JP2008151056A - 多種燃料内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の嗜好に合った燃料を知らせること。
【解決手段】性状の異なる少なくとも2種類の燃料Fa,Fbの内の少なくとも1種類が燃焼室CCに導かれ又は当該少なくとも2種類の燃料Fa,Fbからなる混合燃料が燃焼室CCに導かれて運転される多種燃料内燃機関において、燃料の種類又は/及び燃焼室CC内における複数種類の燃料の燃料含有比率を指定する入力手段83と、この入力手段83により指定された燃料の種類又は/及び燃焼室CC内における複数種類の燃料の燃料含有比率に対応する機関性能又は/及び燃料コストを検索する検索手段(電子制御装置1)と、この検索手段により検索された機関性能又は/及び燃料コストを使用者に対して知らせる報知手段(表示手段82)と、を備えること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類を燃焼室に導いて又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料を燃焼室に導いて運転される多種燃料内燃機関に関する。
従来、性状の異なる複数種類の燃料を用いて運転される所謂多種燃料内燃機関が知られている。例えば、下記の特許文献1には、別個の燃料タンクに貯留されているガソリンと軽油の混合燃料を燃焼室に供給して運転される多種燃料内燃機関について開示されている。この多種燃料内燃機関は、機関始動時に着火性の高い軽油の混合割合を上昇させ、これにより生成された高着火性の混合燃料を用いて機関始動時の拡散燃焼運転を実現させている。
また、下記の特許文献2には1つの燃料タンクに貯留された混合燃料の残存量とその混合燃料の満量時の走行可能距離を表示可能な燃料表示装置について記載されており、その燃料表示装置においては、その走行可能距離を混合燃料の混合比に基づいて算出している。
尚、下記の特許文献3には、車輌の燃費データを給油施設に通信するという技術について記載されている。
特開平9−68061号公報 特開平5−1931号公報 特開2003−160199号公報
ところで、多種燃料内燃機関は、燃料性状が所定の範囲内に収まっている限り、必ずしも同一種類の燃料を使用せずとも運転できるように構築されることがある。また、多種燃料内燃機関は、燃料性状が異なっていても、例えば出力性能重視や燃費性能重視などの様々な運転条件に効果的に対応する燃料を用いて運転できるように構築されることもある。更に、この多種燃料内燃機関は、燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を変えることによって、運転不可になることもあれば、使用者の所望の機関性能を発揮できなくなることもある。
しかしながら、使用者は、代表的な僅かな種類の燃料について覚えておくことができたとしても、この多種燃料内燃機関の使用できる全ての燃料、出力性能や燃費性能などの機関性能と燃料との対応関係を記憶しておくなど不可能に近い。これが為、使用者に対して多種類の燃料の中から所望の条件に最適な燃料を知らせることができれば、結果的に使用者の嗜好に沿った多種燃料内燃機関の運転が可能になる。
そこで、本発明は、使用者の嗜好に合った燃料について知らせることのできる多種燃料内燃機関を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類が燃焼室に導かれ又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料が燃焼室に導かれて運転される多種燃料内燃機関において、燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を指定する入力手段と、この入力手段により指定された燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率に対応する機関性能又は/及び燃料コストを検索する検索手段と、この検索手段により検索された機関性能又は/及び燃料コストを使用者に対して知らせる報知手段と、を備えている。
この請求項1記載の多種燃料内燃機関においては、使用者の指定した燃料や混合燃料に係る燃料情報(機関性能の情報や燃料コストの情報)がその使用者に対して知らされるので、それを参考にしながら使用者が給油燃料の選定を行うことができる。
また、上記目的を達成する為、請求項2記載の発明では、性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類が燃焼室に導かれ又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料が燃焼室に導かれて運転される多種燃料内燃機関において、使用者の嗜好を指定する入力手段と、この入力手段により指定された使用者の嗜好に対応する燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を検索する検索手段と、この検索手段により検索された燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を使用者に対して知らせる報知手段と、を備えている。
この請求項2記載の多種燃料内燃機関においては、使用者の嗜好に沿った燃料や混合燃料の構成燃料がその使用者に対して知らされるので、それを参考にしながら使用者が給油燃料の選定を行うことができる。
ここで、請求項3記載の発明では、上記請求項2記載の多種燃料内燃機関において、検索した燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率に対応する機関性能又は/及び燃料コストの検索を更に行うよう検索手段を構成し、燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率と共に検索手段により検索された機関性能又は/及び燃料コストについても使用者に対して知らせるよう報知手段を構成する。
この請求項3記載の多種燃料内燃機関においては、使用者の嗜好に沿った燃料や混合燃料の構成燃料だけでなく、その燃料や混合燃料に係る燃料情報(機関性能の情報や燃料コストの情報)についてもその使用者に対して知らされるので、それを参考にしながら使用者が自らの嗜好とは異なる別の観点で給油燃料の選定を行うことができるようになる。
また、請求項4記載の発明では、上記請求項1又は3に記載の多種燃料内燃機関において、燃料コストの最新情報を取得する通信手段を設ける。
一般に、燃料コスト(燃料の販売価格)は地域や燃料提供者などによって変動するが、この請求項4記載の多種燃料内燃機関においては、その変動の影響を受けることなく最新の燃料コストの情報を使用者に提供することができる。
