JP2008167927A - ショーケース - Google Patents

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伸雄 神林
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A47FSPECIAL FURNITURE, FITTINGS, OR ACCESSORIES FOR SHOPS, STOREHOUSES, BARS, RESTAURANTS OR THE LIKE; PAYING COUNTERS
    • A47F3/00Show cases or show cabinets
    • A47F3/06Show cases or show cabinets with movable or removable shelves or receptacles

Abstract

【課題】客の安全や商品の衛生を確保しながら、客側の透明部の清掃作業が安全且つ簡易に行われるショーケースを提供する。
【解決手段】ショーケースは、物品の陳列室を互いに協働して区画する壁のうち、客側の正面壁14に透明部を有する。ショーケースは、陳列室から離間する方向に平行移動可能に透明部を支持する支持装置を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、商品等の物品を陳列するショーケースに係り、特に、温かい商品を保温しながら陳列するのに適したショーケースに関する。
ショーケースには、例えばコンビニエンスストア等のカウンタ上に設置され、温かい商品(焼き鳥やから揚げ等)の陳列に使用されるものがある(特許文献1)。
特許文献1のショーケースは、陳列室を覆う前面がガラス等の透明壁により形成されるが、透明壁の内面を清掃するため、透明壁の下側に、常温領域を覆う回動可能な前扉が設けられている。このショーケースによれば、客は陳列室内に手を直接入れることはできず、客の安全や商品の衛生が確保されるものと考えられる。
特開2006-158804号公報
特許文献1のショーケースでは、前扉が回動して開くものの、前面透明壁自体は固定されている。このため、前面透明壁の内面を清掃するには、作業者は、陳列室内のトレイを邪魔にならないよう移動させた上で、前扉から手を入れて上方に伸ばさなければならない。このような無理な姿勢では、清掃は困難である。特に、ショーケースの背が高かったり、幅が広い場合には、十分に清掃できない領域が生ずるおそれもある。更に、陳列室内には高温になっている部位もあり、作業者は火傷にも注意しなければならない。
本発明は上述した事情に基づいてなされ、その目的とするところは、客の安全や商品の衛生を確保しながら、客側の透明部の清掃作業が安全且つ簡易に行われるショーケースを提供することにある。
上記の目的を達成するために、物品の陳列室を互いに協働して区画する壁のうち、客側の正面壁に透明部を有するショーケースにおいて、前記陳列室から離間する方向に平行移動可能に前記透明部を支持する支持装置を備えることを特徴とするショーケースが提供される(請求項1)。
好ましくは、前記壁はメインフレームによってそれぞれ支持され、前記支持装置は前記透明部と前記メインフレームとの間に設けられる(請求項2)。
好ましくは、前記ショーケースは、前記陳列室の下に区画され、前記物品を温めるための加熱システムの少なくとも一部を収容した機械室を更に備え、前記支持装置は、前記機械室内に水平に配置されたガイドレールと、前記ガイドレールにスライド可能に係合するとともに前記透明部に一体に固定されたスライドバーとを含む(請求項3)。
本発明の請求項1のショーケースでは、透明部の内面を清掃する場合、透明部を平行移動させて陳列室から離間させれば、作業者は、透明部と陳列室との隙間に対し、上下左右から無理なく手を入れることができる。
このため、このショーケースの透明部の内面は、隅々まで容易に綺麗に清掃される。また、作業者は、陳列室内に手を入れる必要がないため、高温になっている部位に接触する虞もなく、安全に清掃作業が行われる。
