JP2008152865A - 光ディスク装置の信号品質評価方法、信号処理装置 - Google Patents

光ディスク装置の信号品質評価方法、信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安定した評価値を高速に求めて信号品質の評価を行う。
【解決手段】光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する光ディスク装置の信号品質評価方法において、前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値との間の誤差を算定し、前記誤差を単位時間毎に多段に遅延してl個の時系列データを生成し、前記l個の時系列データに基づいたl個の自己相関係数のうち、m(0<m<l)個を算定し、前記m個の自己相関係数に基づく評価値により前記信号品質を評価する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置の信号品質評価方法、信号処理装置に関する。
近年、現行のDVDの後継となる大容量光ディスクの規格として、HDDVDが知られている。HDDVDの片面単層当たりの容量は、ROM型及び追記型で15Gバイト、書換え型で20Gバイトである。一方、DVDの片面単層当たりの容量は4.7Gバイトなので、HDDVDは、DVDと対比して3倍以上の大容量且つ高記録密度である。
ところで、HDDVDに記録された信号の品質評価を行う際、現行のDVDで採用されるジッタ特性(再生信号の境界の時間軸方向への揺らぎ)による評価手法は採用困難である。なぜならば、HDDVDの場合、DVDと対比して記録密度が非常に高いので、符号間干渉の影響により再生信号の振幅度合いが低減し、この結果として、再生信号の各データの境界が不明確になるとともに、再生信号のレベルスライスによるデータの読み取りが二値化では困難になるからである。
そこで、HDDVDは、再生信号の各データを高精度に識別すべく、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれる手法を採用している。PRMLとは、要約すると、再生信号の波形を符号間干渉を有した目標波形へとPR等化した上で、ビタビ復号(ML(Maximum Likelihood))と呼ばれる手法によって再生信号の各データを識別する手法である(例えば、以下に示す非特許文献1を参照)。
PRMLでは、ジッタ特性の代わりの信号品質の評価指標として、PRSNR(Partial Response Signal to Noise Ratio)を採用している。PRSNRとは、要約すると、再生信号の波形から得られる振幅情報に基づいて生成される目標信号と、実際の再生信号との誤差を表現した値である。
ここで、PRSNRを算定する従来の評価値算出器500は、例えば、図5に示す構成により実現される(例えば、以下に示す特許文献1の図6、特許文献2の図9を参照)。
識別部510は、等化信号y(k=1〜N、以下同じ)を二値化した二値化データ列aを生成する。尚、等化信号yとは、光ディスクより再生された再生信号を所定周期毎にサンプリングした上で、そのサンプリング値を目標波形へと等化した信号である。
目標信号生成部520は、識別部510からの二値化データ列aに対して所定のPR(Partial Response)特性hを乗算し、目標信号Tを生成する。尚、二値化データ列aとしては、識別部510の出力に限らず、光ディスク10に記録されるデータ列が予め分かっている場合には、そのデータ列を用いても良い。尚、目標信号Tは、数3式で表現される。
Figure 2008152865
比較部530は、等価信号yと目標信号Tとの誤差である等化誤差νを生成する。尚、等化誤差νは、数4式で表現される。
Figure 2008152865
遅延素子群540a〜540z、乗算部542a〜542z、平均化処理部544a〜544z、重み付け乗算部546a〜546z並びに加算部548によって構成される処理ブロックは、等化誤差νkの時系列データに基づく各自己相関係数Ri(i=0〜l−1、以下同じ。尚、iはi周期前を表す。)、並びに、各自己相関係数Riの総和(ノイズ分散)を演算するためのトランスバーサルフィルタである。尚、自己相関係数Riは、数5式で表現される。
Figure 2008152865
即ち、遅延素子群540a〜540zは、所定の単位時間分遅延させる遅延素子を多段接続し、等化誤差νを所定の単位時間毎に順次遅延させていく。また、乗算部542a〜542zは、等化誤差νと、対応する遅延素子群540a〜540zの各遅延タップから供給される遅延信号νk−iと、の乗算を行う。この結果、数3式の分子の総和対象となる各加算要素(ν×νk−i)が求まる。
