JP2008154932A - 皮革被覆製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】革巻きハンドルにおいて、その皮革部分に高品質の立体マークが形成されたものとする。
【解決手段】シート状皮革からカットピースを打ち抜き、該カットピースを金型を用いてハンドル本体のリング部やスポーク部の形状に対応するA、B等の成形部を有する3次元形状に成形する。この金型による成形時に、地模様としてのシボが形成されるとともに、さらに立体マークMとしてのモデル標章もスポーク部対応部分Bに形成される。この3次元形状に成形されたカットピース22Bをハンドル本体に被せて貼り込みを行うから、皺とりのためカットピースを引っ張りながら作業を行なう必要がなく、金型で形成されたモデル標章が立体マークとして高い品質感をもって皮革に表示された革巻きハンドルが得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば革巻きハンドルなど製品本体に皮革を被覆した皮革被覆製品に関する。
商品外観の高級感を得るため、あるいは触れたときの質感や操作性向上のため、表面に皮革を被覆した種々の商品が市場に提供されている。
そして、近時の例として、例えば車両用の革巻きハンドルの需要も年々高まり、乗用車の半数に装着される状況にある。
この革巻きハンドルは、ステアリングシャフトとの結合部となるセンタハブを中心とするリング部芯金と、リング部芯金とセンタハブを接続する複数のスポークとからなる金属芯に、肉付け層として合成樹脂をモールドしてハンドル本体とし、ハンドル本体の一部に皮革を巻きつけてある。
肉付け層は、リング部全周と、リング部からスポークにそって延びる一部にかけて形成され、皮革は当該一部(以下、スポーク部と呼ぶ)を含んで、通常ドライバが掴むことの多い領域に、上下または左右いずれかに分けてそれぞれ巻きつけられている。
このような革巻きハンドルは、例えば特開2001−55150号公報や特開2005−297966号公報に開示されている。
従来の革巻きハンドルの製造、とくに革巻きの加工ステップはおよそ次のように行われている。
まず、なめしおよび着色されてタナーから納入されたシート状皮革にシボ加工を施す。あるいはタナーにおいてシボ加工が施される場合もある。
つぎに、ハンドル巻きつけ用の部品として裁断する前に、シート状皮革のピンホールや、オデキ、元キズ、あるいは最表皮の皺を招くいわゆる銀浮き、さらには塗装欠陥である塗ブツ等の有無をチェックする。そして、これらの欠陥部位を避けて裁断し、シート状のカットピースとする。
このシート状のカットピースを径方向外方からリング部の外周に接着剤を用いて巻きつけながら貼り付けるとともに、リング部の周方向にそった側縁をリング部の内径側で縫製する。
さらに、スポーク部についてもカットピースの対応部分を貼り付け、その側縁をリング部の内径側に続けて縫製する。
また、スポーク部のセンタハブ側端面にカットピースの先端を折り曲げ接着して固定する。
このあと、熱風仕上げを施して革巻き作業を完了し、最後に製品としての最終外観検査が行なわれる。
ところで、上記従来の製造方法では、シート状、すなわち2次元平板状のカットピースを実際には立体形状をもつリング部およびスポーク部に貼り付け、縫製するので、皺を発生させないようにするためカットピースの側縁を引っ張って、立体形状、すなわち3次元形状に沿わせながら縫製を行なわなければならない。これに対して、皮革の伸び、硬度、厚みのバラツキは大きく、上記の作業には経験と勘による熟練が要求される。
実際の作業では、カットピースごとの特性に合わせて片寄せやつま寄せなどの微調整を行なうが、側縁の合わせ部位が不均一になり口開きが生じて、縫製穴の切れや糸切れ、隙間などを招く。
また2次元平板状から3次元形状への加工であるから、手作業による以上どうしても部分的な皺が発生してしまい、これを修正するのに熱風仕上げが必須となる。結局作業が困難となり、場合によっては熱風による修正時に火傷のおそれも小さくない。
さらに、手作業によってカットピースを引っ張りながら貼り付けるので、例えばスポーク部の端面において先端を折り曲げたあとのカットピースの接着代の長さが製品ごとに不同となり、不要部分を接着前に切り落とす作業が加わる。
