JP2008169931A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受が一対の深溝玉軸受2、3からなり、インナー側の深溝玉軸受2の内径がアウター側の深溝玉軸受3の内径よりも大径に設定され、一対の深溝玉軸受2、3がスピンドル4の軸部10と小径段部13にそれぞれ圧入されると共に、これらの深溝玉軸受2、3のアキシアルすきまが同一に設定されているので、ラジアル荷重が略均等に負荷されると共に、負荷される左右方向のスラスト荷重をそれぞれの深溝玉軸受2、3で受けることができ、一方の軸受に偏った負荷がかかるのが防止されて長寿命化を図ることができる。また、これに伴い、従来のような止め輪は不要となり、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。この複列アンギュラ玉軸受は、固定輪と回転輪との間に複数のボールを介在させ、このボールに所定の接触角を付与して固定輪および回転輪に接触させている。こうした従来の車輪用軸受装置として、図4に示すものが知られている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
この車輪用軸受装置50は、ハブドラム51と、複列アンギュラ玉軸受60と、スピンドル70とを主要な構成としている。ハブドラム51は、円筒状の基部52の一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ53を一体に有し、この車輪取付フランジ53の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト54が植設されている。また、車輪取付フランジ53にはブレーキドラム55が連設され、その内周にシュー面55aが形成されている。
ハブドラム51の基部52の内周部には複列アンギュラ玉軸受60が嵌合され、スピンドル70に対して車輪を回転自在に支承している。スピンドル70には車体71に取り付けるための車体取付フランジ72が一体に形成されている。そして、基部52のアウター側の端部内周に鍔56が一体に形成されると共に、インナー側の端部内周に止め輪57が装着され、これら止め輪57と鍔56によって複列アンギュラ玉軸受60が軸方向に位置決め固定されている。
複列アンギュラ玉軸受60は、内周に複列の外側転走面61a、61aが形成された外輪61と、外周にこれら複列の外側転走面61a、61aに対向する内側転走面62aが形成された一対の内輪62、62と、これら両転走面間に収容された複列のボール63、63と、これらボール63を転動自在に保持する保持器64とからなる。
前記鍔56の内周面は、アウター側の内輪62の外周面に対して僅かな径方向すきまを介して対峙するように形成され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止するラビリンスシールを構成している。
ここで、スピンドル70は、肩部73から軸方向に延びる小径段部74が連設され、その外周面に前記複列アンギュラ玉軸受60が圧入されている。そして、スピンドル70の端部に形成されたねじ部75に締結されたナット76と、肩部73とで一対の内輪62、62が挟持された状態で、複列アンギュラ玉軸受60が軸方向に位置決め固定されている。
ハブドラム51の車輪パイロット部53aにはエンドキャップ58が装着され、外部から泥水が浸入するのを防止している。一方、基部52の端部内周にはシール59が装着され、二股状に形成されたラジアルリップ59aがインナー側の内輪62の外周面に摺接されている。このシール59によって軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。これにより、厳しい工程管理からなる組立を必要とせず、高い密封性を有し、軽量・コンパクト化を図ることができる。
特開2003−21151号公報
こうした従来の車輪用軸受装置50では、自動車メーカにおいて、車両への組立時にスピンドル70を内挿する際、ラジアルリップ59aが反転してシール59が損傷する恐れはない。然しながら、その反面、軸受メーカにおいては、シール59の組立工程や複列アンギュラ玉軸受60のすきま調整をはじめ、各部品の加工工程等で未だ厳しい工程管理が必要とされ、また、コストの高い複列アンギュラ軸受を使用するため、製品の低コスト化には限界があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有する回転側部材と、車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有する固定側部材と、この固定側部材に対して前記車輪を回転自在に支承する車輪用軸受とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪用軸受が一対の深溝玉軸受からなり、これらの深溝玉軸受のアキシアルすきまが同一に設定されている。
このように、車輪用軸受を介して車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置において、車輪用軸受が一対の深溝玉軸受からなり、これらの深溝玉軸受のアキシアルすきまが同一に設定されているので、ラジアル荷重が略均等に負荷されると共に、車輪取付フランジを介して負荷される左右方向のスラスト荷重をそれぞれの深溝玉軸受で受けることができ、一方の軸受に偏った負荷がかかるのが防止されて長寿命化を図ることができる。