本発明に係る多種燃料内燃機関は、使用者の嗜好に合った燃料や混合燃料について当該使用者に対して知らせることができるので、その少なくとも1種類の燃料又は混合燃料の構成燃料を使用者が燃料補給時に給油することで使用者自らの嗜好に沿った運転を行うことができるようになる。
以下に、本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例1を図1から図8に基づいて説明する。この多種燃料内燃機関とは、性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類を燃焼室に導いて又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料を燃焼室に導いて運転される内燃機関である。本実施例1にあっては、後者の多種燃料内燃機関を例に挙げて説明する。
最初に、ここで例示する多種燃料内燃機関の構成について図1に基づき説明を行う。尚、その図1においては1気筒のみを図示しているが、本発明は、これに限らず、多気筒の多種燃料内燃機関にも適用可能である。本実施例1においては、複数の気筒を具備しているものとして説明する。
この多種燃料内燃機関は、図1に示す電子制御装置(ECU)1によって燃焼制御等の各種制御動作が実行される。その電子制御装置1は、図示しないCPU(中央演算処理装置),所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory),そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory),予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
この多種燃料内燃機関には、燃焼室CCを形成するシリンダヘッド11,シリンダブロック12及びピストン13が備えられている。ここで、そのシリンダヘッド11とシリンダブロック12は図1に示すヘッドガスケット14を介してボルト等で締結されており、これにより形成されるシリンダヘッド11の下面の凹部11aとシリンダブロック12のシリンダボア12aとの空間内にピストン13が往復移動可能に配置される。そして、上述した燃焼室CCは、そのシリンダヘッド11の凹部11aの壁面とシリンダボア12aの壁面とピストン13の頂面13aとで囲まれた空間によって構成される。
本実施例1の多種燃料内燃機関は、機関回転数や機関負荷等の運転条件及び燃焼モードに従って空気と燃料を燃焼室CCに送り込み、その運転条件等に応じた燃焼制御を実行する。その空気については、図1に示す吸気通路21とシリンダヘッド11の吸気ポート11bを介して外部から吸入される。一方、その燃料については、図1に示す燃料供給装置50を用いて供給される。
先ず、空気の供給経路について説明する。本実施例1の吸気通路21上には、外部から導入した空気に含まれる塵埃等の異物を除去するエアクリーナ22と、外部からの吸入空気量を検出するエアフロメータ23と、が設けられている。この多種燃料内燃機関においては、そのエアフロメータ23の検出信号が電子制御装置1へと送られ、その検出信号に基づいて電子制御装置1が吸入空気量や機関負荷等を算出する。
また、その吸気通路21上におけるエアフロメータ23よりも下流側には、燃焼室CC内への吸入空気量を調節するスロットルバルブ24と、このスロットルバルブ24を開閉駆動するスロットルバルブアクチュエータ25と、が設けられている。本実施例1の電子制御装置1は、そのスロットルバルブアクチュエータ25を運転条件及び燃焼モードに従って駆動制御し、その運転条件等に応じた弁開度(換言すれば、吸入空気量)となるようにスロットルバルブ24の開弁角度を調節させる。例えば、そのスロットルバルブ24は、運転条件や燃焼モードに応じた空燃比を成す為に必要な吸入空気量の空気が燃焼室CCに吸入されるよう調節される。この多種燃料内燃機関においては、そのスロットルバルブ24の弁開度を検出し、その検出信号を電子制御装置1に送信するスロットル開度センサ26が設けられている。
更に、吸気ポート11bはその一端が燃焼室CCに開口しており、その開口部分に当該開口を開閉させる吸気バルブ31が配設されている。その開口の数量は1つでも複数でもよく、その開口毎に吸気バルブ31が配備される。従って、この多種燃料内燃機関においては、その吸気バルブ31を開弁させることによって吸気ポート11bから燃焼室CC内に空気が吸入される一方、その吸気バルブ31を閉弁させることによって燃焼室CC内への空気の流入が遮断される。
ここで、その吸気バルブ31としては、例えば、図示しない吸気側カムシャフトの回転と弾性部材(弦巻バネ)の弾発力に伴って開閉駆動されるものがある。この種の吸気バルブ31においては、その吸気側カムシャフトとクランクシャフト15の間にチェーンやスプロケット等からなる動力伝達機構を介在させることによってその吸気側カムシャフトをクランクシャフト15の回転に連動させ、予め設定された開閉時期に開閉駆動させる。本実施例1の多種燃料内燃機関においては、このようなクランクシャフト15の回転に同期して開閉駆動される吸気バルブ31を適用する。
但し、この多種燃料内燃機関は、その吸気バルブ31の開閉時期やリフト量を変更可能な所謂可変バルブタイミング&リフト機構等の可変バルブ機構を具備してもよく、これにより、その吸気バルブ31の開閉時期やリフト量を運転条件及び燃焼モードに応じた好適なものへと可変させることができるようになる。更にまた、この多種燃料内燃機関においては、かかる可変バルブ機構と同様の作用効果を得るべく、電磁力を利用して吸気バルブ31を開閉駆動させる所謂電磁駆動弁を利用してもよい。
続いて、燃料供給装置50について説明する。この燃料供給装置50は、性状の異なる複数種類の燃料を燃焼室CCに導くものである。本実施例1にあっては、性状の異なる2種類の燃料(第1燃料タンク41Aに貯留された燃料Faと第2燃料タンク41Bに貯留された燃料Fb)を予め所定の燃料混合比率で混合し、その混合燃料を燃焼室CC内に直接噴射させるべく構成したものについて例示する。従って、この種の燃料供給装置50においては、その燃料混合比率が燃焼室CC内における夫々の燃料の燃料含有比率となる。尚、その第1燃料タンク41Aには、残量計等のような燃料Faの残存量の検出を行う燃料残存量検出手段42Aが配設されている。また、その第2燃料タンク41Bには同じく残量計等のような燃料Fbの残存量の検出を行う燃料残存量検出手段42Bが配設されている。
具体的に、この燃料供給装置50は、燃料Faを第1燃料タンク41Aから吸い上げて第1燃料通路51Aに送出する第1フィードポンプ52Aと、燃料Fbを第2燃料タンク41Bから吸い上げて第2燃料通路51Bに送出する第2フィードポンプ52Bと、その第1及び第2の燃料通路51A,51Bから各々送られてきた燃料Fa,Fbを混ぜ合わせる燃料混合手段53と、この燃料混合手段53にて生成された混合燃料を加圧して高圧燃料通路54に圧送する高圧燃料ポンプ55と、その高圧燃料通路54の混合燃料を夫々の気筒に分配するデリバリ通路56と、このデリバリ通路56から供給された混合燃料を燃焼室CC内に噴射する各気筒の燃料噴射弁57と、を備える。
