JP2008152061A - 画像信号処理装置およびこれを備えた表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体の残光特性に起因する画質劣化、および発光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができる画像信号処理装置およびそれを備えた表示装置を提供する。
【解決手段】輝度抑制係数算出部2aは、与えられた画像データVDR(次フレームの画像データ)と画像データVa(現フレームの画像データ)との輝度レベルに基づいて、記憶部20aに記憶されているテーブルから輝度抑制係数を抽出または算出し、抽出または算出した輝度抑制係数を合成回路4aに与える。LPF3aは、与えられた画像データVaの低周波成分のみを通過させることにより画像データVaを帯域制限し、帯域制限された画像データVlpfaを合成回路4aに与える。合成回路4aは、与えられた輝度抑制係数に基づいて、画像データVaおよび画像データVlpfaを所定の算出式を用いて合成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像信号を処理する画像信号処理装置およびこれを備えた表示装置に関する。
自発光画像表示器としてのプラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置は、薄型化および大画面化が可能であるという利点を有する。
上記のプラズマディスプレイ装置においては、画素を構成する放電セルの放電の際の発光を利用することにより画像を表示している。また、プラズマディスプレイパネルは二値的に発光を行うため、それぞれ重み付けられた複数の二値画像を時間的に重ねることにより中間調を表示するサブフィールド法が用いられる。
上記サブフィールド法では、1フィールドが複数のサブフィールドに時間分割されており、各サブフィールドはそれぞれ重み付けがされている。各サブフィールドの重み量は、各サブフィールドの発光量に対応する。例えば、発光回数が重み量として用いられ、各サブフィールドの重み量の合計量が映像信号の輝度すなわち階調レベルに対応する。
このように、大画面化が可能であるとして注目されているプラズマディスプレイ装置においては、一般的な発光材料として紫外線により励起し発光する赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の3色の蛍光体が用いられる。
現状では、所望の発光強度または色純度等の諸条件を満たす蛍光体材料は限られており、上記条件を満たす赤色、緑色および青色を発光する蛍光体材料の組み合わせは得られていない。
また、蛍光体の残光特性は発光色によって顕著に異なり、特に、緑色の蛍光体の残光特性と青色の蛍光体の残光特性との差が大きい。以下、上記蛍光体の残光特性について説明する。
残光時間を1/10残光時間により定義した場合、青色を発光する代表的な蛍光体であるBaMgAl1017:Euの残光時間が数μsであるのに対し、緑色を発光する代表的な蛍光体であるZnSiO:Mnの残光時間は上記の残光時間よりも長く、フィールド期間長(約16.7ms)に近い値を有する。
このような残光時間の差は、動画表示において画像部分の輝度レベルが低下する場合に原画像に存在しない色を出現させてしまう。例えば、明点(輝度レベルが高い画像部分)が移動する画像において、明点の後端に緑色の部分(尾引き)が生じたり、暗転場面において、緑色の像が残ったりする。特に、人物画像の肌の色の部分において、比視覚感度の大きい緑色の尾引きが発生すると、表示品質が著しく劣化する。
そこで、このような残光特性に伴う表示品質の劣化を抑制する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像信号処理装置においては、残光時間の短い発光色に対応する画像信号に、残光時間の長い発光色の残光に相当する擬似残光信号を付加する。これにより、残光色が原画像と同色になり、人が感じる違和感が低減される。
特開2004−126458号公報
しかしながら、上記従来の画像信号処理装置では、残光時間の短い発光色に対応する画像信号に残光時間の長い発光色の残光に相当する擬似残光信号を付加することにより残光色を原画像と同色にするものであり、残光時間の長い発光色の残光特性を改善するものではない。そのため、蛍光体のような発光体の残光特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができない。
一方、蛍光体の発光の立ち上がり特性も発光色によって顕著に異なる。図17は蛍光体の発光の立ち上がり特性を示す図である。図17に示すように、青色の蛍光体については、発光の立ち上がりの遅延時間が最も短い。また、緑色の蛍光体については、発光の立ち上がりの遅延時間が最も長い。
このような発光の立ち上がりの遅延時間の差は、動画表示において画像部分の輝度レベルが上昇する場合に原画像に存在しない色を出現させてしまう。例えば、図18に示すように、明点が移動する画像において、明点の前端に色付きが発生する。その結果、表示品質が著しく劣化する。上記従来の画像信号処理装置では、蛍光体のような発光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化を抑制することはできない。
本発明の目的は、発光体の残光特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができる画像信号処理装置およびそれを備えた表示装置を提供することである。
本発明の他の目的は、発光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができる画像信号処理装置およびそれを備えた表示装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る画像信号処理装置は、現フレームの画像信号および次フレームの画像信号を出力する画像信号出力部と、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、低下部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることにより現フレームの画像信号を補正する画像信号補正部とを備えたものである。
第1の発明に係る画像信号処理装置においては、現フレームの画像信号および次フレームの画像信号は画像信号出力部により出力される。画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、低下部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることにより現フレームの画像信号が画像信号補正部により補正される。
このような構成により、表示装置において見かけ上の残光が現れる輝度レベル(以下、残光開始輝度レベルと呼ぶ)が低減される。その結果、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減され、残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(2)画像信号補正部は、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づいて次フレームの画像信号における輝度レベルの低下部分に対応する現フレームの画像信号の部分の輝度レベルを低減させてもよい。
この場合、上記変動量に基づいて現フレームの画像信号の部分の輝度レベルの低減の度合いを調整することが可能となる。
(3)画像信号補正部は、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づく係数を生成し、係数に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させてもよい。
この場合、画像信号補正部により生成された上記係数に基づいて現フレームの画像信号の部分の輝度レベルの低減の度合いを調整することが可能となる。
(4)画像信号処理装置は、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量を算出する移動量算出部をさらに備え、画像信号補正部は、移動量算出部により算出された移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量を変化させてもよい。
この場合、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量が移動量算出部により算出される。そして、移動量算出部により算出された上記移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量が画像信号補正部により変化される。
このように、画像部分の移動量に応じて高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減される。それにより、残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(5)画像信号処理装置は、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部をさらに備え、画像信号補正部は、平均輝度レベル算出部により算出された平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量を変化させてもよい。
この場合、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルが平均輝度レベル算出部により算出される。そして、平均輝度レベル算出部により算出された上記平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量が画像信号補正部により変化される。