請求項2のショーケースは、メインフレームによって壁がそれぞれ支持され、且つ、支持装置が透明部とメインフレームとの間に設けられているため、生産性が高く、安価である。
請求項3のショーケースでは、機械室にガイドレールが配置されるため、スペースが有効に活用され、支持装置を設けたことによるショーケースの大型化が防止される。また、ガイドレールに対してスライドバーがスライドすることによって透明部が平行移動するため、透明部を片手でも容易に平行移動させることができる。更に、機械室が陳列室の下にあるため、ショーケースのデザインの自由度も高い。
図1は、本発明の一実施形態のショーケースを示す。ショーケースは、例えばコンビニエンスストア、スーパーストア等の店舗で使用され、店舗のカウンタ上に設置される。ショーケース内には、焼き鳥やから揚げ等の商品が陳列される。
図2は、ショーケースの内部構造を概略的に示し、ショーケースの内部には、陳列室2及び機械室4が区画される。陳列室2は機械室4の上方に位置し、陳列室2内には、例えば2列3段の棚6が設置される。各棚6の上にはバット8が配置され、バット8の上に商品が並べられる。
また各棚6の下面には、例えば電気抵抗式のヒータ(図示せず)が取付けられ、各ヒータは、電源ボックス10と電気的に接続される。電源ボックス10は機械室4の中央に配置され、電源ボックス10からヒータに電力が供給されると、棚6及びバット8が加熱され、もって商品が加熱される。
以下、ショーケースの筐体構造について説明する。
図3は、ショーケースの概略的な分解斜視図であり、ショーケースはメインフレーム12を備える。メインフレーム12は、高さ方向に延びる複数の柱と、柱と柱とを繋ぐ梁とから構成される。なお、図2中、メインフレーム12は省略した。
メインフレーム12は、客側に配置される正面壁14、店員側に配置される背面壁16、左右の側壁18、上壁20及び下壁22を支持し、これらの壁14,16,18,20,22は、互いに協働して1つの空間を仕切っている。この空間が、仕切り壁によって上側の陳列室2と下側の機械室4とに区画される(図2参照)。
上壁20及び下壁22は、例えばステンレス板であり、メインフレーム12に対して例えば螺子によってそれぞれ固定される。電源ボックス10は、下壁22の略中央部に配置される。側壁18は、例えばガラス板であり、メインフレーム12に対して例えば螺子により固定される。
背面壁16は、ステンレス製の帯状の背板24と2枚のガラス扉26によって構成されている。背板24は、メインフレーム12の下側に例えば螺子によって固定され、機械室4を仕切っている。ガラス扉26は、上壁20と背板24との間の開口部にスライド可能に配置され、陳列室2を仕切る。
客側に配置される正面壁14の下側の部分は、扁平な箱形状をなすステンレス製の壁体27により構成され、壁体27は機械室4を仕切っている。壁体27の上端には、四角形のサッシ28が斜め傾斜した状態で固定され、サッシ28にはガラス板30(透明部)が嵌め込まれている。サッシ28及びガラス板30(以下、これらをまとめてガラス窓ともいう)は、正面壁14の上側の部分を構成し、陳列室2を仕切っている。
正面壁14は、メインフレーム12に直接には固定されておらず、正面壁14とメインフレーム12との間には、支持装置が設けられている。正面壁14は、支持装置により、メインフレーム12に対し離間可能に支持されている。換言すれば、正面壁14は、支持装置により、陳列室2から離間する方向に平行移動可能に支持されている。
具体的には、機械室4内には、2本のガイドレール32が配置されており、ガイドレール32はメインフレーム12に固定されている。すなわち、ガイドレール32は、電源ボックス10を挟んでショーケースの幅方向に離間し、各ガイドレール32は、ショーケースの前後方向に水平に延びている。
各ガイドレール32には、例えば中空角管形状のスライドバー34がスライド可能に係合しており、スライドバー34も前後方向に延びている。スライドバー34は、断面L字状のブラケット36に添うように固定され、ブラケット36の先端は、壁体27の裏面に固定されている。つまり、ガラス窓は、壁体27及びブラケット36を介してスライドバー34に固定されている。そして、ガラス窓は、ガイドレール32及びスライドバー34を介してメインフレーム12により支持され、メインフレーム12に対して離間する方向(前後方向)に平行移動可能である。