この燃料供給装置50においては、その第1フィードポンプ52A,第2フィードポンプ52B及び燃料混合手段53を電子制御装置1の燃料混合制御手段(燃料含有比率制御手段)に駆動制御させ、これにより、燃焼モードや機関作動点等のような運転条件に応じた燃料混合比率の混合燃料が燃料混合手段53で生成されるように構成する。例えば、この燃料供給装置50は、その第1フィードポンプ52Aと第2フィードポンプ52Bの夫々の吐出量を電子制御装置1の燃料混合制御手段に加減させることによって混合燃料の燃料混合比率を調節してもよく、その燃料混合制御手段の指示に従って燃料混合手段53に燃料Fa,Fbの夫々の混合割合を増減させて混合燃料の燃料混合比率を調節してもよい。ここで、本実施例1の燃料混合手段53における燃料混合比率については、運転条件や燃焼モード等に応じて変わる変動値とする。
また、この燃料供給装置50は、その高圧燃料ポンプ55及び燃料噴射弁57を電子制御装置1の燃料噴射制御手段に駆動制御させ、これにより、所望の燃料噴射量,燃料噴射時期及び燃料噴射期間等の燃料噴射条件で上記の生成された混合燃料が噴射されるように構成する。例えば、その電子制御装置1の燃料噴射制御手段には、その混合燃料を高圧燃料ポンプ55から圧送させ、運転条件や燃焼モード等に応じた燃料噴射条件で燃料噴射弁57に噴射を実行させる。
このようにして燃焼室CCに供給された混合燃料は、上述した空気と相俟って燃焼モードに対応する着火モードの着火動作によって燃焼させられる。そして、その燃焼された後の筒内ガス(燃焼ガス)は、燃焼室CCから図1に示す排気ポート11cへと排出される。ここで、この排気ポート11cには、燃焼室CCとの間の開口を開閉させる排気バルブ61が配設されている。その開口の数量は1つでも複数でもよく、その開口毎に上述した排気バルブ61が配備される。従って、この多種燃料内燃機関においては、その排気バルブ61を開弁させることによって燃焼室CC内から排気ポート11cに燃焼ガスが排出され、その排気バルブ61を閉弁させることによって燃焼ガスの排気ポート11cへの排出が遮断される。
ここで、その排気バルブ61としては、上述した吸気バルブ31と同様に、動力伝達機構を介在させたもの、所謂可変バルブタイミング&リフト機構等の可変バルブ機構を具備したものや所謂電磁駆動弁を適用することができる。
ところで、内燃機関においては、一般に、拡散燃焼モードと火炎伝播燃焼モードとに燃焼モードが大別され、その夫々に対応する着火モードとして圧縮自着火モードと予混合火花点火モードとが用意される。以下においては、それらを一括して燃焼モードと総称し、各々圧縮自着火拡散燃焼モード、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードと称する。
先ず、圧縮自着火拡散燃焼モードとは、圧縮行程の燃焼室CC内で形成された高温の圧縮空気の中に高圧の燃料を噴射することによって燃料の一部を自己着火させ、その燃料と空気を拡散混合させながら燃焼を進行させる燃焼形態のことである。ここで、燃焼室CC内の圧縮空気と燃料は瞬時に混合され難いので、燃料の噴射開始直後においては、所々で空燃比に濃淡が生じてしまう。一方、拡散燃焼させる際には一般的に下記の如き着火性に優れた燃料を使用することが好ましく、そのような着火性の良好な燃料は、全噴射量が噴射し終わるのを待つことなく、燃焼に適した空燃比の部分において自ら発火してしまう。これが為、この圧縮自着火拡散燃焼モードにおいては、燃焼に適した空燃比の部分の燃料が先に自己着火し、これにより形成された火炎が残りの燃料と空気を巻き込みながら徐々に燃焼を進行させる。
この圧縮自着火拡散燃焼モードで運転させる為には、通常、発火点が圧縮空気の圧縮熱よりも低い着火性の良好な燃料が必要とされる。例えば、その着火性の良い燃料としては、軽油やジメチルエーテルなどが考えられる。更に、近年、軽油の代替燃料としてGTL(Gas To Liquids)燃料が注目されており、このGTL燃料は、所望の性状のものとして生成し易い。これが為、着火性の良い燃料には、着火性を高めるべく生成されたGTL燃料を使用することもできる。このような着火性の良好な燃料は、圧縮自着火拡散燃焼を可能にするだけでなく、圧縮自着火拡散燃焼モードで運転する際に窒素酸化物(NOx)の発生量を減少させ、更に、燃焼時の騒音や振動を抑えることができる。
一方、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードとは、燃料と空気を予め混ぜ合わせた燃焼室CC内の予混合気に火花点火にて火種を与え、その火種を中心にして火炎を伝播させながら燃焼を進行させる燃焼形態のことである。この予混合火花点火火炎伝播燃焼モードには、均質に混ぜ合わされた予混合気に対して点火を行う均質燃焼や、点火手段の周囲に濃度の高い予混合気を形成すると共に更にその周囲に希薄予混合気を形成し、その濃い予混合気に対して点火を行う成層燃焼などの燃焼形態も含む。
この予混合火花点火火炎伝播燃焼モードに適している燃料としては、一般に、ガソリンに代表される蒸発性の高い燃料が考えられる。このような蒸発性の高い燃料としては、ガソリン以外に、蒸発性の高い性状のものとして生成されたGTL燃料やジメチルエーテルなどが知られている。ここで、蒸発性の高い燃料は、空気と混合され易いので、燃料の過濃領域を減少させ、粒子状物質(PM)やスモーク、NOxや未燃炭化水素(未燃HC)の抑制に寄与する。
本実施例1の多種燃料内燃機関は、少なくともその双方の燃焼モードでの運転を可能にすべく構成する。従って、本実施例1の多種燃料内燃機関には、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードでの運転を可能にする為、予混合気に対して火花点火させる図1に示す点火プラグ71を配設する。この点火プラグ71は、電子制御装置1の点火時期制御手段の指示に従い、予混合火花点火火炎伝播燃焼モード時の運転条件に応じた点火時期になると火花点火を実行する。
また、本実施例1においては、第1燃料タンク41A内に蒸発性が高く着火性の低い燃料(以下、「高蒸発性燃料」という。)を貯留させる一方、第2燃料タンク41B内に着火性が高く蒸発性の低い燃料(以下、「高着火性燃料」という。)を貯留させておく。つまり、本実施例1の第1燃料タンク41A内の燃料Faはガソリン等の高蒸発性燃料であり、本実施例1の第2燃料タンク41B内の燃料Fbは軽油等の高着火性燃料である。例えば、ここでは、燃料Faとしてガソリンが貯留され、燃料Fbとして軽油が貯留されているものとする。
