JP2008158878A - 情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像表示装置と、実際の情報処理を行う対象である情報処理装置との間で、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供する。
【解決手段】指示具2により、画像表示装置1に表示されたオブジェクト「A」を指定して、コマンド指示する。指示具2によりオブジェクト「A」を画像表示装置1の表示領域外までドラッグさせると、指示具2からの照射形態が変更される。これにより、操作者は画像表示装置1の表示領域外において、オブジェクト「A」の操作状態を確認することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置が表示する情報を処理するための情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、画像表示装置が設置された空間において、操作者が直感的で分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供するものである。
昨今、液晶、プラズマ、フロントプロジェクション、リアプロジェクション等の大型画像表示装置が普及しつつある。そして、このような大型画像表示装置を会議室に設置して電子的な情報を扱うことにより、従来のホワイトボードのみの会議の場合に比べて、効率的な会議を行うことが可能となる会議システムの構築の可能性が増している。
このような会議システムにおいては、これら画像表示装置に表示された画像情報をその場でプリントアウトして、会議参加者に配布することができるようにする等の処理に関する需要が今後増大すると考えられる。プリンタも従来に比べて様々な機器にネットワークを介して接続できるようになってきており、カラー化、デジタル化、高スピード化も進行し、望まれる条件に応じた高品位なプリントアウトを欲しいときに手に入れることに対する要求に対応可能になってきている。
また、大型画像表示装置はオフィス用途に限らず、高画質化、低価格化とともに家庭にも浸透しつつあり、今後のデジタル放送への置き換わりに従い、家庭において双方向通信情報をその場でプリントアウトしたいと言う需要は増大すると考えられる。その場合には、オフィス用途は言うに及ばず、家庭用途においては、より汎用性があり、習熟を必要としない、直感的な操作性が要求される。
特許文献1には、コンピュータのデジタル空間が実世界に拡張されてなる情報空間上でデジタル・オブジェクトに関するユーザ操作、特にオブジェクトの移動を可能とした情報入出力システムが開示されている。この開示された情報入出力システムは、前記情報空間に配設された作業面と、作業面上に画像を表示する表示手段と、作業面上を撮像する撮像手段と、情報空間に固定的に設置されたコンピュータと、を備えている。そして、この構成において、まず、前記コンピュータは、前記撮像手段による撮像画像を基に前記作業面上のオブジェクトの位置情報及び/又はオブジェクトに対するユーザ操作を認識する処理を実行する。そして、該認識結果に従って前記表示手段によるデジタル・オブジェクトの表示を制御する処理を実行する。
更に、特許文献2には、特定波長領域の赤色スポット光を照射するレーザ・ポインタにおいて、上記オブジェクトを操作する環境が開示されている。
また、レーザ・ポインタを用いて指示を行う形態として、通常指示時と、クリック指示時と、ドラッグ指示時とで照射光の形状を変化させるように照射手段を制御する構成が特許文献3に開示されている。また、もっと単純に、レーザ・ポインタ自体の照射形態を手元スイッチにより、ドット、サークル(大小、楕円)、ライン等に照射形態を変えられる汎用品も現状では市販されている。
特開2001−136504号公報 特開2001−175374号公報 特開2002−41238号公報
しかしながら、特許文献1、及び特許文献2に開示された技術では、情報空間は個別のコンピュータからそれが設置された作業面へと拡張はされているものの、その情報空間は、表示手段により操作対象であるオブジェクトを常に表示してなるものである。そのため、情報空間は限られた範囲であり、情報空間を拡張するためには、表示手段の追加が必要となり、作業環境に制限が生じる。この場合、会議室の空間の大きさ、形状、更には、家庭の部屋の状態によっては、複数の表示手段を用意することが現実的に困難である場合がある。また、特許文献1、及び特許文献2のような表示手段が複数必要となるシステムでは、構成が煩雑で大規模になってしまい、家庭用途を想定した場合には好適であるとは言いがたい。
一方、特許文献3においては、クリック等の指示の種類をレーザ・ポインタの照射状態の変化により、操作者は確認できるが、これは、あくまでクリック等の指示の種類のみを確認するだけである。つまり、その指示の対象となるオブジェクトの状態を表示手段が無いところでは確認することは不可能である。更に、指示した領域によらずその表示変化動作は常に一定であり、指示対象のオブジェクトを識別し、そのオブジェクト固有の属性を反映した照射形態で表示することはできなかった。
本発明は、上記課題に基づき、画像表示装置で示された情報に関して、画像表示装置の表示領域外で操作やコマンド指示する場合に、操作者がした操作状態やコマンド指示状態を容易に把握することができるようにする。これにより、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供する。
本発明の情報処理システムは、画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するための情報処理システムであって、前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を指定し、コマンドによる指示をする指示手段と、前記指示手段で指定した位置を照射する照射手段と、前記指示手段で指定した位置を演算する座標演算手段と、前記座標演算手段の演算結果と、前記指示手段で指示したコマンドとに応じて、前記照射手段の照射形態を制御する照射制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報処理方法は、画像表示装置と、前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を照射して指定し、コマンドによる指示をする指示具とを用いて、前記画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するための情報処理方法であって、前記指示具で指定した位置を演算する座標演算工程と、前記座標演算工程の演算結果と、前記指示具で指示したコマンドとに応じて、前記指示具における照射を制御する照射制御工程とを有することを特徴とする。
