JP2008159544A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの内側に勢いよく水が突入してしまうことを防止することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】カバー40をハウジング10に取り付けると、ハウジング10の後面10Aに接触する開口縁42Aに沿って設けられた遮水片66U,66Sが、後面10Aに形成された肉抜き部23U,23Sに差し込まれる。この遮水片66U,66Sによって、カバー40の開口縁42Aとハウジング10の後面10Aとの間の隙間が塞がれるから、カバー40の内側に勢いよく水が突入してしまうことを防止することができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、カバーを備えたコネクタに関する。
従来より、ハウジングから引き出された電線の束を所定の方向に屈曲させたり、引き出し部分を異物の衝突等から保護したりするためのカバーを備えたコネクタが知られている。このカバーは、例えば特許文献1に示すように、ハウジングの後面(電線が引き出される側の面)を覆う形状をなし、開口縁をハウジングの後面に接触させるようにして取り付けられている。
特開2005−209471公報
しかしながら、上記のようなカバーを備えたコネクタを、例えば自動車のエンジンルームの配線に用いた場合には、カバーの開口縁とハウジングの後面との間の隙間から、洗車用の高圧洗浄水が勢いよくカバーの内側に突入してしまうおそれがある。すると、例えば、防水を図るために電線の引出し口にゴム栓が圧着されているときには、このゴム栓に高圧洗浄水が勢いよく当たって、これを損傷させてしまう等の悪影響を及ぼすことが懸念されるため問題である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カバーの内側に勢いよく水が突入してしまうことを防止することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部に電線の端末部を収容可能とするハウジングと、前記ハウジングに形成された前記電線の引出し口を覆うようにして前記ハウジングに取り付けられるカバーと、前記カバーに形成され、前記ハウジングにおける前記引出し口が形成された領域の周囲を囲い込み可能な形状をなし、前記カバーが前記ハウジングに取り付けられると、このハウジングにおける前記引出し口が形成された引出し面に接触する開口縁と、前記カバーの開口縁に沿って設けられ、前記ハウジングとの取り付け方向前方へ突出する遮水片と、前記ハウジングの引出し面に形成され、前記遮水片を差し込み可能な差込凹部と、を備えるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記差込凹部は、ひけ防止のために形成された肉抜き部であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記カバーには、前記開口縁から前記カバーの外側へ屈曲された遮蔽壁が、前記開口縁に沿って設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記引出し口には、同引出し口と前記電線との間をシールするシール栓が嵌め込まれるようになっており、前記ハウジングには、前記シール栓における前記引出し口から突出した部分を囲んで保護する保護部が、前記引出し面から突出して設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記カバーは前記電線を包囲する筒状の保護部材を内側に挟んで保持可能な一対の半割部材からなり、この一対の半割部材における前記開口縁には、前記ハウジングの引出し面に設けられた突片に嵌合可能な位置決め用のスリットがそれぞれ形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記遮水片の外側の面には、その突出端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなすテーパ面が形成されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6に記載のものにおいて、前記突片は、前記カバーが前記ハウジングに取り付けられると同カバーの壁面に沿う形状をなし、前記突片と前記カバーの壁面とには、互いに係合するロック部が設けられているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のものにおいて、前記カバーは、このカバーの内部で前記電線を所定方向に屈曲させて同カバーに開口された電線導出口から同カバーの外部へ導出させるものであり、前記スリットは、前記開口縁における前記電線導出口側に設けられているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載のものにおいて、前記一対の半割部材には、同両半割部材が組み付けられると前記電線の束を囲い込み可能な形状となる一対の電線保持部が設けられ、前記一対の電線保持部のうち一方の電線保持部は、同一方の電線保持部が設けられた一方の半割部材における他方の半割部材との当接縁から同他方の半割部材との組み付け方向へ突出する一対の突出部を備え、他方の電線保持部は、前記一方の電線保持部の突出部と対応する一対の端部のうち少なくとも前記ハウジングとの取り付け方向前側の端部が、前記カバーを前記ハウジングに取り付ける際に前記一方の電線保持部の突出部が進出する経路から逃げて凹んだ形状をなしているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項8または請求項9に記載のものにおいて、前記一対の半割部材同士の当接縁部のうち前記電線が屈曲される側とは反対側の縁部には、同縁部から張り出す形状をなして前記電線の束の広がりを防ぐ電線収容片が設けられているところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載のものにおいて、前記電線収容片の外側の面には、同電線収容片の張出し端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなす傾斜面が形成されているところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項10または請求項11に記載のものにおいて、前記電線収容片は、前記一方の電線保持部が設けられた前記一方の半割部材に設けられるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
カバーをハウジングに取り付けると、ハウジングの引出し面に接触する開口縁に沿って設けられた遮水片が、引出し面に形成された差込凹部に差し込まれる。この遮水片によって、カバーの開口縁とハウジングの引出し面との間の隙間が塞がれるから、カバーの内側に勢いよく水が突入してしまうことを防止することができる。
また、遮水片はカバー側に設けられている。ここで、例えば、遮水片をハウジング側に設けた場合には、電線の端末部をハウジングの内部に収容する際、遮水片によって視界が遮られて作業が困難になるおそれがある。しかしながら、本発明のように遮水片をカバー側に設ければ、そのような事態を回避でき、電線の端末部をハウジングの内部に収容する作業を容易に行うことができる。
<請求項2の発明>
