JP2008164687A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外的衝撃による基板張り出し部の割れを防止することが可能な電気光学装置、及びそれを用いた電子機器を提供すること。
【解決手段】第1基板20と、第1基板20とで電気光学物質21を挟持するように第1基板20に対向配置され、第1基板20から張り出した張り出し部38を有する第2基板30と、少なくとも第1基板20及び第2基板30を収容するケース80と、張り出し部38もしくはケース80の張り出し部38に対向する領域の第1基板20側の少なくとも一方に固定されているスペーサ82とを具備する。これにより、電気光学装置1に外部衝撃が加わっても、スペーサ82によって張り出し部38の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】第1基板20と、第1基板20とで電気光学物質21を挟持するように第1基板20に対向配置され、第1基板20から張り出した張り出し部38を有する第2基板30と、少なくとも第1基板20及び第2基板30を収容するケース80と、張り出し部38もしくはケース80の張り出し部38に対向する領域の第1基板20側の少なくとも一方に固定されているスペーサ82とを具備する。これにより、電気光学装置1に外部衝撃が加わっても、スペーサ82によって張り出し部38の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電気光学装置及びそれを用いた電子機器に関する。
従来、携帯電話機等の電子機器の表示装置として液晶装置等の電気光学装置が用いられている。例えば液晶装置は、2枚のガラス基板間に電気光学物質としての液晶を挟持して構成されている。2枚のガラス基板のうち一方の基板は、他方の基板より張り出した張り出し部を有している。
上述のような液晶装置においては、落下などの外部からの衝撃によってガラス基板が割れやすく、特に2枚のガラス基板が重なり合っていないガラス基板1枚の状態の張り出し部に割れが生じるという問題があった。
このような外部衝撃によって生じる基板の割れを防止するため、液晶パネルの耐外力強度の弱い液晶封入部を補強するための補強部材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−111659号公報(段落[0059]、図4)。
しかしながら上述の文献では、液晶パネルの液晶封入部は2枚のガラス基板が重なりあった領域であり、張り出し部のようなガラス基板が1枚の領域における基板の割れに対しては言及されておらず、張り出し部の外部からの衝撃による割れは依然生じていた。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、外部衝撃による基板張り出し部の割れを防止することが可能な電子機器、及びそれに用いられる電気光学装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る電気光学装置は、第1基板と、前記第1基板とで電気光学物質を挟持するように前記第1基板に対向配置され、該第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、少なくとも前記第1基板及び前記第2基板を収容するケースと、前記張り出し部もしくは前記ケースの前記張り出し部に対向する領域の前記第1基板側の少なくとも一方に固定されているスペーサとを具備することを特徴とする。
本発明は、張り出し部とケースとの間にスペーサを配置したので、電気光学装置に外部衝撃が加わっても、スペーサによって張り出し部の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。従来、張り出し部の第1基板側は何等固定されておらず開放されているため、外部衝撃があるとその開放部分が撓み、その撓んだストレスにより当該張り出し部の基板が割れたりすることがあった。この点、本発明によれば張り出し部とケースとの隙間にスペーサが配置されているので、当該スペーサにより例えばケースなどに張り出し部が固定され、開放されず、自由度がなくその撓みの発生を抑制できる。
本発明の一の形態によれば、前記スペーサの高さが前記第1基板の外表面の高さと等しいことを特徴とする。これにより外部衝撃による基板の撓みの発生を抑制することができる。
本発明の一の形態によれば、前記スペーサは前記スペーサが固定された面の対向面にすきまを有することを特徴とする。このように、スペーサの材質等によっては、ケース又は張り出し部と、スペーサとの間にすきまを設けた方が基板の割れを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記張り出し部には電子部品が配置され、前記スペーサは前記張り出し部の前記電子部品が配置されていない領域に位置することを特徴とする。これにより、電気光学装置に外部衝撃が加わっても、スペーサにより張り出し部の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。すなわち、張り出し部に電子部品が配置されることにより、電子部品が配置される領域では基板の撓みが生じにくく基板は割れにくいが、電子部品が配置されない領域では、基板が撓みやすく基板が割れやすい。これに対し、電子部品が配置されない領域に対応してスペーサを配置することによって基板の撓みの発生を抑制することができ、基板の割れを防止することができる。
