JP2008150524A - マイクロカプセル化物、マイクロカプセル化色材、その製造方法、インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物 - Google Patents
マイクロカプセル化物、マイクロカプセル化色材、その製造方法、インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008150524A JP2008150524A JP2006341459A JP2006341459A JP2008150524A JP 2008150524 A JP2008150524 A JP 2008150524A JP 2006341459 A JP2006341459 A JP 2006341459A JP 2006341459 A JP2006341459 A JP 2006341459A JP 2008150524 A JP2008150524 A JP 2008150524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- group
- color material
- microencapsulated
- ink composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
【解決手段】色材粒子の表面がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたマイクロカプセル化色材であって、前記ポリマーは、1)イオン性基を有するポリマーAと、2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位を有する。
【選択図】なし
Description
また、本発明は該インク組成物を用いたインクジェット記録方法及び該記録方法を用いた記録物に関するものである。
顔料微粒子をマイクロカプセル化したもの(例えば、特許文献8参照)や、両親媒性グラフトポリマーを用いて疎水性粉体をマイクロカプセル化する方法が提案されている(例えば、特許文献9参照)が、上記特許文献に記載されている手法では、マイクロカプセル化後の粒子径が大きくなりすぎるという問題があった。
(1)インク組成物用の色材として用いた場合、水性分散液中における分散安定性に優れる。
(2)インク組成物としたとき記録ヘッドからの吐出安定性に優れる。
(3)インク組成物としたとき画像の堅牢性に優れる記録物を得ることができる。
(4)インク組成物としたとき画像の印字濃度が高い記録物を得ることができる。
(5)インク組成物としたとき画像の耐擦性に優れる記録物を得ることができる。
(6)インク組成物としたとき記録媒体として普通紙を使用する場合においても、画像が滲みにくく、また画像の発色性が高い記録物を得ることができる。
i)芯物質として無機物でも有機物でも使用できる。
ii)シェル層(芯物質の被覆層)の厚みを自由に設計できる。
iii)環境に対して優しい。
iv)芯物質とシェル物質とでその機能を分離することができる。
v)毒性などのある芯物質のカプセル化によって低毒化又は無害化が可能である。
vi)粒子径を有する粉体を製造することができる。
1)イオン性基を有するポリマーAと、
2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、
3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位と
を有することを特徴とする(請求項1)。
(1)水性媒体中において、イオン性基を有するポリマーAを色材粒子表面に吸着させる第1の工程
(2)表面に前記ポリマーAが吸着された色材粒子の水性分散液に、前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBを加えて混合する第2の工程
(3)該水性分散液に、親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上と、重合開始剤とを混合して重合する第3の工程
を含むことを特徴とする(請求項7)。
1)イオン性基を有するポリマーAと、
2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、
3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた少なくとも1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位と
を有することを特徴とする(請求項14)。
さらにまた、本発明のマイクロカプセル化物質によれば、芯物質とシェル物質とでその機能を分離することができる上に、均一な表面化状態及び粒子径を有する粉体を製造することができる等の効果を奏する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に特定はされない。
1)イオン性基を有するポリマーAと、
2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、
3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位と
を有する。
(1)水性媒体中において、イオン性基を有するポリマーAを色材粒子表面に吸着させる第1の工程
(2)表面に前記ポリマーAが吸着された色材粒子の水性分散液に、前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBを加えて混合する第2の工程
(3)該水性分散液に、親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上と、重合開始剤とを混合して重合する第3の工程
を含む本発明のマイクロカプセル化色材の製造方法によって、好適に製造することができる。
本発明のマイクロカプセル化色材の芯物質となる色材としては、水不溶性もしくは水非分散性のものでも、水溶性もしくは水分散性のものでも使用可能である。水不溶性もしくは水非分散性の色材粒子としては、水非分散性顔料や水不溶性染料が挙げられ、水溶性もしくは水分散性の色材粒子としては、水溶性染料や水分散性顔料が挙げられる。これらの中でも発色性、耐候性の観点から顔料が好ましく、その中でも前処理を必要としない水非分散性顔料が特に好ましく、水非分散性顔料としては、粒子表面へのポリマーの吸着効率を高めるため、表面の水性官能基ができるだけ少ないものがさらに好ましい。
以下に、本発明に好適な色材粒子の具体例を挙げるが、本発明に係る色材粒子は何ら以下のものに限定されるものではない。
無機顔料としては、ファーネスブラック、ランブブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.l.ピグメントブラック7)類、酸化鉄顔料等を挙げることができる。
有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及びキレートアゾ顔料などを含む。)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、又はキノフラノン顔料などを含む。)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート又は酸性染料型キレートなどを含む。)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを挙げることができる。これらは、ブラック顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、及びイエロー顔料を含む。さらに所望により、その他の色の顔料を本発明に用いることもできる。
ブラック用として用いられる無機顔料のカーボンブラックとしては、例えば、三菱化学社製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、及びNo2200B等(以上、商品名);コロンビア社製のRaven5750、Raven5250、Raven5000、Raven3500、Raven1255、及びRaven700等(以上、商品名);キャボット社製のRegal 400R、Regal 330R、Regal 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、及びMonarch 1400等(以上、商品名);あるいは、デグッサ社製のColor Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、PrintexV、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、及びSpecial Black 4等(以上、商品名)を挙げることができる。
また、ブラック用の有機顔料としては、アニリンブラック(C.l.ピグメントブラック1)等の黒色有機顔料を用いることもできる。
水分散性顔料とは、粒子表面に親水性基を有しているものであり、特に製造手法は問わないが、顔料粒子の表面を親水性基付与剤によって処理することにより、好適に作製できる。
親水性基を表面に有する顔料粒子を構成する顔料としては、親水性基付与剤に溶解しない顔料であれば特に限定されず、上記水非分散性顔料で挙げられた顔料が使用できる。
親水性基付与剤としては、特に限定されるものではないが、硫酸、発煙硫酸、三酸化硫黄、スルホン化ピリジン塩または、スルファミン酸等のスルホン化剤や、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カリウム等のカルボキシル化剤、ジアゾニウム塩等のカチオン化剤等が挙げられる。
