JP2008162396A - 自動二輪車用ヘルメット保持機構 - Google Patents

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【課題】ヘルメット保持機構が盗難防止機構としての機能をも兼用することができ、コストの削減を有効に図ることを可能にする。
【解決手段】自動二輪車12を構成するフロントフォーク15の上部には、メインキー22が設けられるとともに、前記メインキー22に近接してヘルメット保持機構10が構成される。ヘルメット保持機構10は、ヘルメット24が自動二輪車12のメインキー22を覆う位置に保持されるように、配置部位が設定される。ヘルメット24は、ヘルメット保持機構10に保持された状態で、メインキー22に外部からアクセス不能にする盗難防止機能を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車に対してヘルメットを保持させるための自動二輪車用ヘルメット保持機構に関する。
通常、自動二輪車の運転を終えた乗員は、この自動二輪車から離れる際に、運転時に装着していたヘルメットを前記自動二輪車に設けられているヘルメット保持機構に保持させている。
この種のヘルメット保持機構としては、例えば、特許文献1に開示されて自動二輪車のヘルメットホルダーが知られている。このヘルメットホルダーは、フレームの片側のシートパイプに車体内側に向けて突出させるとともに、ヘルメットのリング金具を挿入して掛け止めするためのホルダープレートを設け、ホルダープレートの先端に切り欠き又は孔を設け、シート底板に設けた突起が、シートをシートパイプの上側に被せたときに前記切り欠き又は前記孔に嵌入するようにしている。
特開平11−49062号公報
ところで、上記の特許文献1では、ヘルメットを保持するためだけに、専用のヘルメットホルダーが自動二輪車に設けられている。その際、この自動二輪車には、各種の盗難防止機構が取り付けられる場合がある。これにより、自動二輪車は、ヘルメットホルダー及び盗難防止機構等の種々の専用設備を搭載する場合があり、コストが上がる場合が考えられる。
本発明はこの種の課題を解決するものであり、ヘルメット保持機構が盗難防止機構としての機能を兼用することができ、有効なコストの削減を図ることが可能な自動二輪車用ヘルメット保持機構を提供することを目的とする。
本発明は、自動二輪車に対してヘルメットを保持させるための自動二輪車用ヘルメット保持機構に関するものである。その特徴としては、ヘルメットが自動二輪車のメインキーを覆う位置に保持されるように、ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることにある。
また、本発明の特徴としては、ヘルメットが自動二輪車のハンドルの転舵を規制する位置に保持されるように、ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることにある。
さらに、本発明の特徴としては、ヘルメットが自動二輪車の操作系の操作を規制する位置に保持されるように、ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることにある。
さらにまた、ヘルメットは、ステップを覆って保持されることが好ましい。
また、ヘルメットは、メインスイッチを覆って保持されることが好ましい。
本発明によれば、ヘルメットがヘルメット保持機構に保持された状態で、前記ヘルメットが自動二輪車のメインキーを覆っているため、外部から前記メインキーにアクセスすることができない。従って、ヘルメット保持機構に保持されたヘルメットは、盗難防止機能をも有することができ、専用の盗難防止機構を不要にすることが可能になり、経済的である。
また、本発明によれば、ヘルメットがヘルメット保持機構に保持された状態で、前記ヘルメットが自動二輪車のハンドルの転舵を規制している。このため、自動二輪車を直進させることができず、ヘルメット保持機構に保持されたヘルメットは、盗難防止機能をも有することが可能になる。
さらに、本発明によれば、ヘルメットがヘルメット保持機構に保持された状態で、前記ヘルメットが自動二輪車の操作系の操作を規制している。これにより、例えば、ステップに近接してシフトチェンジやリアブレーキ操作ができない一方、メインスイッチや各種スイッチ類の操作が規制される。すなわち、ヘルメット保持機構に保持されたヘルメットは、盗難防止機能をも有することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るヘルメット保持機構10が設けられる自動二輪車12の概略斜視説明図である。
自動二輪車12は、ボディ14を備え、このボディ14のフロント部14aには、フロントフォーク15を介してハンドル16が設けられる。ボディ14の下部側前後には、ハンドル16により操舵される前輪18aと、駆動力が付与される後輪18bとが設けられる。ボディ14の上部には、シート20が装着される。
フロントフォーク15の上部には、メインキー22が設けられるとともに、前記メインキー22に近接してヘルメット保持機構10が構成される。ヘルメット保持機構10は、ヘルメット24が自動二輪車12のメインキー22を覆う位置に保持されるように、配置部位が設定される。図2に示すように、ヘルメット24は、左右に顎ひも26a、26bを備えるとともに、前記顎ひも26aには、リング金具28が設けられる。
