JP2008157788A - 表面検査方法及び表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可視光程度の粗度を有する被検査体の表面に生じた凹凸欠陥等を適切に発見することができ、鋼板の製造ライン上において好適に適用すること。
【解決手段】被検査体表面の凹凸を検査する表面検査方法において、レーザ光源110から赤外レーザ光を出射し、投射光学系120により、赤外レーザ光を平行光又は発散光に変換し、被検査体表面10の粗度σに応じて鏡面反射が得られる入射角度θ1で平行光又は発散光を被検査体表面10に投射し、集束光学系130により、被検査体表面10における平行光又は発散光の反射光を集束光に変換し、反射光の光路上において集束光学系の焦点bより後方に配置された撮像手段により、反射光を撮像する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、薄鋼板等の帯状体の表面検査方法及び表面検査装置に関する。
例えば、鉄鋼業での薄鋼板の製造において、製造される薄鋼板の製品品質の一項目として、薄鋼板の表面に疵ができるだけ少ないことが求められる。しかし、薄鋼板の製造プロセス、例えば、冷延帯鋼の製造プロセスにおいて、製造ラインに異物が付着していると、この異物に起因して薄鋼板にロール疵が形成されることがある。また、圧延ロールが微小振動をしていると、振動によって鋼板表面に微細な横縞(チャタマーク)が形成されることがある。
これらの帯鋼(鋼板)表面に形成される表面形状の不良を、以下では、総称して、凹凸欠陥と呼ぶ。このような凹凸欠陥が一旦発生すると、ロールを交換したり、製造プロセスを改善したりするまで、帯鋼表面に同様の凹凸欠陥が繰り返し発生する。このような鋼板表面における不良は、鋼板の製品品質を著しく低下させる要因となる。よって、このような凹凸欠陥が発生した場合には、欠陥の有無を早期に発見し、原因を究明して、後続の凹凸欠陥が起こらないように対策を講じることが重要である。
この凹凸欠陥の凹凸量は、1μm程度からその10倍程度である。一方、塗装前の製造プロセスにおける帯鋼板の表面は、可視光と同程度の0.5μm〜1μm程度の粗度を有するため、可視光による目視検査では拡散反射成分が大きく、凹凸欠陥を発見するのは困難である。このような疵を見つけるため、帯鋼の通板ラインにおいては、帯鋼の検査部位において帯鋼の走行を一度停止又は低速通板とし、検査員が砥石がけを行った後に目視検査をしている。砥石がけを行うと、凹部に比べて凸部がより一層研磨されて鏡面に近づくのに対し、凹部が元の粗面のまま残るので、微少凹凸発生部が明瞭になり、目視で確認可能となる。しかし、この場合、製造ラインを通常速度で稼動したままの検出はできず、時間と労力を要するという問題がある。
帯鋼の表面がこのような粗面であることによる凹凸欠陥の検出における問題を解決するために、特許文献1には、魔鏡の原理を利用した表面検査方法が開示されている。特許文献1の技術によれば、遠くから可視光の集束光を投射し、鋼板表面で反射させ、この反射光をスクリーン上に投影して鋼板表面の凹凸欠陥を検出する。この際、粗面において光を鏡面反射させるために、可視光を鋼板表面に対して87度という大きな入射角で投射していた。
そして、特許文献2には、赤外の拡散光を利用した表面検査方法が開示されている。即ち、ニクロム線等の赤外線発光源に電圧を印加し、帯状の赤外光を鋼板表面に約45度付近の入射角で投射し、その反射光を赤外撮像装置によって撮像することで鋼板表面の凹凸欠陥を検出する。鋼板表面に凹凸欠陥がある場合、この帯状の投射光は散乱され、帯状の赤外光は歪んで撮像装置に写ることとなる。この際、撮像装置の焦点を、赤外線発光源と鋼板表面との両方に合わせていた。ここで、拡散光とは、一定の方向のみに集束せず、拡散あるいは散乱された光のことである。
更に、特許文献3には、赤外レーザを乱反射させた赤外の拡散光を利用した表面検査方法が開示されている。即ち、赤外レーザのパルス光を反射ボックス内で乱反射させて拡散光を作り、スリットを介して帯状の赤外光を鋼板表面に投射し、特許文献2と同じ原理によって凹凸欠陥を検出する。
特開2002−139447号公報 特開2005−134362号公報 特開2005−156420号公報
しかし、特許文献1の技術では、可視光を87度という大きな入射角で投射しなければならないため、製造ラインのバタつき、微細な振動があった場合や、鋼板の形状が平坦でなかった場合にも、反射光の方向は、大きく影響を受ける。よって、反射光がスクリーンから外れてしまい、反射光をスクリーン上に投影することは困難であるという問題があった。また、入射角を87度という大きな角度にするため、可視光の光路が長く、設置スペースが長大になってしまうという問題があった。
そして、特許文献2の技術では、赤外線発光源と鋼板表面との両方に焦点を合わせなければならないため、赤外撮像装置(赤外カメラ)の絞りを絞る必要があった。そのため、赤外線発光源からの光量を増やすために、ニクロム線に高電圧を印加すると、温度上昇によりニクロム線の使用可能時間を長くするのが難しくなる。また、安価な非冷却赤外カメラにはシャッターがついていないので、高速で移動する鋼板の像がぼやけないように撮像するときには、ストロボ光源か外部シャッターが必要となる。しかし、機械式シャッターは耐久性に劣ると共に、シャッターをつけると、光量が不足することがあった。
更に、特許文献3の技術では、赤外レーザ光を反射ボックス内に入射させ、内部で乱反射させて反射ボックスに設けられたスリットから引き出すようにしているが、乱反射させるためには反射ボックス内の粗面にレーザ光を当てる必要がある。この粗面により、スペックルパターンが発生してしまい、鋼板が赤外レーザ光に対して鏡面であっても、得られるスリット像の品質が著しく悪化する場合があった。尚、このスペックルパターンは、レーザ光のように干渉性の良い光がその波長程度以上の凹凸を有する粗面により散乱したときに生じる斑点模様のことである。また、反射ボックスに入射したレーザ光がスリットから出てくるまでには、乱反射を繰り返すため損失が大きく、出射光量が不足して鮮明に凹凸欠陥を検出しにくいこともあった。
以上説明したように、従来の被検査体表面を検査する表面検査方法によれば、装置や装置の配置等の調整が難しいという問題もあるため、実際に、鋼板の製造ライン上においてオンラインで高精度に凹凸欠陥を検出することが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、可視光の波長程度の表面粗度を有する被検査体の表面に生じた、表面粗度の数倍程度の凹凸欠陥等を高感度に発見することが可能で、被検査体の製造ライン上においてラインを稼動状態のまま適用することが可能な表面検査方法及び表面検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被検査体表面の凹凸を検査する表面検査方法であって、レーザ光源から赤外レーザ光を出射し、投射光学系により、赤外レーザ光を平行光又は発散光に変換し、被検査体表面の粗度に応じて鏡面反射が得られる入射角度で平行光又は発散光を被検査体表面に投射し、集束光学系により、被検査体表面における平行光又は発散光の反射光を集束光に変換し、反射光の光路上において集束光学系の焦点より後方に配置された撮像手段により、反射光を撮像することを特徴とする、表面検査方法が提供される。