また、これに伴い、従来のような止め輪は不要となり、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記固定側部材が、前記車体取付フランジから軸方向に突設された軸部と、この軸部から肩部を介してさらに軸方向に延びて形成された小径段部とからなるスピンドルで構成されると共に、前記一対の深溝玉軸受のうちインナー側の深溝玉軸受の内径がアウター側の深溝玉軸受の内径よりも大径に設定されると共に、当該一対の深溝玉軸受が、前記軸部と小径段部にそれぞれ所定のシメシロを介して圧入されていれば、一対の深溝玉軸受が肩部だけで位置決めでき、従来のような位置決め用の間座は不要となり部品点数の削減ができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記回転側部材のアウター側の端部開口部にエンドキャップが装着され、このエンドキャップが防錆能を有する鋼鈑からプレス加工にてカップ状に形成されるか、または、鋼板からプレス加工にてカップ状に形成され塗装されると共に、前記開口部に圧入される円筒部が前記車輪取付フランジの側面からさらにアウター側に突出して形成されて前記車輪を支持するパイロット部が構成されていれば、回転側部材の形状が簡素化でき、加工工数を削減して低コスト化を図ることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有する回転側部材と、車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有する固定側部材と、この固定側部材に対して前記車輪を回転自在に支承する車輪用軸受とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪用軸受が一対の深溝玉軸受からなり、これらの深溝玉軸受のアキシアルすきまが同一に設定されているので、ラジアル荷重が略均等に負荷されると共に、車輪取付フランジを介して負荷される左右方向のスラスト荷重をそれぞれの深溝玉軸受で受けることができ、一方の軸受に偏った負荷がかかるのが防止されて長寿命化を図ることができる。また、これに伴い、従来のような止め輪は不要となり、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供することができる。
円筒状の基部の一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、この車輪取付フランジの外端部から軸方向に延びる円筒状のブレーキドラムが連設されたハブドラムと、車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、この車体取付フランジから軸方向に延びる軸部と、この軸部から肩部を介してさらに軸方向に延びる小径段部が形成されたスピンドルと、このスピンドルに対して前記車輪を回転自在に支承する車輪用軸受とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪用軸受が一対の深溝玉軸受からなり、インナー側の深溝玉軸受の内径がアウター側の深溝玉軸受の内径よりも大径に設定され、当該一対の深溝玉軸受が、前記軸部と小径段部にそれぞれ所定のシメシロを介して圧入されると共に、これらの深溝玉軸受のアキシアルすきまが同一に設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2(a)は、図1のインナー側の深溝玉軸受を示す縦断面図、(b)は、図1のアウター側の深溝玉軸受を示す縦断面図である。
この車輪用軸受装置は従動輪用であって、ハブドラム1と、一対の深溝玉軸受2、3と、スピンドル4とを主要な構成としている。ハブドラム1はFC25等のねずみ鋳鉄あるいはFCD45等の球状黒鉛鋳鉄からなり、円筒状の基部5の一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置に車輪を固定するためのハブボルト7が植設されている。また、車輪取付フランジ6の外端部から軸方向に延びる円筒状のブレーキドラム8が連設され、その内周にシュー面8aが形成されている。
ハブドラム1の基部5の内周部には一対の深溝玉軸受2、3が嵌合され、スピンドル4に対して車輪を回転自在に支承している。スピンドル4は、車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ9を一体に有し、この車体取付フランジ9から軸方向に延びる軸部10が突設されている。軸部10の両端部には肩部11、12が形成され、アウター側の肩部12からさらに軸方向に延びる小径段部13と、この小径段部13の端部に雄ねじ14が形成されている。
スピンドル4はS45C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、肩部11から軸部10および小径段部13に亙って高周波焼入れによって表面硬さを50〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、軸部10等に負荷される曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、深溝玉軸受2、3の嵌合部の耐フレッティング性が向上する。
ハブドラム1の基部5の内周には一対の深溝玉軸受2、3が圧入される嵌合部15、16と、これら嵌合部15、16間に肩部17が形成されている。そして、一対の深溝玉軸受2、3のうちインナー側の深溝玉軸受2は、スピンドル4の軸部10と基部5の嵌合部15に所定のシメシロを介して圧入されると共に、両肩部11、17に挟持された状態で位置決めされている。一方、アウター側の深溝玉軸受3は、両肩部12、17に当接した状態でスピンドル4の小径段部13と基部5の嵌合部16に所定のシメシロを介して圧入されている。この深溝玉軸受3は、ワッシャ18を介して雄ねじ14に螺着された固定ナット19によって軸方向に固定されている。
ハブドラム1のアウター側の端部開口部にはエンドキャップ20が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。このエンドキャップ20は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にてカップ状に形成されている。