なお、正面壁14をメインフレーム12に密着した状態(閉位置)で保持するために、図4及び図5に示したように、壁体27の裏面の中央部には、弾性変形可能な第1の係止部材38が取付けられる。第1の係止部材38は、帯状の板材を折り曲げて形成され、後方に向けて突出している。第1の係止部材38の突出端寄りの部分には、上方に向けて凸状に折曲された凸部38aが形成されている。
一方、メインフレーム12の梁には、第1の係止部材38に対向して係止板40が固定され、係止板40は、第1の係止部材38の突出端を受け入れ可能な孔40aを有する。正面壁14が最もメインフレーム12側に位置しているとき、すなわち閉位置にあるとき、第1の係止部材38の凸部38aは、孔40aの縁と係合する。第1の係止部材38には、係合状態を解除するためのレバー42が取付けられ、レバー42を引くと、第1の係止部材38が弾性変形し、凸部38aを孔40aから引き抜くことができる。
そして、第2の係止部材として、ブラケット36の内端には鉄等からなる磁性体44が取付けられ、下壁22には、磁性体44と吸着可能なマグネット46が固定されている。
なお、スライドバー34との係合状態を示すため、図4中に、ガイドレール32を2点鎖線にて示した。
また、ガラス窓のサッシ28の裏面には、ガラス板30を囲むようにゴム製のパッキン48が貼り付けられ、パッキン48がメインフレーム12に当接することにより、陳列室2の気密性が確保される。
以下、上述したショーケースの使用方法について説明する。
ショーケース内に焼き鳥やから揚げ等の温かい商品を陳列する場合には、店員は、背面壁16を構成するガラス扉26のうち一方を左右にスライドさせて開き、商品を載せたバット8を棚6の上に配置するか、すでに棚6の上にあるバット8内に商品を置けばよい。あるいは、棚6の上に直接商品を置いてもよい。棚6の上に陳列された商品は、電源ボックス10からヒータに電力を供給することにより、ヒータによって加熱され、温かい状態に保たれる。
一方、客は、正面壁14のガラス窓を通して陳列された商品を目視することができ、所望の商品を店員に指示して取り出させ、受け取ることができる。
ここで商品によっては、油等がガラス窓の内面に付着する。ガラス窓の内面を清掃する場合には、作業者は、ショーケースの前方若しくは斜め前方に立ち、正面壁14の下方からレバー42に手をかけて引っ張る。これにより、第1の係止部材38が弾性変形して係止板40の孔40aから抜けるとともに、第2の係止部材の磁性体44とマグネット46が離間し、第1の係止部材38及び第2の係止部材による係止が解除され、正面壁14がメインフレーム12即ち陳列室2から離間する。かくして図6に示したように、正面壁14とメインフレーム12との間に適当な隙間を確保した後、この隙間に手を入れてガラス窓の内面を払拭すればよい。
上述したように、一実施形態のショーケースでは、ガラス窓(透明部)の内面を清掃する場合、ガラス窓を前方に平行移動させてメインフレーム12から離間させれば、作業者は、ガラス窓と陳列室2との隙間に対し上下左右から無理なく手を入れることができる。
このため、このショーケースのガラス窓の内面は、隅々まで容易に綺麗に清掃される。また、作業者は、陳列室2内に手を入れる必要がないため、高温になっている部位に接触する虞もなく、安全に清掃作業が行われる。
その上、ガイドレール32に対してスライドバー34がスライドすることによってガラス窓が平行移動するため、ガラス窓を片手でも容易に平行移動させることができる。
本発明は、上記した一実施形態に限定されることはなく種々の変形が可能である。
一実施形態のショーケースでは、メインフレーム12によって、正面壁14、背面壁16、側壁18、上壁20及び下壁22が支持されていたけれども、フレームレス構造を採用してもよい。すなわち、背面壁16、側壁18、上壁20及び下壁22が相互に直接接続されていてもよい。この場合、ガイドレール32を、側壁18又は下壁22に固定してもよい。
