JP2008150876A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の部屋(トイレ室5)と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段31と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段45と、特定の部屋内と特定の部屋の外とに跨って貫通する空気供給孔32と、特定の部屋の外に設置された遮音ダクト10とを備え、遮音ダクトは、一端開放口95と空気供給孔32とが互いに繋がれ、他端開放口96が特定の部屋の外に開放されたことによって、特定の部屋内と特定の部屋の外とを繋ぐ遮音経路65を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明による建物は、特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と床下空間とに跨って貫通する空気供給孔と、床下空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口が床下空間に開放されたことによって、特定の部屋内と床下空間とを繋ぐ遮音経路を形成した。
本発明による建物は、特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と床下空間とに跨って貫通する空気供給孔と、特定の部屋以外の建物内と床下空間とに跨って貫通する空気取込孔と、床下空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口と空気取込孔とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋内と空気取込孔の形成された特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路を形成した。
本発明による建物は、特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と天井裏空間とに跨って貫通する空気供給孔と、天井裏空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口が天井空間に開放されたことによって、特定の部屋内と天井裏空間とを繋ぐ遮音経路を形成した。
本発明による建物は、特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と天井裏空間とに跨って貫通する空気供給孔と、特定の部屋以外の建物内と天井裏空間とに跨って貫通する空気取込孔と、天井裏空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口と空気取込孔とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋と空気取込孔の形成された特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路を形成した。
遮音ダクトは遮音構成部を備え、遮音構成部は、外筒体と、外筒体の内側に設けられた内筒体と、外筒体及び内筒体の筒の中心軸の延長する筒の前後の端部において外筒体の端部と内筒体の端部とを互いに繋いで外筒体の端部と内筒体の端部との間を密閉状態に塞ぐ塞体と、外筒体と内筒体と塞体とで囲まれた空気層とを備え、内筒体は、筒の内部と空気層とに跨って貫通する複数の孔を備えた。
遮音ダクトは遮音構成部を備え、遮音構成部は、音を通過させる蛇行路を備えた。
特定の部屋が、トイレ室であることも特徴とする。
遮音ダクトを特定の部屋以外に設置したので、特定の部屋内の室内スペースを狭めてしまうこともなくなる。
遮音ダクトを床下空間に設置したことで、音を建物の居住空間外で減衰できるので、特定の部屋の室内から建物の居住空間内への音の透過量を少なくできる。
遮音ダクトを天井裏空間に設置したことで、音を建物の居住空間外で減衰できるとともに、建物の居住空間に居住する人からより離れた場所で音を減衰できるので、特定の部屋の室内から建物の居住空間内への音の透過量を少なくできる。
遮音ダクトの一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、遮音ダクトの他端開放口と空気取込孔とが互いに繋がれた構成とすれば、特定の部屋以外の建物内部の空調空気を特定の部屋の室内に供給できるという効果も得られる。
遮音構成部を備えた遮音ダクトを用いれば、遮音効果が向上する。
特定の部屋をトイレ室とすることで、トイレ室の室内で発生した音のトイレ室外への透過量を少なくできる。