差込凹部は、ひけ防止のために形成された肉抜き部であるから、肉抜き部とは別に差込凹部を設ける場合に比べて、ハウジングを大型化させなくて済む。
<請求項3の発明>
カバーには、開口縁からカバーの外側へ屈曲された遮蔽壁が、開口縁に沿って設けられている。これにより、遮水片に加えて、遮蔽壁によっても水の突入が遮られるから、カバーの内側に勢いよく水が突入してしまうことをより確実に防止することができる。また、この遮蔽壁によって、ハウジングの引出し面に接触するカバーの開口縁の補強がなされる。
<請求項4の発明>
シール栓における引出し口から突出した部分は、引出し面から突出して設けられた保護部に囲まれて保護されるから、万が一カバー内に水が突入したとしても直接シール栓に当たることが回避され、もって水がシール栓に勢いよく当たって損傷してしまうことが防止される。
<請求項5の発明>
カバーをハウジングに取り付ける際には、一対の半割部材の開口縁に形成されたスリットをそれぞれハウジングの引出し面に設けられた突片に嵌合させて位置決めすることができる。これにより、遮水片をハウジングの差込凹部に差し込みつつ両半割部材の内側に保護部材を挟み込んでカバーの取り付けを行う際、半割部材の位置がずれ難いからその作業を行いやすい。
<請求項6の発明>
遮水片の外側の面には、その突出端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなすテーパ面が形成されている。これにより、カバーの取り付けを行う際、内側に保護部材を挟み込むために一対の半割部材を斜めに傾けたときに、遮水片が斜め外側から差込凹部に差し込まれやすくなるので、カバーの取り付け作業がさらに容易となる。
<請求項7の発明>
カバーがハウジングに取り付けると、突片がカバーの壁面に沿った状態になり、突片とカバーの壁面とに設けられたロック部が互いに係合する。したがって、ロック作業を別途行う必要がなく、カバーの取り付け作業が一層容易になる。
<請求項8の発明>
スリットは、カバーの開口縁における電線導出口側に設けられている。ここで、カバーにおける電線導出口側というのは、屈曲した電線の復元力を大きく受ける側、すなわち、カバーをハウジングに取り付ける際に大きな力を要する側であり、このようなところで位置決めがなされるからカバーの取り付け作業がより一層行いやすくなる。
<請求項9の発明>
カバーをハウジングに取り付ける際には、一方の電線保持部に備えられた一対の突出部の間に電線の束を押し込むことによってその広がりを防止でき、カバーの取り付け作業がより容易となる。
そして、他方の電線保持部の両端部のうち少なくともハウジングとの取り付け方向前側の端部が、一方の電線保持部の突出部が進出する経路から逃げて凹んだ形状をなしているから、この突出部と他方の電線保持部の端部とが接触することはなく、カバーの取り付け作業をスムーズに行うことができる。
<請求項10の発明>
一対の半割部材を組み付ける際には、電線収容片によって電線の束の広がりが防止される。これにより、両半割部材の組み付けの際の電線の噛み込みを防止できるから、カバーの取り付け作業をよりスムーズに行うことができる。
<請求項11の発明>
電線収容片の外側の面には、その張出し端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなす傾斜面が形成されているので、両半割部材の組み付け時に電線収容片が相手の半割部材の内側に入り込みやすく、カバーの取り付け作業がさらにスムーズに行われる。
<請求項12の発明>
カバーをハウジングに取り付ける際には、電線保持部と電線収容片とがともに設けられた一方の半割部材に電線を押し付けることにより、電線の束の広がりを確実に防止できる。したがって、電線収容片と電線保持部とがそれぞれ別の半割部材に設けられている場合に比べてカバーの取り付け作業を行いやすい。
以下、本発明の実施形態を図1〜図18によって説明する。本実施形態におけるコネクタは、大小2種類の端子金具30A,30Bが収容されるいわゆるハイブリッドタイプのハウジング10と、ハウジング10の後端部に取り付けられるカバー40とを備えて構成されている。以下、各構成部材において、図1の下側を前方、上側を後方、右側(電線32の引出し側)を右方、左側を左方として説明する。また、図2の上側を上方、下側を下方とする。
ハウジング10は合成樹脂材にて一体に形成され、横方向(図3の左右方向)に長い略直方体状をなし、複数の端子金具30A,30Bをそれぞれ収容可能な端子収容部11と、この端子収容部11の外周を取り囲む外壁部12とを備えている(図4参照)。端子収容部11と外壁部12との間における奥端位置には、ゴム材よりなるシールリング13が嵌着され、このシールリング13によって図示しない相手側ハウジングとの間のシールがなされるようになっている。
外壁部12は中空構造となっており、その内部には相手側ハウジングとの嵌合を助勢するためのスライドレバー14が収容されている。スライドレバー14は、ハウジング10の幅方向に長い長方形の板状をなすとともに、ハウジング10の幅方向両端部のいずれ側からでも外壁部12内に差し込み可能とされている。
端子収容部11の内部には、大型端子金具30Aが収容される大型キャビティ15Aと、小型端子金具30Bが収容される小型キャビティ15Bとが形成されている。小型キャビティ15Bは、図3に示すように、ハウジング10の上下方向3列に分けて幅方向に並列され、大型キャビティ15Aは、その両側方に上下に一対ずつ配されている。大小いずれのキャビティ15A,15Bも、ハウジング10の前後方向に貫通して形成されている(図4および図5参照)。
大型端子金具30Aおよび小型端子金具30Bは、ともに導電金属製の板材を折り曲げ加工して形成されたものであり、各端子金具30A,30Bのバレル部31には電線32がかしめ付けられている。そして、各端子金具30A,30Bが各キャビティ15A,15B内にそれぞれ収容されると、各キャビティ15A,15Bの後端の開口から電線32が後方へ引き出された状態になる。各キャビティ15A,15Bの後端の開口は本発明における引出し口16に該当し、以降この開口を引出し口16と称する。なお、大小いずれの端子金具30A,30Bも、各キャビティ15A,15Bに形成されたランス17と、ハウジング10に装着されたリテーナ18とに係止され、各キャビティ15A,15Bからの抜け止めが図られている。
各引出し口16には、電線32の被覆部分に嵌着されたゴム栓33(本発明のシール栓に該当する)が嵌め込まれている。このゴム栓33によって各引出し口16と各電線32との間がシールされており、各キャビティ15A,15B内への水の侵入を防いでいる。
各キャビティ15A,15Bの後側には、ゴム栓33を保護する保護壁19A,19B(本発明の保護部に該当する)がそれぞれ設けられている。各保護壁19A,19Bは、図4および図15にそれぞれ示すように、各キャビティ15A,15Bの引出し口16と同形の円筒状をなしてハウジング10の後面10A(本発明の引出し面に該当する)から後方へ突出して設けられている。なお、大型キャビティ15Aの後側に連設された保護壁を大型保護壁19A、小型キャビティ15Bの後側に連設された保護壁を小型保護壁19Bと称する。各大型保護壁19Aおよび小型保護壁19Bに囲まれることによって、各ゴム栓33における引出し口16から突出した部分、言い換えると、ハウジング10の後面10Aよりも突出した部分は保護されている。