このように、現フレームの画像信号の平均輝度レベルに応じて高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減される。それにより、残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(6)第2の発明に係る画像信号処理装置は、現フレームの画像信号および次フレームの画像信号を出力する画像信号出力部と、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、上昇部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させることにより現フレームの画像信号を補正する画像信号補正部とを備えたものである。
第2の発明に係る画像信号処理装置においては、現フレームの画像信号および次フレームの画像信号は画像信号出力部により出力される。画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、上昇部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させることにより現フレームの画像信号が画像信号補正部により補正される。
このような構成により、現フレームの画像信号において輝度レベルの立ち上がりの遅延時間が短縮される。それにより、輝度レベルの立ち上がり遅れが改善される。その結果、低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減され、発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(7)画像信号補正部は、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づいて次フレームの画像信号における輝度レベルの上昇部分に対応する現フレームの画像信号の部分の輝度レベルを増加させてもよい。
この場合、上記変動量に基づいて現フレームの画像信号の部分の輝度レベルの増加の度合いを調整することが可能となる。
(8)画像信号補正部は、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づく係数を生成し、係数に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させてもよい。
この場合、画像信号補正部により生成された上記係数に基づいて現フレームの画像信号の部分の輝度レベルの増加の度合いを調整することが可能となる。
(9)画像信号処理装置は、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量を算出する移動量算出部をさらに備え、画像信号補正部は、移動量算出部により算出された移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量を変化させてもよい。
この場合、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量が移動量算出部により算出される。そして、移動量算出部により算出された上記移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量が画像信号補正部により変化される。
このような構成により、画像部分の移動量に応じて低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減される。それにより、発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(10)画像信号処理装置は、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部をさらに備え、画像信号補正部は、平均輝度レベル算出部により算出された平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量を変化させてもよい。
この場合、画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルが平均輝度レベル算出部により算出される。そして、平均輝度レベル算出部により算出された上記平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量が画像信号補正部により変化される。
このように、現フレームの画像信号の平均輝度レベルに応じて低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減される。それにより、発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(11)画像信号補正部は、画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、低下部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることにより現フレームの画像信号を補正してもよい。
この場合、残光開始輝度レベルが低減される。その結果、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減され、残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
このように、発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化および残光特性に起因する画質劣化が共に十分に抑制される。
(12)第3の発明に係る表示装置は、複数色に対応する画像信号をそれぞれ受ける第1の発明に係る複数の画像信号処理装置と、複数色の発光体を有し、複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像を表示する表示部とを備え、複数の画像信号処理装置の画像信号補正部は、それぞれ対応する色の発光体の残光特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させるものである。
第3の発明に係る表示装置においては、複数色に対応する画像信号が複数の画像信号処理装置によりそれぞれ受けられる。また、複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像が表示部により表示される。
このような構成において、それぞれ対応する色の発光体の残光特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルが各画像信号補正部により低減される。これにより、表示部において各色について残光開始輝度レベルが低減される。その結果、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減され、各発光体の残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(13)第4の発明に係る表示装置は、複数色に対応する画像信号をそれぞれ受ける第2の発明に係る複数の画像信号処理装置と、複数色の発光体を有し、複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像を表示する表示部とを備え、複数の画像信号処理装置の画像信号補正部は、それぞれ対応する色の発光体の発光の立ち上がり特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させるものである。
第4の発明に係る表示装置においては、複数色に対応する画像信号が複数の画像信号処理装置によりそれぞれ受けられる。また、複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像が表示部により表示される。
このような構成において、それぞれ対応する色の発光体の発光の立ち上がり特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルが各画像信号補正部により増加される。これにより、各色について現フレームの画像信号において輝度レベルの立ち上がりの遅延時間が短縮される。それにより、各色の輝度レベルの立ち上がり遅れが改善される。その結果、低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減され、各発光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
本発明によれば、発光体の残光特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができる。
また、本発明によれば、発光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化を十分に抑制することができる。
以下の実施の形態では、本発明を表示装置の一例としてPDP(プラズマディスプレイパネル)を有するプラズマディスプレイ装置に適用した場合について説明する。なお、本発明は、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)等の他の表示装置にも適用することができる。
(1)第1の実施の形態
(1―1)プラズマディスプレイ装置の全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プラズマディスプレイ装置は、A/Dコンバータ(アナログ・デジタル変換器)200、走査数変換部300、輝度レベル補正部350、サブフィールド変換部400、放電制御タイミング発生回路500、プラズマディスプレイパネル(PDP)600、データドライバ700、スキャンドライバ800およびサステインドライバ900を含む。
A/Dコンバータ200には映像信号VSが入力される。また、放電制御タイミング発生回路500、A/Dコンバータ200、走査数変換部300、輝度レベル補正部350、およびサブフィールド変換部400には水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vが与えられる。
A/Dコンバータ200は、映像信号VSをデジタルの画像データVD0に変換し、その画像データVD0を走査数変換部300に与える。
走査数変換部300は、画像データVD0をPDP600の画素数に応じた各ラインごとの画像データVDに変換し、各ラインごとの画像データVDを輝度レベル補正部350に与える。各ラインごとの画像データVDは、各ラインの複数の画素の輝度レベルを表す複数の画素データからなる。