かかる構成によれば、レーザ光源から出射された赤外レーザ光は、投射光学系によって平行光又は発散光に変換され、被検査体表面の粗度に応じた入射角度で、被検査体表面に投射される。この入射角度で投射された平行光又は発散光は、被検査体表面で鏡面反射される。被検査体表面で鏡面反射した反射光は、集束光学系によって集束光に変換される。この集束光は、集束光学系の焦点より下流において発散光となり、撮像手段によって撮像される。
しかし、被検査体表面に凹凸欠陥がある場合、平行光又は発散光は、被検査体表面で反射される際に凹凸欠陥によって散乱される。よって、反射光は、散乱光を含み、この散乱光は、集束光学系の焦点には集束せずに撮像手段に投射される。
従って、この散乱光によって、撮像手段に撮像される画像には、光量のムラによる明暗が生じ、凹凸を好適に発見できる。
また、投射光学系は、赤外レーザ光を平行光に変換し、平行光を被検査体表面に投射するレンズ及び第1凹面鏡を含み、集束光学系は、被検査体表面における平行光の反射光を集束光に変換する第2凹面鏡を含み、撮像手段は、反射光の光路上において第2凹面鏡の焦点より後方に配置されてもよい。かかる構成によれば、投射光学系のレンズ及び第1凹面鏡によって赤外レーザ光を平行光に変換することができ、平行光を被検査体表面に投射することができる。集束光学系の第2凹面鏡によって、被検査体の表面で反射した平行光の反射光を集束光に変換することができる。そして、集束光は、第2凹面鏡の焦点より後方において発散光となり、第2凹面鏡の焦点より後方において、撮像手段に撮像されうる。
また、投射光学系は、赤外レーザ光を発散光に変換し、発散光を被検査体表面に投射するレンズを含み、集束光学系は、被検査体表面における発散光の1次反射光を集束光に変換し、当該集束光を1次反射光と略同一光路をたどるように被検査体表面に再度投射する凹面鏡を含み、撮像手段は、被検査体表面における集束光の2次反射光の光路上において凹面鏡の焦点より後方に配置されてもよい。かかる構成によれば、投射光学系のレンズによって、赤外レーザ光を、集束光に変換しレンズの焦点より後方において発散させることで、発散光に変換することができ、発散光を被検査体表面に投射することができる。集束光学系の凹面鏡によって、被検査体の表面で反射した発散光の1次反射光を集束光に変換し、この1次反射光と略同じ光路をたどるように前記被検査体表面に再度投射することができる。そして、被検査体表面で再度反射した集束光の2次反射光は、凹面鏡の焦点より後方において発散光となり、凹面鏡の焦点より後方において、撮像手段に撮像されうる。
また、発散光の光路上の投射光学系と被検査体表面との間に配置されたハーフミラーによって、集束光の2次反射光を撮像手段の方向に反射してもよい。かかる構成によれば、投射光学系から投射された発散光は、ハーフミラーを透過して、被検査体表面に投射され、集束光学系から発せられ、被検査体表面で2次反射した集束光の2次反射光は、ハーフミラーによって撮像手段の方向に屈折される。
また、集束光学系の焦点位置に配置された遮光体によって、集束光の主光束の一部をカットしてもよい。かかる構成によれば、遮光体によって、反射光又は2次反射光の集束光の主光束をカット(遮光)して、焦点からはずれた散乱光は、遮光体の側方を通過し、撮像手段によって撮像されうる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被検査体表面の凹凸を検査する表面検査装置であって、赤外レーザ光を出射するレーザ光源と、赤外レーザ光を平行光又は発散光に変換し、被検査体表面の粗度に応じて鏡面反射が得られる入射角度で平行光又は発散光を被検査体表面に投射する投射光学系と、被検査体表面における平行光又は発散光の反射光を集束光に変換する集束光学系と、反射光の光路上において集束光学系の焦点より後方に配置され、反射光を撮像する撮像手段とを含むことを特徴とする、表面検査装置が提供される。これによって上記製造ラインに好適に適用できる表面検査装置を提供できる。
また、投射光学系は、赤外レーザ光を平行光に変換し、平行光を被検査体表面に投射するレンズ及び第1凹面鏡を含み、集束光学系は、被検査体表面における平行光の反射光を集束光に変換する第2凹面鏡を含み、撮像手段は、反射光の光路上において第2凹面鏡の焦点より後方に配置されてもよい。
また、投射光学系は、赤外レーザ光を発散光に変換し、発散光を被検査体表面に投射するレンズを含み、集束光学系は、被検査体表面における発散光の1次反射光を集束光に変換し、当該集束光を1次反射光と略同一光路をたどるように被検査体表面に再度投射する凹面鏡を含み、撮像手段は、被検査体表面における集束光の2次反射光の光路上において凹面鏡の焦点より後方に配置されてもよい。
また、発散光の光路上の前記投射光学系と前記被検査体表面との間に配置され、集束光の2次反射光を撮像手段の方向に反射するハーフミラーを含んでもよい。
また、集束光学系の焦点位置に配置され、集束光の主光束の一部をカットする遮光体を含んでもよい。
以上説明したように本発明によれば、光源に可視光よりも波長の長い赤外レーザー光を用いて、被検査体表面にて鏡面反射を行わせるようにして、かつ、光路中にスペックルを生じさせる粗面やスクリーン等を有しないので、可視光の波長程度の表面粗度を有する被検査体の表面に生じた、表面粗度よりも大きな凹凸欠陥等を高感度に発見することが可能で、赤外レーザーをパルス発光させることで移動体のストロボ撮影と同様に、被検査体の製造ライン上においてラインを稼動状態のまま適用することが可能な、表面検査方法及び表面検査装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下の各実施形態に係る表面検査装置は、透明物体の屈折率分布を可視化するために通常用いられているシュリーレン法又はシャドウグラフ法を応用することで、金属等の被検査体の表面に形成された欠陥、特に粗面の中の微細な凹凸疵を検出することを可能にしている。
尚、説明するにあたり、以下では、各実施形態に係る表面検査装置の被検査体として、例えば、鋼板を挙げて説明する。また、以下では、光路上において「前方」とは、光源から撮像手段にいたる光路の上流側を意味し、光路上において「後方」とは、光源から撮像手段にいたる光路の下流側を意味する。
更に、以下では、被検査体の表面に投射されるまでの赤外レーザ光を、適宜、投射光といい、被検査体で反射された赤外レーザ光を、適宜、反射光という。また、赤外レーザ光の光束の発散・集束度合いに応じて、赤外レーザ光を、平行光、発散光、集束光という。
