JP2008159137A - 光記録再生方法、光記録再生装置、光記録媒体 - Google Patents

光記録再生方法、光記録再生装置、光記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】光記録媒体の記録層の設計の自由度を高めながらも、正確に光記録再生できるようにする。
【解決手段】光記録再生装置100によってレーザー光Zを照射して、3層以上の記録層を有する光記録媒体1を記録再生する光記録再生方法であって、光記録媒体1が光記録再生装置100にマウントされた際に、レーザー光Zを利用して光記録媒体1の記録層の位置を計測するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光によって再生が可能な記録層を複数備える光記録媒体、及びこの光記録媒体を記録再生する光記録再生方法に関する。
現在、デジタル動画コンテンツの視聴やディジタルデータの記録のために、CD−DA、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD+/−RW、DVD−RAM等が広く利用されている。一方で近年、動画の高精細化や扱うディジタルデータの大容量化に対応するために、CD、DVDよりも大容量の動画やデータを収録できる、いわゆる次世代型DVDの商品化が始まってきている。次世代型DVDの規格の一つであるBlu−rayDisc(BD)規格に基づく記録媒体は、開口数0.65の対物レンズを用いて1層当たり25GBの容量を確保している。他の次世代型DVD規格であるHD−DVDでは、開口数0.65の対物レンズを用いて1層当たり15〜20GBのデータ容量を確保している。
動画やコンピューターデータの容量は今後もますます増大することが予想される。そのため、次世代型DVD規格でも、その記録層の数を増やしてディスク全体の容量を増大させる、いわゆる多層型光記録技術が提案されている。例えばBD規格のディスクでは、ディスク一面あたり6層〜8層の記録層を設けることで、200GBもの超大容量を実現する技術が提案されている(非特許文献1及び2参照)。
また、BD規格では、記録層が2層のものが既に商品化されている。2層のBD規格に基づく記録媒体は、その規格において記録層の位置が規定されており、2層の内の一つの記録層は、光入射表面から100μmの位置に配置され、他の記録層は、この記録層から光入射表面側に約25μm離れた位置(光入射表面から75μmの位置)に配置される。
BD規格対応の光記録再生装置は、1層の記録媒体であれば光入射表面から100μmの位置に焦点を合わせればよく、又2層の記録媒体であれば光入射表面から75μmと100 μmの位置に焦点を合わせればよい。つまり、規格に準拠した光ピックアップ機構を有すれば、問題なく記録媒体への記録再生が可能になる。
I. Ichimura et. al., Appl. Opt., 45, 1794-1803 (2006) K. Mishima et. al., Proc. of SPIE, 6282, 62820I (2006)
ところで、光記録媒体の記録層を3層以上にする場合は、クロストークや表面の指紋等の影響がさらに大きくなるため、設計がより複雑になる。また、L0記録層と、このL0記録層に隣接するL1記録層の層間距離は可能な限り離しておくほうが信号特性が良好になる。一方、層間距離を離しすぎると、光入射表面から最も近い記録層が、この光入射表面に接近してしまうので、指紋等の影響を受けやすくなる。また、3層以上の記録層の間におけるクロストークを低減させる為には、記録層の間隔を互いに異ならせることが必要である。従って、3層以上の光記録媒体の場合、層間距離やスペーサー材料の選定を含めて、信号品質に影響を与える要素が複雑に絡み合う結果、各記録層の位置を複数の製造会社間で共通化することが難しいという問題があった。
しかしながら、各記録層の位置を、製造会社側で任意に設定すると、光記録再生装置側では、挿入されたブルーレイ・ディスクの各記録層の位置が分からないため、フォーカスを掛ける作業に時間を要してしまうという問題が発生し得る。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、光記録媒体の設計の自由度を高めることを可能にし、光記録再生時の動作遅延やエラーを低減可能な光記録再生方法を提供することを目的とする。
本発明者らの鋭意研究によって上記目的を以下の手段によって達成される。
(1)光記録再生装置によってレーザー光を照射して、3層以上の記録層を有する光記録媒体を記録再生する光記録再生方法であって、前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記レーザー光を利用して前記光記録媒体の前記記録層の位置を計測することを特徴とする光記録再生方法。
(2)前記光記録再生装置が備える対物レンズを動かすことで前記レーザー光のビームスポットを積層方向に移動させ、前記レーザー光の反射光を利用して前記記録層の位置を計測することを特徴とする上記(1)記載の光記録再生方法。
(3)前記レーザー光の前記反射光の光量に基づいて、前記記録層の位置を計測することを特徴とする上記(2)記載の光記録再生方法。
(4)前記レーザー光のフォーカスエラー信号を利用して、前記記録層の位置を計測することを特徴とする上記(2)記載の光記録再生方法。
(5)前記光記録媒体における前記記録層には、前記光記録再生装置が前記レーザー光を利用して前記記録層の位置を計測するための計測専用領域が設けられていることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか記載の光記録再生方法。