また、皮革の部位については、脇の下や腹部に相当する部分は柔らか過ぎるため、カットピースに含まないようにシートから裁断しており、歩留まりが低いという問題がある。
特開2001−55150号公報 特開2005−297966号公報
以上が従来の革巻きハンドルの製造面における実態であり、種々の問題は、要するに貼り付け、縫製するカットピースがシート状であるため、カットピースの各部を引張って立体形状をもつリング部やスポーク部の形状に沿わせなければならない点に起因している。
この理由によってまた、商品性向上のためハンドルに巻かれた皮革のスポーク部などに車両のモデル名やシンボルマークなど、地模様とは異なる立体マークを刻印等によって立体表示させようとしても、カットピースがシート状の段階で付したマークは貼り付け作業時の引張によって歪んだり立体感を失ってしまう一方、引張りによって不均一に薄くなっている貼り付け縫製後の皮革に立体マークを形成することは実際上不可能である。
この問題は自動車用の革巻きハンドルに限らず、3次元形状の本体に皮革を被覆した他の製品においても同様である。
したがって本発明は、上記従来の問題点に鑑み、高品質の立体マークが形成表示された皮革被覆製品を提供することを目的とする。
このため本発明は、立体形状を有する製品本体の外表面に皮革を被覆した皮革被覆製品であって、シート状皮革から打ち抜いたカットピースを、金型を用いて皮革を被覆するべき外表面の主要部の形状に対応する成形部を有する3次元形状に成形するとともに、該成形時に同時に立体マークを形成して、該3次元形状に成形され立体マークを備えたカットピースを製品本体に被覆して構成されたものとした。
なお、皮革には、天然皮革だけでなく、合成皮革も含む。
本発明によれば、貼り付け時のカットピースを3次元形状に成形し、この成形と同時に立体マークを形成するので、貼り付け作業でカットピースを引っ張る必要がなく、歪みのない高品質の立体マークが皮革に表示された皮革被覆製品となる。
次に本発明の実施の形態を、皮革被覆製品として図1に素材を示す自動車用の革巻きハンドルに適用した例について説明する。
この製品では製品本体として、従来と同様に、ステアリングシャフトとの結合部となるセンタハブ5を中心とするリング部芯金6と、リング部芯金6とセンタハブ5を接続する複数のスポーク7とからなる金属芯4に、肉付け層8として合成樹脂をモールドしてハンドル本体3を構成している。
リング部芯金6に肉付け層8をモールドした部分(以下、リング部10と呼ぶ)とスポーク7に肉付け層8をモールドした部分(以下、スポーク部12と呼ぶ)とを含んだハンドル本体3の左右2箇所に破線で示す皮革が巻きつけられ、リング部10の皮革が巻きつけられない残部は肉付け層8の表面を例えば木目調に塗装してある。
巻きつけられた皮革は、リング部10の内径側で縫製され、縫製はスポーク部12の側面へ延びている。
スポーク部12に巻きつけられた皮革には、その正面部分に立体マークとして当該革巻きハンドルが装着される車両のモデル名標章(後掲の図4、図7参照)が形成表示される。
なお、スポーク7の肉付け層8をモールドしていない部分およびセンタハブ5の部分には、仮想線で示すステアリングパッド2が取り付けられる。
図2は上記革巻きハンドルにおける革巻き加工の概略の流れを示すフローチャートである。
タナーからシート状皮革20が納入されると、まずステップ100において、天然傷、塗ブツなどの欠陥の検査を行なう。ここで、欠陥の数や分布など所定の品質レベルに達しないものは除去してタナーへ返却する。
ステップ101では、シート状皮革20から欠陥部を避けてプレス裁断し、図3に示すような所定の輪郭形状のカットピース22Aを打ち抜く。輪郭形状についてはあらかじめハンドル本体3の皮革を巻きつけるべき部分の形状に合わせて設定される。
このカットピース22Aのプレス裁断時に、後述の縫製穴24および位置決め穴25、26が同時に形成される。位置決め穴25は、リング部10の周方向に対応する長手方向の両端に設けられ、位置決め穴26は、スポーク部12に対応する部分の端に設けられる。長手方向の両端の位置決め穴25は、後述する貼り込み時の折り返し線Fよりも外側に配置され、スポーク部対応部分の位置決め穴26は、スポーク部12のセンタハブ側端面への折り曲げ線Gよりも先端側に配置されている。
ステップ102において、カットピース22Aの長手方向の両端の裏面をスカイビングしてスキ領域S(後掲の図5参照)を形成する。このスキ領域Sは貼り込み時の折り返し線Fを挟むように形成される。