また、本実施例1の電子制御装置1には、燃焼モードを設定する燃焼モード設定手段が用意されている。ここで例示する燃焼モード設定手段には、運転条件(機関回転数Ne及び機関負荷Kl)をパラメータにした図2に示す如き燃焼モードマップデータを利用して、運転条件に応じた最適な燃焼モードを選択させる。例えば、この燃焼モードマップデータは、中高負荷・低回転や高負荷・高回転等の運転条件のときに圧縮自着火拡散燃焼モードで運転させ、低負荷・低回転や低中負荷・高回転等の運転条件のときに予混合火花点火火炎伝播燃焼モードで運転させるように、予め実験やシミュレーションに基づき設定されたものである。その機関回転数Neについては、図1に示すクランク角センサ16の検出信号から把握することができる。このクランク角センサ16は、クランクシャフト15の回転角度を検出するセンサである。一方、機関負荷Klについては、上述したエアフロメータ23の検出信号から把握することができる。
例えば、圧縮自着火拡散燃焼モードが選択された場合には、第2燃料タンク41B内の燃料(高着火性燃料)Fbのみ又は当該燃料(高着火性燃料)Fbの燃焼室CC内における含有割合を第1燃料タンク41A内の燃料(高蒸発性燃料)Faの含有割合よりも高くし、その際の運転条件に適した高い着火性の燃料へと変更して運転させる。一方、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードが選択された場合には、第1燃料タンク41A内の燃料(高蒸発性燃料)Faのみ又は当該燃料(高蒸発性燃料)Faの燃焼室CC内における含有割合を第2燃料タンク41B内の燃料(高着火性燃料)Fbの含有割合よりも高くして、その際の運転条件に適した高い蒸発性の燃料へと変更して運転させる。
以上示したように、本実施例1の多種燃料内燃機関においては、少なくとも高着火性と高蒸発性という性状を夫々に備えた2種類の燃料が安定した運転を行う上で必要になる。そして、その高着火性燃料としては、上述したように、軽油、ジメチルエーテル、着火性を高めるべく生成されたGTL燃料などの様々な種類のものが存在している。しかしながら、これら各種燃料は、着火性が高いという点で共通の性状を備えているが、その夫々において着火性の度合いが異なるので、厳密に言えば出力性能に違いを生じさせてしまう。更に、これら各種燃料は、着火性の度合いのみならず組成も異なるのでエミッション性能(生成される有害物質やその量)にも違いを生じさせ、また、その夫々で理論空燃比が異なるので航続距離にも違いを生じさせてしまう。また、高蒸発性燃料についても同じことが言え、この高蒸発性燃料にはガソリン、ジメチルエーテル、蒸発性を高めるべく生成されたGTL燃料などの様々な種類のものが存在しているので、その夫々で出力性能やエミッション性能、航続距離(換言すれば、燃費性能)などの機関性能に違いが生じる。更にまた、混合燃料を成す各燃料の組み合わせが異なっても機関性能に違いが表れ、同じ組み合わせの混合燃料であってもその燃料混合比率が異なれば機関性能に違いが表れる。
このようなことから、本機関の使用者が機関性能と燃料や混合燃料との対応関係を記憶しておかずとも簡単に知ることができれば、この多種燃料内燃機関は、使用者の嗜好に沿った所望の機関性能で運転することができる。
そこで、本実施例1の多種燃料内燃機関は、その機関性能の情報(以下、「燃料情報」という。)と燃料や混合燃料の種類との対応関係の情報を使用者に対して提供することができるように構成する。その燃料情報としては機関性能の情報のみを提供してもよいが、本実施例1においては、機関性能だけでなくその燃料や混合燃料の燃料コストの情報についても燃料情報として提供されるように構成する。
具体的には、その対応関係のデータベースを図1に示す記憶装置81に予め用意しておき、その対応関係を車室内の報知手段を介して使用者に知らせるよう構成する。例えば、その報知手段としては、音声で告げる形態のものも考えられるが、ここでは視覚に訴えるモニタ等のような図1に示す表示手段82を利用する。
その表示手段82には燃料情報の表示が求められたときにデータベースの全ての対応関係を表示させてもよいが、あまりにも多くの燃料や混合燃料に係る燃料情報が格納されている場合には、その全てを表示手段82に表示してしまうと画面が煩雑になり、使用者が提供を望む燃料等に係る燃料情報を画面上から見つけ難くなってしまう。これが為、本実施例1においては、第1燃料タンク41A内の燃料Faの候補と第2燃料タンク41B内の燃料Fbの候補とに区別して夫々の燃料の名称(燃料選択肢)のみを表示させ、その中から燃料の種類又は/及び複数種類の燃料の燃料混合比率を図1に示す入力手段83から使用者に指定させることによって、指定した燃料や混合燃料に係る燃料情報が表示されるようにする。従って、本実施例1の電子制御装置1には、その指定された燃料や混合燃料に係る燃料情報をデータベースの中から検索する検索手段が用意されている。
ここで、燃料混合比率は、予め規定されている数種類の中から選択させるものであってもよく、任意の数値を入力して指定させるものであってもよい。
また、様々な燃料の組み合わせや燃料混合比率に対応する燃料情報を得る為には膨大な量の燃料情報をデータベースとして用意しておかなければならず、この場合には、記憶装置81の大型化や検索速度の低下などの不都合を生じさせてしまう。これが為、電子制御装置1には、使用者から指定された混合燃料に係る燃料情報の推定を行う混合燃料情報推定手段を用意しておくことが望ましい。例えば、データベースを個々の燃料に係る燃料情報のみからなるものとし、その混合燃料情報推定手段には、混合燃料を成す各燃料の内の混合割合の多い方の燃料の機関性能が当該混合燃料の機関性能であると推定させる。更に、この混合燃料情報推定手段には、混合燃料を成す各燃料間の燃料混合比率と当該各燃料の夫々の燃料コストの情報から当該混合燃料の燃料コストを算出させる。この燃料コストとしては、単位燃料量当たりの燃料価格を用いる。ここでは、その夫々の燃料の燃料コストの情報についてもデータベースの中に含ませており、この燃料コストの情報を例えば入力手段83を介して使用者が書き替えできるように構成しておく。
具体的に、この本実施例1における多種燃料内燃機関の燃料情報表示動作の一例を図3のフローチャートに基づき説明する。以下においては、車室内に配備した入力手段83を使用者に回転や押下等させることで表示手段82の画面上に表示された各種釦やアイコンの指定や押下等が行われるように、その表示手段82と入力手段83、更には電子制御装置1が構成されているものとする。
先ず、本実施例1の電子制御装置1は、燃料情報表示要求の有無を判断する(ステップST5)。例えば、この電子制御装置1は、表示手段82の画面上に表示された燃料情報表示釦(図示略)が使用者により入力手段83を介して選択(押下)された場合に「燃料情報表示要求有り」と判断し、その燃料情報表示釦が選択されなかった場合に「燃料情報表示要求無し」と判断する。