(6)前記計測専用領域が、前記レーザー光のビームスポットよりも大きいフラット面を有することを特徴とする上記(5)記載の光記録再生方法。
(7)前記光記録媒体の前記記録層には、前記記録層の位置情報が予め記録されており、前記光記録媒体がマウントされた際に、前記光記録再生装置は、前記記録層の位置を計測することに加えて、前記光記録媒体に記録された前記位置情報を読み出すことを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれか記載の光記録再生方法。
(8)前記光記録再生装置は、複数の前記光記録媒体を識別する身元識別情報及び前記光記録媒体の記録層の位置情報を予め記憶していると共に、前記光記録媒体には前記身元識別情報が予め記録されており、前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記光記録再生装置は、前記記録層の位置を計測することに加えて、前記光記録媒体の前記身元識別情報を読み出して、前記身元識別情報に基づいて前記位置情報を参照することを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれか記載の光記録再生方法。
(9)3層以上の記録層を有する光記録媒体に対してレーザー光を照射して記録再生する光記録再生装置であって、前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記レーザー光を利用して前記光記録媒体の前記記録層の位置を計測する計測手段を備えることを特徴とする光記録再生装置。
(10)光レーザー光の照射による記録再生が可能な記録層を3層以上有する光記録媒体であって、前記記録層には、前記レーザー光の照射によって前記記録層の位置を計測する計測専用領域が設けられていることを特徴とする光記録媒体。
本発明によれば、光記録媒体の記録層の位置を含めた設計の自由度が高められ、各種光記録媒体に対して高品質の記録再生を実現できるという優れた効果を奏し得る。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る光記録再生方法を実現する光記録媒体1及び光記録再生装置100が示されている。この光記録再生装置100は、モータ102、光ピックアップ106、リニア駆動機構108を備える。モータ102は光記録媒体1を回転駆動する。光ピックアップ106は、ビームスポットを光記録媒体1に照射して情報の光記録再生を行う。リニア駆動機構108は、光ピックアップ106を光記録媒体1の半径方向に直線駆動する。なお、この光記録媒体1は情報を記録する記録層を複数備えた多層記録媒体である。
光ピックアップ106は、レーザー光源120、対物レンズ122、ハーフミラー124、光検出装置126、レンズ駆動コイル128を備え、レーザー光Zの焦点を光記録媒体1の記録層に合わせる。
レーザー光源120は光記録再生用のレーザー光Zを発生させる半導体レーザーである。対物レンズ122は、レーザー光Zの焦点を絞って微細なビームスポットを形成し、記録層に照射する。ハーフミラー124は、記録層からの反射光を取り出して光検出装置126に導く。光検出装置126はフォトディテクタであり、レーザー光Zの反射光を受光し、電気信号に変換する。レンズ駆動コイル128は、対物レンズ122を光軸方向及びトラッキング方向に移動させる。
更に光記録再生装置100は、制御装置として、レーザーコントローラ130、フォーカスコントローラ132、トラッキングコントローラ134、リニアコントローラ136、モータコントローラ138、変復調回路140、光記録再生コントローラ142を備える。レーザーコントローラ130は、変復調回路140及び光記録再生コントローラ142の指示に基づいて光ピックアップ106のレーザー光源120を駆動制御する。フォーカスコントローラ132は、光検出装置126から送信された電気信号に基づいてフォーカスエラー(FE)を検出し、このフォーカスエラーを利用して、レンズ駆動コイル128をフォーカス方向(光軸方向)に駆動制御する。トラッキングコントローラ134は、光検出装置126から送信された電気信号に基づいてトラッキング誤差を検出し、このトラッキング誤差を利用して、レンズ駆動コイル128をトラッキング方向に駆動制御する。このトラッキングコントローラ134は、トラッキング誤差情報を光記録再生コントローラ142及びリニアコントローラ136に伝達する機能も有している。従って、レンズ駆動コイル128によるトラッキング制御と、リニアコントローラ136による光ピックアップ106全体のリニア駆動によって、ビームスポットを記録トラックに追従させることができる。リニアコントローラ136は、リニアモータ等によって構成されるリニア駆動機構108を駆動制御し、光ピックアップ106を光記録媒体1の半径方向にスライドさせる。モータコントローラ138は、モータ102の回転速度を制御するものであり、ここではゾーンCLV方式によって光記録媒体1を回転させる。CLV方式は、光記録媒体1上における光ピックアップ106の移動線速度が一定、つまり光記録媒体1の内周から外周に向かって回転数を次第に遅く制御する記録方式である。ゾーンCLVでは、更に光記録媒体1の記録層を内周からいくつかの領域(ゾーン)に分けて、そのゾーンごとにCLV方式で記録するものである。