平均化処理部544a〜544zは、対応する乗算部542a〜542zより出力される加算要素をN個分サンプリングし、サンプル総数Nで割ることによって平均化を行う。この結果、数5式において定義した自己相関係数Riが求まる。
重み付け乗算部546a〜546zは、平均化処理部544a〜544zより出力される自己相関係数Riと、所定の係数βiを乗算することで、自己相関係数Riの重み付けを行う。また、加算部548は、重み付け後の自己相関係数Riの総和をとる。さらに、加算部548の出力は、除算部550によって逆数に変換された後、乗算部560によってユークリッド距離dに基づく定数M(数6式参照)が乗算される。この結果、乗算部560の出力より数7式で表現される評価値S(PRSNR)が得られる。尚、ユークリッド距離dとは、二組の時系列データの差分とPR特性によって定義される距離のことである。
Figure 2008152865
Figure 2008152865
尚、数7式で表現される評価値Sをエラーベクトルεの1パターンについてのみ求めるのではなく、エラーベクトルεの各パターン毎に算出して、これらの値に基づいて信号品質を評価する手法もまた提案されている(例えば、以下に示す特許文献1、特許文献2を参照)。
表1は、PR(12221)特性に対して考慮されるエラーベクトルεの3パターンの組み合わせ並びにそれらのユークリッド距離dの一例を示した表である。
Figure 2008152865
ここで、数8式が成立することを考慮すると、表1に示したエラーベクトルεの3パターンに対応する評価値Sは、それぞれ、数9式(S1)、数10式(S2)、数11式(S3)として表現される。
Figure 2008152865
Figure 2008152865
Figure 2008152865
Figure 2008152865
また、数12式で表現される評価値S’が提案されている(例えば、以下に示す特許文献1の図2や、特許文献2の図8を参照)。
数12式で表現される評価値S’は、誤り確率と相関のある信号品質の評価指標であり、ユークリッド距離dと、等価誤差信号νをエラーベクトル上に射影させたノイズの大きさ(ノイズの分散)と、の比を表現した値となる。
Figure 2008152865
尚、前述した評価値S、S1〜S3、S’等の従来のPRSNRは、一回算定するだけでは、値のばらつきが大きい。このため、PRSNRを複数回算定しつつ、それら複数の算定値を累積加算した値を評価値として利用する場合が多い。
特開2004−213862号公報 特開2004−253114号公報 岩永 敏明、「PRML信号処理技術」、株式会社トリケップス、1996年9月2日、pp203−216
ところで、前述した評価値S、S1〜S3、S’等の従来のPRSNRを実際に算定するにあたって、複雑且つ長時間の処理が必要となる。なぜならば、例えば、数7式の分母によれば、加算部548の総和対象となるp個の加算要素(β0×R0、β1×R1、・・・、βl−1×Rl−1)の値が全て確定した上で、PRSNRを算定する必要があるからである。
図6をもとに詳述すると、光ピックアップによって光ディスクの第K番目のアドレスのデータが読み取られている際に、従来の評価値算出器500は、第K−1番目のアドレスにおいて測定が完了したl個のサンプル値(加算部548の加算要素)を用いて、PRSNRを算定する。言い換える、光ピックアップによって第K−1番目のアドレスのデータが読み取られている最中においては、第K−1番目のアドレスで測定されたl個のサンプル値は、値が確定しておらず、光ピックアップによってつぎの第K番目のアドレスのデータが読み取られるまでの間、PRSNRの算定に利用できず、待ち時間が発生してしまう。
即ち、l個のサンプル値をPRSNRの算定に利用するためには、それらの測定が完了した時点まで待たなければならないので、その待ち時間の分、PRSNRの算定に長時間を要するという課題があった。
また、PRSNRは、一般的に、複数回算定しつつ、それらの算定値を累積加算した値を利用することになる。そこで、従来の評価値算出器500は、複数回分のPRSNRを効率よく求めていくためには、l個のサンプル値の測定完了のタイミングを監視するとともに、測定完了のタイミングと同期を合わせて、l個のサンプル値をPRSNRの算定に利用していく複雑な仕組み(例えば、割り込み処理)を設ける必要があるという課題があった。
