JP2008151396A - 熱交換器及び蒸気圧縮式冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の冷媒のそれぞれの冷媒流量に応じた総流路断面積を得ることができる熱交換器を提供すること。
【解決手段】一対のタンク50A,50Bにそれぞれ設けられ、これら一対のタンク50A,50Bのそれぞれと複数の熱交換チューブ60との間に介在しており、複数の熱交換チューブ60のそれぞれを複数の冷媒流路100H,100Lのいずれかに選択的に連通させる複数の連通孔90(90A,90B,90C)が形成されている中間プレート53A,53Bを備える。複数の連通孔90(90A,90B,90C)は、複数種類の冷媒RH,RLがそれぞれ流通する熱交換チューブ60の総流路断面積比が、複数種類の冷媒RH,RLの冷媒流量比と対応するように複数の熱交換チューブ60のそれぞれを複数の冷媒流路100H,100Lのいずれかに選択的に連通させるように中間プレート53A,53Bに形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】一対のタンク50A,50Bにそれぞれ設けられ、これら一対のタンク50A,50Bのそれぞれと複数の熱交換チューブ60との間に介在しており、複数の熱交換チューブ60のそれぞれを複数の冷媒流路100H,100Lのいずれかに選択的に連通させる複数の連通孔90(90A,90B,90C)が形成されている中間プレート53A,53Bを備える。複数の連通孔90(90A,90B,90C)は、複数種類の冷媒RH,RLがそれぞれ流通する熱交換チューブ60の総流路断面積比が、複数種類の冷媒RH,RLの冷媒流量比と対応するように複数の熱交換チューブ60のそれぞれを複数の冷媒流路100H,100Lのいずれかに選択的に連通させるように中間プレート53A,53Bに形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷媒流量が異なる複数種の冷媒を、外部空気と熱交換させるための熱交換器及びこの熱交換器を備える蒸気圧縮式冷凍サイクルに関する。
この種の熱交換器として、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。これは、エジェクタを備えた蒸気圧縮式冷凍サイクルに備えられる熱交換器(蒸発器)であり、エジェクタを流出した冷媒(高圧側冷媒)を外部空気と熱交換する第1蒸発器と、第1蒸発器を流出し、気液分離器で分離された液冷媒を外部空気と熱交換する第2蒸発器を備えている。
特開2004−12097号公報
上記従来装置では、2種類の冷媒を熱交換するためにそれぞれ蒸発器が必要となることから、装置構成が複雑化するという欠点がある。そこで、装置構成の簡略化を図るために、上記2種類の冷媒を一括して熱交換することができる熱交換器の構成が考えられている。
また、各冷媒の冷媒流量についは、それぞれ異なることもあるから、各冷媒の冷媒流量に応じた熱交換面積を確保できる構成について検討することも必要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数種類の冷媒のそれぞれの冷媒流量に応じて各冷媒の総流路断面積を得ることができる熱交換器及びこの熱交換器を備える蒸気圧縮式冷凍サイクルを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、互いに冷媒流量が異なる複数種類の冷媒を一括して外部流体と熱交換させるための熱交換器であって、前記複数種類の冷媒のそれぞれに対応して互いに併設された複数の冷媒流路を有する一対のタンクと、前記一対のタンク間に前記冷媒流路の延伸方向に沿って並べて配置され、前記一対のタンク間で前記複数種類の冷媒を流通させることで、前記複数種類の冷媒を前記外部流体と熱交換させる複数の熱交換チューブと、前記一対のタンクにそれぞれ設けられ、前記一対のタンクのそれぞれと前記複数の熱交換チューブとの間に介在しており、前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させる複数の連通孔が形成されている中間プレートとを備え、前記複数の連通孔は、前記複数種類の冷媒がそれぞれ流通する熱交換チューブの総流路断面積比が、前記複数種類の冷媒の冷媒流量比と対応するように前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、中間プレートに形成された複数の連通孔により、各冷媒の冷媒流量に応じて各熱交換チューブを複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させることで、複数種類の冷媒の冷媒流量に応じた流路断面積とすることができる。このため、各冷媒の冷媒流量に応じた総流路断面積として、各冷媒の圧力損失を低減することができる。
また、中間プレートに形成された連通孔により各冷媒流路と熱交換チューブとを連通する構成であるため、連通孔の形成位置やその大きさを変更するだけで各冷媒の総流路断面積を変更できる。従って、各冷媒の冷媒流量に対応して複数の熱交換器を用意する場合には、中間プレートに形成される連通孔の形成位置あるいはその大きさを変更すればよいため、冷媒流量のバリエーションに容易に対応することができる。