変復調回路140は、変調機能と復調機能を有しており、復調機能としては、光検出装置126から送信された電気信号をデジタル信号に復調して、光記録再生コントローラ142に伝達する。変調機能としては、光記録再生コントローラ142から送信された記録用のデジタル信号をパルス変調して、変調後の電気信号をレーザーコントローラ130に伝達する。光記録再生コントローラ142は、制御装置全体を統合的に制御するものであり、特に図示しないCPUやバッファメモリを用いて、各種コントローラやドライバ等を制御すると共に、ホストコンピュータとの間で光記録再生情報の入出力を行う。
更に光記録再生コントローラ142は、位置実測処理部142A、位置情報取得部142B、位置情報修正部142Cを備える。
位置実測処理部142Aは、光記録媒体1がマウントされた際に、光ピックアップ106(レーザー光Z)を利用して光記録媒体1の記録層の位置を計測する。具体的には、レンズ駆動コイル128を利用して対物レンズ122を光軸方向に移動させ、その間のレーザー光Zの反射光の光量、フォーカスエラー信号の少なくとも一方を検出することで、記録層の位置を計測する。なお、反射光の光量とフォーカスエラー信号の双方を用いて計測することも可能である。
反射光量に基づいて記録層の位置を計測する為には、光検出装置126から送信される電子信号を用いる。レーザー光Zのビームスポットが、光記録媒体1の厚さ方向に移動すると、反射光の光量が変動する。光量の変動は各記録層を通過する度にピークが得られる。従って、光量のピーク値が得られた時のビームスポットの位置が、各記録層の位置に相当する。
フォーカスエラーに基づいて記録層の位置を計測する際には、フォーカスコントローラ132から送信されるフォーカスエラーを用いる。フォーカスエラー信号は、各記録層を通過する毎にS字曲線が得られる。従って、このS字曲線の対称性を利用して該S字の中間を算出し、これを各記録層の位置とする。従って、この位置実測処理部142Aでは、反射光量とフォーカスエラー信号の双方を利用して、それぞれで記録層の位置を実測し、互いの実測結果を照合させることで明らかな計測ミスを排除して、記録層の位置を決定するようにしている。なお、ここでは反射光量とフォーカスエラーの双方を用いる場合を示したが、これらの一方を用いて実測するようにしてもよく、又記録層の位置を実測可能な他の手法を採用しても良い。
位置情報取得部142Bは、光記録媒体1がマウントされた際に、この光記録媒体1に予め記録されている位置情報を読み出す。位置情報修正部142Cは、位置実測処理部142Aで計測された記録層の位置と、光記録媒体1から読み出された位置情報の双方を利用して、最適な修正位置情報を算出する。この修正位置情報を利用して、目的の記録層に対してフォーカス制御を行う。
なお、この光記録再生装置100では、レーザー光Zの波長λが400〜410nmに設定されており、このレーザー光Zの初期再生パワーが0.3〜2.0mWに設定される。また、光ピックアップ106における対物レンズ122の開口数NAは0.70〜0.90に設定されている。従って、レーザー光Zのスポット径(λ/NA)は、444nm〜586nmとなっている。
光記録媒体1に情報を記録するには、記録パワーによってレーザー光源120からレーザー光Zを発生させ、ビームスポットを光記録媒体1の特定の記録層に照射する。一方、情報を再生するには、再生パワーによってレーザー光源120からレーザー光Zを発生させ、このレーザー光Zを光記録媒体1の記録層に照射して再生を行う。光記録再生のいずれにしろ、レーザー光Zは記録層で反射され、光ピックアップ106を介して取り出されて光検出装置126で電気信号となる。この電気信号は変復調回路140を経てデジタル信号となる。
次に、この光記録再生装置100の再生に用いられる光記録媒体1について説明する。まず図2(A)に示されるように、この光記録媒体1は外形が約120mm、厚みが約1.2mmとなる円盤状の媒体である。図2(B)に拡大して示されるように、この光記録媒体1は4つの記録層を有する多層媒体であり、基板10と、基本記録層となるL0記録層20と、第1スペーサー層30と、第1多層化記録層となるL1記録層22と、第2スペーサー層32と、第2多層化記録層となるL2記録層24と、第3スペーサー層34と、第3多層化記録層となるL3記録層26と、カバー層36と、ハードコート層38がこの順に積層されて構成される。
基板10は、厚さ約1.1mmのとなる円盤状の部材であり、その素材として例えば、ガラス、セラミックス、樹脂等の種々の材料を用いることができる。ここではポリカーボネート樹脂を用いている。なお、樹脂としてはポリカーボネート樹脂以外にも、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等を採用することも出来る。中でも加工や成型の容易性から、ポリカーボネート樹脂やオレフィン樹脂が好ましい。また、基板10における記録層側の面には、用途に応じて、グルーブ、ランド、ピット列等が形成される。
第1〜第3スペーサー層30、32、34、カバー層36及びハードコート層38は、全て光透過性を有しており、外部から入射されるレーザー光を透過するようになっている。この結果、ハードコート層38の光入射表面38Aから入射されるレーザー光Zを用いれば、L0〜L3記録層20、22、24、26の全てに対する情報の光記録再生が可能となっている。
第1〜第3スペーサー層30、32、34は、L0〜L3記録層20、22、24、26の間に積層されており、各記録層20、22、24、26との間を離間させる機能を有する。各スペーサー層30、32、34の光入射表面38A側表面には、グルーブ(ランド)、ピット列等が形成されている。第1〜第3スペーサー層30、32、34の材料は様々なものを用いることが出来るが、レーザー光Zを透過させる為に光透過性材料を用いる必要がある。例えば、紫外線硬化性アクリル樹脂を用いることも好ましい。