輝度レベル補正部350は、走査数変換部300から与えられる画像データVDに後述する所定の処理を施し、得られた画像データVEをサブフィールド変換部400へ出力する。
サブフィールド変換部400は、画像データVEの各画素データを複数のサブフィールドに対応するシリアルデータSDに変換し、シリアルデータSDをデータドライバ700に与える。
放電制御タイミング発生回路500は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御タイミング信号SC,SUを発生する。放電制御タイミング発生回路500は、放電制御タイミング信号SCをスキャンドライバ800に与え、放電制御タイミング信号SUをサステインドライバ900に与える。
PDP600は、複数のデータ電極11c、複数の走査電極(スキャン電極)11aおよび複数の維持電極(サステイン電極)11bを含む。複数のデータ電極11cは、画面の垂直方向に配列され、複数の走査電極11aおよび複数の維持電極11bは画面の水平方向に配列されている。複数の維持電極11bは共通に接続されている。
データ電極11c、走査電極11aおよび維持電極11bの各交点に放電セルが形成される。PDP600は、赤色の蛍光体を有する複数の放電セル、緑色の蛍光体を有する複数の放電セルおよび青色の蛍光体を有する複数の放電セルを含む。赤色の蛍光体を有する1つの放電セル、緑色の蛍光体を有する1つの放電セルおよび青色の蛍光体を有する1つの放電セルがPDP600の1つの画素を構成する。
データドライバ700は、サブフィールド変換部400から与えられるシリアルデータSDをパラレルデータに変換し、そのパラレルデータに基づいて書き込みパルスを複数のデータ電極11cに選択的に与える。
スキャンドライバ800は、放電制御タイミング発生回路500から与えられる放電制御タイミング信号SCに基づいて各走査電極11aを駆動する。サステインドライバ900は、放電制御タイミング発生回路500から与えられる放電制御タイミング信号SUに基づいて維持電極11bを駆動する。
(1−2)サブフィールドの説明
図1に示すプラズマディスプレイ装置では、階調表示駆動方式としてサブフィールド法が用いられている。
図2は図1に示すプラズマディスプレイ装置に適用されるサブフィールド法を説明するための図である。なお、図2では、駆動パルスの立ち下がり時に放電を行う負極性のパルスの例を示しているが、立ち上がり時に放電を行う正極性のパルスの場合でも基本的な動作は以下と同様である。
サブフィールド法では、1フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割する。例えば、1フィールドを5つのサブフィールドSF1〜SF5に分割する。また、各サブフィールドSF1〜SF5は、初期化期間R1〜R5、書き込み期間AD1〜AD5、維持期間SUS1〜SUS5および消去期間RS1〜RS5に分離される。サブフィールドSF1〜SF5には、それぞれ輝度の重み量が与えられる。
初期化期間R1〜R5においては、各サブフィールドの初期化放電が行われ、書き込み期間AD1〜AD5においては、点灯されるべき放電セルを選択するための書き込み放電が行われ、維持期間SUS1〜SUS5においては、表示のための維持放電が行われる。
初期化期間R1〜R5においては、維持電極11bに初期化パルスが加えられ、走査電極11aにもそれぞれ初期化パルスが加えられる。これにより、初期化放電が行われる。
書き込み期間AD1〜AD5においては、走査電極11aが順次走査され、データ電極11cから書き込みパルスを受けた放電セルにおいて書き込み放電が行われる。それにより、点灯すべき放電セルが選択される。
維持期間SUS1〜SUS5においては、各サブフィールドSF1〜SF5に重み量に応じた数の維持パルスが維持電極11bおよび走査電極11aに印加される。例えば、サブフィールドSF1では、維持電極11bに維持パルスが1回印加され、走査電極11aに維持パルスが1回印加され、書き込み期間P2において選択された放電セルが2回維持放電を行う。また、サブフィールドSF2では、維持電極11bに維持パルスが2回印加され、走査電極11aに維持パルスが2回印加され、書き込み期間P2において選択された放電セルが4回維持放電を行う。
上記のように、各サブフィールドSF1〜SF5では、維持電極11bおよび走査電極11aの各々に、例えば1回、2回、4回、8回および16回ずつ維持パルスが印加される。それにより、維持パルス数に応じた輝度で放電セルが発光する。
(1−3)輝度レベル補正部の構成およびその動作
次に、本実施の形態における輝度レベル補正部350の構成について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における輝度レベル補正部350の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像データVDは、赤色原色信号である画像データVDR、緑色原色信号である画像データVDG、および青色原色信号である画像データVDBを含む。
輝度レベル補正部350は、赤色原色信号、緑色原色信号および青色原色信号にそれぞれ対応して設けられた輝度レベル抑制部5a、輝度レベル抑制部5bおよび輝度レベル抑制部5cを含む。
輝度レベル抑制部5aは、1フレーム遅延回路1a、輝度抑制係数算出部2a、LPF(ローパスフィルタ)3a、合成回路4aおよび記憶部20aを含む。また、輝度レベル抑制部5bは、1フレーム遅延回路1b、輝度抑制係数算出部2b、LPF3b、合成回路4bおよび記憶部20bを含む。さらに、輝度レベル抑制部5cは、1フレーム遅延回路1c、輝度抑制係数算出部2c、LPF3c、合成回路4cおよび記憶部20cを含む。
本実施の形態では、輝度抑制係数算出部2a,2b,2cは、例えばCPU(中央演算処理装置)等のハードウエアおよびプログラム等のソフトウエアにより実現される。合成回路4a,4b,4cは、例えばCPU等のハードウエアおよびプログラム等のソフトウエアにより実現されてもよく、あるいは論理回路等のハードウエアにより実現されてもよい。記憶部20a,20b,20cは、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体メモリにより構成される。
画像データVDRは、輝度レベル抑制部5aの1フレーム遅延回路1aおよび輝度抑制係数算出部2aに与えられる。
1フレーム遅延回路1aは、与えられた画像データVDRを1フレーム遅延させ、遅延された画像データVaを、輝度抑制係数算出部2a、LPF3aおよび合成回路4aに与える。画像データVDRが次フレームの画像データに相当し、画像データVaが現フレームの画像データに相当する。
輝度抑制係数算出部2aは、与えられた画像データVDR(次フレームの画像データ)と画像データVa(現フレームの画像データ)との輝度レベルに基づいて、記憶部20aに記憶されている後述のテーブルから輝度抑制係数kaを抽出または算出し、抽出または算出した輝度抑制係数kaを合成回路4aに与える。
LPF3aは、与えられた画像データVaの低周波成分のみを通過させることにより画像データVaを帯域制限し、帯域制限された画像データVlpfaを合成回路4aに与える。
合成回路4aは、与えられた輝度抑制係数kaに基づいて、画像データVaおよび画像データVlpfaを後述の算出式を用いて合成する。そして、合成回路4aは、合成により得られた画像データVERをサブフィールド変換部400(図1)に与える。
同様に、画像データVDG(次フレームの画像データ)は、輝度レベル抑制部5bの1フレーム遅延回路1bおよび輝度抑制係数算出部2bに与えられる。1フレーム遅延回路1bは、画像データVb(現フレームの画像データ)を輝度抑制係数算出部2b、LPF3bおよび合成回路4bに与える。輝度抑制係数算出部2bは、輝度抑制係数kbを合成回路4bに与える。LPF3bは、帯域制限された画像データVlpfbを合成回路4bに与える。合成回路4bは、与えられた輝度抑制係数kbに基づいて、画像データVbおよび画像データVlpfbを合成し、合成により得られた画像データVEGをサブフィールド変換部400に与える。
また、画像データVDB(次フレームの画像データ)は、輝度レベル抑制部5cの1フレーム遅延回路1cおよび輝度抑制係数算出部2cに与えられる。1フレーム遅延回路1cは、画像データVc(現フレームの画像データ)を輝度抑制係数算出部2c、LPF3cおよび合成回路4cに与える。輝度抑制係数算出部2cは、輝度抑制係数kcを合成回路4cに与える。LPF3cは、帯域制限された画像データVlpfcを合成回路4cに与える。合成回路4cは、与えられた輝度抑制係数kcに基づいて、画像データVcおよび画像データVlpfcを合成し、合成により得られた画像データVEBをサブフィールド変換部400に与える。
なお、画像データVER,VEG,VEBは、上述した画像データVE(図1)に含まれる。
次に、輝度レベル抑制部5a,5b,5cの具体的な動作について、輝度レベル抑制部5aを例に挙げて説明する。
図4は、輝度レベル抑制部5aに含まれる構成部の出力を示す波形図である。図4(a)〜(h)の横軸は時間を表し、縦軸は各データまたは各係数の値を表す。
図4(a),(b)の波形はそれぞれ現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRを示す。
図4(a),(b)の例では、次フレームの画像データVDRは現フレームの画像データVaよりも先にハイレベル(高い輝度レベル)に立ち上がる。そして、画像データVDRは画像データVaよりも先にローレベル(低い輝度レベル)に立ち下がる。それにより、期間T1では、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低下する。これらの画像データVaおよび画像データVDRにより画面上では高い輝度レベルを有する画像部分が右から左へ移動する。
ここで、上述したように、輝度抑制係数算出部2aは、画像データVDRの輝度レベルと画像データVaの輝度レベルとに基づいて輝度抑制係数kaを抽出または算出する。以下、輝度抑制係数kaが格納されたテーブルについて説明する。
