JP2008169396A - 硬質表面のクリーニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】次回のクリーニング特性を改良することのみならず、良好な第1回のクリーニング特性も与えることのできる硬質表面のクリーニング方法を提供すること。
【解決手段】液状組成物をそのままの形態で硬質表面と接触させる硬質表面のクリーニング方法であって、前記液状組成物が、0.1重量%〜10重量%の下記式のポリエチレングリコールジエステルと、ビニルピロリドンホモポリマーとを含有する方法である。
【化1】
Figure 2008169396

(式中、置換基R1及びR2は各々独立して、1〜18の炭素原子を有する置換又は未置換の、線状又は分岐のアルキル基またはアルケニル基であり、nは10〜400の整数である)
【選択図】なし

Description

本発明は、液状組成物を用いて硬質表面をクリーニングする方法に関する。
WO94/26858は、ノニオン性界面活性剤(1〜30%)及び4級窒素原子を有しない、平均分子量1,000,000未満のアニオン性ポリマーを含有する液状硬質表面用組成物(pH 2〜8)を開示している。該組成物は、抗汚れ利益に加えて初期クリーニング利益をもたらす。実際に、WO94/26858は、アクリル、メタクリル及びマレイン酸無水物誘導体、例えばスチレンとマレイン酸のコポリマーが乾燥後に縞のない仕上がりを生ずることを開示している。ビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーと共にポリエチレングリコールジエステルを組み合せて含有する液状組成物を開示するものはない。
EP−A−635567は、クリーニング中に表面に沈着し且つ表面に接着された乾燥層(この層は層の少なくとも最外表面部分はさらに洗濯することにより除去可能なような接着強度を有する)を形成しうるクリーニング剤を含有する固体表面用クリーニング液状組成物を開示いている。ポリビニルピロリドンを開示しているが、ポリエチレングリコールジエステルは開示していない。
硬質表面クリーニング用液状組成物は当該技術において開示されている。このような組成物の焦点の多くは種々の表面及び汚れに傑出したクリーニングを与えるものであった。しかしながら、このような組成物は消費者の観点、特にそれで処理された硬い表面に加えられた汚れ解放性からは完全には満足のいくものではない。実際に、消費者は次回の(次の)クリーニングがより容易になるような液状クリーニング組成物を求めている。
本発明の目的は、次回のクリーニング操作が容易になるであろう、硬い表面から種々の汚れを除去するための液状クリーニング組成物を配合することにある。
次回のクリーニング性能は、硬質表面が特別の抗再汚れ成分、即ち第1抗再汚れ成分として上記したようなポリエチレングリコールジエステルを、第2抗再汚れ成分としてビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーと共に含有する液状組成物で先ず処理されたときに、改良されることがわかった。実際に、本発明の組成物は、同じ全レベルのここに定義したような前記抗再汚れ成分の1つだけを含有する同じ組成物と、又は同じ全レベルの例えばポリ(トリメチルアミノエチル)メタクリレートのような他の抗再汚れポリマーと比較して、改良された次回のクリーニング性能を可能にする。
特に、驚くべきことには、4級化又は非4級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマーのようなビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーと共に、ここに定義したようなポリエチレングリコールジエステルの使用が次回のクリーニング性能に相乗効果を生ずることが分かった。
有利には、本発明の組成物は、そのままで、或は希釈された状態で、例えば1:400(組成物:水)のレベルで、艶付の及び艶なしのセラミックタイル、ビニール、非ワックスビニール、リノリューム、メラミン、ガラス、プラスチック、プラスチック化木材のような種々の材料で作られた硬い表面をクリーニングするために、使用することができる。
本発明のさらなる利点は、台所の脂のような典型的な脂汚れ及びその他のしつこい汚れ、例えば典型的には台所で見出される焦げた/粘稠な食物の残りものを含む種々のタイプの染み/汚れについて、該表面への良好な光沢を与えながら、次回のクリーニング性能が本発明の組成物により得られることである。
ポリエチレングリコールジエステル、及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーを含有する本発明の組成物に関連する他の利点は、クリーニングされた表面に良好な輝きを与える能力を組成物が有していることである。実際に、本発明の組成物でクリーニングされ、そして後に、例えばすすぎ操作中に水と接触される表面上に、水汚点及び/又はライム果の大きさの付着物の形成が殆ど観察されないことである。有利には、表面に与えられた輝きの利益は何回ものすすぎの後でも持続され、従って、表面への水汚点及び/又はライム果の大きさの付着物の形成に対して長く持続する保護を与え、従って、長く持続した輝いた表面を与える。
本発明の液状組成物の他の利点は、次回のクリーニング特性が改良されることのみならず、良好な第1回のクリーニング特性も与えられることである。本発明の組成物のさらなる利点は、そのままで又は希釈されて使用された場合の両方で、該組成物でクリーニングされた表面に、より早い乾燥が得られることである。換言すれば、主婦が硬い表面のクリーニング操作の合計時間を短くし且つ家の湿った床がある不便さを減らす利点を持つであろう。
本発明は、液状組成物をそのままの形態で硬質表面に接触させる該表面のクリーニング方法であって、前記液状組成物が、0.1重量%〜10重量%の下記式のポリエチレングリコールジエステルと、ビニルピロリドンホモポリマーとを含有する:
Figure 2008169396
式中、置換基R1及びR2は各々独立して、1〜18の炭素原子を有する置換又は未置換の、線状又は分岐のアルキル基又はアルケニル基であり、nは10〜400の整数である。
(液状組成物)
本発明の組成物は、第1成分として、以下に定義するようなポリエチレングリコールジエステル又はそれらの混合物を含有する。
典型的には、本発明の組成物は、全組成物の0.001重量%〜20重量%、好ましくは0.01重量%〜10重量%、より好ましくは0.1重量%〜5重量%、最も好ましくは0.2重量%〜2重量%のポリエチレングリコールジエステル又はそれらの混合物を含有する。
ここでの使用に適するポリエチレングリコールジエステルは下記式を有する:
Figure 2008169396
式中、置換基R1及びR2は各々独立して、1〜18の炭素原子を有する置換又は未置換の、線状又は分岐のアルキル基又はアルケニル基であり、nは10〜400の整数である。
好ましいR1及びR2は各々独立して、1〜18の炭素原子を有する置換又は未置換の、アルキル基又はアルケニル基である。nは好ましくは20〜400、より好ましくは40〜300、さらにより好ましくは40〜200、最も好ましくは40〜150である。
本発明に使用するのに好ましいポリエチレングリコールジエステルは、少なくとも200、より好ましくは400〜10,000、最も好ましくは800〜6,000の分子量を有する。
ここでの使用に適するポリエチレングリコールジエステルとしては、O,O’−ジステアリルポリエチレングリコールジエステル(分子量6,000)、O,O’−ジオレイルポリエチレングリコールジエステル(分子量560)がある。
このようなポリエチレングリコールジエステルは、KESSCO PEG 6000DSの名前でAkzo Nobelから、又はMarlosol FSの名前でPegosperseから商業的に入手可能である。
本発明の組成物は、第2の必須成分として、ビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマー、又はそれらの混合物を含有する。
典型的には、本発明の組成物は、全組成物の0.001重量%〜20重量%、好ましくは0.01重量%〜10重量%、より好ましくは0.1重量%〜5重量%、最も好ましくは0.2重量%〜2重量%のビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマー又はそれらの混合物を含有する。
ここでの使用に適するビニルピロリドンホモポリマーは、下記の繰り返しモノマーを有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである:
Figure 2008169396
式中、n(重合度)は10〜1,000,000、好ましくは20〜100,000、より好ましくは20〜10,000の整数である。
従って、ここでの使用に適するビニルピロリドンホモポリマー(PVP)は、1,000〜1,000,000、好ましくは2,000〜10,000,000、より好ましくは5,000〜1,000,000、最も好ましくは50,000〜500,000の平均分子量を有する。
適当なビニルピロリドンホモポリマーは、PVP K−15(粘度分子量10,000)、 PVP K−30(平均分子量40,000)、PVP K−60(平均分子量160,000)、PVP K−90(平均分子量360,000)の商品名でISP Corp.から商業的に入手可能である。BASFから商業的に入手可能な他の適当なビニルピロリドンホモポリマーとしてはSokalan HP 165(商品名)及びSokalan HP 12(商品名);洗剤分野で当業者に公知のビニルピロリドンホモポリマーがある(例えば、EP−A−262,897及びEP−A−256,696参照)。
ここでの使用に適するビニルピロリドンのコポリマーは、N−ビニルピロリドンとアルケニル性不飽和モノマーのコポリマー、又はそれらの混合物である。
本発明のコポリマーのアルケニル性不飽和モノマーとしては、不飽和ジカルボン酸、例えばマレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、フェニルマレイン酸、アコニチン酸、アクリル酸、N−ビニルイミダゾール、及び酢酸ビニルがある。該不飽和酸の無水物、例えばアクリレート、メタクリレートも使用することがでる。スチレン、スルホン化スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンのような芳香族モノマー及び類似の周知のモノマーも使用することができる。
ビニルピロリドンのコポリマーの分子量は、該コポリマーが水溶性であり、ある種の表面活性を有し、且つ表面の親水性を高めるような手法で、該コポリマーを含有する液状組成物又は溶液から硬質表面に吸収される限り、特に制限はない。しかしながら、好ましいN−ビニルピロリドンとアルケニル性不飽和モノマーのコポリマー又はそれらの混合物は、1,000〜1,000,000、好ましくは10,000〜500,000、より好ましくは10,000〜200,000の分子量を有する。
