッチ回路26が画像データD1〜D5に応じたタイミングでオン状態からオフ状態に変化することにより、画像データD1〜D5に応じた電圧Vx1〜Vx5をソース配線S1〜S5に与えることができる。ソース配線S1〜S5の電圧は、オン状態のTFT:Q0を含む画素回路Aijに書き込まれ、画素回路Aijの輝度を決定する。また、極性制御信号HCが所定の時間間隔で(ここでは、1ライン時間ごとおよび1フレーム時間ごとに)変化するので、画素回路Aijには交流電圧が印加される。したがって、液晶表示装置1によれば、交流駆動によって画像データDXに基づく階調表示を行うことができる。
液晶表示装置1は、共通電極制御回路(図示せず)を用いて、1ライン時間内で共通電極COMの電圧を、Dj=0となるソース配線Sjの電圧と同じように変化させてもよい(図4を参照)。これにより、ソース配線Sjと共通電極COMの間の容量の影響を受けにくくし、表示品位を高めることができる。なお、一般的な液晶表示装置では、ソース配線Sjと共通電極COMの間の容量は、ゲート配線Giとソース配線Sjの間の容量の数分の1以下である。このため、共通電極COMの電圧の影響を無視し、共通電極COMの電圧を変化させなくても、支障がない場合が多い。
液晶表示装置1は、実際には、図4に示す例よりも多くのゲート配線G1〜Gnを備え、図4に示す例よりも多くの階調を表示する。例えば、携帯電話のメインディスプレイ用の液晶表示装置は320本のゲート配線を備え、サブディスプレイ用の液晶表示装置は64本のゲート配線を備えている。したがって、ゲートドライバ回路10が1ライン時間内にゲート配線G1〜Gnの電圧を1つずつ異なるタイミングでそれぞれ1回変化させた場合、メインディスプレイでは320階調表示を行い、サブディスプレイでは64階調表示を行うことができる。
あるいは、ゲートドライバ回路10は、1ライン時間内にゲート配線G1〜Gnの電圧を複数個同じタイミングでそれぞれ1回変化させてもよい。例えば、320本のゲート配線を有する液晶表示装置が64階調表示を行う場合に、ゲートドライバ回路10は、1ライン時間内にカウント値Kが0から63に変化する間に、カウント値Kに応じて図6(a)に示す数だけ、ゲート配線G1〜Gnの電圧を変化させてもよい。この場合、カウント値K(階調に対応する)とソース配線S1〜Smの電圧(画素回路Aijに与える電圧)とは、図6(b)に示すように対応づけられる。このように階調と画素回路Aijに与える電圧との間に非線形な関係を設定し、例えば液晶のγ特性を補正することもできる。
なお、液晶表示装置1ではカウント値Kは0から順に1ずつ増加するので、カウント値Kと画像データDjを比較する比較回路25には簡単な回路を用いることができる。例えばs=6のときには、図7に示す比較回路25を用いることができる。図7に示す比較回路25では、K=0のときに、OR回路31の出力が0となり、SRフリップフロップ34の出力Y0は1となる。また、K=Djのときに、6個のビット比較回路32の出力がすべて1となって、NAND回路33の出力が0となり、SRフリップフロップ34の出力Y0は0となる。K=0となった後、カウント値Kが1ずつ増加し、K=Djとなるまでの間、比較回路25から出力される比較結果Y0は1となる。
また、図7に示す比較回路25に代えて、図8に示す一致回路27を用いることもできる。図8に示す一致回路27では、K=Djのときに、6個のビット比較回路35の出力がすべて1となって、AND回路36の出力が1となる。一致回路27から出力される比較結果Y0が1となるのは、K=Djのときに限られる。一致回路27は、アナログスイッチ回路26がオン状態になると1サブライン時間内にソース配線Sjの電圧が電圧V0に到達する液晶表示装置に用いられる。
以下、本実施形態に係る液晶表示装置1の効果を説明する。上述したように、液晶表示装置1では、ゲート配線G1〜Gnの選択期間である1ライン時間の間に、ゲート出力回路12はゲート配線G1〜Gnの電圧を所定の規則に従って変化させ、アナログスイッチ回路26は画像データD1〜Dmに応じたタイミングでオン状態からオフ状態に変化する。このため、ソース配線S1〜Smの電圧は、アナログスイッチ回路26がオン状態である間は電圧V0に一致し、アナログスイッチ回路26がオフ状態に変化した後はゲート配線G1〜Gnの電圧の変化に伴って変化し、1ライン時間の終端では画像データD1〜Dmに応じたレベルになる。したがって、単一の電圧V0を用いて、画像データDjに応じた電圧をソース配線Sjに与えて階調表示を行うことができる。