本発明の他の観点に係る電気光学装置は、第1基板と、前記第1基板と電気光学物質を挟持するように前記第1基板に対向配置され、該第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、前記張り出し部上の前記第1基板側に設けられたスペーサとを具備することを特徴とする。
本発明は、張り出し部上にスペーサを配置したので、電気光学装置に外部衝撃が加わっても、スペーサによって張り出し部の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。従来、張り出し部の第1基板側は何等固定されておらず開放されているため、外部衝撃があるとその開放部分が撓み、その撓んだストレスにより当該張り出し部の基板が割れたりすることがあった。この点、本発明によれば張り出し部上にスペーサが配置されているので、スペーサにより張り出し部が固定され、開放されず、自由度がなくその撓みの発生を抑制できる。また、張り出し部上にスペーサが設けられているので、第1基板及び第2基板をケース内に収容して電気光学装置を組み立てる際、スペーサがケースに接触した状態でケース上を移動しても、ケースには配線などが設けられていないため接続不良といった問題がない。
本発明の更に他の観点に係る電子機器は、第1基板と、前記第1基板と対向配置され、前記第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、少なくとも前記第1基板及び前記第2基板を収容する筐体と、前記張り出し部もしくは前記筐体の前記張り出し部に対向する領域の少なくとも一方に固定されているスペーサとを具備することを特徴とする。
本発明は、張り出し部上にスペーサを配置したので、電子機器に外部衝撃が加わっても、スペーサによって張り出し部の撓みの発生が抑制され、基板の割れを防止することができる。従来、張り出し部の第1基板側は何等固定されておらず開放されているため、外部衝撃があるとその開放部分が撓み、その撓んだストレスにより当該張り出し部の基板が割れたりすることがあった。この点、本発明によれば張り出し部上にスペーサが配置されているので、スペーサにより張り出し部が固定され、開放されず、自由度がなくその撓みの発生を抑制できる。
本発明の一の形態によれば、前記スペーサが筐体の一部を構成することを特徴とする。このように筐体にスペーサを設けてもよい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては、電気光学装置の例としてTFT(Thin Film Trannsistor)アクティブマトリックス型の液晶装置について説明するが、これに限られるものではない。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
以下、図1から図4を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の液晶装置の表示部付近の部分分解斜視図である。図2は、図1の線A−A´の断面図である。図3は、図1の液晶装置の配線構造を説明するための概略平面図である。図4は、液晶装置の張り出し部付近の部分拡大平面図である。
図1及び図2に示すように、液晶装置1は、電気光学パネルとしての液晶パネル10、照明装置としてのバックライト70、液晶パネル10とバックライト70とを接着する額縁状の遮光テープ60を有している。液晶パネル10は、表面が略平坦なバックライト70上に遮光テープ60を介して配置される。
液晶パネル10は、シール材43を介して貼り合わされた、夫々矩形状の第1基板20及び第2基板30と、両基板の間隙に封入されたTN(Twisted Nematic)型の液晶42等を有する。更に、第1基板20及び第2基板30を挟み込むように一対の偏光板40、41が配置されている。第2基板30は、その一端部が第1基板10より張り出した、矩形状の張り出し部38を有している。第1基板20及び第2基板30は、夫々例えばガラスといった透光性を有する板状部材からなる。
第1基板20の内側(液晶側)には、共通電極21及びこれを覆う配向膜(図示せず)が配置されている。
図2及び図3に示すように、第2基板30の内側(液晶側)には、互いに交差してなるx方向に沿った走査線31及びy方向に沿った信号線32、これらの走査線31と信号線32との交差部毎に設けられたTFT(図示せず)及びこのTFTに電気的に接続する画素電極(図示せず)、これら配線等を覆う配向膜(図示せず)が配置されている。更に、第2基板30上には、走査線31と電気的に接続する引き出し配線33、信号線32と電気的に接続する引き出し配線35が配置されている。また、共通電極21と電気的に接続する引き出し配線(図示せず)も配置されている。これら引き出し配線は、張り出し部38に配置されている電子部品としての駆動用IC51と電気的に接続されている。