この光記録媒体1では、第1スペーサー層30の厚みが17μm、第2スペーサー層32の厚みが20μm、第3スペーサー層34の厚みが13μmに設定されている。このように、スペーサー層30、32、34の厚みを互いに異ならせることで、再生信号の干渉が低減して、読み取り信号のノイズを低減させることができる。なお、ハードコート層38の厚みは2μm、カバー層36の厚みは48μmに設定されている。
従って、この光記録媒体1では、光入射表面38AからL3記録層26までの距離は約50μm、光入射表面38AからL2記録層24までの距離は約63μm、光入射表面38AからL1記録層22までの距離は約83μm、光入射表面38AからL0記録層20までの距離は約100μmとなっている。基本記録層であるL0記録層20は、光入射表面38Aから90μm〜110μmの位置に配置されると共に、記録容量が25GBに設定される。従って、基本記録層は、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc)の規格に整合していることになる。一方、多層化記録層であるL1〜L3記録層22、24、26については、基本記録層(L0記録層20)に対して平行に配置される。つまり、多層化記録層は、基本記録層に追加されてこの光記録媒体1を多層化構造にする。
L0記録層20に対して情報の光記録再生を行う場合には、L1〜L3記録層22、24、26を介してL0記録層20にレーザー光Zを照射する。同様に、L1記録層22に対して情報の光記録再生を行う場合には、L2、L3記録層24、26を介してL1記録層22にレーザー光Z2を照射する。L2記録層24に対して情報の光記録再生を行う場合には、L3記録層26を介してL2記録層24にレーザー光を照射する。L3記録層26に対して情報の光記録再生を行う場合には、他の記録層を介することなく、L3記録層26にレーザー光Zを直接照射する。
図3(A)に示されるように、光記録媒体1は、クランピングエリア70、トランジションエリア80、インフォメーションエリア90などに分けることができる。各記録層20、22、24、26はこのインフォメーションエリア90に対応しており、更に詳細に、計測専用領域93、リードイン領域94、データ領域96、リードアウト領域98などに区分けすることができる。なお、基本記録層となるL0記録層20については、計測専用領域93の更に内周側にバーストカッティング領域(BCA)92を有している。なお、ここでは内周から外周に向かってリードイン領域94、データ領域96、リードアウト領域98が順番に配置されている場合を示すが、この配置順序は情報の記録方向(スパイラル方向)によって正反対になる。つまり、外周から内周に向かって情報を記録する場合には、外周から内周に向かってリードイン領域94、データ領域96、リードアウト領域98が順番に配置されることになる。
更に本光記録媒体1は、図3(B)に示されるように、各記録層20、22、24、26のリードイン領域94に、L0〜L3記録層20、22、24、26の位置情報62が記録される。本実施形態では位置情報62として各記録層の光入射面38Aからの距離、即ち、L0記録層20:100μm、L1記録層22:83μm、L2記録層24:63μm、L3記録層26:50μm、という情報が含まれる。なお、ここではリードイン領域94に位置情報62を記録する場合を示すが、リードアウト領域98や、BCA92に記録してもよい。なお、各記録層20、22、24、26の記録密度等の情報は、バーストカッティング領域(BCA)92、リードイン領域94、又はリードアウト領域98に予め記録されている。
計測専用領域93は、レーザー光Zのビームスポットよりも大きいフラット面となっている。フラット面とは、ビームスポット直径よりも小さい幅となるグルーブ/ランドや、ピット等の形成が回避された面を意味している。これにより、位置実測処理部142Aが光ピックアップ106(レーザー光Z)を利用してL0〜L3記録層20、22、24、26の位置を計測する際に、記録層の凹凸によって反射光量やフォーカスエラー信号にズレが生じることを抑制でき、記録層の正確な位置を実測できるようになる。
また、L0〜L3記録層20、22、24、26の各データ領域96の情報保持形態は、利用者による書き込みが可能ないわゆる記録型となっている。記録型の場合、詳細には、一度データを書き込んだエリアに再度データの書き込みが出来ない追記型と、データを書き込んだエリアに対してデータを消去し、再度書き込みが可能な書換型があるが、いずれであっても構わない。又、記録層20、22、24、26において、データの保持形態を互いに異ならせることも可能である。