請求項2の発明では、前記複数の熱交換チューブは、さらに前記複数の冷媒流路の併設方向に複数並べて配置されており、前記複数の連通孔のうち、前記併設方向に隣接している前記複数の熱交換チューブを前記複数の冷媒流路のいずれかに共通に連通させるものは、大径連通孔として形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、熱交換チューブと冷媒流路との間を流通する冷媒に対する流通抵抗が低減されるため、圧力損失を一層低減することができる。
請求項3の発明では、前記中間プレートは複数枚を積層状態で配置して構成されており、
前記中間プレートのうち前記熱交換チューブ側に配されたものには、前記大径連通孔が形成されており、前記中間プレートのうち前記複数の冷媒流路側に配されたものには、前記大径連通孔と前記複数の冷媒流路のいずれかと連通させる中継連通孔が形成されていることを特徴としている。
前記中間プレートのうち前記熱交換チューブ側に配されたものには、前記大径連通孔が形成されており、前記中間プレートのうち前記複数の冷媒流路側に配されたものには、前記大径連通孔と前記複数の冷媒流路のいずれかと連通させる中継連通孔が形成されていることを特徴としている。
冷媒流路の併設方向において、熱交換チューブが連通されるべき冷媒流路から離れた位置にあるときには、連通孔を形成したとしても熱交換チューブと連通されるべき冷媒流路とを連通することができないことがある。このような場合には、大径連通孔及び中継連通孔を介して熱交換チューブと連通されるべき冷媒流路とを連通することで熱交換チューブと冷媒流路との位置関係に拘わらず熱交換チューブを所定の冷媒流路に連通させることができる。
請求項4の発明では、前記複数の熱交換チューブは、開口面積が異なる複数種類を備えていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、熱交換チューブの開口面積によっても、各冷媒が熱交換チューブを流れる際の流路断面積を変更することができるため、各冷媒の冷媒流量のバリエーションに対応し易くなる。
請求項5の発明では、前記複数の連通孔は、前記熱交換チューブのうち同種のものを前記複数の冷媒通路のうち共通の冷媒通路に連通させるように形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、実質的に熱交換チューブの内径のみによって各冷媒の流路断面積比を変更する構成である。このようにしても各冷媒の流路断面積を種々変更することができる。
請求項6の発明では、前記複数の熱交換チューブのうち、前記併設方向に並んでいる熱交換チューブは、一体形成された熱交換チューブを、前記併設方向に区画して構成されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、部品点数及び組み付け工数を低減することができる。
請求項7の発明では、前記複数の冷媒流路のそれぞれの流路断面積は、前記複数の冷媒流路を流通する複数種類の冷媒の冷媒流量に応じて設定されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、各冷媒流路の流路断面積を各冷媒流路を流通する冷媒の冷媒流量に応じた流路断面積としているから、各冷媒流路内における冷媒の圧力損失をも効果的に低減することができる。
請求項8の発明では、請求項1から請求項7のいずれかに記載の熱交換器を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルであって、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を流出した冷媒を外部流体と熱交換する放熱器と、前記放熱器を流出した冷媒のうち一方側に分岐した冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル部、前記ノズル部から噴射する冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引口、および前記ノズル部から噴射する冷媒と前記冷媒吸引口から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部を有するエジェクタとを備え、
前記熱交換器は、前記放熱器を流出した冷媒のうち他方側に分岐した冷媒(低圧側冷媒)、及び前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)を一括して熱交換するものであり、前記複数の連通孔は、前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)と前記冷媒吸引口に吸引される冷媒(低圧側冷媒)とのそれぞれが流通する熱交換チューブの総流路断面積比が、前記高圧側冷媒の冷媒流量と前記低圧側冷媒の冷媒流量との比率に対応するように、前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴としている。
前記熱交換器は、前記放熱器を流出した冷媒のうち他方側に分岐した冷媒(低圧側冷媒)、及び前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)を一括して熱交換するものであり、前記複数の連通孔は、前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)と前記冷媒吸引口に吸引される冷媒(低圧側冷媒)とのそれぞれが流通する熱交換チューブの総流路断面積比が、前記高圧側冷媒の冷媒流量と前記低圧側冷媒の冷媒流量との比率に対応するように、前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴としている。
請求項8の構成は、本発明の熱交換器を冷媒を蒸発させるための蒸発器として備えた蒸気圧縮式冷凍サイクルである。通常、高圧側冷媒と低圧側冷媒とではその冷媒流量が異なっているため、本発明の熱交換器を用いれば、各冷媒の冷媒流量に対応した流路断面積を適切に確保することができる。
請求項9の発明では、前記外部流体は、前記併設方向に沿って流動することで、前記複数の熱交換チューブを流通する複数種類の冷媒と熱交換されるようになっており、前記複数の連通孔は、前記外部流体の流れ方向上流側に配された熱交換チューブに前記高圧冷媒を流通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴としている。
このようにすれば、外部流体は、高圧側冷媒と熱交換され、この高圧側冷媒と熱交換された後に低圧側冷媒と熱交換されることとなる。従って、外部流体は段階的に冷却されることとなり、外部流体が過剰に冷却されることによる熱交換チューブへの着霜を効果的に抑止できる。
<第1の実施形態>
本発明の実施形態について図1ないし図6を参照して説明する。本実施形態は、冷媒流量が異なる2種類の冷媒を一括して熱交換させる蒸発器4(熱交換器)を備えた蒸気圧縮式冷凍サイクルに関する。図1に示すように、本実施形態の蒸気圧縮式冷凍サイクルは、圧縮機1、放熱器2、エジェクタ3、及び蒸発器4を備えて構成されている。
本発明の実施形態について図1ないし図6を参照して説明する。本実施形態は、冷媒流量が異なる2種類の冷媒を一括して熱交換させる蒸発器4(熱交換器)を備えた蒸気圧縮式冷凍サイクルに関する。図1に示すように、本実施形態の蒸気圧縮式冷凍サイクルは、圧縮機1、放熱器2、エジェクタ3、及び蒸発器4を備えて構成されている。
圧縮機1は、冷媒を圧縮し、吐出する。放熱器2は、圧縮機1から吐出された冷媒を外部空気AIR(外部流体)と熱交換させることで凝縮させる。放熱器2を流出した冷媒は2系統に分岐しており、一方側に分岐した冷媒がエジェクタ3内に流入し、他方側に分岐した冷媒が絞り弁5を介して蒸発器4に流入するようになっている。
エジェクタ3は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用(巻き込み作用)によって冷媒の循環を行なう冷媒循環手段でもある。
このエジェクタ3には、放熱器2を流出した冷媒のうち一方側に分岐した冷媒を内部に流入させて、当該冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部31と、ノズル部32の冷媒噴出口と同一空間に配置され、蒸発器4を流出した冷媒を吸引する冷媒吸引口33が備えられている。
そして、ノズル部31から噴射された高速冷媒流と、冷媒吸引口32から吸引された吸引冷媒とを混合する混合部33が設けられている。さらに、混合部33の冷媒流れ下流側にディフューザ部34が配置されている。このディフューザ部34は冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
蒸発器4(熱交換器)は、放熱器2を流出した冷媒のうち、他方側に分岐した冷媒(低圧側冷媒RL)を外部空気AIRと熱交換させると共に、エジェクタ3のディフューザ部34を流出した冷媒(高圧側冷媒RH)をも外部空気AIRと熱交換させるものである。この蒸発器4に流入する高圧側冷媒RHは、熱交換後に圧縮機1に吸引される。一方、低圧側冷媒RLは、熱交換後にエジェクタ3の冷媒吸引口32からその内部に吸引される。
図2に示すように、蒸発器4は、左右方向に延びる上下一対のタンク50A、50Bと、この一対のタンク50A,50B間に直立姿勢で配置される複数本の熱交換チューブ60とで構成されている。
熱交換チューブ60は、左右方向(冷媒流路の延伸方向)に複数本が並べて配置されているとともに、このチューブ列が前後方向(冷媒流路の併設方向)に2つ形成されている。各熱交換チューブ60は、前後に扁平形状をなす扁平チューブにより構成されており、すべてのものが同一形状とされている。これら熱交換チューブ60の上下端部は、それぞれのタンク50A,50Bの内部に進入している。
隣接する熱交換チューブ60は互いに所定の隙間を隔てて配置されており、このうち左右に隣接する熱交換チューブ60の隙間には、波型形状の熱交換フィン80が配置されている。この熱交換フィン80は、熱交換チューブ60を流通する冷媒と外部空気との熱交換面積を確保するためのものであり、この熱交換フィン80の隙間を流れる外部空気と熱交換チューブ60を流通する冷媒との間で熱交換される際の熱交換量が確保されるようになっている。
一対のタンク50A,50Bのうち、左右端にはサイドプレート70が設けられており、複数本の熱交換チューブ60を左右両側から保持している。
一対のタンク50A,50Bは、各冷媒RH,RLを熱交換チューブ60に出入りさせるためのものであり、上側のものがヘッダタンク50Aで、下側のものがボトムタンク50Bである。両タンク50A,50Bの内部構成は、互いに上下対称形状とされている。
ヘッダタンク50Aの内部構成を図3に示す。ヘッダタンク50Aは、上下に分割されるロアハウジング51とアッパーハウジング52とを備え、これらハウジング51,52内に中間プレート53が配置されて構成されている。