例えば、ここでの使用に特に適するN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンポリマーは、5,000〜1,000,000、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは10,000〜200,000の平均分子量を有する。平均分子量はBarth H.G.及びMays J.W.のChemical Analysis 113巻,”Modern Method of Polymer Characterization”に記載のような光散乱により決定される。
PVP/酢酸ビニルコポリマーのようなN−ビニルピロリドンとアルケニル性不飽和モノマーのコポリマーは、Luviskol(商品名)系列でBASFから商業的に入手可能である。
本発明の組成物への使用に特に好ましいビニルピロリドンのコポリマーは、4級化又は非4級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマーである。
本発明の組成物への使用に適する(4級化又は非4級化)ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマーは、下記式のものである:
Figure 2008169396
式中、nは20〜99、好ましくは40〜90モル%であり、mは1〜80、好ましくは5〜40モル%であり;RはH又はCHを表わし;yは0又は1であり;Rは−CH−CHOH−CH−又はC2x(x=2〜18)であり;Rは1〜4の炭素原子の低級アルキル基、好ましくはメチル又はエチル、又は
Figure 2008169396
を表わし、式中、Rは1〜4の炭素原子の低級アルキル基、好ましくはメチル又はエチルであり;XはCl、Br、I、1/2SO,HSO及びCHSOからなる群から選ばれる。該ポリマーはフランス特許第2,077,143号及び第2,393,573号に記載の方法により製造することができる。
ここでの使用に好ましい4級化又は非4級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマーは、1,000〜1,000,000、好ましくは10,000〜500,000、より好ましくは10,000〜100,000の分子量を有する。
このようなビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマーは、copolymer 845、Gafquat734及びGafquat755の名前でISP Corp.から、又はLuviquatの名前でBASFから商業的に入手可能である。
BASFから入手可能なビニルピロリドンとジメチルアミノエチルアクリレート(Polyquaternium−11)がここで最も好ましい。
本発明は、本発明の液状組成物が、硬質表面がそれで最初に処理されたときに、改良された次回のクリーニング特性を与えることを見出したことに基づいている。理論に拘束されたくないが、第1抗再汚れ成分、即ちポリエチレングリコールジエステル、及び第2再汚れ成分、即ちビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーが通常、吸湿性の層があとで残るような手法で、該組成物で最初にクリーニングされた表面に吸収される性質を有すると推測される。得られた吸湿性の層は大気圧の水蒸気を引き付け且つ保持して、一度処理された汚れの接着をより効果的に減少させ且つついでそこに沈着した汚れの除去を促進させることができる、即ち、本発明の第1及び第2抗再汚れ成分なしで同じ組成物で最初にクリーニングされた同じように汚れた硬質表面に比べて、次回のクリーニング操作で汚れを除去するために、作業(少ない集塵及び/又は少ない拭き取り及び/又は少ない化学的作用)を殆ど必要としない。
特に、ここに定義したようなポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーに関連する次回のクリーニング性能について相乗効果があるという驚くべきことがわかった。実際に、液状組成物における、ここに定義したようなポリエチレングリコールジエステルとビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーの組み合せにより与えられる次回のクリーニング特性は、例えば同じ組成物であるが抗再汚れ成分の1つだけを同じ合計レベルで含有するものにより与えられる次回のクリーニング特性よりも優れている。
本発明の組成物のこのような態様においては、ここに定義したようなポリエチレングリコールジエステル及びここに定義したようなビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーは、1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1、より好ましくは1:2〜2:1のポリエチレングリコールジエステルとビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーの重量割合で存在する。
また、本発明の利点は、効果的な次回のクリーニング特性が低い合計レベルの抗再汚れ成分で得ることができることである。このような態様においては、本発明の組成物は、組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.2重量%〜5重量%、より好ましくは0.3重量%〜2重量%、最も好ましくは0.3重量%〜1.5重量%のポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーを含有する。驚くべきことに、本発明の組成物がそのままの形態でクリーニングするために硬質表面に接触されたときのみならず、希釈形態で、例えば水:組成物(400:1)の希釈レベルでも、効果的な次回のクリーニング特性が与えられることである。
本発明の組成物の利点は、例えばポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーを含有しない同じ組成物に比べて、最初のクリーニング特性も増加されることである。
「クリーニング特性」とは、脂汚れ、例えば台所で典型に見出される台所の脂又は焦げた/粘々した食物の残り(例えば焦げたミルク)などを含む種々のタイプの汚れのクリーニングを意味する。
第1回の希釈クリーニング特性は次の試験法により評価することができる:エナメル、ビニール又はセラミックのタイルに代表的な脂/粒子状人工汚れを塗り、ついで熟成させる。試験組成物及び対照組成物が希釈され(例えば組成物:水が1:50から1:100)、スポンジに塗付され、Sheen scrub testerを用いて上記タイルをクリーニングするために使用される。100%奇麗にクリーニングされるのに必要なストローク数が記録される。対照の各々汚れたタイルに対する複製物に生じた各々の結果のために、最小6つの複製物が使われる。
次回の希釈クリーニング特性は次記の試験法により評価される:この予備試験のために使用されたタイルをクリーニングする第1回について詳述した手順が採用され、そして初めに、さらに洗濯又はすすぎをすることなく直接に再汚れを付ける。ついで、クリーニング手順はSheen scrub testerを用いて繰り返され、組成物により予めクリーニングされたようにタイルの同じ部分をクリーニングするために試験組成物が使用される。100%奇麗にクリーニングされるのに必要なストローク数が記録される。対照の各々汚れたタイルに対する複製物に生じた各々の結果のために、最小6つの複製物が使われる。この再汚し及びクリーニング手順が5回まで繰り返される。
そのままのクリーニング組成物を評価する試験法は、試験組成物及び対照組成物が希釈されずに使用されること及びクリーニング後のすすぎのサイクルが奇麗な水で行われることを除き、上記と同じである。このすすぎのサイクルは、次回のクリーニング評価のために再汚し工程の前に5回まで繰り返すことができる。
本発明の組成物の他の利点は、該組成物がそのままの又は希釈された形態でクリーニングされるべき表面に塗付されたとき、組成物は上記したような第1又は第2抗再汚れ成分の1つだけを同じ合計レベルで含有する同じ組成物よりも速く乾燥するということである。従って、本発明の組成物は、該組成物がそのまま又は希釈された形態で使用されたときに組成物を早く蒸発させるために、及び/又はクリーニング後に表面をすすぐために次に該表面と接触される水を速く蒸発させるために、液状組成物におけるポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーの使用を包含する。
理論に拘束されたくないが、硬質表面はしばしば水との低い親和性を有することが観察された。これは、水が硬質表面と接触したとき、界面エネルギー(固体/液体界面張力)により調節されるその広がりが非常に制限されることを意味する。実際に、水についての最も安定な形態は、表面上に均一に広がった薄いフィルムを形成するよりはむしろ球状の液滴に集合されることであることが観察された。従って、該表面から完全に蒸発するにはより時間を必要とする。ポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーが一緒に、親水性層が該組成物でクリーニングされる硬質表面に残る本発明の液状硬質表面クリーニング組成物中に加えられたとき、該親水性層は液滴を形成する代わりに、表面上に均一に広がった(シート化効果)該組成物で最初にクリーニングされた表面と接触する水(例えばそのように処理された表面をすすぐのに使用された水)を残すことがわかった。このようにして、組成物自身の蒸発、及びついで、例えばすすぎ工程において表面と接触される水の蒸発が促進される。
理論に拘束されないが、ここに記載の抗再汚れ成分は使用者の皮膚の表面にフィルムを形成する能力をも有しており、それによって改良された皮膚へのマイルドさが与えられるものと思われる。従って、他の態様においては、本発明は改良された皮膚へのマイルドさのために、液状組成物における、ポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーの使用を包含する。
本発明のポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーの使用に関係する付加的な利点は、それらをより親水性にする硬質表面上にそれらが接着するので、表面自身が滑らかになり、これは完全にクリーニングされた表面であることをもたらすのに寄与する。