この電子制御装置1は、「燃料情報表示要求無し」と判断した場合に本処理動作を一旦終えて上記ステップST5の判定に戻る一方、「燃料情報表示要求有り」と判断した場合、表示手段82の画面上に燃料選択肢を表示させる(ステップST10)。そして、その燃料選択肢が表示された際に使用者が燃料情報表示対象の燃料や混合燃料の燃料混合比率を入力手段83から指定すると、電子制御装置1は、その指定された燃料や混合燃料を燃料情報の表示対象として設定する(ステップST15)。
ここで、そのステップST10においては、例えば、図4に示す如く、第1燃料タンク41A内の燃料Faに関する燃料選択肢{燃料Fax(x=1,2,3,…,m)の燃料選択釦82a}と、第2燃料タンク41B内の燃料Fbに関する燃料選択肢{燃料Fbx(x=1,2,3,…,n)の燃料選択釦82b}と、検索釦82cと、が表示手段82の画面上に表示される。ここでは、使用者が入力手段83を動かし、その各燃料選択釦82a,82bの中から所望のものを少なくとも1つ選択して検索釦82cを押下することによって、燃料情報表示対象の燃料の指定が行われる。
また、そのステップST10の画面上には、図4に示す混合釦82dが表示される。この混合釦82dは、混合燃料の燃料情報を表示させたいときに使用されるものである。ここでは、使用者が入力手段83を動かし、各燃料選択釦82a,82bの中から1つずつ選択して混合釦82dを押下することによって、図4に示す各燃料Fa,Fbの燃料混合比率設定部82e,82fを表示させる。そして、使用者は、入力手段83を介して燃料混合比率設定部82e,82fに各燃料Fa,Fb間の燃料混合比率を設定(入力又は選択)し、検索釦82cを押下する。ここでは、このようにして、燃料情報表示対象の混合燃料を成す各燃料の指定とこれらの燃料混合比率の指定とが行われる。
続いて、電子制御装置1は、指定された燃料や混合燃料に係る燃料情報(機関性能、燃料コスト)を取得し(ステップST20)、その燃料情報を表示手段82に表示させる(ステップST25)。
上記ステップST15で個々の燃料が指定された場合、電子制御装置1は、その指定された燃料に係る燃料情報を検索手段によって上記記憶装置81のデータベースから検索して読み出し、その燃料情報を例えば図5に示す如く表示させる。この図5の画面においては、指定された燃料の出力性能とCO2排出量と航続距離(燃費性能)が機関性能として示されると共に、その燃料の燃料コストも表示される。ここで表示される出力性能は、本機関の標準的な出力特性である「NORMAL」、この「NORMAL」よりも出力特性に優れる「SPORT」、その「NORMAL」よりも出力特性が穏やかな「ECO」の3態様で表される。また、ここで表示される航続距離は、指定された燃料が満タンに給油されて当該燃料のみで運転されたときの航続距離を表している。尚、その画面上には、その航続距離に替えて単位燃料量当たりの走行距離(所謂燃費)を表示してもよい。
一方、上記ステップST15で混合燃料が指定された場合、電子制御装置1は、その指定された混合燃料を成す各燃料に係る燃料情報を検索手段によって上記記憶装置81のデータベースから検索して読み出す。この電子制御装置1の混合燃料情報推定手段は、そのステップST15で指定された燃料混合比率に応じて混合割合の多い方の燃料の機関性能を混合燃料の機関性能として推定すると共に、その燃料混合比率に応じて夫々の燃料の燃料コストから混合燃料の燃料コストを算出する。そして、この電子制御装置1は、その混合燃料に係る燃料情報を例えば図6に示す如く表示させる。この図6の画面は、燃料Fa2と燃料Fb4とからなる混合燃料に係る燃料情報を表示したものであり、その燃料Fa2と燃料Fb4との間の燃料混合比率が「7:3」の場合と「2:8」の場合とを例示したものである。尚、上記ステップST15で複数の組み合わせの混合燃料が指定された場合には、その図6の画面上に夫々の組み合わせの混合燃料に係る燃料情報を混在させて表示してもよい。
このように、本実施例1の多種燃料内燃機関においては、使用者から選ばれた燃料や燃料混合比率の混合燃料を使用した場合の機関性能や燃料コストが使用者に対して示される。従って、使用者は、自らの嗜好に合った機関性能を発揮する又は燃料コストに抑えることが可能な燃料や混合燃料の種類を簡便に知ることができるので、それを参考にしながら給油燃料の選定ができる。そして、この使用者は、その燃料又は混合燃料の構成燃料を燃料補給時に給油すればよく、これにより自らの嗜好に沿った運転を多種燃料内燃機関に行わせることができる。つまり、例えば、使用者が今よりも出力性能を上げたいと考えた場合には、表示手段82の画面上に表示された出力特性に優れる燃料又は混合燃料を選び出して補給を行うことによって、これまでよりも高い出力性能で多種燃料内燃機関を運転させることが可能になる。
尚、本実施例1においては、使用者が指定した燃料混合比率で多種燃料内燃機関の運転が行えるように、使用者の例えば入力手段83からの指示によって燃料混合手段53の燃料混合比率が所望の値に固定されるよう電子制御装置1の燃料混合制御手段を構成しておく。
ところで、上述した多種燃料内燃機関においては、予め記憶装置81に使用者等が格納しておいた燃料コストの情報を読み出して表示手段82の画面上に表示させている。しかしながら、燃料コスト(燃料の販売価格)は、同一油種であっても燃料提供者毎に異なり、更に、地域によっても違いがあるのが一般的である。また、その燃料コスト(燃料の販売価格)は、原油価格等の影響を受けて次の日には変動してしまうこともある。このように、記憶装置81に各奏された既存の燃料コストの情報を以て使用者が給油する際の正確な燃料コストを知ることは難しく、正確な燃料コストの情報を使用者が得る為には、最新の情報を手に入れる必要がある。
そこで、ここでは、電子制御装置1の指令に従って情報の授受を行う図7に示す通信手段84を設け、最新の燃料販売価格の情報が入手できるように構成しておく。例えば、その最新の燃料販売価格の情報は、インターネットや近距離通信技術等を利用した通信ネットワーク91を介してサーバ等の記憶装置92から取り込む。取り込んだ燃料販売価格の情報については、使用者に対して提供した後で削除してもよく、記憶装置81に格納してもよい。
ここで、そのような通信システムを構築する為には、その記憶装置92に対して常に最新の燃料販売価格の情報が記録されるようにしておく必要がある。例えば、その記憶装置92に格納される燃料販売価格の情報としては、地域や区域毎の平均販売価格であってもよく、燃料提供者の給油施設(即ち、ガスステーション)毎の販売価格であってもよい。前者の場合には、通信手段84が指定燃料の販売価格情報取得指令と共に自車位置情報を送信し、その自車位置情報に該当する地域や区域における指定燃料の平均販売価格を受信する。また、後者の場合には、通信手段84が指定燃料の販売価格情報取得指令と共に自車位置情報を送信し、その自車位置情報に該当する地域や区域に存在している各給油施設の販売価格を受信する。その何れにおいても通信手段84が自車位置情報を必要とするが、この自車位置情報については、カーナビゲーションシステムの自車位置情報を利用すればよい。また、通信手段84は、入力手段83を介して使用者から指定された地域や区域、燃料提供者の販売価格が受信されるように構成してもよい。