ハウジング10の後面10Aには、4つの盛上部21が設けられている(図2および図3参照)。各盛上部21は、上下方向に長い長方形状をなして後面10Aから後方へ突出するとともに、その短手方向略半部分がハウジング10の側面からそれぞれ突出している。上下に配された盛上部21の間にはスライドレバー14に形成された逆挿入防止用突部22が入り込み可能となっており、スライドレバー14を差し込む際に、逆挿入防止用突部22が盛上部21の間に入り込む向きにすることにより、スライドレバー14の逆挿入が防止される。
また、ハウジング10の後面10Aには、ひけ防止のために肉抜き部23U,23Sが形成されている。肉抜き部23U,23Sは、3列に並べられた小型キャビティ15Bのうち最上列の小型キャビティ15Bの上側に設けられた上側肉抜き部23U、最下列の小型キャビティ15Bの下側に設けられた下側肉抜き部23Sであり、それぞれ小型キャビティ15Bの並列方向(ハウジング10の幅方向)に沿って横長の形状をなしている。上側肉抜き部23Uの上縁とハウジング10の上面および下側肉抜き部23Sの下縁とハウジング10の下面とは、それぞれの間にスライドレバー14の板厚寸法のほぼ2倍の間隔を空けて略平行をなしている。
上下肉抜き部23U,23Sには、隔壁24がそれぞれ4つずつ設けられている。隔壁24は、図3に示すように、並列する小型キャビティ15Bのうち両端に配された小型キャビティ15Bの位置に一対ずつと、その一対の隔壁24間を幅方向にほぼ均等に3分割する位置に一対ずつ配されている。この隔壁24によって、上下肉抜き部23U,23Sはそれぞれ5つずつに区画されている。
また、ハウジング10の後面10Aには、後述するカバー40と係合可能な突片25U,25Sが形成されている。突片25U,25Sは、大小キャビティ15A,15B群の周囲4箇所に設けられ、それぞれ大型キャビティ15Aの上下位置に配されている。上側に設けられた上側突片25Uは上側肉抜き部23Uの上縁に沿い、下側に設けられた下側突片25Sは下側肉抜き部23Sの下縁に沿って、それぞれ後方(カバー40との取り付け方向)へ張り出す薄板状をなしている。各突片25U,25Sは、ハウジング10の後面10Aに対して略垂直をなしている。各突片25U,25Sを上下方向から見ると、図2に示すように、前端(ハウジング10の後面10Aとの連結端)から後端(突出端)に向かって幅方向寸法が少しずつ小さくなる山型状をなしている。各突片25U,25Sは、前端縁が上下肉抜き部23U,23Sの両側縁よりもそれぞれ側方にはみ出した、言い換えると、大型キャビティ15Aよりも側方にはみ出した形状をなしている。
各突片25U,25Sには、ロック突部26(本発明のロック部に該当する)が設けられている。上側突片25Uのロック突部26は上方へ突出し、下側突片25Sのロック突部26は下方へ突出している。各ロック突部26は、各突片25U,25Sにおける突出端部に設けられ、その突出端縁の幅方向寸法と等しい幅方向寸法を備えている。
カバー40は合成樹脂からなり、ハウジング10の後端部に取り付けられると、全引出し口16を覆うようになっている。そして、各引出し口16から引き出されてカバー40内で屈曲された電線32は、カバー40に開口された電線導出口41を介してカバー40の斜め右後方に導出される(図1参照)。
カバー40の前端部には、開口部42が形成されている。この開口部42は、ハウジング10の後面10Aよりも一回り小さい略長方形をなし、全引出し口16の周囲を囲むことが可能な形状とされている。開口部42の開口縁42Aは、カバー40がハウジング10に取り付けられると、ハウジング10の後面10Aにおける引出し口16が形成された領域の周囲を囲い込んだ状態でハウジング10の後面10Aに接触するようになっている。
カバー40には、コルゲートチューブ44(本発明の保護部材に該当する)を保持可能なチューブ保持部45が備えられている。コルゲートチューブ44は蛇腹状の円筒形状をなし、電線32の束を一括して包囲するものである。チューブ保持部45は、コルゲートチューブ44を内嵌可能な円筒状をなし、その内周面は、コルゲートチューブ44の外周面に嵌合可能な凹凸形状とされている。チューブ保持部45は、右後側へ向かって延びる形状をなし、その右後端の開口が電線導出口41となっている(図1参照)。
このチューブ保持部45には、水抜き穴69が設けられている。この水抜き穴69は、チューブ保持部45の内周面に形成された複数の凹部のうちの1箇所に貫通形成され、チューブ保持部45の周方向に沿って長い形状をなしている。この水抜き穴69からカバー40内の水が外部へ排出可能であるとともに、コルゲートチューブ44が正しい位置に嵌め込まれているか否かを外部から目視できるようになっている。
カバー40は、上下に分割された一対の半割体46,47(本願の一対の半割部材に該当する)からなり、コルゲートチューブ44は両半割体46,47の間に挟まれて保持される。以下、半割体の構造については、両半割体46,47を合体した状態を基準とするとともに、各半割体において電線32を収容する側(互いに対向する側)を内側、その反対側を外側として説明する。
上下一対の半割体46,47は別体とされ、そのうち上側のものである第1半割体46(図5の上側に描かれた半割体)は、ハウジング10の幅方向に長い略平坦状をなす第1上板部46Uと、第1上板部46Uにおける後側縁(ハウジング10の後面10Aに接触する側とは反対側の縁)から略直角に内方へ立ち上がる第1後板部46Bと、第1上板部46Uにおける左側縁から内方へ立ち上がる第1左板部46Lと、第1上板部46Uの右側縁から斜め右後方へ延出する第1半筒部46Cと、第1半筒部46Cの前側であって第1上板部46Uにおける右側縁から内方へ立ち上がる第1右板部46Rとからなるものである。
一方、上下一対の半割体46,47のうち下側のものである第2半割体47(図5の下側に描かれた半割体)は、ハウジング10の幅方向に長い略平坦状をなす第2下板部47Sと、第2下板部47Sにおける後側縁(ハウジング10の後面10Aに接触する側とは反対側の縁)から略直角に内方へ立ち上がる第2後板部47Bと、第2下板部47Sにおける左側縁から内方へ立ち上がる第2左板部47Lと、第2下板部47Sの右側縁から斜め右後方へ延出する第2半筒部47Cと、第2半筒部47Cの前側であって第2下板部47Sにおける右側縁から内方へ立ち上がる第2右板部47Rとからなるものである。
第1半割体46と第2半割体47とが組み付けられると、第1左板部46L、第1後板部46B、第1半筒部46Cおよび第1右板部46Rの下縁(第1当接縁48Uと称する)と、第2左板部47L、第2後板部47B、第2半筒部47Cおよび第2右板部47Rの上縁(第2当接縁48Sと称する)とが当接し合うようになっている。
なお、第1半割体46と第2半割体47とが組み付けられた状態では、第1上板部46U、第1右板部46Rおよび第1左板部46Lの前縁が開口縁42Aの上側部分を構成し、第2下板部47S、第2右板部47Rおよび第2左板部47Lの前縁が開口縁42Aの下側部分を構成する。また、第1半筒部46Cが、チューブ保持部45の上側部分を構成し、第2半筒部47Cが、チューブ保持部45の下側部分を構成するとともに、第1半筒部46Cの右後端と第2半筒部47Cの右後端とが電線導出口41を構成する。
第2当接縁48Sの外側には、第2当接縁48Sに沿って上方へ張り出し、第1当接縁48Uの外側に重ねられる被せ部49が形成されている。
この被せ部49には、係止片51が形成されている。係止片51は、第2後板部47Bの左側寄り位置(傾斜部分)と、第2左板部47Lと、第2半筒部47Cの前後両側との計4箇所に設けられている(図7および図8参照)。各係止片51には、後述する係止突部52と係合可能な係止孔51Aが貫通形成されている。係止孔51Aは、第2左板部47Lに設けられた係止片51には1つ、それ以外の係止片51には2つずつ形成されている。