図4に示されるように、基板10及び第1〜第3スペーサー層30、32、34の表面には螺旋状のグルーブ42(ランド44)が形成されており、このグルーブ42が各記録層20、22、24、26の記録トラックとなる。L0記録層20及びL2記録層24のグルーブ42の螺旋方向は同一方向に設定されており、L1記録層22及びL3記録層26のグルーブ42の螺旋方向は、L0記録層20及びL2記録層24と反対に設定されている。L0〜L3記録層20、22、24、26には記録膜が形成されている。グルーブ42は、データ記録時におけるレーザー光Zのガイドトラックとしての役割を果たし、このグルーブ42に沿って進行するレーザー光Zのエネルギー強度が変調される事によって、グルーブ42上の記録層20、22、24、26に記録マーク46が形成される。なお、データ保持態様が追記型の場合は、この記録マーク46が不可逆的に形成され、消去することが出来ない。一方、データ保持態様が書き換え型の場合は、記録マーク46が可逆的に形成され、消去及び再形成可能となっている。ここではグルーブ42上に記録マーク46を形成する場合を示したが、ランド44上に形成しても良く、グルーブ42とランド44の双方に形成することも可能である。なお、ここでは記録型を示すが、本発明は再生専用型の記録層に適用することもできる。なお、既述のとおり、記録層20、22、24、26の計測専用領域93には、このグルーブ42(ランド44)は形成されていない。
次に、この光記録再生装置100による光記録媒体1の光記録再生方法について説明する。
ホストコンピュータから記録情報が光記録再生コントローラ142に入力されると、記録を開始するために、レーザーコントローラ130、フォーカスコントローラ132、トラッキングコントローラ134、リニアコントローラ136、モータコントローラ138等が制御される。更に、光記録再生コントローラ142は、位置実測処理部142Aによって、各記録層20、22、24、26の位置を実測する。具体的には、図5(A)に示されるように、対物レンズ122の径方向位置を、平坦な計測専用領域93に合わせてから、この対物レンズ122を光軸方向に移動させる。対物レンズ122の移動に伴って、レーザー光ZのビームスポットSPが、L0記録層20からL3記録層26に向かって積層方向に移動する。この結果、図5(B)に示されるように、位置実測処理部142Aでは、光検出装置126及びフォーカスコントローラ132から送信される光量信号KSとフォーカスエラー信号FEを得る。光量信号KSには、各記録層20、22、24、26を通過する毎にピークPが形成される。従って、このピークPが検出されたときのビームスポットSPの位置が、各記録層20、22、24、26の実測位置となる、フォーカスエラー信号FEには、各記録層20、22、24、26のを通過する毎にS字曲線Tが形成される。このS字曲線Tは対称性を有するので、このS字曲線Tの中間地点が各記録層20、22、24、26の実測位置となる。従って、これらの2種類の実測位置を照合させて明らかな計測ミスを排除した後、両実測位置の平均値を記録層20、22、24、26の実測位置として採用する。
その後、位置情報取得部142Bは、光記録媒体1におけるL0記録層20のインフォメーションエリア90にあるBCA92及びリードイン領域94を順次読み出して、リードイン領域94に記載されている位置情報62を参照する。この結果、光記録再生装置100は、各記録層20、22、24、26の位置情報を光記録媒体1から直接取得することができる。
次いで、位置情報修正部142Cでは、位置情報取得部142Bによって光記録媒体1から読み出された位置情報62と、位置実測処理部142Aで実測された各記録層20、22、24、26の実測位置の双方を利用して修正位置情報を算出する。具体的には、光記録媒体1から読み出された位置情報62を基準にして、実測位置を参考に修正を加えて、これを修正位置情報とする。
情報の記録を開始する記録層として、仮にL3記録層26が選定された場合、予め認識した修正位置情報に基づいて、対物レンズ122を光軸方向にフォーカス制御し、このL3記録層26にレーザー光Zの焦点を合わせる。修正位置情報は、各記録層20、22、24、26の位置が極めて高精度に反映されているので、これを認識した状態でフォーカス制御でき、最初から正確に焦点が合う。その後、L3記録層26で記録の試行作業を行うと共に、試行完了後、記録を開始する目標記録トラックに光ピックアップ106を位置決めして記録を開始する。結果として、L3記録層26に対する記録開始時のフォーカス時間を大幅に短縮することが出来る。
記録の際、ホストコンピュータから提供された記録情報は、変復調回路140によって変調されてパルス信号となり、レーザーコントローラ130に入力される。この結果、記録パワーに設定されたレーザー光源120から所定のレーザー光Zがパルス照射され、ビームスポットがL3記録層26に入射して情報が記録される。
記録作業中、レーザー光Zの反射光は、ハーフミラー124を介して光検出装置126で電気信号に変換される。この電気信号を参考にして、フォーカスコントローラ132、トラッキングコントローラ134、及びリニアコントローラ136が、光ピックアップ106及びリニア駆動機構108を随時制御する。例えば、フォーカスコントローラ132では継続的にフォーカスエラーを検出し、ビームスポットの焦点がL3記録層26からずれている場合には、レンズ駆動コイル128を制御して対物レンズ122を光軸方向に移動させて焦点を合わせる。また、トラッキングコントローラ134は、トラッキング誤差、即ち、ビームスポットがグルーブ42に正確に追従しているか否かを検出し、グルーブ42からずれている場合にはレンズ駆動コイル128を移動させると共に、リニアコントローラ136を介して光ピックアップ106全体を移動させて、グルーブ42に追従させる。これにより、グルーブ42内に正確に情報を記録していくことが可能になる。
その後、L3記録層26のデータ領域96が情報で満たされることで、L2記録層24に移行する場合、予め認識した修正位置情報に基づいて、対物レンズ122を光軸方向にフォーカス制御し、このL2記録層24にレーザー光Zの焦点を合わせる。レーザー光Zの焦点を最初から略正確に合わせることができる。次いで、L2記録層24で記録の試行作業を行うと共に、試行完了後、記録を開始する目標記録トラックに光ピックアップ106を位置決めし、指定された記録密度によって記録を開始する。このようにして、L0〜L3記録層20、22、24、26に対する光記録再生を行う。