硬質表面のクリーニングに適する本発明の組成物は液状組成物である。本発明の液状組成物は、水性組成物として配合されることは必ずしも必要ではないが、好ましいことである。水性組成物は、典型的には組成物全体の50重量%〜99重量%、好ましくは60重量%〜95重量%、より好ましくは80重量%〜95重量%の水を含有する。
本発明の液状組成物は、0〜14、好ましくは1〜13の全pH範囲で配合することができる。典型的には、本発明の液状組成物は、7〜12、好ましくは9〜11、より好ましくは9.5〜11の中性から高アルカリ性pH範囲で配合することができる。本発明の組成物のpHは、有機又は無機酸、又はアルカリ化剤、例えばNaOH、KOH、KCO、NaCOなどのような当業者に周知の手段により調整することができる。適当な有機酸は、クエン酸、乳酸、グリコール酸、スクシン酸、グルタル酸、及びアジピン酸、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。これらの酸の混合物はSokalan DSCの商品名でBASFから商業的に入手可能である。
(任意成分)
本発明の液状組成物は、目的とする技術的利益及び処理された表面に基づいて、種々の任意成分を含有することができる。
ここでの使用に適する任意成分としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、ポリマー、溶剤、緩衝剤、殺菌剤、ヒドロトロープ、着色剤、安定剤、ラジカル脱除剤、漂白剤、漂白活性剤、脂肪酸、汚れ停止剤、染料移行剤、増白剤、抗埃剤、泡調節剤、分散剤、染料移行抑制剤、顔料、染料、香料がある。
(界面活性剤)
本発明の液状組成物は界面活性剤又はそれらの混合物を含有することが好ましい。該界面活性剤は全組成物の0.1重量%〜50重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の量で存在させることができる。
界面活性剤は、さらに本発明の組成物のクリーニング性能及び/又は光沢利益に寄与するようであることが望ましい。ここで使用される界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性界面活性剤、及びそれらの混合物がある。
特に好ましい界面活性剤はノニオン性界面活性剤である。ここでの使用に適するノニオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド基(本来親水性)と分岐又は線状の脂肪族(例えば、Guerbel又は2級アルコール)又はアルキル芳香族であることができる有機疎水性化合物との縮合により製造される化合物として幅広く定義されうる化合物のクラスがある。特定の疎水性基と縮合される親水性基又はポリオキシアルキレンラジカルの長さは、所望の親水性及び疎水性要素の度合いを有する水溶性化合物を生成されるために、容易に調節することができる。例えば、ノニオン性合成洗剤の周知のクラスは”Pluronic”の商品名で市場から入手可能である。これらの化合物はエチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により形成される疎水性塩基との縮合により形成される。勿論、水不溶性を示す分子の疎水性部分は約1,500〜1,800の分子量を有する。この疎水性部分へのポリオキシエチレンの付加は、全体として分子の水溶性を高める傾向があり、そして製品の液状性は、ポリオキシエチレン含量が縮合生成物の全重量の約50%である点まで保持される。
他の適当なノニオン性合成洗剤としては下記のものがある:
(i)アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、例えば直鎖又は分岐鎖形態の6〜12の炭素原子を有するアルキル基を有するアルキルフェノールとエチレンオキシドの縮合生成物であり、該エチレンオキシドはアルキルフェノールモル当り10〜25モルに等しい量で存在する。このような化合物中のアルキル置換基は重合プロピレン、ジイソブチレン、オクタン、及びノナンから導くことができる。
(ii)エチレンオキシドと、所望の親水性要素と疎水性要素のバランスにより組成物中で変えることができるプロピレンオキシドとエチレンジアミン生成物の反応から得られる生成物との縮合により導かれるもの。例としては、エチレンオキシド基と、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドの反応生成物からなる疎水性塩基(これは2,500〜3,000程度の分子量を有する)との反応から生成される約40重量%〜約80重量%のポリオキシエチレンを含有し且つ約5,000〜約11,000の分子量を有する化合物である。
(iii)直鎖又は分岐鎖形態の8〜18の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、エチレンオキシドとの縮合生成物、例えばココナッツアルコールモル当り10〜30モルのエチレンオキシドを有するココナッツアルコールエチレンオキシド縮合生成物であり、ココナッツアルコール留分は10〜14の炭素原子を有する。
(iv)トリアルキルアミンオキシド及びトリアルキルホスフィンオキシド、その際1つのアルキル基は炭素原子10〜18の範囲にあり且つ2つのアルキル基は炭素原子1から3の範囲にあり;アルキル基はヒドロキシ置換基を有することができ;特定の例は、ドデシル(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド及びテトラデシルジメチルホスフィンオキシドである。
Llenadoの米国特許第4,565,647号(1986年1月21日発行)に記載の、6〜30、好ましくは10〜16の炭素原子を有する疎水性基を持ったアルキルポリサッカリド、及びポリサッカリド、例えば1.3〜10、好ましくは1.3〜3、より好ましくは1.3〜2.7のサッカリド単位を有する親水性基を有するポリグルコシドがノニオン性界面活性剤として有用である。5〜6の炭素原子を有する還元性サッカリド、例えばグルコース、ガラクトースを使用することができ、ガラクトシル部分はグルコシル部分と置き換えることができる(場合により、疎水性基は2−,3−及び4−などの位置で結合し、グルコシド又はガラクトシドと反対のグルコース又はガラクトースを与える)。この内部サッカリド結合は、例えば付加的サッカリド単位の1つの位置及び先のサッカリド単位の2−,3−,4−及び/又は6−の位置であることができる。
場合により、そして少し望ましいことは、疎水性部分とポリサッカリド部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖があるということである。好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキシドである。典型的な疎水性基としては、約8〜約18、好ましくは約10〜約16の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、分岐又は非分岐のアルキル基がある。好ましくは、アルキル基は約3つまでのヒドロキシ基を有することができ及び/又はポリアルキレンオキシド鎖は約10まで、好ましくは5未満のアルキレンオキシド部分を有することができる。適当なアルキルポリサッカリドはオクチル、ノニルデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトース、及び/又はガラクトースである。適当な混合物としては、ココナッツアルキルジ−、トリ−、テトラ−及びペンタグルコシド、及びタロウアルキルテトラ−、ペンタ−及びヘキサグルコシドがある。
好ましいアルキルポリグリコシドは下記式を有する:
O(C2nO)(グルコシル)
式中、Rはアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、その際アルキル基は約10〜約18、好ましくは12〜14の炭素原子を有し;nは2又は3、好ましくは2であり;tは0〜10、好ましくは0であり;xは約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7である。グリコシルはグルコースから導かれるのが好ましい。これらの化合物を調製するには、アルコール又はアルキルポリエトキシアルコールが先ず形成され、ついでグルコース又はグルコース源と反応させて、グリコシド(1−位に結合)を形成させる。ついで、付加的なグリコシル単位はその1−位と先のグリコシル単位の2−,3−,4−及び/又は6−位、好ましくは2−位の間に結合されることができる。
好ましくはないが、エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により形成された疎水性塩基との縮合生成物もここでの使用に適する。これらの化合物の疎水性部分は約1,500〜約1,800の分子量を有することが好ましく、水不溶性を示すであろう。この疎水性部分へのポリオキシエチレン部分の付加は全体として分子の水溶性を増す傾向があり、そして製品の液状性は、約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合に相当する、ポリオキシエチレン含量が縮合生成物の全重量の約50%である点まで保持される。このタイプの化合物の例としては、BASFより上市されている商業的に入手可能なPluronic(商品名)がある。
また、好ましくはないが、エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応から得られる生成物との縮合生成物は、ニオン性界面活性剤としてここでの使用に適する。これらの生成物の疎水性部分は、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドの反応生成物からなり、一般に約2,500〜約3,000の分子量を有する。この疎水性部分はエチレンオキシドと縮合され、縮合生成物は約40重量%〜約80重量%のポリオキシエチレンを含有し、約5,000〜約11,000の分子量を有する。ノニオン性界面活性剤のこのタイプの例は、BASFより上市されている商業的に入手可能なTertonic(商品名)がある。
ここでの使用に適する他のノニオン性界面活性剤としては、下記構造式のポリヒドロキシ脂肪酸がある:
Figure 2008169396
