JP2008153340A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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貞男 堀内
Tomoo Ikeda
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Abstract

【課題】本発明は、導通不良や絶縁不良の発生を抑制し、また量産性に優れ、かつプロセス温度の低温化により集積回路へのダメージを低減できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の半導体装置は、電極配線を備えた半導体基板とこの半導体基板の厚み方向に形成され1つの開口部を備えた孔と、この孔に形成された電極部とを有し、電極部は、その一端が前記開口部と反対側に設けられた底部に接合されて電極配線に導通し、孔との間に間隙を設けて形成される。本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の厚み方向に孔を形成する第1工程と、一端が開口部と反対側に設けられた底部に接合され、底部から開口部に向けて導電材料を堆積することで電極部を形成する第2工程と、エッチングにより孔と電極部との間に間隙を形成する第3工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は多数の集積回路や機能性素子を一体としたシリコン基板等の半導体基板に孔を形成し、この孔に電極部を形成する半導体装置およびその製造方法に関する。この半導体装置は、圧電共振器、センサ、メモリ等に利用できる。
近年、デジタルネットワーク社会の急速な進歩に伴い、携帯電話に代表される移動体通信機器の小型化が加速されている。よって移動体通信機器に使用されている共振器、センサ、メモリなども小型化が要求されている。
移動体通信機器に使用されている共振器、センサ、メモリなどは多数の集積回路や機能性素子により構成されている。集積回路の電極から他の集積回路や機能性素子に接続する方法としては、ワイヤボンディング、フリップチップが用いられてきた。ワイヤボンディングは金線やアルミ線を熱圧着で集積回路の電極から外側の基板などに接続方法であり、集積回路チップの外周に接続用のパッドの面積が必要となり小型化に適していない。
フリップチップは外周に接続用のパッドは不要であるが集積回路チップの表面にしか接続用の突起電極を形成することができないので3次元実装が困難である。小型化を実現させるために半導体基板の表面側と裏面との間を電気的な接続を行う貫通電極を用いた高密度3次元実装技術が知られている(特許文献1)。
図7に従来の貫通電極付き基板101の構造を示す。半導体基板102に貫通孔103が形成され、半導体基板102の表面側と裏面側との間を電気的に接続するために貫通孔103の内部に電極部108が形成されている。貫通孔103の側面と電極部108との絶縁性を確保するために絶縁膜107が形成されている。
図8に第1の従来技術である貫通電極付き基板101の製造方法を示す。図8(a)に示すようにシリコンウェハなどの半導体基板102に貫通孔用の保護膜104を形成する。保護膜104はフォトレジストなどを形成する。図8(b)に示すようにRIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングや溶液を用いたウェットエッチングにより半導体基板102の厚み方向に貫通孔103を形成する。図8(c)に示すように溶液を用いたウェットエッチングなどにより保護膜104を除去する。
図8(d)に示すように、半導体基板102と絶縁性を確保するために熱酸化やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより絶縁膜107を形成する。SiO2絶縁膜を熱酸化で形成する場合は1000度程度のプロセス温度が必要である。例えば、シリコンウェハをH2Oなどのガスを用いて1000度程度のプロセス温度の条件でスチーム酸化を3時間行うと1.2μm程度のSiO2絶縁膜が形成できる。図8(e)に示すようにメッキ法、CVDなどにより金属などの導電材料106を充填する。
図8(f)に示すように導電材料106の不要な部分をエッチングする。導電材料106により電極部108を構成する。図8(g)に示すように半導体基板102の貫通孔103の開口部と反対の底部103c側の面をCMP(Chemical Mechanical Planarization)等により研磨し電極部108を露出させる。
図9に第2の従来技術である半導体装置112の製造方法を示す。孔105を形成する
前に半導体基板102の孔105の開口部と反対の面に集積回路111が実装されている場合の製造方法である。集積回路111は電子部品109、電極配線110などで構成されている。