ヘルメット保持機構10は、メインキー22を操作するキー部材30が挿入されるシリンダ32を備える。このシリンダ32には、内部でキー部材30が回転されることによって進退自在なロッド34が設けられている。このロッド34の進出方向先端位置には、壁部36が設けられ、この壁部36には、前記ロッド34を挿入するための孔部38が形成される。
このように構成されるヘルメット保持機構10の動作について、以下に説明する。
先ず、乗員が自動二輪車12の運転を終了して、キー部材30をメインキー22から離脱させる。次いで、乗員は、ヘルメット24を取り外し、このヘルメット24の顎ひも26aに設けられているリング金具28をヘルメット保持機構10に対応して配置する。
具体的には、シリンダ32と壁部36との間であって、ロッド34の移動軌跡上にリング金具28の中空部が配置される。この状態で、乗員は、キー部材30をシリンダ32に挿入してこのキー部材30を所定の方向に回転させる。このため、シリンダ32内のロッド34が前進し、リング金具28内を通って壁部36の孔部38に挿入される。これにより、ヘルメット24は、ヘルメット保持機構10によって保持される(図3参照)。そして、乗員は、キー部材30をシリンダ32から離脱させた後、自動二輪車12から離れる。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、ヘルメット24は、ヘルメット保持機構10に保持された状態で、自動二輪車12のメインキー22を覆って配置されている。このため、ヘルメット保持機構10によるヘルメット24の保持を解除しなければ、外部からメインキー22にアクセスすることができない。
従って、ヘルメット保持機構10に保持されたヘルメット24は、自動二輪車12の盗難防止機能を有することができる。これにより、専用の盗難防止機構を不要にすることが可能になり、経済的であるという効果が得られる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るヘルメット保持機構10aが設けられる自動二輪車50の概略斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係るヘルメット保持機構10及び自動二輪車12と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3〜第5の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
自動二輪車50は、ボディ14のフロント部14aの側面にメインキー22が設けられるとともに、前記メインキー22の上方にヘルメット保持機構10aが構成される。
従って、第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様に、ヘルメット24がヘルメット保持機構10aに保持された状態で、前記ヘルメット24は、自動二輪車50のメインキー22を覆って配置されている。これにより、メインキー22に外部からアクセスすることができず、ヘルメット保持機構10aに保持されたヘルメット24は、盗難防止機能を有することが可能になる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るヘルメット保持機構10bが設けられる自動二輪車60の概略側面説明図である。
自動二輪車60は、車幅方向両側にステップ62を備えている。一方のステップ62には、クラッチペダル64が設けられるとともに、他方のステップ62には、ブレーキペダル66が設けられる。ヘルメット保持機構10bは、ボディ14に対し、例えば、クラッチペダル64が設けられている一方のステップ62の上方に構成される。
このため、ヘルメット24がヘルメット保持機構10bに保持された状態で、前記ヘルメット24は、自動二輪車60の操作系であるクラッチペダル64の操作を規制する位置に配置されている。これにより、ヘルメット24がヘルメット保持機構10bに保持された状態では、クラッチペダル64によるシフトチェンジ操作ができず、前記ヘルメット24は、盗難防止機能を有している。
なお、第3の実施形態では、クラッチペダル64による操作を阻止するために、このクラッチペダル64側にヘルメット保持機構10bが設けられているが、ブレーキペダル66側に前記ヘルメット保持機構10bを設けてもよい。従って、ヘルメット24は、ヘルメット保持機構10bに保持された状態で、ブレーキペダル66の操作を行うことができず、ブレーキ操作が規制される。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るヘルメット保持機構10cが設けられる自動二輪車70の一部平面説明図である。
自動二輪車70は、フロントフォーク15の上部側に位置して、フロントカウル72の一方の側部にヘルメット保持機構10cを設ける。このヘルメット保持機構10cは、ハンドル16を、例えば、矢印A方向に最大限転舵させた状態で、このハンドル16とフロントカウル72との間にヘルメット24を収容してこのヘルメット24を保持する。