第1半割体46の第1当接縁48Uに沿う縁部には、係止孔51Aと係合可能な係止突部52が外側に突設されている(図9参照)。係止突部52は、それぞれ係止孔51Aに対応する位置、詳しくは、第1後板部46Bの左側寄り位置(傾斜部分)に2つ、第1左板部46Lに1つ、第1半筒部46Cの前後に一対ずつ形成されている。
また、第1当接縁48Uに沿う縁部には、その外側に被せられる第2半割体47の被せ部49の端縁に沿うように補強リブ53が立ち上げられている。補強リブ53は、第1右板部46Rおよび第1左板部46Lにおいては、前縁(開口縁42Aの短縁)に沿って延設されている(図10および図11参照)。また、第2半割体47の第2右板部47Rおよび第2左板部47Lの前縁(開口縁42Aの短縁)に沿って補強リブ53が設けられている。この補強リブ53によって、それぞれの縁部の補強がなされている。
第1半割体46および第2半割体47の内面には、図6および図7に示すように、前後方向へ延びる補強用の突条54がそれぞれ形成されている。この突条54は、第1上板部46Uおよび第2下板部47Sに形成され、左右方向(幅方向)にほぼ均等の間隔を空けて配されている。この突条54によって、第1半割体46および第2半割体47は、それぞれ内外方向(上下方向)の曲げに対する剛性が高められている。
第1半割体46と第2半割体47における開口縁42Aを構成する端縁には、これらをハウジング10に取り付ける際に、それぞれハウジング10に対して位置決めするためのスリット55U,55Sが形成されている。スリット55U,55Sは、各半割体46,47に2箇所ずつ形成されている。第1半割体46に形成された第1スリット55Uは、第1左板部46Lと第1上板部46Uとの間の角部および第1右板部46Rと第1上板部46Uとの間の角部に設けられ、第2半割体47に形成された第2スリット55Sは、第2左板部47Lと第2下板部47Sとの間の角部および第2右板部47Rと第2下板部47Sとの間の角部に設けられている。各スリット55U,55Sは、開口縁42A(前縁)から後方へ向かって細長く切り欠かれた形状をなしている。
第1上板部46Uおよび第2下板部47Sの前端部には、それぞれ一対ずつ第1ロック壁56Uおよび第2ロック壁56Sが形成されている。両ロック壁56U,56Sは、第1半割体46および第2半割体47がハウジング10に取り付けられたときに各突片25U,25Sと対応する部分に形成され、それぞれ幅方向に長い略長方形状をなして外側に膨出されている。そして、第1半割体46と第2半割体47とがそれぞれハウジング10に組み付けられると、第1ロック壁56Uは上側突片25Uに上方から被さるようにして配され、第2ロック壁56Sは下側突片25Sに下方から被さるようにして配される。第1ロック壁56Uおよび第2ロック壁56Sの中央位置には、それぞれ対応する各突片25U,25Sのロック突部26に係合可能なロック孔57(本発明におけるロック部に該当する)が板面方向に貫通形成されている。各ロック孔57は、幅方向に長い略長方形状をなしている。なお、第1ロック壁56Uの幅方向内側縁には孔部58が形成され、第2ロック壁56Sに比べて内外方向(上下方向)に若干撓み変形しやすくなっている。
第1上板部46Uと第2下板部47Sとの前縁(開口縁42Aにおける一対の長縁)には、それぞれ第1遮蔽壁59Uと第2遮蔽壁59Sとが設けられている。第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sは、幅方向両端部に形成されたロック壁56U,56S間にわたって連続して設けられている(図1および図8参照)。第1遮蔽壁59Uは第1上板部46Uの前縁から上側へ立ち上げられた壁状をなし、一方第2遮蔽壁59Sは第2下板部47Sの前縁から下側へ垂下された壁状をなしている。言い換えると、両遮蔽壁59U,59Sは、開口縁42Aからカバー40の外側へ屈曲された形状をなしている。
そして、両遮蔽壁59U,59Sは、それぞれ第1ロック壁56Uおよび第2ロック壁56Sの膨出寸法と等しい高さ寸法を備えている。両遮蔽壁59U,59Sの前面(ハウジング10の後面10Aと対向する側の面)は、ハウジング10に対する取り付け方向に対して略垂直をなす平坦な面とされ、カバー40がハウジング10に取り付けられると、両遮蔽壁59U,59Sの前面がハウジング10の後面10Aに対して略平行をなして対向し、面当たり可能となっている。
第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sの後側には、それぞれ一対ずつ補強壁61が設けられている。補強壁61は、第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sにおける一対のロック壁56U,56S寄りの位置に一対ずつ設けられ、第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sの後面から第1ロック壁56Uおよび第2ロック壁56Sの後端位置まで延設されている。補強壁61は、それぞれ第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sと同じ側へ立ち上げられ、その高さ寸法は、第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sの高さ寸法と等しい寸法とされている。
第1半割体46の第1当接縁48Uに沿う縁部には、図6および図9に示すように、電線収容片62が張り出し形成されている。電線収容片62は、第1後板部46Bの屈曲部分(左側の傾斜部分から右側の水平部分にわたる部分)に設けられて下方へ張り出す薄板状をなしている。電線収容片63は、幅方向(左右方向)に長い略長方形をなして第2後板部47Bの内面に沿って第2半割体47の内側に入り込み可能とされ、電線32の屈曲部分を内側に押さえ込み可能となっている(図18参照)。
電線収容片62の外側の面には、その張出し端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなす傾斜面62Aが形成されている(図5参照)。傾斜面62Aは、電線収容片62の左右方向の全幅にわたって設けられている。
第1半割体46および第2半割体47には、両半割体46,47が組み付けられると電線32の束を囲い込み可能な形状をなす一対の電線保持部63U,63Sが設けられている(図14参照)。一対の電線保持部63U,63Sは、図6および図7に示すように、それぞれ第1半筒部46Cおよび第2半筒部47Cの左端位置に形成されている。第1半筒部46Cに形成された第1電線保持部63U(本発明の一方の電線保持部に該当する)と、第2半筒部47Cに形成された第2電線保持部63Sとは、それぞれ第1半筒部46Cおよび第2半筒部47Cの内周面から内側に立ち上がって周方向に延びる壁状をなし、その立上り端縁(内縁)は、第1半筒部46Cおよび第2半筒部47Cの内周面と略平行をなす円弧形状をなしている。