図1乃至図2は本発明による建物の最良の形態1を示し、図1は建物としてのマンション(集合住宅)における一戸を断面(図2のA−A断面に相当)で示し、図2は一戸の平面図(間取り)を示し、図3は遮音構成部を示し、図3(a)は遮音構成部の外観を示し、図3(b)は遮音構成部を前側から見て示し、図4は排気ダクトを形成する遮音構成部の断面を示す。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図3(a)の状態に遮音構成部を置いて矢印Aで示す前側から見た場合に特定される方向である。
図2において、aは玄関、bは納戸、cは浴室、dは居室(和室)、eはリビングダイニング、fはベランダ、2Aは戸前廊下側の区画壁、2Bはベランダ側の区画壁、21乃至26は間仕切り壁である。
床支持具12は、例えば上部に床板13を取付けるための台座12aを有する支柱12bを有し、かつこの支柱12の下部を支持する支承部を有して床スラブ11面に設置されるクッション部材から成る座部12cを有するものである。
廊下6と特定の部屋としてのトイレ室5とが間仕切り壁21により仕切られ、廊下6と特定の部屋以外の部屋としての居室7とが間仕切り壁22により仕切られる。
排気手段31は、例えば換気扇のような排気装置31Aにより形成される。排気装置31Aによってトイレ室5より排出された空気は、天井裏空間33を経由して戸外に通じる図外の排気孔より戸外に排出される。
空気供給孔32は、トイレ室5の室内とトイレ室5の床下空間35とに跨って貫通する。空気供給孔32は、例えばトイレ室5の床板13の端面13Aが戸境壁2の内面2Aより離れて設置されたことによって床板13の端面13Aと戸境壁2の内面2Aとの間に設けられた隙間Sにより形成される。よって、隙間Sが空気供給孔32として機能するとともに、隙間Sにより、床板13の端面13Aと戸境壁2の内面2Aとが縁の切れた状態となるので、床板13の端面13Aと戸境壁2の内面2Aとが接触することによるこすれ音の発生をなくすことができる。また、床板13にドリルなどで孔を形成することなく空気供給孔32を形成できるので、空気供給孔32の形成作業が容易となり、かつ、床1の見栄えをよくできる。
遮音ダクト10は、遮音構成部100と、遮音構成部100の一端に接続された接続管99とを備える。即ち、遮音ダクト10は、遮音構成部100の一端開放口95と接続管99の他端開放口97とが互いに繋がれ、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、遮音構成部100の他端開放口96が床下空間35に開放されたことによって、トイレ室5の室内と床下空間35とを繋ぐ遮音経路65を形成する。尚、遮音ダクト10は、例えば取付具66により床板13の下面に取り付けられる。
遮音構成部100は、内筒体102、外筒体103、塞体104を備える。内筒体102、外筒体103、塞体104は、板厚0.5mm〜1.6mm程度の金属板により形成される。
前側有孔筒部115および後側有孔筒部116は、内筒体102の筒壁に内筒体102の内部と空気層111とに跨って貫通する複数の孔118が形成された構成である。例えば、内筒体102の前側有孔筒部115と後側有孔筒部116とがパンチング鉄板により形成される。
さらに、遮音ダクト10をトイレ室5の外に設置したので、トイレ室5の室内スペースを狭めてしまうこともない。
また、遮音ダクト10を床下空間35に設置したことで、音を建物の居住空間外で減衰できるので、トイレ室5の室内から建物の居住空間内への音の透過量を少なくできる。
また、外筒体3の左右の長さWを上下の長さHより長くしたので、上述したように内筒体2の外面と外筒体3の内面との間の左右の方向の長さを長くでき、空気層111の容積を大きくでき、空気層111と接する外筒体3の内面の面積を大きくできるという、3つの要素を得ることができるので、遮音効果を向上できる。
最良の形態1の遮音構成部100に代えて、図5に示すような遮音構成部100を備えた遮音ダクト10を用いてもよい。即ち、最良の形態1の遮音構成部100の外筒体103の左右の側壁部108:109の内面に、吸音材としてのロックフェルト150を設けた構成の遮音構成部100を用いる。
最良の形態2によれば、トイレ室5の室内から遮音ダクト10の遮音構成部100の空気層111内に入った音の高周波成分がロックフェルト150に吸音されて減衰するので、音の高周波成分をさらに効果的に減衰させることができる。
図6;7に示すように、最良の形態2で説明した遮音構成部100の内筒体102の代わりに、複数の孔118が円筒の筒壁の全域に渡って均等に形成された有孔筒体によって形成された内筒体102を備えた構成とした。