図5は、輝度抑制係数kaを格納するテーブルを示す説明図である。
図5のテーブルの輝度抑制係数kaは、赤色原色信号である画像データVDRについて用いられるものであり、記憶部20a(図3)に記憶されている。図5のテーブルの各行は現フレームの画像データVaの輝度レベルに対応する輝度抑制係数kaの値を表し、各列は次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する輝度抑制係数kaの値を表す。
図5に示すように、輝度抑制係数kaは、現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRの各輝度レベル(%)に対応して設定されている。なお、白色の輝度レベルを100%とし、黒色の輝度レベルを0%とする。
現フレームから次フレームへの移行時に輝度レベルが低下する場合に、その輝度レベルの差分が大きいほど、輝度抑制係数kaは高い値となるように設定されている。また、現フレームから次フレームへの移行時に輝度レベルが上昇する場合および輝度レベルが変化しない場合には、輝度抑制係数kaは0となるように設定されている。すなわち、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベル以上の場合における輝度抑制係数kaは0に設定されている。
輝度抑制係数算出部2aは、図5のテーブルから現フレームの画像データVaの輝度レベルおよび次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する輝度抑制係数kaを抽出する。例えば、現フレームの画像データVaの輝度レベルが60%であり、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが20%である場合には、輝度抑制係数算出部2aは輝度抑制係数kaとして0.2を抽出する。
図5のテーブルに現フレームの画像データVaの輝度レベルまたは次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する輝度レベルが存在しない場合には、輝度抑制係数算出部2aは、テーブルに存在する複数の輝度抑制係数kaの値を用いた補間演算により現フレームの画像データVaの輝度レベルおよび次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する輝度抑制係数kaを算出する。
例えば、現フレームの画像データVaの輝度レベルが50%であり、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが20%である場合には、輝度抑制係数算出部2aは現フレームの画像データVaの輝度レベルが40%である場合の輝度抑制係数kaの値0.2と現フレームの画像データVaの輝度レベルが60%である場合の輝度抑制係数kaの値0.4とを平均することにより現フレームの画像データVaの輝度レベルが50%である場合の輝度抑制係数kaの値を0.3と算出する。
なお、上記テーブルは、残光特性(残光時間の長さ)に応じて画像データVDR,VDG,VDBごとに設定される。例えば、緑色原色信号である画像データVDGに対応するテーブルに格納される輝度抑制係数kbの値は、図5のテーブルに格納される輝度抑制係数kaの値よりも大きく設定され、青色原色信号である画像データVDBに対応するテーブルに格納される輝度抑制係数kcの値は、図5のテーブルに格納される輝度抑制係数kaの値よりも小さく、またはすべて0に設定される。
図4(c)の波形は図4(a),(b)の現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRに基づいて輝度抑制係数算出部2aにより抽出または算出された輝度抑制係数kaを示す。
図4(a),(b)に示すように、期間T1において、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低下する。
ここで、図5で上述したように、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低い場合には、輝度抑制係数kaが正となる。したがって、図4(c)において、期間T1では輝度抑制係数kaは正の値を有する。また、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベル以上の場合には、輝度抑制係数kaは0に設定されている。したがって、期間T1以外の期間には、輝度抑制係数kaは0となる。
図4(d)の波形は1から輝度抑制係数kaを減算することにより得られる値を示す。値(1−ka)は期間T1では負となり、期間T1以外の期間では1となる。これについては、下記の合成回路4aの動作とともに後述する。
図4(e)の波形はLPF3aにより出力される画像データVlpfaを示す。LPF3aは、1フレーム遅延回路1aから与えられた画像データVaの低周波成分のみを通過させるように画像データVaを帯域制限することにより上記の画像データVlpfaを出力する。
それにより、帯域制限された画像データVlpfaを示す波形の立ち上がりおよび立ち下がりがそれぞれ緩やかになる。それにより、期間T1において画像データVlpfaはハイレベルの部分および当該ハイレベルから緩やかに立ち下がる部分を含む。
続いて、合成回路4aによる画像データVaおよび画像データVlpfaの合成方法について説明する。
合成回路4aは、与えられた輝度抑制係数kaを用いて、画像データVaおよび画像データVlpfaを下記の算出式に基づいて合成し、合成により得られた画像データVERをサブフィールド変換部400(図1)に与える。
VER=Vlpfa×ka+Va×(1−ka) ・・・(1)
上式(1)において、VERは画像データVERの値であり、Vlpfaは画像データVlpfaの値であり、kaは輝度抑制係数kaの値である。
図4(f)の波形は画像データVlpfaと輝度抑制係数kaとを乗算することにより得られる値を示す。また、図4(g)の波形は画像データVaと(1−ka)とを乗算することにより得られる値を示す。
図4(f)に示すように、Vlpfa×kaは、期間T1で画像データVlpfaに比例し、期間T1を除く期間で0となる。また、図4(g)に示すように、Va×(1−ka)は、期間T1で画像データVaと輝度抑制係数kaとの差に等しくなり、期間T1を除く期間で画像データVaと等しくなる。
図4(h)の波形は合成回路4aにより合成された画像データVERを示す。図4(h)に示すように、画像データVERは、期間T1で図4(f)の波形と図4(g)の波形との和に等しくなり、期間T1を除く期間で画像データVaと等しくなる。このように、期間T1において、画像データVERはハイレベルから緩やかに立ち下がる。
本実施の形態では、上述の図4(a),(b)のように次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaより低下する場合において、図4(h)に示すように低下部分に対応する画像データVERの部分の輝度レベルが抑制される。以下、詳細について説明する。
図6は、輝度レベル抑制部5aを用いずに画面上に画像を表示した場合および輝度レベル抑制部5aを用いて画面上に画像を表示した場合における残光特性を示す説明図である。
図6の上段が輝度レベル抑制部5aを用いない場合の説明図であり、下段が輝度レベル抑制部5a用いた場合の説明図である。なお、図6の横軸はPDP600上の位置(画面上の位置)を示し、縦軸は輝度レベルを示す。
図6の上段に示すように、輝度レベル抑制部5aを用いない場合、すなわち画像データVaにより画像を表示した場合において、高い輝度レベルを有する画像部分が矢印Uの方向(紙面において左方向)に移動するときの見かけ上の残光領域をR1とする。
この場合、位置P1における残光開始輝度レベルLaは、画像データVDRの最大輝度レベルと等しくなる。残光による輝度レベルは残光開始輝度レベルLaから曲線を描いて徐々に減少する。上記の残光領域R1は、この曲線の式を積分することにより得られる面積を有する。
一方、図6の下段に示すように、輝度レベル抑制部5aを用いた場合、すなわち画像データVERにより画像を表示した場合において、高い輝度レベルを有する画像部分が矢印Uの方向(紙面において左方向)に移動するときの見かけ上の残光領域をR2とする。
この場合、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低下する場合において、低下部分に対応する画像データVERの部分の輝度レベルが抑制されている(図4)。そのため、位置P1における残光開始輝度レベルLbは、上記の最大輝度レベルよりも低くなる。残光による輝度レベルは残光開始輝度レベルLbから曲線を描いて徐々に減少する。上記の残光領域R2は、この曲線の式を積分することにより得られる面積を有する。
なお、画像データVERにおける輝度レベルの抑制部分に残光領域R3が生じる。この残光領域R3は、本来の画像部分の一部として認識され、見かけ上の残光領域として認識されない。
このように、残光領域R1>残光領域R2の関係が成り立ち、画像データVERを用いた場合には、見かけ上の残光領域を低減できる。
(1−4)第1の実施の形態における効果
第1の実施の形態では、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低下する場合において、低下部分に対応する画像データVERの部分の輝度レベルが抑制される。それにより、見かけ上の残光開始輝度レベルが低減される。その結果、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減され、蛍光体の残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(2)第2の実施の形態
(2−1)輝度レベル補正部の構成およびその動作
本発明の第2の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成が第1の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置と異なるのは、輝度レベル補正部350の代わりに輝度レベル補正部350aが設けられる点である。
