JP2008166635A - 回路パターンの検査装置、および、回路パターンの検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、帯電状態を制御することで、欠陥検査性能が向上した回路パターンの検査装置を提供する。
【解決手段】
回路パターンが形成された基板に電子線を照射して発生する二次電子を検出し、前記回路パターンの異常を検出する回路パターンの検査装置であって、基板を載置し連続的に移動するステージと、該ステージの移動中に該移動方向に対して略直角方向に電子線を繰り返し走査させる走査信号を走査偏向器へ与える走査信号発生器と、走査信号の繰り返しのうちの1回当りの走査時間を、回路パターンの構造または材質に応じて変更した制御信号を走査信号発生器へ送信する制御回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置や液晶等微細な回路パターンを有する基板の欠陥検査技術に係わり、特に半導体装置製造過程途中の半導体ウエハに代表される基板上のパターンの欠陥検査技術に関する。
半導体ウエハの検査を一例として説明する。半導体装置は、半導体ウエハ上にフォトマスクに形成されたパターンをリソグラフィー処理及びエッチング処理により転写する工程を繰り返すことにより製造される。半導体装置の製造過程において、リソグラフィー処理やエッチング処理その他の良否,異物発生等は、半導体装置の歩留まりに大きく影響を及ぼす。したがって、このような製造過程における異常や不良発生を早期にあるいは事前に検知するために、製造過程の半導体ウエハ上のパターンを検査する各種装置が用いられている。
半導体ウエハ上のパターンに存在する欠陥を検査する方法としては、半導体ウエハに光を照射し、光学画像を用いて複数のLSIの同種の回路パターンを比較する欠陥検査装置や、半導体ウエハに電子線等の荷電粒子線を照射し、発生する二次電子や反射電子を検出し、その信号を画像化し、欠陥を検出する欠陥検査装置が実用化されている。
荷電粒子線を用いた場合に、半導体ウエハのパターンの構造や材質によって帯電する現象が発生する。この帯電現象によって、画像のコントラストが低下したり、欠陥の検出性能が低下するといった問題が生じる。現在、半導体の微細化に伴う構造,材質の多様化により、欠陥の検出性能はウエハの帯電状態に大きく左右されるので、半導体ウエハの帯電状態を、荷電粒子線のエネルギー,電流量,照射回数等の照射条件を変更制御したり、半導体ウエハから発生する二次電子の信号取り込みタイミングを変更して対応している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−175333号公報
前述のように、半導体ウエハの帯電状態を制御するために、荷電粒子線のエネルギー,電流量,照射回数等の照射条件を変更制御しているが、荷電粒子線の照射条件だけでは、帯電をうまく制御できない構造、材質の半導体ウエハが存在するため、欠陥検査装置の欠陥検出性能を低下させてしまう。
本発明の目的は、検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、帯電状態を制御することで、欠陥検査性能が向上した回路パターンの検査装置を提供することを目的とする。
本発明の実施態様によれば、回路パターンが形成された基板に電子線を照射して発生する二次電子を検出し、前記回路パターンの異常を検出する回路パターンの検査装置であって、基板を載置し連続的に移動するステージと、該ステージの移動中に該移動方向に対して略直角方向に電子線を繰り返し走査させる走査信号を走査偏向器へ与える走査信号発生器と、走査信号の繰り返しのうちの1回当りの走査時間を、回路パターンの構造または材質に応じて変更した制御信号を走査信号発生器へ送信する制御回路とを備えたものである。
本発明によれば、検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、基板の帯電状態を制御して、欠陥検査性能を向上させることができる回路パターンの検査装置を得ることができる。
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、荷電粒子線を用いた回路パターン検査装置の構成図であり、主要な構成を略縦断面図と機能図とで表している。回路パターン検査装置1は、室内が真空排気される検査室2と、検査室2内に被検査基板9を搬送するための予備室(図示せず)を備えており、この予備室は検査室2とは独立して真空排気できるように構成されている。また、回路パターン検査装置1は検査室2と予備室の他に画像処理部5から構成されている。