また、本発明のコンピュータプログラムは、画像表示装置と、前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を照射して指定し、コマンドによる指示をする指示具とを用いて、前記画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するためのコンピュータプログラムであって、前記指示具で指定した位置を演算する座標演算処理と、前記座標演算処理の演算結果と、前記指示具で指示したコマンドとに応じて、前記指示具における照射を制御する照射制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、画像表示装置で示された情報に関して、画像表示装置の表示領域外で操作やコマンド指示する場合に、操作者がした操作状態やコマンド指示状態を容易に把握することができる。これにより、画像表示装置が設置された空間において、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供することが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態では、本発明の情報処理システムの典型的な適用場面として会議室を想定している。以下、詳細について説明する。
図1において、1は、例えば60〜90インチ程度の大画面表示面を有する画像表示装置である。2は、空間上の位置の指定及びコマンド(命令)による指示を行う指示具である。なお、指示具2を複数図示したのは、1つの指示具2を矢印の方向に移動操作、即ち、情報(以下、オブジェクト)をドラッグしていることを模式的に示すためである。
3は、画像表示装置1と同じ会議室に配置されているプリンタ、複写機、FAX、スキャナ、或いはそれらの複合機等の情報処理装置であり、例えば、画像表示装置1と一体的に使用することにより、会議の効率を向上させる会議システムが構築可能となる。この情報処理装置3は、画像表示装置1と、後述する演算処理制御部6とにネットワーク回線8を介して接続している。
4は、識別情報及び後述する基準位置情報が付加される識別マーカであり、4−1は画像表示装置1の既定位置に装着された識別マーカ、4−2は情報処理装置3の既定位置に装着された識別マーカである。
5は、指示具2との間で情報の通信を行う無線通信部である。6は、演算処理制御部であり、指示具2からの無線通信を通じて取得した指定位置の座標情報及びコマンド情報に応じて、画像表示装置1に表示されたオブジェクトの情報、或いは情報処理装置3の予め登録された処理の情報を指定位置に対応付けして管理する。更に、演算処理制御部6は、対応付けした情報を基に、情報処理装置3等に対してオブジェクトの情報を送信したり、予め登録された処理の実行指令をしたりする。
なお、詳細は後述するが、演算処理制御部6は、指示具2内で座標演算を行わない構成の場合には、無線通信を通じて指示具2から取得した情報を基に指定位置の座標を演算する。
7は、指示具2による指定位置の方向へ照射された可視光の領域を示す。以下、当該領域を、スポットと呼ぶ。本実施形態の説明では、スポット7は2種の照射形態で照射される。一方はドット状に示されるスポット7−1であり、他方はオブジェクトの枠形態が反映された矩形のウインドウ状で示されるスポット7−2である。詳細は後述するが、画像表示装置1の表示領域内の場合には、スポット7−1で表示し、表示領域外で、且つコマンド指示がある場合、即ち、オブジェクトが表示領域外までドラッグされた状態である場合には、スポット7−2で表示するようにする。
図2は、指示具2の構成を詳細に示した図である。指示具2の先端部には、可視光発光部2−1が配置される。可視光発光部2−1は、照射形態制御部2−1−1と、光源部2−1−2と、不図示の付属回路等とで構成される。
光源部2−1−2は、最も工業的に汎用的な手段としては赤色或いは緑色の可視光レーザ発光源を有する構成が考えられるが、これに限られるものではない。
例えば、照射形態制御部2−1−1の光源部2−1−2がレーザ発光源で構成される場合には、レーザビーム出射部を支持する支持軸に振動部を取り付ける。そして、その振動部によりレーザビーム出射部を振動させて、レーザビームの点状光スポットで線図形の光マークを描かせるようにする。なお、この機構に、更に振動部の振動の範囲を規制する機構として振動範囲規制部を設ける構成としてもよい。また、振動部としてモータ、その回転軸に偏心させて設けたフライホイール等を設けて構成してもよいし、また、電磁バイブレータ等を用いてもよい。
上記振動範囲規制部を設けた場合は、照射形態として線図形を更に変形でき、楕円、直線、四角、三角等の線図形を描かせることができる。なお、照射形態制御部2−1−1は、以上で説明した構成以外に、ミラー、及びプリズムにアクチュエータを組み合わせた構成としてもよい。更に、簡便には、単純な何種類かのスリットを組み合わせたメカ機構を用いても構成してもよい。
12はスポット7に対応する可視光発光部2−1からの照射光経路であり、照射形態制御部2−1−1で制御される照射形態を横から模式的に示したものである。
また、可視光発光部2−1には、指示具2内において、照射制御部2−2が接続され、更に、その照射制御部2−2には、コマンド制御部2−3が接続される。照射制御部2−2は、コマンド制御部2−3からのコマンドを受けて、照射光のON/OFF、及び照射形態の制御を可視光発光部2−1に対して行う。
コマンド制御部2−3には、操作者が操作に用いる制御スイッチ群2−4(以下、制御SW群)が接続される。制御SW2−4群は、単純に指定した位置に可視光を照射するための照射スイッチ2−4−1(以下、照射SW)と、指定した位置に指示対象がある場合に、それに対してコマンド指示をするためのコマンドスイッチ2−4−2(コマンドSW)とを有する。
また、指示具2内において、コマンド制御部2−3には、指示具無線通信部2−5が接続される。指示具無線通信部2−5は、指示具2内において後端側に配されている。