次いで、第2の実施の形態における輝度レベル補正部350aの構成について図面を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態における輝度レベル補正部350aの構成を示すブロック図である。この輝度レベル補正部350aは、応答特性補正部7a,7b,7cにより構成される。輝度レベル補正部350aにより後述の画像データVE1がサブフィールド変換部400(図1)に与えられる。
図7に示すように、本実施の形態における応答特性補正部7aが第1の実施の形態における輝度レベル抑制部5aと異なるのは、輝度抑制係数算出部2aの代わりに応答係数算出部6aが設られる点である。
同様に、応答特性補正部7bが第1の実施の形態における輝度レベル抑制部5bと異なるのは、輝度抑制係数算出部2bの代わりに応答係数算出部6bが設けられる点である。
また、応答特性補正部7cが第1の実施の形態における輝度レベル抑制部5cと異なるのは、輝度抑制係数算出部2cの代わりに応答係数算出部6cが設けられる点である。
本実施の形態では、応答係数算出部6a,6b,6cは、例えばCPU等のハードウエアおよびプログラム等のソフトウエアにより実現される。
なお、図7の1フレーム遅延回路1a,1b,1cの動作、LPF3a,3b,3cの動作、および合成回路4a,4b,4cの動作は、第1の実施の形態で説明した動作と同様である。
応答特性補正部7aの応答係数算出部6aは、画像データVDR(次フレームの画像データ)と画像データVa(現フレームの画像データ)との輝度レベルに基づいて応答係数ka1を抽出または算出し、その応答係数ka1を合成回路4aに与える。合成回路4aは、与えられた応答係数ka1に基づいて画像データVaおよび画像データVlpfaを合成し、合成により得られた画像データVER1をサブフィールド変換部400(図1)に与える。
同様に、応答特性補正部7bの応答係数算出部6bは、画像データVDG(次フレームの画像データ)と画像データVb(現フレームの画像データ)との輝度レベルに基づいて応答係数kb1を抽出または算出し、その応答係数kb1を合成回路4bに与える。合成回路4bは、与えられた応答係数kb1に基づいて画像データVbおよび画像データVlpfbを合成し、合成により得られた画像データVEG1をサブフィールド変換部400(図1)に与える。
また、応答特性補正部7cの応答係数算出部6cは、画像データVDG(次フレームの画像データ)と画像データVc(現フレームの画像データ)との輝度レベルに基づいて応答係数kc1を抽出または算出し、その応答係数kc1を合成回路4cに与える。合成回路4cは、与えられた応答係数kc1に基づいて画像データVcおよび画像データVlpfcを合成し、合成により得られた画像データVEB1をサブフィールド変換部400(図1)に与える。
なお、本実施の形態では、応答特性補正部7a,7b,7cによりそれぞれ出力される画像データVER1,VEG1,VEB1が画像データVE1(図7)に含まれる。
以下、応答係数算出部6a,6b,6cの具体的な動作について、応答係数算出部6aを例として図面を参照しながら説明する。なお、応答係数算出部6b,6cの具体的な動作は、応答係数算出部6aの動作と同じである。以下、応答係数ka1が格納されたテーブルについて説明する。
図8は、応答係数ka1を格納するテーブルを示す説明図である。
図8のテーブルの応答係数ka1は、赤色原色信号である画像データVDRについて用いられるものであり、記憶部20a(図7)に記憶されている。図8のテーブルの各行は現フレームの画像データVaの輝度レベルに対応する応答係数ka1の値を表し、各列は次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する応答係数ka1の値を表す。
図8に示すように、応答係数ka1は、現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRの各輝度レベル(%)に対応して設定されている。なお、白色の輝度レベルを100%とし、黒色の輝度レベルを0%とする。
現フレームから次フレームへの移行時に輝度レベルが低下する場合に、その輝度レベルの差分が大きいほど、応答係数ka1は高い値となるように設定されている。また、現フレームから次フレームへの移行時に輝度レベルが大きく(20%分を超えて)上昇する場合においても、その輝度レベルの差分が大きいほど、応答係数ka1は高い値となるように設定されている。現フレームから次フレームへの移行時に輝度レベルが変化しない場合および輝度レベルの差分が20%以下しか上昇しない場合には、応答係数ka1は0となるように設定されている。
応答係数算出部6aは、図8のテーブルから現フレームの画像データVaの輝度レベルおよび次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する応答係数ka1を抽出する。例えば、現フレームの画像データVaの輝度レベルが60%であり、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが20%である場合には、応答係数算出部6aは応答係数ka1として0.4を抽出する。
図8のテーブルに現フレームの画像データVaの輝度レベルまたは次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する輝度レベルが存在しない場合には、応答係数算出部6aは、テーブルに存在する複数の応答係数ka1の値を用いた補間演算により現フレームの画像データVaの輝度レベルおよび次フレームの画像データVDRの輝度レベルに対応する応答係数ka1を算出する。
図8のテーブルは、残光特性(残光時間の長さ)および輝度の立ち上がり特性に応じて画像データVDR,VDG,VDBごとに設定される。各テーブルにおいて、現フレームの画像データVa,Vb,Vcの輝度レベルが次フレームの画像データVER,VEG,VEBの輝度レベルよりも低下する場合には、応答係数ka1,kb1,kc1は対応する色の残光特性(残光時間の長さ)に応じて設定される。この場合の応答係数ka1,kb1,kc1は第1の実施の形態の輝度抑制係数ka,kb,kcに相当する。また、各テーブルにおいて、現フレームの画像データVa,Vb,Vcの輝度レベルが次フレームの画像データVER,VEG,VEBの輝度レベルよりも上昇する場合には、応答係数ka1,kb1,kc1は対応する色の輝度の立ち上がり特性に応じて設定される。
図9は、応答特性補正部7aに含まれる構成部の出力を示す波形図である。図9(a)〜(h)の横軸は時間を表し、縦軸は各データまたは各係数の値を表す。期間T1における図9(a)〜(h)の波形は図4(a)〜(h)の波形と同様である。
図9(a),(b)の波形は上述の図4(a),(b)とそれぞれ同じ現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRを示す。
ここで、上述したように、応答係数算出部6aは、画像データVDRの輝度レベルと画像データVaの輝度レベルとに基づいて応答係数ka1を抽出または算出する。
図9(c)の波形は図9(a),(b)の現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRに基づいて応答係数算出部6aにより抽出または算出された応答係数ka1を示す。
図9(a),(b)に示すように、期間T2において、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも上昇する。
ここで、図8で上述したように、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも所定値以上高い場合には、応答係数ka1が正となる。したがって、図9(c)において、期間T2では応答係数ka1は正の値を有する。
ただし、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも高い場合における応答係数ka1は、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低い場合における応答係数ka1よりも小さく設定されているので、期間T2における応答係数ka1は、期間T1における応答係数ka1よりも小さくなっている。期間T1および期間T2以外の期間には、輝度抑制係数kaは0となる。
図9(d)の波形は1から輝度抑制係数kaを減算することにより得られる値を示す。値(1−ka)は期間T1および期間T2では負となり、期間T1および期間T2以外の期間では1となる。
図9(e)の波形はLPF3aにより出力される画像データVlpfaを示する。画像データVlpfaの波形の立ち上がりおよび立ち下がりは、図4(e)の波形と同様にそれぞれ緩やかになる。それにより、期間T1において画像データVlpfaはハイレベルの部分および当該ハイレベルから緩やかに立ち下がる部分を含み、期間T2において画像データVlpfaはローレベルの部分および当該ローレベルから緩やかに立ち上がる部分を含む。
続いて、合成回路4aによる画像データVaおよび画像データVlpfaの合成方法について説明する。
合成回路4aは、与えられた応答係数ka1を用いて、画像データVaおよび画像データVlpfaを下記の算出式に基づいて合成し、成により得られた画像データVER1をサブフィールド変換部400(図1)に与える。
VER1=Vlpfa×ka1+Va×(1−ka1) ・・・(2)
上式(2)において、VER1は画像データVER1の値であり、Vlpfaは画像データVlpfaの値であり、ka1は応答係数ka1の値である。
図9(f)の波形は画像データVlpfaと応答係数ka1とを乗算することにより得られる値を示す。また、図9(g)の波形は画像データVaと(1−ka1)とを乗算することにより得られる値を示す。
図9(f)に示すように、Vlpfa×ka1は、期間T1および期間T2で画像データVlpfaに比例し、期間T1および期間T2を除く期間で0となる。また、図9(g)に示すように、Va×(1−ka1)は、期間T1および期間T2で画像データVaと応答係数ka1との差に等しくなり、期間T1および期間T2を除く期間で画像データVaと等しくなる。