検査室2内は大別して、電子光学系カラム3,試料室8,光学顕微鏡室4から構成されている。電子光学系カラム3は、電子銃10,引き出し電極11,コンデンサレンズ12,ブランキング偏向器13,絞り14,走査偏向器15,対物レンズ16,反射板17,ExB偏向器18,二次電子検出器20から構成され、一次電子線19を被検査基板9へ照射するとともに、被検査基板から発生した二次電子を検出する。
試料室8は、試料台30,Xステージ31,Yステージ32,回転ステージ33,位置モニタ測長器34,被検査基板高さ測定器35から構成されている。
光学顕微鏡室4は、検査室2の室内における電子光学系カラム3の近傍であって、互いに影響を及ぼさない程度離れた位置に配置されている。光学顕微鏡室4は光源40,光学レンズ41,CCDカメラ42により構成されている。電子光学系カラム3と光学顕微鏡室4の間の距離は既知であり、Xステージ31又はYステージ32が電子光学系カラム3と光学顕微鏡室4の間の既知の距離を往復移動するようになっている。
二次電子検出部7は、二次電子検出器20からの出力信号を増幅するプリアンプ21,増幅信号をアナログからデジタルへ変換するAD変換器22を備え、それぞれを駆動するためのプリアンプ駆動電源27,AD変換器駆動電源28,逆バイアス電源29と、これらに電気を供給する高圧電源26を備える。増幅されたデジタル信号は光変換手段23で光信号に変換され、光伝送手段24を通って電気変換手段25で電気信号に変換され、画像処理部5の記憶部45へ送られる。なお、図示していないが、CCDカメラ42で取得した光学画像も同様にして、画像処理部5へ送られる。
画像処理部5は、記憶部45,画像処理回路46,欠陥データバッファ47,演算部
48,全体制御部49から構成されている。記憶部45に記憶された信号は画像処理回路46で画像化されるとともに、特定位置はなれた画像同士の位置合わせ,信号レベルの規格化,ノイズ信号を除去するための各種画像処理を施し、画像信号を比較演算する。演算部48は比較演算された差画像信号の絶対値を所定のしきい値と比較し、所定のしきい値よりも差画像信号レベルが大きい場合に欠陥候補と判定し、インターフェース6にその位置や欠陥数等を送る。全体制御部49はこれらの画像処理や演算を制御し、状況を補正制御回路61へ送信する。
電子線画像あるいは光学画像は、インターフェース6の画像表示部56に表示される。回路パターン検査装置1の各部の動作命令及び動作条件は、インターフェース6から指示命令が入力され、画像処理部5の全体制御部49から補正制御回路61へ送られる。インターフェース6では、一次電子線19の発生時の加速電圧,偏向幅,偏向速度,二次電子検出部7の信号取り込みタイミング,Xステージ31やYステージ32の移動速度等の条件が、目的に応じて任意にあるいは選択して設定できる。インターフェース6は例えばディスプレイの機能を有し、マップ表示部55には、検出された複数の欠陥の分布が、ウエハを模式的に表したマップの上に記号化されて表示される。画像取得指示領域57は、検出された欠陥ごと、あるいは領域ごとに電子線画像あるいは光学画像を取得する指示を出す部分である。画像処理指示領域58は、取得した画像の明るさ調整やコントラスト調整を指示する部分である。処理条件設定指示部59は、一次電子線19を被検査基板9に照射するときの偏向幅,偏向速度,対物レンズの焦点距離,焦点深度などの各種条件を設定する部分である。
補正制御回路61は、一次電子線19の発生時の加速電圧,偏向幅,偏向速度,二次電子検出部7の信号取り込みタイミング,Xステージ31やYステージ32の移動速度等が、画像処理部5の全体制御部49から送られた指示命令に従うように制御する。また、位置モニタ測長器34,被検査基板高さ測定器35の信号から被検査基板9の位置や高さをモニタし、その結果から補正信号を生成し、走査信号発生器43や対物レンズ電源44に補正信号を送り、一次電子線19が常に正しい位置に照射されるように偏向幅,偏向速度,対物レンズの焦点距離,焦点深度を変える。
電子銃10には拡散補給型の熱電界放出電子源が使用されている。この電子銃10を用いることにより、従来の例えばタングステン・フィラメント電子源や、冷電界放出型電子源に比べて安定した電子線電流を確保することができるため、明るさ変動の少ない電子線画像が得られる。また、この電子銃10により電子線電流を大きく設定することができるため、後述するような高速検査を実現できる。
一次電子線19は、電子銃10と引き出し電極11との間に電圧を印加することで電子銃10から引き出される。一次電子線19の加速は、電子銃10に高電圧の負の電位を印加することで決まる。これにより、一次電子線19はその電位に相当するエネルギーで試料台30の方向に進み、コンデンサレンズ12で収束され、さらに対物レンズ16により細く絞られて試料台30に搭載された被検査基板9に照射される。
ブランキング偏向器13,走査偏向器15は、ブランキング信号及び走査信号を発生する走査信号発生器43により制御される。ブランキング偏向器13は、一次電子線19が絞り14の開口部を通過しないように一次電子線19を偏向し、一次電子線19の被検査基板9への照射を防ぐことができる。一次電子線19は対物レンズ16により細く絞られているので、走査偏向器15により、被検査基板9上で走査される。