ロアハウジング51は、細長板形状に形成されているとともに、複数の挿通孔51Aが形成されている。これら複数の挿通孔51Aのそれぞれは、前後方向に扁平な形状とされており、熱交換チューブ60の断面形状と略同一形状とされている。そして、各熱交換チューブ60の上端がこれら挿通孔51Aに挿通されている。各挿通孔51Aは、前後左右方向において熱交換チューブ60の配列と同様の配列とされている。
ロアハウジング51の前後側縁には、アッパーハウジング52を加締め付けるための突出部51Bが形成されている。この突出部51Bの突出寸法は、中間プレート53の厚さ寸法とアッパーハウジング52の厚さ寸法との合算寸法よりも大となるように設定されている。
アッパーハウジング52は、左右方向に長い板形状に形成されており、2つの膨出部52A,52Bを有している。2つの膨出部52A,52Bは、それぞれ左右方向の略全域に亘ってアーチ状に上方膨出されており、前後に並列状態で形成されている。前側の膨出部52A(前側膨出部52A)は、前後方向において、前後に並ぶ熱交換チューブ60のうち前側の熱交換チューブ60と対応する位置に形成されている。後側の膨出部52B(後側膨出部52B)は、後側に形成された熱交換チューブ60と対応する位置に形成されている。また、前側にある膨出部52Aは、後側にある膨出部52Bよりも膨出量が大きくされている。
このアッパーハウジング52は、ロアハウジング51とともに、中間プレート53を狭持しており、各膨出部52A,52Bの内側には、左右方向に延びる空間が形成されることとなる。このうち、前側膨出部52Aの内部に形成される空間は、高圧側冷媒RHが流通する高圧側流路100Hとして機能し、後側膨出部52Bの内部に形成される空間は、低圧側冷媒RLが流通する低圧側冷媒100Lとして機能する。
中間プレート53は、上下2枚に積層状態で配置された下側中間プレート53A及び上側中間プレート53Bにより構成されており、ともに左右方向に長い板形状に形成されている。各中間プレート53A,53Bには、それぞれ複数の連通孔90が形成されている。
下側中間プレート53Aに形成されている複数の連通孔90は、それぞれが左右方向に並べて配置されており、それぞれの連通孔90の形成間隔は、各熱交換チューブ60の配置間隔と一致している。左右方向に並べられた連通孔90は、2種類あり、その2種類のものが交互配置されている。1つは、前後に並ぶ熱交換チューブ60のうちいずれかの熱交換チューブ60に対してのみ開口する小径連通孔90Aであり、もう1つは、前後に並ぶ熱交換チューブ60の双方に対して開口する大径連通孔90Bである。また、小径連通孔90Aについては、前後に2つ形成され、前後の熱交換チューブ60に対してそれぞれ開口している。
小径連通孔90Aは、熱交換チューブ60の開口形状と略同一あるいはわずかに大となるように形成されている。一方、大径連通孔90Bは、前後の熱交換チューブ60を包括するように形成されている。
上側中間プレート53Bに形成されている連通孔90についても、左右方向に並べて配置されており、その隣接するものの形成間隔は、熱交換チューブ60の配置間隔と同一とされている。上側中間プレート53Bに配置されている各連通孔90は、下側中間プレート53Aに形成されている連通孔が小径連通孔90Aである場合には、これら小径連通孔90Aのそれぞれに対応して2つの小径連通孔90Aが前後に2つ形成され、前側の小径連通孔90Aが高圧側流路100Hに連通しているとともに、後側の小径連通孔90Aが低圧側流路100Lに連通している(図4参照)。また、下側中間プレート53Aに形成されている連通孔が大径連通孔90Bである場合には、前側位置に小径連通孔90C(中継連通孔90C)が形成されて、高圧側流路100Hにのみ連通している(図5参照)。
また、各流路100H,100Lには、それぞれの流路100H,100Lを閉じるセパレータ(図示せず)が配置されており、各流路100H,100Lを流通する冷媒が熱交換チューブ60を介して他方のタンクに流通させるようになっている。
また、ボトムタンク50Bの構成については、ヘッダタンク50Aの構成に対して上下方向に対称形状とされており、その説明は省略する。
従って、複数の熱交換チューブ60のうち、前側に配された熱交換チューブ60の全て及び、後側に配置された熱交換チューブ60の半数は、下側中間プレート53Aに形成された大径連通孔90B及び上側中間プレート53Bに形成された中継連通孔90Cによって各タンク50A,50Bの高圧側流路100Hと連通している。また、後側に配された熱交換チューブ60の残り半数が各中間プレート53A,53Bのうち後側に形成された小径連通孔90Aによって各タンク50A,50Bの低圧側流路100Lに連通している。
つまり、高圧側冷媒RHが流通する熱交換チューブ60の総断面積(高圧側冷媒RHが流通する熱交換チューブ60の総流路断面積)と、低圧側冷媒RLが流通する熱交換チューブ60の総断面積(低圧側冷媒RLが流通する熱交換チューブ60の総流路断面積)との流路断面積比は、3:1となり、高圧側冷媒RHの総流路断面積が、低圧側冷媒RLの総流路断面積よりも相対的に大となっている。また、この流路断面積比は、本実施形態では各冷媒RH,RLの冷媒流量の比率に対応したものである。