また、1ライン時間の終端におけるソース配線Sjの電圧は、ゲート配線Giとソース配線Sjの間の結合容量Cgs、および、ゲート配線G1〜Gnの電圧の変化量によって定まる。したがって、ゲートドライバ回路10やソースドライバ回路20を構成するTFTの特性にばらつきがあっても、画像データDjのD/A変換結果として、ばらつきのないアナログ電圧信号を生成し、高品位の表示を行うことができる。
また、液晶表示装置1は、抵抗分割回路やアナログバッファ回路などを用いずにD/A変換を行う。したがって、電源間を流れる電流を減らし、消費電力を削減することができる。特に多結晶シリコンTFTを用いる場合には、CMOS回路を用いてデジタル回路を実現すれば、電源間を流れる電流を大幅に削減することができる。また、アナログバッファ回路を用いていないので、アナログバッファ回路を構成するTFTの特性にばらつきがある場合でも、ソース配線S1〜Smを問題なく駆動することができる。
また、液晶表示装置1ではソースドライバ回路20の出力段には、アナログバッファ回路96(図19)に代えて、基準電圧配線LNとアナログスイッチ回路26を設ければよい。したがって、ソースドライバ回路20に含まれるTFTの個数を減らして、回路面積を縮小し、加工精度が低い多結晶シリコンTFTを用いても、ドライバ一体型の液晶表示装置を高歩留まりかつ低コストで製造することができる。
また、ソース配線S1〜Smと容量結合する制御配線として、液晶表示装置1に予め設けられたゲート配線G1〜Gnを用いることにより、回路規模を増やさずに、高表示品位かつ低消費電力の液晶表示装置を得ることができる。
以上に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置1によれば、高表示品位かつ低消費電力で、特にモバイル用ディスプレイに適した液晶表示装置を得ることができる。なお、液晶表示装置1にはタイミング制御回路5、比較回路14、25などを設ける必要があるが、これらのデジタル回路はいずれも小規模であり、回路構成を工夫すれば少ない回路量で実現することもできる(図7および図8を参照)。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図9に示す液晶表示装置2は、第1の実施形態に係る液晶表示装置1(図1)に電圧切替回路7を追加したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
電圧切替回路7には、2種類の電圧V0、V1(V0<V1)と極性制御信号HCとが供給される。電圧切替回路7は、HC=1のときには電圧V0を出力し、HC=0のときには電圧V1を出力する。電圧切替回路7の出力電圧は、基準電圧配線LN経由でソース出力回路24に供給される。
図10は、n=4、m=5、s=3、t=5とした液晶表示装置2の信号波形図である。図10において、極性制御信号HCおよびゲート配線G1〜G4の電圧の変化、並びに、カウント値Kの変化は、図4と同じである。ソース配線S1〜S5の電圧は、HC=1であるライン時間では、期間T0で電圧V0になり、期間T4の終端では画像データD1〜D5に応じたレベル(電圧V0以上のレベル)になる。一方、HC=0であるライン時間では、ソース配線S1〜S5の電圧は、期間T0で電圧V1になり、期間T4の終端では画像データD1〜D5に応じたレベル(電圧V1以下のレベル)になる。
また、液晶表示装置2は、共通電極制御回路(図示せず)を用いて、極性制御信号HCに応じて共通電極COMの電圧を制御する。共通電極制御回路は、共通電極COMの電圧を、HC=1のときには相対的に低いレベルに、HC=0のときには相対的に高いレベルに切り替える。この際、共通電極制御回路は、1ライン時間内で共通電極COMの電圧を、Dj=0となるソース配線Sjの電圧と同じように変化させてもよい。