自動検査装置では検査速度が速いことが必須となる。従って、通常のSEMのように
pAオーダーの電子線電流の電子線を低速で走査したり、多数回の走査及び各々の画像の重ね合せは行わない。また、絶縁材料への帯電を抑制するためにも、電子線走査は高速で一回あるいは数回程度にする必要がある。そこで本実施例では、通常のSEMに比べ約
100倍以上の、例えば100nAの大電流電子線を一回のみ走査することにより画像を形成する構成とした。また、走査幅は例えば100μmとし、1画素は0.1μm とし、1回の走査を1μsで行うようにした。
対物レンズ16には、対物レンズ電源44が接続されている。コンデンサレンズ12にも図示しないレンズ電源が接続されている。そしてこれらのレンズ強度はレンズ電源の電圧を変えることによって、補正制御回路61で調整される。
被検査基板9には、リターディング電源36により負の電圧を印加できるようになっている。リターディング電源36の電圧を調節することにより、一次電子線を減速させ、電子銃10の電位を変えることなしで被検査基板9への電子線照射エネルギーを調節することができる。
Xステージ31,Yステージ32の上には被検査基板9が搭載されている。検査実行時には、Xステージ31,Yステージ32を静止させ、一次電子線19を二次元に走査する方法と、Xステージ31を静止させ、Yステージ32をY方向に連続して一定速度で移動させながら一次電子線19をX方向に走査する方法とがある。ある特定の比較的小さい領域を検査する場合には、前者のステージを静止させて検査する方法が、比較的広い領域を検査するときは、後者のステージを連続的に一定速度で移動して検査する方法が有効である。
Xステージ31またはYステージ32の一方を連続的に移動させながら、被検査基板9の画像を取得する場合、ステージの移動方向に対して略直角方向に一次電子線19を走査し、被検査基板9から発生した二次電子を一次電子線19の走査及びステージの移動と同期して二次電子検出器20で検出する。被検査基板9上に一次電子線19を照射することによって発生した二次電子は、被検査基板9に印加された負の電圧により加速される。被検査基板9の上方に、ExB偏向器18が配置され、これにより加速された二次電子は所定の方向へ偏向される。ExB偏向器18に印加する電圧で磁界の強度を変え、偏向量を調整することができる。また、ExB偏向器18の電磁界は、被検査基板9に印加した負の電圧に連動させて可変させることができる。ExB偏向器18により偏向された二次電子は、所定の条件で反射板17に衝突する。この反射板17は、被検査基板9に照射する一次電子線19の偏向器15のシールドパイプを兼ね、円錐形状をしている。この反射板17に加速された二次電子が衝突すると、反射板17からは数Vから50eVのエネルギーを持つ第二の二次電子が発生する。
位置モニタ測長器34として、本実施例ではレーザ干渉を原理とした測長計をX方向とY方向に用い、Xステージ31及びYステージ32の位置を一次電子線19を照射しながら測定し、補正制御回路61に送信されるように構成されている。また、Xステージ31,Yステージ32,回転ステージ33の各駆動モータの回転数も各々のドライバ回路から補正制御回路61に送信されるように構成されている。補正制御回路61は、これらのデータに基づいて一次電子線19が照射されている領域や位置が正確に把握できるようになっており、一次電子線19の照射位置の位置ずれを補正制御回路61より補正する。また、一次電子線19を照射した領域を記憶できるようになっている。
被検査基板高さ測定器35には、電子ビーム以外の測定方式である光学式測定器、例えばレーザ干渉測定器や反射光の位置で変化を測定する反射光式測定器が使用される。例えば、スリットを通過した細長い白色光を透明な窓越しに該被検査基板9に照射し、反射光の位置を位置検出モニタにて検出し、位置の変動から高さの変化量を算出する方式が知られている。被検査基板高さ測定器35は、Xステージ31,Yステージ32に搭載され、被検査基板9の高さを測定する。被検査基板高さ測定器35の測定データに基づいて、一次電子線19を細く絞るための対物レンズ16の焦点距離がダイナミックに補正され、常に非検査領域に焦点が合った一次電子線19を照射できるようになっている。また、被検査基板9の反りや高さ歪みを一次電子線19の照射前に予め測定し、そのデータに基づいて対物レンズ16の検査領域毎の補正条件を設定するように構成することも可能である。
図2はインターフェースのディスプレイに表示される画像の一例を示す画面図である。ディスプレイの画面の大きな領域には、マップ表示部55と画像表示部56が配置される。下方にはモード切替えボタン60が配置され、「検査」「欠陥確認」「レシピ作成」