また、液晶パネル10には、図示しない回路基板と駆動用IC51とを電気的に接続するフレキシブル配線基板52が設けられている。
図2に示すように、バックライト70は、導光板71と、光源としてのLED76と、2枚のプリズムシート73及び74と、拡散板72と、反射板77と、これらを収容するケース75を有している。
図1〜図3に示すように、上部ケース80には、液晶装置1側に突出した柱状の間隙部材としてのスペーサ82が設けられている。本実施形態において、スペーサ82は、上部ケース80と一体成形されて上部ケース80に固定されている。スペーサ82は、上部ケース80と張り出し部83との間隔と略同じ高さを有しており、液晶装置1を上部ケース80及び下部ケース81に収容して液晶装置1としたときに、その先端が第2基板30の張り出し部38に当接するように設けられている。言い換えると、スペーサ82の高さは、第2基板30の内側表面から、液晶パネル10の第1基板20側の外表面、すなわち偏光板40の外表面までの高さと等しい。例えば本実施形態においては、スペーサ82は、縦3mm、横5mm、高さ2mmの直方体形状を有している。また、本実施形態においては、張り出し部83の駆動用IC51及び引き出し配線35などの配線などが設けられていない領域に、スペーサ82が位置するスペーサ領域50を設けている。このスペーサ領域50は、張り出し部38の角部をほぼ含んでいる。
このように、スペーサ82を設けることにより、電気光学装置1に対して外部衝撃が加わっても、張り出し部83の撓みの発生がスペーサ82の存在により抑制され、張り出し部38の基板が割れにくい。ここで、液晶装置1においては、2枚のガラス基板20及び30が重なり合う領域と、1枚のガラス基板のみの領域である張り出し部38とでは、外部衝撃に対する強度が異なり、張り出し部38の方が強度が弱い。更に、張り出し部38の略中央部に駆動用IC51が設けられているため、液晶装置1に外部衝撃が加わると、図4に示すように、駆動用IC51が設けられていない張り出し部38の角部57が大きく撓みやすい。その結果、破線56に示すように、2枚のガラス基板20及び30とが重なり合う領域と張り出し部38との境界を始点とし駆動用IC51付近を通って、ガラス基板30が割れやすい。これに対し、本実施形態においては、張り出し部38の駆動用IC51が設けられていない領域にスペーサ82を設けることにより、張り出し部83の撓みの発生がスペーサ82の存在によって抑制され、基板の割れを防止することができる。尚、スペーサ82は、基板の撓みが大きく生じやすい角部57付近に少なくとも配置することが望ましく、これにより張り出し部83の撓みの発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、スペーサ領域50に引き出し配線などの配線が設けられていない。これにより、液晶パネル10、バックライト70などを上部ケース80と下部ケース81とにより収容して液晶装置1を組み立てる際、スペーサ82が張り出し部38上を移動して配線などを傷つけるといった問題が生じず、断線の問題がない。従って、接続不良のない液晶装置1を得ることができる。尚、設計上、スペーサ領域50に配線等を設けざるを得ない場合には、配線を覆うようにオーバーコート層を設ければよい。これにより、液晶装置機組み立て時に、張り出し部38にスペーサ82が接した状態でスペーサ82が移動しても、オーバーコート層によって配線が傷つくことを防止することができる。しかしながら、上述のように配線はスペーサ領域に設けないことが好ましい。
また、本実施形態においては、スペーサ82が張り出し部83に接するようにスペーサ82の高さを設定したが、スペーサ82の高さをこれよりも低い高さとし、張り出し部83に接しないようにしても良く、同様に外部衝撃による基板の撓みの発生を抑制することができる。すなわち、スペーサの高さがケースと張り出し部との間隔の値よりも小さい、言い換えると、本実施形態においては、スペーサが固定されるケースの表面と対向する張り出し部の対向面と、スペーサとの間にすきまを有している状態であっても、スペーサの存在により外部衝撃による基板の撓みの発生を抑制することができる。
本実施形態においては、スペーサをケースと一体成形しているので、スペーサをケースに固定する作業を削減することができる。また、スペーサをケースに後付けする場合では、位置ずれが生じるという問題があるが、スペーサをケースと一体成形することによって、スペーサ固定作業時のスペーサの位置ずれの問題がない。