従って、ヘルメット24がヘルメット保持機構10cに保持された状態で、ハンドル16は、矢印B方向への転舵が規制されている。このため、ヘルメット24がヘルメット保持機構10cに保持された状態では、自動二輪車70を直進させることができず、前記ヘルメット保持機構10cに保持された前記ヘルメット24は、盗難防止機能を有することが可能になる。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るヘルメット保持機構10dが設けられる自動二輪車80の概略斜視説明図である。
自動二輪車80は、メインスイッチを作動させるためのメインスイッチノブ82を備えるとともに、ヘルメット保持機構10dは、ヘルメット24がこのヘルメット保持機構10dに保持された状態で、前記ヘルメット24がメインスイッチノブ82を覆う位置に配置される。
これにより、ヘルメット保持機構10dに保持されているヘルメット24は、メインスイッチノブ82の操作を規制することができる。従って、ヘルメット保持機構10dに保持されたヘルメット24は、盗難防止機能を有することが可能になる。
また、自動二輪車80では、メインスイッチノブ82の他、種々の操作スイッチ類が設けられており、ヘルメット保持機構10dは、ヘルメット24が所定の操作スイッチを覆う位置に保持されるように、配置部位を設定することが可能である。
なお、ヘルメット保持機構10、10a〜10dは、上記の構成の他、一般的に採用されている種々の異なる構成を採用する。
本発明の第1の実施形態に係るヘルメット保持機構が設けられる自動二輪車の概略斜視説明図である。 前記ヘルメット保持機構の概略分解斜視図である。 前記ヘルメット保持機構にヘルメットが保持された状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るヘルメット保持機構が設けられる自動二輪車の概略斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るヘルメット保持機構が設けられる自動二輪車の概略側面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るヘルメット保持機構が設けられる自動二輪車の一部平面説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るヘルメット保持機構が設けられる自動二輪車の概略斜視説明図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c、10d…ヘルメット保持機構
12、50、60、70、80…自動二輪車
14…ボディ 16…ハンドル
22…メインキー 24…ヘルメット
28…リング金具 30…キー部材
32…シリンダ 34…ロッド
62…ステップ 82…メインスイッチノブ

Claims (5)

  1. 自動二輪車に対してヘルメットを保持させるための自動二輪車用ヘルメット保持機構であって、
    前記ヘルメットが前記自動二輪車のメインキーを覆う位置に保持されるように、前記ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることを特徴とする自動二輪車用ヘルメット保持機構。
  2. 自動二輪車に対してヘルメットを保持させるための自動二輪車用ヘルメット保持機構であって、
    前記ヘルメットが前記自動二輪車のハンドルの転舵を規制する位置に保持されるように、前記ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることを特徴とする自動二輪車用ヘルメット保持機構。
  3. 自動二輪車に対してヘルメットを保持させるための自動二輪車用ヘルメット保持機構であって、
    前記ヘルメットが前記自動二輪車の操作系の操作を規制する位置に保持されるように、前記ヘルメット保持機構の配置部位が設定されることを特徴とする自動二輪車用ヘルメット保持機構。
  4. 請求項3記載のヘルメット保持機構において、前記ヘルメットは、ステップを覆って保持されることを特徴とする自動二輪車用ヘルメット保持機構。
  5. 請求項3記載のヘルメット保持機構において、前記ヘルメットは、メインスイッチを覆って保持されることを特徴とする自動二輪車用ヘルメット保持機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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ITMI20131450A1 (it) * 2013-09-04 2015-03-05 Luca Galmarini Maniglia per motocili e simili
EP3766769A4 (en) * 2018-03-16 2022-03-16 Bosch Automotive Products (Suzhou) Co., Ltd. VEHICLE HOLDER, AND VEHICLE

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