一方、指示具2の先端部には、画像撮像部2−6が配置される。画像撮像部2−6は、具体的には、CCD、又はCMOSセンサ等のエリアセンサ、光学系部材、及びその周辺回路で構成されており、画像撮像部2−6の撮像面の中心が、指示具2の軸中心に一致するように配置される。
画像撮像部2−6は、不図示の光学系部材として、撮像した光を画像撮像部2−6内のエリアセンサに結像させるためのレンズ群、フィルター、絞り、更に、場合によってはシャッター等を備える。9は画像撮像部2−6による撮像視野範囲であり、側面視において模式的に示したものである。
なお、本実施形態では、本発明の特徴を示す特徴的構成要素を中心に説明している関係上、電源スイッチ、電池等の電源部、或いは、各種状態表示部等を不図示としたが、指示具2はそれらを当然備えている。例えば、不図示の電源スイッチのON/OFFにより指示具2の動作のON/OFFが行われ、それが表示部で確認できるのは言うまでもない。なお、照射SW2−4−1が、電源スイッチを兼ねる構成としても構わない。
画像撮像部2−6には、その撮像信号の画像処理を行う画像信号処理部2−7に接続される。更に、画像信号処理部2−7には指定位置演算部2−8が接続される。画像撮像部2−6で撮像された画像は、画像信号処理部2−7で識別マーカ4が識別されやすいように信号処理される。その後、その識別マーカ4の位置を指定位置演算部2−8で演算すると共に、それを基に指示具2の指定位置の座標を演算する。この指定位置の座標演算方法に関しては後述する。指定位置演算部2−8で演算された指定位置の座標情報は、指示具無線通信部2−5に送られて無線通信部5に無線送信される。
なお、本実施形態では、指定位置演算部2−8は、指示具2に内蔵される構成としたが、指定位置演算部2−8の機能は、前述したように、演算処理制御部6に内蔵する構成としてもよい。この場合、指示具2からは画像信号処理部2−7からの画像信号のみが指示具無線通信部2−5から無線通信部5に送信され、その画像信号を演算処理制御部6内で処理して、指定位置の座標を演算するようにする。
次に、図2における撮像視野範囲9を、実際の適用場面である会議室における画像表示装置1と情報処理装置3とが含まれる空間上において示した図3を用いて、指示具2における指定位置の座標演算方法を説明する。
予め画像表示装置1及び情報処理装置3に装着された識別マーカ4の座標を、指示具2の指定位置演算部2−8にインプットしておく。インプットの方法としては、例えば、予め別手段で、会議室のある箇所を原点(基準)とした場合の各識別マーカ4の座標を測定して、その座標情報を一旦、演算処理制御部6に保持させてから、無線通信部5を介して指定位置演算部2−8に入力すればよい。
例えば、会議室に設置された画像表示装置1の表示画面が床面に対して垂直、後の壁面に対して略平行に設置されているものとし、画像表示装置1の表示画面の水平方向をX、垂直方向をZとする(X,Z)座標系とする。そして、画像表示装置1の表示画面の中心を図示のように座標(0,0)の原点10とする。更に、図示のように画像表示装置1には、座標(−a,b)、(0,b)、(a,b)、(−a,−b)、(0,−b)、(a,−b)の位置に識別マーカ4−1を装着する。即ち、画像表示装置1の表示画面の枠部の四隅及び長辺の中央に識別マーカ4−1を装着する。
以上のように原点10を基準として測定した所定の座標に識別マーカ4を装着して、装着した各識別マーカ4の個々の座標情報を指示具2の指定位置演算部2−8にインプットしておく。
このように画像表示装置1からある程度離れて遠隔指示・操作しようとする操作者から見て、指示、操作しようとする所定位置が上記(X,Z)座標系において、一意的に対応付けする。これにより、厳密な、例えば奥行き方向(Y軸方向)の配置のずれが検出できなくとも不具合が生じることなく、指示具2による操作に基づく処理を行うことが可能となる。
また、識別マーカ4は、各々全て異なる識別情報を有する。詳細には、指示具2内蔵の画像撮像部2−6及び画像信号処理部2−7により画像認識できる幾何学パターンが記されている。この幾何学パターンには、一般的な1次元或いは2次元バーコード等の汎用的な幾何学パターンを用いるが、これらに限定されるものではない。
そして、識別マーカ4の個々の座標情報に加え、個々の識別情報を、例えば、演算処理制御部6に接続された不図示のキーボード等の入力手段により演算処理制御部6に一旦記憶保持させる。その後、無線通信部5により指示具2の指示具無線通信部2−5に送信し、指定位置演算部2−8に既定位置情報として保持させておく。なお、この指定位置演算部2−8へ前記識別情報と前記座標情報とを入力するための操作ボタン等は、コマンドSW2−4−2等のボタンを兼用してもよいし、他のSWボタンとの同時押し等の方法を用いてもよいし、別途専用SWボタンを設けてもよい。
また、本実施形態における指定位置演算手法においては、少なくとも一つ、望ましくは、2つの識別マーカ4が指示具2の画像撮像部2−6の撮像視野範囲9に入るように設定される。本実施形態のような画像表示装置1及び情報処理装置3の配置の場合には、これらの機器に関する指示が有効となるように、撮像視野範囲9−1〜9−3のいずれかの視野の中に少なくとも1つの識別マーカ4が含まれるように配されていることが図3からわかる。
なお、画像表示装置1及び情報処理装置3が互いに離れていて、撮像視野範囲9の中に1つの識別マーカ4も含まれない領域が存在することも想定される。この場合には、画像表示装置1の表示領域外の壁面、その他、会議テーブル等の配置関係が容易にずれない領域に、追加で別途識別マーカ4を装着する。そして、前述同様に、予めその識別マーカ4の座標情報及び識別情報を追加して指示具2にインプットしておくようにする。
或いは、指示具2の画像撮像部2−6にズーム光学機構を設けて、撮像視野範囲9内に識別マーカ4が無いと画像信号処理部2−7で判断した場合には、自動的に識別マーカ4が撮像視野範囲9内に入るまでズームアウトする構成としてもよい。この場合には、そのズームアウトするときの倍率変化情報を指定位置演算部2−8に出力する構成とする。そして、その撮像視野範囲9内に識別マーカ4が複数個含まれている場合はもちろん、識別マーカ4が1つしか含まれていない場合にも指定位置の座標演算が可能とするようにする。そのためには、識別マーカ4の座標情報を基準として座標演算する基準座標系に対応する基準ズーム倍率を予めデータとして指定位置演算部2−8に入力しておく。そして、上記ズームアウトした画像より座標演算する場合にはその倍率変化情報により座標を補正して基準座標系に対応する座標を演算するようにする。
