JP2008158383A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの形成すべき画像につき、複数回のトナー像形成を行うことで、装置の小型化に対応しつつ、濃度ムラがなく形成される画像の品質が高い画像形成装置1を提供する。
【解決手段】トナーの薄層が形成され像担持体に対向して配置される現像ローラ18を有する1又は複数の現像装置17と、現像され形成された各色のトナー像が重ね合わされ1次転写される中間転写部20とを有し、カラー画像を形成する画像形成装置1において、形成すべき画像を複数の現像装置17が収容するトナーの色ごとの画像情報に分解する画像処理部75と、形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合を算出する算出部76とを備え、いずれかの色の形成すべき画像において、算出部76で算出された値が所定値以上である場合、その色の画像形成において、トナー像形成を複数回に分けて行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。特に、フルカラー対応の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、像担持体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像として現像し、そのトナー像を転写材、例えば用紙に転写し、画像を形成するという方式を採るものがある(電子写真方式)。そして、フルカラー画像を形成できる画像形成装置にあっては、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(BK)といった複数の色のトナーを使用できるようにするため、それぞれの色のトナーを収容する複数の現像装置を備えたものが存在する。この3原色、ブラックが適宜重ね合わされて、フルカラーの画像が得られる。
そして、カラーの画像を形成する場合、例えばハーフトーン部分等における、各色のトナーの濃度ムラをできるだけ少なくすることが重要となる。各色の画像において濃度ムラが現れてしまうと、形成される画像の品質が低下し、又、例えば写真、印刷物のような原稿を忠実に再現することができなくなる。そこで、ハーフトーン領域の階調性を高めて、高画質化を図るための技術として、1つの画像に対し、2回の画像形成プロセスを行う技術が知られている。
このような技術が特許文献1に記載されている。特許文献1には、原稿画像に対応する複写画像を形成するフルカラー複写機において、複写プロセスは、原稿の画像情報を網点分解して低濃度の階調性を高める第1の複写プロセスと、第1の複写プロセスより高い現像電位を印加する第2の複写プロセスの2つの複写プロセスを実行して1つの複写画像を形成するフルカラー複写機が示されている。(請求項1参照)。このように構成することで、階調域の拡大及び特に高濃度部の鮮明度を向上させようとしている(発明が解決しようとする課題の欄参照)。
特許第2598543号
ここで、現像装置には、像担持体に対向するようにしてトナーの薄層が形成される現像ローラを備え、現像ローラから像担持体にトナーを供給するものが存在する。一般に、1成分現像方式の現像装置においては、現像ローラにブレード状の規制部材を当接させ、トナーの薄層が形成される。又、2成分現像方式の現像装置にあっても、磁気ブラシを直接像担持体に接触させるのではなく、磁気ブラシを現像ローラに接触させて現像ローラの表面上にトナーの薄層を形成し、この現像ローラから像担持体にトナーを供給するものも存在する。
このような、現像ローラにトナーの薄層を形成する現像装置においては、高濃度の画像形成が続くと、トナーの薄層形成が追いつかないために、濃度ムラが発生する場合があるという問題がある。特に、前の画像の履歴が次に形成される画像に現れることもあり、このような濃度ムラはゴースト現象と呼ばれる。この濃度ムラは、前の画像形成においてトナーが消費された領域でのトナーの薄層形成が間に合わず、現像ローラ表面上のトナー薄層厚が不均一となるため生じる。従って、以前の現像においてトナーが消費された領域はトナーの層厚が薄くなっているから、以前の現像の履歴が白く抜ける形で濃度ムラとして現れる。
特に、近年においては、省資源、低コスト化、スペースの有効利用等の観点から、画像形成装置の小型化が進展している。又、これにあわせて、現像装置の小型化も進められており、近年の現像装置においては、収容されるトナーは減少し、又、現像ローラは小径化されている。
そして、現像装置に収容されるトナーが減少すると、現像装置に対し、頻繁にトナーコンテナ等から新しいトナーが補給されるから、トナーの帯電不足が発生し易くなる。帯電の不足したトナーが現像に用いられると、カブリや濃度ムラが発生してしまう。又、現像ローラの小径化が進むと、1つの画像を形成するため要する現像ローラの回転数が従来よりも増えることになる。従って、現像装置の小型化が進むと、トナーの帯電不足や現像ローラ上のトナー薄層の不均一が濃度ムラとして現れやすいという問題がある。
そこで、特許文献1記載の発明に、現像ローラを有する現像装置を適用してみると、特許文献1記載の発明によれば、1つの原稿画像について2回の画像形成を行い、階調域の拡大及び特に高濃度部の鮮明度を向上させて高品質の画像を得ることが可能ではある。しかし、特許文献1記載の発明は、濃度ムラ自体の発生要因や防止策について全く考慮しておらず、具体的な濃度ムラの発生を防ぐための方策に言及した記載はない。むしろ、2回連続で画像形成プロセスを行い、現像装置の使用状態が続くから、特に高濃度の画像形成が続くと、結果として、現像ゴーストというメモリ現象による濃度ムラが発生し、画像品質が低下してしまう場合があるという問題がある。即ち、特許文献1記載の発明では現像ローラ上のトナー薄層厚を均一にし難いという問題がある。