本第1実施形態の光記録再生方法によれば、3層以上に多層化された光記録媒体1がマウントされても、各記録層20、22、24、26に対して素早くフォーカス制御を掛けることが可能になっている。特に、光記録媒体1の記録層20、22、24、26の位置を実測してから、記録を開始することができるので、最初から精度の高いフォーカス制御が可能になる。また、光記録媒体1に記録されている位置情報62も併せて利用しているので、実測における計測ミスを排除することも可能になる。更に光記録媒体1側には、フラット面となる計測専用領域93が確保されているので、レーザー光Zをこの計測専用領域93に照射することで、記録層20、22、24、26の位置を正確に検出することができるようになっている。
また、本実施形態を採用することで、光記録媒体1の各記録層の位置を、製造会社側で自在に設定することができる。この結果、光記録再生装置100に依存することなく、光記録媒体1の設計の自由度を高めることが出来る。例えば本光記録媒体1のように、各製造会社が、各記録層20、22、24、26の層間距離を互いに異ならせるような工夫を独自に行ったとしても、光記録再生装置100側は各記録層20、22、24、26の位置をその都度入手できるので、正確な光記録再生処理が可能になる。
例えば、3層以上の光記録媒体では、特定の記録層を再生している最中に、隣接する記録層からの反射光が、光ピックアップ106に同時に入り込んでノイズとなり、信号品質が低下する場合が多い。従って、製造会社は、隣接層からのクロストークを低減させるために、層間の距離を一定以上離すことを希望する。更に製造会社は、3層以上の記録層間の多重反射による共焦点クロストークも存在するので、既に述べたように各スペーサー層の厚みを同じにすることは出来る限り避けたいと考える。また、各記録層の反射率を各層で異ならせる場合、その中で反射率が最も高い記録層(一般的には光入射表面38Aから最も遠いL0記録層20)に隣接する記録層は、この隣接層からの反射光量が大きくなるため、できるだけ距離を離して配置する方が良い。結果として、3層以上の光記録媒体1における層間距離は、記録層やスペーサー層に用いる素材、光入射表面38Aの表面処理方法など、様々な要因が考慮して設定しなければならない。
また、記録層が光入射表面38Aに近づくに連れて、光記録媒体1の信号品質は、光入射表面38Aの傷や埃、指紋などの汚れに対して敏感に変動する。従って、信号品質を安定させるには、カバー層36の厚みも一定以上必要となる。一方、光入射表面38Aから見た各記録層の深さによって、球面収差を補正する必要も生じてくるので、この球面収差補正の範囲を考慮すると、記録層間の距離を離すことにもある程度の限界がある。また、光記録媒体1を製造すると、その外形に反りや傾き(チルト)が少なからず発生するので、これらの形状誤差によって生じるコマ収差もディスク構造を決める重要な因子となる。具体的には、レーザーの波長λとレンズのNA、そしてカバー層の厚みtとすると、コマ収差 ∝ (t×NA)/λ となり、カバー層36の厚みtが大きくなると、コマ収差は比例して大きくなるため、チルトマージンに大きな影響を及ぼす。
以上のことから、3層以上の光記録媒体1の場合、カバー層やスペーサー層の膜厚等は信号特性に非常に大きな影響を与える。従って、最適な記録層を開発したとしても、カバー層やスペーサー層の膜厚を規格として固定した場合、この膜厚との相性が合わないため、特性的に優れた記録層を採用できない不具合も生じかねない。
このように、3層以上の光記録媒体1の場合、複数の製造会社間で記録層の位置を統一させることは、事実上困難な状況にある。そこで本実施形態の光記録再生方法を採用すれば、各製造会社がスペーサー層の膜厚や記録層の特性を自由に設計しても、光記録再生装置100側もそれに対応できる。結果、高機能の光記録媒体1を普及させることができる。
なお、本実施形態では、光記録媒体1において、表面から90μm〜110μmに位置するL0記録層20に位置情報62が記録されているので、ブルーレイ・ディスク規格に準拠した光記録再生装置100であれば、位置情報62を確実に読み出すことができる。更にこの光記録媒体1では、複数の記録層20、22、24、26のリードイン領域94に全記録層の位置情報62が記録されることで、位置情報62が多重化されている。従って、特定の記録層において何らかのトラブルで位置情報62が読み出せない場合であっても、他の記録層で読み出すことが可能になる。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る光記録再生法を実現する光記録媒体201及び光記録再生装置300について説明する。なお、光記録媒体201及び光記録再生装置300に関しては、第1実施形態で示した光記録媒体1及び光記録再生装置100と同一又は類似する構造、部材等について図中又は説明文の符号の下二桁を一致させることで詳細な説明を省略する。