本実施形態の構成は以上であり、続いてその作用について説明する。図6に示すように、エジェクタ3を流出した高圧側冷媒RHはヘッダタンク50A内の左端から高圧側流路100Hに流入する。また、放熱器2を流出した冷媒のうち他方側に分岐流出して絞り弁5を通過した低圧側冷媒RLもヘッダタンク50A内の一端から低圧側冷媒100Lに流入する。ヘッダタンク50A内に流入した高圧側冷媒RH及び低圧側冷媒RLは、各中間プレート53A,53Bに形成された連通孔90を介してヘッダタンク50A内のセパレータよりも手前側にある各熱交換チューブ60へそれぞれ各冷媒が流入する。
高圧側冷媒RHは、上側中間プレート53A,53Bに形成された連通孔90のうち、高圧側流路100Hに連通している中継連通孔90C及び下側中間プレート53に形成された大径連通孔90Bを通ってこの大径連通孔90Bに連通している各熱交換チューブ60へと流入する。また、低圧側冷媒RLは、上側中間プレート53Bに形成された連通孔90のうち、低圧側流路100Lに連通された小径連通孔90A、及び下側中間プレートに形成された小径連通孔90Aを通ってこの小径連通孔90Aに連通している熱交換チューブ60へと流入する。
熱交換チューブ60を流下した各冷媒RH,RLは、ボトムタンク50B内の中間プレート53A,53Bに形成された連通孔90を介してボトムタンク50B内の各冷媒流路100H,100Lに流入する。即ち、高圧側冷媒RHは、大径連通孔90B及び中継連通孔90Cを介してボトムタンク50B内の高圧側流路100Hに流入し、低圧側冷媒RLは小径連通孔90Aを介してボトムタンク50Bの低圧側流路100Lに流入する。
そして、ボトムタンク50B内を流通する各冷媒RH,RLは、中間プレート53A,53Bに形成された各連通孔90A,90B,90Cを介してボトムタンク50B内のセパレータよりも手前側にある各熱交換チューブ60へ流入する。
このように、各冷媒RH,RLは、熱交換チューブ60を介してヘッダタンク50Aとボトムタンク50Bとの間を往来しながらボトムタンク50Bの右端側へ向けてジグザグ状に流通し、ボトムタンク50Bの右端から外部へ流出する。
各冷媒RH,RLが、熱交換チューブ60を流通するときには、熱交換フィン80の隙間を前側から後側へ通過する外部空気AIRと熱交換される。熱交換の際には、各冷媒RH,RLは外部空気AIRから熱を奪うことにより蒸発し、外部空気AIRは各冷媒に熱を奪われることにより冷却される。ここで、前側の熱交換チューブ60には高圧側冷媒RHが流通し、後側の熱交換チューブ60に低圧側冷媒RLを流通させるようにしているため、外部空気AIRは高圧側冷媒RHと熱交換された後に、低圧側冷媒RLと熱交換されることとなる。従って、外部空気AIRは段階的に冷却される。 このように、本実施形態によれば、中間プレート53A,53Bに形成された複数の連通孔90により、各冷媒RH,RLの冷媒流量に応じて各熱交換チューブ60を複数の冷媒流路100H,100Lのいずれかに選択的に連通させることで、各冷媒RH,RLの冷媒流量に応じた流路断面積とすることができるため、各冷媒RH,RLの圧力損失を低減することができる。
また、中間プレート53A,53Bに形成された連通孔90により各流路100H,100Lと熱交換チューブ60とを連通する構成であるため、連通孔90の形成位置やその大きさを変更するだけで各冷媒RH,RLの総流路断面積を変更できる。
2枚の中間プレート53A,53Bに形成された連通孔90B,90Cにより後側の熱交換チューブ60を前側の高圧側流路100Hに連通させる構成としているため、熱交換チューブ60の配置位置に拘わらず熱交換チューブ60を高圧側流路100Hに連通させることができる。
また、高圧側流路100Hが低圧側流路100Lよりも相対的に大とされているため、冷媒流量の多い高圧側冷媒RHが円滑に流通させることができ、その圧力損失を低減することができる。また、高圧側冷媒RHの冷媒流量よりも少ない低圧側冷媒RLについては、その流通性を適切に確保することができる。
また、外部空気AIRを高圧側冷媒RHと熱交換させた後に、低圧側冷媒RLと熱交換されるようにして外部空気AIRを段階的に冷却するようにしているから、外部空気AIRが急激に冷却されることに起因する霜の発生を抑止することができる。
<第2の実施形態>
本発明に係る第2の実施形態について図7または図8を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ60を一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ61のうち、前後の挿通孔51Aに挟まれた領域に切り欠き部61Aを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ61を各小径連通孔51Aに通す構成である。
本発明に係る第2の実施形態について図7または図8を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ60を一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ61のうち、前後の挿通孔51Aに挟まれた領域に切り欠き部61Aを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ61を各小径連通孔51Aに通す構成である。
このようにすれば、熱交換チューブ61の本数を減らすことができるため、蒸発器4の部品点数及び組み付け工数を低減することができる。
<第3の実施形態>