このあと、ステップ103において、金型の下型31のガイドピン33、34(後掲の図8、図10参照)に位置決め穴25、26を嵌めこんで雄面上にカットピース22Aをセットして、下型、上型間の加圧により成形する。
これにより、図4に示すような皮革を被覆するべき外表面の主要部の形状に対応する成形部(A、B、C)を有する3次元形状のカットピースが得られる。
Aはリング部10の外形側半部に対応する弧状部分と該弧状部分から側縁にかけて平坦に延びる部分とからなるリング部対応部分、Bはスポーク部12に対応するスポーク部対応部分、Cはスポーク部のセンタハブ側端面13に対応する端面対応部分である。成形部は必要に応じてこれらの各対応部分の呼称で識別する。
この成形の際に同時に地模様としてのシボ加工が行なわれるとともに、とくにスポーク部対応部分Bには立体マークMが形成される。ここでは、立体マークMとして、革巻きハンドルが装着される車両のたとえば「Super Edition」の文字からなるモデル名標章が刻印風に形成されている。なお、シボは図示省略している。
また図5に示すように、スキ領域Sに折り返し線Fとしての線状凹部27も3次元形状への成形と同時に形成される。
3次元形状に成形されたカットピースは、シート状皮革20から裁断されたシート状のものと識別するため、以下、カットピース22Bと呼ぶ。
次のステップ104では、3次元形状に成形されたカットピース22Bをリング部10の外方からハンドル本体3に被せて貼り込みを行う。
この際、図6に示すように、カットピース22Bの長手方向の両端は線状凹部27で裏側へ折り返す。
続いて、ステップ105において、カットピース22Bのリング部対応部分Aの側縁およびこれに続くスポーク部対応部分Bの側縁を、縫製穴24に通した糸で縫製する。
最後に、ステップ106において、スポーク部12のセンタハブ側端面13にカットピース22Bの端面対応部分Cを接着して固定する。
これにより、図7に示すような革巻きハンドルが完成する。
図8〜図10はカットピースを3次元形状に成形する金型の断面図である。
図8はカットピースの長手方向に対応する縦断面、図9はリング部10に対応する部分の横断面、図10はスポーク部12に対応する部分を通る横断面を示す。
金型30は、ハンドル本体3側に対応する雄面32を備える第1の型としての下型31と、雄面に対向する雌面42を備える第2の型としての上型41とからなる。
図8の縦断面における雄面32の頂点はリング部10の外径にそったアーチ形状となっている。
上型41には、後掲の図10に示すように、スポーク部12の正面部位対応部分に立体マークを形成するための上サブ型48が差し替え可能に組みつけられ、その他の領域の雌面42にはシボ型(シボ面)が形成されている。
なお、シボ型のシボ模様は、リング部10の周方向における部位、あるいはリング部10の横断面における周方向部位、さらにはスポーク部12の立体マーク周辺など、設計要求による任意の部位ごとに異ならせることができる。シボ模様を部位ごとに異ならせる場合、立体マーク形成用と同様にそれぞれに対応させて差し替え可能のサブ型を設定してもよい。
図8に戻って、下型31には、縦断面における雄面32の両端に位置決め用のガイドピン33が設けられている。また、長手方向両端のガイドピン33より中央側には凸ビード36が形成されている。凸ビード36は長手方向に対して直角方向に線状に延びている。
上型41と下型31はいずれを固定型または可動型としてもよいが、上型41には、相対的に下型31に最接近した最降下位置におけるガイドピン33付近から下型31と対向する下端面にかけて、ガイドピン33との干渉を避けるための逃げ溝43が設けられている。
図8は、上型が最降下位置にある状態を示している。
なお、理解を容易にするため、カットピース22Aは厚肉に描いている。図9、図10においても同様である。
上型41の最降下位置において、雄面32と雌面42間の間隙はカットピース22Aの厚みよりも小さく設定してカットピースを加圧するよう設定される。加圧量(カットピースの厚み−間隙)は設計要求を満足させる成形特性とシボ模様形成が得られるようあらかじめ試行して設定するが、革巻きハンドル用の場合、一般面ではたとえば0.1mm〜0.5mm程度とするのが好ましい。