最良の形態2によれば、トイレ室5の室内から内筒体102を形成する有孔筒体の孔118を経由して内筒体102の内側から空間層111に入り込んだ音の低周波成分が空間層111で減衰するとともに、空気層111内に入った音の高周波成分がロックフェルト150に吸音されることによって減衰するので、音の低周波成分及び高周波成分を効果的に減衰させることができる。
図8;9に示すように、最良の形態2で説明した内筒体102の代わりに、複合内筒体102Bを備えた構成とした。複合内筒体102Bは、前部内筒体155と後部内筒体156とにより形成される。前部内筒体155は、前後両端が開口し、前後の長さが外筒体103の前後の長さより短い断面真円形状の円筒により形成され、複数の孔118が円筒の筒壁の全域に渡って均等に形成された有孔筒体によって形成される。後部内筒体156は、前後両端が開放する筒体であり、前端開口縁157の左右方向の長さが前部内筒体155の後端開口縁158の左右の長さより長い扁平円形状に形成される。前部内筒体155と後部内筒体156とが軸中心を一致させた状態に配置され、前部内筒体155の後端開口縁158の上部と後部内筒体156の前端開口縁157の上部とが互いに接続され、前部内筒体155の後端開口縁158の下部と後部内筒体156の前端開口縁157の下部とが互いに接続されて複合内筒体102Bが形成される。複合内筒体102Bの上端と外筒体103の上の筒壁部106の内面における左右間の中央とが互いに接続され、複合内筒体102Bの下端と外筒体103の下の筒壁部107の内面における左右間の中央とが互いに接続される。以上によって、前部内筒体155の後端開口縁158と後部内筒体156の前端開口縁157との間には、後部内筒体156の内部と空気層111とに開通する空気流通部159が形成される。最良の形態4の遮音構成部100では、トイレ室5から遮音構成部100に入り込んだ音は複数の孔118を経由して空気層111に入り込み、また、床下空間35から遮音構成部100の内部に入り込んだ音は前部内筒体155の複数の孔118を経由して空気層111に入り込む。空気層111に入り込んだ音の低周波成分が空気層111により減衰されるとともに空気層111内に入った音の高周波成分がロックフェルト150に吸音されることによって減衰するので、音の低周波成分及び高周波成分を効果的に減衰させることができる。
図6;7で示した最良の形態3の遮音構成部100における内筒体102の外周面に図外の連続気泡シートを巻き付け、外筒体103の左右の筒壁部108;109の内面に吸音材としてのロックフェルト150を設けない構成とした。連続気泡シートは、連続気泡を備えた金属製の繊維積層板により形成される。金属製の繊維積層板は、アルミのくず、ステンレスのくずのような金属くずをプレスして板状に形成したものである。この繊維積層板では、狭い空間が板の厚さ方向に階段状に連続するような連続気泡が形成される。
このような連続気泡を備えた繊維積層板を内筒体102の外周面に巻き付けて構成した最良の形態5の遮音構成部100によれば、音の高周波成分が連続気泡を通過する場合に繊維積層板の基材(連続気泡シートのシート基材)に衝突することによって衝突部分が振動して音の高周波成分が減衰し、また、音圧によって繊維積層板及び内筒体2Aが板振動するので、音の低周波成分がこの板振動によって減衰する。さらに、音の低周波成分が、小さな空間である連続気泡から大きな空間である空気層111に入るので、効率的に減衰する。
最良の形態5の遮音構成部100において外筒体103の左右の筒壁部108:109の内面に吸音材としてのロックフェルト150を設けた構成の遮音構成部100とした。最良の形態6の遮音構成部1によれば、空気層111に入った音の高周波成分がロックフェルト50により吸音されて減衰するので、最良の形態5の遮音構成部100より高周波成分の減衰効果を高くできる。
実験は、図10に示す実験装置で実施した。即ち、試験体である遮音構成部100の内筒体102の一端開放口95と内径150mmの前円筒管161の後端開放口とが互いに繋がれ、遮音構成部100の他端開放口96と内径150mmの後円筒管162の前端開放口とが互いに繋がれ、前円筒管161の前部に音を取り込む音管163の一端が接続され、音管163の他端に音源スピーカ164が配置され、音源スピーカ164には雑音発生器165の発生する雑音が増幅器166で増幅されて入力される。前円筒管161の前端部には無反射端166が形成され、後円筒管162の後端部には無反射端167が形成される。