また、本実施形態においては、スペーサ82を上部ケース80と一体成形しているが、一体成形せずスペーサを上部ケースに両面接着テープや接着剤などで貼り付けてもよい。この場合、スペーサの材質を任意に選択することができる。例えば、ポロン(株式会社ロジャースイノアック社製商品名)などの弾性体を用いてもよい。これにより、例えば上部ケース80と張り出し部38のスペーサ領域50との間隔の値よりもスペーサの高さの値が大きくなっても、スペーサが押圧されてやや変形することによって上部ケース80と下部ケース81に液晶パネル10等を収容することができる。従って、上部ケース80と張り出し部38のスペーサ領域50との間隔の設計マージンを広くとることができる。また、スペーサとして弾性のある材質のものを用いることにより、液晶装置組み立て時にスペーサが張り出し部に接して張り出し部上を移動しても、張り出し部の表面は傷つきにくく、例えばスペーサ領域に配線などが設けられていても断線しにくい。弾性体としては他に、シリコーンゴムやウレタンなどを用いることができる。また、弾性体以外に、エンプラ等のプラスチック材、セルロイド、ベークライト、テフロン(登録商標)、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポチエチレン、金属等を用いることもできる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、上部ケースにスペーサが固定されていたが、液晶パネル側にスペーサを固定してもよい。以下、図5及び図6を用いて、液晶パネル側にスペーサを設けた場合について説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図5は、液晶装置の部分断面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図6は、液晶装置の一部である液晶パネルの概略平面図であり、第1の実施形態の図3に対応する。
図において、本実施形態におけるスペーサ90は、液晶パネル10の張り出し部38に接着剤又は両面接着テープ91を介して貼り付けられている。スペーサ90が設けられる位置は第1の実施形態と同様、張り出し部38の駆動用IC51が設けられていない領域である。
このように、液晶パネル10側にスペーサ90を設けてもよく、スペーサ90を設けることにより、外部衝撃が加わっても、張り出し部83の撓みの発生がスペーサ90の存在により抑制され、基板が割れにくい。
また、本実施形態においては、電気光学装置への組み立て時にスペーサ90の先端が上部ケース80の表面上を移動しても、上部ケースには配線等は設けられていないため、断線といった電気的な接続不良の発生の問題がない。また、スペーサ90は、液晶パネル10の完成後に接着することができるので、スペーサの材質を任意に選択することができ、上述したような材質のものを用いることができる。
上述の各実施形態において、液晶パネル10の張り出し部38上に搭載されている駆動用IC51は、通常、モールド材によってモールドされている。以下、モールド材によって駆動用IC51がモールドされている場合について図7を用いて説明する。
図7は、液晶パネル10の第2基板30の張り出し部38を、基板張り出し方向と直交する方向で切断した概略断面図である。
図7(a)に示すように、スペーサ82(90)が位置するスペーサ領域50内にモールド材55が塗布されない状態が最も好ましい。これにより、モールド材の厚みや塗布範囲を全く考慮することなく、スペーサの高さや材質などを決定することができる。
モールド材55がスペーサ領域50内に塗布される可能性がある場合であって、液晶パネル10側にスペーサ90を設ける場合には、図7(b)に示すように、スペーサ90をモールド材55塗布よりも先に張り出し部38上に接着した後、モールド材55を塗布すればよい。これにより、確実にスペーサ90を第2基板30上に接着することができ、モールド材55がスペーサ領域内に塗布されても、スペーサ90と張り出し部38との接着力に影響を及ぼすことはない。例えば、スペーサ領域50の一部にモールド材が塗布された状態でスペーサを張り出し部38上に接着すると、その接着面が平坦でないため、スペーサが接着しずらく、取れてしまうおそれがある。
図7(c)に示すように、モールド材55がスペーサ領域50まで塗布される可能性がある場合であって、上部ケース側にスペーサ82を設ける場合には、スペーサ82に弾性体を用いることによって、液晶装置組み立て時に、スペーサ82が押圧されてやや変形することによって上部ケースと下部ケースとに液晶パネル等を収容することができる。
上述の各液晶装置は、筐体によって保持され、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの電子機器として組み立てられる。
(第3の実施形態)
上述の実施形態においては、液晶装置の状態でケースと張り出し部との間にスペーサを設けたが、電子機器の状態で筐体と張り出し部との間にスペーサを設けても良い。
以下、電子機器の例として携帯電話機、電気光学装置の例としてTFT(Thin Film Trannsistor)アクティブマトリックス型の液晶装置について説明するが、これに限られるものではない。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下、図8から図10を用いて説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態の携帯電話機の概略斜視図である。図9は、図8の携帯電話機の一部である上部筐体の概略平面図である。図10は、図9の線B−B´の断面図である。