図9(h)の波形は合成回路4aにより合成された画像データVER1を示す。図9(h)に示すように、画像データVER1は、期間T1および期間T2で図9(f)の波形と図9(g)の波形との和に等しくなり、期間T1および期間T2を除く期間で画像データVaと等しくなる。このように、期間T2において、画像データVER1はローレベルから緩やかに立ち上がる。
本実施の形態では、上述の図9(a),(b)のように次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaより低下する場合において、図9(h)に示すように、低下部分に対応する画像データVER1の部分の輝度レベルが抑制される。また、図9(a),(b)のように次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaより上昇する場合において、図9(h)に示すように、画像データVER1において輝度レベルの立ち上がり部分が補正される。以下、詳細について説明する。
図10は、応答特性補正部7aを用いずに画面上に画像を表示した場合および応答特性補正部7aを用いて画面上に画像を表示した場合における立ち上がり特性を示す説明図である。
図10の上段が応答特性補正部7aを用いない場合の説明図であり、下段が応答特性補正部7aを用いた場合の説明図である。なお、図10の横軸は時間を示し、縦軸は輝度レベルを示す。
図10の上段に示すように、応答特性補正部7aを用いない場合、すなわち画像データVaにより画像を表示した場合には、低輝度レベルLa1からの立ち上がり開始時点t1から遅延時間tmaの経過後、輝度レベルが高輝度レベルLa2に達する。
一方、図10の下段に示すように、応答特性補正部7aを用いた場合、すなわち画像データVER1により画像を表示した場合には、上記の立ち上がり開始時点t1において輝度レベルが所定の輝度レベルLc1(La1<Lc1<La2)に達しているので、立ち上がり開始時点t1から遅延時間tmb(<遅延時間tma)の経過後、輝度レベルが高輝度レベルLa2に達する。
(2−2)第2の実施の形態における効果
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低下する場合において、低下部分に対応する画像データVER1の部分の輝度レベルが抑制される。それにより、見かけ上の残光開始輝度レベルが低減される。その結果、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減され、蛍光体の残光特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
また、次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルより上昇する場合において、画像データVER1において輝度レベルの立ち上がりの遅延時間が短縮される。それにより、輝度レベルの立ち上がり遅れが改善される。その結果、低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減され、蛍光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(3)第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置では、図5または図8のテーブルを用いずに回路により第1および第2の実施の形態と同様の係数を用いた演算が行われる。
本実施の形態では、図3の輝度レベル補正部350の輝度レベル抑制部5aまたは図7の輝度レベル補正部350aの応答特性補正部7aの代わりに図11の応答特性補正部7Aが設けられる。図11は、本発明の第3の実施の形態における応答特性補正部7Aの構成を示す回路図である。
なお、本実施の形態では、図3の輝度レベル補正部350の輝度レベル抑制部5b,5cまたは図7の輝度レベル補正部350aの応答特性補正部7b,7cの代わりに図11の応答特性補正部7Aと同様の構成を有する応答特性補正部が設けられる。
図11に示すように、応答特性補正部7Aは、1フレーム遅延回路1a、係数算出部2a1、LPF3aおよび合成回路4aを含む。
係数算出部2a1は、減算器21、係数乗算器22,23およびセレクタ24を含む。また、合成回路4aは、乗算器41,43、加算器42および減算器44を含む。
走査数変換部300(図1)は、1フレーム遅延回路1aおよび係数算出部2a1の減算器21に次フレームの画像データVDRを与える。
1フレーム遅延回路1aは、走査数変換部300から与えられた画像データVDRを1フレーム遅延させ、遅延された現フレームの画像データVaを、LPF3a、乗算器43および減算器21に与える。
LPF3aは、与えられた画像データVaの低周波成分のみを通過させることにより画像データVaを帯域制限し、帯域制限された画像データVlpfaを乗算器41に与える。
減算器21は、次フレームの画像データVDRから現フレームの画像データVaを減算し、その減算結果を係数乗算器22,23およびセレクタ24にそれぞれ与える。
係数乗算器22は、与えられた上記減算結果に所定の係数k1を乗算し、乗算結果を第1の係数出力としてセレクタ24に与える。係数乗算器23は、与えられた上記減算結果に所定の係数k2を乗算し、乗算結果を第2の係数出力としてセレクタ24に与える。
係数k1は高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域の低減のために用いられる。また、係数k2は蛍光体の発光の立ち上がり特性に起因する輝度レベルの立ち上がり遅れの改善のために用いられる。
セレクタ24は、減算器21から与えられた上記減算結果に基づいて、係数乗算器22からの第1の係数出力および係数乗算器23からの第2の係数出力の一方を選択する。具体的には、セレクタ24は、上記減算結果が負の値を有する場合(次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも低い場合)、第1の係数出力を選択する。一方、セレクタ24は、上記減算結果が正の値を有する場合(次フレームの画像データVDRの輝度レベルが現フレームの画像データVaの輝度レベルよりも高い場合)、第2の係数出力を選択する。
そして、セレクタ24は、選択した第1または第2の係数出力を減算器44および乗算器41にそれぞれ与える。
減算器44は、値“1”から第1または第2の係数出力を減算し、その減算結果を乗算器43に与える。乗算器43は、1フレーム遅延回路1aから与えられた画像データVaと上記減算結果とを乗算し、その乗算結果(Va×(1−k1)またはVa×(1−k2))を加算器42に与える。
乗算器41は、LPF3aから与えられた画像データVlpfaとセレクタ24から与えられた第1または第2の係数出力とを乗算し、その乗算結果(Vlpfa×k1またはVlpfa×k2)を加算器42に与える。
そして、加算器42は、与えられた一方の乗算結果(Va×(1−k1)またはVa×(1−k2))と他方の乗算結果(Vlpfa×k1またはVlpfa×k2)とを加算し、その加算結果を画像データVERまたは画像データVER1としてサブフィールド変換部400(図1)に与える。
このようにして、係数算出部2a1および合成回路4aにより第2の実施の形態における算出式(2)の演算が行われる。したがって、第2の実施の形態と同様に、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減されるとともに、低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減される。
なお、第1の実施の形態のように、蛍光体の発光の立ち上がり特性に起因する輝度レベルの立ち上がり遅れの改善を必要としない場合には、係数k2は0に設定される。この場合、係数算出部2a1および合成回路4aにより第1の実施の形態における算出式(1)の演算が行われる。したがって、第1の実施の形態と同様に、高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減される。
また、係数k2が正の値に設定され、係数k1が0に設定されてもよい。この場合、低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きが低減される。
(4)第4の実施の形態
(4−1)輝度レベル補正部の構成およびその動作
本発明の第4の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成が第2の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置と異なるのは、輝度レベル補正部350の代わりに輝度レベル補正部350bが設けられる点である。
次いで、第4の実施の形態における輝度レベル補正部350bの構成について図面を参照しながら説明する。
図12は、本発明の第4の実施の形態における輝度レベル補正部350bの構成を示すブロック図である。
図12に示すように、輝度レベル補正部350bが第2の実施の形態における輝度レベル補正部350aと異なるのは、画像移動量算出部8aをさらに備える点である。なお、図12には、画像データVDRに対応する応答特性補正部7aのみが図示され、画像データVDGおよび画像データVDBに対応する応答特性補正部7b,7cの図示は省略されている。以下では、画像移動量算出部8aおよび画像データVDRに対応する応答特性補正部7aの動作を説明する。
画像移動量算出部8aは、走査数変換部300(図1)により与えられた画像データVDRおよび1フレーム遅延回路1aにより与えられた画像データVaから画像部分の移動量(後述)を算出し、算出した移動量を応答係数算出部6aに与える。
図13は、画像移動量算出部8aにより算出される移動量を示す説明図である。
図13(a),(b)の波形は、上述の図4(a),(b)とそれぞれ同じ現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRを示す。ただし、異なる2つの移動量を表すために、図13(a),(b)にはそれぞれ2種類の画像データVaおよび画像データVDRが左右に示されている。