絶縁膜107の形成までは図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)に示す製造方法と同様である。図9(a)に示すようにシリコンウェハなどの半導体基板102に貫通孔用の保護膜104を形成する。図9(b)に示すようにエッチングにより半導体基板102の厚み方向に孔105を形成する。
図9(c)に示すように溶液を用いたウェットエッチングなどにより保護膜104を除去する。図9(d)に示すように、半導体基板102と絶縁性を確保するために絶縁膜107を形成する。図9(e)に示すようにRIEなどのドライエッチングにより孔105の底部105cに形成された絶縁膜107を除去する。
図9(f)に示すようにめっき法、CVD法、スパッタ法などにより金属などの導電材料106を充填し、孔105の開口部と反対の面に実装された集積回路111の電極配線110などと接続する。図9(g)に示すように導電材料106の不要な部分をエッチングする。導電材料106により電極部108を形成する。
特開2004−259838号(第2〜6頁、図1,2)
第1及び第2の従来技術では、貫通孔103または孔105の底部103c、105c側に形成される絶縁膜107を除去する必要がある。第1の従来技術では、貫通孔103の底部103c側を研磨することで絶縁膜107を除去している。しかしながら、この方法では、貫通孔103の底部103c側を研磨する工程が必要となり、量産に適していない。
一方、第2の従来技術では、孔105の底部105c側に集積回路111が実装されているため、第1の従来技術のように貫通孔103の底部103c側を研磨して絶縁膜107を除去することが不可能なため、RIEなどのドライエッチングによって絶縁膜107を除去する方法がとられている。しかしながら、この方法では、絶縁膜107が残る可能性があり導通不良の原因となる場合がある。
また、絶縁膜107の厚さや密度のばらつき等でRIE条件を調整する必要があり、作業性が悪いなどの問題もある。また、第2の従来技術では、孔105の底部105c側の絶縁膜107をドライエッチングによって除去するときに、孔105の側面に形成された絶縁膜107も除去されることがあり、更に、絶縁不良が発生する問題がある。
本発明は、導通不良や絶縁不良の発生を抑制し、また量産性に優れ、かつプロセス温度の低温化により集積回路へのダメージを低減できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の半導体装置は、電極配線を備えた半導体基板と、この半導体基板の厚み方向に形成され1つの開口部を備えた孔と、この孔の内部に形成された電極部と、を有する半導体装置であって、前記電極部は、その一端が前記開口部と反対側に設けられた底部に接合されることで前記電極配線と電気的に接続され、更に、前記電極部は、前記孔との間に間隙を設けて形成されることを特徴とするものである。
この構成により、電極部と半導体基板との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板の厚み方向に貫通し、少なくとも2つの開口部を有する貫通孔を備えた第1基板と、前記開口部の少なくとも1つを塞ぐように前記第1基板に接合され電極配線を備えた第2基板と、前記貫通孔の内部に、前記貫通孔を貫通するように形成された電極部と、を有する半導体装置であって、前記電極部は、その一端が前記第2基板に接合されることで前記電極配線と電気的に接続され、更に、前記電極部は、前記貫通孔との間に間隙を設けて形成されることを特徴とするものである。
この構成により、電極部と半導体基板との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。また、第1基板に貫通孔を形成する際に生じる第2基板に対するダメージや基板応力などの影響を緩和することができる。更に、第2基板を任意に選定できるため応用上の自由度が高い。
上記課題を解決するために本発明の半導体装置の製造方法は、電極配線を備えた半導体基板と、この半導体基板に形成され1つの開口部を備えた孔と、この孔の内部に形成された電極部と、を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板の厚み方向に前記孔を形成する第1工程と、
一端が前記開口部と反対側に設けられた前記孔の底部に接合されると共に、前記底部から前記開口部に向けて導電材料を堆積することで前記電極部を形成する第2工程と、
エッチングにより、前記孔と前記電極部との間に間隙を形成する第3工程と、
を有することを特徴とするものである。