第1電線保持部63Uは、図10〜図20に示すように、その前後方向両端部が第1当接縁48Uから下側(第2半割体47との組み付け方向)へ突出する一対の突出部64とされている。各突出部64は、先端に向けて少しずつ細くなる形状をなし、詳しくは、対向する一対の突出部64における互いに対向する側の縁同士は略平行をなし、対向側とは反対側の縁(外縁)は、第1半筒部46Cの内周面に沿う円弧形状をなしている。これにより、各突出部64の根元側は先端側に比べて強度が大きくされるとともに第2半筒部47C側への差し込みがスムーズに行われやすくなっている。一方、第2半割体47に形成された第2電線保持部63Sは、第2半筒部47Cの内周面のうち前後両縁部を残した略中央部分に形成されている(図13参照)。
そして、第1半割体46と第2半割体47とが組み付けられた状態では、図14に示すように、第1電線保持部63Uの両突出部64が第2電線保持部63Sの両端部の前側と後側とにそれぞれ差し込まれた状態になる。このとき、両突出部64の外縁は、第2半筒部47Cの内周面に沿うとともに、第1電線保持部63Uと第2電線保持部63Sの内縁によって電線32の束を囲い込み可能な略円形状が形成される。
第2電線保持部63Sの両端部のうち後側(図4の上側)の端部は、先端が上側(同左側)に向かって尖った形状をなしている。一方、前側(同下側)の端部65は、先端が前後方向に平らな形状をなし、後側の端部よりも下側(同右側)に引っ込んだ位置に形成されている。こうして、第2電線保持部63Sの前側の端部65は、第1半割体46と第2半割体47とを組み付ける際に、第1電線保持部63Uの前側の突出部64が進出する経路から逃げて凹んだ形状となっている。
さて、カバー40の開口縁42Aには、ハウジング10との取り付け方向前方へ突出する遮水片66U,66Sが設けられている。遮水片66U,66Sは、開口縁42Aを構成する4辺のうち一対の長縁、すなわち第1上板部46Uおよび第2下板部47Sの前縁に設けられ、第1上板部46Uの前縁に設けられた第1遮水片66Uおよび第2下板部47Sの前縁に設けられた第2遮水片66Sは、それぞれ第1上板部46Uおよび第2下板部47Sの幅方向ほぼ中央部分に形成されている(図8および図9参照)。
第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sは、それぞれ第1上板部46Uおよび第2上板部の前縁に沿って幅方向に長い長方形の薄板状をなしている。第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sの幅方向寸法(長手方向の寸法)は、第1遮蔽壁59Uおよび第2遮蔽壁59Sの幅方向寸法よりも若干小さい寸法とされ、それぞれ小型キャビティ15Bが並列されている範囲にわたって形成されている。
第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sには、ハウジング10の肉抜き部23U,23Sの隔壁24を差し込み可能な逃し部67が設けられている。逃し部67は、各隔壁24の幅方向の厚さ寸法よりも若干大きい幅寸法を備えて両遮水片66U,66Sの前縁から開口縁42Aまで切り欠かれた形状をなしている。逃し部67は、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sのうち隔壁24に対応する位置に4箇所ずつ設けられ、詳しくは、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sの幅方向両端部と、その間をほぼ3等分する位置2箇所とに設けられている(図6および図7参照)。これにより、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sは、上側肉抜き部23Uおよび下側肉抜き部23Sの各隔壁24を各逃し部67に差し込みつつ、上側肉抜き部23Uおよび下側肉抜き部23Sにそれぞれ差し込み可能となっている。
また、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sの前端部における幅方向両端の角部と、逃し部67を挟む角部とにはそれぞれ丸みが付されており、肉抜き部23U,23Sへの差し込みがスムーズに行われるようになっている。
そして、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sには、第1半割体46および第2半割体47の内面に形成された突条54が延設されている。各突条54は、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sの各逃し部67間における幅方向ほぼ中央位置に延出している。これにより、両遮水片66U,66Sの内外方向(上下方向)の曲げに対する剛性が高められている。
第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sは、図10に示すように、ともに前端(突出端)へ向かって上下方向(図10の左右方向)の厚さ寸法が小さくなる形状をなしている。第1遮水片66Uの上面には、前端に向かって上側から下側へ向かう傾斜をなす第1テーパ面68Uが形成され、第2遮水片66Sの下面には、前端に向かって下側から上側へ向かう傾斜をなす第2テーパ面68Sが形成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
カバー40をハウジング10に組み付ける際には、図15に示すように、ハウジング10の後面10Aを上側に向けて設置し、第1半割体46と第2半割体47とをそれぞれ上方からハウジング10に接近させる。そして、図16に示すように、第1半割体46の第1スリット55Uおよび第2半割体47の第2スリット55Sをそれぞれ上側突片25Uおよび下側突片25Sに差し込み可能な位置に合わせる。
次いで、第1半割体46の第1スリット55Uをハウジング10の上側突片25Uに差し込み、第1半割体46をハウジング10に対して位置決めする。すると、第1遮水片66Uの突出端部が、上側肉抜き部23Uに斜めに差し込まれた状態になる。このとき、第1遮水片66Uの突出端部に形成された第1テーパ面68Uにより、第1遮水片66Uの突出端部は上側肉抜き部23Uの上縁に引っ掛かることなく、スムーズに差し込まれるようになっている。
そして、第1スリット55Uと上側突片25Uとによって位置決めされた第1半割体46を、さらに内面が上方に開くよう斜めに傾けて、電線32の束に予め外嵌されたコルゲートチューブ44の端末部を第1半筒部46Cに嵌め込む。すると、電線32の束のうちコルゲートチューブ44からハウジング10の後面10A側に露出した部分が、第1電線保持部63Uの突出部64間に押し付けられた状態となる。これにより、電線32の束は、組み付けの際に第1半筒部46Cの外側にはみ出してしまうことがないよう第1電線保持部63U内に収められた状態になる。
次に、第2半割体47を、その内面が若干上方に開く斜めの姿勢に傾けつつ、第2スリット55Sを下側突片25Sに嵌め込み、ハウジング10に対して位置決めする。すると、第2遮水片66Sの突出端部が下側肉抜き部23Sに差し込まれた状態になる。このとき、第1遮水片66Uと同様、第2遮水片66Sの突出端部にも第2テーパ面68Sが形成されているから、その差し込みがスムーズに行われる。
そして、第2半筒部47Cをコルゲートチューブ44の端末部に嵌合させつつ、第1当接縁48Uと第2当接縁48Sとが当接するよう両半割体46,47を接近させていく。このとき、第1半割体46側に押し付けられた電線32の束が外側にはらみ出そうとしても電線収容片62によってそれを阻まれるようになっている。このように、電線32の束は、第1電線保持部63Uの突出部64のみならず電線収容片62によっても第1半割体46の外側へはみ出してしまうことを規制されて第1半割体46側に収容されているから、第1半割体46から外側にはみ出して第1当接縁48Uと第2当接縁48Sとの間に噛み込まれてしまうことが防止される。