本発明に係る第2の実施形態について図9ないし図11を参照して説明する。本実施形態では、前後に3つの熱交換チューブ60を配置しているとともに、これら3つの熱交換チューブ60を1枚の中間プレート110で高圧側流路100Hまたは低圧側流路100Lに連通させた構成である。
本発明に係る第2の実施形態について図9ないし図11を参照して説明する。本実施形態では、前後に3つの熱交換チューブ60を配置しているとともに、これら3つの熱交換チューブ60を1枚の中間プレート110で高圧側流路100Hまたは低圧側流路100Lに連通させた構成である。
前後に並ぶ3つの熱交換チューブ60のうち、最前の熱交換チューブ60Pは、高圧側流路100Hの略真下に位置しており、最後の熱交換チューブ60Rは、低圧側流路100Lの略真下に位置している。また、中央の熱交換チューブ60Qは高圧側流路100Hと低圧側流路100Lとの中間に位置している。
ヘッダタンク50A及びボトムタンク50Bのロアハウジング51には、各熱交換チューブ60を通すための挿通孔51Aが形成されている。これらの挿通孔51Aは、前後に3つ並べて形成されており、その形成間隔は熱交換チューブ60の配置間隔と略同一である。
さらに、中間プレート110には、前後2つの連通孔91(91A,91B)が左右方向に並べて配置されている。前後に並ぶ2つの連通孔91A,91Bは、小径連通孔91Aと大径連通孔91Bとの2種類が1対で形成されている。
ここで、左右方向についてみると、本実施形態では、中間プレート110の前側に形成されている小径連通孔91Aと大径連通孔91Bとの割合は2:1である。具体的には、左右に連続する2つの大径連通孔91Bの間に小径連通孔91Aが挟まれた形態となっている。
大径連通孔91Bが中間プレートの前側位置に、小径連通孔91Aが後側位置に形成されているときには、最前及び最後の熱交換チューブ60P,60Qと高圧側流路100Hとが連通されているとともに、最後の熱交換チューブ60Rと低圧側流路100Lとが連通されている(図10参照)。
また、小径連通孔91Aが中間プレート110のうち前側位置に、大径連通孔91Bが後側位置に形成されているときには、最前の熱交換チューブ60Pと高圧側流路100Hとが連通されるとともに、中央及び最後の熱交換チューブ60Q,60Rと低圧側流路100Lとが連通されている(図11参照)。
従って、左右3列に含まれる9本の熱交換チューブ60についてみると、これらのうち5本が高圧側流路RHに連通しており、4本が低圧側流路RLに連通している。従って、本実施形態では、高圧側冷媒RHが通る熱交換チューブ60の総断面積と、低圧側冷媒RLが通る熱交換チューブ60の総断面積との比率は、5:4となる。
本実施形態によれば、中間プレート110を1枚で各熱交換チューブ60を高圧側流路100Hまたは低圧側流路100Lに連通させることができるため、熱交換チューブ60から各流路100H,100Lに出入りする冷媒RH,RLに対する流通抵抗が低減されるため、圧力損失を一層低減することができる。また、中間プレート110を1枚で構成しているため、部品点数及び組み付け工数の低減を図ることができる。
<第4の実施形態>
本発明に係る第4の実施形態について図12または図13を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ60P,60Q,60Rを一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ62のうち、前後に隣接する挿通孔51Aの間に挟まれた領域に切り欠き部62Aを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ62を各挿通孔51Aに通す構成である。
本発明に係る第4の実施形態について図12または図13を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ60P,60Q,60Rを一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ62のうち、前後に隣接する挿通孔51Aの間に挟まれた領域に切り欠き部62Aを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ62を各挿通孔51Aに通す構成である。
<第5の実施形態>
本発明に係る第5の実施形態について図14または図15を参照して説明する。本実施形態では、互いに開口面積が異なる2種類の熱交換チューブ120A,120Bを用いた構成である。図示するように、前側には、相対的に開口面積が大とされている熱交換チューブ120Aが配置されており、後側には、開口面積が相対的に小となる熱交換チューブ120Bが配置されている。具体的には、前側に配置されている熱交換チューブ120Aの前後方向寸法が、後側に配置されている熱交換チューブ120Bの前後方向寸法よりも大とされていることで、開口面積が大きくされている。
本発明に係る第5の実施形態について図14または図15を参照して説明する。本実施形態では、互いに開口面積が異なる2種類の熱交換チューブ120A,120Bを用いた構成である。図示するように、前側には、相対的に開口面積が大とされている熱交換チューブ120Aが配置されており、後側には、開口面積が相対的に小となる熱交換チューブ120Bが配置されている。具体的には、前側に配置されている熱交換チューブ120Aの前後方向寸法が、後側に配置されている熱交換チューブ120Bの前後方向寸法よりも大とされていることで、開口面積が大きくされている。