「ユーティリティ」の各モードを選択できる。「レシピ作成」モードは自動検査の条件を設定するモードである。「ユーティリティ」モードは、他のモードには現れない補助機能を呼び出すモードであり、通常は使用しない。
図3は被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図であり、図3(a)は被検査基板9の平面図、図3(b)は図3(a)のA部の拡大図、図3(c)は図3
(b)のB部の拡大図、図3(d)は一次電子線19の走査時間とX方向の位置との関係を表わす関係図である。
図3(a)に示すように、ステージを移動させながらステージ移動方向に直交する方向に一次電子線19を走査させる。ステージが移動しているので、一次電子線19は被検査基板9上を走査しながら図中の矢印で示す検査ストライプ101の方向に進むことになる。矩形で表示されたひとつひとつがチップ102であり、最終製品は矩形の境界で切断され、電気端子が接合される。
図3(b)は、図3(a)のA部で囲んだチップ102のひとつを拡大したものであり、内部に複数のセル103が配置されている。一次電子線19の走査の幅が100μmのとき、セル103の幅が100μm以下であれば、セル103の一列を1回のステージ移動で走査できることになる。
図3(c)は、図3(b)のB部を拡大したもので、ひとつのセル103内にプラグ
104と呼ばれる回路が複数個並んでいる状況を示したものである。一次電子線19は、サンプリング(1),サンプリング(2),サンプリング(3)というように順番にセル103を走査し、発生した二次電子信号が同時に検出され、画像化される。
図3(d)は、一次電子線19の走査時間とX方向の位置との関係を表わす関係図であり、サンプリング(1)についてT1時間(例えば1μ秒)とし、これを照射間隔として繰り返す。検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、一次電子線19の照射により与える電子の量を制御する必要がある場合がある。この例を以下に示す。プラグ104に異常があった場合には、他のプラグと異なる帯電状態を示す。例えば、正常なプラグは背景とコントラストが明瞭であるのに対して異常なプラグは背景とのコントラストが明瞭でなく、正常な画像との差分をとると、この異常部を抽出することができる。ここで、図3に示したような走査を行った場合、一次電子線19の照射対象によっては、帯電現象の影響により、画像のコントラストが低下してしまう場合がある。
図4,図5は、被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図である。図4は、図3(c)および図3(d)と同じく、走査時間T1を照射間隔として一次電子線19の照射を繰り返しながら、発生する二次電子信号検出を実行する。検査対象のセル103に設けられたプラグ104が高抵抗の場合には、一次電子線19の照射量によってはプラグ104への帯電状態が飽和状態になり、プラグ104とその周辺の間のコントラストが低下してしまう。すなわち、プラグ104が正常でも異常でも背景とのコントラストが明瞭でないので、異常なプラグを抽出するのが困難になる。
図5は、図4に対して1回の走査時間をT1と待ち時間T3とを加えたT2としたものである。待ち時間T3を加えたことにより、プラグ104の帯電飽和状態が軽減し、プラグ104と背景との間のコントラストが向上する。したがって、異常なプラグだけが背景とのコントラストが低下することになり、異常なプラグを容易に抽出することができる。このように、検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、一次電子線19の照射により与える電子の量を制御する。
図6は、被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図であり、図6
(a)および図6(b)は、図3(c)および図3(d)と同じく、走査時間T1で一次電子線19の照射を繰り返しながら発生する二次電子信号検出をサンプリング周期T1で実行する。検査対象が高アスペクトレシオの深いプラグ104である場合に帯電しにくく、背景とのコントラストが大きくならない場合がある。このような場合には、一次電子線19による照射エネルギーを増やして帯電を促進すれば、背景とプラグ104とのコントラストを大きくすることができる。一次電子線19による照射エネルギーを増やすには、一次電子線19の1回の走査当りの走査時間を長くする、電流量を増やす、照射回数を増やすことが考えられる。