以下に、このように通信機能を備えた本実施例1における多種燃料内燃機関の燃料情報表示動作の一例を図8のフローチャートに基づき説明する。
先ず、この場合の電子制御装置1は、上記の例示と同様に燃料情報表示要求の有無を判断し(ステップST5)、その結果に応じてこのステップST5を繰り返す又はステップST10に進む。この電子制御装置1は、上記の例示と同様に、そのステップST5で「燃料情報表示要求有り」と判断した場合、表示手段82の画面上に燃料選択肢を表示させ(ステップST10)、その燃料選択肢の中から使用者により指定された燃料や混合燃料を燃料情報の表示対象として設定する(ステップST15)。
続いて、この電子制御装置1は、その指定された燃料や混合燃料に係る機関性能情報を記憶装置81から取得する(ステップST21)。その機関性能情報は、上述したステップST20のときと同様に、電子制御装置1の検索手段が記憶装置81のデータベースから読み出すことによって取得される。
更に、この電子制御装置1は、その指定された燃料や混合燃料を成す夫々の燃料の販売価格情報取得指令を通信手段84から送信し、その燃料の販売価格情報(燃料コストの情報)を記憶装置92から通信ネットワーク91及び通信手段84を介して受信する(ステップST22)。
ここで、上記ステップST15で混合燃料が指定された場合、電子制御装置1の混合燃料情報推定手段は、そのステップST22で受信したその混合燃料を成す各燃料の最新の燃料コストの情報と、上記ステップST15で指定されたその混合燃料の燃料混合比率と、に基づいて、その混合燃料の燃料コストを算出する(ステップST23)。尚、上記ステップST15で個々の燃料が指定された場合には、このステップST23を行う必要がない。
そして、電子制御装置1は、上記ステップST15で指定された燃料や混合燃料に係る燃料情報(機関性能、燃料コスト)を表示手段82に表示させる(ステップST25)。このステップST25においては、そのステップST15で個々の燃料が指定された場合、上記ステップST21で取得した機関性能の情報と上記ステップST22で受信した燃料コストの情報が表示される。一方、そのステップST15で混合燃料が指定された場合には、上記ステップST21で取得した機関性能の情報と上記ステップST23で求めた燃料コストの情報が表示される。
このように、本実施例1の多種燃料内燃機関は、上記と同じく、使用者から選ばれた燃料や燃料混合比率の混合燃料を使用した場合の機関性能や燃料コストを使用者に対して示し、その使用者の嗜好に沿った機関性能を発揮する又は燃料コストに抑えることが可能な運転を実行できるだけでなく、通信機能を持たせることによって最新の燃料コストの情報を使用者に対して提供することができるようになる。従って、使用者は、自分で意識せずとも最新の燃料コストを知ることができる。また、例えば、その燃料コストの情報が表示手段82に対して各給油施設の位置情報と共に表示された場合には、最も燃料コストのかからない給油施設を選択することができるので、かかる通信機能は経済性の観点からも有用である。
次に、本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例2を図9から図11に基づいて説明する。
前述した実施例1の多種燃料内燃機関においては、使用者から指定された燃料や混合燃料に係る燃料情報が表示手段82に表示される。そして、使用者は、その表示手段82の画面に列挙された燃料情報を見ながら自身の嗜好に合った機関性能を発揮する又は燃料コストに抑える運転の実現が可能な燃料や混合燃料を探し出し、更にその中から補給対象の燃料を選別している。
しかしながら、出力性能を向上させたいなどのように使用者の嗜好が既に決断されている場合もあり、その場合には、その嗜好に関係のない燃料や混合燃料についても表示されていると、使用者が自らの望む燃料等を探し出すのに手間がかかり煩わしいと感じることもある。
そこで、本実施例2においては、使用者の嗜好に沿った燃料や混合燃料についてのみ使用者に対して提供されるように構成する。
具体的に、本実施例2の多種燃料内燃機関は、前述した実施例1の多種燃料内燃機関において、使用者の嗜好を入力手段83から入力できるように構成すると共に、その嗜好に対応する燃料や燃料混合比率の混合燃料が記憶装置81のデータベースの中から検索されるように電子制御装置1の検索手段を構成する。例えば、その使用者の嗜好については、「出力性能重視」、「燃費性能重視」、「環境性能重視」などの如く予め設定されている各種条件を入力手段83から選択できるようにしておく。そして、「出力性能重視」が選択された場合には、例えば、そのデータベースの中の出力性能が「SPORT」になっているものを検索手段に読み出させる。また、「燃費性能重視」が選択された場合には、例えば、そのデータベースの中の航続距離が所定以上あるものを検索手段に読み出させる。また、「環境性能重視」が選択された場合には、例えば、そのデータベースの中のCO2排出量が所定値以下のものを検索手段に読み出させる。
更に、本実施例2においては、その検索された燃料や混合燃料を使用者の嗜好に応じて優先順位付けするように構成する。従って、本実施例2の電子制御装置1には、そのような優先順位付けを行う優先順位設定手段が設けられている。本実施例2においては、出力性能が同じ「SPORT」となっていても夫々の間で優先順位が付けられるように、相対的な比較が可能な各燃料の出力性能の数値情報等をデータベースに持たせておくことが好ましい。これが為、その優先順位設定手段には、「出力性能重視」が選択された場合、その出力性能の数値情報等を参照しながら優先順位付けさせるように構成する。尚、その優先順位設定手段には、「燃費性能重視」が選択された場合に航続距離の長いものから順に優先順位付けし、「環境性能重視」が選択された場合にCO2排出量の少ないものから順に優先順位付けする。
以下に、この本実施例2における多種燃料内燃機関の燃料情報表示動作の一例を図9のフローチャートに基づき説明する。本実施例2においても、車室内の入力手段83を使用者に回転や押下等させ、これにより表示手段82の画面上に表示された各種釦やアイコンの指定や押下等が行われるように構成されているものとする。
先ず、本実施例2の電子制御装置1は、前述した実施例1と同様に燃料情報表示要求の有無を判断し(ステップST55)、「燃料情報表示要求無し」と判断した場合に本処理動作を一旦終え、このステップST55の判定に戻る。