又、特許文献1記載の発明は、現像装置を小型化した場合、高濃度部分を強調するからトナーの消費量はむしろ増加すると言え、トナーの帯電不足を生じ易くなり、又、1つの画像形成に要する現像ローラの回転数は増加するから、現像ローラ上の均一な薄層形成がより困難になることは明らかであって、画像形成装置の小型化に対応しきれないという問題がある。又、画像形成プロセスを必ず2回行うものであるから、画像形成速度が遅くなってしまうという問題もある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、1つの形成すべき画像につき、複数回に分けてトナー像形成を行うことで、画像形成装置、現像装置の小型化に対応しつつ、濃度ムラがなく、形成される画像の品質が良好で長期間にわたり安定した画像形成装置を提供することを課題とする。
静電潜像が形成される1又は複数の像担持体と、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともにトナーの薄層が形成され像担持体に対向して配置され回転される現像ローラから前記像担持体にトナーを供給し前記像担持体上の静電潜像をトナー像として形成する1又は複数の現像装置と、現像され形成された各色のトナー像が重ね合わされて1次転写される中間転写部とを有し、カラー画像を形成する画像形成装置において、形成すべき画像を複数の前記現像装置が収容するトナーの色ごとの画像情報に分解する画像処理部と、形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合を算出する算出部とを備え、いずれかの色の形成すべき画像において、前記算出部で算出された値が所定値以上である場合、その色の画像形成において、トナー像形成を複数回に分けて行うこととした。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうこととした。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像の前記中間転写部への転写後、他の色のトナー像を、前記中間転写部に1度以上転写することとした。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置において、前記算出部で算出された値が所定値以上の色が複数ある場合、そのうち、前記算出部で算出された値の最も高い1色のみについてトナー像形成を複数回に分けることとした。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置において、複数の前記現像装置のうち1つは、イエローのトナーを収容するものであって、イエローのトナー像を最後に前記中間転写部に転写することとした。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像形成装置において、イエローのトナー像については、トナー像形成を複数回に分けないこととした。
請求項1記載の発明によれば、形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合(以下、「印字率」という。)が所定値以上であるような、現像装置でトナーを大量に消費する画像を形成する場合、従来ならば、トナーの大量消費によりトナーの薄層厚の均一化が困難となり、トナーの帯電不足も生じやすくなって、濃度ムラが発生していたが、本発明のように複数回に分けてトナー像形成を行うことで、一度のトナー像形成動作において、トナーが大量に消費されることを回避し、トナー消費を緩やかにすることができる。そのため、現像ローラの周面におけるトナーの薄層厚を均一にし易くなり、又、現像装置内のトナー量が急激に変化することを避けることができるので、トナーの帯電を安定させることができる。従って、現像ゴーストのような濃度ムラの発生を防ぐことができ、形成される画像の画質が高くなる。
又、印字率が所定値以上というような高濃度印字の場合、現像装置でのトナー消費が多くなることから画像の濃度ムラが発生し、印字率が所定値以下の場合では画像の濃度ムラが発生しにくい点を鑑みて、本発明では、印字率が所定値以上の場合のみ、複数回に分けてトナー像を形成する。従って、全ての画像に対し、複数回に分けてトナー像を形成するものではないから、高画質を確保しつつ画像形成に要する時間をできる限り短くすることができる。
更に、本発明にあっては、現像装置の小型化によって、現像ローラが小径化し、1つの画像を形成するために要する現像ローラの回転数が増加しても、トナーの薄層厚を均一に保つことができ、現像装置に収容されるトナーの量が少なくてもトナーの帯電も安定させることができるから、画像形成装置の小型化に対応しつつ、形成される画像品質が高い画像形成装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうから、より現像ローラ周面上のトナーの薄層厚を均一にすることができ、又、トナーの帯電も安定させることができるから、濃度ムラの発生を防ぐことができ、形成される画像の画質が高くなる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、1回目のトナー像の前記中間転写部への転写後、他の色のトナー像を、前記中間転写部に1度以上転写するから、2回目以降のトナー像形成までの時間をとることが可能になる。従って、現像ローラ周面上のトナーの薄層厚を均一にすることができ、又、トナーの帯電も安定させることができるから、濃度ムラの発生を防止し、形成される画像の画質が高くなる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3記載の発明の効果に加え、各色の形成すべき画像において、印字率が所定値以上の色が複数ある場合、印字率が所定値以上の色の全てについて複数回に分けてトナー像形成を行えば、画像形成に要する時間が長くなってしまい得るが、本発明では、最も印字率が高いもののみについて複数回に分けてトナー像形成をおこなうから、高画質を確保しつつ画像形成速度を可能な限り維持できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4記載の発明の効果に加え、トナーに用いられるイエローは、人間の視覚的には見えにくく、濃度ムラが発生してもわかりにくいから、現在形成すべき画像の最後にトナー像を形成する。