図8〜図10に示すように、携帯電話機500は、複数の操作ボタン571の他、受話口572、送話口573を備えている。携帯電話機500では、液晶装置1´を上部筐体180と下部筐体181とにより収容、保持している。上部筐体180には、表示画面となる液晶装置1´の表示領域が露出するように開口部183が設けられている。
液晶装置1´は、上述の液晶装置1と同様に、電気光学パネルとしての液晶パネル(図示せず)、照明装置としてのバックライト(図示せず)、液晶パネルとバックライトとを接着する額縁状の遮光テープ(図示せず)、これらを収容、保持するケース(図示せず)を有している。本実施形態における液晶装置1´は、上述の実施形態に示されるようなケースと張り出し部との間に配置されるスペーサは有しておらず、それ以外の構造については上述の液晶装置1と同様のため、ここでは記載及び説明を省略する。本実施形態においては、液晶装置1´を収容する筐体と、液晶装置1´の張り出し部(図示せず)との間にスペーサが設けられている。
図9及び図10に示すように、上部筐体180には、開口部183付近に液晶装置1´側に突出した柱状の間隙部材としてのスペーサ182が設けられている。本実施形態において、スペーサ182は、上部筐体180と一体成形されて上部筐体180に固定されている。スペーサ182は、上部筐体180と液晶装置1´の張り出し部との間隔と略同じ高さを有しており、液晶装置1´を上部筐体180及び下部筐体181に収容して携帯電話機500としたときに、その先端が第2基板の張り出し部に当接するように設けられている。本実施形態においては、スペーサ182は、第1基板とこれに接する偏光板夫々の厚みの和とほぼ同じ高さを有している。例えば本実施形態においては、スペーサ182は、縦3mm、横5mm、高さ2mmの直方体形状を有している。また、本実施形態においては、張り出し部の駆動用IC及び引き出し配線などの配線などが設けられていない領域に、スペーサ182が位置するスペーサ領域を設けている。
このように、スペーサ182を設けることにより、携帯電話機500に対して外部衝撃が加わっても、張り出し部の撓みの発生がスペーサ182の存在により抑制され、張り出し部の基板が割れにくい。
また、本実施形態においては、スペーサ領域に引き出し配線などの配線が設けられていない。これにより、液晶装置1´を上部筐体180と下部筐体181とにより収容して携帯電話機500を組み立てる際、スペーサ182が張り出し部上を移動して配線などを傷つけるといった問題が生じず、断線の問題がない。従って、接続不良のない携帯電話機を得ることができる。尚、設計上、スペーサ領域に配線等を設けざるを得ない場合には、配線を覆うようにオーバーコート層を設ければよい。これにより、携帯電話機組み立て時に、張り出し部にスペーサ182が接した状態でスペーサ182が移動しても、オーバーコート層によって配線が傷つくことを防止することができる。しかしながら、上述のように配線はスペーサ領域に設けないことが好ましい。
また、本実施形態においては、液晶装置1´を組み込んで携帯電話機500としたときに、スペーサ182が張り出し部に接するようにスペーサ182の高さを設定したが、スペーサ182の高さをこれよりも低い高さとし、張り出し部に接しないようにしても良く、同様に外部衝撃による基板の撓みの発生を抑制することができる。すなわち、スペーサの高さはケースと張り出し部との間隔の値よりも小さい、すなわち電子機器の状態で、スペーサが張り出し部とケースのどちらか一方のみに接触している状態であっても、スペーサの存在により外部衝撃による基板の撓みの発生を抑制することができる。
本実施形態においては、スペーサを筐体と一体成形しているので、スペーサを筐体に固定する作業を削減することができる。また、スペーサを筐体に後付けする場合では、位置ずれが生じるという問題があるが、スペーサを筐体と一体成形することによって、スペーサ固定作業時のスペーサの位置ずれの問題がない。
また、本実施形態においては、スペーサ182を上部筐体180と一体成形しているが、一体成形せずスペーサを上部筐体に両面接着テープや接着剤などで貼り付けてもよい。この場合、スペーサの材質を、上述の実施形態と同様に、任意に選択することができる。
また、本実施形態においては、筐体にスペーサを設けたが、液晶装置1´の張り出し部にスペーサを設けてもよい。
(第4の実施形態)
第3実施形態では、電子機器として携帯電話機を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータ等に適用してもよい。以下、図11を用いて説明する。
図11は、パーソナルコンピュータの概略斜視図である。
パーソナルコンピュータ600は、キーボード681を備えた本体部682と、液晶表示ユニット683とから構成されている。液晶表示ユニット683は、液晶装置1´とこれを収容する筐体とを有している。この場合、液晶装置1´の張り出し部と筐体との間隙に上述の実施形態と同様にスペーサを設ければよい。これにより、外部衝撃が加わっても基板の割れが生じにくく、品質特性の高いパーソナルコンピュータを得ることができる。