(第1の実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る表面検査装置100を示す側面図である。また、図2は、本実施形態に係る表面検査装置100を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る表面検査装置100は、被検査体の一例である鋼板10の表面に形成された凹凸欠陥を発見するための装置である。ここで、鋼板10の表面は、例えば、冷間圧延による製造精度又は溶融亜鉛メッキ処理等によって約0.5〜1μm程度の粗度σを有し、この表面には、上記製造プロセスによる表面状態の不良の一種である微小な凹凸欠陥、例えば、約1〜10μm程度以上の凹凸が発生しうるとして、以下では説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る表面検査装置100は、赤外レーザ光を出射する光源の一例であるCOレーザ光源110と、投射光学系120と、集束光学系130と、赤外カメラ140と、を含む。
表面検査装置100において、COレーザ光源110は、約10μm程度の波長λを有する赤外レーザ光を出射する。投射光学系120は、赤外レーザ光の光路上にCOレーザ光源110の直後の下流に配置される。集束光学系130は、赤外レーザ光が入射角度θ1で鋼板10の表面に投射されて鏡面反射をした反射光の光路上において、鋼板10の表面の下流に配置される。そして、赤外カメラ140は、後述するように反射光が集束光学系130を介することで集束される焦点bの後方(下流)に配置される。
COレーザ光源110は、レーザ光源の一例である。尚、レーザ光源としては、約5〜10μm程度若しくはそれ以上の波長λの赤外レーザ光を出射する他の光源を用いてもよい。但し、本実施形態においてレーザ光源はCOレーザ光源110であり、約10μm程度の波長λを有する赤外レーザ光を出射するとして以下では説明する。ここで、レーザ光源として、赤外レーザ光の波長λの違うレーザ光源を使用した場合、後述するように一定の関係式によって入射角度θ1、鋼板10の粗度σ等との相互関係が決定されうる。
COレーザ光源110は、パルス発振の赤外レーザ光を出射することができる。よって、表面検査装置100は、赤外カメラ140が外部シャッター等を備えなくとも、パルス発振にタイミングを合わせて撮像することにより、画像データとして撮像される凹凸欠陥の像を、被検査体が移動していてもぶれることなく鮮明に撮像することができる。また、COレーザ光源110は、約10μm程度の波長λを有する赤外レーザ光を出射するので、鋼板の粗度σに対して波長λが相対的に大きく、広い入射角角度θ1に渡って鋼板表面を鏡面とみなすことができる。
投射光学系120は、鋼板10の表面に投射する投射光を形成するための光学系であり、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光をビーム径の大きな平行光へと変換し、この平行光を投射光として鋼板10の表面に一定の入射角度θ1で投射する。この入射角度θ1の詳細は後述する。本実施形態においては、θ1は、例えば、約45度であるとして説明する。
また、この投射光学系120は図2に示すように、第1集光レンズ121と第1平面鏡122と第1凹面鏡123とを含む。第1集光レンズ121は、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光の光路上においてCOレーザ光源110の下流に、赤外レーザ光が垂直に中心を通るように配置される。第1平面鏡122は、第1集光レンズ121を介した赤外レーザ光の光路上において、第1集光レンズ121の下流に配置される。第1凹面鏡123は、第1平面鏡122で反射された赤外レーザ光の光路上において第1平面鏡の下流に配置される。
第1集光レンズ121は、赤外レーザ光を平行光に変換し、平行光を鋼板10の表面に投射するために投射光学系120が備えるレンズの一部である。この第1集光レンズ121により、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光は、一旦焦点aに集束した後、焦点aより後方(下流)において発散光となる。
第1集光レンズ121は、本実施形態では、例えば、凸レンズで構成される。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、上記投射光学系120が備えるレンズは、赤外レーザ光を発散光とする役割を担うあらゆるレンズを使用することができる。例えば、レンズは、赤外レーザ光を焦点aに集光せずに、直接発散光に変換する凹レンズであってもよい。
また、焦点a下流において、発散光となった赤外レーザ光は、擬似的に焦点aを点光源とする発散光となる。投射光学系120は、この焦点aからの発散光をより点光源からの発散光に近づけるために、焦点aに配置されたピンホールを更に含んでもよい。また、以下では、焦点aを略点光源という。
第1平面鏡122は、第1集光レンズ121の焦点aの下流において赤外レーザ光の発散光を反射する。第1平面鏡122は、第1集光レンズ121と第1凹面鏡123との間の光路を屈折することにより、各構成要素をZ型に配置することを可能にする。よって、表面検査装置100は、配置面積積及び装置を配置するのに必要な直線距離を減少することができる。第1凹面鏡123は、第1平面鏡122で反射された発散光を平行光に変換して反射する。この平行光は、第1凹面鏡123によって反射され、投射光として鋼板10の表面に入射角度θ1で投射される。
集束光学系130は、投射光学系120から投射され鋼板10の表面で反射した平行光である反射光の光路上に配置され、この平行光である反射光を集束光へと変換する。
この集束光学系130は、第2凹面鏡131と第2平面鏡132とを含む。第2凹面鏡131は、平行光である反射光の光路上の鋼板10の下流に配置される。第2平面鏡132は、第2凹面鏡131で反射された反射光の光路上の下流に配置される。
第2凹面鏡131は、鋼板10の表面において反射した平行光である反射光の投射を受け、平行光を集束光に変換して反射する。そして、第2平面鏡132は、第2凹面鏡131で集束光に変換された鋼板10の表面からの反射光を反射する。第2平面鏡132は、第2凹面鏡131と赤外カメラ140との間の光路を屈折することにより、各構成要素をZ型に配置することを可能にする。よって、表面検査装置100は、配置面積積及び装置を配置するのに必要な直線距離を減少することができる。
赤外カメラ140は、撮像手段の一例である。この赤外カメラ140は、集束光学系130において集束光に変換された反射光を、集束光学系130の焦点bより下流にて撮像するものである。撮像される反射光は、焦点bより下流では発散光となる。