第1の実施形態に係る液晶表示装置1では、ソース配線S1〜Smの電圧は、電圧V0以上になるときと、電圧V0以下になるときとがある。これに対して液晶表示装置2では、ソース配線S1〜Smの電圧は、電圧V0以上になるときと、電圧V1以下になるときとがある。ここでV0<V1であるので、液晶表示装置2では液晶表示装置1よりも、ソース配線S1〜Smの電圧の振幅が小さくなる。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置2によれば、第1の実施形態に係る液晶表示装置1の効果に加えて、ソース出力回路24の保護回路の耐圧を下げ、消費電力を削減することができる。
なお、図9に示す液晶表示装置2では、ソースドライバ回路20の外部に電圧切替回路7を設け、電圧切替回路7で基準電圧配線LNの電圧を切り替えることとしたが、これに代えて、2種類の電圧V0、V1を供給するために2本の基準電圧配線を設け、ソースドライバ回路の内部で電圧V0、V1のいずれかを選択することとしてもよい。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図11に示す液晶表示装置3は、第2の実施形態に係る液晶表示装置2(図9)において、ゲートドライバ回路10をゲートドライバ回路40に置換したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1および第2の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
ゲートドライバ回路40は、nビットのシフトレジスタ11、電圧制御回路41、および、n個のゲート出力回路42を含み、ゲート配線G1〜Gnを駆動する。ゲートドライバ回路40には、TFT:Q0をオン状態にする2種類の選択電圧GHa、GHbと、TFT:Q0をオフ状態にする1種類の非選択電圧GLとが与えられる。
電圧制御回路41は、極性制御信号HCとタイミング制御回路5から出力されたカウント値Kとに応じて、非選択電圧GLのレベルを変化させる。以下、電圧制御回路41の出力電圧を「非選択電圧GL0」という。電圧制御回路41は、HC=1であるライン時間では、カウント値Kの増加に伴い非選択電圧GL0を段階的に高く変化させ、HC=0であるライン時間では、カウント値Kの増加に伴い非選択電圧GL0を段階的に低く変化させる。電圧制御回路41から出力された非選択電圧GL0は、選択電圧GHa、GHbと共にゲート出力回路42に供給される。
図12は、ゲート出力回路42の詳細を示す図である。図12において、ゼロ検出回路43は、カウント値Kとゼロを比較し、K=0のときには1を、K>0のときには0を出力する。3個のアナログスイッチ回路44の一方の端子には、選択電圧GHa、GHbと非選択電圧GL0(電圧制御回路41の出力電圧)が与えられ、他方の端子はいずれもゲート配線Giに接続される。AND回路13の出力X1、排他的論理和回路15の出力X2について(X1,X2)=(1,1)のときには選択電圧GHaが、(X1,X2)=(1,0)のときには選択電圧GHbが、ゲート配線Giに印加される。X1=0のときには、X2の値にかかわらず、ゲート配線Giには非選択電圧GL0が印加される。
図13は、n=4、m=5、s=3、t=5とした液晶表示装置3の信号波形図である。ここでは、電圧制御回路41は、非選択電圧GL0として、HC=1であるライン時間の期間T1〜T4ではそれぞれ電圧GL1〜GL4を出力し、HC=0であるライン時間の期間T1〜T4ではそれぞれ電圧GL4〜GL1を出力するものとする。
図13に示すように、i番目のライン時間では、ゲート配線Giには選択電圧(GHaまたはGHb)が印加され、それ以外のゲート配線には非選択電圧(GL1〜GL4)が印加される。選択状態のゲート配線の電圧は、期間T1において、HC=1であれば高く変化し、HC=0であれば低く変化する。すなわち、i番目のライン時間の期間T1では、ゲート配線Giの電圧は、HC=1であれば高く変化し、HC=0であれば低く変化する。
一方、非選択状態のゲート配線の電圧は、1ライン時間内ですべて同じタイミングで複数回(この例では3回)変化する。具体的には、非選択状態のゲート配線の電圧は、HC=1であるライン時間の期間T1〜T4では順に電圧GL1〜GL4となり、HC=0であるライン時間の期間T1〜T4では順に電圧GL4〜GL1となる。