この工程により、貫通孔または孔の内部に金属などの導電材料を貫通孔または孔の底部から開口部に向けて堆積させることで電極部を形成するため、従来のような貫通孔または孔の底部の絶縁膜を除去する工程を簡略化できる。また、ドライエッチングなどで貫通孔または孔の底部の絶縁膜を十分に除去できない場合に引き起こされる導通不良を低減することができる。
また、この工程により、貫通孔または孔と電極部との間に間隙を形成することにより電極部と半導体基板との絶縁特性の信頼性を向上することができ、絶縁不良を低減することができる。
また、第1工程は、ドライエッチングを用いて前記半導体基板を異方性エッチングすることを特徴とするものである。
この工程により、貫通孔または孔の深さと開口部の直径とのアスペクト比が大きい貫通孔または孔を形成できる。また、貫通孔または孔の底部と貫通孔または孔の側面との垂直精度が高い貫通孔または孔を形成することができる。
また、第2工程は、エアロゾルデポジション法を用いて電極部を形成することを特徴とするものである。
この工程により、電極部を形成するときに高温での基板加熱や形成後の高温での熱処理が必要なく、また、CVD法やスパッタ法やめっき法と比較すると堆積速度が速いことから量産性に優れている。堆積方向の異方性が強く貫通孔または孔の側面には堆積せずに成膜することが可能である。
また、第3工程は、溶液を用いたウェットエッチングにより間隙を形成することを特徴とするものである。
この工程により、電極部と半導体基板との絶縁性を容易に確保することができる。溶液を用いたウェットエッチングは等方的で、材料のエッチング選択比が大きいため、貫通孔または孔の深さと開口部の直径とのアスペクト比が大きく、また、開口部の直径が小さい場合でも容易に間隙を形成することができる。また装置が安価で大量に処理できるため量産性に優れている。
また、半導体基板はシリコンで構成されることを特徴とするものである。
この構成により、一般的な半導体プロセスを適応することができるために、集積回路の実装が容易で量産性に優れている。
本発明の半導体装置によれば、貫通孔または孔と電極部との間に間隙を形成することにより、電極部と半導体基板との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。また、電極部の一端が半導体基板の底部または第2基板に設けられた電極配線に接続されるので、導通不良のない半導体装置を提供できる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、従来技術のような貫通孔または孔の底部の絶縁膜を除去する工程を簡略化することができるため、量産性に優れた効果を奏する。また、従来技術のような孔の底部の絶縁膜が十分に除去できない場合に引き起こされる導通不良がないため、信頼性を大幅に向上することができる。
また、従来技術のようにプロセス温度を高温化する必要がないため、集積回路へダメージを与えることがない。また、貫通孔または孔と電極部との間に間隙を形成することにより、電極部と半導体基板との絶縁特性の信頼性を向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。
以下の図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態である半導体装置を示す図である。図2は本発明の第1の実施形態における半導体装置の製造方法を示す図である。図3は本発明に用いた製造装置構成を示す模式図である。図4はノズルと半導体基板との噴射角と堆積量の関係を示す図である。
図5は本発明の第2の実施形態であり、2つの基板を用いた構造の半導体装置を示す図である。図6は本発明の第2の実施形態における半導体装置の製造方法を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態である半導体装置を示す図である。半導体基板2に電子部品10と電極配線11などを含む集積回路3が実装されている。半導体基板2に孔5を形成し、孔5の内部に導電材料6が充填されている。孔5の内部には導電材料6で構成された電極部8が形成される。電極部8の端部8aは、孔5の底部5cに接合される。
これにより、底部5cの位置に配置される電極配線11に電気的に接続され、電極部8は半導体基板2に実装された集積回路3と電気的に導通される。孔5の側面5aと電極部8との絶縁性を確保するために間隙7が形成されている。孔5の開口部5b側の電極部8は、機能性素子や他の集積回路に接続される。
本発明の半導体装置1よれば、孔5の側面5aと電極部8との間に間隙7を形成することにより、電極部8と半導体基板2との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。
本発明の半導体装置1において、詳細な構成や製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示した製造方法を用いることができる。
