JP2008167237A - 水晶デバイス - Google Patents
水晶デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008167237A JP2008167237A JP2006355482A JP2006355482A JP2008167237A JP 2008167237 A JP2008167237 A JP 2008167237A JP 2006355482 A JP2006355482 A JP 2006355482A JP 2006355482 A JP2006355482 A JP 2006355482A JP 2008167237 A JP2008167237 A JP 2008167237A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal ring
- metal cover
- metal
- crystal device
- crystal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
【課題】作業工程を簡易にした封止構造の水晶デバイスを提供する。
【解決手段】少なくとも水晶片1を収容する凹状の容器本体5と、前記容器本体5の開口端面上に設けられた周回する金属リング8と、前記金属リング8に外周が接合される金属カバー6とからなる水晶デバイスにおいて、前記金属カバー6の外周先端側には前記金属リング8から突出して位置決用とする傾斜部10が設けられた構成とする。また、前記金属リング8の外周側面は外側に向かって傾斜した構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも水晶片1を収容する凹状の容器本体5と、前記容器本体5の開口端面上に設けられた周回する金属リング8と、前記金属リング8に外周が接合される金属カバー6とからなる水晶デバイスにおいて、前記金属カバー6の外周先端側には前記金属リング8から突出して位置決用とする傾斜部10が設けられた構成とする。また、前記金属リング8の外周側面は外側に向かって傾斜した構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は水晶デバイス例えば水晶振動子を技術分野とし、特に密閉容器の封止構造に関する。
(発明の背景)
水晶振動子は周波数や時間の基準源として各種電子機器の発振回路に組み込まれ、情報化社会での不可欠な電子部品として知られる。このようなものの一つに、電子ビームによって水晶片を密閉封入した水晶振動子がある。
水晶振動子は周波数や時間の基準源として各種電子機器の発振回路に組み込まれ、情報化社会での不可欠な電子部品として知られる。このようなものの一つに、電子ビームによって水晶片を密閉封入した水晶振動子がある。
(従来技術の一例)
第3図は一従来例を説明する図で、同図(a)は水晶振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図である。
第3図は一従来例を説明する図で、同図(a)は水晶振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図である。
水晶振動子は例えばATカットとした水晶片1を密閉容器2に封入してなる。水晶片1は矩形状として両主面に励振電極3を有し、例えば水晶片1の一端部両側に引出電極4を延出する。密閉容器2は積層セラミックからなる凹状の容器本体5と金属カバー6とからなる。
容器本体5は内底面に図示しない水晶端子を有し、引出電極4の延出した水晶片1の一端部両側が導電性接着剤9によって固着される。容器本体5の外底面には実装端子7を有し、積層面及び外側面を経て水晶端子と電気的に接続する。容器本体5の開口端面には例えば下地電極をCrとしてAuメッキの図示しない金属膜を有する。そして、金属膜上には周回するコバールからなる金属リング8がロウ付けされ、さらにAuメッキされる。
金属カバー6は例えばコバールと銀ロウとのクラッド材とする。そして、金属カバー6の銀ロウ側の外周を容器本体5の開口端面に当接し、スポット溶接等によって位置決め(仮付け)する。その後、金属カバー6のコバール側の外周表面に電子ビームを順次に照射する。これにより、当接面の銀ロウを溶融して容器本体5に接合し、水晶片1を密閉封入する。
特開平9−246415号公報
特開平11−40690号公報
特開平8−46075号公報
特開2001−102894号公報
(従来技術の問題点)
しかしながら、上記構成の水晶振動子では、電子ビームによって金属カバー6を容器本体5に接合する際、スポット溶接等による仮付け工程を要する。このため、水晶片1の収容された容器本体5や金属カバー6の搬送工程等を考慮すると、封止に要する設備の大型化及びコストアップを招く問題があった。
しかしながら、上記構成の水晶振動子では、電子ビームによって金属カバー6を容器本体5に接合する際、スポット溶接等による仮付け工程を要する。このため、水晶片1の収容された容器本体5や金属カバー6の搬送工程等を考慮すると、封止に要する設備の大型化及びコストアップを招く問題があった。
特に、真空中での封止の場合は、真空度を高めるため真空チャンバは限りなく小さくされる。このため、容器本体5に対する金属カバー6の仮付けと封止作業とはそれぞれ別の装置にて実施されることが多く、装置の設置スペースやコストはさらに増加する問題があった。
(発明の目的)
本発明は作業工程を簡易にした封止構造の水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明は作業工程を簡易にした封止構造の水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、特許請求の範囲(請求項1)に示したように、少なくとも水晶片を収容する凹状の容器本体と、前記容器本体の開口端面上に設けられた周回する金属リングと、前記金属リングに外周が接合される金属カバーとからなる水晶デバイスにおいて、前記金属カバーの外周先端側には前記金属リングから突出して位置決用とする傾斜部が設けられた構成とする。
このような構成であれば、金属カバーの外周先端側に位置決用の傾斜部を設けたので、金属カバーを容器本体にスポット溶接等によって仮付けすることなく、直接的に接合できる。したがって、封止における作業工程を簡易にできる。
(実施態様項)
本発明の請求項2では、前記金属リングの外周側面は外側に向かって傾斜する。これより、金属カバーを金属リング上に置くだけで、金属カバーの傾斜部が金属リングに位置決めされる。
本発明の請求項2では、前記金属リングの外周側面は外側に向かって傾斜する。これより、金属カバーを金属リング上に置くだけで、金属カバーの傾斜部が金属リングに位置決めされる。
第1図は本発明の一実施形態を説明する水晶振動子の断面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
水晶振動子は、前述したように容器本体5に水晶片1を収容し、金属カバー6を電子ビームによって接合してなる。容器本体5(水晶振動子)の平面外形は例えばディファクトスタンダード(既成規格)としての2.5×2.0mmとする。容器本体5の開口端面には前述同様に周回する金属リング8が設けられる。
ここでは、金属リング8は全外周の側面が上面から外側に向かって傾斜する。金属カバー6は同様にコバールと銀ロウとのクラッド材とする。そして、全外周の外周先端側が金属リング8から突出し、コバール側から銀ロウ側として外側に向かって下方に延出した位置決用の傾斜部10を有する。これらは、プレス加工等によって一体的に形成される。