水不溶性染料としては、特に限定されないが、例えば油溶性染料、分散染料、水不溶性含金属染料、バット染料、その他ホトクロミック色素、樹脂着色剤等が挙げられる。これらの中では、発色性が良好な油溶性染料や分散染料が好ましい。
水溶性染料としては、特に限定されないが、例えば酸性染料、直接染料、塩基性染料、水溶性含金属染料、反応染料等が挙げられる。これらの中では、発色性が良好な酸性染料、直接染料、塩基性染料が好ましい。
本発明のマイクロカプセル化色材を製造する際には、まず、上述のような色材粒子の表面に、イオン性基を有するポリマーAを吸着させる処理を施す(第1の工程)。
ここで、色材粒子として非水溶性染料もしくは水非分散性顔料を用いる場合、この色材粒子の表面に吸着させるポリマーAとしては、該ポリマーA中にアニオン性又はカチオン性のいずれかのイオン性基を有し、かつ疎水性基を有するものを使用することが好ましい。
また、一般的にインクジェット用インクは、装置の保守のため、中性から弱アルカリのものが使用されており、色材の最外殻のイオン性基はアニオン性基であることが好ましい。従って、特に限定されるものでないが、本発明のマイクロカプセル化色材におけるポリマーAが有するイオン性基は、カチオン性基であることが、カプセル形成時に最外殻の電荷をアニオン性基に反転させやすいことからより好ましい。
イオン性基及び疎水基を有するポリマーAの具体例としては、以下のものを挙げることができる。
イオン性基及び疎水性基をともに含むポリマーAとしては、イオン性基と疎水性基を有するものであれば良く、その他は限定されない。例えば、合成ポリマーまたは多糖類等の天然高分子でもよく、またそれらの誘導体や変性体であってもよい。
本発明で用いられるポリマーAの例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ジブロックコポリマー、トリブロック以上のマルチブロックコポリマー、グラジエントコポリマー、グラフトコポリマー、スターコポリマー等が挙げられる。
また、ポリマーAは、イオン性基及び疎水性基をともに含んでいれば、親水性のノニオン性基を含んでいても良い。
疎水性のモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類;スチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−t−ブトキシスチレン、m−t−ブトキシスチレン、p−t−ブトキシスチレン、o−クロロメチルスチレン、m−クロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチレン等のスチレン類;N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセ卜ンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、ジアセ卜ンメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸エステル、イタコン酸エステル等のジカルボン酸エステル誘導体;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙げることができる。これらのモノマーは、1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
アニオン性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸系モノマー;ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミドエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミドエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−アクリロイルオキシブタンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−メタクリロイルオキシブタンスルホン酸等のスルホン酸系モノマー;ビニルホスホン酸、メタアクリロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート等のリン酸系モノマー;およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属塩またはアンモニウム塩等を挙げることができる。これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
カチオン性モノマーとしては、例えばジメチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジエチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−n−プロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジイソプロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−n−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−sec−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジイソブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジメチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジエチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−n−プロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジイソプロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−n−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−sec−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジイソブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、2−エチル−5−ビニルピリジン、N,N−ジメチルアミノスチレン、 N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、あるいはこれらのハロゲン化水素、硫酸、硝酸、有機酸等による中和塩、ハロゲン化アルキル、ベンジルハライド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等による四級化物等が挙げられる。これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
本発明においては、第2の工程として、前記ポリマーAが吸着した色材粒子の水性分散液に、前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基有するポリマーBを加えて、混合する処理を施す。前記ポリマーAが吸着した色材粒子の水性分散液に加えるポリマーBとしては、例えば、該ポリマー中に前記ポリマーAが有する電荷とは反対の電荷のイオン性基を有する下記のものを使用することができる。
本発明で用いられるポリマーBの例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ジブロックコポリマー、トリブロック以上のマルチブロックコポリマー、グラジエントコポリマー、グラフトコポリマー、スターコポリマー等が挙げられる。
また、ポリマーBは、イオン性基を含んでいれば良く、更に疎水性基や親水性のノニオン性基を含んでいても良い。
アニオン性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸系モノマー;ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミドエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミドエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−アクリロイルオキシブタンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−メタクリロイルオキシブタンスルホン酸等のスルホン酸系モノマー;ビニルホスホン酸、メタアクリロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート等のリン酸系モノマー;およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属塩またはアンモニウム塩等を挙げることができる。これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