また、液晶表示装置3は、第2の実施形態に係る液晶表示装置2と同様に、共通電極制御回路(図示せず)を用いて、極性制御信号HCに応じて共通電極COMの電圧を制御する。この際、共通電極制御回路は、1ライン時間内で共通電極COMの電圧を、Dj=0となるソース配線Sjの電圧と同じように変化させてもよい。
液晶表示装置3は、ゲート配線G1〜Gnに印加する非選択電圧のレベルを変化させる電圧制御回路41を備えているので、ゲート出力回路42に含まれるアナログスイッチ回路44は3個でよい。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置3によれば、第1および第2の実施形態に係る液晶表示装置1、2の効果に加えて、ゲート出力回路の構成を簡素化し、液晶表示装置の歩留まりを向上させることができる。
なお、図13に示す液晶表示装置3は、カウント値Kに応じて選択電圧と非選択電圧の両方を変化させることとしたが、これに代えて、カウント値Kに応じて非選択電圧だけを変化させることとしてもよい。この液晶表示装置は、従来の液晶表示装置のゲートドライバ回路に、カウント値Kに応じて非選択電圧のレベルを変化させる電圧制御回路を追加することにより、容易に得ることができる。
本発明の各実施形態に係る液晶表示装置については、以下の変形例を構成することができる。上記各実施形態に係る液晶表示装置では、1ライン時間内にゲート配線G1〜Gnの電圧が変化することとしたが、これに代えて、ソース配線S1〜Smと容量結合する他の制御配線の電圧が1ライン時間内に変化することとしてもよい。この制御配線には、例えば、ゲート配線G1〜Gnと平行に配置される補助容量線を用いることができる。あるいは、図14に示すように、j番目のソース出力回路28に、アナログスイッチ回路26よりもソース配線Sj側でソース配線Sjと交差する制御配線CX1〜CX6を設け、1ライン時間内で制御配線CX1〜CX6の電圧を変化させてもよい。ソース配線S1〜Smと容量結合する他の制御配線の電圧を変化させても、ゲート配線G1〜Gnの電圧を変化させたときと同じ効果が得られる。
また、ソース配線S1〜Smと容量結合する制御配線の電圧の変化の態様は、階調表示を正しく行える限り、任意でよい。例えば、1ライン時間内で制御配線の電圧を1つずつ異なるタイミングで変化させれば、ソース配線S1〜Smの電圧を多くのレベルに変化させることができる。これにより、データ信号線の電圧を時間の経過と共に、例えば線形に変化させることができる。逆に、1ライン時間内で制御配線の電圧を複数個同じタイミングで変化させれば、ソース配線S1〜Smの電圧を大きく変化させることができる。この場合、ソース配線S1〜Smの電圧の変化量を切り替えることも可能となる。これにより、データ信号線の電圧を、例えばγ特性などに従って変化させることができる(図6を参照)。
また、1ライン時間内で制御配線の電圧を1回変化させることにより、ソース配線S1〜Smの電圧の制御を容易に行うことができる。この場合、制御配線の電圧を変化させる回数を減らすことにより、表示装置の消費電力を抑えることもできる。逆に、1ライン時間内でソース配線S1〜Smの電圧を複数回変化させることにより、ソース配線S1〜Smの電圧を多くのレベルに変化させることができる。特に、2のべき乗本の制御配線の電圧を一括して変化させることにより、制御配線の電圧を制御する回路の構成を簡素化することができる。
また、制御配線の電圧の変化量は、すべての制御配線について同じでもよく、制御配線間で異なっていてもよい。また、制御配線の電圧の変化量は、すべての変化タイミングで同じでもよく、変化タイミング間で異なっていてもよい。このように制御配線の電圧の変化の態様を変更しても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記各実施形態では、画素回路Aijに電気光学素子として液晶素子LCを含む液晶表示装置について説明したが、画素回路Aijに含まれる電気光学素子の種類は任意でよい。例えば、上記各実施形態と同様の方法で、電気光学素子として有機EL(Electro Luminescence)素子を含むEL表示装置を構成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す液晶表示装置に含まれるゲート出力回路の詳細を示す図である。 