このような順番とすれば、連続して画像形成を行う場合、次の画像形成までに、他の色は、トナーの薄層厚の均一化やトナーの帯電安定のための時間を得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至4記載の発明の効果に加え、トナーに用いられるイエローは、人間の視覚的には見えにくく、濃度ムラが発生してもわかりにくいから、トナー像形成を複数回に分けないようにして、画像形成速度を可能な限り維持することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜4を参照しつつ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態における画像形成装置1の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を説明するための模型的断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、画像形成部10、中間転写部20、給紙部30、用紙搬送部40、2次転写部50、定着装置55とトナー供給部60等から構成される。以下その詳細を説明する。
まず、前記画像形成部10は、感光体ドラム11、帯電ローラ12、レーザユニット13、ロータリ式現像ユニット14、ドラムクリーニング装置15、除電装置16等から構成される。
像担持体としての前記感光体ドラム11は、表面に静電潜像及びトナー像が形成されるものであり、画像形成装置1のほぼ中央に回転自在に設けられる(回転方向を矢印で図示)。その回転軸(不図示)は、図1の紙面に対して垂直に延びるように設けられ、感光体ドラム11は、アモルファスシリコンやOPC感光体等の感光層を有している。
前記帯電ローラ12は、感光体ドラム11の上方に設けられる。又、帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させるため感光体ドラム11と接しており、所定の方向に回転駆動される。尚、帯電ローラ12の上部に設けられているのは、帯電生成物を清掃するためのクリーナである。尚、帯電器にはブラシやコロナ帯電器を用いてもよい。
前記レーザユニット13は、外部のコンピュータ等から画像形成装置1に入力される画像情報に基づき感光体ドラム11表面を走査露光して静電潜像を形成するためのものであり、ロータリ式現像ユニット14の上方に設けられる。そして、レーザユニット13から露光のためレーザ光Lが画像情報に基づき発射される。レーザ光Lの光路上には、反射ミラー13aが設けられ、この反射ミラー13aにより感光体ドラム11の表面にレーザ光Lを照射し静電潜像が感光体ドラム11周面上に形成される。尚、レーザユニット13の内部には、レーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等が配される(不図示)。
前記ロータリ式現像ユニット14は、感光体ドラム11に形成された静電潜像に各色のトナーを供給することで現像するためのものであり、図1における左側方に感光体ドラム11に隣接して設けられる。ロータリ式現像ユニット14は、回転枠14aと回転枠14aに支持された4色のトナーに対応する4つの現像装置17B、17Y、17C、17Mとを有し、図示しないモータやギアを含む駆動機構によって回転させられる。ロータリ式現像ユニット14は、軸の回りに回転自在な円筒形状であって、感光体ドラム11の回転軸の軸線方向と平行である。
回転枠14aは、具体的には、回転軸の中心から放射状に延びる仕切枠によって円周方向に4等分された4つの区画を有している。各区画には、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4つのトナー色に対応した現像装置17B、17Y、17C、17Mが配され、各現像装置17は、それぞれ同様の構成である。そして、ロータリ式現像ユニット14が回転すると、各区画における現像ローラ18のいずれかが、感光体ドラム11に所定の隙間を有しつつ対向する。そして、各現像ローラ18は、回転可能に支持されていて、トナーの薄層形成のためブレード状の層厚規制部材(不図示)が当接されており、各現像ローラ18が回転することで表面にトナーの薄層が形成される。
前記ドラムクリーニング装置15は、図1における感光体ドラム11の右側方に設けられ、感光体ドラム11の表面に残留したトナーや付着物を清掃する。又、前記除電装置16は、一旦静電潜像が形成された感光体ドラム11表面を再び均一に帯電させるため、感光体ドラム11の表面を除電するためのものであり、例えばLED(発光ダイオード)で構成され、感光体ドラム11に光を照射することで除電を行う。尚、EL(エレクトロルミネッセンス)光源、蛍光灯等公知の光源を用いることもできる。
前記中間転写部20は、感光体ドラム11に形成された各色のトナー像が順次転写される中間転写ベルト21、駆動ローラ22、テンションローラ23、1次転写ローラ24、25、ベルトクリーニング装置26等から構成される。前記駆動ローラ22は、中間転写ベルト21を張架し回転駆動させるためのものであり、図1において感光体ドラム11の下方に回転可能に支持される。この駆動ローラ22にはモータ(不図示)からの駆動を伝達するための駆動伝達用ギア(不図示)が接続され、駆動ローラ22は、回転駆動する。尚、駆動ローラ22は、中間転写ベルト21を介して2次転写ローラ51とニップを形成するようになっている。