容器本体5の枠壁幅(開口端面幅、枠壁上面)は全周同一幅の0.35mmとし、金属リング8の底面(接合面)は枠壁の内周にほぼ一致させて底面幅を0.25mmとする。これにより、枠壁上面の外周を0.1mm程度露出する。金属リング8の上面の幅は0.15mm〜0.2mmとして高さを0.1〜0.2mmとする。そして、金属カバー6の傾斜部10の先端は枠壁上面から浮かせ、枠壁上面の外周内に位置させる。
このような構成であれば、金属リング8上に金属カバー6の外周を当接すれば、多少の位置ずれがあっても、金属カバー6の傾斜部10が金属カバー6の傾斜面に沿って滑り落ちて位置決めされる。そして、この状態で、直接的に、金属カバー6の表面外周(コバール側)に電子ビームを照射することによって、外周の銀ロウが溶融して金属カバー6が容器本体5に接合される。
(他の事項)
上記実施形態では電子ビームの照射によって金属カバー6の銀ロウを溶融するとしたが、例えばレーザの照射によって銀ロウを溶融することもできる。さらに、金属カバー6の接合面にAuSn等の共晶合金を塗布し、これを加熱溶融して接合する場合でも適用できる。この場合でも、位置決用の治具等を要しないので有用となる。また、金属カバー6は全外周に傾斜部を有するとしたが、少なくとも4辺の一部に有すればよい。
上記実施形態では電子ビームの照射によって金属カバー6の銀ロウを溶融するとしたが、例えばレーザの照射によって銀ロウを溶融することもできる。さらに、金属カバー6の接合面にAuSn等の共晶合金を塗布し、これを加熱溶融して接合する場合でも適用できる。この場合でも、位置決用の治具等を要しないので有用となる。また、金属カバー6は全外周に傾斜部を有するとしたが、少なくとも4辺の一部に有すればよい。
また、水晶振動子を例として説明したが、例えば容器本体5の内底面に凹部を設けて発振回路を集積化したICチップ11を収容し、水晶発振器を構成する場合でも同様に適用できる。この場合、実装端子7はICチップ11に電気的に接続した電源、アース、出力等となる。
1 水晶片、2 密閉容器、3 励振電極、4 引出電極、5 容器本体、6 金属カバー、7 実装端子、8 金属リング、9 導電性接着剤、10 傾斜部、11 ICチップ。
Claims (2)
- 少なくとも水晶片を収容する凹状の容器本体と、前記容器本体の開口端面上に設けられた周回する金属リングと、前記金属リングに外周が接合される金属カバーとからなる水晶デバイスにおいて、前記金属カバーの外周先端側には前記金属リングから突出して位置決用とする傾斜部が設けられた水晶デバイス。
- 前記金属リングの外周側面は外側に向かって傾斜する請求項1の水晶デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006355482A JP2008167237A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 水晶デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006355482A JP2008167237A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 水晶デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008167237A true JP2008167237A (ja) | 2008-07-17 |
Family
ID=39696050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006355482A Pending JP2008167237A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 水晶デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008167237A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012028924A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法 |
JP2014022436A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Seiko Instruments Inc | 電子部品、及び電子装置 |
JP2019179958A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006355482A patent/JP2008167237A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012028924A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法 |
JP2014022436A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Seiko Instruments Inc | 電子部品、及び電子装置 |
JP2019179958A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3965070B2 (ja) | 表面実装用の水晶振動子 | |
JP5001564B2 (ja) | 表面実装用の水晶発振器とその製造方法 | |
JP2011124735A (ja) | 圧電デバイス | |
JP2008078791A (ja) | 表面実装用の水晶発振器 | |
JP2007012728A (ja) | 圧電振動子パッケージ及びその製造方法ならびに物理量センサー | |
JP2008167237A (ja) | 水晶デバイス | |
JP2008311699A (ja) | 表面実装用とした接合型の水晶発振器 | |
JP5171228B2 (ja) | 表面実装用の水晶デバイス | |
JP2007173973A (ja) | 水晶デバイスの製造方法 | |
JP2001177347A (ja) | 水晶発振器 | |
JP2001320256A (ja) | 圧電振動デバイスの気密封止方法 | |
JP2007202095A (ja) | 圧電デバイス | |
JP2001274649A (ja) | 水晶振動デバイスの気密封止方法 | |
JP2007300265A (ja) | 圧電デバイス | |
JP2007019537A (ja) | 電子装置及びその製造方法 | |
JP2003258588A (ja) | 小型電子部品 | |
JP4363990B2 (ja) | 表面実装用の水晶振動子 | |
JP2006324797A (ja) | 表面実装用の水晶デバイス | |
JP2005203669A (ja) | 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 | |
JP2009105747A (ja) | 表面実装用の水晶デバイス | |
JP2005151493A (ja) | 水晶振動子 | |
JP2006080380A (ja) | 電子部品用パッケージの封止方法 | |
JP2007324912A (ja) | 圧電デバイスの製造方法 | |
JP2004200910A (ja) | 音叉型水晶振動子 | |
JP2001244772A (ja) | 水晶振動子 |