図2は本発明による半導体装置の製造方法の一例を示す図である。この製造方法では、まず、図2(a)に示すような半導体基板2を用意する。半導体基板2はシリコンウェハを用いる。半導体基板2の厚さは例えば50から500μm程度である。半導体基板2の一方の面上に、集積回路3が実装されている。集積回路3は電子部品10や電極配線11などで構成されている。集積回路3が実装されている半導体基板2面上と反対の半導体基板2面上に、保護層4を形成する。
図2(b)に示すように、集積回路3が実装されている半導体基板2面上と反対の半導体基板2面上に、形成された保護層4に孔5が形成される部分に対応した穴形状のパターンニングを行う。保護層4をパターンニングしたあとに、RIEなどのドライエッチングで孔5を形成する。この工程を第1工程とする。
保護層4をパターンニングする際は、例えばフォトレジストを半導体基板2の表面にスピンコートにより均一に塗布する。塗布後に所望の孔5の穴形状を有するフォトマスクで覆い、フォトレジストを所定の波長で紫外線照射し露光する。フォトレジストとしてポジ型レジストを使用した。露光後に現像液を用いて露光された孔5の穴形状パターンのフォトレジストを除去する。フォトレジストはアセトンなどの有機溶媒によって容易に除去することができる。
孔5の深さは、例えば50から500μm程度である。孔5の面積は、例えば0.01mmから1mm程度である。孔5の穴形状は特に限定されないが円形状が望ましい。
ドライエッチングでは反応ガスから反応種のラジカルやイオンが生成され、反応種が被エッチング材と反応し、揮発性反応生成物の生成と離脱という過程で被エッチング材がエッチングされる。被エッチング材がシリコンウェハの場合、反応ガスはSF6、CF4、C3F6、NF3、CClF3、CCl3F3、Cl3、SiCl4、BCl3、CCl4などやこれらの混合ガスを用いる。
反応ガスがCF4の場合、反応ガスがプラズマ中で電子の衝撃で分解し、Fラジカルが生成する。そのFラジカルがシリコンウェハ表面で反応し揮発性のSiF4が生成され、離脱することによってエッチングが進行する。
貫通孔5の形成方法としては、RIEを用いたドライエッチング以外にも、微細な機械加工やYAGレーザーを用いた加工や水酸化カリウムなどの溶液を用いたウェットエッチングなども適用することができる。
図2(c)に示すように孔5の内部に金属などの導電材料6を充填する。金属などの導電材料6の充填にはエアロゾルデポジション法を用いる。エアロゾルデポジション法は孔5の底部5cに対して垂直方向に導電体材料6が堆積し、孔5の側面5aには堆積しない成長異方性が大きいという特徴がある。エアロゾルデポジション法以外にも成長異方性が大きいガスデポジッション法などにより充填することも可能である。この工程を第2工程とする。
金属などの導電材料6として用いられる金属としては、例えば、金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)やインジウム(In)などの金属や、AuとSnの合金、SnとPbの合金など使用することができる。導電性や集積回路3の電極配線11との密着性からAu、NiまたはCuが望ましい。
エアロゾルデポジション法とは、微細化された0.1μmから10μm程度の乾燥した微粒子をガスと混合してエアロゾル化し、気体中に拡散させてガスとともにノズルから基板上に噴射して堆積させる方法である。反応室内の圧力を調整することにより、原料微粒子を加速する。加速された原料微粒子が半導体基板2に衝突する運動エネルギーが熱エネルギーなどに変換され半導体基板2上に堆積する。
図3は本発明に用いた製造装置構成の一例を示す模式図である。エアロゾルデポジション法の装置20は、細い搬送用管21で接続されたエアロゾル発生器22と半導体基板2を設置する反応室23から構成され、反応室23はロータリーポンプ、油拡散ポンプなどの真空ポンプ24で20から2kPa程度に減圧する。
乾燥した微粒子をエアロゾル発生器22でガスと混合し、エアロゾル化しエアロゾル発生器22と反応室23の圧力差により生じるガスの流れを利用して反応室23にエアロゾル化した原料を搬送し、スリット状のノズル25を通して半導体基板2に噴射される。
エアロゾルの濃度は透過式光センサを利用した粒子ビーム濃度測定器26によって管理し、マスフローコントローラー27によってガスボンベ28から供給されるガス流量を制御している。成膜速度や導電材料6の特性は、使用する微粒子の粒径や乾燥状態や凝集状態などによって依存するためエアロゾル発生器22と反応室23の間に製粉装置などを設置し堆積条件の最適化を行う。
堆積状態を制御するパラメータとして原料微粒子の粒径、ガスの種類、加速ガスの圧力、搬送ガスの流量、ノズル25と半導体基板2との距離、ノズル25と半導体基板2との噴射角、ノズル25の間隙、ステージの移動速度などがある。特に原料微粒子の粒径を考慮したパラメータ設定が重要である。