図1に示すように、テンションローラ23は、図1において画像形成装置1の右方に回転可能に支持される。そして、1次転写ローラ24、25は、図1において駆動ローラ22の右斜め上方かつ感光体ドラム11の下方であって、感光体ドラム11に隣接するような位置で回転可能に支持される。このように支持するから1次転写ローラ24と1次転写ローラ25の間における中間転写ベルト21の所定範囲が感光体ドラム11に当接する。即ち、感光体ドラム11と中間転写ベルト21は、ニップを形成し、該所定範囲でトナー像が感光体ドラム11から中間転写ベルト21の表面に転写される。
これら複数のローラは、それぞれの軸線方向が平行に支持され、この複数のローラに中間転写ベルト21が架け回される。そして、駆動ローラ22に駆動が伝達され、駆動ローラ22が回転すると、張架された中間転写ベルト21は回転する。尚、テンションローラ23及び1次転写ローラ24、25は、中間転写ベルト21を介し、従動して回転する。
尚、中間転写部20を形成するベルトクリーニング装置26は、図1における駆動ローラ22の左側方に対向して設けられる。ベルトクリーニング装置26は、中間転写ベルト21に対し、接離自在に構成され、所定のタイミングで中間転写ベルト21を清掃する。このベルトクリーニング装置26は、中間転写ベルト21の表面に摺接されるブラシやローラ等を有し、中間転写ベルト21の残トナー等の付着物を掻き取る。
前記給紙部30は、給紙カセット31、手差しトレイ32等から構成される。装置底部に用紙Pが載置される載置板33を有する給紙カセット31が設けられる。又、載置板33上の用紙Pを1枚ずつ用紙搬送路に送り出すため、積載された用紙Pの最上位と当接するピックアップローラ34と、ピックアップローラ34の右方にローラ対からなる重送防止ローラ35も配される。更に、装置右側面には、別途給紙できるように手差しトレイ32が設けられる。そして、手差しトレイ32にもピックアップローラ36が設けられる。
前記用紙搬送部40は、画像形成装置1内で用紙Pを搬送するためのものである。用紙搬送部40は、給紙部30から後述する2次転写ローラ51に至る第1搬送路41と、2次転写ローラ51から定着装置55を経て画像形成済みの用紙Pを排出するための用紙排出口48に至る第2搬送路42と、一度定着装置55を通過した用紙Pを、再度2次転写ローラ51を通過させるため、第2搬送路42の途中から第1搬送路41の途中をつなぐように設けられる反転搬送路43等から構成される。尚、用紙搬送方向は、矢印で図示している。
前記第1搬送路41には、給紙カセット31から送り出された用紙Pを上方に搬送しつつ搬送方向を逆にするための湾曲部44が設けられる。又、湾曲部44上部では、手差しトレイ32からの搬送路が合流する。又、2次転写ローラ51の手前には、用紙Pの搬送タイミングを制御するためのレジストローラ対45が配置される。また、用紙Pを搬送するための搬送ローラ対46やガイド板(不図示)が適宜設けられる。又、第2搬送路42も同様に搬送ローラ対46やガイド板(不図示)が設けられる。
反転搬送路43は、両面印刷の際に用いられる搬送路である。反転搬送路43は、第2搬送路42の途中であって定着装置55の用紙搬送方向下流に設けられた分岐爪47の設けられた部分から、レジストローラ対45の用紙搬送方向上流側に合流するように設けられる。この反転搬送路43も、前記搬送ローラ対46が適宜設けられ、用紙Pを案内するガイド板(不図示)も適宜設けられる。
前記2次転写部50は、2次転写ローラ51及び駆動ローラ22から構成される。2次転写ローラ51は、中間転写ベルト21に転写された画像を、2次転写ローラ51と中間転写ベルト21の間に挟まれるように搬送されてきた用紙Pに転写するためのものである。そのため、2次転写ローラ51は、駆動ローラ22と中間転写ベルト21を介してニップを形成し、回転可能かつ中間転写ベルト21と接離自在に支持される。そして、この2次転写ローラ51には、電圧印加手段(不図示)によって、所定のタイミングで用紙Pにトナーが転写されるようにするための電圧が印加される。
前記定着装置55は、用紙P上に転写されたトナーを溶融定着させるためのものであり、第2搬送路42の途中であって、ロータリ式現像ユニット14の下方に設けられている。この定着装置55は、ヒータを内蔵する加熱ローラ56と加熱ローラ56に圧接する加圧ローラ57とを有し、両ローラ間に用紙Pを挟持して用紙Pを搬送しトナーを加熱加圧して用紙Pに定着させる。
前記トナー供給部60は、トナー収容器61及びトナー供給装置62等から構成される。トナー収容器61は、ロータリ式現像ユニット14の各現像装置17に対して供給するトナーを収容する部分であり感光体ドラム11及び中間転写ベルト21の上方に設けられる。このトナー収容器61は、図1で不可視であるが、図1の紙面垂直方向に並べて4つ配置され、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのいずれかの色のトナーを収容する。
前記トナー供給装置62は、トナー収容器61に収容された各色のトナーを、対応する現像装置17B、17Y、17C、17Mに供給するためのものであり、感光体ドラム11の上方で、レーザユニット13とトナー収容器61との間の空間に配置され、上下動可能に構成される。トナー供給装置62は、先端が細い形状となっており、下方に移動した際、先端が現像装置17B、17Y、17C、17Mに差し込まれトナーを供給する。
次に、画像形成動作について簡単に説明する。この画像形成装置11は、入力された画像情報(データ)に基づき、以下のように画像形成動作を実行する。
まず、帯電ローラ12によって感光体ドラム11が一様に帯電される。その後、この感光体ドラム11に対して、レーザユニット13により画像情報(データ)に対応した走査露光が行われ、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。次に、ロータリ式現像装置17が回転され、対応する色の現像装置17のいずれかが感光体ドラム11に対向させられる。この状態で、現像ローラ18に所定の電圧が印加され、トナーが感光体ドラム11の静電潜像に飛翔させられ、トナー像が現像される。その後、トナー像は、1次転写ローラ24、25に所定の電圧が印加されることで、中間転写ベルト21に転写される。以上の動作を各色順次繰り返し、中間転写ベルト21上にフルカラーのトナー像が形成される。尚、単色画像を形成する場合は、以上の動作を1度行えばよい。