また、識別マーカ4自体は多少斜めに撮像されても汎用のパターンによる認識手法を用いることにより十分に識別可能である。
指定位置演算部2−8においては、操作者がその指示具2で指定した際の撮像視野範囲9内の画像に基づいて指定位置の座標を演算する。以下、その詳細について図4、及び図5を用いて説明する。
まず、図4において、識別マーカ4が撮像視野範囲9内に1つ含まれる場合について説明する。この際、撮像視野範囲9内の識別マーカ4をその識別情報から認識する。そして、前述したように指定位置演算部2−8に予めインプットされたその識別マーカ4に対応付けられた座標情報を入手する。
同時に、その撮像視野範囲9における識別マーカ4の撮像視野範囲9の中心位置11に対する相対位置を検出する。指定位置は、撮像視野範囲9の概略中心であるから、当該識別マーカ4の位置座標と、撮像視野範囲9の概略中心の当該識別マーカ4との相対位置により指示具2による指定位置の座標が演算される。
しかしながら、前述したように、指示具2の先端部では可視光発光部2−1が画像撮像部2−6に隣接して配置されている。即ち、画像撮像部2−6は、撮像面の中心が指示具2の軸中心に一致するように配置されるのに対し、可視光発光部2−1は指示具2の軸中心からずれている。そのため、照射された可視光のスポット7の中心部分は、正確な撮像視野範囲9の中心ではない。従って、より正確な指定位置の座標を求める場合は、まず、撮像視野範囲9の中心とスポット7が囲む領域の中心との相対位置を検出する。そして、識別マーカ4の位置座標と、撮像視野範囲9の概略中心の識別マーカ4に対する相対位置により算出された座標を、スポット7の相対座標により補正して、より正確な指定位置の座標を演算するようにする。
以上の説明は、指示具2が常に操作者により指定された方向を軸として回転することなく一定姿勢に保持された場合の指定位置演算方法である。これは、指示具2を操作者が常に一定姿勢で手で把持できるような、不図示であるが例えばグリップ形状、SWボタン位置構造により実現可能である。
更に、指示具2の回転に対しても正確な指定位置を演算するには、図5のように常に撮像視野範囲9内に識別マーカ4が2つ以上含まれるようにする必要がある。そのための手段として、識別マーカ4の配置数を増やす手法や、ズーム機能を用いる手法が考えられるのは前述の通りである。以下、その場合の指定位置演算方法について説明する。
図5のように常に撮像視野範囲9内に識別マーカ4が2つ以上含まれれば、2つ以上の識別マーカ4を前述した通り各々認識する。そして、前述した予めインプットされた、それぞれの識別マーカ4に対応付けられた座標情報を入手する。これにより、その複数の識別マーカ4の座標情報を基に、指示具2の回転の影響を受けない正確なXZ座標情報が得られる。
同時に、その撮像視野範囲9における対象とする識別マーカ4の撮像視野範囲9の中心位置11に対する相対位置を検出する。これにより、正確なXZ座標における指定位置を撮像視野範囲9の中心位置11の相対座標から演算することができる。もちろん、前述した通り、撮像視野範囲9のスポット7の撮像面の中心に対する相対位置を検出し、上記正確なXZ座標における指定位置を更に、スポット7の相対座標により補正して、より正確な指定位置の座標を算出するようにしてもよい。
以上の座標演算ルーチンは、指示具2の照射SW2−4−1がONとなっている間に行われる。そして、コマンドSW2−4−2の操作があれば、演算された指定位置の座標情報がコマンド情報と共に無線通信部5に送信される。
なお、無線通信部5及び指示具無線通信部2−5は、電波による無線通信手段であるが、ワイヤレスによる情報の授受を可能にする手段であれば、これに限定されるものではなく、赤外線、その他の通信手段でもよい。
次に、図6に示す指示具2における動作のフローチャート及び図7の演算処理制御部6における動作のフローチャートについて説明する。詳細には、本発明の主眼とする、画像表示装置1で示されたオブジェクトを操作した際の、画像表示装置1の表示領域内と表示領域外とでスポット7の照射形態を制御する処理に関する。
図6に示すフローチャートで、指示具2における動作を説明する。まず、ステップS601において、指示具2の不図示の電源SWをONにしてステップS602に進む。
次に、ステップS602において、コマンド制御部2−3は照射SW2−4−1がONされているか否かを判断する。ONされている場合にはステップS603に進み、ONされていない場合は引き続き判断を続ける。
ステップS603において、コマンド制御部2−3、照射制御部2−2を通じて指示具2の先端部に設けられた可視光発光部2−1から通常のドット形態の可視光を指定位置の方向に照射して、ステップS604に進む。
ステップS604において、コマンド制御部2−3からの信号をトリガーとして、画像撮像部2−6により取得される撮像視野範囲9における画像情報を基に、画像信号処理部2−7を経て、指定位置演算部2−8で指定位置の座標演算を開始する。
次に、ステップS605において、コマンド制御部2−3は演算した座標情報を指示具無線通信部2−5から無線通信部5へ送信する。ここで、コマンド制御部2−3はコマンドSW2−4−2がONされているか否かも判断しており、もし、ONされていない場合には、指定位置演算部2−8で演算した座標情報のみを指示具無線通信部2−5から無線通信部5へ送信する。もし、ONされていた場合には、座標情報とコマンド情報を指示具無線通信部2−5から無線通信部5へ送信する。
次に、ステップS606において、コマンド制御部2−3は指定位置が画像表示装置1の表示領域内か否かを判断する。表示領域内ではないと判断した場合には、ステップS607に進む。
ステップS607において、引き続き、コマンド制御部2−3はコマンドSW2−4−2がONされているか否かを判断する。もし、コマンドSW2−4−2がONされていれば、ステップS608に進み、コマンド情報を指示具無線通信部2−5から無線通信部5へ送信して、ステップS609に進む。
次に、ステップS609において、無線通信部5から指示具無線通信部2−5へオブジェクトの情報が送信されているか否かを判断する。もし、オブジェクトの情報を受け取っていれば、ステップS610に進む。