尚、電子機器としては、他にタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓等が挙げられる。
また、本発明は上述したいずれの実施形態にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態を組み合わせ得る。
例えば上述した実施形態では、液晶装置の一例として薄膜トランジスタ素子アクティブマトリクス型の液晶装置について説明したがこれに限られるものではなく、例えば、薄膜ダイオード素子アクティブマトリクス型やパッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、電気光学装置として液晶装置を例にあげたが、2枚の基板を用い、かつ一方の基板が他方の基板よりも張り出した張り出し部を有する構造をもつプラズマディスプレイ等に本発明を適用することもできる。
また、上述した実施形態では、液晶パネルを構成する基板上にドライバICが搭載されたCOG(Chip On Glass)方式を例に挙げて説明したが、液晶パネルに接続されたフレキシブル基板上にドライバICが搭載されたCOF(Chip On Film)方式の液晶装置に適用することもできる。
1、1´ 液晶装置、 10 液晶パネル、 20 第1基板、 21 共通電極、 30 第2基板、 31 走査線、 32 信号線、 33、35 引き出し配線、 38 張り出し部、 40、41 偏光板、 50 スペーサ領域、 51 駆動用IC、 52 フレキシブル配線基板、 55 モールド材、 56 基板の割れを示す破線、 57 角部、 60 両面遮光テープ、 70 バックライト、 71 導光板、 72 拡散板、 73、74 プリズムシート、 75 ケース、 76 LED、 77 反射板、 80 上部ケース、 81 下部ケース、 82、90、182 スペーサ、 180 上部筐体、 181 下部筐体、 183 開口部、 500 携帯電話機、 571 操作ボタン、 572 受話口、 573 送話口、 600 パーソナルコンピュータ、 681 キーボード、 682 本体部、 683 表示ユニット
Claims (7)
- 第1基板と、
前記第1基板とで電気光学物質を挟持するように前記第1基板に対向配置され、該第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、
少なくとも前記第1基板及び前記第2基板を収容するケースと、
前記張り出し部もしくは前記ケースの前記張り出し部に対向する領域の前記第1基板側の少なくとも一方に固定されているスペーサと
を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 前記スペーサの高さが前記第1基板の外表面の高さと等しいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記スペーサは前記スペーサが固定された面の対向面にすきまを有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記張り出し部には電子部品が配置され、前記スペーサは前記張り出し部の前記電子部品が配置されていない領域に位置することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか一項に記載の電気光学装置。
- 第1基板と、
前記第1基板と電気光学物質を挟持するように前記第1基板に対向配置され、該第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、
前記張り出し部上の前記第1基板側に設けられたスペーサとを具備することを特徴とする電気光学装置。 - 第1基板と、
前記第1基板と対向配置され、前記第1基板から張り出した張り出し部を有する第2基板と、
少なくとも前記第1基板及び前記第2基板を収容する筐体と、
前記張り出し部もしくは前記筐体の前記張り出し部に対向する領域の少なくとも一方に固定されているスペーサと
を具備することを特徴とする電子機器。 - 前記スペーサが筐体の一部を構成することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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JP2006351197A JP2008164687A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 電気光学装置及び電子機器 |
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2006
- 2006-12-27 JP JP2006351197A patent/JP2008164687A/ja not_active Withdrawn
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