一方、本実施例2の電子制御装置1は、そのステップST55にて「燃料情報表示要求有り」と判断した場合、例えば燃料情報表示要求を認識したとの内容を使用者に伝え、その使用者に対して自身の嗜好を入力手段83から入力させるよう促す(ステップST60)。例えば、本実施例2の電子制御装置1は、表示手段82の画面上に図10に示す嗜好設定釦82g〜82iと検索釦82cを表示させ、これを以って使用者からの燃料情報表示要求が認識されたことをその使用者に対して知らせて嗜好の入力を促す。これにより、使用者は、入力手段83を介してその各嗜好設定釦82g〜82iの中から自らの嗜好に沿ったものを選択し、検索釦82cを押下する。本実施例2においては、このようにして使用者の嗜好を電子制御装置1に認識させる。尚、ここでは、その嗜好設定釦82g〜82iとして、各々「出力性能重視釦」と「燃費性能重視釦」と「環境性能重視釦」とを例示している。
しかる後、電子制御装置1の検索手段は、その使用者の嗜好に対応する燃料や混合燃料を上述したようにして選択し(ステップST65)、この燃料や混合燃料に係る燃料情報(機関性能、燃料コスト)を取得する(ステップST70)。本実施例2の検索手段は、その使用者の嗜好に対応する燃料や混合燃料を記憶装置81のデータベースの中から検索し、その検索された燃料や混合燃料に係る燃料情報を同じデータベースから読み出す。そのステップST70の燃料情報取得処理については、前述した実施例1のステップST20と同様にして行われる。
そして、電子制御装置1の優先順位設定手段は、そのステップST65で選択された燃料や混合燃料を上述したようにして使用者の嗜好に応じて優先順位付けし(ステップST75)、その燃料情報を表示手段82に表示させる(ステップST80)。つまり、そのステップST75においては、上記ステップST70で取得した燃料情報の中の使用者の嗜好に対応する情報の優劣や高低等に基づいて、その嗜好に最も合致しているものから順に優先順位付けを行っている。
例えば、使用者が出力性能を高めて運転させたい場合には、上記ステップST60において図10の画面上で出力性能重視釦82gが選択される。この場合、上記ステップST65においては、記憶装置81のデータベースの中で「出力性能」が「SPORT」となっている燃料や混合燃料が選び出される。
尚、本来であれば、使用者の嗜好に係る燃料情報のみが使用者に対して伝えられればよい。しかしながら、それ以外の燃料情報(ここでは、CO2排出量、航続距離、燃料コスト)についても使用者に対して知らせることは、自らの嗜好とは異なる別の観点での給油燃料の選択判断の参考になるので好ましい。例えば、ここでは出力性能のみが使用者に対して伝えられればよいが、CO2排出量、航続距離、燃料コストについても使用者に対して知らせれば、その使用者にとっては、出力性能以外の環境性能や燃費性能を含めた総合的な給油燃料の選択判断もできるようになり、油種選択の幅が拡がる。これが為、本実施例2においては、嗜好に応じて選択された燃料や混合燃料に関するデータベース内の全ての燃料情報(ここでは、出力性能、CO2排出量、航続距離、燃料コスト)を上記ステップST70において読み出す。
そして、上記ステップST75においてはその選択された燃料や混合燃料について同じ「SPORT」の中でも出力性能の高い方から順に優先順位付けを行い、この結果を反映した画面を例えば図11に示すように表示する。この図11の画面は、出力性能に優れている燃料Fa1,Fa2,Fb5の中で燃料Fb5が最も高い出力性能を発揮する燃料であり、続いて燃料Fa2,燃料Fa1の順に出力性能が低下していくことを表している。尚、この図11においては単体の燃料のみが図示されているが、使用者の嗜好に合った混合燃料が選択された場合には、その混合燃料を成す夫々の燃料の燃料混合比率についても表示させる。
このように、本実施例2の多種燃料内燃機関においては、使用者の嗜好に沿った燃料についての情報を簡便に使用者に対して提供することができる。従って、使用者は、自らの嗜好に合った機関性能を発揮する又は燃料コストに抑えることが可能な燃料や混合燃料の種類を実施例1よりも更に簡便に知ることができるので、それを参考にしながら給油燃料の選定ができる。そして、この使用者は、その燃料又は混合燃料の構成燃料を燃料補給時に給油すればよく、これにより自らの嗜好に沿った運転を多種燃料内燃機関に行わせることができる。また、この多種燃料内燃機関においては、使用者の嗜好とは別の燃料情報も一緒に使用者に対して示すので、自らの嗜好とは異なる別の観点での給油燃料の選択判断も可能にすることができる。つまり、この多種燃料内燃機関は、自らの嗜好に沿った燃料や混合燃料だけでなく、別の視点も含めた総合的な給油燃料の選択判断もできるようになるので、使用者の油種選択の幅を拡張することができる。
次に、本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例3を図12及び図13に基づいて説明する。
前述した実施例1,2では燃料Faと燃料Fbの混合燃料を燃焼室CCに直接噴射させる所謂筒内直接噴射式の多種燃料内燃機関について例示したが、これら各実施例1,2の多種燃料内燃機関に係る燃料情報の提供処理技術については、別構成の多種燃料内燃機関に対しても適用することができる。
例えば、その技術は、実施例1,2の多種燃料内燃機関において燃料供給装置50を図12に示す燃料供給装置150へと置き換え、燃料Faと燃料Fbの混合燃料を燃焼室CC内だけでなく吸気ポート11bへも噴射させるよう構成した多種燃料内燃機関に適用してもよく、これにおいても各実施例1,2の多種燃料内燃機関と同様の効果を奏することができる。尚、その図12に示す多種燃料内燃機関は、図1の多種燃料内燃機関を基にしたものであるが、図7の多種燃料内燃機関を基にして構成してもよい。
ここで、その図12に示す燃料供給装置150とは、実施例1,2における燃料供給装置50の各種構成部品に加えて、燃料混合手段53で生成された混合燃料を燃料通路154に吐出する燃料ポンプ155と、その燃料通路154の混合燃料を夫々の気筒に分配するデリバリ通路156と、このデリバリ通路156から供給された混合燃料を夫々の気筒の吸気ポート11bに噴射する各気筒の燃料噴射弁157と、を設けたものである。この場合の多種燃料内燃機関においては、例えば、圧縮自着火拡散燃焼モードで運転する際に燃料噴射弁57を駆動制御して混合燃料を燃焼室CC内へと噴射させ、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードで運転する際に燃料噴射弁157を駆動制御して混合燃料を吸気ポート11bへと噴射させる。