また、エンドキャップ20は、ハブドラム1に圧入される円筒部20aが車輪取付フランジ6の側面からさらにアウター側に突出して形成されて車輪を支持するパイロット部を構成している。これにより、ハブドラム1の形状が簡素化でき、加工工数を削減して低コスト化を図ることができる。
本実施形態では、インナー側の深溝玉軸受2は、図2(a)に示すように、内周に円弧状の外側転走面21aが形成された外輪21と、外周に外側転走面21aに対向する円弧状の内側転走面22aが形成された内輪22と、両転走面21a、22a間に保持器23を介して転動自在に収容された複数のボール24とを備えている。そして、インナー側の端部にシール25が装着されている。
これら外輪21、内輪22およびボール24はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、保持器23は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって形成され、2枚の環状保持板23a、23bがリベット23cで固定された、所謂波形保持器からなる。
アウター側の深溝玉軸受3はインナー側の深溝玉軸受2よりも小サイズとされ、図2(b)に示すように、内周に円弧状の外側転走面26aが形成された外輪26と、外周に外側転走面26aに対向する円弧状の内側転走面27aが形成された内輪27と、両転走面26a、27a間に保持器28を介して転動自在に収容された複数のボール29とを備えている。
これら外輪26、内輪27およびボール29はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、保持器28は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって形成され、2枚の環状保持板28a、28bがリベット28cで固定された波形保持器からなる。
なお、ここでは、一対の深溝玉軸受2、3のうちインナー側の深溝玉軸受2のインナー側端部にのみシール25が装着され、このシール25とエンドキャップ20間の閉塞空間内にグリースが充填されるように構成されているが、これに限らず、例えば、一対の深溝玉軸受2、3のそれぞれインナー側、アウター側の端部に1枚のシールが装着されても良いし、一対の深溝玉軸受2、3のそれぞれ両端部にシールが装着され、密封型の軸受としても良い。
ここで、一対の深溝玉軸受2、3のアキシアルすきまが同一になるように設定されている。これにより、ラジアル荷重が略均等に負荷されると共に、ハブドラム1を介して負荷される左右方向のスラスト荷重をそれぞれの深溝玉軸受2、3で受けることができるので、一方の軸受に偏った負荷がかかるのが防止されて長寿命化を図ることができる。また、これに伴い、一対の深溝玉軸受2、3が肩部17、11、12だけで位置決めできるので、従来のような止め輪は不要となり、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図った車輪用軸受装置を提供することができる。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、前述した第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は駆動輪用であって、ハブ輪30と外方部材31、および一対の深溝玉軸受2、32を主要な構成としている。ハブ輪30は、一端部に車輪取付フランジ33を一体に有し、外周にこの車輪取付フランジ33から肩部30aを介して軸方向に延びる小径段部30bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)30cが形成されている。ハブ輪30はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、肩部30aから小径段部30bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
外方部材31は、外周に車体(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ31bを一体に有し、内周に一対の深溝玉軸受2、32が圧入される嵌合部31a、31aと、これら嵌合部31a、31a間に肩部17が形成されている。この外方部材31はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、嵌合部31a、31aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
一対の深溝玉軸受2、32のうちインナー側の深溝玉軸受2は、ハブ輪30の小径段部30bと外方部材31の嵌合部15に所定のシメシロを介して圧入されている。一方、アウター側の深溝玉軸受32は、小径段部30bと嵌合部16に所定のシメシロを介して圧入され、肩部30a、17で挟持された状態で位置決めされている。そして、一対の深溝玉軸受2、32間には内輪間座34が介装されている。
外方部材31のアウター側の端部にはシール35が装着され、外周が円弧面に形成された肩部30aに摺接して軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ここで、アウター側の深溝玉軸受32は、インナー側の深溝玉軸受2と同一サイズとされ、前述した実施形態と同様、一対の深溝玉軸受2、32のアキシアルすきまが同一になるように設定されている。これにより、車輪取付フランジ33を介して負荷される左右方向のスラスト荷重をそれぞれの深溝玉軸受2、32で受けることができ、一方の軸受に偏った負荷がかかるのが防止されて長寿命化を図ることができると共に、一対の深溝玉軸受2、32が肩部17、30a、および内輪間座34だけで位置決めできるので、従来のような止め輪は不要となり、部品点数の削減と軸受の標準化により大幅な低コストを図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、従動輪、駆動輪に拘わらず、一対の深溝玉軸受を使用した車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 (a)は、図1のインナー側の深溝玉軸受を示す縦断面図である。 (b)は、同上アウター側の深溝玉軸受を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・ハブドラム