前述した課題を解決するための主たる本発明は、光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する光ディスク装置の信号品質評価方法において、前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値との間の誤差ν(kは整数)を算定し、前記誤差νを単位時間毎に多段に遅延してl個の時系列データνk−i(i=0〜l−1、iはi単位時間前を表す。)を生成し、前記l個の時系列データの中で、最新のデータνと前記l個のデータνk−iそれぞれとの間におけるl個の自己相関係数Riのうち、m(0<m<l)個を算定し、前記m個の自己相関係数に基づく評価値により前記信号品質を評価すること、とする。
本発明によれば、安定した評価値を高速に求めて信号品質の評価を行う光ディスク装置の信号品質評価方法及び信号処理装置を提供することができる。
<<<光ディスク装置の構成>>>
図1は、本発明に係る光ディスク装置の構成を示した図である。
光ディスク10は、HDDVD等の記録密度が非常に高い大容量の光ディスクを対象とする。
光ピックアップ12は、405nmという短波長の青紫色レーザを用いて、光ディスク10に記録された情報の読み取りを行う。尚、光ピックアップ12は、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ並びにスレッドサーボといった各種サーボ制御を実施するためのアクチュエータ13を設けている。
増幅器14は、光ピックアップ12によって光ディスク10から読み出されたアナログ信号を増幅した上で、信号処理装置100へと供給する。
信号処理装置100は、増幅器14から供給されたアナログ信号に基づき、光ディスク10に記憶された情報を再生する処理を行う。尚、本実施形態以外にも、信号処理装置100は、光ディスク10の種別に応じて、再生のみならず記録に係る処理(例えば、RLL(Run Length Limited)変調等)も行う。
AD変換器102は、増幅器14から供給されたアナログ信号を、一定のサンプリング周波数でサンプリングして量子化することで、デジタル信号へと変換する。
等化器104は、AD変換器102から供給されるデジタル信号に対して、符号間干渉等による波形の歪みを修正して目的の波形(以下、等化信号yという)に変形すべく、所定のPR等化を施す。尚、所定のPR等化が施されたデジタル信号、すなわち等化信号yは、ビタビ復号器106並びに評価値算出器110へと供給される。
ここで、所定のPR等化として、PR(12221)特性を例に挙げて説明する。PR(12221)特性は、符号ビット“1”に対する応答が“12221”となる特性を表す。例えば、符号ビット系列“00100”に対する応答は、“001222100”となる。しかし、前述した符号ビット系列とその応答との関係は、理想的なPR特性の場合にのみ成立するが、実際の応答にはノイズが含まれているので現実的には成立しない。そこで、ビタビ復号器106によるビタビ復号(ML)が必要となる。
ビタビ復号器106は、ノイズを含む二値の応答(等化信号y)と各種の二値の理想応答とを比較する。そして、ビタビ復号器106は、その比較結果を表す誤差(例えば、ユークリッド距離d)が最も小さい理想応答(以下、識別データaという)を、ビタビ復号に従って推定して出力する。尚、ビタビ復号器106より出力される識別データaは、デコーダ108並びに評価値算出器110へと供給される。
デコーダ108は、ビタビ復号器10から供給された識別データaに対し、光ディスク10の規格に応じた復調や誤り訂正等を施した結果である再生データを出力する。
評価値算出器110は、等化器104からの等化信号yと、ビタビ復号器106からの識別データaに基づいて、光ディスク10に記録された信号の品質を評価するための評価値Vを算出する。
CPU120は、本発明に係る「信号品質評価部」の一実施形態である。CPU112は、プログラムメモリ125とアクセス可能に接続されており、プログラムメモリ125に記憶されたプログラムを読み出して、信号処理装置100全体の制御を司る。
尚、CPU120は、特に、評価値算出器110から供給された評価値Vに基づいて、光ディスク10の再生調整を行う。例えば、CPU120は、評価値Vを再生状態の信号品質の評価指標として用い、光ピックアップ12のアクチュエータ13の各種制御を行うサーボ制御回路130に対し、ゲイン調整やオフセット調整を行う。
<<<評価値算出器により求まる評価値V>>>