このような赤外カメラ140は、検出波長8〜12μm帯のマイクロボロメータ素子からなる非冷却型赤外カメラであってもよい。InSb素子やPtSi素子等を用いた冷却型赤外カメラを使用してもよいが、非冷却型赤外カメラは、より安価であり、耐久性に優れている。従って、表面検査装置100を安価に提供することができる。しかし、オフラインで凹凸欠陥検出をするときには、これら電子的な撮像手段に限定されず、撮像手段は、赤外線用フィルムを用いたフィルムカメラ等であってもよい。
赤外カメラ140は、カメラレンズ141と、撮像素子142と、を備える。カメラレンズ141は、反射光の光路上、集束光学系130の焦点bよりも後方すなわち下流に配置され、撮像素子142は、カメラレンズ141の更に後方に配置される。
カメラレンズ141は、反射光の光路上の焦点bより下流に配置されるため、カメラレンズ141に到達する反射光は、発散光となる。カメラレンズ141は、この発散光が後方に配置された撮像素子142の面内に納まるように、発散光を集束又は発散させるレンズである。図2においてはカメラレンズ141の焦点距離fと、焦点bからカメラレンズ141までの距離とを等しく取っているため、カメラレンズ141より後方では、平行光が得られる。従って、カメラレンズ141の焦点距離に応じて撮像素子142上での投影像の大きさが決定される。
なお、カメラレンズ141と焦点bとの間の距離は、必ずしもカメラレンズ141の焦点距離fと等しくする必要は無く、レンズ口径に焦点bからの発散光が収まる範囲で自由に設定されてもよいが、カメラレンズ141の焦点距離によって撮影素子142上での投影像の大きさが決定される点は同様である。
撮像素子142は、赤外カメラ140の受光面であって、カメラレンズ141を通った鋼板10表面からの反射光である赤外レーザ光を撮像する。撮像素子142は、上述のように、赤外カメラ140が非冷却型赤外カメラである場合、マイクロボロメータ素子となるが、本発明はこれに限られない。撮像素子142は、上述のように、例えば、冷却型赤外カメラのInSb素子やPtSi素子等であってもよく、赤外用フィルム等であってもよい。
(第1の実施形態の変更例)
ここで、図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置100の変更例の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る表面検査装置100の変更例を示す平面図である。尚、本変更例では、上記図1、2に示した表面検査装置100に比べて、焦点bに遮光体を有する点を除いた構成については、同様な構成を有する。よって、この同様な構成についての重複説明は、省略する。
本変更例に係る表面検査装置100は、上記図1、2に示した表面検査装置100の構成に加え、更に、ナイフエッジ150を含む。ナイフエッジ150は、遮光体の一例であり、集束光学系130と赤外カメラ140との間の光路上において集束光学系130の焦点bの位置に配置される。この際、ナイフエッジ150は、主光束の光軸と直交するように配置されてもよいが、ナイフエッジ150の配置は、これに限定されるものではない。
このナイフエッジ150は、集束光学系130によって集束された主光束のうち一部をカット(遮蔽)し、鋼板10の表面で鏡面反射せずに被検査対象(鋼板10の表面に形成された凹凸欠陥等)で散乱した光(以下、散乱光という。)を透過あるいは遮蔽し、この散乱した光の像を赤外カメラ140で強調して撮像させるためのものである。但し、ナイフエッジ150は、厚みの薄い平板状の形状を有して主光束の一部(例えば、約半分程度)をカットするものであってもよく、また微小円盤状の形状で主光束の中心部分のみをカットするものであってもよい。ここで、主光束とは、鋼板10の表面からの反射光のうち、凹凸欠陥等によって散乱されずに鏡面反射(正反射)した光束である。また、主光束は焦点bの位置に集束され、焦点bは略点光源となり、ナイフエッジ150はこの主光束の略点光源における像(点像)の一部を遮る。
表面検査装置100の変更例によれば、このナイフエッジ150を備えることによって、赤外カメラ140で撮像される画像データにおいて、主光束による像と散乱光による像との明暗を強調することができ、凹凸欠陥の検査を容易にすることができると共に、表面検査の精度を高めることができる。即ち、ナイフエッジ150によって、集束光の反射光の主光束の一部を遮光できる、一方、散乱光は焦点bからずれた光路を通過、又はナイフエッジ150によって遮られ、赤外カメラ140によって撮像されるため、反射光における散乱光のコントラストを高めることができ、凹凸欠陥を検出する精度を高めることができる。
(第1の実施形態に係る表面検査装置100による表面検査方法)
次に、図2及び図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置100による表面検査方法について詳細に説明する。
表面検査装置100の表面検査方法、すなわち、鋼板10に形成された凹凸欠陥を検出する方法について説明する。以下では、COレーザ光源110から発せられた赤外レーザ光の流れを中心に説明する。
COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光は、投射光学系120に投射される。投射光学系120に投射された赤外レーザ光は、第1集光レンズ121によって焦点aに向かって集束する集束光に変換される。この集束光は、焦点aより後方では焦点aを略点光源として出射された発散光のように発散し、第1平面鏡122に投射される。第1平面鏡122に投射された発散光は、第1平面鏡122で鏡面反射され、発散光のまま第1凹面鏡123に投射される。第1凹面鏡123に投射された発散光は、第1凹面鏡123で平行光に変換されて、反射される。第1凹面鏡123で平行光に変換され反射された平行光は、鋼板10の表面に向けて投射される。
この平行光の投射光は、鋼板10の表面に対して入射角度θ1で投射される。この入射角度θ1については、後述する。鋼板10の表面に投射された平行光の投射光は、鋼板10の表面である粗面で、鏡面反射をし、表面に形成された凹凸欠陥において屈折・散乱される。上述のように、この表面で鏡面反射された赤外レーザ光を、以下では反射光といい、この凹凸欠陥において屈折・散乱された赤外レーザ光を、以下では散乱光という。
この反射光は、鋼板10の表面に対して反射角度θ2で反射される。ここで、鋼板10の表面における反射は、鏡面反射(正反射)であるため、入射角度θ1と、反射角度θ2とは、等しくなる。一方、散乱光は、凹凸欠陥において屈折・散乱されるため、鋼板10の表面に対する反射角度は、入射角度θ1と等しくならない。
即ち、投射光は、平行光であり、鏡面反射した反射光は、同じく平行光となり、反射光の略全ての光束の向きは、同一の方向にそろっている。一方、凹凸欠陥によって屈折・散乱された散乱光は、平行光の反射光とは、違う方向に向かって進行する。