あるいは、機械室4の部分のみ板金により成形された箱体を使用し、箱体の上に陳列室2のためのメインフレームを組んでもよい。このように少なくとも陳列室2の部分でフレーム構造を採用すれば、ショーケースの生産性を高め、価格を抑えることができる。
一実施形態のショーケースでは、スライドバー34がブラケット36を介して壁体27に一体に固定されていたけれども、スライドバー34は、ガラス板30に一体に固定されていればよい。
また、ガイドレール32及びスライドバー34が、陳列室2の下方の機械室4に配置され、スライドバー34が正面壁14の壁体27に連結されていたけれども、ガイドレール32及びスライドバー34を陳列室2の上方に配置し、スライドバー34を正面壁14の上側に連結してもよい。
ただし、機械室4内にガイドレール32及びスライドバー34を配置すれば、ショウケースの大型化を招くことがないので好ましい。また、機械室4が陳列室2の下にあるため、ショーケースのデザインの自由度も高い。
また、ガイドレール32及びスライドバー34の数も特には限定されず、正面壁14の大きさが小さい場合には1本でもよく、通常はそれぞれ2本以上であるのが好ましい。
更に、正面壁14が平行移動する方向、すなわちガイドレール32及びスライドバー34の長手方向は、水平方向に対し若干傾斜していてもよい。
また更に、正面壁14をメインフレーム12に当接状態で保持するための係止装置も、特に限定されることはない。例えば、第2の係止部材では、磁性体44がブラケット36に取付けられ、マグネット46が底壁22に取付けられていたが、磁性体44を底壁22に取付け、マグネット46をブラケット36に取付けてもよい。また、磁性体44はブラケット36と一体に成形されていてもよく、ブラケット36及び底壁22の双方に互いに吸着するマグネットを配置してもよい。
また例えば、上述したショーケースでは、正面壁14が閉位置にあるとき、ゴム製のパッキン48によって、ガラス窓とメインフレーム12との間がシールされていたけれども、磁性を有するパッキンを用いれば、パッキンがメインフレーム12に吸着することによって、正面壁14の移動が制限される。ただし、正面壁14が予期しないときに開くのを防止すべく、2つ以上の係止部材によって正面壁14の移動を制限するのが好ましい。
一実施形態では、電気抵抗式のヒータによって商品を加熱したけれども、商品の加熱手段は特に限定されず、ランプ式のヒータを用いてもよい。
最後に、本発明のショーケースは、商品を加熱しながら陳列するのに適しているものの、冷蔵・冷凍用のショーケースにも適用可能であるのは勿論である。
本発明の一実施形態のショーケースの概略的な斜視図である。 図1のショーケースの内部構造を概略的に示す断面図である。 図1のショーケースの概略的な分解斜視図である。 図1のショーケースに適用された正面壁の背面を概略的に示す図である。 図4の正面壁のための係止装置近傍を概略的に示す図である。 図1のショーケースをその正面壁を引き出した状態にて示す側面図である。
符号の説明
12 メインフレーム
14 正面壁

Claims (3)

  1. 物品の陳列室を互いに協働して区画する壁のうち、客側の正面壁に透明部を有するショーケースにおいて、
    前記陳列室から離間する方向にて平行移動可能に前記透明部を支持する支持装置を備える
    ことを特徴とするショーケース。
  2. 前記壁はメインフレームによってそれぞれ支持され、
    前記支持装置は前記透明部と前記メインフレームとの間に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記ショーケースは、前記陳列室の下に区画され、前記物品を温めるための加熱システムの少なくとも一部を収容した機械室を更に備え、
    前記支持装置は、
    前記機械室内に水平に配置されたガイドレールと、
    前記ガイドレールにスライド可能に係合するとともに前記透明部に一体に固定されたスライドバーと、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のショーケース。
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