また、その技術は、実施例1,2の多種燃料内燃機関において燃料供給装置50を図13に示す燃料供給装置250へと置き換え、燃料混合手段53を用いることなく燃料Faと燃料Fbを個別に噴射させるよう構成した多種燃料内燃機関に適用してもよく、これにおいても各実施例1,2の多種燃料内燃機関と同様の効果を奏することができる。尚、その図13に示す多種燃料内燃機関は、図1の多種燃料内燃機関を基にしたものであるが、図7の多種燃料内燃機関を基にして構成してもよい。
ここで、その図13に示す燃料供給装置250とは、燃焼室CC内に燃料Faを直接噴射する第1燃料供給手段と、吸気ポート11bに燃料Fbを噴射する第2燃料供給手段と、を備えている。その第1燃料供給手段は、燃料Faを第1燃料タンク41Aから吸い上げて第1燃料通路251Aに送出する第1フィードポンプ252Aと、その第1燃料通路251Aの燃料Faを高圧燃料通路254Aに圧送する高圧燃料ポンプ255Aと、その高圧燃料通路254Aの燃料Faを夫々の気筒に分配する第1デリバリ通路256Aと、この第1デリバリ通路256Aから供給された燃料Faを燃焼室CC内に噴射する各気筒の燃料噴射弁257Aと、を備える。一方、第2燃料供給手段は、燃料Fbを第2燃料タンク41Bから吸い上げて第2燃料通路251Bに送出する第2フィードポンプ252Bと、その第2燃料通路251Bの燃料Fbを夫々の気筒に分配する第2デリバリ通路256Bと、この第2デリバリ通路256Bから供給された燃料Fbを吸気ポート11bに噴射する各気筒の燃料噴射弁257Bと、を備える。この場合の多種燃料内燃機関においては、例えば、圧縮自着火拡散燃焼モードで運転する際に燃料噴射弁257Aのみ又は双方の燃料噴射弁257A,257Bを駆動制御して燃料を燃焼室CC内へと導き、予混合火花点火火炎伝播燃焼モードで運転する際に燃料噴射弁257Bのみ又は双方の燃料噴射弁257A,257Bを駆動制御して燃料を燃焼室CC内へと導く。
尚、上述した各実施例1〜3においては2種類の燃料で運転される多種燃料内燃機関について例示したが、これら各実施例1〜3の多種燃料内燃機関に係る燃料情報の提供処理技術については、これよりも多くの種類の燃料を用いて運転される多種燃料内燃機関に対して適用してもよい。
また、その各実施例1〜3の多種燃料内燃機関は、第1燃料タンク41Aと第2燃料タンク41Bに補給する各燃料の性状が補給前に各々貯留されていた夫々の燃料の性状と大きく異なる場合、その第1燃料タンク41Aと第2燃料タンク41Bが略空に近い状態になっていることが前提になる。
以上のように、本発明に係る多種燃料内燃機関は、使用者の嗜好に沿った燃料について知らせる技術に有用である。
本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例1,2の構成について示す図である。 予混合火花点火火炎伝播燃焼モードと圧縮自着火拡散燃焼モードとを有する燃焼モードマップデータの一例を示す図である。 実施例1の多種燃料内燃機関の動作について説明するフローチャートである。 実施例1の多種燃料内燃機関の入力画面の一例を示す図である。 実施例1の多種燃料内燃機関の燃料情報提供画面の一例を示す図である。 実施例1の多種燃料内燃機関の燃料情報提供画面の他の例を示す図である。 本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例1,2の他の構成について示す図である。 実施例1の多種燃料内燃機関の他の動作について説明するフローチャートである。 実施例2の多種燃料内燃機関の動作について説明するフローチャートである。 実施例2の多種燃料内燃機関の入力画面の一例を示す図である。 実施例2の多種燃料内燃機関の燃料情報提供画面の一例を示す図である。 本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例3の構成について示す図である。 本発明に係る多種燃料内燃機関の実施例3の変形例の構成について示す図である。
符号の説明
1 電子制御装置
41A 第1燃料タンク
41B 第2燃料タンク
50,150,250 燃料供給装置
81 記憶装置
82 表示手段
82a 燃料選択釦
82b 燃料選択釦
82c 検索釦
82d 混合釦
82e,82f 燃料混合比率設定部
82g 出力性能重視釦(嗜好設定釦)
82h 燃費性能重視釦(嗜好設定釦)
82i 環境性能重視釦(嗜好設定釦)
83 入力手段
84 通信手段
91 通信ネットワーク
92 記憶装置
CC 燃焼室
Fa,Fb 燃料

Claims (4)

  1. 性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類が燃焼室に導かれ又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料が燃焼室に導かれて運転される多種燃料内燃機関であって、
    燃料の種類又は/及び前記燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を指定する入力手段と、
    この入力手段により指定された燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率に対応する機関性能又は/及び燃料コストを検索する検索手段と、
    この検索手段により検索された機関性能又は/及び燃料コストを使用者に対して知らせる報知手段と、
    を備えたことを特徴とする多種燃料内燃機関。
  2. 性状の異なる少なくとも2種類の燃料の内の少なくとも1種類が燃焼室に導かれ又は当該少なくとも2種類の燃料からなる混合燃料が燃焼室に導かれて運転される多種燃料内燃機関であって、
    使用者の嗜好を指定する入力手段と、
    この入力手段により指定された使用者の嗜好に対応する燃料の種類又は/及び前記燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を検索する検索手段と、
    この検索手段により検索された燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率を使用者に対して知らせる報知手段と、
    を備えたことを特徴とする多種燃料内燃機関。
  3. 前記検索手段は、検索した燃料の種類又は/及び燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率に対応する機関性能又は/及び燃料コストの検索を更に行うよう構成し、前記報知手段は、前記燃料の種類又は/及び前記燃焼室内における複数種類の燃料の燃料含有比率と共に前記検索手段により検索された機関性能又は/及び燃料コストについても使用者に対して知らせるよう構成したことを特徴とする請求項2記載の多種燃料内燃機関。
  4. 前記燃料コストの最新情報を取得する通信手段を設けたことを特徴とする請求項1又は3に記載の多種燃料内燃機関。
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