また、図9に示す横断面では、雄面32において、リング部10の外径側半部にそう弧状部分32aとこれに連なる2つの第1傾斜面32bが成形領域となっており、2つの第1傾斜面32b、32bが挟む角度は概略25°〜30°とするのが好ましい。
図9の(a)は、上型41を下型31から離間させた状態で下型上にカットピース22Aを載置した様子を示し、(b)は上型41を最降下位置とした状態を示す。
図10に示す断面では、第1傾斜面32bに連なってさらに挟み角度を大きくして水平方向側へ延ばした第2傾斜面32cと、その先端に形成された第3傾斜面32dまで成形領域に含んでいる。第2傾斜面32cがスポーク部12の主部に対応し、第3傾斜面32dはスポーク部のセンタハブ側端面13に対応する。
スポーク部に対応する横断面の両端にも位置決め用のガイドピン34が設けられている。
第1、第2傾斜面32b、32cの角度は所要のシボを確実に形成するためのもので、この条件を満たす範囲でできるだけハンドル本体3の形状に近い3次元形状が得られるようにする。なお、とくに第2傾斜面32cは他の部位よりも水平方向に近くなっているうえ比較的平坦であるから、彫りの深い立体マークを形成するのに好都合である。
立体マーク形成用のマーク型面39を備える下サブ型38が第2傾斜面32cに臨んで下型31に嵌めこまれ、マーク型面49を備える上サブ型48が下サブ型38に対向するよう上型41に嵌め込まれている。
図10の(a)は、上型41を下型31から離間させた状態で下型上にカットピース22Aを載置した様子を示し、(b)は上型41を最降下位置とした状態を示す。
上型41を最降下位置としたときの、下サブ型38と上サブ型48間の間隙は0.3〜0.6mm程度が好ましい。
以上のように構成された金型30を用いることにより、上述のステップ103では、上型41と下型31の間でカットピース22Aが加圧されて3次元形状に成形されるとともに、同時にシボ模様と立体マークが形成される。
成形後に金型30から取り出された自由状態のカットピース22Bは、図4に示されるように、リング部対応部分Aが弧状を呈するとともに、皮革の柔軟性により、スポーク部対応部分Bがそれぞれ弧状部分からその内径方向へ延びて上下に重なる形状となっている。
また、スポーク部対応部分Bの側縁もリング平面に対して垂直に成形されるとシボが形成できないので、リング部対応部分Aの第1傾斜面32bが傾斜しているのと同様に、側縁を開き気味に形成する型となる。このため、カットピース22Bのセンタハブ側端面13に接着される端面対応部分Cに皺が発生するような場合には、図11に示すようなノッチ29を、カットピース22Aの裁断時に予め形成しておくことにより、当該部分の皺発生を防止できる。
ノッチ29としては図示のV字状のほか単なる切込み状としてもよい。このようなノッチを曲面および曲線の形状変化に応じてその数、間隔、大きさを設定することによって、高度な三次元曲面に対応した革貼りを実現する。
さらに、ノッチの加工部位周辺をスカイビングと併用することにより、外観品質を一層向上させることができる。
実施の形態は以上のように構成され、シート状皮革から打ち抜いたカットピース22Aを、金型を用いて皮革を被覆するべきハンドル本体の外表面の主要部の形状に対応する成形部を有する3次元形状に成形するとともに、該成形時に同時に立体マークMを形成して、該3次元形状に成形され立体マークMを備えたカットピース22Bをハンドル本体26に被覆して構成された革巻きハンドルとしたので、貼り付け作業でカットピース22Bを引っ張る必要がなく、高品質の立体マークMが皮革に表示される。
シート状皮革の段階で立体マークを付する場合と比較して、カットピースの引っ張りによる立体マークの歪み等により革巻廃棄処分になる事態も避けられる。
また金型は、3次元形状の雄面を備える下型31と、雄面に対応する雌面を備える上型41とからなり、立体マークMを形成するための下サブ型38と上サブ型48を下型31と上型41にそれぞれ差し替え可能としているので、あらかじめ設定された複数の標章から革巻きハンドルの装着車両のモデルや種別に応じて選択したサブ型を組み付けることによって、種々の標章を立体マークMとして皮革に形成表示することができる。
とくに革巻きハンドルにおいては、スポーク部は比較的平坦な領域を有しているから、このスポーク部を被覆する領域に立体マークMを形成することにより、彫りの深い顕著な立体感を得ることができる。