また、第1当接縁48Uと第2当接縁48Sとが閉じるように第1半割体46と第2半割体47とを接近させると、両半割体46,47はそれぞれ第1スリット55Uおよび第2スリット55Sの位置を略支点として回動する。このとき、第1電線保持部63Uの前側(組み付け作業時には下側)の突出部64と、第2電線保持部63Sの前側(同下側)の端部65とは、ともに上方から下方へ移動する経路を描く。ここで、第2電線保持部63Sの前側の端部65は、図13に示すように、組み付け時に第1電線保持部63Uの前側の突出部64と上下方向に重なり合う位置まで突出しておらず、第1電線保持部63Uの前側の突出部64と接触しない位置に引っ込んだ形状とされているから、第1電線保持部63Uと第2電線保持部63Sとが組み付け時に接触してしまうことはない。
また、第1半割体46と第2半割体47とを接近させると、第2半割体47の被せ部49が第1半割体46の縁部に被さっていき、係止片51の先端が係止突部52に乗り上げるのに伴って係止片51が外側へ弾性撓みし、係止片51の先端が係止突部52を乗り越えると同時に係止片51が弾性復帰して係止孔51Aが係止突部52に嵌まった状態となる(図14参照)。こうして、第1半割体46と第2半割体47とは、複数箇所において互いに係止した状態となる。
同時に、各突片25U,25Sの板面に対して斜め外側に傾いていた各ロック壁56U,56Sが各突片25U,25Sの板面に対してほぼ平行な姿勢となり、ロック壁56U,56Sのロック孔57がハウジング10のロック突部26に嵌合する(図18参照)。これにより、カバー40がハウジング10に対して正規の取り付け状態にロックされる。このように、第1半割体46および第2半割体47を組み付けたときには、第1上板部46Uと第2下板部47Sとが、ハウジング10の後面10Aに対して略垂直方向をなす姿勢(言い換えると第1上板部46Uと第2下板部47Sとがそれぞれ上側突片25Uおよび下側突片25Sの板面に沿う姿勢)になり、それに伴ってカバー40とハウジング10とがロックされた状態になるから、別途ロック作業を行う必要はなく、またロック作業終了までの一連の作業の流れが良い。
カバー40を組み付けた後には、水抜き穴69を見ることにより、コルゲートチューブ44がチューブ保持部45に正しく嵌合しているか否かを確認することができる。そして、万が一コルゲートチューブ44が正しく嵌合されていない場合には、カバー40を組み付け直すことができ、コルゲートチューブ44が正しく嵌合されないで保持力が不足したまま留め置かれることが回避される。
なお、カバー40がハウジング10に取り付けられた状態では、各ロック壁56U,56Sの側方にハウジング10の盛上部21が配された状態となる。この盛上部21により、各ロック壁56U,56Sの側縁に異物が接触することが防がれ、もってロックが不用意に解除されてしまうことが防止される。
そして、カバー40の正規の取り付け状態においては、第1当接縁48Uと第2当接縁48Sとが互いに突き当たるとともに、カバー40の開口縁42Aがハウジング10の後面10Aに接触した状態となっている。また、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sは、それぞれ上側肉抜き部23Uおよび下側肉抜き部23Sに完全に差し込まれ、カバー40の開口縁42Aとハウジング10の後面10Aとの間の隙間を塞いだ状態となっている。
なお、カバー40をハウジング10に取り付ける際には、両半割体46,47に比較的大きな力が作用するけれども、両半割体46,47は、それぞれ突条54、補強リブ53、遮蔽壁59U,59Sおよび補強壁61によって補強されており、そのような力に対して十分な耐久性を備えたものとなっている。
また、本実施形態においては、第1スリット55Uおよび第2スリット55Sは、各半割体46,47の幅方向にそれぞれ一対ずつ設けられるとともに、ハウジング10における第1スリット55Uおよび第2スリット55Sに対応する位置すべてに突片25U,25Sが設けられているから、電線32を上記の説明とは反対方向に導出させるべくカバー40の向きを反対にして組み付けることができる。そして、どちらの方向に電線32を導出させても、電線導出口41が配されている側(電線32を押えるために大きな力を要する側)において両半割体46,47の位置決めをそれぞれ行うことができるから、組み付け作業を容易に行うことができる。
さて、上記のコネクタを自動車のエンジンルーム内の配線に用いた場合には、洗車に伴って高圧洗浄水が勢いよくコネクタに衝突することがある。このとき、コネクタに向かって飛び散り、ハウジング10の後面10Aとカバー40の開口縁42Aとの間に勢いよく飛び込んだ洗浄水は、遮水片66U,66Sに突き当たる。これにより、ハウジング10の後面10Aとカバー40の開口縁42Aとの間の隙間に飛び込んだ洗浄水が、カバー40の内側に飛び散ってしまうことが防止される。
そして万が一、洗浄水がカバー40の内部に入ったとしても、その洗浄水は遮水片66Uまたは66Sにぶつかって勢いが殺されているから、ゴム栓33を損傷させてしまうほどの被害を生じさせることはない。
また、洗浄水に多少の勢いが残っていたとしても、各ゴム栓33は各保護壁19A,19Bによって保護されているから、直に洗浄水の衝突を受けることがなく、ゴム栓33の損傷は確実に防止される。なお、この保護壁19A,19Bの高さ寸法(ゴム栓33のうち保護される部分の高さ寸法)は、ハウジング10の後面10Aとカバー40の開口縁42Aとの間の隙間寸法よりも大きくされているから、隙間から斜め方向に水が飛んできてもゴム栓33に直接当たり難い。
さらに、カバー40の開口縁42Aには遮蔽壁59U,59Sが設けられているから、洗浄水の大半はまずこの遮蔽壁59U,59Sに衝突することになる。これにより、カバー40の開口縁42Aとハウジング10の後面10Aとの間の隙間に洗浄水が勢いよく飛び込んでしまうことがより確実に回避される。そして、遮蔽壁59U,59Sは、遮水片66U,66Sの幅方向にわたって連続した壁状をなしており、遮水片66U,66Sに形成された逃し部67もこの遮蔽壁59U,59Sによってカバー40されているので、遮水性はより高められている。
また、カバー40内に浸入した水滴は、チューブ保持部45の凹部に形成された水抜き穴69を通って外側へ排出されるから、カバー40内に溜まりにくい。
なお、ハウジング10の側面に向かって飛び散る洗浄水は、ハウジング10の盛上部21に衝突してカバー40内へ飛び散ることが防がれる。万が一ハウジング10の側方からカバー40内に水が飛び散ったとしても、その内側に配された大型保護壁19Aの周面に衝突するので、勢いを保ったまま内部に飛び込んでしまうことはない。
以上説明したように本実施形態によれば、カバー40をハウジング10に取り付けると、ハウジング10の後面10Aに接触する開口縁42Aに沿って設けられた遮水片66U,66Sが、後面10Aに形成された肉抜き部23U,23Sに差し込まれる。この遮水片66U,66Sによって、カバー40の開口縁42Aとハウジング10の後面10Aとの間の隙間が塞がれるから、カバー40の内側に勢いよく水が突入してしまうことを防止することができる。