カチオン性モノマーとしては、例えばジメチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジエチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−n−プロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジイソプロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−n−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジ−sec−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジイソブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリレート又はメタクリレート、ジメチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジエチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−n−プロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジイソプロピルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−n−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジ−sec−ブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ジイソブチルアミノ(メチル、エチル、プロピル又はブチル)アクリルアミド又はメタクリルアミド、ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、2−エチル−5−ビニルピリジン、N,N−ジメチルアミノスチレン、N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、あるいはこれらのハロゲン化水素、硫酸、硝酸、有機酸等による中和塩、ハロゲン化アルキル、ベンジルハライド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等による四級化物等が挙げられる。これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
疎水性のモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類;スチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−t−ブトキシスチレン、m−t−ブトキシスチレン、p−t−ブトキシスチレン、o−クロロメチルスチレン、m−クロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチレン等のスチレン類;N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセ卜ンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、ジアセ卜ンメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸エステル、イタコン酸エステル等のジカルボン酸エステル誘導体;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙げることができる。これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
水溶性のノニオン性モノマーとしては、水酸基を有するモノマーとして、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート等が挙げられる。
また、アミド基を有するモノマーとして、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、アクリル酸アミノエチルアミド、アクリル酸メチルアミノエチルアミド、アクリル酸メチルアミノブロピルアミド、アクリル酸エチルアミノエチルアミド、アクリル酸エチルアミノプロピルアミド、アクリル酸アミノプロピルアミド、メタクリル酸アミノエチルアミド、メタクリル酸メチルアミノエチルアミド、メタクリル酸メチルアミノプロピルアミド、メタクリル酸エチルアミノエチルアミド、メタクリル酸エチルアミノプロピルアミド、メタクリル酸アミノプロピルアミド、ビニルピロリドン等が挙げられる。
これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
本発明のマイクロカプセル化色材の製造においては、上述のようにして表面に前記ポリマーAを吸着させてなる色材粒子の水分散液中に、ポリマーBを加えて混合した後(第2の工程)、この分散液中に親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上(以下「モノマー成分C」と称す場合がある。)及び重合開始剤を添加して該水分散液を混合することによってミセル化する(第3の工程)。
<親水性モノマー>
アニオン性基を有する親水性モノマーの好ましい具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸系モノマー;ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミドエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミドエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−アクリロイルオキシブタンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロパンスルホン酸、4−メタクリロイルオキシブタンスルホン酸等のスルホン酸系モノマー;ビニルホスホン酸、メタアクリロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート等のリン酸系モノマー;およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属塩またはアンモニウム塩等を挙げることができる。
疎水性モノマーの好ましい具体例としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類;スチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−t−ブトキシスチレン、m−t−ブトキシスチレン、p−t−ブトキシスチレン、o−クロロメチルスチレン、m−クロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチレン等のスチレン類;N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセ卜ンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、ジアセ卜ンメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸エステル、イタコン酸エステル等のジカルボン酸エステル誘導体;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙げることができる。
ここで用いるその他の重合性モノマーとしては、例えば以下に例示するような架橋性モノマーを挙げることができる。架橋性モノマーを共重合させてマイクロカプセル化色材の壁材を形成することにより、壁材の耐溶剤性を高めることができる。壁材の耐溶剤性を高めることにより、マイクロカプセル化色材の壁材を構成するポリマーとの親和性が高い溶剤を含む水性インク組成物においても、マイクロカプセル化色材粒子の分散安定性を優れたものにすることができる。
本発明において用いる架橋性モノマーとしては、ビニル基,アリル基,アクリロイル基,メタクリロイル基,プロペニル基,ビニリデン基,及びビニレン基から選ばれる1種以上の不飽和炭化水素基を2個以上有する化合物が挙げられ、例えば、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、アリルアクリレート、ビス(アクリロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(アクリロキシネオペンチルグリコール)アジペート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシエトキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシエトキシ・ポリエトキシ)フェニル〕プロパン、ヒドロキシビバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テトラブロモピスフェノールAジアクリレート、トリグリセロールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、プロビレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシポリエトキシ)フェニル〕プロパン、テトラブロモビスフェノールAジメタクリレート、ジシクロペンタニルジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタメタクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、トリグリセーロールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、アリルメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、及びジエチレングリコールビスアリルカーボネート等が挙げられる。