ステップS610においては、コマンド制御部2−3、照射制御部2−2を通じて指示具2の先端部に設けられた可視光発光部2−1の照射形態制御手段2−1−1を制御して、受け取ったオブジェクトに対応した照射形態で照射するようにする。即ち、本実施形態ではスポット7−2の照射形態に制御されて可視光を指定位置方向に照射する。
一方、前記ステップS606における指定位置が画像表示装置1の表示領域内かの判断で、表示領域内であったと判断した場合にはステップS611に進む。また、ステップS607におけるコマンドSW2−4−2がONされているかの判断で、OFFの状態の場合にも同様にステップS611に進む。また、ステップS609における無線通信部5から指示具無線通信部2−5へオブジェクトの情報が来ているかの判断で、その情報を受け取っていない場合にも同様にステップS611に進む。
このステップS611においては、コマンド制御部2−3、照射制御部2−2を通じて指示具2の先端部に設けられた可視光発光部2−1から通常のドット形態の可視光を指定位置の方向に照射する。
以上の構成における動作を具体的に説明すると、例えば、表示領域内のオブジェクトを指示具2により指定し、それに対して、更に、コマンドSW2−4−2を押すことにより決定コマンド(所謂、マウスの左クリック状態)を発生させる。そして、決定コマンドを継続してドラッグ状態としオブジェクトを移動させる。この場合において、画像表示装置1の表示領域内でドラッグしている場合には、可視光発光部2−1は通常のドット形態の可視光のスポット7−1を照射する。一方、画像表示装置1の表示領域外までドラッグした場合には、照射形態制御手段2−1−1により制御されて、ウィンドウ枠形態の可視光のスポット7−2を、会議室の壁等の画像表示装置1の表示領域外の面等に照射する。
従って、操作者は、画像表示装置1の表示領域内における指示具2による位置の指定及びコマンド指示の動作時には、画像表示装置1におけるウィンドウ、アイコン等のオブジェクト表示と重複することなくスポット7−1によりオブジェクトの状態を確認できる。また、指定位置を表示領域外まで移動させた時には、その操作対象とするオブジェクトの属性と指定位置を照射形態が変更されたスポット7−2により確認できる。
図7に示すフローチャートで、演算処理制御部6を中心とした本体側における動作を説明する。なお、演算処理制御部6自体は、画像表示装置1とは別体の単体ユニット構成としてもよいし、画像表示装置1に内蔵される内部ユニット構成としてよく、本発明の効果に特に影響を及ぼすものではない。これは、無線通信部5に関しても同様である。また、演算処理制御部6の電源のON/OFFを切り換えるスイッチも画像表示装置1と共通の電源SWとしてもよいし、別に設けてもよい。
まず、ステップS701において、演算処理制御部6の不図示の電源スイッチをONにしてステップS702に進む。
次に、ステップS702において、指示具2の指示具無線通信部2−5からの情報が無線通信部5に受信されているか否かを判断する。受信されていれば、ステップS703に進む。受信されていなければ、引き続き判断を続ける。
ステップS703においては、受信した座標情報を、予め不図示の内部メモリにインプットされた識別マーカ4が装着された画像表示装置1の座標空間に対応させて、ステップS704に進む。
次に、ステップS704において、指定位置が画像表示装置1の表示領域内か否かを判断する。もし表示領域内である場合には、ステップS705において指定位置に対して、画像表示装置1の表示領域内における例えば矢印等のカーソル表示を行った後に、ステップS706に進む。この際、画像表示装置1が、通常のパーソナルコンピュータ(以下PC)のディスプレイとしての機能を有している場合には、そのPCのシステムマウスによるカーソル表示・移動に関するコマンドとの優先条件に関して予め定めておく。もちろん、特に問題なければ、信号が来た入力デバイスが有効になるという構成としてもよい。
指定位置が画像表示装置1の表示領域内で無い場合には、当然、画像表示装置1の表示領域内にカーソルを表示する必要が無いので、画像表示装置1の表示領域内にカーソル表示を行わずに、ステップS706に進む。この場合は、画像表示装置1以外の領域、即ち図3に示す撮像視野範囲9−3に対応する領域を操作者が指定している場合である。この領域における指示具2による照射形態に関しては、上記、図6のフローチャートにより説明した通りである。
次に、ステップS706において、指示具2の指示具無線通信部2−5からの情報にコマンド情報が含まれているか否かを判断する。コマンド情報の具体的な例としては、指示具2のコマンドSW2−4−2が操作された場合であり、これは、通常のマウスボタンの左クリックと同様の確定コマンドである。もちろん、図2では示さなかったが、更にコマンドSWを増やして、そのSWにマウスボタンの右クリックと同様の機能を持たせてもよい。
コマンド情報が含まれていない場合には、もう一度最初のルーチン、即ちステップS702にもどり、コマンド情報が含まれていると判断されるまでこれを繰り返す。
コマンド情報が含まれている場合には、ステップS707に進み、指定位置が、画像表示装置1の表示領域内に示されるアイコン等のオブジェクトの座標領域内の座標かを判断する。ここでも、指定位置が、画像表示装置1の表示領域内に示されるアイコン等のオブジェクトの座標領域内の座標で無いと判断された場合には、もう一度最初のルーチン、即ち、ステップS702に戻る。
つまり、ここでは、画像表示装置1のアイコン、操作ボタン等の具体的な操作対象のオブジェクト以外の場所で確定コマンドを指示しても、演算処理制御部6側では特に処理を発生しないことを意味する。これは自然な動作である。
ただし、前述した通り、指示具2においては、画像表示装置1の表示領域内に示されるアイコン等のオブジェクトに対するコマンド指示を維持してドラッグ状態として、目的の情報処理装置3まで移動中の場合には、固定の表示手段が無いところにおいても、そのドラッグしたオブジェクトの属性を反映した可視光のスポット7−2が表示されるため、操作者は指定位置を確認できる。
一方、指定位置が、画像表示装置1の表示領域内に示されるアイコン等のオブジェクトの座標領域内の座標であると判断された場合はステップS708に進む。なお、このステップS707において、予め登録された情報処理装置3の操作領域内の座標であるか否かも判断するようにしてもよい。