一方で、給紙部30において、給紙カセット31又は手差しトレイ32から1枚の用紙Pがピックアップローラ34、36等により、レジストローラ対45まで搬送される。その後、用紙Pは、レジストローラ対45から中間転写ベルト21上のトナー像にタイミングを合わせて搬送され、2次転写部50に案内される。2次転写ローラ51は中間転写ベルト21に当接し、2次転写ローラ51に所定の電圧を印加し、中間転写ベルト21と2次転写ローラ51とのニップに、用紙Pを進入させることで形成されたトナー像が用紙Pに転写される。この用紙Pは第2搬送路42により定着装置55に案内され、トナー像が用紙Pに定着される。そして、片面印刷の場合は、分岐爪47を経て、用紙排出口48から順次排出され、画像形成済みの用紙Pは排出トレイ49が受け止める。
尚、両面印刷の場合、定着装置55を通過した用紙Pは、用紙搬送方向において、分岐爪47よりも下流側の第2搬送路42内でスイッチバックされ、分岐爪47によって反転搬送路43に導入される。その後、表裏反転した用紙Pは、再びレジストローラ対45の上流側に戻される。そして、用紙Pの裏面側にタイミングを合わせて2次転写部50でトナー像が転写される。その後は用紙排出口48から排出される。
次に、本発明の実施形態に係るトナー像を複数回にわけて形成するための制御、構成について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る制御部70のブロック図である。
図2に示すように、本実施形態では、トナー像の形成を制御するための構成として制御部70が設けられる。この制御部70は、例えば、帯電ローラ12、レーザユニット13、各現像装置17(ロータリ式現像ユニット14)、感光体ドラム11、等の画像形成部10や中間転写部20等と信号線でつながっている。
ここで、制御部70は、画像形成装置1を使用する上で必要となる画像形成装置1に係る多くの制御も行うために基板上に複数の機能を統合させる中央処理的な制御部の一部に構成されていてもよいし、本発明の実施のために別途、制御部70が設けられてもよい。尚、図2では、本発明の実施に必要となる部分について図示している。
制御部70は、中央演算処理装置としてのCPU71、制御に必要となる画像形成装置1の状態の情報やプログラムを記憶させておくことや、画像情報を一時的若しくは長期的に保存しておくことができるようにするため、読み出し専用の記憶部であるROM72、読み書き自在の記憶部であるRAM73、場合によりハードディスクドライブ(HDD74)等の記憶装置を有する。尚、制御部70は、画像形成部10、中間転写部20等の動作を制御したり、各装置に設けられたセンサ等からのデータの入出力を行ったりするために、I/F(インターフェイス)(不図示)を備える。
そして、本実施形態においては、本発明を実施するために制御部70には、画像処理部75と算出部76が設けられている。
前記画像処理部75は、外部のコンピュータ等により入力される形成すべき画像についてのデジタル信号を、複数の現像装置17が収容するトナーの色ごとの画像情報に分解する。具体的には、本実施形態に係る画像形成装置1では、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダのトナーを用いるから1つの形成すべき画像について、この3原色及び黒色の画像情報に分解する。尚、画像形成装置1には、別途スキャナユニット(不図示)を設けてもよく、スキャナから直接入力される画像情報を扱うことができるようにしてもよい。
前記算出部76は、画像処理部75で分解された各色の画像情報の印字率を算出するためのものである。ここで印字率とは、画像を形成する用紙Pにおける全画素数に対するトナーをのせるべき画素数(積算数)の割合である。尚、例えば、文字や線などのベタ塗り部分については、ベタ塗りすべき領域の画素数をカウントするが、写真や絵などのハーフトーン(中間調)部分については一定の領域について、トナーをのせる部分とのせない部分に細かく分けることで色彩、濃淡、階調等を表わすから、ベタ塗り部分と、ハーフトーン部分を考慮して印字率は算出される。
印字率が高く、高濃度の画像形成を行うと、現像ローラ18の表面上のトナーが大量に消費されて、薄層形成が間に合わなかったり、補給されたばかりで十分に撹拌されておらず、帯電が不足したトナーが現像に使用されたりして、画像の濃度ムラが発生し、画像の品質低下を招く場合がある。そのため、本実施形態では、いずれかの色の形成すべき画像において、算出部76で算出された値が所定値以上である場合、その色の画像形成において、トナー像形成を複数回に分けて行う。
トナー像形成を複数回に分けて行うことで、現像ローラ18上の薄層状のトナーが一気に大量に現像に用いられることを防ぐことができ、又、現像装置17内のトナー量の急激な変化を防ぐこともでき、新しいトナーが大量に現像装置17に補給され、撹拌時間をとれないまま補給されたばかりのトナーが現像に用いられることを防ぐことができる。
具体的な、印字率の所定値は、画像形成装置1に併せて適宜設定することが可能であるが、例えば約10〜30%の範囲で定めることが可能である。例えば、大型の画像形成装置1においては、現像装置17も大型のものを備えることができるから、10%程度の印字率であっても、高濃度の画像形成が連続しない限り画像の濃度ムラはあまり生じず、30%程度以上の印字率になって画像の濃度ムラが発生することも多い。しかし、近年の画像形成装置1の小型化の進展により、小型化された画像形成装置1においては、現像装置17及び現像ローラ18等も小型化されているから、約10%程度以上、現像装置17やトナーの構成により場合によっては7〜8%の印字率であっても画像の濃度ムラは生じることがある。