この反射光は、第2凹面鏡131に投射される。第2凹面鏡131に投射された平行光の反射光は、第2凹面鏡131で集束光に変換され、第2平面鏡132に投射される。第2平面鏡132に投射された集束光の反射光は、第2平面鏡132で鏡面反射される。
第2平面鏡132で鏡面反射された集束光の反射光は、焦点bで集束し、焦点bより下流では、発散する。焦点bより後方で発散光となった反射光は、カメラレンズ141に投射される。カメラレンズ141に投射された反射光は、カメラレンズ141で集束又は発散され撮像素子142に投射され、撮像される。
鋼板10の表面に凹凸欠陥が無く、撮像素子142によって撮像される反射光が表面で鏡面反射した主光束のみを含む場合、撮像素子142で撮像される画像は、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光を発散させ径を大きくした場合の強度分布(以下、赤外レーザ光の強度分布という。)と略同じ強度分布を有することとなる。
しかし、鋼板10の表面に凹凸欠陥を有し、反射光が主光束だけでなく凹凸欠陥によって散乱された散乱光を含む場合、撮像素子142で撮像される画像は、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光の強度分布と違う強度分布を有することとなる。撮像される反射光には、この散乱光による光量のムラが生じ、撮像される画像には、明暗が生じる。
よって、この撮像画像を外部の表示装置等に表示して、その表示を検査員が閲覧することによって、鋼板10の表面の凹凸欠陥の有無を検出してもよい。しかし、本発明による撮像画像からの凹凸欠陥の検査は、かかる例に限定されない
例えば、撮像画像を外部の画像処理手段によって画像処理し、この画像処理結果を外部の識別手段によって凹凸欠陥の有無を自動で判定し検査してもよい。
更に具体的には、凹凸欠陥の無い場合、撮像素子142から得られる画像の明暗はCOレーザ光源110のビーム形状相似のなだらかな分布になるのに対して、欠陥のある場合は異なった分布となる。よって、例えば、欠陥の無い場合の撮像画像を基準画像として、検査中の撮像画像から差し引くことにより、二値化等の手段により検出しても良く、又は、空間フィルタ等を用いて欠陥がある場合の画像の明暗が急激に変化する点を検出しても良い。
一方、本実施形態の変更例のように、焦点bにナイフエッジ150を備える場合、反射光の主光束が集束光学系130の焦点bを通るため、ナイフエッジ150によって主光束の一部が遮蔽される。よって、鋼板10の表面に凹凸欠陥が無い場合、撮像素子142によって、赤外レーザ光の強度が略一様に減衰されつつ回折された画像を撮像することとなる。
しかし、散乱光は、凹凸欠陥で散乱されたため、この焦点bを通らない。よって、鋼板10の表面に凹凸欠陥がある場合、散乱光の一部は、ナイフエッジ150によって遮蔽されるか、又は散乱光の一部はナイフエッジ150の近傍等を通過し、撮像素子142に到達し撮像されることとなる。
よって、ナイフエッジ150を備えることにより、撮像素子142に撮像される画像には、減衰された反射光の強度分布の中に散乱光の強度が存在した強度分布が撮像される。従って、凹凸欠陥の有無による光量のムラは、強調され、撮像画像の明暗がより鮮明となる。よって、より確実に凹凸欠陥の有無を検査することが可能となる。
尚、本実施形態において上記入射角度θ1は、例えば、約45度であるとして説明したが、本発明は、これに限定されない。即ち、一般的に、光の波長をλ(μm)、被検査体(鋼板10)の表面の荒さ(粗度)をσ(μm)とした場合、σcos(θ1/λ)の値を小さくするほど鏡面性が増すことが知られている。本実施形態でも鋼板10の表面において鏡面反射させるため、このσcos(θ1/λ)を小さくするように、入射角度θ1は、設定されうる。従って、入射角度θ1は、鋼板10の表面の粗度σ及び赤外レーザ光の波長λに応じて、適宜設定されうる。
(第1の実施形態及びその変更例のシミュレーション結果)
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置100及びその変更例による、シミュレーション結果を説明する。図4は、図1及び図2に記載の表面検査装置100によるシミュレーション結果を示すグラフである。また、図5は、図3に記載の表面検査装置100の変更例によるシミュレーション結果を示すグラフである。
図4及び図5において、縦軸は、撮像素子142で撮像される受光強度を示し、横軸は、撮像素子142の中心を原点としたx座標を示す(図2、3参照。)。そして、各図において、実線は、鋼板10の表面に凹凸欠陥がある場合のx軸に沿った受光強度分布を示し、破線は、鋼板10の表面に凹凸欠陥が無い場合のx軸に沿った受光強度分布を示す。
本シミュレーションは、0.5μmの粗度を有する鋼板10の表面に、直径10mmで高さ1.3μmのなだらかな傾斜を有したボタン状の突起が凸欠陥として形成されているとして行った。欠陥は、光束の中心に位置するとしている。また、入射角度θ1は、45度とし、光源の赤外レーザ光は、波長λが10.6μmで、最大強度が1W/cmでビーム直径が2.4mmの略ガウス分布であるとした。そして、図5の変更例においては、ナイフエッジ150が、主光束の半分を遮光するとした。
図4に示すように、凹凸欠陥が無い場合の画像の強度分布は、略ガウス分布であるのに対し、凹凸欠陥がある場合の画像データの強度分布は、略ガウス分布に対してピーク位置近傍で乱れている。この乱れが、光の強度の差つまり光量のムラとなり、画像上の濃淡や明暗となる。よって、この光量のムラ及び画像の明暗によって、凹凸欠陥の有無を検査することができる。
図5に示すように、凹凸欠陥が無い場合の画像の強度分布は、図4の略ガウス分布が減衰され、回折によってピーク位置等がずれ非対称となった強度分布となる。一方、凹凸欠陥がある場合の画像の強度分布は、凹凸欠陥が無い場合の画像強度分布にたいして、ピーク位置近傍で大きく乱れた強度分布となる。よって、図4における光の強度の差に比べ、光の強度の差は強調されるため、より容易に凹凸欠陥の有無を検査することが可能となる。
(第1の実施形態及びその変更例のまとめ)
以上、図1〜図5を参照して詳しく説明したように、本発明の第1の実施形態及びその変更例によれば、以下のような効果を奏することができる。
製造ライン上において好適に適用することができ、可視光程度の粗度σを有する鋼板10の表面に形成された凹凸欠陥を検出することができ、鋼板10の表面不良を早期に発見することができる。よって、表面不良の発生に対して早期に対策を取ることができ、表面不良による損失を低減することができ、鋼板10の品質を向上させることができる。
また、ナイフエッジ150を備えることにより、主光束による像と散乱光による像との明暗を強調することができ、凹凸欠陥の検査を容易にすることができると共に、表面検査の精度を高めることができる。そして、約45度という入射角度θ1で赤外レーザ光を投射するため、装置の配置が容易であり、被検査体(鋼板10)の表面の微細な振動等の影響を受けずに、凹凸欠陥を検出することができる。