ロアハウジング51に形成された挿通孔51C,51Dは、通すべき熱交換チューブ120A,120Bに対応した大きさとなっている。このため、前側に配置されている挿通孔51Cが後側に配置されている挿通孔51Dよりも前後方向に長い。
また、中間プレート130に形成されている連通孔92(92A,92B)は、各熱交換チューブ120A,120Bに対応して形成されており、前側に形成されている連通孔92Aは、前側に配置されている熱交換チューブ120Aと高圧側流路100Hとを連通しており、後側に形成されている連通孔92Bは、後側に配置されている熱交換チューブ120Aと低圧側流路100Lとを連通している。
従って、高圧側冷媒RHは、前側に配置されている熱交換チューブ120Aを流通し、低圧側冷媒RLは、後側に配置されている熱交換チューブ120Bを流通することとなる。高圧側冷媒RHの総流路断面積及び低圧側冷媒RLの総流路断面積は、それぞれが流通する熱交換チューブ120A,120Bの開口面積により規定される。高圧側冷媒RHが流通する前側の熱交換チューブ120Aの開口面積が、低圧側冷媒RLが流通する後側の熱交換チューブ120Bの開口面積よりも大きいため、高圧側冷媒RHの総流路断面積が低圧側冷媒RLの総流路断面積よりも大となっている。
このように本実施形態では、高圧側冷媒RH及び低圧側冷媒RLのそれぞれが流通する熱交換チューブ120A,120Bの開口面積を変更することで、各冷媒RH,RLの総流路断面積を変更することができる。
<第6の実施形態>
本発明に係る第6の実施形態について図16または図17を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ120A,120Bを一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ120のうち、前後に隣接する挿通孔51C,51Dの間に挟まれた領域に切り欠き部120Cを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ120を各挿通孔51C,51Dに通す構成である。
本発明に係る第6の実施形態について図16または図17を参照して説明する。本実施形態では、前後に並ぶ熱交換チューブ120A,120Bを一体的に形成して構成したものである。具体的には、一本の熱交換チューブ120のうち、前後に隣接する挿通孔51C,51Dの間に挟まれた領域に切り欠き部120Cを形成することで前後方向に複数のチューブ領域に区画している。そして、この熱交換チューブ120を各挿通孔51C,51Dに通す構成である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
上記実施形態では、蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、高圧側冷媒RH及び低圧側冷媒RLのそれぞれを一括して熱交換するために、本発明の熱交換器を適用した例を示したが、複数種類の冷媒を一括して熱交換する場合であれば、他の冷凍サイクルにも適用することができる。
また、上記実施形態では、外部空気AIRの流れ方向上流側である前側に配置された熱交換チューブ60を高圧側流路100Hに連通する構成としていたが、前側に配置された熱交換チューブ60を低圧側流路100Lに連通する構成としても良い。
また、上記実施形態では、高圧側冷媒RH及び低圧側冷媒RLの2種類の冷媒を一括して熱交換するものであったが、これに限らず、3種類以上の冷媒を一括して熱交換するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、前後に2本または3本の熱交換チューブ60を並べて配置した構成を示したが、前後に4本以上の熱交換チューブ60を並べて配置した構成としても良い。
上記実施形態では、2枚の中間プレート53A,53Bで各流路100H,100Lに熱交換チューブ60を選択的に連通させる構成を示したが、例えば、3枚以上の中間プレートを用いて各流路に熱交換チューブ60を選択的に連通させるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、相対的に開口面積が大きい熱交換チューブ120Aに高圧側冷媒RHを流通させるとともに、相対的に開口面積が小さい熱交換チューブ120Bに低圧側冷媒RLを流通させるように構成していたが、それぞれの熱交換チューブ120A,120Bに流通させる冷媒種は特に規定せず、連通孔90A,90Bにより各流路100H,100Lに連通させる熱交換チューブ120A,120Bを変更することで各冷媒の総流路断面積を変更するようにしても良い。
1…圧縮機
2…放熱器
3…エジェクタ
4…蒸発器(熱交換器)
50A…ヘッダタンク
50B…ボトムタンク
51…ロアハウジング
52…アッパーハウジング
53…中間プレート
53A…下側中間プレート
53B…上側中間プレート
90…連通孔
90A…小径連通孔
90B…大径連通孔
90C…中継連通孔
100H…高圧側流路
100L…低圧側流路
AIR…外部空気
RH…高圧側冷媒
RL…低圧側冷媒
2…放熱器
3…エジェクタ
4…蒸発器(熱交換器)
50A…ヘッダタンク
50B…ボトムタンク
51…ロアハウジング
52…アッパーハウジング
53…中間プレート