図6(c)に、一次電子線19の1回の走査当りの走査時間を長くした場合の例を示す。1回の走査当りの一次電子線19の走査時間を図6(b)に示したT1より長いT2として照射間隔を長くし、単位面積あたりに照射される電子の数を増やして、帯電を促進するようにした。また、二次電子信号の検出サンプリング周期をT2とした。背景とプラグ104とのコントラストが大きくなるので、異常なプラグの検出が容易になるとともに、単位面積あたりに照射される電子の数が増えるので、画像のSN比が向上するという効果も得ることができる。
このように、被検査基板の構造や材質により帯電が飽和状態になり検出信号が小さくなるものや、帯電しにくく多くの電子を必要とするものに対しても、上述のように帯電状態を制御することで、異常部と背景とのコントラストが明瞭になったり、SN比が向上したりして、欠陥の検出性能を向上させることができる。
以上述べたように、本実施例によれば、検査対象である回路パターンの構造または材質に応じて、一次電子線の照射により与える電子の量を制御することで、欠陥検出性能が向上する回路パターンの検査装置を提供することができる。
荷電粒子線を用いた回路パターン検査装置の構成図。 インターフェースのディスプレイに表示される画像の一例を示す画面図。 被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図。 被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図。 被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図。 被検査基板9の一次電子線19の走査の制御を説明する概念図。
符号の説明
1 回路パターン検査装置
2 検査室
3 電子光学系カラム
4 光学顕微鏡室
5 画像処理部
6 インターフェース
7 二次電子検出部
8 試料室
9 被検査基板
43 走査信号発生器
45 記憶部
46 画像処理回路
47 欠陥データバッファ
49 全体制御部
55 マップ表示部
56 画像表示部
61 補正制御回路
101 検査ストライプ
102 チップ
103 セル
104 プラグ

Claims (7)

  1. 回路パターンが形成された基板に電子線を照射して発生する二次電子を検出し、前記回路パターンの異常を検出する回路パターンの検査装置において、
    前記基板を載置し連続的に移動するステージと、
    該ステージの移動中に該移動方向に対して略直角方向に前記電子線を繰り返し走査させる走査信号を走査偏向器へ与える走査信号発生器と、
    前記走査信号の繰り返しのうちの1回当りの走査時間を、前記回路パターンの構造または材質に応じて変更した制御信号を前記走査信号発生器へ送信する制御回路とを備えたことを特徴とする回路パターン検査装置。
  2. 請求項1の記載において、前記制御信号は、前記1回当りの走査時間に走査を停止する待ち時間を加算したものであることを特徴とする回路パターン検査装置。
  3. 請求項1の記載において、前記制御信号は、前記1回当りの走査時間を変更前よりも長くしたものであることを特徴とする回路パターン検査装置。
  4. 回路パターンが形成された基板の表面に電子線を照射する照射カラムと、
    該照射カラムの照射によって前記基板から発生する信号を検出する検出部と、
    該検出部によって検出された信号から画像化された画像を記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された画像を、該画像と同一形状であって他の部位の画像と比較する比較部と、
    該比較部での比較結果から前記基板の欠陥の有無を判別する判別部と、
    前記照射カラムによる前記電子線を前記基板に照射する照射間隔を前記回路パターンの構造または材質に応じて変更する制御ユニットとを備え、
    前記検出部は、前記基板から発生する信号を検出する検出間隔を、前記照射間隔の変更に応じて変更することを特徴とする回路パターンの検査装置。
  5. 請求項4の記載において、
    前記制御ユニットは、前記電子線の照射間隔を変更前よりも長くして欠陥検査を行うことを特徴とする回路パターンの検査装置。
  6. 回路パターンが形成された基板の表面に電子線を照射し、
    該照射によって前記基板から発生する信号を検出し、
    該検出された信号から画像化された画像を記憶し、
    該記憶された画像を、該画像と同一形状であって他の部位の画像と比較し、該比較結果から前記基板の欠陥の有無を判別するとともに、
    前記電子線を前記基板に照射する照射間隔を前記回路パターンの構造または材質に応じて変更し、
    前記基板から発生する信号を検出する検出間隔を、前記照射間隔の変更に応じて変更することを特徴とする回路パターンの検査方法。
  7. 請求項6の記載において、
    前記電子線の照射間隔は変更前よりも長くして欠陥検査を行うことを特徴とする回路パターンの検査方法。
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