図13(b)に示すように、画像部分の移動量は、画像データVaおよび画像データVDRのエッジの時間差に相当する。なお、図13(b)の右側に示す移動量Bは、左側に示す移動量Aよりも大きい。
本実施の形態では、応答係数算出部6aは、画像移動量算出部8aから与えられる移動量と、第1または第2の実施の形態と同じように、現フレームの画像データVaから次フレームの画像データVDRへの輝度レベルの変化とに基づいて、次の応答係数ka’(図12)を算出する。
すなわち、応答係数算出部6aは、画像移動量算出部8aから与えられた移動量と、第1の実施の形態と同じ輝度抑制係数kaまたは第2の実施の形態と同じ応答係数ka1とを用いて、下記の算出式により応答係数ka’を算出し、これを合成回路4aに与える。なお、下記の算出式では、輝度抑制係数kaを用いた場合を示している。
ka’=ka+m×p ・・・(3)
上式(3)において、pは上述の移動量(上記ではp=AまたはB)であり、mは固定係数である。固定係数mは、応答係数ka’が0以上1以下となるよう正規化するための係数である。
合成回路4aにおいて、応答係数算出部6aにより算出された上記の応答係数ka’、画像データVaおよび画像データVlpfaを合成する処理については、第1または第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図13(c)の波形は合成回路4aにより合成された画像データVER2を示す。図13(c)に示すように、移動量pが大きいほど画像データVER2のエッジの傾斜が急峻となる。
図13(d),(e)はそれぞれ応答特性補正部7aを用いずに画面上に画像を表示した場合および応答特性補正部7aを用いて画面上に画像を表示した場合における残光特性を示す説明図である。
なお、図13(d),(e)の縦軸および横軸は図6の縦軸および横軸と同じであるので図示は省略し、各符号の意味についても図6のものと同じであるので説明を省略する。
図13(d)に示すように、応答特性補正部7aを用いない場合、すなわち画像データVaにより画像を表示した場合には、高い輝度レベルを有する画像部分が矢印Uの方向(紙面において左方向)に移動するときの見かけ上の残光領域R1がそれぞれ存在する。ここで、右側の残光領域R1は左側の残光領域R1よりも大きくなっている。このように、移動量pが大きくなるほど輝度レベルの変化の範囲が増加し、残光領域が大きくなる。
図13(e)に示すように、応答特性補正部7aを用いた場合、すなわち画像データVER2により画像を表示した場合には、それぞれの残光領域R1よりも小さい残光領域R2がそれぞれ残る。この場合、移動量pが大きいほど画像データVER2のエッジの傾斜が急峻となる。それにより、移動量pが大きくなるほど残光領域の抑制量(補正量)が増加される。このようにして、移動量pにかかわらず残光領域が同等に低減される。
(4−2)第4の実施の形態における効果
第4の実施の形態では、画像部分の移動量に応じて変化する応答係数ka’が用いられるので、画像部分の移動量に応じて高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減される。また、同様にして、画像部分の移動量に応じて低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きを低減することも可能である。その結果、蛍光体の残光特性および蛍光体の発光の立ち上がり特性に起因する画質劣化が十分に抑制される。
(5)第5の実施の形態
(5−1)輝度レベル補正部の構成およびその動作
本発明の第5の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成が第2の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置と異なるのは、輝度レベル補正部350の代わりに輝度レベル補正部350cが設けられる点である。
次いで、第5の実施の形態における輝度レベル補正部350cの構成について図面を参照しながら説明する。
図14は、本発明の第5の実施の形態における輝度レベル補正部350cの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、輝度レベル補正部350cが第2の実施の形態における輝度レベル補正部350aと異なるのは、平均輝度算出部9aをさらに備える点である。なお、図14には、画像データVDRに対応する応答特性補正部7aのみが図示され、画像データVDGおよび画像データVDBに対応する応答特性補正部7b,7cの図示は省略されている。以下では、平均輝度算出部9aおよび画像データVDRに対応する応答特性補正部7aの動作を説明する。
平均輝度算出部9aは、1フレーム遅延回路1aにより与えられた画像データVaから平均輝度レベル(後述)を算出し、算出した平均輝度レベルを応答係数算出部6aに与える。
ここで、PDPまたはCRT(陰極線管)等の表示装置における一般的な表示特性について図面を参照しながら説明する。
図15は、PDP600の一般的な表示特性を示す説明図である。図15の縦軸はPDP600の画面上のあるA点の輝度レベルを示し、横軸はPDP600の画面全体の平均輝度レベルを示す。ここで、A点は平均輝度レベルよりも高い輝度レベル(ピーク輝度レベル)を有する点である。
図15に示すように、平均輝度レベルがある値に達するまではA点の輝度レベルは一定であるが、平均輝度レベルがある値を超えるとA点の輝度レベルが徐々に低下する。これは、自動輝度制限(ABL:Auto Brightness Limiter)によるものである。人間の視覚特性上、光量が多くなると瞳孔が狭まるため、平均輝度レベルが高い場合には、あるA点の輝度レベルを低下させることによりコントラストを低下させる。それにより、消費電力が低減される。すなわち、画像データの輝度レベルが同一であっても、画面全体の平均輝度レベルが低い場合には、画面全体の平均輝度レベルが高い場合に比べて画面上のあるA点の輝度は高くなる。
一方、蛍光体の残光時間および発光の立ち上がりの遅延時間は、蛍光体の発光輝度に依存するため、画像データの輝度レベルが同一であっても、画面全体の平均輝度レベルが低い場合には、画面全体の平均輝度レベルが高い場合に比べて、画面上のA点の実際の輝度レベルは高くなる。それにより、蛍光体の残光開始輝度および発光の立ち上がりの遅延時間が長くなる。
図16は平均輝度算出部9aにより算出される平均輝度レベルを用いた残光領域の低減を説明するための説明図である。なお、図16(a)〜(e)の左側の波形は平均輝度レベルが高い場合の例を示し、右側の波形は平均輝度レベルが低い場合の例を示す。
図16(a),(b)の波形は、上述の図4(a),(b)とそれぞれ同じ現フレームの画像データVaおよび次フレームの画像データVDRを示す。
本実施の形態では、応答係数算出部6aは、平均輝度算出部9aから与えられる平均輝度レベルと、第1または第2の実施の形態と同じように、現フレームの画像データVaから次フレームの画像データVDRへの輝度レベルの変化とに基づいて、次の応答係数ka’1(図14)を算出する。
すなわち、応答係数算出部6aは、平均輝度算出部9aから与えられた平均輝度レベルと、第1の実施の形態と同じ輝度抑制係数kaまたは第2の実施の形態と同じ応答係数ka1とを用いて、下記の算出式により応答係数ka’1を算出し、これを合成回路4aに与える。なお、下記の算出式では、輝度抑制係数kaを用いた場合を示している。
ka’1=q×ka/Vapl ・・・(4)
上式(4)において、Vaplは上述の平均輝度レベルであり、qは固定係数である。固定係数qは、応答係数ka’1が0以上1以下となるよう正規化するための係数である。
合成回路4aにおいて、応答係数算出部6aにより算出された上記の応答係数ka’1、画像データVaおよび画像データVlpfaを合成する処理については、第1または第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図16(c)の波形は合成回路4aにより合成された画像データVER3を示す。図16(c)に示すように、平均輝度レベルVaplが低いほど画像データVER3のエッジの傾斜が急峻となる。
図16(d),(e)はそれぞれ応答特性補正部7aを用いずに画面上に画像を表示した場合および応答特性補正部7aを用いて画面上に画像を表示した場合における残光特性を示す説明図である。
なお、図16(d),(e)の縦軸および横軸は図6の縦軸および横軸と同じであるので図示は省略し、各符号の意味についても図6のものと同じであるので説明を省略する。
図16(d)に示すように、応答特性補正部7aを用いない場合、すなわち画像データVaにより画像を表示した場合には、高い輝度レベルを有する画像部分が矢印Uの方向(紙面において左方向)に移動するときの見かけ上の残光領域R1がそれぞれ存在する。上述したABLの機能(図15)によって、平均輝度レベルVaplが低い場合の右側の残光開始輝度レベルLcは、平均輝度レベルVaplが高い場合の左側の残光開始輝度レベルLaに比べて高くなる。それにより、右側の残光領域R1は左側の残光領域R1よりも大きくなっている。このように、平均輝度レベルVaplが低くなるほど残光開始輝度レベルが高くなり、残光領域が大きくなる。
図16(e)に示すように、応答特性補正部7aを用いた場合、すなわち画像データVER3により画像を表示した場合には、それぞれの残光領域R1よりも小さい残光領域R2がそれぞれ残る。この場合、平均輝度レベルVaplが低いほど画像データVER3のエッジの傾斜が急峻となる。それにより、平均輝度レベルVaplが低いほど残光領域の抑制量(補正量)が増加される。したがって、平均輝度レベルVaplが低い場合の右側の残光開始輝度レベルLdは、平均輝度レベルVaplが高い場合の左側の残光開始輝度レベルLbとほぼ等しくなる。このようにして、平均輝度レベルVaplにかかわらず残光領域が同等に低減される。
(5−2)第5の実施の形態における効果
第5の実施の形態では、平均輝度レベルVaplに応じて変化する応答係数ka’1が用いられるので、平均輝度レベルVaplに応じて高輝度から低輝度に変化する画像部分に生じる残光領域が低減される。また、同様にして、平均輝度レベルVaplに応じて低輝度から高輝度に変化する画像部分に生じる色付きを低減することも可能である。その結果、PDP600における画質劣化が十分に抑制される。