一方、レーザ光源を使用するため、パルス発振の赤外レーザ光を投射することができ、外部シャッター等を使用しなくても被検査体が移動する場合において、移動体のストロボ撮影と同様に、撮像素子142の撮像画像がぶれることなく凹凸欠陥を検出することができる。よって、製造ライン上においても使用することが可能である。また、光源から撮像素子までの光路中には粗面やスクリーン等の光量減衰要因が無いため、スペックルが生じず、かつ、検査に必要な光量を十分に供給でき、凹凸欠陥を検出することができる。
更に、第1平面鏡122及び第2平面鏡132により、表面検査装置100の各構成要素をZ型に配置することができるため、配置面積を小さく抑えることができる。赤外カメラ140にマイクロボロメータ素子の非冷却型赤外カメラを採用することにより、表面検査装置100を安価に提供することができる。また、第1凹面鏡123及び第2凹面鏡131を使用し大口径のレンズ等を使用せずにすむので、表面検査装置100を安価に提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置200について説明する。尚、第2の実施形態に係る表面検査装置200の構成のうち、上記第1の実施形態に係る表面検査装置100の構成と、同一の機能を有するものについては、同じ符号を付すことで、重複説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る表面検査装置200を示す平面図である。図6に示すように、本実施形態に係る表面検査装置200は、COレーザ光源110と、投射光学系220と、ハーフミラー260と、集束光学系230と、赤外カメラ140と、を含む。
投射光学系220は、赤外レーザ光の光路上にCOレーザ光源110の直後の下流に配置される。ハーフミラー260は、投射光学系220を通過した赤外レーザ光の光路上に、投射光学系220と鋼板10の表面との間に配置される。集束光学系230は、赤外レーザ光が入射角度θ1で鋼板10の表面に投射されて鏡面反射をした1次反射光の光路上における鋼板10の表面の下流に配置される。赤外カメラ140は、集束光学系130、230によって反射集束され再度鋼板10の表面に投射され鏡面反射した2次反射光がハーフミラー260によって反射された光路上において、集束光学系130、230の焦点bの後方(下流)に配置される。
投射光学系220は、鋼板10の表面に投射する投射光を形成するための光学系であり、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光を発散光へと変換し、この発散光を投射光として鋼板10の表面に一定の入射角度θ1で投射する。
また、この投射光学系220は、第2集光レンズ221を含む。第2集光レンズ221は、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光の光路上においてCOレーザ光源110の下流に、赤外レーザ光が垂直に中心を通るように配置される。第2集光レンズ221は、請求項3に記載のレンズの一例であって、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光を焦点aに集光(集束)し、集束させることにより発散光とする。この発散光は、ハーフミラー260を透過し、投射光として鋼板10の表面に入射角度θ1で投射される。尚、第2集光レンズ221は、例えば、凸レンズ等であってもよい。
更に、投射光学系220は、第2集光レンズ221の焦点aからの発散光をより点光源からの発散光に近づけるために、焦点aに配置されたピンホールを更に含んでもよい。
集束光学系230は、集束光を形成するための光学系であり、投射光学系220から投射され鋼板10の表面で一回目の反射(1次反射)をした発散光である1次反射光の光路上に配置される。また、集束光学系130、230は、この発散光である1次反射光を集束光へと変換する。
また、この集束光学系230は、第3凹面鏡231を含む。第3凹面鏡231は、発散光である1次反射光の光路上の鋼板10の下流に配置される。第3凹面鏡231は、請求項3に記載の凹面鏡の一例であって、鋼板10の表面において反射した発散光である1次反射光の投射を受け、発散光を集束光に変換して反射し、集束光を再度鋼板10の表面に入射角度θ1で投射する。すなわち、第3凹面鏡231で変換反射された集束光は、第3凹面鏡231に投射された発散光の1次反射光と略同じ光路を逆方向にたどり、鋼板10の表面に再度投射される。
ハーフミラー260は、投射光学系220(第2集光レンズ221)と鋼板10の表面との間の光路上に配置される。投射光学系220からの発散光は、このハーフミラー260を透過する。また、集束光学系230(第3凹面鏡231)から発せられ、鋼板10の表面で二回目の反射(2次反射)をした集束光である2次反射光は、このハーフミラー260によって赤外カメラ140の方向に反射される。
赤外カメラ140は、集束光学系230において集束光に変換され、鋼板10の表面で2次反射し、ハーフミラー260で反射された2次反射光を、集束光学系230の焦点bより下流にて撮像するものであり、撮像される反射光は、焦点bより下流では発散光となる。
(第2の実施形態の変更例)
ここで、図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置200の変更例の構成について説明する。
図7は、本実施形態に係る表面検査装置200の変更例を示す平面図である。尚、本変更例では、上記図6に示した表面検査装置100に比べて、焦点bに遮光体を有する点を除いた構成については、同様の構成を有する。よって、この同様な構成についての重複説明は、省略する。
本変更例に係る表面検査装置200は、上記第2の実施形態の構成を含み、更に、ナイフエッジ150を含む。ナイフエッジ150は、集束光学系230と赤外カメラ140との間の光路上において焦点bに配置される。
このナイフエッジ150は、上記第1の実施形態に係る表面検査装置100の変更例が含むナイフエッジ150と同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
(第2の実施形態に係る表面検査装置200による表面検査方法)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置200による表面検査方法について詳細に説明する。
表面検査装置200の表面検査方法、すなわち、鋼板10に形成された凹凸欠陥を検出する方法について説明する。以下では、COレーザ光源110から発せられた赤外レーザ光の流れを中心に説明する。
COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光は、投射光学系220に投射される。投射光学系220に投射された赤外レーザ光は、第2集光レンズ221によって焦点aに向かって集束する集束光に変換される。この集束光は、焦点aより後方では焦点aを略点光源として出射された発散光のように発散し、ハーフミラー260に投射される。ハーフミラー260に投射された発散光は、ハーフミラー260を透過し、投射光として鋼板10の表面に向けて投射される。
この発散光の投射光は、鋼板10の表面に対して入射角度θ1で投射される。鋼板10の表面に投射された発散光の投射光は、鋼板10の表面である粗面で、一回目の鏡面反射(1次反射)をし、表面に形成された凹凸欠陥において屈折・散乱される。この鋼板10の表面で一回目の反射をした赤外レーザ光を以下では1次反射光といい、この凹凸欠陥において屈折・散乱された赤外レーザ光を以下では散乱光という。
この1次反射光は、鋼板10の表面に対して反射角度θ2で反射される。ここで、鋼板10の表面における反射は、鏡面反射(正反射)であるため、入射角度θ1と、反射角度θ2とは、等しくなる。一方、散乱光は、凹凸欠陥において屈折・散乱されるため、鋼板10の表面に対する反射角度は、入射角度θ1と等しくならない。即ち、投射光は、発散光であり、鏡面反射した1次反射光は、同じく発散光となる。
この反射光は、集束光学系230の第3凹面鏡231に投射される。第3凹面鏡231に投射された発散光の1次反射光は、第3凹面鏡231で集束光に変換され、再度、鋼板10の表面に投射される。この際の入射角度は、上記入射角度θ1と等しく、集束光は、第3凹面鏡231に投射された1次反射光と略同じ光路を逆方向にたどり鋼板10の表面に再度投射される。また、この投射される集束光は、1次反射の際に発散光が投射された鋼板10の表面の部位と略同一の部位に投射される。
鋼板10の表面に投射された集束光は、鋼板10の表面である粗面で、二回目の鏡面反射(2次反射)をし、表面に形成された凹凸欠陥において屈折・散乱される。この表面で二回目の反射をした赤外レーザ光を以下では2次反射光という。
集束光である2次反射光は、ハーフミラー260に投射され、ハーフミラー260によって屈折される。そしてこの2次反射光は、焦点bで集束し、焦点bより下流では、発散する。焦点bより後方で発散光となった2次反射光は、カメラレンズ141に投射される。カメラレンズ141に投射された2次反射光は、カメラレンズ141で集束又は発散され撮像素子142に投射され、撮像される。
鋼板10の表面に凹凸欠陥が無く、撮像素子142によって撮像される反射光が表面で鏡面反射した主光束のみを含む場合、撮像素子142で撮像される画像は、COレーザ光源110から出射された赤外レーザ光を発散させ径を大きくし、減衰させた場合の強度分布(以下、赤外レーザ光の強度分布という。)と略同じ強度分布を有することとなる。
しかし、鋼板10の表面に凹凸欠陥を有し、反射光が主光束だけでなく凹凸欠陥によって散乱された散乱光を含む場合、撮像素子142で撮像される画像は、COレーザ光源から出射された赤外レーザ光の強度分布と違う強度分布を有することとなる。
よって、本実施形態に係る表面検査方法によれば、この赤外レーザ光の強度分布に対する撮像素子142で撮像される画像(光量)の強度分布の差を検出することにより、凹凸欠陥の有無を検出することが可能となる。この凹凸欠陥の有無の検出は上記第1の実施形態において詳細に説明したため、詳細な説明は省略する。
尚、本実施形態の変更例において、ナイフエッジ150を備えない場合に対してナイフエッジ150を備えた場合の表面検査方法は、上記第1の実施形態において、ナイフエッジ150を備えない場合に対してナイフエッジ150を備えた場合の表面検査方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
(第2の実施形態及びその変更例のまとめ)
以上、図6及び図7を参照して詳しく説明したように、本発明の第2の実施形態及びその変更例によれば、上記第1の実施形態及びその変更例による効果と同様の効果を奏するとともに、凹面鏡としては第3凹面鏡231の一枚で構成することができるため、装置を安価に提供することができる。また、第3凹面鏡231以降の光路の一部を1次反射光と略同じ光路とすることにより、装置の配置面積を小さくすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第1の実施形態に係る表面検査装置100は、第1平面鏡122と第2平面鏡132を備えたが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、表面検査装置100は、第1平面鏡122と第2平面鏡132とのどちらか一方又は双方を供えなくてもよい。
表面検査装置100が第1平面鏡122を備えない場合、第1集光レンズ121を介した赤外レーザ光(発散光)は、直接第1凹面鏡123に到達してもよい。また、表面検査装置100が第2平面鏡132を備えない場合、第2凹面鏡131を介した赤外レーザ光(集束光の反射光)は、直接赤外カメラ140に到達してもよい。
また、上記第1の実施形態に係る投射光学系120は、赤外レーザ光の発散光を平行光に変換する第1凹面鏡123を備えたが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、投射光学系120は、平行光の赤外レーザ光を鋼板10の表面に対し入射角度θ1で投射できるものであれば、適宜設計変更可能である。
例えば、投射光学系120は、第1凹面鏡123の代替として、第1集光レンズ121の後方に配置された第1凸レンズを備えてもよい。この構成によれば、CO2レーザ光源110からの赤外レーザ光は、第1集光レンズ121によって焦点aに集光され、焦点aより下流で発散光に変換される。この発散光は、第1凸レンズによって平行光に変換され、入射角度θ1で鋼板10の表面に投射される。
そして、上記第1の実施形態に係る集束光学系130は、鋼板10の表面で反射した平行光を集束光に変換する第2凹面鏡131を備えたが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、集束光学系130は、鋼板10の表面で反射した平行光を集束光に変換し、集束光を焦点bの後方において赤外カメラ140に到達させうるものであれば、適宜設計変更可能である。
例えば、投射光学系120は、第2凹面鏡131の代替として、鋼板10の表面の後方に配置された第2凸レンズを備えてもよい。この構成によれば、鋼板10の表面で反射した平行光の反射光は、第2凸レンズによって集束光に変換され、この集束光は、第2凸レンズの焦点bの下流に配置された赤外カメラ140によって撮像される。