ステップS708では、指定位置に画像表示装置1の表示領域内のオブジェクトの情報を対応させる。或いは、情報処理装置3の予め登録された操作領域であった場合は、指定位置に情報処理装置3の予め登録された処理の情報を対応させる。ここで、予め登録された操作領域内とは、図1に示す識別マーカ4−2により判断される領域であり、予め登録された処理とは、例えばオブジェクトが情報処理装置3までドラッグされた場合に情報処理装置が行う処理である。
次に、ステップS709において、対応されたオブジェクトの情報を無線通信部5へ送信する。これは、前述した通り、その情報を基に指示具2において照射形態を制御するためである。つまり、ドラッグ操作により、指定位置が画像表示装置1の表示領域外になったときに、上記オブジェクトの属性を反映した可視光のスポット7−2を照射するためである。なお、指定位置が画像表示装置1の表示領域内の場合は、指示具2では、通常のドット形態の可視光スポット7−1を照射する。
以上、指定位置が画像表示装置1の表示領域内か外かの識別結果に従い、更には、オブジェクトに対するコマンド指示状態に従い、オブジェクトの属性を反映させた照射形態でスポット7を変化させるのが本発明の主眼とするところである。もちろん、これに、従来の技術に見られる前記確定コマンド時にスポットを点滅させたり、照射サイズを変更したり、等の確認動作を追加し、組み合わせても良い。
つまり、操作者は画像表示装置1で示されたオブジェクトに関して、画像表示装置の表示領域外で操作やコマンド指示する場合に、自身のしている操作状態やコマンド指示状態を容易に把握することができる。これにより、画像表示装置1が設置された空間上の特段の表示手段のない画像表示装置1の表示領域外の領域においても、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供することが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、図8を用いて本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において第1の実施の形態と共通する部分に関しては説明を省略する。
本実施形態では、識別マーカ4の座標情報を指定位置演算部2−8にインプットしておく際に、情報処理装置3に装着された識別マーカ4−2の座標情報もインプットしておく。この場合、図8に示すように、前述同様の(X,Z)座標系において、例えば、画像表示装置1に対し略X方向に配された情報処理装置3に、座標(c,d)、(c',d)の位置に識別マーカ4−2を装着して、指定位置演算部2−8に座標情報をインプットする。
そして、この情報処理装置3に装着された識別マーカ4を含めて、少なくとも一つ、望ましくは、2つの識別マーカ4が指示具2の画像撮像部2−6の撮像視野範囲9に入るように設定する。
第2の実施の形態における作用を、図9に示す指示具2における動作のフローチャートを用いて説明する。なお、本図における、ステップS901〜S909、及びステップS911までの処理は第1の実施形態の処理と同様のため、ステップS910の処理から説明する。
ステップS910においては、無線通信部5からのオブジェクトの情報が、固有の情報処理装置3に係わるものかどうかを判断するために、指定位置が予め登録された情報処理装置3の操作領域内の座標か否かを判断する。当該操作領域内であれば、指示具無線通信部2−5へ来ているオブジェクトの情報は情報処理装置3に係るものである。この場合、ステップS912に進む。
当該操作領域内で無い場合、即ち、画像表示装置1と情報処理装置3との中間領域であれば、ステップS913に進み、オブジェクトに対応した照射形態で指定位置方向に照射する。ここでの照射形態は第1の実施の形態で説明したものと同様である。
ステップS912においては、コマンド制御部2−3、照射制御部2−2を通じて指示具2の先端部に設けられた可視光発光部2−1から、予め登録された情報処理装置3に対応した固有の照射形態で可視光を指定位置方向に照射する。
情報処理装置3に対応した固有の照射形態とは、図8に示すウィンドウ枠形態の照射形態のスポット7−2を更に形態制御したものである。固有の照射形態は、コマンド制御部2−3、照射制御部2−2を通じて指示具2の先端部に設けられた可視光発光部2−1の照射形態制御部2−1−1により形態制御されて、プリンタ等の情報処理装置3の表面に形成される。
図10に、固有の照射形態の例を示す。ここで説明する固有の照射形態の例は、操作性、換言すれば印刷設定を考慮した情報処理装置3の様々な処理に対応した照射形態である。固有の照射形態に対応させるための所定操作は、例えば、指示具2のコマンドSW2−4−2の数を増やしてそのいずれかであるか、或いは1つのSWにおける押す回数により判断するようにしてもよい。様々な処理に対応する所定操作の具体例としては、例えば、プリンタの用紙を選択したい場合、拡大縮小を指示したい場合等の印刷設定の決定操作に係るもの等である。
例えば、拡大縮小を指示したい場合は、図中のAに示すように、所定操作に応じてウィンドウ枠形態のサイズを変更させて可視光のスポット7−2を照射したりする。
また、プリントする枚数を指示したい場合には、図中のBに示すように、その所定操作に応じて、枚数を示す数字を照射したりする。
また、プリンタの用紙を選択したい場合には、図中のCに示すように、選択したいものを示した表示をしたりする。これらの他にも様々な表示形態が可能であり、例えば、複数の指示を含むメニューから指示を選択したい場合には、メニュー画面、及び、現在の選択状態を可視光で表示したりしてもよい。
以上のように、第2の実施の形態では、従来の投影型のプロジェクション型表示装置と異なり、表示装置のない領域に設置された情報処理装置3上においても、情報処理装置3に対応した表示を行うようにした。具体的には、遠隔指示の対象となる情報処理装置3を所定のコマンド指示を含んだ状態で指し示すことで、コマンド指示の属性に対応した情報処理装置3の処理に関する表示を行うようにした。即ち、操作者は、予め位置の登録さえしておけば、場所の制限を受けること無く、操作者から見える範囲の対象物に対する操作状態及びコマンド指示状態を照射形態により確認することができる。これにより、画像表示装置1が設置された空間上の特段の表示手段のない画像表示装置1の表示領域外の領域においても、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供することが可能となる。