式中、RはH、C−Cのヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、又はそれらの混合物であり、好ましくはC−Cのアルキルであり、より好ましくはC又はCのアルキルであり、最も好ましくはCのアルキル(即ちメチル)であり;RはC−C31のヒドロカルビルであり、好ましくは直鎖C−C19のアルキル又はアルケニルであり、より好ましくは直鎖C−C17のアルキル又はアルケニル、最も好ましくは直鎖C11−C17のアルキル又はアルケニル、又はそれらの混合物であり;Zは鎖に直接接続している少なくとも3つのヒドロキシルを有する線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、又はそれらのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化又はプロポキシル化)誘導体である。Zは還元アミノ化反応により還元糖から導かれることが好ましく、Zはより好ましくはグリシチルである。適当な還元糖としてはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、及びキシロースがある。原料物質として、高デキストロースコーンシロップ並びに上記の個々の糖を使用することができる。これらのコーンシロップはZについての糖成分の混合物を生じうる。他の適当な原料物質を除外する意図は決してないものと理解すべきである。Zは、−CH−(CHOH)−CHOH、−CH(CHOH)−(CHOH)n−1−CHOH、−CH−(CHOH)(CHOR’)(CHOH)−CHOH(式中、nは3〜5の整数)からなる群から選ばれ;R’はH又は環式又は脂肪族モノサッカリド、及びそれらのアルコキシル化誘導体)である。nが4であるグリシチル、特に−CH−(CHOH)−CHOHが最も好ましい。
式(I)において、Rは、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、又はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。
−CO−N<は、例えばココアミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミドなどであることができる。
Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチル、1−デオキシマルチチル、1−デオキシアクチチル、1−デオキシガラクチル、1−デオキシマンニチル、1−デオキシマルトトリオチチルなどであることができる。
本発明の1つの態様において、ここでの使用に適するノニオン性界面活性剤はアルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、1級又は2級脂肪族アルコールと約1モル〜約25モルのエチレンオキシドの縮合生成物、アルキルポリサッカリド、及びそれらの混合物である。3〜15のエトキシ基を有するC−C14のアルキルフェノールエトキシレート及び2〜10のエトキシ基を有するC−C18のアルコールエトキシレート(好ましくは平均C10)、及びそれらの混合物が最も好ましい。
特に好ましい界面活性剤としてはアニオン性界面活性剤がある。ここでの使用に適するアニオン性界面活性剤としては、約8〜約24、好ましくは約10〜約20の炭素原子を有するアルカリ金属(例えばナトリウム又はカリウム)脂肪酸、又はそれらの石鹸がある。
石鹸の製造に使用されるものを含む脂肪酸は、天然源、例えば植物又は動物由来のグリセリド(例えばパーム油、ココナッツ油、ババシュー油、大豆油、ひまし油、タロウ、鯨油、魚油、タロウ、油脂、ラード及びそれらの混合物)から得ることができる。また、脂肪酸は合成的に(例えば石油ストックの酸化又はフィッシャー・トロップシュ法により)製造することができる。アルカリ金属石鹸は脂肪又は油の直接鹸化により、或は別の製造法で製造された遊離の脂肪酸の中和により造ることができる。ココナッツ油及びタロウなどから導かれる脂肪酸の混合物のナトリウム及びカリウム塩、即ちナトリウム及びカリウムタロウ及びココナッツ石鹸が特に有用である。
用語「タロウ」は、ここでは、典型的には、2.5%のC14、29%のC16、23%のC18、2%のパルミトレイン酸、41.5%のオレイン酸、及び3%のリノレイン酸(リストされた最初の3つの脂肪酸は飽和である。)のほぼ正確な炭素鎖長さ分布を有する脂肪酸の混合物に関して使用される。類似の分布を有する他の混合物、例えば種々の動物性タロウ及びラード由来の脂肪酸は用語タロウに包含される。タロウは硬化させて(即ち、水素化させて)、不飽和脂肪酸部分の一部又は全部を飽和脂肪酸部分に転換させることができる。用語「ココナッツ」が使用されたときは、それは典型的には、8%のC8、7%のC10、48%のC12、17%のC14、9%のC16、2%のC18、7%のオレイン酸、及び2%のリノレイン酸(リストされた最初の6つの脂肪酸は飽和である。)のほぼ正確な炭素鎖長さ分布を有する脂肪酸の混合物をいう。類似の炭素鎖長さ分布を有する他の源、例えばパームケーネル油及びババシュー油は、用語ココナッツ油に包含される。
ここでの使用に適する他のアニオン性界面活性剤としては、水溶性塩、特に、約8〜約22の炭素原子及び硫酸及び硫酸エステルラジカルからなる群から選ばれるラジカルを有するアルキルラジカルを分子構造中に有する有機硫酸反応生成物のアルカリ金属塩がある。これらの合成洗剤の重要な例は、ナトリウム、アンモニウム、又はカリウムアルキルスルフェート、特にタロウ又はココナッツ油のグリセリドの還元により製造される高級アルコールを硫酸化して得られるものであり;ナトリウム又はカリウムアルキルベンゼンスルホネートであり、その際アルキル基は約9〜約15の炭素原子を有し、ここに参考として合体される米国特許第2,220,099号及び米国特許第2,477,383号に記載のタイプのものであり;ナトリウムアルキルグリセリルエーテルスルホネート、特にタロウ及びココナッツ油由来の高級アルコールのエーテルであり;ナトリウムココナッツ油脂肪酸モノグリセリドスルフェート及びスルホネートであり;高級脂肪アルコール(例えばタロウ又はココナッツ油アルコール)約1モルとエチレンオキシド約3モルの反応生成物の硫酸エステルのナトリウム又はカリウム塩であり;分子当たり約4単位のエチレンオキシドを有するアルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェートのナトリウム又はカリウム塩であり、その際アルキルラジカル約9の炭素原子を有し;イセチオン酸でエステル化され且つ水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物で、該脂肪酸は例えばココナッツ油から導かれ;メチルタウリンの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩で、該脂肪酸は例えばココナッツ油から導かれ;及びその他当該技術において公知のもので、多くものがここに参考として合体される米国特許第2,486,921号、第2,486,922号及び第2,396,278号に特に記載されている;である。
ここでの使用に適する双性洗剤は、幅広い範囲のpH値にわたり塩基性及び酸性基の両方の親水性基を分子に与える内部塩を形成する塩基性及び酸性基の両方を分子が含有するベタイン及びベタインのような洗剤を含有する。これらの洗剤の幾つかの普通の例は、ここに参考として合体される米国特許第2,082,275号、第2,702,279号及び第2,255,082号に記載されている。好ましい双性洗剤化合物は下記式を有する:
Figure 2008169396
式中、Rは8〜22の炭素原子を有するアルキルラジカルであり、R及びRは1〜3の炭素原子を有し、Rは1〜3の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、Xは水素及びヒドロキシルラジカルからなる群から選ばれ、Yはカルボキシル及びスルホニルラジカルからなる群から選ばれ、R、R及びRラジカルの合計は14〜24の炭素原子である。
系のpHに基づいてカチオン性及びアニオン性であることができる両性及び双性洗剤は、ドデシルベータ−アニリン、米国特許第2,658,027号の教示によりドデシルアミンとナトリウムイセチオネートの反応で製造されるもののようなN−アルキルタウリン、米国特許第2,438,091号の教示により製造されるもののようなN−高級アルキルアスパラギン酸、及び米国特許第2,528,378号に記載の、”Miranol”の商品名で販売されている製品のような洗剤により代表される。なお、これらの特許はここに参考として合体される。付加的な合成洗剤及びそれらの商業的ソースのリストは、ここに参考として合体されるMcCutcheonのDetergents and Emulsifiers,北アメリカ版,1980に見出すことができる。
適当な両性界面活性剤としては下記式に相当するアミンオキシドがある:
RR’R”N→O
式中、Rは6〜24、好ましくは10〜18の炭素を有する1級アルキル基であり、R’及びR”は各々独立して1〜6の炭素原子を有するアルキル基である。上記式中の矢印は半極性結合の慣用的表示である。好ましいアミンオキシドは1級アルキル基が分子の少なくとも殆ど、一般には少なくとも70%、好ましくは90%で直鎖を有するものであり、特に好ましいアミンオキシドはRが10〜18の炭素原子を有し、R’及びR”が両方ともメチルであるものである。好ましいアミンオキシドの例は、N−ヘキシルジメチルアミンオキシド、N−オクチルジメチルアミンオキシド、N−デシルジメチルアミンオキシド、N−ドデシルジメチルアミンオキシド、N−テトラデシルジメチルアミンオキシド、N−ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、N−オクタデシルジメチルアミンオキシド、N−エイコシルジメチルアミンオキシド、N−ドコシルジメチルアミンオキシド、N−テトラコシルジメチルアミンオキシド、メチル基の一方又は両方がエチル又は2−ヒドロキシエチル基で置き換えられている対応するアミンオキシド、及びそれらの混合物である。ここでの使用に最も好ましいアミンオキシドはN−ドデシルジメチルアミンオキシドである。
本発明の目的に適する他の両性界面活性剤は下記式のホスフィン又はスルホキシド界面活性剤である:
RR’R”A→O
式中、Aは燐又は硫黄原子であり、Rは6〜24、好ましくは10〜18の炭素を有する1級アルキル基であり、R’及びR”は各々独立して、メチル、エチル又は2−ヒドロキシエチル基から選ばれる。上記式中の矢印は半極性結合の慣用的表示である。
本発明の組成物への使用に適するカチオン性界面活性剤は長鎖ヒドロカルビル基を有するものである。このようなカチオン性界面活性剤の例としては、アルキルジメチルアンモニウムハロゲニドのようなアンモニウム界面活性剤があり、下記式を有する界面活性剤である:
[R(OR][R(OR
式中、Rはアルキル鎖中に8〜18の炭素原子を有するアルキル又はアルキルベンジル基であり、各Rは−CHCH−、−CHCH(CH)、−CHCH(CHOH)、−CHCHCH−及びそれらの混合からなる群から選ばれ;各RはC−Cのアルキル、2つのR基の結合により形成されたベンジル環構造、−CHCHOH−CHOHCORCHOHCHOH(Rは約1,000未満の分子量を有するヘキソース又はヘキソースポリマーである)からなる群から選ばれ、yが0でないときは水素であり;RはRと同じか、又はアルキル基であり;RとRの炭素原子の合計は約18以下であり、各yは0〜約10であり、yの合計は0〜約15であり;Xは相溶性アニオンである。