第3の工程において、本発明のマイクロカプセル化色材の壁材の主成分であるポリマーを合成するために用いるモノマー成分Cとして、本発明の効果を損なわない範囲で、さらに下記一般式(7)で表されるモノマーを用いることができる。
本発明のマイクロカプセル化色材を製造する前記第3の工程に使用し得る重合性界面活性剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン性重合性界面活性剤、アニオン性重合性界面活性剤、ノニオン性重合性界面活性剤が使用可能であり、例として下記のような重合性界面活性剤が挙げられる。
本発明で用いるカチオン性重合性界面活性剤は、イオン性基としてのカチオン性基、疎水性基、及び重合性基を有する化合物である。
カチオン性重合性界面活性剤のカチオン性基としては、一級アンモニウムカチオン、二級アンモニウムカチオン、三級アンモニウムカチオン、及び第四級アンモニウムカチオンなる群から選択されたカチオン性基が好ましい。一級アンモニウムカチオンとしてはモノアルキルアンモニウムカチオン(RNH3 +)等を、二級アンモニウムカチオンとしてはジアルキルアンモニウムカチオン(R2NH2 +)等を、三級アンモニウムカチオンとしてはトリアルキルアンモニウムカチオン(R3NH+)等を、第四級アンモニウムカチオンとしては(R4N+)等を挙げることができる。ここで、Rは、疎水性基及び重合性基であり、以下に示すものを挙げることができる。前記カチオン性基の対アニオンとしては、Cl−、Br−、及びI−等を挙げることができる。
前記Rの重合性基としては、不飽和炭化水素基が好ましく、具体的には、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基及びビニレン基からなる群から選択された基であることが好ましい。この中でも特にアクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基がより好ましい。
以上例示したカチオン性重合性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。また、ノニオン性重合性界面活性剤と併用して用いることもできる。
本発明で用いるアニオン性重合性界面活性剤は、イオン性基としてのアニオン性基、疎水性基、及び重合性基を有する化合物である。
本発明に用いるアニオン性重合性界面活性剤の具体例としては、特公昭49−46291号公報、特公平1−24142号公報、又は特開昭62−104802号公報に記載されているようなアニオン性のアリル誘導体、特開昭62−221431号公報に記載されているようなアニオン性のプロペニル誘導体、特開昭62−34947号公報又は特開昭55−11525号公報に記載されているようなアニオン性のアクリル酸誘導体、特公昭46−34898号公報又は特開昭51−30284号公報に記載されているようなアニオン性のイタコン酸誘導体、特開昭62−11534号公報に記載されているような、構造中にラジカル重合性不飽和カルボン酸基及び硫酸エステル基を有するアニオン性の化合物などを挙げることができる。
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、xは2〜20の整数であり、Xは式−SO3M1で表される基であり、M1はアルカリ金属、アンモニウム基、又はアルカノールアミン残基である。)
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、yは2〜20の整数であり、Yは式−SO3M2で表される基であり、M2はアルカリ金属、アンモニウム基、又はアルカノールアミン残基である。)
で表される化合物が好ましい。
なお、旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−10Nは、前記一般式(3)において、M1=NH4、R31=C9H19、x=10の化合物である。旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−20Nは、前記一般式(3)において、M1=NH4、R31=C9H19、x=20の化合物である。
本発明で用いるノニオン性重合性界面活性剤は、水溶性基としてのノニオン性基、疎水性基、及び重合性基を有する化合物である。
本発明に用いるノニオン性重合性界面活性剤の具体例としては、特開昭62−104802号公報に記載されているようなノニオン性のアリル誘導体、特開昭62−100502号公報に記載されているようなノニオン性のプロペニル誘導体、特開昭56−28208号公報に記載されているようなノニオン性のアクリル酸誘導体、特公昭59−12681号公報に記載されているようなノニオン性のイタコン酸誘導体、特開昭59−74102号公報に記載されているようなノニオン性のマレイン酸誘導体などを挙げることができる。
本発明のマイクロカプセル化色材のマイクロカプセル化壁材を構成するポリマーの一部は、上述したように、少なくとも1種類のモノマー成分Cを重合して得られる。この重合反応は公知の重合開始剤を用いて行うことができる。即ち、表面にポリマーAを吸着させてなる色材粒子の水分散液中に、ポリマーBを加えて混合し、次いで、この分散液中に少なくとも1種類のモノマー成分C及び重合開始剤を混合して重合させることによって色材粒子の表面を有機物の重合体で被覆する(第3の工程)。
この重合開始剤としては、特にラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。重合開始剤としては、水溶性の重合開始剤でも油溶性の重合開始剤でも使用することができる。
モノマー成分Cとして、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤のみから選ばれる少なくとも1種類のモノマー成分を使用する場合は、モノマー中に均一に重合開始剤を導入可能であることから、油溶性重合開始剤を使用することがより好ましい。
水溶性の重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩二水和物、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(3,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン]二塩酸塩等のアゾ化合物系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の酸化剤単独、又はこれらの酸化剤と亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、硫酸第1鉄、硝酸第1鉄、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、チオ尿素等の水溶性還元剤と組み合わせたレドックス系開始剤が挙げられる。
油溶性の重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビスシクロヘキサン1−カーボニトリル、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)及び2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物系開始剤;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、3,5,5−トリメチルヘキサノニルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、プロピオニトリルパーオキサイド、サクシニックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、パラクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシマレイックアシッド、t−ブチルパーオキシラウレート、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジイソブチルジパーオキシフタレート、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジt−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、パラメンタンヒドロパーオキサイド、ピナンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド及びクメンパーオキサイド等のパーオキサイド重合開始剤;さらにヒドロペルオキサイド(tret−ブチルヒドロキシペルオキサイド、クメンヒドロキシペルオキサイド等)、過酸化ジアルキル(過酸化ラウロイル等)及び過酸化ジアシル(過酸化ベンゾイル等)等の油溶性過酸化物と、第三アミン(トリエチルアミン、トリブチルアミン等)、ナフテン酸塩、メルカプタン(メルカプトエタノール、ラウリルメルカプタン等)、有機金属化合物(トリエチルアルミニウム、トリエチルホウ素及びジエチル亜鉛等)等の油溶性還元剤とを併用する油溶性レドックス重合開始剤;が挙げられる。
このような手順により、カチオン性基及び疎水性基を有するポリマーA、及び、アニオン性基を有するポリマーBと、親水性モノマー、疎水性モノマー、アニオン性重合性界面活性剤、ノニオン性重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上のモノマー成分Cから誘導された繰り返し構造単位とを有するポリマーで被覆されたマイクロカプセル化顔料を好適に製造できる。