また、遮水片66U,66Sはカバー40側に設けられている。ここで、例えば、遮水片をハウジング側に設けた場合には、端子金具30A,30B(電線32の端末部)を各キャビティ15A,15Bに収容する際、遮水片によって視界が遮られて作業が困難になるおそれがある。しかしながら、本実施形態のように、遮水片66U,66Sをカバー40側に設ければそのような事態を回避でき、端子金具30A,30Bをキャビティ15A,15B内に収容する作業を容易に行うことができる。
そして、ひけ防止のために形成された肉抜き部23U,23Sに遮水片66U,66Sを差し込むようにしているから、肉抜き部23U,23Sとは別に遮水片66U,66Sを差し込みための差込凹部をハウジング10の後面10Aに設ける場合に比べて、ハウジング10を大型化させなくて済む。
また、カバー40には、開口縁42Aからカバー40の外側へ屈曲された遮蔽壁59U,59Sが、開口縁42Aに沿って設けられている。これにより、遮水片66U,66Sに加えて、遮蔽壁59U,59Sによっても水の突入が遮られるから、カバー40の内側に勢いよく水が突入してしまうことをより確実に防止することができる。また、この遮蔽壁59U,59Sによって、ハウジング10の後面10Aに接触するカバー40の開口縁42Aの補強がなされる。
また、ゴム栓33における引出し口16から突出した部分は、ハウジング10の後面10Aから突出して設けられた保護壁19A,19Bに囲まれて保護されるから、万が一カバー40内に水が突入したとしても直接ゴム栓33に当たりにくくなり、もって水がゴム栓33に勢いよく当たって損傷してしまうことが防止される。
また、カバー40をハウジング10に取り付ける際には、一対の半割体46,47の開口縁42Aに形成されたスリット55U,55Sをそれぞれハウジング10の後面10Aに形成された突片25U,25Sに嵌合させて位置決めすることができる。これにより、遮水片66U,66Sをハウジング10の肉抜き部23U,23Sに差し込みつつ両半割体46,47の内側にコルゲートチューブ44を挟み込んで組み付ける作業を行いやすい。
また、遮水片66U,66Sの外側の面には、その突出端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなすテーパ面68U,68Sが形成されている。これにより、カバー40の取り付けの際に、内側にコルゲートチューブ44を挟み込むために一対の半割体46,47を斜めに傾けたときに、遮水片66U,66Sが斜め外側から肉抜き部23U,23Sに差し込まれやすくなるので、カバー40の取り付け作業がさらに容易となる。
また、カバー40がハウジング10に取り付けられて突片25U,25Sがカバー40のロック壁56U,56Sに沿った状態になると、突片25U,25Sとカバー40のロック壁56U,56Sとに設けられたロック突部26とロック孔57とが互いに係合する。したがって、ロック作業を別途行う必要がなく、カバー40の取り付け作業が一層容易となる。
また、スリット55U,55Sは、カバー40の開口縁42Aにおける電線導出口41側に設けられている。ここで、カバー40における電線導出口41側というのは、屈曲した電線32の復元力を大きく受ける側、すなわち、カバー40をハウジング10に取り付ける際に大きな力を要する側であり、このようなところで位置決めがなされるからカバー40の取り付け作業がより行いやすくなる。
また、カバー40をハウジング10に取り付ける際には、第1電線保持部63Uに備えられた一対の突出部64の間に電線32の束を押し込むことによって、その広がりを防止できるから、カバー40の取り付け作業がより容易となる。このとき、コルゲートチューブ44の端末部を第1半筒部46C側に押えることによって、電線32の束を第1電線保持部63Uに押し込むことができるので、電線32の束を指でまとめてはみ出しを規制しつつ作業をしなくてよいからより一層作業は容易である。
また、一対の半割体46,47を組み付ける際には、電線収容片62によって電線32の束の広がりが防止される。これにより、両半割体46,47の組み付けの際の電線32の噛み込みを防止できるから、カバー40の取り付け作業を容易に行うことができる。
また、電線収容片62の外側の面には、その張出し端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなす傾斜面62Aが形成されているので、両半割体46,47の組み付け時に電線収容片62が第2半割体47の内側に入り込みやすく、カバー40の取り付け作業をスムーズに行うことができる。
また、カバー40をハウジング10に取り付ける際には、第1電線保持部63Uと電線収容片62とがともに設けられた側の第1半割体46に電線32を押し付けることにより、電線32の束の広がりを確実に防止できる。したがって、例えば電線収容片が第1半割体に、第1電線保持部が第2半割体に設けられている場合に比べてカバー40の取り付け作業を行いやすい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、一対の半割体46,47は別体とされているが、これに限らず、例えば半割体同士をヒンジを介して連結し、単一部品として金型成型したものであってもよい。
(2)上記実施形態では、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sは、それぞれハウジング10の後面10Aに形成された肉抜き部23U,23Sに差し込まれるようになっているが、これに限らず、多少ハウジングは大型化するかもしれないが、遮水片を差し込むための差込凹部を肉抜き部とは別に形成してもよい。
(3)上記実施形態では、開口縁42Aには、それぞれ第1遮蔽壁59Uと第2遮蔽壁59Sとが設けられているが、必ずしも遮蔽壁は設けられていなくてもよい。また、第1遮蔽壁59Uと第2遮蔽壁59Sとは、それぞれ幅方向両端部に形成された両ロック壁間にわたって連続して設けられているが、これに限らず、例えば、遮水片の逃し部の位置を避けた位置において切り離された複数の壁からなるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、ハウジング10の後面10Aには、ゴム栓33を保護する保護壁19A,19Bが設けられており、ゴム栓33の損傷が確実に防止されているが、必ずしも保護壁は設けられていなくてもよい。
(5)上記実施形態では、一対の半割体46,47の間にコルゲートチューブ44が挟まれて保持されるようになっているが、カバーはコルゲートチューブを保持しないものであってもよい。また、その場合には、カバーは半割体からなるものではなく、一体のものであってもよい。
(6)上記実施形態では、開口縁42Aには、位置決めするためのスリット55U,55Sが形成されているが、例えば、他に位置決め手段を設ける等すれば、このようなスリットを設けなくてもよい。
(7)上記実施形態では、第1遮水片66Uおよび第2遮水片66Sの突出端部の外面にテーパ面68U,68Sが形成され、肉抜き部23U,23Sにスムーズに差し込まれるようになっているが、必ずしもテーパ面は形成されていなくてもよい。
(8)上記実施形態では、スリット55U,55Sは第1半割体46と第2半割体47とにそれぞれ2箇所ずつ、計4箇所に形成されているが、これに限らず、例えば、スリットは第1半割体と第2半割体における電線導出口側に1箇所ずつ、計2箇所のみに形成されていてもよい。