この光記録再生装置300の光記録再生コントローラ342は、位置実測処理部342A、位置情報修正部342Cを備えているが、第1実施形態の位置情報取得部に代えて、位置情報蓄積部360Aと媒体身元照合部360Bを更に備えている。位置情報蓄積部360Aには、図7に示されるように、複数の光記録媒体の身元識別情報362と、この身元識別情報362に対応する光記録媒体の記録層の位置情報364が記憶手段に蓄積されている。身元識別情報362は、製造会社が提供する光記録媒体の種類を特定する情報であり、いわゆる製造会社自体の識別情報と、個々の記録媒体の種類を識別するID等の組み合わせによって構成される。位置情報364は、各光記録媒体に含まれる複数の記録層の光入射表面からの位置となる。この身元識別情報362及び位置情報364は、外部から更新できるようになっている。
媒体身元照合部360Bは、マウントされた光記録媒体から身元識別情報を読み出し、更にこの身元識別情報に基づいて、位置情報蓄積部360Aに記憶されている同一の身元識別情報362及びこれに対応する位置情報364を取得する。この結果、光記録媒体の記録層の位置情報364を予め認識することが可能になる。
次に光記録媒体201について説明する。この光記録媒体201は、第1実施形態と同様にL0記録層〜L3記録層220、222、224、226を備えて構成される。光入射表面238AからL3記録層226までの距離は約50μm、光入射表面238AからL2記録層224までの距離は約63μm、光入射表面238AからL1記録層222までの距離は約83μm、光入射表面238AからL0記録層220までの距離は約100μmとなっている。基本記録層であるL0記録層220については、光入射表面238Aから90μm〜110μmの位置に配置されると共に、記録容量が25GBに設定される。結果、基本記録層はブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc)の規格に整合している。
図7(A)に示されるように、光記録媒体201の各記録層220、222、224、226は、インフォメーションエリア290として、計測専用領域293、リードイン領域294、データ領域296、リードアウト領域298等を備える。なお、L0記録層220のインフォメーションエリア290に限っては、最内周側にバーストカッティング領域(BCA)292も配置されている。更にこの光記録媒体201は、図7(B)に示されるように、L0記録層220のBCA292には、身元識別情報262が記録されている。身元識別情報262は、光記録媒体201の製造会社及び個々の光記録媒体の種類を識別するものである。なお、ここではBCA292に身元識別情報262を記録する場合を示すが、リードイン領域294やリードアウト領域298に記録してもよい。
次に、この光記録再生装置300による光記録媒体201の情報光記録再生方法について説明する。
ホストコンピュータから記録情報が光記録再生コントローラ342に入力されると、媒体身元照合部360BがL0記録層220のインフォメーションエリア290にあるBCA292を読み出して身元識別情報262を取得する。その後、媒体身元照合部360Bが、この身元識別情報262に基づいて、位置情報蓄積部360Aに記憶されている同一の身元識別情報362及びこれに対応する位置情報364を参照する。この結果、光記録再生装置300では、光記録媒体201の全記録層220、222、224、226の位置情報364を予め得ることが出来る。
その後、位置実測処理部342Aによって、各記録層220、222、224、226の位置を実測する。具体的には、対物レンズ322の径方向位置を、光記録媒体200の計測専用領域293に合わせ、この対物レンズ322を光軸方向に移動させる。対物レンズ322の移動に伴って、レーザー光Zのビームスポットが、L0記録層220からL3記録層226に向かって積層方向に移動する結果、光検出装置326及びフォーカスコントローラ332から光量信号とフォーカスエラー信号が位置実測処理部342Aに送信される。これらの情報を利用して、各記録層220、222、224、226の実測位置を検出する。
位置情報修正部342Cでは、媒体身元照合部360Bによって抽出された位置情報364と、位置実測処理部342Aで実測された各記録層220、222、224、226の実測位置の双方を利用して修正位置情報を算出する。
目的の記録層に対して情報の記録を開始する場合、予め取得した修正位置情報に基づいて、対物レンズ322を光軸方向にフォーカス制御し、この記録層にレーザー光Zの焦点を合わせる。光記録媒体201を実際に計測して得た位置を利用しているので、最初から正確に焦点を合わせることができる。結果、フォーカス時間を大幅に短縮することが出来る。その後、目的の記録層で記録の試行作業を行うと共に、試行完了後、記録を開始する記録トラックに光ピックアップ306を位置決めして記録を開始する。
本第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、3層以上に多層化された光記録媒体201に対して、各記録層220、222、224、226に素早くフォーカス制御を掛けることが可能となる。特に、光記録媒体201に実際に記録されている身元識別情報262と、光記録再生装置300に記録されている身元識別情報362及び位置情報364を照合させるので、位置情報364を取得が素早くなる。特に、身元識別情報262は情報量を小さく出来るので、読み出しの確実性が高いBCA292にこの身元識別情報262を保持させることが出来る。結果、記録層を多層化した際であっても、より確実に位置情報364を取得することが可能になる。
なお、これらの本実施形態では、記録層の位置を実測することに加えて、光記録媒体に記録された位置情報も利用する場合に限って示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、光記録媒体を光記録再生装置にマウントした後に、光ピックアップを用いて光記録媒体を厚さ方向にスキャンして全ての記録層の実測位置を取得し、この実測位置のみを用いて、記録層に対するフォーカス制御を行うことも好ましい。