無反射端166は、前円筒管161の内側において筒の前端から遮音構成部100の位置する側に向けて、図外の密度96kg/m3で厚さ50mmのグラスウールを2枚、密度48kg/m3で厚さ50mmのグラスウールを2枚、密度24kg/m3で厚さ50mmのグラスウールを2枚、当該順番で積層して形成した。無反射端167も同様に形成した。音圧レベル減衰量(dB)の測定は、遮音構成部1の一端から前方に所定距離aだけ離れた前円筒管161の内側にマイク68を設置するとともに、遮音構成部1の後端から後方に所定距離bだけ離れた後円筒管162の内側にマイク169を設置し、マイク168;169で集めた音の音圧レベルをそれぞれ個別にサウンドレベルメータ(周波数分析機能付)170;171で測定し、遮音構成部100の前側での音圧レベルと遮音構成部100の後側での音圧レベルとの差、即ち、音圧レベル減衰量を求めた。所定距離aと所定距離bとを同じ距離とし、所定距離a:bを遮音構成部100から無反射端166;167に向けて0mmの地点xから1000mmの地点yまでの間において100mm間隔毎の地点であるそれぞれ11箇所に設定し、遮音構成部100の前後で遮音構成部100から同じ距離にある対応する対の11箇所でそれぞれ音圧レベル減衰量を測定し、その11箇所での減衰量の平均値を測定結果とした。図10の符号以外の数字は寸法を示し、単位はmmである。
尚、比較例Pとして、図10の遮音構成部100の部分に、管の内周面に厚さ20mmの吸音材を備えた長さ1000mmの円筒管を繋げた場合についても同様に測定した。当該円筒管は、管の径寸法が前円筒管161及び後円筒管162と同じ寸法に形成されるとともに、前後端部が前円筒管161及び後円筒管162に嵌り合う寸法に形成されたことによって、前後端部を前円筒管161及び後円筒管162に嵌め合わせて繋げた。
最良の形態1乃至最良の形態6による遮音構成部100及び比較例Pでの測定結果を図11に示す。
W=500mmの場合、空気層111と接する外筒体103の内面の面積がW=360mmの場合と比べて大きいので、空気層111に入る音の低周波成分の減衰効果が向上している。
尚、W=360mmの場合において最良の形態6の遮音構成部100での125Hz帯域の減衰量は3.7dB、W=500mmの場合において最良の形態1の遮音構成部100での125Hz帯域の減衰量は3.5dBであり、比較例Pより若干悪いが、計測上の誤差であり、工学的には性能は比較例Pとほぼ同じである。その他は、いずれも比較例Pよりも遮音効果が優れている。
図14乃至図16に示したような遮音構成部100を備えた遮音ダクト10を用いてもよい。図14は内筒体102の左右の両側の空気層111の大きさを違わせた構成の遮音構成部100である。図15は内筒体102の左右のいずれか一方のみに空気層111を形成した構成の遮音構成部100である。図16は外筒体103の上下の長さHを内筒体102の外径寸法より大きくして内筒体2の上下左右に連続する空気層111を形成した構成の遮音構成部100である。以上のような構成の遮音構成部100であっても、外筒体103の左右の長さWを外筒体103の上下の長さHより長くしたので、内筒体102の外面と外筒体103の内面との間の左右の方向の長さを長くでき、空気層111の容積を大きくでき、空気層111と接する外筒体103の内面の面積を大きくできるので、音の低周波成分の遮音効果を向上できるからである。
図17に示すように、遮音構成部100と、遮音構成部100の一端に接続された接続管99と、遮音構成部100の他端に接続された接続管90とを備え、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、接続管90の他端開放口91と空気取込孔51とが互いに繋がれた遮音ダクト10を用いてもよい。即ち、床下空間35に設置された遮音ダクト10は、遮音構成部100の一端開放口95と接続管99の他端開放口97とが互いに繋がれ、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、遮音構成部100の他端開放口96と接続管90の一端開放口92とが互いに繋がれ、接続管90の他端開放口91と空気取込孔51とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋と特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路65を形成する。図17では、遮音ダクト10でトイレ室5の室内と廊下6の空間とを繋いだ例を図示した。
最良の形態8によれば、最良の形態1と同様な効果が得られる他、遮音ダクト10が特定の部屋以外に形成された空気取込孔51に繋がれたので、特定の部屋以外の例えば空調機を備えた居室7内の空調空気をトイレ室5の室内に供給できるという効果も得られる。