なお、実施の形態では、立体マークMとして文字からなる車両のモデル名標章を刻印風に形成した例を示したが、浮き出し状に形成してもよく、また文字のほか図柄やスイッチパターンその他の記号など任意の標章を立体マークMとすることができる。
また、立体マークMは革巻きハンドルのスポーク部の正面領域に形成したが、その形成位置は任意である。例えばスポーク部の背面側に製品番号や製造日などを立体マークとして形成してもよく、あるいはリング部に形成してもよい。
実施の形態ではカットピースは側縁にそって縫製穴24を形成したものとしたが、これに限定されず、あらかじめステッチ加工されたカットピースあるいは木目込み式のカットピースなどについても同様に適用できるものである。
また、立体マークMを形成するため下型31と上型41にそれぞれ下サブ型38と上サブ型48とを設けるものとしたが、立体マーク断面における凸部凹部間の高さによっては、ハンドル本体に貼り付けたとき製品の外表面となる面に対応する上型41に上サブ型48を設けるだけでもよい。
さらに、上サブ型48や下サブ型38は差し替え可能として、種々の標章を選択的に形成できるようにしたが、立体マークが1つの標章に固定される場合には各サブ型を別体とする必要はなく、上型41や下型31に直接彫り込んで立体マーク用の型面とすればよい。
さらに、実施の形態は革巻きハンドルについて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばステアリングパッドなど3次元形状の本体に皮革を被覆する種々の皮革被覆製品に適用することができる。
また、皮革としては、天然皮革だけでなく、合成皮革にもそのまま適用可能である。
実施の形態を適用する自動車用の革巻きハンドルを示す図である。 革巻き加工の概略の流れを示すフローチャート図である。 カットピース裁断の説明図である。 成形されたカットピースを示す図である。 線状凹部を示す部分断面図である。 カットピース長手方向両端を折り返した状態を示す部分断面図である。 革巻きハンドルの完成状態を示す図である。 カットピース成形用の金型の縦断面図である。 金型の横断面図である。 金型の横断面図である。 カットピースのスポーク部対応部分先端形状の他の例を示す図である。
符号の説明
2 ステアリングパッド
3 ハンドル本体
4 金属芯
5 センタハブ
6 リング部芯金
7 スポーク
8 肉付け層
10 リング部
12 スポーク部
13 センタハブ側端面
20 シート状皮革
22A、22B カットピース
24 縫製穴
26、26 位置決め穴
27 線状凹部
30 金型
31 下型
32 雄面
32a 弧状部分
32b 第1傾斜面
32c 第2傾斜面
32d 第3傾斜面
33、34 ガイドピン
36 凸ビード
38 下サブ型
39、49 マーク型面
41 上型
42 雌面
43、44 逃げ溝
48 上サブ型
A リング部対応部分
B スポーク部対応部分
C 端面対応部分
F 折り返し線
G 折り曲げ線
M 立体マーク
S スキ領域

Claims (3)

  1. 立体形状を有する製品本体の外表面に皮革を被覆した皮革被覆製品であって、
    シート状皮革から打ち抜いたカットピースを、金型を用いて皮革を被覆するべき外表面の主要部の形状に対応する成形部を有する3次元形状に成形するとともに、該成形時に立体マークを形成し、
    該3次元形状に成形され立体マークを備えたカットピースを製品本体に被覆して構成されたことを特徴とする皮革被覆製品。
  2. 前記皮革被覆製品がリング部からセンタハブへ向かって延びるスポーク部にかけて皮革を巻きつけた車両用の革巻きハンドルであり、
    前記立体マークが前記スポーク部を被覆する領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の皮革被覆製品。
  3. 立体形状を有する製品本体の外表面に皮革を被覆した皮革被覆製品の製造に用いる金型であって、
    皮革を被覆するべき外表面の主要部の形状に対応する3次元形状の雄面を備える第1の型と、前記雄面に対応する雌面を備える第2の型とからなり、
    少なくとも第2の型は、立体マークを形成するための差し替え可能のサブ型を備えていることを特徴とする皮革被覆製品の製造に用いる金型。
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