従って、印字率の所定値は、例えば10〜30%の範囲で定めることが可能であるが、好ましくは10%、小型化された画像形成装置1の場合を考慮すると、より好ましくは8%、更に好ましくは7%とすれば、画像形成装置1の大小を問わず、画像の濃度ムラの発生を防ぐことができる。
又、トナー像の形成を分ける回数については、複数回とすることができるが、通常、2回に分ければ、十分に画像の濃度ムラの発生を防止することができる。しかしながら、3回以上に分けることも当然可能である。例えば、印字率が高く、例えば40%に達した場合、3回にわけたり、印字率が10%大きくなるごとに、1回トナー像形成の回数を増やしたり等、1枚の形成すべき画像に対し、印字率や画像形成速度との兼ね合いで適宜設定することができる。
次に、本発明の実施形態に係るトナー像の形成を複数回に分けた場合の分け方について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るトナー像を2回重畳させる場合を示すグラフである。
本発明では、トナー像の形成を複数回に分けることができるが、ここでは、代表的な一例として、トナー像の形成を2回に分けた場合の分け方について説明する。
まず、本実施形態における画像形成装置1は、中間転写部20を有していて、中間転写部20に感光体ドラム11で形成された各色のトナー像を重ね合わせ、1つのフルカラー画像が形成される。従って、トナー像の形成を2回に分けた場合にも、この中間転写部20で(中間転写ベルト21)に2回分のトナー像を重ね合わせることで、その色の形成すべきトナー像を得ることができる。
図3に示すように、横軸を原稿濃度、縦軸を形成される画像濃度とすると、実線で示すように(理想系)、原稿濃度が大きくなるに従って線形に、形成される画像の濃度も大きくなることが理想的である。そこで、本実施形態においては、印字率が所定値を超えた色の画像情報について、画像処理部75は2つに分割する。ここで分割方法としては、ディザ法を用いることができる。例えば、印字率が所定値を超えた色の画像情報の縦方向もしくは横方向のドット列において、トナーをのせるべき画素を、順番に2グループに分けて分割してもよく、2回トナー像を形成する色の画像情報を一定領域に細分し(例えば、4画素×4画素)各領域において、トナーをのせるべき画素数が同じか、若しくはいずれかが1画素多いように2グループに分割するようにしてもよい。即ち、トナーをのせるべき画素を2つのグループに分けることができればよい。
そして、画像処理部75により2つにグループ化された画像情報は、CPU71や、RAM73等の記憶手段に送られ、この分割された画像情報をもとに、制御部70は、1回目のトナー像形成においては、1グループについてトナー像形成を行い、2回目のトナー像形成においては、もう一方のグループについてトナー像形成を行うように、画像形成部10を制御する。
そうすると、図3に示すように、1回目のトナー像(破線)に、2回目のトナー像(一点鎖線)を重畳することで、ほぼ理想的な画像濃度を得ることができ(2点鎖線)、忠実性の非常に高い画像形成を行える。尚、2回以上に分けてトナー像を形成する場合には、同様にして3グループ以上に、トナーをのせるべき画素を分割すればよい。
次に、本発明では、トナー像の形成を複数回に分けることができるが、代表的な一例として、表1に基づき、本発明の実施形態に係るトナー像の形成を2回に分けた場合において、トナー像を形成する順番、具体的には、中間転写部20にトナー像を転写する順番について説明する。表1は、本発明の実施形態に係るトナー像を形成する順番の組み合わせを説明するためのものである。
まず、本実施形態における画像形成装置1は、1つの感光体ドラム11に対し、ロータリ式現像ユニット14を採用しているから、フルカラーの画像を形成するためには、感光体ドラム11に1色ずつトナー像を形成し、トナー像を4回中間転写部20に重ね合わせる(中間転写ベルト21を4回転)させることが必要である。
そして、一例として、4色のトナー(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のうちブラックの画像を2回に分けてトナー像形成を行う場合についてのトナー像形成の順番の組み合わせについて説明する。尚、1枚目も2枚目もいずれもブラックの画像を2回に分けてトナー像を形成するものとする。
Figure 2008158383
同一色のトナー像形成を、例えば2回に分ける場合において、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうことができれば、トナーの撹拌時間や、トナーの薄層形成のための時間を多くとることができ、濃度ムラが発生し難くなる。尚、時間間隔をとるために、一時的に露光や現像を一時的に止めることも可能であるが、表1に示すようなパターンをとることが考えられる。
表1に示すパターンのうちパターン1は、1枚目の最初と最後にブラックの画像を形成するから、2枚目の画像形成が連続して行われなければ、最も長い時間間隔をとることができる。一方、パターン4は、連続してトナー像を形成するので、1回目と2回目のトナー像形成においては、中間転写ベルト21が再び回転してくるまでの時間しかとれないものの、2枚目の画像形成が連続して行われるならば、次のトナー像形成まで最も長く時間間隔をとることができる。
一方、同一色のトナー像形成を例えば2回に分ける場合において、1回目のトナー像の中間転写部20への転写後、他の色のトナー像を、中間転写部20に1度以上転写するようにすれば、次のトナー像形成まで、トナーの薄層の均一化、トナーの撹拌のための時間を安定して得ることができる。その観点から言えば、連続して画像形成を行う場合には、パターン2及び3が、最も画像濃度ムラが現れ難いものとなる。