(第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態では、画像撮像部2−6を指示具2に内蔵した構成を示した。この場合、実際に指示したスポット近傍のみを撮像するので、常に装置全体を撮像する場合に比べて必要とされる撮像範囲が狭い光学系でよい。従って、画像撮像部2−6の撮像視野範囲に影響を受けない設置範囲の情報処理装置3に対しても指示を行うことができる。しかし、画像撮像部2−6、画像信号処理部2−7、指定位置演算部2−8を指示具2に内蔵することにより、指示具2の構成が複雑になり、指示具2の寸法が大きくなり、重量が大きくなってしまう。
そこで、第3の実施の形態では、上記問題を避けるために、図11に示すように、指示具2の内部ではなく、単体の独立画像撮像部13を別に設けている。これにより、指示具2の軽量化、小型化が図ることができる。なお、第3の実施の形態に係る情報処理システムの第1及び第2の実施の形態と共通する部分については、説明を省略する。
第3の実施の形態において、独立画像撮像部13は、不図示の撮像部と、画像信号処理部と、指定位置演算部とで構成される。この独立画像撮像部13は、指示の対象となる画像表示装置1、情報処理装置3がすべて撮像範囲に収まるように光学系が調整される。
また、指定位置演算部は、演算処理制御部6に接続される。撮影画像が指示具2による指定位置により変化せず固定であることは、第1及び第2の実施形態の指示具2内蔵の場合と異なるが、内部処理は基本的に指示具2内蔵の場合と同様の動作を行う。また、各識別マーカ4に、識別情報と、前記と同様に画像表示装置1の中心部を原点とし、画像表示装置1の表示面に平行なXZ座標系における座標情報とを予めインプットしておくことは指示具2内蔵の場合と同様である。
また、独立画像撮像部13は、指示の対象となる画像表示装置1、情報処理装置3がすべて撮像範囲に収まるので、識別マーカ4は、指示具2内蔵の場合と比べて数を少なくすることができる。しかし、少なくとも処理の対象となる情報処理装置3に対しては、識別マーカ4を装着する必要があり、指定位置演算部では、指定位置が情報処理装置3の識別マーカ4近傍に来た場合に、当該情報処理装置3への処理の指示であると認識できるようにする。そして、対象情報に対し当該情報処理装置3に対応した処理を行うようにする。
また、指定位置演算部では、指示具2の可視光発光部2−1から照射された可視光のスポット7を輝度の変化により検出し、予め既知の座標値がインプットされた識別マーカ4に対する相対位置関係により絶対的な指定位置のXZ座標値を演算する。
第1及び第2の実施の形態では、識別マーカ4の位置検出に基づき指定位置を撮像視野範囲9の中心値として演算し、スポット7の検出は、あくまで、その演算した座標の補正用として用いた。一方、第3の実施の形態では、スポット7の位置を指定位置として検出するので、座標検出精度がスポット7の検出精度に大きく依存する。従って、スポット7の検出をより確かにするために、指示具2に可視光発光部2−1とは別に例えば赤外光発光部を設けてもよい。この場合、ほぼ可視光と同様の位置に赤外光スポットを照射し、撮像部に赤外光透過フィルターを装着してよりS/Nの高い指定位置座標演算をするようにする。
(第4の実施の形態)
以上の実施の形態で説明した座標の演算方法の他に指示具2に高感度GPS、角速度センサ、或いは、加速度センサ、角度センサ等を内蔵し、前記光学的な座標演算以外の方法で指定位置を演算してもよい。また、他の絶対検出手段と、この角度検出手段とを組み合わせた座標演算方法を用いてもよい。
(第5の実施の形態)
以上の実施の形態では、指示具2の可視光発光部2−1の構成として、照射形態制御部2−1−1により、指定位置、コマンド指示したオブジェクトの属性、更には、コマンド指示自体の属性に応じて、可視光の照射形態を制御して照射する構成とした。この場合、照射領域が、画像表示装置1の場合と、情報処理装置3の場合と、更にそれ以外の、例えば会議室の壁や什器の場合とで、スポット7の視認性は変化する。これは、操作者に対する視認性と画像信号処理部2−7における撮像視野範囲9内からスポット7を識別し、更に指定位置演算部2−8で位置を演算する場合の精度に影響を与える。
これに対応する手段として、前記予めインプットされる識別マーカ4に対応する座標情報に更にその周囲の被写体スクリーンとしての色情報を付加してインプットしておく方法を用いることができる。この場合、例えば、黒っぽいところに照射する場合には、照射制御部2−2により光源部2−1−2の光量・輝度を増加させる等の制御を行い、視認性を向上させるようにすることができる。
(第6の実施の形態)
以上の実施の形態においては、指示具2の照射形態制御手段2−1−1が、指定位置、コマンド指示したオブジェクトの属性、更には、コマンド指示自体の属性に応じて、可視光の照射形態を制御して照射する構成を示した。
本実施形態では、より細かくオブジェクトの特徴等を表示するために、例えば、照射形態制御手段2−1−1を、各画素の映像に合わせた光が出力される様に走査光をミラーで反射させて投影させる小型の構成とする。これは、いわゆるマイクロ スキャニング ディスプレイとも呼ばれる携帯型プロジェクタと同様の光学的構成を持つもので、より高精彩でリアルで情報量の多い画像を投影表示する場合には、光源にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のレーザを利用する。この場合、所望とする画像の各画素に合わせた映像信号に合わせて強弱を変えた光を各レーザから出力し、ラインごとに順次走査させ、ミラーで反射させて投影する。これにより視認性を向上させることができる。
また、図12に示すように、ドラッグしようとするオブジェクトの特徴的で代表的なテキスト情報のみを他のオブジェクトとの識別のために解像度を落として簡易に表示すれば足る場合には、単色レーザのものを用いてもよい。この場合、一般的なプロジェクタ表示装置に比べて投射光学系の口径に比べて相対的に比較的遠方に投射するので、ミラーを振る角度も小さくてよく、小型の機構により、指示具2の先端部に照射形態制御手段2−1−1として構成することが可能である。
以上のように詳細にオブジェクトの特徴を表示できる構成とすることで、操作者に対してオブジェクトの情報、或いは、コマンド指示状態をより分かり易く示すことができ、使用性の向上を図ることができる。