本発明に係る評価値Vは、数5式に示した自己相関係数Ri(=R0、R1、・・・、Rl−1)のうち、自己相関係数R0のみを用いるものである。即ち、評価値Vは、数7式に示した従来の評価値Sのように、サンプル総数l個全ての自己相関係数Riを用いて算出するものではない。尚、評価値Vは、数13式で表現されるとおり、等化誤差νを2乗した値をN個サンプリングして平均をとることで算出される。
Figure 2008152865
ところで、自己相関係数R0は、従来の遅延素子群540a〜540z等によって遅延させた等化誤差νk−1〜νk−(l−1)の成分を含まない。自己相関係数関数ρ(τ)は、一般的に、数14式に示すように、タイムラグτの関数として、x(t)とx(t+τ)の相関係数を表現する。即ち、自己相関係数R0は、タイムラグτが“0(無し)”の場合である。
Figure 2008152865
そして、評価値Vにおいて自己相関係数R0のみを用いるということは、評価値Vは、自己相関の無い白色ノイズによって推定できることを意味する。言い換えると、目標信号Tに対する等化信号yの誤差を示す等化誤差νは、過去の値が現在の値に影響を及ぼさないランダム性(白色ノイズ)を示す場合となる。尚、実験した結果、自己相関係数R0は、その他の自己相関係数R1〜Rl−1と対比して、評価値Sと関連性があることがわかったので、等化誤差νは、白色ノイズとみなしても現実的には問題がない。そこで、数13式で示した自己相関係数R0のみに基づく評価値Vは、信号品質の評価指標としての役割を十分に果たすことが分かる。
また、評価値Vは、数7式に示した従来の評価値Sのように、自己相関係数R0以外の自己相関係数R1、R2、・・・、Rl−1を算出することが不要となる。即ち、自己相関係数R1、R2、・・・、Rl−1の値の確定を待たずに、自己相関係数R0の値が確定した状態で、評価値Vは算出可能となる。従って、従来の評価値Sよりも高速に評価値Vを求めることができる。
さらに、評価値Vは、従来のように、自己相関係数R0以外の自己相関係数R1、R2、・・・Rl−1の値全てが確定するタイミングを監視し、全ての値が確定するタイミングと同期を合わせて最終的なPRSNRを算定する、といった複雑な制御が不要となる。この結果、評価値Vを算出するための制御は、従来の制御と対比して単純なものとなり、評価値Vは、評価値Sよりも短時間で求めることが可能となる。
<<<評価値算出器の構成>>>
図2は、本発明に係る評価値算出器110の構成を示した図である。
目標信号生成部111は、ビタビ復号器106からの二値化データ列akに対して所定のPR特性hを乗算し、目標信号T(数3式参照)を生成する。
比較部112は、本発明に係る「比較部」の一実施形態である。比較部112は、等価信号yと目標信号Tとの差である等化誤差ν(数4式参照)を生成する。
遅延素子群113a〜113z、乗算部114a〜114z、平均化処理部115a〜115zにより構成される処理ブロックは、本発明に係る「自己相関係数算定部」の一実施形態である。
遅延素子群113a〜113zは、等化誤差νを所定の単位時間毎に順次遅延させていく。
乗算部114a〜114zは、等化誤差νと、対応する遅延素子群113a〜113zの各遅延タップから供給される遅延信号νk−iと、の乗算を行う。
平均化処理部115a〜115zは、乗算部114a〜114zの出力をN個分サンプリングする。さらに、平均化処理部115a〜115zは、N個のサンプル値をサンプル総数Nで割ることによって平均化を行う。この結果、数5式で定義した自己相関係数Ri(=R0、R1、・・・、Rl−1)が求まる。
レジスタ116a〜116zは、本発明に係る「自己相関係数格納部」の一実施形態である。レジスタ116a〜116zは、平均化処理部115a〜115zにおいて求まった自己相関係数Riを格納する。
以上が、評価値算出器110の構成である。
図3は、本発明に係る評価値算出の流れを説明するための図である。
いま、光ピックアップ12によって、光ディスク10の第K−1番目のアドレスから第K+1番目のアドレスに渡ってデータが読み取られる場合とする。
この場合、評価値算出器110は、光ディスク10から読み出されたデータに基づき、自己相関係数Ri(=R0、R1、・・・、Rl−1)を算出しつつ、対応するレジスタ116a〜116zに順次格納していく。
一方、CPU120は、レジスタ116aから自己相関係数R0(即ち、評価値V)を不定期(非同期)に読み出していく。そして、CPU120は、レジスタ116aから読み出された自己相関係数R0を累積加算していき、その結果(自己相関係数R0の累積加算値)をPRSNRとして用いる。