例えばガスの種類を窒素ガス、加速ガス圧力を8Paの条件で原料微粒子の粒径が0.1μm以下であると原料微粒子が基板に衝突する運動エネルギーが小さくなり圧粉体となりやすく基板に密着しない。原料微粒子の粒径が5μm以上であると原料微粒子が基板に衝突する運動エネルギーが大きくなり半導体基板がエッチングされやすく、基板に堆積しない。原料粒子の粒径が0.1μmから5μm程度が望ましい。
エアロデポジション法の特徴としてノズル25と半導体基板2の噴射角によって堆積状態が異なる。図4はノズル25と半導体基板2との噴射角と堆積量の関係を示す図である。噴射角90度(孔5の底部5cに対して垂直方向)のときの堆積量を基準として35度、0度(孔5の側面5aに対して垂直方向)の堆積比率を示す。
原料微粒子はノズル25と半導体基板2との噴射角が35度のときは0.3倍、0度のときはまったく堆積しない。この特徴からノズル25と半導体基板2の噴射角90度のときに孔5の側面5aには堆積しない。ノズル25を噴射角90度に固定した場合は、孔5の側面5aに金属などの導電材料6を堆積させないために孔5の側面5aと底部5cとの角度がほぼ90度の孔5を形成することが望ましい。
図2(d)に示すように孔5の側面5aと金属などの導電材料6との間に間隙7形成す
る。間隙7の形成には溶液を用いたウェットエッチングによってシリコンウェハなどの半導体基板2をエッチングする。溶液にはフッ酸系と硝酸系の混合溶液を用いて等方的にエッチングを行った。ドライエッチングで形成することもできる。この工程を第3工程とする。
図2(e)に示すように不要な導電材料6をエッチングなどにより除去する。電極部8は導電材料6で構成されている。保護膜4をエッチングなどによって除去し、半導体装置1を形成する。リフトオフを用いて導電材料6と保護膜4を同時に除去してもよい。半導体基板2と間隙7を被覆層で覆ってもよい。この構成により真空雰囲気で半導体装置1を使用する場合に信頼性を向上することができる。被覆層は低温で形成できる樹脂などが望ましい。
本発明の工程により、孔5の内部に導電材料6を孔5の底部5cから厚み方向に堆積させ電極部8を形成するため、従来のような孔105の底部105cの絶縁膜107を除去する工程を簡略化することができる。RIEなどで孔105の底部105cの絶縁膜107を十分に除去できない場合に引き起こされる導通不良を低減することができる。
本発明の工程により、孔5の側面5aと導電材料6で形成された電極部8に間隙7を形成することにより半導体基板2との絶縁特性の信頼性を向上することができ、絶縁不良を低減することができる。
本発明の第1工程により、孔5の深さと開口部5bの直径とのアスペクト比が大きい孔5を形成できる。また、孔5の底部5cと孔5の側面5aとの垂直精度が高い孔5を形成することができる。
本発明の第2工程により、原料微粒子を半導体基板2に形成するときに高温での基板加熱や形成後の高温での熱処理が必要なく、また、CVD法やスパッタ法やめっき法と比較すると堆積速度が速いことから量産性に優れている。堆積方向の異方性が強く孔5の側面5aには堆積せずに形成することが可能である。
本発明の第3工程により、孔5の側面5aと半導体基板2の絶縁性を容易に確保することができる。溶液を用いたウェットエッチングは等方的で、材料のエッチング選択比が大きいため、孔5の深さと開口部5bの直径とのアスペクト比が大きく、また開口部5bの直径が小さい場合でも容易に間隙7を形成することができる。また、装置が安価で大量に処理できるため量産性に優れている。
本発明の構成により、一般的な半導体プロセスを適応することができるために、集積回路3の実装が容易で量産性に優れている。
本発明の半導体装置1の製造方法によれば、従来技術のような孔の底部の絶縁膜を除去する工程を簡略化することができるため、量産性に優れた効果を奏する。また、従来技術のような孔の底部の絶縁膜が十分に除去できない場合に引き起こされる導通不良がないため、信頼性を大幅に向上することができる。
また、従来技術のようにプロセス温度を高温化する必要がないため、集積回路へダメージを与えることがない。また、孔5と電極部8との間に間隙7を形成することにより、電極部8と半導体基板2との絶縁特性の信頼性を向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態を示し、2つの基板を用いた構造の半導体装置12の一例を示す図である。半導体基板である第1基板2に第2基板13が接続されている。第2基板13は電極配線11などを含む。第1基板2に2つの開口部(14b、14c)を備えた貫通孔14が形成され、第2基板13は、1つの開口部14cを塞ぐように第1基板2に接合される。