(6)他の実施の形態
上記実施の形態においては、サブフィールド法により階調表示を行う表示装置の一例としてプラズマディスプレイ装置を用いているが、これに限定されるものではなく、本発明は、デジタルミラーデバイス等の他の表示装置にも同様に適用することができる。
また、図5のテーブルの輝度抑制係数kaおよび図8の応答係数ka1は、輝度レベルが増加するにつれ、各々定倍的に大きくなるよう設定されているが、これに限定されるものではなく、各々指数関数的に大きくなるよう設定してもよい。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、輝度レベル補正部350,350a,350b,350cが画像信号処理装置の例であり、1フレーム遅延回路1a,1b,1cが画像信号出力部の例であり、輝度レベル抑制部5a,5b,5cおよび応答特性補正部7a,7b,7c,7Aが画像信号補正部の例であり、画像移動量算出部8aが移動量算出部の例であり、平均輝度算出部9aが平均輝度レベル算出部の例であり、赤色の蛍光体、緑色の蛍光体および青色の蛍光体が複数色の蛍光体の例であり、プラズマディスプレイパネル600が表示部の例である。
なお、請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることも可能である。
本発明は、種々の映像を表示するため等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図 図1のプラズマディスプレイ装置に適用されるサブフィールド法を説明するための図 本発明の第1の実施の形態における輝度レベル補正部の構成を示すブロック図 輝度レベル抑制部に含まれる構成部の出力を示す波形図 輝度抑制係数を格納するテーブルを示す説明図 輝度レベル抑制部を用いずに画面上に画像を表示した場合および輝度レベル抑制部を用いて画面上に画像を表示した場合における残光特性を示す説明図 本発明の第2の実施の形態における輝度レベル補正部の構成を示すブロック図 応答係数を格納するテーブルを示す説明図 応答特性補正部に含まれる構成部の出力を示す波形図 応答特性補正部を用いずに画面上に画像を表示した場合および応答特性補正部を用いて画面上に画像を表示した場合における立ち上がり特性を示す説明図 本発明の第3の実施の形態における係数算出部および合成回路の詳細な構成を示すブロック図 本発明の第4の実施の形態における輝度レベル補正部の構成を示すブロック図 映像位置移動量算出部により算出される移動量を示す説明図 本発明の第5の実施の形態における輝度レベル補正部の構成を示すブロック図 PDPの一般的な表示特性を示す説明図 平均輝度算出部により算出される平均輝度レベルを用いた残光領域の低減を説明するための説明図 蛍光体の発光の立ち上がり特性を示す説明図 表示品質の劣化を示す模式図
符号の説明
1a,1b,1c 1フレーム遅延回路
2a,2b,2c 輝度抑制係数算出部
2a1 係数算出部
3a,3b,3c LPF
4a,4b,4c 合成回路
5a,5b,5c 輝度レベル抑制部
6a,6b,6c 応答係数算出部
7a,7b,7c,7A 応答特性補正部
8a 画像移動量算出部
9a 平均輝度算出部
11a 走査電極
11b 維持電極
11c データ電極
20a,20b,20c 記憶部
200 A/Dコンバータ
300 走査数変換部
350,350a,350b,350c 輝度レベル補正部
400 サブフィールド変換部
500 放電制御タイミング発生回路
600 プラズマディスプレイパネル
700 データドライバ
800 スキャンドライバ
900 サステインドライバ
VE,VE1,VE2,VE3 画像データ

Claims (13)

  1. 現フレームの画像信号および次フレームの画像信号を出力する画像信号出力部と、
    前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、低下部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることにより現フレームの画像信号を補正する画像信号補正部とを備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 画像信号補正部は、前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づいて次フレームの画像信号における輝度レベルの低下部分に対応する現フレームの画像信号の部分の輝度レベルを低減させることを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 画像信号補正部は、前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づく係数を生成し、係数に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることを特徴とする請求項2記載の画像信号処理装置。
  4. 前記画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量を算出する移動量算出部をさらに備え、
    前記画像信号補正部は、前記移動量算出部により算出された移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  5. 前記画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部をさらに備え、
    前記画像信号補正部は、前記平均輝度レベル算出部により算出された平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの低減量を変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  6. 現フレームの画像信号および次フレームの画像信号を出力する画像信号出力部と、
    前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、上昇部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させることにより現フレームの画像信号を補正する画像信号補正部とを備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  7. 画像信号補正部は、前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づいて次フレームの画像信号における輝度レベルの上昇部分に対応する現フレームの画像信号の部分の輝度レベルを増加させることを特徴とする請求項6記載の画像信号処理装置。
  8. 画像信号補正部は、前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも上昇する場合に、現フレームから次フレームへの画像信号の輝度レベルの変動量に基づく係数を生成し、係数に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させることを特徴とする請求項7記載の画像信号処理装置。
  9. 前記画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号および次フレームの画像信号に基づいて画像部分の移動量を算出する移動量算出部をさらに備え、
    前記画像信号補正部は、前記移動量算出部により算出された移動量に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量を変化させることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  10. 前記画像信号出力部により出力された現フレームの画像信号に基づいて画像の平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部をさらに備え、
    前記画像信号補正部は、前記平均輝度レベル算出部により算出された平均輝度レベルに基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルの増加量を変化させることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  11. 前記画像信号補正部は、前記画像信号出力部により出力された次フレームの画像信号の輝度レベルが現フレームの画像信号の輝度レベルよりも低下する場合に、低下部分において現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることにより現フレームの画像信号を補正することを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  12. 複数色に対応する画像信号をそれぞれ受ける請求項1〜5のいずれかに記載の複数の画像信号処理装置と、
    前記複数色の発光体を有し、前記複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像を表示する表示部とを備え、
    前記複数の画像信号処理装置の前記画像信号補正部は、それぞれ対応する色の発光体の残光特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを低減させることを特徴とする表示装置。
  13. 複数色に対応する画像信号をそれぞれ受ける請求項6〜11のいずれかに記載の複数の画像信号処理装置と、
    前記複数色の発光体を有し、前記複数の画像信号処理装置により補正された画像信号に基づいて画像を表示する表示部とを備え、
    前記複数の画像信号処理装置の前記画像信号補正部は、それぞれ対応する色の発光体の発光の立ち上がり特性に基づいて現フレームの画像信号の輝度レベルを増加させることを特徴とする表示装置。
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