図1に示す液晶表示装置に含まれるソース出力回路の詳細を示す図である。 図1に示す液晶表示装置の信号波形図である。 図1に示す液晶表示装置に含まれる画素アレイ内の容量を示す図である。 図1に示す液晶表示装置における、カウント値と、電圧が変化するゲート配線の本数およびソース配線の電圧との関係を示す図である。 図1に示す液晶表示装置に含まれる比較回路の回路図である。 図1に示す液晶表示装置に含まれる一致回路の回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す液晶表示装置の信号波形図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図11に示す液晶表示装置に含まれるゲート出力回路の詳細を示す図である。 図11に示す液晶表示装置の信号波形図である。 本発明の変形例に係る液晶表示装置に含まれるソース出力回路の詳細を示す図である。 従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 従来の液晶表示装置に含まれる容量分割方式のD/A変換回路の構成を示す図である。 従来の液晶表示装置に含まれる抵抗分割方式のD/A変換回路の構成を示す図である。 従来の液晶表示装置に含まれるPWM方式のD/A変換回路の構成を示す図である。 従来の液晶表示装置に含まれるソースドライバ回路の出力段の構成を示す図である。
符号の説明
1、2、3…液晶表示装置
4…画素アレイ
5…タイミング制御回路
6…画素電極
7…電圧切替回路
10、40…ゲートドライバ回路
11、21…シフトレジスタ
12、42…ゲート出力回路
13、36…AND回路
14、25…比較回路
15…排他的論理和回路
16…デコーダ
17、26、44…アナログスイッチ回路
20…ソースドライバ回路
22…レジスタ
23…ラッチ
24、28…ソース出力回路
27…一致回路
31…OR回路
32、35…ビット比較回路
33…NAND回路
34…SRフリップフロップ
41…電圧制御回路
43…ゼロ検出回路
Q0〜Q6…TFT
Aij…画素回路
LC…液晶素子
COM…共通電極
Gi…ゲート配線
Sj…ソース配線

Claims (7)

  1. 階調表示を行う表示装置であって、
    複数の走査信号線と、
    複数のデータ信号線と、
    前記走査信号線と前記データ信号線の交点に対応して配置された複数の画素回路と、
    前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路と、
    前記データ信号線を駆動するデータ信号線駆動回路とを備え、
    前記データ信号線駆動回路は、前記データ信号線を個別に基準電圧配線に接続するか否かを切り替える複数のスイッチ回路を含み、
    前記走査信号線の選択期間内で、前記データ信号線と容量結合する複数の制御配線の電圧が所定の規則に従って変化すると共に、前記スイッチ回路は画像データに応じたタイミングでオン状態からオフ状態に変化することを特徴とする、表示装置。
  2. 前記制御配線が前記走査信号線であることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で1つずつ異なるタイミングで変化することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で複数個同じタイミングで変化することがあることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で1回変化することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記制御配線の電圧は、前記選択期間内で複数回変化することがあることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記基準電圧配線の電圧は、所定の時間ごとに変化することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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