(9)上記実施形態では、電線保持部63U,63Sが設けられ、第1半割体46と第2半割体47とを組み付ける際に、電線32の束が広がってしまうことが防がれているが、これに限らず、電線保持部は設けられなくてもよい。また、第1電線保持部63Uは、その前後両端部のうち前側の端部65の先端が、後側の端部の先端の位置よりも引っ込んだ形状とされているが、これに限らず、組み付けの際に引っ掛かりを生じたとしても、例えば前側の端部の先端が後側の端部の先端の位置と等しい位置まで突出していてもよい。
(10)上記実施形態では、電線収容片62が設けられて、第1半割体46と第2半割体47との組み付けの際の電線32の噛み込みが防がれているが、これに限らず、電線収容片は設けられていなくてもよい。また、電線収容片62は、第1電線保持部63Uが設けられた第1半割体46に設けられているが、これに限らず、第2半割体側に設けられていてもよい。
(11)上記実施形態では、電線収容片62の外側の面に傾斜面62Aが形成され、両半割体46,47の組み付け時に電線収容片62が第2半割体47の内側に入り込みやすくされているが、必ずしも傾斜面は形成されていなくてもよい。
本実施形態におけるコネクタの平面図 ハウジングの外観斜視図 ハウジングの背面図 ハウジングの側断面図 第1半割体および第2半割体の外観斜視図 第1半割体の外観斜視図 第2半割体の外観斜視図 第2半割体を下側から見た平面図 第1半割体を下側から見た平面図 第1半割体および第2半割体を右側から見た側面図 第1半割体および第2半割体を左側から見た側面図 第1半割体および第2半割体を左側から見た一部切欠側面図 第1半割体と第2半割体とが組み付けられる様子を表す一部切欠側面図 第1半割体と第2半割体とが組み付けられた状態を表す一部切欠側面図 第1半割体および第2半割体をハウジングに取り付ける前の状態を表す側断面図 第1半割体および第2半割体をハウジングに対して位置決めする様子を表す側断面図 第1半割体の遮水片がハウジングの肉抜き部に差し込まれた様子を表す側断面図 カバーがハウジングに取り付けられた状態を表す側断面図
符号の説明
10…ハウジング
10A…後面(引出し面)
16…引出し口
19A…大型保護壁(保護部)
19B…小型保護壁(保護部)
23U…上側肉抜き部(肉抜き部)
23S…下側肉抜き部(肉抜き部)
25U…上側突片(突片)
25S…下側突片(突片)
26…ロック突部(ロック部)
32…電線
33…ゴム栓(シール栓)
40…カバー
41…電線導出口
42A…開口縁
44…コルゲートチューブ(保護部材)
46…第1半割体(一方の半割部材)
47…第2半割体(他方の半割部材)
55U…第1スリット(スリット)
55S…第2スリット(スリット)
56U…第1ロック壁(カバーの壁面)
56S…第2ロック壁(カバーの壁面)
57…ロック孔(ロック部)
59U…第1遮蔽壁(遮蔽壁)
59S…第2遮蔽壁(遮蔽壁)
62…電線収容片
62A…傾斜面
63U…第1電線保持部(一方の電線保持部)
63S…第2電線保持部(他方の電線保持部)
64…突出部
65…前側の端部
66U…第1遮水片(遮水片)
66S…第2遮水片(遮水片)
68U…第1テーパ面(テーパ面)
68S…第2テーパ面(テーパ面)

Claims (12)

  1. 内部に電線の端末部を収容可能とするハウジングと、
    前記ハウジングに形成された前記電線の引出し口を覆うようにして前記ハウジングに取り付けられるカバーと、
    前記カバーに形成され、前記ハウジングにおける前記引出し口が形成された領域の周囲を囲い込み可能な形状をなし、前記カバーが前記ハウジングに取り付けられると、このハウジングにおける前記引出し口が形成された引出し面に接触する開口縁と、
    前記カバーの開口縁に沿って設けられ、前記ハウジングとの取り付け方向前方へ突出する遮水片と、
    前記ハウジングの引出し面に形成され、前記遮水片を差し込み可能な差込凹部と、
    を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記差込凹部は、ひけ防止のために形成された肉抜き部であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記カバーには、前記開口縁から前記カバーの外側へ屈曲された遮蔽壁が、前記開口縁に沿って設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記引出し口には、同引出し口と前記電線との間をシールするシール栓が嵌め込まれるようになっており、
    前記ハウジングには、前記シール栓における前記引出し口から突出した部分を囲んで保護する保護部が、前記引出し面から突出して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記カバーは前記電線を包囲する筒状の保護部材を内側に挟んで保持可能な一対の半割部材からなり、
    この一対の半割部材における前記開口縁には、前記ハウジングの引出し面に設けられた突片に嵌合可能な位置決め用のスリットがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記遮水片の外側の面には、その突出端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなすテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記突片は、前記カバーが前記ハウジングに取り付けられると同カバーの壁面に沿う形状をなし、
    前記突片と前記カバーの壁面とには、互いに係合するロック部が設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記カバーは、このカバーの内部で前記電線を所定方向に屈曲させて同カバーに開口された電線導出口から同カバーの外部へ導出させるものであり、
    前記スリットは、前記開口縁における前記電線導出口側に設けられていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記一対の半割部材には、同両半割部材が組み付けられると前記電線の束を囲い込み可能な形状となる一対の電線保持部が設けられ、
    前記一対の電線保持部のうち一方の電線保持部は、同一方の電線保持部が設けられた一方の半割部材における他方の半割部材との当接縁から同他方の半割部材との組み付け方向へ突出する一対の突出部を備え、
    他方の電線保持部は、前記一方の電線保持部の突出部と対応する一対の端部のうち少なくとも前記ハウジングとの取り付け方向前側の端部が、前記カバーを前記ハウジングに取り付ける際に前記一方の電線保持部の突出部が進出する経路から逃げて凹んだ形状をなしていることを特徴とする請求項8に記載のコネクタ。
  10. 前記一対の半割部材同士の当接縁部のうち前記電線が屈曲される側とは反対側の縁部には、同縁部から張り出す形状をなして前記電線の束の広がりを防ぐ電線収容片が設けられていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のコネクタ。
  11. 前記電線収容片の外側の面には、同電線収容片の張出し端に向かって外側から内側へ向かう傾斜をなす傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
  12. 前記電線収容片は、前記一方の電線保持部が設けられた前記一方の半割部材に設けられることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のコネクタ。
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