図18に示すように、トイレ室5の室内とトイレ室5の天井裏空間33とに跨って貫通する空気供給孔32を形成するとともに、図1と同様の遮音構成部100と、遮音構成部100の一端に接続された接続管99とを備えた遮音ダクト10をトイレ室5の天井裏空間33に設置してもよい。
即ち、遮音ダクト10は、遮音構成部100の一端開放口95と接続管99の他端開放口97とが互いに繋がれ、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、遮音構成部100の他端開放口96が天井裏空間33に開放されたことによって、特定の部屋としてのトイレ室5の室内と特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路65を形成する。尚、遮音ダクト10は、例えば取付具66により天井板16の上面に取り付けられる。
空気供給孔32は、天井板16の端面が壁2の内面より離れて設置されたことによって天井板16の端面と壁2の内面との間に設けられた隙間Sにより形成された構成であれば、天井板16の端面と壁2の内面とが縁の切れた状態となるので、天井板16の端面と壁の内面とが接触することによるこすれ音の発生をなくすことができる。また、天井板16にドリルなどで孔を形成することなく空気供給孔32を形成できるので、空気供給孔32の形成作業が容易となり、かつ、天井4の見栄えをよくできる。
最良の形態9によれば、最良の形態1と同様な効果が得られる他、遮音ダクト10を天井裏空間33に設置したことで、音を建物の居住空間外で減衰できるとともに、建物の居住空間に居住する人からより離れた場所で音を減衰できるので、トイレ室5の室内から建物の居住空間内への音の透過量を少なくできる。
図19に示すように、遮音構成部100と、遮音構成部100の一端に接続された接続管99と、遮音構成部100の他端に接続された接続管90とを備え、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、接続管90の他端開放口91と空気取込孔51とが互いに繋がれた遮音ダクト10を用いてもよい。即ち、遮音ダクト10は、遮音構成部100の一端開放口95と接続管99の他端開放口97とが互いに繋がれ、接続管99の一端開放口98と空気供給孔32とが互いに繋がれ、遮音構成部100の他端開放口96と接続管90の一端開放口92とが互いに繋がれ、接続管90の他端開放口91と空気取込孔51とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋としてのトイレ室5の室内と特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路65を形成する。図19では、遮音ダクト10でトイレ室5の室内と廊下6の空間とを繋いだ例を図示した。
最良の形態10によれば、最良の形態9と同様な効果が得られる他、遮音ダクト10が特定の部屋以外に形成された空気取込孔51に繋がれたので、特定の部屋以外の例えば空調機を備えた居室7内の空調空気をトイレ室5の室内に供給できるという効果も得られる。尚、ここでの空気取込孔51は、隙間Sではなく、接続管90の他端開放口91にのみ連通する他端開放口91に対応した大きさの孔である。
図20に示すように、蛇行路67により形成された遮音経路65を備えた遮音構成部100を備えた金属製の遮音ダクト10を用いてもよい。即ち、遮音構成部100は、筐体68内に設けられた仕切り板69によって、一端開放口95と他端開放口96とに繋がる遮音経路65が、一端開放口95から他端開放口96に向かう方向に沿って蛇行するように形成された構成である。
最良の形態11によれば、さらに、遮音経路65の内面の面積を大きくできたので、この内面と衝突する音の低周波成分が多くなり、音の低周波成分の減衰効果が向上する。尚、筐体68の内面及び仕切り板69の表面にグラスウールやロックウールのような吸音材を設けることにより、音の高周波成分は吸音材に吸音されることによって減衰する。
床板13や天井板16にドリルで貫通孔をあけることにより空気取込孔51や空気供給孔32を形成してもよい。この場合、床1を施工した後において床板13にドリルで孔をあけることにより空気取込孔51や空気供給孔32を容易に形成できるので、施工が容易となる。また、空気取込孔51や空気供給孔32の形成場所を自由に決めることができる。
間仕切り壁を施工した後に床を施工する場合には、図21に示すように、床下空間13に位置する間仕切り壁22の下部に貫通孔61を形成することによって、空気取込孔51、床下空間35、貫通孔61、空気供給孔32からなる空気流通経路60を形成すればよい。この場合、床板13の端面13Aと間仕切り壁22と間を離した隙間Sにより、間仕切り壁22側にも間仕切り壁22に沿った空気取込孔51及び空気供給孔32を形成する。