以上のように、本発明の場合、評価値Vとして自己相関係数R0のみを用いるので、CPU120は、他の自己相関係数R1〜Rl−1の値の確定を待たずに、レジスタ116aから自己相関係数R0を不定期に受け取ることができる。この結果、CPU120は、自己相関係数R0のサンプル値を短時間で数多く取得することができ、ひいては、ばらつきの少ない安定したPRSNRを短時間で求めることが可能となる。
<<<その他の実施形態>>>
===その他の評価値V===
評価値Vは、自己相関係数R0のみならず、自己相関係数R1〜Rl−1のうち少なくとも一つ(但し、自己相関係数R1〜Rl−1全てではない。)に基づいて定義してもよい。光ディスク10に形成されたマーク/スペースの連続性等の観点により、等化誤差νは、過去のデータと全く無関係ではなく、直近の過去のデータの影響を受けるものとして考えられるからである。例えば、評価値Vは、自己相関係数R0と自己相関係数R1に基づいて、定義(例えば、V=R0+R1)してもよい。
また、評価値Vは、自己相関係数R0よりもPRSRNRとの関連性の高い自己相関係数R1〜Rl−1のいずれか一つに基づいて定義してもよい。例えば、評価値Vは、自己相関係数R1のみで定義してもよい。
しかしながら、評価値Vとして自己相関係数R0のみを用いる方が、信号品質の評価指標としての安定性(精度)と、評価値Vを算出する処理の高速化と、をバランス良く実現することができるので、好適である。また、評価値Vの算出のための評価値算出器110の仕組みは、従来の評価値算出器500の仕組みと対比して、単純な仕組みで済ませることができる。
===その他の評価値算出器===
評価値Vとして自己相関係数R0のみを用いる場合、図2に示した評価値算出器110の構成のうち、自己相関係数R0以外の自己相関係数R1〜Rl−1に係る構成は、特に必要がない。
図4は、本発明に係るその他の評価値算出器210の構成を示した図である。図2に示した評価値算出器110と対比して、目標信号生成部211は目標信号生成部111に対応し、比較部212は比較部112に対応し、乗算部214aは乗算部214に対応し、平均化処理部215は平均化処理部115aに対応し、レジスタ216はレジスタ116aに対応する。尚、図2に示した遅延素子群113a〜113z、乗算部114b〜114z、平均化処理部115b〜115z、レジスタ116b〜116zに対応する構成は不要となる。また、平均化処理自体を行わない場合も考えられので、その場合には、平均化処理部215も不要となる。これにより、評価値算出器210は、図2に示した評価値算出器110よりも単純な構成となる。
しかしながら、前述したとおり、評価値Vとして、自己相関係数R0以外の自己相関係数R1〜Rl−1のいずれか一つを用いる場合や、自己相関係数R0に加えて自己相関係数R1〜Rl−1のうち少なくともいずれか一つを用いる場合には、前述で不要といった構成が必要となる。即ち、多様な評価値Vを選択できる汎用性を持たせるべく、図2は、評価値算出器110として最大限の構成を示している。
また、数12式に示した評価値S’についても、本発明に適用することができる。例えば、数12式に示した評価値S’の分母のうち、自己相関係数R0に相当する要素を評価値Vとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明に係る光ディスク装置の構成を示した図である。 本発明に係る評価値算出器の構成を示した図である。 本発明に係る評価値算出の流れを説明するための図である。 本発明に係るその他の評価値算出器の構成を示した図である。 従来の評価値算出器の構成を示した図である。 従来の評価値算出の流れを説明するための図である。
符号の説明
10 光ディスク
12 光ピックアップ
13 アクチュエータ
14 増幅器
100 信号処理装置
102 AD変換器
104 等化器
106 ビタビ復号器
108 デコーダ
110、210、500 評価値算出器
111、211、520 目標信号生成部
112、212、530 比較器
113a〜113z、540a〜540z 遅延素子群
114a〜114z、214、542a〜542z 乗算部
115a〜115z、215、544a〜544z 平均化処理部
116a〜116z、216 レジスタ
120 CPU
125 プログラムメモリ
130 サーボ制御回路
510 識別部
546a〜546z 重み付け乗算部
548 加算部
550 除算部
560 乗算部

Claims (8)

  1. 光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する光ディスク装置の信号品質評価方法において、
    前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値との間の誤差ν(kは整数)を算定し、
    前記誤差νを単位時間毎に多段に遅延してl個の時系列データνk−i(i=0〜l−1、iはi単位時間前を表す。)を生成し、
    前記l個の時系列データの中で、最新のデータνと前記l個のデータνk−iそれぞれとの間におけるl個の自己相関係数Riのうち、m(0<m<l)個を算定し、
    前記m個の自己相関係数に基づく評価値により前記信号品質を評価すること、
    を特徴とする光ディスク装置の信号品質評価方法。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置の信号品質評価方法において、
    前記自己相関係数Riは、
    Figure 2008152865
    であることを特徴とする光ディスク装置の信号品質評価方法。
  3. 光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する光ディスク装置の信号品質評価方法において、
    前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値との間の誤差ν(kは整数)を算定し、
    前記誤差νを2乗して1個の自己相関係数R0を算定し、
    前記自己相関係数R0に基づく評価値により前記信号品質を評価すること、
    を特徴とする光ディスク装置の信号品質評価方法。
  4. 請求項3に記載の光ディスク装置の信号品質評価方法において、
    前記自己相関係数R0は、
    Figure 2008152865
    であることを特徴とする光ディスク装置の信号品質評価方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の光ディスク装置の信号品質評価方法において、
    算定した前記自己相関係数を複数取得し、
    複数取得した前記自己相関係数に基づいて前記信号品質を評価すること、
    を特徴とする光ディスク装置の信号品質評価方法。
  6. 光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する信号処理装置において、
    前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値とを比較して生成する誤差ν(kは整数)を出力する比較部と、
    前記比較部より出力された前記誤差νを単位時間毎に多段に遅延してl個の時系列データνk−i(i=0〜l−1、iはi単位時間前を表す。)を生成する遅延素子群と、
    前記l個の時系列データの中で、最新のデータνと前記l個分のデータνk−iそれぞれとの間におけるl個の自己相関係数Riのうち、m(0<m<l)個を算定する自己相関係数算定部と、
    算定された前記m個の自己相関係数を格納する自己相関係数格納部と、
    前記自己相関係数格納部に格納された前記m個の自己相関係数に基づく評価値により前記信号品質を評価する信号品質評価部と、
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  7. 光ディスクに記録された信号をPRML方式によって再生した再生信号の信号品質を評価する信号処理装置において、
    前記再生信号の所定周期毎の値と所定の目標信号の値とを比較して生成する誤差ν(kは整数)を出力する比較部と、
    前記比較部より出力された前記誤差νを2乗して1個の自己相関係数R0を算定する自己相関係数算定部と、
    算定された前記1個の自己相関係数R0を格納する自己相関係数格納部と、
    前記自己相関係数格納部に格納された前記1個の自己相関係数R0に基づく評価値により前記信号品質を評価する信号品質評価部と、
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  8. 請求項6又は7に記載の信号処理装置において、
    前記信号品質評価部は、
    前記自己相関係数格納部に格納された前記自己相関係数を複数取得し、
    複数取得した前記自己相関係数に基づいて前記信号品質を評価すること、
    を特徴とする信号処理装置。
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