また、上記実施形態では、光記録媒体の計測専用領域が完全にフラット面となる場合に限って示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、図9に示されるように、ビームスポットSPの直径よりも大きい幅Wを有するグルーブ又はランドを形成しておき、このグルーブ又はランドの上面又は底面を利用して記録層の位置を実測しても良い。また、必ずしも計測専用領域を設ける必要はなく、リードイン領域等を利用して記録層の位置を実測しても良い。また、本実施形態の光記録再生方法では、光記録媒体が記録型であって、この光記録媒体に対して情報を記録する場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、光記録媒体が再生専用であって、この光記録媒体を再生する場合にも適用することができる。即ち、本発明は光記録媒体に情報を記録する場合に限られない。
尚、本発明の光記録再生方法及びその装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、レーザー光によって光記録再生を行う各種分野に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る光記録媒体及び光記録再生装置の全体構成を示す図 同光記録媒体の構成を示す拡大図 同光記録媒体の情報保持構造を示す図 同光記録媒体のグルーブ構造を示す拡大断面図 同光記録再生装置で記録層の位置を実測する状態を示す図 本発明の第2実施形態に係る光記録媒体及び光記録再生装置の全体構成を示す図 同光記録再生装置が保持する身元識別情報及び位置情報の例を示す図 同光記録媒体の情報保持構造を示す図 同光記録媒体の計測専用領域の他の構造を示す拡大図
符号の説明
1、201 光記録媒体
92、292 BCA
94、294 リードイン領域
96、296 データ領域
98、298 リードアウト領域
100、300 光記録再生装置
142、342 光記録再生コントローラ
142A、342A 位置実測処理部
142C、342C 位置情報修正部
360A 位置情報蓄積部
360B 媒体身元照合部

Claims (10)

  1. 光記録再生装置によってレーザー光を照射して、3層以上の記録層を有する光記録媒体を記録再生する光記録再生方法であって、前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記レーザー光を利用して前記光記録媒体の前記記録層の位置を計測することを特徴とする光記録再生方法。
  2. 前記光記録再生装置が備える対物レンズを動かすことで前記レーザー光のビームスポットを積層方向に移動させ、前記レーザー光の反射光を利用して前記記録層の位置を計測することを特徴とする請求項1記載の光記録再生方法。
  3. 前記レーザー光の前記反射光の光量に基づいて、前記記録層の位置を計測することを特徴とする請求項2記載の光記録再生方法。
  4. 前記レーザー光のフォーカスエラー信号を利用して、前記記録層の位置を計測することを特徴とする請求項2記載の光記録再生方法。
  5. 前記光記録媒体における前記記録層には、前記光記録再生装置が前記レーザー光を利用して前記記録層の位置を計測するための計測専用領域が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の光記録再生方法。
  6. 前記計測専用領域が、前記レーザー光のビームスポットよりも大きいフラット面を有することを特徴とする請求項5記載の光記録再生方法。
  7. 前記光記録媒体の前記記録層には、前記記録層の位置情報が予め記録されており、
    前記光記録媒体がマウントされた際に、前記光記録再生装置は、前記記録層の位置を計測することに加えて、前記光記録媒体に記録された前記位置情報を読み出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の光記録再生方法。
  8. 前記光記録再生装置は、複数の前記光記録媒体を識別する身元識別情報及び前記光記録媒体の記録層の位置情報を予め記憶していると共に、前記光記録媒体には前記身元識別情報が予め記録されており、
    前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記光記録再生装置は、前記記録層の位置を計測することに加えて、前記光記録媒体の前記身元識別情報を読み出して、前記身元識別情報に基づいて前記位置情報を参照することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の光記録再生方法。
  9. 3層以上の記録層を有する光記録媒体に対してレーザー光を照射して記録再生する光記録再生装置であって、前記光記録媒体が前記光記録再生装置にマウントされた際に、前記レーザー光を利用して前記光記録媒体の前記記録層の位置を計測する計測手段を備えることを特徴とする光記録再生装置。
  10. レーザー光の照射による記録再生が可能な記録層を3層以上有する光記録媒体であって、前記記録層には、前記レーザー光の照射によって前記記録層の位置を計測する計測専用領域が設けられていることを特徴とする光記録媒体。
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