電極部8は、貫通孔14を貫通するように形成され、電極部8の端部8aは、第2基板13の電極配線11に接続される。よって電極部8と第2基板13は電気的に接続される。貫通孔14の側面14aと電極部8との絶縁性を確保するために間隙7が形成されている。貫通孔14の開口部14b側の電極部8は、機能性素子や他の集積回路に接続される。
本発明の半導体装置12により、電極部8と第1基板2との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。また、第1基板に貫通孔14を形成する際に生じる第2基板に対するダメージや基板応力などの影響を緩和することができる。また、第2基板を任意に選定できるため、応用上の自由度が高い。
本発明の半導体装置12において、詳細な構成や製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、図6に示した製造方法を用いることができる。
図6は本発明の第2実施形態における半導体装置12の製造方法の一例を示す図である。この製造方法では、まず、図6(a)に示すような半導体基板である第1基板2を用意する。第1基板2はシリコンウェハを用いる。第1基板2の厚さは例えば50から500μm程度である。第1基板2の片面に、保護層4を形成する。形成された保護層4に貫通孔14が形成される部分に対応した穴形状のパターンニングを行う。保護層4をパターンニングしたあとに、RIEなどのドライエッチングで貫通孔14を形成する。この工程を第1工程とする。
貫通孔14の深さは、例えば50から500μm程度である。貫通孔14の面積は、例えば0.01mmから1mm程度である。貫通孔14の穴形状は特に限定されないが円形状が望ましい。
図6(b)に示すように、第1基板2に第2基板13を接合する。第2基板13は電極配線11などを含む半導体基板、金属基板、セラミック基板などである。接合方法としては表面活性化接合などを用いる。表面活性化接合はイオンビームやプラズマによって基板表面の接合の妨げになる酸化膜や吸着した水分子および有機物分子による表面層を除去することにより、基板表面原子の結合手同士を直接接合する方法である。
図6(c)に示すように貫通孔14の内部に金属などの導電材料6を充填する。金属などの導電材料6の充填にはエアロゾルデポジション法を用いる。貫通孔14の底部側の開口部14cに対して垂直方向に導電体材料6が堆積し、第2基板13に形成された電極配線11などと接続される。この工程を第2工程とする。
金属などの導電材料6として用いられる金属としては、例えば、金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)やインジウム(In)などの金属や、AuとSnの合金、SnとPbの合金など使用することができる。導電性や電極配線11との密着性からAu、NiまたはCuが望ましい。
図6(d)に示すように貫通孔14の側面14aと金属などの導電材料6との間に間隙7形成する。間隙7の形成には溶液を用いたウェットエッチングによってシリコンウェハ
などの第1基板2をエッチングする。溶液にはフッ酸系と硝酸系の混合溶液を用いて等方的にエッチングを行った。ドライエッチングで形成することもできる。この工程を第3工程とする。
図6(e)に示すように不要な導電材料6をエッチングなどにより除去する。電極部8は導電材料6で構成されている。保護膜4をエッチングなどによって除去し、半導体装置12を形成する。リフトオフを用いて導電材料6と保護膜4を同時に除去してもよい。
本発明の半導体装置12の製造方法により、電極部8と第1基板2との絶縁特性の信頼性を大幅に向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。また、第1基板2に貫通孔14を形成する際に生じる第2基板13に対するダメージや基板応力などの影響を緩和することができる。また、第2基板13を任意に選定できるため、応用上の自由度が高い。
本発明の第1工程により、貫通孔14の深さと開口部14bの直径とのアスペクト比が大きい貫通孔14を形成できる。また、貫通孔14の底部側の開口部14cと貫通孔14の側面14aとの垂直精度が高い貫通孔14を形成することができる。
本発明の第2工程により、導電材料6を形成するときに高温での基板加熱や形成後の高温での熱処理が必要なく、また、CVD法やスパッタ法やめっき法と比較すると成膜速度が速いことから量産性に優れている。堆積方向の異方性が強く貫通孔14の側面14aには堆積せずに形成することが可能である。
本発明の第3工程により、貫通孔14の側面14aと第1基板2の絶縁性を容易に確保することができる。溶液を用いたウェットエッチングは等方的で、材料のエッチング選択比が大きいため、貫通孔14の深さと開口部14bの直径とのアスペクト比が大きく、また開口部14bの直径が小さい場合でも容易に間隙7を形成することができる。また、装置が安価で大量に処理できるため量産性に優れている。