また、上記第2の実施形態に係る表面検査装置200は、ハーフミラー260を備えたが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、表面検査装置200は、ハーフミラー260を備えず、鋼板10の表面での2次反射光は、直接赤外カメラ140によって撮像されてもよい。
具体的には、投射光学系220からの発散光は、ハーフミラー260を介すことなく、鋼板10の表面に投射される。そして、集束光学系230からの集束光は、発散光の1次反射光と同一の光路から少しずれた光路をたどるように、発散光が1次反射した鋼板10の表面の部位から少しずれた部位に、入射角度θ1で投射され、2次反射する。この2次反射光は、ハーフミラー260を介することなく直接赤外カメラ140に到達し、撮像される。
かかる構成によれば、ハーフミラー260によって光量を損なうことなく、投射光学系220からの赤外レーザ光を鋼板10の表面に投射することができ、2次反射光を赤外カメラ140によって撮像することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態において、ナイフエッジ150を用いない場合、カメラレンズ141は撮像素子142への光束の投影サイズを調節する目的のみのために用いられるため、必ずしも必要ではなく、赤外カメラ140は、カメラレンズ141を備えなくてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置を示す側面図である。 同実施形態に係る表面検査装置を示す平面図である。 同実施形態に係る表面検査装置の変更例を示す平面図である。 同実施形態に係る表面検査装置100によるシミュレーション結果を示すグラフである。 同実施形態に係る表面検査装置100の変更例によるシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置を示す平面図である。 同実施形態に係る表面検査装置の変更例を示す平面図である。
符号の説明
10 鋼板
100、200 表面検査装置
110 COレーザ光源
120、220 投射光学系
121 第1集光レンズ
122 第1平面鏡
123 第1凹面鏡
130、230 集束光学系
131 第2凹面鏡
132 第2平面鏡
140 赤外カメラ
141 カメラレンズ
142 撮像素子
150 ナイフエッジ
221 第2集光レンズ
231 第3凹面鏡
260 ハーフミラー
a 投射光学系の焦点
b 集束光学系の焦点
θ1 入射角度
θ2 反射角度

Claims (10)

  1. 被検査体表面の凹凸を検査する表面検査方法であって、
    レーザ光源から赤外レーザ光を出射し、
    投射光学系により、前記赤外レーザ光を平行光又は発散光に変換し、前記被検査体表面の粗度に応じて鏡面反射が得られる入射角度で前記平行光又は発散光を前記被検査体表面に投射し、
    集束光学系により、前記被検査体表面における前記平行光又は発散光の反射光を集束光に変換し、
    前記反射光の光路上において前記集束光学系の焦点より後方に配置された撮像手段により、前記反射光を撮像することを特徴とする、表面検査方法。
  2. 前記投射光学系は、前記赤外レーザ光を前記平行光に変換し、前記平行光を前記被検査体表面に投射するレンズ及び第1凹面鏡を含み、
    前記集束光学系は、前記被検査体表面における前記平行光の反射光を前記集束光に変換する第2凹面鏡を含み、
    前記撮像手段は、前記反射光の光路上において前記第2凹面鏡の焦点より後方に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の表面検査方法。
  3. 前記投射光学系は、前記赤外レーザ光を前記発散光に変換し、前記発散光を前記被検査体表面に投射するレンズを含み、
    前記集束光学系は、前記被検査体表面における前記発散光の1次反射光を前記集束光に変換し、当該集束光を前記1次反射光と略同一光路をたどるように前記被検査体表面に再度投射する凹面鏡を含み、
    前記撮像手段は、前記被検査体表面における前記集束光の2次反射光の光路上において前記凹面鏡の焦点より後方に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の表面検査方法。
  4. 前記発散光の光路上の前記投射光学系と前記被検査体表面との間に配置されたハーフミラーによって、前記集束光の2次反射光を前記撮像手段の方向に反射することを特徴とする、請求項3に記載の表面検査方法。
  5. 前記集束光学系の前記焦点位置に配置された遮光体によって、前記集束光の主光束の一部をカットすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の表面検査方法。
  6. 被検査体表面の凹凸を検査する表面検査装置であって、
    赤外レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記赤外レーザ光を平行光又は発散光に変換し、前記被検査体表面の粗度に応じて鏡面反射が得られる入射角度で前記平行光又は発散光を前記被検査体表面に投射する投射光学系と、
    前記被検査体表面における前記平行光又は発散光の反射光を集束光に変換する集束光学系と、
    前記反射光の光路上において前記集束光学系の焦点より後方に配置され、前記反射光を撮像する撮像手段とを含むことを特徴とする、表面検査装置。
  7. 前記投射光学系は、前記赤外レーザ光を前記平行光に変換し、前記平行光を前記被検査体表面に投射するレンズ及び第1凹面鏡を含み、
    前記集束光学系は、前記被検査体表面における前記平行光の反射光を前記集束光に変換する第2凹面鏡を含み、
    前記撮像手段は、前記反射光の光路上において前記第2凹面鏡の焦点より後方に配置されたことを特徴とする、請求項6に記載の表面検査装置。
  8. 前記投射光学系は、前記赤外レーザ光を前記発散光に変換し、前記発散光を前記被検査体表面に投射するレンズを含み、
    前記集束光学系は、前記被検査体表面における前記発散光の1次反射光を前記集束光に変換し、当該集束光を前記1次反射光と略同一光路をたどるように前記被検査体表面に再度投射する凹面鏡を含み、
    前記撮像手段は、前記被検査体表面における前記集束光の2次反射光の光路上において前記凹面鏡の焦点より後方に配置されたことを特徴とする、請求項6に記載の表面検査装置。
  9. 前記発散光の光路上の前記投射光学系と前記被検査体表面との間に配置され、前記集束光の2次反射光を前記撮像手段の方向に反射するハーフミラーを含むことを特徴とする、請求項8に記載の表面検査装置。
  10. 前記集束光学系の前記焦点位置に配置され、前記集束光の主光束の一部をカットする遮光体を含むことを特徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の表面検査装置。
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