53A…下側中間プレート
53B…上側中間プレート
90…連通孔
90A…小径連通孔
90B…大径連通孔
90C…中継連通孔
100H…高圧側流路
100L…低圧側流路
AIR…外部空気
RH…高圧側冷媒
RL…低圧側冷媒
Claims (9)
- 互いに冷媒流量が異なる複数種類の冷媒を一括して外部流体と熱交換させるための熱交換器であって、
前記複数種類の冷媒のそれぞれに対応して互いに併設された複数の冷媒流路を有する一対のタンクと、
前記一対のタンク間に前記冷媒流路の延伸方向に沿って並べて配置され、前記一対のタンク間で前記複数種類の冷媒を流通させることで、前記複数種類の冷媒を前記外部流体と熱交換させる複数の熱交換チューブと、
前記一対のタンクにそれぞれ設けられ、前記一対のタンクのそれぞれと前記複数の熱交換チューブとの間に介在しており、前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させる複数の連通孔が形成されている中間プレートとを備え、
前記複数の連通孔は、前記複数種類の冷媒がそれぞれ流通する熱交換チューブの総流路断面積比が、前記複数種類の冷媒の冷媒流量比と対応するように前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴とする熱交換器。 - 前記複数の熱交換チューブは、さらに前記複数の冷媒流路の併設方向に複数並べて配置されており、
前記複数の連通孔のうち、前記併設方向に隣接している前記複数の熱交換チューブを前記複数の冷媒流路のいずれかに共通に連通させるものは、大径連通孔として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 前記中間プレートは複数枚を積層状態で配置して構成されており、
前記中間プレートのうち前記熱交換チューブ側に配されたものには、前記大径連通孔が形成されており、
前記中間プレートのうち前記複数の冷媒流路側に配されたものには、前記大径連通孔と前記複数の冷媒流路のいずれかと連通させる中継連通孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。 - 前記複数の熱交換チューブは、開口面積が異なる複数種類を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記複数の連通孔は、前記熱交換チューブのうち同種のものを前記複数の冷媒通路のうち共通の冷媒通路に連通させるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
- 前記複数の熱交換チューブのうち、前記併設方向に並んでいる熱交換チューブは、一体形成された熱交換チューブを、前記併設方向に区画して構成されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記複数の冷媒流路のそれぞれの流路断面積は、前記複数の冷媒流路を流通する複数種類の冷媒の冷媒流量に応じて設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱交換器。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の熱交換器を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルであって、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機を流出した冷媒を外部流体と熱交換する放熱器と、
前記放熱器を流出した冷媒のうち一方側に分岐した冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル部、前記ノズル部から噴射する冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引口、および前記ノズル部から噴射する冷媒と前記冷媒吸引口から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部を有するエジェクタとを備え、
前記熱交換器は、前記放熱器を流出した冷媒のうち他方側に分岐した冷媒(低圧側冷媒)、及び前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)を一括して熱交換するものであり、
前記複数の連通孔は、前記昇圧部を流出した冷媒(高圧側冷媒)と前記冷媒吸引口に吸引される冷媒(低圧側冷媒)とのそれぞれが流通する熱交換チューブの総流路断面積比が、前記高圧側冷媒の冷媒流量と前記低圧側冷媒の冷媒流量との比率に対応するように、前記複数の熱交換チューブのそれぞれを前記複数の冷媒流路のいずれかに選択的に連通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴とする蒸気圧縮式冷凍サイクル。 - 前記外部流体は、前記併設方向に沿って流動することで、前記複数の熱交換チューブを流通する複数種類の冷媒と熱交換されるようになっており、
前記複数の連通孔は、前記外部流体の流れ方向上流側に配された熱交換チューブに前記高圧側冷媒を流通させるように前記中間プレートに形成されていることを特徴とする請求項8に記載の蒸気圧縮式冷凍サイクル。
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