以上の実施の形態による本発明によれば、固定式の表示手段の表示領域外においても、指示具2から照射されるスポットの照射形態により、オブジェクトの情報や、操作状態、更にはコマンド指示状態を、操作者に対してフィードバックすることができる。更には、特段にはコマンド指示状態等を遠隔の操作者にフィードバックする機能を有さないプリンタ等の情報処理装置においても、指示具2から照射されるスポットの照射形態より、情報処理装置3の処理に関する状態も確認できる。即ち、画像表示装置1が設置された空間上の特段の表示手段のない画像表示装置1の表示領域外の領域においても、操作者が直感的に分かり易く操作やコマンド入力を行うことができるユーザインタフェース環境を提供することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの指示具の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの指示具の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理システムの指示具による指定位置の座標演算を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理システムの指示具による指定位置の座標演算を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの指示具における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの演算処理制御部における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの指示具における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの指示具による照射形態を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る情報処理システムの指示具による照射形態の例を説明するための図である。
符号の説明
1 画像表示装置
2 指示具
2−1 可視光発光部
2−1−1 照射形態制御部
2−1−2 光源部
2−3 コマンド制御部
2−4 制御スイッチ
2−4−1 照射スイッチ
2−4−2 コマンドスイッチ
2−5 指示具無線通信部
2−6 画像撮像部
2−7 画像信号処理部
2−8 指定位置演算部
3 情報処理装置
4、4−1、4−2 識別マーカ
5 無線通信部
6 演算処理制御部
7、7−1、7−2 スポット
8 ネットワーク回線
13 独立画像撮像部

Claims (7)

  1. 画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するための情報処理システムであって、
    前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を指定し、コマンドによる指示をする指示手段と、
    前記指示手段で指定した位置を照射する照射手段と、
    前記指示手段で指定した位置を演算する座標演算手段と、
    前記座標演算手段の演算結果と、前記指示手段で指示したコマンドとに応じて、前記照射手段の照射形態を制御する照射制御手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記照射制御手段は、前記指示手段で指定した位置が前記画像表示装置の表示領域内か外かに応じて、前記照射手段の照射形態を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記画像表示装置にネットワークを介して接続した情報処理装置を更に含み、
    前記照射制御手段は、前記指示手段で指定した位置が前記画像表示装置の表示領域外で、且つ、前記情報処理装置に予め定められた領域内であるかに応じて、前記照射手段の照射形態を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記照射手段で照射された位置を含むように前記空間を撮像する撮像手段を備え、
    前記座標演算手段は、前記撮像手段で撮像した画像から前記指示手段で指定した位置を演算することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記指示手段と、前記照射手段と、前記照射制御手段と、前記撮像手段とが一体で構成されることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 画像表示装置と、前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を照射して指定し、コマンドによる指示をする指示具とを用いて、前記画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するための情報処理方法であって、
    前記指示具で指定した位置を演算する座標演算工程と、
    前記座標演算工程の演算結果と、前記指示具で指示したコマンドとに応じて、前記指示具における照射を制御する照射制御工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  7. 画像表示装置と、前記画像表示装置が含まれる空間上の任意の位置を照射して指定し、コマンドによる指示をする指示具とを用いて、前記画像表示装置が表示するオブジェクトを処理するためのコンピュータプログラムであって、
    前記指示具で指定した位置を演算する座標演算処理と、
    前記座標演算処理の演算結果と、前記指示具で指示したコマンドとに応じて、前記指示具における照射を制御する照射制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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JP2014178483A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Casio Comput Co Ltd 演奏装置、演奏方法及びプログラム

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