本発明の半導体装置12の製造方法によれば、貫通孔14と電極部8との間に間隙7を形成することにより、電極部8と第1基板2との絶縁特性の信頼性を向上することができ、絶縁不良をなくすことができる。また、第1基板2に貫通孔14を形成する際に生じる第2基板13に対するダメージや基板応力などの影響を緩和することができる。第2基板13を任意に選定できるため、応用上の自由度が高い。
本発明は上記の製造方法に限定されず、請求の範囲を逸脱しない範囲で様々な変更を行うことができる。また上記の製造方法は一部を省略することが可能である。
本発明の第1の実施形態である半導体装置のを示す図である。 本発明の第1の実施形態における半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明に用いた製造装置構成を示す模式図である。 ノズルと半導体基板との噴射角と堆積量の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態である2つの基板を用いた半導体装置を示す図である。 本発明の第2の実施形態における半導体装置の製造方法を示す図である。 従来の貫通電極付き基板の構造を示す図である。。 従来の貫通電極付き基板の製造方法を示す図である。 従来の半導体装置の製造方法を示す図である。
符号の説明
1、12、112 半導体装置
2、102 半導体基板(第1基板)
3、111 集積回路
4、104 保護層
5、105 孔
5a、14a 側面
5b、14b、14c 開口部
5c、103c、105c 底部
6、106 導電材料
7 間隙
8、108 電極部
8a 端部
10、109 電子部品
11、110 電極配線
13 第2の基板
14、103 貫通孔
20 エアロゾルデポジション法の装置
21 搬送用管
22 エアロゾル発生装置
23 反応室
24 真空ポンプ
25 ノズル
26 粒子ビーム濃度測定器
27 マスフローコントローラー
28 ガスボンベ
101 貫通電極付き基板
107 絶縁膜

Claims (7)

  1. 電極配線を備えた半導体基板と、この半導体基板の厚み方向に形成され1つの開口部を備えた孔と、この孔の内部に形成された電極部と、を有する半導体装置であって、
    前記電極部は、その一端が前記開口部と反対側に設けられた底部に接合されることで、前記電極配線と電気的に接続され、更に、前記電極部は、前記孔との間に間隙を設けて形成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板と、この半導体基板の厚み方向に貫通し、少なくとも2つの開口部を有する貫通孔を備えた第1基板と、前記開口部の少なくとも1つを塞ぐように前記第1基板に接合され電極配線を備えた第2基板と、前記貫通孔の内部に、前記貫通孔を貫通するように形成された電極部と、を有する半導体装置であって、
    前記電極部は、その一端が前記第2基板に接合されることで、前記電極配線と電気的に接続され、更に、前記電極部は、前記貫通孔との間に間隙を設けて形成されることを特徴とする半導体装置。
  3. 電極配線を備えた半導体基板と、この半導体基板に形成され1つの開口部を備えた孔と、この孔の内部に形成された電極部と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の厚み方向に前記孔を形成する第1工程と、
    一端が前記開口部と反対側に設けられた前記孔の底部に接合されると共に、前記底部から前記開口部に向けて導電材料を堆積することで前記電極部を形成する第2工程と、
    エッチングにより、前記孔と前記電極部との間に間隙を形成する第3工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1工程は、ドライエッチングを用いて前記半導体基板を異方性エッチングすることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2工程は、エアロゾルデポジション法を用いて、前記電極部を形成することを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第3工程は、溶液を用いたウェットエッチングにより前記間隙を形成することを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体基板はシリコンで構成されることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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