尚、表1に示すパターンは、一例に過ぎず、当然ブラック以外の色のトナー像の形成を2回に分ける場合は、表1においてブラックとその色を置き換えればよく、その色のトナー像形成をまず最初に行い、他の色のトナー像形成を1回又は複数回行った後、2回目のトナー像形成を行うようにすればよい。2色以上の色について、トナー像の形成を2回に分ける場合には、少なくとも、それぞれの色のトナー像形成を交互に行えば、連続してトナー像を形成するものではなくなり、トナーの薄層形成や帯電を安定させることができる。又、トナー像形成を3回以上に分ける場合にも、できるだけ同色のトナー像形成が連続しないように、他の色のトナー像形成を間に挟み、カラー画像を形成するようにすればよい。
ここで、イエローは、本実施形態で用いられるトナーのなかで、最も人間の視覚的には見えにくく、濃度ムラが発生してもわかりにくいから、2枚目の画像形成が連続して行われる場合でも、イエローのトナー像を最後に前記中間転写部20に転写するようにしておいても、濃度ムラが認識されにくい。又、イエローのトナー像については、トナー像形成を複数回に分けないようにしてもよく、画像形成速度を稼ぐことができる。
尚、一定以上に画像形成速度を落とさないようにするために、算出部76で算出された値が所定値以上の色が複数ある場合、そのうち、算出部76で算出された値の最も高い1色のみについてトナー像形成を複数回に分けるようにしてもよい。このようにすると、フルカラー画像を得るため、5回は中間転写ベルト21を回転させることが必要となるものの、通常は4回中間転写ベルト21を回転させる必要があることを考えると、相対的にみて、画像形成速度が極めて落ちるものではない。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像形成動作について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態に係る画像形成動作を説明するためのフローチャートである。
まず、この画像形成装置1は、形成すべき画像情報が、外部コンピュータ(不図示)等により画像形成命令とともに、入力されると(ST1)、制御部70に設けられた画像処理部75が、画像情報を、BK、Y、C、Mの各成分に分解する(ST2)。その分解された各色の画像情報の印字率を算出部76が算出する(ST3)。算出された印字率が所定の値を超えているか否か制御部70が判断し(ST4)、所定値以上の色がある場合、画像処理部75は、その色の画像情報を2つ以上(複数個)に分割する(ST5)。尚、これらの作業は、形成すべき画像情報をRAM73等に一時的に記憶させ、CPU71がこれらの演算処理を行うようにしてもよい。
制御部70は、これらの演算結果により、トナー像を形成する順番を決定する(ST6)。そして、制御部70は、その順番通りにトナー像が形成され、中間転写ベルト21にトナー像が重ね合わされるように画像形成部10、中間転写部20を制御し、動作させる(ST7、ST8)。その後各色のトナー像形成が繰り返され(ST9)、最終的に、中間転写ベルト21上に形成すべき画像のトナー像がトナー像の重ね合わせが完了する(ST10)。
尚、その後の画像形成装置1の動作としては、所定のタイミングで、2次転写部50における2次転写ローラ51と中間転写ベルト21で形成されるニップに進入してきた用紙Pに、トナー像が2次転写される。その後、定着装置55で、トナー像が用紙Pに定着され、画像形成装置1内から用紙Pは排出され、一連の画像形成動作が完了する。
このようにして、静電潜像が形成される1又は複数の像担持体と、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともにトナーの薄層が形成され像担持体に対向して配置され回転される現像ローラ18から像担持体にトナーを供給し像担持体上の静電潜像をトナー像として形成する1又は複数の現像装置17と、現像され形成された各色のトナー像が重ね合わされて1次転写される中間転写部20とを有し、カラー画像を形成する画像形成装置1において、形成すべき画像を複数の現像装置17が収容するトナーの色ごとの画像情報に分解する画像処理部75と、形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合を算出する算出部76とを備え、いずれかの色の形成すべき画像において、算出部76で算出された値が所定値以上である場合、その色の画像形成において、トナー像形成を複数回に分けて行うようにすれば、形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合、即ち印字率が所定値以上であるような、現像装置17でトナーを大量に消費する画像を形成する場合、従来ならば、トナーの大量消費によりトナーの薄層厚の均一化が困難となり、トナーの帯電不足も生じやすくなって、濃度ムラが発生していたが、本発明のように複数回に分けてトナー像形成を行うことで、1度のトナー像形成動作でトナーが大量に消費されることを回避し、トナー消費を緩やかにすることができる。
そのため、現像ローラ18の周面におけるトナーの薄層厚を均一にし易くなり、又、現像装置17内のトナー量が急激に変化することを避けることができるので、トナーの帯電を安定させることができる。従って、現像ゴーストのような濃度ムラの発生を防ぐことができ、形成される画像の画質が高くなる。又、印字率が所定値以上というような高濃度印字の場合、現像装置17でのトナー消費が多くなることから画像の濃度ムラが発生し、印字率が所定値以下の場合では画像の濃度ムラが発生しにくい点を鑑みて、本発明では、印字率が所定値以上の場合のみ、複数回に分けてトナー像を形成する。従って、全ての画像に対し、複数回に分けてトナー像を形成ものではないから、高画質を確保しつつ画像形成に要する速度をできる限り短くすることができる。更に、本発明にあっては、現像装置17の小型化によって、現像ローラ18が小径化し、1つの画像を形成するために要する現像ローラ18の回転数が増加しても、トナーの薄層厚を均一に保つことができ、現像装置17に収容されるトナーの領が少なくてもトナーの帯電も安定させることができるから、画像形成装置1の小型化に対応しつつ、形成される画像品質が高い画像形成装置1を提供することができる。