ここで使用される他のカチオン性界面活性剤はここに参考として組み入れられる米国特許第4,228,044号(1980年10月14日発行)にも記載されている。
(香料)
ここでの使用に適する香料としては、嗅覚美的利益を与え及び/又は製品が有している化学的臭いを運ぶ物質を包含する。これらの香料において、非常に揮発性で、低沸騰性の(低沸点を有する)香料成分の少留分の主な作用はクリーニングされた表面の臭いに影響を与えるよりもむしろ製品自身の芳香臭を改良する。しかしながら、揮発性の少ない高沸騰性の香料成分の幾つかは新しく且つ奇麗な印象を表面に与え、そしてこれらの成分が乾いた表面に沈着し且つ存在することが望ましい。香料成分は組成物中で、例えばノニオン性界面活性剤により容易に溶解されうる。ここでの使用に適する香料成分及び組成物は当該技術において慣用のものである。香料成分の選択又は香料の量は単に美感的考慮に基づく。
適当な香料化合物及び組成物は、ここに参考として合体されるBrain及びCumminsの米国特許第4,145,184号(1979年3月20日発行);Whyteの米国特許第4,209,417号(1980年6月24日発行);Moeddelの米国特許第4,515,705号(1985年5月7日発行);及びYoungの米国特許第4,152,272号(1979年5月1日発行)を含む当該技術に見出される。一般に、香料の持続性の度合いは、使用された持続性香料の割合にざっと比例する。比較的持続性の香料は少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約10%の持続性香料物質を含有する。持続性香料物質はクリーニング工程を経て表面に沈着する臭いのする化合物であり、通常の嗅覚の鋭敏性を持った人により見つけられる。このような物質は典型的には、平均的な香料物質の蒸気圧よりも低い蒸気圧を有する。また、該物質は典型的には、約200以上の分子量を有し、平均的な香料物質の分子量以下のレベルで見つけられる。ここで有用な香料成分は、その臭い特性、その物理的及び化学的性質、例えば沸点及び分子量と共に、ここに参考として合体されるSteffen Arctander の ”Perfume and Flavor Chemicals”,1969 に与えられている。
高揮発性の低沸騰性香料成分の例は;アネソール、ベンツアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルホルメート、イソボルニルアセテート、カンフェンシスシトラル(ネラール)、クリトネラル、クリトネリルアセテート、p−キュメン、デカナール、ジヒドロリナロール、ジヒドロミセノール、ジメチルフェニルカルビノール、ユーカリプトール、ゲラニアル、ゲラニオール、ゲラニルアセタール、ゲラニルニトリル、シス−3−ヘキセニルアセテート、ヒドロキシシトロネラール、d−リモネン、リナロール、リナロールオキシド、リナリルアセテート、リナリルプロピオネート、メチルアンスラニレート、アルファ−メチルイオノン、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ラエボ−メチルアセテート、メンソン、イソ−メンソン、ミクレン、ミセニルアセテート、ミルセノール、ネロール、ネリルアセテート、ノニルサセテート、フェニルエチルアルコール、アルファ−ピンネン、ベータ−ピンネン、ガンマ−ピンネン、アルファ−テルピネオール、ベータ−テルピネオール、テリピニルアセテート、及びベルテネックス(p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート)である。幾つかの天然油は、大きな割合の高揮発性香料成分を含有する。例えばラバディンは主成分として、リナロール;リナリルアセテート;ゲラニオール;及びシトロネロールを含有する。レモン油及びオレンジテルペンは95%のd−リモネンを含有する。
中程度に揮発する香料成分の例は;アミル桂皮アルデヒド、イソ−アミルサリチレート、ベータ−カルヨフィレンセドレン、桂皮アルコール、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルバニリン、オイゲノール、イソ−オイゲノール、フロルアセテート、ヘリオトロピン、3−シス−ヘキセニルサリチレート、ヘキシルサリチレート、リリアル(p−t−ブチル−アルファ−メチルヒドロ桂皮アルデヒド)、ガンマ−メチルイオノン、ネロリドール、パチョウリアルコール、フェニルヘキサノール、ベータ−セリネン、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート、トリエチルシトレート、バニリン、及びベラトラルデヒドである。樫の木テルペンは主としてアルファ−セドレン、ベータ−セドレン、及び他のC1524のセスキテルペンからなる。
揮発性の小さな高沸騰香料成分は;ベンゾフェノン、ベンジルサリチレート、エチレンブラッシレート、ガラキソリド(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピラン)、ヒキシル桂皮アルデヒド、リラル(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキシアルデヒド)、メチルセドリロン、メチルジヒドロジャスモネート、メチル−ベータ−ネフチルケトン、マスクインダノン、マスクチベテン、及びフェニルエチルフェニルアセテートである。
特定の香料成分の選択は主に美的考慮によって規定される。本発明の組成物は全組成物重量の約5.0%まで、好ましくは約0.1%〜約1.5%の量で香料成分又はそれらの混合物を含有することができる。
(キレート剤)
ここで使用される任意化合物の他のクラスはキレート剤又はそれらの混合物である。キレート剤は全組成物の0.0重量%〜10.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5.0重量%の範囲の量で組成物中に組み入れることができる。
ここでの使用に適するホスホネートキレート剤は、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート(HEDP)、アルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、並びにアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ニトリロトリメチレン(NTP)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、及びジエチレンテトラミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)を含むアミノホスホネート化合物を包含することができる。ホスホネート化合物は、それらの酸の形態又はそれらの酸官能基の幾つか又は全てにおける異なるカチオンの塩として存在することができる。ここで使用される好ましいホスホネートキレート剤はジエチレンテトラミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)である。このようなホスホネートキレート剤は商業的にDEQUESTの商品名でMonsantoから入手可能である。
多官能性置換芳香族も本発明の組成物においては有用である。Connorらの米国特許第3,812,044号(1974年5月21日発行)参照。酸形態のこのタイプの好ましい化合物は1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
ここでの使用に好ましい微生物分解性のキレート剤は、エチレンジアミンN,N’−ジスクシン酸、又はそのアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又は置換アンモニウム塩、又はそれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−ジスクシン酸、特に(S,S)異性体はHartman及びPerkinsの米国特許第4,704,233号(1987年11月3日発行)に広範に記載されている。エチレンジアミンN,N’−ジスクシン酸は、例えばPalmer Research Laboratoriesから商品名ssEDDSとして商業的に入手可能である。
ここでの使用に適するアミノカルボキシレートとしては、エチレンジアミンテトラアセテート、ジエチレンテトラミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリ−アセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラミンヘキサ−アセテート、エタノール−ジグリシン、プロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)、及びメチルグリシンジ酢酸(MGDA)があり、共にそれらの酸形態、又はアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩形態がある。ここでの使用に特に適するカルボキシレートはジエチレントリアミンペンタ酢酸、例えばTrilonの商品名でBASFから商業的に入手可能なプロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)及びメチルグリシンジ酢酸(MGDA)である。
さらにここで使用されるキレート剤としてはサリチル酸、アジピン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸又はそれらの混合物がある。
(ビルダー)
本発明の液状組成物は任意成分としてビルダー又はそれらの混合物を含有することもできる。ここでの使用に適するビルダーとしては、ポリカルボキシレート及びポリホスフェート、及びそれらの塩がある。典型的には、本発明の組成物は全組成物の20重量%まで、好ましくは0.1重量%〜10.0重量%、より好ましくは0.5重量%〜5.0重量%のビルダー又はそれらの混合物を含有する。
ここでの使用に適し且つ好ましいポリカルボキシレートは、25℃/0.1Mイオン強度で測定された最高のLogKaが3から8であり、25℃/0.1Mイオン強度で測定されたLogKca+LogKMgの合計が4より高く、且つ25℃/0.1Mイオン強度で測定されたLogKcaがLogKMg±2単位に等しい、有機ポリカルボキシレートである。
適当で且つ好ましいポリカルボキシレートは、下記式のくえん酸塩及び下記式のコンプレックスである:
CH(A)(COOX)−CH(COOX)−O−CH(COOX)−CH(COOX)(B)
式中、AはH又はOHであり;BはH又は−O−CH(COOX)−CH(COOX)であり;XはH又は塩形成性カチオンである。例えば、上記一般式において、A及びBが共にHである場合、化合物はタータレートモノスクシン酸(TMS)及びその水溶性塩である。AがHで且つBが−O−CH(COOX)−CH(COOX)である場合、化合物はタータレートジスクシン酸(TDS)及びその水溶性塩である。これらのビルダーの混合物はここでの使用に特に好ましい。特に、TMS及びTDSビルダーについてはBushらの米国特許第4,663,071号(1987年5月5日発行)に開示されている。
ここでの使用に適する他のエーテルポリカルボキシレートとしては、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテル1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸のコポリマーがある。
他の有用なポリカルボキシレートとしては下記構造のエーテルヒドロキシポリカルボキシレートビルダーがある:
HO−[C(R)(COOM)−C(R)(COOM)−O]−H
式中、Mは水素又は得られた塩が水溶性であるカチオン、好ましくはアルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウムカチオンであり、nは約2〜約15(好ましくは約2〜約10、より好ましくはnの平均が約2〜約4)であり、各Rは同じか異なる、水素、C1−4のアルキル又はC1−4置換アルキル(好ましくは水素)から選ばれる。
適当なエーテルポリカルボキシレートとしては、環状化合物、特に、ここに参考として合体される例えば米国特許第3,923,679号、第3,835,163号、第4,158,635号、第4,120,874号及び第4,102,903号に記載の脂環式化合物がある。
これらのうちでもジピコリン酸及びキリダニン酸が好ましい。
ここでの使用に適するポリカルボキシレートは、メリット酸、スクシン酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、ベンゼンペンタカルボン酸、及びカルボキシメチロキシスクシン酸、及びそれらの可溶性塩である。
ここでの適当なカルボキシレートビルダーとしては、ここに参考として合体されるDiehlの米国特許第3,723,322号(1973年3月28日発行)に開示のカルボキシル化カルボヒドレートがある。
ここでの使用に適する他のカルボキシレートは、ポリ酢酸のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩であるが、これは上記の基準に合致しないので少し好ましいだけである。ポリ酢酸ビルダー塩の例は、エチレンジアミンテトラ酢酸及びニトリロトリ酢酸のナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩である。
適当であるが少し好ましいポリカルボキシレートは、アルキルイミノ酢酸ビルダー、例えばメチルイミノジ酢酸、アニリンジ酢酸、メチルグリシンジ酢酸、ヒドロキシプロピレンイミノジ酢酸、及び他のアルキルイミノ酢酸ビルダーである。
本発明の組成物においては、3,3−ジカルボキシ−4−オキソ−1,6−ヘキサンジオール及びここに参考として合体されるBushの米国特許第4,566,984号(1986年1月28日発行)に開示の関連化合物が適当である。有用なスクシン酸ビルダーとしては、C−C20のアルキルスクシン酸及びそれらの塩がある。このタイプの特に好ましい化合物はドデセニルスクシン酸である。アルキルスクシン酸は典型的には、一般式:R−CH(COOH)CH(COOH)、即ちスクシン酸の誘導体であり、その際Rが炭化水素、例えばC10−C20のアルキル又はアルケニル、好ましくはC12−C16であり、あるいは、上記特許に記載のように、Rがヒドロキシ、スルホン置換体で置換されていることができる。
スクシネートビルダーは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩を含むそれらの水溶性塩の形態で使用することが好ましい。
スクシネートビルダーの特定の例としては、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスクシネート、2−ドデセニルスクシネート(好ましい)、2−ペンタデセニルスクシネートなどがある。ラウリルスクシネートがこのグループの最も好ましいビルダーであり、ヨーロッパ特許出願86200690.5/0 200 263(1986年11月5日公開)に記載されている。
有用なビルダーの例としては、ナトリウム及びカリウムカルボキシメチロキシマロネート、カルボキシメチロキシスクシネート、シス−シクロヘキサンヘキサカルボキシレート、シス−シクロペンタンテトラカルボキシレート、水溶性ポリアクリレート、及び無水マレイン酸とビニルメチルエーテル又はエチレンのコポリマーがある。
他の適当なポリカルボキシレートはここに参考として合体されるCrutchfieldらの米国特許第4,144,226号(1979年3月13日発行)に開示のポリアセタールカルボキシレートである。これらのポリアセタールカルボキシレートは、重合条件下にグルコキシル酸のエステルと重合開始剤一緒にすることのより製造することができる。得られたポリアセタールカルボキシレートエステルは、ルカリ性溶液中での速い解重合に対して安定化するために、ついで化学的に安定な末端基に結合され、対応する塩に転換され、そして界面活性剤に加えられる。
ポリカルボキシレートビルダーはここに参考として合体されるDiehlの米国特許第3,303,067号(1967年3月7日発行)にも開示されている。このような物質としては、脂肪族カルボン酸、例えばマレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニチン酸、シトラコン酸、及びメチレンマロン酸のホモ及びコポリマーの水溶性塩がある。
ここでの使用に適するポリホスホネートは、(トリポリホスホネート、ピロホスホネート、及びガラス状の高分子メタ−ホスホネートにより例示される)ポリホスホネート、ホスホネートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩である。ここでの使用に最も好ましいビルダーはシトレートである。
(2価イオン)
本発明の組成物はさらに2価イオン又はそれらの混合物を含有することができる。当業者に公知の全ての2価イオンがここでは使用することができる。ここでの使用に好ましい2価イオンは、カルシウム、亜鉛、カドミウム、ニッケル、銅、コバルト、クロム、及び/又はマグネシウムであり、より好ましくはカルシウム、亜鉛及び/又はマグネシウムである。適当な2価イオンは、例えばクロリド、アセテート、スルフェート、ホルメート及び/又はニトレートのような塩の形態で、或はコンプレックス金属塩として加えることができる。例えば、カルシウムは塩化カルシウムの形態で、マグネシウムは酢酸マグネシウム又は硫酸マグネシウムとして、亜鉛は塩化亜鉛として加えることができる。このようなイオンは典型的には、全組成物の3重量%まで、好ましくは0.001重量%〜1重量%のレベルで存在させることができる。
(他の抗再汚れ成分)
硬質表面のクリーニングに特に適する本発明の組成物は、上記したポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーに加えて、他の抗再汚れ成分を含有することができる。ここでの使用に適する付加的な抗再汚れ成分としては、後の定義するように、ポリエチレングリコール、モノ−及びジ−キャップドポリエチレングリコール、及びそれらの混合物からなる群から選ばれるものがある。本発明の組成物は、全組成物の20重量%まで、好ましくは0.01重量%〜10.0重量%、より好ましくは0.1重量%〜5.0重量%、最も好ましくは0.2重量%〜2重量%の他の抗再汚れ成分又はそれらの混合物を含有することができる。
ここでの使用に適するポリエチレングリコールは、次式:H−O−(CH−CHRO)−Hである。
ここでの使用に適するモノキャプドポリエチレングリコールは、次式:R−O−(CH−CHRO)−Hである。
ここでの使用に適するジキャップドポリエチレングリコールは、次式:R−O−(CH−CHRO)−Rである。
これらの式において、置換基R及びRは各々独立して、1〜30の炭素原子を有する置換又は未置換の、飽和又は不飽和の、線状又は分岐の炭化水素鎖、又は1〜30の炭素原子を有するアミノ含有線状又は分岐の、置換又は未置換の炭化水素鎖であり、Rは水素、又は1〜30の炭素原子を有する線状又は分岐の炭化水素鎖であり、nは0より大きい整数である。
好ましくは、R及びRは各々独立して、1〜30、好ましくは1〜16、より好ましくは1〜8、最も好ましくは1〜4の炭素原子を有する置換又は未置換の、線状又は分岐のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、或は1〜30、好ましくは1〜16、より好ましくは1〜8、最も好ましくは1〜4の炭素原子を有するアミノ含有線状又は分岐の、置換又は未置換の、アルキル基、アルケニル基又はアリール基である。好ましくは、Rは、水素、又は1〜30、より好ましくは1〜16、さらにより好ましくは1〜8の炭素原子を有する線状又は分岐のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、最も好ましいRはメチル又は水素である。好ましくは、nは1より大きい整数であり、好ましくは5〜1,000、より好ましくは10〜100、さらにより好ましくは20〜60であり、最も好ましくは30〜50の整数である。
ここで使用される好ましいポリエチレングリコール、モノ及びジキャップドポリエチレングリコールは少なくとも200、より好ましくは400〜5,000、最も好ましくは800〜3,000の分子量を有する。
ここでの使用に適するモノキャップドポリエチレングリコールとしては、2−アミノプロピルポリエチレングリコール(分子量2,000)、メチルポリエチレングリコール(分子量1,800)などがある。このようなモノキャップドポリエチレングリコールは、ポリグリコール系列としてHoeschtから又は商品名XTJとしてHunstmanから商業的に入手可能である。ここでの使用に適するポリエチレングリコールは分子量2000のポリエチレングリコールである。