前記第1の工程において、色材粒子の表面に吸着させる前記ポリマーAの量は、色材粒子に対しておよそ1〜500重量%の範囲の量とするのが好ましく、より好ましくは10〜200重量%である。ポリマーA量が少なすぎると水性媒体中で色材が分散不安定になり凝集を起こしてしまう。また、ポリマーAの親−疎水バランスや、色材粒子の総表面積、疎水性基と色材粒子表面との親和性等により、色材に対するポリマーAの吸着量には限界があり、ポリマーA量が多すぎると、色材に吸着していない遊離ポリマーA量が増え、分散液の増粘、分散不安定化を引き起こすため好ましくない。
なお、第1の工程において、水性媒体中の色材粒子濃度は、過度に高濃度であると粘度上昇が著しく分散困難となり、低濃度では分散効率が極端に低下するため、1〜30重量%程度であることが好ましい。
なお、分散時における発熱により、分散液が増粘したり、発泡したりするなど望ましくない現象がおこる場合は、冷却しながら分散処理をすることが望ましい。
なお、添加されるポリマー量は、一般的にポリマー中の全てのイオン性基が解離しているわけではないので、上述の如く、実際に解離しているイオン性基総量で規定するのが好ましい。
前記ポリマーAがカチオン性基を有する場合、上記の工程により、顔料粒子表面に吸着したカチオン性基を有するポリマーAのカチオン性基にアニオン性基を有するポリマーBが静電的に吸着し、ここに疎水性モノマーを添加した場合はさらにその外側に疎水性モノマーが局在し、さらにその外側にアニオン性基を有するポリマーBと、モノマー成分Cとしてのアニオン性モノマー、ノニオン性モノマー、アニオン性重合性界面活性剤及びノニオン性重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上が、その親水基(アニオン性基又はノニオン性基)を水相側に向けて配向してアドミセル(admicell)が形成されると推定される。なお、前記ポリマーAとして、アニオン性基を有するポリマーを使用する場合は、カチオン性基を有するポリマーBと、モノマー成分Cとしてカチオン性モノマー、カチオン性重合性界面活性剤及びノニオン性重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上を使用するのが好ましい。
また、重合開始剤の使用量は用いる重合開始剤の種類及び重合性モノマーの種類によって異なるが、通常、重合性モノマーに対して0.0001〜20モル%、好ましくは0.001〜5モル%である。
マイクロカプセル化色材の粒子径は、市販のレーザードップラー方式粒度分布測定機を使用して測定することができる。また、本発明のマイクロカプセル化色材の粒子径は、重合反応開始前に超音波を所定の照射条件(照射エネルギーの違いが主であり、例えば周波数及び照射時間によって制御できる)で反応混合液に照射すること、重合反応中に反応混合物に超音波を照射するか否かの違い、及び重合反応中に反応混合物に超音波を照射する場合はその照射条件の制御等によって所望する粒子径に制御することができる。
次に本発明のマイクロカプセル化色材を用いたインク組成物について説明する。
本発明のインク組成物は水性インク組成物であり、水性媒体中に前記本発明のマイクロカプセル化色材が分散されて含まれるものである。インク組成物中のマイクロカプセル化色材の含有量はインク組成物の全重量に対して1〜30重量%であることが好ましく、3〜20重量%であることがさらに好ましい。特に高い印刷濃度と高発色性を得るためには、マイクロカプセル化色材の含有量が3〜15重量%であることが好ましい。
本発明に用いる高沸点水溶性有機溶媒は、沸点が200℃以上であることがさらに好ましい。
これらの高沸点水溶性有機溶媒の1種又は2種以上を本発明のインク組成物に用いることができる。
これらの極性溶媒の含有量は、インク組成物の全重量に対して、好ましくは0.1〜20重量%であり、より好ましくは1〜10重量%である。
また、特に、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール等の1,2−アルキルジオールをインク組成物に用いた場合、印刷後のインク組成物の乾燥性が良好になり、かつ、画像の滲みを少なくすることができる。
[1] 表面にイオン性基を有し、体積平均粒子径が10〜200nmであるポリマー微粒子。
[2] 表面に本発明のマイクロカプセル化色材表面のイオン性基と同種のイオン性基を有し、体積平均粒子径が10〜200nmであるポリマー微粒子。
また、ポリマー微粒子を乳化重合する際に用いる重合開始剤、界面活性剤、分子量調整剤、及び中和剤等も前記公知の方法に準じて用いることができる。
これらの中でも、水酸化アルカリ化合物又はアミンアルコールをインク組成物に添加すると、アニオン性基を有する顔料粒子のインク中での分散安定性を向上させることができる。
また、インクジェット記録ヘッドのノズルが乾燥することを防止する目的で、尿素、チオ尿素、及びエチレン尿素等なる群から選ばれる少なくとも1種を本発明のインク組成物に添加することもできる。
(1)本発明のマイクロカプセル化色材
(2)ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、および炭素数4〜10の1,2−アルキルジオールからなる群から選択される1種以上の化合物(浸透剤)
(3)アセチレングリコール系界面活性剤及び/又はアセチレンアルコール系界面活性剤
(4)グリセリン
(5)水
インク組成物中の1,2−アルキルジオールの量が15重量%を超えると、インク組成物の粘度が増加する傾向があるため好ましくない。
1,2−アルキルジオールとしては、具体的には1,2−ペンタンジオール又は1,2−ヘキサンジオールを用いるのが好ましく、いずれか一方を単独で用いることも、両者を併用することもできる。1,2−ペンタンジオールは、インク組成物の全重量に対して3〜15重量%の範囲で添加するのが好ましい。インク組成物に1,2−ペンタンジオールを3重量%以上添加することにより、良好な浸透性を有するインク組成物が得られる。1,2−ヘキサンジオールは、インク組成物の全重量に対して0.5〜10重量%の範囲で添加するのが好ましく、この範囲において良好な浸透性を有するインク組成物が得られる。
また、インク組成物中の(1)本発明のマイクロカプセル化色材の含有量は、0.1〜30重量%、特に1〜20重量%であることが好ましく、(4)グリセリンの含有量は1〜30重量%、特に5〜25重量%であることが好ましい。
以上、本発明について説明したが、本発明のマイクロカプセル化色材を用いて調製した本発明のインク組成物と、従来公知の色材を用いて調製したインク組成物との間には以下のような違いがある。
次に本発明のマイクロカプセル化物について説明する。
本発明のマイクロカプセル化物は、芯物質として色材粒子の代わりに医薬品原体、無機化合物、金属粉、セラミックス、有機化合物、ポリマーを用いる以外は上述した本発明のマイクロカプセル化色材と同様にして製造することができる。
そして、上述のようにして製造された本発明のマイクロカプセル化物は、芯物質を医薬品原体とすると該医薬品原体のカプセル化物は遅効性医薬品とすることができ、芯物質を無機化合物とするカプセル化物は無機有機ハイブリッド(複合)粒子としてそれぞれ有用である。また、ポリマー粒子のマイクロカプセル化物は複合ポリマー粒子として有用であり、異なる物性をもつポリマーを芯物質として用いることにより、これらのハイブリッド化が可能であり、さらにまた、液状物を芯物質としてこれをカプセル化することにより液状物の粉体化が可能となる。
窒素置換されたコンデンサー、窒素導入管、撹拌機および温度計付きのセパラブルフラスコに、触媒として2,2’−アゾビスイゾブチロニトリル13.9gを仕込み、更に、溶媒として「ソルミックスA−11」(エタノール/メタノール/イソプロピルアルコール=85.5/13.4/1.1の混合溶媒、日本アルコール販売社製)2200.0g、蒸留水330.0g、モノマーとしてスチレン415.0g、「アクリエステルDMC」(2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドの80%水溶液、三菱レイヨン株式会社製)442.0gを、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン35.1gを、それぞれ上記のフラスコ内に仕込んだ。このセパラブルフラスコをオイルバスに浸し、バス温度を室温から78℃まで1時間かけて上昇させ、78℃で10時間重合を行った。
ブラック顔料(三菱化学(株):カーボンブラック#960)28.0g、合成例1で得られたカチオンコポリマーIの水溶液(固形分20.57重量%)81.7g、及び蒸留水170.0gを混合し、0.5mmφのジルコニアビーズをメディアとして自作のビーズミルを用いて25℃で4時間分散し、ビーズを除いた後、顔料濃度8重量%に調整して分散液Iを得た。
この分散液Iを500mLのトールビーカーに入れ、ビーカーを氷水中に漬け、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株);US−600T;使用チップ36mmφ)で40分間分散し、顔料分散液IIを得た。
この分散液IIに対して蒸留水を加えて2倍に希釈した後に、限外濾過により遊離ポリマーを除去した後、濃縮して顔料濃度が8重量%の分散液αを得た。
蒸留水で10倍に希釈した分散液α10.0gにイオン強度調整剤(Thermo Electron Corporation:Cat.No.940011)0.20gを混合した液を調製し、イオン計(Thermo Orion Corporation:モデル290Aplus)に塩素複合電極(Thermo Electron Corporation:モデル9617)を装着して塩素イオン濃度の測定を行った。
得られた塩素イオン濃度は、0.044mol/Lであった。