又、同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうようにすれば、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうから、より現像ローラ18周面上のトナーの薄層厚を均一にすることができ、又、トナーの帯電も安定させることができるから、濃度ムラの発生を防ぐことができ、形成される画像の画質が高くなる。
又、同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像の中間転写部20への転写後、他の色のトナー像を、中間転写部20に1度以上転写するようにすれば、1回目のトナー像の中間転写部20への転写後、他の色のトナー像を、中間転写部20に1度以上転写するから、2回目以降のトナー像形成までの時間をとることが可能になる。従って、現像ローラ18周面上のトナーの薄層厚を均一にすることができ、又、トナーの帯電も安定させることができるから、濃度ムラの発生を防止し、形成される画像の画質が高くなる。
又、算出部76で算出された値が所定値以上の色が複数ある場合、そのうち、算出部76で算出された値の最も高い1色のみについてトナー像形成を複数回に分けるようにすれば、画像形成に要する時間が長くなってしまい得るが、本発明では、最も印字率が高いもののみについて複数回に分けてトナー像形成をおこなうから、高画質を確保しつつ画像形成速度を可能な限り維持できる。
又、複数の現像装置17のうち1つは、イエローのトナーを収容するものであって、イエローのトナー像を最後に中間転写部20に転写するようにすれば、トナーに用いられるイエローは、人間の視覚的には見えにくく、濃度ムラが発生してもわかりにくいから、現在形成すべき画像の最後にトナー像を形成する。このような順番とすれば、連続して画像形成を行う場合、次の画像形成までに、他の色は、トナーの薄層厚の均一化やトナーの帯電安定のための時間を得ることができる。
又、イエローのトナー像については、トナー像形成を複数回に分けないようにすれば、トナーに用いられるイエローは、人間の視覚的には見えにくく、濃度ムラが発生してもわかりにくいから、トナー像形成を複数回に分けないようにして、画像形成速度を可能な限り維持することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、本実施形態における画像形成装置1は、ロータリ式現像ユニット14を用いる場合について示したが、例えば、カラー対応のタンデム式の現像装置17を有する画像形成装置1にも適用することが可能である。又、中間転写部20には、中間転写ベルト21を用いたが、中間転写ドラムによって中間転写部20を構成してもよい。
本発明は、中間転写部を有する画像形成装置に利用可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を説明するための模型的断面図である。 本発明の実施形態に係る制御部のブロック図である。 本発明の実施形態に係るトナー像を2回重畳させる場合を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る画像形成動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
11 感光体ドラム(像担持体)
14 ロータリ式現像ユニット
17 現像装置
18 現像ローラ
20 中間転写部
75 画像処理部
76 算出部

Claims (6)

  1. 静電潜像が形成される1又は複数の像担持体と、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともにトナーの薄層が形成され像担持体に対向して配置され回転される現像ローラから前記像担持体にトナーを供給し前記像担持体上の静電潜像をトナー像として形成する1又は複数の現像装置と、現像され形成された各色のトナー像が重ね合わされて1次転写される中間転写部とを有し、カラー画像を形成する画像形成装置において、
    形成すべき画像を複数の前記現像装置が収容するトナーの色ごとの画像情報に分解する画像処理部と、
    形成すべき各色の画像における全ての画素数に対して、トナーをのせる画素数の割合を算出する算出部とを備え、
    いずれかの色の形成すべき画像において、前記算出部で算出された値が所定値以上である場合、その色の画像形成において、トナー像形成を複数回に分けて行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像形成後、時間間隔を設けて、2回目以降のトナー像形成を行なうことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 同一色のトナー像形成を複数回に分ける場合において、1回目のトナー像の前記中間転写部への転写後、他の色のトナー像を、前記中間転写部に1度以上転写することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記算出部で算出された値が所定値以上の色が複数ある場合、そのうち、前記算出部で算出された値の最も高い1色のみについてトナー像形成を複数回に分けることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 複数の前記現像装置のうち1つは、イエローのトナーを収容するものであって、イエローのトナー像を最後に前記中間転写部に転写することを特徴とする請求項1乃至4記載の画像形成装置。
  6. イエローのトナー像については、トナー像形成を複数回に分けないことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015061140A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム

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