ここでの使用に適するジキャップドエチレングリコールとしては、O,O’−ビス(2−アミノプロピル)ポリエチレングリコール(分子量2,000)、O,O’−ビス(2−アミノプロピル)ポリエチレングリコール(分子量400)、O,O’−ジメチルポリエチレングリコール(分子量2,000)、ジメチルポリエチレングリコール(分子量2,000)、又はそれらの混合物がある。ここでの使用に好ましいジキャップドポリエチレングリコールはジメチルポリエチレングリコール(分子量2,000)である。例えば、ジメチルポリエチレングリコールは、ポリグリコール系列、例えばPEG DME−2000としてHoeschtから又は商品名Jeffamine又はXTJとしてHunstmanから商業的に入手可能である。
これらのポリエチレングリコール、モノ及びジキャップドポリエチレングリコールは本発明の液状の表面硬質組成物の利益に寄与する。即ち該グリコールはさらに、本発明の組成物の改良された次回のクリーニング特性を援助する。ジキャップドポリエチレングリコールが非常に好ましい。
(泡調節剤)
本発明の組成物は、好ましい任意成分として、2−アルキルアルカノールのような泡調節剤又はそれらの混合物をさらに含有することができる。6〜16、好ましくは8〜12の炭素原子を有するアルキル鎖及び末端ヒドロキシ基を含有する2−アルキルアルカノールで、該アルキル鎖がα−位に1〜10、好ましくは2〜8、より好ましくは3〜6の炭素原子を有するアルキル鎖により置換されているものが特に使用に適している。このような適切な化合物は、例えばIsofol系列として、例えば商品名Isofol 12 (2−ブチルオクタノール)又はIsofol 16 (2−ヘキシルデカノール)で商業的に入手可能である。
他の泡調節剤としては、8〜24、好ましくは10〜20の炭素原子を有するアルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウム)脂肪酸、又はそれらの石鹸がある。
石鹸を調製するのに使用されるものを含む脂肪酸は、天然源、例えば植物又は動物由来のグリセリド(例えばパーム油、ココナッツ油、ババシュー油、大豆油、ひまし油、タロウ、鯨油、魚油、タロウ、油脂、ラード及びそれらの混合物)から得ることができる。また、脂肪酸は(例えば石油ストックの酸化により、又はフィッシャー・トロプシュ法により)合成的に製造することもできる。アルカリ金属石鹸は脂肪又は油の直接鹸化により、或は別の製法で調製された遊離の脂肪酸の中和により造ることができる。ココナッツ油及びタロウ油から導かれる脂肪酸の混合物のナトリウム及びカリウム塩、即ちナトリウム及びカリウムタロウ及びココナッツ石鹸は特に有用である。用語「タロウ」は、典型的には、ほぼ2.5%のC14、29%のC16、23%のC18、2%のパルミトレイン酸、41.5%のオレイン酸、3%のリノレイン酸(最初の3つは飽和)の炭素鎖長さ分布を有する脂肪酸混合物に関係して使用される。類似の分布を有する他の混合物、例えば種々の動物性タロウ及びラード由来の脂肪酸は用語タロウに包含される。また、タロウは硬化されて(即ち水素化されて)脂肪酸部分の一部又は全部が飽和脂肪酸部分に転化することができる。用語「ココナッツ」が使用された場合は、それは典型的には、ほぼ8%のC8、7%のC10、48%のC12、17%のC14、9%のC16、2%のC18、7%のオレイン酸、及び2%のリノレイン酸(最初の6つは飽和)の炭素鎖長さ分布を有する脂肪酸混合物をいう。類似の炭素鎖長さ分布を有する他の源、例えばパームカーネル油及びババシュー油は用語ココナッツに包含される。
他の適当な泡調節剤は、シリコーン、及びシリカ−シリコ―ン混合物により例示される。シリコーンは一般に、シリカがシリカエアロジル及びキセロジル及び種々のタイプの疎水性シリカにより例示される微細な形態で通常使用されるが、アルキル化ポリシロキサンに代表されうる。これらの物質は、泡調節剤が水溶性又は水分散性で、実質的に非界面活性洗剤不透過性キャリヤー中に放出可能に便利に合体された粒状物として合体させることができる。代わりに、泡調節剤は液状キャリヤー中に溶解又は分散させ、1つ以上の他の成分にスプレーすることができる。
好ましいシリコーン泡調節剤は、Bartollotaらの米国特許第3,933,672号に開示されている。他の特に有用な泡調節剤は自己乳化性シリコーン泡調節剤であり、ドイツ特許出願DTOS 2646126(1977年4月8日公開)に記載されている。このような化合物の例はシロキサングリコールコポリマーである、Dow Corning から商業的に入手可能なDC−544である
特に好ましいシリコーン泡調節剤はヨーロッパ係属特許出願No92201649.8に記載されている。このような組成物はシリコーン/シリカ混合物をヒュームド非多孔性シリカ、例えば商品名Aerosilと組み合せて含有する。
特に好ましいシリコーン泡調節剤はシリコーンオイルと2−アルキル−アルカノールの混合物を含有するシリコーン泡調節剤系である。
典型的には、本発明の組成物は全組成物の4重量%まで、好ましくは0.1重量%〜1.5重量%、より好ましくは0.1重量%〜0.8重量%の泡調節剤又はそれらの混合物を含有することができる。
(溶剤)
本発明の組成物はさらに、溶剤又はそれらの混合物を含有することができる。ここで使用される溶剤としては、硬質表面クリーナー組成物の技術において当業者に公知の全てのものを包含する。ここでの使用に適する溶剤としては、4〜14、好ましくは6〜12、より好ましくは8〜10の炭素原子を有するエステルジエーテル、グリコール又はアルコキシル化グリコール、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分岐アルコール、アルコキシル化脂肪族分岐アルコール、アルコキシル化線状C−Cアルコール、線状C−Cアルコール、C−C14アルキル及びシクロアルキル炭化水素及びハロ炭化スイソ、C−C16グリコールエーテル及びそれらの混合物がある。
ここでの使用に適するグリコールは、式:HO−CR−OHであり、式中R及びRは独立してH又はC−C10の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素鎖及び/又は環状基である。ここでの使用に適するグリコールはドデカングリコール及び/又はプロパンジオールである。
ここでの使用に適するアルコキシル化グリコールは、式:R(A)−R−OHのものであり、式中、RはH、OH、1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10の炭素原子を有する線状飽和又は不飽和アルキルであり、RはH、又は1〜20、2〜15、好ましくは2〜10の炭素原子を有する線状飽和又は不飽和アルキルであり、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ、メトキシ、及び/又はプロポキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である。ここでの使用に適するアルコシル化グリコールはメトキシオクタデカノール及び/又はエトキシエトキシエタノールである。
ここでの使用に適するアルコキシル化芳香族アルコールは、式:R(A)−OHのものであり、式中、Rは1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10の炭素原子を有する、アルキル置換又は非アルキル置換アリール基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、エトキシ、及び/又はプロポキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である。
適当なアルコキシル化芳香族アルコールはベンゾキシエタノール及び/又はベンゾキシプロパノールである。
ここでの使用に適する芳香族アルコールは、式:R−OHのものであり、式中、Rは、1〜20、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜10の炭素原子を有するアルキル置換又は非アルキル置換アリール基である。例えば、ここでの使用に適する芳香族アルコールはベンジルアルコールである。
ここでの使用に適する脂肪族分岐アルコールは式:R−OHのものであり、式中、Rは、1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは5〜12の炭素原子を有する分岐飽和又は不飽和アルキル基である。ここでの使用に特に適する脂肪族分岐アルコールは2−エチルブタノール及び/又は2−メチルブタノールである。
ここでの使用に適するアルコキシル化脂肪族分岐アルコールは、式:R(A)−OHのものであり、式中、Rは1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは5〜12の炭素原子を有する、分岐飽和又は不飽和アルキル基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、エトキシ、及び/又はプロポキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である。適当なアルコキシル化脂肪族分岐アルコールは1−メチルプロポキシエタノール及び/又は2−メチルブトキシエタノールである。
ここでの使用に適するアルコキシル化C−Cアルコールは、式:R(A)−OHのものであり、式中、Rは1〜5、好ましくは2〜4の炭素原子を有する、線状飽和又は不飽和アルキル基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、エトキシ、及び/又はプロポキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である。適当なアルコキシル化脂肪族線状C−Cアルコールは、ブトキシプロポキシプロパノール(n−BPP)、ブトキシエタノール、ブトキシプロパノール、エトキシエタノール、又はそれらの混合物である。ブトキシプロポキシプロパノールはDow Chemicalsからn−BPPの商品名で商業的に入手可能である。
ここでの使用に適する線状C−Cアルコールは、式:R−OHのものであり、式中、Rは、1〜5、好ましくは2〜4の炭素原子を有する線状飽和又は不飽和アルキル基である。適する線状C−Cアルコールはメタノール、エタノール、プロパノール、又はそれらの混合物である。
他の適当な溶剤としては、ブチルグリコールエーテル(BDGE)、ブチルトリグリコールエーテル、アミルアルコールなどがある。ここでの使用に特に好ましい溶剤はブトキシプロポキシプロパノール、ブチルジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブトキシプロパノール、エタノール、メタノール、イソプロパノール、及びそれらの混合物である。
典型的には、本発明の組成物は、全組成物の20重量%まで、好ましくは0.5重量%〜10重量%、より好ましくは1重量%〜8重量%の溶剤又はそれらの混合物を含有することができる。
(漂白成分)
本発明の液状組成物は漂白成分も含有することができる。過酸化漂白剤並びに塩素放出成分を含む当業者に公知のいずれの漂白剤もここでの使用に適している。
ここでの使用に適する過酸化漂白剤としては過酸化水素又はその源がある。ここで使用される過酸化水素源とは、水と接したときに活性酸素を生成する化合物をいう。ここでの使用に適する水溶性過酸化水素源としては、パーカーボネート、予備形成されたパーカルボン酸、パーシリケート、パースルフェート、パーボレート、有機及び無機の過酸化物及び/又はヒドロパーオキシドがある。
ここでの使用に適する塩素放出成分はアルカリ金属ハイポクロライトである。有利なことには、本発明の組成物は漂白成分の存在下において安定である。アルカリ金属ハイポクロライトは好ましいが、他のハイポクロライト化合物もここでは使用することができ、カルシウム及びマグネシウムからなる群から選ぶことができる。ここでの使用に好ましいアルカリ金属ハイポクロライトはナトリウムハイポクロライトである。
(漂白活性剤)
過酸化漂白剤を含有する本発明の組成物はさらに、漂白活性剤又はそれらの混合物を含有することができる。「漂白活性剤」とは、ここでは過酸化水素のような過酸化漂白剤と反応して過酸を形成する化合物をいう。このようにして形成された過酸は活性化された漂白剤を構成する。ここでの使用に適する漂白活性剤としてはエステル、アミド、イミド、又は無水物のクラスに属するものがある。このタイプの適当な化合物の例は英国特許GB 1586769及びGB 2143231に記載されており及びプリル形態への形成法についてはヨーロッパ特許出願EP−A−62523に記載されている。ここでの使用に適するこのような化合物の例はテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ナトリウム3,5,5トリメチルヒキサノイロキシベンゼンスルフォネート、例えばUS 4818425に記載のジパーオキシドデカン酸、例えばUS 4259201に記載のパーオキシアジピン酸のノニルアミド、及びn−ノナノイロキシベンゼンスルホネート(NOBS)である。また、置換又は非置換ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、ヘキサノイルカプロラクタム、ドデカノイルカプロラクタム、ウンデカノイルカプロラクタム、ホルミルカプロラクタム、アセチルカプロラクタム、プロパノイルカプロラクタム、ブタノイルカプロラクタム、ペンタノイルカプロラクタム、又はそれらの混合物からなる群から選ばれるN−アシルカプロラクタムである。興味ある漂白活性剤の特別の族はEP 624154に記載され、アセチルトリエチルシトレート(ATC)が特に好ましい。アセチルトリエチルシトレートはやがてはくえん酸とアルコールに分解されるので環境に優しいという利点がある。さらに、アセチルトリエチルシトレートは貯蔵の際製品の良好な加水分解安定性を有しており、効率的な漂白活性剤である。最後に、アセチルトリエチルシトレートは組成物に対して良好な形成能力(building capacity)を与える。
(組成物の包装形態)
本発明の組成物は当業者に公知の種々の適当な洗剤包装法で包装することができる。液状組成物は慣用のプラスチックボトル中に包装されることが好ましい。
一つの態様においては、本発明の組成物は、通常合成有機高分子プラスチック材料で造られた人操作スプレー分配容器中に包装することができる。従って、本発明はスプレー分配器、好ましくはトリガースプレー分配器又はポンプスプレー分配器に包装された本発明の液状クリーニング組成物も包含する。
実際に、前記スプレータイプの分散器は、本発明による使用に適する液状クリーニング組成物をクリーニングすべき比較的大きな表面領域に均一に塗付することを可能にする。
本発明で使用するのに適するスプレータイプの分配器としては、例えばSpecialty Packing Products, Inc.又はContinental Sprayersから販売されている人操作泡トリガー分配器がある。これらのタイプの分配器は、例えばDunningらのUS−4,701,311及びFocarracciのUs−4,646,973及びUS−4,538,745に開示されている。ここでの使用に特に好ましいものは、Continental Sprayersから商業的に入手可能な商品名T 8500、Canyonから商業的に入手可能な商品名T 8100のようなスプレータイプの分配器である。このような分配器において、液状組成物は処理されるべき表面に直接スプレーされて生ずる微細な液滴に分割される。実際に、このような分配器においては、該分配器本体に含有される組成物は、使用者がポンプ機構を活動させたときに使用者によりポンプ機構に伝達されるエネルギーによりスプレー分配器ヘッドを通る。特に、該スプレー分配器ヘッドでは、組成物は、例えばグリッド又はコーンなどの障害物に対しても強引に進み、それによって組成物が細分化を助ける、即ち液滴の形成を助けるためのショックを与える。
(硬質表面のクリーニング方法)
本発明は、上記のポリエチレングリコールジエステル及びビニルピロリドンホモポリマー又はコポリマーを含有する液状組成物を硬質表面と接触させることを包含する該表面のクリーニング方法を包含する。
「硬質表面」とは、典型的に家の中で見出される、例えばセラミック、ビニール、非ワックスビニール、リノリューム、メラミン、ガラス、プラスチック、プラスチック化木材、金属、又は塗装又は光沢又はシールされた表面などで造られた台所、浴室、又は自動車の内装又は外装、例えば床、壁、タイル、窓、ながし、シャワー、シャワープラスチックカーテン、洗面槽、WC、皿、備品、及び付属品などの表面を意味する。また、硬質表面は冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、超短波オーブン、皿洗い機などを含む家庭品も包含されるがこれらに限定されない。
本発明の液状組成物はそのままの又は希釈された形態でクリーニングされるべき表面に接触させることができる。
「希釈された形態」とは、該液状組成物が使用者によって典型的には水で希釈されることを意味する。組成物は、使用者によって10〜400倍、好ましくは10〜200倍、より好ましくは10〜100倍の典型的な希釈レベルに希釈される。通常勧められる希釈レベルは水中1.2%希釈の組成物である。
組成物が希釈された形態で使用される本発明による硬質表面の好ましいクリーニング法においては、優れた最初の及び次回のクリーニング特性及び優れた最終結果のクリーニング外観が得られるために、組成物の塗付後に表面をすすぐ必要はない。
本発明を下記の例によりさらに説明する。
下記の組成物はリストされた割合でリストされた成分を混合することにより造られた。全ての割合は全組成物の重量%である。そのままの及び希釈された状態、例えば50:1〜200:1(水:組成物)の希釈レベルの両方でこれらの組成物でクリーニングされた硬質表面に、優れた最初の及び次回のクリーニング特性及び良好な光沢が得られた。
Figure 2008169396
Figure 2008169396
PVP K60及びPVP K90は、ビニルピロリドンホモポリマー(平均分子量 160,000)であり、ISP Corp.から商業的に入手可能である。
Kessco 6000DSは、O,O’−ジステアリルポリエチレングリコールジエステルであり、Akzo Nobelから商業的に入手可能である。
Mariosol FSは、O,O’−ジオレイルポリエチレングリコールジエステルであり、Hulsから商業的に入手可能である。
Isofol 12は、2−ブチルオクタノールである。
Dobanol 23−3は、C12−C13 EO 3のノニオン性界面活性剤であり、SHELLから商業的に入手可能である。
C8−ASは、オクチルスルフェートであり、Albright and WilsonからEmpiminの商品名で商業的に入手可能である。
AO21は、C12−14 EO21アルコールエトキシレートである。
Isalchem ASは分岐アルコールアルキルスルフェートであり、Enichemから商業的に入手可能である。

Claims (7)

  1. 液状組成物をそのままの形態で硬質表面と接触させる硬質表面のクリーニング方法であって、
    前記液状組成物が、0.1重量%〜10重量%の下記式のポリエチレングリコールジエステルと、ビニルピロリドンホモポリマーとを含有する硬質表面のクリーニング方法。
    Figure 2008169396
    (式中、置換基R1及びR2は各々独立して、1〜18の炭素原子を有する置換又は未置換の、線状又は分岐のアルキル基またはアルケニル基であり、nは10〜400の整数である)
  2. 前記ポリエチレングリコールジエステルが、O,O’−ジステアリルポリエチレングリコールジエステル、O,O’−ジオレイルポリエチレングリコールジエステル、又はそれらの混合物である請求項1に記載の硬質表面のクリーニング方法。
  3. 前記組成物が全組成物の0.001重量%〜20重量%のビニルピロリドンホモポリマー、ビニルピロリドンコポリマー、又はそれらの混合物を含有する請求項1又は2に記載の硬質表面のクリーニング方法。
  4. 前記ビニルピロリドンホモポリマーが下記の繰り返しモノマーを有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬質表面のクリーニング方法。
    Figure 2008169396
    (式中、nは10〜1,000,000の整数である)
  5. 前記組成物が1〜13のpHを有する水性液状組成物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬質表面のクリーニング方法。
  6. 前記組成物が、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、ポリマー、溶剤、緩衝剤、殺菌剤、ヒドロトロープ、着色剤、安定剤、ラジカル脱除剤、漂白剤、漂白活性剤、脂肪酸、汚れ停止剤、染料移行剤、増白剤、抗埃剤、泡調節剤、分散剤、染料移行抑制剤、顔料、染料、香料、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる任意成分をさらに含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬質表面のクリーニング方法。
  7. 前記界面活性剤が、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、双性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、且つ全組成物の0.1重量%〜50重量%存在する請求項6に記載の硬質表面のクリーニング方法。
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