内部を窒素置換されたコンデンサー、窒素導入管、撹拌機および温度計付きのフラスコに、触媒として2,2’−アソビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)30gを仕込み、溶媒としてテトラヒドロフラン3500.0g、モノマーとしてアクリル酸600.0g、n−ブチルアクリレート600.0g、スチレン400.0gを、それぞれ上記のフラスコ内に仕込んだ。このフラスコをオイルバスに浸し、バス温度を室温から70℃まで1時間かけて上昇させ、70℃で8時間、重合反応を行った。
このランダムコポリマーIの構造は、重水を溶媒とした1H−NMRにより確認した。1H−NMRにより求められた、ランダムコポリマーIの中のアクリル酸ナトリウム単位、n−ブチルアクリレート単位、スチレン単位の組成比は、47:21:32(モル比)であった。
ランダムコポリマーI水溶液(13.6重量%)を蒸留水で10倍に希釈した液10.0gに、イオン強度調整剤(Thermo Orion Corporation:Cat.No.841111)1gを混合した液を調製し、イオン計(Thermo Orion Corporation:モデル290Aplus)にナトリウム複合電極(Thermo Orion Corporation:モデル8611BN ROSS(登録商標))を装着してナトリウムイオン濃度の測定を行った。
得られたナトリウムイオン濃度の値は、0.49mol/Lであった。
合成例2で得られたランダムコポリマーIの水溶液(13.6重量%)276.3gを蒸留水181.6gで希釈した水溶液を、分散液α300.0gに蒸留水266.7gを加え希釈した分散液にスターラー攪拌しながら滴下し、30分間超音波洗浄器(BRANSONIC社製「5510J−DTH」)で超音波照射した後、さらに10分間スターラー攪拌を行い、分散液A’を得た。
スチレンモノマー16.9g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.18g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.90gを混合して均一溶液となし、該溶液8.7gを、反応性界面活性剤アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩)に蒸留水を加え不揮発分4.5重量%に希釈した液88.8gに滴下し、10分間スターラー攪拌した。これを、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、10分間処理することによりエマルションを作製した。
カーボンブラックとして、#960(三菱化学(株))の代わりに#47(三菱化学(株))を用いた以外は、製造例1と同様にして、分散液βを得た。
分散液αと同様な手法で塩素イオン濃度の測定を行った結果、0.037mol/Lという値を得た。
スチレンモノマー14.1g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.15g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.75gを混合して均一溶液となし、該溶液4.5gを、反応性界面活性剤アクアロンHS−10(第一工業製薬(株))に蒸留水を加え7.4重量%に希釈した液45.8gに滴下し、10分間スターラー攪拌した。これを、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、10分間処理することによりエマルションを作製した。
トリフロロエチルメタクリレート(ライトエステルM−3F(共栄社化学(株))9.4g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.10g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.50gを混合して均一溶液となし、該溶液4.5gを、合成例2で得られたランダムコポリマーIの水溶液(13.6重量%)33.2gを蒸留水12.5gで希釈した水溶液に滴下し、10分間スターラー攪拌した。これを、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、10分間処理することによりエマルションを作製した。
得られた分散液を、攪拌機、冷却器、温度計を備えた内容積200mLの4つ口フラスコに移し、250rpmで攪拌しながら、窒素気流下60℃にて6時間重合させた。重合終了後、限外濾過により水相中の遊離のランダムコポリマー、余分なイオン等を除去し、更に濃縮した後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、顔料濃度が8重量%の分散液Dを得た。
窒素置換されたコンデンサー、窒素導入管、撹拌機および温度計付きのフラスコに、触媒として2,2’−アソビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5.5gを仕込み、更に、溶媒としてテトラヒドロフラン547.0g、モノマーとしてアクリル酸156.0g、2−エチルヘキシルアクリレート244.0gを上記のフラスコ内に仕込んだ。このフラスコをオイルバスに浸し、バス温度を室温から70℃まで1時間かけて上昇させ、70℃で8時間重合を行った。
スチレンモノマー9.4g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.10g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.50gを混合して均一溶液となし、該溶液4.4gを、合成例3で得られたランダムコポリマーIIの水溶液(18.8重量%)24.1gを蒸留水21.7gで希釈した水溶液に滴下し、10分間スターラー攪拌した。これを、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、10分間処理することによりエマルションを作製した。
トリフロロエチルメタクリレート(ライトエステルM−3F(共栄社化学株))9.4g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.10g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.50gを混合して均一溶液となし、該溶液4.5gを、合成例3で得られたランダムコポリマーII水溶液(18.8重量%)24.1gを蒸留水21.7gで希釈した水溶液に滴下し、10分間スターラー攪拌した。これを、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、10分間処理することによりエマルションを作製した。
合成例3で得られたランダムコポリマーIIの水溶液(18.8重量%)23.6gに蒸留水9.0gを加えて希釈した水溶液を、分散液α80.0gにスターラー攪拌しながら滴下し、30分間超音波洗浄器(BRANSONIC社製「5510J−DTH」)で超音波照射した。さらにスターラー攪拌しながら、先のエマルション47.3gを滴下し、再度30分間超音波洗浄器で処理した。
得られた分散液を、攪拌機、冷却器、温度計を備えた内容積200mLの4つ口フラスコに移し、250rpmで攪拌しながら、窒素気流下60℃にて6時間重合させた。重合終了後、限外濾過により水相中の遊離のランダムコポリマー、余分なイオン等を除去し、更に濃縮した後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、顔料濃度が8重量%の分散液Fを得た。
モノマーとしてトリフロロエチルメタクリレートの代わりに、オクタフルオロペンチルアクリレートを用いた以外は製造例8と同様にして、分散液Gを得た。
(インク組成物の調製)
以下の処方により、インク組成物を調製した。
分散液A :7.50g
蒸留水 :3.82g
グリセリン :2.10g
トリエチレングリコールモノブチルエーテル :0.15g
1,2−ヘキサンジオール :0.45g
2−ピロリドン :0.38g
トリエチレングリコール :0.30g
トリイソパノールアミン :0.15g
オルフィンE1010(エアプロダクツ社製界面活性剤) :0.15g
なお、プリンターとして、インクジェット記録方式プリンタ(セイコーエプソン社製「EM−930C」)を用い、印字用紙として市販の普通紙(XEROX社製「4024」)と光沢紙(セイコーエプソン社製光沢紙「KA420PSK」)を用いた。
平均粒径の測定は、インク組成物を蒸留水で10000倍に希釈し、大塚電子(株)「FPAR−1000」に希薄系プローブを装着して測定し、平均粒径の値はCumulant法により算出した。また、分散液Aについても同様の測定を実施した。
粘度測定はインク組成物をレオメーター(REOLOGICA AB Insturuments;VAR−100;コーン1°/55φ)を使用して測定を行い、剪断速度100/秒の時の値を読み取った。
インク組成物を70℃で15時間保持した後の平均粒径を上記(a)と同様の方法で測定した。平均粒径の増大が小さいほど安定である。
固形分測定は水分計(ザルトリウス株式会社:MA45)を使用し、分散液Aを180℃で90分間乾燥させた時の残留率を固形分の値とし、顔料(カーボンブラック:CB)とポリマーとの重量割合(CB/ポリマー比)を算出した。
インク組成物を、セイコーエプソン(株)EM−930Cプリンターで、カートリッジに充填した後に、普通紙モードで50枚印字を実施し、かすれ等がないか目視観察し、以下の指標で評価した。
○:かすれなし
△:印刷途中でかすれる
×:画像がきれいに印刷できない
インク組成物で印字した光沢紙(セイコーエプソン(株)「KA420PSK」)において、印字直後と1時間後の耐擦過性の試験を以下の指標により行った。
○:指でこすっても色落ちしない
△:指でこすると僅かに色落ちする
×:指でこすると剥げる