図22に示すように、壁際の床板13を支持する際根太62と呼ばれる根太を用いた場合には、空気取込孔51及び空気供給孔32は、際根太62の位置する部分を避けて床板13に形成した貫通孔により形成すればよい。
13A 床板の端面、31 排気手段、31A 排気装置、32 空気供給孔、33 天井裏空間、35 床下空間、41 出入口、45 遮断手段、
51 空気取込孔、60 空気流通経路、65 遮音経路、66 蛇行路、
95 一端開放口、96 他端開放口、100 遮音構成部、102 内筒体、
103 外筒体、104 蓋体、111 空気層、115 前側有孔筒部、
116 後側有孔筒部、118 孔、120 吸音材部、121 吸音材収納部、
122 吸音材、S 隙間。
Claims (8)
- 特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と特定の部屋の外とに跨って貫通する空気供給孔と、特定の部屋の外に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口が特定の部屋の外に開放されたことによって、特定の部屋内と特定の部屋の外とを繋ぐ遮音経路を形成したことを特徴とする建物。
- 特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と床下空間とに跨って貫通する空気供給孔と、床下空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口が床下空間に開放されたことによって、特定の部屋内と床下空間とを繋ぐ遮音経路を形成したことを特徴とする建物。
- 特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と床下空間とに跨って貫通する空気供給孔と、特定の部屋以外の建物内と床下空間とに跨って貫通する空気取込孔と、床下空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口と空気取込孔とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋内と空気取込孔の形成された特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路を形成したことを特徴とする建物。
- 特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と天井裏空間とに跨って貫通する空気供給孔と、天井裏空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口が天井空間に開放されたことによって、特定の部屋内と天井裏空間とを繋ぐ遮音経路を形成したことを特徴とする建物。
- 特定の部屋と、特定の部屋内の空気を特定の部屋の外に排出するための排気手段と、特定の部屋への出入口を経由して隣り合う特定の部屋と特定の部屋以外の建物内部との間の空気の流通を遮断する遮断手段と、特定の部屋内と天井裏空間とに跨って貫通する空気供給孔と、特定の部屋以外の建物内と天井裏空間とに跨って貫通する空気取込孔と、天井裏空間に設置された遮音ダクトとを備え、遮音ダクトは、一端開放口と空気供給孔とが互いに繋がれ、他端開放口と空気取込孔とが互いに繋がれたことによって、特定の部屋と空気取込孔の形成された特定の部屋以外の建物内とを繋ぐ遮音経路を形成したことを特徴とする建物。
- 遮音ダクトは遮音構成部を備え、遮音構成部は、外筒体と、外筒体の内側に設けられた内筒体と、外筒体及び内筒体の筒の中心軸の延長する筒の前後の端部において外筒体の端部と内筒体の端部とを互いに繋いで外筒体の端部と内筒体の端部との間を密閉状態に塞ぐ塞体と、外筒体と内筒体と塞体とで囲まれた空気層とを備え、内筒体は、筒の内部と空気層とに跨って貫通する複数の孔を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の建物。
- 遮音ダクトは遮音構成部を備え、遮音構成部は、音を通過させる蛇行路を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の建物。
- 特定の部屋が、トイレ室であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の建物。
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