2、3、32・・・・・・・・・深溝玉軸受
4・・・・・・・・・・・・・・スピンドル
5・・・・・・・・・・・・・・基部
6、33・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
7・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
8・・・・・・・・・・・・・・ブレーキドラム
8a・・・・・・・・・・・・・シュー面
9、31b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
10・・・・・・・・・・・・・軸部
11、12、17、30a・・・肩部
13、30b・・・・・・・・・小径段部
14・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
15、16、31a・・・・・・嵌合部
18・・・・・・・・・・・・・ワッシャ
19・・・・・・・・・・・・・固定ナット
20・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
20a・・・・・・・・・・・・円筒部
21、26・・・・・・・・・・外輪
21a、26a・・・・・・・・外側転走面
22、27・・・・・・・・・・内輪
22a、27a・・・・・・・・内側転走面
23、28・・・・・・・・・・保持器
23a、23b・・・・・・・・環状保持板
23c・・・・・・・・・・・・リベット
24、29・・・・・・・・・・ボール
25、35・・・・・・・・・・シール
30・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
30c・・・・・・・・・・・・セレーション
31・・・・・・・・・・・・・外方部材
34・・・・・・・・・・・・・内輪間座
50・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
51・・・・・・・・・・・・・ハブドラム
52・・・・・・・・・・・・・基部
53・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
53a・・・・・・・・・・・・車輪パイロット部
54・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
55・・・・・・・・・・・・・ブレーキドラム
55a・・・・・・・・・・・・シュー面
56・・・・・・・・・・・・・鍔
57・・・・・・・・・・・・・止め輪
58・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
59・・・・・・・・・・・・・シール
59a・・・・・・・・・・・・ラジアルリップ
60・・・・・・・・・・・・・複列アンギュラ玉軸受
61・・・・・・・・・・・・・外輪
61a・・・・・・・・・・・・外側転走面
62・・・・・・・・・・・・・内輪
62a・・・・・・・・・・・・内側転走面
63・・・・・・・・・・・・・ボール
64・・・・・・・・・・・・・保持器
70・・・・・・・・・・・・・スピンドル
71・・・・・・・・・・・・・車体
72・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
73・・・・・・・・・・・・・肩部
74・・・・・・・・・・・・・小径段部
75・・・・・・・・・・・・・ねじ部
76・・・・・・・・・・・・・ナット

Claims (3)

  1. 一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有する回転側部材と、
    車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有する固定側部材と、
    この固定側部材に対して前記車輪を回転自在に支承する車輪用軸受とを備えた車輪用軸受装置において、
    前記車輪用軸受が一対の深溝玉軸受からなり、これらの深溝玉軸受のアキシアルすきまが同一に設定されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記固定側部材が、前記車体取付フランジから軸方向に突設された軸部と、この軸部から肩部を介してさらに軸方向に延びて形成された小径段部とからなるスピンドルで構成されると共に、前記一対の深溝玉軸受のうちインナー側の深溝玉軸受の内径がアウター側の深溝玉軸受の内径よりも大径に設定されると共に、当該一対の深溝玉軸受が、前記軸部と小径段部にそれぞれ所定のシメシロを介して圧入されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記回転側部材のアウター側の端部開口部にエンドキャップが装着され、このエンドキャップが防錆能を有する鋼鈑からプレス加工にてカップ状に形成されるか、または、鋼板からプレス加工にてカップ状に形成され塗装されていると共に、前記開口部に圧入される円筒部が前記車輪取付フランジの側面からさらにアウター側に突出して形成されて前記車輪を支持するパイロット部が構成されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
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