インク組成物で印字した普通紙(XEROX社製「4024」)を、1日間室温で乾燥させたものの光学濃度を測定した。光学濃度測定は、マクベス濃度計(Gretag−Macbeth AG:SpectroEye)を用いて行った。
インク組成物で印字した光沢紙(セイコーエプソン(株)社製「KA420PSK」)を、1日間室温で乾燥させたもののGlossを測定した。Gloss測定は、Haze−Glossメーター(BYK Gardner社製「Cat.No.4601」)を用いて行い、Gloss値は20°で測定した。
実施例1の分散液Aを分散液B〜Gにそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして実施例2〜7のインク組成物を得た。各分散液及び得られたインク組成物について、実施例1と同様にして前記(a)〜(h)の特性を評価した。その結果を表1に示す。
ブラック顔料(三菱化学(株):カーボンブラック#960)28.0g、合成例2で得られたランダムコポリマーIの水溶液(固形分13.6重量%)205.9g、蒸留水46.1gを混合し、0.5mmφのジルコニアビーズをメディアとして自作のビーズミルを用いて25℃で4時間分散し、ビーズを除いた後、顔料濃度8%に調整して分散液IIIを得た。
分散液IIIを500mLのトールビーカーに入れ、ビーカーを氷水中に漬け、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株);US−600T;使用チップ36mmφ)で60分間分散し、顔料分散液IVを得た。
分散液IVに対して蒸留水を加えて2倍に希釈した後に、限外濾過により遊離ポリマーを除去後、濃縮して顔料濃度が8重量%濃度の分散液γを得た。
実施例1の分散液Aを前記の分散液γに変更した以外は実施例1と同様にして比較例1のインク組成物を製造した。このインク組成物について、実施例1と同様にして前記(a)〜(h)の特性を評価した。その結果を表1に示す。
カーボンブラック(三菱化学(株):#960)28.0g、合成例3で得られたランダムコポリマーIIの水溶液(固形分18.8重量%)89.4g、蒸留水162.6gを混合し、0.5mmφのジルコニアビーズをメディアとして自作のビーズミルを用いて25℃で4時間分散し、ビーズを除いた後、顔料濃度8%に調整して分散液Vを得た。
分散液Vを500mLのトールビーカーに入れ、ビーカーを氷水中に漬け、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株);US−600T;使用チップ36mmφ)で60分間分散し、分散液δを得た。
実施例1の分散液Aを前記の分散液δに変更した以外は実施例1と同様にして比較例2のインク組成物を製造した。分散液δ及びこのインク組成物について、実施例1と同様にして前記(a)〜(h)の特性を評価した。その結果を表1に示す。
スチレンモノマー14.1g、架橋剤ライトエステルTMP(共栄社化学(株))0.15g、開始剤V−65(和光純薬工業(株))0.75gを混合して均一溶液となし、該溶液3.37gを製造例11で得られた分散液γ80.0gにスターラー攪拌しながら徐々に滴下し、滴下終了後30分間スターラー攪拌を続けた。これを、30分間超音波洗浄器(BRANSONIC社製「5510J−DTH」)で超音波照射した後、超音波分散機(SMT社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH−600」)にて、氷冷下、5分間処理し、さらに1時間スターラー攪拌を行った。攪拌機、冷却器、温度計を備えた内容積200mLの4つ口フラスコに移し、250rpmで攪拌しながら、窒素気流下60℃にて6時間重合させた。重合終了後、限外濾過により水相中の遊離のアニオン性ポリマーを除去し、更に濃縮した後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、顔料濃度が8重量%の分散液Hを得た。
実施例1の分散液Aを前記の分散液Hに変更した以外は実施例1と同様に実施して比較例3のインク組成物を製造した。分散液H及びこのインク組成物について、実施例1と同様にして前記(a)〜(h)の特性を評価した。その結果を表1に示す。
ブラック顔料(三菱化学(株):カーボンブラック#960)28.0g、界面活性剤ネオゲンS−20(第一工業製薬株式会社;有効成分(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩)20重量%)140.0g、蒸留水112.0gを混合し、0.5mmφのジルコニアビーズをメディアとして自作のビーズミルを用いて25℃で4時間分散し、ビーズを除いた後、顔料濃度8%に調整して分散液VIIを得た。
分散液VIIを500mLトールビーカーに入れ、ビーカーを氷水中に漬け、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株);US−600T;使用チップ36mmφ)で60分分散し顔料分散液VIIIを得た。
得られた分散液VIIIに対して蒸留水を加えて2倍に希釈した後に、限外濾過により遊離界面活性剤を除去し、更に濃縮した後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、顔料濃度が8重量%の分散液εを得た。
製造例13で得られた分散液ε37.5gに対して、蒸留水217.5gを加え希釈した後に、スチレンモノマー15gを加えた液を1Lのセパラブルフラスコに仕込み、窒素置換後、200rpmで1時間攪拌した後、内温70℃までゆっくりと昇温し、内温70℃に保持しながら、過硫酸カリウムを室温で1時間、200rpmで撹拌した後、重合開始剤としてKPSの0.3gを溶解した水溶液10.0gを添加し、次いでスチレンモノマー30.0gを6時間かけてゆっくりと滴下し、さらに2時間撹拌を継続して重合を行った。重合終了後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを8とした後、限外濾過によりポリマー微粒子を除去し、濃縮することにより、顔料濃度が8重量%の分散液Iを得た。
実施例1の分散液Aを前記の分散液Iに変更した以外は実施例1と同様に実施して比較例4のインク組成物を製造した。分散液I及びこのインク組成物について、実施例1と同様にして前記(a)〜(h)の特性を評価した。その結果を表1に示す。
Claims (14)
- 色材粒子の表面がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたマイクロカプセル化色材であって、前記ポリマーは、
1)イオン性基を有するポリマーAと、
2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、
3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位と
を有することを特徴とするマイクロカプセル化色材。 - 前記ポリマーAのイオン性基がカチオン性基であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロカプセル化色材。
- 前記色材粒子が水不溶性もしくは水非分散性であることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロカプセル化色材。
- 前記ポリマーAがさらに疎水性基を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマイクロカプセル化色材。
- 前記色材粒子が水溶性もしくは水分散性であることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロカプセル化色材。
- 前記色材粒子が顔料であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のマイクロカプセル化色材。
- (1)水性媒体中において、イオン性基を有するポリマーAを色材粒子表面に吸着させる第1の工程
(2)表面に前記ポリマーAが吸着された色材粒子の水性分散液に、前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBを加えて混合する第2の工程
(3)該水性分散液に、親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上と、重合開始剤とを混合して重合する第3の工程
を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のマイクロカプセル化色材の製造方法。 - 前記第2の工程において、前記水性分散液に添加されたポリマーB全体の解離したイオン性基数の総量が、色材粒子表面に吸着した前記ポリマーA全体の解離したイオン性基数総量より多いことを特徴とする請求項7に記載のマイクロカプセル化色材の製造方法。
- 前記第2の工程において、ポリマーBが重合性基を含むことを特徴とする請求項7または8に記載のマイクロカプセル化色材の製造方法。
- 前記第3の工程において、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上と、重合開始剤とを均一化した後、前記水性分散液に加えて乳化することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載のマイクロカプセル化色材の製造方法。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のマイクロカプセル化色材を含むことを特徴とするインク組成物。
- 請求項11に記載のインク組成物の液滴をインクジェットヘッドから吐出させ、前記液滴を記録媒体に付着させることを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項12に記載のインクジェット記録方法を用いた記録物。
- 芯物質の表面がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたマイクロカプセル化物であって、前記ポリマーは、
1)イオン性基を有するポリマーAと、
2)前記ポリマーAが有するイオン性基の電荷とは反対の電荷を有するイオン性基を有するポリマーBと、
3)親水性モノマー、疎水性モノマー及び重合性界面活性剤からなる群より選ばれた少なくとも1種又は2種以上から誘導された繰り返し構造単位と
を有することを特徴とするマイクロカプセル化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006341459A JP4697133B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | マイクロカプセル化色材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006341459A JP4697133B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | マイクロカプセル化色材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008150524A true JP2008150524A (ja) | 2008-07-03 |
JP4697133B2 JP4697133B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=39653048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006341459A Expired - Fee Related JP4697133B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | マイクロカプセル化色材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4697133B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009084430A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Fujifilm Corp | 加工顔料,顔料分散組成物,着色パターン形成方法、着色パターン、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示素子 |
JP2011042771A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクセット、及び画像形成方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57126857A (en) * | 1981-07-22 | 1982-08-06 | Shiseido Co Ltd | Surface treatment of pigment |
JP2005133012A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-26 | Seiko Epson Corp | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク |
JP2006122900A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Seiko Epson Corp | カプセル化物及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-12-19 JP JP2006341459A patent/JP4697133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57126857A (en) * | 1981-07-22 | 1982-08-06 | Shiseido Co Ltd | Surface treatment of pigment |
JP2005133012A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-26 | Seiko Epson Corp | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク |
JP2006122900A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Seiko Epson Corp | カプセル化物及びその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009084430A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Fujifilm Corp | 加工顔料,顔料分散組成物,着色パターン形成方法、着色パターン、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示素子 |
JP2011042771A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクセット、及び画像形成方法 |
US8545000B2 (en) | 2009-08-24 | 2013-10-01 | Fujifilm Corporation | Ink composition, ink set and image formation method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4697133B2 (ja) | 2011-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5219511B2 (ja) | マイクロカプセル化物、マイクロカプセル化色材、その製造方法、インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物 | |
JP3991219B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法および記録物 | |
JP4547885B2 (ja) | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク | |
JP4587069B2 (ja) | 水性インク組成物 | |
JP5245252B2 (ja) | カプセル化物及びその製造方法、並びにインク組成物 | |
JP4277490B2 (ja) | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク | |
JP2006122900A (ja) | カプセル化物及びその製造方法 | |
JP5239164B2 (ja) | カプセル化物の製造方法及びカプセル化物 | |
JP2005097517A (ja) | マイクロカプセル化顔料の製造方法、マイクロカプセル化顔料、水性分散液及びインクジェット記録用インク | |
JP5523884B2 (ja) | インク組成物、インクセットおよびインクジェット画像形成方法 | |
JP2005097518A (ja) | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク | |
JP2003082024A (ja) | ポリマーエマルジョンの製造方法およびそれを含んでなるインク組成物 | |
JP2007231214A (ja) | カプセル化樹脂粒子 | |
JP4483182B2 (ja) | マイクロカプセル化染料の製造方法、マイクロカプセル化染料、水性分散液及びインクジェット記録用インク | |
JP2006249333A (ja) | 水性インク | |
JP4547893B2 (ja) | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、並びに水性分散液 | |
JP4697133B2 (ja) | マイクロカプセル化色材の製造方法 | |
JP2006257361A (ja) | 水性インク組成物 | |
JP2005255755A (ja) | マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、並びに前記マイクロカプセル化顔料を含むインク組成物 | |
JP2010227732A (ja) | カプセル化物及びその製造方法、並びにインク組成物 | |
JP2008088218A (ja) | カプセル化顔料及びその製造方法 | |
JP4714982B2 (ja) | ポリマーエマルジョンの製造方法およびそれを含んでなるインク組成物 | |
JP2007191533A (ja) | カプセル化顔料及びその製造方法、並びにインクジェット記録用インク | |
JP4802674B2 (ja) | カプセル化顔料及びその製造方法 | |
JP2006249334A (ja) | 水性インク |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090310 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4697133 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |